キャプテン森崎 Ｖｏｌ． ＩＩ ～Ｓｕｐｅｒ Ｍｏｒｉｓａｋｉ！～
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【不思議なお薬】キャプテンEDIT38【飲まされて】
1 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/25(月) 21:15:42 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん（オリキャラ）を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国大会での南葛へのリベンジ＆優勝！
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します
前スレ
【再び】キャプテンEDIT37【全国へ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1339228702/
～前回までのあらすじ～
ついに開幕した第16回全国中学サッカー大会。大前たち鳴紋中の初戦の相手は、大阪代表東一中。
エース殺しの異名を取る男・早田誠が率いる堅守のチームだった。
だが、打倒南葛を目標にパワーアップを重ねた鳴紋は、前半の時点で４－０と相手を突き放す。
試合の方は、至極順調。しかも大前はハーフタイム中、過去に因縁のあった三杉と再開し……？
～前スレの出来事～
達也「大幅にパワーアップしたかと思ったら、そんなことは無かったぜ！」
渡会「いや、それでも十分に強力になっただろ……」
浅村「うおおおおおおおおっ！ ど根性っス～っ！」
大前「あれ？ あれ？ 何だか最近忘れっぽいな、俺」
早苗「あのJOKER判定に出たのが私だと思いましたか？ ……アネゴです！（まさに常識的）」
早田「２、２、２……っと。どや！ スリーカードの完成や！」
辻「フィールドはポーカーをする場所ではござらん」
三杉「ハッピーバースデー！ 新しい僕の誕生だよ！」
砂糖水（14キロ）「復ッ活！ 三杉淳、復ッ活！ 三杉淳、復ッ活！！」
162 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:44:34 ID:???
雪村のゴールが幻想入りしました
163 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:46:51 ID:???
そして７－０のはずの南葛が８得点である
164 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 21:46:56 ID:???
>>162
すみません、雪村の久々のゴールを忘れていましたねorz
次のランキングでは訂正しておきます
165 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:48:41 ID:pP2c35A2
C 宇津木
166 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 21:48:53 ID:???
>>163
どうも間違いだらけですみません
この場合８－０が正しかったです
167 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:50:03 ID:HcGsYEwg
Ａ 宇津木
168 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:50:09 ID:???
9得点な気がする……
①②当初は南葛の中核である翼を常に数人がかりでマークしていた相手も、前半のみで二点差を付けられるに至って限界に達した。
③実況「ゴォォォォォルっ！ 決まったァ！ 大空翼くん、今年の全国最初のゴールは、お得意のドライブシュートでもぎ取ったァ！」
④前半二十八分、長野のポストプレイからスペースに駆け込んだ岩見がゴール。
⑤後半三分、滝のセンタリングから長野がヘディングシュートで得点。
⑥後半十二分、来生のミドルシュートが弾かれたところを、翼がオーバーヘッドでねじこみ。
⑦後半十五分、翼の活躍に焦った森崎がオーバーラップ。井沢に送った高いパスが無事決まる。
⑧後半十九分、今度はドリブル突破で1対1に持ち込み、キーパーを抜いてゴール。翼、ハットトリック達成。
⑨後半二十五分、翼に対抗するように森崎が1対1からゴール。
169 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 21:56:44 ID:cKJoyfl+
Ａ宇津木
170 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 21:57:13 ID:???
>>168
度々訂正が入って申し訳ありませんorz 手元の記録では８－０で進行するのが正しい展開とあるので、
①②の部分を「マークしていてもあっさりゴールを割られ、その上支配率で優位に立たれ限界に達した」
と脳内保管してください
どうにも今回はグダグダですみません
171 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:03:25 ID:???
間違いなんて誰にでもあるさ
気にしちゃダメなのぜ
つ
コーヒー牛乳
172 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:12:04 ID:???
>>158
>>160
そのせいか東方サッカーの走破最終戦は
翼互換がFWで日向互換がMFなんだよね
173 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 22:19:30 ID:???
>>171
コーヒー牛乳、ありがとうございます！
>>Ａ．誰かと話す → 宇津木
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「偶には仲間とコミュニケーションを取ろう。そうだな、宇津木とも話してみようか」
… … …
宇津木「なにいきなり話しかけてるわけ？」
一、二年生の部屋を訪れた大前に掛けられたのは、そんな言葉だった。
大前「第一声がそれか！？ 俺、お前に嫌われること、何かしたか？」
宇津木「おっとといきなり誤解を招いてしまった感。これは俺の口癖の様なものだから気にしなくていいぞ。何か用かな？」
水守「大前さん、宇津木の発言はあまり深刻に捉えない方が良いですよ？」
大前「そうだな……うん」
宇津木「話が逸れているんだが？ いいから本題に入るべきそうするべき」
会話をすると、どうにも宇津木のペースになりがちである。この奇妙な口調な所為だろうか。
それを振り切る様にして、大前は口を開いた。
大前「本題も何も、俺がお前に話す様な事なんてサッカーのことしか無いだろ？ 先輩としては侘しい限りだけどさ」
宇津木「ほむ。確かにその通りだと思った」
大前「で、だ。宇津木、この一回戦を戦ってみて、お前はどう思った？」
174 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 22:20:32 ID:mUYi2hYs
宇津木「奥歯に物の挟まった様な言い方はひ不要です。単刀直入に言うと、レベリングが全国に追いつけてないということではないか？」
そう。大前の見たところ、宇津木の実力は県内レベルではエースを張れるだけの物はある。
だが視点を全国大会に合わせると、途端に平均的な二年生選手のレベルに落ちてしまう。その点が問題だった。
大前「お前自身でも問題に思っていたか……」
宇津木「それも当然のこと。謙虚なＭＦは自己分析を怠らない。そこで俺は考えたのだが――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★伸び悩んだらレベリングするべき（しきたり）→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 「この後、雪村さんに稽古付けて貰うよう頼みに行こうと思った（確信）」
スペード・クラブ → 「明日の練習中、俺にコーチを付けて貰いたいんだが？」
JOKER → 宇津木「水守と一緒に監督特訓に乗りこめー！」 水守「わぁい……って、なにィ！？」
175 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:21:51 ID:???
