キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 23:11:09 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1379590471/

☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
  過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

妖怪の山FCとの試合は、反町一行の愛の力による覚醒、椛のスーパープレー(ヨーヨーの)、
雛の的確なパスカル潰し、そして――我らが射命丸文の後半の復調によって大きく盛り上がるも、
最終的にはにとりがボロボロになった事で守備は決壊。4−2の大差でルナティックスの勝利となった。
(鈴仙はなんか最大ガッツ減らしたり反則したりしてた)
そんな中、試合終了後、悩みを見せる中山さんがわさビーフに導かれて姿をくらましてしまう。
慌てる鈴仙だったが、今度は紅魔館のメイド長・十六夜咲夜が現れて永琳と会談。
そして、永琳から告げられたのは―――名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合の決定!
果たして鈴仙は、そして中山達は――真の一流の壁を超えられるのか!?

578 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 19:17:51 ID:???
狸と狐の変化に尻尾を隠せないそうだけど、本人が化けてるとも限らんか。
というか波長で見破る方法あったんじゃ…にとりも見破ってたし。

579 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 21:15:28 ID:???
そこはほら、尻尾も消せる程のおばあちゃんだし…
まあ言動も真似ようとして普段どういう呼び方してるかという
基本中の基本ををポカするのも年のせいだろうけど…

580 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/31(木) 23:06:11 ID:zbh5acm6
こんばんは。少しずつ更新します。
>>578
原作的に考えて、尻尾は隠せるのではないかと思います。
波長で見破るのは完全に失念してましたね…。
自由選択肢で選ばれてたら、有利になっていたかもしれません。
>>579
呼び方については、敢えて解りやすいようにしました。ですが、最適解はA以外だったりします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:私の事を『ウドンゲ』と呼ばない所よ!

鈴仙「偽者さん! あんたは壮大な間違いを一つ犯している。
それは――師匠は私の事をいつも「ウドンゲ」と言っているわ! 鈴仙だなんて、滅多に呼ばないもの!」

鈴仙の指摘。それは永琳の鈴仙に対する呼び方だった。
普段は鈴仙の事を彼女が付けた名前――即ち優曇華と呼ぶ永琳が、
特に何か事情が無いにも関わらず『鈴仙』と呼んでいる。
これこそが最大の矛盾。そう考えて鈴仙は偽永琳を得意げに糾弾するのだが…。

永琳?「……あら、良いじゃない。 私が偶には貴女を別な風に呼んだって。
それだけで貴女は私を偽者扱いするの? 確かに、様々な証拠の一つには
成りえるでしょうけど、決定的ではないと思うわ」

鈴仙が思う程、偽永琳の余裕は崩せなかった。
全くの別人の名前を呼んだ訳でもない、ただそう言いたい気分だったからだ――。
当然、その怪しさは極まりないが、偽永琳の言う通り、それは明らかにおかしいとまでは
断言しきれなかった。

581 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/31(木) 23:07:11 ID:zbh5acm6
中山「(……とはいえ、決定的で無いだけでかなり怪しい。 これはもう限りなく黒に近い白だ。
このままでも充分に彼女の矛盾を暴いて行けそうと思うが、果たして鈴仙さんはどう出るか…)」

鈴仙「(むむむ……。 この余裕とか、口が立つ所とかは師匠そのものなのよね…。
――偽者なのは間違いなさそうとしても、出来る事ならもう少し切り崩したいのだけれど…。
波長的にも、師匠なようで、師匠じゃない感じって言うか――。でも、それを言ったって論理的では無いものねぇ…)」

A:いや。永琳が偽なのは間違いなさそうだ。 ここは先制攻撃を仕掛ける!
B:ここはもう少し、相手の論理を切り崩して精神的な揺らぎを突く!
C:その他 自由選択枠

先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

582 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:13:12 ID:1c0OPbog
B

583 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:13:22 ID:dAXfW/E2
B
逆転鈴仙2

584 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:17:50 ID:rSlI5cMA
B

585 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:17:53 ID:AAIPlL7E
B

586 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/31(木) 23:24:38 ID:zbh5acm6
B:ここはもう少し、相手の論理を切り崩して精神的な揺らぎを突く!

鈴仙「そ――それは貴女の言うとおり、証拠の一つであるだけよ!」

永琳?「あら…? 墓穴を掘らないと良いのだけれど?」

鈴仙はここで、更に矛盾点を指摘し偽永琳を追い詰める事を画策する。
大声でまくし立てながらも、不安がひしひしと伝わってくる鈴仙の様子を見ると、
中山はおろか、当の偽永琳すらも心配をせざるを得ないのであるが…。

鈴仙「(もう一回。 師匠の人となりを考え直すのよ…! そうすれば、おのずと矛盾点は見えてくる筈!
そう。 その矛盾点とは――!)」

×:私の事を『ウドンゲ』と呼ばない所よ!
B:私は看護師じゃない! 薬師見習いよ!
C:姫様がご飯を作る? そんな事有り得ないわ!
D:師匠が外出? そんな事、今まで殆ど無かったわ!
E:師匠が姫様と別行動だなんて、有り得ないわ!
F:師匠は私に対してもっと優しいわ!
G:師匠はメイド服マニアなのよ! 緊急手術の前にメイド服を着せるに決まっているわ!
H:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*スピーディに2票決とします。

587 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:24:52 ID:1c0OPbog
C

588 :森崎名無しさん:2013/10/31(木) 23:28:23 ID:AAIPlL7E
C

589 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/01(金) 00:00:25 ID:FE6Ud2s6
C:姫様がご飯を作る? そんな事有り得ないわ!

鈴仙「駄目ね。 貴女はウチの姫様をちっとも分かっていない!
――姫様が、ご飯を作って待ってるって言ってたけど!
姫様は超が付くほどのめんどくさがり屋なのよ! そんな事、する訳が無いわ!」

鈴仙は、次におかしいと感じた点――即ち、「輝夜がご飯を作る」という偽永琳の発言に注目した。
鈴仙の知る輝夜は、飯支度のような姫らしからぬ作業を全く嫌う。
それに、いくら鈴仙が留守だったとしてもウサギ達が居るのだ。
それにも関わらず輝夜がご飯を作る事など、天地がひっくり返っても有り得ない。
――と、考えて自信満々に発言したにも関わらず…

永琳?「……姫様が、どうしても自分で作るって言って聞かなかったのよ。
分かるでしょ? 姫はとても気紛れな御方だから」

鈴仙「そ、それでも今日に限ってそんな訳が――」

永琳?「うどんげ」

偽永琳は鈴仙を窘めるように、その発言をも否定する。
何時もと違うイントネーションで鈴仙を呼ぶのが、何となく気に入らなかった。

永琳?「――それじゃあダメね。 さっきの発言と程度が一緒だもの。
幾ら可能性が低い事があったとしても、限りなく低いだけであって。
その可能性を完全に否定する事なんて出来ないでしょう?
選ぶなら、もっと私がやらないような事を、真剣に考えなくっちゃ。
それこそ、漠然としたイメージでも慣習でも無く、八意永琳という人物がまず行わない事であろう事をね」

590 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/01(金) 00:01:27 ID:FE6Ud2s6
鈴仙「ぐっ…(し、真剣に考えてるんだけど……!)」

鈴仙の推理は、確かに間違ってはいなかったものの――
彼女にとっては、先ほどの指摘と同じく致命的ではなかった。

中山「――もう駄目だ、鈴仙さん。 このままでははぐらかされるだけだ!」

そして、ここまで論をこじらせてしまうと論破の芽は無い。
精神的な揺さぶりは不可能、しかし永琳の疑わしさは甚だしい。
そうした状況の中、鈴仙達が取れる最善の手は――。

鈴仙「ええ。 中山さんの言う通り。 ―――ここは、貴女を一旦倒した方が早いわ!」

永琳?「……無様ね、うどんげ。 でも、まあ良いわ。 死ぬ前にこの私の力――とくと目に焼き付けておきなさい!」

聴衆「―――――――」

591 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/01(金) 00:02:33 ID:FE6Ud2s6
――文字通りの、正面衝突だった。
無言の聴衆が見守る中、果たして勝負の行方は…?

