キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【混迷からの】Another-CU_3【脱出】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/05/11(金) 23:52:06 ID:Fso5omGs




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry




864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/04(水) 23:04:50 ID:???

ガコォォォォン!!

…何度目かになる(蓮子の思う所の)ミスキックの後、アルシオンの動きがパタリと止まった。
ボールが足元まで戻って来ても、俯いたまま動こうとしない…

蓮子(…………)

蓮子はその様子をジッと見ていたが、ある瞬間に空気が弾け跳ぶような感覚を覚える。
それはアルシオンを中心として、まさに大気が震える衝撃だったと記憶された。

アルシオン「 砕 け 散 れ ぇ っ ! ! 」

ド ッ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !

そんな掛け声とともに蹴り出されたボールは、先程までとは違う次元の速度で空を切り裂いた。
そのシュートはゴールネットへ突き刺さり、突き破って尚ベクトルを保つ姿が想像されたが…

なんとゴールを捉える事が出来ず、枠外へ逸れる軌道を…
そしてあろう事か、蓮子に向かって一直線に空間を貫いて来たのだった。

蓮子「きゃあぁぁぁっ!?」

ドカアァァァッ!!

状況を理解した時には反射による蓮子の絶叫が響き渡り、ほぼ同時に鈍い音が続いた。
蓮子は衝撃的な状況に気を失ったのだが、何故だか痛みを些かも感じる事がなかった。
素早く失神出来て良かった…と冷静に考えている自分の不自然さに気付きもせず、
痛覚が戻ってくる前にと、蓮子は消えゆく意識をポポポポーンと積極的に投げ捨てるのだった。

865 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/04(水) 23:06:26 ID:???
一旦ここまでです。
可能であれば日が変わった頃に選択・カードまで進めたいですが、さて…

866 :森崎名無しさん:2012/07/04(水) 23:49:06 ID:???
蓮子…いつか仇はとってやるぞ

867 :森崎名無しさん:2012/07/05(木) 15:11:35 ID:???
ジョジョアニメ化ゲーム化嫌な予感乙

868 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/05(木) 22:37:30 ID:???

>>866
ははは………

>>867
やれやれ、乙感謝だぜ。
============================================

――――――――――
―――――――
――――


蓮子「ンっ………」

パチリ

蓮子は唐突に、両目を気持ち良いほど開きながら目を覚ました。
あれからどれくらいの時間が経っただろう…周囲は薄暗い。
そして目の前に広がる光景は真っ白い天井だった。

蓮子「…知らない天井だ。」

蓮子「………………」

蓮子(うん、言ってみたかっただけ。 なんか判らんけど冴え冴えみたいだわ、私ってば。)

869 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/05(木) 22:39:26 ID:???

先程うたた寝から目覚めた時とは異なり爽快と言って良い目覚めであった。
夢なんか絶対に見ていなかったと断言できる程の深い眠りだったと確信している。
そして彼女はこの場所が何処であるかを匂いで察し、自分の身に何が起こったかを逆算しようとしたが…

アルシオン「うん……目を覚ましたか?」

蓮子「ふひょっ!? だ、誰!?(ネタ独り言聞かれた!?)」

アルシオン「オレだ、アルシオンだ。」

蓮子「あ、えっと…?」

瞬間に蓮子は経緯を思い出した。
アルシオンの蹴った凶弾がジャストミートし、衝撃で意識を喪失した事を。

蓮子「そっか…私。」

アルシオン「その…さっきは済まなかった。」

蓮子「うん、大丈夫だよ。 あまり痛くな……んんん? あれ、本当に全然痛くない?」

870 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/05(木) 22:40:45 ID:???

首、肩、肘、腰…あらゆる関節を動かしてみるも、何の負荷も感じない。
ペタペタと顔、胸、お腹など皮膚を押さえてまわるも、やはり痛みはない。
記憶が確かであれば、相当…という表現とは一線を画すほどの弾丸を身に受けた筈であるが…

アルシオン「既に医者が診察して、結果も出ている。 痣ひとつ、擦り傷ひとつ無かったらしい。
       ついでに言えば、骨や脳波にも当然異常は全く無いそうだ。」

蓮子「……んじゃ、なんで私は気を失ったんかな?」

アルシオン「寝不足だそうだ。」

蓮子「そか………。(道理で目が覚めて爽快だった筈だわ…) …って、あれ?
    私の記憶だと、アルシオンくんは結構凄まじいボールをぶつけてきたと思うんだけど…。」

アルシオン「わざとじゃない。」

蓮子「うん、それは良いんだけど……そんなに強い球を蹴ったわけじゃなかった?」

アルシオン「いや、全力だった。 故にこそコントロールも乱れたのだと思うが…。
       正直言ってお前が無傷だったのが信じられないくらいの気持ちだ。」

蓮子「……………」

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/05(木) 22:45:12 ID:???

今の会話の中だけでも幾分か疑問を覚える所があった。
その疑問についてはきっと自分は後から考えるだろうと想像される。

蓮子(でも今は、そんな事はどうでも良い、重要な事じゃあない。)

では何が重要か…? 今、蓮子の頭にあったのは衝動的な怒り…決して大きい物ではない。
年上のお姉さんである自分に対してお前′トばわりされた事に蓮子はカチンと来た。
ついでに言えば、ぬけぬけと『全力だった、無傷が信じられない』とのたまう神経にも腹が立った。
そんな程度の物である。

蓮子「うっ、ぐふっ…!」

アルシオン「どうした!? やはりどこか怪我を!? すぐに医者を呼ぶから……!」

蓮子「いや、今はそんな事よりも………」

アルシオン「なんだっ!? オレに出来る事ならなんだって…」

蓮子「蒸し暑いからアイスを御馳走しておくれ?」 ニコ

アルシオン「はぁっ!?」

演技を解いて、満面のいやらしい笑みを見せつける蓮子。
対して、目をまん丸くかっ開いて呆けた顔をするアルシオン。
その顔を満足げに堪能しつつ、『これくらいの冗談でチャラにする自分は優しい方だ』と、
蓮子は勝手な事を思っているのであった。

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/05(木) 22:46:43 ID:???