★伸び悩んだらレベリングするべき（しきたり）→
クラブ4
=★
176 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:22:04 ID:???
★伸び悩んだらレベリングするべき（しきたり）→
ハート8
=★
177 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:22:05 ID:???
★伸び悩んだらレベリングするべき（しきたり）→
ダイヤA
=★
178 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 22:28:34 ID:mUYi2hYs
★伸び悩んだらレベリングするべき（しきたり）→ クラブ4 =★
スペード・クラブ → 「明日の練習中、俺にコーチを付けて貰いたいんだが？」
----------------------------------------------------------------------------------------------
大前「コーチ特訓か。まあ、ここに来て急に実力を伸ばそうと思ったら、そうなるだろうけど」
だが、大前の宇津木へのコーチ特訓は、以前盛大に失敗していたりする。
宇津木「普通なら以前の失敗を理由に尻込みするのがぜいいんだろうが、俺はチャレンジするべきという意見」
水守「確かに。こうなったら大前さんや監督の指導で一気に素質開花に持って行きたいところですね」
大前「おい、どうしてそこで菱野さんの名前が出ないんだ？」
水守「え？ あ、あはは……」
宇津木「それで大前さんはどうしたいと思っているんですかねえ……意見をはっきりさせるべきそうするべき」
大前「うーん……」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
Ａ．「良いだろう。明日はお前をみっちり鍛えてやるぞ宇津木！」
Ｂ．「嫌だ。俺は別に鍛えたい選手がいる！」
179 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:28:54 ID:BvIiqxWw
Ａ 特訓をおごってやろう
180 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:31:56 ID:cKJoyfl+
Ａ
181 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:33:13 ID:HcGsYEwg
Ａ
182 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 22:45:01 ID:???
>>Ａ．「良いだろう。明日はお前をみっちり鍛えてやるぞ宇津木！」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「そこまで言うなら断る理由は無い！ よし、明日はお前の特訓に付き合ってやろう！
みっちり鍛えてやるぞ、宇津木！」
宇津木「hai！ がんばるます！」
黒目に火の玉が灯りそうな大前に、力強く肯く宇津木だった。
水守「大前さんって、こういう熱血なノリが好きなんですね……」
大前「何を言う宇津木！ 熱く滾る血をぶっ放さずして何の生か！」
浅村「大前さん、大前さん。キャラが壊れてるっスよ」
※ 宇津木と明日のコーチ特訓の約束をしました ※
183 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 22:46:11 ID:mUYi2hYs
～その日の夜～
大前と宇津木が明日の約束を交わす一方で、他にも現状に満足していない選手が密かに動き出していた。
？？「全国大会まで来て、このまま終わる訳にはいかない！」
そう発起し、こっそりと宿を抜け出す選手。
その名も――
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★夜は特訓の時間、なのか？→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 浅村と水守の二年生コンビだった！
ハート → 今日、パスが不調気味だった本多だった！
スペード・クラブ → 「折角でゴザルから、他の宿の女湯も覗くでゴザルよ！」 中里だった！ ……お前かよ！？
JOKER → いや、選手ではない！ 飯地監督だ！
184 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:46:24 ID:???
★夜は特訓の時間、なのか？→
スペード6
=★
185 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:47:57 ID:???
そろそろ忍者が出ると思ったよｗ
とっつかまえろ！兵糧丸九粒むしりとるぞ！
186 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 22:50:41 ID:???
そんなセリフで女湯を覗きに行くなw
187 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 23:05:07 ID:???
★夜は特訓の時間、なのか？→ スペード6 =★
スペード・クラブ → 「折角でゴザルから、他の宿の女湯も覗くでゴザルよ！」 中里だった！ ……お前かよ！？
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
南葛中サイドバック・中里正人。彼には中学生サッカー選手である他に、もう一つの顔があった。
……忍者。世の影に生き闇に死す、常人を超越した術理を駆使する、恐るべき密偵である。
中里「ふっ。全国大会まで来て、大人しくサッカーだけに興じるのも芸がゴザらん。
ここは拙者も、独自に動かさせて貰うでゴザルよ！」
そう言い、南葛中の宿舎を抜け出した中里は、都会の闇に消えていった。
彼が目指す者は一つ、
中里「折角、住み慣れた静岡を離れ都会に来ているのでゴザル！ 奥ゆかしい田舎娘も良いでゴザルが、してぃがーるはまた格別！
しからば、その裸体をこの目に収めるのが拙者の生きる道ィ！」
情報収集、である。ただし、思いっきり彼の趣味に偏っているが。
中里「さーて、どこを覗いたものでゴザろうか？ ふんふん、ふふんふ、ふーん♪」
鼻歌を歌いながら、覗きに適した建物を物色する。傍から見たら不審者丸出しであるが、不思議と誰にも気づかれることは無い。
それもそのはず、この年にして中里の隠形はかなりの水準にある。
忍者発声術を用いた忍者鼻歌は、忍者以外の耳に届くことは無いのだ！
中里「お？ こんなところに旅館発見でゴザル！ ……裏手の方から、水音がするでゴザルな。きっと入浴時間中でゴザル！」
そう言いながら中里が潜入したのは、何の因果か鳴紋中の面々が宿泊している旅館だった。
音も無く、かつ素早く裏手に忍びこんだ中里は、浴場の窓に手を掛ける。
188 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 23:06:24 ID:mUYi2hYs
中里「ふっふっふっ……ここな旅籠に泊まっておるのは、いかな美女に御座ろうか？ しからばっ！」
そして、中里の目に飛び込んできた光景とは――！？
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★忍道とは、覗くことと見つけたり→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「おお！？ 女神！ 女神がいるでゴザルよ！」
ハート → 「むむむ。引き締まった中々美しい女体でゴザルが、イマイチ色気が……」
スペード → 「……掃除のおばちゃん？ 迂闊！ 営業時間はもう終わりでゴザルか！」
クラブ → 「オゲエエエエエっ！？ お、男湯ーっ！？」
JOKER → ？？？「ドーモ、ナカザト＝サン」 背後から不意に声が掛かった！ アイエエエエエ！？ ナンデ！？
189 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 23:06:47 ID:???
