キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/24(火) 17:11:57 ID:9DZAwbwM



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張りま・・・・・・すよね?




771 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/10(土) 21:54:52 ID:???

>>769
三杉「そのサーブ…消えるよ。」 不二「呼んだかい?」
三杉「シュートが消えるのかも知れないね。」 コインブラ「呼んだか?」

>>770
新田「空気と一体になるのがコツですね。 居ても居なくても一緒感を出すのは以外に難しいんです。」
=============================================

−−−−−−−
A−C−E−B Aスペルマ Cレント Eダラピ Bオワイラ
−−−D−−− Dミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「SBは左にスペルマン、右にオワイランに頼む。
    敵がサイドアタックを狙ってきた場合の迎撃とシュート阻止、そしてボールフォローが仕事だ。
    特にサイドアタックにはボランチと連携して対するように頼むよ。」

オワイラン「解りました。」
スペルマン「オッケー。(ボランチと連携か…)」

772 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/10(土) 21:55:52 ID:???

三杉「ストッパーはレントゥルスとダラピッコラにやって貰うよ。
    仕事は中央突破の迎撃とシュートブロック、位置によっては浮き球のクリアと言った所かな…
    恐らくだけど、ミランで中央突破を狙ってくるとしたらバンビーノだと思う。
    その時はダラピッコラ、突出し過ぎずにボランチと共に対して欲しい。」

ダラピッコラ「おう、腕が鳴るぜ。」
レントゥルス「守備専は初めてだけど頑張ってみるよ〜。」

三杉「スイーパーはミュラーにお願いする。 クリアでもブロックでも、ここ一番の活躍を期待しているよ。
    一番深い位置を守る事になるけど、ミュラーはロングパスが得意だから心配ないかな。
    無理してHを狙わず、FやJに向けてクリアするようなつもりで一つ頼むよ。」

ミュラー「御意に候。」

三杉「…どこで覚えたんだい、そんな言葉?」

ミュラー「実はナカヤマが日本の時代小説を残して行ってくれましてね。
      義将カネツグ・ナオエがお気に入りです。」

三杉「へぇ…(おかしな事にならなければいいけど…)」

773 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/10(土) 21:56:52 ID:???

…と言う訳でDFの選定はこれにて完了である。
新チームで初めてのカウンター戦術、フォーメーションと言う事もあり…
かなり手探りとなっている部分も無きにしもあらず。

しかしそこはジョアンのコーチ指導とアンザーニの戦術指南の賜物。
対応力、適応力でカバーしてくれる事とスレ主は信じていた。

三杉「続いてボランチの選手…これはサイドアタック、中央突破を潰すのが主な役割になる。
    逆サイドを抜かれた場合は深く戻ってクリア要員にもなって貰うよ。 その人選は…」

☆MFのラインナップを決めます。(G、Iいっぺんに)

−−−−−−−
−−I−G−−
−−−−−−−

[新田、ブンナーク、ミハエル、マルコ、三杉]

★I左ボランチ:
 G右ボランチ:★

投票者はI、G2人分の名を埋めて、それを1票として投票して下さい。
ポジションと名前が完全一致の2票決です。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

774 :森崎名無しさん:2012/03/10(土) 21:58:23 ID:8a8Y9raY
★I左ボランチ三杉:
 G右ボランチマルコ:★

ロングカウンター中心だからここはパサー2人で

775 :森崎名無しさん:2012/03/10(土) 22:01:09 ID:9K0HSN1A
★I左ボランチ:マルコ
 G右ボランチ:三杉★


マルコとスペルマンが仲良さそうなので

776 :森崎名無しさん:2012/03/10(土) 22:01:58 ID:DSof+NSM
★I左ボランチ:マルコ
 G右ボランチ:三杉★

777 :森崎名無しさん:2012/03/10(土) 22:31:56 ID:???
ちょアナカンさんまずいって切れちゃいけないところできれてるよ

778 :森崎名無しさん:2012/03/10(土) 22:33:47 ID:???
これはあかんわw

779 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:31:15 ID:???
>※本日中に決まらなかった場合、投票法を改めます。

更新が止まっちゃったけどどうしたんだろう?急用かな?

780 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:35:38 ID:???
また寝オチかな? よしみんなきけ ねおきどっきりだ

781 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:38:27 ID:???
もし体調が悪いようなら、休養を取った方が良いのではないかと。
何事にせよ、身体が資本なのですから大事になさって下さいね。

782 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 00:45:36 ID:???
>>780
よし、ルームサービスの むぎ茶 を頼む役は任せろー

783 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 02:20:55 ID:???

>>777-778
スレ主、ちょっとだけ間違えた(・ω・)ノ
確信犯なのは内緒(・ω・)ノシ
>>779
ごめんなさい。
先週長い出張で疲労が蓄積しまくりng

>>780
寝起きドッキリとか新鮮でドキワクが止まらない件(´¬`)

>>781
体調は平気ですアジャっす
疲労が溜まってるのと眠いの我慢出来ないだけです
子供か!とよくツッコミ受けます

>>782
喉が潤ったお礼をしなければー
エルメェスが言っています
もうあげちゃうわ、私の ジョワ 風味 アンキモ 、今ここで 人間観察 しながら作ったやつ

784 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 02:23:53 ID:???

−−−−−−−
−−I−G−− Iオジオ G三杉
−−−−−−−
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ボランチを担うのは当然オジオと僕の二人…ロングパスの精度から決めた。」

オジオ「うん、理解しているよ。」

三杉「ロングパスというのは残酷だ…距離が足らなければ敵MFに奪われ、軌道がズレればDFに弾き出される。
    さらにFWの走るコース、タイミングがジャストでなければ早々ゴールには繋がらないだろう。
    他の皆のロングカウンターが運に左右されるのは止むを得ないが、僕達はそうはいかない。」

オジオ「そうだねボク達がボールを奪って£シ後にボク達がカウンターの狼煙≠上げる…
     今回の戦術で最もチャンスを作れるのはそのタイミングだ。
     そしてその為にボク達はボランチの高さを任されるのだからね。」

三杉「OK、勝負を左右する守備から心して行こう。
    サイドバックとの相性を考えてオジオを左にしたけれど…スペルマン、オワイラン、問題は?」

スペルマン「歓迎だよ。 決してミスギが嫌いと言うわけではないけどね。」
オワイラン「ボクも問題ありません、勉強させて貰おうと思います。」

785 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 02:24:53 ID:???

これでGK、DF、MFまでが決定した。
最後はカウンターのフィニッシュを担うアタッカンテの3名だ。

☆FWのラインナップを決めます。(F、H、Jいっぺんに)

−−−−−−−
−−−H−−−
−F−−−J−

[新田、ブンナーク、ミハエル]

★F左ST(WG?):
 HCFW:
 J右ST(WG?):★

投票者はF、H、J3人分の名を埋めて、それを1票として投票して下さい。
ポジションと名前が完全一致の2票決です。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

786 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 02:27:01 ID:UEBpDUlM
★F左ST(WG?):ミハエル
 HCFW:ブンナーク
 J右ST(WG?):新田★

787 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 02:28:39 ID:2R3tJTnQ
★F左ST(WG?):新田
 HCFW:ブンナーク
 J右ST(WG?):ミハエル★


788 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 02:31:09 ID:UEBpDUlM
★F左ST(WG?):新田
 HCFW:ブンナーク
 J右ST(WG?):ミハエル★

やっぱりこっちに変更お願いします

789 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 02:43:33 ID:???
>今ここで 人間観察 しながら作ったやつ
ひえ〜 鼻の毛穴 観察されていたのか〜

790 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:09:22 ID:???

