キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【フィオのアイドル】Another-CU_2【ぬこ監督】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/03/22(木) 02:00:24 ID:???



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る・・・・・・筈?



535 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 12:50:42 ID:???
I 観客席の岡山姉/ 股抜きシュート

536 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 18:32:20 ID:???
アナカンさんの股抜かれたw

537 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 21:07:47 ID:???
あ、あなたたち、観客席でなんてことしているんですか!?

538 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 21:13:54 ID:???
I 隣の人/「フフフ、遂に本気を出す時が来たのかな」 特製イナゴサンド

539 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 21:58:18 ID:???
イナゴw

540 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 22:02:28 ID:???
わけわからんw
イナゴサンドを持ちだした隣の人の隣に座っているフィッツウォルタが一番わけわからんだろうなw

541 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 22:15:11 ID:???
夕飯作るの終わってテイスティングタイム。
手早く済ませるつもりが、なんだか大量の品数に…

そしてこのスレで一体何が起きたんでしょうか…

542 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 23:31:30 ID:???

>>531-533
審判「喰らえいっ!!!」
チャーリー「おーっと! GKアントニオくん、死亡確認!」

>>535-536
もう夜とは言えそれを書くのなんてとんでもない!
昨夜はお楽しみでした、と書くのが精一杯です!

>>538-540
隣の人が暴走するとフィレンツェは灰燼に帰すと言われています。
=============================================

> D 三杉/ドライブシュート
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ゆえに…三杉が頭に描いたフィニッシュは自身のドライブシュートであった。
つまり三杉は2列目の位置から前に出てボールを受ける動きが必要になってくる。

三杉「(または…)ブンナーク!」

ブンナーク(ぬっ…?)

ここで三杉はブンナークを呼び止めてサインを送った。
『展開によってはポストプレイでボールを落として欲しい』との意図を伝えたのである。

543 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 23:32:33 ID:???

ブンナーク自身は既に一本放ってゴールを決めており…
またその後もそれなりに守備貢献により体力を減らしている事もあってか、素直に頷き返してくれた。

三杉(これで好し。 あとはミハエルがバンビーノ相手に上手くやってくれれば…)

三杉は前半戦残り5分の手筈を整え終え、再び視線を右手のミハエルへと戻した。
そこに映るのは、片翼を失った天使の小鳥…そしてアズーリの10番を背負う器。
この両者が何度目かの会敵を果たすシーンであった。

バンビーノ「ここまで何度かやられてしまってるな。」

ミハエル「フフン、予言しまショウか? ここからもユーは一敗地にまみれるでしょう。」

バンビーノ「フッ、大口は相変わらずだ…しかしオレもミランもそろそろ巻き替えさせて貰わないとならない。」

ミハエル「では対決デスね?」

軽口を仕掛けてきたバンビーノに対し、ミハエルは挑発的に笑みを返す。
この相手を見下すような、芝居掛かった態度こそがミハエルのミハエルたる所以だった。
言葉ではこのように対決を口にしていても、彼の頭は時として違う事を考えている。
敵を幻惑するドリブル、マークを見失わせるオフ・ザ・ボールと共に、その態度は彼をトリックスターたらしめていた。

544 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 23:33:42 ID:???

ミハエル(さて、どうしてくれちゃいまショウ?)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエルの判断→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ダラピと縦のワンツー。 バンビはタックルのつもりだったため虚を突かれた。
《ハート》 三杉とワンツー。
《スペード》 ドリブルで突破を図る。
《クラブ》 三杉へパスを狙う。
《JOKER》 もう一枚[ミハエルの判断→! card]を引いて下さい。 覚醒しつつ自動成功にします持ってけドロボー。

545 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 23:34:22 ID:???
★ミハエルの判断→ クラブK

546 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 23:56:25 ID:???

> ミハエルの判断→ クラブK
> 《クラブ》 三杉へパスを狙う。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミハエル(ふむ……隙がありまセン。 流石にそう何度も翻弄させてくれる相手ではないか。)

膝を落としてドッシリと重心を構えたバンビーノの姿。
これを目にしたミハエルは、この相手を抜くイメージがどうにも見えて来なかった。
『以前のようなドリブルが今は出来ない…』この事実はミハエルを少しばかり弱気にさせ…

バンビーノ(むっ…こいつ今、視線を内にやった?)

中央に位置する三杉へと、無意識のうちに視線がチラリと行ってしまった。
そしてミハエルを観察していたバンビーノは、これを見逃さなかった。

ミハエル(仕方ありません、ここは…)
バンビーノ(…パスで来る!)

シュパーン!!
  ダダッ… バァッ!!

ミハエルが不意にボールを蹴り出し、バンビーノがそれに跳び付いた。
この瞬間、意識的なタイムラグはほとんど存在しなかった。

547 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/18(水) 23:57:35 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエル パス(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
 ★バンビーノ パスカット(! card)68 +(! dice + ! dice)+(読み的中+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パス成功、ボールは三杉に。
=1〜-1 → 左から順に(ダラピッコラがフォロー、オジオがフォロー、ファルコーニがフォロー)
≦-2 → ミランボールに。

548 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 23:57:49 ID:???
★ミハエル パス( クラブ2 )67 +( 43 )=★

549 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 23:58:27 ID:???
 ★バンビーノ パスカット( スペード4 )68 +( 42 )+(読み的中+2)=★

550 :森崎名無しさん:2012/04/18(水) 23:58:30 ID:???
 ★バンビーノ パスカット( スペードA )68 +( 45 )+(読み的中+2)=★

551 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 00:02:26 ID:???
ピッタリ2差敗北な所で本日はここまでとします、お休みなさい。
明日も早いんで4 to 0しまーーーす。

552 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 00:03:17 ID:???
乙でしたー

553 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 00:04:46 ID:???
乙だったのじゃ

554 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 22:28:49 ID:???

