キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】
1 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/02(金) 02:24:54 ID:???
*せつめい*
このスレはキャプテン森崎をベースにしっちゃかめっちゃか色んなジャンルの作品を鍋にぶち込んだ挙句。
じっくりコトコト煮込んだあと、東方projectというお皿に盛りつけたようなスレです。
そういうカオスなお話が大好物ですというお方だけお付き合い下さいますようお願いします。
物語は参加者さんの投票・カード、ダイスの判定結果によって変化しながら進行します。
[前回のあらすじ]
長崎で鳴らした俺こと佐野満は、よくわからないまま幻想郷に流されたが、
霊夢ちゃんの手を借り、居候をさせてもらう事になった。
しかし、幻想郷でくすぶっているような俺じゃあない。
ボールさえあればサッカーを通してなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし巨大なスキマ妖怪を
叩き起こす、俺達、特攻野郎イレギュラーズ!
佐野「俺は佐野満。 通称軽業師。 小細工まみれのドリブルとオーバーヘッドキックの名人。
俺のような天才サッカー選手でなければ百戦錬磨のつわものどものキャプテンは務まらん」
剣崎「俺は剣崎一真。 通称オンドゥル王子。 自慢の滑舌でみんなの耳はボドボドだ!
ハッタリかまして、技の習得に練習機会を3回使わせちゃうぜ」
律子「私は秋月律子、通称りっちゃん。 チームの頭脳。 情報収集は美貌(リッチャンハカワイイデスヨ)と頭の良さでお手の物!」
クーガー「よおお待ちどう。 俺様こそクーガー。 通称兄貴。 スピード狂としての腕は天下一品!
奇人? 変人? スクライド出典なら仕方ない」
ブースター「ブースター。 通称唯一王。 物理の天才だ。 カモネギだってデリバードだってぶん殴ってみせらぁ。
でもヒヒダルマさんとゴウカザルさんだけは勘弁な」
俺達は、3ヶ月待てばいいだけなのに早く帰りたい為にあえてサッカーに挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎イレギュラーズ!
助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。
514 :
森崎名無しさん
:2012/03/22(木) 01:27:55 ID:???
ジャーンク!
515 :
森崎名無しさん
:2012/03/22(木) 16:36:10 ID:???
これ滝にドリブルゴール狙われたらやばくないか?
516 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 00:39:41 ID:???
>>514
ジャンクマン「呼んだ?」
>>515
滝君はサイド際じゃなくてもドリブル上手いですからねぃ。。。
>★穣子 ドリブル ( ダイヤ8 ) 49+( 5 + 5 )+(オータムスカイ+5)=64★
>★水銀燈 タックル ( ハート9 ) 50+( 1 + 2 )=53★ *吹っ飛び*
>≧2→神は言っている。 秋は出落ちではないと……。穣子が水銀燈を抜き、右サイドの滝へとパス!
============================================================================================
カッ タンッ!!
穣子「見よ、この神々しくもしなやかなる神の跳躍を!」
意味不明な言葉を吐く事には定評のある秋姉妹であるが、彼女たちも彼女たちなりに真剣にこの試合に挑んでいる。
逆転をする為にもこのカウンターは必ず成功させてみせると、
穣子は自慢の跳躍力を生かし足首でボールを挟み込みながら水銀燈を飛び越えようとする。
水銀燈「ふんっ、だったらこっちも飛び上がればいいだけでしょうが……!」
だが、水銀燈もそれをただ指を咥えてみているだけではなかった。
頭上を越えるようなジャンプを相手がするつもりならば、こちらも同じように跳躍し空中でボールを奪えばいいだけの事。
先ほどダークドリームが抜かれた時に、既に穣子のこの技――オータムスカイを見た際に考えた対処法を、
水銀燈は即座に実行し、穣子に追いすがるようにしてボールを奪おうとするのだが……。
バキャッ!!
水銀燈「っ!?」
穣子「?」
水銀燈はボールに触れる事こそ成功したものの、それを奪い取る事は出来ず逆に弾き飛ばされ。
穣子は吹き飛ぶ水銀燈を不思議そうな目で見ながら、着地をするのだった。
517 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 00:40:48 ID:???
霖之助「あぁぁ〜っと、駄目だ! 水銀燈選手、穣子選手の突破を止められないィ!
逆に空中で弾き飛ばされてしまいましたァッ!」
観客「あれ? なんで吹っ飛んでるんだ、あの5番(水銀燈)」
「穣子様が新しい技を開発したのか? 強引なオータムスカイ的なのを」
「いや、今の穣子様のジャンプは普通のオータムスカイっぽかったぞ?」「パワー負けして墜落、とかならまだわかるけどなぁ……」
これを見て観客たちは穣子の突破を喜びつつも、何故水銀燈が吹き飛ばされたのかと疑問を抱く。
例えばこれが強引なドリブルなどといった相手を跳ね飛ばす事で突破を図るパワー系統のドリブルならばわかるが、
穣子のオータムスカイは、あくまでも相手を飛び越える事で敵のタックルから逃れようとする技なのである。
当然ながらこれを受けた者が吹き飛んだ事例などある筈が無いし、穣子自身にも大してパワーがある訳ではない。
空中でせめぎ合った結果、零れ球になる……或いは、一方が押し負けてボールを手放すくらいはあっても、
ディフェンスをした側が吹き飛ばされてしまう……というのは、信じがたい結果であったのだ。
来生「なんだなんだ? なんで吹っ飛んだんだ?」
慧音「……恐らくは小柄過ぎるが故に、穣子程度の力にも敵わない程、あの水銀燈という選手はフィジカルが弱いんだろう。
先ほどは強引な突破を見せていたものの、アリスの言っていたように、アレはパワーではなく技術を駆使したものだったしな。
純粋な腕力、脚力、体の強さは脆弱なのだろう」
来生「ほへー……。 ……でも、あの5番(水銀燈)より小さい奴や、
同じくらいの大きさの奴だって幻想郷にはたくさんいるけどそいつらはポンポン吹き飛ばされる程体弱くないぞ?」
慧音「む……。 それはそうだが……」
アリス「(何かあるのかしらね……? なんだか、妙に体が軽そうに見えるんだけれど……)」
慧音も尤もらしい事を言い、水銀燈が吹き飛ばされた説明をしようとするも……。
来生の純粋な疑問には適切な答えを出せず、口をもごもごさせ言葉に詰まる。
そしてその横では、アリスがフィールドで倒れ込む水銀燈に対し懐疑的な視線を送るのだった。
518 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 00:42:17 ID:???
水銀燈「ゲホッ……くっ……!」
佐野「おぉぅ……とうとう水銀燈が突破されちまったか。 (こりゃちょいとまずいか?)」
前線から戻り始めていた佐野は、喘ぐ水銀燈を見、それからボールを持ち突破をした穣子に視線を送る。
センターラインを越えた穣子はそのままボールを右サイドの滝へとパス。
ボールを受け取った滝は、正に水を得た魚のように右サイドを猛スピードで駆け上がり。
まずは点差を無くす為にと、一気にイレギュラーズゴールを目指す。
霖之助「さぁ〜、ここでボールは滝選手に渡ったァ!
現在時間は後半21分! 残り時間はロスタイムを入れると10分といった所か!?
1ボスチーム、逆転を狙うならばここで点を返しておきたい所!
滝選手、右サイドを駆け上がりますが一体何を狙うかァ!?」
佐野「(くそっ、水銀燈が突破されてユーノ君がナズーリンのマークについてるから残ってるDFは3人しかいねぇ!
こっから考えられる1ボスチームの攻撃法は、センタリングからのFWのダイレクトシュート。
そして、ナズーリンがユーノ君のマークを引っぺがしてもう一度滝さんがチューチュートレインを撃つ。
後は……滝さんのドリブルはサイド際じゃなくても十分驚異だ。 ドリブルゴールを狙ってくる可能性だって考えられる!
どうする……剣崎さんたちに何か指示を出すべきか!?)」
A.滝さんはFWにクロスを上げてくる! カインさんと剣崎さんはゴール前を固めて、レイさんは上げられる前にプレスをかけてもらおう!
B.今度もチューチュートレインを狙ってくる! レイさんをナズーリンへのパスコースに割り込ませるぞ!
C.ドリブルゴールの可能性が大だ! DF全員をゴール前に固めてしまおう!
D.いや、ヤマ勘が外れるととんでもない事になりそうだ。 ここは何もしない方が得策だな!
E.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
519 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 00:46:49 ID:6czaEHvs
C
520 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 00:55:21 ID:rxtZ8CMM
C
521 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:08:19 ID:???
>C.ドリブルゴールの可能性が大だ! DF全員をゴール前に固めてしまおう!
==============================================================================
佐野「(FWはぶっちゃけ怖くない、常識人な滝さんの性格上、マークされてたらそいつを使うのは躊躇う筈。
ならここはドリブルゴール警戒だな。 レイさん!)」
サッサッ
レイ「(ん? えーっと、ありゃ『ゴール前を固めろ』だっけか……よし!)」
滝がドリブルゴールで同点弾を狙いに来ると読んだ佐野は、即座にサインを出しレイをゴール前に向かわせた。
剣崎、カインの両者はタックルが不得手であり、滝がゴール前に突っ込んで来れば高確率で抜かれるだろう。
しかし、チーム内でも随一のボールカット能力……特にタックルのセンスがずば抜けているレイならば、
滝を止められる筈だと判断しての事である。
こうしてイレギュラーズが先手を打って1ボスチームの攻撃への対応をした後、
滝はミドルサードに差し掛かってからフィニッシュをどうすべきかと考え……。
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★滝の判断→! card=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→そのとき 不思議な事が起こった。 滝「なんか今なら、ドイツのサイドアタッカーの撃ったシュートが撃てる気がする!」
ダイヤ→滝「(ナズーリンならマークも引きはがせる筈! ナズーリンに渡して、チューチュートレインだ!)」
ハート→滝「(今はMFの俺がもう1点取っちゃFWたちの立つ瀬もねぇだろ。 ルーミアに低いクロスだ!)」
スペード・クラブ→滝「(さっきのセービングを見る限り、敵GKは大した事ない。 一対一に持ち込めば勝てる筈!)」
522 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:09:16 ID:???
