キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/24(火) 17:11:57 ID:9DZAwbwM



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張りま・・・・・・すよね?




361 :森崎名無しさん:2012/02/18(土) 16:22:26 ID:???
原作でもロベルトが翼の指導しようと決心した時にジョアンに手紙書いてたよね

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:32:41 ID:???

>>360
話せば長いのではないかと思われます。 きっと色々ありましたよね・・・

>>361
原作の頭で名前だけの登場だったジョアン監督が、まさかこんな事になるとは・・・一体誰に予想出来たでしょうか?
手紙というのが時代を感じさせますね、今となっては。
=============================================

某年8月
  イタリア・フィレンツェ


片桐「…と言う事だ。」

三杉「そうですか……」

沈んだ口調で三杉が呟く。
溜息は出なかった…半ば予想されていた結果でもあったからだ。
しかしながら、それでも目の前がクラクラと焦点を示さぬ錯覚を覚えた。
どうやら現状は八方塞がりとなってしまっており…
更に現状へ追い打ちをかける片桐の報は、三杉の事を確かに打ちのめしたようである。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:33:46 ID:???

片桐「済まないな、力に成れなくて。」

三杉「………。 いえ、僕もそちらの状況は解かっているつもりですから。」

片桐「助かる。 …済まないが一本だけ吸わせて貰うぞ。」 カチリ

そう言うと、片桐はライターを打って紙煙草に火を点けた。
口に付けて息を吸い込むと、煙草の先端が赤くチリチリと発光する。
一応気を遣っているつもりであろうか…煙を吐く時は首を上方に傾け、三杉の方には漂わぬようにしてくれている。

三杉(………)

三杉はそんな事をボンヤリと観察していた。
何かを考えようとはしているのだが、思考を阻害されているのかサッパリ頭が回らない。

364 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:35:31 ID:???

数日前…
フロレンティア・ヴィオラの設立が形になった翌日、8月1日の朝。
ヴィオラ設立の立役者であるトレイゼ・ヴィットーリオ・チェッキ・ゴーリの失踪が報じられた。
差し押さえ秒読み状態の屋敷にて忽然と消えたのだと言う。
自室は荒らされた形跡は無く、僅かに乱れていた程度だと言われており…
警察の方では夜逃げと結論付けられ、捜査は直ぐに打ち切られたのだった。

三杉としては当然夜逃げだなどと信じてはいない。
信じたくはなかったし、トレイゼの言動や目の輝きを思い出しても信じ難かったのだ。
それ故に呆気なさすぎる捜査の打ち切りは、心頭が沸騰する程に腹立たしく、また大きな衝撃でもあった。

だが三杉にはその事に気を揉んでいられる余裕が与えられなかった。
実質的に新チームの骨組みを造り、各方面への折衝を一手に担っていたトレイゼが失踪した事で・・・
8月1日以降、ヴィオラは残留したフロントスタッフが現状確認や交渉事に忙殺されるパニック状態に陥った。
また三杉達ヴィオラ・リザーブには監督やコーチとなる人物が不在であり・・・
フロントと選手のパイプ役は自動的に三杉が担う事を余儀なくされた。

365 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:36:54 ID:???

それから数日間で幾つか判った事があったが・・・
重要な例としては、トレイゼが話していたWトーナメント出場への道筋が挙げられる。
・・・通常、プロ4部のチームはFIFA主催の世界大会に出場する資格が与えられない。
だがトレイゼはFIFA会長に嘆願し、条件付で特例措置を受ける約束まで取り付けていた。

その条件とは『フロレンティア・ヴィオラがプロ1部(U−20)で最上級の実力を持つ事の証明』である。
チームが激変し監督・コーチ・選手の変動があった事で、先日のプリマヴェーラ大会の結果は参考とされず…
三杉達は新たな実績を打ち立てる事を求められていた。


三杉(そんな中でのJカップ・オファー取り消しか・・・)

ブンデスリーガのユースクラスで1位を独走しているハンブルガーや、森崎率いるパルメイラス、
或いは翼率いるサンパウロなどと闘える可能性のあるJカップ・・・・・・三杉は正直に期待していた。

トレイゼがFIFAの条件をクリアする為に用意していた計画・・・
ラ・リーガのバルセロナ、FBリーグのマンチェスター、ブンデスのハンブルガーらとのテストマッチが、
企画・交渉を行っていた彼の失踪により、事実上の白紙(バルサらの黙殺)となってしまった今、
三杉が残された唯一の機会と考えていたのがJカップであった。

その最後の希望が今、片桐の口から白煙となって霧散したのを見せ付けられた所である。

366 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:38:10 ID:???

片桐は紙煙草を半分程消費したところで、それを灰皿に押し付けて潰した。

片桐「日本サッカーのプロリーグ化が手に届く所に来て、協会は殊更にイメージを気にしている…
    三杉淳が率いるセリエAの強豪は実に大きなネームバリューがあったのは事実だ。」

三杉「・・・・・・・・・。」

片桐「だが破産、消滅、セリエC2落ち……負のネームバリューの方が過負荷過ぎる。
    これだけスキャンダルに晒されたチームを呼べる勇気は協会にはない。
    そして私個人もこれに限っては同意見だ・・・日本のプロリーグを人々の心に定着させるのに、
    サッカーは過剰な程に真っ白なイメージでなくてはならない。 日本人の性を考えればな。」

三杉「それも判っています…」

片桐の言は三杉としても納得出来るところだったし、予想もしていたのは前言の通りだ。
もしも三杉が彼の立場であったら、同様の姿勢を取っていたと認められるだろう。
しかし現実問題として、三杉とフロレンティア・ヴィオラは進退に窮しているのだ。
今更ながら、三杉は今更ながら片桐を味方につけられなかった事を悔やむ思いであった。
…尤も、彼一人の後押しがどれほど状況を変えられるか、という話ではあるが。

367 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 13:39:33 ID:???

三杉淳の心は今再び疲れ果てていた。
手も足も出ない、自分の力でどうにも打破出来ないストレスに晒され…
しかし、この道を選んだからにはどうにかして見せなければならないというプレッシャーを抱え…
彼の心は今、まるでゆっくりと死んでいくような感覚の中に在るのである。

そんな三杉の心を知ってか知らずか、片桐は席を立つ前にもう一言かけてきた。

片桐「私が連絡する事は以上だが…お前の方は何かあるか?」

三杉(何か…………)

A Jカップに出場予定のチームを聞いてみる
B 翼の状況を聞いてみる
C 森崎の状況を聞いてみる
D 若林の状況を聞いてみる
E どうしたらJカップに出場できるかを聞いてみる
F 日本高校サッカー(夏の総体)の事を聞いてみる
G その他(聞きたい事があれば)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

368 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 13:41:03 ID:LNK6kIVg
E

369 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 13:44:59 ID:QjC0H7Bs
E

少しでも道があるなら・・・

370 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:33:52 ID:???