>>552-553
おろろー、乙感謝でござるよ。
=============================================

 ミハエル パス( クラブ2 )67 +( 4 + 3 )=74
 バンビーノ パスカット( スペード4 )68 +( 4 + 2 )+(読み的中+2)=76

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → ミランボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

トンッ!

ミハエル「……!」

シッカリと挑発し、ドリブル勝負を印象付けていたにも関わらず…
バンビーノはこのパスに対して完璧な反応を見せ、当然の如くボールを足元に収めていた。

バンビーノ「巻き返すと言った筈だっ!」

ミハエル(クッ…! ボクの弱気が悟られてイタとでも!?)

無意識に中央へとぶれた視線により、ミハエルはバンビーノに敗北した。
弱気により勝負を避けた結果である事が、ミハエルの後悔を増す。
だが事態は後悔によって改善するものではなかった。

555 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 22:30:12 ID:???

ここからバンビーノの残酷なドリブル突破が始まる…そう誰もが考えていた。
そうなれば自分の出番だと、ダラピッコラとレントゥルスが息を呑む。
しかし…

ポンッ!

ダラピッコラ「パスだと!?」

バンビーノ「フフ…。」

驚いた事にバンビーノはパスを出したのだった。
しかも斜め後方へのパス…これはファルコーニへと戻すパスだった。

ファルコーニ(沈着……この辺は流石と思わざるを得ないな。)

三杉(焦って攻めない!? 目的がぶれずに初志貫徹か、やるなバンビーノ。
    …だが、ここはキープもスルーパスも許さないからなっ!)

ダァッ!

狙いを定めてファルコーニとの距離を詰める三杉。
ファルコーニも体力をそれなりに消耗しており、前半は残り僅か…
この状況ならば、仕掛けて何のアクションも示さない事は有り得ない。

556 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 22:31:52 ID:???

ファルコーニ(残り数分…シュートで終わればヤツラが攻め込んでくる時間は無い。
        バンビーノさんも敢えて留まった今、ここは賭けてみるべきか?)

ギインッ!

三杉「来るかっ!」

その思考が頭によぎるや否や、鋭く眼光を絞るファルコーニ。
この眼を見た三杉は攻めのパスが来る事を確信した。

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ファルコーニ ピンポイントパス(! card)70 +(! dice + ! dice)=★
 ★三杉 パスカット(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パス成功、ボールはデヤンへのスルーパスだ。
=1〜-1 → 左から順に(バンビーノがフォロー、ディノがフォロー、ブンナークがフォロー)
≦-2 → ヴィオラボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ファルコーニのマークがダイヤで[キラースルー(+2)]が発動。
三杉のマークがダイヤで[スプリットカット(+2)]が発動。

557 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 22:38:44 ID:???
>>542
ゆうべは おたのしみでしたね。

★ファルコーニ ピンポイントパス( ハート2 )70 +( 65 )=★

558 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 22:38:59 ID:???
★三杉 パスカット(! card)69 +( 24 )=★

559 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 22:39:22 ID:???
★三杉 パスカット( ダイヤ5 )69 +( 36 )=★

560 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 22:39:40 ID:???
★三杉 パスカット( ハートJ )69 +( 64 )=★

561 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 23:15:57 ID:???
もうひとつの物語さんにインスパイアされて初登場時のモニカたんイメージ作ってみたお。
これなら見れるか試してみる。ついった難しい。
http://mac.x0.com/test/kdata/4241.jpg

562 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 23:19:37 ID:???
あら可愛い

563 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 23:23:01 ID:???
奪えなかったけど、ようやく調子が上がってきたね

564 :森崎名無しさん:2012/04/19(木) 23:31:03 ID:???
>むしろ岡山姉さえ居ればよかった、モニカとかいらんかったんじゃ!
この子がいらないなんてとんでもない

ツイッターの方はアドレスの「jpg」が「jpeg」になっていますね
自動変換されるのかしら…?

565 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 23:57:01 ID:???
余計なことして時間くって申し訳なかとです。更新つづけるヨー

>>557
まさかあの岡山姉があんなに乱れるなんて想像だに…
いや、無いです。 すみません調子に乗りました。
=============================================

 ファルコーニ ピンポイントパス( ハート2 )70 +( 6 + 5 )=81
 三杉 パスカット( ダイヤ5 )69 +( 3 + 6 )+(スプリットカット+2)=80

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → バンビーノがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ファルコーニ「見えたっ!」 ギャランッ

パスの筋道を俯瞰で見切る能力、最適なスペースを見つけ出す能力…
ファルコーニはパサーにとって必要なこの二つの能力を併せ持っていた。
そして彼の眼光が絞られた時は、攻撃の起点となるパスが必ず通る時だった。

シュピーーーーン!!!

靭やかなピアノ線で裂くような鋭いパスが蹴り出された。
足に残った感触から、ファルコーニも会心のキックと実感する。

566 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 23:58:03 ID:???

ファルコーニ(運が悪かったな、ジュン・ミスギ。)

大きく喜ぶ事なく、驕る事もなく淡々とそう思ったつもりのファルコーニ。
しかし三杉淳を相手にそう思った事が、既に驕りであった事を思い知らされる。

三杉「鋭い!(だが…)」 ザッ

タンっ!

三杉はファルコーニが蹴り出す直前、真上に軽く跳んでいた。
そしてボールが蹴られたのと、着地で膝が曲がったのがほぼ同時…
この時の三杉の体勢は、カットへ転じる動作が100%スムーズに繰り出せる物であった。

パシィッ!