先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★永琳?→戦闘力 7 + ( ! card )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【永琳?】
≧2→ 勝利! 永琳? が正体を現す!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 鈴仙、謎の力で永琳?にボコられる。
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
永琳?のマークがダイヤの時、「爆宙ハヤブサ(+3)」が発動します。
永琳?のマークがハートの時、「アマテラスディバイス(+2)」が発動します。
永琳?のマークがスペードの時、「皆既日食法(+1)」が発動します。
永琳?の数値がA〜6の時、「現世の神」が発動して鈴仙の強制勝利となります。

592 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:02:55 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード4 )+( ハート3 )=★

593 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:03:10 ID:???
★永琳?→戦闘力 7 + ( クラブ3 )=★

594 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:06:24 ID:???
まさかメイド服マニアにYESと言わせるのが正解なのか?

595 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:07:55 ID:???
Bじゃないの?

596 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:13:21 ID:???
薬師の弟子なのにそこを間違えるということは
自分の職業を忘れてるって絶対ありえないことだし

597 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/01(金) 00:25:08 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
ちなみに推理パートの正解選択肢(最適選択肢)はかなり難しかったかもしれませんが。
E:師匠が姫様と別行動だなんて、有り得ないわ!
でした。

根拠としては、>>572にて、
>鈴仙は永琳について想いを馳せる。
 常に冷静で論理的であり、永遠亭の頭脳・月の頭脳とまで呼ばれるその聡明さ。
 輝夜を溺愛している反面、他者には若干引いたような節がある一方で、
 鈴仙には常に厳格。 しかし、それでも鈴仙をここまで導いてくれた恩人でもある。

と、ある部分の【輝夜を溺愛している】という点が該当部分でして、
輝夜を溺愛している永琳が、そう易々(鈴仙達を迎えに行くため)輝夜を永遠亭に置いていく事は、
他の選択肢の中では一番有り得ないだろう……という風な矛盾の突き方が、
最も有力に永琳?を追い詰められる内容として妥当ではないか、と考えておりました。
(一方、G以外の選択肢も間違いでは無いため、決して不利な判定にはなりません)

少し意地悪というか捻り過ぎたかもしれませんし、
恐らく煮詰めて考えて頂ければCや他の選択肢だって正解だろう…
と思われる事もあるかもしれません。それについては作者の構成力不足です。

>>596さんの仰る所もそうなのですが、
鈴仙は名目的には薬師の弟子であっても、実際は永琳の下で看護師や助手的な役割を
行う事も多いかと思われますので、やや苦しいですが偽永琳はそう言った切り口で
はぐらかして来るのではないかと思います。(それでも言い訳として苦しいのは確かなので正解ではあります)

かなり難しく&意地悪にしましたが、別にGやH以外を選んで頂ければその時点でほぼクリアとしましたので、
全くのペナルティはありません。100点の回答か120点の回答だったかの違い。
コース自体はクリアしたけど、ボーナスチャンスは惜しくも逃した…程度のものだと思って頂ければ幸いです。

少し長くなってしまいましたが、今日の更新はここまでにしようと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。

598 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 00:57:57 ID:???
乙でした

輝夜の選択肢は明らかすぎて輝夜の方からそうしろと言われた、というのを予想していたが
まさか料理の方で使われるとは…こっちならさせろと言われても
実害の可能性があるから永琳なら絶対やらせないと思ったが、どうやら考えすぎたようだ

599 :森崎名無しさん:2013/11/01(金) 23:41:50 ID:???
ジ○リ最新作 てるよ姫の物語

主演 てるよ
友情出演 アモロ ブルノ ジュスト メオン ワチャラポン他多数

600 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 01:16:04 ID:???
超過保護の師匠が姫様に包丁を握らすなんて……!!とはおもった

601 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 04:16:25 ID:???
料理を作って待ってるってそれ毒見ですよね…(震え声)

602 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:22:22 ID:i0dwUgAk
こんにちは、昨日は何もアナウンスが無く申し訳ございません。
仕事帰りが遅かったのと、やや体調不良で寝込んでしまっておりました。
今日は少し元気になりましたし、モチベーションも高いですので更新を再開していきますが、
いつも以上に低速進行かつ終了時刻が早くなると思います。ご了承ください。

>>598,>>600
>>598さん、乙をありがとうございます。
色々考えてみると、確かに料理も当てはまりそうですね…。
選択肢をもうひとつ挟むか、Cも正解!…という風にしても良かったかもです。
(ただ、正解ボーナスが>>591での永琳?戦のカットでして、結果的に勝利に終わっている以上は
あまり関係ありませんので、このまま進ませて頂きます。 ご了承ください)
>>599
カグヤファン「映 画 化 決 定」輝夜「やめテ!?」
真面目な話、今後埋めネタ等で書いたら面白そうな題材ですねw
>>601
輝夜は多分要領は良いと思いますので、料理も作れば上手いんじゃないかと妄想してますが、
クラブAとかだったら鈴仙が輝夜作の宇宙的料理を強制味見…みたいな展開は充分に有り得ると思いますw

603 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:23:22 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード4 )+( ハート3 )=13★
★永琳?→戦闘力 7 + ( クラブ3 )=★(*現世の神が発動し鈴仙の強制勝利)
≧2→ 勝利! 永琳? が正体を現す!

永琳「さあ、これはどうz…どうかしら?」

ババババババババ……!

戦闘開始直後、永琳は細菌のようにゆっくりと這い、
鈴仙の動きを制約する無数の弾幕を討ち放つ。
その弾幕の様子は、鈴仙の知る永琳の弾幕そのものであり、明らかに格上。
鈴仙は防戦を強いられるのだが―――。

バシュウン! 

鈴仙「うひゃあっ!? ……って、あら?」

対戦途中、鈴仙は永琳?の弾幕に被弾してしまった――筈なのだが、
何故か鈴仙の服には傷一つも無く、それどころか弾が当たった感触も無い。
不審に思った鈴仙がふとブラウスの被弾箇所をチラリと見ると…。

鈴仙「(……これは、木の葉?)」

――そこには、八意永琳の禍々しいまでの魔力が込められた弾では無く、
その辺の木々に生い茂るような、何の変哲もない木の葉が付着しているだけだった。
そして、鈴仙がそのカラクリに不信感を持ったとほぼ同時に、
永琳?はもはや本人とは思えぬ程の下品な笑いの仕草を見せて―――。

永琳?「ぷくく…もう限界じゃな。 どりゃあっ!」

ブウウン…! バシュウウウウン!!

604 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:24:25 ID:i0dwUgAk
逃げ場の無いまでの大小様々な弾幕が、永琳の中心に展開される。
しかしその全てがやはり木の葉で出来ており、その大いなる木の葉散らしの後に――。

パラ…パラパラ……

マミゾウ「ふぉっふぉっ…。 中々のお笑いじゃったぞ、月の玉兎よ」

鈴仙「あ…貴女は――マミゾウさんっ!?」

偽の夕日、偽の聴衆と同時に、偽永琳はその正体を現す。
とっくに月光の眩しい夜となっていた草原と、数えきれないまでの妖怪狸達をバックにカッカと笑う一人の少女。
その正体は、鈴仙も良く顔を知る人物であり、一度はサッカーの対戦をした事もある。
若い――ともすれば幼いとまで描写出来るような容姿とは非常に不釣り合いな、
老獪な雰囲気を漂わせているその少女は、二ツ岩マミゾウ。命蓮寺に居住する、狸妖怪の総大将であった。

マミゾウ「お主は面白いヤツじゃて」

まるで旧来の友人に話しかけるかのように馴れ馴れしく鈴仙に語りかけるマミゾウ。
その様子には恐ろしいまで敵意が無かった。

マミゾウ「口では勇敢な態度をとりながら、お主のその動き、顔、そして戦い方。
その全てには常に僅かな保身が隠せておらぬ。
勇気無き自分を奮い立たせる、もう一人の自分――。 儂には、そんな姿がとても滑稽に映ったよ」

鈴仙「………!」

長年の経験から、鈴仙という人物の本質を極めて高い精度で見透かそうとしている
そのマミゾウの恐ろしさに、鈴仙は一時戦慄するが……マミゾウの話の本題はそこではなかった。

605 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:25:42 ID:i0dwUgAk
マミゾウ「――ま、それはさておき。 儂の言いたい事はそんなもんではない。
……とりあえず聞いておくが。 お主は、今の人里の争いの原因は何だと思う?」

鈴仙「えっ? えっと、それは……。 度重なる天変地異とかで、人里に閉塞感が漂っているのが原因なのでは?」

鈴仙は、マミゾウからの思わぬ問いかけに対して…かつて慧音が語ってみせた内容を答える。
しかし、その答えはマミゾウにとっては望むものではなかったようで、明らかに退屈そうなそぶりを鈴仙に対して見せる。

マミゾウ「――ふむ。 どうやらお主は完全に無関係のまま、この騒動に紛れこみ…。
そして、人気を得てしまったようじゃな。 …つまらん」

鈴仙「――むっ。 別に私、面白がられる為に貴女とは会話を……!」

明白に失礼な態度を取るマミゾウ。
永琳や輝夜ならばともかく、完全なる部外者にまでこうもぞんざいな扱いは受けたくないと
鈴仙は反抗しかけるが――。

バシュウウッ!