> E どうしたらJカップに出場できるかを聞いてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「Jカップに出場する方法は無いのでしょうか? どうにか…」

片桐「………」

縋るような思い、縋るような口調で片桐に問う三杉。
無理だという事は自身でも解かっているが、それでも諦めがつかない。
そんな三杉に対して片桐はノータイムで答えた。

片桐「あるぞ、出場する方法なら。」

三杉「えっ…… そ、それは一体っ?」

予想外の回答に、三杉は上擦るような声で今一度問い質す。
まだ機会の全てが失われていないなら、どんな困難でも挑む価値がある。
そんな希望を抱いての問いだった。 しかし…

371 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:34:57 ID:???

片桐「簡単な話だ、全日本ユースの招集に応じれば良いだけなのだからな。」

三杉「えっ、あっ………」

片桐「無論、新田も同様だぞ。 俺もまだ諦めたつもりはない。」

三杉「そう…いう事ですか。」

この返しは予想外であり、三杉はここでは大きく落胆した。
やはり希望は容易く目に届くような所には落ちてないという事か。

片桐「フィオレンティーナのサッカーは興味深かった、そしてお前のプレイも素晴らしかった…。
    だがフィオレンティーナは消滅してしまったんだ…それが世界中のサッカーファンの認識だよ。
    三杉、まだ時間はある…召集の件はゆっくりと考えて欲しい。」

三杉(フィオレンティーナは消滅した…それが世界中のサッカーファンの認識………)

皮肉にも片桐の言葉は三杉にとってトドメを刺すような一撃となってしまった。
現実的にはアマチュア・6部リーグで再スタートを切らねばならない筈の新規チーム…
FIFAの恩情でプロチームという形だけは保たれた、それがフロレンティア・ヴィオラだと…
フィオレンティーナは既に存在しない過去の物だと言われたのだ。

372 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:35:58 ID:???

三杉は五体満足の身体でサッカーをプレイし、世界トップクラスの選手…
シュナイダー、ピエール、ディアス、翼、そして森崎などと真剣勝負する為にイタリアへとやってきた。
フィオレンティーナというのは、その目的の過程として腰かける事になったチームに過ぎない筈だった。
しかし今の彼は『フィオレンティーナは死んだ』という意の言葉に激しいショックを受けていた。

片桐「それでは失礼する、気が変わったらいつでもここに連絡してくれ。」

そう言って名刺を差し出すと、片桐はようやく席を立った。
現状でこれ以上に話す事、もしくは聞かれる事はどうやら無いと判断したのだろう。
三杉も無言で立ち上がり、片桐をクラブオフィスの入口まで見送る。
チラリと時計を見ると、間もなく13時半になろうという所だった。

三杉(…もうすぐ午後の練習か……。)

心が半分抜けたような状態で、それでも切り替える事を求められている。
それがキャプテンとしての務めであるゆえに。

373 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 14:37:43 ID:???

先着で
 ★グラウンドに行かなくちゃ…→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 ???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」
《スペード、クラブ》 何事もなくグラウンドへ
《JOKER》 ???

374 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 14:42:36 ID:???
 ★グラウンドに行かなくちゃ…→ ダイヤ6

375 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 16:43:28 ID:???
ほぼ無職の選手を召集して、飯も食えなくなる可能性を
この男は考慮してないんですかね……?(疑問)

376 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 16:47:36 ID:???
導いてくれる大人…新しい監督・コーチが必要かな

377 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:18:54 ID:???
日本に戻ってきて就職か実業団入りが前提なんじゃない?

378 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:41:12 ID:???
>>375
これって質問ですか? 意味が分からないので考慮してないと思います。
知見がないというか勉強不足ですみません。

>>376
大人の存在は重要ですよね。

>>377
どんな決まりでそうなるんでしょうか…
済みませんが解っていないのでアドバイスをお願い致します。

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:42:12 ID:???

グラウンドに行かなくちゃ…→ ダイヤ6
《ダイヤ》 ???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

手荷物を回収してオフィスの外へと出ようとする三杉…無論、午後の練習に向かう為だ。
しかし今日の事で心はこれまで以上に沈んでおり、それは表情にも表れている。
思わず何事か心配を向けたくなるような今の三杉だが、その彼に声をかける人物が居た。

???「ハッハッハ、何処へ行こうというのかね!?」

三杉「あ……ジャーニ評議員。」

甲高い特有の声色、偉そうだが何処となく愛嬌を感じさせる口、薄い色のサングラス…
エムスカ・ジェニオ・ジャーニ・ラピュタ評議員、フィレンツェのスポーツ行政責任を担う人物であった。
彼は単なる地方名士というだけでなく、トレイゼや市長と共にヴィオラ結成の為に中心となって動いており…
特に新会社フィオレンティーナ1926フロレンティア$ン立の際には私財を投じた人物であった。
その経緯ゆえ、彼は現状ヴィオラで仮オーナーという立場となっている。
しかしながら一役人の彼がチーム運営出来る程の資産を持っている筈もなく…
目下スポンサー、新パトロン、本オーナーとなってくれる者を公募中の立場にあった。

380 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:43:30 ID:???

エムスカ「…という訳だ。 諸君、お分かり頂けたかね?」

三杉「あの…誰とお話ですか、評議員?」

エムスカ「細かい事を気にしてはいかんよ、キャプテン。 …ところで随分と表情が暗いようだが?
     これから練習しに行こうと言うのだろうが、それでは元も子も無くしてしまうよ。」

三杉(練習に行くって判ってるじゃないか…)

得も言われぬメタな空気に三杉はジト目を禁じ得ないが…
しかしこの人物は間違う事なき名士、フィオレンティーナを愛する市民にとって恩人と呼べる存在なのは疑いない。
…と、ここで三杉の頭に突如として思い浮かぶ事があった。
現在の状況を顧みて、エムスカ・ジャーニ氏に是非とも聞いておきたいと感じる事が生まれたのだ。
それは…

三杉「評議員……何故、ヴィオラ設立に私財を投じたのですか?」

エムスカ「何故…? はっはっは、公的資金を使う訳にはいかなかったからな。
      そんな事をして下手を打てば…見ろ、市民の血税がゴミのようだ!」

三杉「あ…はぁ、判りますが…そうではなく、何ゆえ評議員個人がそこまでするのかという事です。
    先ほど言われました…『フィオレンティーナは消滅した、それが世界中のサッカーファンの認識だ』と…
    僕はそれを否定する事が出来ませんでした。 これから先どれだけ頑張ろうとも、ヴィオラがフィオレン
    ティーナとは違うんだって……そう考えます。 投資だとしても回収の目もないですし・・・」

エムスカ「ふむ、なるほど……。」

381 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:44:36 ID:???