ファルコーニ「なんだとっ!?」

三杉(取れないか…)

遂にファルコーニも思わず声を張り上げた。
絶対にカットされる筈がない、誰も触る事の出来ないパスを放ったと確信した…
そのボールをだ。 三杉淳は目眩滅法でなく、狙って阻止して見せたのだ。

567 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/19(木) 23:59:18 ID:???

バンビーノ(調子が悪いと言っても、これだから油断は出来ない奴だ…)

ここでこぼれた球はバンビーノが素早く追い、再びのフォローをしていた。
だがボールを追いながら、バンビーノは冷たい汗を背中に掻いていた。
ゲームが進んで真に肝心な場面が訪れると、途端に本領を発揮し始める三杉。
その底力の一端をまざまざと見せつけられた気がしたのである。

バンビーノ「ならば…尚更勢いを削らせて貰わなければな。」 ダッ

バンビーノは今度こそドリブルで攻め上がり始めた。
これを阻止しようとするのはレントゥルスとダラピッコラの二人である。

レントゥルス「ボール取らなきゃね、ロマーノ。」
ダラピッコラ「ああ、この時間だ。 奪って速攻カウンターしかねえ。」

バンビーノ(残念だがそれはさせない…!)

568 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:01:09 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★バンビーノ ドリブル(! card)69 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★レントゥルス タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ダラピッコラ タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(スキル+2)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → バンビーノに抜かれてヤバヤバー。
=1〜-1 → 左から順に(デヤンがフォロー、ロデオがフォロー、オワイランがフォロー)
≦-2 → ヴィオラボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
バンビーノのマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハート・スペードで[ショットガンドリブル(+3吹飛3)]が発動。
レントゥルスのマークがダイヤで[シッポ・ディ・ヴェニス(+2)]が発動。
ダラピッコラのマークがダイヤで[セックス・ピストルズ(+3吹飛4)]、ハートで[エアロスミス(+2)]が発動。

569 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:01:33 ID:???
★バンビーノ ドリブル( ハートQ )69 +( 41 )+(サイドアタック+1)=★

570 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:01:52 ID:???
★レントゥルス タックル( ダイヤ2 )67 +( 42 )+(人数補正+1)=
  ダラピッコラ タックル( クラブJ )68 +( 51 )+(スキル+2)+(人数補正+1)=★

571 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:10:00 ID:???
うは、バンビーノは敵に回すと恐ろしさがよく分かるな
ドリブル技が凶悪だ……味方の時はイマイチだった印象があるけどw

572 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:21:40 ID:???
レントゥルスの必殺タックルって発動確率1/2じゃ?
ローマ戦前の練習で三杉をJOKERでギャフン!と言わせたから

573 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:35:54 ID:???

>>571 あの能力値、3/4で技発動。なぜイマイチな印象だったのかとバンビ自身に問い詰めたい。
>>572 ありゃ、そうだったかも…ご指摘感謝、確認してテンプレも修正します。
=============================================

◎バンビーノ ドリブル( ハートQ )69 +( 4 + 1 )+(ショットガンドリブル+3)+(サイドアタック+1)=78
 レントゥルス タックル( ダイヤ2 )67 +( 4 + 2 )+(シッポ・ディ・ヴェニス+2)+(人数補正+1)=76
◎ダラピッコラ タックル( クラブJ )68 +( 5 + 1 )+(スキル+2)+(人数補正+1)=77

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → デヤンがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レントゥルス「ヴェヴェヴェヴェヴェ!」

一定の距離を保ち、ボールと相手の足の間に距離が空いた瞬間…
スリのようにボールを盗んでゆく、レントゥルスの得意技シッポ・ディ・ヴェニス。
しかしその技は所詮相手のミス待ちの技でしか無かった。

バンビーノ「これを見切られるか!?」 シュシュシュ

レントゥルス「わわわ…」

足元の技術ならばイタリアでも最高峰と言えるバンビーノに、そのミスを期待するのは無茶であった。
逆に散弾銃のようなフェイントの嵐がレントゥルスを惑わせる。

574 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:37:24 ID:???

ズザアァァァァァァっ!!!!!!

バンビーノ「!!」
レントゥルス「ヴェッ…!」

パシィッ!

突如2人の間に割って入った鋭利なスライディングタックルがボールを弾いた。
当然ながらロマーノ・ダラピッコラの仕業である。

ダラピッコラ「1対1のつもりかよ! ええっ、バンビーノ!?」

バンビーノ「ダラピッコラかっ!」

ダラピッコラも、ボールカット能力ならばバンビーノが認める実力がある。
だが彼の真骨頂は、微妙な状況において躊躇なしに敵の懐に入り込む、この度胸であった。
足を出すにせよ、出さないにせよ、ダラピッコラには迷いがないのである。

575 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:39:00 ID:???