マミゾウ「―――それならば、いっちょこの儂が。 詰まるように揉んでやろうかの!」

606 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 18:26:51 ID:i0dwUgAk
マミゾウは会話を切り上げ、本気の状態で、鈴仙に対して再び対戦を挑もうとしていた。
幻想郷の二ツ岩。実力としても妖怪の格としても圧倒的に格上な鈴仙は、果たして――?

先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ! card ) + ( ! dice/2 )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【マミゾウ】
≧5→完勝! 鈴仙、兎の優位性を狸に叩き込む!
≧2→ 勝利! 鈴仙、辛くも変幻自在の攻撃を制する!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 マミゾウ、ここは大妖怪としての意地を見せる!
≦5→完敗…。 鈴仙、何時の間にかマミゾウさんの手下になってる!?
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
マミゾウのマークがダイヤの時、「八百八狸囃子(+5)」が発動します。
マミゾウのマークがハートの時、「百鬼妖怪の門(+3)」が発動します。
マミゾウのマークがスペードの時、「妖怪アミキリ変化(+2)」が発動します。
マミゾウのマークがJOKER・クラブAの時、「てぃろ・ふぃなーれ」が発動し、鈴仙は強制敗北となりますが…?
マミゾウの敗北・完敗時のマークと敵マークが一致時、「元祖変わり身の術」が発動し、強制的に引き分けとなります。

607 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 18:27:24 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ4 )+( クラブ2 )=★

608 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 18:27:42 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハート10 )+( ハート4 )=★

609 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 18:28:48 ID:???
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブQ ) + ( 2 /2 )=★

610 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 18:43:05 ID:???
クラブのダイスとか流石とし言い様がない。
…そういえば、マミゾウも引きが酷かったな。地獄姉妹編?

611 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 19:49:31 ID:???
そんなにたぬ耳たぬ尻尾が欲しいのか

612 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 21:43:10 ID:i0dwUgAk
>>610
結構勝率高いと思ったんですが、ダイス引きばっかりですね、うどんちゃん…。
前の試合でのマミゾウさんは、必殺ワンツーがピンゾロだったりしましたが、
それ以外は実力通りorチームとして厄引きって感じと作者は思っているので、地獄姉妹編は(今のところ)ないですね。
>>611
某スレ様ではエルフ耳鈴仙とかあったの思い出しました。

★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ4 )+( クラブ2 )=12★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブQ ) + ( 2 /2 )+(狂気の瞳-2)=18★
≦5→完敗…。 鈴仙、何時の間にかマミゾウさんの手下になってる!?

余裕綽々、傲岸不遜な様子を崩さず、しかしマミゾウの弾幕は油断が全く無かった。
犬、猫、鳥、蛙……様々な動物を象った見た目も楽しい弾幕は熾烈に鈴仙の逃げ場所を封じて行き――。

マミゾウ「(なんじゃ、この程度か。 これならスペルカードや手下を使うまでもないのう)」

鈴仙「(お――追い詰められた…!)」

鈴仙は、地面に張り付かざるを得ない状態にまで追い詰められる。
その周囲には無数の動物弾幕が獲物を狩り取るその瞬間を待つかの如く静かに揺らめいており、
彼らを指導するマミゾウは、妙な親しさを持った笑みすら無くし、興味なさげに狩りの対象――鈴仙を見据える。

鈴仙「(けれど、相手…マミゾウさんは絶対に油断をしている! だったら……!)
――この私の…狂気の瞳を忘れて貰っては困るわ!」

ギインッ!

マミゾウ「!?」

しかし、鈴仙とてこれで諦める程の弱い精神は持ち合わせていなかった。
鈴仙は相手の油断を利用して、狂気の瞳を真っ直ぐに向け、マミゾウの平衡感覚を狂わせる。
鈴仙を直視していた事が裏目に出たのか、マミゾウはよろりと空中から転がり落ちそうになり…

613 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 21:44:12 ID:i0dwUgAk
鈴仙「――よし、チャンスよ!」

統率の失われた弾幕を掻い潜り、マミゾウの喉元を狙って狂気の弾丸を撃ち込まんと飛びこむ。しかし―――。

マミゾウ「――阿呆が。 視野が狭すぎるぞ」

バシュウウン! ババババババッ!!!

鈴仙「きゃ、きゃああああああっ!?」

それはマミゾウの仕掛けた罠。倒れ込むフリをする事で、狂気の瞳の影響を最小限に留めた上で、
敢えて隙が生じたかのように弾幕の隙間を開いていた。
そう、鈴仙が好機とみなしてその隙間へと飛びこんでくれるように。

マミゾウ「これだけの弾がありながら、儂に向かって都合よく掻い潜れるだけのスペースが都合よく出来ると思うてか?
――そうとすれば、まだまだ若輩よ、お主」

決して低い威力でないマミゾウの弾幕をノーガードで食らった事により、
鈴仙はバタリと地面に大の字に倒れ込む。
マミゾウは説教じみた口調でツカツカと鈴仙に近寄って――。

マミゾウ「この一件について情報が欲しいのなら、まずは儂を倒せるまでの
運と実力を身につけてからにすることじゃな。 でなければ、付け焼刃の人気すら取れんじゃろうて。
―――ま、今日の所は……敗北の証としてこうさせて貰うぞい」

どろんっ!

鈴仙(狸耳)「う、う〜ん…どうして……? 私は最強になったんじゃなかったの…?」

悪夢にうなされる鈴仙の兎耳を狸耳にすり替え、ついでに髪の毛の色も狸耳に合うブラウンとなる。
その姿は、それはそれで素朴な愛らしさはあったものの……これでは完全にマミゾウ軍団の一員です、
といった感じであり、誇り高き月の玉兎とは滅法かけ離れた存在となってしまっていた。

614 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 21:47:07 ID:i0dwUgAk
しかし―――今日の鈴仙は、ここで終了ではなかった。

鈴仙(狸耳)「――はっ!? って、私はまだまだやれるのよ!?」

先ほど魔理沙から貰ったエクステンドアイテムが、鈴仙の気力を再び蘇らせる。(耳と髪の毛は相変わらずだけど)

マミゾウ「――おや、リベンジかの? …最近の若い者はそうでなくてはな!」

鈴仙(狸耳)「――そうして余裕ぶっていられるのも、今の内なんだからねっ!?」

中山「(大丈夫かな……)」(←タヌキと一緒に観戦中)

そうしてリベンジを図る鈴仙(狸耳)。これで負ければ、玉兎のプライド的にも彼女に未来は無い。
鈴仙は、再びマミゾウに向かっていった。

615 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 21:48:09 ID:i0dwUgAk
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ! card ) + ( ! dice/2 )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【マミゾウ】
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)
≧2→ 勝利! 鈴仙、マミゾウに元の姿に戻して貰える!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 マミゾウ、やっぱり大妖怪としての意地を見せる!
≦5→完敗…。 鈴仙、薄幸の狸少女として余生を過ごす!(多分うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
マミゾウのマークがダイヤの時、「八百八狸囃子(+5)」が発動します。
マミゾウのマークがハートの時、「百鬼妖怪の門(+3)」が発動します。
マミゾウのマークがスペードの時、「妖怪アミキリ変化(+2)」が発動します。
マミゾウのマークがJOKER・クラブAの時、「てぃろ・ふぃなーれ」が発動し、鈴仙は強制敗北となりますが…?
マミゾウの敗北・完敗時のマークと敵マークが一致時、「元祖変わり身の術」が発動し、強制的に引き分けとなります。

