キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/24(火) 17:11:57 ID:9DZAwbwM



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張りま・・・・・・すよね?




820 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:35:28 ID:???

<フィレンツェ>

そしてテストマッチの当日がやって来た。
試合会場はフィオレンティーナのホームスタジアムだったアルテミオ・フランキ…
ヴィオラのリザーブチーム(実質ユースチーム)とミランのユースチームのテストマッチにしては誇大な会場である。
『こんな大きな会場を用意して、果たしてどれだけの人が観に来るというのか?』
…そんな不貞腐れ気味の疑問がヴィオラ選手達の頭には渦巻いてしまっていた。
何と言ってもプロ4部、しかも正式なオーナーが見つからなければ半年立たずに消滅確実のチームなのだから仕方ない。

…とは言え試合は試合、今後の行く先を踏み出させる大事な一歩である。
三杉達にとっては、どんな小さな試合でも勝ち続ける事が現状を変える事に繋がる…かも知れないのだ。
やらなければならないと言う使命感のような入れ込みが身体を満たすのだった。

シーザー「っつー訳で試合当日だ。 先ずはユニフォームを配るぜ。」

メンバー「「「 サー! 」」」

シーザー「まっ、暫定だが背番号の方はこっちで勝手に決めた。
      …暫定っつったからな、勘違いすんじゃねえぞ。」

「えっ?」「お…おお!?」「こりゃあ…」「なにこの違和感?」

三杉(なんだ…?)

シーザーが但しを言っておいたにも関わらず、ユニフォームを受け取った選手の一部から疑問の声があがった。
まだ受け取っていない三杉は状況を掴めずに軽く動揺する。
その雰囲気を緩和させる為か、シーザーは背番号の意味をそれぞれに説明し始めた。

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:37:27 ID:???

−−−−−−−
−−−J−−− Jブンナーク
−Q−−−F− Q新田 Fミハエル
−−−−−−−
−−G− −− Gオジオ  三杉
−−−−−−−
E−L−B−N Eスペルマン Lレントゥルス Bダラピッコラ Nオワイラン
−−−C−−− Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

シーザー「ラムカーネは当然正GKを表す1番、そしてミュラーにはユルゲン・コーラーと同じ4番を渡した。」

ラムカーネ「任務了解…」
ミュラー「ユルゲン・コーラー…(何故この人がそれを…?)」

シーザー「ダラピッコラはかのジャチント・ファケッティの3番、カルチョスター目指すんなら、それくらいでいけ。
      レントゥルスの方は13…聖人の死んだ日と同じ番号だ、お前は敵に不吉を与える存在になれ。」

ダラピッコラ「なっ…!」
レントゥルス「逆にオレの方に不吉が来そうでgkbr…」

シーザー「スペルマンにはバンディエラ<Jルロ・グロッソと同じ6番をやる。こいつはオレ個人の期待って奴だな。
      オワイランは今後来るだろうディフェンス・エースの15だな…本当は4を渡したかったがまあいい。」

スペルマン「期待ですか…了解。」
オワイラン「はい!(って、本当は4を? なんでだろうか?)」

822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:38:44 ID:???

シーザー「オジオの8番は、MFとしてチームに存在感を持って貰いたいという思いから。
      ミハエルの7もオレ個人の期待からだな。 名ウインガー、名ドリブラーの証なんだろ、7番ってのは。」

オジオ「は…はい!」
ミハエル(この男……)

シーザー「新田は18…セカンドストライカー≠フ番号だ。 けどな、テメェは9を目指してみせやがれ。
      ブンナークの11・・・11はしばしば純粋なストライカー≠意味する番号だ。
      味方がどうしても点を欲しがった時、お前がそいつをもぎ取ってチームを勝たせろ。」

新田(全日本の時と同じ……けど、そうだ。 エースナンバーの9をオレは目指す!)
ブンナーク「何を言ってるのか判らねえが、オレが点を取るのは当然の話だぜ! 番号なんか何だっていい!」

シーザー「そしてジュン・ミスギ、お前だ…お前には番号を選ばせてやる。 言ってみやがれ。」

三杉「…………!」

シーザーはそう言って三杉の方へと身体を向けた。
三杉は言い知れない圧迫感をシーザーの身体から感じるが…。
そんな事よりも彼は残った番号から自分の背番号を決めなければならなかった。

823 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 12:39:46 ID:???

☆三杉の背番号を選んで下さい。

A 2
B 5
C 9
D 10
E 12
F 14
G 16
H 17
I 19
J 20

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※ドボンもあるよ!注意!

824 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 12:50:26 ID:vfmh5aOA


825 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 12:59:23 ID:SXTW4kK2
D

826 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:29:08 ID:yu2kL04+
F

827 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:41:27 ID:coqfwm8k


828 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 13:46:38 ID:eJPt9jfs
D

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:07:19 ID:???

> D 10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「それでは10番をつけます。」

シーザー「あん?」

三杉「えっ?」

シーザー「ああ、いや…別にいいぜ何だって。 聞いてた話と違ったから呆けただけだ。」

三杉「…聞いていた、というのはどういう事ですか?」

シーザー「いや、シュワーボがオレに残した日記に書いてあったんだよな。
      『これから先、ミスギは10番だけは選ばないだろう』ってよ。
      ジョアンがオレに改めて頼みに来た時もそんな事を言ってたしなあ…
      なんつーか、お前アレか? あの二人とは実のとこ話が合わなかったか?」

※ 軽ドボン、シーザーの三杉に対する感情が微減しました。

830 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:09:06 ID:???

三杉「ええと…」

☆何か言いますか?

A 10番はエースが付けるのが当然ですから
B 10番は王様の番号ですから
C 10番はトップ下の司令塔がつける番号ですから
D 10番はペレの番号ですから
E 10番はチームの顔ですから
F 10番はファンタジスタの番号ですから
G 特に何も言わない
H その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

831 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:12:23 ID:???
あやや
いまさら取り繕えないし、Gで何も言わないのが良いかな

832 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:12:48 ID:???
誰かHで上手い説明(言い訳)を考えてくれないかものか・・・
いないんならCが妥当な選択肢なのかな?

