キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【闇のオーブ勢】ファイアーモリブレム36【分裂?】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/12(木) 23:50:35 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

アリティア王国と日本サッカー協会の合同で開かれた親善大会『第2回アリティアカップ』。
森崎率いるアリティア選抜は新田や早田が所属している南武フースバルを破り1勝をもぎ取る。
それに続き、南葛ウイングスがフランスからやってきた助っ人ナポレオンの力もあり強豪東邦タイガースを破る。
これから始まるプロ生活の足がかりにするために、そして厳しい訓練を共に乗り越えてきた第七小隊と
最高のお別れをするために、森崎は優勝争いを左右する南葛ウイングス戦に臨む。

そして、大会の影ではマルスと森崎を狙う謎の組織が行動を開始していた。
爆弾騒ぎの狂言や、アベルの恋人であるエストの誘拐によりアリティアを貶めようとする妨害工作が次々と襲ってくる。
果たして森崎たちはこれらの脅威をはねのけ、悲願の優勝を勝ち取ることが出来るのか…?


☆前スレ
【名監督?】ファイアーモリブレム35【ジェイガン】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1319470649/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。

355 :森崎名無しさん:2012/01/26(木) 22:20:51 ID:PO4LxLVI
A

356 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/26(木) 22:25:48 ID:???
>A ウイングスの選手たちを誘ってみる

☆南葛ウイングス

【来生・井沢・長野・滝・関口・田代・高杉・中里・岩見・メクネス・古尾谷・早苗】


※上記の中から『1人』同行したい仲間をお選びください。
※チームを問わず他の選手達が同行してくることもあります。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

357 :森崎名無しさん:2012/01/26(木) 22:26:47 ID:FClklLkg
井沢

358 :森崎名無しさん:2012/01/26(木) 22:27:31 ID:5Ya7pnsE
中里

359 :森崎名無しさん:2012/01/26(木) 22:30:01 ID:FPodcjjE
中里

360 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/27(金) 23:05:20 ID:???
>中里


森崎「よぉ、中里。とりあえずお疲れさん。あんまり目立ってなかったなお前」

中学時代から気心の知れた友人である中里に話しかける森崎。
森崎の悪意のない嘲りに苦笑しつつ、中里は答える。

中里「森崎殿か。いやはや、マクロニソス合宿の時は必ず勝つと息巻いたものの
   いざ戦ってみると思うようにいかないものでござるなぁ」

森崎「それはお互い様だ。俺だってあんな失点を喫するとは思っても見なかったぜ」

中里「井沢殿の執念が結んだ1点…さすがの森崎殿も止めることは叶わぬか」

森崎「執念…ねぇ。昔からアイツは何かと負けん気みたいなのをエネルギーにしてきたからな」

中里「拙者はあの者は恵まれていると思うでござる。常に周囲に超えるべき壁が並べられている…
   夢を見失わずに精進を続けられるのは、正直とても羨ましいと思うでござる。
   全日本A代表のレギュラーの座を掴むまで、井沢殿の気迫は衰えることはないのでござろうな」

森崎「夢って、お前は確か…」

既に失われつつある忍道を未だ受け継ぐ中の里の末裔である中里は、
里の存続と繁栄のため、サッカーで名を上げるべく特別に忍の道から大きく外れた生活を許されている身だ。
すなわちその目的が為せられないと分かれば、彼はまた家の柵に囚われ二度とサッカーをすることはできなくなるだろう。

361 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/27(金) 23:06:56 ID:???
中里「……拙者ももう今年で20歳でござる。そろそろ何らかの成果を持っていかなければならぬ時期。
   サッカーを、夢を追い続けるためにも、拙者はもっと名を売らねばならぬ。
   しかし、今の拙者の実力ではとても海外クラブのお声はかかるものではない。
   ならば国内でと気張ったものの、この体たらくではにんともかんとも。
   つくづく、人生とはどうにもうまくいかないものでござろうのう……」

森崎「中里……」

中里「と、これは失敬。これからプロとして華々しい世界へと羽ばたく森崎殿には相応しくない話でござったな。
   南武フースバルには新田殿が、東邦タイガースには山森殿がいる。応援してあげないと…」

夢を叶えようとしている自分の近くに、夢を諦めようとしている者がいる。
そして、夢を未だに諦めずにひたむきに先の見えない道を走ろうとしている者もいることに森崎は気づく。

森崎「(俺は恵まれている方なのだろうか。こいつらのように挫折する奴らの上にたつことで…)」

自分たちは夢を叶えることが出来ている。栄光を受け、輝かしい新たなステージへと登って行ける。
残酷な現実が切なく心に染み渡っていく。森崎はまもなく試合が始まろうとしている中里に目をやり……


☆どうしますか?

A「俺にはどうすることもできやしないが、頑張れよ。応援してるぜ!
B「まだ何か出来ることがあるだろ?実費研修とか、なんなら殴り込みでもいいさ!
C「俺がドイツで盛大に宣伝してきてやるさ。中の里をよろしくお願いしますってな!
D「どっちが勝つか予想しようぜ。なにか賭けてさ!
E 無言でキックオフを待つ選手たちへと目を移した。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

362 :森崎名無しさん:2012/01/27(金) 23:14:33 ID:OVZKHDVo

自由選択肢があったら「アカネイアで一緒に戦わないか」的なナニをですね…w
まじめな話、中里はメカと並んで戦力として活用できそうな数少ないキャプ森勢じゃね、という

363 :森崎名無しさん:2012/01/27(金) 23:16:04 ID:ngXKK2a6
B

364 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/27(金) 23:41:10 ID:???
>>362
一応平和な世界になったという現状、そういった誘いはちょっと難しいですねw
ただ『一緒に戦う』という展開は後々あると思います。
============
>B「まだ何か出来ることがあるだろ?実費研修とか、なんなら殴り込みでもいいさ!


森崎「諦めんなよ!」

中里「…森崎殿?」

森崎「そんなにすぐに諦めるような夢だったのか?お前のサッカーに対する想いはその程度だったのか?」

中里「失敬な。拙者はただ…今の環境ではもう立ちいかなくなっていると…
   新田殿や石崎殿のように海外研修の機会でも訪れればすぐにでも飛びつくでござる。
   チャンスがあるのなら縋りたいでござるよ!」

森崎「馬鹿!チャンスなんてのは待って手に入るものじゃないんだよ!
   まだ何か出来ることがあるだろ?実費研修とか、なんなら殴りこみでもいいさ!」

中里「し、しかし……そんな簡単に事は運ばぬ。それに、今の拙者はどうみても力不足。
   忍びの技を使ったとしても、アベル殿の足元にも及ばなかった……!」

森崎「だったら鍛えればいいじゃねぇか!お前の家のあの拷問器具はなんのためにあるんだよ!」

中里「無茶を言うなでござる!拙者には分かる!拙者の才能では……一流の選手になぞ成れぬということを……」

森崎「才能……才能、さいのう、サイノウ!そのたった四文字の言葉でお前は自分の人生を片付けちまうってのか!」

中里「!」

365 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/27(金) 23:42:55 ID:???
森崎「今お前の目の前にいる男は才能の欠片もない、凡人の代表格みたいなものだ!
   だけど俺はプロになったぞ!諦めてんじゃねぇよ!中里!」

だが、森崎は知っていた。何者かの意思で与えられた『星』の力で与えられた成長の促進。
この力がなければ、自分も中里のように夢を諦めるか、もしくは初めから
自分の器に見合った小さな目標しか掲げることが出来なかっただろう。

森崎「(だからって……目の前で夢を諦めかけてる友達を放って置けるかよ!)」

本心で語れないもどかしさを隠しながら、森崎は熱心に中里に説得を試みる。
しばらく瞳を閉じて何か考えていた様子の中里だったが、直に静かに口を開く。


忍者夢追伝→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→確かに、まだ諦めるのは早計でござったな…!
スペード→拙者も諦めたくはないでござる。だが、能力の伸び悩みだけはどうすることもできないでござる…
クラブ→森崎殿は凡才ではない。拙者とは違う種の人間でござろうに……
JOKER→シェスター「よっ、なんか楽しそうな話してんじゃん」ゲルマン忍者シュシュッと参上!?

366 :森崎名無しさん:2012/01/27(金) 23:44:17 ID:???
忍者夢追伝→ ダイヤ7

367 :森崎名無しさん:2012/01/27(金) 23:52:21 ID:???
うわ、そこそこ厳しい判定だったか・・。うまくいってよかった。

368 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 00:19:24 ID:???
>>367
中里が本当の強さを手に入れるのは険しい道のりですが、頑張ってもらいたいですね。
============
忍者夢追伝→ ダイヤ7
>ダイヤ・ハート→確かに、まだ諦めるのは早計でござったな…!