*鈴仙がエクステンドアイテムを消費しました。

616 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 21:48:36 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブQ )+( ダイヤ8 )=★

617 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 21:48:49 ID:???
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブ4 ) + ( 1 /2 )=★

618 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 22:05:07 ID:???
なぜ仲良くカード交換し合うし

619 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 22:53:49 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブQ )+( ダイヤ8 )=26★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブ4 ) + ( 1 /2 )+(狂気の瞳-2)=10★
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)

鈴仙(狸耳)「さあ、行くわよ! ……って、アレ? 私の髪が茶色いよ!?」

中山(観戦中)「つ、ついでに耳も狸になってるぞ、鈴仙さん!?」

鈴仙(狸耳)「そ、そんなバカな……(さわさわ)……ほ、ホントだ!?」

マミゾウ「プクク…そんな姿もお似合いじゃぞ?」

マミゾウとしては、一種の冗談のつもりで鈴仙にイタズラを仕込んだつもりだったが…。

鈴仙(狸耳)「マミゾウさんっ! これは……許されないわ!」

バシュウッ! バババババッ!!

マミゾウ「は……早いじゃとッ!?」

鈴仙は目にも止まらぬ速さで、大きく跳躍し…
マミゾウに向かって、先ほどのそれと同程度の密度・威力の弾幕の嵐を放つ。
それはスペルカードでも、通常弾幕でもなく――ただ、純粋に相手を攻撃するための凶器。

鈴仙(狸耳)「耳は……女の命なのよ〜!?」

マミゾウ「そ――それを言うなら『髪は女の命じゃろうて…』って、あ〜れ〜!?」

ピチューン!

その全力以上の攻撃に――流石のマミゾウも、降参せざるを得ないのだった。

620 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 22:58:12 ID:i0dwUgAk
鈴仙(兎耳)「全く……。 この耳、気に入ってるとかじゃなくて、私のアイデンティティなんですよ!」

マミゾウ「はっは…すまんのう。 儂とした事が、少々大人気なかったかもしれん」

そして、夜の草原にて鈴仙(ちゃんと兎耳に戻して貰った)とマミゾウ、中山の三者が立ちつくす。
(聴衆の化け狸達は、何時の間にかどこかへ行ってしまっていた)

マミゾウ「――さて。 今のでお主の能力については充分に認めざるを得ん、という事は分かったのじゃが…」

鈴仙「――ええっ、また何かあるんですか?」

マミゾウ「ああ、いや…。 そう言う事ではないんじゃが。 その前に確認しておこうと思ってな。
『げーむ的な都合』として、何となく今の内に言っといた方が良いとお告げがあってのぅ…」

鈴仙「は、はぁ…(師匠もだったけど、この人もメタというか良く分からない発言が好きなのかしら…?)」

マミゾウ「つまり。 お主ら、『今日は一旦帰って準備を整えるか? それとも、このまま最後まで突っ込んで行くか?』
――という事を聞きたいのじゃよ。 というのは、あまりに大敗しない限りは大丈夫とは思うが、このままの装備で行ったら、
運が悪いと多少の損失を被るかもしれん。 じゃから、お主らに考える猶予を与えたく思っての」

鈴仙「な、なるほど…。 (うーん、どうしようかしら? リスクを承知で突っ込むか、時間はかかるけどより万端な状態で
行くかを選べるのだとしたら、ここは――)」

A:いえ、このまま行きます!
B:それなら、今日は一旦帰ります!
C:その他 自由選択枠

先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

621 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 22:58:39 ID:???
元祖変わり身の術は?

622 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:02:07 ID:i0dwUgAk
>>621
うわっとすみません、忘れてました!
>>619→>620を修正して投下し直しますので、もう少々お待ち下さい。

623 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:08:01 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブQ )+( ダイヤ8 )=26★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブ4 ) + ( 1 /2 )+(狂気の瞳-2)=10★
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)

鈴仙(狸耳)「さあ、行くわよ! ……って、アレ? 私の髪が茶色いよ!?」

中山(観戦中)「つ、ついでに耳も狸になってるぞ、鈴仙さん!?」

鈴仙(狸耳)「そ、そんなバカな……(さわさわ)……ほ、ホントだ!?」

マミゾウ「プクク…そんな姿もお似合いじゃぞ?」

マミゾウとしては、一種の冗談のつもりで鈴仙にイタズラを仕込んだつもりだったが…。

鈴仙(狸耳)「マミゾウさんっ! これは……許されないわ!」

バシュウッ! バババババッ!!

マミゾウ「は……早いじゃとッ!?」

鈴仙は目にも止まらぬ速さで、大きく跳躍し…
マミゾウに向かって、先ほどのそれと同程度の密度・威力の弾幕の嵐を放つ。
それはスペルカードでも、通常弾幕でもなく――ただ、純粋に相手を攻撃するための凶器。

鈴仙(狸耳)「耳は……女の命なのよ〜!?」

マミゾウ「そ――それを言うなら『髪は女の命じゃろうて…』って、あ〜れ〜!?」

ピチューン!

中山「や、やったか!?」

624 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:11:02 ID:i0dwUgAk
そのあまりの物量に押しつぶされた形となったマミゾウの様子を見て、
中山は堪らず勝利を確信してしまい、小さく声を立てる。
しかし、二ツ岩マミゾウとて単純な油断で敗北する程脆い妖怪ではない。

鈴仙「いえ、まだよ……! 今のはきっと、フェイク!」

戦闘経験が長く、敵の殺気を感じ取るセンスに長ける鈴仙は、
まだマミゾウの殺気が消えていない事を悟っていた。
妖怪狸の長なのだ、自分とそこら辺の木の枝とをすり替えるくらいのトリックなど容易であろう。

マミゾウ「ふむ…。 最低限の戦闘センスはあるようじゃな。 じゃが、これは戦争程楽じゃないぞい!」

バシュウウン!!

マミゾウは、夜の月影より這い出でて鈴仙に再び襲いかかる。
鈴仙は、月明かりに照らされながら敵を仕留めんと再び妖力の弾を籠めた。

625 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:12:04 ID:i0dwUgAk
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ! card ) + ( ! dice/2 )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【マミゾウ】
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)
≧2→ 勝利! 鈴仙、マミゾウに元の姿に戻して貰える!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 マミゾウ、やっぱり大妖怪としての意地を見せる!
≦5→完敗…。 鈴仙、薄幸の狸少女として余生を過ごす!(多分うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
マミゾウのマークがダイヤの時、「八百八狸囃子(+5)」が発動します。
マミゾウのマークがハートの時、「百鬼妖怪の門(+3)」が発動します。
マミゾウのマークがスペードの時、「妖怪アミキリ変化(+2)」が発動します。
マミゾウのマークがJOKER・クラブAの時、「てぃろ・ふぃなーれ」が発動し、鈴仙は強制敗北となりますが…?
マミゾウの敗北・完敗時のマークと敵マークが一致時、「元祖変わり身の術」が発動し、強制的に引き分けとなります。

626 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:12:36 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ2 )+( ダイヤK )=★

627 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:13:02 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード6 )+( JOKER )=★

628 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:13:05 ID:???
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ダイヤ2 ) + ( 6 /2 )=★

629 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:22:15 ID:???
完勝に一足りないとは運が無いな。

630 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:40:18 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ2 )+( ダイヤK )=21★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ダイヤ2 ) + ( 6 /2 )+(八百八狸囃子+5)=17★
≧2→ 勝利! 鈴仙、マミゾウに元の姿に戻して貰える!

マミゾウ「(こうなると、長期戦では儂が不利じゃな)」

マミゾウは強大な力を持った大妖怪だが――最近は年のせいか、
長期の戦いになるとその集中力に支障が出るのを自覚していた。
そのため、ここは大技で攻めるしかない。そう彼女は判断し――。

マミゾウ「――さて、それではもう一度お寝んねしてもらおうかの!
行くぞ、まい・すてでぃ!!」

バシュウン! ババババババッ!!