833 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:15:13 ID:???
「キャプテン三杉」って単語が脳裏にチラついて10番選んでしまった〜

834 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:20:48 ID:???
必ずしもキャプテン=エースではないからね。(キャプ翼でも中国ユースとイタリアユースはそうだったはず)

835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 14:36:45 ID:???
この物語は最強の個人技またはファンタジスタまたは絶対的な司令塔を打倒し、
最新のサッカー潮流を日本にもたらす事がテーマとして固まりましたからね。
Wユース編ロベルトのやっていた10番否定が根底に流れていると言えます。

とは言え第2部は這い上がる章ですから、この段階ではまだそこまで心配しなくても大丈夫です。
軽いヒントで言うなれば、役割よりも存在としての10番を押すのが良いでしょう。

ちなみに大ドボンは9と12でしたw

836 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:42:29 ID:???
存在としての10番っていうならB、D、Eのどれかになるのかな?

837 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 14:50:25 ID:???
従来の10番のイメージを覆すために10番をつけるってのはダメかな?
従来の10番ってのは「ひとりでボールを運んで、ひとりで得点できるスーパーマン」的なイメージね

838 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:12:02 ID:Jw50b0LI
H 「新しい10番の在り方を模索したいんです。まだ答えは出ていませんが」

839 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:22:30 ID:???
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」

840 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:24:41 ID:yu2kL04+
H 10番はファンタジスタの番号ですが
 チームが生まれ変わり自分の新たな道の一歩として選びました
 ……このイメージを覆すために
 

 10番がファンタジスタのイメージ?俺が変えてやんよってな感じで

841 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 15:29:10 ID:???
シーザーはサッカーにそんなに詳しくないので、暑く理想を語っても「ポカーン」な予感

842 :839:2012/03/13(火) 15:30:28 ID:ruQGdw4M
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」

見直してみて満足したので自分で投票しまーす

843 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 17:39:16 ID:q18xmXg6
>>842

844 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 17:47:52 ID:???
H 世界には10番を付けたGKがいるらしいですよ(※イタリアだお)


845 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 18:04:49 ID:???
>>843
記号がないと無効だよ

846 :森崎名無しさん:2012/03/13(火) 18:34:59 ID:X82cf1D6
H「新しいカタチの10番を提示したいんです。ひとりでなんでもできるスーパーエースではなく、
戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を」


847 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:52:49 ID:???

>>841
そんな感じです。
現段階のシーザーは、基本的に自分の信じるアンザーニ・ジョアンが信じている
ヴィオラの選手達だからコーチを引き受けているに過ぎませんので。

>>844
キエーヴォのGKでしたっけ。地方チームですと10番の扱いは大概軽いらしいですね。

>>845
仰るとおりです、ご指摘お疲れ様です。

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:54:15 ID:???

> H>>842
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「新しいカタチの10番を提示したいんです。 一人でなんでもできるスーパーエースではなく、
    戦術を誰よりも理解し、体現し、プレーでも精神的にもチームをまとめる楔としての10番を。」

三杉は背番号10を選ぶ理由としてそう説明する。
その精神の根底には日本サッカー協会のプロジェクト・カウンターウイングへのアンチテーゼがあった。
即ち『絶対的な中盤の司令塔がゲームを支配し、また守護神がゴールを守りきれば勝てる』という思想への反発だ。
しかし…

シーザー「ふーん、まあ頑張れよ。」

三杉(むむ…)

どうやらシーザーに対しては然程響かない言葉だったようである。
もしこれが翼、ディアスのような実際の10番や、片桐のような人物に対してであれば、或いは通じたやも知れない。
しかしシーザーにはサッカーに対しての知識、興味がある訳ではない。
そして当然10番の風潮や定義と言った物を知っている訳でもなかった。
(先程の各選手への背番号配布は、暗にアンザーニからのメッセージである事を示している。)

これはサッカー知識の未熟な人々にとって、この形では三杉の理想が伝わらない事を証明しているのだが…
今の三杉はそこまで全てを認識する事は出来なかった。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:56:29 ID:???

シーザー「まっ、そう警戒するな。 オレはお前があの時の言葉を守る限り、その背番号を取り上げる気は無いぜ。」

三杉「あの時の言葉…」

シーザー「ほれ、最初に会った時に何となく聞いたアレだ。」

三杉「あっ…」

先月のプリマヴェーラ大会、準決勝第二試合のパルマvsレッチェのハーフタイム中…
三杉はシーザーと偶然知り合い、そして多少の言葉を交わし合ったのだ。
その時三杉はシーザーに対してこんな事を言ったのだ。

『強くなる為に高いステージを求め・・・でもその為には勝っていかなければならない。
  勝っていく為に何をすべきかを考えてプレイをするけれど・・・
  それは全てチームの弱い部分を補い、強い部分を引き出す事に帰結していました。」

『・・・仲間達の勝ちたいという気持ちを紡ぎ合わせる為に、僕はパスを発しています。
  仲間の意志を感じ取るためにトラップをして・・・意志を絶やさない為に守備をしています。
  ・・・僕のプレイは勝つ為に在るけれど、それは全てチームの為に在る。
  だから、どちらかと言えば『Play for team』に近いんじゃないかと思っていますよ。』

その事を三杉は思い出した。
ただ…忘れていたとは言っても、これは三杉のプレイの理念そのものである。

850 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:58:01 ID:???

三杉「そう、僕のプレイは勝つ為に…しかしそれは全てチームの為にあります。
    それはあの時も今も変わっていません。」

こう返すとシーザーは歯を見せる笑顔になった。

シーザー「ならいい。 チームの為に10番を背負う事が必要と言うなら、それを成し遂げてみせろ。
      中途半端、いい加減にするならオレはいつでもコーチを投げ出すぜ。」

三杉「心得ておきます。」

シーザー「結構。」

こうして三杉はフィオレンティーナの時に引き続き、背番号10のユニフォームを身につける事となったのである。

851 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/13(火) 19:59:05 ID:???
今日の更新はここまでとします。
ようやく試合が目の前に迫ったぜよー

852 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:37:13 ID:???

シーザー「んじゃ、今渡したユニフォームに着替えな。 その後はグラウンドに出てアップだ。」

ヴィオラ・メンバー「「「 サー! 」」」

そうこうしている内にミラン・プリマヴェーラがスタジアムに到着したとの報が控室に入った。
本来ならここは監督と選手が相手チームを出迎え、顔も合わせるところだ。
しかし今回は、出迎えや案内についてはフロントスタッフ陣が一手に引き受けるとの話…
三杉達は試合前に相手チームと顔を合わせておく機会がない事が判った。
プリマヴェーラとは言え、セリエAチームがわざわざ新設のセリエC2チームに足を運んでくれるのだ、
フロント自ら歓待しても罰は当たらない…。 おおよそそんな考えなのだろうと思われる。

三杉(…だが、折角来てくれた相手チームを自分らで出迎えられないのは気が引けるものだな。)

フロントにはフロントの考えがある…それは選手達には預かり知らぬところだ。
三杉達は気を取り直し、眼前に迫った試合の事に意識を集中させようとするのだった。

しかし考えてみれば、ゴタゴタのトラブルによって練習がロクに出来なかった期間もある。
そして彼等にとって最後の試合の記憶は0−5とトラウマレベルの大敗…。
雨が浸み出すかのように、徐々に不安感が彼等の心を浸食し始めるのは自然な事であった。

853 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:40:11 ID:???