先着で
 ★今回のラストシーン→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ3》 アナカン史上2度目! アルシオンの心理描写あり
《JOKER》 蓮子の心理描写あり
《その他》 客観的な状況と会話の描写のみ

873 :森崎名無しさん:2012/07/05(木) 22:47:09 ID:???
 ★今回のラストシーン→ クラブJ

874 :森崎名無しさん:2012/07/05(木) 22:47:13 ID:???
★今回のラストシーン→ ハート4

875 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:38:05 ID:???

> 今回のラストシーン→ クラブJ
> 《その他》 状況と会話のみ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルシオン「なあ………本当にこんなので良かったのか?」

蓮子「うん。 日本人の夏はこれなんだよ、ワトソンくん。」

アルシオンと蓮子は自由に使えるテラスの一席でアイスを食べていた。
もちろんこのアイスは蓮子の策略にはまったアルシオンの奢りである。
既に夕暮れで暑さのピークは過ぎているが、それでも十分にジンメリと蒸す中…。
二人が食べていたのは『ガリガリくん』であった。

アルシオン「いや、でも……リッチって書いてあるのもあったぞ?
       せめてそっちの方が良かったんじゃないか?」

蓮子「あれは邪道、『ガリガリくん』は氷菓であってこその『ガリガリくん』なの。」 シャクシャク

アルシオン「ああ、そうですか。」 シャク

暫しの間、二人は無言で冷たいキャンデーを貪っていた。
(オアシスが間近とは言え)中東の夏である。
荒れ狂う太陽によって空気は焼かれ、結果として身体にも熱はこもる。
その火照った体に対してアイスがもたらす冷気は実に優しかった。

876 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:39:36 ID:???

蓮子「アルシオン、ソーダ味おいしい?」 シャク

アルシオン「えっ? ああ、思ったよりもかなり美味くて驚いてる。」 シャクシャク

蓮子「そっか…梨はイマイチだ。」 シャク

アルシオン「………」シャク

そうして再び沈黙となり、やがてアイスの棒だった物は只の棒と成り果てた。
…夕暮れが過ぎ、日もどうやら没っしたようである。
間もなく長い夜がやってくるであろう。

アルシオン「満足したか?」

蓮子「うん、ご馳走さま。 ………………。」

アルシオン「どうした、遠くを見て?」

蓮子「うん。 ほら、マジックアワーだ。 久し振りに見た。」

アルシオン「マジックアワー?」

877 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:40:43 ID:???

アルシオンは蓮子の言葉を聞き返しつつ、彼女の指差している方向を見た。
西の空には何とも言えぬ不思議な色が広がっていた。

蓮子「空が紫色をしているでしょう?
    日没の直後と夜明けの直前、ほんの少しの時間だけ見れる事がある空の色。」

アルシオン「…それをマジックアワーと言うのか。」

蓮子「うん。 空は紫にはならないんだよ、本当はね。 オゾンとか、波長とか色々あって…
    でも限られた条件が揃うと、こんなに普通じゃない…魔法みたいな風景を見せてくれるんだ。」

アルシオン「そうか…」

蓮子「不思議船地球号だよ、全く。」

そう呟く蓮子はどこか遠い目をしていた。
アルシオンはただ相槌を打つだけだった。

878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:41:43 ID:???

蓮子「アルシオン、空はなんで青いんだと思う?」

アルシオン「えっ…? ああ…生憎オレはまともに学校へ行った事がない、自然の原理など知らない。」

蓮子「ふふ、そんな原理とか小難しく考えなくてもいいんだけどな。」

アルシオン「…何が言いたい?」

蓮子「前にさ、出会って間もない親友に同じ事を聞いてみたんだよね。
    私的にはちょっと天文学について話したいと思っただけだったんだけど…。」

アルシオン「…………。」

蓮子「でもね、そしたらその子は結構凄い事を抜かすわけよ。
    『空が青い理由? そんなの海が青いからに決まってるじゃない』って。」

アルシオン「海が青いから…か。」

蓮子「めちゃくちゃなんだけど、でも凄く納得して頷いちゃったんだよね。
    この子は私が見たいと思っている物を見ているんだって、すぐに思った。」

アルシオン「マ…………」

何かを呟きかけてアルシオンはとどまった。
無意味な詮索であり、しかも野暮極まりないと察したのだろう。
アルシオンはそのまま黙りこんで、西の空を見詰めている蓮子の横顔へ目を向けた。
やがてその視線が少しずつ上の方へとズレていった事に彼の意志があったかは分からない。

879 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:42:56 ID:???

蓮子「マジックアワーも終わっちゃったか…。
    って、あれ? 何? 私の髪に何か付いてる?」

アルシオン「えっ……あ、いや…そうじゃない。」

蓮子「へー、じゃあなに? 私の横顔に見惚れてたとか?」

アルシオン「ふぅ……」

蓮子「アハハ、溜め息吐くなし。」

アルシオン「それは済まない…ちなみにレンコは何歳だ?」

蓮子「あら、女性に年齢を聞くとはイイ心臓してるじゃない?
    まあ別に隠す程の物じゃないからいいけどね…20歳よ。」

アルシオン「…一応、年上なわけか。」

蓮子「一応って………随分ね? そりゃ欧米人から見たら日本人はベビーフェイスだけど…」

アルシオン「いや、そうじゃなくて……つまりオレの女性の趣味が年上限定だからさ。」

蓮子「あら、じゃあお姉さんのこと好きになっちゃった?」

アルシオン「…なるものか…。 …そうさ、女性はもっとウンと年上が好い。」

蓮子「ヘイヘイ、そうですか。」

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:44:03 ID:???

