キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【予測不能な】11人の戦士たち2【イレギュラー】

1 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/02(金) 02:24:54 ID:???
*せつめい*

このスレはキャプテン森崎をベースにしっちゃかめっちゃか色んなジャンルの作品を鍋にぶち込んだ挙句。
じっくりコトコト煮込んだあと、東方projectというお皿に盛りつけたようなスレです。
そういうカオスなお話が大好物ですというお方だけお付き合い下さいますようお願いします。
物語は参加者さんの投票・カード、ダイスの判定結果によって変化しながら進行します。

[前回のあらすじ]
長崎で鳴らした俺こと佐野満は、よくわからないまま幻想郷に流されたが、
霊夢ちゃんの手を借り、居候をさせてもらう事になった。
しかし、幻想郷でくすぶっているような俺じゃあない。
ボールさえあればサッカーを通してなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし巨大なスキマ妖怪を
叩き起こす、俺達、特攻野郎イレギュラーズ!

佐野「俺は佐野満。 通称軽業師。 小細工まみれのドリブルとオーバーヘッドキックの名人。
   俺のような天才サッカー選手でなければ百戦錬磨のつわものどものキャプテンは務まらん」

剣崎「俺は剣崎一真。 通称オンドゥル王子。 自慢の滑舌でみんなの耳はボドボドだ!
   ハッタリかまして、技の習得に練習機会を3回使わせちゃうぜ」

律子「私は秋月律子、通称りっちゃん。 チームの頭脳。 情報収集は美貌(リッチャンハカワイイデスヨ)と頭の良さでお手の物!」

クーガー「よおお待ちどう。 俺様こそクーガー。 通称兄貴。 スピード狂としての腕は天下一品!
     奇人? 変人? スクライド出典なら仕方ない」

ブースター「ブースター。 通称唯一王。 物理の天才だ。 カモネギだってデリバードだってぶん殴ってみせらぁ。
      でもヒヒダルマさんとゴウカザルさんだけは勘弁な」

俺達は、3ヶ月待てばいいだけなのに早く帰りたい為にあえてサッカーに挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、特攻野郎イレギュラーズ!
助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。

601 :森崎名無しさん:2012/03/26(月) 02:23:43 ID:???
色々課題はあったけど、それすら価値有る一勝でしたね
面白い試合でした。お疲れ様です

602 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:11:15 ID:???
>>601 どうも乙ありがとうございます。これからも面白い試合だったと言っていただけるように頑張ります。

>★後ろの正面だ〜れ→ ダイヤ7 =滝「……お前、そんな性格だっけ?」 ちょっと呆れた顔の滝さんです★
==================================================================================================
佐野「ぅおわっ、滝さん」

佐野の背後に立ち、有頂天状態の佐野に声をかけたのは滝 一。
今日の試合、前半こそはチームが押されていた為か目立つ機会は得られなかったものの。
後半からはナズーリンとの脅威のコンビ技を見せ、1点を返した男である。
彼はどうにも、自分の知っているものとは何か性格が変わっている気がする佐野を前にし、少々呆れている様子だったが……。
とにもかくにも、互いの健闘を称えあうように握手を求め、佐野もこれに応えるように手を差し出す。

滝「とりあえずお疲れさん。 少し話があるんだがいいか?」
佐野「どうも、お疲れ様です。 話ってなんですか?」
ダークドリーム「(うわ、満が敬語使ってる〜)」

試合中も散々滝に対して色々と無礼な発言をしてきた佐野であるが、試合が終わりさえすれば佐野は滝の後輩である。
次籐洋という九州男児を絵に描いたような男を慕い、
体育会系の上下関係をみっちり教育されてきた佐野が学年が上の滝に敬語を使うのは当然なのだが……。
普段の佐野の口調などを知るダークドリームらからしてみれば見慣れない光景である。
しかし、佐野は周囲にそんな事を思われているなどまるで考えず、滝の話とやらに耳を傾ける。

滝「実はこの後、合同練習しないかと思ってな」
佐野「合同練習……ですか?」

滝から返ってきた思わぬ言葉に、佐野は思わず間抜けにもオウム返しをするのだが……。
滝は一つ頷きながら、更に続ける。

603 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:12:16 ID:???
滝「俺もこのチームに入って知ったんだけどな、どうも幻想郷のサッカー界ってのは割とチーム間での争いってのが緩いみたいなんだよ。
  例外はあるみたいだけどな」
佐野「へー……」
滝「で、試合が終わった後は互いのチーム同士の交流を兼ねて、合同で練習をする事も多いらしいんだ」
佐野「なるほど……」

違うチーム同士が合同で練習をする事によって、互いのチームの良い所を吸収出来る。
無論、デメリットとしては自分のチームの情報を他者に漏らしてしまう事が起こってしまうというものがあるのだが……。
滝の話によると幻想郷ではチーム同士でのいざこざというものは殆ど無いらしく、
それぞれが互いを高め合う為にも、この合同練習が積極的に行われているらしい。

滝「お前……イレギュラーズさえ良けりゃ、昼飯食った後にでも始めたいんだが」
佐野「そうですね……俺としちゃ大賛成ですけど、まずは皆に聞いてみないと……」

確かに佐野はキャプテンではあるが、チームメイト達に無断でこのような事を決めるのはいけないだろうと判断。
滝に断りを入れると周りで話を聞いていた攻撃陣、そしてゴール前にいた守備陣を集め、
滝の提案を受けるべきか断るべきか皆の意見を聞く事にする。

律子「私としては願っても無い事ね。 少しでも練習の機会は多くしておきたい所だし」
佐野「いいのか、りっちゃん。 午後から八雲紫ルート以外の元の世界への帰り方を探さんでも」
律子「ええ、どうせあてもないしね。 レベルアップが出来る機会があるなら、そちらを優先して選択しましょう」
佐野「他の皆は?」
レイ「あたいも動き足りないくらいだからね! 願っても無い話さ!」
ユーノ「実力アップだけじゃなく、1ボスチームの皆と交流をして交友関係を広げておくのも今後を考えればいい事だしね」
ダークドリーム「やる〜!」
水銀燈「……私もいいわよぉ。 練習で私を吹き飛ばしたあの芋を吹き飛ばし返してあげる」
剣崎「お前、その前に強引なドリブルで吹き飛ばしてたじゃないか……」

604 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:13:21 ID:???
意見を聞いてみれば、中には少々物騒なものはあったものの概ね肯定的。
唯一アイビスだけは終始無言を貫いていたが、特に反対をする事もなかった為、佐野は滝にOKである旨を伝える。

佐野「OKです。 合同練習の件、よろしくお願いします」
滝「うし、んじゃよろしくな」
佐野「……ところで、なんでわざわざ滝さんが言いに来たんです? こういうのってキャプテンの役割でしょ、普通」
滝「そりゃまぁそうなんだがな……うちのキャプテンは今、ちょいと忙しくて」

確かに佐野の言う通り、このようなチーム間の話し合いをするならば、
代表として佐野に話しかけに来るのはキャプテンであるレティの役目である。
なのにどうして滝が来たのかと佐野が問いかけると、滝は苦笑いを浮かべながらちら、と自陣で固まっている1ボスチームの面々を指さす。

605 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:14:29 ID:???
リグル「うぅ……ごめんねみんな。 私がちゃんと決めてれば……」
レティ「たらればを言ったら駄目よ、リグル。 そんな事を言ったら、3失点もしてしまった私たち守備陣はどうするの」
ヤマメ「いやぁ……そりゃ3失点は全部私の責任だよ。 全部レティがいない間に決められちゃってるもん。
    レティは何も悪くないさ」
レティ「そもそも私がクリアーに失敗していなかったり、ドリブルを止めていさえすればそのピンチも無かったのよ。
    ゴール前の人数が薄くなればゴールを割られてしまう……至極当然の事よ。 全てが全て、ヤマメの責任ではないわよ」
ヤマメ「レティ……」

1ボスチームの面々は固まり、その中でリグルとヤマメが、
今日の試合の責任を全て背負ったかのような顔色でぶつぶつと呪詛を呟くように謝罪をしていた。
元々常識的でありながらも、自らの実力不足がチームの足を引っ張っている事を熟知しているこの2人。
リグルは零れ球をちゃんとねじ込めてさえいれば、ヤマメはレティがいなくても守れてさえいればとただただ悔いていたのだが……。
これをレティは丁寧に優しくケアをし、励ます。

静葉「その通りだ。 問題は如何にして、この敗北を次に生かしていくかではないか?」
穣子「勝つ者がいれば負ける者もいるのがサッカーというスポーツだ。 負けて俯くだけでは、何も始まりはしないぞ」
静葉「お前たちがどのようにこの敗北を受け止めるも、それはお前たちの自由だ。 だが……」
穣子「神の言う事は……聞いておくべきではないか?」

因みにその横では秋姉妹がなんかいい事っぽい台詞を吐いていたのだが、誰も聞いちゃいなかった。

606 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:15:48 ID:???
滝「……とまぁ、レティさんはあれがあってな。 俺が言いに来たってこった」
佐野「なるほど、納得です」

確かに仲間を励まし精神面でのダメージをケアするという役目は、キャプテンであるレティにしか勤まるものではないだろう。
佐野は納得したように頷きながら、改めて滝とお互いの幻想郷に来てからの経緯について話し合い始める。

滝「そういや、お前のチームって全員外来人なんだよな? ……なんか一部、見た事が無い動物とか混じってるけど」
佐野「ええ、まあ。 それがなんとも妙な話なんですけど、うちのチーム……10人と1匹全員が全員、出身世界が違うらしいんですよ」
滝「はァ? なんだそりゃ」

まず佐野は滝に、自分と他のメンバーたちが全員違う世界からこの幻想郷に来たのだ、という事を説明した。
正直言って異世界などという非現実的な話はこの幻想郷だけで十分だ、と実に常識人な滝は考えていたのだが……。
ブースターのような見た事も無い動物の存在や、律子の持つ超小型の携帯電話などを説明すると納得せざるを得なく。
なんとも厄介そうな事に巻き込まれたなと頭をかきながらため息を吐く。

滝「そんで、博麗大結界とやらを解いて外の世界に返されたとしても……全員の出身世界が違うからどこに出るかわかんねぇ、って事か」
佐野「はい。 まぁ俺もそこら辺はよくわかってないんで、詳しく知りたければユーノ君に聞いてください」
滝「いや、遠慮しとく」
佐野「そうですか……。 ……あー、ところで滝さん。 試合前に言ってた、他の外来人ってのは……」
滝「ん……あー、それな。 まずその1人はあの観客に交じってる来生の事だ」