ここまで話したところでジャーニ氏はようやく腕を組んだ。
三杉の疑問の意図を理解したと言う事であろう。
しかし彼は直ぐに口許を上げてニヤリと笑み、質問へと回答するのだった。

エムスカ「私はフィオレンティーナがオーナー・・・即ち企業の物だとは思っていなかった。
      フィオレンティーナはフィレンツェの物、フィレンツェに住む人々の共有財産だと思っていたのだよ。
      ま、言うなればフィレンツェ市民の心の拠り所と言っても良い…当然私にとってもな。」

三杉「心の拠り所…共有財産ですか…。」

エムスカ「我々はフィレンツェに生きる者として、都市の伝統と歴史…その精神を受け継いでいるのだ。
      喩えオーナーが変わろうが、喩えチームの名が変わろうが、我々が伝統の灯を絶やさねば…
      我々が愛し、サポートし続けられるならば、このチームは立派なフィオレンティーナなのだ。」

三杉「精神を受け継いでいる…ですか。
    (そう言えばトレイゼさんも言っていた…受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならないと。)」

ジャーニ氏の言葉は力強く、三杉は不思議と心が軽くなっているのに気がついた。
自分は所詮余所者、外国人に過ぎない…しかし『フィオレンティーナは消滅した』という言葉にはショックを受けた。
それは三杉にとって経験した事の無い不思議な感覚だった。

382 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:45:37 ID:???

エムスカ「キミもフィオレンティーナから受け継いでいる者の筈だぞ、キャプテン。」

三杉「えっ……」

エムスカ「キミが残ってくれた事をトレイゼは殊のほか喜んでいたよ。 それは私も同じだ。」

三杉「……ありがとうございます、どうやら少し元気が出てきたようです。」

エムスカ「キミの気持ちはわかるが、キミも男ならどうか悲観しないでくれ給え。
      そのような状態で練習をして怪我でもされたら元も子も無くなる。」

三杉「ええ、ご忠告感謝しますよ。」

先程よりも胸を張り、表情を明るくして三杉は応えていた。
状況が変わった訳ではなく、八方塞がりなのは同じ筈である。
しかしそれでも心は晴れた、三杉の足取りは軽くなったのだ。
それはホームの存在、サポーターの力に依る物なのだが・・・その事を三杉はまだ理解出来なかった。

383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:46:37 ID:???

エムスカ「ああそう言えばキャプテン、今日の午後に新しいコーチが到着する事になっている。」

三杉「え! 本当ですか!?」

エムスカ「ああ、だが夕方という話だからな…済まないが今日もキミが練習メニューを組んでくれ給え。
      まあ今日は顔合わせが出来れば良いとこだ、期待しないで貰いたい。」

三杉「判りました。」

思わず顔に喜色を湛え、三杉はオフィスを飛び出した。
オフィスの外へ出て、グラウンドに向けて走り出す三杉・・・。
出てきたばかりの建物から力強い言葉が再び聞こえてくる。

エムスカ「フィオレンティーナは滅びぬよ、何度でもよみがえるさ!」

三杉(いくら大人を演じようとしても、どうやら僕はまだまだ本当の大人には敵わないみたいだな。)

思わぬ所で自らの力不足を確認させられた三杉…しかしそこに悲観はなかった。

384 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:47:44 ID:???

<練習用グラウンド>

レントゥルス「あっミスギだ、お疲れ様ー。」
ダラピッコラ「来た来た、待ってたぜ。」

三杉「ああ、どうやら遅刻せずに済んでホッとしているよ。」

グラウンドに到着すると、仲間達が丁度アップしている所だった。
そのまま続けながら口々に出迎えの言葉を投げてくれた。

三杉「皆、そのまま聞いてくれ! どうやら今日から新しくコーチが来てくれるらしい!」

「おおおおお!」「マジか!?」「やっとかぁーーー」「いや、ミスギのメニューに文句があったわけじゃ・・・」

三杉の発表は予想していた通りに歓迎された。
専門のコーチが居てくれれば練習の効率はこれまでよりも上がる筈である。
それに今のヴィオラはチームの名目は立っているが、実質的に形を成しているとは言い難い…
少しずつでもチームとして前進が窺えた事は安心に繋がるのだろう。
これに依る選手達のやる気アップは見て取れるのだった。

三杉「それじゃあアップを終えたら早速練習だ。」

385 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 18:51:08 ID:???

☆三杉の練習を実施します。

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パスカット(判定に+1)、ブロック、クリア
普通      : ドリブル、タックル、トラップ、競り合い
やや上がり難い : パス、シュート

《三杉の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  69  67  67  67  63  66  64  64

練習した項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら[3]項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)

386 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:51:24 ID:LJuATDVg
ドリブル、タックル

とりあえず一言、バルス!

387 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:53:52 ID:un+AaEm6
ドリブル パスカット
大佐かっこいいよ大佐

388 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:54:30 ID:K0qnGA7U
ドリブル
タックル

389 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:56:04 ID:I1K5ks82
パスカット
ドリブル

390 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:59:27 ID:???
フィオレンティーナは滅びぬよ、何度でもよみがえるさ!

絶対言うと思った

391 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 18:59:51 ID:???
ですよねー

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 19:11:32 ID:???