中里「…確かに、まだ諦めるのは早計でござったな…!」

森崎の言うようにどの海外クラブでもいい。ダメ元でも実費研修を申し込んでみるべきだ。
能力の伸び悩むこの才能の枯れた体も、修行に修行を重ねれば改善するかもしれない。
まだやれることはあるはず。まずは両親にもう一度話をしよう。
自分がどれだけサッカーのことを真剣に考えているのか。故郷の発展を願っているのか。
世の中には30を過ぎてから大成する選手もいるという。まだ時間はあるはずなのだ。
それでも叶わぬというのなら、たとえ抜け忍となろうとも自分の夢を追い続けてみたい。

中里「迷いを振り払うことが出来たでござるよ。感謝いたす、森崎殿」

森崎「……いや、いいさ。俺はお前のこと、応援してるからな」

中里「フフ、ところで森崎殿はシェスター殿と同じチームに入団するでござるな?」

森崎「ああ、そうだけど」

中里「しからばこれを預かってもらいたいでござる」

そう言うと中里は古ぼけた巻物を手渡してきた。きつく紐で縛られたそれは見るからに年季物のようである。

中里「あの者に渡して欲しいでござる。……拙者の僅かばかりの贈り物でござるよ」

森崎「これはアイツが喜びそうなものだな。でもお前が直接渡せばいいじゃないか。どうしてわざわざ俺を通す?」

369 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 00:20:53 ID:???
中里「……忍びには忍びの掟というものがあるのでござる。気にしてはいけないでござるよ」

森崎「へぇ、よく分からんがそういうものかね」

パチンと似合わないウインクをする中里に、森崎も不慣れなウインクを返す。
実に不恰好なやり取りだったが、変わらぬ友情を感じ取れたような気がした。

中里「(中の里の秘伝書。それがなければ拙者は忍びの技をサッカーで使うことは許されぬ身となる。
   忍びの技に頼らずとも戦える力を手に入れるまで……しばしの間、御免……!)」


※中里から謎の巻物を受け取りました。シェスターに渡すといいことがあるかもしれません。


ピピィーーーーッ!!

キックオフの笛がなると同時に、二人は我に返ったようにフィールドに目を向ける。
どうやら試合は東邦タイガースのボールから始まったらしい。

森崎「さて、気を取り直して応援でもするか。中里はどっちが勝つと思う?」

中里「うーむ。チーム力ではやはりタイガースが圧倒的に格上でござろうな。
   だが、フースバルには新田殿や石崎殿、早田殿など全日本ユースの主戦力が居る。
   あの者たちの活躍の場が多くなれば、勝ち目が見えてくるやもしれぬ」

森崎「ふーむ。タイガースの特徴や弱点を見極めるためにも、フースバルの連中には頑張ってもらいたいところだが」

370 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 00:22:15 ID:???
反町「(南葛が敗れ、アリティアの単独トップ。明日の最終戦での逆転の望みをつなぐためにも、絶対に負けられない…!)」

沢田「反町さん、行きましょう!大丈夫です、チーム力は僕達のほうが圧倒的です!」

反町「ああ。東邦のサッカーは負けないサッカーだ!優勝するために…この試合、勝つぞ!」


タイガースの本気→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→外人助っ人その1、ミハエルのドリブルで攻めこむ!
ハート→外人助っ人その2、バンビーノのドリブルで攻めこむ!
スペード→沢田とのコンビプレイで速攻を仕掛ける!
クラブ→中盤で溜めを作り、山森のパスで攻めるぞ!
JOKER→キックオフ直後、反町がシュートの体勢を取る…!?

371 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 00:23:13 ID:???
タイガースの本気→ ダイヤ7

372 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 00:23:28 ID:???
タイガースの本気→ ダイヤ9

373 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 00:23:30 ID:???
タイガースの本気→ スペード10

374 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 13:53:35 ID:???
シェスターに渡して起こるいいことがサッカーで有利になることなら
東邦戦までに渡しておきたいな

375 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 17:19:18 ID:???
>>374
試合観戦後の自由行動で接触の機会がありますね。
============
タイガースの本気→ ダイヤ7
>ダイヤ→外人助っ人その1、ミハエルのドリブルで攻めこむ!


東邦はまず右サイドのFWのミハエルにボールを預け、ドリブルで上がらせていく。
南葛戦でもその人間離れした動きで相手DFたちを翻弄した実力をいかんなく発揮する。

ミハエル「オホホホホ、美しくないサッカーをする人たちばかりですネー」

クネッ…シュルルッ!

田中「くそっ、気持ち悪い動きしやがって!」

輝林「ダメだ!タイミングが全然掴めない!」

フースバルの左サイドを蹂躙していくミハエルの姿を見て、森崎と中里は引きつった顔で唸る。

中里「なんとも珍妙なドリブルでござろうか…」

森崎「気味が悪いったらありゃしねぇ。ダンスでも踊ってるようだぜ」

中里「なるほど。我々のよく知っているサッカーのドリブルではなく、
   あまり目にしない舞を踊るような動きだから対応が遅れるのやもしれぬ」

森崎「んなこと言ったってダンスなんて学生の頃にフォークダンスくらいしかやったことねーよ」

これといった対抗策が見つからぬまま、ミハエルはフースバルの左サイドバックの早田と対峙する。

376 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 17:21:01 ID:???
無敵のローズダンサー→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ミハエルが華麗に抜き去り、センタリングを上げるぞ!
ハート→ミハエルが華麗に抜き去り、そのままPAへと切り込んでいく!
スペード→ボールはこぼれ球になり激しい競り合いに!
クラブ→早田が見事にボール奪取!フースバルの反撃だ!
JOKER→早田のタックルが派手に炸裂!反則を取られる。おや?ミハエルの様子が…?

377 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 17:21:14 ID:???
無敵のローズダンサー→ ハート3

378 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 17:29:46 ID:???
無敵のローズダンサー→ ハート3
>ハート→ミハエルが華麗に抜き去り、そのままPAへと切り込んでいく!
============
早田「くらえ!カミソリタックルだ〜〜〜!!」

ミハエル「フフン、あなたの弱点は知っていますよ。横への対応は素晴らしい反応を見せますが…」

ポーン…クルッ、フワッ!

早田「ちいっ、上か!?」

体を縮めて一本の棒のようになりクルクルとスピンしつつ、ミハエルは空高く舞い上がる。

早田「アホな!?プロペラか〜い!?」

思わず突っ込んでしまうほどの奇怪な動きだったが、早田の自慢のタックルをかわした事実は確かだ。

ミハエル「さァ、まずは1点イタダキデース!」

土屋「くっ…なんということだ。だが、そう簡単には!」


ミハエルはダンスやってるからな→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→そのままローズダンサーで抜き去り先制点!
スペード・クラブ→そのままドリブルと思いきや意表をつくループシュートで先制点!
JOKER→土屋の懸命のタックルがミハエルをはじき飛ばす!おや?ミハエルの様子が…?

379 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 17:32:23 ID:ePHa5VRI
ミハエルはダンスやってるからな→ ハート5

380 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 17:38:20 ID:???
ダンスってすごいな(一本の棒読み

381 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 18:07:06 ID:???
ダンスじゃしょうがないな

382 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 19:49:38 ID:???
>>380-381
ダンスじゃしょうがないですね。どのチームでもそうですが、
いかにエースクラスにボールが渡らないかが大事だと思います。
東邦は南葛に比べエースクラスが多いので、手ごわい相手になりそうです。
============
土屋「抜かせない!抜かせるものか!」

ミハエル「フ…散り際くらいもう少し潔くしておくべきだとワタシは思いますよ…ハッ!」

クルリッ…バムッ!

土屋のタックルを嘲笑うように、ボールを膝で弾ませながら大きく横から抜き去るミハエル。
大股で大胆な動きながらも、ボールはしっかりとキープし続けるその動きは
フースバルの選手たちの常識では考えられない動きだった。

土屋「や、やられた…!」

ズサッ!ピピィーーーッ!!