★滝の判断→
クラブ3
=★
523 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:09:35 ID:???
きた!
524 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:11:47 ID:???
その内JOKERでマジンゴーとか叫びそうな気がしてきたわ
525 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:33:30 ID:???
>>523
いくで!
>>524
JOKERで剣崎さん滝君に引き抜かれあるで。
>★滝の判断→ クラブ3 =滝「(さっきのセービングを見る限り、敵GKは大した事ない。 一対一に持ち込めば勝てる筈!)」★
========================================================================================================================
ここで滝は己が敵陣ゴールまで単独で突破し、ドリブルゴールをする事を選択した。
律子のセービングを一目見て、彼女の実力はそこまで高くなく、自分でも単身でゴールが出来る可能性がある事を把握し。
また、もしもボールを零されてもダイレクトシュートに強いFWが2人いる分、ボールを失っても尚チャンスは続く筈だと考えての事である。
その考え方は先ほどレティのいるゴール目掛けてドリブルゴールを狙った佐野の思考と似通っており、
その時の佐野の行動の結果は、レティに止められた挙句その後続いたチャンスも悉く潰されてしまうという散々な有様だったのだが……。
滝がそんな事を知る筈もなく、彼はゴールを見据えると更に加速をして中央へと寄りペナルティエリアへと侵入をする。
霖之助「あっとぉ!? これは滝選手、センタリングを上げずに自らゴール前に突っ込んでいったァ!
しかし、イレギュラーズもこれを読んでいたか!?
左サイドバックのレイ選手もゴール前を固め、万全の守備の体勢を取っているぞォ!?」
来生「おお、滝の奴俺の真似してやがる!!」
アリス「別にドリブルゴールがあなたの専売特許って訳でもないでしょうに……」
慧音「しかしこれはまずいぞ、イレギュラーズ。 滝君のドリブルはサイド際でなくても十分通用するレベルだ。
それに零れ球にしてはフォロー役がいない分、FWがねじ込みに来る可能性が高い」
剣崎「佐野の読み通りか!」
カイン「フッ……頼りなく思えるが、なんだかんだで指示は的確だな……」
レイ「後はあたいたちがコイツを止めて、佐野の指示に応えるだけさッ!」
滝「(ここを抜いて……同点だッ!!)」
526 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:34:32 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★滝 ドリブル (! card) 52+(! dice + ! dice)=★
★レイ タックル (! card) 53+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
★剣崎 タックル (! card) 46+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
★カイン タックル (! card) 47+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→滝、執念のドリブル突破! そのまま律子と一対一に!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に(ルーミアがねじ込み)(リグルがねじ込み) (ユーノがフォロー)
≦−2→イレギュラーズボールに。
【補正・備考】
滝:ダイヤかハートで「スキルステップ(+3)」
レイ:ダイヤで「シマリス脚(+2)」
527 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:34:55 ID:???
★滝 ドリブル (
ハート4
) 52+(
2
+
5
)=★
528 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:36:13 ID:???
★レイ タックル (
スペード10
) 53+(
3
+
5
)+(人数差補正+1)=★
529 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:36:37 ID:???
★レイ タックル (
クラブK
) 53+(
4
+
4
)+(人数差補正+1)=★
530 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:37:29 ID:???
★剣崎 タックル (
クラブ3
) 46+(
1
+
5
)+(人数差補正+1)=★
531 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:37:55 ID:???
★剣崎 タックル (
クラブ2
) 46+(
1
+
2
)+(人数差補正+1)=★
532 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 01:38:05 ID:???
★カイン タックル (
ハート10
) 47+(
2
+
6
)+(人数差補正+1)=★
533 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:57:16 ID:???
>★滝 ドリブル ( ハート4 ) 52+( 2 + 5 )+(スキルステップ+3)=62★
>★レイ タックル ( スペード10 ) 53+( 3 + 5 )+(人数差補正+1)=62★
>★剣崎 タックル ( クラブ3 ) 46+( 1 + 5 )+(人数差補正+1)=53★
>★カイン タックル ( ハート10 ) 47+( 2 + 6 )+(人数差補正+1)=56★
>=0→ボールはこぼれ球に。リグルがねじ込み
============================================================================
スササッ タタンッ バッ!
滝「(こいつを奪えるか……!?)」
ゴール前に立ちはだかる3人のDFを相手に、滝は軽快かつ巧みなフェイントを小刻みに入れながら突破にかかった。
相手のタイミングをズラし、狙いを逸らせる効果のある滝の技――スキルステップ。
サイド際でなくともその丁寧で教科書的な鮮麗されたドリブルは並の者では止められそうになく、
事実剣崎とカインの両者は思い切りタイミングを外され抜かれそうになっていたのだが……。
レイ「甘いよッ!!」
ズザァァァッ!! バチィッ!
滝「なにィ!?」
しかし、俊敏性に優れたサイドバック――レイ=クウゴだけはステップを踏むたびに出来る僅かな隙を見つけ出し、
鋭いスライディングタックルで滝からボールを零す事に成功をするのだった。
霖之助「あぁぁぁぁ〜っ!? 駄目ですッ! 滝選手突破ならずゥッ!!
巧みなボール捌きでしたが、しかしレイ選手の素早く、鋭いスライディングタックルがボールを弾き返しましたァッ!!」
来生「あちゃ〜、滝も惜しい所まで行ったんだけどな〜」
慧音「いや、しかし滝君は十分な仕事をやった」
アリス「ええ、そうね」
534 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:58:17 ID:???
レイ「(ちっ、奪えなかったかい!)カイン、剣崎! ボールを……」
リグル「あわわ……こ、こっちに来た!?」
カイン「むっ……しまった!?」
滝は確かにドリブルに失敗をした。
律子に一対一を挑む前にレイに止められ、ボールを零れ球にしてしまった。
しかし、それでも及第点を与えられる程度の仕事はしたと言えただろう。
何故ならレイが弾いたボールは高く跳ね上がり、ゴール前で詰めようとしていたリグルの方へと飛んで行ったからである。
滝「よ、よし……! リグル、ねじ込め!!」
律子「(まずい……! ここで点を決められる訳には……!)剣崎さん、カインさん、カバーを!」
カイン「くっ……ここからでは……!」
剣崎「俺はいけるぞ! 止めてやる!」
これを見た滝は、ドリブルを止められた事に未だショックを感じながらも、気持ちを切り替えつつリグルにねじ込むよう指示。
逆にピンチは尚も続いていると察知した律子は素早くDF陣に指示を飛ばすが……。
位置の関係からかカインはクリアーには間に合いそうになく、剣崎だけが全力でシュートコースを塞ぐよう駆けてゆく。
律子「(間に合うのは剣崎さんだけ……? これは……また私までボールが飛んでくるかもしれないわね……)」
急ぐ剣崎に、落ちてくるボールを見ながら観念をしたかのようにシュート体勢を取るリグル。
彼らを見つめながら律子は心の中でそうつぶやくと、ここはどう守るべきかと思案をした。
535 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 01:59:18 ID:???
☆どのセービング方法でいきますか?
A.思い出ボム (思い出数によって補正変化。 現在は+5でキャッチします。) ガッツ消費120
必殺キャッチです。律子の所持する思い出によって補正の数値が変化します。
B.パンチング (セーブ力に固定で+4します。) ガッツ消費80
パンチングです。味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。
C.キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費40
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
D.とびだし (競り合い力+浮き球補正+スキルで判定します。) ガッツ消費40
対ダイレクトシュート時、ゴール前から飛び出して撃たれる前にキャッチします。
人数補正を受けますが反則の危険性もあります。
-----------------------------------------------------------------------------
律子セーブ力:43+(思い出補正+3)
律子競り合い力:48+(思い出補正+3)+(人数差補正+1)
リグルのリグルキックの威力:51
律子ガッツ 700/700
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
536 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:01:23 ID:6czaEHvs
D
537 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:01:54 ID:8wK5FOLc
D
538 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 02:09:08 ID:???
>D.とびだし (競り合い力+浮き球補正+スキルで判定します。) ガッツ消費40
================================================================================
律子「(……やっぱり今の私の実力じゃ撃たれてからセーブに行ったんじゃ間に合わないわ!
撃たれる前に、キャッチするしかない!)」
咄嗟にそう判断をした律子は、先にルーミアにボレーシュートを撃たれた時と同様ゴール前を飛び出す。
そしてそれとほぼ同時、浮いたボールに合わせたリグルは腰を深くまでかがめて溜めを作り……。
やがてキッと宙に視線を向けると、意を決したかのように大きく飛び上がりシュートに向かった。
バッ!
リグル「こ、これが私のリグルキックだ〜!!」
剣崎「ウェッ!?(こ、この蹴り方は……!?)」
律子「撃たせないわよ!」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★リグル リグルキック (! card) 51+(! dice + ! dice)=★
★律子 低い飛び出し (! card) 48+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)+(思い出補正+3)=★
★剣崎 ブロック (! card) 51+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→リグルのリグルキックがゴールに突き刺さる! 佐野とは違うのだよ佐野とは!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。
そして左から順に(ルーミアがねじ込み、ゴールはからっぽ)(ルーミアとカインで競り合い)(ユーノがフォロー)
≦−2→イレギュラーズボールに。
【補正・備考】
剣崎:ダイヤで「トリロバイトメタル(+4&100消費)」
539 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 02:10:54 ID:???
ごめんなさい、律子は正しくは低い飛び出しではなく高い飛び出しでした。
間に合えば律子は以下で引いてください。
★律子 高い飛び出し (! card) 48+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)+(思い出補正+3)=★
540 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:12:26 ID:???
★リグル リグルキック (
ダイヤ10
) 51+(
4
+
2
)=★
541 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:13:53 ID:???