会話が一段落すると、蓮子は再び空を見上げた。
星や月をじっと見つめ、また何事かを考えている様子である。
アルシオンは不思議と席を立たず、そんな蓮子の方を大人しく見ていたが…

アルシオン「レンコは今、誰か好きな男とかいないのか?
       日本のユニバーシティは折角の夏休みって奴なんだろ? こんな何もない所で…」

蓮子「アルシオンはお化けとか妖怪とか、UFOとか信じてる?」

アルシオン「……えっ?」

蓮子「私は信じてる。 すごく、すっごく信じてる。
    …でも見た事はない。 すごく見てみたいんだけどね。」

アルシオン「そうか…。」

蓮子「それから私は、自分が将来誰かと恋して…いつか結婚するんだろうなと漠然と思ってる。
    …でも恋する自分とか、夢中になるような男性って見た事がない。」

アルシオン「…………」

蓮子「だから、さっきの質問の答えはノー。 私は今、恋とかしてない。
    同年代には大恋愛して、もう色々と経験してる友達がいたけど…
    私にとってはその子達の存在も、恋も、お化けも妖怪もUFOも遠いんだ……」

アルシオン「ああ……なるほど、そう言う話の繋がりか。」

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:45:06 ID:???

蓮子「アルシオンには、今は見えなくて…それでもいつかは見てみたい物ってある?」

アルシオン「見てみたい物?」

蓮子「うん。」

アルシオン「見てみたい物………。」

反芻し、アルシオンは真剣に考え始めた。
そして徐々に俯き、やがて表情も沈鬱になっていく様子が蓮子にも見て取れた。

蓮子「ああ……ごめん、ごめんなさい。 なんか私ちょっと無神経な事を言ったみたい。」

アルシオン「いや、いいさ………オレも随分と無礼な事を言った。」

蓮子「うん。 でも多分、それとはきっと違うでしょ? もっと大きな…」

アルシオン「罪悪感を感じているなら…そうだな、オレの事をアルシオンと呼ばないでくれ。」

蓮子「へっ? じゃあ…アルとか?」

アルシオン「それも御免だ。」

蓮子「そっか…」

882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:46:06 ID:???

アルシオン「…アルシオンというのは本当の名前じゃないんだ。」

蓮子「そうなんだ…じゃあ、本当の名前は?」

アルシオン「○○○○……。」

蓮子「その名前で呼べばいいの?」

アルシオン「……………いや。 済まない、今のは忘れてくれ。」

蓮子「そーゆー訳にはいかんばい。 アルシオンって呼ばれるの、理解らないけど苦痛なんでしょ?」

アルシオン「そんな事はない………」

蓮子「嘘だ。 …って、そんな事を論点にしても意味が無いよね…。」

アルシオンの表情にも口調にも強情な感情は見られないが、固く決めた意志は感じられた。
それを察してか、蓮子は話を広げる事をせずに押し黙る。
…が、彼女は突如何かを思いついたようにハッとした表情を見せた。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:47:09 ID:???

蓮子「…じゃあ、そうだよ。 私は君の事を私が決めたあだ名で呼ぶ事にする、決めた。」

アルシオン「……はあ。」

アルシオンはこの日何度目かになる呆れ顔を蓮子に曝した。
付き合ってられない感もそろそろ隠しきれなくなっているのが判る程だったが…
その顔は数秒後には驚愕に変わっていた。

蓮子「ピクシー…そう、ピクシーがいい。 今日から君はピクシーだ。」

アルシオン「!!」 ガタッ

蓮子「えっ…ど、どうかした?」

アルシオン「何故……ピクシーと呼ぼうと思ったんだ? どうして…」

蓮子「ええっとだねぇ……。 ほら、なんか君ってちょっと人間離れしてるじゃない?
    ちょっと気付かないうちに居なくなっちゃいそうな雰囲気あるし…
    …で、私はお化けとか妖怪とか、なんか幻想的な物が凄く好きだし…」

想像だにしなかったであろう、アルシオンの強い剣幕に蓮子はしどろもどろに説明する。
しかし説明をした所でアルシオンの目はその言葉を信じている様ではなかった。

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:48:31 ID:???

蓮子「う………。 …ってのは全部後付けでさ。 何だか解らないけどビビッと来た。
    君はピクシーなんだって、そう呼ぶのが凄くシックリくるように思えたんだ。」

アルシオン「そう…か………。」

恐らく嘘のないであろう蓮子の言葉。
それを聞いてアルシオンは納得したのだろうか?
少なくともショックは依然として彼を包んでいるようであった。

蓮子「…………。 さっきの話じゃないけどさ…ピクシーはいつか見てみたい物はないの?」

アルシオン「オレは………………。」

蓮子「サッカー……楽しんでる?」

アルシオン「!!」

蓮子「もしも…仮に君がサッカーを止めたとして、それでも君は君だよ?」

アルシオン「オレは…オレ?」

蓮子「うん。 そりゃあ上手くて、才能に恵まれているのは素人の私でも判るくらいだけど…
    だからって、それをやり続ける事を誰かに強要されるとしたら、それは違うと思う。
    君の幸せを決めるのは他の誰でもない、君なんだから。」

アルシオン「!」

885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:49:32 ID:???

蓮子「あっ、ごめん…また無神経なこと言ったかも……」

アルシオン「いや…いいんだ。 大丈夫、少しだけ心が軽くなった気がする。」

蓮子「そう…? それなら良いんだけど…」

アルシオン「じゃ…オレはそろそろ自室へ戻る。 夏とは言え、流石に少し冷えてきたからな。」

蓮子「そっか…私はもう少し星を見る事にする。」

アルシオン「風邪を引かないようにな、お休み。」

蓮子「お休み、ピクシー。」

別れの挨拶を交わすと、アルシオンは一人で席を立った。
その顔はほんの少しだが笑んでいるようだった。

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:54:18 ID:???

アルシオン「(何故オレは…………)」

蓮子「あれ…? 何か言った?」

アルシオン「…いいや、何も。」

蓮子「そっか…」


蓮子は不思議そうに首を傾げ、再び空を見上げた。
アルシオンは少しだけ嘘を吐いていた。

『何故、オレは今まで年上の…ウンと年上の女性しか好きにならなかったのだろう?
  こういう気持ちが湧いている今だって…いや、今も強くそう思っている…。 何故だ…?』

そう呟いたアルシオンの独白は蓮子の耳まで届く事はなかった。
アルシオンは一つのサウタージを得ると共に疑問を手に入れた。
それは彼の物語のターニングポイントと成り得るのか…それはまだ誰にも判らなかった。

887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 01:55:41 ID:???