知っていたつもりが見事してやられ、バンビーノは唇を強く噛む。
しかしミランの攻撃はいまだ終わっていなかった。
まるで細い綱渡りのように、ギリギリの線でヴィオラゴールへと迫り続けていたのだ。
その証拠に、今度このこぼれ球をフォローしたのはデヤン・プロシネツキだった。

オワイラン「出てくるから!」
ミュラー「どうあっても、ここは弾き返さなければいけません!」

デヤン「……潰すつもりで来るならば歓迎だ。 宜しくお願い申し上げます。」

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★デヤン ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★オワイラン タックル(! card)665 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ミュラー タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → デヤンがドリブル突破!
=1〜-1 → 左から順に(ロデオがフォロー、マッシモvsスペルマン、オジオがフォロー)
≦-2 → ヴィオラボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
デヤンのマークがクラブ以外で[コルト1874(ドリブル+2)]が発動。
オワイランのマークがダイヤ・ハートで[ショーテルタックル(+2)]が発動。

576 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:45:12 ID:???
★デヤン ドリブル( クラブK )68 +( 53 )=★

577 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:45:23 ID:???
★オワイラン タックル( スペード5 )65 +( 26 )+(人数補正+1)=
  ミュラー タックル( ハート4 )66 +( 16 )+(人数補正+1)=★
王子のタックル修正しまーす

578 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:46:35 ID:???
修正しなきゃ止まったのにw

579 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:50:07 ID:???
>>577
かたじけねえw

>>578
銀河最強プレイヤーの誕生でしたw


あといつも忘れるデヤンの特殊スキルども。
デヤンのカードがAで[スキル・マンダム]発動、+2差勝利未満の場合 全判定を一度だけやり直し。
またデヤンはスキル[フェアプレイ]により反則を相手に押しつける。
今回も発動しなかったので良かったですが毎度忘れてすみません。

580 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:50:12 ID:???
ゲェー!1対1!

581 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:52:10 ID:???
こりゃ後半どんどこ入れられるな・・・

582 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:52:42 ID:???
5歩股抜きでるか?

583 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/20(金) 00:55:18 ID:???
ようやくリンゴォ…じゃない、デヤンに見せ場が来た所で本日終了です。
明日は更新出来るかな、どうかな…

まあ明日は明日の風が吹くのでお休みなさい。

584 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 00:57:39 ID:???
乙デヤンす

585 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 02:46:13 ID:???
乙ダンス

586 :森崎名無しさん:2012/04/20(金) 22:32:25 ID:???
>>582
(岡山姉の)5回股抜きでるか?
>>565
ごめんなさい、もっと調子に乗りました。

587 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:44:38 ID:???

>>580
攻守が目まぐるしく入れ替わった結果、最終的にミランが粘り勝ちしてくれやがりましたね。

>>581
後半の守備はかなり脆くなってしまいました。

>>582
どうであれ前半は0封したいですよね。 むしろ0封しないとヤバい…

>>584-585
乙感謝デヤーン

>>586
岡山姉のエロ可愛さは異常。

588 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:45:56 ID:???

 デヤン ドリブル( クラブK )68 +( 5 + 3 )=76 ※K覚醒
 オワイラン タックル( スペード5 )65 +( 2 + 6 )+(人数補正+1)=74
 ミュラー タックル( ハート4 )66 +( 1 + 6 )+(人数補正+1)=74

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → デヤンがドリブル突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミュラーとオワイランは底知れない物を感じていた。
相手の選手、デヤン・プロシネツキの眼光…
虚ろのような、しかし力強さも感じるという相反した感想を抱かせる。

ミュラー(この男…何処を視ているつもりなんでしょうか?)
オワイラン(ボク達じゃない…もっと背後、何処か遠くを見ている目だ。)

間合いを詰め、次に距離を保ってデヤンの出方を探る両者…
そんな二人に対してデヤンが突然話しかけてきた。

589 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:47:03 ID:???

デヤン「対等となる話をしよう。 我々の背丈、脚といったリーチは見たところ同等…
     今のこの距離では我々のどちらが先に仕掛けても、決定的な仕事は出来ない。」

ミュラー「なにっ!?」
オワイラン(彼は…一体どういうつもりなんだ…)

デヤン「5歩≠セ…正確に足をボールに着弾させるには、互いの間合いが5歩離れた位置まで近付く必要がある。
      5歩より離れていては、オレの反射が明らかに勝り、タックルの命中率は低い。」

ミュラー(何だコイツ…? 真剣に危険な感じがする。)

二人とも、何故デヤンがそんな事を言ってくるのかが理解出来なかった。
しかし余裕を噛ましている風にも、ましてブラフで惑わせようとしている風にも見えず…
ただただ、相手の異様≠ノ呑み込まれてゆく嫌な空気だけを肌に感じていた。

590 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:48:09 ID:???

デヤン「どうする? このボールを弾き返さなければならないと言ったのは嘘なのか?」

ミュラー「………!!」
オワイラン「クッ…! 限界です!」 ダッ

ズガ… ザシャアァァァァ!!!

先に仕掛けたのはオワイラン、一歩間合いを詰めて5歩≠フ位置から鋭くスライディングを見せた。

デヤン「…!」 ギッ

ボールに届いたかのように見えたそれは、ギリギリの所で空振った。
デヤンが身体を張るような形でボールを辛うじて逃したのだ。
この時、オワイランのスパイクがデヤンの足の皮を一枚持っていった。
密やかに血が滲んだが、接触したとは言えず、またデヤンも倒れなかった為ファウルにはならなかった。

591 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:50:02 ID:???

ミュラー「クソっ…!」 ザァッ

続いてミュラーも、先のオワイランのタックルと同等のタックルを繰り出した。
オワイランを抜いた事でデヤンの体勢は崩れており…同じ鋭さを持っていれば普通なら奪える場面である。
しかし…

デヤン「5歩=cこの位置からタックルはボールを捉え始める。
      しかし威力としてはまだ弱い。 そして何より……この勝負でオレは少し成長したようだ。」

トンッ

今度は先程よりも反射が早く、デヤンは余裕をもってボールを逃がして見せていた。
愕然とした表情のミュラーを最早顧みる事なく、デヤンは更に先へと視線を見据える。
しかしその視線に反した言葉がデヤンの口から放たれたのを、ミュラーの耳は確かに聞いた。

デヤン「感謝致します…」

※ デヤンがK覚醒、ドリブルが+1されました。

592 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:51:38 ID:???