>>789 エルメェス兄貴の性癖は異常だと判明しますた。
=============================================

−−−−−−−
−−−H−−− Hブンナーク
−F−−−J− F新田 Jミハエル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「中央深くにブンナーク…これだけは確定だ。
    新田とミハエルからラストパスを貰うか、ポストプレイか、捻じ込みか…この3つだけ。
    ポストプレイでDFを引き付けてくれたら、それはもう特に最良だ。」

ブンナーク「ヒュー、いいねぇシンプルで。」

三杉「新田とミハエルは…左右の位置関係に特に理由は無い。 参考となる敵のデータが無いからね。
    だが期待する仕事は変わらない、比較的浅い位置でカウンターのパスを受ける事だ。
    ボールを運ぶ、ラストパスまたはクロス、自ら切り込む、シュートを撃つ、捻じ込む…
    WGとしてもSTとしても活躍を期待している。」

新田「判ってます、いつもの俺を見せますよ。」
ミハエル「サテ…どれだけやれるか判りませんがネ。 …けど出来る事は全てやるのがボクの主義デス。」

三杉「うん、どうにか頼むよ。
    …さて、これで一応フォーメーションが固まったね。」

791 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:10:43 ID:???

−−−−−−−
−−−H−−− Hブンナーク
−F−−−J− F新田 Jミハエル
−−−−−−−
−−I−G−− Iオジオ G三杉
−−−−−−−
A−C−E−B Aスペルマン Cレントゥルス Eダラピッコラ Bオワイラン
−−−D−−− Dミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

Wボードのフォーメーションに名前が埋められた。
これにてようやくミランへの対抗策のイメージが鮮明になったと言える。

オジオ(責任重大だね………)

結局のところ、要(かなめ)は図よりやや低めに構えるボランチが出すロングパス…
つまりボランチ≠ェボールを奪い、下手に間を置かずに仕掛けるカウンターなのである。
時間をかければ敵は直ぐに引いてFWを囲むため、どうしたって成功確率は下がる。
ゆえにDFがボールを奪ってボランチに渡すより、ボランチが直接奪って出すのが何より旨いのだ。


792 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:13:59 ID:???

三杉「…という事で、ミラン戦における対策は以上になるかな?」

ダラピッコラ「問題ないぜ。」
レントゥルス「オレもー!」
新田(FWとしての結果が出したいな。 一応そのチャンスは多い筈だけど…)
ミハエル(ふぅむ…ロングパスがミスった場合も、上手ーくやりたい所デスね。)

一応ヴィオラのメンバーはそれぞれに納得し、自分の仕事をイメージしているようだった。
少なくとも前半戦はこの戦術を試して行く…という事で問題がなさそうだ。

ラムカーネ「個人マークはどうする?」

三杉「ああ…っと、それがあったね。 けれど…」

個人マークとは…
要注意選手に対してマーク選手を付ける事を意味している。 マークする選手は対象に対し+1補正を得るが、
その他の選手に対し−1補正を受ける。(ただしタックル・パスカットに限る)
当然ながらマーク選手の動きに影響を受け、フォローやチェック自体にも自由度が失われる事になる。

三杉「敵のフォーメーションと選手配置が明確にならない事にはね…うん、決められない。
    マークを付ける付けないの判断はどうしても試合直前になってしまうな。」

ラムカーネ「納得した…」

793 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:15:09 ID:???

意見が一つ挙がったが、それについては直前にまた考えるという事でこの場は置き…
結局ここまででミーティングはお終いとなった。
後は各人が試合までに自身を仕上げていく事になるのである…


[味方イベント]

ミラン戦へのミーティングから一週間のあいだ…
『翌週の試合に向けて!』と三杉達の練習は過熱した…という事はなかった。
シーザーの指示により、練習メニューの変更が許されなかったからである。
相変わらず三杉達はウォーキングをメインとした練習に明け暮れ…
しかしミハエルは別メニューと称し、何処で何をしているのかもよく判らなかった。

そんなミラン戦前夜までのOne Day、三杉は偶然にとある仲間(達)との交流の機会に遭遇した。

794 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:16:13 ID:???

先着で
 ★だれとだってばよー?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《K》 シーザー
《Q》 ブンナーク
《J》 新田
《10》 ミハエル
《9》 オジオ
《8》 レントゥルス
《7》 ダラピッコラ
《6》 ミュラー
《5》 スペルマン
《4》 オワイラン
《3》 ラムカーネ
《1、2》 スレ主がセレクションして再判定(ハズレあり)
《JOKER》 スレ主がセレクションして参加者が複数選択(ハズレなし)

795 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 04:19:54 ID:???
夜間の更新はここまでです。
この軽交流イベの後、ちょっぴりミランの様子を書いたら試合当日になります。
ここまで結構長くなりました…予定より100〜150レスくらい長く。
予定はなかなか予定の通りにいきませんね。
それではー

796 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 04:21:54 ID:???
 ★だれとだってばよー?→ スペード7

797 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 19:19:32 ID:???

> だれとだってばよー?→ スペード7
> 《7》 ダラピッコラ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

夜――

 ┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

    ┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

三杉「……少し小腹が空いたな。」

日々の練習についての成果や課題をまとめ、並びに戦術についての勉強などをしていた三杉…
彼は『┣゛┣゛┣゛』という胃の収縮音により、自らの空腹に気付いた。

一般的な就寝時間にそろそろ近付いてきている今時分だが…
この日は夕食が早く、最後に物を口にしてからそれなりに長い時間経過があった事もある。
そして何より三杉は大層頭を使った事で、脳が大量のブドウ糖を消費する事になったのだ。
寝ろ≠烽オくはなんか食え≠ニ脳がシグナルを出すのも仕方がなかった。

798 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 19:20:49 ID:???

三杉(ふむ…今夜はもう少しだけ続けたいな。 何か少しばかり口に入れるとしよう。)

そう決めると三杉は部屋を出て、一階の食堂へと足を運んだ。
食料の盗み食い? いやいや、夜食が必要な際に備えて最低限の食材は用意されている。
当然ながらイタリアらしく パーーースターーー! なんだけどね。
安い、簡単、腹に溜まる。 日本でも一人暮らしの若者にとって大きな味方となっている事だろう。

三杉(さて、どうしようかな? パスタを食べるならソースが…)

ガサゴソ…

ダラピッコラ「あれ、誰か先客か?」
レントゥルス「えっ、マジでー」

三杉「へあ!?」

別にやましい事をしていた訳ではないが、急に後ろから声をかけられて三杉はそりゃ焦った。
相変わらずウルトラマンみたいな妙な声を上げてしまう。

799 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 19:22:10 ID:???