[ リターン To ―ヴィオラ・サイド― ]

         フロレンティア・ヴィオラ 9月 自由行動1

三杉(何だか毎日が激動だな…。 ほんの3ヶ月前はこんな事になるとは考えもしなかった。
    …けど、今日は完全なオフ日。 激動とは遠い一日を過ごしたいものだ。)

☆オフ日(AM)の行動を決めて下さい。

A ブンナークを訪ねる
B 新田を訪ねる
C オジオを訪ねる
D ミハエルを訪ねる
E レントゥルスを訪ねる
F ダラピッコラを訪ねる
G スペルマンを訪ねる
H ミュラーを訪ねる
I オワイランを訪ねる
J ラムカーネを訪ねる
K 一人で過ごす

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)



※※※※※※※※※※※※※※

今晩はここまでとしまふる。
お休みなさい。

888 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 01:58:18 ID:i1fK2N2o
D 結局なんでブンブンいじめたの?

ブンナークをいじめていいのは俺らだけ!

889 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 02:00:00 ID:5Z46XSWE
J

890 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 02:08:23 ID:Pc7vNepQ


891 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 02:21:06 ID:dB5SiipQ
I

892 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 06:35:07 ID:uzYWzrdE


893 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 08:13:33 ID:TOT4bh8U
H

CB(ブロック)補強急務

894 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 08:17:34 ID:QAFGcteQ
J

守備陣の強化こそ最優先事項

895 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 09:56:36 ID:???
G

896 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 10:06:08 ID:i1fK2N2o
Hに変更お願いします

ちょうどやる気が上がってるみたいだし
伸ばしたい かつ ちゃんと伸びそうなポイントを叩いてみる

897 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 10:14:05 ID:sWv0rCPE
H

898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 12:59:45 ID:???

> H ミュラーを訪ねる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ふむ…少しミュラーと話しておきたい気がするな。
    ミランとの試合ではチャンスを作りピンチを守る活躍を見せた彼だ…
    同じCBだった身として、きっと誰よりも中山の抜けた穴を気にしているのだろう。」

活躍にも不振にも、それぞれ何かしら原動力となる物がある。
中山のフィオレンティーナ退団は、ミュラーにとってはまさに意識を左右するに足るものだった筈だ。
前回の試合では、たまたまそれがうまく活躍する方向に回った。
しかしそれに安心し放っておけば、いずれ大きな落とし穴になる可能性もあるだろう。

三杉(今のミュラーの状態を例えるなら、練習でも試合でも常に張り詰めた糸に近い。
    適度に緩められるだけの心の余裕が彼には必要だ。 そして…)

糸を緩める為には確実な実力向上が必要と思われた。
常に120%を出し続ける事を迫られる状況が続けば、遠からず彼はその身を壊しかねない。
80%〜100%の状態で十分に戦える、自らを追い込まずに済むだけの実力が必要なのだ。

三杉(或いは、多少なりとも中山の抜けた穴以外に意識する物があれば…。)

そんな事を三杉は漠然と考えているが、その手段についてはまだ白紙である。
とは言え、交流してみれば何かしら気にすべき所が見つかるやも知れず…
また少なくとも、交流する事がミュラーの現状の心配やストレスを緩和させる期待がある。

三杉は立ち上がってミュラーの部屋を訪ねてみる事にした。

899 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/06(金) 13:01:27 ID:???

三杉「失礼、居るかいミュラー?」 コンコン

ドアをノックして返事を待つこと数秒…部屋の中から物音が聞えた。
アルフレッド・ミュラーはまんまと在室していたようである。

ミュラー「おや、ミスギではないですか。 部屋に訪ねてくるとは珍しいですね。」

三杉「ふむ、そうかもね。 普段はロビーで話すか、連れだってバールに出かけるかだし。」

ミュラー「ええ。 …とは言え訪ねて来てくれたならば歓待しなければいけませんね。」

三杉「いや、そんな大袈裟に思わなくていいよ。 少し話をしようと思って来ただけだし。
    …何だったら、今から一緒にバールへ行くのはどうだい?」

ミュラー「そうですねえ…」

先着で
 ★ミュラーさんの返答→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ〜スペード》 「それより部屋へ入りませんか? 実は古い友人からビデオメールが届いていまして。」
《クラブ》 ミュラー「それではご一緒しましょう。」
《JOKER》 「それより部屋へ入りませんか? 実はディッテンベルガから以下同文」


今はこれだけで中断します

900 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 13:02:49 ID:???
 ★ミュラーさんの返答→ クラブ5

901 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 13:03:56 ID:???
はずした…orz

902 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 13:27:53 ID:???
試合中の引きは凄いものが多いけどイベントではイマイチな感があるね

903 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 17:29:28 ID:???
誰だったんだろ?ガンダムさん?それとも狙い射つ人かな?

904 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 17:54:49 ID:???
シェスター「こんにちわ、ネオドイツ代表のゲルマン忍者です」

905 :森崎名無しさん:2012/07/06(金) 17:59:53 ID:???
ミュラーの友人?ヤン提督ですねわかりますw

906 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:13:50 ID:???
アルシオンの本当の名前は4文字?ドラガン?

907 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:21:55 ID:???
●●●●・●●●●●●●だね。
最近、日本のとあるバラエティー番組で
「新三大アルシオンが日本で残した伝説」というコーナーがあったよ(微妙な嘘

908 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 00:22:16 ID:???
流石に皆さんアナカン歴が長いのか、良いところを突いてきます。
その予想にほくそ笑みつつ、今から更新分を書いていきましょう。

909 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:30:11 ID:???
三杉の背番号なんですけど100番ってありだったんですか?(笑)
10の横に小さめの0つけて偽10でアンチ10を強烈アピール。
これだけ派手なら素人でも「何かその背番号には意味があるの?」位には思ってくれそうですし
ただチームに10番いないだけよりはわかりやすいかな?と

910 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 00:38:46 ID:???