★律子 高い飛び出し (
クラブ5
) 48+(
6
+
2
)+(人数差補正+1)+(思い出補正+3)=★
542 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:14:54 ID:???
★剣崎 ブロック (
クラブJ
) 51+(
6
+
4
)+(人数差補正+1)=★
543 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/23(金) 02:18:59 ID:???
リッチャンハSGGK(Super Glasses Goal Keeper)デスヨ!
といった所で本日はここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
544 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:30:48 ID:???
乙でした
ゴールが開くのは怖いが判定がないと経験値もためられないし積極的に前に出ないとな
バランス崩されちゃあどの道点取られちゃうし
545 :
森崎名無しさん
:2012/03/23(金) 02:35:23 ID:???
思い出も溜めとかなきゃ駄目だな
546 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 00:45:41 ID:???
>★リグル リグルキック ( ダイヤ10 ) 51+( 4 + 2 )=57★
>★律子 高い飛び出し ( クラブ5 ) 48+( 6 + 2 )+(人数差補正+1)+(思い出補正+3)=60★
>★剣崎 ブロック ( クラブJ ) 51+( 6 + 4 )+(人数差補正+1)=62★
>≦−2→イレギュラーズボールに。
>※律子のキーパー経験値が「5/60」になりました。
===================================================================================
リグルの持つ必殺ダイレクトシュート――その名も安直なリグルキックは、高低どちらの浮き球にも合わせられる万能シュートである。
だが、高低どちらにも合わせられるとはいえど……威力もまた同じなのかと問われれば、答えは否だった。
リグルのリグルキックは、浮き上がったボールに対して跳躍をし右足の裏で思い切りボールを蹴り抜くだけという単純な原理のシュート。
しかし、リグルの身長の低さ故か、高いボールに合わせる時には自然と不恰好な形となってしまい、
満足に自身の体重全てをボールに伝える事が出来ないのだ。
リグル「(よし、ここで体勢を整えて……!)」
飛び上がりながら空中で丁寧に姿勢を制御し、シュートを放つ構えを取るリグル。
自らの力量を誰よりもよく知っているが為に気弱な彼女も、ここで撃たないという選択肢は取れない。
足の裏を見せ、思い切りボールに渾身のキックを叩きつけようとしたのだが……。
バッ!!
律子「撃たせないわよっ!」
リグル「うわぁっ!?」
ガチィィッ!
それより早くゴール前を飛び出した律子がガッチリと両手でボールを掴み取り、リグルの蹴りは空振りと終わった。
もしもこれが低いボールでの争いだったならば、幾らかリグルも有利にはなっていたかもしれないが……。
そんな事はリグルにとって何の慰めにもならなかったし、1ボスチームの攻撃失敗という結果が消える訳でもないのだった。
547 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 00:46:43 ID:???
霖之助「あぁ〜っとぉ!? リグル選手、お得意のダイレクトシュート!
リグルキックを放とうとしましたが、それより早くゴールキーパーの律子選手が飛び出しボールをキャッチしたァ!
律子選手、これは好判断! イレギュラーズ、辛くもピンチを凌ぎきりましたァ!」
慧音「うーむ……やはり1ボスチームのネックはこの決定力の欠如だな……。
滝君、そしてナズーリンのシュートがあるとはいえ……FWが点を取れないというのは大問題だ」
アリス「滝もナズーリンもスタミナがある方じゃないから連発出来ないし、
そもそも両サイドに離れているんだからコンビプレイを使える機会も限られてるもの。
アレで1点を取れた所で、その後に続くものが無いわ……」
来生「やっぱFWは点を取れなきゃ駄目だよな〜、うんうん」
リグル「ひえぇ……撃たれる前に止められちゃったよ〜……」
滝「(くそっ、折角のチャンスだったのに……!)みんな、戻るぞ!」
ルーミア「わは〜!」
剣崎「(あのリグルって子のシュートのフォーム……やっぱり……)」
カイン「フッ、いい空中戦だったぞ律子。 ナイスキャッチだ」
律子「ふふ、どうも(……ふぅー、危ない。 やっぱりまだちょっと怖いわね……)」
この結果を受けて、実況、観客、そして選手達の反応は様々であった。
1ボスチームの格上チームとして認識をされている3ボス同盟の面々は、改めて1ボスチームの欠点――得点力不足を指摘。
ほぼレティ頼みとはいえ守備は堅く、サイドハーフが優秀である為に突破力もある以上。
後はこの得点力さえどうにかできれば、1ボスチームも上に上がる事が出来ると分析する。
そしてシュートを失敗した当の本人――リグルはあからさまにしょげ返りながら重苦しい表情を見せ……。
滝は小さく舌打ちをしつつ、リグル、ルーミアの2人を引き連れて守備に戻っていった。
その3人の背中を見ながら、カインの言葉に笑顔で答えつつ律子は心の中でそっと安堵のため息を吐く。
アイドルとして日頃から相応のトレーニングはしていても、それはあくまでダンスを踊ったり体力をつけたりといったレベルのもの。
ゴール前での競り合いに恐怖心を抱くのも当然の事だが……あくまでも彼女はそんな弱気な一面は見せず、
ただただクールに笑みながら、ギュッとボールを握りしめるのだった。
548 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 00:47:45 ID:???
ブースター「キュ〜!」
佐野「ふぃー……なんとかりっちゃんが止めてくれたか! (りっちゃんも結構余裕そうだし、心配はいらなそうだな。
さて、それはそれとしてりっちゃんにどう指示を出すべきか……。
時間は……25分。 このまま敵陣まで切り込んじまえば、相手は反撃する余地も無くなりそうだが……)」
A.「ユーノ君が戻ってきてるぞ、ユーノ君にひとまず渡せ!」
B.「クーガーさんに渡せ! クーガーさんのスピードで反撃だ!」
C.「左のアイビスさんを使え! 滝さんが上がったから左はがら空きだ!」
D.「思いっきり前に蹴飛ばせ! とにかくゴール前からボールを離すんだ!」
E.「(いや、りっちゃんに指示はいらんだろう。 ここは黙しておくべし)」
F.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
>>544
どうも乙感謝です。反則の危険性もありますが、
セーブが低い現状は飛び出せる場面では飛び出した方が有利に働く事が多いですからね。
>>545
思い出がある状況でなら、りっちゃんの思い出ボムはかなり使えるセービングです。
使い時を考えて活用しませう。
549 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 00:54:17 ID:WygnY9/o
D
550 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 00:54:47 ID:rBaFfEKw
B
出し惜しみをする時間帯じゃない
551 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 00:57:29 ID:q7gYD3K2
B
552 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 00:59:07 ID:ylHe6hh+
C
553 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 01:19:44 ID:???
>B.「クーガーさんに渡せ! クーガーさんのスピードで反撃だ!」
===============================================================================
律子「わかってるわ、クーガーさんッ!!」
素早く自陣からボールを離し、敵陣深くまで押し込ませ、かつキープ出来るだけの実力を持つ選手。
律子がボールを渡せる範囲においてその条件を満たせる者はクーガーしかおらず。
佐野が迷いなく指示を飛ばすと同時、律子も同じ事を考えていたのかクーガーへとパスを出す。
そしてこのボールを受け取ったクーガーはくるりと反転をして前を向くとニィ、と笑みを浮かべ……。
クーガー「残り時間5分……? ハッ、1点を取るには多すぎるくらいだァ!!」
ダダダダダダダダーッ!!
猛スピードで右サイドを駆け上がり始めたのだった。
霖之助「あぁぁぁああ〜っとぉ、またも出ました! クーガー選手のとてつもなく速いサイドアタックゥ!!
速い速い! 1ボスチーム前線メンバーも懸命に戻りますが、追いつけないィッ!!
ボールを持っている筈のクーガー選手とまるで差が縮まりませんッ!!」
アリス「本当に速いわね……しかもそれでいて足元のボールもちゃんと足でコントロールしてるわ」
慧音「うむ……実際、あのスピードで前半はチャンスを作り、1点も取っているからな。
後半はこれまで殆ど試合から消えていたが」
来生「おっ、秋神様のおっぱい小さい方が止めに行ったぞ」
クーガー「試合終了間際になるといつも思うんですああもう試合が終わってしまうのかもっともっと試合を続けていたい
ひかれるカード振られるダイス思いがけぬ伏兵の活躍エースの不振こうなるだろうと思い設定をしても
ダイスの運命の悪戯であっさりと覆ってしまう実力差だから面白いそれが面白いもっともっと筋書きの無いドラマを見ていたい
しかしそろそろ試合パートを終えて日常パートに入りたいと思う矛盾、そして日常パートに入ると試合をしたいと思う揺れる思い
だがどのような思いを抱こうとあと5分で試合は終わってしまうならばその5分を目一杯楽しむ為に!
俺はッ! ただッ!! 駆けるのだァァァァァアアッ!!」
静葉「神は言っている……ここで終わる運命ではないと(延長的な意味で)」
554 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 01:21:04 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★クーガー ドリブル (! card) 54+(! dice + ! dice)=★
★静葉 タックル (! card) 47+(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→サラマンダーよりはやーい。クーガーさん、静葉を抜き去り更に突き進む!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に(ダークドリームがフォロー)(ユーノとナズーリンで競り合い) (ナズーリンがフォロー)
≦−2→イレギュラーズボールに。
【補正・備考】
クーガー:ダイヤで「やや華麗なドリブル(+2)」
555 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 01:22:18 ID:???
★クーガー ドリブル (
クラブ3
) 54+(
2
+
6
)=★
556 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 01:22:45 ID:???
★静葉 タックル (
ハート10
) 47+(
6
+
2
)=★
557 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/24(土) 01:23:42 ID:???
兄貴が危なげもなく抜いた、という所で本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
558 :
森崎名無しさん
:2012/03/24(土) 01:25:32 ID:???
≧2→文よりはやーい。 を目指せ!乙でした
559 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 00:25:58 ID:???