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

チャーリー「ピーーーンチッ!!! フロレンティア・ヴィオラに絶体絶命のピンチが訪れました!!」

観客の絶叫が状況のヤバさを確実に示していた。
CBの二人が抜かれた事で、ヴィオラのゴール前の門はスッカリと開けてしまっていたのだ。
残るは門の番人…GKが開かれた大きな門の中に、ボールを撃ち込まれるのを阻止出来るかどうかである。
しかしこの門戸については、人一人で守るには常識的に考えて広すぎる物だった。

デヤン(この男……オレには判る。 なに事か反社会的な空気を纏っている奴だ…)

ラムカーネ(なんだ…ゼロが警鐘を鳴らしている………?)

デヤン(いざとなったらオレを殺す程の漆黒の意思…?)

ラムカーネ(一方で戦闘レベルはそこまで警戒を促す所にない…)

攻撃側に圧倒的有利とされる1対1が、間もなく繰り広げられようとしている。
しかしこのアタッカーとGKは、勝負の行方以上に相手の異様≠ヨ意識を払っていたのだった。

593 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 12:52:41 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★デヤンの判断 → ! dice (奇数→ドリブル/偶数→シュート)
  ラムカーネの判断 → ! dice (奇数→対ドリブル/偶数→対シュート)★
 ★デヤン ドリブル/5歩股抜き(! card)69/73 +(! dice + ! dice)=★
 ★ラムカーネ 対ドリブル/対シュート(! card)73/73 +(! dice + ! dice)+(ZEROシステム+5)=★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。

【1対1攻撃】−【1対1守備】
≧2 → デヤンがゴールを決めた
=1〜-1→左から順に(スペルマンがフォローで笛、ピエトロがフォロー、マッシモがねじ込み)
≦-2→ ラムカーネがボールを押さえて笛!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
デヤンがドリブル時、マークがクラブ以外で[コルト1874(+2)]が発動。
デヤンのカードがAで[スキル・マンダム]発動、+2差勝利未満の場合 全判定を一度だけやり直し。
またデヤンはスキル[フェアプレイ]により反則を相手に押しつける。
守備側が読み違えるとペナ−3(ただしラムカーネの場合、前半はペナ−1で済む)。

594 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 13:04:40 ID:???
 ★デヤンの判断 → 3  (奇数→ドリブル/偶数→シュート)
  ラムカーネの判断 → 5  (奇数→対ドリブル/偶数→対シュート)★

595 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 13:04:44 ID:???
★デヤンの判断 → 1  (奇数→ドリブル/偶数→シュート)
  ラムカーネの判断 → 3  (奇数→対ドリブル/偶数→対シュート)★

596 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 13:11:32 ID:???
★デヤン ドリブル/5歩股抜き( ダイヤ5 )69/73 +( 64 )=★

597 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 13:15:00 ID:???
 ★ラムカーネ 対ドリブル/対シュート( スペード8 )73/73 +( 66 )+(ZEROシステム+5)=★

598 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 13:18:15 ID:???
ラムカーネの覚醒は大きいね。

599 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:52:28 ID:???

 デヤンの判断 → 3  (奇数→ドリブル)
 ラムカーネの判断 → 5  (奇数→対ドリブル)

 デヤン ドリブル( ダイヤ5 )69 +( 6 + 4 )+(コルト1874+2)=81
 ラムカーネ 対ドリブル( スペード8 )73 +( 6 + 6 )+(ZEROシステム+5)=90

【1対1攻撃】−【1対1守備】≦-2→ ラムカーネがボールを押さえて笛!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

デヤン「……」 ザッ

ラムカーネ「……」 グッ

寡黙な両者…一方は球を蹴り操り、一方は膝を落としてタイミングを計る。
試合の行方を左右する、前半最後の大勝負と言えた。
しかし両者にとって、これは目前の勝負だけでは収まり切らない何かを互いに感じさせられていた。

600 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:53:34 ID:???

デヤン(間違いない、この男こそ漆黒の意思≠サの物。
     しかし……何故だ? 何故お前はそんなにも自分を押し潰すのだ?)

ラムカーネ(ゼロ…予測を伝えろ。 ゼロ、何故反応しない?)

ジャン・マリー=ラムカーネは人の命を奪ってきた過去がある。
任務を全うする為ならば、感情を殺して成し遂げて来た。
『もう誰も殺さない』と何者かに誓った彼にとって、殺意とは否定すべき感情なのである。

しかし暴走したZEROシステムは未だ、彼に対して『勝利への最善手は相手を殺す事』と訴え続ける…。
ラムカーネはそれを抑えつける為、脳が発する衝動に全理性を以って抗っているのだ。

ZEROシステムは有る程度の状況までは最適な行動パターン、脳内物質の分泌による覚醒を促してくれるが…
今この場においてはラムカーネに対して何の信号も発していないようだった。

ラムカーネ(解析不能…。 暴走にはまだ時間が早い、履歴を照会しても同パターンは皆無だ。)

ラムカーネは今の自分の身に起こっている事が理解出来なかった。
ただ、脳内物質の適正分泌は間違いなく為されている。
膝を落とした時の感触から、自らの覚醒具合は把握出来ていた。

601 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:54:39 ID:???

一秒に満たないこの時間が何十分にも思える中、ラムカーネはふと敵であるデヤンの顔へ視線を戻した。
そこに在ったデヤンの表情は雄弁に言葉を語っているように見えた。
そしてラムカーネも…

デヤン(公正なる決闘は内なる不安を取り除く…。 越えるべきは男の世界=B
     自らの性(サガ)を否定するな。 その意思はお前自身…文字通りお前その物なのだぞ?)