ミュラー「と…ところでコーチ。 一応名前だけでも監督は居るのですよね?
      フロントスタッフの誰かがやってくれる事にでもなっているんですか?」

プレッシャー、不安感が大きくなり、スイーパーの自分がこれではマズイと思ったか…
アルフレッド・ミュラーはコーチであるシーザーに対し、監督がどうなったのかを尋ねた。
一応チームスタッフであれば、それなりにサッカーについての知識がある筈である。
試合を観ての感想、アドバイスが何かの足しになるかも…という期待が彼にはあった。
当然ながら、それを聞いていた他のメンバーも、多かれ少なかれ同様の事を考えた。

シーザー「あん? ああ、監督さんならもう居るだろ。」

レントゥルス「ええ、マジー? だれだれ、何処?」

シーザー「ほらあそこの椅子だ、丸まってんだろ。」

ゴロゴロ…

シーザーが指さした折りたたみ椅子の上には…かわゆい毛玉が丸まって寝ていた。

ミュラー「へっ……」
三杉「いや、アレは…」

シーザー「フロレンティア・ヴィオラが誇る名監督、アーバックルさんだ。」 ニョホホ

854 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:41:26 ID:???

「ね…」「ね…」「ね…?」 「「「「 ネコが監督ぅぅぅぅぅ!? 」」」」

アーバックル「It is noisy...and I would like to eat a waffle in addition. 」 ← 寝言

ミハエル「OMG! このオッサン、なに人の飼い猫を勝手に監督登録してるんデスか!
      いっぺん神に御許へ召されてきなさーーーーい!」

シーザー「細かい事は気にすんな、これはお前等≠ェ這い上がる物語だぜ。
      ねだるな、勝ちとれ、さすれば与えられん…そーゆー事だぜ?」 ササッ

ミハエル「良い話みたくまとめようとしてんじゃありまセン!! お待ちなさい!!」

驚愕と憤慨でシーザーを問い詰め騒ぐミハエルを他所(よそ)に…
ヴィオラの選手達は盛大に落ち込んだ、いよいよもうアカン警察である。

(ぬこかあ…)(監督が人ですらないって…)(こりゃ…潰れるわ、半年持たずに)(…頑張れるか、オレ?)

形だけとは言え、人間でなくぬこ毛玉に率いられる現実…
これを易々受け入れられる程、ヴィオラの選手達はお笑い要員ではなかった。

こうして三杉達は最悪の精神状態で試合へと臨む事となってしまった。
いつもの試合前の掛け声も気合が肩を透かす調子…
スタッフからの連絡があり、誘導に従ってトボトボとフィールドへと向かうヴィオラだった。

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:42:33 ID:???

そして三杉を先頭としたフロレンティア・ヴィオラのスタメン選手がグラウンドへ姿を見せた…

               その瞬間だった。


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

  ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

きたきたきたぁぁぁぁぁぁ!!!! 頑張れよお前達!!!! 応援してるぜ!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

フィオレンティーナは不滅だぁぁぁ!!! ここから這い上がろうぜ!!! オレ達は応援し続けるぜ!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

チームに残ってくれてありがとおぉぉぉぉぉ!!!! ミスギーーー!!! ニッターーー!!!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

ブンブンー!!! オジオーー!! イタちゃーーん!!! ロマーーノーー!!! スペルマーーーン!!

フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!! フィオレンティーナ!!

 ミュラーー!!! ラムカーネーー!!! そしてようこそ! ミハエルにオワイラン!!!!!

856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:44:05 ID:???

ブンナーク「こ、こりゃあ…」

オジオ「すごい…リザーブチームのテストマッチに過ぎない筈なのに…」

スタジアムを埋め尽くす人、人、そして人…収容人数4万7千人のアルテミオ・フランキが超満員。
て四方から寄せられる津波のようなエール、フィオレンティーナの大連呼…
その何処からも『フロレンティア・ヴィオラ』という名は聞こえて来なかった。
フィレンツェの市民の全員が全員とも『フィオレンティーナ』とエールの大合唱を送って来ているのである。

オワイラン「本当にスゴイ…フィオレンティーナは死んでいなかったのですね…」

ミュラー「そのようです…。 フィレンツェに人々にとって、ボク達は今もフィオレンティーナなんでしょう…」

ラムカーネ(そのものの死……それは人に忘れられた時に訪れる…)

新田「なんだこれ……。 三杉さん、なんかオレ…すげぇ元気が出てきた。」

三杉「そうだな……」

スタジアムの一角に広げられた余りに巨大なチームフラッグ。 紫地の中央にユリの紋章。
まるでスクデットが決まる試合かと思ってしまう程の圧倒的な応援だった。

857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:45:12 ID:???

そして自分達のユニフォームはフラッグの地色と同じ紫のすみれ色である事に気付く。
先程まで選手達の心に固着していた惨憺たる絶望感、閉塞感…
それらはいつの間にか融け、昇華して、何処ぞへと吹き飛んで行ってしまっていた。

ミハエル「心に響きますねぇ、ジュン・ミスギ。」

三杉「ああ………。 不思議だよ、観客の応援でこんな気持ちになるなんて。」

それは小学生時代に受けていた三杉個人への黄色い声援とは全く違っていた。
サッカーをしているのは所詮自分、サッカーは自分とチームメイトの戦いだと三杉は考えていた。
ゆえに女の子達が向けてくる熱い声援に対し、その苛烈さにうんざりする事はあっても、元気になる事はなかった。

しかしこのフィレンツェ市民の声援はどうだろうか?
彼等はまるで三杉達ヴィオラ選手と自分達が一体化のように、文字通り魂を込めた声を投げて来ている。
セリエAの名門フィオレンティーナは消滅し、ヴィオラとしてセリエC2に生まれたばかりだと言うのに。
まるでフィレンツェ市民はそれぞれの人生を賭けたように三杉達を応援しているのだ。

三杉には…いや、ヴィオラ選手達全員に、かつて存在した事の無い気持ち…
『ここに居る、フィレンツェの人々の為に勝ちたい』という決意が生まれていた。

858 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:48:11 ID:???

