キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/24(火) 17:11:57 ID:9DZAwbwM
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。
恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張りま・・・・・・すよね?
580 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 16:49:50 ID:???
三杉「新田はコーチ…シーザーさんの事だが、あのコーチの練習に不満はないのか?」
新田「え、不満ですか? 特に無いですけど、どうしてですか?」
三杉「いや、練習好きのお前の事だからな。 もっと激しい練習を望んでも不思議じゃないと思った。
それにウェイト・トレーニング禁止の事もある…無駄な筋肉が付いていると言われて不満じゃないか?」
新田に対する向上心の印象から、三杉が薄っすらと考えていた心配である。
しかし新田は首を傾げた後にこの心配を否定し、シッカリとした理由も添えてくれた。
新田「いやあコーチが言っていたアクセルとブレーキの使いこなし…アレ、俺は凄くピンと来ましたよ。
だって突き詰めて考えれば、以前に三杉さんが教えてくれた事の延長線上じゃないですか。
ほら、ボールに触れる直前でのスピード調整≠ナすよ。」
三杉「ああ、隼ダッシュの事だな?」
新田「ええそうです、あれは身に付けるまでに相当時間がかかりました。 あーゆー感覚を慣れさせる類は
地味に地道にやっていかないと仕方ないですしね、ウォーキングに時間をかけるってのは頷けますよ。」
三杉「よしよし、ちゃんと理解してくれていて安心したよ。」
ホッと一息の安堵を漏らす三杉。
紅茶を再び口に運ぶと、不思議と先程より美味しく感じた。
581 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 16:51:14 ID:???
三杉「…しかし難しい物だな、身体を動かすというのは。
感覚的にスピード調整出来る事と、理屈を理解して必要な筋肉を利用する事が全く違っているとは…。
思えば小学生の時、速く走る為には爪先走りが良いと教師に教わったが…それがそもそも間違っていた。」
新田「ああ爪先走りですか! あれは俺はちょっと受け容れられなかったんですよね。
何だか走っていて身体が上下に振られ過ぎて気持ち悪くなって…今思えばそれが良かったのかも。」
三杉「ふむ…日本人は生まれ付き身体能力が低い、筋肉の質が悪いと言われてるのは迷信かも知れないな。
子供の頃から間違った身体の使い方を教えられているとしたら…それが一番の原因だろうな。」
新田「そうですね…そう考えると怖いなあ。」
三杉「逆に考えるんだ、今のうちにそれを知れてよかったんだと。 確かな話ならば、今後皆に教える事も出来る。
ただ、信じて貰えるかは別問題で、少なくとも僕達は自身の身体で理論を証明しなければならない。」
新田「何だか面倒臭い話ですね、色々な意味で。」
二人は再び苦笑を交わした。
日本で普通に常識と思われている事、もしかしたらDNAに植えつけられているのかも知れない間違い。
日本がサッカー大国…いや、アスリート大国になる為には、そこから覆さなければならないのかも知れない…
582 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 16:52:19 ID:???
一旦ここまでだぎゃー
583 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 18:09:34 ID:???
三杉「そう言えばウェイト・トレーニングについてはどうなんだ?
ファルコンクロウを身につける時にはそれなりにやったんだろう?」
新田「ああ…まあ確かにそれなり≠ノはやりました。 でも…」
三杉「でも…なんだ?」
新田「筋トレがどれほど効果があったのか、正直なところ疑問です。」
三杉「ほう…面白いな。 詳しく聞かせてくれないか?」
隼シュートに比べて格段の威力を備えるファルコンクロウ…
それを自力で編み出した新田が、筋トレの効果を疑問視しているというのは興味深かった。
『力 = 重さ × 速さ』というのは言わば常識…筋トレとはまさに重さと速さを増量するトレーニングの筈…
しかも新田は『速さが落ちないよう気をつけていた』と言っているにも関わらず、である。
新田「何て言うのかな…スピードが落ちるのが嫌で、筋トレのやり過ぎには気をつけてたんですけど…
実際筋肉がついても、シュートの威力がそこまで上がった気はしなかったんですよね。
結局ファルコンクロウの威力は蹴り方の工夫…バネの力によって出た物でしたし。」
三杉「バネか…なるほど。 」
584 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 18:10:36 ID:???
三杉はここで物理学を考えてみた。
バネを使って重さ m の物体を飛ばす時…
物体の速度(初速)v [cm/s] とバネのエネルギーの関係は以下の式で表される。
E = ( m×v^2 )/2
つまり、物体の速度を2倍にするには、バネのエネルギー:Eを4倍にする必要だという事だ。
またバネのエネルギー:Eは次の式でも表すことができる。
E = ( G×d^4×δ^2 )/( 16*Na×D^3 )
G はバネの横弾性係数、d はコイル線の直径、δ はバネの変形量(伸び・縮み)、
Na はバネの有効巻き数、D はバネの巻き直径となる。
ここで思い出したいのがシーザーの言葉である。
『第三にお前達には既に無駄な筋肉がつき過ぎている。
関節の稼動域は狭まり、硬くなった筋肉は自然な姿勢を妨げている。
こいつも時間をかけなければ解決できない問題だ。』
シュートを振り下ろす為に使う筋肉を鍛える、それは良い。
ただしそれが同時に不要な筋肉をも鍛えてしまい、結果として柔軟性が損なわれる≠ニしたらどうであろうか?
関節の稼動域が狭まる、筋肉が硬くなるというのは、即ちバネの変形量が小さくなると同義ではなかろうか?
585 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 18:11:39 ID:???
三杉(人体における筋肉の相互作用はバネのように単純ではないが…
それでも一考の価値はあるかも知れないな。)
考えてみれば、三杉自身もウェイト・トレーニングには最低限の力しか入れていない。
心臓病時代からの物もあるが、ボールタッチの感覚が鈍ったり、細やかな動作が損なわれる気がしていたからだ。
自分の経験的直感から考えてみても、何となく理屈に沿うように思えた。
三杉「(…新田は感覚的にそれを察していたという事か。)
三杉はJrユース時代から新田の才能の深さを買っていたが、今改めてそれを見た気がした。
つまりは野心的とも言える向上心だけでなく、今のような新田のアスリートとしての本能である。
三杉は新田が同じチームの一員である事を、共に切磋琢磨出来る環境にある事を幸運に思うのだった
586 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 18:13:28 ID:???
☆三杉(さて、どんな話をしようか)
A シュートの工夫について
B ドリブルの工夫について
C パスカットの工夫について
D 三杉との連携プレイについて
E 中山と連絡しているかどうかについて
F カンピオーネ戦での敗戦について
G その他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
話せる回数は一回です。
587 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 18:19:08 ID:S3cqK3Tk
A
588 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 18:21:55 ID:XUUh4dVk
A
589 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 18:22:24 ID:???
近代的アスリートはバカにはつとまらないんだよなあ・・。
590 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 20:14:25 ID:???
>>589
コーチ、指導者がバカだと始まらないとも言えますよね。
特に子供の頃の指導は本当に大きいだろうと推測します。
=============================================
> A シュートの工夫について
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「ところで新田、シュートの工夫については進んでいるか?」
新田「ああ…そうですね、左足のコントロールは大分付いてきたと思います。
少しずつ威力も上がってきた…ような気もしなくもない、と言った感じです…」
三杉「苦戦中か…ふむ。」
この問いには少々自信無さげな返事が返ってきた。
どうやら左足で威力のあるシュートを出すのに苦戦を強いられているようだ。
GKとの1対1であれば、コントロールさえ定まっていれば十分…。
急停止、リフトボール、左足へと繋げる事で、タイミングを二度外す時間差ファルコンならば、
キック自体の威力はそこまで必要とはしない。
しかしミドルで撃つシュートとなれば、どうしてもキック自体の威力が求められてしまう。
591 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 20:15:26 ID:???
