キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【闇のオーブ勢】ファイアーモリブレム36【分裂?】
1 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/01/12(木) 23:50:35 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。
【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。
〜これまでのお話〜
アリティア王国と日本サッカー協会の合同で開かれた親善大会『第2回アリティアカップ』。
森崎率いるアリティア選抜は新田や早田が所属している南武フースバルを破り1勝をもぎ取る。
それに続き、南葛ウイングスがフランスからやってきた助っ人ナポレオンの力もあり強豪東邦タイガースを破る。
これから始まるプロ生活の足がかりにするために、そして厳しい訓練を共に乗り越えてきた第七小隊と
最高のお別れをするために、森崎は優勝争いを左右する南葛ウイングス戦に臨む。
そして、大会の影ではマルスと森崎を狙う謎の組織が行動を開始していた。
爆弾騒ぎの狂言や、アベルの恋人であるエストの誘拐によりアリティアを貶めようとする妨害工作が次々と襲ってくる。
果たして森崎たちはこれらの脅威をはねのけ、悲願の優勝を勝ち取ることが出来るのか…?
☆前スレ
【名監督?】ファイアーモリブレム35【ジェイガン】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1319470649/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。
425 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 20:21:31 ID:???
猿…このスレだと意外なほど勝ち組だよね
426 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:02:18 ID:???
闇ではなく綺麗な側でのレギュラー獲得か?w
427 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:17:27 ID:???
ピンポイントwwwwwwwwwwww
428 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:20:34 ID:???
>だが、この何気ないため息がこのあとの試合を大きく動かすことになる。
ガチで試合を動かしたなwwwww
429 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/01/30(月) 21:29:19 ID:???
>>424
( ゚д゚)…………( ゚д゚ )
>>425
ツインシュート止めたりオウンゴールやらかしたり
ファインプレーでチームを助けたとおもいきやこれですか!?
サンパウロ研修を経験してるという経歴を差し引いてもとんでもない躍進ですねw
>>426
出番があるかはまだ未定ですが、味方になるのならとっても頼りになりそうです。
しかし現状独り身の森崎にとってはかなり精神的ダメージがかかることになっちゃうかもw
>>427
ここでJOKERが出てくる辺り、実にモリブレムですねw
>>428
あの文章がフラグになってしまうなんて。場合によっては東邦戦の難易度が少し上がっちゃうかも?
============
恋のダンスサルト→ JOKER
>JOKER→K+ネットを突き破るほどの威力でゴールイン!おや?陽子さんの様子が…
============
ミハエル「OH…なんという事でしょう。愚かなサルを奇行に走らせてしまうとは私はなんと罪深きことを」
バンビーノ「あいつ、あれでミハエルの真似をしているつもりなのか?お笑いだな」
石崎「うおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜りゃ!?」
ズギャギャーーーーーーーン!!ズルッ!
実際に、石崎のミハエルの姿を模倣したトゥーキックシュートはあまりにも不恰好だった。
バレエダンサーのような高く上げられた足はガニ股になって腰の位置辺りまでしか上がらず、
無理な態勢でのシュートが災いし、インパクト直後に前のめりに倒れこんでしまう。
石崎「いでぇ!(うぐぐ…い、今の俺ってすっげぇ惨め?な、情けねぇ…)」
430 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/01/30(月) 21:30:49 ID:???
ここで、このアカネイア大陸においての大きな文化、力の象徴の一つとなっている『魔法』を思い出して欲しい。
今でこそ修行を積み、精霊を使役して魔道書の魔力を解放する形式が常となってはいるが、
古代の魔法とは、己の心にある様々な感情を行使することで熱や冷気を発生させるものだった。
そう。今の石崎の心は愛しき女性への愛情で溢れかえっており、
その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
魔法とは強き思いの形。純粋な心が生み出す良き魔法は時に『奇跡』すら起こしてしまうのだ。
足りないセンスを根性で補ってきたこの青年は、今度は愛情という名のガッツでカバーする。
ドギュルルルルルル!ギュワワワーーーーーン!!ブヅン!バシュルルルルル……
反町「な」
沢田「に」
山森「が」
コルドバ「お、起こったというのだ…?」
後藤「(み、見えなかった…何も……)」
中里「……こ、これは……な、なんという……」
森崎「は、はは……ははははは……お、おい、中里……これは何かの夢だよな……なぁ」
ピピイィィ〜〜〜!!
アンナ「き……決まったァ!ゴーーーール!!推定50m強のこの距離から
フースバルのDFである石崎くんのシュートが東邦のゴールを突き破った〜〜〜!?」
ニーナ「す、素晴らしいですね……あまりの凄さに言葉が浮かびません……」
431 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/01/30(月) 21:31:57 ID:???
得点を知らせる笛が鳴る。石崎が転んだ際の爆笑の渦が、一瞬の内に歓喜の渦へと変貌した。
未だ地面に倒れ込んでいる石崎を、仲間たちが驚愕と喜びに包まれながら取り囲む。
新田「す…すげぇ!すげぇや石崎さん!俺だってあの距離で決めるのは難しいってのに!」
栗栖「とんでもねぇっす!守備だけじゃなくあんなスゴイシュートも隠し持ってたんですか!」
早田「お前いつの間にあんなシュート技術身に付けてたんだよ!俺のお株を奪う気か!こら!」
小豆沢「まだ1点リードされてる以上、気は抜くなよ。だが……いいシュートだったぞ、石崎!」
石崎「(う、嘘ォ!?俺…ほ、本当にゴールを決めちまったのか?翼みたいに…こんな遠くからのシュートで!?)」
そして、フースバルのベンチでこの顛末を眺めていた陽子はこれまで石崎に抱いていた感情が
グラグラと大きく揺らぎ始めていることに困惑していた。
陽子「(う…そ、じゃない。夢…でもない。い、石崎…くん、が……)」
自称面食いのはずの陽子の胸が、締め付けられるように痛み出す。
今のシュートに心を打たれたとでも言うのか。あんな不恰好なシュートフォームにもかかわらず
ゴールネットを突き破るほどの威力を生み出したあの石崎了という男に。
顔面を地面に強打した彼の顔は真っ赤に腫れ上がっており、その姿はサルそのものだ。
だがそのサルはただのサルではない。劣勢に追い込まれたフースバルの危機を救うヒーロー。
陽子が小さい頃から大好きだった絵本『さいゆうき』に出てくる『孫悟空』のようであった。
陽子「(石崎くんにあんなシュートセンスがあっただなんて。
もしも、もしもの話だけどちゃんとフォームを矯正して、
しっかりとしたドリブル技術を身に付けさせることが出来るのなら……
むふ、むふふ、むふふふふふ……)」
432 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/01/30(月) 21:33:09 ID:???
兄の宗政でさえ見抜けなかった奇特な才能。必ずや自分が育て、輝かせてみせる。
彼もきっと将来の全日本代表に欠かせない一員になってくれるはず。
だが、それ以上に陽子はもっと彼の隠された才能を見たいと願っていた。
もちろん自分がまっさきに見つけてみせるのだ。自分だけのヒーローの原石。他の誰にも譲らない。
陽子「(石崎くん、この大会が終わったら早速『あの方』にコンタクトして……ウフフ、あ〜、た・の・し・み♪)」
そして、この石崎の躍進を夢や幻でなく現実として受け入れることを強いられる東邦タイガース。
なによりも自分のシュートを模倣というにもおこがましいフォームで、
しかも自分以上の威力を叩き出した石崎に対してミハエルは…
認めざるを得ない→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→「悔しいですが、彼の力は本物デース。ワタシの生涯のライバルにふさわしいデース!」
スペード・クラブ→「しかたがありません。まだ未完成ですがあの新技を披露してやりましょう…ウフフフフ」
JOKER→その時ミハエルの脳裏に謎の声が…!
433 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:33:29 ID:???
認めざるを得ない→
クラブ6
434 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:33:54 ID:???
認めざるを得ない→
スペードJ
435 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 21:36:45 ID:???
> その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
石崎SUGEEEEEEE!!
436 :
森崎名無しさん
:2012/01/30(月) 23:21:31 ID:???
やばいちょっと感動した
437 :
森崎名無しさん
:2012/01/31(火) 20:22:49 ID:???
>>436
ぶっちゃけ原作で一番好きなキャラが石崎だからうれしい
原作でガッツマンと言えば石崎
> そう。今の石崎の心は愛しき女性への愛情で溢れかえっており、
> その力は100年前に大陸を救った救国の英雄アンリに亡国の王女アルテミスが送った祝福の魔法にも匹敵するものだった。
> 魔法とは強き思いの形。純粋な心が生み出す良き魔法は時に『奇跡』すら起こしてしまうのだ。
> 足りないセンスを根性で補ってきたこの青年は、今度は愛情という名のガッツでカバーする。
そのガッツを奇跡を起こす純粋な心と比喩してくれて興奮が収まらないw
438 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:11:36 ID:???
