キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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銀河シュナイダー伝説10 〜星海篇〜

1 :◆DWysPbgK.. :2011/10/20(木) 21:59:09 ID:APu121BI
 人類が地球という名の辺境の惑星より銀河系という開拓の道を歩み始めて800年余。
世界は『銀河帝国』と『自由惑星同盟』という2つの勢力によりいつとも終わりのない争いを続けていた。

そこに現れし1人の人物。彼の名はカールハインツ・フォン・シュナイダー。

金髪碧眼の若者である彼はついに子爵を持つ門閥貴族となり栄達への一歩を踏み出す。

彼の先にあるのは門閥貴族の筆頭として自由惑星同盟の叛徒達を滅する未来か、それとも…

今はまだ若き青年である彼の未来、それを知る者は未だいない。

                              銀河の歴史がまた1ページ…

前スレ
銀河シュナイダー伝説9 〜出帆篇〜
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/131731586/


903 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 18:36:43 ID:???
今年はコネで昇進出来ないんだっけ?

904 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 18:39:13 ID:???
うん、足りない。
まあ必要経費的コネもあるから(マリーへの面会、副官の保持など)しょうがないかと。

905 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 18:56:57 ID:UWEqXWm2
>>901
そうですね。とはいえ、未来科学による治療が出来ないシュナイダーさんは、
来月はお休み、再来月もデスクワークしか出来ないのでそこまで考え込む必要は
ないかもしれません。

>>902
イベントが起きると容赦なくあがりますからねぇ。…本来ならば危険に身を突っ込んだ方が
良いくらいなのですが。

>>903>>904
そうですね。来年までお待ちくださいませ。


A.彼を自分の副官に留まらせるようにコネを使用する。(コネ400消費)

シュナイダー(………)

言葉は無く、…しかし、自身の状態とは全く異質の意志の強さを示す。

906 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 18:58:04 ID:UWEqXWm2
メッツァ「…わかった。とりあえず用紙は俺が持ってくる、サインだけは意地でも自分でしろ。
いいな?」

モニカ「???何のことですか?」

メッツァ「中尉には関係ないことさ。すまないがシュナイダーをしばらく頼む。」

そういい残すと彼は立ち去り、力尽きたシュナイダーは再び深い眠りに入るのだった。

☆☆☆

メッツァが大尉になったことで能力の補正が起きます。

●身体能力96(92) ●格闘能力74(73) ●射撃能力116(100) ●空戦能力94(75)
●統率能力100(100)  ●機動能力96(95) ●攻撃能力100(100) ●守備能力103(103)
●運営能力96(88) ●外交・情報収集力100(100)         ●政治能力98(98)
●裏工作能力95(95)●人脈4410     ●コネクション4265
●一時資産18      ●恒久資産6(うち消費2)   ●勲功値1043(NEXT1300) 
●運動系経験1     ●指揮系経験6     ●後方系経験2

※攻撃負傷による運動経験+1を忘れていました。ここで追加させておきます。

〜〜〜

907 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 18:59:07 ID:UWEqXWm2
帝国暦482年4月 休暇ターン

舞台は引き続き、帝都における最高峰の医療設備が整った中央医療センター。

とはいえ、未来の科学の恩恵を受けられないシュナイダーにとって、あまり意味はなく、
古い古い文献にのみ残るカンポーや、現時点におけるほぼ唯一のまともな治療法である
精神治療による自己回復能力の強化ばかりであり、肺に穴が開きました、次の週には退院です。
というわけには行かなかった。

シュナイダー(体が……うごかん)

日中の状態は歩き回る事こそ不可能だが、体調としてはそこまで悪くないレベルにまで回復している。
しかし、夜になると熱が再発し、たびたび悪夢にうなされる毎日にである。そんな状態では
当然退院などできるはずも無く、肺に負担が掛からないようにコルセット状の胸当てを
つけられ体が鈍りそうな毎日を過ごしていた。

908 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 19:00:10 ID:UWEqXWm2
お客さんの来訪?→! card

! cardのスペースを抜きコピペってください。

ダイヤ グローバル准将がお見舞いに来てくれた。
ハート モニカがお見舞いに来てくれた。
スペード メッツァがお見舞いに来てくれた。
クラブ メイド長がお見舞いに来てくれた。

となります。

909 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:01:28 ID:???
お客さんの来訪?→ クラブQ

910 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:40:20 ID:???
モニカとのフラグは立ちそうで立たないなー

911 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:48:21 ID:???
いや、もう半ば立ったも同然でしょう

912 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:50:32 ID:???
えっ、そうなのか?

913 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:51:28 ID:???
このチャンスに行動を起こせばの話だと思うw

914 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 19:55:15 ID:???
この一件でシュナイダーが誘う理由は出来たし、モニカもそれを遊びとは思わないでしょ。
しかも誘って断られる事はまずない。
ちょっとマメに相手をすればイチコロですよホホホ

915 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 20:08:19 ID:???
上手くスレ主の決めた正解に辿り着くといいねw
俺はシェリルでしくじった時点でこのスレの恋愛は諦めてるから、
お前さんの恋愛を応援するよ…w

916 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:22:17 ID:UWEqXWm2
>>910
つかず離れずというのも良い関係かもしれませんよ。

>>911-914
実は恋愛に関してはあまり難易度は高くありません。特に何もしてなくても今回の一件のように
『つり橋効果』もありますし。それに幾人かにはばれてしまったようですが、、

>>915
シェリル嬢は原作付きなので例外的に難しくしていましたからねぇ。まあそれでも、選択ではなく
ひたすらカード運が悪かった結果なので、『中の人の正解』の選択肢にすら届いていませんがw

…あ、そうそう。気付いている方もいるかもしれませんが、中の人は基本的には草を生やす文章は
書きませんが、草を生やしている文章に限ってはそのまま草をつけてお返しします。
もし、気分を害された方がいたらごめんなさい。
正直wほど、各人の感じ方の異なる表現方法はないと思うので、普通に(藁とか(笑)とかなら
まだある程度は共通認識があると思うのですが。ネットスラングは難しいです。

917 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:23:34 ID:UWEqXWm2
お客さんの来訪?→クラブQ

毎日が激務であるシュナイダーにとってそれはある意味において数年ぶりの本当の意味の「休み」であった。

シュナイダー(………)

