キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/05/11(金) 23:52:06 ID:Fso5omGs
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。
恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry
608 :
森崎名無しさん
:2012/06/21(木) 23:43:01 ID:???
スレ主さんかわいそうに…これでもおたべ
シュラスコ
609 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 12:57:45 ID:???
>>604
ご心配ありがとう! …同時に申し訳なすですなぁ。
>>605
乙感謝です。
小さい頃に密リターンズってマンガを読みましたなあ。
>>607
一応手続きはしましたが、基本的にこうなったら戻らないと思った方が良いようですね。
>>608
シュラスコがあれば余裕で生きていけますぜ! うまうま
しかし…何と言いますか、名無しであっても誰がコメント下さったか大よそ察しがついてしまいますなあ。
アナカンを始める前から考えてほぼ2年間、知りたくなくても判ってしまう発言の主は1人だけだったんですが…
610 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 13:01:47 ID:???
> E パスカット トラップ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
弥生「承りました、それでは計6ポイント消費してパスカットとトラップを上げますね。」
パスカット[69 → 70] 覚醒P[16 → 13]
トラップ[66 → 67] 覚醒P[13 → 10]
弥生「…と言う訳で、今回のボーナスによる能力上昇は以上になります。
引き続き物語をお楽しみ下さい。」
<イタリア・フィレンツェ>
フィレンツェにある観光通り、そのほぼ中央にシニョーリア広場がある。
世界的にも有名なサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂そしてジョットの鐘楼に面し、
立ち位置を90度変えればダヴィデ像のレプリカやネプチューンの噴水も観られる荘厳な広場である。
ここまででお察しの通り、この広場は建造物の観光がメインとなるエリアであり、飲食店の数は少ない。
しかしその数少ない飲食店の中に、イル・ダヴィデという英雄ダヴィデの名を冠したリストランテがあった。
そのロケーションゆえに人気の高いこの店の料理は決して絢爛豪華とは言い難いが、長く受け継がれた
トスカーナ地方・フィレンツェの郷土料理はしっかりと芯が一本通っている。
有名なビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)は勿論、モツのトマト煮込みや
風味豊かなポルチーニ茸を使ったパスタ等も観光客を例外なく口福へ誘い、彼らを益々この街の虜とする。
611 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 13:05:02 ID:???
すみません、昼休みが終わってしまいましたので半端ですが区切ります。
夜には選択肢まで投下致しますので、今は失礼致します。
612 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 21:43:51 ID:???
それでは
>>610
からの続きで再開致します。
============================================
今、そのシニョーリア広場 イル・ダヴィデに三杉淳は来ていた。
もちろんこのような店に単身では行く事はなく、今日は連れが一人居る。
ASローマ、およびカンピオーネに所属する守備的MF…
過去に三杉を、フィオレンティーナを散々に苦しめた強敵、タブリス・フィッツウォルタであった。
三杉「なかなか悪くない店だろう?」
フィッツウォルタ「確かにね。 しかし男二人で来るには少々ロケーションが過ぎるかな。」
三杉「フフッ、イギリス人らしいね。」
フィッツウォルタ「おや、馬鹿にしているのかい?」
三杉「いや、ただ日本には『郷に入っては郷に従え』という諺があってね。
つまりは『When in Roma, do as the Romans do』なんだけど…」
フィッツウォルタ「……なるほど、ミラノ司教に怒られたイギリス観光客をなぞっているわけだね。」
三杉「(ククッ)流石にキミは話が早いね、実に小気味良い。 まあ日本でもこれほどの店ならば、
普通は恋人同士とか、さもなくば家族サービス用だと思うよ。 でも、ほら…。」
613 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 21:51:52 ID:???
三杉は視線と顎を使い、店の奥まった所にある席を指す。
フィッツウォルタが振り向く先には、年配男性2人が談笑しながら食事を楽しんでいた。
. -―‐-ミ
,: ::, -‐-ミ: :: ::` 、
/ 〃[i∨i] Y: :: :: ::\
〃´ ̄ ‐-ミ 、_ノ: :: :: :: :: :丶
{: :: ::__:: :: :: :\\:: :: :: :: :: :: ::、
、: : ヽ}_∠⌒ヽ \:: :: :: :: :: :.
Y  ̄ ̄\_ヽ: :: :: :: :}
{ Y´ ト、: :: :: ::ゝ-、
j =ミ ァ≠ミ ノニヽ :: :: :: :: :.
r〃⌒` ´ ィ (ニニニニノ⌒ヽ ノ
(ニ乂 ノ-‐=ニニ) て_ノ⌒ 厶イ
辷_ニニニニニニニrォ' ___,ノ
丶`ー^ーく`ア´ ノ . -ニろ
≧=ヘ`ニ´ィア^ヾ¨´
∠ア´: : ∠ニニア: :: :: ::ヽ
_|\,,,_
_/,-. \l\
冫 { :、-z-、,,|_ 」,_
;-、 Z _人_) そ-、ヽz ┴-、
;- _ | \__L,=´ ,>^´ ` ┴、⌒^′ 丶ヽ
| >! ) ,′ / ´ |
r┴< _ヽ__/ / { ノ´|>、_ ,ノ
入 i ,.- ´_/,ヽ、 \ ,ィ::|>‐r-ァ'´
,. -‐1 ヽ_,ノ ! / ;-、 `X≧、 `┴-'厶 ^´ /|
` -、.| |ム ,≠‐-、Y_ (_丿、 , _,,) /丿
, ┴''⌒ヽ l'y_f .... -‐ X.// ̄ ` ''i<L_ //
──────────────( ⌒ )────( ⌒ )───────
,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-,
614 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 21:52:28 ID:???
若いころのやんちゃを懐かしんでいるのか・・・w
615 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 21:54:03 ID:???
