キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【愛が】黄金のジノ10【欲しい】
1 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/03/23(金) 08:30:54 ID:poi8MGso
このスレは、『キャプテン森崎』のスピンアウト作品であり、イタリアを舞台に展開されています。
主人公は、綺麗になったヘルナンデス。
本家スレより少し後の時代を舞台にしており、キャラクターの色付けも本家スレとは異なりますので、ご注意下さい。
試合については旧ルールにて進行します。
611 :
森崎名無しさん
:2012/04/23(月) 23:11:16 ID:g0TOAqd6
B
負けたわけじゃないし。
612 :
森崎名無しさん
:2012/04/23(月) 23:16:29 ID:gbnCxano
B
613 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/04/24(火) 22:24:36 ID:???
※最近、更新の頻度が減ってしまい、申し訳ありません。
櫻井哲夫さん、日野"JINO"賢二さんのアルバムを聴いて、3年ぶりに『ベース思い切り弾きたい病』が再発してしまいまして……。
深夜帯での、まったり更新が暫く続くと思います。
B 抱き寄せる
ジノは、マリーを抱き寄せた。何事かとジノを見るマリーだが………
ジノ「……今は、行っちゃダメだよ。」
マリー「……………」
……ジノの言わんとするところは、わかる。今、シュナイダーの元に行くと…元の木阿弥になる可能性がある。
しかし……シュナイダーをほっとけない気持ちもある。
シュナイダーは、繊細なところがある。
マリーに依存しているところがあるのだ。
そこを担う人間は……今は誰もいない。
マリーは……ジノにしがみついた。
マリー「………私………」
シュナイダーは、マリーの為に、家族の為に頑張ってきた。感謝してもしたりない、大好きな兄。
マリーは、シュナイダーに甘え、シュナイダー任せの道を歩んできた。自我の芽生えが、女の子にしては遅かったとも言える。
やがて……シュナイダーの庇護から巣立つ時……シュナイダーがどうなるのか。
行き場を無くした家族への愛が、変な形になり、誰かにつけこまれる形になれば……マリーも、悔やむに悔やめない。
……そこらへんの心配は杞憂だと、>>610を見て頂けたらわかるが………
マリーにしたら、まずは大好きな兄に幸せになってもらいたいのだ。
614 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/04/24(火) 22:40:33 ID:Q50LK6C2
リブタ「………ラブロマンス中に悪いが………一位の景品として、俺達モデナクインテッドと………」
葵「インテルユース出身者と………」
シンノスケ「オラ達、ミラノ幼稚園の皆から、プレゼントがあるゾ!」
リブタが、箱を出す。
リブタ「開けてみてくれ。」
リベリオ「多分役に立つぜ!」
先着一名様で。
★プレゼント ! card ★
JOKER…『ありがとう!ありがとう!』指南書
ダイヤ…仙豆
ハート…『ゾフィのグローブ』
スペード…新しいギター
クラブ…リブタ汁の粉末
615 :
森崎名無しさん
:2012/04/24(火) 22:40:57 ID:???
★プレゼント
ダイヤ5
★
616 :
森崎名無しさん
:2012/04/24(火) 22:50:06 ID:???
あくまでサッカーの試合で使うように送ったんで、野菜王子もしくはフリーザ様と闘えって振りじゃないよねw
617 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/04/24(火) 23:00:24 ID:Q50LK6C2
★プレゼント ダイヤ5 ★
ダイヤ…仙豆
そこにあったのは、豆の木だった。
ジノ「……これは?」
カマーチョ「仙豆の木。一年に2回実をつける。」
カマーチョ、長沼、リベリオ、リブタが笑う。
リブタ「カリン塔を探すのに、苦労したんだぞ。」
長沼「登るのにも苦労したし………」
カマーチョ「登った後のデブにも苦労した。」
リベリオ「あのクソ猫にも苦労したなぁ。」
四人が笑う。どうやら、聖地に出向いて、カリンを捕まえたようだ。
カリン「………詐欺に遭ったようなもんじゃ!」
ヤジロベー「ありゃ、作戦勝ちだでば。」
リブタの解析に、カマーチョ、長沼がカリンを追い、リベリオが張った罠へ追い込む。
丸一日を費やしたリベリオの波紋網にかかっては、さすがの仙猫といえ、どうする事も出来なかったようだ。
ジノ「聖地カリンか。自主トレに良さそうだな。」
先着一名様で。
★仙豆は ! num ★
618 :
森崎名無しさん
:2012/04/24(火) 23:00:57 ID:???
★仙豆は
7
★
619 :
森崎名無しさん
:2012/04/24(火) 23:08:52 ID:???
けっこう多いな。ひとつ、いくらぐらいで売れるんだろ?
620 :
森崎名無しさん
:2012/04/24(火) 23:13:13 ID:???
売る機会があるかどうか……
そもそもジノでどんな事ができるか忘れちまったぜ
621 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/04/24(火) 23:44:17 ID:Q50LK6C2
★仙豆は 7 ★
仙豆7粒を手に入れた!
ジノ「……7粒、実が生っているな。」
リブタ「1粒食べたら、ガッツを全快させ、あらゆる怪我を治すと聞く。俺の汁が目指す極地だな。」
リブタの言葉に、モデナの選手達、オランダユースの選手達が、『ない、ない!』と言わんばかりの顔をした。
リベリオ「因みに、超貴重品だが………売れないからな。現実離れした効力がある品物は、売値がつかねぇ。
ジノ。お前なら、訳のわからねぇ大豆に大枚叩くか?」
ジノ「…………………」
ジノは、首を振る。
カマーチョ「……ただアイテムという概念も、今は形骸化しつつある。普段マスクドだしな。」
長沼「アイテムの購入自体の必要性が、あんまりないからなぁ。
ジノ自体は、あとは家を買えば、ナイトライダーの維持以外に金使う機会もないし……」
リブタ「年俸制、そして出歩くのも外食や買い物位で、常識はずれの買い物は、まずしないからな。
せっかくの機会だ。見直すべきか?」
リベリオ「投票だな。」
『3』票にて。
※大文字、小文字にて投票をお願いします。
今回は、4/25 0:00 より投票開始となります。
A マスクド(現状、GM管理)
B アイテムのみ公開
C アイテム+金銭全公開
a アイテムの品物は、現状(常識的な範囲内)
b 少し捻る(たまに非常識な品物も)
c 完全カオス(常識はずれの店も)
※本日は、ここまでにします。
622 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:02:25 ID:OYeKMb72
c
ぶっちゃけ、このスレ自体がカオスだしこれでいいんじゃね
623 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:13:13 ID:YACJcPtQ
Bb
624 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:38:06 ID:OYeKMb72
大文字の方に投票し忘れてました。なので改めて
Bc
625 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:38:18 ID:yofc+fpc
Ca
適度に管理して楽しみを得たい
出会うことがあろうサブキャラ達の設定は腐るほど生まれているのに
折角ジノが活躍して、趣味や交友が芽生えさせる事が
できるデータを制限しても面白くないと思う
626 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:40:00 ID:VnxZqwfk
Cb
確かにねー。カオスなサブキャラの存在は痛し痒しになってるよね。
627 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:42:32 ID:wMVQ0nKA
Bb
628 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 00:50:49 ID:sbWI6VQ6
Ca
629 :
森崎名無しさん
:2012/04/25(水) 08:45:36 ID:9S9orej+
Bb
630 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/01(火) 00:51:57 ID:Un8O2tmA
身内の出産予定日等、多忙の為、5月中旬頃まで休止します
(予定は5日ですが、初産ですし念のため。早く生まれたら早く再開しますが)。
皆様、ご意見ありがとうございます!