病院内の気温、湿度はその病人にとって最も快適であり、貴族であるシュナイダーへ割り当てられた
部屋はほぼ完全に防音、治療に良いという意味合いから喧騒にならない程度の静かな音楽が
ゆったりとしたリズムで奏でられており……シュナイダーはいつの間にか深い眠りについていた。

〜〜〜

それはセピア色の遠い遠い記憶。

ルディ「カール。お前に残してやれるものは何も無い。だからせめて市井の民と共に生きる術を教えよう。」

シュナイダー「はい、父上」

まだシュナイダー子爵家の当主がルディ・フォン・シュナイダーで会った頃。ルディの父の代に
起きた次代の皇帝継承の争いで第一皇子リヒャルトについたシュナイダー家は、その争いに破れ
門閥からは程遠い存在になった。

918 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:24:34 ID:UWEqXWm2
ゆえに『仕立て屋風情』とあざけられ、呼ばれる屈辱に耐え忍び、いつかは…いつかは…と思っていた
ルディも諦めにも似た感情で、次男であり爵位の継承権を持たないカールハインツにそう話したのだ。

〜〜〜

カルツ「ふ〜ん、おんしがシュナイダー家の坊ちゃんか。まあよろしくな」

シュナイダー「……ああ。」

カルツ「時にシュナイダー。そこにいるちっこいのは誰じゃ?」

シュナイダー「あ、ついてきたのかい、マリー。マリーはついてこなくてもいいんだぞ?」

マリー「ヤダヤダ!マリーもお兄ちゃんと一緒がいい!!」

カルツ「……マリーちゃんか」

これはまだ10にも満たないシュナイダーが近くの小さな町で出会った1人の男との出会いの記憶。
彼はこの時の記憶をまだ覚えているのだろうか?

〜〜〜

919 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:25:34 ID:UWEqXWm2
〜〜〜

シュナイダー(………)

記憶の海は少しずつ現在に近づいていく。

シュナイダー(………)

ヘルミーネ「ここにいらしたのですか、カール坊ちゃん」

恐らくずっと探していたのだろう、メイド長……いやこのときはまだそうではなく、本名である
ヘルミーネと呼ばれていた少女は冷たい季節でありながら汗をかきシュナイダーを探していた。

そして見つけたのは、庭の片隅でまるで自分なんて消えてしまえばいいとばかりに
樹の影に隠れていたまだ幼さの残る少年だった。

ようやく見つけたと安心したうら若き乙女はメイド服が汚れるのも構わずにシュナイダーの隣に
座り込む。

シュナイダー「どうして!どうしてマリーは行っちゃうんだ!!」

見つかったことに対しての怒りはなく、ただただこの理不尽な状況に対し幼い彼は怒っていた。

920 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:26:37 ID:UWEqXWm2
ヘルミーネ「…そうですわね。私も少しびっくりしちゃいました」

彼女は知っていた。もし、彼女が皇帝に見初められなかったとしても、自家の政略の道具として
見目麗しく育った彼女は彼女の意志とは関係なくどこかの門閥貴族に嫁ぐ事になっただろう。

それが、どこぞの貴族であるよりは皇帝である方がはるかにマシな選択なのだ。だが、
恐らくこの妹を愛する少年にそのことを諭しても意味はないだろう。だから…

ヘルミーネ「行っちゃうのは仕方の無いことなのです。でも、会えなくなるのをそのままに
しておいて良いのですか?ただそうやって、悲しみに打ちひしがれて、何もせずうずくまっている
だけなのですか?」

少年に対しては厳しい言葉だろう。本当ならば慰めるのが彼女の役目である。だが、あえて
安易な慰めをしないのは彼女の厳しさの中にある聡明さゆえだろう。

シュナイダー「……嫌だ!俺は…俺は!!」

ぎゅっと小さな掌を握り締める。食い込む爪に自分の白い肌が更に白く…まるで全ての血液は怒りで
蒸発してしまったかのような白さをだしていた。

921 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:27:39 ID:UWEqXWm2
ヘルミーネ「ならばお強くなる事です。マリーお嬢様に再び出会えるように。そして、
お嬢様を守って差し上げられるように」

握り締められた拳を優しく包み込むように両手でしっかりと押さえ、シュナイダーに生きる希望と
そして、それによって始まる沢山の苦難を…最初にさししめたのだった。

〜〜〜

カリカリカリ……

記憶が浅くなるにつれ、それにつられるように意識も浅くなる。

シュナイダー(音……?)

普段聞こえるリラックスのできるスローテンポの曲以外の音に違和感を感じ、そこでようやく
覚醒しはじめる。

???「あ、坊ちゃん。起こしてしまいましたか?」

ほんの僅かな甘酸っぱい香りと共に聞きなれた優しい声がこの部屋を支配する。

922 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:28:40 ID:UWEqXWm2
シュナイダー「……ヘルミーネ。」

メイド長「はい坊ちゃん。今林檎を剥きおわったところです。お一ついかがですか?」

いつもの紺色のメイド服…ではなく、ツィード切り替えの黒を基調としたワンピースに胸に
金細工の美しいチェーンのアクセサリーをつけており、雰囲気がより大人っぽくなっていた。

シュナイダー「…夢を見ていた。昔の。……ヘルミーネもそこにいたよ」

ヘルミーネに向っての言葉ではあったが、それはまるで自身の昔話を独白するような趣があり、
彼女自身、その言葉にあまり意識は持っていかなかった。

シュナイダー「……感謝する」

ヘルミーネ「え?」

シュナイダー「今、思い出した。一番初めに私に私の道を指し示したのはヘルミーネだったのだな」

記憶の欠片というものは一旦手から離れてしまうと容易く崩れ去りその原型をも失ってしまう。

923 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:29:40 ID:UWEqXWm2
毎日が……たとえそれが休日であっても、生きることに一生懸命であったシュナイダーもまた、
他の人物達と同じように本当は大事であった『初めて覚悟を決めた瞬間』をいつの間にか忘れ去っており、
彼女がこの道を指し示した事すらなかった事にしていた。

ヘルミーネ「いえ。私は今でも後悔しております。もし、このような未来がお待ちであれば
私は、私は………」

林檎を持った手に小さな粒が落ちる。その雫は透明で、何よりも純粋で何よりも美しく悲しいものだった。

シュナイダー「………」

ヘルミーネ「私が…あの時の坊ちゃんをただお慰めするだけならば、坊ちゃんは今頃ただの
シュナイダー子爵家の当主として、いつでもマリー様とお会いする事が出来たのに。なのに、
私が余計なことを言ってしまったせいで、こんなにも苦難の道を歩ませる事になってしまいました」

