キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/24(火) 17:11:57 ID:9DZAwbwM



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張りま・・・・・・すよね?




137 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/31(火) 19:50:05 ID:???

ピイィィィィィィィィィィ!!!!


前半終了直前、文句の無いパルメイラスの先制点を告げたのだった。

ネイ「ふぅぅぅ・・・オレって、やっぱりカッコよくて美しいよなあーっ。
    控え目に言ってもミケランジェロの彫刻のように・・・。 さあ女の子達、オレを称賛するとイイぜ!!」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

「ネイーーーーー!!!」「結婚してええええええ!!」「やった!いいぞお前達!」
 「パルメイラス最高や!サンパウロとか要らんかったんや!!」「だがリア充は爆発しろ・・・キラークイーン!」

激しい程に嫉妬の入り混じった称賛がネイに対して浴びせられる。
それを(嫉妬も込みで)満面の笑顔で受け止めながら、サポーターに向けてアピールランをするネイ。
このスタジアム全体を揺るがす大絶叫は数分間続いた。
今のシュートの高い技術を、バンビーノが落ち着いて反芻できたのはその後だった。

バンビーノ(前半もロスタイムを残すのみか・・・ストラットのシュートは後半のお楽しみになるようだな。)

このまま何事も無く前半が終わるだろうと・・・
彼の見たい物は後半にお預けになった物と思い、バンビーノは肩の力を抜いた。
だが試合再開のキックオフを告げる笛が鳴り響いた直後こそ、彼の血潮はこれまでに無い程にザワつく事となった。

138 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/31(火) 19:51:31 ID:???

グオアァァァァァァァァ・・・・

バンビーノ「ストラット! キックオフシュートだとっ!?」

ミラ「ゲゲー!!!!」
キーガン「来るのか!!!!」
アレクセイ「舐めてくれるぜ!! だが・・・」

森崎「ああ、気ぃ抜いてると持ってかれる・・・ 全力で受けてやるぜ、ストラット!!」

ストラット「喰らえ!! メガロゾーンシュートだぁぁっ!!!!!」

先着で
 ★みんなのトラウマ☆→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 うおお、アレクセイが止めた!
《ハート、スペード》 よっしゃ、森崎が頑張った!
《クラブ》 残念、森崎がダイスった!
《JOKER》 キーガン「このキーガン容赦せん!」

139 :森崎名無しさん:2012/01/31(火) 19:54:56 ID:???
 ★みんなのトラウマ☆→ ダイヤ5
トラウマはこれからだ!

140 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/31(火) 20:03:50 ID:???
パルメイラスが調子いいね☆ ・・という所で本日は終了します。
一応前半終了後はダイジェストにしようと思っています。
(投票で要5票の壁を突破したら最後までやりますが・・・)


それとアモロの強化については、別世界にてカード化した大魔王アモロの遊びなんですよね。
もし他の外伝における特有のキャラ性を、本格的にこのスレへ取り込む場合・・・
当然ながら礼儀として先に許可を頂くつもりです。
今のところ岡山姉と大魔王アモロ以外についてお伺いを立てた事はありませんので、悪しからず・・・

141 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/01(水) 15:57:44 ID:???

> みんなのトラウマ☆→ ダイヤ5
> 《ダイヤ》 アレクセイが止めた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドッゴオォォォォォォォォォォ!!!!!


ストラットの右足から放たれたシュートは、目にも止まらぬ直弾道となった。

ドカァッ ガシィッ
  バキャッ グワシィッ

サトルステギ「いぎゃあぁぁぁぁっ!!」
トニーニョ「ンがっ…!!」
ネイ「っきしょ!!!」
ゲレーロ「相変わらずっ…!」
リンコン「痛すぎるっ…!!!!」

中央に集まってコースを塞いだパルメイラス選手を次々に薙ぎ倒し、尚も直進を続ける。
これはバンビーノが知るストラットのシュートとは一線を画していた。

バンビーノ(まさか決まるのか…!?)

142 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/01(水) 15:58:59 ID:???

前半最後という比較的リスクの少ないタイミングで、確率の低いギャンブルをかましたのだと…
バンビーノが直感的に抱いた感想は、シュートの轟音によって瞬時に吹き飛ばされた。
ゴールネットをボールが突き破る未来図が、彼の頭に描かれる…
しかし敵をひれ伏せ直進を続けるこのボールを恐れる事なく、ダッシュの勢いをつけて飛び込む影があった。

アレクセイ「いつまでも決めさせるかよっ!!!!」 グワァッッ


ドガガァッ!!!

チャーリー「と、止まったーーーー!!!」

森崎「へっ…ティアーゴの野郎、俺の見せ場を奪いやがって。」

バンビーノが垣間見た未来図を引き裂いたのは森崎ではなかった。
ブラジル最強DFの名も高いティアーゴ・アレクセイ…。
翼と対した時の1対1の強さに留まらず、シュートに対するブロックの強さも結果で示した。

バンビーノ「と、止められたか…そう、だよな。 当然だ、当然だけど…。」

「すげー、すげーぜティアーゴ!!!」「よくやった!!!」「このまま倒してやれー!!」
 「くっそー、前はこれが決まったのに…」「パルメイラスが何でこんなに強くなった!?」

『キックオフシュートなんて決まる筈が無い』と常識で考えるバンビーノ。
しかしサポーターの声は、決まってもおかしくないシュートである事を間接的に伝えて来る。
そして、それを止めたアレクセイとやらの凄さも同時に理解せざるを得ない。

143 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/01(水) 16:02:16 ID:???

バンビーノ(これが…ブラジルのサッカーか…)


ピッ ピイィィィィィィィ

間もなく前半終了の笛が鳴り響いた。
バンビーノはブラジルのユースクラスにおける最高峰の闘いを目にした。
予想を超える技の応酬は、戦術的な試合の観方を忘れさせる程である。
そして、その中でストラットが十分に輝きを放っている事も認めないわけにはいかない。

バンビーノ(なるほど…お前は一人でこの街にやってきって、そして結果を出したのだな。)

イタリア人が単身で流れて来て、ここまでの存在になった…
ストラットは自分には想像も出来ない苦しい3年間を越え、このピッチに立っているのだ。
しみじみとその事を思うバンビーノ。

だからと言って、過去に投げ捨てたままの責任が消える訳ではない。
自分に対してもミアータに対しても、ストラットにはやるべき事がある。
過去を前にして逃げ出さない勇気を、意気を、覚悟をバンビーノは求めた。
そしてそれは自分自身に対してもだった。

バンビーノ(この試合、見たかった物は十分に見れた…。)

A 「・・・ホテルにチェックインするか」時計の針を進めまーす
B 「だが一応、試合の行方は最後まで見ておくか」 ダイジェストでーす
C 「いや…この試合は最後までジックリ見ておきたい」(要5票)
D 「では本場のコーヒーでも楽しみに行くか」
E 「ではイタリア人らしくナンパでもしに行くか」
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

144 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 16:03:13 ID:0VYGmw4M


145 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 16:07:20 ID:Hz08BEw2
A

146 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 16:14:22 ID:WMPHV2S2
B

147 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/01(水) 16:51:02 ID:???

> B 「だが一応、試合の行方は最後まで見ておくか」ダイジェスト
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着8名様で
 ★ストラットの活躍→! card(! dice+! dice)
  ペペの活躍→! card(! dice+! dice)
  翼の活躍→! card(! dice+! dice)★
 ★バビントンの活躍→! card(! dice+! dice)
  マウリシオの活躍→! card(! dice+! dice)
  リマの活躍→! card(! dice+! dice)★
 ★ドトールの活躍→! card(! dice+! dice)
  マリーニの活躍→! card(! dice+! dice)
  石崎の活躍→! card(! dice+! dice)★
 ★アマラウの活躍→! card(! dice+! dice)
  レナートの活躍→! card(! dice+! dice)★

 ★サトルステギの活躍→! card(! dice+! dice)
  オルヘスの活躍→! card(! dice+! dice)
  トニーニョ→! card(! dice+! dice)★
 ★ネイの活躍→! card(! dice+! dice)
  ゲレーロの活躍→! card(! dice+! dice)
  ミラの活躍→! card(! dice+! dice)★
 ★リンコンの活躍→! card(! dice+! dice)
  アレクセイの活躍→! card(! dice+! dice)
  キーガンの活躍→! card(! dice+! dice)★
 ★ブランコの活躍→! card(! dice+! dice)
  森崎の活躍→! card(! dice+! dice)★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

148 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/01(水) 16:52:21 ID:???