>>909
選択肢に自由枠を持たせなかった事からも、少なくとも当時の私の想定の中にはありませんでした。
今更ですが、案として出されれば選択には入れた可能性は十分にあります。
個人的にはギャグの範疇に入ってしまいそうで如何なものと印象を受けましたがw(失礼)
============================================

> クラブ5
> 《クラブ》 ミュラー「それではご一緒しましょう。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミュラー「それではご一緒させて頂きましょう。」

三杉の誘いに対するミュラーの応答は明朗であった。
いつもと同じく朗らかでよく通る声で『Yes』の意を伝えてきたのである。

ミュラーも三杉同様に貴公子たる行為を自らに課してはいるが…
知恵者として人を動かすタイプの三杉とは異なり、ミュラーは真っすぐな印象を周囲に与える。
その愚直さが他者を引きつけ、協力させてしまうタイプの貴公子と言うべきか…

『小公子が成長したら、ミュラーのようになるのでは』と、そんな想像をしてしまう人物がミュラーだった。

出掛ける準備を手短に済ませ、二人は連れ立って街へと出掛ける。
いつもの通りに観光街へと向かえば、バールならば幾多と存在しているフィレンツェの街。
今日はどの種のバールを訪れるべきか、三杉は考えてみる。

911 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 00:40:12 ID:???

A いつも通りが一番、行きつけのシンプルなバールでおk。
B 今日は紅茶を味わいたい。 ゆえにティーサロンへGoである。
C たまには違った趣向も試してみたい、パニーノとドリンクをテイクアウトしてヴェッキオ橋で食べよう。
D メディチ博物館に併設されてるクソ高いバールへ行ってみるかぁ…?
E いや、敢えてどの店に入るかは決めず、出会いのインスピレーションに任せよう。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

912 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:41:04 ID:???
やっぱり100番は斜め下すぎましたかw
回答ありがとうございまーす

913 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 00:45:48 ID:???
どういたまして〜。
ジャイロが出るせいでPS3のジョジョをまんまと欲しいと思わされてます。

914 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:46:56 ID:DiWo/M5c
C
川見てると落ち着くよね

915 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 00:49:21 ID:AKRrvuJk
C SEが妙に軽く感じましたけど(ドスが足りん)、PVのジャイロの歯見せるシーンはよかったよかった

916 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 01:06:55 ID:???
そうか、シーザーコーチがいないのはゲームの声収録で忙しいからかw

917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 01:15:12 ID:???
残念ながら眠たくて頭が働かないので、すみませんが続きは明けた昼頃に。
おやすみなさい。

918 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 01:16:37 ID:???
乙!ドラガンスマッシュ!乙!

919 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 13:28:39 ID:???

>>915
ごーごーつぇぺり

>>916
にょほほ

>>918
乙感謝です! セツ子、それドラケンスマッシュやw
============================================

> C たまには違った趣向も試してみたい、パニーノとドリンクを買ってヴェッキオ橋で食べよう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「なあミュラー、今日はヴェッキオ橋に行かないか? パニーノとかピッツァみたいた軽食と…
    それにドリンクをテイクアウトして、橋の縁(へり)に座って食べるんだ。」

三杉は不意な思い付きをそのままに提案してみた。
バールに行くという当初の目的と違うのと、およそ貴公子らしからぬ行為という問題はあるが…
それでも悪い思い付きではない、魅力的な響きのある提案に思えたのである。

三杉(貴公子ポイントは稼げないが、他に良い事だってあるかも知れない))

…とメタな思考があったかどうかはここでは追求しない。
そんな事よりもミュラーの返信である。

920 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 13:30:12 ID:???

ミュラー「珍しい提案ですね? …でも良いですよ、たまにはそう言うのも。」

三杉「そうか、それなら早速…」

ミュラーの返答に満足げに頷き、三杉はグルリと周囲を見渡した。
するとレストランや菓子店、衣料品店、雑貨店にまじり、一軒のバールが目に留まった。
三杉達が普段は利用しない店だが、開放型ゆえに中の様子は以前から知っていた。
パニーノ、ピッツァ、サラダ、ホットドッグなどの手持ち可能な軽食を提供する店で、
当然ながらテイクアウトも出来るシステムである。
言わばマクドナルドのような感覚の個人営業ファーストフードショップであろうか。

二人はいそいそと店内に入り、バラエティーに富んだ品々を物色してみる。
他所行きのトラットリアも悪くないが、こういうのも時に堪らなく魅力を感じさせる物である。
何より太陽の下で川を眺めながら楽しむ食事という珍しいシチュエーションが彼らを高揚させていた。

三杉「(あまり長々と迷うのは男らしい物ではない…)よし、決めた。」

スパッとオーダーを決定し、三杉はレジの前に立った。
『ボンジョルノ』と、店主が0円などとは考えてもないスマイルを向けてくる。

921 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 13:31:45 ID:???

☆何をオーダーしますか? スレ主が今食べたい物をピタリと合てたらボーナスを差し上げまス。
 いや、どれも食べたいですけど、その中でも特にっていうのを…

A 生ハムとルッコラのピッツァ
B ピッツァ・マルゲリータ
C ゴルゴンゾーラとバジルソースのピッツァ
D モッツァレラ・トマト・マスタードソースのパニーノ
E ターキー・トマト・ルッコラ・ツナソースのパニーノ
F スモークサーモン・レモン汁・ブラックペッパーのパニーノ

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

922 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 13:33:39 ID:q3UwsQlg
D

923 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 13:42:28 ID:cKvE8l2k


924 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 13:49:50 ID:AKRrvuJk


925 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 13:54:51 ID:???
これだな間違いない

G 岡山姉の手料理

926 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 14:02:54 ID:j1WWOzYA


927 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 14:51:56 ID:???

>>925 フッ、Exactly(その通りでございます)
============================================

> D モッツァレラ・トマト・マスタードソースのパニーノ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

二人はそろぞれ好みの品をオーダーして店を出た。

ミュラー「モッツァレラとトマトのパニーノですか、随分とフレッシュですね。」

三杉「ああ、何だかそういう気分でね。」

ミュラー「ボクはゴルゴンゾーラとバジルソースのピッツァにしました。
      恥ずかしながらゴルゴンゾーラの香りに病みつきになってまして。」

三杉「そっか、そう言えば僕も先日からやたらとジェノヴェーゼが食べたかったな気がしたな。
    (何となくバジルソースの物を頼めば良かったかも知れない。)」

ミュラー「それじゃあ橋に向かいましょうか。
      ちょっとしたピクニック気分でボクも楽しくなってきましたよ。」

三杉「それは良かった、提案した甲斐があるね。」

928 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 14:53:36 ID:???