三杉とフィッツウォルタには貴腐人的要素は皆無だった為、これは一例として挙げられた。
実際二人の関係性は知れない所だが、イタリアという国では割と見られる風景なのかも知れない。
フィッツウォルタ「なるほど…ローマで2年半過ごしていたけれど、これは初めて知ったかな。
ボクは外食と言えばピッツェリアくらいにしか行かないから。」
三杉「一応聞くけれど、気を悪くさせてしまったかな?」
フィッツウォルタ「いや、平気だよ。 知恵を働かせる会話は緊張感があって嫌いじゃないしね。
それを解って言っているキミの性格については多少辟易する物があるけど。」
三杉「フフッ、それは失礼。」
薄っすらと皮肉を利かせた会話を応酬させながら、二人はテラス席の一つに腰を落ち着けた。
すぐさま飛んでくるウェイターに対して三杉はリゾットを、フィッツウォルタはパスタをオーダーすると…
間もなくパン、オリーブオイル、バルサミコ酢、ミネラルウォーターが運ばれてくる。
フィッツウォルタ「それじゃ、落ち着いたところで早速話をさせて貰おうかな。」
三杉「そうだね。 …オジオでなく僕を指名したからには、それなりの用事なのだろう?
まして御馳走してくれるとあらば猶更ね。」
フィッツウォルタ「さっきの言葉を返すけれど、話が早くて助かるよ。」 スッ
三杉の問いに頷きつつ、フィッツウォルタは鞄から一枚の便箋封筒を取り出した。
見たところ封筒は厚めであり、かなり長文の手紙が入っている事が容易に想像出来る。
フィッツウォルタは宛名を一目確認すると、それを三杉の前へと差し出した。
616 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 21:55:18 ID:???
三杉「これは?」
フィッツウォルタ「ジョアンコーチがブラジル、サンパウロFC・ジュニオール監督に宛てた手紙だ。
宛名の人物へこれを手渡し≠ナ届けて貰いたい…それが僕からの用事さ。」
三杉「えっ…手渡しだって?」
サラッと無茶な事を振られ、三杉は思わず今の言葉を聞き返す。
ジョアン、そしてサンパウロという単語にも興味をそそられたが、それ以上に無茶振り加減へ仰天したのだ。
しかしフィッツウォルタは表情を崩す事無く平静であった。
フィッツウォルタ「ああ、手渡しで間違いないよ。」
三杉「ええと…ここの代金を持ってくれるにしたって、少々無茶過ぎやしないか?」
フィッツウォルタ「その通り…。だからボクが出来るなら自分でやりたかったけれど、残念ながら
そうもいかなくてね。 だからやってくれるならば当然相応の謝礼はさせて貰うよ。」
三杉「いや、そういう問題じゃ…」
フィッツウォルタ「コーチがカンピオーネに仕込む予定である、パス戦術の練習方法を教えるとしてもかい?」
三杉「…なんだって?」
またもシレっと言ってのけるフィッツウォルタに対し、三杉は再びの聞き返しを余儀なくされた。
だがフィッツウォルタはやはり表情を変えずにこちらを見据えてきており、およそ冗談を言っている様子がない。
617 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 21:55:19 ID:???
マリオとクッパwww
618 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 21:56:18 ID:???
フィッツウォルタの突然の依頼は三杉にとって衝撃的であり、その謝礼とやらはもっと衝撃的だった。
一体この依頼にどのような目的があるのか、三杉には容易に想像が出来ない。
そして表情から意図の断片や感情の振れを覗(うかが)おうにも、それが易々通用しそうな相手ではない。
☆ 三杉(これは………どうした物か?)
A 二つ返事で承る
B だが断る
C 質問を投げてみる(更に分岐、会話数制限あり)
D 皿を投げてみる(要5票)
E その他(会話案、行動案どちらでも)
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
619 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 21:56:59 ID:m+T6YkWk
C
620 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:00:19 ID:K9r+G1/U
C
621 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:06:26 ID:x7cyl/B+
C
622 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 22:33:28 ID:???
> C 質問を投げてみる(更に分岐、会話数制限あり)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタからの依頼は、流石に即決するには難のある代物であった。
話の大きさも然る事ながら、合点のいかない点が数多く存在するからである。
そこで三杉は先ず、フィッツウォルタに対して質問を返す事にした。
これについて断られる心配はまず無かろう、と予想して。
三杉「そうだなぁ…。 では、先ず、検討する為の材料と時間が欲しい。
よもや悪いとは言わないだろうね? ディナーという十分時間の取れる機会を選んだのはキミだ。」
フィッツウォルタ「賢明だね、当然構わないさ。」
三杉「良かったよ。 それじゃあ聞いておきたいのは…」
623 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 22:34:59 ID:???
☆ フィッツウォルタに質問して下さい。
A 「何故僕に頼むんだい?」
B 「何故手渡しでないとダメなんだい?」
C 「この手紙に何が書かれているのか君は知っているのかい?」
D 「サンパウロ・ジュニオールの監督が誰か君は知っているかい?」
E 「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
F 「カンピオーネのパス戦術って具体的にどんな物なんだい?」
G 「カンピオーネのパス戦術なんて物を僕達に教えて構わないのかい?」
H 「ところで今日の試合はどうだったかな?」
I 「アルシオンのデータの方が欲しいんだけど…ダメ?」
J 「君には恋人とか居ないのかい?」
K 「モッツァレラチーズとトマトを頼もうと思うんだけど…どう思う?」
L 「それよりさっきの年配男性2人組をヲチしてみないか?」(要5票)
M その他(質問内容を具体的に)
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
最大で3回質問できます。
624 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:35:30 ID:Nsf6KJGw
L
625 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:37:22 ID:K9r+G1/U
D
626 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:37:51 ID:FZ1n9kJ+
C
627 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:40:35 ID:m+T6YkWk
C
628 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/22(金) 22:41:16 ID:???
一応締め切りを本日24時までと致します。
その時点で未決であれば最多・最速票と致します。
ではちょっと最近見始めたとらドラ観て来ます。
629 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:44:23 ID:???
L
630 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:49:35 ID:???
L
631 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 22:50:50 ID:Lh+0DjFM
C
632 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 23:08:17 ID:???
フィッツウォルタが動けないのはヒドラ(笑)がいるからだっけ?
三杉はその事を知らないし知っておきたいから、もしAの質問をするなら
逆にフィッツウォルタが行けないのはなぜかと問いた方がいいと思うが、どうだろう
633 :
森崎名無しさん
:2012/06/22(金) 23:10:12 ID:???
M なんであんな弱い選手(ヒドラ)をスタメンに使っているんだい?
634 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 00:02:07 ID:???