>>558
どうも乙感謝なり〜。
>★クーガー ドリブル ( クラブ3 ) 54+( 2 + 6 )=62★
>★静葉 タックル ( ハート10 ) 47+( 6 + 2 )=55★
>≧2→サラマンダーよりはやーい。クーガーさん、静葉を抜き去り更に突き進む!
==================================================================================
シュターッ!!
クーガー「そんな速度で俺を止められるかァァァ〜ッ!!」
静葉「これもまた……神々の遊び……」
驚異的なスピードで駆け上がるクーガーを前に、静葉は何も出来ずそのまま素通し。
元々静葉の守備力は殆ど期待できないが為にこの結果はある意味で当然なのだが……。
それでも、もしここでボールを奪えていたらまだもうワンチャンスあったというのに……と観客たちは大きなため息を吐く。
観客「もう駄目だぁ、おしまいだぁ……!」「くそーっ、新参チームなら勝てると思ったのに!」
「このままゴールまで押し込まれたら反撃の時間すらねーぞ」
「ロングシュートに賭けるにしても、ミドルシューターがルーミアしかいないからなぁ……」「ん? ま、待て! アレを見ろ!」
佐野「(よしよし、このまま行けば例え追加点を取れなかったとしても相手も反撃する暇が無いんだから俺達の勝ちだ!
さて、フィニッシュはどうすっか……)」
ドドドドドドドドドドッ!
佐野「ん?」
レティ「C番、行くわよ!」
羽目玉C「ウゴジュルルル……」
佐野「げ、げげっ!? と、飛び出しただとォ!?」
560 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 00:27:11 ID:???
霖之助「あーっとぉ! ここで1ボスチーム、一か八かの博打に出ました!
CBレティ選手がサイドバックの羽目玉選手と共にゴール前から飛び出し、サイドのクーガー選手を止めに行くゥ!
一見危険にも思えますが……例えゴール前でボールを奪い返せても反撃出来るかどうか微妙な時間である以上、
多少のリスクを負ってでも前で止めようという事なのでしょう!」
今の今までゴール前から微動だにせず、前半では2失点を喫しながらも後半は1点も許さなかった1ボスチームキャプテン――レティ。
しかし、彼女はこの土壇場でゴール前から地響きを立てながら猛ダッシュをし、
羽目玉と共にクーガーを止めるべくサイドへと流れてゆく。
ここでボールを奪う事が出来れば、まだもう1度チャンスは作れ……同点に出来る可能性が出てくるのだ。
無論、もしも抜かれてしまえばレティがいないゴール前はスカスカ……イレギュラーズに3点目を入れられてしまうかもしれない。
だが、久方ぶりの勝利を手にする為にと、レティはあえてゴール前を飛び出したのである。
クーガー「いいのか? ゴール前を守ってりゃ、2−1のまま終われたかもしれないんだぜ?
わざわざ試合終了前に失点しに飛び出す必要もあるまいに」
レティ「2−1だろうが3−1だろうが負けは負け。 ならば同点にして、延長に望みを繋げさせてもらうわ!」
クーガー「ああそうかい。 なら……奪ってみるんだな!」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★クーガー ドリブル (! card) 54+(! dice + ! dice)=★
★レティ タックル (! card) 53+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
★羽目玉C タックル (! card) 43+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→クーガーさん、レティさんも抜いた! 試合終了間際、大チャンスが巡ってきたぞ!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に(ダークドリームがフォロー)(ユーノとナズーリンで競り合い) (ナズーリンがフォロー)
≦−2→1ボスチームボールに。
【補正・備考】
クーガー:ダイヤで「やや華麗なドリブル(+2)」
レティ:ダイヤかハートで「テーブルターニング(+2&吹っ飛び係数4)」
561 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 00:27:29 ID:???
★クーガー ドリブル (
ダイヤ5
) 54+(
4
+
3
)=★
562 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 00:30:20 ID:???
★レティ タックル (
スペードA
) 53+(
4
+
2
)+(人数差補正+1)=★
563 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 00:31:03 ID:???
ヒャッハー!勝ちはもらったー!
564 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 00:31:12 ID:???
★羽目玉C タックル (
JOKER
) 43+(
3
+
4
)+(人数差補正+1)=★
565 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 00:33:13 ID:???
羽目玉CにJOKER出たけどここってモブが名有りに昇格とかはあるんですか?
566 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 00:35:16 ID:???
>>565
無いですね。敵に覚醒も無いですし、基本的に1度戦った敵とは2度と戦わない予定ですので。
なので敵でJOKERが出た時はただの純粋な強制6ゾロだと思って下さい。
567 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:07:43 ID:???
>★クーガー ドリブル ( ダイヤ5 ) 54+( 4 + 3 )+(やや華麗なドリブル+2)=63★
>★レティ タックル ( スペードA ) 53+( 4 + 2 )+(人数差補正+1)=60★
>★羽目玉C タックル ( JOKER =強制6ゾロ) 43+( 3 + 4 )+(人数差補正+1)=56★
>≧2→クーガーさん、レティさんも抜いた! 試合終了間際、大チャンスが巡ってきたぞ!
=====================================================================================
ドダダッ!
レティ「(いくらスピードが速かろうと、止められない相手ではない筈よ……。
何があっても、ここは通さない……!)」
超高速でサイドを駆け上がるクーガーの迫力は正に圧巻の一言である。
ボールを持ちながらもそのスピードはナズーリンらが全力で戻ってくるスピードと大差が無く。
はっきり言ってレティの足の速さとは雲泥の差があるものだった。
しかし、ただ足が速ければドリブルが上手いという訳でもない。
実際この試合でも足の速かったアイビスが羽目玉にボールを零されたように、如何に足の速さを生かしたドリブルが出来るか。
上手くボールをキープし、相手に渡さず前に運ぶ事が出来るか……その技術こそが一番重要なのである。
逆を言えば、どれだけ足が速く、スピードのある相手であろうと、止める事は出来る筈だとレティは目を光らせながらクーガーに相対した。
クーガー「(……っと、こりゃ簡単には抜かせてくれそうにないか? フェイント……いや、いかん!
フェイントなどを入れてはスピードが落ちる!)」
そしてこのレティを目にして、クーガーもここを抜くのはそう容易い事ではないと瞬時に理解をした。
だが、だからといってフェイントを入れてレティを惑わすという選択肢も取らなかった。
何よりも速さを重視するこの男は、フェイントを入れる事でドリブルスピードが落ちる事を嫌ったのである。
とはいえ、このまま直進をするだけでは振り切る前にボールを奪われる。
ならばどうすればいいのか……クーガーはその答えをすぐに導き出した。
568 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:09:00 ID:???
クーガー「(ならこれだ!)そらっ!」
パシュッ!
レティ「なっ……!?」
クーガーの右足が少しだけ高く振られ、落とされ、レティの股下を縫うようにして一直線に進むボール。
俗に言う股抜きという初歩的ながらも効果的な技を前に、レティはこれに反応する事が出来ず。
羽目玉も全身全霊をかけてボールを追うも当然のように追いつけず……。
クーガーはそのままレティの横を通り過ぎ、ボールを拾うのだった。
レティ「(あんまりにもスピードに拘るから油断していた……! まさか、こんな安易な股抜きに引っかかるなんて……!)」
思わず茫然としたまま、レティは後ろを振り返り遠ざかるクーガーの背を見ながら己を恥じる。
この土壇場での大博打に失敗し、自分のいなくなったゴール前は……仲間の事を悪く言いたくはないが、事実上スカスカ。
仮にゴール前でボールを奪えたとしても、もう反撃をするだけの時間は残っていない。
辛うじてルーミアに渡してミドルシュートが撃てるかもしれないが、距離がある以上決まる確率は絶望的に低い。
事実上、同点にする事が不可能となった段階で、レティはガックリと肩を落とし……。
ヤマメ「く、くそぉっ! くそぉっ!! 新参チーム相手に3失点なんて出来ないよ!!」
キスメ「…………!」←(`・ω・´)としてる
ゴール前に残った守備陣は、せめてこれ以上点を奪われる訳にはいかないと最後の守備に備えていた。
霖之助「さぁぁぁぁ〜っ! イレギュラーズ右サイドハーフ、クーガー選手!
なんとなんと、レティ選手を鮮やかな股抜きで抜き去ってしまったァ!!
1ボスチーム、残るはキスメ選手、羽目玉B選手、そしてGKのヤマメ選手のみとなってしまったぞ!?
逆にイレギュラーズはゴール前には既にツートップのFW! 更に後方からはトップ下のダークドリーム選手が駆け込んでくる!
イレギュラーズ、ここで追加点を決めてしまうかァッ!?」
観客「なんてこった! レティさんまで抜かれるなんて!!」「くそ〜、なんだあの7番(クーガー)は! 妖怪か何かか!?」
「あんなドリブル出来る奴、Hズにだっていないぞ」
569 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:10:24 ID:???
佐野「おっしゃあ! やっぱクーガーさんは頼りになるぜ!(俺が抜けなかったレティさんを抜いたってのはなんかちょっと癪だけどな)
っと……それはさておき、最後はどうするかな?」
A.最後はこのキャプテンが決めるっきゃないだろ! 俺にクロスを上げるよう指示するぞ!
B.今度こそブースターがやってくれる筈! ブースターにグラウンダーのパスを出させよう!
C.ダークドリームのヘディングは中々良かったな。 ダークドリームにクロスを上げさせよう!
D.ここまで来たんだ、クーガーさんにゴールまで突っ切ってもらおう!
E.クーガーさんのミドルシュートだ! 覚醒するかもしれへんで!
F.いや、指示は別に必要ないな。 クーガーさんに任せよう。
G.その他 自由投票枠
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
570 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 01:10:44 ID:GsTYlFCs
D GO!
571 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 01:11:45 ID:MG1ceGjQ
D
572 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:23:31 ID:???
>D.ここまで来たんだ、クーガーさんにゴールまで突っ切ってもらおう!
==============================================================================
佐野「クーガーさ……!」
クーガー「ヒィィィイヤッハァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダーッ!!