彼女はたった1人でその呵責に耐えていたようだった。自分の言葉がシュナイダーの運命を大きく狂わせて
しまったことにたいして。そしてそれは、今回のこの事件によって決定的に大きな傷となってしまったのだ。

924 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 20:30:43 ID:UWEqXWm2
シュナイダー「………」

どうしますか?
A.それは違う。と強く否定する。
B.……… かける言葉が見つからない。
C.そのとおり。なのかもしれないな。と認める。
D.その他

先にID表示で2票入ったものを選択します。

925 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 20:36:31 ID:8A9dD9k6

まあ、人生を選ぶのは本人だしねえ。
動乱の時代(という予感はまだないんだろうが)の貴族としてはいい生き方だとも思うよ

926 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 20:37:33 ID:eWwP+0ZI
Aむしろ感謝しなくてはいけない。

927 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 22:29:09 ID:UWEqXWm2
>>925
そうですね。人生を他人任せに生きたからといったからといって、自身に責任が
ないわけではありませんし。

>>926
はい。たとえその判断が間違っていたとしても、純粋にその人のことを思って行動してくれる人は
ものすごく大切です。…だからこそ、無能な賛同者が最も厄介ともいわれるのですが。

A.それは違う。と強く否定する。

シュナイダー「それは違う。ヘルミーネには感謝の言葉こそあれ、恨みなど欠片も無い。」

強くキッパリ否定の言葉を口にする。

シュナイダー「それに、私のとった道筋の全ては私が選んだものだ。確かにヘルミーネの言葉で
私は『ただ泣き喚くだけで自分からは何もしようとしない、享受されることが当たり前のボンクラ』
であることを止めた。」

ヘルミーネ「………」

シュナイダー「だが、それと今の状況は関係ない。道を諭したからといってその責任を君が
負うことは無い。……それに、その言葉は私を思って言ってくれたのだろう?」

長年自分に仕え続けてくれた年長の姉のような存在の彼女に優しく声をかける。

928 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 22:30:44 ID:UWEqXWm2
ヘルミーネ「……私は、私は……思い上がっていたのですね。私が坊ちゃんの運命を狂わせたのだと。
そう思っていたこと自体、私は、坊ちゃんを…いや、シュナイダー子爵をまだ小さな子供と
同じように見ていた。」

シュナイダー「それでいいじゃないか。私にとってヘルミーネは家族の…姉のようなものだ。
家族というものはそういうものなのだろう?」

ヘルミーネ「そうですね。私にとって…貴方は弟のように思っていました。だから、こんなにも
胸が苦しいのでしょう」

シュナイダー「ああ。だから気にするな。子供はいつか成長し、親の掌から羽ばたくものだ。
巣立った後の子供のことまで考えて生きるのは不幸だ。」

ヘルミーネ「はい。心のわだかまりがすっととけたようです。今日はこうして話すことが出来て良かった…」

シュナイダー「ああ、私もだ」

思わぬところで思わぬことを知るシュナイダーだった。

☆☆☆

思わぬところで思想の変化がおきました。

〜〜〜

929 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 22:31:44 ID:UWEqXWm2
帝国暦482年5月 任務ターン

あの事件から約3週間。ようやく重厚なコルセットから軽い簡易的な固定具へ変更され、
病院内であればある程度歩き回る事が許されるようになった。

シュナイダー(今回は任務中の負傷だから勲功値の減少はないのだが、だからといって
何もしないというのは暇で仕方が無いな。モニカとメッツァはおのおので仕事をしなければ
いけないから見舞いにもこないだろうし)

動けなかった事による筋力の低下を少しでも速く回復させるために、高級フィットネス場も更に設備の良い
超高級施設でリハビリを受けながらそんなことを思う。

今月のお客様その2→! card

! cardのスペースを抜きコピペってください。

ダイヤ おや?兄上が誰かを連れて……見舞いに来たぞ?
ハート おお!マリーがお見舞いに来てくれた!
スペード 兄上が見舞いに来てくれた。
クラブ またもやメイド長が見舞いに来てくれた。

となります。

930 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 22:32:14 ID:???
今月のお客様その2→ クラブ10

931 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 22:33:32 ID:???
ヘルミーネさん……

932 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 22:48:46 ID:UWEqXWm2
>>931
恋愛対象外キャラのはずなのに幾らなんでも出現しすぎですね。

今月のお客様その2→クラブ10

クラブ またもやメイド長が見舞いに来てくれた。

あの見舞いの日から…ほとんど毎日のようにお見舞いに来てくれるメイド長。

今日もリハビリのメニューを終え、くたくたになりながら病室に戻ると、そこには花瓶の
花束を取り替えている彼女の姿があった。

シュナイダー(…こうしてみると、彼女はなんにでもよく気がつくし、聡明だし、なにより
器量もいいんだよな。)

窓から入ってくる春の日差しに照らされた彼女の素顔は化粧っけがないのに、まるで輝かんばかりの
美しさを持ち合わせており、様々な方法で美人に育つ貴族たちとは又別の意味で純粋な
美しさを醸し出していた。

出現に大きい数値ばかり引くのでボーナス→! card

! cardのスペースを抜きコピペってください。

ダイヤ 一度目のカード判定の数字である12
ハートスペード その中間の11
クラブ 二回目のカード判定の数字である10

の容姿を得ることになり、まず起きないでしょうが今回のカードの数値がそれ以上ならそれを参照。

933 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 22:49:44 ID:???
出現に大きい数値ばかり引くのでボーナス→ ダイヤ7

934 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 22:49:48 ID:???
出現に大きい数値ばかり引くのでボーナス→ スペードA

935 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:03:44 ID:UWEqXWm2
>>933
こんな時にダイヤを引かなくとも…ホロリ

出現に大きい数値ばかり引くのでボーナス→ダイヤ7

ダイヤ 一度目のカード判定の数字である12

確かに彼女は年齢という意味ではシュナイダーと釣り合いが取れない…といえないことも無い。
なんといってもシュナイダーが22歳であるのに比べ、彼女は今年で31歳。彼女自身が
いうようにこの時代においては所謂『行き遅れ』というものである。

だがそれでも、年を重ねる事でしか得られない不思議な妖艶さは失われるどころかより一層の
魅力を醸し出し、夜の帳色の髪はまるで星々を思わせるような潤いと共にサラサラと流れており、
普段つけている小さな眼鏡は彼女の知的さを表現する丁度良い小道具になっている。

メイド長「…どうしましたか?」

と、ドアの前で一瞬だけ立ち止まるシュナイダーにそう尋ねる。

936 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:05:01 ID:UWEqXWm2
シュナイダー「いや。なんとなく」

シュナイダー(駄目だ。つい先日彼女は『家族』だと言ったばかりだ。大体胸のサイズは スペード2
くらいか。……私は何を考えている?)