ラムカーネ(デヤン・プロシネツキ…この男は…)

デヤン(自らを対応者に堕とすな!)

ラムカーネ(……任務了解、お前を殺す。)

ラムカーネも言葉無しにデヤンへ語り返したのだった。

ザッ!!!
  ダダッ…!!!!

いずれの動きも機敏かつ流麗で、観ている者達の時間を止めた。
彼等の誰もが、ラムカーネとデヤンのどちらが勝利したのか一瞬判別出来なかった。

602 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:55:52 ID:???

ピイイイイイイイイイイイイイイ

審判が響かせた笛、それが何を表したのかもよく判らなかった。
ゴールが決まったのか、ラインを割ったのか、それとも前半が終わったのか…
だが舞い上がった土煙が収まると、それらは全てが明らかになった。

ラムカーネ「任務完了。」

デヤン(取られたか…しかしこの刹那、進むべき輝く道が見えた気がする。 …感謝致します。)

笛が示したのは前半終了の合図であった。
ラムカーネは見事に1対1に勝利し、2点のリードを守ったのであった。

※ ラムカーネが6ゾロ覚醒、とあるフラグを取得。

603 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:57:24 ID:???

〜フロレンティア・ヴィオラ控え室〜

シーザー「ニョホホ、はいお疲れー。 ほら、監督さんも労ってやんな。」 ムギュッ

アーバックル「ぶにゃー。」

シーザーに首根っこを掴まれて吊るされるヴィオラ監督。
何とも間の抜けた声が控え室に響き渡った。
アバ様の飼い主であるミハエルが、何か言いたそうに睨みつけるが…
しかし特に触れるでなく、淡々と汗を拭っていた。

シーザー「ふう…勝ってるんだからもう少し雰囲気良くなんないもんかねえ。
      まっ、別にいいか。 後半もサポーターに恥かかさねえようにな。」

それだけ言うと、シーザーは肩を竦めるように控室を出て行った。

「……!!」「ググッ…」「痛い所を…」

フィオレンティーナに対するそれと変わらぬエールをくれる何万人ものサポーター。
彼らに対し、ヴィオラ選手達は今日ばかりは恥ずかしい試合を見せられない。
それは彼等が一番理解していた。

604 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:58:31 ID:???
>>603は無しで…
=============================================

結局前半はフロレンティア・ヴィオラが2点のリードをつけて終了となった。
普通に考えれば圧倒的に優勢な試合運びであると言える。
しかし三杉の心はこの結果に対して全く以って晴れる所がなかった。

三杉(シュート数はこちらが4、ミランが3と勝っている。
    しかし支配率は向こうが上、そしてミランは放ったシュートを全てGKに届かせている。)

確かに勝利しているのは確かな現実である。
だがそれはあくまでヴィオラのGK(ラムカーネ)が鉄壁であったからに過ぎない。
後半からGKに期待出来ないとなれば、この前半の優勢は後半に適用される事は無い。
またヴィオラのゴールについても、いずれも強力なFW陣の一発が決まり手だった事を否定できないだろう。

三杉(つまり、ミランの方が今のヴィオラ(僕達)よりも若干の試合巧者という事になる…)

中山という守備の要、バンビーノという切り込み役が失われた今…
ヴィオラこそが試合を巧みにコントロールしなければならない立場にある。
特に後半、それを強いられる事になって然るべきだが…
三杉にとって、それは非常に難しい事のように思えていた。

605 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 16:59:31 ID:???

〜フロレンティア・ヴィオラ控え室〜

シーザー「ニョホホ、はいお疲れー。 ほら、監督さんも労ってやんな。」 ムギュッ

アーバックル「ぶにゃー。」

シーザーに首根っこを掴まれて吊るされるヴィオラ監督。
何とも間の抜けた声が控え室に響き渡った。
アバ様の飼い主であるミハエルが、何か言いたそうに睨みつけるが…
しかし特に触れるでなく、淡々と汗を拭っていた。

シーザー「ふう…勝ってるんだからもう少し雰囲気良くなんないもんかねえ。
      まっ、別にいいか。 後半もサポーターに恥かかさねえようにな。」

それだけ言うと、シーザーは肩を竦めるように控室を出て行った。

「……!!」「ググッ…」「痛い所を…」

フィオレンティーナに対するそれと変わらぬエールをくれる何万人ものサポーター。
彼らに対し、ヴィオラ選手達は今日ばかりは恥ずかしい試合を見せられない。
それは彼等が一番理解していた。

606 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/23(月) 17:01:11 ID:???

ここまではサポーターの声に応える試合を見せられている…そう彼等は感じていた。
しかし後半においては同じように出来るのだろうか…?
このリードを拡げる…いや、それどころかリードを保てるかどうかすら、彼等は自信があるとはえなかった。

三杉(それは当然予想出来ていた事…。 僕達はその上でやってのけなければならない。
    何故なら僕達はフィレンツェの人々にとってフィオレンティーナだからだ。)

そう言い聞かせる事で不安を圧し潰し、やる気を高めようとする三杉。
しかしそれだけでは彼は不十分だった。
三杉はキャプテン…具体的な戦術を以って仲間達を鼓舞しなければならないからである。

☆チームデータ変更について

A フォーメーション変更(さらに分岐)
B ポジション変更(さらに分岐)
C 総合的な戦術提案(要記述)
D 各選手への個別指示(要記述:選手名と指示)
E 特になし、現状の闘い方(>>238)を継続

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

607 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 17:19:32 ID:???
うーん、何かした方が良いんだろうけど何も思い付かぬ