御意見があれば、反映していきたいと考えていますので、宜しければお聞かせ下さい。
631 :
森崎名無しさん
:2012/05/01(火) 05:36:49 ID:???
何はともあれ、おめでとうございます。
632 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 10:27:53 ID:2F9Qv17A
>>631
無事に生まれました(*´∀`*)
名実と共に叔父さんです。
Bb アイテムを管理、たまにカオスな店
リベリオ「よし、ならアイテムのみ管理で、たまにカオスな店だな。」
リブタ「使用の都度、そして各個人の所持品は、テンプレートに追加するか。」
マリー「それでは、最後の景品です!」
先着一名様で。
★最後の景品 ! card ★
JOKER…『ファンタジスタ』指南書
ダイヤ…『キーパー偉人伝』
ハート…『サルでもわかるポジショニング』指南書
スペード…『パパスのつるぎ』が、パワーアップ
クラブ…何故かローレンスが『俺達』習得!
クラブA…名将ミサト、『やるミサト』習得!『左右病患者』『マシンガン交代』習得!
※『俺達』…途中出場すると発動。ビハインド時に能力+3、リード時に能力―3〜―6。
※『やるミサト』…才能を発掘する事にかけては、超一流。
※『左右病患者』…絶対に利き足通りにオーダーを組まないと、気がすまなくなる。
※『マシンガン交代』…例え途中出場の選手だろうが、容赦なく交代させる。
633 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 10:40:52 ID:???
★最後の景品
クラブ4
★
634 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 10:59:05 ID:???
★最後の景品 クラブ4 ★
クラブ…………………
ジノ「………………何だろう、この猫?」
猫「『熱烈歓迎カナ者』」
リベリオ「………誰だ?そいつ………」
猫「……………………」
_、_
( ,_ノ` )
ローレンス「…………な、なんだ、このお面は!」
アシタカ「じゃ、邪悪な気配がする!」
バチスタ「うううう!うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!」
アモロ「………何だい?君は………」
● ●
(・∀・)アモロクンハ、ボクノタイセツナオトモダチ!
※ローレンスが『俺達』を習得しました。
何人か、俺達候補がいるようです。
モデナ二軍選手は『僕達』を習得している選手が、何人かいるようです。
635 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 11:18:59 ID:2F9Qv17A
色々カオスな人気投票でしたが………これにて人気投票を終了します。
最後に選択短編を。
『2』票にて。
A あまとう、東邦に入学するの巻
B ロベルト、ヌーディストビーチで翼とオフ
C トシ、奥山と再会の巻
D 太一、空との結末
E メッシーナと空飛ぶ城
F ブルノ、オワイランとの遭遇
G アンコーナ奮闘記
H その他
636 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 11:28:53 ID:fJCy6wjo
D
Bもちょっと見てみたいけど
637 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 11:30:17 ID:48SkHSsA
C
638 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 11:31:48 ID:84a3ODUE
F
639 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 11:34:34 ID:/eMg1WSo
D
ジノ、覚醒しているみたいだけど、何もおきてないみたいだが?
640 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 11:44:03 ID:???
>>639
はッッ!
覚醒はキャッチ+1で、勝利ボーナスを忘れていました。御指摘ありがとうございます!
先着一名様で。
★ジノ勝利ボーナス ! card ★
JOKER…『ゴーゴンの目』習得条件緩和
ダイヤ…『銀の左腕』習得、シュナイダーとの友好度アップ
ハート…『銀の左腕』習得、女性からの好感度アップ
スペード…『銀の左腕』習得
クラブ…メルカッツ「…………………」
クラブA…何も無し!
641 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 11:50:09 ID:???
★ジノ勝利ボーナス
スペード9
★
642 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 12:22:36 ID:???
★ジノ勝利ボーナス スペード9 ★
スペード…『銀の左腕』習得!
※『銀の左腕』…守備時に+3補正
D 太一、空との結末
モデナ二軍、元全日本ユニバーシアード代表キャプテン、八神太一。
太一「あー、いい汗かいたな。」
今は、ローマの大使館に勤めながら、モデナの二軍で好きなサッカーを、思う存分に楽しんでいる。
太一「軍曹、お疲れっす。」
ハートマン「事故るなよ。」
車に乗り込み、ローマの自宅へ帰る。片道一時間半のドライブ。
太一は、ラジオをつける。ラジオからは、夕暮れらしくジャズスタンダードが流れ……太一は、昔に思いを馳せていった。
高校時代。太一は、東邦へ進学した。
サッカーの強豪であり、特進科のレベルも高いものだったからだ。
東邦で一軍の座を掴み、特進科の勉強に打ち込み…………いつしか、皆とも会わなくなっていった。
光子郎は、丈と同じ武蔵医大附属へ進学予定。ミミは東邦の英文科に進学予定、ヤマトは、空と同じ高校に進学した。
光子郎「もうすぐクリスマスですね。」
太一「………だなぁ。お前はミミちゃんと過ごすんだろ?」
太一の言葉に、光子郎は全力で溜め息をついた。
光子郎「ミミさんは、アメリカですよ。僕は、大輔くん達からクリスマスパーティーに誘われまして。」
太一「………それもそれで悲惨だな。受験生。」
光子郎「太一さんも、冬の選抜ですね。」
太一「ま、ベンチだろうけどな。」
カラカラと笑う太一。
光子郎「頑張って下さいね。陰ながら応援しています。」
太一「ありがとうよ。」
643 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 12:38:15 ID:2F9Qv17A
二年前のクリスマス……………………太一は、自分の想いを棄てた。
太一「………雪かよ。寒いはずだぜ。」
喫茶店から出た太一の携帯電話に、東邦の同級生達から連絡が入る。練習に皆、もう集まっているという。
……かじかんだ指で、返信を打っていたら、変な日本語になっていたのは、ご愛嬌だろう。
太一「……おー、寒みぃー………」
冬が来る前に買ったコート。いつの間にか馴染んだ風合いである。
……思い出さない時間が増えて、新しい出会いに期待もしている。
離れてみると、案外平気なものなのだな、と太一は思う。
太一「悪いな。皆、お待たせ。」
モブ「おっせぇよ!」
今更どうにもならない。自分から棄てたものだ。友人のために。
会いたいなんて、今更言えるはずもない。
監督「選抜の一回戦、スタメンは………」
先着一名様で。
★太一は ! card ★
JOKER…監督「太一!10番つけろ!」
ダイヤ、ハート…スタメン
スペード、クラブ…ベンチ
644 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 12:38:35 ID:???