ダラピッコラ「あ、おお…ミスギだったのか。 なんかゴメンな、驚かせてゴメン。」

三杉「いや…こちらこそすまない、変な声を出してしまって。 不意打ちにはどうも弱くてね。」

微妙に気まずい空気が互いの間に流れる。
別に誰も悪くない、何となく間が悪かっただけ。
しかし地雷を避ける天才がここでそんな空気を華麗にスルー、話をスパッと進める。

レントゥルス「そんな事よりもミスギも夜食なのかー
        オレ達はちょっと頭使ってたらお腹空いちゃったんだー。」

三杉「(流石レントゥルス、見事に気まずさをスルーしてのける、そこに痺れる憧れるぅ!)
    うん、僕の方も練習法のチェックとか戦術の勉強をしていたら小腹がね。」

ダラピッコラ「へぇ、練習法に戦術とは流石はキャプテン。 …と言うか実質監督代理かぁ。」

三杉「ふふ、よしてくれ。 皆に協力を仰がなければまともに出来やしないのだから。
    それより君達は一体何に頭を使っていたんだい?」

レントゥルス「あ、それはねー。」

800 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/11(日) 19:23:10 ID:???

先着で
 ★かくかくしかじか→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《JOKER》 互いの新しい必殺技について
《ダイヤ絵柄》 二人の連携プレーについて
《それ以外》 普通にお勉強…数学やら地理やら


************

一先ずこれだけで、余裕があれば後でもう少し更新します。

801 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 19:23:21 ID:???
 ★かくかくしかじか→ ダイヤ10

802 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 19:24:08 ID:???
出たな妖怪いちたりない

803 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 19:24:21 ID:???
ぐはぁっ!

804 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 19:26:11 ID:???
ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!

805 :森崎名無しさん:2012/03/11(日) 20:09:42 ID:???
交流キャラがダラピッコラって事は
あれか、食堂の人はあの人になるのか

806 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:16:21 ID:???

>>802
いちたりないさんチィーッス、うちのスレには常駐しないで下さいね

>>803
いちたりない「貧弱ッ! 貧弱ぅっ!!」

>>804
いちたりない「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無無駄無駄
        無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無無駄無駄無駄無駄無無駄……! 無駄ぁっ!」

>>805
残念ながらハズレー!!

807 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:17:34 ID:???

> かくかくしかじか→ ダイヤ10
> 《ダイヤ数字》 普通にお勉強…数学やら地理やら
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダラピッコラ「フツーに勉学に励んでたぜ? …って、専らヴェネチアーノに教わってるんだけどな。」

三杉「へえ、レントゥルスにねえ…」

レントゥルス「あれ? なんかバカにされた?」

ダラピッコラ「こいつはオレと違ってイイトコの屋敷で世話になってたからな。
        給仕仕事の合間にそれなりの教養も覚えさせられてんだよ。」

レントゥルス「そうそう、オレはダラピッコラより出来る子ー。」

ダラピッコラ「へへ、調子に乗んなって。」

三杉「ふむ…しかし言っては悪いけれど意外だったな。
    別に敢えて勉強せずとも、君には必要な常識は身に付いているように思えるのだが。」


808 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:18:44 ID:???

ダラピッコラ「ああー、まあそう言ってくれるのは有り難いけどよ…
        まともな教養もないヤツじゃ説得力が無い気がしてな。」

三杉「えっ?」

ダラピッコラ「ほら…アレだよ。 オレが将来カルチョスターになってさ…そんでアレの撲滅とか言い出しても…」

三杉「なるほど…(理解した。)」

レントゥルス「なんかロマーノはさ、スターになれたとしてもバカ王子みたいのは嫌なんだって。」

三杉「えっと…バカ王子と言うと……」

ダラピッコラ「ほら、ASローマの…」

三杉「ああ、あの…」

3人は同じ人物を連想した。

809 :バカ王子って言うと? ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:20:48 ID:???


                 _, -‐‐、,r'レ‐−−- 、
             ,r‐''´ ̄ ̄`ヽ、// ̄ > 、 `ヽ、
            ノァ´ / ̄ ̄\V ///二コ   l ヽ
           //_,//,ィヘヽヽヽ|,i{ レ'/r'二ー{. n lヽ,i
            {,// ,イ//三        ´ ̄ー} j | | l|
           l! ! /l|l E             !l } i |l
           | ! j |l F            ノ !l { i |l、
           | l/ |  |__,,,,,_       ___,,,ヽil l| |l、 `'!
           // ,/j l l| ___ ゙''‐、   ‐''"___ `'、l i! lトヽ、}
           // // ノ/ デ{':::jヽ 、    テ'i':::j`ァ i'、 ヽ}ノ|l }
         // //イ   `''´''  !     `'´''゙  !,ヽヽレjli′
          Yr'/,rfソ{!.       ,j        iハト、Y!|!
         /////ハヽ!.    〈{、-        /_/llヽ|l|lト、
        .{〃/ {/ Tハ,    __,.- ___     /〃八 }l |l}ハ
         l|l j/l| l! }.|{ヽ'i、     二      イ〃r/ハヽイYソj
         ツ'lノ人ヽ/八 } }|\.       / |l |l {トヽ}lj}リ l〃
          /// ,/ノ jリノ| /`}−‐/´) .|l、lトヽlXlリl l |l{
        ト{lレl//_,//‐'/ _/‐''"  イ   トミ三|l‐ノイノノ!ヾ-、、
      _/l| ジ///,イ / /   / /     イ/,ィ7/`ナハ})}
  __,、-'ヘ!  `'{ { / ,ィソ /| / /      /| ___/,イl/ l{ // ノ|! `''‐ 、,

 フランチェスコ・バカ・キ・トッ○ティ・エル・ドグラ [Francesco・釈迦・ki・Totti・El・Dogra]
             (19xx 〜 イタリア)


810 :バカ王子って言うと? ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:22:05 ID:???
         ____
        /― ― \
      /(●)  (●) \       .バカなのに釈迦……
     /   (__人__)     \      よくわかんない名前の選手だお
      |    ` ⌒´      |      
      \           /
        /         \
       |              )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ


               / ̄ ̄\
             /   _ノ  \
             |    ( ●)(●)      ロマニスタにとっては間違いなく釈迦…
.             |     (__人__)      そして同時にマジバカ。愛すべきバカ王子だ。
              | U   ` ⌒´ノ       でもこのAAは愛すべき≠チて感じしないな…
.              |    .    }       やり直し。
.              ヽ        }      (
               _ヽ     ノ`ヽ、_     )
                _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
            _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
        , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
     /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ 〉〉〉|
      /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
      !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   !

811 :バカ王子って言うと? ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:23:16 ID:???

        ∧
      ∧  ∧
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  | .| ─ 、 ─ 、 ヽ |  /  
  ヽ|  ・|・  |─ |___/ 
   |` - c`─ ′  6 l    
__.ヽ (____  ,-′__ 
\││ヽ ___ /ヽ│││/  
  \ |? ̄  │    .?│/  
    .?\  │ . /?   

ベヂイタ・フランチェスコ・トッテ○ィ・ノビ [β・Francesco・Totti・野比]
     (19xx 〜 惑星ベヂイタ)


812 :バカ王子って言うと? ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:24:17 ID:???
         ___
        / .u   \       ちょ…! 確かに愛すべきバカ王子って感じするけども!
      /((○)) ((○))\       このどっちつかずなパクリ方といい、完成度の低さといい…
/⌒)⌒)⌒).::::  (__人__) l_j :::\     /⌒)⌒)⌒)  こんなゲリラ商法で大丈夫なのかお!?
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }  ミ        ピコッ
.  ヽ        } ミ  /\  ,☆____
   ヽ     ノ    \  \ /     \
   /    く  \.  /\/ ─    ─ \     …って、よく考えてみたら
   |     `ー一⌒)  /   (●)  (●)  \    アナカンの登場キャラって大体そんな感じだったわ
    |    i´ ̄ ̄ ̄ \ |      (__人__)     |
               \_   ` ⌒´    /
                /          \

813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:25:31 ID:???