アンナ「決まりました!前半6分、東邦タイガース、早くも先制点を叩き出した!」

ミハエル「フフン、決まりましたね。グッバーイ」

石崎「ぐっ…くそったれ!次はこの俺が止めてやらァ!」

うなだれる土屋に投げキッスを送りながら、ミハエルはセンターサークルへと戻ってゆく。
こちらを馬鹿にした愉快な態度に、石崎は歯ぎしりをしながら拳を握る。

中里「あの摩訶不思議なドリブルで来られてはうちのメクネス殿でも対抗は難しいでござる」

森崎「俺も一対一は得意としているが……実際に一対一で相対しないと判断は難しいだろうな」

383 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/28(土) 19:51:32 ID:???
遠目で見る限り、リフティングを主軸にしたドリブルであることは間違いない。
ただ、ばらまいてくるフェイントがまったく先の読めない不規則なものとなっている。
またいできたり、ターンを駆使してきたりとそれこそダンスを踊っているような動きで迫ってくる。

森崎「ダンスったって規則性はあるはずだ。この試合で俺は絶対奴の弱点を見つけてやるぞ」

中里「サッカーを抜きに考えればなかなか映えのある動きなのがまた小憎らしい限りでござる」

そして試合はフースバルのキックオフで再開される。
チーム力は劣るとは言え、元サンパウロユースのエースの新田や
jrユース世界大会で得点王に輝いた栗栖も居る。攻撃力だけなら十分対抗できるはず。
小豆沢は仲間の力を信じ、チームの基礎を大事にしつつ指示を出す。


弱小チームとは呼ばせない→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→フースバルの基本通り、小豆沢を中心にパスで繋いでいく
スペード→新田のドリブルでボールを運び、栗栖に繋ぐ策を取る
クラブ→早田をオーバーラップさせ、さらに攻撃に厚みをつける
JOKER→?????「あれは…」その時、観客席に金髪美形の一人の青年が現れた

384 :森崎名無しさん:2012/01/28(土) 19:51:54 ID:???
弱小チームとは呼ばせない→ ダイヤ4

385 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 20:38:23 ID:???
弱小チームとは呼ばせない→ ダイヤ4
>ダイヤ・ハート→フースバルの基本通り、小豆沢を中心にパスで繋いでいく
============
小豆沢「よし、落ち着いてボールを回していこう」

タタッ、バコッ!ポーン、バコッ!タタッ!

アンナ「1点を追いかけるフースバル、ここはゆったりとしたパスワークを展開させていきます」

中里「森崎殿たちアリティアは、小豆沢殿をほぼ封殺することで試合を優位に進めていたな」

森崎「ああ。注意する選手がはっきりしているから割りと楽だったぜ」

新田や栗栖が走りまわってフリーの状況を作り出す。
そこを狙い、小豆沢が的確なパスを出すのがフースバルの基本戦術である。

森崎「(見るべきところは、タイガースの守備の特徴だよな。小豆沢さんのパスはなかなかのキレがあったが…)」

小豆沢「今だ!」


弱小チームとは呼ばせない→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→新田へとボールが渡る。芸術的なドリブルで一気に中央突破だ!
ハート→栗栖へとボールが渡る。やや遠目ながらも『トルネード』でゴールを狙う!
スペード→新田へとボールが渡る。が、反町が指揮をとる集団タックルが襲いかかる!
クラブ→沢田が新田へのパスを好判断でカット!タイガースのペースで試合は進んでいく。
JOKER→パスを出す直前、小豆沢は森崎からの試合観戦を断った後のことを思い出していた。

386 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 20:42:05 ID:???
弱小チームとは呼ばせない→ クラブ3

387 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:02:15 ID:???
弱小チームとは呼ばせない→ クラブ3
>クラブ→沢田が新田へのパスを好判断でカット!タイガースのペースで試合は進んでいく。
============
新田「どうした山森!そんなマークじゃ振り切ってくれと言ってるようなものだぜ!」

山森「くっ…新田!」

新田「(よし、今ならパスを受け取れる。小豆沢さん、こっちです)」

小豆沢「(頼んだぞ新田。このチームの数少ない攻撃パターンの主軸を担うのはやはりお前なんだ)」

山森の後ろを自慢の俊足で駆け抜け、一瞬フリーの状況を作り出す新田。
そこを狙う小豆沢のパス。だが、ここまでのプレイは全て東邦の思惑通りだった。

山森「(ただ守るだけがディフェンスじゃない。組織プレイでの『繋ぎ』を、俺はこのチームで学んだんだ。
   確かに俺個人の力じゃ新田を止めることは難しい。だけど…)」

沢田「(ナイスです山森さん。多くの司令塔がパスを出したくて仕方なくなるこのコース…狙い通りですよ)」

ヒュン…パシッ!!

小豆沢「な…なにィ!」

反町「いいぞ沢田!その動きだ!」

アンナ「これは見事なインターセプト!狙いすましたかのようなカットで、東邦の反撃開始だァ!」

中里「ほう。パスコースを限定させるのではなく、あえて作り出すことで罠を潜ませていたか」

森崎「周りに比べて守備が弱い山森を囮に使うってのがなんだか気に食わんが…まぁ、合理的ではあるか」

388 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:04:24 ID:???
この一連のプレーで、アリティア戦に続きチームの主柱の小豆沢の不調が続く。
そして彼の司令に依存しているフースバルの選手たちの動きも彼に引きづられるように悪くなっていく。

石崎「くっ…こんのぉ!!」

バコォッ!

アンナ「石崎くんの決死のクリアー!フースバル、2点目の危機をなんとか凌ぎました」

ニーナ「しかし、まだコーナーキックが続きます。東邦の勢いは止まりません」

早田「(ちいっ…まずいな。すっかり押され気味ってか)」

石崎「(誰に合わせてくるんだ?やはりCFの反町か?)」

コーナーアークにボールを置き、沢田は上がってくる味方とそれを止めようとする敵の動きをよく観察する。

沢田「(悪いですが、あなた方に手こずっているようでは強豪『東邦』の名を怪我してしまいます。
   ……日向さん。僕はあなたのようになりたい。叩ける時に徹底的に叩く……そのためには!)」


沢田の判断→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ボールはミハエルに渡る。そして…
ハート→ボールはバンビーノに渡る。そして…
スペード→ボールは山森に渡る。土屋は落ち着いてシュートを防ぎに行く
クラブ→ボールは反町に渡る。が、早田と石崎の協力競り合いでクリアー成功!
JOKER→僕だってドライブシュートくらい操れる。直接ゴールを狙う!

389 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:05:10 ID:???
沢田の判断→ クラブK

390 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:14:48 ID:???
沢田の判断→ クラブK
>クラブ→ボールは反町に渡る。が、早田と石崎の協力競り合いでクリアー成功!
============
沢田「(反町さんには石崎、早田さんの二人のマークが付いている。
   ……でも、きっと反町さんだったら……)」

あの人ならなんとかしてくれる。マークされていようとも
チーム内で最も信頼度の高いキャプテンの反町の力を頼る。
もしも日向がこの場に居るなら、間違いなく首を傾げる判断だっただろう。

バコッ!シュルルルッ…

早田「しゃあっ!読み的中!オウンゴールにゃ気を付けろよ石崎!」

石崎「わ、分かってるっての!」

ガギギィッ!!

反町「ぐはっ…!打たせてさえくれないか!」

アンナ「しかしフースバルも懸命に守る!ボールは大きく前に弾かれ小豆沢くんがフォロー!」

小豆沢「(俺は何をやっているんだ。前の試合だって、俺がもっとうまく試合を運べていれば…!)」

守備陣に余計な負担を何度も強い、得点へとつながるチャンスを何度も潰してしまう自分の不甲斐なさを悔いる小豆沢。

小豆沢「(…もう、ダメだというのか。観客の皆はもう『黄金世代』の活躍を待ちわびている。俺のような古株など、もう…!)」

391 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:15:54 ID:???
錆び付いた歯車→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→新田「小豆沢さん!こっちです!」新田がパスを要求。気を取り直し反撃だ!
ハート→栗栖「俺に任せてください!」栗栖がパスを要求。気を取り直し反撃だ!
スペード・クラブ→新田や栗栖のパス要求を振り切り、自ら切り込んでいく!
JOKER→そのとき小豆沢は森崎からの試合観戦を断った後のことを思い出していた。

392 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:16:14 ID:???
錆び付いた歯車→ クラブ9

393 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:21:01 ID:???
今回の対戦チームのメンバーから各一人づつ闇落ちしてきそうな予感・・・

394 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:30:23 ID:???
>>393
いったい、どうなってしまうのか!?
誰とは決めていませんが、まぁそんな感じで第2部の登場キャラを埋めて行っています。
============
スペード・クラブ→新田や栗栖のパス要求を振り切り、自ら切り込んでいく!
錆び付いた歯車→ クラブ9
============
小豆沢「(…違う!俺だって、俺だってまだやれるはずだ!
    日の丸を背負い、日本の期待を、日本のサッカーを一心に背負ってきたのは俺達なんだ!)」

輝かしい功績を積み上げていく『黄金世代』に道を明け渡してやりたい気持ちと、
これまで苦しみながらも力をあわせて戦い抜いてきた自分たちの誇りが葛藤し合う。
そんな小豆沢が取った行動は、普段の自分とは真逆の、スタンドプレーだった。

小豆沢「『黄金世代』が何だ!俺の輝きは……まだ失われちゃあいない!!」

ズダダダダッ!!