自身の思考パターンがいきなりおかしくなったことに戸惑いを覚えながら…

どうしますか?
A.そういえば以前、行き遅れたら貰ってやるという話を覚えているか?と尋ねてみる。
B.ええい!これは気の迷いだ!!何事も無かったように過ごす。

先にID表示で2票入ったものを選択します。
※二回目のクラブは本来であればハズレです。ですが、逆にめずらしいのでAを選べばヒロイン候補に昇格、
Bを選べばいつものように月初めの会話要因に戻ります。

937 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:06:10 ID:XT4pPTEc
A
うむ…モニカ派、あるいはシェリル復権派は遠慮なくBを入れてほしい。

938 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:06:51 ID:eWwP+0ZI


939 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:07:38 ID:PQhCcKyA
A

940 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:10:36 ID:???
【機会作りの引きは良い、しかしその後の発展の引きは悪い】
それが前世から続くクオリティ。

941 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:12:10 ID:???
ヒロイン候補に決定か。まあ、胸は熟女だとしても「貧乳はステータス」だから良いかw

942 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:18:56 ID:???
もうね、貴族のしがらみとか捨ててメイドと慎ましく暮らしていけばいいと思うんだ。

943 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:23:04 ID:???
メッツァの【門閥止めろ】の問いに【否】で応えちゃった以上は、そうもいくまい。

944 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:50:51 ID:UWEqXWm2
>>940
確かにそうですね。彼女は落とすのが簡単なので、他にめぼしい候補が
見つからなかったら選ぶのも決して悪くない選択でしょう。

>>941
おっかしいな…Kを出すつもりだったのに……
ですが世の中には『小さな胸は大きくする努力はできるが、大きい胸は小さく出来ない!』
という素晴らしい格言があります。つまりそれだけレアなのですよ。
…まあ実際はダイエットすれば一番最初に小さくなるのは胸なのですが。

>>942
まあ、それが参加者さんの大意見ならば考えなくもないですが。

>>943
はい。逃避行ENDになってゲームは終わるでしょう。

945 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:51:53 ID:UWEqXWm2
A.そういえば以前、行き遅れたら貰ってやるという話を覚えているか?と尋ねてみる。

シュナイダー「そういえば覚えているか?数ヶ月前の会話」

メイド長「???そんな大切なお話ありましたっけ?」

シュナイダー「ああ、なら私と結婚するか?といったことだ」

メイド長「!!!…ええ、まあ。ですが、あの時『遠慮しておきます』とお答えしましたよね」

シュナイダー「だが、同時に『どうしてもというのならば考えなくもないですが』ともいった。」

メイド長「……よくそこまで覚えておられましたね」

シュナイダー「当たり前だ。大切な家族との会話を忘れるわけが無い」

正直な話、自分でも何をいっているのだろうか?とも思う。幾らなんでもこれは焦りすぎだ。
だが、思わず口にしてしまった言葉は今更撤回できるわけも無く。

946 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:52:54 ID:UWEqXWm2
メイド長「では、その言葉どおり、考えさせてください。何しろ私はもう子爵からすれば
おばさんのレベルですし…貴方には貴方に相応しい女性がきっといるはずです。
それでも…もし、それでも私でもよろしいという事であれば……そのときは
改めてお言葉をください。」

大人としての年下への躊躇、メイドとして主人への躊躇、彼女を頷かせるには様々な弊害が
あるように思えた。だが、今の彼女らしくないまるで若い生娘のような表情を見る限り、
決してそれは難しいものではないように思えた。

メイド長「そ、それにしても熱いですわね。もうすぐ夏かしら?」

パタパタを手を扇の代わりにして風をおこし、火照った顔を鎮めようとする。

シュナイダー(…まだ5月も始まったばかりだが…)

メイド長「あ、そ、そうでした。屋敷のお掃除を忘れていました。カールハインツ様、
私は今日はもう帰らせていただきますね」

1人でいいたい事をいうとまるで逃げるように病室から立ち去るのだった。

シュナイダー(……むう。やはり焦りすぎたか……)

怪我をしていて自分自身気が弱っているのだろう。誰かの人肌が無性に恋しいと思ってしまうのだった。

☆☆☆

メイド長(ヘルミーネ・ネリウス)がヒロイン候補になりました。
(普段は長い黒髪をホワイトプリムとピンで無理やりアップにさせ、小さな眼鏡と
白いエプロンドレスと紺のオーソドックスなメイド服が特徴的です。後、貧乳)

〜〜〜

947 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:53:54 ID:UWEqXWm2
帝国暦482年5月 休暇ターン

シュナイダー「久しぶりの我が家だ。この調子なら来月には運動をしないデスクワークの
仕事程度なら来月からできるかもしれない」

生死を彷徨いそうな重症を負ったにも関わらず、ほぼ1ヶ月でここまで回復したシュナイダー。
これも普段から鍛えていたお陰だろう。

メイド長「はい。執務室周りと寝室周りは綺麗に片付けていますので、足りないものが
あれば遠慮なくおっしゃってください。あ、でも今月は外に出かけてはいけませんよ」

シュナイダー「わかっている。私だって今無理をして、来月にも任務を再開できそうな状況を
投げ出してしまうほど阿呆ではない。」

そんなことをいいながら自宅療養に入る。

948 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/05(土) 23:55:00 ID:UWEqXWm2
最後のお見舞いは?→! card

! cardのスペースを抜きコピペってください。

ダイヤ メッツァ夫妻がお見舞いに来てくれた。
ハート モニカがお見舞いに来てくれた。
スペード 兄上がお見舞いに来てくれた。
クラブ もうメイド長と結婚しようか?

となります。

949 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:55:31 ID:???
最後のお見舞いは?→ クラブ3

950 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:55:54 ID:???
なんという独占…!