三杉(ファルコンクロウを上回る完成度のシュートとするには、もう一つ何かが足りないと言った所か…)
ファルコンクロウですら、蹴り方としては相当な工夫が散りばめられている。
それ以上のシュートにする為に何をすべきか…。
単純に考えて、キックフェイントからの左でファルコンクロウ並みのシュートを撃てれば最高だ。
だが現実にはそんな事は不可能である。
左足のキック力は右足の100%には至らない。
そしてファルコンクロウのフォームをリバースで組むのは(一瞬すぎて)時間が足りない。
新田が今以上のシュートを編み出せていないのは、このような理由が関となっているからだった。
三杉(ふむ…)
A もはや回転を使ったシュートを考えさせた方が良いのだろうか?
B 待てよ…一人で全ての工程を何とかしようとするから詰まるんじゃないか?
C 待てよ…キックフェイントの後、その場に留まったままシュートを撃つ事は無いのか?
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
592 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:17:28 ID:???
これは何が正解というよりは方向性の選択だよね?
Aはトルネードやアロー、Bはブースター系かな? Cはわからん。
593 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:18:27 ID:S3cqK3Tk
C
で新たな地平を
一番難しそうだけど
594 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:20:06 ID:ca7Ce3SE
C
595 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:22:38 ID:???
Cがアローシュートか?あれも時間差シュートのはず
596 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:25:41 ID:XUUh4dVk
C
ブースター系は使用どころが限定されるし、回転系はあわなそうだし。
597 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:26:06 ID:???
Bがシャドウストライクか?
598 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/27(月) 20:27:06 ID:???
本日はここまでとします。
まあここは言ってしまえばシュートフラグ進行の前倒しです。
Aはファルコンダイブ(特殊シュートフラグ、開花時期固定)
Bはシャドウストライク(特殊フラグ、開花時期固定)
CはシュートフラグB(覚醒すればゲットだが、覚醒条件を緩められる)
これらの入手時期を早める可能性がありました。
選択肢ごとにそれ以外の特典があったり、短縮期間に差はありますので、ある意味当たり外れがあったりします。
599 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:33:31 ID:???
まだこんなにシュート技覚えるのかー
600 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 20:54:38 ID:???
>>578
言われてみて気付いた。
ぬえが不参加だったら巫女が上位3位独占だったのか。
しかし、岡山姉は料理は得意じゃなかった気がするけど…
短期間でずいぶん上達したんだなー
アナカンさん、この幸せ者めー
601 :
森崎名無しさん
:2012/02/27(月) 23:24:08 ID:???
流石だな乙でした
602 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 17:33:12 ID:???
>>596
その認識で正しいです。
>>599
5ネタが基軸ですからねー。 新田はキモイくらい変わっていきます。
>>600
いやあ幸せだなんて、そんなこと……ありますよ(てへぺろ
>>601
乙感謝です(ドヤ顔
603 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 17:34:29 ID:???
> C 待てよ…キックフェイントの後、その場に止まったままシュートを撃つ事は無いのか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
横へのリフトから左足のシュートは厳しそうだである…
それでは…と、三杉は改めてファルコンクロウの一連の動作を考えてみた。
頭の中でシュートシーンを再生し、何処かにブレイクスルーのヒントが埋もれていないかを探す…
振り絞る動作…身体を前傾に低く構え、それを支える軸足は爪先で確(しっか)りと大地を掴んでいる。
そして振り抜く動作…全身を前方向に飛び立たせながら、超速度の振り足をジャストミートさせている。
三杉(ああ、待てよ…?)
振り抜く足をチップキックにして軽く前方へ浮かせ…
身体を飛び立たせる動作で、そのままボールを追いかける形は出来ないだろうか?
器用にやれば、着地と同時に再び右を蹴り足にする事も考えられる…。
三杉「(よしんば出来たとして、DFとの距離の問題もある…
使える場面は自然と限られてくるが)新田、こういうのはどうだ?」
三杉は閃いた内容を新田に話してみた。
それに対する新田の反応はと言えば…良いとも悪いとも決め難い印象であった。
604 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 17:35:42 ID:???
新田「そうですね、実際にやってみない事にはですが、イメージだと出来なくはないと思います。
軸バランスも以前と比べて、取れるようになってきましたから。
ただ、キック自体の威力がどうかと言えば、そこはどうしたって難しくはなりそうですね…」
三杉「(まあそうだろう…)左で威力を出す事を考えると、どちらが望みありそうに思える?」
新田「うーん…ちょっと、そこまでは…」
三杉「そうか…僕の考えだと、まだ右の方が可能性があると思う。
蹴り方にもう一工夫加える余地があるからね。」
新田「蹴り方にもう一工夫…と言うと?」
前に飛び込んでから着地するまでに出来る工夫…
核心を求める新田の問いだが、三杉は何かが見えそうで見えて来ない。
顎に手を当てて唸りながら考えを巡らせる。
その様子を察し、新田も一緒になって唸って考え始める。
605 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 17:38:03 ID:???
三杉「うーん……」
新田「うーん………」
…残念ながらこの場でそれ以上の閃きは降りてこなかった。
しかしながら応用できそうな動作でありそうな事は確かである…
新田はこの『チップキックとライジングのダイブは使えるようにしておこう』と密かに考えるのだった。
※ 新田のシュートフラグBが2D6=11でも回収できるようになり、また自動回収時期が早まりました。
※ 新田との自由会話で『シュートの工夫』が消失しました。
※ 新田の三杉に対する感情が微増しました。(12→14)
606 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 17:39:06 ID:???
[フロレンティア・ヴィオラ 8月 自由行動2]
三杉(もう午後か。 オフの日は油断しているとアッと言う間だな…)
リアル時間の経過の方がもっとアッという間だよ。
それに比べたら遅い、遅すぎる。
更新速度が遅いって? こまけえこたぁいんだよ!
三杉(うーん…なんだろう、幻聴が聞こえているのか? 熱は…なさそうだが。)
☆オフ日(PM)の行動を決めて下さい。
A ブンナークを訪ねる
B 新田を訪ねる
C マルコを訪ねる
D ミハエルを訪ねる
E レントゥルスを訪ねる
F ダラピッコラを訪ねる
G スペルマンを訪ねる
H ミュラーを訪ねる
I オワイランを訪ねる
J ラムカーネを訪ねる
K 一人で過ごす
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
607 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 17:40:38 ID:HaHonDfA
A
ラムカーネをたずねてJOKERを出したら
小さいおっさんが中から出てくるかとか考えなくもないが・・w
608 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 17:59:55 ID:SLorWlVc
A
609 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 18:03:56 ID:YB/36Ajw
J
ZEROシステムについて、何か不調イベントありそうな気がする
トーナメントの途中で倒れたりしたら、戦えないし……
少なくとも、俺達のGKはお前だけだ(ゲーム的にも)、ということは言っておきたい
610 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 18:45:50 ID:???
お約束の時間がやってきました
611 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 18:56:15 ID:???
> A ブンナークを訪ねる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「なんとなくだが、ブンナークは今回もやらかす気がする…
いや、偏見はいけない。 僕がブンナークを訪ねるのは大丈夫だと確認する為だ。」
わざわざ口に出し、自らに向けてブンナークを弁護する三杉。
傍から見れば滑稽なシーンかも知れない。
しかし三杉とブンナークの間には、2年超に渡る長くて苦しい戦いの歴史があった。
戦いと言うより一方的な説教、説法であるのだが、まあこまけぇこたあいんだよ!