>>386
エムスカ「おっと、3分間待ってくれ。 事を急ぐと元も子も無くしますよ閣下。」

>>387
エムスカ「これは僅かだが心ばかりのお礼だ、とっておきたまえ。」

>>390-391
エムスカ「私がスレ主の密命を受けていることをお忘れなく。」
スレ主「それを言わせたかっただけで生まれたキャラだぼんげ。」
=============================================

> ドリブル(普通)、タックル(普通)、パスカット(やや易)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のドリブル練習(! dice + ! dice)≧7で1上昇★
 ★三杉のタックル練習(! dice + ! dice)≧7で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)+(前回失敗分+1)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。

393 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:12:12 ID:???
★三杉のドリブル練習( 55 )≧7で1上昇★

394 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:12:31 ID:???
 ★三杉のタックル練習( 65 )≧7で1上昇★

395 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:12:43 ID:???
★三杉のパスカット練習( 25 )+(前回失敗分+1)≧6で1上昇★

396 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:13:02 ID:???
★三杉のパスカット練習( 66 )+(前回失敗分+1)≧6で1上昇★

397 :377:2012/02/20(月) 19:18:21 ID:???
あれ、そんなにわかりにくかったですか? 申し訳ない。
375氏は「フィオは消滅同然なら三杉は無職同然、そんな人間を仕事と報酬につながらない代表に呼ぶのはどうよ?」
といいたくて、それに対して私は
「三杉なら日本に戻ればいくらでも就職の口はあるからそれが前提じゃない?」
といいたかったのですが・・。

398 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:19:13 ID:???
大佐に励まされてやる気まんまんな貴公子

399 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:20:45 ID:???
6ゾロは惜しかったけど気合十分ですね

400 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:32:43 ID:???
10→11→12になりそうだったと思うと恐ろしい

401 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:39:01 ID:???
フィオが消滅同然?フィオレンティーナは滅びぬよ、何度でもよみがえるさ!

402 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 19:44:11 ID:???

>>397
追加説明感謝です、なるほどそういう意味でしたか。
ええと私は当然考慮してませんでしたし、そもそもイタリアのプロ4部の報酬がどれだけか調べてませんでした。
どうやらC1だったら700〜2000ユーロ・・・700で何とか一人で食べていけるくらいですかね。
ぶっちゃけ三杉達にバイトさせるとかそんな事は微塵も考えてませんでしたし、視点に落ち度がありました。
ただこの点に関しましてはこのまま突き進みます、申し訳ありませんが>>375さんも以後ご了承をお願い致します。

>>398
エムスカ「見せてあげよう、私の励ましを!」

>>399-400
岡山姉「ボクのチョコのご利益と言うわけだね! みんなひれ伏すといいよ!」

>>401
エムスカ「3年間待ってやる!!」

403 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 19:45:18 ID:???

> 三杉のドリブル練習( 5 + 5 )≧7で1上昇 → ドリブル値69
> 三杉のタックル練習( 6 + 5 )≧7で1上昇 → タックル値68
> 三杉のパスカット練習( 2 + 5 )+(前回失敗分+1)≧6で1上昇 → パスカット値68
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※ 三杉の現在能力が以下のようになりました。

 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
69  69  67  68  68  63  66  64  64

404 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 19:46:58 ID:???

☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークLV38≠フ練習(! dice + ! dice)+10≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習(! dice + ! dice)+4≧14でLVアップ★
 ★マルコLV36≠フ練習(! dice + ! dice)+5≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習(! dice + ! dice)+8≧12でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV36≠フ練習(! dice + ! dice)+9≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習(! dice + ! dice)+7≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習(! dice + ! dice)+8≧10でLVアップ★
 ★オワイランLV35≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  ミハエルLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。
第2部のLV限界(二次成長)はLV40です。

405 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:47:27 ID:???
 ★ブンナークLV38≠フ練習( 62 )+10≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習( 42 )+4≧14でLVアップ★

406 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:47:57 ID:???
★マルコLV36≠フ練習( 55 )+5≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習( 33 )+8≧12でLVアップ★

407 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:49:06 ID:???
★ダラピッコラLV36≠フ練習( 55 )+9≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習( 52 )+7≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習( 13 )+8≧10でLVアップ★

408 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:49:55 ID:???
★オワイランLV35≠フ練習( 23 )≧10でLVアップ
  ミハエルLV36≠フ練習( 46 )≧10でLVアップ★

409 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:56:31 ID:???
豆腐メンタルな癖に前から絶好調だなブンブン

410 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 19:59:54 ID:???
ブンナーク強いなー
ところでLv限界の40に達した場合、この練習は能力値強化ではなく技の練習に切り替わるんでしょうか?

411 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 20:02:24 ID:???

[結果一覧]

> ブンナークLV38≠フ練習( 6 + 2 )+10≧14 → LVアップ、39になったお!
> 新田LV38≠フ練習( 4 + 2 )+4≧14 → 積算+10、次回判定に期待
> マルコLV36≠フ練習( 5 + 5 )+5≧10 → LVアップ、37になったお!
> レントゥルスLV37≠フ練習( 3 + 3 )+8≧12 → LVアップ、38になったお!
> ダラピッコラLV36≠フ練習( 5 + 5 )+9≧10 → LVアップ、37になったお!
> ミュラーLV36≠フ練習( 5 + 2 )+7≧10 → LVアップ、37になったお!
> スペルマンLV36≠フ練習( 1 + 3 )+8≧10 → LVアップ、37になったお!
> オワイランLV35≠フ練習( 2 + 3 )≧10 → 積算+5、次回判定に期待
> ミハエルLV36≠フ練習( 4 + 6 )≧10 → LVアップ、37になったけど制限あるお!


*************

本日はここまでとします。
次回はごく簡易的な練習描写から始まり、新コーチの登場と続きます。
それではさようなら、また宜しくお願い致します。

それと本日は何だか頭抜けてて申し訳ありませんでした。
経営や生活の視点を1ミクロンも考えてませんでしたお。

412 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/20(月) 20:10:41 ID:???
ところでこのスレのバレタインデーってどうなってんの?
    __
   /   \
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)             ____
. |     (__人__)           /     \
  |     ` ⌒´ノ          /―   ―   \      スレ主は嫁娘合わせて15個(粒)と、
.  |         }         / (● ) (● )    \    それから友達からトリュフやチロルを
.  ヽ        }     \     |   (__人__)       |    6個(粒)貰ったから合計21個だお
   ヽ     ノ       \  \            _/
   /    く. \         \  ノ          \
   |     \  \    (⌒二                |
    |    |ヽ、二⌒)、        \ アナ☆カン|  |





   そーゆーこと言ってんじゃねーんだよ!
    そもそもその計算は寝ぼけすぎだろ!
    ___
    /    \       ___
  /ノし   u;  \   ;/(>)^ ヽ\;
  | ⌒        ) ;/  (_  (<) \;     いいじゃねえかお
  |   、       );/   /rェヾ__)⌒:::  ヾ;    このスレにそんな需要ねーお
  |  ^       | i   `⌒´-'´  u;  ノ;;
  |          | \ヽ 、  ,     /;
  |  ;j        |/ \-^^n ∠   ヾ、
  \       / ! 、 / ̄~ノ __/ i;
  /      ⌒ヽ ヽ二)  /(⌒    ノ
 /       r、 \ /  ./   ̄ ̄ ̄/

413 :森崎名無しさん:2012/02/20(月) 20:32:09 ID:???
OKエ
ここにモテ充審問会を行う!!