★太一は
スペード6
★
645 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 12:52:07 ID:2F9Qv17A
★太一は スペード6 ★
スペード…ベンチ
監督「…………以上だ。ベンチは………………八神。………………」
ベンチに太一が入るようだ。
三年が残る中、快挙ともいえるだろう。
一回戦は、クリスマス。
モブ「彼女にいいところを見せるぜ!」
太一「頼むぜ、ばか騒ぎの主役。よっ、応援団長!」
モブ「テメーッ!」
周囲から笑い声が起きる。
太一「……思い切り練習したら、腹減ったな。」
大門「そうだな。何か食って帰るか?」
モブ「俺、ハンバーグ!」
トーマ「君は水だね。」
一年生で一軍にいる、大門大、トーマ、モブ。自然と仲良くなり、今は親しい友人である。
大門「無難にファーストフードでいいだろ。ラーメンでもいいが、トーマがラーメン嫌いだろ?」
トーマ「君にしては感心だね。まぁ、ラーメンに付き合うことも吝かでないよ。」
太一「なら、どうすっかなぁ………」
『2』票にて。
A ハンバーグ
B ラーメン
C ファーストフード
D コンビニ
646 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 13:07:30 ID:/eMg1WSo
C
647 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 13:13:24 ID:Sf8gY2No
C
648 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 13:49:32 ID:2F9Qv17A
C ファーストフード
太一「ファーストフードでいいだろ。」
大門「んじゃ、マッサだな。」
―――マサドナルド―――
店員「いい、いらっしゃいませ(ボソボソ)」
アフロに、しゃがれ声、レスリングタイツがユニフォーム。
太一「テリヤキチキンのMセット。ドリンクは、バニラシェイク。」
大門「チーズバーガーのピクルス抜きのLセット2つ。」
トーマ「ダブルバーガーのMセット。」
モブ「フィレオ魚。Mセット。」
太一、大門、トーマ「…………………………」
店員「はい。ウーロンハイ4つ。」
太一、大門、トーマ、モブ「……………………」
………五分後。注文通りに品物が出てきた。
トーマ「………なぜウーロンハイから注文通りに………。」
太一「ロッチリアは、もっとボケるみたいだぜ。」
大門「そりゃそうと、腹減ったぁ!」
大門がチーズバーガーにかじりつく。
モブ「た、太一!お前、そのマッサシェイク!」
太一とトーマは、太一のマッサシェイクを見た。蓋にプリントがしてあるようだが…………
蓋のプリントの、ストローの差し込み口の場所は………なんと、イメージキャラクターであるマサ斎藤の股座であった。
太一「何の嫌がらせだーッ!」
手を叩いて笑う、トーマとモブ。………そんな太一達を見る、人影があった。
先着一名様で。
★人影 ! card ★
JOKER…石田P
ダイヤ…丈、光子郎
ハート…大輔、京、賢、伊織
スペード、クラブ…ヒカリ
649 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 13:53:01 ID:???
★人影
ハート7
★
650 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 14:14:38 ID:2F9Qv17A
★人影 ハート7 ★
ハート…二代目選ばれし子ども達
大輔「太一センパイ、ちわーっす!」
太一「………?あ、大輔。それに一乗寺に、京ちゃんに伊織くんか。」
……満面の笑み。大輔を表現すると、そうなる。
トーマ「太一の後輩かぁ。」
モブ「俺は太一の兄と呼べる存在で………」
太一「ヒモだろうが。」
太一のテーブルの近くに大輔達が寄る。
大輔「太一センパイ、クリスマスは確か試合ですよね。」
太一「ああ。」
京「一応、皆でクリスマスパーティーする事にしていて………太一さんも来ますか?」
太一「…………んー……………どうすっかなぁ……………」
太一は、トーマ達を見た。
大門「俺はパス。淑乃とライブ見に行く。」
トーマ「僕もパス。さすがに知らない人の中は気が引ける。」
モブ「俺は彼女と過ごす。」
太一「…………………」
先着一名様で。
★大輔の交渉 ! card ★
JOKER、クラブA…大輔「石田は誘ってないっすから。」
ダイヤ、ハート…大輔「石田と空さんは誘ってないっすから。」
スペード…大輔「ひ、ヒカリちゃんに殺される…………!」
クラブ…大輔「ヒカリちゃんに殺されたくないっす!太一センパイ、オナシャス!」
651 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 14:15:21 ID:???
★大輔の交渉
ハートJ
★
652 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 14:40:14 ID:2F9Qv17A
★大輔の交渉 ハートJ ★
ハート…ヤマト、空不在
大輔「一応、石田と空さんは誘ってないっす。あと、丈さん、光子郎さんは参加で、タケルが………モゴモゴ」
太一「……タケルが?」
大輔「…………………」
大輔の目が泳ぐ。
賢「……太一さんに合わせる顔がない、そう言っていました。」
太一「…………………」
太一の記憶が正しいならば、あのクリスマス以降、タケルは、自宅に来てヒカリと会っていない。
タケルにしてみると、それがタケルのケジメのつもりなのだろう。
太一「…………………」
ヒカリが最近、元気がない理由も、そこにあるのかも知れない。
『2』票にて。
A パス
B 参加
C タケルが来るなら参加
D ヤマト、空が来るなら参加
E 不参加。ヒカリと過ごす
F 大門のライブについていく
G トーマと過ごす
H モブの恋路をぶち壊す
I その他
653 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 15:44:10 ID:wDgrJGXk
C
654 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 19:19:00 ID:fJCy6wjo
C
655 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 19:46:03 ID:???
C タケルが来るなら参加
太一「……なら、タケルが来るなら参加するぜ。」
太一の言葉に、大輔は笑顔を見せた。
大輔「まじっすか!よし、タケルに電話してくるっす!」
大輔が店を駆け出す。
賢「大輔!………ったく!」
賢が大輔に倣い店外に出た。
京「………ありがとうございます、太一さん。最近、本当にあのバカ、ヒカリちゃんとタケルくんの仲を取り持とうと必死で……。」
……恐らく、このパーティーの企画も大輔なのだろう。自分の思いより、仲間の絆が大事……
そう大輔は思っているのだろう。
太一「………大輔は、いいヤツだよな。」
空回りしまくるが、大輔は人の和を考える。それだけに、タケルや賢、京といった癖の強い人間も、彼が好きなのだろう。
大輔「よっしゃー!タケル参加っすよ!太一センパイ、ヒカリちゃんを頼むっす!」
太一「ああ。」
片や、自分の仲間は……………。
たった一つ狂った歯車。それが全てを狂わせた。
光子郎、ミミはヤマトに反目。元々の相性が悪かっただけに、二人は空とも当然のように反目した。
丈、太一は、二人の仲を取り持とうとしたが……
ミミ「太一さんが、それでいいならいいですけど、私は嫌!」
光子郎「勝手にして下さい。僕は知りません。」
と、タケル、ヒカリの仲が、グダグダに拗れた事もあり、けんもほろろの状態であった。
656 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 19:53:56 ID:???
相変わらずデジモン勢はグダグダしてるなあw
個人的には丈先輩が好きなんだが、この状況なら出ないほうが幸せかもなw
657 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 21:25:39 ID:???
