キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 23:11:09 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1379590471/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
妖怪の山FCとの試合は、反町一行の愛の力による覚醒、椛のスーパープレー(ヨーヨーの)、
雛の的確なパスカル潰し、そして――我らが射命丸文の後半の復調によって大きく盛り上がるも、
最終的にはにとりがボロボロになった事で守備は決壊。4−2の大差でルナティックスの勝利となった。
(鈴仙はなんか最大ガッツ減らしたり反則したりしてた)
そんな中、試合終了後、悩みを見せる中山さんがわさビーフに導かれて姿をくらましてしまう。
慌てる鈴仙だったが、今度は紅魔館のメイド長・十六夜咲夜が現れて永琳と会談。
そして、永琳から告げられたのは―――名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合の決定!
果たして鈴仙は、そして中山達は――真の一流の壁を超えられるのか!?
617 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 21:48:49 ID:???
★マミゾウ→戦闘力 7 + (
クラブ4
) + (
1
/2 )=★
618 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 22:05:07 ID:???
なぜ仲良くカード交換し合うし
619 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 22:53:49 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブQ )+( ダイヤ8 )=26★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブ4 ) + ( 1 /2 )+(狂気の瞳-2)=10★
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)
鈴仙(狸耳)「さあ、行くわよ! ……って、アレ? 私の髪が茶色いよ!?」
中山(観戦中)「つ、ついでに耳も狸になってるぞ、鈴仙さん!?」
鈴仙(狸耳)「そ、そんなバカな……(さわさわ)……ほ、ホントだ!?」
マミゾウ「プクク…そんな姿もお似合いじゃぞ?」
マミゾウとしては、一種の冗談のつもりで鈴仙にイタズラを仕込んだつもりだったが…。
鈴仙(狸耳)「マミゾウさんっ! これは……許されないわ!」
バシュウッ! バババババッ!!
マミゾウ「は……早いじゃとッ!?」
鈴仙は目にも止まらぬ速さで、大きく跳躍し…
マミゾウに向かって、先ほどのそれと同程度の密度・威力の弾幕の嵐を放つ。
それはスペルカードでも、通常弾幕でもなく――ただ、純粋に相手を攻撃するための凶器。
鈴仙(狸耳)「耳は……女の命なのよ〜!?」
マミゾウ「そ――それを言うなら『髪は女の命じゃろうて…』って、あ〜れ〜!?」
ピチューン!
その全力以上の攻撃に――流石のマミゾウも、降参せざるを得ないのだった。
620 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 22:58:12 ID:i0dwUgAk
鈴仙(兎耳)「全く……。 この耳、気に入ってるとかじゃなくて、私のアイデンティティなんですよ!」
マミゾウ「はっは…すまんのう。 儂とした事が、少々大人気なかったかもしれん」
そして、夜の草原にて鈴仙(ちゃんと兎耳に戻して貰った)とマミゾウ、中山の三者が立ちつくす。
(聴衆の化け狸達は、何時の間にかどこかへ行ってしまっていた)
マミゾウ「――さて。 今のでお主の能力については充分に認めざるを得ん、という事は分かったのじゃが…」
鈴仙「――ええっ、また何かあるんですか?」
マミゾウ「ああ、いや…。 そう言う事ではないんじゃが。 その前に確認しておこうと思ってな。
『げーむ的な都合』として、何となく今の内に言っといた方が良いとお告げがあってのぅ…」
鈴仙「は、はぁ…(師匠もだったけど、この人もメタというか良く分からない発言が好きなのかしら…?)」
マミゾウ「つまり。 お主ら、『今日は一旦帰って準備を整えるか? それとも、このまま最後まで突っ込んで行くか?』
――という事を聞きたいのじゃよ。 というのは、あまりに大敗しない限りは大丈夫とは思うが、このままの装備で行ったら、
運が悪いと多少の損失を被るかもしれん。 じゃから、お主らに考える猶予を与えたく思っての」
鈴仙「な、なるほど…。 (うーん、どうしようかしら? リスクを承知で突っ込むか、時間はかかるけどより万端な状態で
行くかを選べるのだとしたら、ここは――)」
A:いえ、このまま行きます!
B:それなら、今日は一旦帰ります!
C:その他 自由選択枠
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
621 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 22:58:39 ID:???
元祖変わり身の術は?
622 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:02:07 ID:i0dwUgAk
>>621
うわっとすみません、忘れてました!
>>619
→>620を修正して投下し直しますので、もう少々お待ち下さい。
623 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:08:01 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブQ )+( ダイヤ8 )=26★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( クラブ4 ) + ( 1 /2 )+(狂気の瞳-2)=10★
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)
鈴仙(狸耳)「さあ、行くわよ! ……って、アレ? 私の髪が茶色いよ!?」
中山(観戦中)「つ、ついでに耳も狸になってるぞ、鈴仙さん!?」
鈴仙(狸耳)「そ、そんなバカな……(さわさわ)……ほ、ホントだ!?」
マミゾウ「プクク…そんな姿もお似合いじゃぞ?」
マミゾウとしては、一種の冗談のつもりで鈴仙にイタズラを仕込んだつもりだったが…。
鈴仙(狸耳)「マミゾウさんっ! これは……許されないわ!」
バシュウッ! バババババッ!!
マミゾウ「は……早いじゃとッ!?」
鈴仙は目にも止まらぬ速さで、大きく跳躍し…
マミゾウに向かって、先ほどのそれと同程度の密度・威力の弾幕の嵐を放つ。
それはスペルカードでも、通常弾幕でもなく――ただ、純粋に相手を攻撃するための凶器。
鈴仙(狸耳)「耳は……女の命なのよ〜!?」
マミゾウ「そ――それを言うなら『髪は女の命じゃろうて…』って、あ〜れ〜!?」
ピチューン!
中山「や、やったか!?」
624 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:11:02 ID:i0dwUgAk
そのあまりの物量に押しつぶされた形となったマミゾウの様子を見て、
中山は堪らず勝利を確信してしまい、小さく声を立てる。
しかし、二ツ岩マミゾウとて単純な油断で敗北する程脆い妖怪ではない。
鈴仙「いえ、まだよ……! 今のはきっと、フェイク!」
戦闘経験が長く、敵の殺気を感じ取るセンスに長ける鈴仙は、
まだマミゾウの殺気が消えていない事を悟っていた。
妖怪狸の長なのだ、自分とそこら辺の木の枝とをすり替えるくらいのトリックなど容易であろう。
マミゾウ「ふむ…。 最低限の戦闘センスはあるようじゃな。 じゃが、これは戦争程楽じゃないぞい!」
バシュウウン!!
マミゾウは、夜の月影より這い出でて鈴仙に再び襲いかかる。
鈴仙は、月明かりに照らされながら敵を仕留めんと再び妖力の弾を籠めた。
625 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:12:04 ID:i0dwUgAk
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ! card ) + ( ! dice/2 )=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【マミゾウ】
≧5→完勝! 鈴仙、マミゾウをウサギコスチュームにしてみせる!(多分無理)
≧2→ 勝利! 鈴仙、マミゾウに元の姿に戻して貰える!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 マミゾウ、やっぱり大妖怪としての意地を見せる!
≦5→完敗…。 鈴仙、薄幸の狸少女として余生を過ごす!(多分うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
マミゾウのマークがダイヤの時、「八百八狸囃子(+5)」が発動します。
マミゾウのマークがハートの時、「百鬼妖怪の門(+3)」が発動します。
マミゾウのマークがスペードの時、「妖怪アミキリ変化(+2)」が発動します。
マミゾウのマークがJOKER・クラブAの時、「てぃろ・ふぃなーれ」が発動し、鈴仙は強制敗北となりますが…?
マミゾウの敗北・完敗時のマークと敵マークが一致時、「元祖変わり身の術」が発動し、強制的に引き分けとなります。
626 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:12:36 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
クラブ2
)+(
ダイヤK
)=★
627 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:13:02 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
スペード6
)+(
JOKER
)=★
628 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:13:05 ID:???