↑の結果

2D6≧10 → 活躍
2D6=12 → 大活躍&覚醒
JOKER → 大活躍&覚醒

※カードの結果に関わらず、ある程度の規定展開が繰り広げられます。
 ちなみに誰も活躍しなかった場合、1点差でパルメイラスが勝利となります。

149 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 16:59:00 ID:???
 ★ストラットの活躍→ スペード41 + 6
  ペペの活躍→ ダイヤA5 + 5
  翼の活躍→ ハート73 + 3 )★

150 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:04:33 ID:???
 ★バビントンの活躍→ スペードA1 + 6
  マウリシオの活躍→ ダイヤQ5 + 3
  リマの活躍→ ハートA1 + 4 )★

151 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:08:38 ID:???
 ★ドトールの活躍→ ハート71 + 5
  マリーニの活躍→ スペードJ5 + dice)
  石崎の活躍→ クラブ102 + 1 )★

152 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:09:05 ID:???
★ドトールの活躍→ ダイヤ73 + 3
  マリーニの活躍→ ダイヤJ5 + 4
  石崎の活躍→ クラブ66 + 1 )★

153 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:09:47 ID:???
 ★アマラウの活躍→ クラブK5 + 5
  レナートの活躍→ ダイヤA5 + 5 )★

レナートのJOKERを期待してみるw

154 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:10:45 ID:???
★サトルステギの活躍→ スペード84 + 5
  オルヘスの活躍→ スペード43 + 3
  トニーニョ→ スペード101 + 2 )★

155 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:11:35 ID:???
★ネイの活躍→! card( 5 + 6
  ゲレーロの活躍→! card( 6 + 3
  ミラの活躍→! card( 1 + 4 )★


156 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:11:45 ID:???
★ネイの活躍→ クラブQ4 + 3
  ゲレーロの活躍→ ハートA2 + 3
  ミラの活躍→ ダイヤ35 + 3 )★

157 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:12:53 ID:???
 ★リンコンの活躍→ スペード63 + 1
  アレクセイの活躍→ クラブ46 + 5
  キーガンの活躍→ ハート53 + 3 )★


158 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:13:05 ID:???
 ★リンコンの活躍→ スペードQ5 + 6
  アレクセイの活躍→ クラブA6 + 6
  キーガンの活躍→ スペード86 + 3 )★

159 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:14:28 ID:???
 ★ブランコの活躍→ スペードK4 + 6
  森崎の活躍→ クラブJ1 + 4 )★

160 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 17:37:04 ID:???
普通にパルメイラスが勝ったか?

161 :森崎名無しさん:2012/02/01(水) 18:11:04 ID:???
サンパウロはFWとDFとGKが、パルメイラスはDF二人が活躍だから、
0-1をひっくり返したとはちょっと思いがたいねえ。

162 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:14:28 ID:???
どうも、心身ともに宜しくなかったので更新に間が空きました。
今日からちょっとずつ投下を再開させて頂こうと思います。
どうぞよしなに

163 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:15:30 ID:???

[活躍した人]
サンパウロ : ペペ、アマラウ、レナート
パルメイラス : アレクセイ、ブランコ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ(確かに最低限知りたかった事は判った…
       だが折角だ、この試合は最後まで観せて貰うとしよう。)

ここまで何のかんのと、肩肘を張って観戦していたバンビーノ…
だが前半に観たストラットのプレーは、彼の鬱屈への答えの一つに成り得た。
故に、少なからず心も身体も軽くなっており、ここからは純粋に試合を楽しみたいと思えたのだ。

バンビーノ(前半戦はほぼ互角だったが…ゴール前の攻防でパルメイラスが勝っていたな。
       特にパルメイラスの最終ラインはまだ余力を残していそうだ…。)

バンビーノが抱いた率直な感想は、そのままスコアに反映されている。
ここからサンパウロがどう挽回していくのか…
特にストラットとツバサがどんなプレイを見せるのかに、バンビーノは胸躍らせる。



チャーリー「さぁハーフタイムも終わり、両チーム選手が再びフィールドに戻りました。
       前半戦はパルメイラスが貴重な先制点を奪い、1点のリード!
       果たして後半はどんな展開が待っているのか…まもなく試合再開です!」

ピイィィィィィィィィッ!!

後半のキックオフはパルメイラスからであった。
前半終盤のゴールと、メガロゾーンシュートを森崎に届かせず止められた事…
この二つの点は、サンパウロの勢いを失速させる大きな要因になり得る所と思われた。

164 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:16:49 ID:???

トニーニョ「だからこそ…後半開始早々に止めを刺す!」
ネイ「後半はずっとお寝んねしていろよっ!」

後半開始の笛が鳴るや否や、前半最後の勢いをそのままにトニーニョとネイが飛び出した。
パルメイラスコンビと呼ばれるこの二人は、のっけからその高速パスワークを見せようと言うのである。

ストラット「チッ、流石に!」
ペペ「悔しいが息が合ってやがる…!」

派手で少々危ういプレイと地味で堅実なプレイ・・・
そのスタイルは正反対であるが、彼等は足の速さもボールタッチの巧みさも、ほぼ同等の実力を持っている。
そしてこの正反対な二人は何かとウマが合い、互いに無い物をフォローし合える所があった。
そんなトニーニョとネイのコンビプレイは、間違いなくジュニオールでも有数の質を誇っていた。

これにより、サンパウロは中盤までもがキリキリ舞いになると思われたが・・・

翼「(悪いけど、今日はそいつは通用させない・・・)バビントン、マウリシオ、手筈通りに!」

バビントン「オッケー!」
マウリシオ「頼いますよっ!!」

サンパウロMFに混乱は全く見られず、むしろ機能的に動き始めた。
翼の号令から、バビントンとマウリシオの二人が同時に仕掛けたのである。
しかもパスコースに割って入るのではなく・・・バビントンはトニーニョに、マウリシオはネイに向かって行った。

165 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:17:53 ID:???

トニーニョ「ムッ・・・!?」
ネイ「何のつもりだっての!」

戸惑う二人・・・この時、広く見渡せていた彼等の視野は、目の前に迫る敵とボールのみに狭められた。
その事が、巧緻であったパスワークを僅かに粗雑な物へと変え・・・

翼「でやあぁぁぁぁっ!!!」 トンッ

狙い通りに事が運んだと言うのだろうか? 翼がドンピシャリのカットで止めてみせたのだった。
ここから暫しサンパウロのペースで試合が進む事となった。

ペペ「オレを止められるかっ!」

チャーリー「出た、ペペくん得意の南米式ドリブル! 実に巧くアウトサイドを使います!
       加えてあの柔らかい足首がボールの軌道を無限に変えては為す術がないーー!」

この日のペペは絶好調らしく、動きが冴えに冴えていた…。
スピード、反応共に翼に負けていないと思うほどに。

翼(いいぞぺぺ…これならオレも!)

更にトニーニョらのお株を奪う翼とのコンビプレイが、パルメイラスの中盤をキリキリ舞いにさせ…
その結果として森崎のゴールを割る機会が訪れる事となった。

166 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:19:04 ID:???

バビントン「ツバサ!!」 シュパァァァン!
翼「よし……いくぞ、スカイドライブっ!!!」

森崎「チィッ…!!!」

サイドチェンジからノータイムで、バビントンがスピードに乗ったクロスを放つ。
この抜群のコントロールクロスに対して翼がスカイドライブで合わせた。

バチィッ!!!