三杉誕生日おめ
635 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/23(土) 00:44:06 ID:???
>>632
相談も宜しいでしょう。
>>633
ヒドラ(笑)さんが息してないの。
>>634
三杉「あ…そうか。 どうもありがとう、自分の事ながら忘れていたよ。」
============================================
> C 「この手紙に何が書かれているのか君は知っているのかい?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「サンパウロFCと言えば、かつてジョアンコーチが監督に就いていたチームだね。」
フィッツウォルタ「ああ…まあそれくらいは知っているよね、キミなら。」
三杉「そこに向けた手紙と言うならば、何だか判らないけれど重大な事が書かれているんだと思う。」
フィッツウォルタ「…そうかも知れない。」
三杉「……………」
軽くジャブを振るってみたが、フィッツウォルタは無感情に素っトボケた反応を返すだけだった。
どうやらフィッツウォルタの方には簡単に会話に乗る気がないらしい。
この時点で矛盾を感じない訳でも無かったが、その正体について三杉は何ら思い当たらない。
636 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/23(土) 00:47:22 ID:???
三杉(…それでも何か訳ありだってのは判る。 …残念ながら経験上の勘に過ぎないけれど。)
…しかしそこまで察しがつくのであれば、次にやるべき事は判る。
そう、何かしらの情報を引き出す必要が三杉にはあったのだ。
三杉「(例えそれが断片であっても、繋ぎ合わせれば見えてくる真実があると信じるしかない。 それには…)
なあフィッツウォルタ、君はこの手紙に何が書かれているのか知っているのかい?」
フィッツウォルタ「は?」
思い切った踏み込みと言って良かろう。
三杉は核心に近い所へいきなり切り込んでいた。
三杉(この手紙を持たされたフィッツウォルタが全く何も知らないとは考え難い。
もし知らないのであれば、彼は完全に只の御遣い、オペレーター役に過ぎなくなる。
彼ほど聡い男が、何の納得もなく行動している筈がない。」
フィッツウォルタ「…………」
先着で
★フィッツウォルタのATフィールド→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 ATフィールド中和成功。 三杉、フィッツウォルタの推測を含む内容を聞き出す。
《ハート》 ATフィールド浸食。 三杉、フィッツウォルタの知っている内容を聞き出す。
《スペード》 ATフィールド安定。 三杉、フィッツウォルタは何も言わないが態度から推論。
《クラブ》 ATフィールド全開。 三杉、何も掴めず。
《JOKER》 ATフィールド反転。 ダイヤの結果+フィッツウォルタ、以降の会話に最大限協力的に。
637 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 00:48:02 ID:???
★フィッツウォルタのATフィールド→
スペード2
638 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 01:50:04 ID:???
三杉くんー誕生日プレゼントの下剤よー
639 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 02:00:26 ID:???
>>638
なぜか「アンパンマーン新しい顔よー」の時に流れる曲が再生されたw
640 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/23(土) 23:39:09 ID:???
どもーこんばんはです。
今日は名ばかりのハイキング、山へ一狩り行ってきました。
そんな事より更新びぎんします
>>638
弥生「ややや、やめて下さい! せっかく淳と結ばれたのに、昔の事を今更蒸し返さないでー!!」
>>639
スレ主はアンパンマンのOPの歌詞で全力で泣くぜぇ!
やなせたかし先生マジ絶望に効く薬
勇気にはかなしみの部分もある
なにかをふりすてなければ ならない なにかとわかれなければ ならない
そのときすこし痛みがはしる
ふりきって ひとおもいに飛ぶのだ
やなせたかし先生マジ絶望に効く薬 大事な(ry
641 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/23(土) 23:42:20 ID:???
> フィッツウォルタのATフィールド→ スペード2
> 《スペード》 ATフィールド安定。 三杉、フィッツウォルタは何も言わないが態度から推論。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉が問いかけてから、フィッツウォルタは2秒ほど静止した。
その間に左目を僅かに顰め、開いた口を閉じてからホンの僅かだが下唇を上げた。
フィッツウォルタ「手紙に何が書かれているかなんて、そんな事が判る筈ないだろう?
その手紙はコーチがボクに宛てた手紙じゃないんだ。」
三杉「……………」
質問に対する返答としては至極当然の内容と言えた。
第三者が二者よりも先に内容を知るという事は常識的に有り得ない。
なのに彼は返答までに2秒必要とし、しかも反射的に特有の挙動を示した。
つまりは左目…右脳による感情の機微を最も外に反映させてしまう器官による反応だ。
三杉(今のでほぼ確信した、フィッツウォルタは手紙の内容を知っている。
彼は少なくとも第三者ではない…第二者であるか、或いは当事者の一人なんだ。)
知っているのに言わない…
はたまた言えないのか。
いずれにしても、フィッツウォルタは質問に対してストレートに答える気はないようだ。
642 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/23(土) 23:43:53 ID:???
三杉(ならば確認しなければならないのは、フィッツウォルタが僕らをどう思っているか…
……で良いのか? ちょっと待った、虚数でも数えて落ち着こう。)
☆ フィッツウォルタに質問して下さい。
A 「何故僕に頼むんだい?」
B 「何故手渡しでないとダメなんだい?」
C 「サンパウロ・ジュニオールの監督が誰か君は知っているかい?」
D 「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
E 「カンピオーネのパス戦術って具体的にどんな物なんだい?」
F 「カンピオーネのパス戦術なんて物を僕達に教えて構わないのかい?」
G 「良ければその手紙を貸してみせてはくれないかい?」
H 「ジョアンコーチは元気にしているかい?」
I 「今日の試合はどうだったかな?」
J 「アルシオンのデータの方が欲しいんだけど…ダメ?」
K 「君には恋人とか居ないのかい?」
L 「モッツァレラチーズとトマトを頼もうと思うんだけど…どう思う?」
M その他(質問内容を具体的に)
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
最大であと3回質問可能で、既に1回質問しています。
あと16分、24時までに未決であれば仕切りなおして再投票とします。
643 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 23:44:52 ID:/bnfeCPQ
C
644 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 23:45:54 ID:uhnXneB2
C
645 :
森崎名無しさん
:2012/06/23(土) 23:51:07 ID:6LTqVhYg
C
646 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:16:56 ID:???