そして今度は佐野が滝に、滝の言っていた他の外来人の事について説明をしてもらおうと質問をする。
これには滝が疲れたような表情を浮かべながら、観客席でまた何かやらかしたのか慧音に叱られている来生を指さす。

607 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:17:03 ID:???
佐野「はぁ……まぁ、それははい、わかってました。 ……ところであの来生さんの隣にいる人たちは?」
滝「ありゃ来生が世話になってる慧音さんとアリスさんだな。 ま、後で挨拶してこい。 2人ともマジで親切だ。
  特に慧音さんはマジで親切だ。 来生を家に置いてくれてる」
佐野「……女神ですか」
滝「(命蓮寺にはそれを上回るくらいの聖女がいるけどな)」

よもやあの来生を自宅に置くとはと、佐野は信じられないものを見るかのように慧音を見つめ。
滝はその横顔を見ながら、自らが世話になっている命蓮寺の聖女を思い浮かべる。

滝「で、他にも外来人はいる。 当然お前も知ってる奴なんだが……佐野、お前3日後って暇か?」
佐野「へ、3日後ですか?」

そして話は来生とはまた違う外来人へと移るのだが……ここで滝は佐野に3日後の予定を尋ねる。
一瞬意図がわからなかった佐野はキョトンとした表情になり、
滝は言葉が足りなかったと謝りながら続きを話す。

滝「実は3日後、その外来人がいるHズと試合をするんだよ。 良かったら観戦に来ないかと思ってな」
佐野「ま、Hズ? あのチルノのですか!?」
滝「おっ、知ってるのか。 そうだ、そのHズだ」

1ボスチームの1つ格上のサッカーチームと称される超ウルトラ必殺スペシャルHズ。
そのキャプテンを務めるチルノは、佐野がつい先日知り合ったばかりの妖精。
まさかそんなチームに佐野の知る者が加入をしたとは思っていなかった為、佐野は大きく狼狽をする。

608 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 01:18:05 ID:???
佐野「……来生さんじゃないんですか、そのHズに入ったのって」
滝「……まぁ、知能レベルはどっこいかもしれないけどよ。 来生はあの慧音さんが率いる3ボス同盟ってトコにいるんだ」
佐野「3ボス……(……これはHズの次に戦うフラグか。 って事は、Hズに入ったって人もなんか読めてきたような気がする)」
滝「それにチルノの奴も馬鹿にしたもんじゃないぜ、アレで中々やるよ。
  チームのブレインって意味じゃ、そのHズに入った奴や他のメンバーが補ってるしな。
  ……まぁ、個性的な奴がいるって事は否定しねーけどよ」
佐野「(……滝さんとこの秋姉妹って奴らよりインパクトあんのかなー。 あったらどうしよう、怖いなー)」
滝「で、どうする? 試合見に来るか?」
佐野「え? そ、そうですね……」

A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする
B.「折角ですが予定が決まってるんで……」 丁重にお断りする

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※この試合パートが終わった後の日々の予定は、1日後(日常パート)→2日後(練習パート)→3日後(日常パート)となっております。
 試合を観戦に行く場合、日常パートの時間を2/3使う事になります。
※試合にはイレギュラーズメンバーを2名観戦に連れて行く事が出来ます。
※試合では数値の判定などは行わず、全て描写で決定しますので敵チームなどの具体的な能力値は判明しませんが、
 大まかな選手の特徴などは判断がつくでしょう。
※断った場合は普通の日常パートを行います。味方のイベントをとにかく進めたい場合はこちらをどうぞ。

609 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 01:18:31 ID:JNXWXuxw


610 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 01:19:46 ID:OI9D19ZE
A

611 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:27:18 ID:???
>A.「ぜひ伺わせてもらいます」 試合を見に行く約束をする
========================================================================
以前に霊夢が言っていた事を考えれば、佐野達イレギュラーズが次に戦うのは超ウルトラ必殺スペシャルHズ。
そのチームと1ボスチームとの試合を観戦する事は、次の試合の役にも立つだろうと佐野は判断。
滝の誘いを断るのも後輩の手前忍びなく、2つ返事で了承をする。

滝「お、そうか。 んじゃ試合は昼前に霧の湖コートでやるからな」
佐野「はい」
滝「んじゃ……そうだな。 さっき言ってたように、来生達に挨拶に行くか?」
佐野「そうですね」

その後、佐野は滝と共にフィールドを出て来生達の元へ向かった。
レティ達とは後でいくらでも交流が出来るが、試合を観戦に来た慧音たちは練習が終わると帰ってしまうだろう。
その前に一言二言だけでも挨拶をしておき、交友関係を広げておこうと佐野は考えたのである。

来生「よ、滝、それとまr……佐野! 久しぶりだな!」
滝「……お前は本当、相変わらずというかなんというか」
佐野「どうも……お久しぶりです(だから丸山って誰だよ本当に……)」

佐野達が近づくなり、大声を上げて声をかけたのはやはりというかなんというか来生である。
能天気さ全開といった声色と、三歩も歩かなくてもすぐに人の名前を忘れてしまうこの男は、
しかしそんな事も気にせず何の悩みも無いような笑顔を浮かべ。
滝と佐野は呆れたようにして、共にため息を吐く。

慧音「久しぶりだな、滝君。 そして、初めまして佐野君……2人とも、良い試合だったよ」
佐野「あ……ど、どうも、初めまして。 佐野満です」
慧音「うむ、私は上白沢慧音だ。 外界からいきなり幻想郷に来ては、勝手も違って困惑する事も多いだろう。
   何かあれば、いつでも人里に来て私を頼ってくれていいよ」
佐野「(……女神か、やっぱり)」

612 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:28:41 ID:???
そして次に慧音が口を開き、佐野と滝を労いつつ佐野を気遣うような言葉をかける。
水銀燈といいアイビスといい律子といい、割と辛辣だったり反抗期だったりする女性メンバーに囲まれた佐野は、
思わず慧音の優しい言葉に涙しそうになりながらもそれを懸命に堪えながら頷く。

慧音「既に聞いているかもしれないが、私は人里で寺子屋を務める傍ら、3ボス同盟というサッカーチームの主将も務めている。
   ……いずれ君たちとも戦う時が来るだろうが、その時を楽しみにしているよ」
佐野「は、はい!」

何とも優しげな表情を浮かべながら、慧音は佐野に戦える日を楽しみにしていると告げるのだが……。

来生「ハッハァー! ま、俺がボッコボコにしてやるけどな!」
佐野「………………」
慧音「哲兵! そういう物騒な事を言ってはいけないと何度言ったらわかるんだ!
   いいか、そもそもスポーツとは相手をボコボコにするしない云々ではなく、
   互いを尊重し敬い持てる死力を尽くして戦う事に意義があり、
   勝ったからといって天狗になるでなく負けたからといって卑屈になるではなく……」

そんな空気はこのKY、来生の手によってあっさりと破壊をされた。
瞬間、慧音は般若の形相になりながら来生の肩を揺さぶりつつ説教をし……。
佐野は女神が一瞬にして鬼に変わったと、あまりの豹変っぷりに恐怖をしながらも、ええぞもっとやったれと心の中で慧音を応援する。

佐野「(っていうかなんつーかこう、真面目な人だな慧音さん。
    来生さんにどんだけ説教しても変わる筈がねーのに……うーん……)」
アリス「……その辺にしておけば、慧音。 あんまり揺さぶると余計悪化するかもしれないわよ」
滝「これ以上悪化のしようが無い気もするんだけどな」
慧音「うむ……」
来生「わかるだろ、ララァにはいつでも会いに行けるからさ……」
佐野「……ちょっとトリップ入ってますよこれ」
慧音「いつもの事だ、気にしなくて大丈夫。 ……それよりアリス、お前も挨拶をせんか」
アリス「……ああ、そうね。 私はアリス=マーガトロイド、魔法使いよ。 3ボス同盟ではMF、ま、よろしく」
佐野「は、はぁ……どうも」

613 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:29:53 ID:???
その後、慧音は来生への揺さぶりを止めたものの、来生はその衝撃からか奇妙な言葉を口にするのだが……。
慧音はこれをいつもの事だと言ってスルーしつつ、ここまで無言を貫いていたアリスに挨拶をしろと促す。
するとアリスはやや面倒そうに眉を顰めつつも、軽い調子で佐野に向けて自己紹介。
その素っ気なさに佐野は慧音とは違って取っつき難そうな人だと感じながらも、会釈を返す。

佐野「3ボス同盟……来生さんもそのチームに入ってるんですよね?」
来生「おう! この俺様こそ、3ボス同盟の点取り屋だぜ!!」
佐野「(うわ、もう復活してる……。 しかし、この人馬鹿は馬鹿だけど実力は確かだからなぁ……。
    Jrユース時代はなんだかんだ言って日向の奴の相方だったし)」

慧音、アリス、そして来生。
まだ慧音とアリスの実力はわかってはいないが、1ボスチームやHズとは一線を画する程という話を信じるならば、
まず間違いなく今のイレギュラーズでは手も足も出ない相手なのだろう。
何より唯一実力の程がわかる来生にしても、オツムの方はかなり残念だがサッカーの実力は確か。
油断をしていて勝てる相手ではないのだろうな、と佐野は改めて思う。

滝「因みに俺の住んでる命蓮寺からも3ボス同盟に入ってる奴いるぜ」
慧音「他にも、地底の鬼や山の谷河童、紅魔館の住人も私のチームに加入してくれてるぞ」
佐野「へー……滝さんのお寺の人に……鬼と河童かー(やっぱ金棒持ってたり頭に皿あったりすんのかな)」
アリス「ところであなたたち、午後から合同練習をするんでしょう? こんな所で立ち話してる暇なんてあるの?」
滝「あっ、いけね! そろそろ飯食っちまわないと時間無くなるぞ」
佐野「え、マジですか!? えーっと、それじゃあこれで失礼します!」
慧音「うむ、練習頑張ってきなさい。 また何かあれば、いつでも人里に来るといい」

その後も他の3ボス同盟に加入をしている選手の大まかな情報を聞いたりしていた佐野だったが、
そろそろ昼食を取らなければ午後からの合同練習に間に合わない時間となり、
佐野は慧音らに別れを告げると汗に塗れたユニフォームから練習用のジャージに着替え。
佐野はイレギュラーズベンチに、滝は1ボスチームベンチにそれぞれ向かい昼食を取りに向かった。