和やかに会話を交わしつつ、観光スポットをスルスルと通り抜け、二人は橋へと向かっていった。
その間、三杉は何人かの人が振り返ってこちらを見るような…そんな視線を感じた。

既にフィレンツェの街では三杉もミュラーそれなりの有名人という事もあるが…
それより何より、貴公子な二人が共に歩いているとそれなりに目立つのだ。
特に二人とも容姿が一般的なそれより優れており、女性の目は殊更に引き付けやすいと言えるであろう。

また実際にそれを証明するかのような出来事もあった。
ジュニアハイスクールくらいであろうか、女子グループがこちらを指差してキャイキャイ言っているのだ。

「ねえ、あれジュン・ミスギとアルフレッド・ミュラーじゃない!?」
「それってフィオレンティーナの?」
「えー、ウソー? …って、うわっマジだっ!」
「やだ…実物イケメン……」

三杉(…………)

言ってしまえば幼少時からもはや馴れっこな好奇の視線&聞こえてくる黄色いヒソヒソ声。
悪感情による物ではないので怒る気はないが、正直言えば三杉にとって辟易するシチュエーションである。
そう、別に何が悪いという訳ではないが、経験ゆえか反射的にそう感じてしまうのである。

929 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 14:54:45 ID:???

最終的に女子グループは…

「せーの…」

「「「 頑張ってくださーーい! 」」」

…などと、こちらに向けてエールを送ってきたのだった。

☆これに対してどうしますか?

A スルー
B 笑顔で手を振っておく
C 「応援ありがとう」とお礼を返しておく。
D むしろ女子グループの方へ向かうね。「一緒にヴェッキオ橋までDo?」
E むしろ女子グループの方へ向かうね。「UZEEEEEEEEEE!!」

[3]票選ばれた選択肢で続行します。

930 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 14:56:18 ID:nILrIxnc
C

931 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 14:59:26 ID:iIY/8zvg
B

932 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:01:46 ID:vvMkAIL6
C

933 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:03:27 ID:AKRrvuJk
B 貴公子スマイル

934 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:06:04 ID:nXdxVwPA
B

ヤベッチュの出番が近いな

935 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:06:58 ID:???
ヤベッチュの対戦相手テニスか
ヤベッチュがホームランされてしまったらどうしようw

936 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:08:50 ID:???
ヤベッチュ「よけらんねぇ」

937 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 15:26:10 ID:???
デュークホームラン人気すぎるw
俺は骨までスケスケヤベッチュさんに期待してるぜ

938 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 15:55:36 ID:???

> B 笑顔で手を振っておく
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(この『頑張って下さい』はサッカーについてのエールだ…
    エールを送ってくれたのならば、知らんぷりは出来ないよね。)

反射的に感じてしまう閉口を上書きして、感謝の感情が三杉の心に顕われた。
エールをくれた女子グループの方へと半身を向け、笑顔と共に手を振るのだった。

※ 貴公子Pが上昇。 (95+ 3 = 98 → 次回120到達で覚醒Pに+1ボーナス)


「見た!? 手を振ってくれたよ!?」
「笑顔も爽やかで素敵ー!」
「やだ……サポーターズクラブに入っちゃおうかな…」

その三杉の反応に対して彼女たちは嬉しそうに色めき立つが…
ミュラーの対応はハッキリと三杉以上であった。

ミュラー「どうもありがとう! 期待に応えられるよう頑張るよ!」

「キャー! 御礼言われちゃった、嬉しい!」
「ちょっとサポーターズクラブに入ってくる!」

ミュラーは満面の笑みを浮かべながら、堂々とお礼の言葉を返したのである。
サービスとして考えるならば過剰…『媚びである]と後ろ指差す者も出てきそうな対応であるが…

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 15:56:48 ID:???

三杉(凄いな…照れが全くない。 そして演技でもない、今のは本気の感謝だ。)

三杉もエールに対して感謝を感じ、それゆえの対応を見せた。
恐らく立場や状況を考えればバランスの取れた無難な対応であったろう…
しかしミュラーの対応はそういう所を考えてすらいない、心から湧き出た言葉だった。
この愚直とも言うべき素直さが、彼を彼たらしめている…そんな風に思えるのだった。

やがて二人はヴェッキオ橋に到着し、橋の縁へと腰掛けてお弁当を広げた。
まだ薄っすらと温かいパニーノから漂う焦げたチーズの匂いが食欲を誘った。

ミュラー「それじゃあ一先ず頂きましょうか。」

三杉「ああ、頂きます。」

暫し黙って軽食とドリンクを口につける。
確かに美味しいが、三杉は何となくバジルが恋しくなった。

※新鮮な体験のお陰でミュラーのガッツが30上昇しました。

940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 15:59:45 ID:???

三杉「そう言えばミュラー、さっきは気持ち良いくらいにお礼を返していたよね?」

ミュラー「ええ、応援してくれる人にはこちらも感謝の気持ちを伝えたいので。」

三杉「なんと言うか…真っ直ぐだね、ミュラーは。」

ミュラー「ふむ、真っ直ぐですか……それは少し的を外れていると思いますよ?」

三杉「そうなのかい?」

ミュラー「ええ…あのような応援に対して殊更感謝を感じるのは、
      ボクが以前アメフトプレイヤーだったからですよ。」

三杉「ほう…と言うと?」

ミュラー「アメフトはドイツで割と人気のあるスポーツと言えると思います。
      しかしサッカーのような世界的メジャーと比べれば、その人気は比較になりません。
      こんな風に街の人から大っぴらにエールを送られるのもボクには初めての経験です。」

三杉「なるほど…応援してくれる人が存在してくれること≠ノついての有難みを知っている訳だ。」

ミュラー「そうですね、特に僕はアメフトの中では体格で圧倒的に劣っていましたし。
      一応チームではキャプテンをやっていましたが、やはり花形は壁役ですから。
      個人として応援されていた覚えはあまりないですね。」

941 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 16:02:24 ID:???