★マミゾウ→戦闘力 7 + (
ダイヤ2
) + (
6
/2 )=★
629 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:22:15 ID:???
完勝に一足りないとは運が無いな。
630 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:40:18 ID:i0dwUgAk
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ2 )+( ダイヤK )=21★
★マミゾウ→戦闘力 7 + ( ダイヤ2 ) + ( 6 /2 )+(八百八狸囃子+5)=17★
≧2→ 勝利! 鈴仙、マミゾウに元の姿に戻して貰える!
マミゾウ「(こうなると、長期戦では儂が不利じゃな)」
マミゾウは強大な力を持った大妖怪だが――最近は年のせいか、
長期の戦いになるとその集中力に支障が出るのを自覚していた。
そのため、ここは大技で攻めるしかない。そう彼女は判断し――。
マミゾウ「――さて、それではもう一度お寝んねしてもらおうかの!
行くぞ、まい・すてでぃ!!」
バシュウン! ババババババッ!!
中山「ちょ…聴衆の狸達が飛んだ!?」
マミゾウは号令一つで聴衆に化けていた狸達を規則正しく集合させ、
そこから弾幕のように鈴仙に際限無くぶつけて行く。
鈴仙「くっ……!?」
回避する事すらままならぬ猛攻。先ほどの弾幕以上の威力を持った
一撃一撃が鈴仙の上半身にぶつかり、痛みと妖力の減退を強く感じる。
もしも、この状態でマミゾウの攻撃を食らってしまえば、鈴仙は恐らく敗北してしまうだろう。
鈴仙「(守っているだけじゃあ…勝てないッ! 勝つには攻めなくちゃ!)」
631 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:41:46 ID:i0dwUgAk
ここで、鈴仙は賭けに出た。つまり、自身に残された妖力を守備では無く、
攻撃の方面へと傾けて行くのだ。こうなると、狸達の一発一発が猛獣の突進の如くに感じ、
度々意識を失いそうになるが―――。
マミゾウ「さて…! これでとどめじゃあ!!」
妖怪狸達が退いて、その間妖力を溜めていたマミゾウが鈴仙に向かって
強烈な大砲を一発、放とうと飛びかかる。
鈴仙「(よし! やっぱり妖怪狸達はここで打ち止めね! だったら――)
いっ……けええええええええええええっ!!」
バシュウウウウウウン!
鈴仙は、その攻撃に隙が生じると予測し(マミゾウが部下を巻き添えに攻撃しないであろうと予測し)、
妖力の全てを、右手の人差し指に籠めていた一発の弾丸を――打ち抜く!
香霖堂で購入した魔法の銃の力もあり、そこまで凝縮させられた鈴仙の一発は
もはや吸血鬼が無数に放つ弾幕の一発分にも相当する威力にまで達しており、
耐久力よりも回避力に自信のあったマミゾウは、この不意打ちに対して―――。
マミゾウ「(っと…。 何じゃと!? 油断していたのは、この儂――だったか!)」
バギュウウウン! ―――ドサッ。
白旗を上げざるを得ない状況へと陥るのだった。
632 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:43:31 ID:i0dwUgAk
鈴仙(兎耳)「全く……。 この耳、気に入ってるとかじゃなくて、私のアイデンティティなんですよ!」
マミゾウ「はっは…すまんのう。 儂とした事が、少々大人気なかったかもしれん」
そして、夜の草原にて鈴仙(ちゃんと兎耳に戻して貰った)とマミゾウ、中山の三者が立ちつくす。
(聴衆の化け狸達は、何時の間にかどこかへ行ってしまっていた)
マミゾウ「――さて。 今のでお主の能力については充分に認めざるを得ん、という事は分かったのじゃが…」
鈴仙「――ええっ、また何かあるんですか?」
マミゾウ「ああ、いや…。 そう言う事ではないんじゃが。 その前に確認しておこうと思ってな。
『げーむ的な都合』として、何となく今の内に言っといた方が良いとお告げがあってのぅ…」
鈴仙「は、はぁ…(師匠もだったけど、この人もメタというか良く分からない発言が好きなのかしら…?)」
マミゾウ「つまり。 お主ら、『今日は一旦帰って準備を整えるか? それとも、このまま最後まで突っ込んで行くか?』
――という事を聞きたいのじゃよ。 というのは、あまりに大敗しない限りは大丈夫とは思うが、このままの装備で行ったら、
運が悪いと多少の損失を被るかもしれん。 じゃから、お主らに考える猶予を与えたく思っての」
鈴仙「な、なるほど…。 (うーん、どうしようかしら? リスクを承知で突っ込むか、時間はかかるけどより万端な状態で
行くかを選べるのだとしたら、ここは――)」
A:いえ、このまま行きます!
B:それなら、今日は一旦帰ります!
C:その他 自由選択枠
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
633 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:48:07 ID:agsvuH7c
B
634 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:48:43 ID:???
イベント期間間に合うっけ?
今週で終了するんじゃないの?
635 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:50:54 ID:AJ01Isog
A
自由行動フェイズAがあるけどラスト1回は怖いので今行く。
636 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:54:00 ID:MAVeUooU
A
637 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/02(土) 23:54:48 ID:i0dwUgAk
選択途中ですが、今日の更新はここまでにしようと思います。
もしも日付をまたいでしまいましたら、その時は再投票をお願い致します。
>>629
JOKERを見逃してたりしてますしね…。
>>634
今が8月4週の自由行動@ですので、自由行動Aでしたい事があれば…と思いましたが、
確かにやれる事は少ないかもです。
ただ、他にやりたい事がある方や、狂気度の商品を有効活用するなど出来る事は(少ないといえど)ありますので、
選択にさせていただきます。ご了承ください。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
638 :
森崎名無しさん
:2013/11/02(土) 23:54:50 ID:OGiFbEVk
A
ひゃっほー!
639 :
森崎名無しさん
:2013/11/03(日) 14:58:44 ID:???
鈴仙「それなら、今日は一旦帰ります!」
イベント期間「どこへいくんだぁ?」ギュピギュピ
カグロット!うさぎがかわいい!
640 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/04(月) 00:54:43 ID:p2wLhb2Y
こんばんは。体調は大分戻りましたが、純粋に展開描写に苦しんでしまいました。
ただそれで書かないと余計に筆が鈍りそうですので、ほんの少しだけ更新しようと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>639
ヒジリー「フッフッフ…カグロット、手下(鈴仙)がカワイイかぁ?」
輝夜「ヒイイ! い、イナバは可愛くないです! だから助けて――って、流石の私でも、
そこまでダメなセリフ言わないわよ! た、たぶん…」鈴仙「(言いそうだなぁ…)」
A:いえ、このまま行きます!