森崎全力のセービングは、これをキャッチ出来ないまでも撥ね返す事に成功するが…
不運な事に、こぼれた球はストラットへと転がっていった。
当然ここはメガロゾーンシュートの体勢を取られる。

アレクセイ「チッ、今度もオレが止めてやるよっ!!!」

ストラット「そんな甘い考えは・・・・・・消し飛ばしてやるっっっっっ!!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォッ!!!!!

懸命にブロックに入るアレクセイ…だが、ここはストラットの言う通りだった。

アレクセイ「グアァァァッ!!!」
森崎「ちっ…くしょおおっっ!!!」

至近距離…PA内で放たれたこの超ユース級のシュートは、アレクセイは勿論のこと…
体勢を無理に立て直し、再びのセービングに跳んだ森崎をも吹き飛ばしてゴールを決めたのである。
こうして後半12分、サンパウロが同点のゴールを上げたのだった。

167 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:20:21 ID:???

その後も暫くはサンパウロのペースが続いた。
ペペが更に増して調子を上げ、パルメイラスの守備を撹乱し続けたからである。
追加点取られずにやり過ごせているのは、アレクセイの奮闘も然ることながら…
ゴールを奪われれば奪われるほど強くなる、森崎の粘りが大きかった。

またパルメイラス攻撃陣も、ペースを狂わせられながらも高い攻撃力でサンパウロゴール前に幾度か到達した。
しかし…

アマラウ「ヘディングの使い手か…幼少の頃から変わらぬなぁ!
      あの頃もから、どいつもこいつもオレの前に平伏してきたわっ!!」

ガコオォォッ!!!

サトルステギ「ま、またか!? なんで通用しねぇんだ……!」
アマラウ「貴様如きのヘッドは通用せん…さあその抵抗、いつまで続くかぁ?」

火力だけなら間違いなくパルメイラスでも一番……である筈のダイナマイトヘッドが全く通用しなかった。
上げども上げども、アマラウが実力の差を見せつけるかのように叩き落としまくる…
これではパルメイラスの選手達とサポーターの鬱憤が溜まるばかりであった。

トニーニョ「うおぉぉぉぉっ!!!!」
ネイ「おおぉぉぉぉっ!!!」

やがてパルメイラスはサトルステギを諦め、トニーニョとネイを中心のフィニッシュに切り替えていく。
・・・しかし残念な事に、それらも首を傾げる程サンパウロに通用しなかった。

168 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:21:48 ID:???

パコン ペチン

コルコバード丘のキリスト像を想わせる雄大な構え…
……というか、どうみてもそのレプリカである石像がボールを撥ね返すのだ。
…というか、ドライブシュートが石像に当たって撥ね返っただけ。

ストラット「ナイスだレナート、突っ立ってるだけだがポストよりマシだぜ!」

レナート「………」

彼…いや、コレはレナートと言った。
その名はラテン語のレナトゥスに由来し、再生 (reborn)…或いは王(rey)と誕生(nato)を意味する。
故に想像は易かろう…即ちコレはブラジル国民から聖人の生まれ変わりと認識されており、GKとして
FIFAに正式認定されている、世界で唯一無二の石像でもあった。 スタンド能力を与えるとか、そーゆー事実はない。
ちなみにサンパウロ市では名誉市民として登録されていたりする。

(※健常者が書いた文章です。)


トニーニョ「クソっ、流石レナート…シュートが引き寄せられていく気がする。」
ネイ「ああ、やけに高確率だ…今日は御利益のある日らしいな。」
森崎「クソっ、レナートめ…! オレの寝釈迦以上に神々しいとは許すまじ!!」

バンビーノ(見てない…オレは何も見なかった。)

(※スレ主はストレスで少しおかしくなりました。)

169 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:23:02 ID:???

意味は不明であるが、ともかくとしてパルメイラスの攻撃は通じる気配を見せない。
このまま流れはサンパウロへの一方通行になるかと思われた…
…が、その流れが変わったのは、後半29分のこの場面からである。

ペペ「今度こそってやつだっ!!」 ザシュッ
ブランコ「げぇっ、また…!!」

アレクセイ(クッ!)

何度目か判らないペペのサイド突破が、ブランコの甘い守備を再び振り切りつつあった。
これに対して痺れを切らしたアレクセイがペペに向かおうとする。 しかし…

森崎「行くなティアーゴ、中が空く!! それに…」
アレクセイ「!」

ゴール前の守備が手薄になる事も当然の理由にはなるだろう。
だが森崎がここでティアーゴを窘めたのは、もう一つの理由の方が大きかった。

森崎「いい加減、テメーのケツはテメーで拭かせろ! なあ! 見せてみろよオルテガァッ!!!」
ブランコ「!!」

パルメイラスの守備の柱は森崎とアレクセイであり、他のDF等は二人に比べれは大分劣る…それはいい。
だが頼りになる存在である二人を最初から当てにし、自らのプレイを縮み込ませているようでは困るのだ。
たとえ一歩二歩劣っていようが、必死なプレイはチームを一つの目的へと向かわせる。
全員が必死になる事がチームを一体し…そう、グルーブ感のような物をもたらし、それが大きな勢いとなる。
故にこそ、闘いの中においては味方に対しても甘さを排さなければならない。

170 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:24:21 ID:???

・・・これが、森崎がブラジルにて…いや、パルメイラスで得た最たる物であった。
思い返してみれば、それはかつての南葛が持っていた強さと同種の物である。
森崎は本能で行ってきた自身の行動を、ブラジルでは論理として理解したのである。
…ただ逆に言えば、これを理解して受け容れなければ、翼のサンパウロとは闘いにならなかった経緯を意味している。

ブランコ「ふんぬーーー!!!」
ペペ「ウゲッ!? 抜いたのに、おま…」

ザシュウウウッ!!!

森崎の苛烈な檄に応えるかのように、強引に態勢を立て直してタックルを繰り出したブランコ。
この二段タックルが、クロスを上げようとしていたペペのボールを見事に刈り取った。

森崎「ほれ見ろ、やりゃあ出来んだよ!」

ブランコ「も、モリサキ・・・へへ。」

森坂「オラオラ、もっとライン上げてけティアーゴ! キーガンも!
    テメーらの後ろにもう一人いる事を忘れんじゃねえぞ!!!」

トニーニョ「・・・ったく、これだ。」
アレクセイ「1点取られといて調子にのんじゃねーよ。(・・・とは言っても)」
キーガン(・・・モリサキが2点以上取られる姿はここ1年見ていない。)

アレクセイ「よし、守備ライン上げてくぞ! 押し返せ!!!」

パルメイラスの守備が高くなり、戦術云々ではなく中盤圧縮によりプレスが効き始める事となった。
これによりペペの突破が通用しなくなり、サンパウロのリズムが徐々に狂い始める。
そんなサンパウロはミドル距離からのシュートで攻め立てようとするが・・・

171 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:25:44 ID:???

翼「フライング・ドライブシュートだあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ストラット「メガロゾーンシュートおぉぉぉぉっ!!!!」

森崎「そう何度も決めさせて堪るかぁぁぁぁっ!!!!!!」



バンビーノ「こ、これは・・・」

少年サポーター「これがモリサキの粘りだよ! 1点は奪われても、それ以上は許さない・・・
         追い詰められれば追い詰められるほど、動きがどんどん良くなるんだ!!」

バンビーノ(確かに・・・このプレッシャーに心折れるどころか、確実に反応が鋭くなって・・・
       驚異的な勝利への執念と認めざるを得ないか・・・?)

獅子奮迅と言いたくなる程に止めまくる森崎の姿。
いつネットを揺らされてもおかしくない程のシュートの嵐に対し・・・
サポーターすらも、スリルを愉しむかの如く熱狂を増していく。

少年サポーター「いいぞー! これがボク達のSEパルメイラスだっっ!!!」


そして後半43分・・・この試合に来るべきクライマックが訪れる。

172 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:27:08 ID:???

森崎「っしゃあ!! ここしかねえ!!!」 ダァッ!