614 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:32:20 ID:???
霊夢「あんたは何をふらふらほっつき歩いてるの」
佐野「滝さんに誘われて3ボスの方々とお話してたんだよ。 っていうか霊夢ちゃん、ごはん!」
霊夢「はいはい……」

試合が終わるなり滝と共に観客席に消えていった佐野を冷たい視線で霊夢は見つめるものの、
佐野は特にへこたれた様子もなく霊夢にご飯を要求。
これに霊夢は呆れるようなため息を吐きながら、お手製の弁当を手渡し、佐野は早速蓋を開けて食事を開始しようとするのだが……。

霖之助「お食事中すまないね、少しいいかな?」
佐野「ん……あ、えーっと……霖之助さん」

そんな時、ふとベンチを訪れたのは今日の試合、実況を担当した森近霖之助。
試合中の雰囲気とは打って変わって、
元のどこか枯れたようなムードを漂わせるこの霖之助を見て、佐野は一体どうしたのだろうと首を傾げるも。
霖之助は無表情のまま佐野に自らがここに赴いた訳を説明する。

霖之助「実はこの幻想郷では、試合に勝った方に僕の営む香霖堂から特別にアイテムを提供するのが通例になっていてね。
    その商品を渡しに来たんだよ」
佐野「え、アイテム?」
霖之助「ああ」

曰く、霖之助は観客の入場料から少しずつ利益を貰う代償として、自らが所持するアイテムを勝利チームに提供しているのだという。
そんな話は聞いていなかった佐野としては寝耳に水な話であるが、とはいえ貰えるものは貰っておくのが佐野の主義である。

615 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:33:29 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★勝利ボーナス:アイテム→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→いのちのたま(常時全能力+2、ガッツ消費量2倍)
K→ピントレンズ(技を持っていないオフェンス行動をした際、1/4で+2の補正)
Q→するどいツメ(技を持っていないディフェンス行動をした際、1/4で+2の補正)
J→するどいキバ(技を持っていない接触行動をした際、1/4で+2の補正)
10→がくしゅうそうち(味方がJOKER覚醒した時のみ、自身も11・12覚醒の効果を受ける)
9→きょうせいギプス(全能力−1。試合時11、12でもJOKER覚醒扱いとなる)
8→ふうせん(浮き球補正+1/+1。浮き球接触プレーで敗北すると効果が無くなる)
7→フォーカスレンズ(シュートがポスト・枠外にならない)
6→しろいハーブ(ガッツが299以下になってもその試合中は能力が減少しない、怪我ペナを受けない(プレイ不能にはなる)。使い捨て)
5→パワフルハーブ(連携技を味方と距離が離れていても繰り出せるようになる。使い捨て)
4→オボンのみ(ガッツ1/2以下で自動使用。ガッツ200回復。使い捨て)
3→オレンのみ(ガッツ1/2以下で自動使用。ガッツ100回復。使い捨て)
2→おいしいみず(ガッツ200回復。使い捨て)
A→ねらいのまと(味方のブロックがシュートを零れ球にし、キーパーの数値が2≧で勝ってる際。
        零れ球にならずキーパーの判定を有効とする。相手のシュートがポスト・枠外にならない。キーパー専用)

616 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:36:52 ID:???
>>614>>615の間には以下の文章が入ります。

###########ここから###########

佐野「でもいいんですか? 今日の試合って観客から入場料取ってないでしょ……ここ入る時係員とかいなかったし」
霖之助「確かにいなかったけれど、まあ先行投資という奴さ。 大きな会場で試合を出来るようになる時の為のね。
    それにいい試合を見せてくれたお礼みたいなものだから、快く受け取ってほしい」
佐野「……そういう事なら」

枯れたようには見えても、霖之助もまた幻想郷サッカーのファンの1人である。
今までに見た事のないチーム、イレギュラーズのサッカーを見れて嬉しく思っていない筈もなく、
微かに微笑を浮かべながら商品を差し出し……。
そういう事なら、と佐野も満更でもなさそうに商品を受け取るのだが……。

###########ここまで###########

皆さん脳内補完よろしくお願いします、申し訳ないです。

617 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/27(火) 02:39:49 ID:???
遅くなりすぎて申し訳ありませんでした、本日はひとまずここまでです。
明日はアイテム授与から合同練習終了までいけたらいいなと思います。
それでは、お疲れ様でした。

618 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 02:44:49 ID:???
★勝利ボーナス:アイテム→ ダイヤ3 =★
乙でした

619 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 02:49:28 ID:???
★勝利ボーナス:アイテム→ クラブJ =★
乙です。きょうせいギブスほしいなー

620 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 10:06:21 ID:???
消費アイテムか
手間を掛けて育てりゃ量産できるかな

621 :森崎名無しさん:2012/03/27(火) 15:26:24 ID:???
日常パートはチームメイトとの交流しかできないから多分無理だと思う

622 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 00:50:53 ID:???
>>618 どうも乙感謝ですー。
>>619 乙どうもです。きょうせいギプスは全能力ダウンが痛いですがダイスがあらぶれば一気にパワーアップできますからね。
>>620-621 ゼニガメじょうろもホエルコじょうろもコダックじょうろも無いからね。仕方ないね……。

>★勝利ボーナス:アイテム→ ダイヤ3 =オレンのみ(ガッツ1/2以下で自動使用。ガッツ100回復。使い捨て)★
============================================================================================================
佐野「……デザート?」

佐野が霖之助から手渡されたもの、それは手の平にちょこんと乗る程度の大きさの青い果実だった。
アイテム・賞品というからには、もっとこう機械的だったりするものでもくれるのかと思っていた佐野は、
大きく予想を外される代物を受け取ってどうリアクションを取るべきか困るのだが……。
それを察してか、霖之助はその商品――青い果実の説明をする。

霖之助「それはオレンのみという果実でね、この幻想郷でもところどころに自生している木の実なんだ」
佐野「え……じゃあ貴重でもなんでもないんじゃ……?」
霖之助「それがそういう訳でもないんだよ」

そこら辺に成っているという木の実が賞品というのは、些か味気ないのではないかと佐野は考えるも、
霖之助はこれにも慌てず説明を付け足すように話を続ける。

霖之助「実は元々オレンのみは人間が摂取出来ないくらい渋くてね、これはそれを品種改良した種なんだ。
    成功した数は結構少ないから希少なものなんだよ」
佐野「ほうほう……で、どうして人間が食べられるように品種改良したんです?」
霖之助「それはこの実が体力回復に効果を発揮するからさ」

623 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 00:53:11 ID:???
霖之助の話によると、元々オレンのみは昔から薬などとして使用されていたものらしい。
特に麻痺や毒を治したりといった効果は得られないものの、即効で体力を回復させる事が出来、
風邪などを引いて弱っている人は、このオレンのみの薬を飲んで体力をつけ病を治そうとしていたのだという。

霖之助「だけど誰だって苦いものは飲みたくないし、薬などにするより直接食べた方が効果が覿面なんだ。
    それなら渋みを取れるよう品種改良をして誰でも食べられるようにすればいい、という事になったんだ」
佐野「なるほど。 体力回復……しかも即効性があるのか」
霖之助「ああ、サッカーの試合で疲弊した体にも効果があるのは確認済みだよ。 もちろん、人間以外のものにもね」
佐野「(水銀燈やブースターにも効果ありって事か)」
霖之助「本当ならこのオレンのみよりも更に体力回復に効果のあるオボンのみを持ってくるつもりだったんだけど、
    生憎とそちらは品切れでね」
佐野「いえいえ、そもそもアイテムを貰えるなんて期待してなかったですから貰えるだけで十分ですよ。 ありがとうございます」

確かに話を聞く限りでは効果は微妙なものに思えるかもしれないが、それでもあると無いとでは大違いである。
佐野が感謝を述べると霖之助は一礼をした後、イレギュラーズベンチから去ってゆくのであった。

佐野「うーむ、しかし木の実か……。 これしばらく置いてたら腐るとか無いよな?」
霊夢「安心なさい、オレンのみは収穫しても常温で置いておけば1年くらいは余裕で持つから」
佐野「それはそれで怖いぞおい」

※佐野君が「オレンのみ」を手に入れた!
 入手をしたアイテムは、次回以降の試合前に誰に装備させるか選択が出来ます。

624 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 00:54:27 ID:???
こうして霖之助からの勝利のご褒美というサプライズプレゼントを貰った後、
佐野は昼食を取り、いよいよ1ボスチームとの合同練習の時間となった。

わいわい がやがや 

佐野「うん、こんだけ人がいりゃいつもの練習よりも効果的なもんが出来そうだなぁ」
滝「おい佐野、一緒に練習しようぜ」
佐野「あ、滝さん。 ……なんで俺と?」
滝「なんだかんだ言って、お前のドリブルは技は無いけど基礎がなってるからな。
  サイド際じゃなきゃイマイチ幻想郷トップレベルとはいかない俺としちゃ、
  見習っておきたい所だし、折角だからコツでも教えてもらおうと思ってよ」
佐野「うゎははは、いやいやそんな滅相も無い」
滝「……お前本当にそんな性格だっけ?」

イレギュラーズと1ボスチーム、合わせて22人がフィールドで練習をし合う様子を見て嘆息をしていた佐野に共に練習をしようと誘う滝。
技こそないものの基礎がしっかりとしている佐野のドリブルは、
サイド際以外でのボールキープはまだまだと言える滝にとって羨むべきものであり。
素直に感想を述べながら師事を乞えば、佐野は台詞とは裏腹に実に照れたような情けない顔をして頭をボリボリと掻き、
滝は呆れたような声を出す。

滝「まぁいいや……俺もお前に色々教えてやっからよ、どうだ?」
佐野「はい、それならもう全然オッケーですよ。(滝さんだってドリブル技持ってるし、パスの上手さは別格だからなー。
   色々教えてもらえれば、出来る事が増えそうだ)」

佐野としても滝が色々教えてくれるというのならば、それを断るつもりなど毛頭ない。
滝の問いかけに対して力強く頷くと、こうして外界から来たサッカー選手2人は共に練習に励む事になったのだった。