414 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 10:50:31 ID:???

>>409
ブンナーク「豆腐メンタルの癖にって、結構酷い言われようだな……」 ショボン

>>410
第3部以降の経験値ストック、或いは保有フラグがある場合は開花練習が可能の予定です変更あるかもです。

>>413
キミも…オレのチョコが欲しかったって事かい? そいつを先に言ってくれよ
     / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
    /  .::::::::::::::::::::::::;;:;;::,ッ、::::::::::::::::::::::::::::::'.,
    l    ,rj,rf'"'"'"    lミ:::::::::::::::::::::::::::::::',
     Y' リ          ,!ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::}
      |          くミ::::::::::::::::::::::::::::::::::l       
.     |、__  ャー--_二ゞ `i::::::,ィ ,、ヽ:::::::::::::::!
     ゝ、'l   ゙̄´彑,ヾ   }::;//ヽ ハ:::::::::::::::;
      ゙ソ   """"´`   "´ 2ノ/::::::::::::::j
      /              i  ,  /|::::::::::::::ノ
     〈´ ,,.._          i  't-'゙ |:::::::::::リ
      ヽ,,、'~`      U ;   l    ヽ:ゝj、
       ゙,_,-、_,ノ`         /!   /  \
 |/      ゙,`'" ,,y       /;   /
 |/  彡  ゙、-'       / ;   /
   /|/     ゙、       / ;;','   /
    /      `ー ─ぐ;;;;' ,'  ノ
    |          ヾ_、=ニ゙、、,,_
    |        ,、-'´

415 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 18:48:15 ID:???
ヴィオラ設立のために投資されたお金はラピュタの財宝の一部だったのかー

416 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 20:26:24 ID:???

>>415
エムスカ「海賊や軍にほとんどを盗まれ、僅かな残り財産に過ぎんがね。 所詮はバカ共への目くらましさ。」
=============================================

三杉「行ったぞミュラー! オワイランもその位置なら一緒に競るんだ!」
ミュラー「判りました!」
ブンナーク「おらぁっ、マークが甘いんだよ!!」
オワイラン「うくっ! 相変わらず凄まじい…」
ラムカーネ「目標捕捉…キャッチする。」

三杉が仮の物として組んでいる練習メニューは、フットワークやボールコントロールに関する物が多い。
これは個人の技術向上を唱っていたジョアンメニューを参考としての事だ。
また三杉はカンピオーネとの試合で技術不足≠頭に強く刻みつけられており…
自然と1対1に関するメニューやミニゲームが増えている状況である。

ダラピッコラ「貰った!!!」
新田「なっ!(す、鋭い…!)」
レントゥルス「ロマーノ出して! 遅れたら直ぐ囲まれちゃうよ!」


417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 20:27:26 ID:???

ヴィオラのメンバーは熱心にメニューをこなしているが…実際のところ、これは確かな成果に繋がっていない。
これまでジョアンが全体を見てきた事もあり、三杉ではどうしても力不足になるからだ。
決して選手達にそういう意識がある訳でなく、そのリーダーシップへの信頼などはむしろ固まっていると言える。
問題は練習成果その物への安心感がどうしたって欠けてしまう所にある。

スペルマン「フェイント…? それ甘いよ!」
ミハエル「オーッ!」
マルコ「いいよイヴァン、今度は縦に!」

そうでなくとも環境が変化し、精神的に揺らいでいる時期である。
自分が巧くなっているかどうかの確証は得られず、逆に他チームの選手に追い抜かれる不安ばかりが募る。
そういうメンタルケースでの練習では成果を実感するなど容易ではなく、また迷走もし易いと言える。
こんな状態では、実戦にて成果を正しく発揮する事はまず無理である。
ジョアンのメニューを元にしている故に、技術的な蓄積が確かな事だけが彼等にとっての幸運だった。

418 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 20:28:29 ID:???

皆が練習に精を出す中、コーチ役でもある三杉は機を見ては足を止め、各選手の動きを確認する必要があったが…
彼は特に、新規参入した2名の選手の事を観る事が殊更に多くなっていた。

三杉(ミハエル…動作のキレは取り戻しつつあるようだな、皆の動きに十分ついていけている。
    けれどボールを蹴る事については…キックにしてもタッチにしても、時間がかかりそうだ…。)

ミハエル・ドノヴァンは前シーズンではユヴェントス・プリマヴェーラに所属していた選手だ。
敵視、熱闘、怪我、解雇、説得……彼は三杉との間に深い因果・絆を創り上げており、フィオレンティーナの消滅や
セリエC2落ちを全く意に介する事なく入団希望したという経緯がある。
ユーベ時代から考えれば、よろめくフェイントを失ったばかりかキック全般の感覚を鈍くしており…
それでもヴィオラに参加してからの練習の日々で、瞬発力や持久力の面ではかつての力を戻しかけている物の…
核心を突いてしまうと、バンビーノの穴を埋めるには力が大きく不足していると言わざるを得ない状態だ。

三杉(マーク・オワイラン…彼はまだまだ完成まで遠い。
    正直言って、中山が抜けた穴の大きさを強く意識させられてしまうな…。)

マーク・オワイランはフロントの推薦で加入した選手である。
それ以前に三杉はフロントの薦めで彼の実力を量っており、評価の難しい選手という感想を持っていた。
その主原因は、彼が元プロ選手の弟子であり、サッカーチームに正式所属した経験がないという点に尽きる。
センス、創造性、向学心に優れるのは良いが、経験が絶対的に不足しているというビハインドが余りに大きい。
正直言って即戦力という点では厳しい物に感じられて仕方がなかった。

419 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 20:29:30 ID:???

三杉(その分…他のDFの奮起が目立って見えるのだが、僕自身の願望に寄っているのかも知れない。
    守備の不安については、当面拭えそうもないと考えておくのが無難だろう。)


しかし今日まで三杉の抱えてきた問題が、解決へと近付くグッドニュース…
ヴィオラへ新たにコーチが就任するという話がやって来たのである。
新コーチの能力について三杉は何の心配も抱いていない。
何故ならばそのコーチは、ジョアン元コーチとアンザーニ監督のお墨付きであるらしいからだ。

(ジョアン「まず後任の監督については当然ながら未定だ。フロントが選定し、いずれ紹介があるだろう。
       これはどのような人物になるか、私の関与出来ない部分となる。
       ただ後任のコーチ≠ノついては、私とシュワーボで相談し、フロントに話を通している。
       来月には就任し、その人物が諸君等を指導する事になるだろう。」)

三杉は(恐らく他のメンバー達も)その言葉を信じ、強い期待を抱いていた。
フロレンティア・ヴィオラの反撃を本格的に開始出来るものと考えていたのである。

420 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 20:31:05 ID:???