マミゾウ「おや…? 本当に良いのかえ?」
鈴仙「ええ。折角ここまで頑張って歩いて来たんですから」
マミゾウの提案に対して、鈴仙は元気よく返答する。
今日一日の戦いで、概ね良い成績を挙げて来た鈴仙は、いつもよりも少しだけ自信があった。
マミゾウはその受け答えに対して、ふむと腕を組み……
マミゾウ「――では、まずは少し話をさせて貰うが。 ……お主らは、少し妙と思わんか? この人里での争いを」
鈴仙「……妙、ですか? でも、人里の方々も色々と鬱憤が溜まるような事情があるでしょうし…。
煽ってる人達も居るのは分かりますが」
鈴仙は、以前に慧音から聞いた話を思い出す。
度重なる天変地異などが原因による、先の見えない閉塞感。
それが、人間達の間に争いによる刹那的な快楽を求める原因になっているのだと。
マミゾウ「……それが、全く何の進展も無く、半年近く続いてもか?」
鈴仙「えっ…?」
641 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/04(月) 00:55:44 ID:p2wLhb2Y
しかしマミゾウは、それこそが本題と言わんばかりに鈴仙へと一歩近づき、
声のトーンを落として芝居っぽく語りかける。
マミゾウ「――良いか。 人間達に争いが消えぬ理由。
それは天変地異でも、宗教家や新聞屋の扇動によるものでも無く。
もっと根本的かつ重大な問題が隠されている、という事じゃ」
中山「重大な、問題――?」
マミゾウ「……人間の里にて、とある一つの感情が欠落しておる。
その欠落が原因で、人々はその欠落の吐け口を無意識に求めておるのじゃよ。
現に今も、感情が全く存在しない時間が生まれ、そしてそれは――徐々に延びて来ておる」
鈴仙「―――とある一つの感情…?」
マミゾウ「…さ。 これから先は自分の目で確かめる事じゃな。
問題の発生から結構な時間が経ってしまった。 何時横槍が入るかも分からん。
――丑三つ時過ぎの、人里に向かうが良い」
中山「(丑三つ時過ぎ、か…。 そうか、俺が鈴仙さんを介抱していた時間帯だな。
そして、とある一つの感情とは恐らく―――)」
マミゾウは、ようやくに鈴仙達へ進むべき道を示し、
その説明に、中山は自分の出くわした異変の正体に気づく。
中山「行こう、鈴仙さん! 後はもう、行動を起こすだけだ」
鈴仙「ええ。 こうなったら、私だって異変を解決出来るんだって霊夢や魔理沙に自慢してあげるんだから!」
もう留まる理由は無いと、二人は再び人里へ踵を返そうとするが――。
642 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/04(月) 00:56:44 ID:p2wLhb2Y
マミゾウ「――まぁ、待て。 折角のサービスじゃ。 手土産でも持って行け」
ヒュッ、とマミゾウは何かの入った袋を鈴仙に投げ渡す。
鈴仙「こ、これは……!?」
果たして、その中身は……?
先着1名様で、
★勝利ボーナスD→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ→マミゾウ「つまらんガラクタかも知れんが…」鈴仙「これは…『腰ふる腕輪』ね!」
ハート→マミゾウ「地底の妖怪から貰ったんじゃ」鈴仙「これは…『第三の目・体験版』ね!」
スペード→マミゾウ「どれ。 その『ふわたり手形』、儂が無効にしてやるぞ」
クラブ→鈴仙「わあ! 百万円よ中山さん!」中山「ああ。 『二ツ岩銀行』のな…」
JOKER→マミゾウ「どれ、聖人殿はどうも案外大した事が無さそうじゃからの。 儂が代わりに対処法を考えたんじゃよ」
――――――――――――――――――――――――
と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もご参加ありがとうございました。
643 :
森崎名無しさん
:2013/11/04(月) 00:57:32 ID:???
★勝利ボーナスD→
ハート5
★
644 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/04(月) 23:56:49 ID:???
こんばんは、今日もちょっとずつ更新…しようと思っていたらこんな時間になりました。
(友人と夜まで遊んでいたのもありますが)
すみませんが明日もありますし、体調も治りかけですので更新はまた明日にします。申し訳ございません。
645 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/05(火) 23:54:11 ID:nNnufrYk
こんばんは。今日こそは更新をしていきます。
――――――――――――――――――――――
★勝利ボーナスD→ ハート5 ★
ハート→マミゾウ「地底の妖怪から貰ったんじゃ」鈴仙「これは…『第三の目・体験版』ね!」
鈴仙「――こ、これはまた面白いプレゼントねぇ…」
マミゾウ「粗品じゃよ、粗品。 こんなもんしかなくて済まんの」
鈴仙「あ、いえ。 私からしたら勝負に勝って景品まで貰えちゃう感じだし…」
マミゾウ「ふぉっふぉ。 ま、そこは御約束ということで。 深く考えんでいいぞい」
鈴仙「は、はぁ……」
――と、気の抜けた返事を出しながら、鈴仙は自分の手元に託された景品。
絡まり合った管と眼を象ったオブジェクトを見る。
マミゾウ「地底の覚妖怪のメカニズムを解析してうんちゃらかんちゃらとかいう奴らしいぞ?
どうも、一回こっきりじゃが、気になる相手の好感度を測定出来ちゃうとかで若者には人気らしいが」
鈴仙「あ…ありがとうございます(で、でもまぁ確かに…。 これがあったら、
今自分が誰とどのくらいな仲なのかが分かって、人間関係もよりやりやすくなるかもね!)」
と、マミゾウは鈴仙にそのオブジェクトを押し付ける。
半ば厄介払いのような気もしたが、それでも鈴仙にとっては有用なアイテムを入手する事が出来たのだった。
*鈴仙が、「第三の目・体験版(使用すると任意のキャラクターの評価値が分かります。使い捨て)」を入手しました。
646 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/05(火) 23:56:03 ID:nNnufrYk
そして、人里へと戻った中山と鈴仙は暫しの時を飲み屋や公園で過ごし…
周囲の人々も徐々にその静けさを増してくる。そうして、どこの店も閉店だからと
真っ暗な人里を歩いている内に、中山は外界から持って来た愛用の腕時計をチラリと覗き。
中山「―――午前…二時か。 いよいよやって来たな。 ――丑三つ時が」
時を知らせる鐘の音一つ無く、静かにその時が訪れた。
鈴仙「暗い――わね。 中山さん、私から絶対離れないようにね。
肩と肩を合わせて、背後を取られぬよう警戒するのよ。
――こんな暗さじゃあ、何かが起きても責任をとれないかもしれないから
(それでも無理やり責任を取らされるのがいつもの私だけどね……)」
鈴仙は必要以上に警戒を強める。
本来人里は守られているため、夜でもそう滅多に凶悪な妖怪は入り込んだりはしない。
むしろ凶悪な人間の方が恐ろしいくらいではあるが――流石の鈴仙も、
大方の生身の人間相手には圧倒的に優位、ごく一部の人間相手でも優位を取れるだけの実力はある。
しかし、今回の鈴仙は中山を守る必要がある。 その上に今回は、謎の妖怪が跋扈している可能性があるのだから、
余計に油断は出来ない。そして、鈴仙の不安を体現するかのように――。
スッ。
中山「あっ…!」
鈴仙「な、なななな! 何!? 何か居たの!? ――って、あっ…!」
仮面を被った男「………」
仮面を被った聴衆が一人、二人、三人。
まるで始めからそこに居たかのような錯覚すら覚える程自然に発生し、
それはやがて大きな渦巻きとなる。その渦巻きは一定の指向性を持ち、
まるで光に群がる羽虫のように、ゆっくりと、しかし意思を持ってある方向へと這い寄る。
647 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/05(火) 23:58:12 ID:nNnufrYk
中山「ついて行こう、鈴仙さん! そこにこの異変の元凶がいる筈だ!」
鈴仙「で、でも! 危ないわ…! ここはゆっくり……!?」
その仮面達には敵意が無い事を本能的に悟った中山は、彼らについて行く事を提案し、
一方で鈴仙はここは一旦様子を見るべきと考える。
しかし、それでも仮面の聴衆は鈴仙や中山達を気にする事なく、ゆったりと人里の中心通りへと向かっていく。
鈴仙「む、むむむ…。 確かに、まったく殺意や憎しみの波長は感じられなかったわ…。
中山さんの言う通り、ついて行くしかないのかも」
最終的には、鈴仙も彼らについて行く以外方法は無いと感じて、二人でその仮面の行列に乗って行く事を決意する。
中山「さて――ここが終着点、か」
やがて、中山と鈴仙は辿りつく。人里の中心へと。
そして―――その異変の元凶の心臓部へと。
??「――」
その中心に居た人物とは――――?
先着1名様で、
★ようやくラスボスです→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→一人の全裸だった。一体何ベルト何郷なんだ…?
クラブA→小傘「私がこの異変の元凶だよっ! どう、驚いた!」小傘ちゃんだった!当然許されないぞ!
それ以外→一人の少女だった。
648 :
森崎名無しさん
:2013/11/05(火) 23:59:10 ID:???