ダラピッコラ「ハハ まっ、そんな感じだ。 とにかくミスギも夜食なんだろ?
        パスタだったらオレがパパッと作ってやるよ。」

三杉「えっ、いいのかい?」

ダラピッコラ「ついでだからな。」

言うが早いか、ダラピッコラは調理場の奥に入っていく。
冷蔵庫からソースの具材(と思われる)を取り出し、フライパンへと油を布いた。

レントゥルス「ロマーノのパスタは美っ味いぜー?」

三杉「それは楽しみだな、どんなパスタが出てくるんだろうか?」

ワクテカしながら二人は食器類の準備をする。
ガチャガチャいわせながら待つ事10分強…


814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:27:09 ID:???

ダラピッコラ「そら出来たぞ、皿寄越せ。」

レントゥルス「ひゃっほーぅ!」

三杉「早い! 随分と手際がいいんだな。」

ダラピッコラ「へへ、料理はスピードも値段のうちだぜ?」

ニカリとした笑顔でダラピッコラはパスタを盛り付け、調理具を洗い場へと投げ込む。
返す刀で食卓へ跳び込むと同時に、三人で『いただきますアーメン』をしたのだった。

三杉「むむ、これは…!」

ダラピッコラのパスタは魚の風味に酸味を効かせており、ハッキリ言って美味であった。
舌の肥えている三杉が思わず舌鼓を打つほど…

ダラピッコラ「へへ、コラトゥーラ(鰯調味料)とトマトのパスタ…自慢の一品だぜ?」

レントゥルス「うまーい! 父さんの味ー!」

三杉「あっ、なるほど…!」

815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:28:16 ID:???

言われて三杉は思い出した。 二人の両親は漁町でパスタ屋さんを営んでいたと、以前にダラピから聞いたのだ。
どうやらダラピッコラは両親の味を再現してみせたようだった。
確かに店で出てもおかしくない程の出来である。

会話は一先ずそれだけで、三人は黙々と料理へと対し…そしてアッと言う間に平らげてしまった。
少しばかり腹をふくらませたかっただけの三杉にとって、これは予想外すぎる至福のパスタと言える。

三杉「いやあ、本当に美味しかった。 ありがとうダラピッコラ、レントゥルスも。」

ダラピッコラ「ヘヘン、そう言って貰えると作った甲斐があるな。」

レントゥルス「甲斐があるなー。」 ポカ ← ダラピに小突かれた

三杉「それじゃ後片付けの方は任せて貰おう。 二人は先に勉強の続きに戻ってくれ。」

ダラピッコラ「グラッツェ、そうさせて貰うぜ。」

こうして三杉は思いがけずダラピッコラの手料理を食べさせて貰えたのだった。

※ 三者の互いの感情がそれぞれ微増しました。

816 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:29:19 ID:???

<ミラノ ACミラン・クラブハウス>

デ・ニーロ「…チームの状態がズタズタとは言え、相手はつい先月にプリマヴェーラ王者になった奴等だ。
       順当に考えればこちらが格下の立場である事を心得ておけ。 それも逆に考えれば、お前達には
       相手から学ぶ事が沢山あるという事でもある。 是非今回の機会を飛躍の切っ掛けとしろ。」

ミラン・プリマヴェーラでは週末のテストマッチ…当然ながらヴィオラとの試合へ向けたミーティングが行われた。
監督であるデ・ニーロ氏より相手チームの説明、また予定スタメンや試合戦術の説明を受けた所である。

デ・ニーロ「質問がなければ以上で解散とする。」

ミランの選手達は先月のプリマヴェーラ大会でヴィオラの試合っぷりを観ている…
また実質的な戦力ダウンについてはバンビーノからも説明されており、特別に質問を追加する必要が無かった。
そんな理由でミーティングはあっさりと終了し、選手達は寮へと引き上げていく事となった。

そのさなか、チームの若き主柱であるアンドレア・ファルコーニが、出戻りの先輩であるバンビーノに話しかけた。

817 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:30:28 ID:???

ファルコーニ「マンフレディーニさん。」

バンビーノ「ん…アンドレアか、どうした?」

ファルコーニ「今度のテストマッチはマンフレディーニさんが監督に進言したと聞いています。」

バンビーノ「ああ、確かに監督へ薦めた。」

ファルコーニ「何の為です? セリエC2の、今後対戦機会のありそうもないチームと何故…
        彼等に塩でも送っているつもりですか? それともあのチームに未練でも?」

バンビーノ「なるほど、お前はこのテストマッチが乗り気ではないのか。」

ファルコーニ「そうではありません。 …ただ、解せないだけです。」

バンビーノ(………なるほどな。)

言われてバンビーノは理解した。 ファルコーニは別に試合自体に不満を抱いている訳ではないのだ。
彼が疑問を抱いているのはバンビーノその人に対して…なのであろう。
それを踏まえてバンビーノはファルコーニの方へ身体を向き合わせる。

818 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:31:31 ID:???

バンビーノ「言っておくが、オレはそれほどロマンチストじゃない。
       フィオレンティーナに未練を残すくらいなら、チームを離れはしなかった。」

ファルコーニ「…………」

バンビーノ「オレにとってはアズーリが全てに優先される。
       Wトーナメントでアズーリを優勝させるという唯一無比の目的がな。」

ファルコーニ「ミランよりも…ですか?」

バンビーノ「(むっ…)ミランよりもだ。」

アズーリの名声を地に堕としたバンビーノの世代と、アズーリを欧州一に導いたファルコーニの世代。
互いに何より譲れないこだわり≠ニいう物について溝が存在するのは止むを得ない所だが…

ファルコーニ「なるほど、解りました。」

それだけの会話でファルコーニは踵を返した。
聞きたい事は全て聞き終えたと、態度で示すが如くである。
そんなファルコーニの背中に向けてバンビーノはもう一言だけ投げかけた。

バンビーノ「アンドレア。 フィオレンティーナと戦うべき最たる者はお前だ。」

ファルコーニ「…………」 ピタッ

819 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:32:35 ID:???

バンビーノ「あのチームは形が無い…相手や状況に応じて自在にその姿を変えてくる。
       それを作りだすのはレジスタであるジュン・ミスギだ。」

ファルコーニ「…そうでしたかね。」

バンビーノ「お前がグランデ・ミランのレジスタに成ろうとするのなら、ヤツは越えなければならない相手だ。
       ミランに初めてチャンピオンズカップ優勝をもたらした、お前の親父さんに近付く為にもな。」

ファルコーニ「グッ…それは解っていますよ。 けれど最後の言葉は余計な御世話だ。」

バンビーノ「そいつは済まない。」

ファルコーニ「それに相手はフィオレンティーナじゃない、フロレンティア・ヴィオラです…!」

バンビーノ「 !!  ………そうだったな。」

ファルコーニは今度こそ場から去って行った。
ポツンと一人、バンビーノは暫し立ち尽くす。
それから俯き気味の顔を上げ、力強く歩みを踏み出した。

バンビーノ(これがフィオレンティーナ≠ノ返せる最後の恩返しだ。
       …だが試合本番では別。 非常に徹しさせて貰うぞ、ミスギ。)

820 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:35:28 ID:???