> C 「サンパウロ・ジュニオールの監督が誰か君は知っているかい?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
虚数を数えていても勇気は出ないという自然科学法則がある。
何故ならば虚数は素数と違い孤独な数字ではないからだ。
ウェイター「ご注文のお品です」 コトッ
今ほどのフィッツウォルタの反応と、それを踏まえた次の質問を考える間に…
注文したリゾットとパスタがテーブルへ置かれた。
美味しそうな匂いが皿から湧き立つ様である。
フィッツウォルタ「へえ…香りがいいね、イギリスの料理とは流石に違うな。」 カチャリ
三杉「ポルチーニ茸だよ。 イタリアの風土が生み出す大地の恵みだろうね。
比べれば、イギリスは残念ながら土があまりに貧しすぎた。
食への希望がフランス、イタリア、そしてスペインらと違って当然さ。」 カチャカチャ
フィッツウォルタ「確かにね、それについては異議なし。 イギリスで誇れる物と言えば、
イングリッシュ・ガーデンやアフタヌーンティーくらいの物だしね。」
三杉・フィッツウォルタ「文化がちがーう。」
二人はハモるように同じ事を口にして軽く笑った。
647 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:18:12 ID:???
とある国の培ってきた文化と他国の培ってきた文化には異なる所が必ず何かあるだろう。
それは人が思う常識が、他者にとっては常識でない事を意味している。
そこにはどちらが正しいという事はない。
異なる文化、常識に直面した時、未成熟な人間はそれを奇異であると考えるかも知れない。
しかしそれは奇異ではない、差異に過ぎないのである。
いま三杉が言ったのはそういう事であり、フィッツウォルタもその意図を理解したのだ。
三杉(…やはり彼は人の意図を察する人間だ。 そのような男の不自然な言動…何かあるのか?
パスが言葉になり得るように、彼は他の何かで言葉を伝えようとしているのか…)
そこまで考えて、三杉はフィッツウォルタが先ほど見せた不自然な行動を思い出す。
フィッツウォルタが便箋封筒を取り出した時、宛名の方を一瞥確認した事である。
『何故わざわざ確認する必要があったのか?』と三杉は思考を次に進め…
三杉「サンパウロ・ジュニオールの監督が誰なのか、君は知っているかい?」
…と、第二の質問を投げるに至った。
フィッツウォルタ「」
カチャカチャと音を立てていたフィッツウォルタの手元がストップする。
フィッツウォルタはシルバーを一旦皿に置き、先ほどの封筒を再度鞄から取り出した。
648 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:19:15 ID:???
フィッツウォルタ「さてね……自分の目で確認したらどうだい?」
封筒を三杉の方へ差し出しつつ、フィッツウォルタはそんな言葉を付け加える。
今度は三杉が怪訝な表情を浮かべた。
フィッツウォルタの奇妙な言動もだが、主にはそこに書かれていた名前に対して。
三杉(ロベルト本郷…?)
そこにはジョアンが失踪し、伝説の指導者扱いされる事の原因となった人物の名があった。
そして(三杉自身はほぼ接点がないが)大空翼の小学生時代の師だった人物でもある。
三杉(…そのロベルトに対し、ジョアンコーチは一体何を目的として手紙を書いたのか?)
益々解からなくなっていく目の前の事に、三杉は大きく首を傾げる。
しかしとてもとても意味の深い名前に違いない事は察しがついた。
何しろジョアンにとって、ロベルト本郷は失踪する程のトラウマの象徴でもある筈だからだ。
三杉(どういう事なんだ… ジョアンコーチの意図、そしてフィッツウォルタの意図…)
リゾットを口に運びながら、三杉は思考の更に深い所へと入っていく。
そして皿を空にし終えた頃…三杉は意を決して最後の質問を投げかけた。
649 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:20:27 ID:???
☆ フィッツウォルタに質問して下さい。
A 「何故僕に頼むんだい?」
B 「何故手渡しでないとダメなんだい?」
C 「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
D 「カンピオーネのパス戦術って具体的にどんな物なんだい?」
E 「カンピオーネのパス戦術なんて物を僕達に教えて構わないのかい?」
F 「良ければその手紙を貸してみせてはくれないかい?」
G 「ジョアンコーチは元気にしているかい?」
H 「今日の試合はどうだったかな?」
I 「アルシオンのデータの方が欲しいんだけど…ダメ?」
J 「君には恋人とか居ないのかい?」
K 「モッツァレラチーズとトマトを頼もうと思うんだけど…どう思う?」
L 「ところでさっきの年配男性2人組の席を見てみなよ」(要5票)
M その他(質問内容を具体的に)
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
最大であと3回質問可能で、既に2回質問しています。
650 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:20:52 ID:d7RLu4Wg
E
651 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:26:41 ID:6wzAV+As
L
652 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:27:15 ID:V0mJR496
F
653 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 01:27:44 ID:???
本日はここまでになりますかね…
ところで今日というか昨日山へ行って来たのですが、ちょっと済し崩し参加な形でした。
未経験なので迷惑かけますぜ的な事を言うと「ハイキングくらいのノリでおk」と返され…
その程度のノリだと信じて行ってみたら、なんというか2000m級で呆然としますた。
いや、車で割と山頂近くまでは行けたんですけど。
それでも山頂で頭と耳の奥が痛んで空気の薄さを実感…したにも関わらず、何故かテンションが上がりました。
標高2000mヒャッホーな感じでした。 ねむい
654 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:28:53 ID:???
M ところで君の席の「隣の人」は知り合いなのかい?
隣の人はいつでもフィッツさんの隣にいるよ……(ホラー)
655 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:29:19 ID:???
登山しながら更新お疲れ様でした
あんま無理しないでね
656 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:29:40 ID:wYiE8wGo
C
657 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:30:10 ID:???
お休み乙
658 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 01:57:26 ID:hFB/84b6
F
659 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 08:57:28 ID:???
M
「フィッツウォルタ!隣の人と思っていたのは、君の生命エネルギーが作り出す
. パワーある像(ヴィジョン)なんだ!
. 隣に立つというところから、その像を名づけて『幽波紋』!(スタンド)」
660 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 10:28:03 ID:TNBPIoyE
E
661 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 12:31:05 ID:???
グレイトフル・モーニング!