………

……



625 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 00:56:02 ID:???
霊夢「はーい、ここで試合に勝った場合の勝利ボーナスについて説明しておくわね。
   まずその勝利ボーナスの1つは、既に出ちゃったけれど霖之助さんから貰った商品の事よ。
   今回はいまいち微妙なアイテムを貰ったけれど、この結果も1ボスチームとの戦いだったから。
   もっと強いチームと戦っていけば、貰えるアイテムも少しずつグレードアップしていくわ。

   因みに、アイテムはこの勝利ボーナス以外に日常パートでもゲットできる事が稀にあるのだけど……。
   本当に稀だから、そちらではあまり期待しない方がいいわ。 貰えればラッキー、程度に心の隅に留めておいてね。

   次に勝利ボーナスの2つ目はこの合同練習よ。
   ここでは佐野君が、戦ったチームに所属をする『外来人』と一緒に練習をする事が出来るの。
   そして、なななんと! この練習ではその外来人に協力をしてもらって技を開発する事が出来るわ。

   もちろん教えてもらえる技は外来人によって異なるのだけれど、その技の覚えやすさは通常の練習パート以上よ!
   基本的には2D6を使っての判定になるのだけれど、特に『覚えやすい』ならよっぽど運が悪くなければ一発取得できるし、
   『やや覚えやすい』でも平均が出れば覚えられるの。
   更に、どんなに失敗をしてもフラグだけは必ず取得できるから言う事は無しね。

   ただし、練習機会は通常の練習パートとは違って1回のみよ。
   確実に技を覚えられるよう覚えやすい練習をするか、失敗してもフラグは貰えるんだからとあえて難しい練習をするか……。
   そこは皆さんの判断次第ね。

   あ、そうそう。 因みにこの合同練習パートは敗北をした場合もやるのだけど、
   その場合は技もフラグも覚えられない予定なの。
   だから試合には必ず勝って、この合同練習パートを無駄な時間にしないようにしましょう!

   ……それと、この合同練習パートではイレギュラーズの他の仲間・『2人』にイベントが発生するわ。
   これは日常パートと違ってランダムで選定されるから、ご了承を。
   それでは、グッドラック!」

626 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 00:57:05 ID:???
☆ライン際のビーバー野郎、滝君と練習をします。 滝に何を教えてもらいますか?

○滝の教えやすさ度
覚えやすい:ドリブル技、パス技
やや覚えやすい:なし
普通:タックル技、パスカット技
覚えにくい:シュート技、ブロック技、トラップ技、クリアー技

A.ドリブル技
B.パス技
C.シュート技
D.タックル技
E.パスカット技
F.ブロック技
G.トラップ技
H.クリアー技

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

☆残り回数 1/1

627 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 00:57:21 ID:deoN3fpM


628 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 00:57:48 ID:Za9mSB5U


629 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:02:28 ID:???
巨乳な神様と仲良くなる方法は教えて貰えないんですか!

630 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:15:42 ID:???
巨乳な妹を下さいと言えませんか!?

631 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:17:20 ID:???
晩飯のハッシュポテトうまかったなー

632 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:17:35 ID:???
>>629-630 滝「ったくしょうがないな、紹介してやるよ。 ホラ、巨乳で神様で妹だ」 穣子「私だ」 静葉「また騙されたな」

>A.ドリブル技
===========================================================================
佐野と滝は、まず初めに滝の練習を佐野が見る事から始めた。
スキルステップという独特のドリブル技を持つ滝だが、その純粋なボールキープ力は佐野には劣る。
サイド際での突破力こそかなりのものだが、もしも中央に置くとするなら……そのドリブルは決して幻想郷トップクラスとは言えない。
ナズーリンとのコンビシュートを考えれば、今後はサイドだけではなく中央でプレーする事も増えるだろうと考える滝は、
佐野の先輩に対してまるで遠慮のないコーチングを受けながら、めきめきとその実力を伸ばすのだった。

滝「よし、サンキューな佐野。 Hズと戦う前に、少しでもキープ力は高めておきたいからな」
佐野「(Hズってタックルが上手い奴でもいるのか……?)いえいえ、気にしないで下さいよ。
   俺だってこの後、滝さんにコーチしてもらうんですから」
滝「ああ、そうだな。 しかし何を鍛えるんだ、お前?」
佐野「そりゃもうドリブルですよ、常識的に考えて」

こうして練習時間が丁度半分を回った辺りで滝の練習は終わり、今度は佐野の練習を滝が見る番となる。
ここで滝は佐野が一体何を練習したいのかと問いかけるが、これに佐野は間髪入れずにドリブルと返答。

佐野「クーガーさんがドリブル技2個持っちゃったし! 水銀燈もドリブル技覚えちゃったし!!
   このままだと俺のキャプテンとしての危険が危ないですから、ちゃちゃっとドリブル技覚えたいんです!」
滝「あー、わかったわかった。 それじゃドリブル技を開発するか……一応聞いとくが、パス覚えとかなくていいのか?
  もしMFにコンバートするなら覚えておいて損はねーぞ」
佐野「いいんです! 何がなくともドリブルです!」

クーガーと水銀燈の覚醒に危機感を覚えていた佐野は、滝を急かし、
滝はそんな佐野に呆れたように苦笑いを浮かべながら練習を開始した。

633 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:19:03 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★覚えやすいはダイス3個やで→(! dice+! dice+! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

7以上→佐野が「華麗なドリブル(+3)」を習得
6以下→佐野が「ドリブルフラグ」を習得

634 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:19:24 ID:???
★覚えやすいはダイス3個やで→( 5 + 2 + 4 )=★

635 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:19:35 ID:???
★覚えやすいはダイス3個やで→( 6 + 2 + 2 )=★

636 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:20:17 ID:???
★覚えやすいはダイス3個やで→( 6 + 4 + 6 )=★

637 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:20:25 ID:???
ダイス3個すげえ!

638 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:25:24 ID:???
>>637
勝利ボーナスですので、「覚えやすい」はかなり判定ゆるゆるです。
この練習機会も1回のみですしね。

639 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:54:44 ID:???
>★覚えやすいはダイス3個やで→( 5 + 2 + 4 )=佐野が「華麗なドリブル(+3)」を習得★
==========================================================================================
佐野が練習を開始して数十分後である。

シュタタッ ババッ! シャッシャッ

佐野「そりゃーっ」
滝「お前もう殆ど技出来てるじゃねーかッ!?」

佐野はドリブル技を覚えた。
あまりにも速すぎる会得であったが、それもまた無理からぬ事である。
そもそも佐野の基礎的なキープ力は、既に幻想郷でも中堅レベル……下手な上層チームの選手よりも高い有様である。
そんな彼が今までドリブル技を覚えていなかった事の方がおかしいのであり、
佐野は元々ドリブル技を覚えられるだけの下地は出来ていたのだ。
ただ、その下地を発露するだけの機会に恵まれなかったのである。

かつて同じチームで過ごした男、佐野の慕っていた次籐洋はDFであり、佐野とはまるで違うパワータイプの選手。
彼の指導では佐野のドリブルの才覚を目覚めさせる事は当然出来ない。
或いは南葛や東邦といった強豪チームであれば他のチームメイトと切磋琢磨も出来ただろうが、
国見学院には次籐以外に佐野の実力についていける選手はいなかったのだ。
そして、もしも全日本ユースに召集され世界を舞台に戦えていれば、それが刺激となってドリブル技も覚えられていたかもしれない。
だが結果は皆さんご存知の通りである。

佐野「おお、俺すげぇ! もうドリブル技出来ちまった!」
滝「……いや、逆に凄いわ本当。 っていうかやっぱお前馬鹿だろ」

鮮やかなフェイント、小刻みなサイドステップ、巧みなボールキープ。
一つ一つをもう一段上のレベルで繰り出す技、『華麗なドリブル』を身に着けた佐野は大層喜んだのだが……。
肩すかしを食らったような気持ちになった滝は、殆ど何もしていないのに疲れたようにため息を吐く。

640 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:55:45 ID:???
滝「(っていうか、佐野……。 お前、今やってるソレ、試合中にやってたやつじゃねーか)」

今目の前で喜びながら出来上がったばかりの技を披露する佐野だが、
そのフェイントは先ほどの試合中にも実際に使ったものとほぼ同じである。
つまり、やろうと思えばいつでも出来たのだ。
だというのに滝に軽い注意を受けなければ、それを「華麗なドリブル」という技に昇華出来なかった佐野。
これを下地だけは完璧に作り上げていた天才ととらえるか、あと一歩が届かない・気づかない間抜けで半端な馬鹿ととらえるか。
それは人によって変わってくるだろう。

佐野「やべぇな……俺、もしかしたら天才かもしれん……。 見て見て滝さん、俺、すっげー華麗」

バタバタバタ サササササッ

滝「はいはい、わかったわかった」
佐野「ちょっと皆に自慢してくる。 みんな〜、俺を見ろ〜!!」
滝「おいコラ、練習の邪魔しに行くな馬鹿」

こうして念願のドリブル技を身に着けた佐野と、基礎的なキープ力の向上に成功した滝。
彼ら2人の漫才のような掛け合いは、その後しばらく……練習が終わるまで続くのだった。

※佐野が「華麗なドリブル(+3)」を習得しました。

641 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:56:46 ID:???
一方その頃他のイレギュラーズメンバーはというと……。

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★1ボスさんとイレギュラさん。@→! num=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

0→アイビスイベント
9→ブースターイベント
8→ダークドリームイベント
7→クーガーさんイベント
6→ケンジャキイベント
5→銀様イベント
4→カインさんイベント
3→ユーノくんイベント
2→レイさんイベント
1→律子さんイベント

642 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:56:58 ID:???
★1ボスさんとイレギュラさん。@→ 8 =★

643 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 01:58:38 ID:???
ダクドリさんにイベント発生!という所で本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

644 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 01:59:29 ID:???
華麗な乙!