そしてこの日の練習が二度目の小休憩を挟んだ時だ……

先着で
 ★新コーチ登場→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 普通に登場
《スペード、クラブ》 悪態と溜息を吐きながら登場
《JOKER》 ちょっと普通じゃない登場

421 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 20:31:37 ID:???
 ★新コーチ登場→ スペード4

422 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 20:37:12 ID:???
悪態つくコーチっていうとヴァレンティノ……はミランだろうしないか。誰だろう

423 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 21:25:10 ID:???
大穴でハートマン軍曹・・・は無いよなぁ

424 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 21:27:40 ID:???
キャプシュナで監督に選ばれなかったタッツミーはそもそも時代が違った

425 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 21:31:21 ID:???
時代考証とは投げ捨てるもの

426 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 21:32:56 ID:???
閣下とか大佐がいる世界だしね

427 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 21:50:54 ID:???

> 新コーチ登場→ スペード4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉達は一応トップの選手ではあるが、特殊なリザーブチーム所属という形は今も健在で、
この練習グラウンドへ練習を見学しにやって来る者は居ない。
(実際には関係者を除いて存在を識る者が居ないのであるが、それはここでは置いておき…)
つまりはグラウンドへとやって来る者は関係スタッフに限られていた。

午後練習における二度目の小休止。
選手達の肉体には乳酸が蓄積され、重く気だるい疲労感が圧し掛かっている時間帯。
しかしそれでも、グラウンドへ人がやって来た事には誰もが目ざとく気がついた。
この日にやってくる人物が新しいコーチに違いなかったからだ。

???「はぁ…やれやれだぜ。 くだらねー貧乏くじを引いてしまったもんだ………
     何が悲しくて球遊びのガキ共の面倒をみる破目になったんだか… はぁ……」

「……」(???)「……えっ?」「オレ…耳がおかしくなった?」(これは……)

…否、目ざとくせずとも彼等は気がついただろう。
隠す意志の見られない悪態、そして深々と吐かれた溜息。
それは過剰に抱かれた期待へ大きなヒビを入れるのに十分過ぎる物だった。

428 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 21:52:11 ID:???

三杉(あの人は………)

他の選手達がコッソリと表情を歪める中、三杉は少し異なっていた。
皆とは違い、その人物の事を少しだけ知っていたからである。

白髪の多くなったブロンド、瞳はグリーンで多少タレ目の毛があった。
そこまでの特徴も見覚えがあったが、最も覚えがあるのは目尻の下の奇妙な痣だ。
年齢は60代後半と思しき初老、しかし背筋はピンと伸びており若々しさを感じさせる。

三杉「(間違いない、この人は)シーザーさん!」

シーザー「あっ?」

ブンナーク「おっ?」
新田「えっ…」

それは以前、ミラノで三杉にスーパーストライカー<Wャイロの逸話を聞かせてくれた初老の人物だった。
ジャイロの話は三杉が日本サッカーの未来に向けた思想の構築に、少なくない影響を与えており…
それを聞かせてくれた彼…別れ際にシーザーと名乗った目の前の人物を、三杉は確かに覚えていた。

429 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 21:54:49 ID:???

ミハエル「オー… ミスギ、この汚らしい老人はユーの知り合いですか?」

シーザー「目上の人間への礼儀を知らないガキだね、どーにも…
      だがそこの少年…お前の事は覚えがあるな、うんOK、完璧間違いない。      たぶん」

三杉「皆、こんな事を言っているがこの人は大丈夫だ。
    監督やジョアンコーチのお墨付きもあるんだ、心配ない。」

シーザー「はあ…?」

ダラピッコラ「いや…このオッサン『間違いない』の後に『多分』つったぜ……?」

三杉にとってジャイロの話は好意的な記憶に違いなかった。
ゆえにこの悪態を聞いた後も信頼出来る人物≠ニいう評価を固く信じられた。
このシーザーという人物が、現代で言うなればツンデレなのだと思い込んだのである
しかし他の選手達はそうもいかず、三杉が弁護したところで胡散臭いという思いは抜けない。
それ所か、カルチョの事を球遊び≠ニ軽視した発言、その他の言動から怒りすら湧き始めていた。


430 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 21:56:12 ID:???

シーザー「フンッ……確かにオレはシュワーボとジョアンから散々頼み込まれて来た。
      けどな、お前達の脚を見てオレは一瞬でやる気を無くした。
      いいかげん、スカタン、無知…お前らの脳みそが筋肉で出来ていると確信しているぜ。」

ブンナーク「ああっ!? ジジィ、テメェ…!」

止まる事無いシーザーの悪態に、ついにブンナークの怒りに点火しかける。
これに対して三杉は…


A ブンナークの事を戒める
B シーザーに対して文句を言う
C 何も言わずにおく
D その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

431 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 21:58:31 ID:aUGxlcDk

きちんとぶつかるべき。

432 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 21:58:48 ID:???
ちなみに波紋とか教わる展開はないです
その辺はご安心頂きたいなと思います

433 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 22:00:08 ID:oP0t7re6


なんという予想外

434 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 22:21:57 ID:???

> C 何も言わずにおく
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は今の(シ−ザーの)暴言の中に違和感を感じた。
ただ、その違和感の正体までは解らず、それよりも目の前のブンナークに思考がシフトさせられる。
本来ならば三杉はキャプテンとしてブンナーク止めるべき立場にある。
しかしシーザーの言動に、自分以外の選手達は不満を抱きつつある空気も判る…

三杉(ここは敢えて止めずにおくべきか…? ぶつかってこそ納得する事態もある。)

そう考えて三杉はブンナークの暴発を制止せずおく事にした。

先着で
 ★ケンカがはじまるよー→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《スペード、クラブ》 マルコやミュラー、新田らがブンナークを制止
《その他》 はいケンカケンカ

435 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 22:23:13 ID:???
 ★ケンカがはじまるよー→ スペード2

436 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/21(火) 22:27:33 ID:???
何人かの三杉に対する感情と貴公子Pがやや下がる展開でまた次回です。
それではまたー

437 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 11:47:23 ID:???