>>656
良識派は損をしますからね………。
去年のクリスマスに至っては、いらない情報が流れただけに、大輔までヤマトに反目。
もはや収集不能になり、太一が大輔に
『お前に関わりがない事に、首を突っ込むな』
と、かなりきつく叱り、大輔が矛を納める形になった。
結果………ヒカリは態度を更に硬化させ、もとからギクシャクしていたタケルとの仲に、修復不能といっていいレベルの溝が出来た。
太一「(まぁ、そりゃ………やっちまった、って話聞いたらそうなるわな…………)」
原因の一つには、自分自身の行動もある。
太一は、内心はともかく、表面的には何事もないよう取り繕った。
それが、余計に皆の勘に障ったのだろう事は、想像に難くない。
しかし………太一にしてみると、ヤマトと空の付き合いに自分が口を出す事もおかしい話なのだ。
別に自分が、ヤマトと空の関わりについて何か言う必要はないし、そこで何があろうが自分の管轄外だ。
昔、好きだった人だったとはいえ、そこまで干渉する筋合いがない。
……醒めているのか、それとも考えないようにしているのか……。
自宅では、最近元気のないヒカリが居間にいた。
……何も映さないような瞳で、テレビを見ているヒカリ。
太一「ただいま。ヒカリ。」
ヒカリ「……お兄ちゃん……」
ヒカリは、太一を見て少し笑った。
ヒカリ「お兄ちゃん、今日は早かったんだ?」
太一「あー。試合も近いしな。」
ヒカリ「そっかぁ。」
笑顔を見せるヒカリ。その笑顔は、昔のように屈託がない。
658 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 22:23:38 ID:2F9Qv17A
ヒカリ「なら、お兄ちゃん、ご飯食べようよ。」
太一「あー、わりい。腹減って大輔達とマッサで食ったわ。」
ヒカリ「………そう………」
再び表情が暗くなるヒカリ。
ヒカリ「私もマッサ行きたかったなぁ。」
太一「なら、行けよ。大輔や、京ちゃんならいつでも誘えば来るだろ。」
ヒカリ「……お兄ちゃんと行きたい。」
太一「…………はぁ?」
太一「お前、俺と行ってどうすんだよ。」
ヒカリ「お兄ちゃんと、マッサ行って、映画見て服買って………。」
太一「それじゃ、まるでデートだな。」
ヒカリ「いいじゃない。お兄ちゃんも、たまには妹孝行してさ。」
太一「タケルか大輔か………相手は山といるだろ。」
ヒカリ「やだぁ。何であの二人なの?『私は』お兄ちゃんと行きたいのに。」
ニコニコ笑うヒカリ。
ヒカリ「お兄ちゃん、クリスマス試合だよね?私、応援に行くからさ、帰りに遊びに行こうよ。」
太一「バーカ。大輔主催のクリスマスパーティー参加だよ。お前も来い。」
ヒカリ「えー…………」
ヒカリは、ぶすっとしながらも了承した。
太一「(………いつもと変わらないじゃないか?何でわざわざヒカリを誘うのが俺だったんだ?)」
……いつもと変わらないヒカリ。太一の前では、いつも笑顔の可愛い妹だ。
太一「(……タケル達の前だと違うのか?想像つかねぇ。)」
……太一の携帯が鳴る。
先着一名様で。
★電話 ! card ★
JOKER…丈
ダイヤ…大輔
ハート…タケル
スペード…光子郎
クラブ…ヤマト
659 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 22:24:46 ID:???
★電話
ダイヤ4
★
660 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 22:28:16 ID:???
やべえ予想してたがヒカリがいあいあにゃるこさんかわいいよになってやがる……
661 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 23:12:15 ID:???
>>660
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー
……まぁ、太一を追ってイタリアにいますが。
★電話 ダイヤ4 ★
ダイヤ…大輔
電話は、大輔だった。
大輔『太一センパイ、ヒカリちゃんはどうでした?』
太一「参加するってよ。大輔、お前クリスマス、試合見に来るのか?」
大輔『行きたいんすけどねー……準備を京達とやるから、行けないんすよ。』
太一「ふーん。………おーい、ヒカリ!」
ヒカリ「なぁに?」
太一「お前、暇なら大輔達を手伝ってやれよ。俺はベンチだし、試合に出られるかわかんねぇしよ。」
………その言葉を言った瞬間………ヒカリの瞳は、光を無くした。
ヒカリ「……………………………」
そっと太一の背中に抱き着くヒカリ。
ヒカリ「………お兄ちゃん………ヒカリが邪魔?」
太一「………はぁ?!おい、お前何言って………」
大輔『太一センパイ?もしもし?』
太一「大輔、かけ直す!」
電話を切る太一。
太一「ヒカリ!お前どうしたんだよ!」
ヒカリ「…………………」
ヒカリは無言で太一から手を離すと、自分の部屋に向かった。
太一「………何なんだ?ヒカリのヤツ………」
暫くしてから両親が帰り、太一は自主トレの為に外に出た。
日課であるランニング。太一は高校入学前から、ストイックに自分を鍛えた。
マンションを回り、海浜公園を回る。合計7キロ位であり、汗をかくには最適である。
662 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 23:25:25 ID:2F9Qv17A
マンションを抜け、走る太一。たまに大輔がついてくるが、今日は来ないようだ。
途中、丈とすれ違う。丈は笑顔で太一に右手を上げた。太一も笑顔を返す。
特に言葉は無いが、旧交を暖めるには十分である。
稽古の帰りの伊織、家業の帰りの京。たまにすれ違うが、今日は会わない日のようだ。
海浜公園に差し掛かる。このあたりは、カップルのメッカであり、よくカップルがいる。
ミミが帰って来ている時は、よく光子郎といるのを見掛けるが………
先着一名様で。
★ベンチには ! card ★
JOKER…青いツナギを着た男
ダイヤ、ハート…光子郎とミミ
スペード、クラブ…ヤマトと空
クラブA…道下と阿部さん
663 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 23:26:01 ID:???
★ベンチには
クラブ10
★
664 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 23:26:12 ID:???
★ベンチには
クラブJ
★
665 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 23:26:21 ID:???
★ベンチには
ダイヤ7
★
666 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 23:33:41 ID:2F9Qv17A
★ベンチには クラブ10 ★
クラブ…ヤマトと空
ベンチにいるのは、ヤマトと空だった。
……二人の世界に浸り、太一に気付いていない。
ヤマトは、今でもベースを続けている。太一には理解出来ない世界だが、それなりに上手いらしい。
空は、特に何かやるわけでなく、デザイン科に通っているらしい。
太一「………………」
二人に気付かれないよう、太一はペースを上げた。
………すれ違う時………
先着一名様で。
★貴様、見ているな ! zange ★
JOKER…ヤマト
クラブA…空
667 :
森崎名無しさん
:2012/05/15(火) 23:34:06 ID:???
★貴様、見ているな
*クラブA*
★
668 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/15(火) 23:56:31 ID:2F9Qv17A
★貴様、見ているな *クラブA* ★
クラブA…空
空が太一に気付き、慌てて身を離す。太一は、一瞥もせずに走り去って行くが………
空「太一!」
………限りなく空気を読まない声に、呼び止められる結果となった。
太一「…………何だよ?」ランニング中に、あまり止まりたくはないが、太一はベンチに引き返した。
空「やだ!声かけてくれてもいいじゃない。」
上気した頬。慌ててスカートを探る空。そしてズボンを直すヤマト。
ヤマト「久し振りだな。卒業以来か?」
慌てて取り繕う二人。
太一「久し振り。」
太一の胸に、沸々としたどす黒い感情が浮かぶ。……嫉妬?……いや違う。これは……
太一「(……嫌悪……憎悪……)」
どっちに?ヤマトに?空に?