三杉は手塩にかけて補習をしてきたブンナークの事を信じているのだ。
必ずやシーザーの真意を理解している…と。
三杉「ブンナーク、居るか?」 コンコン
部屋の前に到着し、ドアをノックして返事を待つ…
先着で
★おらぁ、おるんは判っとるんじゃあ!!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 返事が無い、ただの留守のようだ
《ハート〜クラブ》 ブンナーク「あん、どうしたよ?」 イター!
《JOKER》 どうやら先客が居るようです
612 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 18:56:52 ID:???
★おらぁ、おるんは判っとるんじゃあ!!→
ダイヤ8
613 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:06:24 ID:???
> おらぁ、おるんは判っとるんじゃあ!!→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 返事が無い、ただの留守のようだ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シーン
三杉「……………おや?」
午前に新田の部屋を訪ねた時と同じように、最初の呼び掛けには返事がない。
今のが聞こえなかったか、それとも既に出掛けてしまっているか…
トイレか何かで少しだけ席を外している事も考えられる。
三杉(うーん……ワンモア。)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ドドドドドドドドド
………
……………
…………………
三杉「ふむ、返事がないな。 つまりこれは新田と同じパターンに入ったということ…
ブンナークは白だったという事だな? そうだ、アイツだっていつまでも脳筋じゃないんだよ。」
614 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:08:38 ID:???
落胆ではなく気持ちの良い爽やかな笑みが浮かんでくる。
『遂にブンナークはこのチームのトラブル王から脱した』…そう思うと三杉は嬉しかった。
嬉しくてスキップを跳ねてしまいそうになる程だった。
安堵した三杉は自室へと戻ろうとする。
先着で
★部屋に戻るよ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 おや、僕の部屋の前に誰かが立っている
《ハート〜クラブ》 まあ一応トレーニングルームを覗いてみようかな、一応ね。
《JOKER》 シーザー「にょほほ、暇人集まりやがれー!」 ドルンときたぜ…玄関から聞こえてきやがった……
615 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:08:50 ID:???
★部屋に戻るよ→
ダイヤ2
616 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:09:51 ID:???
ブンナークだけは自信あったんだけどなぁ
617 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:13:00 ID:???
二回もダイヤが出たんだ
何らかのプラスになるんじゃね?
618 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:13:06 ID:???
1/4を2連続で引き当てるとは縁起が良いな。
619 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:14:23 ID:???
ヒント@ 三杉がメタな事を言いすぎな件
ヒントA ノックの擬音
/i /{/'⌒'} }}Y/ / ,r-、ヽ, /
ノ、|、ヾ_,,ノ ノ ノ{ ヾ {^')) }フ/ / _/
\ヽ、 彡'`、、 'ー' ノ //",,゙ """ / ヽ
ヽ-、ミ‐-、、 、,r=‐'¬ー=、、,-‐'_ ヽ、 /ノ / 『味』 地・ こ
ミ/ ~  ̄ノ /\ /彡 "" |/ だ 雷・ の
/ ,' u ∪ ! ヽ | i、゙ー''"彡 /| ぜ を・ 味
、、∪ / ノ / _,,,...-‐‐ニ=,ノ,,/ ヽ、,,_ \ ,イ / | : ふ・ は
ニ、=!, l_. レr=-ニ二、,,,.-'" ー、==-ヽ'"/ / ヽ : ん・
、(・,)>ノ⌒ ∠,(・,)_く ゙` ヽ゚ノ`ー=、_ /// ∠ : て・
 ̄/""゙ ヽ ̄ ̄ \ヽ  ̄ ̄ // ノ る・
u 〈 、 u (ヽ //  ̄ノ
ヽ -' lj >、 // /  ̄ヽ、
/ヽー‐ 、 /'"´ 'i // / ∨ヽ/
^゙"⌒ヾ、 ,i| ,"__} // / /
ー- - ヽ_人`'′ // / /
/ i'゙' /-─‐‐''/_/_
、 _/-‐ヽ、___,,,, -‐‐  ̄
ー-、、,,__,-‐'//ノゝノ ノ ヽ\
620 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:25:11 ID:???
状況としては「不幸中の幸い」程度じゃない?
犯人(いや、犯人違うけど)当てゲームでは二連発でしくじってるわけだし。
621 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:43:08 ID:???
> 部屋に戻るよ→ ダイヤ2
> 《ダイヤ》 おや、僕の部屋の前に誰かが立っている
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
自室へと歩みを進める三杉。
今回は帰途の中でブンナークと出くわす事は無かった。
三杉(ふむ…まあダイヤだしな、さっきとはパターンが違って然るべきだろう。)
先程とは展開が多少異なっているが、三杉はポジティブだった。
つまりは『ブンナークと会わなければならない必然がない』という運命であると考えたのだ。
その気持ちのまま、軽い足取りで部屋の前に到着した三杉だが…
ドアの前には意外な人物が立っていた。
三杉「あれ……オジオ?」 ※第2部からオジオの呼称をメインとします。
オジオ「ああミスギ。 良かった、出掛けてしまったのかと思ったよ。」
マルコ・オジオ、小柄な体格のチームメイトだ。
ポジションはMFで、パスコントロールに秀でており…理知的に物事を考える選手である。
戦術的な思考力にも三杉に迫る物を持っており、特にデータ解析を利用した思考は三杉も舌を巻く程度だった。
622 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:44:40 ID:???
三杉「(先のプリマヴェーラ大会でも、オジオが居なければローマ戦で負けていたかも知れないんだよな。)
どうしたんだいオジオ、わざわざ訪ねてくるなんて…何か大事な用事が僕に?」
とんと心当たりのない三杉は首を傾げて言う。
するとオジオは苦笑して相談がある旨を告げてきた。
三杉「ふむ、何だろう? 僕で良ければ話を聞かせて貰うけれど…まあ取り敢えず部屋に。」
オジオ「あっ…」
先着で
★どうしたんだオジオ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《クラブ5以下》 オジオ「う、うーん…それじゃ済まないがお邪魔しようかな。」
《それ以外》 オジオ「出来ればトレーニングルームへ…」 トレーニングルーム? 何処かで聞いたな…
《JOKER》 ブンナーク「オレがトレーニングルームに? まさか! オレは綺麗なブンナークだぜ!?
そりゃ正々堂々、とっくにシーザーの野郎にケンカ売りにいってるわなぁっ!!」
623 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:45:24 ID:???
★どうしたんだオジオ→! card
624 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 19:45:45 ID:???
★どうしたんだオジオ→
ダイヤJ
625 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/28(火) 19:56:27 ID:???
今日はこの辺で。
ダイヤラッシュ凄いですね、驚きました。
626 :
森崎名無しさん
:2012/02/28(火) 20:02:38 ID:???
犯人はやっぱりおまえかw
627 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/02/29(水) 20:13:36 ID:???
>>626
お察しの通り、真実は常に一つです。
本日はシナリオの更新がありません。
またwikiを少々更新しておきました。
wiki内のメモに『こういう項目が欲しい』というリクがあれば仰って下さい、暇な時に加筆しときます。
もちろんwiki更新できる方はご自由に使って下さって構いません。
ところでチョッとアンケを…
このスレの試合は前後半45分ハーフとなっておりますが…
時間内に決着が着かなかった場合、どうやって決着をつけたいと思いますか?
A 前後半5分ハーフの延長戦 → PK
B 前後半5分ハーフの延長戦 → 再延長戦 → PK
C いきなりPK
D サドンデス方式(どちらかが1点取るまで終わらない)
アンケなのでID表示はなくても構いません、お気軽にどうぞ。
628 :
森崎名無しさん
:2012/02/29(水) 20:14:41 ID:0HFLAjOI
A
629 :
森崎名無しさん
:2012/02/29(水) 20:15:50 ID:nB0+d6AA
A
630 :
森崎名無しさん
:2012/02/29(水) 20:19:06 ID:oyf6r422
a
631 :
森崎名無しさん
:2012/02/29(水) 20:21:22 ID:sA22dxHQ
A
632 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 12:35:11 ID:???