アンナ「ここでフースバルキャプテン小豆沢くんがフィールドをドリブルで力強く中央突破だ!」

中里「む…?今ならロングパス一本でカウンターのチャンスを得られたようにも思えたが…?」

森崎「いや、あの人のドリブルは不思議なもので複数マークを物ともしない。お前たちも明日は気をつけるんだな」

コルドバ「……あの動き、なるほど。奴も『あの方』の教えを受けていたのか。だが」

コルドバは小豆沢の倍速ドリブルの動きを見切ると、他のDFはPAに残し、一人でプレスを掛けに向かう。

小豆沢「…どけっ!」

コルドバ「愚かだな君は。私たちベテランがすべきプレイスタイルは……そうじゃないはずだ」

395 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:32:01 ID:???
古強者たちの挽歌→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→小豆沢が突破!と、ここで冷静に前方にロビング!
ハート→小豆沢が突破!そのままPAへ切り込んでいく!
スペード・クラブ→コルドバが冷静にボールを奪う。
JOKER→そのとき小豆沢は森崎からの試合観戦を断った後のことを思い出していた

396 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:34:39 ID:???
古強者たちの挽歌→ ダイヤA

397 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:34:39 ID:???
古強者たちの挽歌→ ダイヤ8

398 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:46:08 ID:???
古強者たちの挽歌→ ダイヤA
>ダイヤ→小豆沢が突破!と、ここで冷静に前方にロビング!
============
小豆沢「…ベテランのプレイね。匠の技を後進に託し、ひっそりと消え去るのがベテランのプレイか!」

コルドバ「季節と同様に人も移り変わっていくものだよ。私はできるだけ多くの者に私の技を伝え、残してきたつもりだ。
     そしてこのチームの若者たちに伝えること。それが私のサッカー人としての最後の仕事だよ」

小豆沢「違う!確かに後ろに道を譲る日もいつかはやってくるだろうさ。
    だが、それは向こうが全力でこじ開けてくるもんだ!自ら脇に逸れるなんて俺はゴメンだ!」

バキィッ!!

コルドバ「(ぐっ…こ、この…やるっ!)」

小豆沢「(ボールは上か!?くっ…足が痺れ……こんな痺れなどもう慣れっこだ!)」

バッ!バチィッ!

アンナ「激しいぶつかり合いでしたが、ボールは小豆沢くんがキープ!そして…!」

小豆沢「…本当ならアンタの言う事が正しいのかもしれないな。だけど俺はもう少し…
    出来るだけ間近で見てやりたいんだよ。日本のサッカーを大きく変えていく『黄金世代』の連中を…なっ!」

バァン!!

ニーナ「ゴール前に上がるアーリークロス!このボールに動きを合わせるのは…!」

小豆沢「(さァ、見せてみろ。俺はそう簡単には納得はしないぞ)」

ボールを蹴る小豆沢の顔からはもう先ほどまでの憂いは消え去っていた。後輩たちのゴールゲットの瞬間を信じ、固唾を呑む。

399 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 21:47:47 ID:???
ネクストステージ→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→新田の隼ボレーでフースバルが同点に追いつく!
スペード→栗栖が空中で激しく回転する!こ、これは…!?(成功)
クラブ→栗栖が空中で激しく回転する!こ、これは…!?(失敗)
JOKER→なんと昨日のナポレオンのシュートで負傷した後藤に代わり新たな選手がキーパーを任されていた!

400 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:48:20 ID:???
ネクストステージ→ クラブ9

401 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 21:48:34 ID:???
ネクストステージ→ クラブ3

402 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 22:13:15 ID:???
ネクストステージ→ クラブ9
>クラブ→栗栖が空中で激しく回転する!こ、これは…!?(失敗)
============
アンナ「上げられた高いボールに向かって飛び上がるのは若干16歳の期待のルーキー栗栖くんだ!」

栗栖「よし、あれを試すぞ!」

新田「まさか…あのシュートを打つつもりか!」

土屋「いかん、その技はまだ未完成のハズ…!」

アリティア戦でオーバーヘッドキックをクリスに完璧に防がれたことで、
もっと強力な空中シュートを開発しようと躍起になっていた。
栗栖の新技の特訓に付き添っていた二人は、この技の成功率の低さを間近で見ている。
そう、その技はあまりにも強力だが、その威力の代償にあまりにも難しいのだ。

栗栖「(俺の『トルネード』は振り足を高速回転させることでボールに与えるインパクトを強大にするものだ。
   そう。回転する物体はそれだけエネルギーが増す。世界jrユースで戦ったアイツらも……)」

イタリアjrユースキャプテンのエドゥアルド。彼は空中で前方回転することでヘディングの威力を増強させていた。
そして決勝で戦ったブラジルjrユースのシニョーリ。彼もまた回転することでシュートに勢いをつける技を得意としていた。
たしかに高速回転しながら、空中でのバランスを保つのは難しい。
それでもより強力な必殺シュートを身につけるには、この方法しか栗栖は思いつかなかったのだ。

栗栖「いくぞ!これが俺の…」

グルグルグルグルグル……!!

アンナ「な、なんだこれはぁ!栗栖くんが空中でものすごい速度で錐揉み回転をしているぞ!」

中里「まさかあの態勢のままヘディングを打つつもりでござるか!?」

403 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 22:14:26 ID:???
森崎「まるで人間魚雷だな。だが、あのむちゃくちゃな格好でボールは見えてんのか?」

ガキィッ!ドギュワーーーーーーン!!

森崎の予想通り、栗栖の目はボールを捉えることができないでいた。
己の感のみで突っ込んでいったヘッドはボールの下っ腹を叩き、シュートは大きく上へと逸れていってしまった。
だが、そのボールの勢いは圧巻だった。日向を彷彿とさせるシュートセンスだけは本物なのである。

栗栖「あ…ああ〜〜〜っ」

新田「馬鹿!あんな難度の高い技、こんなときに試す奴が居るか!」

栗栖「で、でも…新田さんは昔南葛中学との対戦で後ろからのパスを
   ダイレクトボレーで合わせることに挑戦したって聞いて……それで俺もやってみようと……」

まさか自分のルーツを模倣し、必死に辿ろうとしているとは思わず新田は赤面する。

新田「……う。ま、まぁ失敗なんてのは誰にでもある。次だ次!」

栗栖「は、はいっ!」

小豆沢「(やれやれ。無謀なのは若さ故か、それとも性格の賜物か。まだまだ俺が先頭で引っ張ってやる必要があるかな)」

その後、東邦が1点リードを保ち続けて前半は終了した。
フースバルは徐々に攻撃のリズムを取り戻し、東邦は守勢に回る場面が多く、
中里はこのままの流れならば直に同点になると予想する。

中里「森崎殿はこのあとどんな展開になると思うでござるか?」

404 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/29(日) 22:16:16 ID:???
☆どうしますか?

A 中里の言うとおり、フースバルが勢いに乗ってそのまま逆転だろうな。
B いや、東邦はまだ何か多くの武器を隠し持っている気がするぞ。
C そんなことより喉が乾いてきたな。ジュースでも買ってくるか
D 周りの様子が気になるので、ちょっと他の場所を見に行く

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

405 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 22:18:12 ID:a93xUMvk
B

406 :森崎名無しさん:2012/01/29(日) 22:20:02 ID:lzg8YmZA
B

407 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 18:06:46 ID:???
>B いや、東邦はまだ何か多くの武器を隠し持っている気がするぞ。


森崎「いや、俺は東邦がまだアドバンテージをとっていると考えている。
   1点のリードがあるというのもそうなんだが…」

中里「何やら気になることがあるのでござろうか?」

森崎「ああ。多分それは…」


☆どうしますか?

A キャプテンでストライカーの反町に何か秘策があるかもしれない
B 司令塔の沢田に何か秘策があるかもしれない
C さっきの奇妙なドリブラー、ミハエルに何か秘策があるかもしれない
D もう一人の助っ人外国人、バンビーノに何か秘策があるかもしれない
E 健気に周りの援護に徹している山森に何か秘策があるかもしれない
F 守備のラインを統率しているコルドバさんに何か秘策がるかもしれない
G ……まぁ、後半になれば分かるさ、多分……

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

408 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 18:08:40 ID:fz2mwgKk
D
バンビが何もしてこないとも思えないしなあ

409 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 18:13:43 ID:KP3ItKOo
D
バンビちゃん結構好きなんで

410 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 18:48:24 ID:???
>D もう一人の助っ人外国人、バンビーノに何か秘策があるかもしれない


森崎「…あのバンビーノという選手、前半はボール運びに徹底していた。
   何度か攻めどきもあったにも関わらず、あえて他の選手にパスを回していたような気もする」

中里「あの男のドリブル、技術もさることながら体格以上の力強さも持ち合わせていたでござる。
   それだけではない。何やら酷く冷たい……罠のようなものを潜ませていたように感じた」

森崎「罠?」

中里「高杉殿が力任せのタックルを仕掛けようとした時、悪寒を感じたでござる。
   そのとき拙者はすぐに後ろに回りこんでボールを零させたので詳しいことは分からずじまいだが」

森崎「ふーん。ただドリブルが上手いってわけじゃなさそうだな」

森崎と中里が注目する中、そのバンビーノの『罠』はお目見えする。後半が始まって10分ほど経った時だ。
ミハエルのドリブルで切り裂いたサイドラインを、バンビーノが後ろから追いかけていく。

バンビーノ「おい、そろそろ俺にも回してくれてもいいんじゃないか?」

ミハエル「オー…ワタシもまだとっておきの技を用意してるのですが…しかたありませーん」

ポンッ!