★ようやくラスボスです→
ハート4
★
649 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/05(火) 23:59:12 ID:???
…と、言った所で短いですが今日の更新はここまでです。
このイベントを超えて試合に入る頃には、もっと更新できるようになる! …筈です(汗)
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
650 :
森崎名無しさん
:2013/11/06(水) 00:09:39 ID:???
乙です無理せず勘鈍らない程度に構想ねっていいのよ
651 :
森崎名無しさん
:2013/11/06(水) 01:47:09 ID:???
ラスボスの子はこの板で初登場かな
652 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 00:11:06 ID:???
こんばんは。今日も少しだけ更新していきます。
>>650
乙&お気づかいありがとうございます。
大まかな構想については、更新開始当初からあまり変わってはいませんので、実はそんなに困ってはいませんね。
細かい描写とかについて悩んでしまっているのはありますが、リアルの事情が大きいかもです。
>>651
名前くらいは見たことありますが、キャラとしての登場は恐らくないですね。
JOKERとかで名前一緒な他人の某ウサギがラスボス化する可能性もあるかもしれませんがw
653 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 00:12:29 ID:wg6orHDc
★ようやくラスボスです→ ハート4 ★
それ以外→一人の少女だった。
??「…………」
鈴仙「あれは! ――だ、誰かしら…?」
鈴仙と中山が人里の中央通りの開けた場所――思えば、夕方前に魔理沙と対戦した場所だった
――の中央に浮かぶ小さな人影を視認する。
その人影は、鈴仙達を無視して、何かを探すかのようにゆらり、ゆらりと揺らめき呟く。
??「どこ…? どこに行ったの――?」
そして、その少女が揺らめくのと同期するかのように、仮面を被った人間達は
ゆらり、ゆらりとまるで真夜中の行燈のように不安定に揺れる。
鈴仙「……何を、御捜しかしら?」
??「――?」
このまま彼女の様子を眺めるのも一つの策と感じたが、ここで鈴仙は思わずに
彼女に対して声を掛ける。真夜中の為あまりにおどろおどろしいその様子であるが、
何故かあまり敵意は感じられなかったからである。
??「そういう――あなたは誰かしら?」
中山「(しゃ、喋った…! って、当たり前か。 何を動揺しているんだ、俺は…)」
少女は、その声に気付いてフワリと奇妙に丸いスカートをはためかせて地面に降り立った。
鈴仙の薄く藤色に光るその髪と、少し似たような色合いの長髪は暗闇に光っており、
背丈は鈴仙よりもかなり低い。長身の中山と比較すれば、腰程の背丈も無いように思えた。
654 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 00:13:33 ID:wg6orHDc
鈴仙「(お、お面が…ふよふよ回りに浮いているんだけど――)」
近づくと、その光源が、彼女の周囲に浮かぶ何種類ものお面。
それも恐らくかなり古い年代の物であろうという事に気づく。
しかし、その古めかしい面とは違い、彼女の来ているチェックの洋服はまるで西洋人形のようで、
その容姿が可愛らしいながらもより恐ろしい存在である事を誇示しているようだった。
少女は、人見知りなのか女の面を被りながら、おずおずと鈴仙に近づくが――。
??「やぁ! 私の名前は秦こころ。 ねえねえあんたさん、希望の面って知らない?」
鈴仙「ひいっ!?」
中山「(急に馴れ馴れしくなったぞ…! さっきまでは、近寄りがたい無口な少女という印象だったが…!)」
少女――自分の名をこころと名乗った――は、別な面を被ったと思いきや、
一転まるで鈴仙達が旧来の親友であったかのように馴れ馴れしく話しかける。
鈴仙「――は、波長が…さっきと今とで別人なくらいに変わってるんだけど…」
こころ「波長? ああ、そういう方かしら、全くもう――(スッ)…小賢しい! 女ならもっと正々堂々と戦え!」
鈴仙の呟きを聞いたこころは、様々な仮面を目まぐるしく付けかえながら、
そしてその度に感情を激変させて鈴仙に返答する。
その様子は、まるで重度の精神病の患者のようであり、狂気すら感じた。
中山「お、おい…! どうするんだ、鈴仙さん。 彼女、正気じゃないぞ…!
ここは、いち早くに鎮静化させた方が良いんじゃあ―――?」
655 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 00:15:18 ID:wg6orHDc
この様子を見て、居た堪れなくなった中山は、ヒソヒソ声で鈴仙に相談をする。
幸い、こころは再び不安定に『希望の面』を探しているようで、その様子を気にしているようではなかった。
鈴仙「――そ、そうねぇ…この子がこの状況の重要参考人である事は間違いないでしょうけど。
先に叩く前に、会話が出来ればありがたいとも思うわね。 どうすべきなのかなぁ…!?」
A:中山の言う通り、ここは先手必勝を取る!
B:一旦ここは、「彼女が何者であるか」について詳しく聞いてみる。
C:一旦ここは、「彼女の目的は何か」について詳しく聞いてみる。
D:一旦ここは、「彼女はどうしてそんな話し方をするのか」について詳しく聞いてみる。
E:一旦ここは、雑談をして場を温める。
F:その他 自由選択枠 こころに聞いてみたい事があればどうぞ(*B+C等、複合は不可です)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*最近は更新速度が遅いので、また速度が復活するまで暫く2票決に戻してみます。
―――――――――――――――――――――――――――――――
今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もお疲れさまでした。
656 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 00:21:39 ID:i4VbQtuI
C
657 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 00:29:45 ID:zUtcFqgs
F 「ドーモ。ココロ=サン。レイセンデス。」
アイサツダイジ。スゴイ・シツレイにあたる
658 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 00:36:56 ID:A10r75JU
C
659 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 23:43:22 ID:???
ナンテギコチナイカタコトナンデスカ?
660 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 23:49:45 ID:wg6orHDc
こんばんは。今日も少しずつ更新をしていきます。
>>657
アイエエ(ry
―――――――――――――――――――――――――
C:一旦ここは、「彼女の目的は何か」について詳しく聞いてみる。
鈴仙「――貴女の目的は何かしら? こうした尋常じゃない状況を作っているのだから、
きっと並々ならぬ目的があるようだけど」
中山「お、おい…! 大丈夫か、鈴仙さん!」
鈴仙は、こころは明確な殺意を持っていないと判断し、
可能な限りでもと探りを入れようとする。
中山の案ずるとおり、恐らく強敵であろう相手からの不意打ちを食らう可能性は存在していたが、
しかしそれでも、鈴仙にとって彼女の存在、そしてその目的を聞かずには居られなかった。
こころ「……私の、目的?」
呼びとめられたこころは、キョトンとその小さな首を傾けて鈴仙の言葉を繰り返す。
とりあえず人語は通常に解するようであったため、鈴仙と中山は少しだけ安堵の息を洩らす。
661 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 23:51:31 ID:wg6orHDc
こころ「私の目的は――」
そして、こころが語る彼女の行動目的とは…?
先着1名様で、
★ようやくラスボスです→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→希望の面「使えない道具は ただのゴミでしかない」おっと! 急に謎の仮面が乱入だ!
ダイヤ→こころ「――さっき言ったかと思うけれど…」普通に話してくれた!
ハート→こころ「じ…実はですね…」泣きながら(?)話してくれた!
スペード→こころ「えっへっへ〜。 実はね…」陽気に話してくれた!
クラブ→こころ「そんなもん知るか! 私と最強の称号を賭けて闘え!」急に襲って来た!
クラブA→陵辱の面「使えない陵辱は、ただの陵辱でしかないに決まってるでしょうがァ! ぶっ殺すぞ!?」
おっと! 急に謎の陵辱仮面が乱入だ!
662 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 23:53:23 ID:???
★ようやくラスボスです→
クラブQ
★
663 :
森崎名無しさん
:2013/11/07(木) 23:56:59 ID:???
ひょっとこお面うさぎのできあがり!?
664 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/07(木) 23:57:49 ID:???