ネイ「ここしかねえ、じゃねーよ!!」
トニーニョ「博打を打てるカードじゃないだろう!!」

1−1という膠着を最後の最後で打破する為、森崎が再びのドリブルを敢行した。
残り体力もほとんど無く、完全に一か八かのギャンブルだったのが実情だったろう。
顔の形を変えるくらいに驚き、ツッコミを叫ぶフィールダーの様子からも、それは明らかだった。

オルヘス「アホかっ、早く出せ!!」

森崎「判ってるっつーの。」 チラッ

オルヘス「あん・・・?」

パスの体勢に入った森崎が一瞬だけ視線をスタンドに移した。
これをオルヘスが見逃さなかったのが試合の決め手だった。

オルヘス(い、イリアーヌ・・・!? あの目! あの表情!)

森崎の視線の先には一人の少女の姿があった。
彼女は森崎に視線を返す・・・どころか、ずっと森崎の事を見詰めているのが判った。
それだけではない、頬は紅潮し、視線は羨望を飛び越した何かを雄弁に語っているではないか。

オルヘス(そいつが意味するものわああああ!!!!)

彼女にぞっこん愛ラブジュテームだったオルヘスは、その瞬間に血の涙を流した。

173 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:28:20 ID:???

ヒュルルルル・・・
     バコォッ!!!

オルヘス「ぶひっ!!!」

森崎「おい、何やってんだオルヘス! お望みのパスだってのに!!!!」

いつの間にか森崎が出していたパスが、この状態のオルヘスの顔面に見事にヒット!
憐れこぼれ球となり、パルメイラス最後のチャンスはこれにて潰え・・・

オルヘス「ざけんなあぁぁぁぁぁっ!!!」

ペペ「うわっ!?」
バビントン「何だ、こいつの気迫・・・!」

森崎「あり?」

いや、潰えなかった。
フォローに行ったバビントンらを押し退けて、オルヘスが自らのミスを自らフォローしたのだ。
サポーターはこの珍プレーに対して反応を困らせたが・・・事態はこれで終わらない。

オルヘス「許さねえ」 ブツブツ

そのままドリブルで攻め上がるオルヘス。
ネイ、トニーニョらも最後のチャンスとばかりに同調し、前線へと駆け上がる。

174 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:29:57 ID:???

トニーニョ(よしっ!)
ネイ(来い、ガイアーナ!)

アマラウ(フンッ、跳ね返してやるわ・・・!)
ドトール(身の程を知れ・・・)

当然ながら自分達へのラストパスを予想し、然るべき位置に走り込むトニーニョ達・・・
また彼等に来る事を予測し、こちらも万全の守備位置を確保するアマラウ達・・・
全てが観客にとって重大なフェイクとなってしまった。

ボゥ・・・・・・・・・

ドリブルをしているボールに森崎の顔が浮かび始めるオルヘス。
流れる血の涙が見せた幻覚・・・だがそれが、オルヘスに力を与えた。

オルヘス「オレの血の涙を・・・飲んでみろおぉぉぉぉっ!!!!」

森崎(誰が!?)


ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォッ!!!!!

トニーニョ(シュートじゃない!?)
石崎「その位置からかよぉ!?」

ラストパスは放たれなかった。
放たれたのはオルヘスのランニングシュートだったからである。

175 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:31:17 ID:???

守備の意表を突いたそのシュートは、DFの隙間を次々にすり抜け・・・


ドシュッ!!!!

オルヘス「名付けてブラッディー・ティアーズシュート・・・またの名をモリサキ・キリングショット。」

サンパウロのゴールネットに突き刺さってしまったのだった。
試合終了直前、勝敗を決める2点目をパルメイラスが遂に奪ったのである。

殊勲の追加点を上げたオルヘス・・・
彼を祝福に行ったパルメイラスメンバーが、その異様な様子にドン引いたのはここでは記さずにおく。
(オルヘス「次はテメェーの番だ、モリサキ・・・!!!」)



そして・・・


ピッ ピッ ピイイイイイイイイイイイッ!!!!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

チャーリー「試合終了ーーーッ!! パルメイラス、今回のショキ・ヘイを制したのはパルメイラスです!!
       最終スコアは2−1、しかも試合終了直前まで1−1という互角の激戦でした!!」

「いいぞパルメイラスーー!」「ネイー!サイコー!!」「モリサキ、お前達ならやれるぞーっ!」
 「・・・・最近押され気味じゃね?」「選手達の出来はいいのに、あと一歩・・・」「つかパルメの奴等の執念がさ・・・」

176 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 18:32:18 ID:???

チャーリー「さて、この代に変わってからのショキ・ヘイの戦績は、これでパルメイラスの3勝4敗2分・・・
       今年に入ってからは1勝1分ですからね、どうやらパルメイラスの勢いは本物と見て間違いないようでしょう。
       来年に開催される全国規模のカップ戦・・・リオカップでは、名門サンパウロだけでなく古豪パルメイラスの
       活躍も期待出来そうです。 是非とも他州の強豪チームに実力を見せ付けて欲しいと思います。」

実況も締めに入っており、今日の熱戦もこれで幕が下りようとしている。
両チームの選手達は対照的な面持ちでフィールドを去り、サポーター達も同様だった。
そんな中、結局最後まで試合を観てしまったバンビーノは、未だ席から立てずにいた。

バンビーノ(血が沸騰するような物を見せられてしまったな・・・)

彼は興奮を覚えていた。 カルチョをしたいという欲求を覚えていた。
数多の事情から、と心に躓く物の少なくないブラジル訪問・・・しかし、それを吹っ切らせる物が確かにあった。
恨み辛みの深い親友ストラットとの一方的な邂逅は、自分にとって有用な時間であったと断言出来そうである。



バンビーノ(さて、良い試合を観たお陰で気分がハイだぞ。 これからどうしよう。)

A 「ではホテルにチェックインしに行くとしよう」
B 「このままサンパウロの控え室へ特攻だ!」
C 「スタジアムとその周辺を少し練り歩いてみよう」
D 「ではイタリア人らしくナンパでもしに行くか」
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

177 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:34:41 ID:ShYviHN6
C
スレ主の情熱(主にオルヘスとレナートに対する)は伝わったw
ゲーム的にはむしろ不利になったかもしれないけど、いいJOKERだったねw

178 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:34:59 ID:94Ddg4qI


179 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:40:05 ID:???
レナートの活躍ってそういう事になるのかwwwwwwwww

180 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:42:56 ID:UAONT+ww
D
ネイかオルヘスにならこの選択肢で会えると思うなw

181 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:44:02 ID:mpe1fkjE


182 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:45:11 ID:???
レナートでこれだとメオンはいったいどうなってることやらw

183 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:47:07 ID:???
ブラジルのGKといえばタファエルはここでは登場するのかな?

184 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 18:52:23 ID:???
誰も触れないけどジウは結局、ベンチに居るのかそれともユースに上がれなかったのどっちなんだろう・・・

185 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 20:09:48 ID:???

>>177
ありがとうございました、パルメイラスの選手達をここで描写するのは大きな予定外でしたw
けれども楽しく書けて私的には満足しております。

>>179
今回のJokerで一番得したのはレナートですね。
能力に関係なくシュートを止めるご利益技、悟りセービング使いとなりましたのでw

>>180
実に面白い・・・!

>>182
メオンですか・・・いましたね、そういう中の下クラスのボスが(笑)
描写する事になったら考えます!

>>183
ブラジル関連については、あまり深く掘り下げない予定です。

>>184
サンパウロのトップチームにまで上がったジウは当然ベンチにいますよ!
この作品で描写があるかは・・・今のところ予定にないです!

186 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 20:10:55 ID:???