951 :森崎名無しさん:2011/11/05(土) 23:56:02 ID:???
こ れ は ひ ど い

952 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:03:10 ID:???
三連続クラブとは…。

953 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:10:45 ID:???
1/64か…JOKERより確率低いんだけどなあ。

954 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:12:25 ID:???
あ、ところで950越えなのでお気をつけて。

955 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 00:14:12 ID:vv4BGnPc
>>950
まさかのピンポイントで1/64!実は一発JOKERよりも確率が低いのに…

>>951
さ て ど う し よ う ? ? ?

>>952
本当に…確かにクラブが多いスレだとは思っていましたが、まさかこういう形になるとは…

>953
はい。こんなものがでるくらいならば、もっといっぱいJOKERを出やがれ!という感じです。

最後のお見舞いは?→クラブ3

メイド長(?)「さて、流石にこのタイミングで話すネタがありません」

シュナイダー(?)「まあ、彼女とまともに話す機会なんてほとんどないと思ってたから
バックヤード自体が他のキャラに比べて少ないからな……」

956 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 00:16:38 ID:vv4BGnPc
ということで、1/64を引いたところで選択肢。

折角3連したので好感度をググっとあげても良いのですが、ある意味においてぽっと出の彼女が
こんな短期間で増えまくってもよいのかな?とも思います。そこで…

A.折角JOKERより低い確率を引いたのだ。ググーンと好感度があがるイベント発生!
B.クラブが何回出現しようと奇跡が起きるはずは無い!当初の予定通りハズレ!として処理。
C.その他(メイドに関するもののみです。たとえば恒久資産の消費無しに新しいメイドさん登場、胸のサイズをもう一度判定など)

先にID表示で2票入ったものを選択します。

957 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:18:10 ID:oiZnTLI6


958 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:18:44 ID:+QK0wL8U
A

ヘルミーネさんの設定を判定で1つ追加…というスルー前提のムチャぶりも考えたのですが、
またクラブを引くような気がビシビシしたのでやめておきます…。

959 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:19:21 ID:P5RhRET6
C せっかくだし彼女に何か背景(設定)つけませんか

960 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:20:08 ID:RGLIkzNY
C
メイドさんが事件に巻き込まれて上手く解決できれば人脈増える、的なイベント発生

961 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:21:18 ID:LDt0p5L+
C

962 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 00:39:06 ID:vv4BGnPc
>>954
ああ、本当ですね。ありがとうございます。では、毎度の如くスレタイを募集させていただきます。

銀河シュナイダー伝説11 〜○○篇〜

○○のなかに漢字ニ文字の単語をいれてご応募ください。
                          よろしくお願いします。


>>958>>959
まさかの同一意見。……レスのスピードから考えて『その他』で同じような意見が出るという
珍しい状態なので今回はA+C(設定追加)にしましょう。

>>960
こういうのもいいですね。設定が加われば物語に深みが出るのでその関係で
そういった事件もおきるかもしれません。

963 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 00:40:20 ID:vv4BGnPc
ということで再選択。

基本的にキャラクターというものは『出自』さえしっかり作り上げれば比較的容易に
そのバックボーンを作り出すことができます。そこで…

彼女がこのシュナイダー家にやってきた理由はなんですか?
A.親がこのシュナイダー家の元メイド←現在の設定でもあります。(親はシューマッハ家にいます)
B.実は身寄りの無い戦災孤児を父親が引き取った。
C.実は市民権の無い所謂奴隷さん。
D.実はなんと、良家の三女でこっそり花嫁修業中。
E.実はなんとスラム街の住人で……
F.その他なんでも

先にID表示で2票入ったものを選択します。
※それぞれにかなり明確な利点があります。(シュナイダーが気づくかどうかは別ですが)

964 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:41:58 ID:QgOAtSno
A

965 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:42:46 ID:RGLIkzNY
B

966 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:43:13 ID:oiZnTLI6


967 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:44:03 ID:???
Dはいつまで修行してるんだって話だw

968 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:44:32 ID:+QK0wL8U
B
CやEだと重すぎ(ヒロインとしては面白いんですけど、違うお話になってしまいそう)、
Dはご都合主義すぎるかなあということで。

969 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 00:49:44 ID:???
銀河シュナイダー伝説11 〜首星篇〜
銀河シュナイダー伝説11 〜立身篇〜
銀河シュナイダー伝説11 〜大望篇〜

970 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:36:20 ID:vv4BGnPc
>>967
ですよね〜。というのは冗談で、そこを多少の粗には目を瞑ってもらって何とかこねくり回すのが
中の人の役目なので。
今回選ばれたら『本当はさっさとお役目を終えて辞めるつもりが、いつの間にか
シュナイダーが弟みたいに思えてきて、ついついやめるタイミングをなくしてしまった。
今は自分の幸せよりもただのメイドとしてシュナイダーの行く末を見守っている。』
という感じでしょうか。これならば先の過去話とも合致しますしね。

>>968
確かに孤児ならともかく奴隷さんは重いですよね。だからこそシュナイダーさんは
『奴隷を法として認めているこの社会はおかしい!』と理論ではなく感情で理解できるようになるのですが。

>>969
沢山の案ありがとうございます。

971 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:37:22 ID:vv4BGnPc
A.親がこのシュナイダー家の元メイド←現在の設定でもあります。(親はシューマッハ家にいます)

ヘルミーネ・ネリウス。今年で31歳になる、もう若いとはいい難いメイドであり、
その美貌は貴族たちのようにエステ等で磨かれたものではなく、純粋に素材のよさで
得ることが出来た天然の美人である。

当たり前だが、可愛いと言うよりも美人の類であり、普段つけている小さなめがねは実用性も
さることながら、その知的な瞳に更なる英知を与えているようでともすればとっつきにくい
印象も与えてしまう。だが、彼女の笑顔はまるで咲き誇る花園に住まう妖精のように
チャーミングであり、もし、その笑顔を誰か特定の人物が得ることが出来るのであれば、
それはこの世でも上級な喜びであろう。

…唯一の欠点といえば、ちょっと(?)ふくらみに乏しい胸部であるのだが、誰に見せるわけでもないし、
試したことはないが機能としては特に問題がない筈なので問題は無い……はずである。

972 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:38:32 ID:vv4BGnPc
ヘルミーネ(それにしても…この前の会話、お母さんに話すべきなのかな?)