と、言ったところで非常に短く恐縮ですが今日の更新はここまでです。
>>659
多分月から来た鈴仙は月語の話者であるため、日本語がまだ不自由なんでしょう…(ちょっと適当)
やっぱり、とりあえず書いてみると自分の中の調子がどんどん上がって行くような気がしますね。
拙い文ではありますが、こうして拙作に毎日付き合って下さる事は本当に嬉しいです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
665 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 00:32:21 ID:22PGDhzY
こんばんは。今日も(明日になっちゃいましたが)更新をしていきます。
>>663
完敗したら容赦無くそんな感じになりそうですね…w
★ようやくラスボスです→ クラブQ ★
クラブ→こころ「そんなもん知るか! 私と最強の称号を賭けて闘え!」急に襲って来た!
こころ「私の目的、それは……」
女の面を頭に載せたこころは、無表情ではあるが物腰穏やかに鈴仙の質問に応える…と、思いきや。
こころ「――ふざけるな! 誰がお前みたいな貧層なウサギ女なんかに話してやらんといけんのだ!」
鈴仙「ひいっ!?」
こころの頭のお面がふわりと浮かび、激昂する般若面に差し変わった途端、その態度は一変し、完全なる拒絶と敵意を示す。
中山「…や、やっぱり駄目だ! 鈴仙さん、ここは防戦するしかない!
それで相手が落ち着くのを狙ってから、会話を続けるんだ!」
鈴仙「そ――そうね…!」
後方の中山にすらはっきりと感じられるまでの、
今のこころの不安定さは、ある意味明確な殺意よりも恐怖である。
鈴仙もそれにようやくに思い至り、フワリと宙に浮き、自分の精神の弾丸を周囲に纏い、
何発かをこころに向かって威嚇射撃する。
こころ「むう…。 ど、どうすれば良いのかな…? ――と、そうなったら…あはははっ」
それを受けたこころは、周囲の面をルーレットのように目まぐるしく付けては外しを繰り返しては呟き、
より一層、その不安定さを増していく。
そして、彼女の面が白黒の狐を模しており、もっとも鋭利な印象を受けるそれに変わった途端に。
666 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 00:35:12 ID:22PGDhzY
こころ「それならば――お前と、それからその後ろの人間もだ。
ばかげた希望に満ち溢れているお前達を倒して、私がその希望を頂く!」
鈴仙「(――く、来るッ!)」
彼女は、先ほどの不安定でゆったりとした動きからは一転、
太刀の閃きのような速さと鋭さで、鈴仙の身を切り裂かんと飛び出した。
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、僅かな隙を狙い一発で勝負を決める!
≧2→ 勝利! しかしこころはまだ止まらない! 補正付きで再度判定だ!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+0)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
667 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:36:58 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
ハート7
)+(
JOKER
)=★
668 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:37:07 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
クラブQ
) + (
4
)=★
ピッこころさん「10円!!」
669 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:44:34 ID:???
ピッこころさん「クソマァーッ! 」
670 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 00:49:35 ID:22PGDhzY
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハート7 )+( JOKER )=28★
★こころ→戦闘力 5 + ( クラブQ ) + ( 4 )=21★
≧2→ 勝利! しかしこころはまだ止まらない! 補正付きで再度判定だ!
鈴仙「(最初から全力! ううん、全力以上で――!)はあああああああああっ!」
バシュン! バシュン! ババババババババ!!
こころ「な――なにィ!? ――もう駄目だ、おしまいだぁ…」
鈴仙の放った弾幕は、未知の相手と対峙する事による火事場の馬鹿力的な理屈か。
普段の数倍以上の量と質を兼ね備えたものとなる。
その威力に、こころも(本人は無表情のまま)驚愕に悲しみに面を激しく変化させるが――。
こころ「…けれど、それしきの弾幕なぞッ!」
バシュン! ブウウン!!
面から溢れる霊気を固めて創りだした、長さ2メートルはあろう巨大な薙刀を以て、
鈴仙の弾幕の一部を力づくで薙ぎ払う。
華奢な身体からは考えられぬ程のその優雅で豪快な刀の振りを見るに、
やはり彼女は並みの妖怪では無く、長い歴史と高い妖力を兼ね備えた存在であると鈴仙は再認識せざるを得なかった。
鈴仙「(――だけど、今の段階なら相手を完全に押し切れている!
相手が変な技や大技を出す前に、速攻で決めてしまうのよ!)」
しかし、現状ではこころも鈴仙の放つ弾幕の処理に手一杯の状況となっており、
戦況は極めて有利に傾いているのは事実である。
このまま、速攻で勝負を決めたい鈴仙であるが、果たして――――?
671 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 00:51:11 ID:22PGDhzY
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )+(優勢補正+5)=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、速攻で勝負を決めた!
≧2→ 勝利! だがしかし、まだトドメを刺しきれない! 同じ優勢補正付きでもう一度判定!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。(優勢補正は消えます)
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+1)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
672 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:51:53 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
スペード6
)+(
スペード2
)+(優勢補正+5)=★
673 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:55:27 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
スペードJ
) + (
2
)=★
674 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:55:31 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
ハート6
) + (
3
)=★
675 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 00:57:52 ID:???
何とか次で立て直したいが。
676 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 01:23:09 ID:22PGDhzY
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード6 )+( スペード2 )+(優勢補正+5)=19★
★こころ→戦闘力 5 + ( スペードJ ) + ( 2 )+(怒れる忌狼の面(+4))+(モンキーポゼッション+1)(*狂気の瞳無効)=23★
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
ババババババッ……!!
鈴仙「(大丈夫、勝てる! 勝てる筈よ!)」
鈴仙の放つ弾幕を、ひたすらに薙ぎ払い交わしつつ防戦に回るこころ。
一見勝負はこう着しているようにも見えたが、戦陣に立つ鈴仙には自身の優勢が手に取るように理解できた。
鈴仙「(だって……あの子の薙刀捌き。 少しずつ速度が鈍って来ている!
きっと、潜在的な能力はともかくも、妖怪としての力は私と殆ど互角なのよ!)」
こころはその外見によらず強大な力を持った妖怪であるようだが、
鈴仙もまた、強大な妖怪相手でもある程度は互角に戦える程度の実力は身につけてきた。
そして、彼女には自慢の狂気の瞳による波長操作がある。
元々の力に、瞳による錯乱を交えれば互角以上の勝負は出来る筈と、鈴仙は考えていたが――。
こころ「―――」
フワッ。 スーッ。 ピタリ。
鈴仙の放った弾幕の一陣を薙ぎ払ったのを最後に、
こころはまた再び最初に出会った時のようなフワリとした緩慢な動きを開始する。
際どいながらも流れ弾を回避したこころは、戦場の中心部分に颯爽と浮かび――。
スッ…スッ―――。
中山「こ、これは――猿楽の動き!? 一体戦闘中に何故…!?」
鈴仙「(中山さん、学校教育は殆ど中学生並みの筈なのに、色んな事に滅茶苦茶詳しいわよね……。
普通の中高生は、そう簡単に猿楽って単語思いつかないわよ……)」
677 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 01:24:22 ID:22PGDhzY
こころ「―――」
無表情のまま、こころは優雅な動きで舞を踊る。
これが戦闘中でなければ、そして夜中では無く昼間であれば。
恐らくは大観衆の人気を独り占めできるような儚く美しい動きで、
こころは無表情ながらも自らの感情を表現しようとしていた。
鈴仙「ふ…ふざけないでっ!?」
一瞬は面をくらった鈴仙であったが―――すぐに正気を取り戻して再び眼前の相手に弾丸を放つ。
今度は、強烈なまでの狂気の波長を含めて。
ゴオオオオオオオオオオオオッ!
鈴仙の髪の毛のように淡い藤色の弾丸は、
青白い妖気を吐きだしながら静かに舞うこころの胸元を正確に捉えていたが…。
こころ「―――」
ギュウウン……バシュッ!