645 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 02:07:20 ID:???
試合で光る活躍をしてたダクドリさんにイベントが起こるとはなんとも熱い
乙でしたー

646 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 17:02:30 ID:???
一進一退の勝負を繰り広げたレティさんと特訓してプリキュアビューティブリザード習得の流れですねわかります

647 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 22:20:25 ID:???
>>644 乙どうもですー。
>>645 ダクドリさんは持ってる人なのかもしれまつぇん。乙感謝ー。
>>646 ビューティさん登場回は敵モチーフが鏡だった辺り、なんかこうスタッフ狙ったのかなと思ったりします。

>★1ボスさんとイレギュラさん。@→ 8 =ダークドリームイベント★
==========================================================================
ダークドリーム「練習練習〜、今日も頑張るよ〜」

調子っぱずれな歌を歌いながら、ボールを持ちニコニコとしていたのは、
今日の試合佐野をも凌駕する程の活躍を見せたダークドリームであった。
試合であれだけ動いたのにも関わらず、ダークドリームはまだまだ元気いっぱいであり。
午後からの合同練習も、いつもとは違うメンバーと練習が出来るとあって非常に乗り気である。
周囲で練習に励んでいる者達を見ながら、どこに入れてもらおうかとダークドリームは逡巡するのだが……。

レティ「あなた……少しいいかしら?」
ダークドリーム「え? ……あ、えーっと、レティだっけ」
レティ「ええ、レティ=ホワイトロックよ。 改めてよろしく」
ダークドリーム「うん! 私はダークドリーム、よろしくね」

そんなダークドリームに声をかけたのは、1ボスチームキャプテン――レティ=ホワイトロックである。
背後から声をかけられたダークドリームは一瞬驚きながらも、すぐに笑顔を浮かべて挨拶。
これにはレティも薄く微笑を浮かべながら、改めて自己紹介をしダークドリームもそれに習う。

ダークドリーム「えっと……それで、何か用?」
レティ「よかったら一緒に練習をしないかと思ってね……どうかしら?」
ダークドリーム「うん、いいよ! 今から誰かに混ぜてもらうつもりだったから特に誰と練習するって決まってた訳じゃないし。
        でもどうして私と?」
レティ「あなたのチームの7番に9番……それにキャプテンの佐野君も大層活躍をしていたけれど……。
    私が今日一番辛酸を舐めさせられたのは貴方だもの。 どうせだったら交流を持ちたいと思って当然でしょう?」

648 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 22:21:57 ID:???
今日の試合、ダークドリームとの再三に渡る勝負で、レティは負ける事こそ無かったものの確実に勝つという事もまた無かった。
1ボスチームの主柱として、そして幻想郷屈指のパワータイプDFとして彼女は自分の実力に自信を持っていたが、
そのレティに比較をすれば小柄なダークドリームはほぼレティと同等の力、それを補う技で対抗したのである。
折角の合同練習、今日の試合で苦戦を強いられた相手と組みたいと思うのは至極真っ当な事であり、
ダークドリームはレティの思いを聞くと、納得したように頷き返した。

ダークドリーム「うん、私も折角だから練習したい。 そして貴方に負けないくらいに強くなるんだ〜」
レティ「ふふ……そうはいかせないわ。 もしも次に戦う事があれば、勝つのは私たちよ」

ニコニコと笑みながら今度は絶対に個人間の勝負でも勝利を収めると宣言をするダークドリーム。
言い方が少しでも間違えれば挑発などになりかねないものだが、裏表を感じられず屈託も無く放たれたそれに嫌味は無く。
レティも微笑を浮かべて軽く流しながら、ボールを手に取り早速練習に向かう。

レティ「ところで貴方は何を練習するつもりなのかしら?」
ダークドリーム「オーバーヘッドキック! 私、満みたいな綺麗なオーバーヘッドキック撃ちたいんだ〜」
レティ「そう……(満……佐野君の事ね。 幻想郷じゃオーバーヘッドキックはそう珍しいシュートじゃないんだけど……。
    まぁ、この子はダイレクトシュート技を持ってないようだし、初めに覚えるとするならば妥当なのかしら?)」
ダークドリーム「レティはどうするの?」
レティ「そうね……貴方がダイレクトシュートを鍛えるなら、私はクリアーを鍛えるわ。
    ボールは……ああ、あそこにいる羽目玉に上げてもらいましょう」

フィールドの端で仲間とパス交換をしていた羽目玉を見つけたレティは、
その羽目玉に歩み寄るとゴール前にハイボールを上げてくれるようにと頼む。
これに羽目玉は羽をばたつかせながら了承し……ダークドリームとレティはそれぞれ配置につき、こうして2人の練習は始まった。

ダークドリーム「頑張るぞ〜!」
レティ「(今日の試合でわかったわ。 ゴール前での空中戦に勝てなければピンチを連続で招いてしまう。
     攻撃を完全にシャットアウトさせるにも、よりフィジカルを鍛えないと……)」

649 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 22:22:57 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★夢見る乙女のオーバーヘッド→(! dice+! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

5以上→必殺高シュート「オーバーヘッドキック」取得!
10以上→必殺高シュート「オーバーヘッドキック」取得!シュートフラグ維持。

※現在のダークドリームのシュート経験は「5」です。

650 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 22:23:16 ID:???
★夢見る乙女のオーバーヘッド→( 3 + 3 )=★

651 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 22:33:47 ID:???
ちなみに佐野さんはどのプリキュアが好きなんですか?

652 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:31:13 ID:???
>>651
歴代総含めだと変身後はドリームさん、変身前はえりかです。
スマイルではマーチさんとサニーさんがお気に入り。

>★夢見る乙女のオーバーヘッド→( 3 + 3 )=必殺高シュート「オーバーヘッドキック」取得!★
>※ダークドリームのシュートフラグが回収され、シュート経験が「1」になりました。
==========================================================================================
元々サッカーの知識をまるで持っていなかったダークドリーム。
そんな彼女をサッカーの虜にしたのは、佐野が夜、彼女がボールを1人で蹴っているのを見かけ、
パス交換からサッカーの楽しさを教えた事が起因している。
そして、何よりもその時佐野が魅せたオーバーヘッドキックのダイナミックな動き。
それもまた、彼女をサッカーに夢中にさせる1つの原因である。

ダークドリーム「(1人でボールを蹴るのはつまんないけれど、皆で一緒にボールを蹴るのは凄く楽しい!
         そして……満はオーバーヘッドキックを撃った時、凄く楽しそうに笑ってた。
         私もあんな風に、笑ってみたい!)」

外見年齢の割には、どこか幼く無知なダークドリーム。
だからこそ彼女はどんな事にも貪欲であり、どんな事にも興味を持つ。
それは人が成長をする為に何よりも重要な事であり、彼女はこの練習でもどんどん実力をつけ成長を遂げた。

バッ!!

レティ「ふがぁっ!!」
ダークドリーム「(地面を強く蹴ってジャンプ……そして、空中で反転!)」

クルッ!

653 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:32:46 ID:???
ダークドリーム「(後は相手に足を当てないように気を付けて……だけど思い切って足を大きく上げて……)」

ブォンッ!!

ダークドリーム「シュートだァッ!!」
レティ「ふぬっ!?」

バシュウッ!

練習を開始して何度目かの、空中でのレティとダークドリームの真剣勝負。
ジャンプ力とそれを生かすだけの空中でのボディコントロールには優れていたダークドリームだが、
やはり一朝一夕ではオーバーヘッドキックをすぐに会得するという事は不可能。
しかし、それでも彼女は諦めず……むしろその出来ない事、上手くいかないもどかしさをどこか新鮮に思いながら練習に励んだ。
そして、やがてダークドリームは綺麗なオーバーヘッドキックのフォームを取り……。
クリアーにやってきたレティの上から、ゴール目掛けてボールを撃ちこむ事に成功をする。

スタッ

ダークドリーム「やったやった〜! 出来た! 出来たよ〜!!」
レティ「(……やっぱりとんでもないセンスの持ち主ね)おめでとう、良かったわね」
ダークドリーム「うんっ!」

着地をすると同時、ボールがネットに突き刺さっているのを確認したダークドリームは。
とうとう自分がオーバーヘッドキックを成功させられたのだ、と諸手を上げ、ぴょんぴょん跳ねまわりながら歓喜する。
これを見てレティはその無邪気な反応を可愛く思いながら微笑を浮かべ、祝福。
ダークドリームは元気よくそれに返事をしながら、レティの手をぎゅっと握り感謝の言葉を述べる。

654 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:33:46 ID:???
ダークドリーム「ありがとう、レティ! レティが練習に付き合ってくれたおかげだよ!」
レティ「こちらが誘った練習よ? むしろお礼を言うのはこちら側だわ……。
    貴方がつきあってくれたお陰で、クリアーに向かう速さも改善出来た。 ありがとうね、ダークドリーム」
ダークドリーム「えへへ」

互いに感謝の言葉を述べあい、ダークドリームは少し照れたようにはにかみながら頬をかき……。
レティもまた笑みを浮かべ……しかし、すぐに顔を引き締めるとダークドリームに注意をする。

レティ「ただ……こういう事を言ったらなんだけれど、貴方達が次に当たるだろうHズ……。
    あそこには、このオーバーヘッドも通用しないかもしれないわ」
ダークドリーム「え? ……チルノ、そんなに強いの?」
レティ「あら、チルノの事を知ってるの?」
ダークドリーム「うん、2回遊んだ事があるの」

ダークドリームがオーバーヘッドキックを会得出来た事は非常に喜ばしい事である。
だが……ただのオーバーヘッドキック程度では、例えダークドリームのジャンプ力が優れていたと言っても、Hズには通用しない。
折角新技を覚えたダークドリームの心をへし折りかねない苦言を、あえてレティは今後の事も考えて説明したのだが……。
むしろダークドリームはその言葉を聞き、自らのオーバーヘッドキックが通用しないというショックよりも。
そこまでチルノが率いるHズは強いのか、と驚き。また、レティはダークドリームが既にチルノと知り合いなのか、と驚く。

655 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:34:58 ID:???
レティ「そう……。 なら、言っておくわ。 チルノは私と同じCBをしているのだけれど……。
    ハッキリ言って、ブロックにかけては幻想郷でも屈指の実力者よ」
ダークドリーム「屈指……。 え? それって、凄く強いって事!?」
レティ「そうよ。 もっと上のチームにいる者でも、チルノよりブロックが巧い選手は殆どいないわ」

ダークドリームもまだチルノと出会い、遊んでから数日しか経過していないが……。
チルノの外見的な年齢や体格を見る限りは、そこまで強いとも思っていなかった。
しかし、レティの話によれば……チルノのブロックの実力は幻想郷サッカー界でも屈指のレベル。
レティは自分でも敵わないと呟きながら、驚愕の表情を浮かべるダークドリームを諭すように続ける。

レティ「ただ、私たちを破った貴方達ならきっと勝てる筈よ。 覚えたばかりだからといって、己の技に溺れず。
    仲間と力を合わせて、これからもがんばりなさいね」
ダークドリーム「うん、わかってるよ! サッカーは皆でやるスポーツだもんね!」
レティ「ええ」