未決なのでageさせて頂き候。
また締切14時と設けまして、その時点で決まらなければ最多票最速到達のFで決定となります。
662 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 12:37:23 ID:AJHQ/LZs
C
663 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 12:39:54 ID:Bi47G/zA
C
664 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:18:39 ID:???
>>654
隣の人の正体はホルァァァァ!!!でしたか。
こええ、こええよ隣の人…
隣の人「わたし隣の人、いま貴方の隣にいるの。」
テリーマン「オレも居るぜ!」
ロビンマスク「オレもだ!」
早奈「貴方達だけにいいかっこさせないわ!」
>>655
乙感謝です、無理しまへんでよ。
全力ぶったまげだべよー。
>>657
おはよう乙!(おせえー)
>>659
なんてこった…フィッツウォルタの野郎がまさかスタンド使いだったとはよ… (ドドドドド
皆さんの思考が斜め上すぎて鼻血がでます。
665 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:19:48 ID:???
> C 「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
ウェイターが空になった皿、食器類を下げていく。
きっと返す刀で口直しのエスプレッソを届けにくる事だろう。
時間はあまり残されておらず、恐らく最後となるだろう質問はこれだった。
三杉(解からない、不自然さが多い話だけれど…この依頼の発信元が誰かが判れば判断の基準は固まる。)
話の断片やフィッツウォルタの様子から、事の背景がぼんやりと形になり始めていた。
残ったピースを埋める質問がこれ≠セと信じ、三杉はフィッツウォルタをどっしり見据える。
フィッツウォルタ「ジョアンコーチの依頼で間違いないよ。 宛名の筆跡は間違いなくコーチの物だろ?」
三杉「封筒は確かにそうだね、覚えのある筆跡だ。」
フィッツウォルタ「だろ?」 ニッ
そう言って目を逸らさない三杉の発言には行間に『中身については疑っている』との意思がある。
実際に封筒と中身が別々であると考える材料は何もない。
しかし少なくとも何かある事は三杉も理解していた。
三杉はその疑念をフィッツウォルタに遠回しに伝えたのである。
そしてそれをフィッツウォルタは瞬時に理解したようだった。
666 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:21:27 ID:???
> C 「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「この依頼はジョアンコーチの指示なのかい?」
ウェイターが空になった皿、食器類を下げていく。
きっと返す刀で口直しのエスプレッソを届けにくる事だろう。
時間はあまり残されておらず、恐らく最後となるだろう質問はこれだった。
三杉(解からない、不自然さが多い話だけれど…この依頼の発信元が誰かが判れば判断の基準は固まる。)
話の断片やフィッツウォルタの様子から、事の背景がぼんやりと形になり始めていた。
残ったピースを埋める質問がこれ≠セと信じ、三杉はフィッツウォルタをどっしり見据える。
フィッツウォルタ「ジョアンコーチの依頼で間違いないよ。 宛名の筆跡は間違いなくコーチの物だろ?」
三杉「封筒は確かにそうだね、覚えのある筆跡だ。」
フィッツウォルタ「だろ?」 ニッ
そう言って目を逸らさない三杉の発言には行間に『中身については疑っている』との意思がある。
実際に封筒と中身が別々であると考える材料は何もない。
しかし少なくとも何かある事は三杉も理解していた。
三杉はその疑念をフィッツウォルタに遠回しに伝えたのである。
そしてそれをフィッツウォルタは瞬時に理解したようだった。
667 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:22:48 ID:???
フィッツウォルタ「実はウチのチームでも¥ュ々ゴタゴタがあってね。
先ほど話したコーチの考案したパス戦術は、正直結実が難しい状況なんだ。
だからせめて、もう一つの教え子であるキミ達に託したいっていう事らしくてね。
ジョアンコーチのエゴイスティックな理想にも困った物さ、堪った物じゃない。」
三杉「(態度が変わった? このわざとらしい物言い…演技か?)
な、なるほど…何やら不機嫌そうだったのはその為かい?」
フィッツウォルタ「まあね。 キミ達は今更Wトーナメントにも出れないだろうし、障害になり得ない。
毒にも薬にもならないだろうからボクも渋々承知したけれど…気分は良くないさ。」
三杉「明け透けに言うね。 …それじゃ、手紙の方がおまけという訳か。」
フィッツウォルタ「そういう事…サンパウロが古巣と言っても、過去にあんな事件を起こしているからね。
普通に手紙を出しても受け取って貰えないとでも思ったんじゃないか?」
三杉「なるほど…解からないでもない。 君も大変だね。」
フィッツウォルタ「いいさ、上の指示には従わなくてはならない。 それが組織の基本だからね。」 ガサガサ
668 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:24:15 ID:???
不貞腐れたような演技のかかった態度を示しつつ、フィッツウォルタは再び鞄に手を突っ込んだ。
そして一冊のノートを取り出すと、三杉の前にソッと差し出した。
それを手に取った三杉はすぐに違和感に気がつく。
表紙の裏に何かが挿んであるのだ。
パラッと表紙を捲るとそれが何かは直ぐに明らかになった。
三杉(便箋と…ポストイット? これは…)
フィッツウォルタ「それをこんな場所で読むのは勘弁しておくれよ?
一応コンフィデンシャルな資料と言っても良い代物だからね。」
三杉「あ…ああ、済まない。」
フィッツウォルタ「出来れば頭に入れた時点で燃やして欲しいくらいさ。」
三杉「ふふ、そうさせて貰うさ。」
表紙を開いた一瞬、三杉の目は便箋の方ではなく表紙の裏に貼られたポストイットの文字に集中した。
書かれていたのは『監視されている可能性が高い。』という一言。
何だか違和感のある、不自然に白を切った言動にはやはり理由があったようである。
正直今の三杉には意味するところが不明だが、恐らくそれは便箋の方に解答がある事だけは察知できた。
669 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 16:25:23 ID:???
そうこうする間にエスプレッソのダブルが運ばれてきた。
普通のエスプレッソよりもさらに濃い、コールタールのようにまっ黒なドロッとしたエスプレッソ。
この店の隠れた看板メニューである。
フィッツウォルタはそれに対して角砂糖を2つ、3つ、4つと次々に投入してゆく。
フィッツウォルタ「………なんだい?」
三杉「いや…随分と思い切って砂糖を入れるんだなって…」
フィッツウォルタ「糖は脳のエサだからね。 色々と頭使う性分だから当然ガンガン入れるさ。」
三杉「なるほど…何から何まで理屈に適っておられるようで。」
フィッツウォルタ「ま、そんな事より返事を聞かせてくれないか?