> C 「スタジアムとその周辺を少し練り歩いてみよう」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「少し・・・余韻に浸るのも悪くないかもな。」

直ぐにホテルへ向かおうとも思ったバンビーノだが、やはり思い留まった。
スタジアムを簡単に後にしてしまうには、少々勿体無い気がしたのだ。

このエスタジオ・ド・パカエンブーは、サン・シーロを知るバンビーノから見れば確かに中小規模である。
しかしサポーターの熱気はミラノ10万人のそれに引きを取っていなかった。
流石はサッカー王国と呼ばれる国だと思うに十分だった。

バンビーノ(スタジアムと、その近くを少し回ってからでも好い・・・ホテルは逃げやしないからな。
       きっとオレ以上に試合の余韻に浸ってる奴等も沢山居るだろう。)

こう決めるとバンビーノはようやく席を立った。
そして充足感を友にスタンド出口へと歩き出したのだ。

先着で
 ★何かに巻き込まれるかな?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《JOKER》 只ならぬ気配・・・! サイボーグかと疑うほど筋肉の締まった少年と、もう一人・・・
《K》 只ならぬ気配を醸し出す少年がいる事に気が付いた。
《Q》 サイボーグかと疑うほど筋肉の締まった少年の姿に気付いた。
《10〜J》 近くの飲み屋で祝杯に巻き込まれた。
《8〜9》  ???「あの・・・貴方はもしかして?」 女性に声をかけられた
《6〜7》 ドンッ 余所見をしていたら人とぶつかってしまった。(※ハートとそれ以外で結果が異なります)
《5以下》 特に何もなし
《クラブA》 ???「あら、バンビーノ」 バンビーノ「失れ@・・・んな!? 何故キミがここに!?」

187 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 20:11:36 ID:???
 ★何かに巻き込まれるかな?→ クラブ3
マモノ引きたいなあ(おい

188 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/07(火) 20:24:38 ID:???
何にもなーいなー
…という所で本日の更新を終了致します。
次回はバンビがストラットを訪ねる所からになります。

明日は恐らく更新出来ず、明後日以降も微妙かもですが…

189 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 20:27:04 ID:???
乙でしたー

190 :森崎名無しさん:2012/02/07(火) 20:50:32 ID:???
乙でした
やる夫板IIの「やる夫で学ぶJリーグの旅ワールドツアー」でセリエAの凋落をやっていて、
三杉達のことを読んだ後だったので興味深かったです。

191 :森崎名無しさん:2012/02/08(水) 20:29:11 ID:???
あのスレは勉強になるよな
伝説のジャパニーズゾーンプレスに本ネタが存在したとか全然知らなかったし

192 :森崎名無しさん:2012/02/08(水) 20:39:02 ID:???
マジでジャパニーズゾーンプレスに元ネタがあるの!?

193 :森崎名無しさん:2012/02/08(水) 22:11:51 ID:???
賀茂さんの元ネタを辿っていくといいよ

194 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/09(木) 12:08:22 ID:???

>>190
乙感謝です。 なんじゃろなと思ってスレを見にいってビックリしました。
サッカーの現代史がとても良くまとまっているし、しかもエンターテイメントな面白さで読ませる凄さ。
私も(三杉、アナカンの為に)本を読んだり時間かけて調べたりしましたが、あのスレを読んでおけば
そんなに調べる時間を取らなくても良かったんじゃないのかと…
セリエAの凋落の話は私も昨日興味深く読みました、wikiの方に推薦スレとして紹介したいくらいです。

>>191-193
加茂監督については、私もどう評価して良いか困るお人です。
ゾーンプレス≠ニいう単語を広めた罪は以前に作中で述べたと思いますが、観客側が未熟だった当時において、
戦術という物を人々に意識周知させるには、キャッチーな単語作りでもないと無理だったのかなぁ…と。
加茂さん→岡ちゃんの流れは胸熱。

それはそうと、日本代表監督の事も調べると結構ハマりますよ。
アジアで勝つ事を目標にしていたオフト監督。(アナカンでも登場予定です。)
時間が無くて一つの形のチームしか作れず、最後のイラン戦では怪我等で選手皆ボロボロだった事とか…
代表選出基準や起用法は良いけど戦術がフリーダム杉たファルカン監督・・・と同じ轍を踏んだジーコ監督。
ジャパニーズゾーン加茂監督は言うに及ばす。

ああ、そう言えばあのスレで一番面白かったのはトルシエ監督に関する記述でした。
以前戦術を調べていた頃、トルシエ監督の4年間の采配経緯は正直ツッコミが多いと思ったのですが・・・
(特に3−4−1−2という時代の先端から取り残された戦術を、日本の基準として定着させしてしまったのに、
 その後欧州に移ったら一瞬で4−2−3−1に鞍替えしたりとか、許しがたいと思ってました。)
日本サッカー界の発展(育成、戦術周知など)には物凄い足跡を残しているんですね。
物事を一面だけで判断してはいけないと反省しました。

195 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/09(木) 12:09:58 ID:???
>>189
あやや、すみませんコピペミス。
乙感謝でぇーーーーす!!

196 :森崎名無しさん:2012/02/09(木) 20:49:55 ID:???
トルシエさんは仕事はしてたよ!
ただ中田英俊と言う兵隊を使いこなせず爆死しただけだよ!

…ヒデトシ呼ばなきゃ良かったんじゃね?は禁句。

197 :森崎名無しさん:2012/02/09(木) 20:53:24 ID:???
歴代日本代表監督を突っついて遊ぶスレはここですか。
岡ちゃんは采配とか人格とかそういうものはすべて置いて、
彼を取り巻く運命というものに思いをめぐらさずにはいられないよねw
「外れるのはカズ、三浦カズ」とか「岡ちゃんごめんね」とか

198 :森崎名無しさん:2012/02/10(金) 22:37:55 ID:???
オシム監督を惜しむ

199 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 13:50:21 ID:???

>>197
befor
      /´ ̄ ̄ ̄`ヽ
      /   _,ァ---‐一ヘ
      i  /      |
      | 〉    /  \|
      |  |       |
     ヤヽリ −[ (・)][(・)]
      ヽ_」      つ|
       |      __)
       |      □□
       |      /

after

  |ツ ヾ\{   (⌒\;;;;;;;;,,      ,,,,;;;;;;;;;;:'    //ミっ}
    i 仆、\\_,ゝ、  \__      ____  //!シ /
   { 、{ `r‐-、/´,.\  \ー====f'" ,..r―r-、`゙ソノ レ'i }
    、 Y ゝ、  \   \  \ ̄ {_ `==≠' /⌒)|  ノ
    \| (  \  \  \   \ ゙=====≠   / |/
       、 \  \  丶、 \   \     /    { /
      人  \   \  ` ̄`゙    `ー-┘    |/
     ( {::ハ  /\   \                }
      ハ!:::\! .:: \                  }ヽ,
      }::::\:::::\  \                /::;ノ
    〈:::::::::ノ/ ̄\                     |::ィ

岡ちゃんは物凄く頭の中で考えている人だと思います。

200 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 13:52:04 ID:???

>>196
トルシエは若く日本は幼すぎたんや

>>198
アンザ・・・オシムジャパンを見たいです、今からでも
=============================================

> 何かに巻き込まれるかな?→ クラブ3
> 《5以下》 特に何もなし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ザワザワザワ

先程までの血走るような声援は既に無く、今は祭りの後の賑やかさが少しずつ小さくなっていくのみ。
スタジアムを埋め尽くしていた3万弱の人々はこれからまた仕事に戻ったり、或いは馴染みの酒場で祝杯を挙げるだろう。
…そんな事を想像しながら、バンビーノも緩やかにスタジアムの出口へと向かっていく。

バンビーノ(雰囲気だけで満足するべきかな。)

正直彼もその祝宴の中に混ざりたい、今の興奮を誰かと分かち合いたい気分ではあった。
しかし何分ここはブラジル。 知人もない、地理にも乏しいアウェイである。
下手にトラブルに巻き込まれ、本来の目的を達成する事が出来なくなっては敵わない。
…となれば、理知的な彼が自らの行動を自重するのは自明の理であった。

201 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 13:53:18 ID:???