空「太一は東邦だったわよね。まだサッカーしてるの?」
太一「一応。」
ヤマト「東邦は強豪だから、大変だろ。」
太一「まぁな。でも楽しいぜ。レベル高いし。」
…………胸が疼く。
ヤマト「そうだ、太一、クリスマス暇か?」
太一「あん?試合だよ。冬の選抜。一応は一軍だから、暇はねぇな。」
ヤマト「でも、夜は暇だろ?」
ヤマトは、太一にチケットを渡す。
ヤマト「俺ら、ライブやんだよ。良かったら見に来てくれよ。」
太一「…………………」
『2』票にて。
A 先約ありと断る
B 時間があれば見に行く
C チケットを受け取る
D 了承する
669 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 00:10:32 ID:Nim/C31E
A
ウソは言ってないよね
670 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 00:49:26 ID:EnLiFsA+
A
671 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 02:12:49 ID:???
A 先約ありと断る
太一「……悪いけど、先約ありだ。」
ヤマト「そ、そうか…………」
ヤマトは、引き下がった。
元々、ヤマトも空も友達が多いタイプでない。ヤマトにしてみると……胸襟を開いて語り合える友人は、太一位だったのだ。
それを思い知ったのは、高校入学後である。
周りにうまく溶け込めない。
ヤマトは必然的に空と過ごす時間が多くなり、頼られるのが好きな空も、それに何の疑問も抱かなかった。
共依存状態になり、ヤマトも話す人間がいないので、前以上に音楽に熱中せざるを得なかったのだ。
太一「……悪いな。」
ヤマト「いや、こっちこそ………」
微妙な空気が流れる。
空「………何か、太一変わったよね。」
空の一言。それは本人にしてみると何の気ない一言だったが………
太一「俺は、何も変わってねぇよ。」
太一に言わせると、寧ろ、変わったのは二人だ。いつでも昔に戻れる仲間の関係を、二人が自分でぶち壊したのだ。
その変革を望んだのが、空。そして変革を受け入れたのがヤマトではないのか?
太一は、我知らず強い口調になり、太一の様子に空が驚いた。
空「……そ、そんな怒らなくてもいいじゃない!」
太一「怒ってなんかねぇよ。」
空「いや、怒ってる!」
太一「怒ってねぇって言ってんだろ!」
……売り言葉に買い言葉。二人にヤマトが割って入る。
ヤマト「やめろ!太一も、空も!」
二人を分け、ヤマトが太一を向く。
ヤマト「空にしても、悪気あったわけじゃねぇよ。……ほら、最近……俺ら会ってなかったし、久々だと相手が変わったように見えるだろ?」
太一「………………」
ヤマト「俺らは、お前の友達だからさ、やっぱり気になるんだよ。」
672 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 02:55:56 ID:???
太一「……………………………………」
友達…………………一体誰が?
自分の思いを犠牲にし、そうでないと成り立たない関係を、友達だと呼べるのか?
太一「…………そうだな。試合も近いから、カリカリしちまった。悪いな、ヤマト。空。」
太一は、後ろを向いた。
泣き出す寸前の、情けない顔。これだけは見られたくなかった。
太一「ライブ頑張れよ、ヤマト。」
太一は駆け出した。
……錆び付いたフェンスを越え、落書きの跡を見て………高架下から続く坂道を走る。
太一「……………ッ!」
胸に残る苦い感情。沢山の後悔。関係をぶち壊した要因は、確実に自分にもあるという自責の念。
太一「………俺こそ、タケルに合わせるツラがねぇじゃねーか………」
ヒカリにしても……身近な人間がおかしくなったという理由も、自分にあるのではないだろうか………
太一「何が大人だよ、畜生…………!」
ただの背伸びが、周りの人間を救いようなく傷つけた。空の責任なんかじゃない。全て自分の責任だ。
自宅に帰った太一を迎えたのは、ヒカリだった。
ヒカリ「お兄ちゃん、お帰り。」
極上の笑顔を見せるヒカリ。
太一「ヒカリ…………」
ヒカリ「お兄ちゃん、何で泣いてるの?」
太一「…………え?」
太一は、慌てて鏡を見たが……どこにも涙の跡はない。
太一「………ヒカリ?」
ヒカリ「お兄ちゃん、私ならお兄ちゃんを泣かせないし、いつでもお兄ちゃんを見てるよ?
私はお兄ちゃんが一番大切で、お兄ちゃんさえいれば、あとは何もいらない。」
天使のような笑顔を見せるヒカリ。本能的に危ないものを感じた太一だが、ヒカリから目が離せない。
673 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 04:15:51 ID:lNRjxFGM
ヒカリ「お兄ちゃん……」
ヒカリは太一に蠱惑的に囁いた。
ヒカリ「私はあの女と違って………お兄ちゃんを裏切ったりしないよ?」
太一「(あの女…………空の事なのか?)」
空が、自分を裏切った?
ヤマトが、自分を裏切った?
ならば、自分は空が自分に好意を持つ事が、当たり前のように思い込んでいただけではないか……?
……わかっている……
いや、わかってない……
思考がループしだす。
ヒカリ「お兄ちゃん……………」
ヒカリが太一に囁く。
ヒカリ「私はお兄ちゃんの為なら、なぁんでもするわよ?」
太一「……………………」
妹を、ここまでブッ壊したのは、紛れもなく自分…………
太一「………ヒカリ…………」
『2』票にて。
A 「お前は大切な妹だ。」説得だッ!
B 「俺のせい、なんだよな。」自嘲だッ!
C 「なら、別の奴を探せ。」突き放すぜ!
D 無言で部屋に連れていく(danger!)
E 「ふざけんな。同情なんていらねぇ。」あえて怒るぜ!
F 「………東邦の寮に入る。お前とは会えない。」拒絶だッ!
G その他
※本日はここまでにします。
デジモンには思い入れがありすぎるだけに、長丁場になりそうな悪寒が……。
674 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 05:10:49 ID:Fphq4T32
F
675 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 05:49:09 ID:EnLiFsA+
F
676 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 10:22:03 ID:???
こういう状況のときは下手に頭が回ったり空気が読めるヤツより大門 大みたいな熱血バカ(褒め言葉)が必要だと思う
677 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 10:23:13 ID:???
最近のSEI武の中継ぎは俺達未満が多すぎるんだよなぁ……
678 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 13:31:10 ID:lNRjxFGM
>>676
同じバカでも、相手が太一ですから、大輔では荷が重いんですよね……。大輔と太一は、横の関係ではないですし。
番長が登場した理由は、そこいらへんにあります。
>>677
名誉総帥も、実は良いピッチャーですしね。
F 拒絶
太一「やめろ。」
ここまでかわいい妹を追い込んでしまった。
太一「ヒカリ。………ごめんな………。」
太一の目から、涙が落ちる。自責の念と………そしてここまでさせてしまった、ヒカリが哀れでならない。
ヒカリ「………お、お兄ちゃん………?」
ヒカリが太一に手を伸ばす。
太一「…………」
太一は、無言でヒカリを抱き締めた。
ヒカリ「お、お兄ちゃん………何で泣いてるの?」
きつく、きつく、ヒカリを抱き締める。
………今の自分が近くにいたら、いつか必ずヒカリを壊す。
ヒカリ「……や、やだ……私も泣いてる………」
それならば、物理的に離れないといけない。そうでなければ………。
太一「…………俺は、来年から東邦の寮に入る。」
ヒカリ「………………………………………」
ヒカリの目から、急速に光が失われる。
ヒカリ「なんで……………………?
………あ、そうか………あの女、またお兄ちゃんを傷つけたんだね?ね、そうでしょ?それとも、あの男?
ね、ヒカリと一緒にいようよ!お兄ちゃん!ヒカリなら、お兄ちゃんが望むなら、どんな事も……」
太一は、ヒカリから身を離し………
太一「応えられない。俺は、ヒカリを壊す事なんか絶対無理だ。」
679 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 14:01:09 ID:???