>>435
それだけ今回のイベントは物凄い力が働いたというところですねw
>>436
ちなみにこのアンリとアルテミス、原作だと悲恋の結末となっており
『アルテミスのさだめ』という逸話となって後世に伝わっています。
石崎と陽子さんの恋の行方はまだ始まったばかりですが、果たして…?
>>437
そこまで言っていただけてスレ主として本当に嬉しい限りですw
石崎も森崎と同様、決して才能には恵まれてはいませんが数少ないチャンスをモノにして
持ち前のガッツで困難を乗り越えていく努力家の鏡みたいな素敵なキャラですよね。
不思議なことに、思いが奇跡を起こすという設定のこのスレだからこそ
メンタリティに優れる石崎や松山がどんどん強化されているのが納得できたり。
============
認めざるを得ない→ クラブ6
>スペード・クラブ→「しかたがありません。まだ未完成ですがあの新技を披露してやりましょう…ウフフフフ」
ミハエルの心は震えていた。それは長年のダンス経験で編み出した自分だけしか打てないと信じ込んでいたシュートを
石崎がいとも簡単に模倣…とは言いがたいが、真似をして放ったことへの驚きが半分。
そしてもう半分は、これだけの畏れを自分に与える相手に会えたという喜びである。
この瞬間、自分の目の前にこれほどまでに倒しがいのある相手が現れたことに笑みが止まらなかった。
ミハエル「フフフ…なるほど。ただの下品なサルと侮っていたワタシが愚かでした。
彼はサルの中のサル。ベストイズモンキー!ワタシのシュートがローズバスターなら
彼のシュートはヤマザル…いえ、『ボスザルバスター』デース!」
バンビーノ「ミ、ミハエル…?」
目を大きく見開き興奮しながら叫ぶミハエルを、東邦の選手たちは恐ろしげに遠巻きにして見守る。
暫くの間鮮やかな長い金髪を振り乱し続け、ピタリと動きが止まる。
そして石崎に靭やかで長い腕をピシッと向け、堂々と宣言する。
439 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:13:38 ID:???
ミハエル「いいでしょう。アナタをワタシの生涯のライバルと認めマース!」
石崎「え、ええ〜!?な、なんでお前みたいな変態なんかと〜!?」
早田「ははは、意外とお似合いのコンビに思えるがな」
新田「ですね」
石崎「て、テメェら人事だと思ってんなのんきに…!」
ミハエル「(ワタシの美を追求せんとするシュートとは全くの逆。下品すぎて眼を向けるのも憚れると思いきや…
地面に倒れこんでもシュートを決めようとするその泥臭さはある種の芸術かもしれません。
フフフ…どこか懐かしいですねこの感覚。負けませんよ、サルザキ。真の美の化身となるのはこのワタシデース)」
今でこそ優雅を通り越してキワモノすぎる美麗さを誇るミハエルも、初めからこうだったわけではない。
何度も地べたに倒れ、膝をすりむき、足にマメを作ったことで鍛え上げた彫像のような肉体を手に入れているのだ。
そんな彼だからこそ、石崎の我武者羅な姿に激しい共感を覚えてしまったのかもしれない。
ミハエル「あなたに特別に見せてあげましょう。この技はまだ未完成で不完全。
完璧を目指すワタシとしては、ここで披露するのは少し躊躇してしまうのですが……
もう形振りかまって入られませーん!ワタシの全てを見せてアゲマース!」
ピピィ〜〜〜!!
ミハエル「新ワザ、イキマース!」
バッ!
アンナ「こ、これはまさか!今度はミハエルくんがキックオフシュートをやり返そうというのでしょうか!?」
440 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:15:12 ID:???
新田「なんだって!?」
小豆沢「馬鹿な!?」
輝林「ふ、ふざけんな!」
大森「そう何度もポンポン入るもんじゃねぇって!」
石崎「くっ…くそったれ〜〜!来るならきてみやがれってんだ〜〜〜!!」
土屋「(ただでさえ恐ろしい相手を更に目覚めさせてしまったようだ。…だが、だからこそここで退くことはできない!)」
陽子「(さァ、石崎くん。次は私にどんなドキドキを見せてくれるの?
あなたは私の夢。無様な姿を見せたら許さないんだから!)」
フースバルの選手たちはシュートコースに割り込めるものは一斉にブロックに飛び込む。
そしてフィールド内と同様に、観客席もこのシュート合戦に固唾を呑む。
中里「なんということでござろうか。あの石崎殿も既に世界級の選手に成ろうとしているとは…」
森崎「(……よりにもよってなんで石崎なんだよ。中里のせっかくつなぎとめた自信が折れかけてんじゃねーか!)」
ミハエル「決めますよ。これがワタシの――」
様々な思惑が重なる中、ミハエルの未完成のシュートが優雅かつ豪快に放たれた。
441 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:17:32 ID:???
華やかに激しく→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜5→なんと!ミハエルのシュートはゴールの枠をしっかりと捉えている!?
JOKER→K+ネットを突き破るほどの威力でゴールイン!
クラブA→シュートはふらふらと上がり、森崎を直撃!
それ以外→シュートはふらふらと上がり、会場の外へと消えて行く
442 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:18:32 ID:???
華やかに激しく→
ハート7
443 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:49:26 ID:???
華やかに激しく→ ハート7
>K〜5→なんと!ミハエルのシュートはゴールの枠をしっかりと捉えている!?
============
ミハエル「(バラの刺のように爪先で鋭く突き刺すように打つのが『ローズバスター』。
ワタシのダンサー特有の繊細な爪先だからこそ撃てる技、でした……)」
ミハエルは石崎の不恰好ながらも凄まじく激しいシュートをしっかりと見ていた。
彼の体は頑丈さが無駄に出すぎたように固く、強張ったものだった。
掲げられた足はひん曲がり、とてもミハエルのようなバレエ特有の曲線美とはかけ離れていた。
ミハエル「(しかし……彼は転びそうになりながらも逆足をボールに擦りつけていました。
これは偶然かもしれませんが、それによってシュートの瞬間ボールが激しい回転をしていたのです)」
トゥーキックシュートは簡単に飛距離を稼げる反面、非常に狙いがつけにくい。
足の甲や足の内側よりも蹴りの面積が狭く、力の込め具合のバランスが取れないのだ。
先ほどのローズバスターはフリーキックということもあり、落ち着いてボールの中心を蹴り込むことが出来た。
パスを受け取った際のトラップの反動でかかる僅かな回転くらいなら打ち抜けるほどに鍛錬も積んできた。
ミハエル「(しかし…ボールのエネルギーの増すほどの回転がかかった状態では、ワタシでも狙いをつけるのは難しかった。
いえ、狙いを外した際の足に係る負担を恐れて蹴り込むことを躊躇していたのです)」
だが、ミハエルは気がついた。失敗を恐れていては乗り越えられない壁があることを。
そしてあの男はやってのけた。恥も外聞も捨て去り、純真な心で挑戦に臨み成功をつかみとったのだ。
ミハエル「(人の心の奥底にまで響くほどの美しさ。それは失ってしまうかもしれない恐怖からの脱却。
困難を乗り越えてこそ、カタルシスはより深く、より凄まじい物へと昇華されます)」
ならばやるしかあるまい。究極の美を追求する者として。失敗など恐れてはいけない。成功することだけをイメージして。
ミハエル「イヤアアアア〜〜〜〜ッ!!ローーーーーーズッ!!」
444 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:50:40 ID:???
ガッ!ギャルルルルッ!!
左足で踏みつけるようにボールを擦り、反動で浮き上がったボールに照準を定める。
棘で突き刺すのではない。棘で突き割るがごとくの勢いで蹴り込むのだ。
ミハエル「ス マ ッ シ ュ ! !」
ボッ! バヒュルルルルルルッ!!
アンナ「こ、これは先程のローズバスターとは違います!より勢いを増し、螺旋を描くように一直線にフースバルゴールへと向かっていく!」
ズギャギャッ!!
新田「のっ!」
小豆沢「ばっ!」
輝林「らっ!」
大森「きさまらはんらんぐんだな!」
悲鳴を上げながら吹き飛ばされていくフースバルの選手たち。
ローズバスターを柔の美しさとするならば、ローズスマッシュは剛の美しさを体現していた。
石崎「(は、はえぇ!追いつけるのか?いや、追いつくんだ!陽子さんが見ている限り、俺は――)」
後ろの土屋はシュートの勢いに飲まれ目が追いついていない。
タイガースの3点目の瞬間は、石崎の手、いや顔に委ねられているのだ。
445 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 22:52:33 ID:???
猿薔薇合戦→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→石崎のブロックをすり抜け東邦が3点目を奪う
スペード→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュに触れる!しかし…?
クラブ→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュを撃破!
JOKER→石崎「(こうなったらあれを使うしかねぇ!)」石崎がポストに駆け寄り…?
446 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:52:53 ID:???
猿薔薇合戦→
スペード8
447 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:53:02 ID:???