この依頼を受けるか受けないか…少々面倒事だけど、損はしない筈だよ。」
三杉「ああ、そうだな。」
☆ 複雑怪奇なフィッツさんの依頼を…
A だが断る
B だが承る
C そんな事よりデザート食おうぜ(要5票)
D そう言えばなんでユブンタイみたいな下手くそがカンピオーネのスタメンなんだい?(要5票)
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
670 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 16:26:21 ID:TNBPIoyE
B
671 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 16:27:09 ID:3gb3D01I
B
672 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 16:30:42 ID:V0mJR496
D 最大の疑問
673 :
森崎名無しさん
:2012/06/24(日) 16:34:53 ID:+kx+bH6I
B
太郎
674 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 23:55:06 ID:???
>>672
参加者の皆さんが知っている事≠三杉の知っている事ですからね。
その利点欠点が顔を出す場面も今後出てくるでしょう。
>>673
Q太郎「やれやれだぜ」
============================================
> B だが承る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「了解、その依頼は請け負わせて貰うよ。」
フィッツウォルタ「そうか。 まあ当然だろうね、取引材料がキミ達には過ぎた代物なのだから。」
三杉「はいはい。」
人を見下しているような憎まれ口に三杉は軽くため息を吐く。
何処までが演技なのかサッパリ判らないのがタチの悪いところだ。
三杉(しかし…)
ポストイットに書かれていた『監視されている可能性が高い』とは何事であろうか?
フィッツウォルタとジョアンコーチの周囲で何かが起こっているのは想像がつく。
だがそこまでだった。
675 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 23:57:23 ID:???
三杉(今日フィッツウォルタが口にした事はほとんど真に受けるべきではない。
全部が嘘ではないと思うが、決して真実を語っていない事を彼は必死に伝えてきたのだから。)
これほど手の込んだ舞台演技をして見せる理由が少なくとも彼にはあったのだろう。
そしてやはり手紙こそが本命なのだろう。
ド ク ン !
三杉(――!)
突然ギュっと締め付けられるような錯覚を覚えた。
自分の知らないところで世界が動いているという感覚だ。
心臓病でまともにサッカーを出来なかった頃は頻繁に感じていた。
周囲がどんどん技量を上げていく、自分はそれを見ているだけ。
世界から置いてけぼりをくらうような、そんな気持ちになる事が多くあった。
そして最近また同様の気分になる事が増えている。
フィオレンティーナの消滅、Jカップのオファー消滅、そして今。
自分の意志や希望はどこにも介在していない、介在する余地がない。
676 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/24(日) 23:58:34 ID:???
三杉(僕がどう足掻こうと… 僕の意志とは関係なく世界は動いているんだな…
僕の力も存在も世界の大勢になんら影響ない、チッポケな物なのかも知れない。)
天才と呼ばれ、期待され、そして大人を驚かせてきた事もある。
心臓病というハンデが無ければ…と、どれだけの人に言われたか判らない。
もちろん自身も自分の才能を信じていた。
しかし心臓病を完治させ、2年の修業を終えた自身の価値は如何ほどと言えるだろうか?
かつての方が輝いていたのではないかとすら思える。
神童も十五を過ぎれば只の人なのか…と。
ガタッ
三杉「っと…」
重い椅子を引きずる音で三杉は現実に引き戻された。
見ればフィッツウォルタが席から立ち上がっていた。
エスプレッソカップもキレイに空となっている。
677 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 00:01:26 ID:???
フィッツウォルタ「申し訳ないが先に行かせて貰うよ。」
三杉「えっ、あっ……。」
フィッツウォルタ「心配しなくとも、約束通りここの支払いはボクが持つ。」
☆ どうしますか?
A バールでもうひと話咲かせないかと提案
B 普通にさよなら
C お前、今日俺の部屋に止まってけよ(要5票)
D その他
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
678 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:12:45 ID:b/dISg6g
B
679 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:15:42 ID:xzO7mEhs
B
680 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:19:19 ID:pS282P9Y
B
681 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:25:39 ID:???
C
アッー!
682 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 00:54:28 ID:???
> B 普通にさよなら
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉は特に名残惜しむでもなく、サバサバしたノリで送る事にした。
三杉「そっか、それじゃあ。 次に機会があったら今度は僕がご馳走するよ。」
フィッツウォルタ「あるかねえ…ま、期待しないでおくよ。」
フィッツウォルタも最後まで皮肉っぽい口調を貫き通して去って行った。
今の状況においてこれが圧倒的ベストな選択であったのだろう。
何故ならば、少なくとも三杉にはやるべき事が生まれていたからだ。
三杉(さて、早く戻ってノートと挿まれていた便箋を確認しなければ。
フィッツウォルタも当然それを望んでいたのだろうし。)
『出来れば頭に入れた時点で燃やして欲しいくらいさ』
先ほどのフィッツウォルタの言葉がもたげる。
一体これらはどのような効力を秘めているのだろうかとも思う。
諸刃の剣である事も想定しなければならない…そう考えられた。
683 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 00:55:44 ID:???
ノートを鞄に入れつつ、密かに便箋を取り出して封筒と共にポケットへ入れる。
そうして三杉は席から立ち上がり、フィッツウォルタから3分遅れて店を後にした。
夏も終盤、もうイイ時間である。
モワっとする空気を掻き分けながら、三杉は寮までの夜道を歩き始めた。
先着で
★岐路にたつ帰路→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 ???にバッタリ会う
《ハート》 特に何もなく無事帰宅
《スペード》 ひったくりに遭うが…
《クラブ》 ひったくりに遭う
《JOKER》 公園でオジオを見かける
684 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:56:09 ID:???
★岐路にたつ帰路→
クラブ6
685 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 00:57:48 ID:???
なにィー
686 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 02:21:41 ID:???
おやおや、引ったくりに遭うたぁ三杉んとこの1スレ目みたいですな!