アンナ「ここでミハエルくんがバックパス!自分は一気に上がってPAへと飛び込んでいく!」

石崎「コンニャロぉ!テメェの相手はこの俺様だァ!」

ラストパスを受け取ろうとする素振りを見せるミハエルに、石崎が果敢にマークに張り付く。

411 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 18:49:54 ID:???
ミハエル「まあ、下品な動き。ワタシに醜さが伝染しまーす。こっちこないでクダサーイ」

石崎「うるせぇ!早田、こいつは俺が押さえとく!お前はボールを!」

早田「ああ、任せな!」

バンビーノ「(……早田誠。この男もあのフランス大会での全日本のメンバーの一人。
      ククッ、いかにもなタックラーか。獲物にするにはちょうどいい)」

アンナ「早田くん、バンビーノくんに素早く接近し、タックルを仕掛けに行くー!」

早田「しゃらくせぇ!ボール置いてけや!」

バンビーノ「ああ、置いてってやるよ。お望みどおりにな。クックック…」


トラッピング→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート・スペード→早田がカミソリタックルでボールを奪う!しかし反則の笛が鳴らされる!
クラブ→バンビーノのショットガンドリブルで早田が吹き飛ばされる!
JOKER→早田「(へっ、テメェの魂胆はお見通しってやつだ)」早田のタックル。しかしいつもと動きが違う!?

412 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 18:53:30 ID:???
トラッピング→ ハート8

413 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 18:53:33 ID:???
トラッピング→ クラブ7


414 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 18:53:53 ID:???
トラッピング→ ハート4

415 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 19:06:34 ID:???
トラッピング→ ハート8
>ダイヤ・ハート・スペード→早田がカミソリタックルでボールを奪う!しかし反則の笛が鳴らされる!
============
バンビーノ「いくぞ、ショットガンドリブルだ!」

ズダダダッ!キュッ、グッ、カカッ!

細かなフェイントで翻弄し、激しい横への揺さぶりをかけてバランスを崩したところを
懐に潜りこむように突っ込んで吹き飛ばす。力と技を兼ね備えたこのドリブルの動きを、
早田は極限まで高めた集中力で目を凝らして追いかける。

バンビーノ「(ミハエルの言うとおり、横への対応はさすがに早いな。だが、俺の狙いはそこじゃない)」

早田「元ミランのエリートがなんだってんだ。俺はエースキラー早田誠、狙った獲物は逃さねぇ」
   右、左、右、左、右、左、右……右!そこだ!もらったァ!!」

ズッシャアアアァァァッ!!バスゥッ!!

バンビーノ「ぐわあああっ!!」

早田「へっ、たまげたか!よっしゃ、早速カウンターを……」

自分でも会心のタックルが決まり、顔をほころばせながらパスを贈ろうとしたその時、

ピピイィィィッ!!

早田「な、なんやて!?」

アンナ「ああっと!反則です!早田くん、反則を取られてしまいました!」

ニーナ「ファールを取られた場所はゴールまでは20m。直接狙うには正に絶好の位置といったところですね…」

416 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 19:07:53 ID:???
反町「だ、大丈夫かバンビーノ!おい早田、いくらなんでもやりすぎだぞ!」

早田「ち、違う、お、俺は…!」

バンビーノ「ぐ、ぐう…あ、足が…!
      (フン、他国の誇りをしたり顔で踏みにじる『陵辱サッカー』を嗜む貴様らには実にお似合いの手立てだろ?)」

早田「(んな…アホな。俺は確かに奴の足を避けてボールにタックルを決めたはず…ま、まさか!?)」

狼狽する早田に向かって、審判が近寄って行き…



早田の運命→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜10→なんとお咎めなし。
9〜4→厳重注意。次はカードが出るぞ!
3〜A→イエローカードが出される!
クラブA→一発退場!レッドカードだ!
JOKER→なんとバンビーノにイエローカードが出される!?

417 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 19:10:17 ID:???
早田の運命→ ダイヤ7

418 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 20:13:19 ID:???
早田の運命→ ダイヤ7
>9〜4→厳重注意。次はカードが出るぞ!
============
審判「抜かれれば得点チャンスのあの場面、少々危険過ぎるタックルだな」

早田「ぐっ……」

反則を取られてしまうほどの危険なプレイをしたかどうかはタックルをした本人が一番わかっている。
バンビーノの動きを見切り、完璧なタックルでボールを奪ったにも関わらずのこの判定に早田は納得が行かない。

早田「何処見てやがる!俺のタックルは間違いなくボールだけに行ってたはずだ!よく見てくれよ!」

石崎「ば、馬鹿!熱くなるなよ早田!南葛の退場を忘れたのか?」

早田「……ちっ」

ナポレオンの失態が記憶に新しかったため、早田は怒れる心を何とか抑えて守備へと戻る。
だが、この不遜な態度で審判の心象は大きく下がってしまったのだった。

バンビーノ「(……足の方はなんともないな。ふう、もう一押しってところか)」

沢田「大丈夫ですかバンビーノさん」

バンビーノ「ああ、平気さ。あんなラフプレイに俺は挫けたりしないよ」

その柔和な表情で、仲間に自分の無事を伝えるバンビーノ。
そのスポーツマンらしいハツラツした態度に、観客たちは拍手を送る。
だが、バンビーノの動きを集中的に観察していた森崎と中里は憤慨する。

419 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 20:14:19 ID:???
中里「なるほど。からくりが判明したでござるな」

森崎「ああ。奴は凄腕のドリブラーってだけじゃなく…凄腕の『マリーシア』でもある。
   早田のタックルの軌道を見切り、派手に吹き飛ばされることで簡単に反則をもらいやがった」

中里「あの時感じた悪寒はこのことでござったのだな。納得でござる。
   ルーク殿といったか。早田殿と雰囲気が似たあの若者、気をつけたほうがいいでござるな」

森崎「下手をしたらカードの累積で退場って展開もあるかもな。……くそっ、厄介な選手を見つけてきやがって!」

守備に優れるルークは、アリティア選抜の大事な戦力の一人。
カインが怪我で能力が落ちている現状、彼の力の存在は大きい。
だが、今のように反則を貰われてしまい退場に追い込まれてしまえば、
一気にピンチに追い込まれてしまう可能性が高い。

森崎「(明日の試合、ルークの扱いに困るな。本人は今日の貸しを返すためにと頑張ってくれそうなんだが…)」

直接フリーキックを得たタイガース。絶好のシュートチャンスを任されたのはミハエルである。

ミハエル「(バンビーノ。一度砕け、消えかけたその宝石の輝きは違う色を伴い再び輝き出す…)」

バンビーノの高度なマリーシアテクニック。それは過去に激しいタックルをもらい、
再起不能に陥るほどの重症を負った経験から生まれたものだった。
もう二度とあのような怪我を負わないように。自ら吹き飛ばされることで衝撃を和らげる技術を身に付けたのである。
そして、その副産物として相手の反則を誘い込むという技術も手に入れていたのだ。

ミハエル「(しかしワタシは不純物の混ざった宝石を宝石とは認めたくありませーん。
     純粋なる美……どんな相手も飲み込むほどの真っ直ぐな美しさこそ、思考の美しさなのデース)」

ミハエルは高く足を振り上げる。バレエの選手のような体の柔らかさに、観客たちは思わず息を呑む。

420 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 20:15:41 ID:???
ミハエル「見せてあげます。これがワタシの切り札。……ロ〜〜〜〜ズバスタ〜〜〜〜!!」

ギュウウッ……ズシャッ!!