『自分の為だけに』とフィレンツェへと集った彼等の心。
長き練習と苦しい試合を乗り越える内、『チームメイトの為に』と『監督の為に』という思いが生まれ…
そして今、『応援してくれる街の人々の為に』という気持ちが宿ったのである。

バンビーノ「これがサポーターの力だぜ、ミスギ。」

三杉「その声は…!」

振り返ると、立ち尽くすヴィオライレブンの後方からミランの一行がやってきていた。
その先頭のバンビーノが言葉をかけて来たのである。

バンビーノ「サポーターは自分達の土地のカルチョチームに対して心の底からエールを送る。
       選手達はそんなサポーターから貰う勇気で、どんな強大な敵にも立ち迎える。
       最高のパフォーマンスを見せたいと願い、勝利を共に喜び、敗北を共に涙する。」

三杉「サポーターの力…か。」

ファルコーニ「チームとサポーターは一体、カルチョは街同士で闘い合う戦争…
        そんな事も知らなかったんですか?」

三杉「君は…アンドレア・ファルコーニか。」

859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:49:12 ID:???

ファルコーニ「初めまして……こんな雰囲気で闘わされるこちらにはいい迷惑ですよ。」 スタスタ

バンビーノ「おっと、すまんな。」

ファルコーニ「いいえ。」

挨拶もそこそこに、ファルコーニは足を止めたバンビーノを抜いて前へと進み出す。
そしてヴィオラよりも一足早く、ミランはグラウンド中央へと入って行った。
三杉達もミランの後を追ってグラウンド中央へと足を進めた。
グラウンドの中では周囲からの熱い声援が、より一層お腹の芯へと響く気がした。

三杉(これが本当のカルチョ……プリマヴェーラ大会はずっとアウェイだから気付かなかったのかな…
    いや、違うな。 順調だった日々が崩れ落ちて、足に地をつけた今だからこそ実感できたんだ。)

こうしてヴィオラは久し振りのピッチへと立った。
新たなスタートをサポーターの声援と共に切りだそうとしている。
まだこの先は道の形をしていない苦難の闇であるが…
サポーターのエールは確かな光として、自分達の進む先を照らしてくれている事を知ったのだった。

860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:50:54 ID:???

☆青葉弥生のワンポイントアドバイス☆

弥生「皆さんこんにちは、青葉弥生です。 ようやく第二部での試合が始まります。
    今回の相手はACミランのプリマヴェーラチーム…
    ミランと言ってもファンベルグさんやピピンさんは居ませんので、地獄みたいな試合にはなりません。

    要注意選手はほぼ中盤から上の選手全員。その中でもバンビーノくんの突破力はかなり危険なレベルです。
    ちゃっかりショットガンドリブルはレベルを上げて来ていますから、吹飛び注意警報ですね。
    それからデヤン・プロシネツキくんは総合力でチーム1、突破力はバンビーノくんに劣りません。

    そしてアンドレア・ファルコーニくん…彼は漫画・ファンタジスタにおける最強レジスタという役回り。
    ジュンの持つレジスタよりも高いレベルで攻撃を組み立ててくる危険なパサーです。

    FWの方ではロデオ・ストラーロくんが原作での不遇を吹き飛ばす成長を遂げています。
    スキルを多く持ち、ゴール前を撹乱翻弄する懐の深いプレイには気をつけるべきでしょう。

    守備ではGKのアントニオくんがなかなかのレベルです。
    ローマ戦ではヘタレていない頃のヘルマーくんのドライブシュートを止めていますからね。
    逆に言うとミランの守備は彼以外は怖くな…
    あ、ボランチにディノ・シルベストリくんが居ましたね。
    彼は御察しの通りのダイナモ持ちハードワーカー、マンマークは一級品です。

    ⇒続きます

861 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:53:01 ID:???

弥生「戦術面では、今回の作戦は守りはOK、当たれば一点と言う感じでしょうか?
    決して相性は悪くなく、堅い感じで闘える試合になりそうですが…
    ファルコーニくんのレジスタ如何では恐ろしい事になる可能性もあります…油断は禁物ですね。
    以上、青葉弥生のワンポイントアドバイスでした。」


【チームガッツ:信頼補正(LV)】
 残り/最大 
 780/780 I新田[ブンブン(1)、三杉(1)]
 900/900 Hブンナーク[三杉(1)、新田(1)]
 800/800 Fミハエル[三杉(1)]
 890/890 I三杉[ブンブン(1)、新田(1)、ミハエル(1)、ダラピ(1)]
 790/790 Gオジオ[スペル(1)]
 770/770 Lレントゥルス[ダラピ(1)]
 720/720 Bダラピッコラ[三杉(1)、レント(1)、スペル(1)]
 720/720 Eスペルマン[オジオ(1)]
 850/850 Nオワイラン[ミュラー(1)]
 760/760 Cミュラー[オワイラン(1)]
 880/880 @ラムカーネ[???]

862 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:54:18 ID:???
.       ミラン(変形3−5−2)
−−−@−−− @アントニオ・ダンテ
−−−−−−−
−A−C−B− Aダニエラ Cステファノ Bフィリッポ
−−−−−−−
−−D−E−− Dディノ・シルベストリ Eアンドレア・ファルコーニ
−−−−−−−
−−−I−G− Iデヤン・プロシネツキ Gバンビーノ
−F−−−−− Fピエトロ・バルタリ
−−−−J−− Jロデオ・ストラーロ
−−H−−−− Hマッシモ・ディ・サントス
===◎===
−−−−−−−
−−−J−−− Jブンナーク
−Q−−−F− Q新田 Fミハエル
−−−−−−−
−−G−I−− Gオジオ I三杉
−−−−−−−
E−L−B−N Eスペルマン Lレントゥルス Bダラピッコラ Nオワイラン
−−−C−−− Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ
.       フロレンティア・ヴィオラ(5−2−3)

[チームBGM]
・ヴィオラ:キャプテン翼5 味方チーム イタリア・カルチョフェスタ
  http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (4:01〜5:24)
・ミラン:キャプテン翼5 敵チーム イタリア・カルチョフェスタ
  http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (5:56〜7:17)

863 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 16:59:39 ID:???

☆試合直前の行動選択

A 味方選手と話す(更に分岐、戦術指示などもこちら)
B 敵選手と話す(更に分岐)
C スタンドの方を見る
D ジッとしてる
E すぐにコイントス

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


[訂正いっぱい]
新田の背番号はIではなくQ
チームBGMのアドレスの最後はsm7713628ではなくsm8678859

864 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:04:37 ID:TUC4IPRo
A

865 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:06:28 ID:SPS5urrQ
C

866 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 17:26:12 ID:I8qPKzK2
C

867 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 18:43:30 ID:???