アンケ回答ありがとうございました、どうやら一般的な延長形式が良さそうですね。
本日の更新を始めます。
最近お気に入りのお笑い芸人が速水オリーブオイル≠烽アみちのアナカンです。
=============================================
> どうしたんだオジオ→ ダイヤJ
> 《それ以外》 オジオ「出来ればトレーニングルームへ…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オジオ「うん…と、出来ればクラブハウスにあるトレーニングルームへ行きたいな。」
三杉「トレーニングルーム?」
オジオ「そう、時間は大丈夫?」
三杉「ああ、構わないが…」
わざわざトレーニングルームとは、一体何があるのだろうか?
人に聞かれたくない話があると言うのであれば、部屋の方が都合良い筈である。
ともかく三杉はオジオの後についてクラブハウスへと向かう。
★ トレーニングルームへと移動中…
A どんな話なのか、オジオに軽く尋ねてみる
B 到着するまで何も聞かないでおく
C 何か話題を振る(要記述)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
633 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 12:49:09 ID:10EYixmo
折角なので話題を振ってみる。
C
「最近ナディアとは?」
634 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 13:01:44 ID:pmv2282+
B
635 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 13:30:15 ID:Hh3WJVj6
C
「最近ナディアとは?」
636 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 14:22:58 ID:???
> C 何か話題を振る「最近ナディアとは?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉はただ黙ってついて行くのが何となく嫌であった。
如何にも深刻になりそうな雰囲気が心理に積層されるからである。
そのような心理状態は、問題のない話を抉れさせる可能性を生む…
三杉「オジオ、最近ナディアとはどう?」
オジオ「え、ナディア?」
三杉「うん。」
故に三杉にとってはどんな話題でも良かった。
たいした意味を持たなくても、何かしら話していれさえすれば良かったのだ。
オジオ「うーん…最近って言ってもミラノから戻って一ヶ月も経ってないからね、特には…
あっ、でもフィオレンティーナの破産については心配して連絡をくれたよ。」
三杉「ほうほう、それで?」
オジオ「うん、ボクはこのチームで頑張ってくと決めていたからね。 その気持ちを伝えたら安心してくれたよ。」
三杉「なるほど、変わらず仲は安泰みたいだね。」
637 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 14:26:17 ID:???
他愛のない受け答えにそう感想を漏らす三杉。
オジオも恋人と2年間以上離れていて、どうにかこうにか上手く良好な関係を保っている…
似たような境遇ゆえか、それ自体が三杉にとっても嬉しい気分にさせる答えであった。
ここでオジオは思い出したように付け加えた。
オジオ「あー…そう言えばバンビーノがミランのプリマヴェーラに復帰したみたいだよ。」
三杉「えっ、本当かい!?」
オジオ「うん、ナディアからの情報。 トライアルを受けて合格したんだって。
流石にトップは無理だったようだけれど、ミランはプリマが戦力不足だから歓待されたみたいだ。」
三杉「そうか…まあバンビーノの実力なら当然か。」
オジオ「まあそうだよね。 来月後半のリーグ戦にはきっとレギュラーで出てくるんじゃない?」
三杉「先月の大会ではパッとしなかったミランのプリマヴェーラも、ここから本領発揮と言う事かな…」
オジオ「そうかも知れないね。 なんだかバンビーノ以外にも良い選手が新しく入ったって言ってたし。
確かハードワーカー・ボランチだったかな? 中盤は凄く強力になりそうだね。」
三杉「そのようだ。(ミランか…バンビーノは順調に前へ進んでいるんだな。 僕達は置いて行かれやしないか…)」
予想外にも話題がバンビーノ、そしてミランの話へと発展し、三杉は少々複雑な気分を覚える。
嫉妬とまではいかないが、焦りに近い物が滲み出るのを三杉は自覚していた。
そうこうする内に二人はクラブハウスへと到着するのだった。
638 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 14:49:24 ID:???
<ヴィオラクラブハウス・トレーニングルーム>
三杉「おや…?」
ウオオオォォ ガシャン
ウオオオォォ ガシャン
異変、それは音。
オフの日にも関わらず、トレーニングルームから物音が聞こえてきた。
金属音は間違いなくウェイト機器が使われている音である、それは良い。
トップ(レギュラーチーム)の選手の誰かがオフを返上してトレーニングを行っているのかも知れないからだ。
レギュラーチームのコーチがどういう方針かは知らないが、リザーブチームの自分達がどうこう言う筋ではない。
問題は金属音の合間に挟まれる微かな唸り声…
『ウオオオォォ』 『ウオオオォォ』
三杉「…………」
聞き覚えのある声…そう言って差支えがなかった。
しかし三杉は自分の耳が悪いのだと自身を否定する。
そんな筈がないと固く信じたのである。
639 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 14:50:37 ID:???
ガチャリ
トレーニングルームへのドアを開け、中の様子を覗くと…
ブンナーク「ぷふぁ…あっちーーー…」
三杉「…………」
オジオ「…………」
そこに居たのは只一人、シンプラサート・ブンナークであった。
★三杉(ええと…この状況はつまり……)
A ハンサムの三杉は自分がいつのまにか異次元に迷い込んだのだと気が付く。
B 夢である、そろそろ仲間が起こしに来てくれる時間だ。
C 安定のブンナーク。 現実は非常である。
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
640 :
sage
:2012/03/01(木) 15:00:33 ID:IcXlYkPQ
もこみち、照英、川越シェフ・・・
時代の流行はいつも唐突に。
641 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 15:02:06 ID:jcBfJ8pY
C
642 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 15:03:29 ID:owz/ABW2
C
643 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 15:20:54 ID:???
さーていたな、近代アスリートにあるまじき馬鹿がw
こう見ると、ブンブンのときのダイヤは「バカ当て判定」に成功した上でのおまけだったのね。
644 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 15:22:08 ID:???
格闘家としては間違ってないんよ……?
だからムエタイ出身は打たれ強いし……
645 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 16:27:11 ID:???
>>640
川越氏は好きじゃなかったですね…生理的に何となく鼻の穴とか。
それに彼は全然イケメンじゃないと思っていますw
>>643
まあ20年前ですのでね。 それと、あの時のダイヤの意味はお察しの通りですw
=============================================
> C 安定のブンナーク。 現実は非常である。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・・・・・・・・
三杉「ブンナーク…この状況、聞くまでもないが、何をしていた?」
ブンナーク「あん? 判ってるんだったら聞くなよ、ウェイトトレーニングをしていた≠だぜ。」
ドドドドドドドドドド
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
三杉は己の愚かさにガッデムしていた。
・新田の時と同じパターンに入った
・ブンナークはシロだった
・いつまでも脳筋じゃないんだよ
・ブンナークはこのチームのトラブル王から脱した
オジオ「そんな訳がなかった。」
三杉「(脳筋の)帝王はこのブンナークだ!! 依然 変わりなくッ!!」
646 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 16:29:33 ID:???
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
ブンナーク「説教する気か… だが悲しいかな その行動を喩えるなら
馬の耳へとそよぐ春の風(東風)… ただ聞き流されるだけにのみ説教するのだ。」
三杉「………この三杉淳は…いわゆるドSな頭でっかちのレッテルを貼られている………
物事への対処を考える際、理屈が先行しすぎて実働への問題を忘れてしまうこともある…
好きな女を必要以上に困らせ恥ずかしい思いをさせるなんてしょっちゅうよ。
〜中略〜
_人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__
__,ノ
). オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
ノ.