まあイタリアではよくある事ですよウンウン
そんなこんなで遅い上に短かったですが今夜の更新を終わります終わってます。
関係ないですが人事やってる人間の豆知識。
『自分の恋人』を『求人欄』ぽく書くと、自分がどういう人間か客観的に見れるそうです。
皆さんこっそりやってみたら如何でござるか?
時々近づいて来た時に優しくするだけの簡単なお仕事です。
年齢20〜40歳くらいまで/学歴不問/容姿人並みレベル(色白、短髪、彫深優遇)/
未経験者でも大丈夫(経験者優遇)/多趣味で忙しめな人/放置プレイでも気にしない人/
文化の違いを奇異でなく差異と捉えられる人/ごはんの時クチャクチャ言わない人/
奇行を生ぬるく見過ごしてくれる人/本心を言わないのを見過ごしてくれる人/眠い時に構わないで居てくれる人/
フフ…自分の事を客観的になんて見る必要なんてなかったぜ…
687 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 02:35:30 ID:???
気をつけろ!筒状のモノを見せつけてくるぞ!乙でした
688 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 12:07:06 ID:???
>>687
乙感謝なのであります。 棒状ではなく筒状である所に恐ろしいモノを感じるのです。
============================================
> 岐路にたつ帰路→ クラブ6
> 《クラブ》 ひったくりに遭う
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
昼のスタジアムでの喧騒が嘘だったような静寂。
所々に人は歩いているが、騒いだり談笑したりという事が皆無である。
僅かに聞こえる虫の音だけが周囲を響かせ、無ではない空間を生み出していた。
先ほどまで身を圧迫していた、フィッツウォルタとの会話による緊張感…
それすらも何か自分一人の勘違いではなかったかと三杉には思えてくる。
フワフワとした不思議な感覚の中、彼は単身で石畳を踏みしめていた。
郊外…いわゆる観光エリアを抜け、間もなくヴィオラ宿舎の臨める角が見える。
三杉(どうやら何事もなく帰れそうかな。)
ホッと安堵の吐息が三杉の口から零れた。
そのまま件の角まで200m…100m…一定の速度で歩を進めていたが…
あと50mの所まで来た所で三杉の耳にエンジン音が飛び込んできた。
689 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 12:08:51 ID:???
ブロロロロ…
ガロロロロロ……
エンジン音というより正確にはアイドリング音であろうか。
少々用心して音のする方を注意深く同定してみると…それは前方からの物だと気付いた。
灯りの乏しい仄暗い外れ道…三杉は目を凝らして音のする方を観察してみた。
すると三杉が曲がる予定の角、車線としては対角の位置に自動車が視えた。
三杉(車体の天井に付いているあの飾り…トスカーナ地方(この辺り)でよく見られる車種か?)
緩々と進み、自動車との距離が詰められていく。
すると少しずつ判る事も増える…車種については先ほど推測した通り、有り触れた物。
ライトは点灯しておらず、運転手の影はここからは確認できなかった。
もしかしたら仮眠でも取っているのかもしれないと三杉は思い始める。
まだまだ暑苦しい熱帯夜、エアコン無しでは車内で仮眠など出来やしまい、と。
三杉「それでも気味が悪い事に変わりないな…サッサと通り抜けてしまおうか…。」
敢えて口に出して言う事で、周囲を覆ってくる不安感を拭い去ろうとする三杉。
急に歩みを速め、目標の角へと到ろうした…その時
690 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 12:09:57 ID:???
先着で
★ワクワクさん事件です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ、ハート》 車とアイドリング音に集中していた三杉は後方から近づく足音に気付かなかった
《スペード、クラブ》 車が急に動き出し、三杉を狙って突っ込んできた
《クラブA》 車とアイドリング音に集中していた三杉は足元のバナナの皮に気付かなかった
《JOKER》 突然後方から赤と緑の甲羅が超高速で飛んできて怪しい車を撃墜した
691 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 12:10:27 ID:???
★ワクワクさん事件です→
ダイヤ8
甲羅w
692 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 12:17:08 ID:???
もう少しでミスギカートが始まったのかw
693 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 19:24:10 ID:???
もう少しでミニスカートが始まったのかw
と読んでしまったでござる
694 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 22:07:13 ID:???
>>691
何故こんなところで甲羅が…理解出来ません………
>>692
ミスギカート……新たな謎単語が生まれてしまったのかー
>>693
》〉==゚=()=。´x'´ 丶 \ \
/` 7¬―¬.´ \ 丶 \
/ / / : : :. :. 丶 \ ヽ
/ . .: :: : :. :. \ '.,
,'.: : |: : : : | :l : 丶 ー―ァ
|.: .; |: : : : | :| :. \_/.:|_,
!:. / , |: : : : :厂八`.:.  ̄.イ
l / / ,|ヘ. : :. : /≠¬升1 ,-v‐:´ :|
j / /ハ___ゝ、 .: .:/ 八::...リノ´!〈 l : !
/ / /メ八:::t^ヽ`ー-′ `´´ l! f / : !
フ ,小`ヽゝ‐ ' | |ヘ. : :|
 ̄ ヽ. ハ 、 /!ハ l : :!
Y ヽ ー:::: ´ イZ:.:.l:l : :i
_八 >-、___,..., / y'〉:.l:| : :、 __....ィ
\ィ^ー// v-、‐'´∠√`´∧:.リ :. /
/ ; 〃 />‐¬ 。 ゚ ∨: :. 〈
/ / ´ / 。 ゚ /´ ̄ ̄ヽ 丶
,′ ./ / / 。 ゚ / / \ \
! l 亅く_,.. 。 ゚ // / l :l
あら、私のミニスカート姿が見たくって? いけない子ね。
695 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 22:09:35 ID:???
> ワクワクさん事件です→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 車とアイドリング音に集中していた三杉は後方から近づく足音に気付かなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉の全意識は前方へと神経を尖らせている状態であった。
周囲の暗さゆえ、通常の5割も機能していない視覚は勿論の事…
聴覚も車から発せられるアイドリング音に変化があるか否かだけに集中させていた。
誰かが後方から早足に近づいて来ていた場合、通常ならば三杉は容易く気付く事が出来る。
彼はそれだけ周囲の音や気配に敏感で、強い警戒心を保っているのである。
しかし今の状況…あまりに三杉はその警戒心を逆側へ向け過ぎていた。
そして後方からの影も足音、気配、共にほぼ掻き消してしまう技術を持っていた。
前方のデコイを警戒させ、後方の本命が無防備な所を刈り取る……
それは明白すぎる程にプロフェッショナルの仕事であった。
696 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/25(月) 22:11:12 ID:???