―――翌日―――
太一「………ということがあったんだ………」
大門、トーマ、モブが昼食を食べながら太一の話を聞いていた。
トーマ「……なかなかアウトレイジ……いや、アグレッシブな妹さんだね。」
モブ「……色々ブッ飛んでんな。お前の友達ってのも。」
そいつら、友達いねぇだろ、という罵声もセットだったが。
大門「……ウッダウダしてんなぁ。」
バリバリと頭を掻く大門。
大門「だからよぉ。お前がバシッと決めりゃ、何の問題もないわけだ。どーせペケってのは、理解してんだろ。」
アグモン(セイバーズ)「そうだ!アニキの言う通り、拳で語ればいいじゃんかよ!」
太一「アグモン……てめぇ………」
太一が立ち上がる。
アグモン(セイバーズ)「刮入れてやんよ!」
アグモンが、太一に殴りかかる。
ドバキィ!
アグモン(セイバーズ)「きゅう…………」
大門、トーマ、モブ「ぎゃはははははは!」
アグモンは、リーチを考えてなかった。アグモンの拳が届く前に、太一のキックがカウンターとしてアグモンにめり込んだのだ。
太一「とにかく、練習だ!選抜まであと1日しかないんだぞ!」
トーマ「だね。コンディション整えるか。」
四人が立ち上がる。
大門「よし、太一!ならお前、選抜優勝したら、そいつとケリつけに行くぜ!」
太一「はぁ?!」
大門の言葉に、全員が大門を向いた。
680 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/16(水) 23:20:13 ID:lNRjxFGM
大門「男の勝負は、拳で語るもんだぜ!」
大門がファイティングポーズを取る。
太一、トーマ、モブ「お前は何を言っているんだ」
太一達は、大門を無視しながら練習へと向かった。
帰り道………………
太一「(明日が試合……考えてみたら、明日が全国大会デビューになるのかも知れないんだよな。)」
夜の帳に包まれる街。その中を、太一が歩く。
アイマート近くを通りがかった時………アイマートから、大輔とタケルがアイマートから出てきた。
大輔「タケル、明日は絶対来いよ!」
タケル「しつっこい。来るって言ってるでしょ?」
タケルは、大輔の唐揚げを一つ取り、口に入れた。
大輔「なァーッ!てめぇ、俺の唐揚げを!」
タケル「油断大敵だよ。」
じゃれあう二人。なんだかんだ言って、タケルも大輔と仲がいい。
太一「……………………」
自分もヤマトと、あんな風に仲良くじゃれていた時……こんな風に、一人になる時が来るなんて思ってもいなかった。
『友達』……ヤマトは自分をそう呼んだ。今更……自分は何に拘っているのか……?ヤマトへの嫉妬?空への失望?
タケルが、太一に気付く。
タケル「太一さん……」
タケルの声に、大輔が太一を見る。
大輔「太一センパイ!」
犬っころみたいに、大輔が太一に飛び掛かる。
タケル「………………」
タケルは……
先着一名様で。
★タケルのリアクション ! card ★
JOKER…笑顔で挨拶
ダイヤ…普通に挨拶
ハート…気まずそうに挨拶
スペード…頭は下げた
クラブ…戸惑っている…
681 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 23:23:24 ID:???
★タケルのリアクション
ハート5
★
682 :
森崎名無しさん
:2012/05/16(水) 23:23:33 ID:???
★タケルのリアクション
ハート4
★
683 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 00:02:09 ID:???
★タケルのリアクション ハート5 ★
ハート…気まずそうに挨拶
タケル「……こ、こんばんは……」
タケルは、気まずそうに挨拶してきた。
タケル「(………うわぁ、最悪………。)」
タケルにしてみると、太一はあんまり会いたくない人間なのだ。
……色恋沙汰でも、自分の兄とは違い、大人で。人付き合いもスマートで、かっこよくて。
どう足掻いても、勝ち目なし……そう思い知らされるからだ。
太一「よう、タケル。」
太一が片手を上げる。
タケル「……………」
………気まずい。昔は、ただの憧憬だけだったが、今は……
この人が好きだった人が、兄の恋人。そして、自分が恋している人が、男のスタンダードとして見ている人なのだ。
……最も、それはタケルからの見方であり、太一から言わせると、タケルの太一評は過大評価も過ぎるというところだ。
大輔「お前、態度悪いぞ、タケルー。」
……思春期頃は、一年の差が大きい。ただ単に現在のタケルの秤では、太一を計れないだけなのだが…
タケルにしてみると、太一は大きい人なのだ。
タケル「そ、それじゃあ、僕はここで……。」
大輔「……あれ?今日は石田と武ノ内さんが飯作りに来るから、暇なんじゃなかったのか?」
タケル「」
ナイスアシスト、親友。因みに大輔は、ヤマト嫌いを公言し、空についても苗字で呼んでいる。
よくも悪くも一本気で、嘘がつけない男なのだ。
684 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 00:14:28 ID:qcayeqE+
タケル「(落ち着け……心を落ち着けて、素数を数えるんだ……………)」
バクバクと鳴り響く心臓。何とかこの場を取り繕う手段を考えなくては……
タケルが焦りながら考え………………こんな時は、大体の事が裏目に出る。
先着一名様で。
★クラブA引くなよ、絶対引くなよ ! card ★
JOKER…ヒカリ「お兄ちゃん、帰ろう。」
ダイヤ…ヤマト「タケル?太一に…雲丹か。」
ハート…奈津子「あらぁ、確かヤマトのお友達の…」
スペード…ミミ「太一さーん、タケルくんに、大輔くん!」
クラブ…空「あら、太一?タケルくんに、大輔も。」
クラブA…ダイヤ+クラブ+大輔「気安く呼んでんじゃねぇよ。」
685 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 00:15:48 ID:???
★クラブA引くなよ、絶対引くなよ
ハートJ
★
予感がある・・。
686 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 00:16:06 ID:???
★クラブA引くなよ、絶対引くなよ
ダイヤK
★
687 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 00:38:18 ID:???