> C スタンドの方を見る
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

チャーリー「PCの前の皆さまー! どうも、新人実況レポーターのチャーリーです!
       いやはやお聞き下さいこの大歓声! スタジアムを埋め尽くす紫、紫、また紫!
       これがただのテストマッチ、しかも下部リーグのユースチームの試合でしょうか!?
       フィオレンティーナから新生したフロレンティア・ヴィオラ、船出の一歩は晴天です!!
       さて対するはセリエAの名門ACミラン・プリマヴェーラ…
       先の大会では人材不足ながらもベスト8に漕ぎ着けた実力チームです!
       新しくメンバー補強され、更に充実したチーム力は果たしてどれほどの物か!?」

サポーター達の声援に掻き消されつつも、実況のオンエアーがスタートしたようだ。
試合開始があと3分と迫る中、三杉はこの誇大なエールに感じ入っていた。
『出来る限りのパフォーマンスを見せ、そして勝たなければ…』と自分の目的とは別のベクトルから思っていたのだ。

三杉(サポーターか…これほど大きな存在だったとはね。)

三杉は顔を上げ、スタンドをぐるりと見渡した。
彼等のエールを真正面から受け、更なる原動力にしたいと思って…

868 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 18:45:11 ID:???

先着で
 ★何がどーなる、こーなる→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 なんかすっごい元気でた。
《ハート》 おや…見た事ある3人娘の姿が。
《スペード、クラブ》 特に何もないけど頑張るぞ。
《クラブ5以下》 おや…見た事ある3人娘の姿、だが。
《JOKER》 車椅子を引いた老婆の姿。 あれは…

869 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 18:45:24 ID:???
 ★何がどーなる、こーなる→ クラブ10

870 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 18:50:45 ID:???
JOKER誰?

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 19:16:24 ID:???

> 何がどーなる、こーなる→ クラブ10
> 《クラブ》 特に何もないけど頑張るぞ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…そして三杉はサポーターの思いを確かに受け取った。

三杉「よしっ!」

気合を口にしたところで、試合開始までもう僅か。
センターサークルへと入っていき、審判のコイントスを待った。

ナディア「頑張れヴィオラー! ホントはミラニスタだけど今日は特別にアンタ達を応援してるからー!」

モニカ「たはは…なんて説明的なセリフ。 まあいっか。 頑張ってフィオレンティーナ!
     (それから頑張って下さい、ミスギさん! …内緒だけど。)」

クラウディア「なんでアタシが兄さんじゃない人たちを応援しなきゃいけないのよ…。
        (ホントーにどうしても仕方ないから応援するわ、頑張れヴィオラー!)

…という3人娘の姿には、取り敢えず今は気付く事がなかった。


フィッツウォルタ「ふう、よく席が空いていたものだね…。
          まさか試合を観る事になるとは思っていなかったし、全く運が良かったな。
          …さて、今だけは色々と忘れて楽しませて貰おうかな。」

隣の人(あれ…何処かで聞いた事のある声?)

…という偶然フィオレンツェに訪れたフィッツウォルタの姿にも気付く事がなかった。

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 19:17:26 ID:???

センターサークルの中には審判が既におり、何やら瞑想している様子。
訝しげに見ていると、ミランのチームの選手もセンターサークルに入ってきた。

三杉(ファルコーニでもなく、バンビーノでもない。
    今のミランのキャプテンはこの選手という訳か。 名は確か…)

デヤン「「改めて………よろしくお願い申し上げます。 デヤン・プロシネツキ。」

三杉「ああ、よろしくお願いします。 以前に面識は無かった様なきがするけれど…?」

デヤン「ああ。 だがプリマヴェーラ大会…オレはローマ戦、パルマ戦とお前達の試合を見せてもらった。
     手に汗を握る試合…あれからオレは今日の試合もずっと楽しみにしていた。
     この公正なる果し合いは未熟なこのオレを人間的に生長させてくれるだろうから。」

三杉「そうか…(妙な男だな。)」

A 悪いがオレの眼中に君は居ない。 バンビーノとファルコーニで精一杯だ。
B 悪いけれど今日は全力で勝利を奪ってみせるよ。
C 君達がどんな戦術を仕掛けてきても、僕達は全て封じてみせる。
D そう言えば君の故郷はどんな所だい?
E …とにかく宜しく。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)ssssssss

873 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 19:19:27 ID:Sv2I8HJU


874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/14(水) 19:22:14 ID:???
本日はここまでとします。
ちなみにJOKERはアンザーニ監督with奥さんでした。

875 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 19:24:02 ID:JO00Cjz+


876 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 19:30:20 ID:dkvWQEJw


877 :森崎名無しさん:2012/03/14(水) 19:40:47 ID:???
隣の人が復活してるーwww

878 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 11:04:32 ID:???
安西婦人「誰が老婆ですって?(怒)」

879 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 12:44:34 ID:???
15個のブランドもんのチョコのお返しは何だろな

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 12:57:12 ID:???

>>877 果たして彼は観客レギュラー入りを果たせるのか、乞うご期待。
>>878 なんかよくわかんないけどお婆さんに怒られたお(キリッ
>>879 それは秘密です☆

PC調子悪だったのか、昨日の最後の更新に変な部分がありました。 …ので、そこから描写書き直しました。
=============================================

> B 悪いけれど今日は全力で勝利を奪ってみせるよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

センターサークルの中には審判が既におり、何やら瞑想している様子。
訝しげに見ていると、ミランのチームの選手もセンターサークルに入ってきた。

三杉(ファルコーニでもなく、バンビーノでもない。
    今のミランのキャプテンはこの選手という訳か。 名は確か…)

デヤン「改めて………よろしくお願い申し上げます。 名はデヤン・プロシネツキ。」

相手は背をピンと伸ばし、頭をキチンと下げる形でお辞儀してきた。
挨拶としては仰々しく、三杉は多少ギョッとした思いに駆られる。

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 12:58:20 ID:???