猿薔薇合戦→
ダイヤ8
448 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:53:04 ID:???
猿薔薇合戦→
スペードQ
449 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:53:04 ID:???
猿薔薇合戦→
ハート6
450 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 22:55:52 ID:???
もしかして、またオウンゴール?
451 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:11:14 ID:???
>>450 正解!
============
猿薔薇合戦→ スペード8
>スペード→石崎の顔面ブロックでローズスマッシュに触れる!しかし…?
============
石崎はボールに対する反応に優れている。しかし、多くの人が反射的に身を守ろうとして掲げる腕、
または長年サッカー選手として鍛えている人ならではこその足や体ではなく、彼の場合は何故か顔である。
脳から最も近い位置だからこそ、最も素早く動かせるという変な理屈があるのかもしれないが、
石崎はこの『がんめんブロック』によって多くの危機を救い、そして危機の演出もしてきた。
そして、今回は見事に後者の選択が選ばれてしまうことになる。
ドゴォァ!!
石崎「ぐわぁぁぁーーーっ!!」
血しぶきを上げながら上空に跳ね飛ばされる石崎。だが、しっかりとシュートの勢いは殺していた。
ミハエル「(み、見事デース…さすがはサルザキ。ワタシの新ワザを初見で弾き返すとは…!)」
改めて生涯のライバルの凄さを目の当たりにするミハエル。が、次の瞬間。
ボムッ!バスッ!テンテン……
土屋「あっ……」
早田「こ、こいつは……」
木村「ま、またしても……」
ピピィ〜〜〜〜ッ!!
452 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:12:33 ID:???
アンナ「は、入りました!石崎くんのブロックで弾いたシュートはそのまま勢いを失いながらも
ゴールネットへと入ってしまいました!オウンゴール!フースバル、これはついてな〜い!!」
陽子「…………」(#^ω^)ピキピキ
石崎「…………」Σ(゚д゚lll)ガーン
ミハエル「オホホホ。やっぱり彼はユニークでファンキーなヤマザルみたいデース!」
中里「いやはや、まさにこれぞ石崎といったところですなぁ。ニンニン」
森崎「(石崎にゃ悪いが中里のことを考えりゃ、今回ばっかりはナイス自殺点だぜサル!って感じだな)」
一瞬でリードを2点差に戻されたフースバル。元よりチーム力に差があり、
この一連の攻防で互いに体力を消耗しすぎてしまった。
どちらも思うように攻めきれず、時間はどんどん消費されていき――
それからどうなった?→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→そのまま3対1で東邦タイガースの勝利
スペード→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。だが残り時間はあと僅か!
クラブ→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。さらにフースバルの得点チャンス!
JOKER→新田のファルコンクロウ、栗栖のトルネードで同点に追いつき引き分けに。この瞬間アリティアの優勝が決定!
453 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 23:13:50 ID:???
それからどうなった?→
クラブ8
454 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:33:39 ID:???
それからどうなった?→ クラブ8
>クラブ→新田のファルコンクロウで1点差に追いつく。さらにフースバルの得点チャンス!
============
後半35分。これまで反町の指揮やコルドバの統率で抜群の守りを敷いていた東邦の守備陣に疲れが見え始める。
その隙を新田は見逃さずに、ここが攻めどきと自らバイタルエリアへとボールを持込ミドルシュートを放つ。
新田「くらえっ、ここだ!ファルコンクロウ!」
ドシュルルルッ!ズバァッ!ピピィーーー!!
角度の鋭いドライブ回転のシュートでネットが小気味よい音を奏でる。
小豆沢「よし。それでこそフースバルのエースストライカーだ」
新田「まだまだ!同点、いや、逆転するまで気は抜かない。ですよね?」
石崎「そ、そうさ!今日勝てば明日の試合結果にも寄るがまだ優勝の可能性は残ってんだ!諦めねぇぜ!」
早田「だよな。ここは俺も上がる。一気に攻め立ててゴールゲットを狙おうぜ!」
栗栖「俺も今度こそシュートを決めて見せます!どんどん放り込んでください!」
陽子「(どんな窮地に立たされても絶対に不安を見せない。
うんうん、開幕前にしっかりチームとしての基板が出来上がってくれたみたいね)」
どんどんムードを上げていくフースバルに対し、東邦は内心震え上がっていた。
フースバルは確かにタレントは少ないが、その攻撃力は屈指であることは否めない。
沢田「ど、どうしましょう反町さん。このままじゃ…」
455 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:35:01 ID:???
反町「弱気になるなタケシ。接戦の時は心が弱ったほうが負ける。
思い出せ。俺たちはそうして3年間南葛高校に…
いや、中学も合わせれば6年も負け続けてきたんだ。もう……負けるのは沢山だよ」
沢田「反町さん……」
山森「……反町さんの言うとおりです。俺たち南葛が常に勝者でいられたのは絶対に諦めなかったからです。
確かに流れは今フースバルにあります。けれど、まだリードしているのは東邦。有利なのは僕達です」
ミハエル「司令塔のキミが弱気だと困りマース。もっと胸をはってくだサーイ」
沢田「……は、はい……」
周りの激励になんとか答えようと、無理に笑顔をつくろうとする沢田。
バンビーノ「(……ダメだな。完全に心が折れかけている。エリート校の出身とは言え、まだまだ若いか)」
バンビーノの目論見通り、沢田の指示は後ろ向きで逃げ切りを示すものしか現れなかった。
守備のラインを上げ、人数を増やしたフースバルの突撃に完全に飲み込まれボールを奪われてしまう。
森崎「おお!前線で新田がボールを奪ったぞ!あいつ、ここ数年ですっかり守備も巧くなったよな〜」
中里「元より身体能力はトップクラスだったゆえ。森崎殿のイジメに耐え、密かに力を蓄えていた賜物ですな」
森崎「う、うるせー。俺は叩いて伸ばすタイプなんだよ。昔の扱いは新田のためを思ってこそだったんだ!」
中里「どうだか……」
新田がどれだけ活躍しようとも、他の要因を持ちだしては彼の努力をなかった事にしてきた話を持ちだされ、森崎は少し居心地が悪くなる。
今でこそ新田とは懇意にしているが、昔は生意気な後輩だと色々と心ないことをしていたかもしれない。
456 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:36:42 ID:???
新田「(くっ…直接切り込めるだけの体力はもう残っていないか。だったら…!)」
同点に追いつくための、多分これがラストチャンス。絶対に点をとってくれると信頼できる仲間に、新田はボールを託す。
新田の判断→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ツートップの片割れ。こんどこそ決めろ!栗栖にパス!
スペード→攻撃型サイドバックとは俺のこと!早田さん、任せました!
クラブ→先ほどのシュートはまぐれなどではないはず。石崎さん、お願いします!
JOKER→?????「決めろ、ニッタ!」その時観客席から聞き覚えのある声が――!?
457 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 23:37:15 ID:???
新田の判断→
スペードJ
458 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:49:00 ID:???
新田の判断→ スペードJ
>スペード→攻撃型サイドバックとは俺のこと!早田さん、任せました!
============
早田「来い!俺に持ってこんかーい!!」
早田の猛然としたオーバーラップが視界に映る。マークも都合よくついていない。
新田「早田さん、任せました!」
ボンッ!バシッ!
早田「ナイパー!おっしゃあ、行ったるぜー!」
アンナ「ここで左サイドを猛スピードで上がってきた早田くんにパスが通る!
彼にも強力なミドルシュートがあるとの情報が入っています」
ニーナ「ここで追いつくことが出来れば、まさかの大逆転劇も見えてきますね」
早田「(タックルもブロックもクリアーも、守備に関しては全てにおいて上に行かれた次藤。
奴になくて俺にあるものを探し、そして俺はシュートに磨きをかけた。
……だが、今度は石崎に俺のアイデンティティを奪われかけていやがる。
もうこれ以上、俺の居場所を奪わないでくれ。俺はこのフースバルでサッカーがしたいんだ!)」
自分の価値を守るために。いや、それよりもチームの勝利のために。
早田は得意とする横回転と、夢抱いてきた縦回転を合体させた新シュートを放つ。
早田「そおおりゃあああああっ!!これが俺の『ダブルシェービングシュート』だ〜〜〜〜〜っ!!」
459 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/01(水) 23:50:23 ID:???
進化する二枚刃カミソリ→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→早田のシュートが美しくも鋭い弧を描きゴールを奪う。同点だ!
スペード→ブロックとキーパーを突破するが、カーブをかけすぎてしまいポストに当たる。こぼれ球に。
クラブ→コルドバのブロックでシュートが弾かれる!そして――
JOKER→縦回転、横回転、そしてこいつがおまけの軸回転!!トリプルシェービングシュートだとォ!?
460 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 23:50:37 ID:???
進化する二枚刃カミソリ→
クラブK
461 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 23:50:47 ID:???
進化する二枚刃カミソリ→
ダイヤA
462 :
森崎名無しさん
:2012/02/01(水) 23:52:00 ID:???