<フィレンツェ>

そしてテストマッチの当日がやって来た。
試合会場はフィオレンティーナのホームスタジアムだったアルテミオ・フランキ…
ヴィオラのリザーブチーム(実質ユースチーム)とミランのユースチームのテストマッチにしては誇大な会場である。
『こんな大きな会場を用意して、果たしてどれだけの人が観に来るというのか?』
…そんな不貞腐れ気味の疑問がヴィオラ選手達の頭には渦巻いてしまっていた。
何と言ってもプロ4部、しかも正式なオーナーが見つからなければ半年立たずに消滅確実のチームなのだから仕方ない。

…とは言え試合は試合、今後の行く先を踏み出させる大事な一歩である。
三杉達にとっては、どんな小さな試合でも勝ち続ける事が現状を変える事に繋がる…かも知れないのだ。
やらなければならないと言う使命感のような入れ込みが身体を満たすのだった。

シーザー「っつー訳で試合当日だ。 先ずはユニフォームを配るぜ。」

メンバー「「「 サー! 」」」

シーザー「まっ、暫定だが背番号の方はこっちで勝手に決めた。
      …暫定っつったからな、勘違いすんじゃねえぞ。」

「えっ?」「お…おお!?」「こりゃあ…」「なにこの違和感?」

三杉(なんだ…?)

シーザーが但しを言っておいたにも関わらず、ユニフォームを受け取った選手の一部から疑問の声があがった。
まだ受け取っていない三杉は状況を掴めずに軽く動揺する。
その雰囲気を緩和させる為か、シーザーは背番号の意味をそれぞれに説明し始めた。

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:37:27 ID:???

−−−−−−−
−−−J−−− Jブンナーク
−Q−−−F− Q新田 Fミハエル
−−−−−−−
−−G− −− Gオジオ  三杉
−−−−−−−
E−L−B−N Eスペルマン Lレントゥルス Bダラピッコラ Nオワイラン
−−−C−−− Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

シーザー「ラムカーネは当然正GKを表す1番、そしてミュラーにはユルゲン・コーラーと同じ4番を渡した。」

ラムカーネ「任務了解…」
ミュラー「ユルゲン・コーラー…(何故この人がそれを…?)」

シーザー「ダラピッコラはかのジャチント・ファケッティの3番、カルチョスター目指すんなら、それくらいでいけ。
      レントゥルスの方は13…聖人の死んだ日と同じ番号だ、お前は敵に不吉を与える存在になれ。」

ダラピッコラ「なっ…!」
レントゥルス「逆にオレの方に不吉が来そうでgkbr…」

シーザー「スペルマンにはバンディエラ<Jルロ・グロッソと同じ6番をやる。こいつはオレ個人の期待って奴だな。
      オワイランは今後来るだろうディフェンス・エースの15だな…本当は4を渡したかったがまあいい。」

スペルマン「期待ですか…了解。」
オワイラン「はい!(って、本当は4を? なんでだろうか?)」

822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:38:44 ID:???

シーザー「オジオの8番は、MFとしてチームに存在感を持って貰いたいという思いから。
      ミハエルの7もオレ個人の期待からだな。 名ウインガー、名ドリブラーの証なんだろ、7番ってのは。」

オジオ「は…はい!」
ミハエル(この男……)

シーザー「新田は18…セカンドストライカー≠フ番号だ。 けどな、テメェは9を目指してみせやがれ。
      ブンナークの11・・・11はしばしば純粋なストライカー≠意味する番号だ。
      味方がどうしても点を欲しがった時、お前がそいつをもぎ取ってチームを勝たせろ。」

新田(全日本の時と同じ……けど、そうだ。 エースナンバーの9をオレは目指す!)
ブンナーク「何を言ってるのか判らねえが、オレが点を取るのは当然の話だぜ! 番号なんか何だっていい!」

シーザー「そしてジュン・ミスギ、お前だ…お前には番号を選ばせてやる。 言ってみやがれ。」

三杉「…………!」

シーザーはそう言って三杉の方へと身体を向けた。
三杉は言い知れない圧迫感をシーザーの身体から感じるが…。
そんな事よりも彼は残った番号から自分の背番号を決めなければならなかった。

823 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:39:46 ID:???

☆三杉の背番号を選んで下さい。

A 2
B 5
C 9
D 10
E 12
F 14
G 16
H 17
I 19
J 20

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※ドボンもあるよ!注意!

824 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 12:50:26 ID:vfmh5aOA


825 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 12:59:23 ID:SXTW4kK2
D

826 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:29:08 ID:yu2kL04+
F

827 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:41:27 ID:coqfwm8k


828 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:46:38 ID:eJPt9jfs
D

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:07:19 ID:???

> D 10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「それでは10番をつけます。」

シーザー「あん?」

三杉「えっ?」

シーザー「ああ、いや…別にいいぜ何だって。 聞いてた話と違ったから呆けただけだ。」

三杉「…聞いていた、というのはどういう事ですか?」

シーザー「いや、シュワーボがオレに残した日記に書いてあったんだよな。
      『これから先、ミスギは10番だけは選ばないだろう』ってよ。
      ジョアンがオレに改めて頼みに来た時もそんな事を言ってたしなあ…
      なんつーか、お前アレか? あの二人とは実のとこ話が合わなかったか?」

※ 軽ドボン、シーザーの三杉に対する感情が微減しました。

830 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:09:06 ID:???

三杉「ええと…」

☆何か言いますか?

A 10番はエースが付けるのが当然ですから
B 10番は王様の番号ですから
C 10番はトップ下の司令塔がつける番号ですから
D 10番はペレの番号ですから
E 10番はチームの顔ですから
F 10番はファンタジスタの番号ですから
G 特に何も言わない
H その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

831 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:12:23 ID:???
あやや
いまさら取り繕えないし、Gで何も言わないのが良いかな

832 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:12:48 ID:???
誰かHで上手い説明(言い訳)を考えてくれないかものか・・・
いないんならCが妥当な選択肢なのかな?

833 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:15:13 ID:???
「キャプテン三杉」って単語が脳裏にチラついて10番選んでしまった〜

834 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:20:48 ID:???
必ずしもキャプテン=エースではないからね。(キャプ翼でも中国ユースとイタリアユースはそうだったはず)

835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:36:45 ID:???
この物語は最強の個人技またはファンタジスタまたは絶対的な司令塔を打倒し、
最新のサッカー潮流を日本にもたらす事がテーマとして固まりましたからね。
Wユース編ロベルトのやっていた10番否定が根底に流れていると言えます。

とは言え第2部は這い上がる章ですから、この段階ではまだそこまで心配しなくても大丈夫です。
軽いヒントで言うなれば、役割よりも存在としての10番を押すのが良いでしょう。

ちなみに大ドボンは9と12でしたw

836 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:42:29 ID:???
存在としての10番っていうならB、D、Eのどれかになるのかな?