中山「ちょ…聴衆の狸達が飛んだ!?」

マミゾウは号令一つで聴衆に化けていた狸達を規則正しく集合させ、
そこから弾幕のように鈴仙に際限無くぶつけて行く。

鈴仙「くっ……!?」

回避する事すらままならぬ猛攻。先ほどの弾幕以上の威力を持った
一撃一撃が鈴仙の上半身にぶつかり、痛みと妖力の減退を強く感じる。
もしも、この状態でマミゾウの攻撃を食らってしまえば、鈴仙は恐らく敗北してしまうだろう。

鈴仙「(守っているだけじゃあ…勝てないッ! 勝つには攻めなくちゃ!)」

631 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:41:46 ID:i0dwUgAk
ここで、鈴仙は賭けに出た。つまり、自身に残された妖力を守備では無く、
攻撃の方面へと傾けて行くのだ。こうなると、狸達の一発一発が猛獣の突進の如くに感じ、
度々意識を失いそうになるが―――。

マミゾウ「さて…! これでとどめじゃあ!!」

妖怪狸達が退いて、その間妖力を溜めていたマミゾウが鈴仙に向かって
強烈な大砲を一発、放とうと飛びかかる。

鈴仙「(よし! やっぱり妖怪狸達はここで打ち止めね! だったら――)
いっ……けええええええええええええっ!!」

バシュウウウウウウン!

鈴仙は、その攻撃に隙が生じると予測し(マミゾウが部下を巻き添えに攻撃しないであろうと予測し)、
妖力の全てを、右手の人差し指に籠めていた一発の弾丸を――打ち抜く!
香霖堂で購入した魔法の銃の力もあり、そこまで凝縮させられた鈴仙の一発は
もはや吸血鬼が無数に放つ弾幕の一発分にも相当する威力にまで達しており、
耐久力よりも回避力に自信のあったマミゾウは、この不意打ちに対して―――。

マミゾウ「(っと…。 何じゃと!? 油断していたのは、この儂――だったか!)」

バギュウウウン! ―――ドサッ。

白旗を上げざるを得ない状況へと陥るのだった。

632 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:43:31 ID:i0dwUgAk
鈴仙(兎耳)「全く……。 この耳、気に入ってるとかじゃなくて、私のアイデンティティなんですよ!」

マミゾウ「はっは…すまんのう。 儂とした事が、少々大人気なかったかもしれん」

そして、夜の草原にて鈴仙(ちゃんと兎耳に戻して貰った)とマミゾウ、中山の三者が立ちつくす。
(聴衆の化け狸達は、何時の間にかどこかへ行ってしまっていた)

マミゾウ「――さて。 今のでお主の能力については充分に認めざるを得ん、という事は分かったのじゃが…」

鈴仙「――ええっ、また何かあるんですか?」

マミゾウ「ああ、いや…。 そう言う事ではないんじゃが。 その前に確認しておこうと思ってな。
『げーむ的な都合』として、何となく今の内に言っといた方が良いとお告げがあってのぅ…」

鈴仙「は、はぁ…(師匠もだったけど、この人もメタというか良く分からない発言が好きなのかしら…?)」

マミゾウ「つまり。 お主ら、『今日は一旦帰って準備を整えるか? それとも、このまま最後まで突っ込んで行くか?』
――という事を聞きたいのじゃよ。 というのは、あまりに大敗しない限りは大丈夫とは思うが、このままの装備で行ったら、
運が悪いと多少の損失を被るかもしれん。 じゃから、お主らに考える猶予を与えたく思っての」

鈴仙「な、なるほど…。 (うーん、どうしようかしら? リスクを承知で突っ込むか、時間はかかるけどより万端な状態で
行くかを選べるのだとしたら、ここは――)」

A:いえ、このまま行きます!
B:それなら、今日は一旦帰ります!
C:その他 自由選択枠

先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

633 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:48:07 ID:agsvuH7c


634 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:48:43 ID:???
イベント期間間に合うっけ?
今週で終了するんじゃないの?

635 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:50:54 ID:AJ01Isog
A

自由行動フェイズAがあるけどラスト1回は怖いので今行く。

636 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:54:00 ID:MAVeUooU
A

637 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/02(土) 23:54:48 ID:i0dwUgAk
選択途中ですが、今日の更新はここまでにしようと思います。
もしも日付をまたいでしまいましたら、その時は再投票をお願い致します。
>>629
JOKERを見逃してたりしてますしね…。
>>634
今が8月4週の自由行動@ですので、自由行動Aでしたい事があれば…と思いましたが、
確かにやれる事は少ないかもです。
ただ、他にやりたい事がある方や、狂気度の商品を有効活用するなど出来る事は(少ないといえど)ありますので、
選択にさせていただきます。ご了承ください。

それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。

638 :森崎名無しさん:2013/11/02(土) 23:54:50 ID:OGiFbEVk
A
ひゃっほー!

639 :森崎名無しさん:2013/11/03(日) 14:58:44 ID:???
鈴仙「それなら、今日は一旦帰ります!」
イベント期間「どこへいくんだぁ?」ギュピギュピ

カグロット!うさぎがかわいい!

640 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/04(月) 00:54:43 ID:p2wLhb2Y
こんばんは。体調は大分戻りましたが、純粋に展開描写に苦しんでしまいました。
ただそれで書かないと余計に筆が鈍りそうですので、ほんの少しだけ更新しようと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>639
ヒジリー「フッフッフ…カグロット、手下(鈴仙)がカワイイかぁ?」
輝夜「ヒイイ! い、イナバは可愛くないです! だから助けて――って、流石の私でも、
そこまでダメなセリフ言わないわよ! た、たぶん…」鈴仙「(言いそうだなぁ…)」

A:いえ、このまま行きます!

マミゾウ「おや…? 本当に良いのかえ?」

鈴仙「ええ。折角ここまで頑張って歩いて来たんですから」

マミゾウの提案に対して、鈴仙は元気よく返答する。
今日一日の戦いで、概ね良い成績を挙げて来た鈴仙は、いつもよりも少しだけ自信があった。
マミゾウはその受け答えに対して、ふむと腕を組み……

マミゾウ「――では、まずは少し話をさせて貰うが。 ……お主らは、少し妙と思わんか? この人里での争いを」

鈴仙「……妙、ですか? でも、人里の方々も色々と鬱憤が溜まるような事情があるでしょうし…。
煽ってる人達も居るのは分かりますが」

鈴仙は、以前に慧音から聞いた話を思い出す。
度重なる天変地異などが原因による、先の見えない閉塞感。
それが、人間達の間に争いによる刹那的な快楽を求める原因になっているのだと。

マミゾウ「……それが、全く何の進展も無く、半年近く続いてもか?」

鈴仙「えっ…?」

641 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/04(月) 00:55:44 ID:p2wLhb2Y
しかしマミゾウは、それこそが本題と言わんばかりに鈴仙へと一歩近づき、
声のトーンを落として芝居っぽく語りかける。

マミゾウ「――良いか。 人間達に争いが消えぬ理由。
それは天変地異でも、宗教家や新聞屋の扇動によるものでも無く。
もっと根本的かつ重大な問題が隠されている、という事じゃ」

中山「重大な、問題――?」

マミゾウ「……人間の里にて、とある一つの感情が欠落しておる。
その欠落が原因で、人々はその欠落の吐け口を無意識に求めておるのじゃよ。
現に今も、感情が全く存在しない時間が生まれ、そしてそれは――徐々に延びて来ておる」

鈴仙「―――とある一つの感情…?」

マミゾウ「…さ。 これから先は自分の目で確かめる事じゃな。
問題の発生から結構な時間が経ってしまった。 何時横槍が入るかも分からん。
――丑三つ時過ぎの、人里に向かうが良い」

中山「(丑三つ時過ぎ、か…。 そうか、俺が鈴仙さんを介抱していた時間帯だな。
そして、とある一つの感情とは恐らく―――)」

マミゾウは、ようやくに鈴仙達へ進むべき道を示し、
その説明に、中山は自分の出くわした異変の正体に気づく。

中山「行こう、鈴仙さん! 後はもう、行動を起こすだけだ」

鈴仙「ええ。 こうなったら、私だって異変を解決出来るんだって霊夢や魔理沙に自慢してあげるんだから!」

もう留まる理由は無いと、二人は再び人里へ踵を返そうとするが――。

642 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/04(月) 00:56:44 ID:p2wLhb2Y
マミゾウ「――まぁ、待て。 折角のサービスじゃ。 手土産でも持って行け」

ヒュッ、とマミゾウは何かの入った袋を鈴仙に投げ渡す。

鈴仙「こ、これは……!?」

果たして、その中身は……?