★忍道とは、覗くことと見つけたり→
ダイヤ3
=★
190 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 23:15:51 ID:???
そういや中里別のスレでも覗きやってたんだよな。
あっちじゃ散々な目に遭ってたけど。
191 ：
森崎名無しさん
：2012/06/26(火) 23:19:27 ID:???
女神か
K様とは違う神様だよね？
192 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 23:57:27 ID:???
>>190
さて、こちらでも酷い目に遭うかは……選択と展開次第でしょうか？
>>191
……残念ながら――
★忍道とは、覗くことと見つけたり→ ダイヤ3 =★
ダイヤ → 「おお！？ 女神！ 女神がいるでゴザルよ！」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
窓の向こうには、パライソがあった。
菱野「ふぅ……関東の夏は暑くて堪りませんわ。念入りに身体を洗って、汗を落としませんと……」
白く肌理細かい肌へ、丹念に石鹸の泡をすり込む黒髪の少女。
年の頃は、中里と同年代だろうか。肉付きの方は、彼の好む熟れた大人に比べると些か心もとない。
だが、その整った造作と、一つ一つの所作から滲む上品な色香は、何とも堪えられない。
中里（むっほー！？ 女神でゴザル！ 正に女神の降臨でゴザル！）
立ち込めた白い湯気に煙る裸体の、何とそそることか。
間違いなく、中里が過去に目にした美女の中でも指折りの艶姿である。
しかも、年齢を鑑みるに将来は更にこれ以上の物に化ける可能性がある、というのがまた素晴らしかった。
中里（眼福でゴザル……ささっ、願わくば湯を掛けて、その邪魔っ気な石鹸の泡を除けて下され！
お胸に乗せた苺二つや、足の間の桜貝の御開帳をォォォォっ！！）
更に凝然と、風呂場の様子に目を凝らす中里。
193 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 23:58:31 ID:???
菱野「（ｿﾞｸｿﾞｸ！）……な、何でしょう？ 暑かったはずなのに、急に寒気が……あら？ 窓が開いている？」
だが、女の勘はそれ以上の狼藉を許さなかった。
悪寒を覚えた様に肌を粟立たせた少女は、訝しげに窓の方に近寄ってくる。
中里（ぬぬっ、悟られた！？ ……しからば、今日はここまででゴザル！）
獲物を前に舌舐めずりせず、無理とわかれば深追いを避けるが優秀な忍である。
中里は忽ち身を翻すと、夜の闇に再び消えた。
菱野「おかしいですわね……さっきまでは閉じていたと思ったのですが。……まさか、覗き？」
中里（ふっふっふっ、素晴らしい光景でゴザった。
新規の穴場開拓も心惹かれるものがゴザルが、あの旅館には今後ともご贔屓にして貰いたいものでゴザル……）
屋根から屋根に飛び移りながら、不気味で不敵な笑いを漏らす中里は、正に世の人が思い描く忍者そのものの姿であった。
……行動の目的が覗きであることと、鼻からだらしなく垂れる二筋の赤いの迸りが無ければ、の話だが。
※ 中里が鳴紋中の泊まっている旅館に目を付けました！ また現れる可能性があります！ ※
194 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/26(火) 23:59:57 ID:???
～翌日～
やす子「さァ、全員キリキリ練習せんかーいっ！ そんなしょぼくれた動きで、優勝できるかーっ！？」
落田「ひ、ひえええええっ！？」
国岡「た、大会中にこんなキツイ練習して、大丈夫なのかよ！？」
朝一番から始まった飯地監督のしごきに、鳴紋中のメンバーたちは悲鳴を上げる。
内容、密度、時間共に、普段の部活中以上のものである。下手すれば、明日の二回戦に禍根が残らないかと心配する者もいたが、
本多「ほっ、ほっ、ほっ……ふむ、かつての特別練習と比べれば、これくらいは容易い仕事だ」
雪村「かえってコンディションが上がって、引き締まりそうだね！」
比良山「まだまだァ！ もう一度お願いしますっ！」
スタメンの主軸となる面子は、こともなげにコレをこなしていた。
墨田「あ、あの人たち……ホントに同じチームの人なんだろうか……俺たちはもうバテバテだぞ？」
園村「い、いつもは真っ先にバテてるはずの渡会さんや水守まで、普通についてってるよ……」
若尾「ハヒーっ！ ハヒーっ！ も、もう駄目……」
ベンチ組が潰れていく中、スタメン組は見ているだけで目眩がするようなハードな練習をこなしていく。
その中でも殊更激しいのが、
195 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 00:01:16 ID:???