★クラブA引くなよ、絶対引くなよ ハートJ ★
ハート…高石奈津子
奈津子「タケル?あら?あなた、今日はヤマトがご飯作ってくれるんじゃなかったの?」
タケル「………お、お母さん………」
そこにいたのは………ヤマト、タケルの母。高石奈津子である。
大輔「こんちわーっす!」
大輔が奈津子に頭を下げる。ねじくれた性格の我が子がいるだけに、大輔のように真っ直ぐな子どもが可愛いらしい。
奈津子「あらぁ、大輔くん!」
大輔「ウブゥ!」
奈津子が、大輔に抱き付く。奈津子の豊満なバストが大輔の顔を塞いだ。………大輔は年上にモテるタイプらしい。
奈津子「あ、そちらは………確かヤマトの友達の………八神くんだったかしら?」
太一「はい。八神太一です。」
太一が奈津子に頭を下げる。
奈津子「それじゃ、皆でヤマトの料理食べようか?」
奈津子は、大輔の逃亡を防ぐように大輔の肩に手を回している。
大輔「お、俺は用事が…………」
タケル「あ、ジュンさん?タケルです。あー、大輔くんウチでご飯食べてきますから。………はい、……はい、大丈夫です。それじゃ。」
大輔「」
さっきの仕返しとばかりに、タケルがニヤリと笑う。
なし崩し的に、太一も参加となり……………
高石家までのさして長くもない道のりを、四人で歩く羽目になったのであった………。
688 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 00:48:25 ID:qcayeqE+
奈津子は、大輔と歩く。
奈津子「はぐれないように、お手手繋いで歩こうね〜♪」
大輔「いやあああああああああ!」
………玩具扱いである。
太一「(タケルと、『2』回話せそうだな。)」
『2』票にて。
A 近況を聞く
B ヒカリについて聞く
C 奈津子と大輔について聞く
D ヤマトと空について聞く
E 来年のプロ野球について語る
F その他
※本日は、ここまでにします。
689 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 00:53:02 ID:XvMJe5tI
A
690 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 05:56:56 ID:4pxCI+5I
A
太一って基本野郎に好かれるんだよなあとしみじみ
光子郎とか大輔なんかが男だったのが太一的には不幸だった
691 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 09:42:11 ID:qcayeqE+
>>690
デジモンシリーズの主人公達は、結構男臭いですからね。
関Pェ……
A 近況を聞く
太一「タケル、最近、皆はどうだ?」
タケル「最近ですか?皆、仲良いですよ。……たまにヒカリちゃんが、近寄らないでオーラ出す位で。」
何だかんだといって、大輔がまとめ役になり、京、賢、タケルがサポートに回るようだ。
大輔は、サッカー部。ヒカリは、写真部。タケルは、バスケ部に所属しているらしい。
タケル「………あの、ヒカリちゃんなんですが………。」
先着一名様で。
★学校でのヒカリ ! card ★
JOKER…タケル「皆の写真を、一枚千円で売りさばいています」
ダイヤ、ハート…笑わなくなった
スペード…表面的には普通
クラブ…目に見えておかしい
クラブA…完全に精神のバランスを崩している
692 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 09:50:50 ID:???
★学校でのヒカリ
クラブ3
★
693 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 10:01:16 ID:???
あ、あっぶねえ……。しかしヒカリがどんどんヤンデレ化していくw
694 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 10:48:16 ID:???
>>693
ヒカリは、ヤンデレの素養はありましたからね………
★学校でのヒカリ クラブ3 ★
クラブ…目に見えておかしい
タケル「最近は、目に見えておかしいです。………二年前のクリスマスから、少しずつおかしかった、というのはありますが。」
太一「…………………」
ヒカリの行動を考えてみると……………
毎朝自分を起こしてくれたり、弁当を作ってくれたり……甲斐甲斐しく働いていた。
ヒカリは、いつか大事な人が出来た時の為、と言っており……自分も何の疑問も抱かなかったが……。
……ヒカリが、自分の為に甲斐甲斐しく働き、そして自分をモノにする算段を働いていた事は、今なら想像に難くない。
ヒカリ『お兄ちゃんがいたら、後は何もいらない』
それは、紛れもないヒカリの本心だろう。
タケル「………きっと………深く傷付いていたのに、その傷に気付かないフリをしていた、太一さんが………」
………見ていられなかった………
自分達の視点ではそうなるが………果たしてヒカリも同様なのか?
仮に、兄を異性として見ていたならば、これ幸いに行動するのではないか?
タケルの頭に、いくつもの仮説が浮かぶ。
太一「………………?」
タケル「………いや、何でもないです。」
仮説を語る事自体が無意味。タケルは、そう判断し、話を打ち切った。
695 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 10:59:58 ID:qcayeqE+
奈津子「か、かわいいなあ!」ハアハア
大輔「い、いやあああああああああ!」サメハダ-
大輔にすりすりと頬寄せる奈津子……。もはや犯罪だ。
太一「……いいのか?あれ………」
タケル「子どもとのスキンシップに飢えているんですよ。僕もお兄ちゃんも、甘えるタイプじゃありませんし。」
奈津子「大輔くーん、一緒に寝ようねー♪」
大輔「たーすーけーてー……………」
あと『1』回会話が出来ます。
『2』票にて。
A そろそろ大輔を助ける
B ヒカリについて、詳しく話す
C ヤマトと空について聞く
D タケル自身は、ヒカリをどう思うか聞く
E バスケ部について聞く
696 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 11:10:40 ID:qq3Xhgqg
D
タケル自身はもう諦めてるのかね
697 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 11:23:06 ID:XvMJe5tI
A
698 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 11:38:00 ID:qq3Xhgqg
Aに変更します
699 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 12:03:34 ID:???
A そろそろ大輔を助ける
太一「………そろそろ大輔を助けてやるか。食われる前に………。」
タケル「食われる?やだなぁ、太一さん。いくらお母さんでも人食いは」
太一「………意味は後で調べろ。おーい、大輔!」
太一の言葉に、大輔が奈津子から離れる。
大輔「はぁっ………はあ、助かった………」
タケル「随分嬉しそうだったけど?」
大輔「なぁ?!んな事ねぇよ!」
真っ赤な大輔。
タケル「いやらしい。」
大輔「ふざけんな。」
……醜い言い争いが始まる。タケルが、ああして本音をぶつけて喧嘩をする相手も珍しい。
太一は、奈津子に寄った。
奈津子「もう、タケルったら……。」
太一「本気で喧嘩出来る相手ってのがいるだけ、タケルは幸せですよ。」
澄まし屋のタケルが、子どもらしい表情をしているのだ。
奈津子「ヤマトにも、そんな相手がいればいいんだけど………。」
奈津子がため息を溢す。
太一「ヤマトが?友達位いるでしょう?」
奈津子「………いや、あの子は、どうにも人の細かな感情の機微を察するのが、苦手なのよねぇ……。」
太一「………………」
奈津子「ベースって、あんまり山っ気出してかっこつく楽器じゃないでしょ?
かっこいいベースは、ベースの仕事をしながら色気を出すけど……」
奈津子は、太一にMDを聴かせる。
奈津子「…周りの空気を読まない、分厚いベースだと、聴いていてつらいのよね……。」
700 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 12:32:19 ID:???
以下、楽屋裏。
ベースの役割は、まずリズムキープであり、コードのルート音を刻むのが仕事である。
ドラムと息を合わせ、バンドのリズムにアクセントを加えていく。
ベースボーカルでも、ポール・マッカートニーが何故凄いと言われるか。それは異なるリズムを演奏しながら歌えるからだ。
スレイヤーのトム・アラヤ、モーターヘッドのレミー・キルミスターも凄いベースボーカルだが、スラッシュメタルやハードロックは、
リズム的に割と均一である(それでも十分バケモノレベルですが。スレイヤーを歌いながらやれるなら、怪物といっていいです)。
そして。ベースほど腕の差が出る楽器も少ない。
上手いベーシストは、必ずアンサンブルに気を使う。どんなに派手なプレイをしようが、外さないところは外さない。
ビリー・シーンは、技術先行と見られがちだが、彼の楽曲全てがテクニカルかと言われると、決してそうではない。
きちんとベースラインに沿って弾いている楽曲のほうが、多数である。
役割を理解したうえでの技。これは音楽だけでなく、全てに言える事である。
―――――――――――
奈津子「技術は、本当に上手くなっているんだけど………」
太一「……………………」
サッカーならば、守備をしない守備的MFのような感じである。
太一「………何か、良くないですね。音楽については門外漢ですが………」
奈津子はため息をついた。
701 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 12:59:44 ID:???