アンナ「ミハエルくん直接ゴールを狙う!こ、このシュートは…!」

土屋「うっ……こ、これは!?」

土屋の目に映るボールは、鋭い回転がかかっているわけでも、ものすごい豪速球でもなかった。
しかし、ミハエルのダンサー特有の繊細な爪先で蹴りこまれたこのシュートは不規則な揺れを引き起こし、土屋を幻惑させる。

土屋「(馬鹿な。トゥーキックシュートでこれほどまでのシュートコントロールをつけられるものなのか?)」

フースバルの選手たちの壁をすり抜け、土屋のパンチングもかわしたボールはゴール隅へと綺麗に収まった。

アンナ「き、決まった〜〜〜!東邦タイガース、2点目を奪いました!」

石崎「あ、あいつ……ミドルシュートも打てたのか?南葛戦じゃドリブルばっかだったのに…!」

早田「くっそォ…バンビーノ……ミハエル……俺は、俺はファールなんてしちゃいねぇ…しちゃいねぇのに…!」

ミハエル「フフン、決まりましたね」

バンビーノ「おい、俺の尊い犠牲があってこそってのをわすれるなよな」

ミハエル「感謝してますよ。…見ましたかヤマザルくん。これこそが美しいサッカーデース。オホホホホ」

軽やかに自陣へと戻っていくタイガースの助っ人二人。
フースバルの監督である陽子は、この一連の流れに溜息をつかざるをえなかった。

陽子「たまげたもんだわ。あそこまで完璧なシュートを決められるとため息しか出ないわ。ハァ〜」

421 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 20:17:26 ID:???
強豪チーム相手に手も足も出ない現状に嫌気がさしたことでのため息。
だが、この何気ないため息がこのあとの試合を大きく動かすことになる。
陽子に並々ならぬ熱意を上げている石崎という男。
この陽子のため息を『絶好の賞賛』のサインだと勘違いしてしまったのである。

石崎「(が、ガビーン。そ、そんなァ…よ、陽子ひゃ〜ん……)」

気のせいか、陽子の顔が仄かに赤く染まっているように見える。
もちろんそれは石崎の盛大な勘違いなのだが、
陽子への愛に生きる石崎にとって激情に走らせるには十分すぎるキッカケだった。

石崎「ぐっ…ぐぐぅ……あ、あんにゃろ〜調子に乗りやがって〜!!」

ガシッ!

土屋「い、石崎君!?」

石崎はネットに巻かれるボールを拾うと、自らセンターサークルへと走りキックオフを行う。

小豆沢「どうしたんだ石崎、2点差は確かに厳しいところだが君が上がってくる状況じゃ…」

石崎「な〜にが ローズバスターだ!そのぐらい俺にも出来るぜ!
   見ててください陽子さん!男石崎、あなたのくらんだ目を今覚まします!」

沢田「う、嘘ォ!あの石崎がキックオフシュート!?」

反町「無茶な。いくらキック力があっても、まともなコントロールがつけられるものか」

石崎「(えーっと、確かあのオカマ野郎はこんな態勢で……こんな風に蹴り込んだはず!)」

422 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 20:19:35 ID:???
陽子を魅了したあのシュートを、自分も決めることで振り向かせてみせる。
今、石崎の一世一代の恋の大勝負が始まろうとしていた。


恋のダンスサルト→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K→なんと!石崎のシュートはゴールの枠をしっかりと捉えている!?
JOKER→K+ネットを突き破るほどの威力でゴールイン!おや?陽子さんの様子が…
クラブA→シュートはふらふらと上がり、陽子さんを直撃!
それ以外→シュートはふらふらと上がり、ゴールポストに直撃!

423 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 20:19:53 ID:???
恋のダンスサルト→ JOKER

424 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 20:21:12 ID:???
ちょwwwwwwwwww

425 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 20:21:31 ID:???
猿…このスレだと意外なほど勝ち組だよね

426 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:02:18 ID:???
闇ではなく綺麗な側でのレギュラー獲得か?w

427 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:17:27 ID:???
ピンポイントwwwwwwwwwwww

428 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:20:34 ID:???
>だが、この何気ないため息がこのあとの試合を大きく動かすことになる。
ガチで試合を動かしたなwwwww

429 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 21:29:19 ID:???
>>424
( ゚д゚)…………( ゚д゚ )
>>425
ツインシュート止めたりオウンゴールやらかしたり
ファインプレーでチームを助けたとおもいきやこれですか!?
サンパウロ研修を経験してるという経歴を差し引いてもとんでもない躍進ですねw
>>426
出番があるかはまだ未定ですが、味方になるのならとっても頼りになりそうです。
しかし現状独り身の森崎にとってはかなり精神的ダメージがかかることになっちゃうかもw
>>427
ここでJOKERが出てくる辺り、実にモリブレムですねw
>>428
あの文章がフラグになってしまうなんて。場合によっては東邦戦の難易度が少し上がっちゃうかも?
============
恋のダンスサルト→ JOKER
>JOKER→K+ネットを突き破るほどの威力でゴールイン!おや?陽子さんの様子が…
============
ミハエル「OH…なんという事でしょう。愚かなサルを奇行に走らせてしまうとは私はなんと罪深きことを」

バンビーノ「あいつ、あれでミハエルの真似をしているつもりなのか?お笑いだな」

石崎「うおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜りゃ!?」

ズギャギャーーーーーーーン!!ズルッ!

実際に、石崎のミハエルの姿を模倣したトゥーキックシュートはあまりにも不恰好だった。
バレエダンサーのような高く上げられた足はガニ股になって腰の位置辺りまでしか上がらず、
無理な態勢でのシュートが災いし、インパクト直後に前のめりに倒れこんでしまう。

石崎「いでぇ!(うぐぐ…い、今の俺ってすっげぇ惨め?な、情けねぇ…)」

430 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 21:30:49 ID:???
ここで、このアカネイア大陸においての大きな文化、力の象徴の一つとなっている『魔法』を思い出して欲しい。
今でこそ修行を積み、精霊を使役して魔道書の魔力を解放する形式が常となってはいるが、
古代の魔法とは、己の心にある様々な感情を行使することで熱や冷気を発生させるものだった。

そう。今の石崎の心は愛しき女性への愛情で溢れかえっており、
その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
魔法とは強き思いの形。純粋な心が生み出す良き魔法は時に『奇跡』すら起こしてしまうのだ。
足りないセンスを根性で補ってきたこの青年は、今度は愛情という名のガッツでカバーする。

ドギュルルルルルル!ギュワワワーーーーーン!!ブヅン!バシュルルルルル……

反町「な」

沢田「に」

山森「が」

コルドバ「お、起こったというのだ…?」

後藤「(み、見えなかった…何も……)」

中里「……こ、これは……な、なんという……」

森崎「は、はは……ははははは……お、おい、中里……これは何かの夢だよな……なぁ」

ピピイィィ〜〜〜!!

アンナ「き……決まったァ!ゴーーーール!!推定50m強のこの距離から
    フースバルのDFである石崎くんのシュートが東邦のゴールを突き破った〜〜〜!?」

ニーナ「す、素晴らしいですね……あまりの凄さに言葉が浮かびません……」

431 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 21:31:57 ID:???
得点を知らせる笛が鳴る。石崎が転んだ際の爆笑の渦が、一瞬の内に歓喜の渦へと変貌した。
未だ地面に倒れ込んでいる石崎を、仲間たちが驚愕と喜びに包まれながら取り囲む。

新田「す…すげぇ!すげぇや石崎さん!俺だってあの距離で決めるのは難しいってのに!」

栗栖「とんでもねぇっす!守備だけじゃなくあんなスゴイシュートも隠し持ってたんですか!」

早田「お前いつの間にあんなシュート技術身に付けてたんだよ!俺のお株を奪う気か!こら!」

小豆沢「まだ1点リードされてる以上、気は抜くなよ。だが……いいシュートだったぞ、石崎!」

石崎「(う、嘘ォ!?俺…ほ、本当にゴールを決めちまったのか?翼みたいに…こんな遠くからのシュートで!?)」

そして、フースバルのベンチでこの顛末を眺めていた陽子はこれまで石崎に抱いていた感情が
グラグラと大きく揺らぎ始めていることに困惑していた。

陽子「(う…そ、じゃない。夢…でもない。い、石崎…くん、が……)」

自称面食いのはずの陽子の胸が、締め付けられるように痛み出す。
今のシュートに心を打たれたとでも言うのか。あんな不恰好なシュートフォームにもかかわらず
ゴールネットを突き破るほどの威力を生み出したあの石崎了という男に。

顔面を地面に強打した彼の顔は真っ赤に腫れ上がっており、その姿はサルそのものだ。
だがそのサルはただのサルではない。劣勢に追い込まれたフースバルの危機を救うヒーロー。
陽子が小さい頃から大好きだった絵本『さいゆうき』に出てくる『孫悟空』のようであった。

陽子「(石崎くんにあんなシュートセンスがあっただなんて。
   もしも、もしもの話だけどちゃんとフォームを矯正して、
   しっかりとしたドリブル技術を身に付けさせることが出来るのなら……
   むふ、むふふ、むふふふふふ……)」

432 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/01/30(月) 21:33:09 ID:???
兄の宗政でさえ見抜けなかった奇特な才能。必ずや自分が育て、輝かせてみせる。
彼もきっと将来の全日本代表に欠かせない一員になってくれるはず。
だが、それ以上に陽子はもっと彼の隠された才能を見たいと願っていた。
もちろん自分がまっさきに見つけてみせるのだ。自分だけのヒーローの原石。他の誰にも譲らない。

陽子「(石崎くん、この大会が終わったら早速『あの方』にコンタクトして……ウフフ、あ〜、た・の・し・み♪)」

そして、この石崎の躍進を夢や幻でなく現実として受け入れることを強いられる東邦タイガース。
なによりも自分のシュートを模倣というにもおこがましいフォームで、
しかも自分以上の威力を叩き出した石崎に対してミハエルは…


認めざるを得ない→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→「悔しいですが、彼の力は本物デース。ワタシの生涯のライバルにふさわしいデース!」
スペード・クラブ→「しかたがありません。まだ未完成ですがあの新技を披露してやりましょう…ウフフフフ」
JOKER→その時ミハエルの脳裏に謎の声が…!