837 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:50:25 ID:???
従来の10番のイメージを覆すために10番をつけるってのはダメかな?
従来の10番ってのは「ひとりでボールを運んで、ひとりで得点できるスーパーマン」的なイメージね

838 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:12:02 ID:Jw50b0LI
H 「新しい10番の在り方を模索したいんです。まだ答えは出ていませんが」

839 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:22:30 ID:???
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」

840 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:24:41 ID:yu2kL04+
H 10番はファンタジスタの番号ですが
 チームが生まれ変わり自分の新たな道の一歩として選びました
 ……このイメージを覆すために
 

 10番がファンタジスタのイメージ?俺が変えてやんよってな感じで

841 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:29:10 ID:???
シーザーはサッカーにそんなに詳しくないので、暑く理想を語っても「ポカーン」な予感

842 :839:2012/03/13(火) 15:30:28 ID:ruQGdw4M
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」

見直してみて満足したので自分で投票しまーす

843 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 17:39:16 ID:q18xmXg6
>>842

844 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 17:47:52 ID:???
H 世界には10番を付けたGKがいるらしいですよ(※イタリアだお)


845 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 18:04:49 ID:???
>>843
記号がないと無効だよ

846 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 18:34:59 ID:X82cf1D6
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」


847 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:52:49 ID:???

>>841
そんな感じです。
現段階のシーザーは、基本的に自分の信じるアンザーニ・ジョアンが信じている
ヴィオラの選手達だからコーチを引き受けているに過ぎませんので。

>>844
キエーヴォのGKでしたっけ。地方チームですと10番の扱いは大概軽いらしいですね。

>>845
仰るとおりです、ご指摘お疲れ様です。

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:54:15 ID:???

> H>>842
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「新しいカタチの10番を提示したいんです。 一人でなんでもできるスーパーエースではなく、
    戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を。」

三杉は背番号10を選ぶ理由としてそう説明する。
その精神の根底には日本サッカー協会のプロジェクト・カウンターウイングへのアンチテーゼがあった。
即ち『絶対的な中盤の司令塔がゲームを支配し、また守護神がゴールを守りきれば勝てる』という思想への反発だ。
しかし…

シーザー「ふーん、まあ頑張れよ。」

三杉(むむ…)

どうやらシーザーに対しては然程響かない言葉だったようである。
もしこれが翼、ディアスのような実際の10番や、片桐のような人物に対してであれば、或いは通じたやも知れない。
しかしシーザーにはサッカーに対しての知識、興味がある訳ではない。
そして当然10番の風潮や定義と言った物を知っている訳でもなかった。
(先程の各選手への背番号配布は、暗にアンザーニからのメッセージである事を示している。)

これはサッカー知識の未熟な人々にとって、この形では三杉の理想が伝わらない事を証明しているのだが…
今の三杉はそこまで全てを認識する事は出来なかった。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:56:29 ID:???

シーザー「まっ、そう警戒するな。 オレはお前があの時の言葉を守る限り、その背番号を取り上げる気は無いぜ。」

三杉「あの時の言葉…」

シーザー「ほれ、最初に会った時に何となく聞いたアレだ。」

三杉「あっ…」

先月のプリマヴェーラ大会、準決勝第二試合のパルマvsレッチェのハーフタイム中…
三杉はシーザーと偶然知り合い、そして多少の言葉を交わし合ったのだ。
その時三杉はシーザーに対してこんな事を言ったのだ。

『強くなる為に高いステージを求め・・・でもその為には勝っていかなければならない。
  勝っていく為に何をすべきかを考えてプレイをするけれど・・・
  それは全てチームの弱い部分を補い、強い部分を引き出す事に帰結していました。」

『・・・仲間達の勝ちたいという気持ちを紡ぎ合わせる為に、僕はパスを発しています。
  仲間の意志を感じ取るためにトラップをして・・・意志を絶やさない為に守備をしています。
  ・・・僕のプレイは勝つ為に在るけれど、それは全てチームの為に在る。
  だから、どちらかと言えば『Play for team』に近いんじゃないかと思っていますよ。』

その事を三杉は思い出した。
ただ…忘れていたとは言っても、これは三杉のプレイの理念そのものである。

850 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:58:01 ID:???

三杉「そう、僕のプレイは勝つ為に…しかしそれは全てチームの為にあります。
    それはあの時も今も変わっていません。」

こう返すとシーザーは歯を見せる笑顔になった。

シーザー「ならいい。 チームの為に10番を背負う事が必要と言うなら、それを成し遂げてみせろ。
      中途半端、いい加減にするならオレはいつでもコーチを投げ出すぜ。」

三杉「心得ておきます。」

シーザー「結構。」

こうして三杉はフィオレンティーナの時に引き続き、背番号10のユニフォームを身につける事となったのである。

851 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:59:05 ID:???
今日の更新はここまでとします。
ようやく試合が目の前に迫ったぜよー

852 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:37:13 ID:???

シーザー「んじゃ、今渡したユニフォームに着替えな。 その後はグラウンドに出てアップだ。」

ヴィオラ・メンバー「「「 サー! 」」」

そうこうしている内にミラン・プリマヴェーラがスタジアムに到着したとの報が控室に入った。
本来ならここは監督と選手が相手チームを出迎え、顔も合わせるところだ。
しかし今回は、出迎えや案内についてはフロントスタッフ陣が一手に引き受けるとの話…
三杉達は試合前に相手チームと顔を合わせておく機会がない事が判った。
プリマヴェーラとは言え、セリエAチームがわざわざ新設のセリエC2チームに足を運んでくれるのだ、
フロント自ら歓待しても罰は当たらない…。 おおよそそんな考えなのだろうと思われる。

三杉(…だが、折角来てくれた相手チームを自分らで出迎えられないのは気が引けるものだな。)

フロントにはフロントの考えがある…それは選手達には預かり知らぬところだ。
三杉達は気を取り直し、眼前に迫った試合の事に意識を集中させようとするのだった。

しかし考えてみれば、ゴタゴタのトラブルによって練習がロクに出来なかった期間もある。
そして彼等にとって最後の試合の記憶は0−5とトラウマレベルの大敗…。
雨が浸み出すかのように、徐々に不安感が彼等の心を浸食し始めるのは自然な事であった。

853 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:40:11 ID:???

ミュラー「と…ところでコーチ。 一応名前だけでも監督は居るのですよね?
      フロントスタッフの誰かがやってくれる事にでもなっているんですか?」

プレッシャー、不安感が大きくなり、スイーパーの自分がこれではマズイと思ったか…
アルフレッド・ミュラーはコーチであるシーザーに対し、監督がどうなったのかを尋ねた。
一応チームスタッフであれば、それなりにサッカーについての知識がある筈である。
試合を観ての感想、アドバイスが何かの足しになるかも…という期待が彼にはあった。
当然ながら、それを聞いていた他のメンバーも、多かれ少なかれ同様の事を考えた。

シーザー「あん? ああ、監督さんならもう居るだろ。」

レントゥルス「ええ、マジー? だれだれ、何処?」

シーザー「ほらあそこの椅子だ、丸まってんだろ。」

ゴロゴロ…

シーザーが指さした折りたたみ椅子の上には…かわゆい毛玉が丸まって寝ていた。

ミュラー「へっ……」
三杉「いや、アレは…」

シーザー「フロレンティア・ヴィオラが誇る名監督、アーバックルさんだ。」 ニョホホ

854 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:41:26 ID:???