> ケンカがはじまるよー→ スペード2
> 《スペード》 オジオやミュラー、新田らがブンナークを制止
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「ふざけろジジィ! やる気のねえコーチなんぞこっちからお断りだ!!!」

シーザー「ほぉう……?」

響き渡るブンナークの怒号、突き刺すような視線。
しかしシーザーは涼しげな態度でそれを受け止める。
そして三杉は『さて、どうなるか』と、両者の経緯を見守ろうとした。 …が

ミュラー「ちょっと待って下さい、ブンナーク!
      ぶつかるのは良いです…けれど、いきり立ってはいけない!!」

貴公子としての矜持が彼を突き動かしたのか…
アルフレッド・ミュラーが真っ先に割って入り、ブンナークに冷水を浴びせる。

438 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 11:48:30 ID:???

新田「そうだぜブンナーク、それにオレだってこの爺さんに言いたい事がある!
    あんた、シーザーって言ったか……さっきの脚を見てやる気を無くした≠チてどういう意味だ!!」

俊足こそをアイデンティティーとしている、そう表して過言でない新田は両者に噛みつき…

オジオ「シーザーさん、ボクもまだ貴方をコーチとして認められません。
     けれど新田も言った脚へのコメント、そして無知という言葉…どんな意図で口にしたのか教えて下さい!
     それはボク達の足りない部分を指摘した言葉なんですか!?」

そして最後にマルコがシーザーに説明を求めた。
言われてみて気付いたが、確かに脚を見てやる気を無くす≠ニ無知≠ニいう言葉には裏を感じさせられる。
ヴィオラの選手達が何か重要で基本的な事を知らず、その事がシーザーのやる気を削いだのか…と。

三杉(それが何なのか…考えて判る筈は無い、故こその無知なのだから。
    しかしヒントを与えられ、それでも自分が無知である事に気付かない事は思考停止に値する…?)

三杉は『自分の思考が迂闊だったのでは』と後悔の念が立ちかけ…
そして続くシーザーの言葉は、三杉のその後悔を完全に立ち上がらせた。

439 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 11:49:45 ID:???

シーザー「飢えた奴、気高い奴、多少は思慮のある奴…まあ見るべき者はチラホラ居るか?」

ブンナーク「んだとっ!?」

シーザー「それ以外…自分達の誇りをバカにされて怒れない奴…
      やる気の無さそうなコーチを前にしても何も言えない、飢えていない奴…
      相手の言葉の裏を読もうという思慮のない奴……
      つまりこの4人以外、今の場面で何も言わずに静観していたお前達はどういうつもりだ?」

そうしてシーザーはブンナーク、ミュラー、新田、オジオ以外の選手達へと視線を向けた。
三杉に対しては特に目線を強めた気がするのは、三杉自身の強い後悔ゆえだろうか。
『お前達は何だ?』と問われた事に対し、三杉は何か応える事を強いられている気になった。

A 「僕は貴方を最初から信用していました。」
B 「だったら先に新田やオジオの質問に答えて下さい…納得させて下さいよ。」
C 「すみません、迂闊にも思考停止していました。」
D 「貴公子としては、安い挑発に乗るなど恥ずべき行為と思いましてね。」
E 「……………」
F そ の 他

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
また次のように貴公子Pが減少します。 ※89− 2 (次回100到達で覚醒Pに+1ボーナス)

440 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 11:51:48 ID:???
Fでクリティカルな発言をしたい所
恐らくだけど、シーザーはフィジカル面専門のコーチとして雇われたのだろうから、その辺りを・・・

441 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 12:31:18 ID:???
では僅かばかりのヒントを。

クリティカルな発言があるとすれば、それはオジオや新田の質問への答えとその理論です。
つまりは私が用意したネタを完全に読み切らなければならないという事になります。

またシーザーは公式に「いいかげんなヤツは嫌い」とありますので、当てずっぽうや中途半端はお勧めしません。
薮をつついて本編トニーニョのようにならないよう(既になりかけてますが)ご注意下さい。

442 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 12:58:53 ID:hX9x0Tec
C

降参だ

443 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:16:21 ID:???
陸上スポーツに詳しい人じゃないと答えられそうに無いな
どうしようもなければCでいくしかないか

444 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:17:30 ID:???
うーん、Dを考えてたんだが、こりゃダメだな。「いいかげんなやつ」にされる。

445 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:34:16 ID:???
そもそも三杉って、今何が足りないの?
そんな穴のある選手じゃないし、根本的な底上げ位か?

446 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:36:08 ID:???
考えてみると三杉って逆に誇れる所も無いんだよなぁ…
全部が一流だけど、超一流の部分がないと言うか…

447 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:38:55 ID:???
まあ司令官はスペシャリストである必要はない(むしろあってはならない)ともいうよね。

448 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 13:51:35 ID:dQP5HKD6


449 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 14:21:33 ID:???
一応…今回は三票決ね。

450 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 14:32:33 ID:8qWZDqJU
C
どうにもならなそうなので

451 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 17:38:00 ID:???

>>440
フィジカル面のコーチとして乞われたのは正解です。
何と言ってもツェペリ一族ですから。

>>444
貴公子としての気高い行動とは何か、ミュラーが見せていますしね。

>>445
ゲーム的に言えばゴール前の力が足りないくらいですかね。
物語的にはテクニック、インテリジェンス、パーソナリティ、スピードの中で言えば…テクニックが足りません。
(まあ、テクニックが足りている選手など、この物語中には数える程しか存在していませんが。)
場合によってはパーソナリティも有り得ます、甘すぎに寄る可能性という意味で。

>>446-447
まだ未完成ですが、レジスタというスキルは誇れる超一流の能力と言えます。
一人で無双するのが超一流と言う意味であれば、それを出来るのはアルシオンとディアス(天才の証明状態)だけです。

452 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 17:39:08 ID:???

>C 「すみません、迂闊にも思考停止していました。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

言い訳や反発を口にする気は起きなかった。
自分はこのチームにおいてキャプテンであり、この場においても当然担うべき役割があったのだ。
ジョアン、アンザーニが決めたというだけで手離しで信用したのは思考停止、怠慢である。
それ故、自らの不覚を全肯定する事に、些かの迷いも生まれなかったのは当然だった。

三杉「すみません、迂闊にも思考停止していました。」

この不意打ちの様な言葉に、他の選手達の視線が一斉に三杉へと集まった。
凍りついたように絶句する者、慌てる者、動じない者、粛々と姿勢を改める者…
とかくこの三杉の言葉によって空気が変わったのは確かである。

シーザー「ふーん……ミスギな。 まあシュワーボ達に聞いていたし、短いが直に話しもした。
      お前が何も考えてなかったとはオレは思っていねえ…故に忠告しておくぜ。
      中途半端に頭が回るヤツは、往々として小賢しいだけで終わる。
      何故ならば、無知という物が自分とは無縁だと勘違いするからだ。」

三杉「……心得ておきますよ。」

※ 一部の選手達の印象がマイナスされました。…とは言え最低限で済んでます。

453 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 17:42:11 ID:???