そう、技を覚えたからといって、それを見せびらかすような事ばかりを考えてはいけない。
問題はその技をどう試合で勝つ為に生かすかなのだから。
そんな「華麗なドリブル」を覚えたこのスレの主人公に聞かせてやりたい言葉を交わしながら、
レティは再び厳しい表情から一転し、柔らかな笑みを浮かべる。

レティ「でも、そう……もうチルノと会っていたのね。 あの子と遊ぶのは大変でしょう」
ダークドリーム「ううん、チルノと一緒に遊ぶと楽しいよ。 レティもチルノとは仲がいいの?」
レティ「ええ、私は冬の妖怪。 あの子は氷の妖精だからね。
    何かと気の合う所もあるし……まぁ、とはいえ……私はあの子のテンションやペースにはついていけないけれどね」

656 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:36:12 ID:???
口ではそう言いながらも、レティの表情には優しげな笑顔が浮かび。
如何にレティがチルノの事を思っているかが伝わってくるというものである。
これを見て、ダークドリームはどこかうらやましげな表情をするのだが……次にレティにかけられた言葉で、それも霧散した。

レティ「とにかく、これからもあの子とはいい"友達"でいてあげてね」
ダークドリーム「……え?」
レティ「? どうかしたの?」

レティの言葉を聞いた瞬間、ダークドリームは一転して茫然となり……続けて物憂げな表情を浮かべる。
対するレティは自分が何か失言をしてしまっただろうかと動揺をしながらも、何かあったかと問いかけ……。

ダークドリーム「私……チルノの友達なのかな?」
レティ「え?」

ダークドリームはぽつり、小さくそう呟いた。

レティ「……友達なのかな、って。 どういう事なの……?」
ダークドリーム「………………ううん、なんでもない。 それより、練習続けようよ!」
レティ「え……。 ……ええ、そうね(何かあるのかしら……? 友達、って言われて反応していたように見えたけど)」

ダークドリームの意図を図りかねたレティは、思わずどういう事なのかと聞くものの……。
ダークドリームは小さく首を振った後、微かな笑みを浮かべて何でもないと告げ、改めて練習を続けようとせっつく。
そう言われては、まだ関係も浅く深く入り込んだ質問も出来ないレティとしては断れず、再び両者は練習に向かうのだが……。
そんなダークドリームの横顔は、先のオーバーヘッドキックを完成させた時よりも暗く、彼女の中の心の闇が浮き出していたのだった。

※ダークドリームが「オーバーヘッドキック(高シュート力+2、消費ガッツ120)」を取得しました。

657 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/28(水) 23:37:29 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★1ボスさんとイレギュラさん。A→! num=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

0→アイビスイベント
9→ブースターイベント
8→もっぺん引き直し。
7→クーガーさんイベント
6→ケンジャキイベント
5→銀様イベント
4→カインさんイベント
3→ユーノくんイベント
2→レイさんイベント
1→律子さんイベント

※引き直しはGMが指示してから引いてください。
 GMが指示する前に引かれたものは無効となります。

658 :森崎名無しさん:2012/03/28(水) 23:37:52 ID:???
★1ボスさんとイレギュラさん。A→ 2 =★

659 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/29(木) 00:27:30 ID:???
>★1ボスさんとイレギュラさん。A→ 2 =レイさんイベント★
===============================================================================
レイ「さ〜てと、あたいはどうしよっかね〜」

今日の試合、殆ど出番は無かったものの、試合終了間際に滝のドリブルゴールを止め。
同点に追いつかれる事を辛うじて阻止したイレギュラーズの誇る攻撃も出来るSB、レイ=クウゴ。
彼女は試合に勝てた事こそ喜んではいたものの、出番が来なかった事には不満を感じており……、
半ば不完全燃焼気味な気持ちを練習によってどうにかして解消しようと考えていた。

レイ「やっぱアレかね? クーガーとかみたいにドリブルがもっと上手けりゃ出番が来るのか?
   今日の試合だって佐野といいクーガーといい水銀燈といい、みーんな目立ってたしねぇ」

レイ自身もドリブルは得意だが、クーガーや佐野にはまだ劣る。
しかし、ドリブル技を身に着け彼らに比肩するだけの実力を手に入れれば、試合でも頻繁にオーバーラップが出来るのではないか。
今日の試合のように暇な時間が延々と続くのは御免だと思っていたレイは、ドリブルを鍛える事が出番を得る最短の道だと結論付け。
早速自らが得意とする武術を応用したドリブル技の開発に挑もうとするのだが……。

ポーンッ テンテンテン……

レイ「ん?」
キスメ「…………」←(´・ω・`)としてる
レイ「あん? なんだい、1ボスんトコの桶の子かい」

そんな折、不意にレイの方へとボールが飛んできて地面を跳ね、レイは思わずボールが飛んできた方向に目を向ける。
するとそこにいたのは1ボスチームのCB、桶に入った釣瓶落とし――キスメ。
彼女はレイの近くに落ちたボールを見て何故かガックリと肩を落としており……。
レイはその様子に首を傾げながらボールを返そうとキスメに近寄っていく。

660 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/29(木) 00:28:39 ID:???
レイ「なーにショボくれてんだ。 負けたのをまだ落ち込んでんのかい?」
キスメ「…………」←ふるふると首を振ってる
レイ「違うか……。 んじゃ、どうしたんだい?」

悲しげな表情をするキスメに一体どうしたのかと事情を聞いてみるも、いまいち要領を得ない。
しかし、それでもレイはめげず、辛抱強くキスメの言いたい事を理解しようと努力した。
結果、しばらくすると……レイはなんとなく、ではあるもののキスメがどうして落ち込んでいたかを概ね把握する事に成功する。

レイ「なるほどねぇ……今のままじゃブロックでしか役立てないから、それ以外を鍛えたいと」
キスメ「…………」←こくこくと頷いてる
レイ「で、何を鍛えたいんだい?」
キスメ「…………」←ボールを持って、遠くに飛ばすジェスチャー
レイ「スローイン? ……あ、違う。 パスか!」
キスメ「!!」←凄い勢いでこくこくと頷いてる

キスメが落ち込み悩んでいた事、それは自身がブロック以外では何の役にも立たないという事であった。
確かに現状、キスメの役割はただの壁であり、相手がドリブルをしてこようものなら何の役にも立たない。
また、仮にブロックに成功をしたとしても、敵が前線でプレスをかけてきたらあっという間に奪われてしまうのだ。
これを重大な問題点だと考えたキスメは、
まずは確実に奪ったボールをクリアー出来るだけのパス力を磨きたいと考え練習をしていたのだが……。
そう簡単に練習は上手くいかず、ボールは見当違いの方向にいってしまい、その内の1つがレイの元に飛んで行ったというのである。

レイ「ふーん……。 ……うっし、そんじゃあたいと一緒に練習するかい?」
キスメ「!?」←驚いた後、不安そうに首を傾げてる
レイ「ああ、別に構わないよ。 あたいも元々パスカットの練習するつもりだったからね。 丁度いいさ」

このままではレティ達の足を引っ張ってしまうと頭を抱えるキスメを見て、レイは自ら練習相手を買って出た。
これにはキスメも驚き、本当にいいのか?と問いかけるような視線を向けるのだが……。
レイは快活に笑いながら、元々パスカットの練習をするつもりだったんだから問題は何もないと説明。
するとキスメもホッと安心したのか、ニコニコと笑みを浮かべてよろしくお願いしますと言わんばかりに頭を下げる。

661 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/29(木) 00:29:49 ID:???
レイ「おう、んじゃ早速やろうか。 えーっと、キスメって言ったっけ?」
キスメ「…………」←^^としながら頷く
レイ「うし、じゃあキスメ。 早速ボール蹴ってみな(……ま、ドリブル練習なんていつでも出来るからね。
   それにサイドバックってぇのはパスカットも上手くないと駄目みたいだしさ)」

心の中で、誰に対してのものなのかはわからないものの言い訳を呟くレイ。
当初の予定とは違ったものの、こうしてレイもまた合同練習で自らの技術を磨きにかかったのだった。

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★即戦力が更に強くなる→(! dice+! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

5以上→パスカットフラグ取得!
10以上→必殺パスカット「不射の射」取得!

662 :森崎名無しさん:2012/03/29(木) 00:30:23 ID:???
★即戦力が更に強くなる→( 5 + 6 )=★

663 :森崎名無しさん:2012/03/29(木) 00:30:24 ID:???
★即戦力が更に強くなる→( 3 + 6 )=★


664 :森崎名無しさん:2012/03/29(木) 00:30:37 ID:???
やったあ!

665 :森崎名無しさん:2012/03/29(木) 00:31:24 ID:???
妖怪いちたりない「しまった、出遅れた」

666 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/29(木) 00:32:57 ID:???
>>664
レイさんはほんま出来る女やで……。

>>665
まあ9でも十分すぎる結果なんですけどねw

という所でレイさんがパスカット技を取得、といった所で本日はここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

667 :森崎名無しさん:2012/03/29(木) 13:40:10 ID:???
今回の試合でクーガーとレイがかなり使えるのはわかったから、しばらくは他の面子鍛えて弱点補強したいな
特に律子は早急に鍛えないとやばい。現状だとミドル撃たれたら剣崎の発動率1/4ブロックに頼るしかないし

668 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:04:33 ID:???
>★即戦力が更に強くなる→( 5 + 6 )=必殺パスカット「不射の射」取得!★
>※レイのパスカット経験が「1」になりました。
===========================================================================
キスメはパス、レイはパスカットにそれぞれ別れ練習を開始した。
しかし、やはりとも言うべきか足を使わず桶を当ててパスをするという制約がある以上、
キスメのパスはとことん精度が低く、おまけにボールの速度も不規則であった。
それでも練習を重ねるたびに、少しずつキスメのパスは牛歩のような速度で上達していく。
では逆にレイはどうだったか……コースを読めないようなパスをカットするというのは、パスカットを得意とする者でも難題。
そもそもパスカットとはコースを的確に読みそこに入る事でインターセプトを成功させる、というのが基本なのである。
コースを読めなければ練習にならないのではないか、と常人ならば考えるだろう。
だが、レイ=クウゴは常人ではなかった。

キスメ「…………」←><としてる

パコォンッ!

レイ「(次は右か……)ほっ!!」

タンッ パシィッ!!