ガーネフさんウハウハっすね
463 :
森崎名無しさん
:2012/02/02(木) 00:15:18 ID:???
結果的には敵に塩を送りまくる大会になってるねw
464 :
森崎名無しさん
:2012/02/02(木) 00:23:59 ID:???
ガーネフ、高血圧で死亡する痛恨のミス
465 :
森崎名無しさん
:2012/02/02(木) 00:24:00 ID:???
とはいえ石崎のオウンゴールで森崎の評価を落とすことなく鉄壁のブロッカーにまた一歩近づいたし
イスラスも離反したしトータルで見れば悪くないんじゃない
466 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/02(木) 23:58:16 ID:???
>>462
貴重なDF枠なのでありがたいですね。…って、そうじゃなーい!
闇のオーブ勢に加わる条件は色々あるのですが、
もちろん加入を防ぐ手立てが全くないわけではありません。
>>463
闇のオーブ勢は第2部の物語の流れを構築する大事な部分なので
多すぎても少なすぎてもダメな難しい部分なんですよねー。
>>464
過多の塩分はお年寄りだけじゃなくとも気を付けたいところですねw
>>465
多くの人間との交流が破滅のツボで苦しむ森崎を救う手立てとなってくれるでしょう。
============
進化する二枚刃カミソリ→ クラブK
>クラブ→コルドバのブロックでシュートが弾かれる!そして――
============
早田の代名詞でもある鋭い横回転をかけたカミソリシュート。
これに縦回転のドライブを加え、広い角度から狙えるロングシュートに進化させたもの。
それがこの『ダブルシェービングシュート』である。
早田「(左上空から襲いかかるようにして逆ネットに突き刺さる。止めようがねぇ完璧なコースだ)」
しかし、早田のシュートには足りないものがあった。そう、単純なシュートの『破壊力』である。
それは本来の彼にはそこまで必要ではなく、鍛える機会が無かったもので仕方ないといえば仕方ないのだが。
ボールを奪うことに特化していた彼の肉体では、より強烈なインパクトでシュートを放つ技術を身につけるには時間が必要だった。
その足りない要因が、この歴戦のCB、元コロンビア代表の名DFコルドバを追いつかせてしまった。
コルドバ「(なかなか面白いシュートを撃つ。だが、どれだけ曲げようとも向かってくるのはこのゴール内のどこか。
ボールの勢いがその程度では、十分にシュートブロックする時間は得られるのだよ)」
ビュッ…バゴォッ!!
467 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/02(木) 23:59:40 ID:???
早田「な…なにィ!!」
アンナ「弾いた!コルドバくんのブロックで、早田くんのシュートは勢いをなくし転がっていく〜〜!!」
コルドバ「(ただ曲げるだけのシュートならば、それこそプロの世界ではいくらでもいる。
それ以上の何を持っているか。シューターとしての才とはそういうことを言うのだよ)」
早田「(だ、ダメなのか…。タックルも、ブロックも、クリアーも……
シュートさえも、俺は役に立つことができねぇってのかよ……ちくしょう……!)」
こぼれ球は近場の東邦の選手がフォローし、すぐに大きくクリアーされてしまう。
その後フースバルの選手は必死に走りまわったが、ついに反撃の機会を再び得ることはかなわなかった。
ピッピッピィーーーーー!!
アンナ「試合終了〜〜〜っ!!東邦タイガース、辛くも逃げきりました!
3対2でフースバルに勝利!明日のアリティア選抜戦に優勝の望みをつなぎます」
ニーナ「2連勝で単独トップを走るアリティア選抜と、1勝1敗で追いかける東邦タイガース。
明日の直接対決の結果如何では、南葛ウイングスにも優勝の可能性はありますね」
アンナ「エースの出場不可という大きなハンデを背負うことになっていますが、
どのチームも最後までハツラツとした試合を見せてくれることを願いたいですね。
それでは明日の最終日も、このアリティア特別競技場でお会いしましょう〜!」
468 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:00:46 ID:???
森崎「(早田のやつ、最後のシュートを外したのを相当悔しがっていたな。
昨日はあんなに自慢気に新技のことを話してくれたってのに。
……しかし、東邦タイガースか。下馬評では日本一の戦力チームと言われているだけあるぜ)」
中里「(あのコルドバという選手、熟練の技の冴えを見せていた。
長年の経験と、守備の基礎に基づいた鉄壁のブロック。今の拙者に必要なのは正にあれだ。
これまで忍びの力で曲がりなりにもごまかしてきた拙者の真のサッカーの技術と
しっかりと向き合う必要がありそうだ。その為には……)」
大会も2日目が終わり、一般兵がスタジアムの整備に明け暮れる頃、
暗殺組織の一員であるクライネは仲間のローローを伴い、肩をいからせながら建物の地下道を歩いていた。
同じく組織員の一人であるアイネに明日の作戦の打ち合わせと定期報告を行うためである。
ローロー「クライネ、さっきから機嫌が悪い。いったいどうした」
クライネ「……どうしたもこうしたもないわよ。アイツ、アタシの弓から逃げきるだなんて……」
思い出したくもない忌々しい記憶である。エストを誘拐し、アベルの出場を妨げるという
妨害の工作を放棄したイスラスの粛清のためにわざわざこんなかび臭いところまで追いかけてきたというのに。
ローロー「ああ。あの『裏切り者』か。で、どうする?まだまだまだまだ追いかけるのか?」
クライネ「フンッ、いいわ別にあんな奴。仮面の加護がなければ生きられない体の男に何ができるっての。
それよりも、早いところアイネと合流して……あっ〜!イラつく!ホコリっぽいたらありゃしない!」
ぐちぐちと不満を言いながら遠ざかる影を、排水口の奥で息をひそめるイスラスは見送っていた。
イスラス「(……さて、あとはアイツらだな。世話になった分、ケジメだけはつけておきたいところだ)」
469 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:01:59 ID:???
地下道を抜けたイスラスは、ここ数ヶ月共に過ごしてきたルームメイトたち……
闇のオーブの呪縛にとらわれアカネイア大陸に拉致された者たちがいる郊外の隠れ家を訪れる。
イスラス「…………まぁ、予想はしていたがな」
イスラスを迎える3人の表情は必ずしも歓迎を表すものではなかった。
心配をするバビントン、困惑するストラット、そして敵意を向けてくる中山の視線を詰めたい表情で受け入れる。
中山「どういうつもりだイスラス!何故森崎の指示を無視した!納得の行く説明をしてもらおうか!」
バビントン「な、中山…お、落ち着いてよ…」
ストラット「おい、気持ちはわかるがそんなに怒鳴るなよ。…まぁ、後味の悪い仕事だったんだ。
やりたくねぇって気持ちは分かるさ。しかたねぇよな、うん。
だがよ、一刻も早く綺麗な体で元の世界に帰るためにはもうちょっとだな……」
イスラス「綺麗な体、か。あの下衆どもの思惑に踊らされた挙句人道を外れることをさせられて綺麗でいられるものかよ」
下衆という言葉に対し、中山がぴくりと眉をひそめる。それを抑えるようにストラットが少し声量を荒らげて言う。
ストラット「だから!割り切れって言ってんだよ!自分の意志を貫き通すのは立派さ。結構結構。
だがよ、今は素直に従うしか無いじゃねぇか。無理に逆らえそうな相手じゃないってことはお前だって分かるだろ!?」
自分たちの生活の全てを管理し、束ねる怪しげな呪術の数々を使いこなすガーネフという存在。それだけではない。
何よりも闇のオーブに染まった自分たちの力や精神の制御のための『仮面』という命綱に縛られているのだ。
イスラス「……ハッ。そんな後ろ向きな考え方が間違ってるのさ。
傷つきたくない、苦しみたくないからと逃げに逃げ続けてきたアンタにはお似合いだがな」
ストラット「なっ……テメェ!!今なんつった!?」
470 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:03:14 ID:???
イスラス「逃げに逃げ続けてきたアンタにはお似合いだって言ってんだよ。
くだらねぇ。抗う勇気も無しに、分かったようなことほざくな」
ストラット「テメェ…!表出ろ!前々からそのすかした態度が気に食わなかったんだ!」
昔のトラウマを無法に傷つけられたストラットの怒りに火がつく。一触即発の雰囲気にバビントンは取り乱す。
バビントン「ちょっと止めてよ二人とも!喧嘩なんて見たくないよ!