特別な注意を払う事なくバンビーノはスタジアム周辺を闊歩し、それなりの満足を得ながら去った。
同じ場に存在していた、比較的近しい運命の者達と邂逅する事はなかったのである。

陽子「2−1ね…うん理想的理想的、プロジェクト・カウンターウイングは順調この上無しだわ。
    石崎くんにも見せ場あったし、兄さんへの風当たりも弱まりそうね。」


カルロス「あれが日本人でありながら、サンパウロでキャプテン兼エースを担う実力者のツバサ・オオゾラか。
      確かに噂は本当だったな…パルメイラス共々手強い相手になりそうだ。」


ヒノ「ふぅん、なるほどな…。 イタリア然りブラジル然り…確かにあの世代の日本人は手強そうだ。」
マチルダ「ほほう、貴様からそんな言葉が漏れるとはな。 臆したか、リョーマよ?」
ヒノ「ジョーーーダン! 叩きのめす悪が多少は歯応えありそうなのが嬉しいだけだっての!」


コインブラ「あれがスーパーストライカーに最も近かったと言われるトスタンの愛弟子…?
       ツバサ・オオゾラ・・・どうやら時間を無駄にしたな。 所詮 噂など当てにならないという事か。」

202 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 13:54:24 ID:???

――翌日、バンビーノは朝も早くからホテルを出た。
目的地については述べるまでもないだろうが、無論サンパウロ(ジュニオール)のクラブハウスである。

バンビーノ(試合の翌日だろうし、まず休息日だろう…少なくとも本格的な練習は無い。)

反省会、ミーティングについても昨日中に終えているだろうから、人と会うには最適日と思われる。
アポ無しのバンビーノにとって天啓とも言えるサンパウロのスケジュールであった。

特に迷うことなくクラブハウスへと辿り着いたバンビーノ。
コンシェルジュへと向かおうとすると、先に練習グラウンドが目に入った。
何人かがボールを蹴っている。 昨日の試合で観た顔だった。

バンビーノ(奴等は確か……)

ペペ「ほらほら、そっちじゃねーよ!」
石崎「そそ、そんなこと言ったって…ちくしょおっ!!」

バビントン「イシザキ、またボールばかり見ているよ! もっと全体像を見て!」

ペペがアタック、石崎がディフェンスで1対1をやっており、バビントンが外からコーチングしていた。
どうやらペペとバビントンで石崎をコーチしているようである。
石崎は散々にキリキリ舞いにされ、その度に二人がかりで説教されていた。

203 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 13:55:46 ID:???

バンビーノ(昨日あれだけの試合をしたばかりで、よくもまあ熱心にやる。)

石崎は目に見えて明らかに実力が劣っているが、何度やられても立ち上がり続けている。
失敗に堪えて喰らいつく根性は立派な物だし、それに付き合うコーチの二人も見上げた物だ。
バンビーノは思わず感心を覚えていた。

バンビーノ(…っと、そうじゃない。 オレはストラットと話しに来た筈だ。
       どうにかして呼び出さないといけないんだが…。)

A コンシェルジュに向かう
B その辺を歩いている人に片っ端から声をかけてみる
C グラウンドの3人に声をかけてみる
D 直感の赴くままに探し回ってみる
E ここは潜入だ、自力でストラットの部屋に入り込んでやるぞ

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

204 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 14:03:10 ID:In40e5I2
C

205 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 14:03:30 ID:L7pizZzM


206 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 14:37:53 ID:???

> C グラウンドの3人に声をかけてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

察するに自主的な練習をしていると思しきグラウンドの三名。
彼等にストラットを呼び出して貰えないだろうかと、バンビーノは考えつく。

バンビーノ「(そうと決まれば…)おーい、済まない! ハロー、ハワユ、ボンジョルノ!」

バンビーノはグラウンドに向けて大声を張り上げた。
その結果…

先着で
 ★バンビーノが命ずる…ストラットを連れて来い→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 Yes, My Lord
《ハート》 オレ達に勝ったらストラットを呼んでやんよ
《スペード》 一瞥の後にヌルー
《クラブ》 ペペと石崎がケンカを始めて耳に入ってない
《クラブA》 不審者として丁重に通報されますた
《JOKER》 陽子「あれ、貴方はもしかして…」 石崎「よよよ、陽子さん! そいつ誰なんですかぁー!?」

207 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 14:39:11 ID:???
★バンビーノが命ずる…ストラットを連れて来い→ ダイヤ5

208 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:35:20 ID:???

> バンビーノが命ずる…ストラットを連れて来い→ ダイヤ5
> 《ダイヤ》 Yes, My Lord
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「WRYYYYYYYYYYYYYY!!!」

バビントン「え……?」

グラウンドの外からバンビーノが投げた声はバビントンに気付いて貰え…
幸いな事に彼からは痛いサポーターと思われなかったようで、フェンスまで歩き寄ってくれたのだった。

バビントン「どうしました、トップの練習の見学ですか?」

バンビーノ「ああ、いや…チェザーレ・ストラットに会いに来たんです。
       オレはジョバンニ・マンフレディーニ、以前ミランでチームメイトでした。」

バビントン「ストラット…? ミラン…?」

バンビーノの言葉に、バビントンの表情は見る見る怪訝と驚きのハーモニーを奏で始める。
そして『ちょっと待って』と一言告げると、グラウンドでまだ1対1を続けている二人に声をかけた。

バビントン「ペペ、イシザキ、一旦ストップ! こっちへ来て!!」

209 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:36:20 ID:???

石崎「ゼーゼー な、なんだぁ…?」
ペペ「さてなあ…。 それより今の悪くなかったぞ、その感じ忘れるなよ。」
石崎「サンキュ……ウプ…」 ゼーゼー

バビントンの声で練習はストップし、二人もフェンスまでやって来た。

ペペ「どしたんだよ、バビ?」

バビントン「うん、いや…なんかストラットにお客さんなんだけど…昔のチームメイトだって。」

ペペ「え、マジ!? ストラットに客とか珍しいどころじゃなくてチームメイト! えっとアンタ?」

バンビーノ「あ、ああ。 オレは…」

石崎(ゼーハー)

今ほどバビントンにしたのと同じ自己紹介をするバンビーノ。
やたらと『へー!』だの『ミランってホントかよ!』だのと興奮するぺペに、若干後退(ずさ)りを余儀なくされる。
しかし怪しまれるというよりも、言葉通り珍しがられているのは判り、多少あった緊張も解れていった。
どうやらこのペペという人物は人懐っこい性質らしく、警戒心を解きほぐす空気を持っているらしい。

ペペ「いやいや、ストラットの過去って謎だったんだよ…アイツ、自分の話はしないしさ。
    もう少し懐に入り込んでやりたいと思ってたし、こいつは渡りに船。 歓迎するぜ。」

バビントン「はは、喧しくて済まない…とにかくそういう事だから。
       今日はオフだからストラットもクラブハウスに居る筈だよ。」

バンビーノ「そうか…グラッツェ、感謝する。」

210 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:37:30 ID:???

バビントン「とにかくストラットを呼んでくるからハウスのロビーで待っていてくれるかい?
       マンフレディーニさんが来た…と言えば良いかな?」

バンビーノ「いや、バンビーノが来た…の方が良いかな。 その方が判るだろう…。」

バビントン「オッケー、それじゃあペペ達はバンビーノをロビーに案内しておいて。」

ペペ、石崎「ラジャ」

テキパキと指示を済ませ、ハウスの方へ走っていくバビントン。
この気遣い力は女子の心をガッチリ掴んで話さないこと請け合い、男でもある意味惚れる勢いだった。
しかしバンビーノはノンケなのでキュン≠ニいう事はなく、低調にロビーへと案内される。
そして暫しストラットが来るのを待つ・・・

先着で
 ★待ち人来る・・・来ず?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 翼を伴なってストラットが降りてきた
《スペード》 ストラットが一人で降りてきた
《クラブ》 マウリシオ「あーん? 見ねえ顔っすね・・・誰てめえ?」
《クラブA》 ロベルト「ウホ、いい男。」
《JOKER》 ドトール「今朝は普段よりも爪が伸びていると思っていた・・・」

211 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:38:38 ID:???
すみません、>>210は無し、コピペミスです

212 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:39:49 ID:???
>>209の続き]

話は特に抉(こじ)れる事なく進み、どうやら無事ストラットとの面会は成立しそうである。
しかしここで類人猿のKY(空気を読めない)が発動する。

石崎「おうとも、折角だから皆でコーヒーでも飲もうや。 そうと決まりゃ、ストラットを呼んでくるぜ!」

朗らかな笑顔なので憎み難いが、それはちょっと困る話だ。
ストラットとの間で卓を囲むには、その前に重苦しい話を乗り越える必要がある。
そしてそれは二人きり…出来る限り1対1で話したい内容だった。

バンビーノ「あ、いや、それは……」
バビントン「先走らないでイシザキ。 ディフェンスと一緒だよ、直ぐに足を出さないの。
       昔のチームメイトがわざわざイタリアくんだりから尋ねて来たんだ…
       先ずは二人で積もる話っていうのが筋だろ?」

石崎「うぇ、あっ、いっけねえ…!」

ペペ「ったく、仕方ねえなあイシザキは。」

バンビーノ(お気遣いの出来るジェントリスタ…!)