433 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:33:29 ID:???
認めざるを得ない→ クラブ6

434 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:33:54 ID:???
認めざるを得ない→ スペードJ

435 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 21:36:45 ID:???
> その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
石崎SUGEEEEEEE!!

436 :森崎名無しさん:2012/01/30(月) 23:21:31 ID:???
やばいちょっと感動した

437 :森崎名無しさん:2012/01/31(火) 20:22:49 ID:???
>>436
ぶっちゃけ原作で一番好きなキャラが石崎だからうれしい
原作でガッツマンと言えば石崎

> そう。今の石崎の心は愛しき女性への愛情で溢れかえっており、
> その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
> 魔法とは強き思いの形。純粋な心が生み出す良き魔法は時に『奇跡』すら起こしてしまうのだ。
> 足りないセンスを根性で補ってきたこの青年は、今度は愛情という名のガッツでカバーする。

そのガッツを奇跡を起こす純粋な心と比喩してくれて興奮が収まらないw

438 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:11:36 ID:???
>>435
それだけ今回のイベントは物凄い力が働いたというところですねw
>>436
ちなみにこのアンリとアルテミス、原作だと悲恋の結末となっており
『アルテミスのさだめ』という逸話となって後世に伝わっています。
石崎と陽子さんの恋の行方はまだ始まったばかりですが、果たして…?
>>437
そこまで言っていただけてスレ主として本当に嬉しい限りですw
石崎も森崎と同様、決して才能には恵まれてはいませんが数少ないチャンスをモノにして
持ち前のガッツで困難を乗り越えていく努力家の鏡みたいな素敵なキャラですよね。
不思議なことに、思いが奇跡を起こすという設定のこのスレだからこそ
メンタリティに優れる石崎や松山がどんどん強化されているのが納得できたり。
============
認めざるを得ない→ クラブ6
>スペード・クラブ→「しかたがありません。まだ未完成ですがあの新技を披露してやりましょう…ウフフフフ」


ミハエルの心は震えていた。それは長年のダンス経験で編み出した自分だけしか打てないと信じ込んでいたシュートを
石崎がいとも簡単に模倣…とは言いがたいが、真似をして放ったことへの驚きが半分。
そしてもう半分は、これだけの畏れを自分に与える相手に会えたという喜びである。
この瞬間、自分の目の前にこれほどまでに倒しがいのある相手が現れたことに笑みが止まらなかった。

ミハエル「フフフ…なるほど。ただの下品なサルと侮っていたワタシが愚かでした。
     彼はサルの中のサル。ベストイズモンキー!ワタシのシュートがローズバスターなら
     彼のシュートはヤマザル…いえ、『ボスザルバスター』デース!」

バンビーノ「ミ、ミハエル…?」

目を大きく見開き興奮しながら叫ぶミハエルを、東邦の選手たちは恐ろしげに遠巻きにして見守る。
暫くの間鮮やかな長い金髪を振り乱し続け、ピタリと動きが止まる。
そして石崎に靭やかで長い腕をピシッと向け、堂々と宣言する。

439 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:13:38 ID:???
ミハエル「いいでしょう。アナタをワタシの生涯のライバルと認めマース!」

石崎「え、ええ〜!?な、なんでお前みたいな変態なんかと〜!?」

早田「ははは、意外とお似合いのコンビに思えるがな」

新田「ですね」

石崎「て、テメェら人事だと思ってんなのんきに…!」

ミハエル「(ワタシの美を追求せんとするシュートとは全くの逆。下品すぎて眼を向けるのも憚れると思いきや…
     地面に倒れこんでもシュートを決めようとするその泥臭さはある種の芸術かもしれません。
     フフフ…どこか懐かしいですねこの感覚。負けませんよ、サルザキ。真の美の化身となるのはこのワタシデース)」

今でこそ優雅を通り越してキワモノすぎる美麗さを誇るミハエルも、初めからこうだったわけではない。
何度も地べたに倒れ、膝をすりむき、足にマメを作ったことで鍛え上げた彫像のような肉体を手に入れているのだ。
そんな彼だからこそ、石崎の我武者羅な姿に激しい共感を覚えてしまったのかもしれない。

ミハエル「あなたに特別に見せてあげましょう。この技はまだ未完成で不完全。
     完璧を目指すワタシとしては、ここで披露するのは少し躊躇してしまうのですが……
     もう形振りかまって入られませーん!ワタシの全てを見せてアゲマース!」

ピピィ〜〜〜!!

ミハエル「新ワザ、イキマース!」

バッ!

アンナ「こ、これはまさか!今度はミハエルくんがキックオフシュートをやり返そうというのでしょうか!?」

440 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:15:12 ID:???
新田「なんだって!?」

小豆沢「馬鹿な!?」

輝林「ふ、ふざけんな!」

大森「そう何度もポンポン入るもんじゃねぇって!」

石崎「くっ…くそったれ〜〜!来るならきてみやがれってんだ〜〜〜!!」

土屋「(ただでさえ恐ろしい相手を更に目覚めさせてしまったようだ。…だが、だからこそここで退くことはできない!)」

陽子「(さァ、石崎くん。次は私にどんなドキドキを見せてくれるの?
   あなたは私の夢。無様な姿を見せたら許さないんだから!)」

フースバルの選手たちはシュートコースに割り込めるものは一斉にブロックに飛び込む。
そしてフィールド内と同様に、観客席もこのシュート合戦に固唾を呑む。

中里「なんということでござろうか。あの石崎殿も既に世界級の選手に成ろうとしているとは…」

森崎「(……よりにもよってなんで石崎なんだよ。中里のせっかくつなぎとめた自信が折れかけてんじゃねーか!)」

ミハエル「決めますよ。これがワタシの――」

様々な思惑が重なる中、ミハエルの未完成のシュートが優雅かつ豪快に放たれた。

441 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:17:32 ID:???
華やかに激しく→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜5→なんと!ミハエルのシュートはゴールの枠をしっかりと捉えている!?
JOKER→K+ネットを突き破るほどの威力でゴールイン!
クラブA→シュートはふらふらと上がり、森崎を直撃!
それ以外→シュートはふらふらと上がり、会場の外へと消えて行く

442 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:18:32 ID:???
華やかに激しく→ ハート7

443 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:49:26 ID:???
華やかに激しく→ ハート7
>K〜5→なんと!ミハエルのシュートはゴールの枠をしっかりと捉えている!?
============
ミハエル「(バラの刺のように爪先で鋭く突き刺すように打つのが『ローズバスター』。
     ワタシのダンサー特有の繊細な爪先だからこそ撃てる技、でした……)」

ミハエルは石崎の不恰好ながらも凄まじく激しいシュートをしっかりと見ていた。
彼の体は頑丈さが無駄に出すぎたように固く、強張ったものだった。
掲げられた足はひん曲がり、とてもミハエルのようなバレエ特有の曲線美とはかけ離れていた。

ミハエル「(しかし……彼は転びそうになりながらも逆足をボールに擦りつけていました。
     これは偶然かもしれませんが、それによってシュートの瞬間ボールが激しい回転をしていたのです)」

トゥーキックシュートは簡単に飛距離を稼げる反面、非常に狙いがつけにくい。
足の甲や足の内側よりも蹴りの面積が狭く、力の込め具合のバランスが取れないのだ。
先ほどのローズバスターはフリーキックということもあり、落ち着いてボールの中心を蹴り込むことが出来た。
パスを受け取った際のトラップの反動でかかる僅かな回転くらいなら打ち抜けるほどに鍛錬も積んできた。

ミハエル「(しかし…ボールのエネルギーの増すほどの回転がかかった状態では、ワタシでも狙いをつけるのは難しかった。
     いえ、狙いを外した際の足に係る負担を恐れて蹴り込むことを躊躇していたのです)」

だが、ミハエルは気がついた。失敗を恐れていては乗り越えられない壁があることを。
そしてあの男はやってのけた。恥も外聞も捨て去り、純真な心で挑戦に臨み成功をつかみとったのだ。

ミハエル「(人の心の奥底にまで響くほどの美しさ。それは失ってしまうかもしれない恐怖からの脱却。
     困難を乗り越えてこそ、カタルシスはより深く、より凄まじい物へと昇華されます)」

ならばやるしかあるまい。究極の美を追求する者として。失敗など恐れてはいけない。成功することだけをイメージして。

ミハエル「イヤアアアア〜〜〜〜ッ!!ローーーーーーズッ!!」

444 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:50:40 ID:???
ガッ!ギャルルルルッ!!