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´`
.. /⌒i /`l _ ,、
_,,..、 .| / ,..-、 ,、. l |/ 〉 .〈 .| ,.-、
l l | /´ l,、_ノ ,l | l |レ' _,,」 .`'´ 〉 _,,..、 ,..、
| i' '´_,,、 ,! L.-ヾ=,' l、_,.. 、 「Zノ ヽ `ー、 / ア
.| し''´ 」 _,.-'´ _, - '_´ ゙l_,〉 ヽ、 'l / /
.| ,,.-''´ (_,.- '´| L-'´ _) `ー',/ /
| .| ,.-'´ ,.-'" / /´
..l、_ノ {,.- '´| | 「 /
|,i `''"
、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
_) (_
_) うっぎゃあああああああああああああああああ!! (_
) (
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
647 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 16:31:22 ID:???
ブンナーク「な……………… なんてパワーの説教だ…。」
三杉は午前に新田と話したウェイトトレーニングの副作用について説明した。
つまりはパワーを得る事の引き換えに、関節稼動域の狭化と筋肉自体の効果が起こるという事についてだ。
しかしその理論お聞いてもブンナークは納得しなかった。
ブンナークの言い分は『ウェイトトレーニングを止めてしまえばシュートの威力が落ちる。』
そして『ゴール前の接触プレーで勝てなくなる。』という二点に尽きる物だったが…
いずれも理屈に則った物とは言い難い。 それに…
三杉「そう思ったのならば何故、あの時にその不安をぶつけなかった?
それを言わなかったからには、お前はコーチの指示を反故にして勝手をやる権利はない。
コーチか、若しくはキャプテンの僕を納得させなければウェイトトレーニングをやってはいけなかった!」
ブンナーク「はぁー…はぁー…はぁー……」
理屈で畳み掛けられ、思考が追い詰められ、憔悴へとひたすらに突き進むブンナーク…
その顔はまるで敗北寸前のダービー(兄)を思わせた。
648 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 16:33:02 ID:???
先着で
★そして二人の様子を見守っていたオジオは…?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 オジオ「待ってくれミスギ、僕もコーチの指示には疑問がある!」
《ハート》 オジオ「待ってくれミスギ、ウェイトトレーニングは条件付でやるべきじゃないか?」
《スペード、クラブ》 オジオ(確かにミスギの言う通り…僕にだって何か言う資格はない。 先に話すべきはコーチ…)
《JOKER》 シーザー「にょほほ、ケンカか?」
649 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 16:34:21 ID:???
★そして二人の様子を見守っていたオジオは…?→
スペード6
650 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 17:25:46 ID:???
残念ながらブンナーク⇔オジオ間の感情増加にはなりませんでした。
でも練習指示に納得していなかった2人の問題は両者とも解消されたので良かったかな。
=============================================
> そして二人の様子を見守っていたオジオは…?→ スペード6
> 《スペード》 オジオ(確かにミスギの言う通り…僕にも何も言う資格がない。)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オジオは二人の様子を黙って見ていた。
実は彼もシーザーの指示に疑問を抱いている。
今ほど三杉がブンナークに訴えていた筋肉の理屈…
ブンナークは納得…というか理解しなかったが、このオジオは間違いなく納得出来た。
だがそれを理解した上で、彼は『練習効率を考えれば、やるべきトレーニングがある』と考えている。
オジオ(けれども、確かにミスギの言う通り…僕にだって何かを言う資格がない。)
そう…昨日の練習終了時、指示を出す前にコーチは質問を求めた。 つまりは納得を求めたのだ。
…にも関わらず、オジオは納得もしない、質問もしないという事で終えてしまったのだ。
オジオ(ボクが訴えるのはコーチ本人だった…そして機会も与えられたのに、一体ボクは何をやっている?
ミスギにボクの考えを伝え、同意が得られたらばそれを免罪符に指示無視をするつもりだったのか?)
自らの行動に筋が通ってない事に気付いたオジオは一人静かに猛省していた。
651 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 17:27:05 ID:???
オジオ「ミスギ、ブンナーク。」
ブンナーク「むぎゅう…」
三杉「ん…? あっ、置いてけぼりで済まないオジオ、ええと…」
オジオ「いや、いいんだ。 相談はコーチに聞いて貰う事にするよ。
そうするべきだったんだ、最初から。 …ごめんね、無駄に付き合わせてしまって。」
三杉「あっ…そうなのかい? いや、君がそれでいいなら僕は全く構わない。」
ブンナーク(オレの時と扱いが違いすぎねえか?) ボソッ
三杉「何か言ったかな?」
ブンナーク「いや、何にも。 ハンセイシテマス」
オジオ「はは、それじゃあボクはこのままコーチと話してくるよ。 それじゃあね。」
それだけ言ってオジオはトレーニングルームを退出した。
後に残ったブンナークへの説教はそれから更にタップリ2時間は続いた。
夕飯時のブンナークは灰のように真っ白になっていたという話である。(新田談)
※ 練習法に不満、疑問を抱いている選手が居なくなりました。
652 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/01(木) 17:30:13 ID:???
一旦(たぶん今日は)ここまでとなります。
次回はシナリオ進行で練習の描写をチビっとした後にカンピオーネサイドの描写です。
一応このスレ中に試合が始まりそうです。 それではー
653 :
森崎名無しさん
:2012/03/01(木) 19:43:06 ID:???
第2部でもいつもどおりすぎるwww
654 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 15:06:06 ID:???
>>653
ブンナーク・三杉「相変わらずな僕ら〜♪」
=============================================
――翌日
シーザー「まっ、なんつーか…理解してねー奴が居なかったみたいだから改めて言っとくぜ。
ウェイトトレーニングは全面禁止。 …ただし、必要になった場合は禁止を解除する。」
三杉(ほう……)
練習が始まる前、シーザーは選手達を集めて宣言した。
前回の指示撤回ではないが、一つ先が見えるよう但し≠ェ付け加えられたのだ。
昨日の午後、オジオが『コーチと話す』と言っていたから、もしやその影響かと三杉は想像する…
シーザー「筋肉ってのは闇雲につけてもいい事はねえ、マッチョ好きの彼女が欲しいってんなら別だがな…
例えばこうやって重りを上下するにしても、最低4種類の概念の筋肉が考えられる。」
シーザーは小さな鉄球を取り出し、脇を締めて肘を支点に上腕を上下して見せた。
シーザー「腕を上げる為の筋肉、そして下げる為の筋肉の2種類。 その中でも速く動かす為の筋肉と、
負荷に耐えて維持する為の筋肉の2種類……これらを組み合わせて4種だ。」
実際に動作の質を変えて示してみせるシーザーに選手達は頷く…
彼等も筋肉には速筋と遅筋という異なる性質の物がある事くらいは知っていた。
655 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 15:07:31 ID:???
さらにシーザーが話を続けるのを、三杉はじっくりと刻んだ。
シーザー「これらを全て鍛えていたら、非効率なのは言うまでもない上に悪影響も甚大となる。
必要な時に、必要な場所に、必要な種類の筋肉を、必要な量だけつけるのが正しいトレーニングだ…
解るだろうが、ウェイトトレーニングに限定してねえからな。
目的のない、具体的でない、知識のない無軌道なトレーニングは怪我をし易い身体を造るだけと知れ。」
三杉「…と言う事らしいが、理解したかブンナーク?」 ボソ
自身が納得するのは当然だが、三杉は隣のブンナークにコッソリと確認を取ってみる。
昨日の説教で伝えた内容、新田と吟味した内容と概念は変わらず、説明が具体的で想像しやすくはあるが…
ブンナーク「へぇへぇ、判りましたってよ。」 ボソッ
三杉(本当に理解したんだろうか…?)