佐野「……人の話は最後まで聞きませう」
佐野が指示を飛ばす前に、クーガーは全速力でペナルティエリアに駆け込んだ。
元々そういった意図の指示を出そうとしていた為に結果オーライではあるが、
もしも違う指示をしていたならどうなっていただろうと佐野は思わず考えてしまう。
佐野「(割とクーガーさんも己が道を往くって感じの人だよなぁ……)」
ある意味水銀燈やアイビスとは違う意味での問題児かもしれないと思いつつも、
とにかく今はゴール前でのボールの動きに集中しなければと佐野は試合に意識を再び向ける。
霖之助「さぁ〜、クーガー選手! またもペナルティエリアに入り、そのままゴールに向けて一直線に進んでゆくゥッ!!
先ほどはドリブルゴールで貴重な2点目を奪いましたが、果たして今度もまたドリブルゴールなるか!?
1ボスチームもキスメ選手、羽目玉選手が慌てて通させはしまいと行く先を塞ぐぞ!?」
羽目玉B「ゴボゴボゴボ……」
キスメ「…………!」←(`・ω・´)としてる
クーガー「ィヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャーッ!!」
573 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:24:36 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★クーガー ドリブル (! card) 54+(! dice + ! dice)=★
★キスメ タックル (! card) 45+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
★羽目玉C タックル (! card) 43+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ですよねー。 クーガーさん、そのままヤマメと一対一に!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に(ブースターがフォロー)(佐野がねじ込み) (左コーナーキック)
≦−2→1ボスチームボールに。
【補正・備考】
クーガー:ダイヤで「やや華麗なドリブル(+2)」
574 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 01:26:36 ID:???
★クーガー ドリブル (
スペード8
) 54+(
5
+
6
)=★
575 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 01:27:45 ID:???
★キスメ タックル (
クラブA
) 45+(
6
+
3
)+(人数差補正+1)=★
576 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:30:39 ID:???
おっと、羽目玉は正しくはBでしたね。間に合えばこちらで引いてください。
★羽目玉B タックル (! card) 43+(! dice + ! dice)+(人数差補正+1)=★
577 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 01:30:49 ID:???
★羽目玉C タックル (
スペードK
) 43+(
5
+
5
)+(人数差補正+1)=★
578 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/25(日) 01:33:12 ID:???
クーガーさん覚醒で新規ドリブル技ゲット。
益々佐野君の立場が危うい……という所で本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
579 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 09:58:54 ID:???
クーガー兄貴が輝くのはやっぱり嬉しいね
580 :
森崎名無しさん
:2012/03/25(日) 12:08:19 ID:???
★羽目玉B タックル (
スペードQ
) 43+(
1
+
3
)+(人数差補正+1)=★
581 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 00:12:22 ID:???
>>579
中の人も誰でも彼でも輝いてくれればうれしいです。わしゃどのキャラも好きじゃけ。
>★クーガー ドリブル ( スペード8 ) 54+( 5 + 6 )=65★
>★キスメ タックル ( クラブA ) 45+( 6 + 3 )+(人数差補正+1)=55★
>★羽目玉B タックル ( スペードQ ) 43+( 1 + 3 )+(人数差補正+1)=48★
>≧2→ですよねー。 クーガーさん、そのままヤマメと一対一に!
>※クーガーがダイス11を出し勝利したのでドリブルフラグを回収!
======================================================================================
迫りくるクーガーを前に、キスメは一歩も引かずドリブルコースを塞ごうとした。
桶に入っているが為に足を使ったプレイには滅法弱く、桶の強度を利用したブロックやパスカット、クリアーでしか活躍出来ないキスメ。
そんな彼女も、一縷の望みをかけて懸命に守備についたのである。
キスメ「…………!」
羽目玉B「グゴゴゴ……」
クーガー「(あくまでも抗うか……だが……!)」
キュッ グォッ!!
クーガー「その程度の速さで、俺を捉えられる筈がなァい!!」
シュパァァァンッ!!
キスメ「!?!?」←(゚Д゚≡゚Д゚)としてる
羽目玉B「グォゴゴゴ……」
クーガー「アヒャーヒャヒャヒャッ! あとひとーりっ!!」
しかし、現実は非情である。
どんな思いを抱えた所でも、実際のプレイがお粗末ではドリブルが止まる筈もない。
特にドリブルに自信を持ち、更にはこの試合の経験からか緩急をつけより足の速さを効果的に見せる技術――。
『割と高速なドリブル』を身につけたクーガーが相手では、キスメも羽目玉Bも相手になる筈が無かったのだった。
※クーガーが「割と高速ドリブル(+3)」を習得しました!
582 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 00:13:28 ID:???
霖之助「あぁぁぁぁああ〜っ!! 駄目だぁ! やっぱり止まらないィィイイイッ!!
クーガー選手、ゴール前で急加速をしてキスメ選手達を一気に抜き去ってしまったァ!!
これは前半終了間際、2点目を取った時と同様、最後までドリブルで突っ切ってしまうのかァ!?」
観客「それでもヤマメなら……ヤマメなら何とかしてくれる!」「せめて1点差のまま終わってくれー!」
この突破を見て観客席から漏れるのは、3失点だけはやめてくれという悲鳴の声色。
レティを主軸とした守備力を自慢とする1ボスチームを応援する観客たちからしてみれば、
そのチームが3失点などというお世辞にもよく守ったとは言い難いスコアを出すのは見たくないものなのである。
だが、当然ながらそんな事は敵チームであるイレギュラーズには関係が無い。
クーガーは迷う事なく高速で更に前進をし、いよいよヤマメと一対一となる。
クーガー「こいつを決めて3−1で終了だ!」
ヤマメ「やられてたまるもんか! 私だって守備自慢の1ボスチームのキーパーだァッ!」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★クーガーの判断→! dice 奇数でドリブル、偶数でシュート★
★クーガー ドリブル/シュート (! card) 54/51+(! dice + ! dice)=★
★ヤマメの判断→! dice 奇数でドリブルにそなえる、偶数でシュートにそなえる★
★ヤマメ そなえる (! card) 51+(! dice + ! dice)=★
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→クーガーさんがゴールイン! そして試合終了!
=1〜−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ブースターがフォロー。ヤマメはバランスを崩してる)(佐野がねじ込み。ヤマメはバランスを崩してる) (滝がフォロー)
≦−2→ヤマメが止めた! そのままルーミアにロングパス、起死回生のロングシュートを撃たせる。
【補正・備考】
クーガー:(ドリブル時)ダイヤで「割と高速ドリブル(+3)」、ハートで「やや華麗なドリブル(+2)」
583 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:16:09 ID:???
★クーガーの判断→
5
奇数でドリブル、偶数でシュート★
584 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:16:15 ID:???
★クーガー ドリブル/シュート (
ハート3
) 54/51+(
1
+
6
)=★
585 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:16:19 ID:???
★クーガーの判断→
2
奇数でドリブル、偶数でシュート★
586 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:16:30 ID:???
★クーガー ドリブル/シュート (
ダイヤ8
) 54/51+(
6
+
6
)=★
587 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:17:25 ID:???
★ヤマメの判断→
4
奇数でドリブルにそなえる、偶数でシュートにそなえる★
588 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:20:04 ID:???
★ヤマメ そなえる (
スペード8
) 51+(
1
+
2
)=★
589 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:20:37 ID:???
うちの即戦力2人は強かったなー
590 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 00:23:43 ID:???
>>589
得意な分野はまだ一流とは呼べませんが、二流でもないですからね。
特にクーガーさんは今回で覚醒しましたので、今後もかなり頼りになりそうです。
591 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 00:24:25 ID:???
ハーイッタ…
592 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 01:58:45 ID:???
>★クーガーの判断→ 5 奇数でドリブル、偶数でシュート★
>★クーガー ドリブル/シュート ( ハート3 ) 54/51+( 1 + 6 )+(やや華麗なドリブル+2)=63★
>★ヤマメの判断→ 4 奇数でドリブルにそなえる、偶数でシュートにそなえる★
>★ヤマメ そなえる ( スペード8 ) 51+( 1 + 2 )+(読み違い-2)=52★
>≧2→クーガーさんがゴールイン! そして試合終了!
==============================================================================================
ヤマメ「(くそっ、啖呵を切ったはいいけどコイツ、何で来るんだろ……?
やっぱりさっきみたいにドリブル……? いや、そこで逆を突いてシュートか……!?)」
一対一の時にゴールキーパーに必要なのは、相手がどちらで来るのか読み切る力である。
相手が絶対の自信を持っているドリブルで来るのか、それともこちらの裏を掻いてあえてシュートを撃ってくるのか。
ここでヤマメは後者で来るだろうと判断し、クーガーの様子を見守りつつシュートに備えた。
ブンッ!
ヤマメ「!(足を振り上げた!? やっぱりシュート……)」
クーガー「ほらよっ」
サッ タタタターッ!!
ヤマメ「な……なァッ!?」
シュッ! パサァッ……! ピピィーッ!!
そしてヤマメは、クーガーが軽く足を上げたのを見た瞬間、やはりシュートを撃ってくるのだと結論付けた。
即座に前に出て撃たれる前に止めようとその両手を伸ばすのだが……。
しかし、これもまたクーガーの仕込んだ罠である。
クーガーはヤマメが飛び出してくるのを見ると同時、その足をゆっくりと下ろしてサイドステップを踏みヤマメをかわす。
安易に飛び出したヤマメは目標を見失い地面に転倒し……クーガーはその横をするりと抜けてからあっさりとゴールにボールを流し込んだ。
イレギュラーズ 3−1 1ボスチーム
593 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:00:38 ID:???
ピッピッピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!
霖之助「うあぁぁぁっとぉ! 決まったァ、ゴール! ゴールですッ!!
クーガー選手、なんとも素晴らしい6人抜きで1ボスチームのゴールネットを再び揺らしたァッ!!
そして、ここで長い笛が鳴りましたァァァァアッ!!
両チーム30分ハーフ、長い長い60分の死闘を繰り広げましたが、ここに決着!!