レイ「ハィーンッ!!」

レイはサッカーの知識には乏しい。そのため、全てのプレーは己の得意とする武術を応用したものが原型となっていた。
そんな中でもタックル、及びパスカットというボールカットの技術は、彼女の反射神経と瞬発力を最大限に発揮できる技を使っており……。
相手の動きなどを読むのではなく、相手が動いてから即座に反応し対応をしていたのである。
故に、キスメのコースが読めないパスというのはむしろレイにとって最高の練習材料と言え。
レイはどこに飛ぶかわからないボール目掛けて華麗にフィールドを舞い、次々とパスをカットしてゆく。

669 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:05:51 ID:???
レイ「おっしゃあ! なんかちょっとコツがつかめてきた感じだよ!」
キスメ「…………」←レイを羨望の眼差しで見つめてる

このレイの軽やかな動きは、DFであるキスメからしても憧れるものであった。
キスメもパスカットは(足を使った他のプレーに比較をすれば)得意な方であるが、それでもここまで上手くは出来ない。
一体どうしてそんな動きが出来るのかとキスメが疑問を抱くのも当然の事で、キスメは身振り手振りでレイに問いかけるのだが……。

レイ「ん? なんでパスが飛んでくる方向にすぐ反応出来るかって?」
キスメ「…………」←コクコクと頷く
レイ「読むんじゃなく、だからといってボールが蹴られてから目で追うんじゃない。
   撃たれた瞬間、自然と体が動くよう叩き込むのさ」
キスメ「???」←頭に疑問符を浮かべながら首を捻ってる
レイ「あー、そうだね。 簡単に言うと……」

説明を聞いてもキスメはいまいちわからないように更に首を傾げ……。
レイは困ったように頭を掻きながら、実に簡潔に言葉を纏めるのだった。

レイ「考えるな、感じるんだ」

※レイが「不射の射(1/4でパスカット力+2)」を習得しました。

670 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:06:54 ID:???
こうして様々な成果を残した合同練習も、日が落ちてくると共に終わりを告げる。
佐野は改めて1ボスチームキャプテンのレティの元に赴くと、握手を交わし、今日の試合……及び練習について感謝を述べる。

佐野「ども、今日は本当に色々ありがとうございました。 合同練習じゃダークドリームの世話もしてもらったみたいで……」
レティ「こちらこそ彼女に付き合ってもらって成果を上げられたもの、お互い様よ。
    それじゃあ、また機会があれば……」
佐野「はい、よろしくお願いします」
滝「佐野〜、Hズとの試合は3日後だからな〜。 忘れるなよ〜」
佐野「わかってますって!」

その後、佐野はもう一度レティに一礼をすると踵を返して既に帰り支度を済ませたイレギュラーズの元へと戻り。
レティもまた、にこりと微笑むと1ボスチームメンバーと共に帰路につこうとする。
そんな佐野の背中に、ナズーリンと肩を並べながら帰ろうとしていた滝はふと思い出したかのように声をかけ、
これに佐野は元気よく返事をしながらグッとサムズアップを返した。

佐野「滝さんも、今日はありがとうございました!」
滝「おう! 今度戦う時は負けねーからな!」

外来人ばかりで集められた新設チーム、イレギュラーズ。
幻想郷最下層のチームと呼ばれた、1ボスチーム。

長崎出身のお調子者な軽業師と、静岡出身の常識人なライン際カピバラ男という珍外来人を有した2チームの試合があった1日は、
こうして終わってゆくのだった。

                              第1章 怪奇!冬の妖怪とネズミ男

                                                 終わり

671 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:08:00 ID:???
佐野「えっ!? このスレって章構成だったの!?」
律子「行き当たりばったりな漫画みたいな展開ね……(何章まであるのかしら?)」

突如文末に現れた文字を見て佐野と律子は驚くのだが、とにもかくにも、イレギュラーズの者達は博麗神社へと無事帰宅をした。
遅くまで練習を行っていた為に、既に時刻はいつもの夕食時をとうに過ぎており。
霊夢は家に帰り着くなり慌てて台所へ向かい、律子やアイビス、レイたちもそれに続いてゆく。
当然その間佐野達も日中出来なかった掃除などの雑用をしっかりとこなし……。
それらが終わってから、ようやく一同は揃って夕食を取る事となる。
昼食を取りこそしたものの、午前も午後もよく運動した為に佐野の腹は空腹状態。
席につき配膳を待っていると、霊夢達が台所から料理の乗った皿を持ってくるのだが……。

佐野「あれっ!? 試合に勝ったんだから祝勝会とか開くんじゃないの!?」

その皿に乗っていたのは、いつも出てくるような質素な焼き魚や野菜の煮物……等々、とても豪華な料理とは呼べないものばかり。
てっきりこの勝利を祝してご馳走が出てくると思い込んでいた佐野は驚愕したような声を上げるのだが……。

霊夢「一々勝つたびに祝勝会なんて開ける訳ないでしょ、1週間に1回のペースで試合すんだから」
佐野「ぐむぅっ! で、でもさぁ〜、初勝利なんだし、ちょっとくらい祝ってもええやねん」
霊夢「……別にいいわよ? 明日からオカズがメザシ1匹だけでもいいなら」
佐野「……はい、ごめんなさい」

そんなご馳走を作れる程、博麗神社は裕福ではなかった。
というか佐野らイレギュラーズ10人と1匹を無償で食わしてくれているだけでも相当な出費なのだから、
これで更にご馳走を出せというのは我儘もいいところである。

律子「早い所有名になって大きな会場で試合をして、収入を得ないとね……」
クーガー「いい加減ただ飯ぐらいってのも心苦しいからなぁ」
水銀燈「私はヤクルトさえあればなんでもいいわぁ」
ユーノ「(……安上がりだなぁ)あ、ところで佐野君。 さっき別れ際、滝君が試合の事をどうこう言ってたみたいだけど……」
佐野「あ、そうだそうだ。 皆にも話しておくか」

672 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:09:52 ID:???
早くこの半ばニートのような生活から脱却する為にも、有名にならなければと一部の者が堅く誓う中。
不意にユーノは合同練習を終えた後の帰り際、滝がHズとの試合の事を言っていた事を思い出し、佐野に問いかけ……。
これを受けて佐野は改めて説明をしようと、全ての配膳が終わり、全員が着席しているのを確認してから口を開く。

佐野「実は滝さん達1ボスチームは、3日後に霧の湖コートって所でチルノ達の……えーっと、なんちゃらHズって所と試合するらしいんだ。
   で、折角だから見に来いよって滝さんに誘われたからそれにホイホイ乗っかったって訳」
ダークドリーム「Hズ……。 チルノがいるチームだよね」
カイン「確か1ボスの1つ格上のチームだったか……。 次に俺達が戦うのは、そのチームなのか?」
霊夢「ええ、そうよ。 明日にでも試合を申し込みに行くつもり」
律子「なら試合を見に行くのはいいかもしれないわね。 実際に目で見てみないと、相手の実力なんてわからないもの」

1ボスチームとの戦いが終わった今、次にイレギュラーズが戦うべき相手は超ウルトラ必殺スペシャルHズである。
チルノをキャプテンとしたこのチームの全容は未だに不明であり……。
だからこそ、そのHズの試合を見に行くのは情報を得る為にもいい判断だと言える。

霊夢「あ、でも3日後なのよね……うーん……」
佐野「あれ? 何かマズイ?」

だが、ここで霊夢は試合が3日後であるという点に少し問題があるような言い方をした。
これに佐野は反応し、どうかしたのかと問いかければ……霊夢は難しい顔をしながら説明する。

霊夢「実は3日後って人里の商店街でセールするのよ。
    おひとり様1点限りの商品とか多いから、出来れば皆についてきて欲しかったのよね」
佐野「なんじゃい、ただのセールか。 そんなの、別に逃したって影響ないだろ?」
霊夢「……オカズがイワシ1匹でいいならそれでもいいわよ?」
佐野「……え、そんなにこの神社の家計って圧迫してんの?」
霊夢「10人と1匹食わすのってね、キツいのよ」

673 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:10:54 ID:???
佐野としてはそんなセールをほっといて、全員で試合を観戦に行きたかった所だが……。
しかし、霊夢の悲壮な表情と声色を聞くと、この生活を続けていくのならそのセールにも何人か人数を回さなければと考え直す。
サッカーも大事だが、今日明日食べるご飯も大事なのだ。

佐野「でも流石に俺は観戦に行かせてほしいんだけど……もう約束しちゃったし」
霊夢「まあ、それくらいなら別にいいわよ。 キャプテンなんだし、観戦に行く権利はあんたにはあるでしょ。
   なんなら、あと2人くらいなら連れて行っても……」
佐野「大丈夫なのか?」
霊夢「……ま、ギリギリね」
佐野「(ギリギリなのか)」

とはいえ、霊夢としても試合を観戦しておいた方がいいというのはわかっているらしく。
既に観戦する事を約束した佐野……そして、あと2人くらいならば別に観戦に連れて行っても問題は無いと言う。
ならば、と佐野は"ギリギリ"である事を心配しつつも自分以外に観戦に行きたい者がいないか聞こうとするのだが……。

佐野「えっと、誰か観戦に行きたいって奴いる?」
律子「そうね……興味はあるけれど、そこは佐野君が決めていいんじゃないかしら?」
佐野「え、そう?」
ユーノ「そうだね。 誰に見せておくべきか、佐野君が考えて選んでいいと思うよ」
佐野「そうか……う、うーん……。 ……選ばれなかった奴が贔屓だとか言って怒ったりしない?」
水銀燈「なぁんであんたに選ばれないぐらいで怒らなきゃいけないのよぉ」
カイン「自意識過剰かお前は」
佐野「うん、贔屓とかそういう心配まるでいらんな。 よし、それじゃあ俺と一緒に観戦に行くのは……」

674 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:12:08 ID:???
☆一緒に観戦に行きたい人を"2名"表記して投票してください。
 それぞれ個別にカウントし、先に2票を得た人物が佐野と一緒に観戦にいきます。
 同じ投票者の投票で同時に2票を得た人物がいた場合は、先に記述をされた人物が選ばれます。

○選択可能メンバー:アイビス/ダークドリーム/律子/レイ/水銀燈/ユーノ/剣崎/クーガー/カイン/ブースター

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

※投票例:アイビス、クーガー(○)
     ダークドリーム、律子、剣崎(3名記述されているので、×。この場合は先に書かれている律子までを有効票扱いします)

675 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:12:40 ID:6aw0ckvY
ダークドリーム、律子