608 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 18:02:17 ID:???
取られる以上に点をとる殴り合いを挑むか
守りに入るか……だけど、2点差じゃな

それと後半は相手のキックオフからだね。

609 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 18:20:06 ID:MUo35Cqk
E
すまん、何も思いつかない

610 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 18:51:47 ID:jQCcX4/A
ラインを上げて中盤をコンパクトにするぐらいしか思い付かないな。

611 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 18:57:39 ID:gbnCxano

ブンナークをトップ下に置く、味方から貰ったら上がってシュート、ボールを奪うかフォローしたら後ろに送る
サイドの守備を固めるため新田、レント、三杉、ミハエルの順で並ばせる
−−−−−−−
QL−−−IF
−−−−−−−こんな感じ
マルコは中盤でファルコーニをマーク、確定パスすら無効はチートだろおい
3点目はファストブレイクからのシュートで狙う
三杉互換の誰かに後は頼んだぜ

612 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 18:59:14 ID:???
誰をトップに置くの?

613 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 19:02:51 ID:???
カウンターに戻す?

614 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 19:13:58 ID:DiTkS5tQ
C このフォーメションに変更。新田の守備参加は抑え目に

−−−J−−− Jブンナーク
−−−−−−−
Q−−I−−F Q新田 I三杉 Fミハエル
−−−−−−−
−−−−−−−
−−G−L−− Gオジオ Lレントゥルス
E−−−−−B Eスペルマン Bダラピッコラ
−−C−N−− Nオワイラン Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ


カウンター作戦自体はよかったから戻す方向で(元々変更した理由は新田のスタミナだし)
前半の反省点から攻撃が3人だとスタミナがもたないから4人に
それと三杉は後ろで守ってるよりファルコー二へのパスコースを前めでつぶさせる方が案外いいかも?
後はダラピッコラをバンビーノとぶつかりやすいサイドへ

615 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 19:26:16 ID:jQCcX4/A
>>614

616 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 19:27:18 ID:???
相手は後半絶対間違いなく攻めまくってくる、だから守りは固めないといけない
だからといって守備より攻撃が強いフィオが完全に守りにいくのは逆に危険
よって守りを固めつつ点を取りにいきたいから再度カウンター作戦
にしたけどどうかな?

617 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 19:36:27 ID:PAtetQbk
C>>614

618 :森崎名無しさん:2012/04/23(月) 20:04:17 ID:???
>アーバックル「ぶにゃー。」

な、なんてかわいい監督だぁ…!

619 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:38:06 ID:???

> C>>614
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その具体的戦術はと言えば…三杉の頭の中、明確に型を成していた。
結局のところミラン対策の原点は、始まりの戦術…すなわちロングカウンターに帰すのだ。
ただし前半戦で掴んだ実態から、当然それには細やかな修正が加えられる。
…結果、アンザーニ監督が居た頃と同様、敵チームへの対策は後半を前にして完成を迎えたのである。

三杉「皆、聞いてくれ。 後半は再びロングカウンター狙いに戻そうと思う。」

ブンナーク「ん…またか? オレは別に構わねえが…。」 チラッ

戦術について、三杉は再変更の意思を投げかけてみた。
それに対し、役割がほぼ変わる事ないブンナークが反対の意思を持たない事を先ず表明する。
しかし『だが…』とスッキリしない語尾を付けており、その視線が新田の方へ向いた事から…
この語尾が何を意味しているのかを明らかにしていた。
そしてそれは他のメンバーも同様に感じている不安でもあった。

620 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:39:08 ID:???

三杉「ああ…杞憂を抱かなくていい、勿論だが全てを同じに戻すつもりはない。
    前と同じでは、WG役を兼ねていた新田やミハエルの体力が持たない事は判り切っているからな。」

ブンナーク「へえ…いーんじゃね?」
新田「………」
ミハエル「ふむ…それではどのようにするココロヅモリで?」

前半戦…展開の偶然性もあったが、先取点を決めた新田が早々とスタミナ切れを起こす事態となった。
ブンナークらが懸念していたのは、つまりはこの事である。
しかし三杉は既にこの基本戦術へ改善を加えており、順序立てて説明するのは容易かった。

三杉「百聞は一見にしかず。 先ずはWボードに…」

そう言ってスラスラとフォーメーション案を書き出し、メンバーへと示して見せた。

621 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:40:09 ID:???

−−−J−−− Jブンナーク
−−−−−−−
Q−−I−−F Q新田 I三杉 Fミハエル
−−−−−−−
−−−−−−−
−−G−L−− Gオジオ Lレントゥルス
E−−−−−B Eスペルマン Bダラピッコラ
−−C−N−− Nオワイラン Cミュラー
−−−@−−− @ラムカーネ

三杉「このフォーメーションを見てくれ、こいつをどう思う?」

新田「凄く…大きいです。」

三杉「はぇ?」

新田「あ、いや…そうじゃなくて、アタッカーが一枚増えているんですね。」

三杉「ああ、その通り。 5バックを4バックに減らし、その替わりに攻撃を一枚増やしたんだ。
    これでボール運びの負担は分散するし、僕自身のフィニッシュも選択に上げられる。
    攻撃については早期の息切れは心配ないと思うけれど、どうだい?」

622 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:41:56 ID:???