博麗の巫女――博麗霊夢が後見人を務める新進気鋭、外来人ばかりでつくれれたチーム、イレギュラーズが!
なんとなんとレティ=ホワイトロック率いる1ボスチームを3−1で破ってしまいましたァ!
幻想郷下層チームといえど、キャプテンのレティ選手の実力は幻想郷全土で見ても間違いなく中堅かそれよりやや上といったレベル。
こちらも外来人のサイドアタッカー、滝選手の加入などで戦力的にはかなり増強されていた筈ですが……。
しかし、この1ボスチームを相手に2点差をつけて勝利ッ!
これは幻想郷サッカー界に新たなヒーロー、ヒロインが誕生したと言っていいでしょう!」
ざわ……! ざわ……! ざわ……!
観客「うわぁぁぁ、なんてこったい! いくらなんでも新参のチームに負ける筈が無いと思ってたのに!」
「いや、イレギュラーズも強かったよ……今のままでも普通にHズとならいい勝負になるんじゃないか?」
「チューチュートレインが決まった時は勝てるかもって思ったんだけどなぁ」
「っていうかなんだあの7番(クーガー)、めちゃくちゃ上手いぞ。なんであいつがキャプテンじゃないんだ?」
クーガーのゴールを告げる笛が鳴り響いた後、それに続くようにして長い笛が鳴り、試合終了をフィールドの戦士たち。
そして、その試合を見守り続けた観客、実況の者達に知らせる。
これを受けて観客たちはまたも1ボスチームの連敗記録が更新されたと頭を抱えるも……。
しかし、1ボスチームのファンたちも、元々は純粋なサッカーファン達。
強いチームが新たに誕生したという事実は、今までに見た事のないようなプレーなども見れるかもしれないという期待を生み。
試合が終わってみれば、なんのかんのといいつつイレギュラーズを肯定し、応援するかのような声もちらほらと出始める。
594 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:01:48 ID:???
来生「うあっちゃー……滝、負けちまったかー。 1点決めた所までは良かったんだけどなー……」
慧音「最後の滝君のドリブル突破……もしもあれが成功していれば……。
……いや、そもそもリグルが決めていれば、延長に入っていた可能性もある。
1ボスチームにはレティ、ナズーリン、滝君と実力者がいるが……やはり点を取れるFWの不在は大きな問題だった」
アリス「とはいえ、イレギュラーズもストライカーと思しきあの小動物が無得点に終わっちゃったけどね」
慧音「うむ、それもまた今後の課題だろうな。 サッカーはFWが点を取り、MFが試合を作り、DFとGKが守る。
全てのポジションの者が己の役割をはたしてこそ勝利が生まれるスポーツだからな」
アリス「そういう事ね」
来生「そーそー、点を取るのはこの点取り屋の俺に任せろー!」
この試合を最初から見ていた慧音、後半から見始めた来生とアリスの3ボス同盟の面々はといえば……。
来生は滝が敗北を喫した事に悔しがり、慧音とアリスは試合を総括するようにして意見を交換しあう。
(外来人を含めた一部を除き)常識人で集められたと言われる3ボス同盟の中でも、特にブレインの面を担当するこの慧音とアリスにとって、
戦術などの議論は半ば趣味のようなもの。
慧音は己の持論、「各ポジションに主要な選手がいるチームこそが理想的なチーム」というものを改めて説きつつ……。
能天気に高笑いをする来生の頭を軽く小突きながら、フィールドの戦士たちに改めて視線を送るのだった。
慧音「いずれはあのイレギュラーズも、我々と戦う時が来るのだろうな」
アリス「そうね……。 間にチルノ達のチームを挟んで、その次に私たちと……って所かしら?」
慧音「だろうな……。 (さて、それまでにどれだけ成長をしてくるのかな……)」
来生「わははは! 3ボス同盟の点取り屋、来生哲兵様がいる限り負ける要素は一つもないぜ!」
慧音「(……うん、私はイレギュラーズの心配よりも哲兵を成長させる事に集中しないといかんな)」
595 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:03:34 ID:???
ダークドリーム「やったやった〜! 勝った勝った〜! わーい!」
ブースター「キュ〜♪」
水銀燈「ふんっ、この私がいるんだもの。 勝って当然じゃなぁい?」
ダークドリーム「クーガー、ナイスゴール〜!」
クーガー「フヮハハ、なぁに、この程度のゴール。 俺のスピードの前じゃ朝飯前よォ!」
アイビス「………………」
一方でフィールドではこのクーガーのゴール。
そして、イレギュラーズの記念すべき初試合初勝利にほぼ全員が歓喜していた。
特にダークドリームはにこにこと実に嬉しそうな笑みを浮かべながら、両手を上げて喜んでおり。
これにはノリのいいクーガーが軽くハイタッチをして勝利を分かち合い、
ブースターがその足元でぴょんぴょん跳ねまわりこちらも嬉しそうにしている。
水銀燈はあくまでもクールに笑みを浮かべ……アイビスもその輪を遠巻きに見ながら、誰にもわからない程度に薄く笑む。
律子「(はぁー……やっと終わってくれた……。 殆どボールが飛んでこなかったとはいえ、緊張しっぱなしだったわよ。
ゴールキーパーって手を使える分素人でも出来るかと思ったけれど、最後の砦なんだから責任重大なのよね……)」
ユーノ「お疲れ様、律子。 大丈夫?」
律子「あ……ええ、大丈夫です。 優秀なDFやボランチのお陰で、出番は殆どありませんでしたからね」
カイン「フッ……確かに、クーガーや佐野、ダークドリームらに比べると俺達の出番は殆ど無かったな」
剣崎「ウェヘヘ……いいじゃないか、DFが暇っていうのは攻撃陣が攻めっぱなしって証拠だ」
レイ「そりゃそうなんだがやっぱ暇なのはつまらんねぇ。 あー、こんな事ならオーバーラップとかいうのしたかったよ」
ゴール前ではゴールキーパーの律子を中心に、こちらも勝利を喜び分かち合う。
律子は初めてのスポーツの真剣勝負、初の試合、
そして責任重大なキーパーという役職とあってか他の面々に比べ緊張の度合いも大きかったようだが。
そんな様子は露ほども見せずに笑みを浮かべ、ユーノはそんな律子を労いながらにこりと笑みを返す。
カイン、レイは己らの出番があまり回ってこなかった事に少々物足りなさを感じていない様子だったが……。
それは剣崎に、チームがいい調子ペースで攻撃権を握り続けれた事だと説明をされていた。
そして、我らがキャプテン――主人公の佐野君はといえば……。
596 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:05:03 ID:???
佐野「ィヤッホー! 勝った勝ったー! イェーイ!!」
めちゃめちゃ喜んで小躍りをしながら勝利の美酒に酔いしれ、軽く馬鹿になっていた。
ダークドリーム「やったね、満! 私たち勝っちゃったよ!」
佐野「おうよ、勝っちゃったぜダークドリーム! クーガーさん、ナイスゴールだったぜ!」
クーガー「美味しい所を貰っちまって悪かったな佐野! 次の試合じゃお前が決めろよ」
佐野「おうさ! ブースターもよくやった、得点にはならんかったけど二次的なチャンスは作れてたからな。
あれはあれでいい仕事だった」
ブースター「キュー……」
佐野「うん、何を言ってるかわかんね。 水銀燈も今日は大活躍だったな、地味だったけど。
よく相手の攻撃を止めてキープに成功してたな、地味だったけど」
水銀燈「あぁ? 何、あんた喧嘩売ってんの?」
佐野「滅相もござーせん。 アイビスさんも機会は少なかったけど、
センタリングを上げてくれたり最低限の仕事はしてくれたな」
アイビス「……別に。 あんたの為にやった訳じゃない」
佐野「わひゃひゃひゃ! わろとけわろとけ!」
ダークドリームと同じくらい……否、もしかしたらそれよりもっとこの勝利を喜んでいるかもしれない佐野。
中学時代、高校時代、共に全国大会に出る事は出来ても優勝をする事が出来ず、
あくまでもそこそこの地位と実力を得る事しか出来なかった事が原因なのか。
勝利を貪欲なまでに渇望していた彼は、この外来人をかき集めただけで出来上がった即席チームの初勝利をやたらと喜んだ。
喜び過ぎて攻撃陣全員とハイタッチをし、アイビスに引かれてもあまり気にしないくらいにハイテンションだった。
ザッ……
佐野「ん?」
しかし、佐野が勝利を喜ぶのと同様に、敗北を悲しむ者も出るのが勝負の常である。
尚も小躍りをし歌っちゃいそうな勢いを見せる佐野の背後に、この試合の敗者が現れるのだが……。
597 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:06:28 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★後ろの正面だ〜れ→! card=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→静葉「私だ」 穣子「また騙されたな」 神々
ダイヤ・ハート→滝「……お前、そんな性格だっけ?」 ちょっと呆れた顔の滝さんです
スペード・クラブ→レティ「……そこまで喜ばれると、逆に憎む気持ちも起きないわね」 なんともクールなレティさんです
598 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 02:06:52 ID:???
★後ろの正面だ〜れ→
ダイヤ7
=★
599 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 02:08:15 ID:???
JOKERw
600 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/26(月) 02:09:33 ID:???
神様こーへんかった……という所で本日はひとまずここまで。
明日でなんとか試合後パートに入り、勝利ボーナスあげちゃいたいところです。
それでは、お疲れ様でしたー。
601 :
森崎名無しさん
:2012/03/26(月) 02:23:43 ID:???
色々課題はあったけど、それすら価値有る一勝でしたね
面白い試合でした。お疲れ様です
602 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:11:15 ID:???