その弾幕は、こころの手前で見当外れの方向と速度にブレてしまい、
結果地面を少しだけ焦げ付かせるに留まってしまう。
鈴仙「(う、うそっ…!? この子――狂気の瞳が効かないの!?)」
そして、驚きの余り逆に隙を見せてしまった鈴仙は――――。
678 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 01:25:29 ID:22PGDhzY
こころ「――…さて! 御遊びはここらでおしまいってとこ、見せてやりたいわ〜♪」
バッ!
鈴仙「えっ――? こ、今度は消えた!? ど、どこなの!?」
こころが再び俊敏な動きを見せて消えた瞬間を認知する事が出来なかった。
鈴仙は慌てて周囲を見渡すも、こころの姿は視認できず―――。
鈴仙「右も、左も、地面にも居ない!? だったら―――」
中山「鈴仙さん! 上から来るぞ、気をつけろーっ!?」
こころ「死ねええええええいい!!」
ブウウウウウウウウウウウウウン! ゴオオッ!
鈴仙「ふぎゃあっ!?」
結果、遥か高空から巨大な獅子舞被りを付けたこころの襲撃を許してしまう形となった。
鈴仙は、中山の助けもあって何とかその大口に巻き込まれる事だけは回避したのだが…。
こころ「ちぇーっ。 ネタバレは止めてってば。 まぁ……次で終わるのですが」
ババババババッ!
今度は逆に、こころの攻撃を鈴仙が地上付近で回避し続けなくてはならない状況へと陥ってしまう。
鈴仙「ま、まずいわ…! これじゃあ、さっきと真逆の状態。 失敗するとこのまま押し切られちゃう…!」
絶対絶命の状況下で、鈴仙は―――。
679 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 01:27:19 ID:22PGDhzY
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )+(優勢補正+5)=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、何とか勝負を決めた!
≧2→ 勝利! 再び優勢に持っていったぞ! 優勢補正付きでもう一度判定!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 しかしまだ何とか持ちこたえているぞ! 相手の優勢補正はあるがもう一度判定だ!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+2)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
680 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 01:27:34 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
ダイヤA
)+(
ダイヤ5
)=★
681 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 01:28:15 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
スペード8
) + (
3
)+(優勢補正+5)=★
682 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 01:28:50 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
クラブ3
) + (
1
)+(優勢補正+5)=★
へっぽこすぎる…
683 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 01:30:26 ID:???
こうして鈴仙はペナルティとして財布から10円を奪われてしまいましたとさ
684 :
森崎名無しさん
:2013/11/09(土) 01:36:48 ID:???
引きの悪さもあるが相手が相当強いな。
勝つのに10差必要だからどうしても時間がかかりやすくなって、
そうなると相手がどんどん有利になっていくからな。
685 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 02:33:55 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ダイヤA )+( ダイヤ5 )+(ルナティックレッドアイズ+2)=14★
★こころ→戦闘力 5 + ( スペード8 ) + ( 3 )+(優勢補正+5)+(怒れる忌狼の面+4)=25★
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
バババババババッ…!
鈴仙「はっ、てやっ!(だ、ダメ…! このまま回避しててもジリ貧っぽいわ……!)」
鈴仙はこころの放つ弾幕、斬撃の双方を何とか回避し続けてはいたが、
これではさっきまでのこころと鈴仙との立ち位置が変わっただけにすぎない。
そして、狂気の瞳を活かした錯乱と銃撃のみしか切り札を持たぬ今の鈴仙には打開策は皆無に等しく。
鈴仙「(ええい、ここは賭けで――!)狂気の瞳で…狂いなさいっ!?」
バシュウウウウウウウウウウン!!
波長の全てを推進力・破壊力に注ぎ込んだ最大の攻撃。
ルナティックレッドアイズを放ってこころを全力で牽制するが―――。
こころ「もう……終わりにしましょう。 貴女の希望はにせものでしたようですし」
鈴仙「何、ですって――…!?」
ブウン!
こころの姿は再び消え、そして今度は中山が叫ぶよりも早く―――。
686 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/09(土) 02:35:19 ID:???
こころ「怒符―――昂揚の神楽獅子……!」
ゴオオオオオオオオオオオッ! バッシイイイイイイイイン!
鈴仙「きゃ、ぎゃああああああああああああ〜!?」
鈴仙に向かって大きな獅子舞被りが飛んで行き、その結果―――。
こころ「足りない……この程度の希望では」
鈴仙「う、う〜ん……」
攻撃は見事に直撃し…鈴仙は夜の冷たい地面にバッタリと倒れ込んでしまう。
それをつまらなそうな表情で臨んでいたこころは、最後にふと、中山へと視線を向けて。
こころ「――私は、あの子のよりも。 君の持っている希望の方が興味深いわ」
中山「あっ、お―おいっ!?」
スッ……と再び姿を消してしまう。
そしてそれと同時に仮面を被った人間達も、夢遊病の患者だったかのように散り散りと
それぞれの住居へと戻っていき―――人里は、再び元の平穏を取り戻していった。
中山「彼女は一体……? ――と、まずは鈴仙さんの介抱だな…っと」
実際に対面した後も、その謎は消えなかった少女・秦こころが最後に残した言葉は、
中山の無意識に何らかの引っかかりを残していたが……
鈴仙を介抱している内に、中山の意識からはすっかりと消えてしまっていたのだった。
687 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/10(日) 17:35:51 ID:???
こんばんは、昨日は更新はおろか全くの書き込みが無くてごめんなさいでした。
昨日、今日とリアルの予定が充実しておりまして書き込む暇がなく、
これからも19時から友人と待ち合わせをしておりますので、チョッピリ更新となります。
繁忙期が過ぎ次第、また更新していけるようにしたいと思いますので、ご辛抱頂ければ幸いです。
>>669
,683
ピッこころさんは神(子)様と融合したのか強かったですね…。
>>684
鈴仙の戦闘時の引きの悪さは異常ですね…。
ただ、確かに勝つのに10差以上はやりすぎた感もありますので、
次回は少し、勝ち負けが決まりやすいようバランスを軽減してみようと思います。
688 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/10(日) 17:43:43 ID:k9zZrfr+
〜8月4週・自由行動フェイズA〜
鈴仙「――どうも、あの夜の戦いに負けた私は。気絶しちゃって中山さんに運ばれてしまったようね……。
中山さんに興味があるようだから、また同じ時間に中山さんを連れていけば…また会えるかしら」
現在の能力値
選手 ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低
鈴仙 48 49 50 47 46 43 47 330 2 2
最大ガッツ:860
現在のおこづかい:1110
永琳印象値:31
人気:38
狂気度:25
所持アイテム:伝説の眼鏡(使用するとセーブ力+1、使いたい人に手渡す必要アリ)、焼き芋無料券(妖怪の山焼き芋屋で使用可)、
オフェンス解説書(攻撃系(ドリブル・パス・シュート)練習時、判定に+! dice/2される。1回まで使用可)
シズハのしるし(秋限定で各練習時、判定に+! dice/2される。 1回まで使用可)、ふわたり手形(バイト給料が無給になる)
ファルコンスパイク(1試合の間、シュートがポストにならない。枠外は発生する)
ショウの大冒険(鈴仙が練習時に使用すれば数値に+3のボーナス。熱い性格の者や子どもに渡せば…?)
A:永遠亭に居る(さらに分岐)
主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:狂気度を使用する(さらに分岐)
貯めた狂気度をスキルなどに替えることができます。この行動では時間が経過しません。
×:アイテムを使用する
所持しているアイテムを使用します。この行動では時間が経過しません。(現在ここで使用可のアイテム:無し)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
689 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 17:54:39 ID:4y3AKnY+
B
690 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 17:55:38 ID:z8o30SWM
B
691 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 17:58:23 ID:???
人里のイベントはやめるのか
692 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 18:00:48 ID:???
中山さんに会わなきゃいけないのか?じゃAなのか?人里に行くだけじゃダメだったっけ?