三杉「ふむ…けれど、その過去が今の君の快い行動を生んでいるとも言える。
    僕は君の事を素直に尊敬する。」

ミュラー「勿体ない言葉ですよ、キャプテン。」

どうやら彼の言動については、自分とは異なる行動理由が存在している事が判った。
しかしそうだとしても、三杉はその清々しい対応を称賛しないわけにはいかなかった。
感謝については言葉にして伝える努力をするべきだ…そう考えさせられたからである。

☆ 三杉(さて…どんな会話をしようかな?)

A ミュラーのアメフト時代の話を聞いてみる
B 中山が抜けた穴について聞いてみる
C 今のヴィオラに足りない物について考えを聞いてみる
D コーチの指導について不満がないか聞いてみる
E ミュラーの隠れた一押しショップがないか聞いてみる
F その他

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄空白でお願い致します)

942 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:06:43 ID:cVby81rI


943 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:13:19 ID:AKRrvuJk


944 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 16:33:09 ID:nILrIxnc
A

945 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:00:43 ID:???

> A ミュラーのアメフト時代の話を聞いてみる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ミュラー、良かったら昔話を聞かせてくれないか?」

ミュラー「昔話…?」

三杉「うん、アメフトをやっていた頃の事とか…」

ミュラー「ああ、そういう事ですか。」

三杉の言葉の意味を把握し、ミュラーは『えぇと…』と悩み始める。
話すかどうかではなく、どんな事を聞かせようか迷っているのだろう。
やがて小さく『うん』頷くと、三杉の方へ顔を向けて語り出した。

ミュラー「以前、そしてついさっきも言いましけど、ボクはアメフト選手として体格が劣っていまして…
      お陰でポジションは専らセーフティかラインバッカーでした。 どちらもディフェンスチーム
      のポジションでして、セーフティは言わばスイーパー、ラインバッカーは守備だけが仕事の
      ボランチ或いはサイドバックと言えば想像がつくでしょうか?」

三杉「なんとなく解るよ。 当時のポジションが今の君の血肉となっている事もね。
    今君がクリアを得意とするのは、アメフトで放り込むパスプレイへの対処が得意だったからだろう?」

ミュラー「まあ…そうなんでしょうね。 事実、そのプレイは得意でした。」

946 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:05:20 ID:???

三杉の言葉に対するミュラーの返答は、何故だか歯切れが悪いよう感じさせた。
ただ三杉としては何となくの直感であり、取り敢えず今はその点に突っ込まずに黙って聞いておく事にする。

ミュラー「セーフティというのはスイーパーと同様と言った通り、チームの最後の砦です。
      そしてアメフトの特性ゆえ、最も危険なサイドでの1対1守備が求められるんです。
      マッチアップする敵のポジションはテールバックまたはランニングバック…。
      サッカーで言えばドリブル突破を積極的に仕掛けてくる事が仕事のポジションです。」

三杉「1対1の守備か…。」

ミュラー「考えている事は判ります、ボクはサッカーにおいて1対1の地上戦が殊更に下手くそです。」

三杉「いや、下手くそとまでは……確かに決して得意でない事は判っているが。」

ミュラー「言い訳するつもりはありません…だからハッキリと思ったように言ってくれて構わないんです。
      それはともかくとして、現状ボクの守備はクリア以外は本当に力不足となっています。
      中山が居た頃はそれでもなんとかなりましたが、今後はそうはいかないんですよね。」

三杉「ふむ………それじゃ言うが、何故君は1対1の地上戦を苦手としているんだい?
    聞けばアメフト時代の経験を十分に活かせるプレイの筈だけど…。」

ミュラー「トラウマ…みたいな物でしょうか?」

三杉「トラウマ?」

947 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:08:52 ID:???

只ならぬ単語が飛び出した事に、三杉は驚いて聞き返した。
見ると、ミュラーの表情は言うべきかどうかを迷っている人間のそれだった。
しかし彼はヤケになったかか、或いは振り切りたいと願ったか…更なる言葉を紡ぎ始める。

ミュラー「絶対に勝てないと諦めてしまった相手が居るんですよ。」

三杉「ほう……。 それはどんな奴だい?」

ミュラー「相手のチームはブーフホルツ・ソレスタルビーイング=Aその選手の名はテオドール。
      彼のポジションはスプリットエンドかテールバック…ですが、ボクのチームとやる時は
      必ずテールバックに就いていましたよ。 そうすれば必ず勝てると思っていたのでしょう…」

三杉「テオドール……。 なるほど、君にとって彼は壁で、君はそれを乗り越えられなかったのか。」

ミュラー「ええ…しかもアメフトからサッカーに移った事で、ボクは彼から永遠に逃げてしまった。
      ボクがいつまで立っても地上戦が苦手で居るのは、精神的に尾を引いているからなのでしょう。」

三杉「でも、それならば乗り越えれば良いさ…。 高い所へ行くんだ、そのテオドールが辿りつけない所までね。
    練習での協力ならば僕も惜しむつもりはない。 大丈夫、今からだって越えられる。」

ミュラー「ありがとうミスギ……。 その励ましは心に響きます。
      ボクだっていつまでも今の儘で良いとは思っていませんからね。」

三杉(良かった………。 何となく怪しい気がしてアメフトの事を聞いてみたが、ハッキリ言って正解だった。
    ミュラー自身が感じている問題点、中山が抜けた事で彼が感じている思い…全て聞く事が出来た。)

※ 三杉とミュラーの相互感情が3上昇、補正LV1になりました。

948 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:10:09 ID:???

ミュラー「さて、そろそろ宿舎に戻りましょうか。」

三杉「そうだね、気付けば昼食時も過ぎた時間だし。」

ミュラー「そうだ、もし良かったら午後はボクの部屋へ来ませんか?
      アメフト時代の友人からビデオレターが届いてまして…
      それを見ながらなら、もっと色々と話す事も出てくると思います。」

三杉「おや、そうなのかい? それじゃあ、どうしようか…」

A 午後の自由行動を消費して、ミュラーの部屋を伺う。
B いや、午後は午後で別の選手と交流を持つ。

2票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄空白でお願い致します)

949 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:13:02 ID:q3UwsQlg
A

ミュラーのトラウマの相手はカペロマンの事かな?