>>601
どうも乙ありがとうございます。これからも面白い試合だったと言っていただけるように頑張ります。
>★後ろの正面だ〜れ→ ダイヤ7 =滝「……お前、そんな性格だっけ?」 ちょっと呆れた顔の滝さんです★
==================================================================================================
佐野「ぅおわっ、滝さん」
佐野の背後に立ち、有頂天状態の佐野に声をかけたのは滝 一。
今日の試合、前半こそはチームが押されていた為か目立つ機会は得られなかったものの。
後半からはナズーリンとの脅威のコンビ技を見せ、1点を返した男である。
彼はどうにも、自分の知っているものとは何か性格が変わっている気がする佐野を前にし、少々呆れている様子だったが……。
とにもかくにも、互いの健闘を称えあうように握手を求め、佐野もこれに応えるように手を差し出す。
滝「とりあえずお疲れさん。 少し話があるんだがいいか?」
佐野「どうも、お疲れ様です。 話ってなんですか?」
ダークドリーム「(うわ、満が敬語使ってる〜)」
試合中も散々滝に対して色々と無礼な発言をしてきた佐野であるが、試合が終わりさえすれば佐野は滝の後輩である。
次籐洋という九州男児を絵に描いたような男を慕い、
体育会系の上下関係をみっちり教育されてきた佐野が学年が上の滝に敬語を使うのは当然なのだが……。
普段の佐野の口調などを知るダークドリームらからしてみれば見慣れない光景である。
しかし、佐野は周囲にそんな事を思われているなどまるで考えず、滝の話とやらに耳を傾ける。
滝「実はこの後、合同練習しないかと思ってな」
佐野「合同練習……ですか?」
滝から返ってきた思わぬ言葉に、佐野は思わず間抜けにもオウム返しをするのだが……。
滝は一つ頷きながら、更に続ける。
603 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:12:16 ID:???
滝「俺もこのチームに入って知ったんだけどな、どうも幻想郷のサッカー界ってのは割とチーム間での争いってのが緩いみたいなんだよ。
例外はあるみたいだけどな」
佐野「へー……」
滝「で、試合が終わった後は互いのチーム同士の交流を兼ねて、合同で練習をする事も多いらしいんだ」
佐野「なるほど……」
違うチーム同士が合同で練習をする事によって、互いのチームの良い所を吸収出来る。
無論、デメリットとしては自分のチームの情報を他者に漏らしてしまう事が起こってしまうというものがあるのだが……。
滝の話によると幻想郷ではチーム同士でのいざこざというものは殆ど無いらしく、
それぞれが互いを高め合う為にも、この合同練習が積極的に行われているらしい。
滝「お前……イレギュラーズさえ良けりゃ、昼飯食った後にでも始めたいんだが」
佐野「そうですね……俺としちゃ大賛成ですけど、まずは皆に聞いてみないと……」
確かに佐野はキャプテンではあるが、チームメイト達に無断でこのような事を決めるのはいけないだろうと判断。
滝に断りを入れると周りで話を聞いていた攻撃陣、そしてゴール前にいた守備陣を集め、
滝の提案を受けるべきか断るべきか皆の意見を聞く事にする。
律子「私としては願っても無い事ね。 少しでも練習の機会は多くしておきたい所だし」
佐野「いいのか、りっちゃん。 午後から八雲紫ルート以外の元の世界への帰り方を探さんでも」
律子「ええ、どうせあてもないしね。 レベルアップが出来る機会があるなら、そちらを優先して選択しましょう」
佐野「他の皆は?」
レイ「あたいも動き足りないくらいだからね! 願っても無い話さ!」
ユーノ「実力アップだけじゃなく、1ボスチームの皆と交流をして交友関係を広げておくのも今後を考えればいい事だしね」
ダークドリーム「やる〜!」
水銀燈「……私もいいわよぉ。 練習で私を吹き飛ばしたあの芋を吹き飛ばし返してあげる」
剣崎「お前、その前に強引なドリブルで吹き飛ばしてたじゃないか……」
604 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:13:21 ID:???
意見を聞いてみれば、中には少々物騒なものはあったものの概ね肯定的。
唯一アイビスだけは終始無言を貫いていたが、特に反対をする事もなかった為、佐野は滝にOKである旨を伝える。
佐野「OKです。 合同練習の件、よろしくお願いします」
滝「うし、んじゃよろしくな」
佐野「……ところで、なんでわざわざ滝さんが言いに来たんです? こういうのってキャプテンの役割でしょ、普通」
滝「そりゃまぁそうなんだがな……うちのキャプテンは今、ちょいと忙しくて」
確かに佐野の言う通り、このようなチーム間の話し合いをするならば、
代表として佐野に話しかけに来るのはキャプテンであるレティの役目である。
なのにどうして滝が来たのかと佐野が問いかけると、滝は苦笑いを浮かべながらちら、と自陣で固まっている1ボスチームの面々を指さす。
605 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:14:29 ID:???
リグル「うぅ……ごめんねみんな。 私がちゃんと決めてれば……」
レティ「たらればを言ったら駄目よ、リグル。 そんな事を言ったら、3失点もしてしまった私たち守備陣はどうするの」
ヤマメ「いやぁ……そりゃ3失点は全部私の責任だよ。 全部レティがいない間に決められちゃってるもん。
レティは何も悪くないさ」
レティ「そもそも私がクリアーに失敗していなかったり、ドリブルを止めていさえすればそのピンチも無かったのよ。
ゴール前の人数が薄くなればゴールを割られてしまう……至極当然の事よ。 全てが全て、ヤマメの責任ではないわよ」
ヤマメ「レティ……」
1ボスチームの面々は固まり、その中でリグルとヤマメが、
今日の試合の責任を全て背負ったかのような顔色でぶつぶつと呪詛を呟くように謝罪をしていた。
元々常識的でありながらも、自らの実力不足がチームの足を引っ張っている事を熟知しているこの2人。
リグルは零れ球をちゃんとねじ込めてさえいれば、ヤマメはレティがいなくても守れてさえいればとただただ悔いていたのだが……。
これをレティは丁寧に優しくケアをし、励ます。
静葉「その通りだ。 問題は如何にして、この敗北を次に生かしていくかではないか?」
穣子「勝つ者がいれば負ける者もいるのがサッカーというスポーツだ。 負けて俯くだけでは、何も始まりはしないぞ」
静葉「お前たちがどのようにこの敗北を受け止めるも、それはお前たちの自由だ。 だが……」
穣子「神の言う事は……聞いておくべきではないか?」
因みにその横では秋姉妹がなんかいい事っぽい台詞を吐いていたのだが、誰も聞いちゃいなかった。
606 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:15:48 ID:???
滝「……とまぁ、レティさんはあれがあってな。 俺が言いに来たってこった」
佐野「なるほど、納得です」
確かに仲間を励まし精神面でのダメージをケアするという役目は、キャプテンであるレティにしか勤まるものではないだろう。
佐野は納得したように頷きながら、改めて滝とお互いの幻想郷に来てからの経緯について話し合い始める。
滝「そういや、お前のチームって全員外来人なんだよな? ……なんか一部、見た事が無い動物とか混じってるけど」
佐野「ええ、まあ。 それがなんとも妙な話なんですけど、うちのチーム……10人と1匹全員が全員、出身世界が違うらしいんですよ」
滝「はァ? なんだそりゃ」
まず佐野は滝に、自分と他のメンバーたちが全員違う世界からこの幻想郷に来たのだ、という事を説明した。
正直言って異世界などという非現実的な話はこの幻想郷だけで十分だ、と実に常識人な滝は考えていたのだが……。
ブースターのような見た事も無い動物の存在や、律子の持つ超小型の携帯電話などを説明すると納得せざるを得なく。
なんとも厄介そうな事に巻き込まれたなと頭をかきながらため息を吐く。
滝「そんで、博麗大結界とやらを解いて外の世界に返されたとしても……全員の出身世界が違うからどこに出るかわかんねぇ、って事か」
佐野「はい。 まぁ俺もそこら辺はよくわかってないんで、詳しく知りたければユーノ君に聞いてください」
滝「いや、遠慮しとく」
佐野「そうですか……。 ……あー、ところで滝さん。 試合前に言ってた、他の外来人ってのは……」
滝「ん……あー、それな。 まずその1人はあの観客に交じってる来生の事だ」
そして今度は佐野が滝に、滝の言っていた他の外来人の事について説明をしてもらおうと質問をする。
これには滝が疲れたような表情を浮かべながら、観客席でまた何かやらかしたのか慧音に叱られている来生を指さす。
607 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:17:03 ID:???
佐野「はぁ……まぁ、それははい、わかってました。 ……ところであの来生さんの隣にいる人たちは?」
滝「ありゃ来生が世話になってる慧音さんとアリスさんだな。 ま、後で挨拶してこい。 2人ともマジで親切だ。
特に慧音さんはマジで親切だ。 来生を家に置いてくれてる」
佐野「……女神ですか」
滝「(命蓮寺にはそれを上回るくらいの聖女がいるけどな)」
よもやあの来生を自宅に置くとはと、佐野は信じられないものを見るかのように慧音を見つめ。
滝はその横顔を見ながら、自らが世話になっている命蓮寺の聖女を思い浮かべる。
滝「で、他にも外来人はいる。 当然お前も知ってる奴なんだが……佐野、お前3日後って暇か?」
佐野「へ、3日後ですか?」
そして話は来生とはまた違う外来人へと移るのだが……ここで滝は佐野に3日後の予定を尋ねる。
一瞬意図がわからなかった佐野はキョトンとした表情になり、
滝は言葉が足りなかったと謝りながら続きを話す。
滝「実は3日後、その外来人がいるHズと試合をするんだよ。 良かったら観戦に来ないかと思ってな」
佐野「ま、Hズ? あのチルノのですか!?」
滝「おっ、知ってるのか。 そうだ、そのHズだ」
1ボスチームの1つ格上のサッカーチームと称される超ウルトラ必殺スペシャルHズ。
そのキャプテンを務めるチルノは、佐野がつい先日知り合ったばかりの妖精。
まさかそんなチームに佐野の知る者が加入をしたとは思っていなかった為、佐野は大きく狼狽をする。
608 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 01:18:05 ID:???