「ね…」「ね…」「ね…?」 「「「「 ネコが監督ぅぅぅぅぅ!? 」」」」

アーバックル「It is noisy...and I would like to eat a waffle in addition. 」 ← 寝言

ミハエル「OMG! このオッサン、なに人の飼い猫を勝手に監督登録してるんデスか!
      いっぺん神に御許へ召されてきなさーーーーい!」

シーザー「細かい事は気にすんな、これはお前等≠ェ這い上がる物語だぜ。
      ねだるな、勝ちとれ、さすれば与えられん…そーゆー事だぜ?」 ササッ

ミハエル「良い話みたくまとめようとしてんじゃありまセン!! お待ちなさい!!」

驚愕と憤慨でシーザーを問い詰め騒ぐミハエルを他所(よそ)に…
ヴィオラの選手達は盛大に落ち込んだ、いよいよもうアカン警察である。

(ぬこかあ…)(監督が人ですらないって…)(こりゃ…潰れるわ、半年持たずに)(…頑張れるか、オレ?)

形だけとは言え、人間でなくぬこ毛玉に率いられる現実…
これを易々受け入れられる程、ヴィオラの選手達はお笑い要員ではなかった。

こうして三杉達は最悪の精神状態で試合へと臨む事となってしまった。
いつもの試合前の掛け声も気合が肩を透かす調子…
スタッフからの連絡があり、誘導に従ってトボトボとフィールドへと向かうヴィオラだった。

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:42:33 ID:???

そして三杉を先頭としたフロレンティア・ヴィオラのスタメン選手がグラウンドへ姿を見せた…

               その瞬間だった。


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

  ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

きたきたきたぁぁぁぁぁぁ!!!! 頑張れよお前達!!!! 応援してるぜ!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

フィオレンティーナは不滅だぁぁぁ!!! ここから這い上がろうぜ!!! オレ達は応援し続けるぜ!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

チームに残ってくれてありがとおぉぉぉぉぉ!!!! ミスギーーー!!! ニッターーー!!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

ブンブンー!!! オジオーー!! イタちゃーーん!!! ロマーーノーー!!! スペルマーーーン!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

 ミュラーー!!! ラムカーネーー!!! そしてようこそ! ミハエルにオワイラン!!!!!

856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:44:05 ID:???

ブンナーク「こ、こりゃあ…」

オジオ「すごい…リザーブチームのテストマッチに過ぎない筈なのに…」

スタジアムを埋め尽くす人、人、そして人…収容人数4万7千人のアルテミオ・フランキが超満員。
て四方から寄せられる津波のようなエール、フィオレンティーナの大連呼…
その何処からも『フロレンティア・ヴィオラ』という名は聞こえて来なかった。
フィレンツェの市民の全員が全員とも『フィオレンティーナ』とエールの大合唱を送って来ているのである。

オワイラン「本当にスゴイ…フィオレンティーナは死んでいなかったのですね…」

ミュラー「そのようです…。 フィレンツェに人々にとって、ボク達は今もフィオレンティーナなんでしょう…」

ラムカーネ(そのものの死……それは人に忘れられた時に訪れる…)

新田「なんだこれ……。 三杉さん、なんかオレ…すげぇ元気が出てきた。」

三杉「そうだな……」

スタジアムの一角に広げられた余りに巨大なチームフラッグ。 紫地の中央にユリの紋章。
まるでスクデットが決まる試合かと思ってしまう程の圧倒的な応援だった。

857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:45:12 ID:???

そして自分達のユニフォームはフラッグの地色と同じ紫のすみれ色である事に気付く。
先程まで選手達の心に固着していた惨憺たる絶望感、閉塞感…
それらはいつの間にか融け、昇華して、何処ぞへと吹き飛んで行ってしまっていた。

ミハエル「心に響きますねぇ、ジュン・ミスギ。」

三杉「ああ………。 不思議だよ、観客の応援でこんな気持ちになるなんて。」

それは小学生時代に受けていた三杉個人への黄色い声援とは全く違っていた。
サッカーをしているのは所詮自分、サッカーは自分とチームメイトの戦いだと三杉は考えていた。
ゆえに女の子達が向けてくる熱い声援に対し、その苛烈さにうんざりする事はあっても、元気になる事はなかった。

しかしこのフィレンツェ市民の声援はどうだろうか?
彼等はまるで三杉達ヴィオラ選手と自分達が一体化のように、文字通り魂を込めた声を投げて来ている。
セリエAの名門フィオレンティーナは消滅し、ヴィオラとしてセリエC2に生まれたばかりだと言うのに。
まるでフィレンツェ市民はそれぞれの人生を賭けたように三杉達を応援しているのだ。

三杉には…いや、ヴィオラ選手達全員に、かつて存在した事の無い気持ち…
『ここに居る、フィレンツェの人々の為に勝ちたい』という決意が生まれていた。

858 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:48:11 ID:???

『自分の為だけに』とフィレンツェへと集った彼等の心。
長き練習と苦しい試合を乗り越える内、『チームメイトの為に』と『監督の為に』という思いが生まれ…
そして今、『応援してくれる街の人々の為に』という気持ちが宿ったのである。

バンビーノ「これがサポーターの力だぜ、ミスギ。」

三杉「その声は…!」

振り返ると、立ち尽くすヴィオライレブンの後方からミランの一行がやってきていた。
その先頭のバンビーノが言葉をかけて来たのである。

バンビーノ「サポーターは自分達の土地のカルチョチームに対して心の底からエールを送る。
       選手達はそんなサポーターから貰う勇気で、どんな強大な敵にも立ち迎える。
       最高のパフォーマンスを見せたいと願い、勝利を共に喜び、敗北を共に涙する。」

三杉「サポーターの力…か。」

ファルコーニ「チームとサポーターは一体、カルチョは街同士で闘い合う戦争…
        そんな事も知らなかったんですか?」

三杉「君は…アンドレア・ファルコーニか。」

859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:49:12 ID:???

ファルコーニ「初めまして……こんな雰囲気で闘わされるこちらにはいい迷惑ですよ。」 スタスタ

バンビーノ「おっと、すまんな。」

ファルコーニ「いいえ。」

挨拶もそこそこに、ファルコーニは足を止めたバンビーノを抜いて前へと進み出す。
そしてヴィオラよりも一足早く、ミランはグラウンド中央へと入って行った。
三杉達もミランの後を追ってグラウンド中央へと足を進めた。
グラウンドの中では周囲からの熱い声援が、より一層お腹の芯へと響く気がした。

三杉(これが本当のカルチョ……プリマヴェーラ大会はずっとアウェイだから気付かなかったのかな…
    いや、違うな。 順調だった日々が崩れ落ちて、足に地をつけた今だからこそ実感できたんだ。)

こうしてヴィオラは久し振りのピッチへと立った。
新たなスタートをサポーターの声援と共に切りだそうとしている。
まだこの先は道の形をしていない苦難の闇であるが…
サポーターのエールは確かな光として、自分達の進む先を照らしてくれている事を知ったのだった。

860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:50:54 ID:???