中山、キミからもなにか言ってよ。二人を止めなくちゃ」
狼狽え続けるバビントンの言葉など耳に入っていないように、中山は虚ろな目でいがみ合う二人の姿を眺めていた。
中山「(……俺は辛い現実から目を逸らし、逃げることを望んでいた。
森崎を破滅のツボで傷付け、アイツの夢を壊してしまったことから
逃げ出したい一心で。それでこの世界に誘い込まれた。そう思っていた。
だけどアイツは、森崎はそんな俺を許してくれた。気にするな、また一緒にサッカーしようなと)」
その森崎が自分を信頼し、頼み込んでくれたのだ。自分の偽者を倒し、失った力を取り戻してきてくれと。
だがその願いは他人を貶め、不幸にすることで幸せを手に入れる後味の悪いものばかりだった。
元より気が優しく、気のよい友人たちに囲まれてきた中山の良心が痛まないはずはない。
中山「(だけど俺は…森崎を助けてあげたい。アイツの苦しみを少しでも取り除いてあげたい。
そのためだったら自分の手が汚れても構わない。だけど……他の皆は……)」
ガッシャーン!ドンガラガラ!バゴォッ!!
気がつけば取っ組み合いが始まっていた。体格にまさるストラットが優勢に見えるが、
イスラスは華麗なフットワークでうまく攻撃を避け、捌いている。
ストラット「テメェに……俺の気持ちが分かってたまるか!この冷血漢め!」
471 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:04:43 ID:???
イスラス「分かるかよ!望んじゃいねぇのにこんな力を与えられた理不尽さが俺は先に出てんだよ!」
ストラット「悪いかよ!助けが欲しかったんだよ!親友を傷付け、仲間を傷付け……!
チームの皆、世話になった人も何もかも台無しにしちまったんだ、俺は……!」
イスラス「その償いが他人を陥れることかよ!舐めてんじゃねぇぞテメェ!」
ストラット「俺だってこんな汚いことに手を貸すのは嫌だ!気に入らねぇよ!」
イスラス「だったら辞めればいいだけだろ!わからず屋が!」
ドッシーン!ボコボコッ!ガツーン!!
ゴロゴロと組んずほぐれつしたところで、ストラットがイスラスに馬乗りになる。
すぐに振り解こうと足腰に力を入れようとするが、イスラスは動きを止めた。
それは、ストラットが泣いていたからだ。ボロボロと大粒の涙を零し、拳を震わせていたからだ。
ストラット「……償いたい奴がいるんだよ……自分の手が、汚れに塗れようとも……
俺の犯した罪はこんな事で晴らせるほど軽いものじゃねぇ……
お前にだって居るだろ。そんな奴が、一人くらい……!」
イスラス「…………」
イスラスの幼い頃の遠い遠い記憶。自分と同等。いや、それ以上のスピードで先を走っていく金髪の少年。
追いつけない自分を気遣うように、後ろを振り向くはにかんだ顔。だが、その顔ははっきりと見えない。
何かの激しい逆光が、彼の顔を覆い隠す。耳障りの騒音。つんざく悲鳴。届かない手。そして――。
イスラス「そうだな。その為に、もっと力が欲しい、強くなりたい。俺たちはそんな志の元で集まった……」
バビントン「そうだよ。色々思う所があるかもしれないけど、今はとにかく早く地球に帰ることを目標にする。そう決めただろ?」
472 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:05:59 ID:???
バビントンの仲裁で少し落ち着きを取り戻したストラットが、先ほどの乱闘で転がったイスに腰をかけてつぶやく。
ストラット「……間違ってるかもしれねぇのは分かってんだよ。誰だって出来ることなら清く生きていたいに決まってる。
でも、願いを叶えるために。目的を果たすためにそうしなきゃいけない状況しか残されてないのなら、
お前はどうするかって話なんだよ。自分の非力さを受けいれ、それでもお前は自分の意志を貫こうってのか?イスラス」
バビントン「(ディアスに負けない力が欲しい。チームの力になりたいという願いを叶えてくれた。それがこの、闇のオーブの力……)」
中山「(サッカーの才能のない俺が一流の世界で戦っていくための唯一の手段。それがこの、闇のオーブの力……)」
自分の思いを果たすために。夢のためならば、納得の行かないことでもやり遂げ続ける意志を持ち続ける勇気。
たとえ進むべき道が違おうとも、ここに集まる若者たちは皆純粋に己の意志を胸に抱き戦い続けてきたのだ。
イスラス「……何の後悔が無いって言うのは嘘になるな。だが、俺は俺のやりたいようにやる。今までも、これからもな」
ストラット「……そうかよ……」
イスラス「ああ、そうさ……だから俺はここを」
グー。
なにか言いかけたイスラスの言葉を、誰とも知れぬ腹の虫が邪魔をする。
ストラット「……とりあえず飯でも作るか。腹が減っちゃ落ち着いて話もできやしねぇ」
イスラス「またパスタか」
ストラット「気に入らねぇか。だったら隅っこで埃と水でも食ってろよ」
473 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:07:33 ID:???
イスラス「…いや。常に俺好みの硬さを出すアンタのパスタは嫌いじゃないさ」
ストラット「……そうかよ」
バビントン「僕も手伝うよ。中山も、ほら」
中山「え、でも俺料理はあんまり…」
バビントン「いいからいいから、ね!」
普段はおとなしいくせにこういう時に強く我を押し出せるバビントンの図太さに思わず吹き出す3人。
心の奥ではわかっている。もうイスラスは自分たちとは違う意志を持ってしまっているのだと。
でも今は。今だけは。短い間ではあったが確かに重ねられた絆を確認しあうように乾燥パスタを茹でる作業に没頭するのだった。
イスラス「(中山、ストラット、バビントン。それがアンタらの意志なら、今は何も言わない。
だから俺は、お前たちが納得の行く方法で戦い、そして強引に新しい選択肢を用意させてやるさ)」
数時間後。一人の男が小屋を出ていくのと入れ替わるように、一人の男が小屋の扉を開こうとしていた。
ナポレオン「(……本当にこの場所に俺の臨むものがあるってのか?つーか、ウマそうな匂いだなこの小屋)」
474 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:09:17 ID:???
〜アリティア城・離宮〜
試合の観戦を終え、双方様々な想いを抱えつつ宿舎がわりの離宮へと帰り着く。
昨日と同じく、午後は自由時間を設けておりあちこちで交流会が行われているという。
中里「それでは拙者はこれにて。巻物のこと、頼んだでござるよ森崎殿」
森崎「ああ。機会が合えば渡しておくぜ」
中里「しからば御免。さて、まずは試合後の汗を流しにでも行くでござるかな…」
明らかに別件が目的であろうニヤケ顔の中里を見送り、森崎は自分も自由行動の選択をする。
☆どうしますか?
A アリティア選抜の宿舎に行く
B 南葛ウイングスの宿舎に行く
C 東邦タイガースの宿舎に行く
D アリティア王宮に行く(代表落ちの仲間やブレーメン組がいます)
E 適当に一人でぶらぶらしてよう(ランダムで誘いを受けます)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
============
短いですが一旦ここまで。
475 :
森崎名無しさん
:2012/02/03(金) 00:10:31 ID:B7mHUZ+M
B
シェスターへの巻物は地球に戻ってからでも渡せるだろうが、
早田のフォローはさっさとやらないとマズイ気がする
476 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/03(金) 00:13:14 ID:???
あー!また選択肢が一つ抜け落ちてたー!
申し訳ありませんが、改めて投票をお願いいたします。
============
☆どうしますか?
A アリティア選抜の宿舎に行く
B 南武フースバルの宿舎に行く
C 南葛ウイングスの宿舎に行く
D 東邦タイガースの宿舎に行く
E アリティア王宮に行く(代表落ちの仲間やブレーメン組がいます)
F 適当に一人でぶらぶらしてよう(ランダムで誘いを受けます)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
477 :
森崎名無しさん
:2012/02/03(金) 00:17:38 ID:JTQIcdWM
B
478 :
475
:2012/02/03(金) 00:18:25 ID:B7mHUZ+M
B
あー、なんかおかしいと思いつつも気づかなかった。そういうことかw
正直フースバルとウィングスはどっちがどっちなんだか・・w
479 :
森崎名無しさん
:2012/02/03(金) 05:32:34 ID:???
カインに飯をおごる約束はどうしようか?
480 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/04(土) 15:19:52 ID:???
>>478
南が頭文字だと反射的に南葛と認識してしまいますよねw
>>479
ドイツに発つ前には済ませておきたいですね。
============
B 南武フースバルの宿舎に行く
☆南部フースバル
【栗栖・新田・大森・小林・田中・輝林・石崎・木村・早田・土屋・陽子】
上記の中から『1名』誘いたい人物を選んでください。
判定により他の人物が同伴してくることもあります。
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
481 :
森崎名無しさん
:2012/02/04(土) 15:37:47 ID:Ljqv7omE
早田
482 :
森崎名無しさん
:2012/02/04(土) 15:42:48 ID:IOSq3eH6
早田
483 :
森崎名無しさん
:2012/02/04(土) 15:42:51 ID:bV9evRKg
早田
484 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 09:49:38 ID:???