大前「よし、行くぞ宇津木ィ！」
宇津木「hai！」
密度の濃い総合練習をこなしている宇津木と、それをコーチする大前だった。
若尾「……宇津木のヤツ、あんなに張り切ってどうしたんだ？」
達也「何か、自分からあの特訓に志願したらしいですよ？ 全国で戦ってみて、思うことがあったんですかねえ」
墨田「（コイツも涼しい顔をして……）大前さんや雪村さんに混じってスタメン張っているだけで凄いのに、更に上を目指すって言うのか？」
呆れとも感心とも取れる声が、墨田の口から洩れる。
さて、大前のコーチ特訓の成果は――
196 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 00:02:32 ID:4HZjkVVA
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★大前の指導→ ! card=★
★宇津木の練習→ ! card=★
二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……
35→宇津木、神になる。全能力+5、マークに応じた成果習得！ 更に必殺ドリブル・パス・パスカット・シュート習得！
31～33→宇津木、超化。全能力+4、マークに応じた成果習得！ 更に必殺ドリブル・パス・パスカット習得！
26～30→宇津木、進化。全能力+3、マークに応じた成果習得！ 更に必殺ドリブル・パス習得！
21～25→宇津木、変貌。全能力+2、マークに応じた成果習得！ 更に必殺ドリブル習得
16～20→宇津木、飛躍。全能力+1、マークに応じた成果習得！
11～15→宇津木、成長。マークに応じた成果習得！
2～10→効果無し……
効果があった場合、大前の絵柄に応じた必殺技orスキル習得！
ダイヤ → 「ＡＮＳで重要なのはＭＦのボールカット能力だ、タックルを鍛えるぞ！」
ハート → 「宇津木ももう少しパスが上手くなったら、取れる戦術の幅が広がるな」
スペード → 「お前の持ち味はドリブルだ！ そこを徹底的に磨け！」
クラブ → 「もうちょっとパスカットに力を入れてみようか！」
JOKER → 「……駄目だ駄目だ！ この全部が出来る様にならないと、雪村の後継者は務まらないぞ！！」
と分岐します。
197 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:02:49 ID:???
★大前の指導→
クラブK
=★
198 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:02:51 ID:???
★宇津木の練習→
ハート3
=★
199 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:02:52 ID:???
★大前の指導→
スペード4
=★
200 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:05:56 ID:???
中里現行犯で捕まえて通報したら不祥事で南葛が出場停止とかにならないかな？ｗ
201 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:08:35 ID:???
マネージャ特訓に続き、また16か。
202 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:09:28 ID:???
>>200
そして南葛抜きでジュニアユースを戦うことに
203 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:21:46 ID:???
>>202
それでも戦えそうだけどね
204 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 00:23:32 ID:???
>>200
【速報】 中 里 逮 捕 【不祥事】
>>201
しかもKに対しての３ですからね……謙虚だけどここは９でいい（しきたり）
>>202-203
森崎の代わりは最悪若林で埋まるとして、翼不在はキツそうですね……
一応、このスレでは三杉が完治してますが岬の価値が半減しますし。そして何よりWY編のシナリオが修正入りまくりにｗ
★大前の指導→ クラブK =★
★宇津木の練習→ ハート3 =★
13+3=16 … 16～20→宇津木、飛躍。全能力+1、マークに応じた成果習得！
クラブ → 「もうちょっとパスカットに力を入れてみようか！」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前の指導は、相手の志願を受けてのことというのもあって、相当に熱の入ったものだった。
遠慮なくドライブパスや必殺ドリブルを使い、試合と大差無い状況で宇津木の限界を引き出していく。
大前「そらっ！ どこ見てる！ そっち行ったぞ！」
宇津木「くっ……hai！」
大前「どうしたＭＦ！ ＦＷにパスで負けてるぞ！？」
明日に控えた試合、それがどうしたと言わんばかりのハードなトレーニング。
それによって、宇津木の能力はメキメキと鍛えられていく。
宇津木「フゥ……フゥ……ど、どうした？ まだ勝負付いてないから」
大前「いや、今回はこの辺にしておけ。これ以上は、流石に明日に差し障る」
宇津木「だが、この特訓の成果だけではまだ物足りない状態。せめて何か新しい武器でも発見する必要があると思った」
大前「うーむ、確かにそりゃそうだけど……」
205 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 00:25:22 ID:???
言われて、腕を組んで考える大前。残り少ない宇津木の体力と特訓時間。
それを鑑みて教えられそうなものは、
大前「よし、じゃあパスカットを教えよう。
宇津木も足が速いし、俺が覚えているクイックダッシュパスカットなら上手くいくと伝授出来るかも」
宇津木「またパスカットだよ（笑）。とはいえ、黄金の鉄の塊で出来たＭＦには守備能力の上昇は急務だと思った（リアル話）。
早く教えるべきそうするべき」
大前「……良いけど、もうちょっと態度を改めろよなお前」
何だかなー、と思いつつも、改めてパスカットの指導を始める大前だった。
※ 宇津木の才能が開花し全能力が+1されました！ ※
※ 宇津木が『サポシパスカット』を覚えました！ 1/4でパスカット力が+2されます！ ※
大前「……って、名前変わってるー！？（ｶﾞﾋﾞｰﾝ！）」
206 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 00:28:14 ID:???
といったところで、今回はここまでです
他校の一回戦の様子やこの後の行動などは、また次回になります
私事になりますが、今日部屋の電球が切れました。今は暗闇の中でこれを書いてます（汗）
明日は電気屋に替えを買いに行かないと……
それでは、今回も拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました！
207 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:28:44 ID:???
乙でした。
208 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:41:41 ID:???