佐野「……来生さんじゃないんですか、そのHズに入ったのって」
滝「……まぁ、知能レベルはどっこいかもしれないけどよ。 来生はあの慧音さんが率いる3ボス同盟ってトコにいるんだ」
佐野「3ボス……(……これはHズの次に戦うフラグか。 って事は、Hズに入ったって人もなんか読めてきたような気がする)」
滝「それにチルノの奴も馬鹿にしたもんじゃないぜ、アレで中々やるよ。
チームのブレインって意味じゃ、そのHズに入った奴や他のメンバーが補ってるしな。
……まぁ、個性的な奴がいるって事は否定しねーけどよ」
佐野「(……滝さんとこの秋姉妹って奴らよりインパクトあんのかなー。 あったらどうしよう、怖いなー)」
滝「で、どうする? 試合見に来るか?」
佐野「え? そ、そうですね……」
A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする
B.「折角ですが予定が決まってるんで……」 丁重にお断りする
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
※この試合パートが終わった後の日々の予定は、1日後(日常パート)→2日後(練習パート)→3日後(日常パート)となっております。
試合を観戦に行く場合、日常パートの時間を2/3使う事になります。
※試合にはイレギュラーズメンバーを2名観戦に連れて行く事が出来ます。
※試合では数値の判定などは行わず、全て描写で決定しますので敵チームなどの具体的な能力値は判明しませんが、
大まかな選手の特徴などは判断がつくでしょう。
※断った場合は普通の日常パートを行います。味方のイベントをとにかく進めたい場合はこちらをどうぞ。
609 :
森崎名無しさん
:2012/03/27(火) 01:18:31 ID:JNXWXuxw
A
610 :
森崎名無しさん
:2012/03/27(火) 01:19:46 ID:OI9D19ZE
A
611 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 02:27:18 ID:???
>A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする
========================================================================
以前に霊夢が言っていた事を考えれば、佐野達イレギュラーズが次に戦うのは超ウルトラ必殺スペシャルHズ。
そのチームと1ボスチームとの試合を観戦する事は、次の試合の役にも立つだろうと佐野は判断。
滝の誘いを断るのも後輩の手前忍びなく、2つ返事で了承をする。
滝「お、そうか。 んじゃ試合は昼前に霧の湖コートでやるからな」
佐野「はい」
滝「んじゃ……そうだな。 さっき言ってたように、来生達に挨拶に行くか?」
佐野「そうですね」
その後、佐野は滝と共にフィールドを出て来生達の元へ向かった。
レティ達とは後でいくらでも交流が出来るが、試合を観戦に来た慧音たちは練習が終わると帰ってしまうだろう。
その前に一言二言だけでも挨拶をしておき、交友関係を広げておこうと佐野は考えたのである。
来生「よ、滝、それとまr……佐野! 久しぶりだな!」
滝「……お前は本当、相変わらずというかなんというか」
佐野「どうも……お久しぶりです(だから丸山って誰だよ本当に……)」
佐野達が近づくなり、大声を上げて声をかけたのはやはりというかなんというか来生である。
能天気さ全開といった声色と、三歩も歩かなくてもすぐに人の名前を忘れてしまうこの男は、
しかしそんな事も気にせず何の悩みも無いような笑顔を浮かべ。
滝と佐野は呆れたようにして、共にため息を吐く。
慧音「久しぶりだな、滝君。 そして、初めまして佐野君……2人とも、良い試合だったよ」
佐野「あ……ど、どうも、初めまして。 佐野満です」
慧音「うむ、私は上白沢慧音だ。 外界からいきなり幻想郷に来ては、勝手も違って困惑する事も多いだろう。
何かあれば、いつでも人里に来て私を頼ってくれていいよ」
佐野「(……女神か、やっぱり)」
612 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 02:28:41 ID:???
そして次に慧音が口を開き、佐野と滝を労いつつ佐野を気遣うような言葉をかける。
水銀燈といいアイビスといい律子といい、割と辛辣だったり反抗期だったりする女性メンバーに囲まれた佐野は、
思わず慧音の優しい言葉に涙しそうになりながらもそれを懸命に堪えながら頷く。
慧音「既に聞いているかもしれないが、私は人里で寺子屋を務める傍ら、3ボス同盟というサッカーチームの主将も務めている。
……いずれ君たちとも戦う時が来るだろうが、その時を楽しみにしているよ」
佐野「は、はい!」
何とも優しげな表情を浮かべながら、慧音は佐野に戦える日を楽しみにしていると告げるのだが……。
来生「ハッハァー! ま、俺がボッコボコにしてやるけどな!」
佐野「………………」
慧音「哲兵! そういう物騒な事を言ってはいけないと何度言ったらわかるんだ!
いいか、そもそもスポーツとは相手をボコボコにするしない云々ではなく、
互いを尊重し敬い持てる死力を尽くして戦う事に意義があり、
勝ったからといって天狗になるでなく負けたからといって卑屈になるではなく……」
そんな空気はこのKY、来生の手によってあっさりと破壊をされた。
瞬間、慧音は般若の形相になりながら来生の肩を揺さぶりつつ説教をし……。
佐野は女神が一瞬にして鬼に変わったと、あまりの豹変っぷりに恐怖をしながらも、ええぞもっとやったれと心の中で慧音を応援する。
佐野「(っていうかなんつーかこう、真面目な人だな慧音さん。
来生さんにどんだけ説教しても変わる筈がねーのに……うーん……)」
アリス「……その辺にしておけば、慧音。 あんまり揺さぶると余計悪化するかもしれないわよ」
滝「これ以上悪化のしようが無い気もするんだけどな」
慧音「うむ……」
来生「わかるだろ、ララァにはいつでも会いに行けるからさ……」
佐野「……ちょっとトリップ入ってますよこれ」
慧音「いつもの事だ、気にしなくて大丈夫。 ……それよりアリス、お前も挨拶をせんか」
アリス「……ああ、そうね。 私はアリス=マーガトロイド、魔法使いよ。 3ボス同盟ではMF、ま、よろしく」
佐野「は、はぁ……どうも」
613 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 02:29:53 ID:???
その後、慧音は来生への揺さぶりを止めたものの、来生はその衝撃からか奇妙な言葉を口にするのだが……。
慧音はこれをいつもの事だと言ってスルーしつつ、ここまで無言を貫いていたアリスに挨拶をしろと促す。
するとアリスはやや面倒そうに眉を顰めつつも、軽い調子で佐野に向けて自己紹介。
その素っ気なさに佐野は慧音とは違って取っつき難そうな人だと感じながらも、会釈を返す。
佐野「3ボス同盟……来生さんもそのチームに入ってるんですよね?」
来生「おう! この俺様こそ、3ボス同盟の点取り屋だぜ!!」
佐野「(うわ、もう復活してる……。 しかし、この人馬鹿は馬鹿だけど実力は確かだからなぁ……。
Jrユース時代はなんだかんだ言って日向の奴の相方だったし)」
慧音、アリス、そして来生。
まだ慧音とアリスの実力はわかってはいないが、1ボスチームやHズとは一線を画する程という話を信じるならば、
まず間違いなく今のイレギュラーズでは手も足も出ない相手なのだろう。
何より唯一実力の程がわかる来生にしても、オツムの方はかなり残念だがサッカーの実力は確か。
油断をしていて勝てる相手ではないのだろうな、と佐野は改めて思う。
滝「因みに俺の住んでる命蓮寺からも3ボス同盟に入ってる奴いるぜ」
慧音「他にも、地底の鬼や山の谷河童、紅魔館の住人も私のチームに加入してくれてるぞ」
佐野「へー……滝さんのお寺の人に……鬼と河童かー(やっぱ金棒持ってたり頭に皿あったりすんのかな)」
アリス「ところであなたたち、午後から合同練習をするんでしょう? こんな所で立ち話してる暇なんてあるの?」
滝「あっ、いけね! そろそろ飯食っちまわないと時間無くなるぞ」
佐野「え、マジですか!? えーっと、それじゃあこれで失礼します!」
慧音「うむ、練習頑張ってきなさい。 また何かあれば、いつでも人里に来るといい」
その後も他の3ボス同盟に加入をしている選手の大まかな情報を聞いたりしていた佐野だったが、
そろそろ昼食を取らなければ午後からの合同練習に間に合わない時間となり、
佐野は慧音らに別れを告げると汗に塗れたユニフォームから練習用のジャージに着替え。
佐野はイレギュラーズベンチに、滝は1ボスチームベンチにそれぞれ向かい昼食を取りに向かった。
614 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2012/03/27(火) 02:32:20 ID:???
霊夢「あんたは何をふらふらほっつき歩いてるの」
佐野「滝さんに誘われて3ボスの方々とお話してたんだよ。 っていうか霊夢ちゃん、ごはん!」
霊夢「はいはい……」
試合が終わるなり滝と共に観客席に消えていった佐野を冷たい視線で霊夢は見つめるものの、
佐野は特にへこたれた様子もなく霊夢にご飯を要求。
これに霊夢は呆れるようなため息を吐きながら、お手製の弁当を手渡し、佐野は早速蓋を開けて食事を開始しようとするのだが……。
霖之助「お食事中すまないね、少しいいかな?」
佐野「ん……あ、えーっと……霖之助さん」
そんな時、ふとベンチを訪れたのは今日の試合、実況を担当した森近霖之助。
試合中の雰囲気とは打って変わって、
元のどこか枯れたようなムードを漂わせるこの霖之助を見て、佐野は一体どうしたのだろうと首を傾げるも。
霖之助は無表情のまま佐野に自らがここに赴いた訳を説明する。
霖之助「実はこの幻想郷では、試合に勝った方に僕の営む香霖堂から特別にアイテムを提供するのが通例になっていてね。
その商品を渡しに来たんだよ」
佐野「え、アイテム?」
霖之助「ああ」
曰く、霖之助は観客の入場料から少しずつ利益を貰う代償として、自らが所持するアイテムを勝利チームに提供しているのだという。
そんな話は聞いていなかった佐野としては寝耳に水な話であるが、とはいえ貰えるものは貰っておくのが佐野の主義である。
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