三杉「あ、ああ…よろしくお願いします。 …『改めて』と言ったが、以前の面識は無いのでは?」

デヤン「その通り、だがプリマヴェーラ大会…オレはローマ戦、パルマ戦とお前達の試合を見せてもらった。
     手に汗を握る試合…あれからオレは今日の試合もずっと楽しみにしていた。
     この公正なる果し合いは未熟なこのオレを人間的に生長させてくれるであろうから。」

三杉「(妙な男だな…まあ良い)そうかい? けれど悪いけれど今日は全力で勝利を奪ってみせるよ。
     今日という試合は僕達にとって只のテストマッチじゃあないからね。」

あくまで丁寧な言葉を綴るデヤンに対し、三杉は思ったままを告げる。
彼がこの試合をどう思っていようが、自分達ヴィオラは勝利だけをもぎ取るつもりであると。
その言葉に対してデヤンから返って来た物は、更に三杉を怪訝な思いにさせた。

デヤン「オレの能力…ドリブルではマンフレディーニに及ばず、パスではファルコーニに及ばない。
     しかし総合的な観点から穴の無い実力を有している。 具体的に説明するとだ…」


 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競  合計 高/低 
68  68  68  67  67  65  67  66  67  603  2/3

コルト1874(3/4でドリブル+2)
5歩股抜き(1対1シュート+5)160消費
スキル・フェア(反則判定無効)
スキル・マンダム(カードがAで+2未満の結果を全判定について一度だけ引き直し)
ロードアゲイン(FK専用、シュート+6とマンダム自動発動、入らなかったら撃つのをやめる)250消費

882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 12:59:31 ID:???

デヤン「このように認識して頂きたい。 それからオレは…」

三杉「なっ!(こいつ…!?)」

デヤン「ほんの2秒=@それ以上 長くもなく 短くもなく キッチリ2秒先の風景が視える事がある。
     ファンタジスタという存在には3秒先を視る力があるらしいが…未熟なオレはそこに到っていない。」

三杉「君の狙いは…目的はなんだ? 僕を惑わせるつもりか?」

デヤン「…言った筈だ。 公正なる果し合いは、自分自身を人間的に生長させてくれると。
     卑劣さはどこにもなく…純粋な勝利への渇望は、人として未熟なオレを聖なる領域へと高めてくれる。」

三杉「その為に、わざと自らのカードを晒している…と?」

デヤン「…乗り越えなくてはならない物がある。神聖さ≠ヘ修行≠セ。 だから君に全て隠さずに話している…。
     能力にも目的にもオレにはウソはない。」

三杉「…………」

デヤン「宜しくお願い申し上げます。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 13:00:42 ID:???

なんとも得体の知れない言動……しかし不気味な程の礼儀正しさ、その目に滾る黒い炎。
どういう背景なのかは判らないが、このデヤンは全てが本気なのだと三杉は察する。
やると決めたらやる、暗闇でも構わず突き進む漆黒の決意を感じさせられたのだ。

デヤンが2秒より更に視ている先…そこには彼の祖国ユーゴスラビアがある。
しかしながら、その事が…彼の意志が語られる日がくるかどうは定かでは無い。


審判「時間だぞ、貴様等。」

時計の針が定時を指した瞬間、審判は言葉を発しながらコインを取り出した。
そして公平にコインの表と裏を見せ、イカサマやペテンのない事を示す。

デヤン「表を」  三杉「では裏で」  審判「喝!」

チーーーン!!!!!!!

先着で
 ★コイントス結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 裏…先手後手、好きな方を選べるど
《スペード、クラブ》 表…選択権は相手に
《JOKER》 ダイヤ・ハートの結果+???「ちょっと監督、なんで俺を出してくれないと?」

884 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 13:00:56 ID:???
 ★コイントス結果→ クラブ5

885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 14:35:10 ID:???

> コイントス結果→ クラブ5
> 《クラブ》 表…選択権は相手に
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

審判「ふむ、表だな。 では貴様が選べ、選択の時だ。」

デヤン「陣地を貰う。」

三杉「ボールじゃなくて良いのか?」

デヤン「越えるべき壁は男の世界=c…相手に先に撃たせるのがオレにとってのフェアだ。
     たとえ現時点のお前がオレより格上であろうと、そのルールは変わらない。」

そう言ってデヤンはセンターサークルを後にする。

三杉(ふう…何だかやり辛い相手だ。)

サッカーに対して反社会的とも思われる選択…だが、彼の行動・物言いに迷いは感じられなかった。
…ともかくとしてキックオフはヴィオラの物となったのである。

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 14:36:10 ID:???

チャーリー「コイントスの結果が出ました! どうやらキックオフはホームのヴィオラからです!
       さあ間も無くの試合開始、スタジアムの熱気は既にハイボルテージだぞおぉっ!!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

観客「行け行け!フィオレンティーナ!!」「ブンナーク、今日も決めてやれ!」「ハヤブサー!」
 「キャー!ジュン様ー!」「ミスギさんー!」「(ああ、なんか悔しい…ええぃ!)ミスギさんファイトー!!」

フィッツウォルタ(フィオレンティーナとミランか…前者は勿論だが、後者も確かな歯応えがあったと記憶している。
          多少選手の入れ替わりがあったようだが、さて…。)

隣の人(…誰だったかなぁ? さっきの声、そしてこの横顔…ここまで出かかってるんだよ。)

ヴィオラへと一方的に注がれる声援の中、時計は定刻を迎える。
只のテストマッチ…しかしヴィオラにとっては新たな船出、大きく飛翔したい、して欲しい。
そんなサポーターの想いを受けて、今………

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

試合開始のホイッスルが吹かれた。

887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 14:37:20 ID:???

チャーリー「主審の笛と共にキックオフ! ついにヴィオラの初試合が始まりました!
       フォーメーションはホームのヴィオラが5−2−3、アウェイのミランが3−5−2です。
       中盤の人数はミランの方が上ですが、その通りに支配権はミランの物となるのか!?」

いつもの通り新田のチップからブンナークにボールが渡り、一旦それが深い位置の三杉にまで戻される。
この選択から早速、試合の流れに影響を及ぼし始めるところだが…

三杉(さて、最初の攻撃はどうするかな。)

A 中央からサイドに向けてドリブル
B ミハエルにパス
C ブンナークにパス
D 新田にパス
E 取り敢えず前に大きく蹴り出す
F オジオとのワンツーで目の前を翻弄
G 暫くボールキープ

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

888 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 15:04:47 ID:SJ7sxB7c
B

889 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 15:17:55 ID:FVHYvLg+


890 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 16:38:54 ID:hitTdgXQ
G

891 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 16:51:03 ID:VPc6QDBY
B

892 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 17:04:35 ID:???
今後の予定をば勝手に呟かせていただきます。

今月17〜20と旅に出ますので、更新が一切出来ません。
その準備等もあり明日の更新も微妙です。

また4月から仕事の関連で更新があまり出来なくなる事が予想されます。
遠方への短期(最長6ヶ月)異動なので、地に足が着けば多少は更新が可能かも知れません。
又は戻ってきたら言わずもがな。

という感じで、ロムして下さってる方には認識をお願い致します。
あと10月の2周年(アナカンとして)に人気投票がしたいなと妄想してます。

893 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 17:37:05 ID:???