>早田
森崎「(やっぱり早田のことが心配だ。俺に何か力になれることがあれば…)」
自分はシュートに新たな道を見出したと自慢気に話してくれた親友の言葉が思い出される。
試合に敗れ、落ち込む彼の姿を中学生以来の親友である森崎は放っておくことができなかった。
森崎の足は自然と南部フースバル用の離宮へと向かうことになる。
森崎「さて、地図によればこの部屋に早田がいる筈なんだが」
森崎は早田の在室を確認するため軽く扉を叩く。
刃こぼれカミソリ→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→部屋には早田と栗栖と新田がいた。
ハート→部屋には早田と栗栖がいた。
スペード→部屋には早田一人だけだ。
クラブ→…返事がない。部屋にはいないのだろうか?
JOKER→ダイヤ+何故かモロドフさんがいるぞ。
485 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 09:55:04 ID:???
刃こぼれカミソリ→
ダイヤK
486 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 10:12:25 ID:???
刃こぼれカミソリ→ ダイヤK
>ダイヤ→部屋には早田と栗栖と新田がいた。
早田「おう、森崎か。ちょうど呼びに行こうとしてたとこだ。入ってくれよ」
森崎「え?あ、ああ」
何やら早田も森崎に用事があったらしい。部屋に入ってみると、早田のチームメイトである新田と栗栖がいた。
新田「どーも、森崎さん」
栗栖「こ、こんにちは」
相変わらずの生意気そうな笑み、もっともこれが新田の親しみの印なのだろうが。
それとは対照的に、栗栖はどこか緊張した面持ちで頭を下げてくる。
そういえば彼とこうして直接話をするのは初めてのことかも知れなかった。
森崎「俺を呼びに行くつもりって、なんか用事でもあったのか?」
487 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 10:14:00 ID:???
早田「ああ。恥を偲んで、な。ご覧のとおり俺たちフースバルは2連敗を喫し、単独の最下位や。
このままじゃイカン。この悪い流れのままプロリーグ開幕なんかしたらエライことになりそうでな」
栗栖「チームの設備や地元の応援なんかではどうしても東邦や南葛に水を開けられていますからね」
新田「弱小チームのレッテルを貼られる前に、何か対策を練ろうとこうして作戦会議を行なっている次第なんスよ」
森崎「(まぁ言っちゃ悪いがフースバルは今回の参加チームの中では一番総合力が低いチームだろうな)」
早田「そこでだ!今から最終戦に備えた秘密特訓を行おうというこった!
森崎頼む!俺たちのシュート練習に付き合ってはくれんか!こんなこと頼めんの、お前以外にはいねぇんだ!
土屋のオッサンは無理せずコンディションを第一にしろと取り合ってくれねぇんだ」
栗栖「今日の試合に負けたのは俺がシュートを外してしまったからです……お願いします、森崎さん!」
新田「俺からもお願いします。森崎さんの指導力はお墨付きだって、アリティアの人たちから聞いてます」
☆どうしますか?
A よーし、俺に任せな!
B やってもいいが、俺にも何か見返りがないとなぁ…
C だが断る
D どうせなら他の連中も誘ってみようぜ!
E その他(好きなセリフや行動をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
488 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 10:28:08 ID:C6pjbiZI
A
489 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 10:47:27 ID:ughqwtiA
B
490 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 11:01:19 ID:FK1I7jiI
A
491 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 20:23:49 ID:???
>A よーし、俺に任せな!
ゆくゆく考えてみれば、この選択は自分の時間を割いてまで敵チームの戦力を鍛えるということなのだが
魂の友情を結んでいる早田のきっての頼みなのだ。断ろうはずもない。
森崎「よーし、俺に任せな!だが、少し安心したぜ」
早田「んあ?何がだ?」
森崎「シュートを外した時のお前、すごく落ち込んでいるように見えたからさ。
たっく、心配してきて損したってもんだぜ」
早田「はっ、この俺がそれくらいで周りを見失うものかーい。逆に燃えてきたってーの!
そんじゃあ善は急げだ。早速練習場に行こうぜ。新田、栗栖。先に行って場所とってこい」
新田「ういーす」
栗栖「ラジャー!」
気の良い舎弟のように後輩二人にあごで指示を出す早田の元気の良さを見て、
早田が何処かに消えてしまいそうな、そんな不安は杞憂だったのだと森崎は胸をなでおろす。
自分たちも新田たちの後を追おうと部屋を出る。そのとき、後ろから早田の声が聞こえた。
早田「…………がとな」
森崎「ん?何か言ったか早田」
早田「い、いーや!ワイはなんもいっとりゃせん!はよ進まんかい」
森崎「そうか?お前がこてこての関西弁を使うときは何か怪しいんだよなぁ。
…なぁ早田。俺とお前の仲だ。あんまり頼りにはならないかも知れないが困ったときは力になるぜ」
492 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 20:25:31 ID:???
早田「…おう。悪いな、なんか」
森崎「だから気にすんなっての。そのかわり俺が困ったときはお前の力をまっさきに借りに行くからな。覚悟しておけよー」
早田「ははっ、怖いわぁ。こりゃ相当気合入れて特訓して力を身につけんといかんなぁ」
言葉などいらない。互いが互いを思いやる心だけで気持ちは通じ合っている。
森崎がアカネイア大陸に来る以前から手に入れていた友情は未だ色褪せず輝きを放っている。
※早田の評価が上がりました
適当な空き地を抑えていた新田と栗栖と合流し、早速シュート練習にはいる森崎たち。
早田のダブルシェービングシュート、栗栖の空中で錐揉み回転しながら放つダイビングヘッドを主に
森崎をキーパー役にしてひたすら打ち込みを続ける。新田は常に二人のフォームをチェックし
アドバイスが出来ることがあれば熱心に声を出して伝えていた。
森崎「(なんというか、羨ましいな。俺もブレーメンに行ったらいい人間関係を築いていきたいものだ)」
アカネイア大陸での長き戦いは、森崎に人と人との信頼の大事さという精神を根強くさせていた。
実力主義の厳しいプロ世界において、甘い考えだと思われることもあるだろう。
それでも多くの人に支えられてこれまでの戦いを勝利したことを考えれば、
森崎はこれから先も早田やマルス、そして中山のような信頼できる仲間を育んでいきたいと思うのだっった。
森崎「さァ、次は何処から撃ってくるんだ?俺が腰を抜かすくらいのヤツを打ってきても構わんぜ!」
早田「へっ、言ってくれるじゃねぇか。確かにいつまでも退屈させとくのは悪いよなぁ、栗栖」
栗栖「はい。せっかく練習に付き合ってもらっているんですから」
二人をさらに躍起にさせるための森崎の挑発が広場に響く。新田はメモを取りながらその様子を楽しげに見ていた。
思い返せば、森崎に蔑まれ馬鹿にされ続けた悔しさをバネに、自分はここまでの力を手に入れたのかも知れない。
493 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:26:15 ID:???
「親友は」「見返りを」
「「求めない!」」
494 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 20:27:26 ID:???
新田「(それも今ではいい思い出です。森崎さん、あの時の俺のようにビシビシ虐めてあげてくださいよ。
栗栖、あの人に遠慮なんかいらないぜ。早田さん、徹底的にやっちゃってください。俺、信じてますから)」
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします
早田の特訓→! card
栗栖の特訓→! card
============
森崎のフォロー→! card
新田のフォロー→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
【早田&栗栖】
K〜10→特訓は物凄く充実。明日の試合に絶対の自信を身につける!
9〜5→特訓はそこそこ良い成果を見せる。明日に自信をつなげる!
4〜2→イマイチうまくいかない。明日の試合もなんだか不安だ…
A→怪我をしてしまう。メンタルも最悪な状態に…
JOKER→新ワザのアイディアをひらめき、それを習得してしまう!
【森崎&新田】
ダイヤ→早田の数値に+3 10以上で何かをひらめく
ハート→栗栖の数値に+3 10以上で何かをひらめく
スペード・クラブ→特になし
クラブA→怪我をしてしまう。明日の試合、大丈夫?
JOKER→二人のシュートを見て、新たな技をひらめく!?
495 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:27:43 ID:???
早田の特訓→
スペード8
栗栖の特訓→
ダイヤJ
496 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:27:47 ID:???
早田の特訓→
スペードQ
栗栖の特訓→
クラブA
497 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:28:12 ID:???
森崎のフォロー→
ダイヤ2
新田のフォロー→
ダイヤ8
498 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:28:55 ID:???
うおおお、大成功!
499 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:29:09 ID:???
お、完璧じゃね
500 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 20:29:13 ID:???
よーしよし、ナイスだ俺!
501 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 21:56:28 ID:???
>>498-500
みんなが幸せ。最高の結果でしたね!
============
早田の特訓→ スペード8+6→14→特訓は物凄く充実。明日の試合に絶対の自信を身につける!
栗栖の特訓→ ダイヤJ→特訓は物凄く充実。明日の試合に絶対の自信を身につける!
森崎のフォロー→ ダイヤ2→早田の数値に+3 10以上で何かをひらめく
新田のフォロー→ ダイヤ8→早田の数値に+3 10以上で何かをひらめく
============
新田「空中でのボールのインパクトはタイミングなんだ。目で追っていたらすぐにボールを見失うぞ!」
栗栖「は、はい!」
新田「ボールの角度であとどれくらいかを覚えろ!そら、いくぞ!」
バシィッ!