左足で踏みつけるようにボールを擦り、反動で浮き上がったボールに照準を定める。
棘で突き刺すのではない。棘で突き割るがごとくの勢いで蹴り込むのだ。

ミハエル「ス マ ッ シ ュ ! !」


ボッ!            バヒュルルルルルルッ!!


アンナ「こ、これは先程のローズバスターとは違います!より勢いを増し、螺旋を描くように一直線にフースバルゴールへと向かっていく!」

ズギャギャッ!!

新田「のっ!」

小豆沢「ばっ!」

輝林「らっ!」

大森「きさまらはんらんぐんだな!」

悲鳴を上げながら吹き飛ばされていくフースバルの選手たち。
ローズバスターを柔の美しさとするならば、ローズスマッシュは剛の美しさを体現していた。

石崎「(は、はえぇ!追いつけるのか?いや、追いつくんだ!陽子さんが見ている限り、俺は――)」

後ろの土屋はシュートの勢いに飲まれ目が追いついていない。
タイガースの3点目の瞬間は、石崎の手、いや顔に委ねられているのだ。

445 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 22:52:33 ID:???
猿薔薇合戦→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→石崎のブロックをすり抜け東邦が3点目を奪う
スペード→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュに触れる!しかし…?
クラブ→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュを撃破!
JOKER→石崎「(こうなったらあれを使うしかねぇ!)」石崎がポストに駆け寄り…?

446 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:52:53 ID:???
猿薔薇合戦→ スペード8

447 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:53:02 ID:???
猿薔薇合戦→ ダイヤ8

448 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:53:04 ID:???
猿薔薇合戦→ スペードQ

449 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:53:04 ID:???
猿薔薇合戦→ ハート6

450 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 22:55:52 ID:???
もしかして、またオウンゴール?

451 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 23:11:14 ID:???
>>450 正解!
============
猿薔薇合戦→ スペード8
>スペード→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュに触れる!しかし…?
============
石崎はボールに対する反応に優れている。しかし、多くの人が反射的に身を守ろうとして掲げる腕、
または長年サッカー選手として鍛えている人ならではこその足や体ではなく、彼の場合は何故か顔である。
脳から最も近い位置だからこそ、最も素早く動かせるという変な理屈があるのかもしれないが、
石崎はこの『がんめんブロック』によって多くの危機を救い、そして危機の演出もしてきた。
そして、今回は見事に後者の選択が選ばれてしまうことになる。

ドゴォァ!!

石崎「ぐわぁぁぁーーーっ!!」

血しぶきを上げながら上空に跳ね飛ばされる石崎。だが、しっかりとシュートの勢いは殺していた。

ミハエル「(み、見事デース…さすがはサルザキ。ワタシの新ワザを初見で弾き返すとは…!)」

改めて生涯のライバルの凄さを目の当たりにするミハエル。が、次の瞬間。

ボムッ!バスッ!テンテン……

土屋「あっ……」

早田「こ、こいつは……」

木村「ま、またしても……」

ピピィ〜〜〜〜ッ!!

452 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 23:12:33 ID:???
アンナ「は、入りました!石崎くんのブロックで弾いたシュートはそのまま勢いを失いながらも
    ゴールネットへと入ってしまいました!オウンゴール!フースバル、これはついてな〜い!!」

陽子「…………」(#^ω^)ピキピキ

石崎「…………」Σ(゚д゚lll)ガーン

ミハエル「オホホホ。やっぱり彼はユニークでファンキーなヤマザルみたいデース!」

中里「いやはや、まさにこれぞ石崎といったところですなぁ。ニンニン」

森崎「(石崎にゃ悪いが中里のことを考えりゃ、今回ばっかりはナイス自殺点だぜサル!って感じだな)」

一瞬でリードを2点差に戻されたフースバル。元よりチーム力に差があり、
この一連の攻防で互いに体力を消耗しすぎてしまった。
どちらも思うように攻めきれず、時間はどんどん消費されていき――


それからどうなった?→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→そのまま3対1で東邦タイガースの勝利
スペード→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。だが残り時間はあと僅か!
クラブ→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。さらにフースバルの得点チャンス!
JOKER→新田のファルコンクロウ、栗栖のトルネードで同点に追いつき引き分けに。この瞬間アリティアの優勝が決定!

453 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 23:13:50 ID:???
それからどうなった?→ クラブ8

454 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 23:33:39 ID:???
それからどうなった?→ クラブ8
>クラブ→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。さらにフースバルの得点チャンス!
============
後半35分。これまで反町の指揮やコルドバの統率で抜群の守りを敷いていた東邦の守備陣に疲れが見え始める。
その隙を新田は見逃さずに、ここが攻めどきと自らバイタルエリアへとボールを持込ミドルシュートを放つ。

新田「くらえっ、ここだ!ファルコンクロウ!」

ドシュルルルッ!ズバァッ!ピピィーーー!!

角度の鋭いドライブ回転のシュートでネットが小気味よい音を奏でる。

小豆沢「よし。それでこそフースバルのエースストライカーだ」

新田「まだまだ!同点、いや、逆転するまで気は抜かない。ですよね?」

石崎「そ、そうさ!今日勝てば明日の試合結果にも寄るがまだ優勝の可能性は残ってんだ!諦めねぇぜ!」

早田「だよな。ここは俺も上がる。一気に攻め立ててゴールゲットを狙おうぜ!」

栗栖「俺も今度こそシュートを決めて見せます!どんどん放り込んでください!」

陽子「(どんな窮地に立たされても絶対に不安を見せない。
   うんうん、開幕前にしっかりチームとしての基板が出来上がってくれたみたいね)」

どんどんムードを上げていくフースバルに対し、東邦は内心震え上がっていた。
フースバルは確かにタレントは少ないが、その攻撃力は屈指であることは否めない。

沢田「ど、どうしましょう反町さん。このままじゃ…」

455 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/02/01(水) 23:35:01 ID:???
反町「弱気になるなタケシ。接戦の時は心が弱ったほうが負ける。
   思い出せ。俺たちはそうして3年間南葛高校に…
   いや、中学も合わせれば6年も負け続けてきたんだ。もう……負けるのは沢山だよ」

沢田「反町さん……」

山森「……反町さんの言うとおりです。俺たち南葛が常に勝者でいられたのは絶対に諦めなかったからです。
   確かに流れは今フースバルにあります。けれど、まだリードしているのは東邦。有利なのは僕達です」

ミハエル「司令塔のキミが弱気だと困りマース。もっと胸をはってくだサーイ」

沢田「……は、はい……」

周りの激励になんとか答えようと、無理に笑顔をつくろうとする沢田。

バンビーノ「(……ダメだな。完全に心が折れかけている。エリート校の出身とは言え、まだまだ若いか)」

バンビーノの目論見通り、沢田の指示は後ろ向きで逃げ切りを示すものしか現れなかった。
守備のラインを上げ、人数を増やしたフースバルの突撃に完全に飲み込まれボールを奪われてしまう。

森崎「おお!前線で新田がボールを奪ったぞ!あいつ、ここ数年ですっかり守備も巧くなったよな〜」

中里「元より身体能力はトップクラスだったゆえ。森崎殿のイジメに耐え、密かに力を蓄えていた賜物ですな」

森崎「う、うるせー。俺は叩いて伸ばすタイプなんだよ。昔の扱いは新田のためを思ってこそだったんだ!」

中里「どうだか……」

新田がどれだけ活躍しようとも、他の要因を持ちだしては彼の努力をなかった事にしてきた話を持ちだされ、森崎は少し居心地が悪くなる。
今でこそ新田とは懇意にしているが、昔は生意気な後輩だと色々と心ないことをしていたかもしれない。

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