奈津子「………何のための音楽になるのか。ただ、自分が気持ちよくなりたいだけなら、正直……練習だけしてたらいい。」
太一「…………」
厳しいが、そこは正鵠である。
太一もサッカーをしているが、自分勝手なプレイをする人間は、絶対に干される。
どんなに高い技巧があれど、チームに害を与えるならば使われない。
奈津子「……あの子の周りに、きちんとダメな所を指摘してくれる友達は、いないのかしら。」
昔は、自分がいたが……それより、空は何をやっているのだろう。
太一「………空は?」
奈津子「………あの子じゃダメよ。ヤマトに優しすぎる。ヤマトも、優しさにすがりすぎている。」
太一「…………………」
ヤマトと空の性格上、ある程度は仕方ない所だが………完全に共依存になり、自分の愛情の投影にお互いを使っているのだろう。
端から見ると、ダメなカップルの見本市。しかし、本人達はお互いに気持ちよくて離れたくない。
母親故の容赦ない指摘…………
太一「…………………」
太一は顔を押さえた。
―――奈津子の家―――
ヤマト「タケル、母さん、おかえり。………って、太一?雲丹坊主?!」
大輔「………ちわっす。」
ヤマト「……………」
お互い、困った顔で奈津子を見る。
奈津子「大輔くんは、私のお客様よ?ヤマト、何か文句ある?」
ヤマト「……ないけど………」
大輔「……奈津子さんの顔を立てるっす………」
お互いに、ぶすくれた表情をしながらお互いを見る。
702 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 13:09:36 ID:qcayeqE+
ヤマト「…………誰か厨房を手伝ってくれねぇか?」
ヤマトが、ぶすくれた表情を崩さずに言う。
太一「空がいるだろ?」
ヤマト「………水入らずに邪魔したくねぇんだと。」
ヤマトの言葉に、奈津子は溜め息をついた。
奈津子「(見透かされたくなかっただけね。)」
母親の前で、ヤマトについてわかったような事を言いたくなかったのだろう。
奈津子「(変に計算高いくせに、間抜けなのよね。)」
自分ならば、ここはヤマトについていき、ヤマトに尽くすだろう。
そうすれば、自分やタケルへのポイント稼ぎになるからだ。
太一「んじゃあ………」
『2』票にて。
A 自分が手伝う
B 大輔に手伝わせる
703 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 13:16:25 ID:XvMJe5tI
A
704 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 13:27:10 ID:4pxCI+5I
A
705 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 14:04:03 ID:qcayeqE+
A 自分が手伝う
太一「なら、俺が手伝うぜ。」
ヤマト「悪いな。」
厨房に太一とヤマト、居間ではタケル、大輔、奈津子がカードゲームをして遊んでいる。
ヤマト「しかし、久しぶりだよな。」
太一「ああ。卒業以来だよな。ゆっくり話せるのも。」
ヤマト「お前が忙しいんだよな。俺は結構暇なんだけどよ。」
太一「サッカーに、勉強に通学だからなぁ。肩こっちまうよ。」
先着一名様で。
★ヤマトの話題 ! card ★
JOKER…ヤマト「……空とは、もうダメかも知れない……」
ダイヤ…学校の話
ハート…明日の試合の話
スペード…明日のライブについて
クラブ…空の話題
クラブA…ヒカリ「……………………」
706 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 14:07:13 ID:???
★ヤマトの話題
ダイヤJ
★
707 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 14:48:06 ID:???
★ヤマトの話題 ダイヤJ ★
ダイヤ…学校の話
ヤマト「太一、サッカーで有名になったんだな。ウチの高校でも有名だぜ。」
太一「そっかぁ?俺より、正キーパーやってる大門大(まさる)や、MFでレギュラーのトーマや、DFのモブのほうがすげぇよ。」
ヤマト「東邦学園で、一年生の一軍って、お前含めで4人だろ?十分すげぇよ。」
大門、トーマ、太一、そしてモブ。ふざけた性格だが、モブは中学時代に知られたDFだった。
特待生だが、そんな風には見えないし、明るくお調子者のキャラクターも相まって、友人も多い。
ヤマト「俺もなー……東邦行ってりゃよかったぜ。」
太一「お前なー……東邦学園は、特進や特待も含めてバカ多いぜ?」
DQNから、ヲタまでが共存するカオス空間である。
飯はスナックと炭酸ジュース、ジャンクフードが肉と骨だという奴から、お坊ちゃんやお嬢様までいる。
太一「普通の都立が一番だぜ。東邦学園は、濃い。」
ヤマト「そんなもんか?……ウチは、悪質なの多くてよ。」
太一「ふーん。」
ヤマト「空なんか、シカトされてたりよ。」
太一「…………そりゃ、半分お前に理由があるだろ。あいつは、視野が狭いからな。女は、嫉妬深いもんだ。」
ヤマト「………皆と仲良くしたいんだけどな……」
太一「…………」
こないだ見た、ヤマトと空のように、自分達だけの空間を作っていたら、あまり関わりたいと考える人間もいないだろう。
太一「あんまり物事にベッタリになりすぎていても、疲れるだけだぜ。皆が、お前じゃないんだ。」
ヤマト「………うーん………」
708 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 15:14:58 ID:???
ヤマト「……なんか、最近………俺達は浮いてるような気がするんだよな。」
……ヤマトは、珍しく多弁だ。
太一「……浮いてるってよりは、お前らが自分達で拒絶している形に近い。」
相手にしていて、バカらしいのだ。
うまく回っているうちはいいが、倦怠期や、相手が思うように回らなければ、一気に破局する可能性が高い。
そうなった時、周りを疎かにしていたツケが回ってくる。
太一「……お前らさ、自分達以外の事を考えてみたらいいんじゃねぇの?」
ヤマトよりは、太一のほうが合理的な考え方をし、相手を思いやる。
そこが、二人の最大の違いであり……
同性からモテるか、異性からモテるかの違いになっている。
『男として』カッコいいか。『男として』頼りないか。
女は後者が好きだ。特に空のように、よくも悪くも情が深いタイプだと、特に。
太一は、よくも悪くもカッコいい男として頑張っている。
傷を負っても、傷を省みない強さ。太一が考える『カッコいい男』の在り方であるが………
弱さを見せる事が少なく、空はそこが不安になるのだ。
太一でなく、自分の在り方が。
意地を張り続ける、相手に弱さを見せたくない、という関係。カッコいい自分を見せたいと願う。
それより、カッコ悪い相手を助ける自分のほうが、楽なのだ。
奈津子は、それが痛い位にわかるからこそ、空を好まないのである。
709 :
黄金のジノ
◆a5vIUIiqDI
:2012/05/17(木) 15:20:43 ID:qcayeqE+
先着三名様で。
★ヤマトの理解 ! card ★
★ヤマトの料理 ! food ★
★太一の料理 ! sauce かけ ! food ★
JOKER…ヤマト「………………そうだな。」
ダイヤ…ヤマト「……わかってはいるんだが……」
ハート…ヤマト「難しいな……」
スペード、クラブ…ヤマト「意味わかんねぇよ。」
クラブA…逆上……
710 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 15:24:39 ID:???
★ヤマトの理解
スペード10
★
711 :
森崎名無しさん
:2012/05/17(木) 15:25:36 ID:???
★ヤマトの料理
タバコ臭いあらい
★
446KB
(08:00PM - 02:00AM の間一気に全部は読めません)
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