Wボードに描写されたフォーメーション表、そして三杉の口から聞かされた意図…
それに対して選手達は概ね頷く様子を見せる。
しかしてもう一点…ヴィオラには懸念事項があり、それを気にする者達が居た。

ミハエル「ふーむ…」
オジオ「良いんじゃないかな? ただし…」
ミュラー「ええ、守備の問題が有ります。」

即ち5バックから4バックへと、単純に守備の枚数が一枚減る事に対する不安である。
後半からGKが半ば無力と化すフロレンティア・ヴィオラにとって…
前半でも敵の攻撃をシャットアウトしきれなかったゴール前の守備が、人数を減らして止められる道理は無い。
ある意味、三杉の意図が半ば守備を諦めたような所にあるのではと訝しむ者も居た。
だがアンザーニ監督の采配を間近で見て来た三杉に死角は無かった。

三杉「そう、だからゴール前まで攻め込ませる回数を減らす守備をしようと思う。」

ダラピッコラ「攻め込ませる回数を減らす?」
レントゥルス(あれっ、もしかして…)

623 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:42:59 ID:???

三杉「まあ、恐らく僕次第になるのだろうけれど…ファルコーニの起点のパスを封じたい。
    それが出来れば、ミランの攻撃は怖さが1〜2割程度減じられるだろうと思う。」

ミュラー(なるほど…)

つまりは自身がファルコーニを抑えるという点に、三杉の狙いは存在していた。

三杉「ミランはファルコーニの起点となるパスが攻撃にリズムを与えている。
    それを断ち切ってしまえば、バンビーノはダラピッコラが止めてくれると信じているけど…」 チラッ

ダラピッコラ「そういう事ならやってやろうじゃんか。」

三杉「ふふ、そう言うと思ったよ。 …それと、デヤンについてはオジオとレントゥルスに何とかして貰いたい。
    ボールを綺麗に奪わなくても、時間を稼いでくれればダラピッコラやスペルマンが支援してくれるから。」

レントゥルス「な、なんとかー……」
オジオ「うん、判ったよ。(とは言う物の……この守備の軽さ、どうにかしないとね…)」

続く守備の概要を次々に説明し、選手達を納得させていく三杉淳。
この辺りは長期間かけて組み上げて来た信頼関係の賜物か、それとも当人を巧く乗せているのか…

624 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:44:11 ID:???

三杉「そうそう、ピエトロについては…新田、お前は相手にしなくて良いからな。」

新田「えっ? 相手にしなくてって…えっ?」

三杉「言葉通りさ。 お前には攻撃に体力を費やして欲しいと思っているんだ。」

新田「あっ…理解しました。 けど、それだと守りが…」

三杉「うん。 だからスペルマン、ピエトロをキミに何とかして貰いたい。」

スペルマン「うーん…言うと思ってたけど……。 まあ自信はないけどやってみるよ。」

何だかんだで一通り、守備の在り様を確認徹底した。
三杉がファルコーニを抑えられる事が前提だが、これでヴィオラの守備は整ったと言える。
また攻撃に関しては、試合前に検討した形に加え、三杉が攻撃に回る事での選択肢増加がダイレクトに寄与するだろう。

改めて考えてみれば『これが最良だったのでは』と今更に思うヴィオラ選手達。
しかし幾つかの実体験を交え、闘い方を徐々に完成させてゆくのがフィオレンティーナであった筈とも理解している…
その事は、今も自分達がフィオレンティーナで在る事を、何よりも強く物語っているのだった。

625 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:46:36 ID:???

こうしてチームデータを変更し終えたフロレンティア・ヴィオラ。
選手達はハーフタイムの残りを、思い思いに体力回復に努めるところだが…。

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★なにか描写することありますか?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 おや、スペルマンが…
《ハート》 おや、オワイランが…
《スペード》 おや、ミハエルが…
《クラブ》 無いデース!
《クラブA》 サカモト「監督、後半出ていい?」 監督「マモノが出たらな。(ホントはまだ水本にも出て来てないだろお前)」
《JOKER》 なんでか三杉はオジオと連れションする事になりました。

626 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:47:00 ID:???
 ★なにか描写することありますか?→ スペード9

627 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:48:04 ID:???
旅路から戻りつつ何とかここを書けました。
続きはまた明夜に… どうもありがとうございました。

628 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:48:37 ID:???
>−−C−N−− Nオワイラン Cミュラー
ところでこれ左右どっちがどっちなんだ?

629 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:48:40 ID:???
おかえり乙

630 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:50:16 ID:???
>>628
おや、そう言えば…。
>>614さーん、カムバーック

631 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:50:20 ID:???
すまん、マッシモのいる左がミュラーで右がオワイラン

632 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:51:42 ID:???
なにィ!?4秒で帰ってきただとォ!?

633 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/24(火) 01:54:39 ID:???
クーガー兄貴(=631)「4秒ジャスト…また世界を縮めた…」

634 :森崎名無しさん:2012/04/24(火) 01:56:55 ID:???
可能なら三杉にはファルコー二を止めるじゃなくて
渡る前にパスコースに入れれば楽やなぁ

635 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/04/26(木) 00:52:42 ID:???

どもーーー。 家に戻ってもデスクワークを強いられているんだ!
そんな訳で更新が滞ります。 今日も1更新だけですがお許しを。

>>629 乙感謝でした。
>>630 改めて了解です。
>>634 それを積極的に狙える位置は、言ってしまえばブンナークです。 しかもフィオが多少攻め込んでる形。
=============================================

>《スペード》 おや、ミハエルが…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

足首やふくらはぎを揉んだり水分を補給したりと、例外なくガッツ200回復に努力していた三杉…
ふと顔を上げると、その目に何となく首を傾げるような光景が飛び込んできた。

ミハエル「………」 シュッ スッ

およそハーフタイム中に見る機会のない種の動作をミハエルが繰り返しているのである。
それはクネクネ…という表現とは対極と言って良かろう。
ピンッと背筋を伸ばし、身体の芯から指先に至るまでしなやかなポーズを保っているのだ。

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