宇津木もマネージャー特訓に続き結果を出してるな。
能力のバランスは悪くないし、通常の特訓は別にせず、ボールタッチ数をふやして覚醒待ちかな。
209 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 00:46:21 ID:???
>翼不在はキツそうですね……
ここでまさかの
36
枚連続JOKER引いた石田の出番ですよ乙でした
210 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 05:58:08 ID:???
中里捕まえれば本気モード解除できなくなったりするのかな。
まあ、そんなものなくてもこれ以上嫁の玉の肌をNINJAなんかに晒させないけどな！
211 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 06:26:32 ID:???
風呂場でのハートは誰だったのか、まさかイージー？
こういう突発的な狂ったイベントで成果得るってのも１さん時代の作風っぽくていいよね。
212 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 07:22:42 ID:???
>>208
まだ運任せで放っていいような能力値じゃない
モブ相手でもまともな仕事できそうな能力がドリブルぐらいだし
213 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 07:40:23 ID:???
中里とタケシの相手しないといけないからなあ
214 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 08:17:38 ID:???
原作キャラとのマッチアップ考えたら、翼、日向、松山のトップ３の進路上で避けて通れない
雪村のタックルも制限掛かる前に上げたいんだが
早田の能力考えたらみんなドリブル60以上は確定な上に、日向は負け＝吹っ飛びのようなものだしね。
タックル５６じゃ能力が上で技持ちの相手は心許ない。あまりパスしない相手だってのが救い。
215 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 08:44:13 ID:???
金成に凌辱されてから変わってないからね強化フラグ立ってる次藤や佐野レベルでもやばいレベル
216 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 17:52:53 ID:???
確かに雪村のタックルは上げときたいな。あと達也もタックルあたりを鍛えておきたいな。
もう少し強化すれば、ＪＹでベンチ入りぐらいは狙えそうだし。
とはいえ制限が近い雪村を優先したほうがいいか。
217 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 21:06:27 ID:???
パスカットも弱いがまずタックルからだな
制限かかってからだと最悪上げられないからな。アイテム渡して助けよう
218 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 22:43:48 ID:???
>>207
乙ありがとうございます！
>>209
乙感謝です！
石田？「俺は石田じゃない……超石田だ！ この見事な金髪がその証！」
武井「いや、坊主頭だから分からねえよ！？」
>>210
宇津木「やはり忍者よりやはりナイトだな……今回のことでそれが良く分かったよ
>>210
感謝」
>>211
やす子「イエス！ アイアムっ！ ……で、『色気が足りない』とか判定表に書いてるのよォ！？」
>>大会中の育成に関して
その辺りの対応は千差万別ですからね
皆様がどのような育成方針をとられるか、試合中に誰が覚醒するか、私としてもどうなるかドキドキワクワクです
あ、それと制限が掛かってもフラグの回収に関する特訓は出来ます。ご安心を
というわけで今回の投下です
埋めネタの方は明日、明後日まで掛かりそうです（汗）
219 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 22:45:34 ID:4HZjkVVA
～練習後～
大前「ふぅ……みんなお疲れ様。俺の方はコーチに専念していたからそうでもないけど、みんな疲れただろう？」
浅村「いや、ホントにヘトヘトっスよ。うー、朝飯朝飯っ！」
モブ部員Ａ「いや、浅村先輩もよく飯食いに行く元気がありますね……」
モブ部員Ｂ「お、俺らなんて疲れ過ぎて気持ち悪くって……」
鳴紋中の部員たちは、スタメン組は辛うじて元気だが、それ以外は死屍累々といったところ。
とてもではないが、大会参加中のチームとは思えない。
比良山「ふむ。だが、厳しい練習を敢えて行った甲斐はあった様だぞ？」
菱野「……ですわね。何名か、ご自分の新しい可能性を発見された方がいらっしゃるようです」
大前「ん？ 菱野さん、何だか元気が無いね。どうかしたのかい？」
菱野「い、いえっ！ なんでもありませんわ！ ……そ、それで、練習の成果が見られた方は――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★ハードでタイトな練習の成果→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 「水守さんと末松さんが才能開花しましたわ！」
ハート → 「雪村さんと本多さんが何かを掴んだご様子です」
スペード → 「浅村さんと達也さんが何かを身につけた様ですわ」
クラブ → 「末松さんと水守さんに、練習の成果があったようですわ」
JOKER → 「本多さんが物凄く張り切っていられました！ それに触発されて雪村さんも――」 一体何が始まるんです！？
220 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:46:50 ID:???
★ハードでタイトな練習の成果→
ダイヤQ
=★
221 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:51:42 ID:???
>「本多さんが物凄く張り切っていられました！ それに触発されて雪村さんも――」 一体何が始まるんです！？
連続ダイスが始まるに決まっているじゃないですか
222 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 22:54:17 ID:4HZjkVVA
>>221
本多「待て！ 言いがかりは止せ！」
渡会「でも、お前と逆ジャイキリ常習犯の雪村の組み合わせじゃあ、そうと取られてもおかしくないぞ……」
★ハードでタイトな練習の成果→ ダイヤQ =★
ダイヤ → 「水守さんと末松さんが才能開花しましたわ！」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「おおっ！ ディフェンダー二人が一気にパワーアップしたのは大きいな！」
末松「ふっふっふ～っ……ＤＦに専念するつもりになって、猛特訓したのが功を奏したかな～？
後はパワーブロックの強化が完成したら～、鬼に金棒だぜ～っ！」
水守「昨日はほとんど出番が無かった分、これから頑張らないといけませんからね。後ろの方は、僕らに任せて下さい！」
※ 末松と水守の才能が開花し、全能力+1されました！ ※
大前「というわけで、全休日を使った練習は終わりだな。この後はみんな他校の偵察に向かったりしているようだけど、
俺はどうしようかな。南葛と東邦は俺たちと同じく昨日に一回戦を終えている。行くんならそれ以外のチームになるんだけど――」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
Ａ．準々決勝で当たるだろう強敵、ふらの中を観に行くぜ！
Ｂ．三回戦で当たると思われるダークホース、比良戸中を観に行くぜ！
Ｃ．もちろん、二回戦の相手で確定だろう花輪中だ！
Ｄ．もしかしたらコイツらが東邦を喰うかもしれない……明和東だ！
Ｅ．万が一の可能性でふらのを破ってくるかもしれない、南宇和だ！
Ｆ．……いや、待て。偵察よりも菱野さんの様子がおかしかったことが気に掛かる！
Ｇ．その他（自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください）
223 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:54:18 ID:???