> B ミハエルにパス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(先ずは右サイド…ミハエルの調子を確認しよう。
    上手く突破出来るなら、シルベストリを避けるパターンが作れるかも知れない。)

ミハエル(おや…早速ですネ。) ササッ

そう判断した三杉は斜め前方、ミハエルの先のスペースへ向けて脚を柔らかく振りかぶる。
ミハエルもそれを察したか、現位置より右前方に向かった。

ロデオ「パスだよ、マッシモ!」
マッシモ「了解だ! 取れれば儲け物…」

シュパァァァァァン!

三杉の初プレイは柔らかく蹴り出したパスとなった。
チェックの為にヴィオラ陣に入り込んだばかりのミランFWがこのパスに跳び込む。

894 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 17:38:10 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 パス(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
 ★マッシモ パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ロデオ パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パス成功、ミハエルに渡った。
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、デヤンがフォロー、バンビーノがフォロー)
≦-2 → ミランボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤかハートで[バックスピンパス(+3)]が発動。
また発動且つ2差以上の勝利の場合、サイドギリギリの位置でミハエルがボールを受ける。

895 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 17:39:44 ID:???
 ★三杉 パス( スペードJ )69 +( 15 )=★

896 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 17:40:11 ID:???
★マッシモ パスカット( クラブQ )65 +( 46 )+(人数補正+1)=
  ロデオ パスカット( ハートJ )66 +( 35 )+(人数補正+1)=★
これからのアナカンさんの予定を考えると
このまま試合を始めてもいいのか不安になりますが……

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 17:56:14 ID:???

>>896 HAHAHA,何とかなるなる
=============================================

◎三杉 パス( スペードJ )69 +( 1 + 5 )=[75]
◎マッシモ パスカット( クラブQ )65 +( 4 + 6 )+(人数補正+1)=[76]
  ロデオ パスカット( ハートJ )66 +( 3 + 5 )+(人数補正+1)=75

【攻撃Max】−【守備Max】=-1 → バンビーノがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マッシモ「うおぉぉぉぉっ!!!」 ズダダダダッ

三杉「むっ、いけない!」

取れれば儲け物と開き直ったのが良かったか…
マッシモは思い切りの良すぎるダッシュでパスコースに飛び込んだ。

パシッ!

これが見事にボールに触れ、コースを後方に大きく逸らして見せた。

ロデオ「おお、いいぞマッシモ!」
マッシモ「へへ、まぐれまぐれ。」

バンビーノ「まぐれでも何でも大した物だぜ…ミスギのパスを阻止したんだ。」 トンッ

そしてこれをバンビーノが素早くフォロー。
ヴィオラの最初の攻撃は呆気なく終了となった。

898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 18:00:24 ID:???

しかしトラップしたバンビーノに対し、脚を止めないミハエルがすぐさま飛び掛る。

ミハエル「フフン、ここでボクが奪えば同じ事です。 いや、抜く手間が省けますネ。」

バンビーノ「ミハエルか…。 オレの後釜を埋める選手がまさかお前だったとはな…
       だが軽口を叩かせはしない、今日のオレはJrユース時代のテンションに戻っている!」

『何となく負けたくない』という思いを互いに抱きつつ、両者がぶつかり合う。
しかしバンビーノは以前と比べて順調に実力を蓄えており、逆にミハエルには怪我のブランクというハンデがあった。

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★バンビーノ ドリブル(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
 ★ ミハエル タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → バンビーノに抜かれた
=1〜-1 → 左から順に(デヤンがフォローがフォロー、ファルコーニがフォロー、ブンナークがフォロー)
≦-2 → ヴィオラボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
バンビーノのマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハート・スペードで[ショットガンドリブル(+3吹飛3)]が発動。
ミハエルのマークがダイヤ・ハートで[ローズスティール(+2)]が発動。

899 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:04:23 ID:???
 ★バンビーノ ドリブル( ダイヤ5 )69 +( 22 )=★

900 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:05:55 ID:???
★ ミハエル タックル( ダイヤ5 )66 +( 56 )=★

901 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:08:51 ID:???
ミハ様マジイケメン

902 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:09:04 ID:???
今度はミハエルがやり返した!

903 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:13:40 ID:???
イケメンすぐるwwww

904 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:36:38 ID:???
てか今気付いたけどこいつらカード一致してるのな

905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 18:37:59 ID:???

 バンビーノ ドリブル( ダイヤ5 )69 +( 2 + 2 )+(芸術的ドリブル+4)=77
 ミハエル タックル( ダイヤ5 )66 +( 5 + 6 )+(ローズスティール+2)=79

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → ヴィオラボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「行くぞっ…!」 ササッ

新田「あれは!」

 シュルルル… クッ
  クッ スッ… ダダッ

フィオレンティーナ時代に教え込まれた、ジョアン・オリジナルのドリブルテクニックである。
高速でもボールコントロールを落とさない、緩急自在のボールタッチ。 それに加えた三次元の多彩なフェイント。
芸術的と称されるそのドリブルの脅威は、同じく使い手である新田や三杉は十二分熟知していた。

ミハエル「フッ…」

ミハエルも同じドリブラーとして、かのドリブルの高い質を瞬時に理解する。
しかし彼は尚も軽く鼻で笑う……だが決してバンビーノを嘗(な)めての行為ではなかった。

906 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 18:38:59 ID:???

ミハエル(怪我の後遺症、リハビリによるブランク…確かにそれは在るでしょう。
      しかし、だからと言ってソレがユーを勝たせる要因になりはしまセン。)

シュタタタタタッ
 ザザザーーーーーー!!!

バンビーノ「なっ… この鋭さは!」

ミハエル「寄越しなさーい!!」

ガシュ!

ミハエルのタックルは見事にバンビーノのボールを足元に捉えた。
攻守が早々に再び入れ替わり、スタンドが大きく沸いた。

チャーリー「おおおーーーっと! ミハエルくん、ここは直ぐに奪いかえした!!
       柔らかいフットワークから一変しての実に鋭いタックル!
       まるでバラの花弁に見惚れている間に、棘を手に刺されたような気分です!」

バンビーノ「チィッ、やるな!」

ミハエル(フフン、片足が動かなくなったあの頃を考えれば、この程度はハンデの内に入りません。
      …むしろボクを燃えさせる燃料にしかならないんデスよ。 さて…)

ボールを奪い返したミハエルは、立ち上がりつつのルックアップ。
プリマとは言え相手はミラン、しかも中盤に5枚。
グズグズしていては簡単に取り囲まれるし、していなくても取り囲まれる。

907 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 18:40:02 ID:???