彼女は代々シュナイダー子爵家のメイドや執事をしている家系であり、彼女の母もまた
数年前まではここでメイド長をしていた。しかし、シュナイダー家の本家はシューマッハ家として
伯爵位を得てそちらの屋敷へ移動しており、現在においてこの屋敷には『長』とつきながらも
メイドは彼女1人で残りは庭師の夫婦が一組と通いのコックが1人いるだけという非常に
寂しい状態になっていた。

ヘルミーネ(怒られるに決まってるわよね。だって、メイドと主人ですもの。……
坊ちゃんも、どうせなら強引に私を抱くぐらいの勢いがあれば既成事実が出来るのに。
多分、あの性格じゃ無理よね)

第一、つい最近までは実の妹と仲睦まじく過ごしていたのだ。もし彼にフェチという概念があるの
ならば、年上よりもかならず年下を好みそうであった。

973 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:39:38 ID:vv4BGnPc
ヘルミーネ(ダメダメ!きっとあれもいつもの遊びよ。だって、あれから舞い上がっているの
私だけじゃない!確かにいき遅れてちょっと結婚に憧れちゃうけど、でも、弟みたいにしか
思ってなかった坊ちゃんがいきなりあんな事をいうなんて……そ、そうよ。きっと
小さい頃よくやっていた『いたずら』なのよ。…な、なぁんだ。自分で言うのもなんだけど、
私って馬鹿みたいね)

と、彼女らしくない乙女回路にスイッチが入ったようで非常に珍しく上の空で
屋敷の中を歩いていた。

ガクッ!!!

ヘルミーネ「きゃ!!!」

忘れていたわけではない。ふかふかのカーペットはその毛の長さゆえに意外なほど足を取られるものであり、
そしてここがエントランス中央の吹き抜け前。つまりは階段の最上段であったことを。

だが、逆に言えばそれだけこの環境に慣れており、油断をしていたという事になる。そこに、
つい最近起きたあのいたずら(?)である。この事件は起こりうるべくして起きたといっても良かった。

…ただ、その1階広場にシュナイダーが偶々いたという事実さえ無視できれば。

974 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:40:38 ID:vv4BGnPc
シュナイダー「危ない!!!」

それはメイド服を着た黒髪の天使が降臨してくるような神々しさがあった。吹き抜けに落ちる
光の筋にしたがって、メイド服のスカート部分がふわりと落下傘のようにひろがり、
普段は見ることの出来ないガーターベルトが包み隠さずあらわになる。

シュナイダー(黒!?)

…いや、そんなことはどうでもいい。幾ら柔らかいカーペットが敷き詰められているとはいえ階段から
転げ落ちて無事であるはずは無く、シュナイダーは自身の怪我の具合も無視して、まるで
フライング・サッカーのGKのように思わずその落下点に飛び込む。

むにゅ。……どががーーん!!!

シュナイダー「!!」

ヘルミーネ「!!!???」

はじめの「むにゅ」とはなんだろうか?

はじめの「むにゅ」とは…薄い化粧によって赤く彩られた艶やかな唇と、若く逞しい男の唇が
かさなる音である。

はじめの「むにゅ」とは、助けようとしたシュナイダー子爵の手が、偶然にも彼女の薄い胸を
抱きとめた音である。

975 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 01:41:46 ID:vv4BGnPc
そして、そのあとの『どががーーーん!!!』でその体勢のまま2人は折り重なる。

シュナイダー(………甘い)

ヘルミーネ「ッッッッッ!!!す、すみません、怪我をなされている体で!だ、大丈夫ですか?」

彼女も突然の事故に…盛大に階段落ちしてしまったことではなく、唇が重なってしまった事に
気が動転してしまい、本来ならばすぐにどかなければならない状況なのに、シュナイダーの
上にまたがるような姿勢のままシュナイダーに怪我がないかまさぐってくる。

シュナイダー「………」

どうしますか?
A.…だ、大丈夫だ。それよりもどいてくれないか?冷静に対処する。
B.まだ右腕が胸に当たっているな……少しだけ感覚を集中してみる。
C.甘い味がした。素直にキスの印象を語る。
D.ここは強引にもう一度唇を奪ってみる。
F.ここだ!ここで告白だ!!(要3票)
G.…痛い。すまないがベッドまで肩を貸してくれないか?(要3票)
H.H(要10票)
I.その他

先にID表示で2票入ったものを選択します。

976 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 01:43:41 ID:DuHWZ5y2


977 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:03:55 ID:vfxto3/I


978 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:06:31 ID:+QK0wL8U
F
ギップリャアア!! な展開を期待してしまったり!

979 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:20:18 ID:P5RhRET6


980 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:21:12 ID:s68VF+Zw


981 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:22:48 ID:???
何故Cなのか判らない…
まあ私はモニカ派だからいいけど

982 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 02:40:38 ID:???
いや、普通に素直な反応のほうがいいかなあ、と。

983 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 19:17:52 ID:vv4BGnPc
C.甘い味がした。素直にキスの印象を語る。

シュナイダー(………)

一見冷静そうにしているが、彼とて健全な男である。僅かに彼女を異性として見始めている
このタイミングでこのおもわぬ事故に平然でいれるはずが無い。

だが、貴族として慌てふためく事は恥であるが故に…

シュナイダー「甘い味がした」

と、傍から見れば頓珍漢な感想を述べてしまう。

ヘルミーネ「……///」

その言葉を一瞬何のことかわからなかった彼女は、何を言っているのだろう?という表情を
したが、次の瞬間その意味を知り、顔を真っ赤にして俯いてしまう。

そのごく数秒後、今度は彼女の方が口を開く……否、口を近づけてくる。

はじめは甘いとしか感じなかったそれは、甘いだけではなかった。愛しいという気持ちと恋しいという
気持ちだけではなく、何故かはわからないのだが切ないという気持ちと寂しい気持ちがない交ぜに
なっており、総ずるに甘酸っぱいというのが本当の感想なのだろう。

984 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 19:18:53 ID:vv4BGnPc
ヘルミーネ「甘いというよりも、ちょっと切ないですね」

ごく僅かな触れ合いの後に顔を上げた彼女は顔を耳まで真っ赤にさせながらもどこか満足げだった。

シュナイダー(そうか。この甘さは彼女から香るものか。ミルクのような薔薇のような……
どこか懐かしくて、どこかやわらかい…)