先着1名様で、

★勝利ボーナスD→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

ダイヤ→マミゾウ「つまらんガラクタかも知れんが…」鈴仙「これは…『腰ふる腕輪』ね!」
ハート→マミゾウ「地底の妖怪から貰ったんじゃ」鈴仙「これは…『第三の目・体験版』ね!」
スペード→マミゾウ「どれ。 その『ふわたり手形』、儂が無効にしてやるぞ」
クラブ→鈴仙「わあ! 百万円よ中山さん!」中山「ああ。 『二ツ岩銀行』のな…」
JOKER→マミゾウ「どれ、聖人殿はどうも案外大した事が無さそうじゃからの。 儂が代わりに対処法を考えたんじゃよ」

――――――――――――――――――――――――
と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もご参加ありがとうございました。

643 :森崎名無しさん:2013/11/04(月) 00:57:32 ID:???
★勝利ボーナスD→ ハート5

644 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/04(月) 23:56:49 ID:???
こんばんは、今日もちょっとずつ更新…しようと思っていたらこんな時間になりました。
(友人と夜まで遊んでいたのもありますが)
すみませんが明日もありますし、体調も治りかけですので更新はまた明日にします。申し訳ございません。

645 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/05(火) 23:54:11 ID:nNnufrYk
こんばんは。今日こそは更新をしていきます。
――――――――――――――――――――――
★勝利ボーナスD→ ハート5 ★
ハート→マミゾウ「地底の妖怪から貰ったんじゃ」鈴仙「これは…『第三の目・体験版』ね!」

鈴仙「――こ、これはまた面白いプレゼントねぇ…」

マミゾウ「粗品じゃよ、粗品。 こんなもんしかなくて済まんの」

鈴仙「あ、いえ。 私からしたら勝負に勝って景品まで貰えちゃう感じだし…」

マミゾウ「ふぉっふぉ。 ま、そこは御約束ということで。 深く考えんでいいぞい」

鈴仙「は、はぁ……」

――と、気の抜けた返事を出しながら、鈴仙は自分の手元に託された景品。
絡まり合った管と眼を象ったオブジェクトを見る。

マミゾウ「地底の覚妖怪のメカニズムを解析してうんちゃらかんちゃらとかいう奴らしいぞ?
どうも、一回こっきりじゃが、気になる相手の好感度を測定出来ちゃうとかで若者には人気らしいが」

鈴仙「あ…ありがとうございます(で、でもまぁ確かに…。 これがあったら、
今自分が誰とどのくらいな仲なのかが分かって、人間関係もよりやりやすくなるかもね!)」

と、マミゾウは鈴仙にそのオブジェクトを押し付ける。
半ば厄介払いのような気もしたが、それでも鈴仙にとっては有用なアイテムを入手する事が出来たのだった。

*鈴仙が、「第三の目・体験版(使用すると任意のキャラクターの評価値が分かります。使い捨て)」を入手しました。

646 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/05(火) 23:56:03 ID:nNnufrYk
そして、人里へと戻った中山と鈴仙は暫しの時を飲み屋や公園で過ごし…
周囲の人々も徐々にその静けさを増してくる。そうして、どこの店も閉店だからと
真っ暗な人里を歩いている内に、中山は外界から持って来た愛用の腕時計をチラリと覗き。

中山「―――午前…二時か。 いよいよやって来たな。 ――丑三つ時が」

時を知らせる鐘の音一つ無く、静かにその時が訪れた。

鈴仙「暗い――わね。 中山さん、私から絶対離れないようにね。
肩と肩を合わせて、背後を取られぬよう警戒するのよ。 
――こんな暗さじゃあ、何かが起きても責任をとれないかもしれないから
(それでも無理やり責任を取らされるのがいつもの私だけどね……)」

鈴仙は必要以上に警戒を強める。
本来人里は守られているため、夜でもそう滅多に凶悪な妖怪は入り込んだりはしない。
むしろ凶悪な人間の方が恐ろしいくらいではあるが――流石の鈴仙も、
大方の生身の人間相手には圧倒的に優位、ごく一部の人間相手でも優位を取れるだけの実力はある。
しかし、今回の鈴仙は中山を守る必要がある。 その上に今回は、謎の妖怪が跋扈している可能性があるのだから、
余計に油断は出来ない。そして、鈴仙の不安を体現するかのように――。

スッ。

中山「あっ…!」

鈴仙「な、なななな! 何!? 何か居たの!? ――って、あっ…!」

仮面を被った男「………」

仮面を被った聴衆が一人、二人、三人。
まるで始めからそこに居たかのような錯覚すら覚える程自然に発生し、
それはやがて大きな渦巻きとなる。その渦巻きは一定の指向性を持ち、
まるで光に群がる羽虫のように、ゆっくりと、しかし意思を持ってある方向へと這い寄る。

647 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/05(火) 23:58:12 ID:nNnufrYk
中山「ついて行こう、鈴仙さん! そこにこの異変の元凶がいる筈だ!」

鈴仙「で、でも! 危ないわ…! ここはゆっくり……!?」

その仮面達には敵意が無い事を本能的に悟った中山は、彼らについて行く事を提案し、
一方で鈴仙はここは一旦様子を見るべきと考える。
しかし、それでも仮面の聴衆は鈴仙や中山達を気にする事なく、ゆったりと人里の中心通りへと向かっていく。

鈴仙「む、むむむ…。 確かに、まったく殺意や憎しみの波長は感じられなかったわ…。
中山さんの言う通り、ついて行くしかないのかも」

最終的には、鈴仙も彼らについて行く以外方法は無いと感じて、二人でその仮面の行列に乗って行く事を決意する。

中山「さて――ここが終着点、か」

やがて、中山と鈴仙は辿りつく。人里の中心へと。
そして―――その異変の元凶の心臓部へと。

??「――」

その中心に居た人物とは――――?

先着1名様で、

★ようやくラスボスです→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→一人の全裸だった。一体何ベルト何郷なんだ…?
クラブA→小傘「私がこの異変の元凶だよっ! どう、驚いた!」小傘ちゃんだった!当然許されないぞ!
それ以外→一人の少女だった。

648 :森崎名無しさん:2013/11/05(火) 23:59:10 ID:???
★ようやくラスボスです→ ハート4

649 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/05(火) 23:59:12 ID:???
…と、言った所で短いですが今日の更新はここまでです。
このイベントを超えて試合に入る頃には、もっと更新できるようになる! …筈です(汗)
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。

650 :森崎名無しさん:2013/11/06(水) 00:09:39 ID:???
乙です無理せず勘鈍らない程度に構想ねっていいのよ

651 :森崎名無しさん:2013/11/06(水) 01:47:09 ID:???
ラスボスの子はこの板で初登場かな

652 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 00:11:06 ID:???
こんばんは。今日も少しだけ更新していきます。
>>650
乙&お気づかいありがとうございます。
大まかな構想については、更新開始当初からあまり変わってはいませんので、実はそんなに困ってはいませんね。
細かい描写とかについて悩んでしまっているのはありますが、リアルの事情が大きいかもです。
>>651
名前くらいは見たことありますが、キャラとしての登場は恐らくないですね。
JOKERとかで名前一緒な他人の某ウサギがラスボス化する可能性もあるかもしれませんがw

653 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 00:12:29 ID:wg6orHDc
★ようやくラスボスです→ ハート4 ★
それ以外→一人の少女だった。