中里捕まえる気なら自由行動で菱野さんから話を聞かないといけないようだな
224 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:55:48 ID:XLI9Op3c
F
中里のドタマにクリアボムをかまそうじゃないか
225 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:57:14 ID:Fw2+oEtU
Ｅ
226 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:57:30 ID:tkDk/VVA
Ｆ
227 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:58:31 ID:9booXRok
F
228 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:58:58 ID:jPR+Yk0+
Ｆ しばいたるで！
229 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 22:59:15 ID:NTFHABrI
E
230 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:01:04 ID:???
（このスレの？）石田が妙に人気があるなｗ
231 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:11:45 ID:???
（…言えない、実はＥとＦを間違って投票したなんて）
232 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:16:50 ID:???
中里忍法帳終幕大捕物帳が始まるだようだな。
くノ一枠も欲しいな。イージー？ ははっ、ないない……
233 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:18:00 ID:???
イージーの身体能力なら忍者の才能はありそう
似合うかどうかは別にして
234 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:18:12 ID:???
ドーモ、ナカサト=サン。
ノゾキスレイヤーです、ノゾキ【ﾋﾟｰ】すべし。
235 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 23:43:34 ID:???
>>230
石田「ふっ、俺も全国デビューを果たし、最早四国に留まらない日本のスターだからな！」
>>231
石田「なにィ！？」
>>232-233
やす子「何を仰る！ 心・技・体、そしてお色気！ 全てにおいて完璧よ！」
中里「……ここは沈黙が金でござろうか」
>>234
ゴウランガ！ なんという剣呑アトモスフィアか！ このままではスレがツキジめいた光景に変わってしまう！
おお、ブッダよ貴方は寝ておられるのですか！
>>Ｆ．……いや、待て。偵察よりも菱野さんの様子がおかしかったことが気に掛かる！
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
出かける前に、ぴたりと思いとどまる。
大前「いや、それよりも気に掛かることがある。練習の後の菱野さん、何だか妙に疲れ気味じゃなかったか？」
元々体力はあまり豊富ではない菱野ではあるが、その分体調の管理には十分以上に気を使っている。
そんな彼女が、朝練の直後とはいえ、人前に疲れた顔を晒すだろうか。
大前の経験から言えば、否である。
大前「もしかして、何か悩み事ととかあるのかもしれない。今の内に、話を聞いてみよう……」
… … …
というわけで、女子部屋までやってきた大前である。
ノックをした後、声を掛ける。
大前「菱野さん？ 入っていいかい？」
236 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 23:45:00 ID:???
菱野「……あ、はいっ！ 少々お待ち下さいませ！」
扉の向こうから、何やら片づける物音と共に、菱野の声が聞こえた。
しばらくの間、物音と監督の「何よォ、別に出しっぱなしでも良いじゃないのよォ」という文句に菱野の小言が重なって響く。
菱野「コホン……お待たせいたしました。ええっと、中で伺った方がよろしいお話ですか？」
大前「……うん。まあ、もしかしたら人に聞かれると良くない話かもしれないし（まさか監督と同室だから睡眠不足、ってオチ？）」
そんな事を考えながら部屋に入る。
中には、一升瓶とジャーキーの袋を抱えたままガルルル、と唸る飯地監督がいた。
菱野「申し訳ありません。手早く色々と片付けたのですが、どうしてもそれだけはお放しにならなくて……」
やす子「わ、渡さんぞォ！ 私の酒は誰にも渡さん！」
大前「く、苦労しているね、菱野さん……それで話なんだけどさ」
監督の醜態に目眩を感じるが、それは今に始まったことではない。強引に意識の外に追いやる。
ごほんと咳払いして話を切り出す。
大前「それで今朝のことなんだけど……妙に疲れていたみたいだけど、何かあった？」
菱野「あぅ。き、気付かれていらしたのですか？」
大前「うん。ちょっとボーっとしたり、返事につっかえていたみたいだから、妙だなと思って。
ひょっとして、何か悩み事とかある？」
単刀直入に聞くと、菱野はちょっと視線をそらして口元をもごもごさせる。どうやら、大分言い難い話題らしい。
菱野「え、えぇと、それが、そのぉ……な、何と言っていいやら……」
237 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 23:46:08 ID:???