先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★??? ぶんどる(! dice + ! dice)+(バックアタック、人数補正+4)=
??? ぶんどる(! dice + ! dice)+(バックアタック、人数補正+4)=★
★三杉 ぼうぎょ(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃Max】−【守備Max】
≧0 → 全力で奪われた
≦-1 → な、なんと奪われなかった。ホントかいな
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ぶんどるは吹飛び係数3を有す。
三杉の2D6合計が奇数で[無防備(-2)]が発動。
697 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:11:42 ID:???
★??? ぶんどる(
2
+
4
)+(バックアタック、人数補正+4)=
??? ぶんどる(
1
+
2
)+(バックアタック、人数補正+4)=★
698 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:12:05 ID:???
★三杉 ぼうぎょ(
3
+
3
)=★
699 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:12:17 ID:???
★三杉 ぼうぎょ(
6
+
6
)=★
700 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:12:17 ID:???
★三杉 ぼうぎょ(
2
+
2
)=★
701 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:12:21 ID:???
★三杉 ぼうぎょ(
1
+
3
)=★
702 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:13:36 ID:???
くっ気付くのが12秒遅かったか……
703 :
森崎名無しさん
:2012/06/25(月) 22:15:36 ID:???
これだけ引いて無防備が全く発動しないのはすごいな
しかも内3つがゾロ目だし
704 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/26(火) 12:44:24 ID:???
>>702
これで覆していたら三杉はニュータイプでしたな。
>>703
流石は三杉と言うべきでしょうか。
残念ながら結果には良い方向に反映されませんでしたが…
============================================
??? ぶんどる( 2 + 4 )+(バックアタック、人数補正+4)=10
??? ぶんどる( 1 + 2 )+(バックアタック、人数補正+4)=7
三杉 ぼうぎょ( 3 + 3 )=6
【攻撃Max】−【守備Max】≧0 → 全力で奪われた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブロロロロ…
ガロロロロロ……
三杉「…………」
近づくほどに耳に障るアイドリング音。
車内でエアコンを効かせて仮眠を取る為にエンジンを吹かせている…であれば幸いだ。
自分の今感じている異様な空気が全て杞憂だったと自嘲すれば済むのだから。
705 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/26(火) 12:45:28 ID:???
ブロロロロ…
ガロロロロロ……
ジャリッ
三杉「!?」 バッ
その時、後方から僅かな異音…砂利が擦れるような音を三杉は感じ取る。
反射的にサイドステップでその場を飛びすさりながら半身の態勢を取ろうとした。
この瞬間の三杉の警戒の意識は前方50%、後方50%……
本能だけに頼れず、あくまで理性的に前方への警戒を残してしまった結果である。
実に三杉らしい、それ故に裏目に出た致命的失態だった。
いや、失態とは言えないほど彼は対応してみせてたと言えよう…が。
ザシュッ
黒い影が今ほど三杉の居た位置をすり抜けた。
だが相手は言わずもがな、急ブレーキで立ち止まり、振り向いて三杉と相対する。
どうやら今のサイドステップで相手の狙いを空振りさせる事に成功したようだ。
???「…………」
三杉「何者だ!」
飛びすさり鞄の吊り皮を握る力を強めつつ、三杉は黒づくめの人物に向けて一喝した。
相手は真夏なのにニット帽を深く被り、口元にマスクをしているのが判った。
まさにテンプレートそのままの暴漢の姿、理屈が通用しそうにないのは明らかだった。
706 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/26(火) 12:46:34 ID:???
三杉「クッ!」 ダッ
『これはいけない…』と、三杉は着地と同時に宿舎まで走り抜ける決断をした。
後方を一切振り向かず、とにかく身の安全を確保する事だけを目標に駈け出した瞬間――
ド ガ ガ ァ ッ !
三杉「ッ!?」
全く想像しなかった方向からの衝撃で三杉は吹っ飛ばされていた。
地面に叩きつけられ、肩と腰を強打…その衝撃で三杉は手に握っていた鞄を離してしまう。
三杉(あぁっ!?)
ダダダダっ!!!
今ほど目の前で相対していた影が鞄を手に取り走り出す。
そしてもう一つ、三杉にぶつかってきた影も、それを追うように走り出す。
黒づくめの2人組≠ヘそのまま例の車へ乗り込み、急アクセルでその場から消え去って行った。
三杉がサイドステップで飛びすさってからそこまでの間、20秒にも満たない出来事であった。
707 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/26(火) 12:48:33 ID:???
三杉「…………」
突然身に降りかかった出来ごとに三杉は車のあった場所を虚ろに眺めるしかなかった。
茫然自失に陥ってしまい、フラフラと立ち上がるまでに数分を要した。
三杉(2人居たのか………)
半身で済ませたのは間違いだった。
後方への意識を100%…いや80%にまでしていれば、あのタックルに対処出来ていただろう、
避けられぬまでも受け身を取れて、鞄をむざむざ手放す事などなかった筈である。
例の車は意識を引き止めるデコイ、更には逃走用として置かれていた。
失敗の確率を引き下げる為に二人組で仕掛けてきた。
どう考えても行きずりの強盗とは考えられない…
三杉「クソッ!!!」 ガシュッ!!
地面に向けて力一杯に拳を叩きこむ。
拳は当然痛かったが、強打した肩にも痛みが響いた。
三杉「クソッ…! クソッ…! クソッ…………」
後は口ばかりで、二度三度と拳を叩きつける事は無かった。
肩と腰にどれほどダメージを受けたかを考えると、自暴自棄にはなれなかったのだ。
その代わりなのだろう、涙の粒が三杉の頬を伝うのだった。
708 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/06/26(火) 12:51:35 ID:???
一旦ここまでです。
ちょいと最近寝落ちが頻繁となっています。
しかし今後もガンガン寝落ちていきますので宜しくご理解のほどお願いしまふ。
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