??「…………」

鈴仙「あれは! ――だ、誰かしら…?」

鈴仙と中山が人里の中央通りの開けた場所――思えば、夕方前に魔理沙と対戦した場所だった
――の中央に浮かぶ小さな人影を視認する。
その人影は、鈴仙達を無視して、何かを探すかのようにゆらり、ゆらりと揺らめき呟く。

??「どこ…? どこに行ったの――?」

そして、その少女が揺らめくのと同期するかのように、仮面を被った人間達は
ゆらり、ゆらりとまるで真夜中の行燈のように不安定に揺れる。

鈴仙「……何を、御捜しかしら?」

??「――?」

このまま彼女の様子を眺めるのも一つの策と感じたが、ここで鈴仙は思わずに
彼女に対して声を掛ける。真夜中の為あまりにおどろおどろしいその様子であるが、
何故かあまり敵意は感じられなかったからである。

??「そういう――あなたは誰かしら?」

中山「(しゃ、喋った…! って、当たり前か。 何を動揺しているんだ、俺は…)」

少女は、その声に気付いてフワリと奇妙に丸いスカートをはためかせて地面に降り立った。
鈴仙の薄く藤色に光るその髪と、少し似たような色合いの長髪は暗闇に光っており、
背丈は鈴仙よりもかなり低い。長身の中山と比較すれば、腰程の背丈も無いように思えた。

654 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 00:13:33 ID:wg6orHDc
鈴仙「(お、お面が…ふよふよ回りに浮いているんだけど――)」

近づくと、その光源が、彼女の周囲に浮かぶ何種類ものお面。
それも恐らくかなり古い年代の物であろうという事に気づく。
しかし、その古めかしい面とは違い、彼女の来ているチェックの洋服はまるで西洋人形のようで、
その容姿が可愛らしいながらもより恐ろしい存在である事を誇示しているようだった。
少女は、人見知りなのか女の面を被りながら、おずおずと鈴仙に近づくが――。

??「やぁ! 私の名前は秦こころ。 ねえねえあんたさん、希望の面って知らない?」

鈴仙「ひいっ!?」

中山「(急に馴れ馴れしくなったぞ…! さっきまでは、近寄りがたい無口な少女という印象だったが…!)」

少女――自分の名をこころと名乗った――は、別な面を被ったと思いきや、
一転まるで鈴仙達が旧来の親友であったかのように馴れ馴れしく話しかける。

鈴仙「――は、波長が…さっきと今とで別人なくらいに変わってるんだけど…」

こころ「波長? ああ、そういう方かしら、全くもう――(スッ)…小賢しい! 女ならもっと正々堂々と戦え!」

鈴仙の呟きを聞いたこころは、様々な仮面を目まぐるしく付けかえながら、
そしてその度に感情を激変させて鈴仙に返答する。
その様子は、まるで重度の精神病の患者のようであり、狂気すら感じた。

中山「お、おい…! どうするんだ、鈴仙さん。 彼女、正気じゃないぞ…!
ここは、いち早くに鎮静化させた方が良いんじゃあ―――?」

655 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 00:15:18 ID:wg6orHDc
この様子を見て、居た堪れなくなった中山は、ヒソヒソ声で鈴仙に相談をする。
幸い、こころは再び不安定に『希望の面』を探しているようで、その様子を気にしているようではなかった。

鈴仙「――そ、そうねぇ…この子がこの状況の重要参考人である事は間違いないでしょうけど。
先に叩く前に、会話が出来ればありがたいとも思うわね。 どうすべきなのかなぁ…!?」

A:中山の言う通り、ここは先手必勝を取る!
B:一旦ここは、「彼女が何者であるか」について詳しく聞いてみる。
C:一旦ここは、「彼女の目的は何か」について詳しく聞いてみる。
D:一旦ここは、「彼女はどうしてそんな話し方をするのか」について詳しく聞いてみる。
E:一旦ここは、雑談をして場を温める。
F:その他 自由選択枠 こころに聞いてみたい事があればどうぞ(*B+C等、複合は不可です)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*最近は更新速度が遅いので、また速度が復活するまで暫く2票決に戻してみます。

―――――――――――――――――――――――――――――――
今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もお疲れさまでした。

656 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 00:21:39 ID:i4VbQtuI
C

657 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 00:29:45 ID:zUtcFqgs
F 「ドーモ。ココロ=サン。レイセンデス。」
アイサツダイジ。スゴイ・シツレイにあたる

658 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 00:36:56 ID:A10r75JU
C

659 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 23:43:22 ID:???
ナンテギコチナイカタコトナンデスカ?

660 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 23:49:45 ID:wg6orHDc
こんばんは。今日も少しずつ更新をしていきます。
>>657
アイエエ(ry
―――――――――――――――――――――――――
C:一旦ここは、「彼女の目的は何か」について詳しく聞いてみる。

鈴仙「――貴女の目的は何かしら? こうした尋常じゃない状況を作っているのだから、
きっと並々ならぬ目的があるようだけど」

中山「お、おい…! 大丈夫か、鈴仙さん!」

鈴仙は、こころは明確な殺意を持っていないと判断し、
可能な限りでもと探りを入れようとする。
中山の案ずるとおり、恐らく強敵であろう相手からの不意打ちを食らう可能性は存在していたが、
しかしそれでも、鈴仙にとって彼女の存在、そしてその目的を聞かずには居られなかった。

こころ「……私の、目的?」

呼びとめられたこころは、キョトンとその小さな首を傾けて鈴仙の言葉を繰り返す。
とりあえず人語は通常に解するようであったため、鈴仙と中山は少しだけ安堵の息を洩らす。

661 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 23:51:31 ID:wg6orHDc
こころ「私の目的は――」

そして、こころが語る彼女の行動目的とは…?

先着1名様で、

★ようやくラスボスです→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→希望の面「使えない道具は ただのゴミでしかない」おっと! 急に謎の仮面が乱入だ!
ダイヤ→こころ「――さっき言ったかと思うけれど…」普通に話してくれた!
ハート→こころ「じ…実はですね…」泣きながら(?)話してくれた!
スペード→こころ「えっへっへ〜。 実はね…」陽気に話してくれた!
クラブ→こころ「そんなもん知るか! 私と最強の称号を賭けて闘え!」急に襲って来た!
クラブA→陵辱の面「使えない陵辱は、ただの陵辱でしかないに決まってるでしょうがァ! ぶっ殺すぞ!?」
       おっと! 急に謎の陵辱仮面が乱入だ!

662 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 23:53:23 ID:???
★ようやくラスボスです→ クラブQ

663 :森崎名無しさん:2013/11/07(木) 23:56:59 ID:???
ひょっとこお面うさぎのできあがり!?

664 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/07(木) 23:57:49 ID:???
と、言ったところで非常に短く恐縮ですが今日の更新はここまでです。
>>659
多分月から来た鈴仙は月語の話者であるため、日本語がまだ不自由なんでしょう…(ちょっと適当)

やっぱり、とりあえず書いてみると自分の中の調子がどんどん上がって行くような気がしますね。
拙い文ではありますが、こうして拙作に毎日付き合って下さる事は本当に嬉しいです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。

665 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 00:32:21 ID:22PGDhzY
こんばんは。今日も(明日になっちゃいましたが)更新をしていきます。
>>663
完敗したら容赦無くそんな感じになりそうですね…w

★ようやくラスボスです→ クラブQ ★
クラブ→こころ「そんなもん知るか! 私と最強の称号を賭けて闘え!」急に襲って来た!