☆青葉弥生のワンポイントアドバイス☆

弥生「皆さんこんにちは、青葉弥生です。 ようやく第二部での試合が始まります。
    今回の相手はACミランのプリマヴェーラチーム…
    ミランと言ってもファンベルグさんやピピンさんは居ませんので、地獄みたいな試合にはなりません。

    要注意選手はほぼ中盤から上の選手全員。その中でもバンビーノくんの突破力はかなり危険なレベルです。
    ちゃっかりショットガンドリブルはレベルを上げて来ていますから、吹飛び注意警報ですね。
    それからデヤン・プロシネツキくんは総合力でチーム1、突破力はバンビーノくんに劣りません。

    そしてアンドレア・ファルコーニくん…彼は漫画・ファンタジスタにおける最強レジスタという役回り。
    ジュンの持つレジスタよりも高いレベルで攻撃を組み立ててくる危険なパサーです。

    FWの方ではロデオ・ストラーロくんが原作での不遇を吹き飛ばす成長を遂げています。
    スキルを多く持ち、ゴール前を撹乱翻弄する懐の深いプレイには気をつけるべきでしょう。

    守備ではGKのアントニオくんがなかなかのレベルです。
    ローマ戦ではヘタレていない頃のヘルマーくんのドライブシュートを止めていますからね。
    逆に言うとミランの守備は彼以外は怖くな…
    あ、ボランチにディノ・シルベストリくんが居ましたね。
    彼は御察しの通りのダイナモ持ちハードワーカー、マンマークは一級品です。

    ⇒続きます

861 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:53:01 ID:???

弥生「戦術面では、今回の作戦は守りはOK、当たれば一点と言う感じでしょうか?
    決して相性は悪くなく、堅い感じで闘える試合になりそうですが…
    ファルコーニくんのレジスタ如何では恐ろしい事になる可能性もあります…油断は禁物ですね。
    以上、青葉弥生のワンポイントアドバイスでした。」


【チームガッツ:信頼補正(LV)】
 残り/最大 
 780/780 I新田[ブンブン(1)、三杉(1)]
 900/900 Hブンナーク[三杉(1)、新田(1)]
 800/800 Fミハエル[三杉(1)]
 890/890 I三杉[ブンブン(1)、新田(1)、ミハエル(1)、ダラピ(1)]
 790/790 Gオジオ[スペル(1)]
 770/770 Lレントゥルス[ダラピ(1)]
 720/720 Bダラピッコラ[三杉(1)、レント(1)、スペル(1)]
 720/720 Eスペルマン[オジオ(1)]
 850/850 Nオワイラン[ミュラー(1)]
 760/760 Cミュラー[オワイラン(1)]
 880/880 @ラムカーネ[???]

862 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:54:18 ID:???
.       ミラン(変形3−5−2)
−−−@−−− @アントニオ・ダンテ
−−−−−−−
−A−C−B− Aダニエラ Cステファノ Bフィリッポ
−−−−−−−
−−D−E−− Dディノ・シルベストリ Eアンドレア・ファルコーニ
−−−−−−−
−−−I−G− Iデヤン・プロシネツキ Gバンビーノ
−F−−−−− Fピエトロ・バルタリ
−−−−J−− Jロデオ・ストラーロ
−−H−−−− Hマッシモ・ディ・サントス
===◎===
−−−−−−−
−−−J−−− Jブンナーク
−Q−−−F− Q新田 Fミハエル
−−−−−−−
−−G−I−− Gオジオ I三杉
−−−−−−−
E−L−B−N Eスペルマン Lレントゥルス Bダラピッコラ Nオワイラン
−−−C−−− Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ
.       フロレンティア・ヴィオラ(5−2−3)

[チームBGM]
・ヴィオラ:キャプテン翼5 味方チーム イタリア・カルチョフェスタ
  http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (4:01〜5:24)
・ミラン:キャプテン翼5 敵チーム イタリア・カルチョフェスタ
  http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (5:56〜7:17)

863 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:59:39 ID:???

☆試合直前の行動選択

A 味方選手と話す(更に分岐、戦術指示などもこちら)
B 敵選手と話す(更に分岐)
C スタンドの方を見る
D ジッとしてる
E すぐにコイントス

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


[訂正いっぱい]
新田の背番号はIではなくQ
チームBGMのアドレスの最後はsm7713628ではなくsm8678859

864 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:04:37 ID:TUC4IPRo
A

865 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:06:28 ID:SPS5urrQ
C

866 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:26:12 ID:I8qPKzK2
C

867 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 18:43:30 ID:???

> C スタンドの方を見る
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

チャーリー「PCの前の皆さまー! どうも、新人実況レポーターのチャーリーです!
       いやはやお聞き下さいこの大歓声! スタジアムを埋め尽くす紫、紫、また紫!
       これがただのテストマッチ、しかも下部リーグのユースチームの試合でしょうか!?
       フィオレンティーナから新生したフロレンティア・ヴィオラ、船出の一歩は晴天です!!
       さて対するはセリエAの名門ACミラン・プリマヴェーラ…
       先の大会では人材不足ながらもベスト8に漕ぎ着けた実力チームです!
       新しくメンバー補強され、更に充実したチーム力は果たしてどれほどの物か!?」

サポーター達の声援に掻き消されつつも、実況のオンエアーがスタートしたようだ。
試合開始があと3分と迫る中、三杉はこの誇大なエールに感じ入っていた。
『出来る限りのパフォーマンスを見せ、そして勝たなければ…』と自分の目的とは別のベクトルから思っていたのだ。

三杉(サポーターか…これほど大きな存在だったとはね。)

三杉は顔を上げ、スタンドをぐるりと見渡した。
彼等のエールを真正面から受け、更なる原動力にしたいと思って…

868 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 18:45:11 ID:???

先着で
 ★何がどーなる、こーなる→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 なんかすっごい元気でた。
《ハート》 おや…見た事ある3人娘の姿が。
《スペード、クラブ》 特に何もないけど頑張るぞ。
《クラブ5以下》 おや…見た事ある3人娘の姿、だが。
《JOKER》 車椅子を引いた老婆の姿。 あれは…

869 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 18:45:24 ID:???
 ★何がどーなる、こーなる→ クラブ10

870 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 18:50:45 ID:???
JOKER誰?

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 19:16:24 ID:???

> 何がどーなる、こーなる→ クラブ10
> 《クラブ》 特に何もないけど頑張るぞ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…そして三杉はサポーターの思いを確かに受け取った。

三杉「よしっ!」

気合を口にしたところで、試合開始までもう僅か。
センターサークルへと入っていき、審判のコイントスを待った。

ナディア「頑張れヴィオラー! ホントはミラニスタだけど今日は特別にアンタ達を応援してるからー!」

モニカ「たはは…なんて説明的なセリフ。 まあいっか。 頑張ってフィオレンティーナ!
     (それから頑張って下さい、ミスギさん! …内緒だけど。)」

クラウディア「なんでアタシが兄さんじゃない人たちを応援しなきゃいけないのよ…。
        (ホントーにどうしても仕方ないから応援するわ、頑張れヴィオラー!)

…という3人娘の姿には、取り敢えず今は気付く事がなかった。


フィッツウォルタ「ふう、よく席が空いていたものだね…。
          まさか試合を観る事になるとは思っていなかったし、全く運が良かったな。
          …さて、今だけは色々と忘れて楽しませて貰おうかな。」

隣の人(あれ…何処かで聞いた事のある声?)

…という偶然フィオレンツェに訪れたフィッツウォルタの姿にも気付く事がなかった。

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