どうにも真剣味の無いブンナークの肯定は、三杉にとって甚だ疑問であったが…
しかしこの説明は前回以上に三杉の納得を深める事が出来ていた。
より具体的な想像が可能となったのである…
『必要な時に、必要な場所に、必要な種類の筋肉を、必要な量だけつける』という言葉によって。
656 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 15:09:08 ID:???
三杉(例えば強いシュートを撃つ℃魔考えた時、必要な要素が何かと考えれば…)
仮定として、最も単純に下半身だけのモデルであっても…軸足を固定する強さ、蹴り足を後ろへ振り上げる為の
関節と筋肉の柔軟性、体勢を持続させる身体の芯筋、蹴り足を振り下ろす速度…と言った要素が見つかるだろう。
シュートだけを考えるならばこれらだけを鍛え、または柔軟性を上げるのが最も効率が良い。
これが『必要な場所に、必要な種類の筋肉を』という事だろう。
三杉(ただし実際にこれだけを鍛えたとしたらどうなるだろうか?
決まっている…身体の左右の筋力バランスが崩れ、シュート以外のプレーが通用しなくなるんだ。)
特化した能力があるのは確かに強い、だがそれだけでは脆い。
故にこその『必要な時に、必要な量だけつける』なのだろうと…三杉は想像して納得した。
チームメイトが迷い、相談してきたとしても…彼は応えてやる事が出来る筈である。
…キャプテンとしての責務を果たせるという事だ。
657 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 15:10:17 ID:???
それから二週間程の練習はウォーキングが主体であったと言って過言ではなかった。
はじめは誰もが腿裏を利用した歩き方に慣れず、気を緩めるとすぐに爪先歩きとなってしまったが…
幸いにもスペルマンが良い見本として居てくれた為、一週間もした頃には違和感が消え始めた。
ボールを使った所謂サッカーの練習においても、歩き方や走り方を変えるよう意識したが、
これは流石に難しくて中々慣れる事は無かった。
頭を使って歩き方なぞを考えていたら、他への注意がどうにも散漫になってしまうからであった。
この辺りは時間を要する所以と言うべきであろう。
そう言えば、ミハエルは別メニューとかでウォーキングの時間は全く姿を見ない。
どうやら別の場所で異なる練習をしているようだが…詳細が知らされる事はなかった。
ところでウォーキングを始めた事でボールを扱う練習の時間は大きく減った。
…にも関わらず、技量の減衰は感じられない…むしろ向上している気がしていた。
勿論、歩き方を意識するせいでヘマする事もあるが、それ以外の場面では技量の向上が感じられるのだ。
全く以って不思議で不自然に思えたが、これによって練習自体の士気は決して悪くはならなかった。
そんな頃だった…ミランからテストマッチのオファーがあると知らされたのは。
※全選手にスキル・ガッツペナ軽減Lv0が付与されました。(詳細はまだ不明)
※第二部になって能力が急増傾向ですが、練習方法が変わった影響だと脳内変換して頂きたく思います。
658 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 15:11:28 ID:???
一旦ここまで〜
659 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 19:55:14 ID:???
[ エピソード ―カンピオーネサイド― ]
私、宇佐見蓮子は現在UAEと呼ばれる国に来ている。
そして何故だか、とある球技スタジアムのベンチで雑用みたいな事をしている。
「いけ、シニョーリ!」「ヘヘン、まっかせなー!」「こっちだ!!」
このスタジアムの中央部分では、カンピオーネというチームと…確かこの国の代表チームがサッカーをしている。
UAEに来る前は私はイタリアに居た。 カンピオーネの人達も一緒だった。
そこでもカンピオーネはサッカーばかりしていた…その時の相手はナポリってチームだったかな?
正直なところ私はサッカーについて詳しくけど、でもカンピオーネがどの相手より圧倒的に強いのは見ていて判った。
サッカーの事は最初全く興味がなかったが、二つの理由から最近少しだけ関心が湧いて来ていた。
一つはナムが(日本での彼と比べると)意外な程に肉体派であったこと。
ある程度知っていると思っていた人間の意外な面、ギャップを観るというのは中々に面白い物だった。
まあこっちは割とどうでも良くて、もう一つの方が大きい。
そのもう一つの理由と言うのは、サッカーが『境界を越える為に足掻く球技』だと気付いたこと。
(…と言うより、球技というのはほとんど全て球をゴール線の如き境界の先へ送り出す物だと気付いた)
当たり前の事かも知れないが、私にとっては興味深い…目から鱗のような発見であった。
660 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 19:56:14 ID:???
以前にメリーと話した事がある。
境界とは何か、境界は何処にあるか、境界が視えるとはどういうことか…
メリーは言っていた。
境界が見えない≠ニ言うのは、その境界が必要で無い=A無くても困らない≠ゥらだって。
逆に見える≠ニ言うのは必要≠ナ無いと困る≠ゥらだって。
メリーは『どんな人間にも、それが必要ならば境界は見えるかも知れない』と言っていた。
そして『私の境界を視る力も、それが必要だから存在しているんだと思う』と言っていた。
かつて人間には境界なしに安全を担保出来なかった時代がある。
他の領分を侵す事が命の危険を侵す事に同義である時代があった。
家が境界の名だった事もある、集落が境界だった事もある…
国、川、山、海、人種、天地…そう、考えてみれば境界は無数に存在していた。
そして人々は多くの境界の先へ先へと、その行動範囲を広げて行った。
危険もあっただろう、命だって数え切れぬほどに失われてきた筈だ。
それでも人は境界の先を求め続け、今もそれをしている。
人はこのサッカーにおいても同じように境界の先を求め続けている。
その為に幾つもの工夫をし、動き続け、留まらずに新しい姿を見せている。
私がサッカーの中に在る、数多くの境界に気がついたのは意味があるのだろうか?
判らないが、メリーの言葉を肯定するならば…これは私にとって必要で、意味がある事なのだと考えられる。
ゆえに私はこのカンピオーネでマネージャーという業務に就いているのだ。
続けていればメリーの場所に辿り着く道だと、不思議にも思えてくるのだ。
661 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 19:57:17 ID:???
こういう事を考えるのは、メリーの手掛かりを何も掴めていない証拠でもあるけれど…ね。
ピイィィィィィィィィ!!!!
あっ、まただ。 また彼、アルシオンが一つの境界を越えた。
初めて会った時…そう、メリーが消えた時、彼も私達と同じ場所に居た。
あの時≠フ前にも彼は深くて暗い目をしていたが、以降のそれは尋常ではない。
彼には人間離れしている所がある。
それは以前、彼の幼少時代(と聞いている)のスポーツテスト風景を解析をした時に判っていた事だ。
故に、私と彼の間には存在を分別する境界があるように思えている。
陳腐な言い方をすれば別世界の住人というところだろうか?
私と彼を別ける境界、その線…これが解った時、私はまたメリーへと続く道が一歩拓ける様な気がしていた。
―――メリーが私の前から姿を消してから、もうすぐ一ヶ月になる。
662 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 19:58:45 ID:???