693 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/10(日) 18:29:27 ID:k9zZrfr+
>>691
→>692
更新に間が空いてしまったせいで、少しそのあたりが分かり辛くなってしまってましたね…。
(鈴仙のセリフ「中山さんに興味があるようだから、また同じ時間に中山さんを連れていけば…また会えるかしら」
も分かりづらかったかもですし)
先ほどまでの戦闘イベントを起こすには、Aを選んで中山の部屋に行く必要がありますが…
そこを勘違いした方もおられるかもですので、もう一度選択を行いたいと思います。
ただ、こうなると本当にBを選びたかった方に不公平となる可能性もありますので、
戦闘イベントに必ず勝てるとも限りませんし、それよりも紅魔スカーレットムーンズの情報収集や、
まだ弱いキャラを鍛えたい…というの有効な選択肢ではあるかと思います。
――ともアナウンスをさせて頂きます。また色々考えて選択して頂ければと思います。
A:永遠亭に居る(さらに分岐)
主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:狂気度を使用する(さらに分岐)
貯めた狂気度をスキルなどに替えることができます。この行動では時間が経過しません。
×:アイテムを使用する
所持しているアイテムを使用します。この行動では時間が経過しません。(現在ここで使用可のアイテム:無し)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
694 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 18:32:52 ID:4y3AKnY+
A
695 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 18:46:35 ID:d/JgxTQw
A
696 :
森崎名無しさん
:2013/11/10(日) 19:58:51 ID:???
闇雲に出かけるのは危険です!もっと 情報を集めてからでm… \ハァッ☆
697 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 21:25:19 ID:tfgrelO+
こんばんは、今日も更新を始めて行きます。
>>696
ネタ抜きに、情報を集めるのは結構大事かもですね。
試合も何気に近づいてきていますし…。
A:永遠亭に居る(さらに分岐)
鈴仙「とりあえずは、暫く永遠亭をブラブラして……それから考えようっと」
A:永琳に会いに行く。
B:輝夜に会いに行く。
C:てゐに会いに行く。
D:佳歩に会いに行く。
E:ウサギ達に会いに行く(会いたいウサギを指定してください。例:ウサギB)
F:中山に会いに行く。
G:パスカルに会いに行く。
H:自室でゆっくりする(ランダムイベントをもう一回起こせます)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
698 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 21:26:58 ID:qzOMHlGc
F
699 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 21:36:06 ID:NX+CaH5E
F
700 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 21:37:11 ID:tfgrelO+
F:中山に会いに行く。
鈴仙「――昨夜の件もあるし、そうでなくても中山さんからは色々と有益な情報を得たり出来そうだし…。
とりあえずは、中山さんの部屋にでも行ってみましょうか」
鈴仙はそう思い立ち、中山の部屋の襖をガラリと開けると。
中山は着替えて護身具を持ち、その上にサッカーボールも用意しており、
何があっても外出できるような格好になっていた。
中山「…やあ、何となくそろそろ来るんじゃないかって思っていたよ、鈴仙さん。
昨日の続きだったら、是非俺にも付き合わせて欲しい」
鈴仙「ええ、そうね…(―――ただ、そろそろ紅魔スカーレットムーンズの試合もあるのよねぇ…。
試合に備えて、中山さんと相談したりするのも悪くないかもしれないけど。 どうしようかしら?)」
A:昨夜の借りを返すべく、再びこころに対戦を挑む!
B:いや、それよりも今は別な事をしたい。それは…(更に選択)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
701 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 21:48:45 ID:EwjFS9pM
A
702 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 21:50:22 ID:qzOMHlGc
A
703 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 21:50:56 ID:???
脳内イタリア戦済ませたかったけど、今回ばかりは仕方ないか。
地獄鈴仙を引きを甘く見るんじゃなかった。
そろそろ試合対策考えて、とりあえず一案。
ブラジルタイプ亜種型
−−J−− Jパスカル
−−−F− F佳歩
−H−−− H鈴仙
I−D−G I中山 D永琳 Gてゐ
−−−−−
AB−CE A妹紅 BウサギE C慧音 EウサギB
−−−−−
−−@−− @輝夜
ブラジルタイプをモデルに考案。左サイドからオーバーラップ、中央に狭めて突破など図る。
佳歩は攻撃方法を意識し、鈴仙は守備とのバランスを調整しながら戦う。
妹紅・中山がオーバーラップする際、そのスペースを補うようにする。
試合中のポジションチェンジが頻繁に起こして、攻め方を慣れさせなくする。
※もっと詳しい説明希望なら追記します。
4-1-4-1
−−−−−
−−H−− H鈴仙
−I−F− I中山 F佳歩
J−−−G Jパスカル Gてゐ
−−D−− D永琳
A−−−E A妹紅 EウサギB
−B−C− BウサギE C慧音
−−@−− @輝夜
前回と同じように戦う。恐らく浴びせ蹴りあるため、センタリングは厳禁。(低い球はOK?)
守備を重視しているため、シュート本数は少ないかも。パスカルのDF・ボランチ起用もあり。
704 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:27:15 ID:tfgrelO+
A:昨夜の借りを返すべく、再びこころに対戦を挑む!
鈴仙「…当然決まってるじゃないの! リベンジよ、リベンジ!
昨夜だって、もう少しで勝てたと思うから――きっと今回は上手く行く筈よ!?」
中山「お、おう…。 ―――じゃあ、そういう事なら…。
彼女が出る時間帯はおおよそ分かったんだ、夜に永遠亭の玄関に待ち合わせしよう」
鈴仙「オッケーよ、中山さん!(――普通に考えたら割と逢い引きっぽいけど…
そう感じさせない所が中山さんの凄い所ねぇ)」
中山「ああ、それならまた(――普通に考えたら怪しいデートみたいだが…。
鈴仙さんだからまあ、大丈夫だろう)」
リベンジに燃えた鈴仙、そしてこころの存在が気になっていた中山は
互いに勝手な想いを馳せながらも、無事に待ち合わせをするのだった。
――そして、夜。夕食を食べ終えた鈴仙と中山は、こっそりと永遠亭の玄関―――では無く
気付かれぬよう竹林に待ち合わせ場所を変えて、ゆっくりと人里へ向かう。
運の良い事に、危険な妖怪に遭遇しなかった鈴仙達は無事に人里の門をくぐり…。
こころ「あっ、来た来たー」
鈴仙「来た来たー、じゃないわよ…。 人をあんだけ痛めつけてくれちゃって…」
こころ「それはお前だって一緒だろうが! いい加減にしろ!」
中山「(本当に、声だけ聞くと同じ人と話をしているのだと分からないな……)」
人里の中心。あいも変わらず鈴仙達が居てもマイペースに、秦こころはふわりふわりと歩いていた
無表情のまま、面だけがコロコロと変わるために一見滑稽なようにも見えるが――。
そこに立ちつくす中山と鈴仙は、彼女の底知れぬ感情に怯えを隠せなかった。
705 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:28:18 ID:tfgrelO+
こころ「ねぇねぇ。 私は希望の面を探しているって前にも言ったとおりですけど。一つだけ提案があるのですよ」
鈴仙「提案?」
そんな鈴仙達の感情など知ったことかと、今日のこころは上機嫌に話しかけてくるが。
そんな中、不意に彼女は提案という言葉を持ち出した。
不安定な彼女らしからぬ言葉に、鈴仙はふと耳を傾けてしまう。
こころ「ええ。 私が勝ったら―――」
それを待っていたかの如く、こころはその面を喜びに近い物に変えて(顔は変わっていない)――。
スッ、と鈴仙の傍に居る人物に向かって、ピンとその細く綺麗な人差し指を向ける。
こころ「――私が勝ったら、あの人を新たな『希望の面』にしたいの♪
だって彼の希望は本物。 他人の人気や受け売りじゃあない、本当の感情。
それがあれば、人里も平和になるんですよっ♪」
中山「は――――ハァ!? 俺が!?」
――鈴仙の傍に居る人物。 それはもはやこころ本人を除けば中山しか居なかった。
鈴仙「ちょ――ちょっと! 折角黙って聞いてあげたと思えば、そんな事なの!?