彼女の匂いはこの屋敷の匂いにも似ている。彼にとって帰ってくるべき場所の匂いのようで
鼻腔の中に残る残滓は彼の心を惹きつけるには充分だった。

ヘルミーネ「…これは助けていただいたお礼です。どこかお怪我は?」

突飛な発言に対する仕返しだろうか?それとも彼とのはじめてのキスがこのような形であるのが
ちょっとだけ残念に思ったことに対する『やり直し』なのだろうか?神ならぬ身である若い子爵には
それがどういう意味であるのかはわからないのだが、彼女の瞳を見ることができず、そっぽを
向きながら「問題ない」と答えることが精一杯の抵抗だった。

☆☆☆

メイド長(ヘルミーネ・ネリウス)との好感度がググーーン!と上がりました。

〜〜〜

985 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 19:19:59 ID:vv4BGnPc
帝国暦482年5月はこうして終わり、歴史はここから徐々にうねりだす。

そのうねりが嵐になった時、シュナイダーの先にあるのは栄光か挫折か……それを知る者はいまだいない。

                           銀河の歴史がまた1ページ…




 
ということで、本編銀河シュナイダー伝説はここまで。

以降、外伝が始まります。

〜〜〜

986 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 19:21:40 ID:vv4BGnPc
外伝 〜〜銀河モリサキ伝説〜〜

自由惑星同盟には一つの法律がある。

その名はトラバース法。正式名称を「戦災孤児育英法」と呼ばれるものであり、掻い摘んでいうと
戦災遺児の救済と人的資源の確保を目的とした軍人が、遺児を引き取り養育する法律である。

モリサキ「ざけんな。俺はまだ22だ。この年で父親なんてやれるかよ!」

と暴言を吐いたのはつい二週間前。元々少佐昇進の祝いと、最前線からの凱旋が目的であったはずの場は、
荒れに荒れる彼を静めるまでの場となり、久しぶりに会ったソウダやナカヤマなど、現在ハイネセン
もしくはその近隣の惑星に勤務していた学生時代の仲間達はそのうっぷんはらしの被害者と
なっていた。

マツヤマ「まあまあ、いいじゃないか。俺のところにもこんど1人来るんだ。1人暮らしも寂しいだろう?」

そういうのは、最前線では常にモリサキと行動を共にしていたマツヤマ。彼もまたモリサキと同時に
少佐となっており、彼らの中では頭一つ抜けた階級になっていた。

モリサキ「…俺は子供を養うために軍人になったわけじゃない。」

流石に全く同じ立場のものがこんなにも冷静なのに自分だけ地団駄を踏むのはかっこ悪いと思ったのか、
僅かに気勢が削がれ、愚痴を零しながら奮発して注文した酒をあおる。

987 :外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/11/06(日) 19:22:41 ID:vv4BGnPc
ソウダ「だったらいっそ結婚でもすればいいんじゃないか?」

モリサキ「馬鹿いうな。何時死ぬかもわからないのにそんな事できるか」

ナカヤマ「そういうところは意外とストイックなんだよな」

ワカバヤシ「ストイックというよりももてないだけだろ。お前の場合」

そういいながらこの宴会場に入ってきたのはワカバヤシ・ゲンゾー。名門ワカバヤシ家の三男である
彼はその人脈を惜しむ事無く乱用し、前線にはあまり出る事無くモリサキと同じ少佐の地位にいる。

モリサキ「うっせ〜。俺だってな、俺だって、あんなむさい所が任務地じゃなかったら今頃
恋人の1人や2人……」

愚痴を語り始めたら楽しい宴も陰気臭くなる。そんなことは厄介だとばかり話を逸らせようと…

ナカヤマ「そういえばそろそろ副官申請の時期だろ?モリサキは今年も1人きりか?」

と、最前線任務では副官をつけなかった彼の動向について尋ねる。

988 :外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/11/06(日) 19:23:43 ID:vv4BGnPc
モリサキ「副官ねぇ……」

誰を副官に指名しますか?
A.やっぱり相性の良いソウダか?
B.ここは魂の友、ナカヤマだ。
C.ん〜、そういえばヒューガはまだ大尉だよな。
D.ランカちゃんとも仲がいいし、ここはルーだ。
E.一人の方が気楽だ。
F.その他

先にID表示で2票入ったものを選択します。
※アッテンボロー、ツバサ、マツヤマ、ワカバヤシ、ミスギは同じ階級のため不可。
又、知り合っていない人物も不可とします。

989 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 19:24:38 ID:+QK0wL8U
B

990 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 19:25:35 ID:P5RhRET6
B

991 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 20:05:30 ID:vv4BGnPc
B.ここは魂の友、ナカヤマだ。

モリサキ「…ナカヤマ。確か今の職場は……」

と、言葉を紡ぐが後が出ない。

ナカヤマ「……どうせ覚えていないんだろ?今は第5艦隊第1分艦隊の戦艦副長だ。」

モリサキ「ナカヤマには似合わないな。よし、本日付でお前が俺の副官だ。明日には陳情しておく
から、一週間以内に辞令が出るだろう。よろしくな」

ナカヤマ「どうしてこう勝手に…。まあいいか。」

と、こうしてあっさりとモリサキの人事は終わり、そのまま全員が酔いつぶれるまでその宴会は
つづく。

〜〜〜

992 :外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/11/06(日) 20:06:36 ID:vv4BGnPc
〜〜〜

そして現在。

ぴんぽーん!

一番恐れた事が起きる。辞令では既に降りており、仲間達との飲み会である程度の覚悟は
出来ていたつもりなのだが、この年で『父親役』は勘弁して欲しい。

正直、この呼び鈴にでたくはなかったのだが、

???「えっと、後方勤務本部の紹介できました」

と、呼び鈴と連動したモニターから聞こえてくる声を聞いてしまってはでないわけには行かない。

仕方無しとばかり返事をするためドアを開けると……

トラバース法の子供達→! card

! cardのスペースを抜きコピペってください。

ダイヤハート 数字の容姿をした女の子
スペードクラブ なんだ、ヤローか。

となります。

993 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 20:10:19 ID:???
トラバース法の子供達→ ダイヤK

994 :993:2011/11/06(日) 20:15:56 ID:???
我ながら素晴らしい引きだ

995 :森崎名無しさん:2011/11/06(日) 20:32:22 ID:???
物凄い美少女!?w

996 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:53:10 ID:vv4BGnPc
>>994
おめでとうございます。 モニカの件といいメイド長(?)といい女性の容姿関係の
引きのよさは相変わらず神がかりです。