シニョーリ「へへっ、勝った勝ったぁー! ちょろかった!」
クスタ「…ドリブルもシュートも見事でした。 けれどシニョーリ、余りにパスが少なかったとは思いませんか?」
シニョーリ「いやいやいや、勝つ為の最善のプレイをしただけ! チームの方針に沿ってるよ!」
クスタ「だからお前は最後まで体力が…」
フィッツウォルタ「………」
今回もあの二人は変わらぬやり取りをしている。
クスタもよく諦めずにシニョーリへ説教し続ける物だと思う。
フィッツウォルタ(…いや、ボクもか………)
ドリブル以外でのボール運び禁止…あの馬鹿げた縛りは、流石にあの試合だけだったが、
その後もこのチームの戦術がドリブル突破中心である事は変わっていない。
ジョアン監督の理想とするチーム像…それがどんな物であるのか、ボクにはまだ見えていない。
今のようにパスで言葉を交し合えていない状況…視える筈なくて当然か。
663 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 20:00:27 ID:???
ヘルマー「よっ、お疲れ。 ほら汗ふけよ、風邪ひくぞ。」 ポイ
フィッツウォルタ「えっ…ああ、ありがとう。」
ヘルマーが投げてくれたタオルを掴み、ボクは顔を拭う。
トーマス・ヘルマー…月が明けてすぐにユブンタイが紹介してきたチームメイト。
彼はASローマでもチームメイトだったが、奴等の筋の選手だったとは全く気が付かなかった。
ミルチビッチもそうだ…思えばローマというチームは相当異色であったんだなと、今更に驚きを覚える。
カルバリョ「レンコー、いやぁオレの活躍見てくれた? レンコの為に今日は頑張ったでホンマ〜。
そんなオレと今夜食事でもどう? いい店知っとるんやで〜。」
蓮子「はは…相変わらずだねえ。 当然ノーサンキューだよ。」
カルバリョ「ええっ! なんでやねーん…」
ナムリス「はは。 カルバリョ、蓮子先輩をあまりからかわないでやってくれ。
それにキミもUAEは初めてだろ、いい店を知ってる筈がないじゃないか。」
カルバリョ「ああーん? …チッ、オーナー様のご登場かいな。 はいはい、引っ込んどきゃえーんやろ。」
ナムリス「やだなあ、オーナーだなんて。 立場上はそうでも、実際はチームメイトの一人に過ぎないさ。
なあ、アルシオンもそう思うだろ?」
アルシオン「…………………」
664 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 20:01:28 ID:???
ナムリス「相変わらず無愛想だなあ。 まあいいけど…ヘルマーも言っていたが汗はちゃんと拭えよ。」
ヘルマー(ペッ)
フィッツウォルタ「………」
色々と不可思議な事も多い。
あれほど野心的で力強さを示していたユブンタイの父が急逝し、トントン拍子で息子のヤツが後を継いだ。
チームのバックアップ体制は全くと言って乱れる事がなかった。
ユブンタイの父がオイルメジャー…世界的にも大物であった事はボクでも知っている。
そんな人物が死ねば…トップダウンで動いていた組織は総崩れで乱れるのが普通…
こんな趣味レベルの末端組織であるカンピオーネは解散となっても何ら不思議じゃない。
…にも関わらずこの状況だ。
アルシオンの様子もずっとおかしい気がする。
以前に増して無口になったとか、そういう類の話しじゃない。
今日、彼は二度もパスミスを犯したんだ。
アルシオンがパスで…よりにもよってパスでミスをするなんて、ボクにとっては意外過ぎる光景だった。
…ま、それでもアシストとゴールの両方で凄まじいパフォーマンスを見せてはいるのだけどね……
665 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 20:04:28 ID:???
ヘルマー「なあ… どうしたよ? 何にもかんにも納得言ってねえって顔しているぜ?」
フィッツウォルタ「ああ…それは当たり前さ。 でもキミが心配する事じゃあないよ。」
ヘルマー「ローマじゃあ無遠慮に、他人の見る目もきにせず毒舌吐いてたお前がねえ…
押し黙ってるなんて、らしくないんじゃねえのー?」
フィッツウォルタ「ふふっ……………そう、そうかもね…」
ヘルマー「しっかりしてくれよ? 一応来月はローマに戻るんだしさあ…リーグ戦、オレは勝ちたいねえ。」
フィッツウォルタ「……………」
何処までが本心なのだろうか…
未だに得体の知れない男だが、彼自身から嫌らしさは感じられないのも事実だ。
このカンピオーネでは試合に出場した事はないが、ローマではまた連携を取らねばならない。
難しくはないと思うが…ボクの心次第であるのは事実だろう。
666 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 20:06:26 ID:???
ヘルマーの言う通り、ボク達は月末に一旦解散する。
そして今後Wトーナメントまでの一年間、一〜二ヶ月毎に数日の召集を受けるのだが…
(どうやらこの点は、とっくの昔にクラブチームとユブンタイとの間で契約が結ばれていたらしい)
一応ボクはその期間は好きに動けるという事だ…当然ながらチームの一員である以上限界はあるけど。
…そう言えば彼等は大丈夫だろうか?
フィオレンティーナ…ジョアン監督の作ったもうひとつのチーム。
消滅し、違う名前のチームとして再生したのは知っている。
しかしメンバーがチームに残っているのかどうか、その情報が無かった。
イタリアへ帰国したらフィレンツェを訪ねてみなければならない…
ミスギやマルコに伝えなければならないんだ。
あのコーチの指示の先には何が…どんなヴィジョンがあったのか?
最悪、彼等にそれを託さざるを得ないのだから…形になる保証は何処にも無いと言ってもね。
667 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/02(金) 20:08:13 ID:???
中途半端ですが本日はここまでです。
668 :
森崎名無しさん
:2012/03/03(土) 21:32:17 ID:???
ペタリ
http://usokomaker.com/kekkon/r/%A5%A2%A5%CA%A5%B6%A1%BC%A5%AB%A5%F3%A5%D4%A5%AA%A1%BC%A5%CD/%B2%AC%BB%B3%BB%D0
669 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/05(月) 12:01:43 ID:???
>>668
わざわざありがとうございます(笑)
判りきってはいましたが、やはり嬉しい結果です。
岡山姉ほどピュアでキュートな存在は(私にとっては)居ません!
更新は夜に出来れば行いたいと思います。
関係ない独り言
ボカロの曲を聞いていると某GMさんのように動画を作りたくなってきます。
ランティス組曲やぼくらのうたで替え歌動画作りたいお。
でも時間なさすぎて妄想だけで終わらせる侘びしさ。
来週はJリーグ開幕ですね、楽しみです。
今年はスタジアムにも観に行くつもりですw
670 :
森崎名無しさん
:2012/03/05(月) 17:04:35 ID:???
そういえばもうそんな時期か
今年こそ昇格できるかなあヴォルティス
色々思うけれど何処でもスポンサーは大事だよね、うん
671 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 00:05:31 ID:???
時間が過ぎるの早すぎ…結局更新も遅れに遅れてこんな感じです。
サッサと進めて行きましょう。
=============================================
現在…
カンピオーネというチームのオーナーはナムリス・ユブンタイが担っていた。
彼が選手兼オーナーとなった…それ以外にカンピオーネの内部に変化は何もない。
いや、トーマス・ヘルマーが新メンバーとして紹介がされたのは変化と言って良いか。
それからジョアンが人前に姿を現さなくなった。
とは言っても監督職は依然として彼の物であり…
試合に関するフォーメーション、指示についてはユブンタイを通じて選手達に告げられている。
本当にそれがジョアンの指示なのかどうか確認する術はないが。
カンピオーネはフィオレンティーナとのテストマッチ以来、他に数多くの非公式テストマッチをこなしていた。
FCナポリをはじめ、パレルモ、レッジアーナ等のセリエA〜Bのトップチームと闘い…
イタリアを離れてアフリカ、中東諸国を巡り、各地で用意させたナショナル選抜チームと闘い…
そのどれもに圧倒的な強さを以って勝利を手に入れて来ていた。
イスラス、ディッテンベルガ、ついでにヤベッチュなどのメンバー離脱があり…
そしてオーナーの死という環境の変化があったものの…
その強さはフィオレンティーナと対した時から更に凶悪な物と化していた。
672 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 00:06:34 ID:???