950 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:15:25 ID:DiWo/M5c
A
名前違ってたな。双子も兼ねてるのか?

951 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:15:32 ID:AKRrvuJk


952 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:18:06 ID:???
ヨーロッパのアメフトってアメリカでのサッカー人気と逆の感じなのか

953 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:26:21 ID:???
そもそも「アメリカンフットボール」という名前の時点で以下省略。

954 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:37:53 ID:???

          『 次 回 予 告 』

旧友からのビデオに豹変するアルフレッド・ミュラー。
かつての逃避によって抑圧されていた、乙女座のセンチメンタリズムが炎となるのを三杉は見た。

そして発表されるサンパウロ・ジュニオールとの試合。
長き遠回りを経て、6年ぶりに実現する大空翼との再戦(リベンジマッチ)。
Wトーナメントへの道を切り拓く一歩である以前に、それは三杉にとって大きな意味を持っていた。

高揚する想いを胸に膨らませ、遂に試合当日を迎える三杉…
しかしブラジルサッカーは彼の想像を越える程のレベルであった。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード2 〜第四幕〜



          【】Another-CU_4【】


スレタイ募集でも サービスサービスゥ

955 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/07(土) 18:39:51 ID:???
恐らく本日の更新はここまでとなります。
スレタイについて思い浮かんだら挙げて頂けると嬉しく思います。
それではまた〜

956 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:42:32 ID:???
サンパウロとの試合場所ってどちらになります?

957 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 18:49:55 ID:???
【レジスタVS】Another-CU_4【ファンタジスタ】
【サンパウロの】Another-CU_4【厚い壁】
【キャプテン】Another-CU_4【翼】
【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく!】

どう見てもスレタイじゃないのもまた混ぜとこw
ヤベッチュ乙!

958 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 20:39:19 ID:???
【ボクの心臓は】Another-CU_4【今もうごいている】
【あの頃僕達は】Another-CU_4【少年だった】
【主人公】Another-CU_4【二人】
【サッカー小僧】Another-CU_4【大空翼】
【南米サッカー】Another-CU_4【その衝撃】
【ブンブンの】Another-CU_4【挫折 その1】

959 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 20:44:18 ID:???
ブンブンの挫折wwwしかも、その1ってw

【目指せ!】Another-CU_4【鉄壁ミュラー】

960 :森崎名無しさん:2012/07/07(土) 21:30:24 ID:???
【南米サッカーの】Another-CU_4【神髄】

961 :森崎名無しさん:2012/07/08(日) 18:40:29 ID:???
【炎の貴公子】Another-CU_4【鋼の貴公子】


962 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/08(日) 23:37:28 ID:???
>>956
うにょろ? 質問にどんな意図があるのか想像できないのですが、次スレをお楽しみにじゃ駄目ですか?

>>957-961
すばらすばら素晴らしいスレタイ案をありがとうございました。
=============================================

       , - ―‐ - 、
      /         \
     /    ∧ ∧  ,   ヽ
    ./  l\:/- ∨ -∨、! , ', 
   / ハ.|/          ∨|,、ヘ    やぁみんなー
  |ヽ' ヽ     ●  ●    ノ! l     チビマルコ外伝が始まるよー
. 〈「!ヽハ._    __    _.lノ |
  く´ \.)    ヽ. ノ   (.ノ  ̄
   \ `'ー-、 ___,_ - '´
      ` - 、 ||V V|| \
        | ||   || l\ ヽ


   /⌒v⌒\
  / 彡人ミ \
  /  /// \\ ヽ
 /ノノノ     ヽヽ |
〈////==  ===)人リ
 (レイ-=・=ヽ/ =・=/イ)
 ヽ|    i  |ノ   …………
  |人   ∨  ノリ 
  Y| __ /イ      …ボクの外伝ちゃうん?
  从\ ̄ /从
   _|`ー-イ_
  / ヽ__ノ \

963 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/08(日) 23:40:59 ID:???

マルコ「おっとっと、久々だから何の話してたのか忘れちゃったよぅ。
     ちょいとそこのヤベちゃん、私ら2ヵ月前は何をしてたんだろうねえ?」

いきなりの衝撃的メタ発言である。

ヤベッチュ「(ジジ臭い子やなぁ…)んー、そうなぁ…確かカルチョの対戦相手が誰かっちゅう話やった気ぃする。」

マルコ「おー、そうそう、そうだよぉ。 いやー、全くアンタは頼りになるねえ。」

ヤベッチュ「はいはい、ほんで相手は誰なん?」

マルコ「アメリカからの修学旅行生御一行様だよ。」

ハマジ「おっ、修学旅行生って言ったら高2くらいか?」
ブータロー「オレ達の遊び相手としては丁度いいブー。」
マルオ「ズバリ! アメリカからのお客様、ゲストとあらばフェアな精神でプレイしなければダメでしょう!」

相変わらずな僕らである。

964 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/08(日) 23:42:35 ID:???

マルコ「…折角アタシが説明してたってのに水を注してさぁ、困ったものだよ全く。
     噂によると相手は州大会で優勝したって話だし、結構強いかも知れないってのに。」

ホナミ「でもマルちゃん、相手がどれだけ強くったってマルちゃんはプロ予備軍だもん。
     それに今日はケンタくんも居るしね、みんな安心してるんだよ。」

(ケンタ「ケンタリングは任せろー!」)

マルコ「うぇ、タマちゃ〜ん。 もー、アンタは嬉しい事を言ってくれるねえ。 そんなに煽てても何にも出ないよ?」

ヤベッチュ(……………)

緊張感の欠片もないマルコであった。

ヤベッチュがマルコ達のゆるふわ具合にいい加減呆れて来た頃、ようやく対戦相手が到着した。
その名もブルー・スプリング・ハイスクール…アメリカのカリフォルニア州にある日系人学校である。
アメリカには現在サッカーのプロリーグがなく、当然プロ予備軍といった物も存在しない。
ゆえに、もしかしたら高校生の彼らがアメリカユースを担う可能性もある。
カルチョのプロリーグなんてあって当然、そんなの常識なマルコ達はその辺を解っていない。

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