しかしそこはバビ様、空気を読む事に関しては第一人者。
早まった石崎をシッカリと制御し、バンビーノの望む状況を(何も聞かずとも)セッティングしてみせる。
流石バビ様、オレ達の出来ない気遣いをやってのける、そこに痺れる憧れるぅ!

213 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 16:40:57 ID:???

バビントン「とにかくストラットを呼んでくるから、ハウスのロビーで待っていてくれるかい?
       マンフレディーニさんが来た…と言えば良いかな?」

バンビーノ「いや、バンビーノが来た…の方が良いかな。 その方が判るだろう…。」

バビントン「オッケー、それじゃあペペ達はバンビーノをロビーに案内しておいて。」

ペペ、石崎「ラジャ」

テキパキと指示を済ませ、ハウスの方へ走っていくバビントン。
この気遣い力は女子の心をガッチリ掴んで話さないこと請け合い、男でもある意味惚れる勢いだった。
しかしバンビーノはノンケなのでキュン≠ニいう事はなく、低調にロビーへと案内される。
そして暫しストラットが来るのを待つが・・・

先着で
 ★待ち人来る・・・来ず?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 翼を伴なってストラットが降りてきた
《スペード》 ストラットが一人で降りてきた
《クラブ》 マウリシオ「あーん? 見ねえ顔っすね・・・誰てめえ?」
《クラブA》 ロベルト「ウホ、いい男。」
《JOKER》 ドトール「今朝は普段よりも爪が伸びていると思っていた・・・」

214 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 16:44:12 ID:???
★待ち人来る・・・来ず?→ ダイヤA
クラブA・・・狙い撃つぜ!

215 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 18:00:02 ID:???

>>214 うほ、実に惜しかったですね。
=============================================

> 待ち人来る・・・来ず?→ ダイヤA
> 《ダイヤ》 翼を伴なってストラットが降りてきた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

程なくしてバンビーノの前には見知った顔が現れた。
チェザーレ・ストラット…バンビーノに重大な負傷を負わせた張本人である。
そしてもう一人、昨日の試合の中で強い輝きを放っていた大空翼の姿もあった。

ストラット「バン…ビーノ……」

バンビーノ「ストラット…3年ぶりか。 それからツバサ・オオゾラだったよな?」

翼「ああ、宜しく。 旧友との再会の邪魔をして申し訳ないが、同席させて貰えないかな?
   なにしろ君の名が出た時、ストラットの動揺が余りに大きかったものでね。
   彼はウチの大事な戦力なんだ、揉め事が起きて貰っては困るんだ。」

どうやらここに降りて来るまでに軽い悶着があったようである。
保護者付きといった構えで翼がまずは釘を刺してきた。
しかしこれはバンビーノにとって都合が悪いという事ではなかった。

バンビーノ「構わない。 …オレにとっても二人だけで話すより良いかも知れないしな。」

特に話を騒ぎ立てるのではない、むしろ騒ぎにならぬよう監視者が同席するという事だ。
つまりバンビーノにとっても感情のギアを下げておく必要があるという事…。
色々と思うところが蓄積している彼にとっては、この閂はプラスになると思われたのだ。

216 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 18:02:29 ID:???

バンビーノ「サンパウロのエースはサッカーの腕だけでなく、キャプテンとしても優秀みたいだな、ストラット?」

ストラット「……………」

感情をざわつかせる事なく、バンビーノはストラットに軽口を投げる事が出来た。
ただしストラットにとっては針の筵である筈なので、今のがどう聞こえているかは不明である。

翼「とにかく自己紹介をしようか。
   俺はツバサ・オオゾラ…知っているようだけどサンパウロ・ジュニオールのキャプテンだ。」

バンビーノ「ああ、挨拶が遅れて済まない。 オレの名はジョバンニ・マンフレディーニ…

A ストラットに選手生命が絶たれかける程のケガを負わされたMFさ。」
B ストラットの元チームメイトさ。」
C ACミラン・プリマヴェーラのエースさ。」
D アズーリに栄光を導く男さ。」
E 地球は狙われている。」
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

217 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:05:17 ID:VAj2/0I+


218 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:05:51 ID:GBnF4LBE
B

219 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:06:05 ID:1P5y2GcE
B

Eを選びたくてたまらないw

220 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:17:42 ID:???
F 天の道を行き、総てを司る男だ」

221 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:23:07 ID:???
F 二人で一人の、仮面ライダーだ」

222 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:31:44 ID:???
F カルチャトーレ全員と友達になる男だ!」

223 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:33:54 ID:???
C ハッハァー!エースだ!

224 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 18:40:45 ID:???
>>219-223
     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \
|       (__人__)    |         ・・・・・・・・・・・・・・・。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \      いや、こんな話ちゃうから
        |      (__人__)     |
        \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |

225 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 18:41:52 ID:???

> B ストラットの元チームメイトさ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「オレの名はジョバンニ・マンフレディーニ、ストラットの元チームメイトさ。
       気軽にバンビーノと呼んで欲しい。」

翼「俺の事もツバサでいいよ。 宜しく、バンビーノ。」

挨拶のシェイクハンドを済ませると、翼は椅子に座って口を閉じる。
ストラットから自分の事を何か聞いたのかどうかは判らないが・・・その行動から、
どうやら此方の会話を邪魔するつもりはなく、監視役として徹底する意図が窺えた。
それではと早速本題に入りたい所だが・・・


先着で
 ★ストラットさん、ちぃーっす!www→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ストラット「すまなかったバンビーノ!」 おぉーっとストラットくん、ジャパニーズ土下座だ!
《ハート》 ストラット「バンビーノ、足の怪我は大丈夫なのか・・・?」
《スペード》 ストラット「バンビーノ・・・オレの事を恨んでいるんだろう?」 ネガティブアターック!
《クラブ》 ストラット「・・・・・・・・・」 このヘタ夫、貝のように口を閉ざしてやがります!
《JOKER》 石崎「へい、コーヒーお待ちぃっ!」 翼「石崎くん!!!」 スキル・KY発動

226 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:44:12 ID:???
 ★ストラットさん、ちぃーっす!www→ ハート9

227 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 18:46:44 ID:4o8dGG3w
ら試合観戦のチームといいバンビーノ引きいいな

228 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 19:58:42 ID:???

> ストラットさん、ちぃーっす!www→ ハート9
> 《ハート》 ストラット「バンビーノ、足の怪我は大丈夫なのか・・・?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノはストラットと一つの決着をつけにやって来ていた。
その為にやる≠ニ決めて来ていた事がある。 それはカルチョでの勝負・・・
そう、ローマ戦の前の練習において三杉から受けた、あのアドバイスである。


〜回想に限りなく近いなにか〜

三杉「バンビーノ、僕は僕で君に提案したい事があったんだ・・・あったけど、言えなかった。
    どうしたら君を上手く励ませるか、そればかりを考えていたからだ。」

バンビーノ「ミスギ…?」

三杉「昨日君が言っていた、親友の行動を受け入れられない君…
    そして、そんな君自身を受け入れられない君…。」

バンビーノ「ああ…ああ、そうだ。 オレはそんなちっぽけな心の自分が心底嫌だ。」 

三杉「だけど、それもやっぱり君なんだ。 否定したってしきれない、君自身なんだ。
    それを抑えつけ、否定しきってしまったら…バンビーノ。 君は本当の自分が判らなくなる。」

バンビーノ「だが…だが、それは!」

三杉が紡ぐ言葉を理解できない訳ではない。
言っている事は解る、しかし解っても受け入れられないとバンビーノは反論しようとする。
しかし、そんなバンビーノに対して三杉はピシャリと言い放った。

229 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 19:59:43 ID:???