先着で
 ★…で、どーなのミランさん?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 サイドギリギリに寄れる余裕があった。
《ハート、スペード》 直ぐにファルコーニがチェックに来ている。
《クラブ》 ファルコーニとデヤンが来ている。
《JOKER》 ダイヤの結果+デヤン(彼には漆黒の意志があるようだな…面白いぞ。)

908 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 18:40:23 ID:???
 ★…で、どーなのミランさん?→ ダイヤ2

909 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 19:05:57 ID:???

> …で、どーなのミランさん?→ ダイヤ2
> 《ダイヤ》 サイドギリギリに寄れる余裕があった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

デヤン「………」
ファルコーニ(マンフレディーニさんからボールを奪い取るとは…)

ミハエル(フフン)

しかしバンビーノが当然抜くだろうと考えていたのか、ミランの選手達は動き出す判断が遅れていた。
その隙を見逃さないミハエルは素早くサイドのギリギリを攻め始める。

チャーリー「さあミハエルくんがサイドアタック! 手順は変わりましたが予定通りヴィオラが攻める!

隣の人「いいぞ新入りーー!!」

フィッツウォルタ「流石だなミハエル。 怪我をしても勝負勘は健在、判断の早さも一級だ。」

隣の人(あれ…この人ってば新入りの事も詳しそう、オレはチィーっとも知らないのに。 …なんかデジャブ。)

910 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 19:08:30 ID:???

ミハエルはサイドに寄るとグングン上がり始める。
だが流石にミランの選手達がそれを容易く許す筈が無い。
DMFのファルコーニは勿論、サイド寄りのCBであるフィリッポもこれを阻止に走った。

ファルコーニ「こんな序盤から調子に乗らせてたまるか…。」
フィリッポ「援護するぜ、アンドレア!」

ミハエル「随分と遅かったですネ、ミランともあろう方々が。」

ファルコーニ「黙れ!」

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエル   ドリブル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★ファルコーニ タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  フィリッポ  タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 抜き去った、これは早速チャンス発生だ
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、ディノがフォロー、ステファノがフォロー)
≦-2 → ミランボールに

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミハエルのマークがダイヤ・ハートで[ローズダンサー(+2)]が発動。
ミハエルのドリブルは現在レベル本来の能力値から-2処理。

911 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 19:08:46 ID:???
 ★ミハエル   ドリブル( ダイヤ10 )66 +( 32 )+(サイドアタック+1)=★

912 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 19:08:58 ID:???
★ミハエル   ドリブル( クラブ8 )66 +( 64 )+(サイドアタック+1)=★

913 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 19:14:10 ID:???
★ファルコーニ タックル( ハート5 )68 +( 66 )+(人数補正+1)=
  フィリッポ  タックル( ハートJ )67 +( 25 )+(人数補正+1)=★


914 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 19:18:28 ID:???
今度はファルコーニが…凄い試合になりそうだ

915 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 19:43:24 ID:???
残念だけどミハエルでの突破は厳しそうですね

916 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 20:22:16 ID:???

◎ミハエル ドリブル( ダイヤ10 )66 +( 3 + 2 )+(サイドアタック+1)+(ローズダンサー+2)=[74]
◎ファルコーニ タックル( ハート5 )68 +( 6 + 6 )+(人数補正+1)=[81] ※覚醒
 フィリッポ  タックル( ハートJ )67 +( 2 + 5 )+(人数補正+1)=75

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → ミランボールに
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミハエル「It's show time!」

ヒュンヒュン トーン

かつてペレが初めてやって魅せたと言われるシャペウを…
行くぞ繰り出すぞと見せかけ、右に左に上に下にまるでお手玉のようにボールを操った。
そしてそれを繰り出すミハエル自身の動きはまるで舞踏を踏んでいるかの如くである。

ファルコーニ「奇妙な動きだが、確かなテクニックに裏付けられている…
        しかし動作が徐々に大きくなっているぞ! そこだっ!」 ダァッ

ファルコーニはミハエルの隙を見逃さなかった。
ボールのワンタッチを繰り返す度、捉える足が僅かにボールの芯からズレていた事に。
これこそがミハエルの後遺症…ドリブラーにとって致命的と言える感覚の狂い≠セった。

ガシィッ!!

ミハエル「うっ!? ジーザスッ…!」

※ファルコーニが6ゾロ覚醒、タックルフラグを取得。

917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 20:24:50 ID:???

ファルコーニ「さて…仕切り直させて貰う。」 パシッ

ボールを足元に収めたファルコーニは、緩やかなボールを前に出すと同時に自身も位置を動かした。

バンビーノ(このボールは…リターンか。) トンッ

パスを受けるバンビーノは、ボールに込められた意思を察してファルコーニの動く先へとリターン。
そこからファルコーニのゲームメイクが始まった。

ブンナーク「ケッ、わざわざ戻すとはバカなヤローだ!」

ファルコーニ「(PA内のブンナークは、当然戻りつつオレのボールを狙う…だが)ここだ!」

ブンナーク「なにぃっ!?」

シュパァァァァァン!!

チャーリー「おっと、ファルコーニくん! ブンナークくんが追いつくよりも早く、ここは逆サイドに振った!
       鋭い弾道がピエトロ・バルタリくんの元へと向かうぞっ!」

新田「通すかよぉっ!!」

ファルコーニは緩やかなパス、リターン、キープの三重奏から、突如として速く長いパスへと転じた。
このスピードに追い着こうと、新田が一人走り翔ける。

918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/15(木) 20:27:03 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ファルコーニ ピンポイントパス(! card)70 +(! dice + ! dice)=★
 ★新田 パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パス成功、ピエトロに渡った。
=1〜-1 → 左から順に(デヤンがフォロー、ディノがフォロー、オジオがフォロー)
≦-2 → ヴィオラボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ファルコーニのマークがダイヤで[キラースルー(+2)]が発動。
また発動且つ2差以上の勝利の場合、サイドギリギリの位置でピエトロがボールを受ける。

919 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 20:27:27 ID:???
★ファルコーニ ピンポイントパス( スペード3 )70 +( 44 )=★

920 :森崎名無しさん:2012/03/15(木) 20:27:33 ID:???
★新田 パスカット( ダイヤ3 )66 +( 64 )=★

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