676 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:13:04 ID:LRoR5udM
律子 ダークドリーム

677 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:13:32 ID:ukuU1QXI
ダークドリーム、律子


678 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:13:47 ID:???
1分で決まったでござる

679 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:13:57 ID:???
えらいあっさり決まったなぁ

680 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:15:09 ID:???
ダクドリとユーノ君つれてこうと思ったらびっくりするほど即効で決まってたでござるの巻き

681 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:18:39 ID:???
みすちーが活躍してくれたら
りっちゃんに超時空シンデレラフラグ立つかなあ

682 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:22:03 ID:???
左脳型と右脳型の二人でちょうどバランスがとれてる感じになったかな?
(ここの佐野はダクドリと同じ様なタイプみたいだけどw)

683 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:35:47 ID:???
>>678-680 しかも満場一致というね。ある程度バラけると思ったんですが……。
>>681 でもりっちゃんはランカというには胸がありすぎるのです。
>>682 本来ダクドリさんここまでアホではないんですけどねw なんか書いていく内にドンドン……。

>ダークドリーム、律子
=====================================================================================
佐野「よっしゃ、んじゃダークドリームにりっちゃん。 一緒に行くか!」
ダークドリーム「わーい! お買いものも楽しみだったけど、試合も見てみたかったんだ〜」
律子「私ね……ええ、わかったわ」

ここで佐野はダークドリームと律子を連れて行く事に決めた。
ダークドリームには、他のチームの試合を見せる事で更にサッカーの魅力を知ってもらいたかったという意図があり。
また、律子には自分と一緒に試合を見てもらい、対策を練る――ブレインとしての活躍を期待したのである。
この意図はダークドリームはともかくとして、律子には瞬時に察知されており。
律子はどこか自信に満ち溢れた笑みを見せながら、コクリと自分を勇気づけるように首を縦に振る。

霊夢「よし、それじゃ3日後は佐野と律子とダークドリームは観戦。 他の皆は人里で私に付き合ってもらうからね」
佐野「俺も霊夢ちゃんとお付き合いしたい」
水銀燈「もうあんた本当死ねば?」

こうして3日後の予定を決め終えた一同は、するべき話もし終えたという事で食事を開始。
いつものように質素な食事であったものの、勝利の美酒という調味料を加えたそれは、
いつもよりも数段美味に感じるのであった。

684 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 00:37:09 ID:???
佐野「ふぁ〜あ……今日は1日動き回ったから眠いな〜」

その後、食事を終えた佐野は湯浴みを終えるといつものように自室でくつろいでいた。
疲弊した体は早く睡眠を求めており、佐野も今日はこのまま寝てしまおうかと布団に入ろうとするのだが……。

佐野「でももしかしたら、今この瞬間、
   霊夢ちゃんが部屋に入ってきて枕を持ちながら『一緒に寝てもいい?』と言ってくる可能性も微粒子レベルで存在している筈。
   それを考えたら起きていた方がいいのかもしれん」

そんな事もまた頭の片隅で考えていた為に、結局ごろごろとして時間を潰していた。
そして……。

☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ
K.発生させず寝る。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

685 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:39:08 ID:lnSYmdwY
A

686 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:40:08 ID:gwONwRUs


いいだろう…その望み……カナエテヤロウ!

687 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:40:16 ID:ukuU1QXI
A

688 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:43:16 ID:???
>>686
微粒子レベルだから多分、判定でJOKERの場合のみだと思うw

689 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:57:55 ID:???
ですよねー
しかしギャルゲーとかにある、意味の無い選択肢を選び続けたら
隠しルート的なものに突入とかあるかも知れない

690 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 00:58:46 ID:???
これギャルゲーだったのかよw

691 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 01:12:45 ID:???
>A.アイビス
===================================================================
佐野「……何やってんだ俺、こんなので霊夢ちゃんが来る筈ねーじゃん」

やがて佐野は自分が考えていた微粒子レベルで存在するであろう可能性を全面否定した。

佐野「むしろ俺から行くべきだったんだ。
   積極的な男がモテるというのはいつの世でも常識だな」

そして新たな理論を立てて実行に移そうとした。
佐野満は本当にサッカーが絡んでいないと、オツムが割と残念な男だった。

カチャッ

佐野「さてと、それじゃ霊夢ちゃんの部屋に……って……」
アイビス「………………」
佐野「おん? アイビスさん?」
アイビス「あ……佐野」

早速霊夢の部屋に向かおうと佐野は自室を出て廊下を歩くのだが、その道中、向かい側からアイビスが歩いてくるのを発見する。
見てみるとアイビスはその頭にタオルを被せており、着ているものも寝間着と思しき作務衣(幻想郷産)。
どこか上気した頬は赤く火照っており、どうやらたった今風呂から上がり自室へ戻ろうとしている所のようである。

佐野「(んー……しかし、悲しいくらいにエロさを感じないのは何故だろう。 風呂上りなのに……)」
アイビス「……何をジロジロ見てるの?」
佐野「うっ、あー、いや……(さーて、どうしよう。 何か話でも振ってみようかなー……)」

692 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 01:14:13 ID:???
A.「今日は試合お疲れさま! 試合の後も言ったけど、センタリング上げたり活躍でしたね!」 試合での活躍を労ってみる
B.「その作務衣似合ってますね。 外人さんが着ると違和感あるかと思ったけど」 衣服を褒めてみよう
C.「うひひ、お風呂上りとかエロいですな!」 お世辞(?)を言ってみる
D.「いや、お風呂上りなのに全然エロさを感じないなー、と思ってたんです」 正直なのはいい事だ
E.「いえ、特にありません。 これから霊夢ちゃんの部屋に行くのでこれで」 素早く別れ霊夢の部屋に向かう
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>688
んー……JOKER4個分くらいかな(ニコッ

>>689-690
隠しルートはユーノ君と禁断の関係ですね。わかります。薄い本が厚くなるな……。

693 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 01:14:44 ID:6aw0ckvY


694 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 01:17:08 ID:kwCXuRE6


695 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 01:30:59 ID:???
>A.「今日は試合お疲れさま! 試合の後も言ったけど、センタリング上げたり活躍でしたね!」 試合での活躍を労ってみる
==================================================================================================================
アイビス「え……?」
佐野「俺以外皆素人なのに活躍するんだもん、俺半ば自信無くしちゃいますよ本当」

ここで佐野は今日の試合での活躍を労う事にした。
事実、今日の試合でもクーガーやダークドリーム、水銀燈といった面々は佐野の実力が霞む程の活躍を見せており。
守備でも出番は少なかったものの、カインやレイがしっかりと仕事をこなしていた。
アイビスもまた出番は少なかったが、佐野のパスを受けてセンタリングを上げるなどの活躍を見せ。
素人としては十分すぎるだけの仕事を果たしてくれたと言える。

そういう意味を込めて、佐野はアイビスを労ったのだが……。

アイビス「………………」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★弱い犬程吼えるし噛み付く→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→スペード・クラブ+アイビス「ついでに律子やレイに比べれば……とも思ってるんでしょ!?」 くっ
ダイヤ→アイビス「そう……かな?」 サッカーをまるで知らないのでどの程度が活躍なのかいまいち知りません
ハート→アイビス「……そう。 別に興味ないから」 表情を変えずに部屋に戻っていきました。もうちょっと交流しょうや
スペード・クラブ→アイビス「でもどうせクーガー達に比べれば……って思ってるんでしょ!?」 安定の噛み癖

696 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 01:32:10 ID:???
★弱い犬程吼えるし噛み付く→ ダイヤ6 =★

697 :森崎名無しさん:2012/03/30(金) 01:32:43 ID:???
素直なアイビスがこうも早くに拝めるとは…

698 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 01:33:23 ID:???
>>697
中々噛み付きませんねこのお犬様。ちょっと想定外やで。

699 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 02:00:45 ID:???
>★弱い犬程吼えるし噛み付く→ ダイヤ6 =★
>アイビス「そう……かな?」 サッカーをまるで知らないのでどの程度が活躍なのかいまいち知りません
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アイビス=ダグラスはニューヨークはチェルシー出身の女性である。
そして、皆さんご存知の通りニューヨーク……アメリカはサッカー不毛の地である。
スポーツと言えばバスケットボールかアメリカンフットボール、或いはベースボール。
近年では徐々にサッカーも知名度を上げているとはいえ、まだまだメジャーなスポーツとは言えない。
よってアイビスも、サッカーのある世界からは来ていたものの、サッカーの知識は殆ど持っていなかった。

アイビス「(サッカーってあれだけの事で活躍になるのか……。 でも、それを考えればクーガー達の方がもっと……)」
佐野「そうそう、良かったぜアイビスさん。 特に怪我だってしてたんだし、それを考えれば」
アイビス「そ、そう……?」

故にアイビスはどの程度のプレーを魅せれば、活躍をしたと言えるのかを知らなかった。
そして、怪我を押して試合に出たという事も考えれば十分な活躍をしたと更に続ける佐野の言葉を受け、
アイビスはサッカーに詳しい佐野がそういうならば、そうなのだろうか……という気分になり、少し照れたように顔を俯かせる。

佐野「(あれ? なんかアイビスさんいつもより素直なような……)」
アイビス「…………! あ、じゃあ……私もう行くから」
佐野「え? あれ……え!? もう行っちゃうの!? えっと、おやすみなさい」

700 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/03/30(金) 02:01:46 ID:???
このアイビスの反応を見て、佐野はいつもと違うアイビスの一面を発見したような思いを抱くのだが……。
すぐにアイビスはハッと顔を上げると、佐野に断りを入れてから自室へと戻り。
佐野はその変貌ぶりに驚きつつも、アイビスの背中を目で追いながらおやすみなさいと声をかける。
素直そうに見えたのはただの一瞬、またいつもの無愛想で馴れ合いを好まないアイビスに戻ったのか、と佐野は思うのだが……。

佐野「(でもなんか……ちょっと、不自然だったような……?)」

顔を上げた時のアイビスの表情は、いつものそれとは違い、やはりまだ照れのようなものが残っていた……ような気がした。

佐野「(なーんか狐に化かされたような気分だ。 もういいや、ねよねよ)」

この不可思議な出来事を前にして、佐野は霊夢に夜這いをかける気を無くし、自室に戻り眠りについた。
なんとか間違いを起こさず済んだ辺り、佐野はその気を無くさせてくれたアイビスに感謝をすべきだろう。


                                          8日目 終了

※アイビスと仲良くなりました。

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