カンピオーネのメンバーの半分程は、まだ欧州諸国のクラブに籍を置いている。
9月半ばからはトップ、2軍問わずリーグ戦が開戦となるため、
該当する選手はこの遠征が終われば帰国しなければならない。
そして丁度、この日のUAE選抜チームとのテストマッチが遠征の最終戦であった。
選手達は試合後にスタッフから労われつつ豪勢な寄宿ホテルへと戻って来た。
このホテルはユブンタイの関連施設との事で、遠征が今日で終わりと言っても所属クラブチームの休暇が終わる
8月末までの滞在が自由に許されている。
しかし一部の者を除き、選手達は早速荷物をまとめ始めていた。
彼等は今のチームの在り方を決して善しとしてはいない。
選手達の多くにとってはジョアンこそがチームの在り方を決める存在…
長年コーチとして導いてくれたジョアンの下にこそ集ったのだ、という意識がある。
故にこそユブンタイ如きに提供されたリゾートに長居し、享楽に身を委ねるつもりは更々無い。
むしろ解散後に得られる僅かな自由で何が出来るか≠フ方が、彼等にとっては肝心であると言えた。
673 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 00:07:36 ID:???
当然ながらタブリス・フィッツウォルタもそう考える選手の一人だった。
彼は早々と荷物の整理を終えており、夜にでもイタリアへ帰国する気でいた。
チームメイトであるレビタンも彼に付き合うと約束しており、二人分の航空券も既に予約済みだ。
今は試合の汗と付着した砂を落とす為に浴びていたシャワーから出たところ。
既にこの地でやる事など何もなく、待ち合わせの時間を待つだけであった…
コンコン
フィッツウォルタ「はい、鍵は開いているよ。」
同じように暇を持て余しているレビタンが訪ねて来たのだろうと、フィッツウォルタは軽く応答した。
ドアが開き、独特の訛りが抜けないレビタンの声が聞こえてくるものと思ったが…
先着で
★誰ですか、名を名乗れー→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 誰も居ない
《ハート、スペード》 ヘルマー
《クラブ》 ミルチビッチ
《JOKER》 ジョアン
674 :
森崎名無しさん
:2012/03/07(水) 00:08:07 ID:???
★誰ですか、名を名乗れー→
ハート4
675 :
森崎名無しさん
:2012/03/07(水) 00:10:57 ID:???
>イスラス、ディッテンベルガ、ついでにヤベッチュなどのメンバー離脱があり…
矢部ッチュはついで扱いですかーw
676 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 01:15:45 ID:???
>>675
いいんです、彼には特別な出番があるはずなんですからw
=============================================
> 誰ですか、名を名乗れー→ ハート4
> 《ハート》 ヘルマー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガチャリ
ヘルマー「ぃようっ」
開いたドアからズケズケと侵入してきたのはレビタンではなかった。
一度聞いたら耳に暫く残る関俊ボイス、わざと冗談めいたような軽い口調…
長めの一本おさげを垂らした姿に見間違えが起こる筈は無かった。
フィッツウォルタ「またお前かヘルマー…」
ヘルマー「顔を見るや否や渋い顔をするのは少し冷た過ぎやしないかい?」
フィッツウォルタ「悪いがボクはお前達≠ニ馴れ合うつもりはない。」
ヘルマー「へぇへぇ…オレが悪ぅございました。(一緒にされのは心外極まりないんだがなぁ。)」
677 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 01:16:50 ID:???
存外に扱われた事に、ヘルマーはまたもわざとらしく肩をすくめる。
内心では全く違う事を考えていたが、フィッツウォルタがそれを知る筈もなく…
自ら彼に多くを明かす事も不可能な現状、味方を作りたいと近付いても取り付く島がないと言ったところだ。
ヘルマー(やれやれ、最初から奥の手を出すしかないってのもねぇ…)
苦笑しつつも他に手は無い故に仕方がない。
ヘルマーは懐から二枚の封筒と紙きれをそれぞれ取り出し、フィッツウォルタの方へと差し出した。
フィッツウォルタ「…何のつもりだい?」
ヘルマー「まっ、取り敢えずメモだけでも目を通してくれないかねえ?」
フィッツウォルタ「………」
メモに書かれていたのは『ジョアン・ウェンガー』という文字だった。
フィッツウォルタは目を丸くし、慌てて筆跡を記憶から呼び戻す。
そして彼はすぐに理解した…これが間違いなくジョアン監督のサインであるという事を。
678 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 01:17:53 ID:???
フィッツウォルタ「何だこれは…」
ヘルマー「残念ながら詳しい事は言えない…オレにも事情があるんでね。
けど、このメモと手紙は確かにオレが託された物。
そしてオレはこれをお前さんに託したいと思ってるんだな…もう一つ、これと一緒に。」
そう言ってヘルマーはもう一通だけ封筒を取り出し、そしてフィッツウォルタの目の前に差し出した。
エア・メールの宛先はフライハイトと成っているが…フィッツウォルタにとっては知らない名であった。
ヘルマー「必ずローマの郵便局から出してくれ。」
フィッツウォルタ「……何のつもりだ?」
ヘルマー「取引…にもなんねーと思うけどよ。 ま、頼まれ事をして欲しい訳ですよ。
一つはこの爺さん(ジョアン)のお願い、もう一つはオレのお願いなんだがね。」
フィッツウォルタ「…訳が解らないな。」
ヘルマー「そっちの二枚の封筒…宛先がロベルト本郷ってなって無い方は、託された者に宛てられた手紙になってる。
悪いがどうやらオレの腰は重くてね、それをどーこー出来そうにない。
まあ贅沢は言うつもりはないと思うぜ? お前がそいつを読んで、上手に処理してやってくれよ。」
679 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 01:19:11 ID:???
フィッツウォルタ「…………」
フィッツウォルタはヘルマーを睨みつつ、暫しの時間それを受け取るか躊躇していたが…
やがて観念したのか、それとも好奇心がまさったのか、封筒を受け取った。
そして託された者に宛てられた手紙を読み…落胆した顔を浮かべた。
フィッツウォルタが望んでいたような内容が何も書かれていなかったからである。
ヘルマー「その顔を見た感じじゃ厄を拾わせちまったか?」
フィッツウォルタ「いや…ボクにとっては毒にも薬にもならなかっただけさ。
…でも構わないさ、手紙は責任持って預からせて貰う…キミのもね。」
ヘルマー「おっと、本当かよ? そいつぁ大助かりだねぇ、恩に着るぜ?」
フィッツウォルタ「ふぅ……用件が済んだらサッサと出て行ってくれるかい?」
ヘルマー「言われなくても。」
軽く嫌みのジャブを投げるとヘルマーは本当に素早く退散して行ってしまった。
680 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/03/07(水) 01:20:54 ID:???
結局ヘルマーの意図は何も知れなかった…いや、フィッツウォルタにも知るつもりがあった訳ではないが。
ただ、今となっては気にしない訳にはいかなくなってしまっていた。
そして何より、彼が何故ジョアン監督の手紙を持っていたのかという事が大きな疑問だった。
フィッツウォルタ(だが、それ以上にこの手紙だ…)
フィッツウォルタはまじまじと破ってしまった方の封筒に目をやる。
暫しそうしていたが、やがて思い切って呟いた。
フィッツウォルタ「いいさ、元々予定の行動だった。 フィレンツェを訪ねる事はね…」
誰も聞いていない独り言。
彼は鞄の中に封筒をしまい込むのだった。
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