こころ「私の目的、それは……」

女の面を頭に載せたこころは、無表情ではあるが物腰穏やかに鈴仙の質問に応える…と、思いきや。

こころ「――ふざけるな! 誰がお前みたいな貧層なウサギ女なんかに話してやらんといけんのだ!」

鈴仙「ひいっ!?」

こころの頭のお面がふわりと浮かび、激昂する般若面に差し変わった途端、その態度は一変し、完全なる拒絶と敵意を示す。

中山「…や、やっぱり駄目だ! 鈴仙さん、ここは防戦するしかない!
それで相手が落ち着くのを狙ってから、会話を続けるんだ!」

鈴仙「そ――そうね…!」

後方の中山にすらはっきりと感じられるまでの、
今のこころの不安定さは、ある意味明確な殺意よりも恐怖である。
鈴仙もそれにようやくに思い至り、フワリと宙に浮き、自分の精神の弾丸を周囲に纏い、
何発かをこころに向かって威嚇射撃する。

こころ「むう…。 ど、どうすれば良いのかな…? ――と、そうなったら…あはははっ」

それを受けたこころは、周囲の面をルーレットのように目まぐるしく付けては外しを繰り返しては呟き、
より一層、その不安定さを増していく。 
そして、彼女の面が白黒の狐を模しており、もっとも鋭利な印象を受けるそれに変わった途端に。

666 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 00:35:12 ID:22PGDhzY
こころ「それならば――お前と、それからその後ろの人間もだ。 
ばかげた希望に満ち溢れているお前達を倒して、私がその希望を頂く!」

鈴仙「(――く、来るッ!)」

彼女は、先ほどの不安定でゆったりとした動きからは一転、
太刀の閃きのような速さと鋭さで、鈴仙の身を切り裂かんと飛び出した。

先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、僅かな隙を狙い一発で勝負を決める!
≧2→ 勝利! しかしこころはまだ止まらない! 補正付きで再度判定だ!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+0)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。

667 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:36:58 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハート7 )+( JOKER )=★

668 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:37:07 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + ( クラブQ ) + ( 4 )=★
ピッこころさん「10円!!」

669 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:44:34 ID:???
ピッこころさん「クソマァーッ! 」

670 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 00:49:35 ID:22PGDhzY
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハート7 )+( JOKER )=28★
★こころ→戦闘力 5 + ( クラブQ ) + ( 4 )=21★
≧2→ 勝利! しかしこころはまだ止まらない! 補正付きで再度判定だ!

鈴仙「(最初から全力! ううん、全力以上で――!)はあああああああああっ!」

バシュン! バシュン! ババババババババ!!

こころ「な――なにィ!?  ――もう駄目だ、おしまいだぁ…」

鈴仙の放った弾幕は、未知の相手と対峙する事による火事場の馬鹿力的な理屈か。
普段の数倍以上の量と質を兼ね備えたものとなる。
その威力に、こころも(本人は無表情のまま)驚愕に悲しみに面を激しく変化させるが――。

こころ「…けれど、それしきの弾幕なぞッ!」

バシュン! ブウウン!!

面から溢れる霊気を固めて創りだした、長さ2メートルはあろう巨大な薙刀を以て、
鈴仙の弾幕の一部を力づくで薙ぎ払う。
華奢な身体からは考えられぬ程のその優雅で豪快な刀の振りを見るに、
やはり彼女は並みの妖怪では無く、長い歴史と高い妖力を兼ね備えた存在であると鈴仙は再認識せざるを得なかった。

鈴仙「(――だけど、今の段階なら相手を完全に押し切れている!
相手が変な技や大技を出す前に、速攻で決めてしまうのよ!)」

しかし、現状ではこころも鈴仙の放つ弾幕の処理に手一杯の状況となっており、
戦況は極めて有利に傾いているのは事実である。
このまま、速攻で勝負を決めたい鈴仙であるが、果たして――――?

671 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 00:51:11 ID:22PGDhzY
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )+(優勢補正+5)=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★

と書き込んでください。カードの結果で分岐します。

【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、速攻で勝負を決めた!
≧2→ 勝利! だがしかし、まだトドメを刺しきれない! 同じ優勢補正付きでもう一度判定!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。(優勢補正は消えます)
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+1)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。

672 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:51:53 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード6 )+( スペード2 )+(優勢補正+5)=★

673 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:55:27 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + ( スペードJ ) + ( 2 )=★


674 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:55:31 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + ( ハート6 ) + ( 3 )=★

675 :森崎名無しさん:2013/11/09(土) 00:57:52 ID:???
何とか次で立て直したいが。

676 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 01:23:09 ID:22PGDhzY
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード6 )+( スペード2 )+(優勢補正+5)=19★
★こころ→戦闘力 5 + ( スペードJ ) + ( 2 )+(怒れる忌狼の面(+4))+(モンキーポゼッション+1)(*狂気の瞳無効)=23★
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
ババババババッ……!!

鈴仙「(大丈夫、勝てる! 勝てる筈よ!)」

鈴仙の放つ弾幕を、ひたすらに薙ぎ払い交わしつつ防戦に回るこころ。
一見勝負はこう着しているようにも見えたが、戦陣に立つ鈴仙には自身の優勢が手に取るように理解できた。

鈴仙「(だって……あの子の薙刀捌き。 少しずつ速度が鈍って来ている!
きっと、潜在的な能力はともかくも、妖怪としての力は私と殆ど互角なのよ!)」

こころはその外見によらず強大な力を持った妖怪であるようだが、
鈴仙もまた、強大な妖怪相手でもある程度は互角に戦える程度の実力は身につけてきた。
そして、彼女には自慢の狂気の瞳による波長操作がある。
元々の力に、瞳による錯乱を交えれば互角以上の勝負は出来る筈と、鈴仙は考えていたが――。

こころ「―――」

フワッ。 スーッ。 ピタリ。

鈴仙の放った弾幕の一陣を薙ぎ払ったのを最後に、
こころはまた再び最初に出会った時のようなフワリとした緩慢な動きを開始する。
際どいながらも流れ弾を回避したこころは、戦場の中心部分に颯爽と浮かび――。

スッ…スッ―――。

中山「こ、これは――猿楽の動き!? 一体戦闘中に何故…!?」

鈴仙「(中山さん、学校教育は殆ど中学生並みの筈なのに、色んな事に滅茶苦茶詳しいわよね……。
普通の中高生は、そう簡単に猿楽って単語思いつかないわよ……)」

677 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 01:24:22 ID:22PGDhzY
こころ「―――」

無表情のまま、こころは優雅な動きで舞を踊る。
これが戦闘中でなければ、そして夜中では無く昼間であれば。
恐らくは大観衆の人気を独り占めできるような儚く美しい動きで、
こころは無表情ながらも自らの感情を表現しようとしていた。

鈴仙「ふ…ふざけないでっ!?」

一瞬は面をくらった鈴仙であったが―――すぐに正気を取り戻して再び眼前の相手に弾丸を放つ。
今度は、強烈なまでの狂気の波長を含めて。

ゴオオオオオオオオオオオオッ!

鈴仙の髪の毛のように淡い藤色の弾丸は、
青白い妖気を吐きだしながら静かに舞うこころの胸元を正確に捉えていたが…。

こころ「―――」

ギュウウン……バシュッ!

その弾幕は、こころの手前で見当外れの方向と速度にブレてしまい、
結果地面を少しだけ焦げ付かせるに留まってしまう。

鈴仙「(う、うそっ…!? この子――狂気の瞳が効かないの!?)」

そして、驚きの余り逆に隙を見せてしまった鈴仙は――――。

678 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/11/09(土) 01:25:29 ID:22PGDhzY
こころ「――…さて! 御遊びはここらでおしまいってとこ、見せてやりたいわ〜♪」

バッ!

鈴仙「えっ――? こ、今度は消えた!? ど、どこなの!?」

こころが再び俊敏な動きを見せて消えた瞬間を認知する事が出来なかった。
鈴仙は慌てて周囲を見渡すも、こころの姿は視認できず―――。

鈴仙「右も、左も、地面にも居ない!? だったら―――」

中山「鈴仙さん! 上から来るぞ、気をつけろーっ!?」

こころ「死ねええええええいい!!」

ブウウウウウウウウウウウウウン! ゴオオッ!

鈴仙「ふぎゃあっ!?」

結果、遥か高空から巨大な獅子舞被りを付けたこころの襲撃を許してしまう形となった。
鈴仙は、中山の助けもあって何とかその大口に巻き込まれる事だけは回避したのだが…。

こころ「ちぇーっ。 ネタバレは止めてってば。 まぁ……次で終わるのですが」

ババババババッ!

今度は逆に、こころの攻撃を鈴仙が地上付近で回避し続けなくてはならない状況へと陥ってしまう。

鈴仙「ま、まずいわ…! これじゃあ、さっきと真逆の状態。 失敗するとこのまま押し切られちゃう…!」

絶対絶命の状況下で、鈴仙は―――。

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