もう何度目のクロスかはわからない。体で覚えたタイミングを数えながら、栗栖は高く跳躍する。
栗栖「(3…2…1…)ここだっ!!」
ギュルルルルルン!ドッゴォッ!!
錐揉み回転しながらのダイビングヘッド――『マグナムトルネード』が勢い良く放たれる。
森崎「! な、なにィ!」
バスゥッ!ズブスリュルル……
栗栖「で、出来た!やったぁ!」
502 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 21:57:29 ID:???
新田「そうだ!そのタイミングを忘れるんじゃないぞ栗栖!」
度重なる反復練習で、若干集中力を欠いていたとはいえこうもあっけなくゴールを割られるとは思っていなかった。
やはりこの栗栖という少年には類まれなるシュートセンスが秘められている。そう森崎は感じていた。
森崎「よーし、もうお前の動きは完璧だ。若いだけあって、覚えが早い早い」
栗栖「か、からかわないでくださいよ!でも、ありがとうございます!」
栗栖が思った以上にシュートを完成させたことで、森崎たちは早田の特訓に腰を据えるようシフトしていく。
早田「そうりゃっ!」
森崎「ていっ!」
早田「こんにゃろっ!」
森崎「まだまだっ!」
早田の打つシュートは鋭いカーブを描くが、その球筋は軽い。
瞬発力に優れる森崎にすぐにコースを防がれ、弾かれてしまう。
栗栖「…何がいけないんでしょうか。普通、あれだけ鋭く曲がれば弾くだけでも難しいでしょうに」
新田「どれだけ曲がろうともゴールの枠内に収まるように撃つのは分かってることだからな。
森崎さんの判断力の速さを上回るほどにシュートの速度を出さないとダメなんだ」
早田「(ちいっ…確かに俺のシュートは翼や日向に比べれば緩くて軽いかもしれん。
だが、それでもワイには……ワイにはこのカミソリサッカーしか無いんや!!)」
503 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 21:58:39 ID:???
シュートのノビを生み出す脚力を今から身につけることは困難だ。
だが、早田にはスムーズにボールに回転をつける器用さがある。
昔から変化球シュートを打ち続け、柔らかな足首が積み重ねてきた経験は嘘はつかないはず。
森崎「なぁ早田。ちょっと気になったんだが、お前、曲げるにしてもどの角度まで曲げられるんだ?」
早田「そりゃあもう、コーナーからの厳しい角度でもしっかり正面をつけるくらいには」
森崎「それ以上は?」
早田「は?」
森崎「だから、それ以上の角度を広げられるかって聞いてんだよ。
大雑把に言えば、後ろを向きながら正面に撃てるかってことだ」
早田「アホ言うな!そんな無茶なシュート…………打てんこともない」
森崎「なにィ!」
新田「えぇ!?そ、それって本当ですか早田さん!」
早田「栗栖、おまえ前に俺に話したよな。jrユース大会でとんでもない化物と戦ったって」
栗栖「は、はい。一度だけ見たことがあるんですけど、此方に背中を向けたまま…こう、ボールを高く上げて…」
栗栖の説明によれば、そのシュートは世界大会決勝戦、ブラジルjrユースの最年少かつエース、シニョーリが見せたものだという。
背中を見せながらシュートを撃つことでギリギリまでシュートコースを見せず、
しかもコマのように回転しながら撃つことで、ボールに勢いも乗せているという。
栗栖「うちのキーパーも当時の森崎さんに負けないくらいの実力でしたけど、そのシュートを止めることはできませんでした。
初見であのシュートを止められる人は、まずいないんじゃないでしょうか」
504 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 21:59:51 ID:???
森崎「背中を向けたままシュートを…なるほどな。キーパーの目線からしてみれば怖い事この上ないぞ、それ」
早田「そりゃそうだ。なんせ180度を超える角度や。そんな常識外のシュートコース、そう簡単に見切れるものじゃない」
早田はニヤリと笑うと、ボールを拾い上げて適度な位置にボールを置く。
そしてゴールに背中を向けると、一度大きく深呼吸する。
森崎「出来るのかよ、早田。今のお前に」
早田「今の俺だからこそ、だ。下手に勢いがつくと、このシュートはラインを割る。
天性のシュート力は確かに俺には無い。だがな……神様っちゅうもんは何かしら
ひとっつくらいの才能は与えてくれるもんだと俺は思う」
ダダダダッ!!
早田「(そうだ。それこそがこの…カミソリシューター早田誠の……)」
バシュウッ!!
早田「『ボールを曲げる才能』や!!」
ドバシュルルルルルルルルルルルル…………ク ン ッ ! !
栗栖「ま、曲がった!」
新田「曲がったってものじゃない。あれは……屈折!折れ曲がっているぞ!」
森崎「(ボールの速度は相変わらずゆるい。だが…緩いからこそこれからどれだけの勢いで曲がっていくのかが判断できん…!)」
視界を大きく横切りながら迫ってくるシュートに、森崎は自慢の瞬発力を発揮するタイミングを計れない。
狙いは右のサイドネットであることは分かっているのだが、手が届くかどうかは微妙だった。
505 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 22:01:11 ID:???
森崎「(しかし、これくらいなら止められる。キャッチは無理でも弾くくらいなら…)」
ボールに勢いがないのが幸いだった。ギリギリシュートの軌道にボールを合わせる森崎。
しかし、早田が振り向きながら叫んだその時。
早田「曲がれ!曲がれ!曲がらんかーーーーーい!!」
グ ン !
森崎「(お……落ちた!?)」
新田「そうか!ダブルシェービングシュートは縦回転も合わさった斜め回転のシュート!
ボールの距離が長くなれば長いほど、その落差は大きく、予想を上回るものになる!」
バウンッ!ズバァッ!バシュルルルル……
ボールは一度地面を跳ねてからネットへと突き刺さる。
森崎は完全に予想とタイミングを外された形でゴールを許すことになってしまった。
森崎「は……はは……ははははははは!!こりゃあ一本取られたぜ!普通ボールがあんな曲がり方するものかよ!?」
早田「栗栖の話を聞いて俺も思い出したんだよ。ワールドユース大会で、シュートを変幻自在に曲げる奴らのことを。
大きく左右に揺れるシュート、あれはとても滞空時間の長いシュートだった。
だから俺も長く広く角度をとって、長時間ボールに回転を与えるようにしてみたんだ」
時間を置いての更なる回転。キーパーの判断を瞬時に崩すその変化はまさに早田ならではのシュートだった。
早田「感謝するぜ森崎。これなら俺のシュートでもキーパーの動きを固まらせることができる!
栗栖のマグナムトルネードも完成したし、明日の南葛戦、絶対勝利まちがいなしや!
おーし、特訓も大成功に終わったことだし俺のとっておきのねぎ焼きをごちそうしてやるかね!」
506 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 22:02:29 ID:???
森崎「なにィ!そりゃあ嬉しいねぇ。そういや試合終わってからなんにも口にしてねぇや。腹が減ってしかたがねぇぜ」
栗栖「わーい!早田さんの料理が食べられるなんてたまらないですよ!」
新田「どうせならアリティアの人に聞いて厨房を借りちゃいましょう。本格的なの、ぜひお願いします!」
早田「おうよ!森崎への礼も兼ねて張り切って作っちゃる!」
こうして四人は確かな手応えを掴み、仲良く肩を組みながらアリティア王宮へと向かうのだった。
早田「(しかし…そのシニョーリとかいうガキ、たいした奴だぜ。
自身が回転することでこの変化に勢いを加味させるとは。世の中ってものは広いぜ。
だが、それは俺のシュートがまだまだ進化の余地があるってことでもある。
俺はやるぜ。ボールを曲げることに関しては俺は誰にも負けはせん!)」
優れた才能を複数持つ恵まれた者がいる。自分は決してそのグループには入っていないのかもしれない。
それでも自分に与えられた才能を信じ最後の最後まで走り抜けてやる。
そう決め込んだ早田からは、もう見えない影を追い続けようとする徒労は抜け落ちていたのだった。
※早田、栗栖がパワーアップしました!
※早田、新田、栗栖の評価が上がりました!
507 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 22:04:19 ID:???
森崎「というわけで、やって来ました王宮食堂。おじゃましまーす」
早田「ほーう。さすがは一国の王宮!厨房もドデカイねぇ」
森崎たちが向かったのは、先日ブレーメン組と一緒に昼食を堪能した王宮の厨房である。
そこにはシーダをはじめ、シェフたちがやいのやいのと料理に勤しんでいる。
シーダ「あら、いらっしゃい森崎くん。また私たちの料理を食べに来てくれたのね?」
森崎「私『たち』?って、また他に誰かきているのか?」
今日の鉄人→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→シーダとカタリナとエストだ
ハート→シーダとカタリナだ
スペード→シーダとカタリナとクリスだ
クラブ→シーダとカタリナとクリスとセシルだ
クラブA→シーダとカタリナとクリスとセシルとアテナとノルンだ
JOKER→シーダとカタリナとエストとエリスだ
508 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:06:14 ID:???