>>995
思わずヒシノ・ケイと名づけたくなるような美少女です。
まあ、流石に自重しますが。


トラバース法の子供達→ダイヤK

士官用の邸宅の扉の先にいたのは……

モリサキ「………」

モリサキすら思わず絶句させてしまうほどの美少女だった。

白い陶器のような肌には若さゆえの赤みが差し、太陽に反射するシルバーブロンドの腰まで届く長い髪は
まるで天使の羽根の様な輝きをもつ。非常に華奢な手足は掴めば折れそうな儚さを醸し出しながらも、
しっかりと地面を踏みしめるその姿は大地に根付く白樺のよう。

???「あ、あの。後方勤務本部の紹介できました、スピカ・トレミーと申します。」

初めての訪問先、そしてこれからの生活の場である。それだけで彼女が緊張しているという事は
手に取るようにわかり、もじもじしている表情も愛らしい。

997 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:54:15 ID:vv4BGnPc
モリサキ「………」

スピカ「あ、あの…えっと、お料理が出来ます、掃除も出来ます。お裁縫は……あまりできないけど、
ぼ、ボタン付けくらいなら大丈夫です。専用のお部屋もいりません。お金も、ちょっとだけなら
あります。だから、だから、今日からここに住まわせてください!」

あっけに取られているモリサキの表情を拒絶と受け取ったのだろう。小さな体の傷つきやすい心から
自分が持っている勇気を全て振り絞って、目の前の10歳ほど年上の青年にそう懇願してくる。

モリサキ「あ、いや。それはいいんだが……。俺はてっきり男が来ると思って…」

自分が大人で相手が子供だとはいえ、男やもめの家に突如女が来るという事は普通では考えられない
事である。

スピカ「あ、わ、私じゃ、だ、駄目でしょうか?」

勇気を振り絞って自己紹介したにも関わらず、相手は男がいいといってきたことで、春の夜空に一際輝く
星のような瞳は既に涙目である。

モリサキ「あ、そういうことじゃない。俺じゃなくて君が、こんな環境でいいのかと聞いているんだ。
今から掛け合えばもっと普通の夫婦の家にだって変更できるだろうし」

決まった辞令を変更させるにはコネが必要なのだが、何故だかモリサキは彼女のためならば
その程度のコネならば惜しむつもりがなくなっていた。

998 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:55:18 ID:vv4BGnPc
スピカ「わ、私、ここに来る前はお父さんと二人暮しだったので大丈夫です。ご飯もちょっとで
構いません。絶対に贅沢も言わないので大丈夫です」

考えてみれば当たり前である。遺児となったということは身寄りがなくなったということ。
もし、母親がいるのであればわざわざここに来る必要もないだろう。

モリサキ「……まあ、立ち話もなんだから部屋に入って。一人暮らしだから散らかってるけど」

彼女の必至の懇願に絆されたのか、いや、最初は冗談で『チェンジ!』とでも言って和ませようと
思っていたが、最初からそれを受け入れるつもりではあったので、この一粒の真珠のように
美しい少女を自宅へ招き入れるのだった。

〜〜〜

モリサキ「あ〜、あんまり子供向けの飲み物はないけど……あ、そういえば引っ越し祝いにもらった
ジュースのセットがあったな。あれは……」

1人暮らしの常か。モリサキもまた普段は外食で済ませているため自宅であるのに台所の勝手がよく
わかっていなかった。

スピカ「あ、そんな。お気を使わないでください」

自分の身長の半分程度の大きさのバッグを一つもってやってきた美少女は恐縮しており、
カーペットの上で縮こまっている。

999 :銀河シュナイダー伝説:2011/11/06(日) 21:56:18 ID:vv4BGnPc
モリサキ「あんまり畏まるな。俺まで……と、あったあった。冷えてないけどまあ大丈夫だろう」

ここでグラスに移しかえ氷を入れるという基本的なことが出来ないのが男やもめの悲しいところ。
モリサキは缶に入ったオレンジジュースを蓋をしたまま持ってくる。

スピカ「あ、ありがとうございます」

礼はいうが、決して手をつけようとしない。

モリサキ「……それにしても、軍の福祉課は何を考えているんだろうな?」

と、(俺がロリコンでなくて良かった)という内心を隠しながらりんごジュースを口にする。

スピカ「じ、実は、私がお願いしたんです…」

もじもじしながら衝撃的なことを告白するスピカ。

モリサキ「ぶっ!!!な、何でまた?」

飲みかけのジュースを軽く噴きそう聞き返す。

スピカ「え、えっと、怒らないでくださいね。私の……お父さんにちょっとだけ、似てるんです」

そういいながら一枚の写真を…いつでも持ち運べるようにホログラフではなく普通のものを出してくる。

モリサキ(……ん。そーか?オヤジさんとは肌の色も髪の色も違うんだが?)

意外と人間は自分の姿というものは認識できていない。ゆえに、似ているといってもあまりぴんとこない。

1000 :外伝〜銀河森崎伝説〜:2011/11/06(日) 21:57:18 ID:vv4BGnPc
スピカ「だから、お願いです。私をおいてください」

だが、彼女…このシルバーブロンドの少女にとってはとても重要なことなのだろう。

モリサキ「ん。……それじゃ…とりあえず買い物に行くか。もってきたものがそれだけなら
色々と足りないだろう。あ、洋服売り場はクレジットを渡すから自分で選んでくれよ。
流石に一緒に行くと変質者としか思われんだろうし。」

と、変な選択をする事無くそう返事する。

スピカ「あ、でもお金ならちょっとは…」

そういいながら彼女名義の通帳をバッグから出しモリサキに差し出そうとするが、

モリサキ「それは使わない。それは君の父親が命を懸けて貯めたお金だ。そういう大切なものは
ホイホイ使うものではない。…そうだな、もし、君が…スピカが軍関係に進まなかったら結構な
額の返済金が必要になるだろう。その時に役に立ってもらえればいい」

我ながら格好つけているな、と思いながらもそれも又事実の一部だと判断し通帳を安全な
場所へ隠すようにと言葉を続ける。

実は既に彼女の養育期間中に政府から送られる養育費に手をつけず、彼女の養育期間が終われば
そっくりそのまま返すのもカッコいいだろうな。とも思いつつ。

そんなこんなでモリサキ・ユウゾウ22歳、スピカ・トレミー12歳の、10歳年の離れた
奇妙な共同生活が始まるのだった。この10歳が果たしてどのような意味を持つのか…
それを知る者はまだどこにもいない…

             外伝 〜〜銀河モリサキ伝説〜〜 第10章
 
                                  次回へ続く。

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