大前「……もしかして、結構恥ずかしい話題？ その、男に言い難いって言うなら、席を外すから監督にも相談した方が良いよ？
そうでないなら、二人になれる場所で改めて聞くけど」
菱野「……いえ、お話ししますわ。監督にも知って頂いた方が良いと思いますし、出来れば大前さんにもご助力頂きたいので」
やす子「ん？ なになに？」
ようやく酒瓶とツマミを放した飯地が、身を乗り出す様にして会話に加わってくる。
その様子に二人して何とも言えない気分になった。
ともかく、菱野が切り出した悩みとは、
大前「はっ？ の、覗きが出たって！？」
やす子「マジなの、菱野ちゃん！？」
女子風呂覗き、である。
菱野「はい。昨日お風呂を使わせて頂いている時に、妙な悪寒を感じたのです。
それで気が付いたら、閉めていたはずの窓が開いていて……それだけなら、気の所為か何かだったんでしょうが――」
訝しく思った菱野は、念のため身体にタオルを巻いて、窓を調べてみたという。するとそこには、
菱野「――窓枠の外側に、真新しい赤いシミが出来ていましたの。指で触ると、ぬるっとして……」
大前「ま、まさかそれって……」
やす子「は、鼻血！？ 女子中学生のハダカを見ながら、興奮して鼻血を出してたっていうの！？」
菱野「きゃあっ！ い、言わないでくださいましーっ！」
思わず頭を抱えて縮こまる菱野。よっぽど気持ちの悪い思いをしたに違いない。
238 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:47:08 ID:???
わかった犯人は落田だｗ
239 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/27(水) 23:47:17 ID:4HZjkVVA
大前「ゆ、許せない……菱野さんのことを覗いた挙句、怖がらせるなんて！」
やす子「えーっと、私が入ったのが菱野ちゃんの後だから……時間帯がずれたら、私も覗かれていたかもしれないじゃない！？
こいつはメッチャ許せんよな～～～～～っ！？」
菱野の恋人として憤怒を感じる大前と、同姓として義憤を燃やす飯地監督。
二人の様子を恐々と伺いながら、菱野はポツリと漏らす。
菱野「そ、それで私……どうすればよいのでしょう？ こ、こんな目に遭ってしまうのは初めてでして、どうしていいか分からないです……」
大前「う……それは――」
覗きは犯罪なのだから、警察に通報しよう。そう言い掛けて大前は口を閉ざす。
もし通報したら、菱野は警察に被害届を出す際に、思い出したくも無い嫌な記憶を詳述しなければならなくなる。
そして担当する警官によっては、面と向かって微に入り細に入り聴取を受ける可能性もある。
そうなったら、より大きい精神的苦痛を与えてしまうことだろう。
大前（ど、どうしよう！？ 菱野さんが辛い思いをしなくて済んで、それでいて覗きを解決する手段は――）
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
Ａ．「よしっ！ 俺たちで犯人を捕まえよう！」
Ｂ．「旅館の人に掛けあって、しばらく男湯と女湯を逆にしてもらおう」
Ｃ．「……それでもやっぱり、警察に委ねた方が良いと思う」
Ｄ．その他（自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください）
240 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:47:57 ID:lqJLIZDE
A
ゆ゛る゛さ゛ん゛
241 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:48:12 ID:jPR+Yk0+
A
ゆ゛る゛さ゛ん゛
242 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:49:08 ID:9booXRok
A
243 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:49:28 ID:???
Ｄ …わかった！犯人は落田だ！
真実はいつも一つか二つ！
244 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:51:05 ID:???
大前とイージーに二人がかりでボッコされるのかｗ
245 ：
森崎名無しさん
：2012/06/27(水) 23:52:13 ID:???
囮の落田とカップルだと知ってる達也も引っ張りだそう
246 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:02:51 ID:???
止めはアンブッシュからの鳳翼天翔ですね、わかります
247 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:04:35 ID:???
>>246
アンブッシュで倒したら挨拶は省略して良いんだっけ
248 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:19:42 ID:???
自己紹介は断頭台で聞いてやろう
249 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:23:29 ID:???
アルゼンチンバックブリーカーとクリアボムのツープラトンが炸裂するｗ
250 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:25:29 ID:???
なんというマッポーめいた光景だろうか！ よもやスレにここまでヘッズが増えているとは！ コワイ！
>>Ａ．「よしっ！ 俺たちで犯人を捕まえよう！」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「……こうなったら、俺たちで犯人を捕まえましょうよ監督！」
菱野「えっ？」
大前「いいかい、菱野さん。警察に知られたら言いたくも無いことを色々聞かれるかもしれない。
それに大会へも何らかの影響がある可能性がある。そうなったら、菱野さんが被害者なのに割に合わないことが多過ぎる！
だったら俺たちで犯人をとっちめて、二度と菱野さんのことを覗けないようにするしかない！」
やす子「良く言ったわ、大前くん！ それでこそ男児の鑑、漢の生き様ァ！
それに菱野ちゃん。もし大事になったらこの件を他の部員にも説明しなくちゃいけなくなるわ！
そうなったら大前くんの言う通り、被害者の菱野ちゃんばっかりが損をしていることにっ！ こうなったら直々に制裁よ！」
大前「監督っ！」
やす子「応よ、大前くんっ！」
怒りに燃える大前と飯地監督は、グッと固い握手を交わし犯人捕縛への思いを確かめ合った。
極悪師弟タッグの結成である。
菱野「た、確かに……内々に処理するのがもっとも穏便な形でしょうね……でも、無理はしないでくださいね？
もしも犯人が抵抗して怪我をなさったりしたら、覗かれた以上に悲しいですから」
251 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:26:33 ID:???
やす子「ふっ、それは杞憂よ菱野ちゃん。私が鍛えた教え子が、軟弱な覗き魔程度に遅れを取るはずが無い！」
大前「そういうわけだ。安心してくれ菱野さん！ ……それで、どうやって犯人を捕まえようか？」
やす子「こういうのは、張り込みが常套手段よね。私と大前くんで、交互にお風呂の裏手を張るしか無いんじゃない？」
菱野「あ、それでしたら【張り込みは明日にお願いします】。犯人は私が視線を察した時に逃げましたから、二日連続は現れないでしょう。
とすると、出現する可能性が高いのは、一日置いた明日以降ですわ」
大前「成程……となると、明日の晩――【二回戦の後は張り込みに出かける必要がある】わけだな」
やす子「忘れないようにね、大前くん！」
菱野（……何だかんだで、お話を聞いて貰える前より気持ちが軽い。大前さんに察して戴けて、良かった……）
※ 二回戦の後に覗き魔対策の張り込みをすることを約束しました！ ※
※ 不安解消に協力したので、菱野の好感度が上がりました！ ※
252 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:27:37 ID:???