三杉「大人を演じようとするな、バンビーノ。」

バンビーノ「!」

三杉「大人になるって事は何でも出来るようになるって事じゃない、何でも許せるように
    なるって事じゃない。 自分が出来る事と出来ない事を知って、しっかり受け入れて…
    その後に、自分を誤魔化さずに前を向こうとする事だ。」

バンビーノ「自分を誤魔化さずに・・・・・・・・・か・・・。」

三杉「ただ待つ…或いは言葉を交わすだけじゃ納得出来ない…それが本当の君だ。」

バンビーノ「クッ・・・・・・分かって・・・いるさ・・・。」

三杉「そして僕はサッカー馬鹿だ・・・だから言葉で上手く励ますなんて出来ないのかも知れない。」

バンビーノ「・・・・・・ミスギ・・・?」

三杉「だからバンビーノ・・・サッカーで決着をつけるのはどうだろう?」

バンビーノ「なにっ!?」

三杉「君と、その親友の彼も…僕と同じサッカー馬鹿の筈だ。
    満足な身体を持たず生まれても、身体を壊しても、親友を傷つけても・・・
    それでもサッカーを諦められない、サッカーに縋っているサッカー馬鹿だ。
    馬鹿は馬鹿らしくボールを追いかけなくちゃ、分かり合える事もないんじゃないか?」

バンビーノ「ミスギ、お前・・・。」

230 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 20:01:55 ID:???

馬鹿な事を言っているのかも知れないと思ったが、でもそれを口にする事に迷いは無かった。
三杉は今、自分の感情のままの言葉をバンビーノに向けていたからだ。
上手く言おう、上手く励まそうという気持ちではない、三杉の生の言葉だった。
これを聞いて暫し唖然としていたバンビーノだが・・・やがてその表情は和らいでいった。

バンビーノ「ぷっ・・・まさかお前がそんな事を言い出すとはな、予想もしていなかったよ。」

三杉「まあね・・・僕も驚きさ。」

バンビーノ「だが、悪くないかも知れん・・・。」

三杉「えっ・・・?」

バンビーノ「そういうお前も・・・そしてサッカーで決着をつけると言う案も、な・・・。」

そう呟いたバンビーノの顔には不自然な落ち着きも強がりもなかった。
安堵、というわけでもなく・・呆れているような、それでも力の抜けた表情だった。

三杉「バンビーノ・・・それじゃあ?」

バンビーノ「ありがとう、大丈夫だ・・・今度は強がりじゃない。
       大会が終わって落ち着いたらブラジルに飛んで、アイツを仰天させてやるさ。
       そして復活したショットガンドリブルで吹き飛ばしてやる。」

〜回想みたいなもの終わり〜

231 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 20:03:02 ID:???

解決への道は単純なのだ。
ストラットが心からの謝罪をし、過去の責任を再び背負う覚悟を持つこと・・・且つ、それを自分が許せるかどうか。
シンプルにそれだけなのである。 しかしそんな単純な道でさえも、言葉という物は素直に辿ってはくれない。

バンビーノ(何も考えずにプレーの中で語る・・・100の言葉よりも、オレ達にはそっちの方が解り合える筈だ。)

バンビーノ達にとって、三杉のアドバイスは最も適った唯一つのやり方なのである。
・・・しかし、どうやらそれが簡単にいかない流れになってしまっていた。
翼が今回の件をトラブル前提で考えており、監視者と自ら銘打っているからである。
いきなりストラットとの1対1を申し込んでも、それを許可する筈がないだろう。

冷静な第三者が居るのは良い。
しかし彼は恐らく(少なくとも今の状態では)ストラットとの1対1など認めてはくれまい。
結局バンビーノは、ストラットへの怨恨が(少なくとも怪我を負わせ返す事が)ない事を示さねばならなくなった。

バンビーノ(さて、どう話せば良いのだろう・・・)

少しの間に色々と言葉を選んでは修正するバンビーノ・・・。

ストラット「バンビーノ、足の怪我は大丈夫なのか・・・?」

バンビーノ「・・・・・・!」

無闇に考えるうち、思考が負の方向へと飛びかねない状況で、先に口を開いたのはストラットの方であった。
これは運命としてバンビーノにとっては僥倖だった。
ここはストラットが先に口を開かなければならない場面だったのだ。

232 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 20:04:50 ID:???

バンビーノ「怪我はもう完治した。 実力も以前と遜色ない・・・いや、腕を上げたつもりだ。」

ストラット「ほ、本当か!?」

バンビーノ「ああ、趣味の悪い冗談を言いに来た訳じゃないぞ。
       ついでに言えば、ミランに返り咲く事もできた・・・プリマヴェーラだがな。」

ストラット「そっ・・・か。 良かった、本当に良かった・・・・・・・・・」

ギュッ

ストラットはバンビーノの手を掴むと、そのまま両手で握り締めてきた。
ヒンヤリした感触が右手に伝わる・・・体温が低いのは昔と変わらないようだ。
第一声が謝罪の言葉でなかったのは残念だが、それでもストラットの態度はバンビーノの感情を軟化させるに十分だった。

バンビーノ「ストラット・・・オレも過去の事を言いたくはない。 それは不毛だと理解しているつもりだ。
       しかしあの日・・・全ての責任を投げ捨てて姿を消した事は、理屈だけでは処理出来ない。」

ストラット「うっ・・・・・・」

バンビーノ「・・・言葉の謝罪はいいんだ。 それよりも・・・言葉よりも、オレはお前と確認し合いたい事がある。」

ストラット「そ、それは何だ!?」

バンビーノ「カルチョだよ。」

ストラット「えっ・・・?」

バンビーノ「お前と1対1の勝負がしたい・・・オレの怪我が完治している事を、お前に見せる為にも。」

翼「・・・・・・・・・」

233 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 20:06:12 ID:???

バンビーノは自分の意思を素直に告げる事が出来た。
唐突ではない自然な会話の流れで・・・しかも怨恨や憎悪を今や色濃く残しては居ないと示しながら。
その結果・・・

先着で
 ★翼せんぱーーーい!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ〜クラブ絵柄》 翼「・・・・・・・・・」 サイレンスな翼先輩、マジいけてるっす!
《クラブ数字》 翼「ちょっと待って欲しい。」 そりゃあーそっすよね! トラブルマジ勘弁っす!
《JOKER》 クラブの結果・・・しかし?
 
    |┃
    |┃三    ,ィ, (fー--─‐- 、、
    |┃.    ,イ/〃        ヾ= 、
    |┃   N {                \
    |┃  ト.l ヽ               l
 ガラッ.|┃ 、ゝ丶         ,..ィ从    |
    |┃  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ    <  話は聞かせてもらったぞ!
    |┃.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ     |   翼を解雇する!
    |┃三  ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン       \____________
    |┃      l     r─‐-、   /:|
    |┃三     ト、  `二¨´  ,.イ |
    |┃     _亅::ヽ、    ./ i :ト、
    |┃  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、
    |┃    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l

翼「ろ、ロベルトおおぉぉぉぉ!?」

234 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 20:06:41 ID:QWTtr60Y
 ★翼せんぱーーーい!→ ダイヤ7

235 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 20:06:53 ID:???
 ★翼せんぱーーーい!→ クラブ6

236 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/13(月) 20:09:10 ID:???
無事に関門を突破したところで本日の更新は終了です。
次回は簡易ながらバンビーノvsストラットが繰り広げられます。
それではまた宜しくお願い致します。

237 :森崎名無しさん:2012/02/13(月) 21:28:36 ID:???
乙でしたー
バンビーノは上手くいってるな。話が出来て好かった好かった
しかしバビ様は本当に良い男だ……!

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