今日の鉄人→
スペードK
509 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 22:22:34 ID:???
今日の鉄人→ スペードK
>スペード→シーダとカタリナとクリスだ
============
カタリナ「こんにちは皆さん」
クリス「ど、どうも…」
厨房の奥からひょっこり顔を出したのは第七小隊軍師であり、料理の腕は確かなカタリナ。
おずおずと首を伸ばすのはお世辞にも料理は得意とは言えない部隊長のクリスである。
シーダ「今日はカタリナと一緒にクリスに料理を教えているの。
行軍任務の時に料理を作ったんだけど、もっと料理が上手になりたいって……うん」
もにょもにょと口ごもるシーダに、森崎はある程度予想はつくものの心配そうに訪ねてみる。
森崎「……やっぱり、その、イマイチなのか?」
シーダ「え、ええ。その…なんというか…その…」
はっきりと口には出さないものの、シーダもクリスの料理下手に難儀しているようである。
包丁の使い方はある程度器用にこなせるようになったものの、下ごしらえや味付けに関してはまだまだとのことだ。
カタリナ「大丈夫ですクリス!料理は心!愛情です!食べてもらう人のことを思えば美味く出来ます!」
クリス「お、オッケー!心を込めて…心を込めて………うぐぐぐ……やっぱりなんだか『鋼』の味がするよう…」
シーダ「元気を出してクリス。次はこっち、煮物に挑戦してみましょうか」
森崎「(やっぱり料理も才能ってものがあるのかね。よく分からんけど)」
同じ食材をこうも違うものに変えてくれる奇跡を目の当たりにしながら、森崎は――
510 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/07(火) 22:24:00 ID:???
☆どうしますか?
A お腹がすいてもう限界。とりあえず何か料理を出してもらう。
B シーダに早田に厨房を貸してもらえるよう話をしてみる。
C クリスに早田に料理を教わってみてはどうかと話をしてみる。
D 突然だがここでクッキングバトルを行う!
E その他(好きなセリフや行動をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
511 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:25:56 ID:???
E 突然だがここであえて
告白
バトルを行う!
512 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:27:52 ID:4htJ+YuA
C
513 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:28:34 ID:ShYviHN6
C
それでもマコッちゃんなら…マコッちゃんならなんとかしてくれる!
たぶんBのほうが目先のHP上昇には有利なんだけど、先々のことを考えたい。
514 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:29:12 ID:???
>>511
突然過ぎるわw
515 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:30:08 ID:???
511のやつを選んだらまた荒れるよね・・・
516 :
森崎名無しさん
:2012/02/07(火) 22:47:30 ID:???
せめてやるなら
踊る
バトルだよな
517 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/08(水) 22:21:41 ID:???
>>513
料理下手が治ってくれればペナを気にせずに料理イベントに手を出せますしねw
>>514-515
何も『愛の』告白と決まったわけじゃありませんよ。幼い頃の恥ずかしい話をカミングアウトとか…
>>516
ミハエルが喜々として挑戦しそうな企画ですねw
いつかのミスコンのようなギャグオンリーのイベントをまたいつか書いてみたいものです。
============
>C クリスに早田に料理を教わってみてはどうかと話をしてみる。
ピコーン!
その時、森崎の頭に電球が灯る。都合がいいことに、今この場には鉄人級の料理人がいるではないか。
森崎「なあクリス。こいつに料理教わってみろよ」
早田「んあ?俺がか?こいつに?」
クリス「え…?」
森崎「早田の料理の腕は贔屓目なしに一級品だ。きっとクリスの料理下手も克服できるはずさ!
頼むよ早田。可愛い後輩のためを思ってさ、な?」
早田「メシマズな女を放っておくのは料理人としては確かに癪に障るが…どうしたもんかね」
クリス「早田さん、でしたよね。お願いします!私、どうしても料理が上手になりたいんです!」
早田「(やる気はあるみたいだな。これから先、この女に生ゴミにされていく食材たちの未来を考えると……うーむ)」
518 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/08(水) 22:22:56 ID:???
先着『1名』様で一気に判定をお願いします。
クリスのお願いお願い→! card
早田シェフのゴキゲン→! card+(食材への憂い-2)
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
クリス-早田が0以上で早田が指導を了承します。
マーク一致でもOK。その場合はマークによってさらにイベントが発生します。
どちらかがJOKERでもOK。マーク一致イベントに移行。両方JOKERだと…?
519 :
森崎名無しさん
:2012/02/08(水) 22:23:47 ID:???
クリスのお願いお願い→
ハート3
早田シェフのゴキゲン→
ハート9
+(食材への憂い-2)
520 :
森崎名無しさん
:2012/02/08(水) 22:28:27 ID:???
ハート一致だから恋愛イベント発生?
521 :
森崎名無しさん
:2012/02/08(水) 22:31:49 ID:???
ToLOVEる発生かw
522 :
森崎名無しさん
:2012/02/08(水) 22:34:48 ID:???
まこっちゃんは女にモテるタイプだと思う
523 :
森崎名無しさん
:2012/02/08(水) 22:41:29 ID:???
翼、日向、(キャプ森の)森崎、早田、松山、三杉、次頭、若林……わりとモテるだけならモテそうなキャラは多いよね。
それぞれに違った魅力がある。もちろん、長続きするかどうかはまったく別だがw
524 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/08(水) 23:28:39 ID:???
>>520
その通りでございます。クリスは原作らしく色々と恋愛フラグがたってるなぁ。
>>521
いったいどーなってしまうのか!?
>>522
確かに料理のできる男の人は素敵ですね。カラッとした性格も良いポイントかも知れません。
>>523
ここの森崎もモテてはいるんですよ。ただ、あと一歩になかなか踏み込めないだけで…
============
クリスのお願いお願い→ ハート3
早田シェフのゴキゲン→ ハート9 +(食材への憂い-2)=7
※ハート一致でOK!さらに…?
============
早田「駄目だ駄目だ。料理ってもんはな、一朝一夕で覚えられるもんじゃねぇんだよ。
それに俺も別に料亭の板前ってわけじゃねぇんだ。そんなすぐに指導なんてできっこねぇよ」
この厨房に来たのはそもそも特訓に付き合ってくれた森崎たちにご馳走するためである。
貴重な時間を共有してくれる友人たちを放ってまで難儀になりそうな指導は御免だと早田は首を横に振った。
クリス「そんな……ど、どうしてもダメなんですか?」
涙ぐみながら上目遣いで両手をあわせて頼み込んでくる年下の少女。
硬派で通っている早田といえども、少し良心に来るものがあった。
それどころか、このクリスという少女に惹かれかけている自分に気がついてしまう。
早田「(……おかしいなぁ。俺の好みってもっとこう儚くて守ってやりたいって
感じだったはずなんだがなぁ。いつかの女神像みたいなシスターのようなさぁ)」
見れば見るほど彼女の魅力に引き込まれそうになっていくことを恐れ、早田はふいっとそっぽを向く。
しかしクリスも本気で料理が上達したいらしく、素早く回りこんではお願い攻撃を続けるのだ。
525 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2012/02/08(水) 23:29:44 ID:???
クリス「私、頑張ります!どんなに難しいことでも必死で覚えますから!
お願いします!お願いします!お願いします…!」
ぐいぐいと体を寄せながらせがんで来るクリス。同年代に比べて程よい肉付きの体を押し付けられる。
早田も立派な男だ。やらかいものには切れ味鋭いカミソリの刃もうまく入らないものなのだ。
早田「だーっ!分かった分かった!アンタのしつこさに負けたよ。…たっく、しょうがねぇなぁ…」
クリス「あ…ありがとうございます!よーし、がんばるぞ!」
こうして、早田が付きっきりでクリスの料理をサポートすることになる。
本気の指導をするために集中させてくれと、早田はシーダやカタリナも外に出した。
広い調理場にふたりきりである。何処か落ち着かない様子ながら、早田の指導が行われた。
早田「調味料は入れる順番も重要だ。混ぜればどうせ味がおんなじとか考えるんじゃないぞ」
クリス「は、はい!」
早田「馬鹿!いきなり肉を鍋に放る奴がいるか!まずは焼きだ。そうすることで旨みが外に逃げなくなる」
クリス「ラ、ラジャー!」
早田「もたもたすんな!煮え切って肉がガチガチに硬くなっちまうぞ!」
クリス「す、すみませー…あ、いたっ!」
副菜用の野菜を切る最中、沸騰する鍋を見て慌てたクリスは包丁の切っ先で指先を切ってしまう。
早田「アホ!急ぐと慌てるは別もんだ!どこ切った?見せてみろ」
クリス「こ、これくらい平気です。それよりお鍋を……」
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