～二日目・夜～
比良山「うーむ、やはりふらの中は圧倒的だったな。まさか、あの小田があそこまでのＦＷになっていたとは」
浅村「俺は比良戸中を見て来たっスけど、どうにも妙な感じだったっス。試合自体は１－０で退屈に終わったんスけどね」
輝林「……花輪中、新たにサイドアタックからの戦術も身につけた様です。最後に決めるのはやはり双子ですが」
雪村「で、大前くんはどこ見に行ったの？」
大前「……か、監督たちと色々話してた」
続々と他校の情報を土産話に持ち帰ってくる仲間たちに、ちょっとばかり寂寥感を覚える大前だった。
大事な人の身に関わる話をしてきたので、その事に悔いは無いのだが、やはりサッカー関連の話題から乗り遅れるのは堪える。
雪村「ふーん。ま、どっちにしろ今の戦力なら勝てる相手ばかりだと思うよ。
監督と今後の方策を話すのに時間を使う、っていうのも間違いじゃないんじゃない？」
大前「うっ！ そ、そうだな！」
雪村の笑顔が眩しい。まさか女子風呂覗き対策について話し合っていた、などとは言えない。
本多「（ｶｷｶｷ）……っと。では、皆の話を総合するに――現状の得点・アシストランキングはこうなるな。
やれやれ。こういうのはマネージャーの仕事だと思ったんだが」
大前「……まあ、菱野さんにも色々あるんだよ。どれどれ？」
そう言いつつ、本多がメモしたランキングを見やる。
253 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:28:38 ID:???
大会得点ランキング（表記はメインキャラのみ）
３ゴール 大前、翼
２ゴール 反町、立花（政）、立花（和）、松山、小田（ふ）、
１ゴール 比良山、雪村、森崎、来生、井沢、長野、岩見、沢田、佐野
大会アシストランキング（表記はメインキャラのみ）
２アシスト 大前、長野、沢田、立花（政）、立花（和）、松山
１アシスト 宇津木、雪村、森崎、滝、小池
大前「ん？ ふらの中の連中、松山と小田しか載ってないぞ？ ヤツらのことだから、一回戦じゃもっと点取ってると思ったけど」
本多「ああ、他にもこまごまとした連中が得点したりアシストしていたが、瑣末なことだったからな」
大前「南宇和や明和東の選手も載ってないぞ？」
比良山「そいつらの試合は見に行ってないからじゃないか？」
→（表記はメインキャラのみ）
大前「……なんだろう。今、物凄く残酷な注釈があった気がする」
比良山「システムに深く突っ込むな。メタ時空に送られるぞ？」
浅村「ひ、比良山さんは何を言ってるんスか？」
とにかく、そういうことである。
254 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:29:41 ID:Mcxtm986
… … …
大前「というわけで、夜になったな。明日は二回戦だ。これからは毎日が試合で、忙しくなるぞ。
チームの強化も、手早く行っておかないとな。二回戦の後は菱野さんや監督と約束があるから、今の内に特訓なんかしておいた方が良いな。
全体練習の後で疲れているだろうけど……みんな、全国のレベルの高さを肌で感じて、パワーアップの必要性は感じているはず。
遠慮なく誘おう！ さて、今回はどうする？」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
Ａ．誰かと話す（対象も併記してください）
Ｂ．一人で特訓だ！
Ｃ．誰かと二人で特訓だ！（対象も併記してください）
Ｄ．疲れているし、さっさと寝よう
Ｅ．久々に瞑想でもしてみるか
Ｆ．その他（自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください）
255 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:30:19 ID:R6kr65Tc
Ｃ 雪村
256 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:30:32 ID:XJ4bkgf6
C
257 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:30:35 ID:veV22YZk
C 雪村
258 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:30:50 ID:HaFCoCJQ
Ｃ 宇津木
259 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:31:13 ID:NG3S8Lsw
Ｃ雪村
260 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:32:31 ID:XJ4bkgf6
Ｃ 雪村
こっちにします
261 ：
森崎名無しさん
：2012/06/28(木) 00:37:18 ID:???
アイテム貸してやるからキリキリ成長せんかい
262 ：
キャプテンEDIT
◆EUWFb5QXUg
：2012/06/28(木) 00:40:43 ID:???
>>Ｃ．誰かと二人で特訓だ！
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「雪村。朝の練習や偵察で、今日は色々あったけど……まだ体力は残っているか？」
雪村「……うん。正直、まだちょっと動き足りなくらい。付き合ってくれるの？」
大前「ああ。それじゃあ行くか」
そう言い、雪村を連れ出す大前。チームメイトたちが二人の背に目を向けて送り出す。
本多「あの二人も、熱心なことだな」
比良山「……多分、現状に一番満足しない思いを抱いているのは、雪村だろうな」
渡会「一年の頃は大前より上手くて、二年からはライバルで、今年は……そりゃあ今の実力には飽き足らねえだろうよ」
落田「ふっ。雪村も大変だな。まあ、天才の俺には関係無いことではあるが――」
国岡「はいはい、ワロスワロス」
… … …
雪村「さて、それじゃあ何を練習しようか？」
大前「そうだな、今のところ俺の能力は――」
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