シーザー「そんじゃあ質問に答えてやらきゃいけないが・・・その前に言っておく。
      Lesson1……妙な期待をオレにするな=v

表情も姿勢も変え、凛と通る口調でシーザーは言い放った。
何を意図した言葉なのか意味不明であるが、ザワツキを黙らせる迫力があった。

シーザー「オレはカルチョの事は好く知らんし興味もない、当然ボールの扱いや戦術についても門外漢だ。
      …だがそれを差し引いても、オレにはお前らにコーチ出来る事が確かにある≠だろう。」

オジオ「………」
三杉「………」

シーザー「ただしオレは男に優しくない…。 与えられるのを待ってるよーな、覚悟の無いヤツには特にな。
      手取り足取り教えてやる気はないぜ、モノに出来るかどうかはお前ら次第だ。
      高いとこ立ってるつもりの飢えてない奴は、お呼びじゃねーの。」

新田「…何を言ってるのか判らないが、とにかく俺の脚に文句があるなら言ってくれよ…
    俺はもっともっとこの脚を使いこなしたい、速くなりたいんだ…!」

「ボクも知りたいです」「…聞いてやりマース」「一体なんだっての…」

誰よりも向上心を高く持つ新田が先立つように一歩前へ出た。
他の選手達も、反骨を残しつつ火のついた真剣な目でシーザーを見返す。

454 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 17:45:07 ID:???

選手達の中で、シーザーという人物への不信が消えた訳ではなかった。
この男はサッカーの事を門外漢、しかも興味なしと自身で断言したのである。
…だが、それでも尚、彼の言霊には力強さを感じさせる何かがある…その事を否定できなかっただけだ。

三杉達ヴィオラ選手は整然と…しかし熱い視線でシーザーの回答を待った。

先着で
 ★シーザー(ま、口で言っても解んねーか)→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 シーザー「まず歩け…そして走れ。」
《スペード、クラブ》 シーザー「ま、取り敢えず歩いてみろ。」
《JOKER》 シーザー(やっぱ全員見るのは面倒だ…スキャンすっか?) シーザーは鉄球を取り出した。

455 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 17:46:13 ID:???
 ★シーザー(ま、口で言っても解んねーか)→ ハート10

456 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 21:23:32 ID:???
やっぱり向上心が一番高いのは新田なのかー

457 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/22(水) 21:53:55 ID:???
すみません、急に外食する事になったと思ったら今の時間です。
遅くなりましたが今日の更新はここまでです。

さーて、来週のミスギさんは…

皆さんは歩く事を教わった事がありますか?
人間が歩く時に使う部位を知っていますか?
脚とは爪先からどの部位までを言いますか?

…の三本です。                       たぶん

ジャン・ケン・ポン、うふふふふ。

458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/23(木) 14:01:13 ID:???

>>456
新田の理想像はシュート魔王ですからね。 届かない理想だけに追い求めてやまぬのです。
=============================================

> シーザー(ま、口で言っても解んねーか)→ ハート10
> 《ハート》 シーザー「まず歩け…そして走れ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シーザー「マンマミア………そんじゃ、先ず歩け、そして走れ。」

ざわ…

『はぁっ?』と眉をしかめる声がいよいよ上がった。
何を説明するかと思えば『歩け』である…落胆を遥か後方に置き去りにし、呆れの全力疾走と言える。
しかしその反応を前にしてもシーザーには動じる様子がない…。

シーザー「説明してやると言っているんだ。 その為には先ず歩いてみせろ。
      普段と同じように&烽「てみせろ。 そこに全ての間違いの発端がある。」

三杉「!………」

シーザーは語気を僅かに強め、先程の指示を反復した。
どうやら冗談のつもりでない事が選手達にも伝わる。

三杉「…皆、歩こう。」

そう呼びかけ、フィールドの周囲を歩き始める三杉。
疑いや反発は肥大化するばかりだが、他の選手達もその姿に倣うしかなかった。

459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/23(木) 14:03:29 ID:???

ブンナーク「……………」
新田「………………」
ミハエル「………」
ミュラー「……………………」

シーザー「世界、自然、動物、そして自らの肉体………お前達はそれらに対して何ら敬意を払っていない。」

言葉もなく、ただ黙々と歩き続ける面々…彼等にとっては何ら目的の無い行為としか思えていなかった。
だがここで、横を歩くシーザーによる語りが聞こえてきた。

シーザー「…故に見えないでいる。 自分達がどれほど動物として不自然な歩き方をしているのか。
      どれほど非効率的な歩行をしてしまっているのかを。」

オジオ「……それってどういう事ですか?」

シーザー「…いいから歩け。 そして自分の脚の、どの部分が疲れるかを気にしてみろ。」

質問には答えず、シーザーはヒントのように指示を追加する。

460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/23(木) 14:05:24 ID:???

オワイラン「疲れる部分…?」

ブンナーク「はぁっ…? 脚は脚じゃねえかっつーの…」

ダラピッコラ(やってらんねーな…どーにも。)

三杉(いや…そうじゃないか? 脚の中でも、歩行によって主に使われる筋肉は限られる…)

オジオ(この人が言いたいのはそういう事の何かなのか…?)

苛々の募る多くの者は考え方を狭めて放棄するが、一部の者はそこから意図の裏を探した。
シーザーの言葉を借りれば、何か重大な無知が自分達にはあるらしい。
三杉にも『敬意を払っていない』という言葉の意味はサッパリだが、無知の正体には興味があった。

歩きながらシーザーは選手達の何人かに声をかけていた。
大抵は一言二言のみであったが、例外もあった。
その例外とはスペルマンとミハエルであった。

461 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/02/23(木) 14:06:43 ID:???

シーザー「…ところでお前。」

スペルマン「えっ…?」

シーザー「お前は妙だな…。 カルチョをやる前に何か他のスポーツしてたか?」

スペルマン「…………。」

シーザー「話したくないってかぁ? まあいいさ、名前は?」

スペルマン「……イヴァン・スペルマンです。」

シーザー「OKスペルマン、ちょっと期待してるぜ………ほんのちょっとな。」

スペルマン「はぁ……。(バカなの? デンパなの?)」

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