そんなの、許される訳がないじゃない!?」
こころの理不尽で意味不明な要求に対して、鈴仙は耳をワナワナと震わせて怒り。
中山「……こころさん。 希望の感情が何故必要なのかは後で聞くとして。
――そうして得た希望は他人の受け売り。 ――アンタの言う「偽者」の希望になるが、いいのかい?」
中山は冷静ながらも、明確に否定の意を告げる。
こころはそんな二人の言葉が聞こえなかったかのように、
暫く年相応の少女のように楽しげに歩きまわり―――。
706 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:30:07 ID:tfgrelO+
こころ「愚かな……。 感情の暴走は、もうそこまでやって来ているというのに…」
やがてピタリと立ち止まって、青白い狐面を被り直しながら、
要求を受け入れられなかった事に対する怒りを募らせる。
そして、その怒りを爆発させると同時に―――。
こころ「それなら。 ―――殺してでも奪いとってやる!
再び食らえ! 我が奥義……暗黒能楽(モンキーポゼッション)!」
バアアアアッ!
こころはバネのように空中に勢いよく跳び上がり、弾幕の雨を鈴仙に向かって振らせる。
鈴仙「フッ…、交渉決裂ね! だったら――早速リベンジよ!(暗黒能楽(モンキーポゼッション)…悪くないわね)」
中山「(鈴仙さんが余計な事を考えているような気がしてならない……。
そして何だか――嫌な予感がするぞ……)」
中山の予感は的中してしまうのかは、神のみぞ知る所であるが…。
――ともかく、運命を決する戦いが再び始まるのだった。
707 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:31:08 ID:tfgrelO+
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、僅かな隙を狙い一発で勝負を決める!
≧2→ 勝利! しかしこころはまだ止まらない! 補正付きで再度判定だ!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
≦−10→完敗…。 鈴仙、ひょっとこお面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+0)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
708 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 22:37:38 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
クラブ3
)+(
クラブ10
)=★
709 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 22:37:45 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
ダイヤ10
)+(
スペード2
)=★
710 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 22:38:51 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
ハート6
) + (
6
)=★
711 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:48:57 ID:tfgrelO+
★鈴仙→戦闘力 6 + ( クラブ3 )+( クラブ10 )=19★
★こころ→戦闘力 5 + ( ハート6 ) + ( 6 )+(昂揚の神楽獅子+4)=21★
≦−2→敗北。 しかしまだ傷は浅いぞ! ペナありだがもう一度チャンスがある!
リベンジに勢い込みながら空中に浮かぶ鈴仙。
降り注ぐ弾幕の雨をひらりと交わし、そこから威嚇射撃を数発叩き込んでこころの動きを牽制する。
しかし当の標的であるこころ本人はまるで機械のように怯える事も怯む事もなく。
こころ「――喜符。 『昂揚の神楽獅子』!」
カッ、と豪奢な獅子被りから閃光を発射。
鈴仙の銃弾を軽く撃ち落とすだけで無く、逆に行動に大きな制限を与える。
自身の力を上手く使いこなせていないこころ相手ならば、鈴仙も互角以上に戦える余地はあったが…。
こうして全力でのスペルカードを使用されては、やはり劣勢は拭えなかった。
鈴仙「ま…まだまだぁ!?」
だが、それでもこころの放った妖気は鈴仙の許容範囲内。
これならば立ち回り次第では、充分逆転も狙えると踏み、再び攻勢に転じた。
712 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 22:52:55 ID:tfgrelO+
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )+(優勢補正+2)=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、何と逆転大勝利だ!?
≧2→ 優勢! 鈴仙、劣勢を覆して優勢に立つ!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 鈴仙、そのままこころの弾幕に押し切られる。
≦−10→完敗…。 鈴仙、般若お面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+0)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
*ルールを変更しました。
優勢補正を減らした代わりに、優勢の時に2差以上を出すと勝負アリ!(前は優勢のまま)…という風になっています。
713 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 22:54:10 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
ハート9
)+(
ダイヤ6
)=★
714 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 22:55:13 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
クラブ6
) + (
5
)+(優勢補正+2)=★
715 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:02:00 ID:tfgrelO+
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハート9 )+( ダイヤ6 )=21★
★こころ→戦闘力 5 + ( クラブ6 ) + ( 5 )+(優勢補正+2)=18★
≧2→ 優勢! 鈴仙、劣勢を覆して優勢に立つ!
鈴仙は暫くの間、こころの熾烈な攻撃に耐え抜くしかなかった。
弾幕の軌道を先読みし、溢れる熱線は気合いで回避。
僅かな隙を狙って銃弾を撃ち込み、相手の態勢が崩れるのを待つ。
地味であるが、一種のお手本的な振る舞いは、優等生の鈴仙が最も得意とするものであり…
その成果は、この大一番で見事に実る事となる。
こころ「つ、疲れた…」
鈴仙「やっぱり。 貴女は強いけど――戦い慣れしていないようね!」
最初から今まで攻撃を繰り返してきたこころの妖力に、
僅かに陰りが生じた隙を狙って、鈴仙は一転攻勢に転ずる。
中山「れ、鈴仙さんがチャンスを掴んだ…!? これは――勝てるんじゃないのか!?」
仮面の聴衆「―――――」
その見事な展開に思わず声を挙げてしまう中山―――そして、
この戦いに引き寄せられたのであろう、数多の仮面の聴衆達。
勝負は早くも、クライマックスを迎えようとしていた。
716 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:03:39 ID:tfgrelO+
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )+(優勢補正+2)=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、何と逆転大勝利だ!?
≧2→ 勝利! 鈴仙、地味だが正確な技術で敵を制す!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→劣勢。 こころ、再びその真価を発揮し鈴仙を不利に陥れる!
≦−10→完敗…。 鈴仙、般若お面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+2)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
717 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:04:31 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
ハートA
)+(
スペード5
)+(優勢補正+2)=★
718 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:04:48 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
クラブJ
) + (
4
)=★
719 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:04:50 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
スペードQ
)+(
クラブ10
)+(優勢補正+2)=★
720 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:11:39 ID:tfgrelO+
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ハートA )+( スペード5 )+(優勢補正+2)=14★
★こころ→戦闘力 5 + ( クラブJ ) + ( 4 )+(モンキーポゼッセション+2)=22★
≦−2→劣勢。 こころ、再びその真価を発揮し鈴仙を不利に陥れる!
しかし、ここで勝負はシーソーのように、再び大きく傾く。
こころ「―――」スッ
中山「ま…また「アレ」だ!」
こころは戦いである事を忘れたかのように、美しく優雅に舞う。
その仕草に、あくまで外野である中山は戦慄しつつも魅入らざるを得なかったが――。
鈴仙「(――は、波長が……大きく揺らめき過ぎて読めない!?
逆にこの私が混乱してしまいそ、う…!?)」
彼女と対峙している、かつその舞いの恐ろしさを理解している鈴仙はそうもいかない。
幽玄を体現したかのような舞いを踊りつつも、おぞましいまでの霊気を発するこころを
警戒しすぎた鈴仙は、思わずその攻撃の手を必要以上に緩めてしまい――。
こころ「――始末する」
バシュウンッ!
鈴仙「ひ…ひぎゃっ!?」
再び、鈴仙は窮地に追いやられてしまう。
鈴仙や中山、もしかしたらこころが想像するよりもこの戦いは長引こうとしていた。
721 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:12:39 ID:tfgrelO+
先着2名様で、
★鈴仙→戦闘力 6 + ( ! card )+( ! card )=★
★こころ→戦闘力 5 + ( ! card ) + ( ! dice )+(優勢補正+2)=★
と書き込んでください。カードの結果で分岐します。
【鈴仙】−【こころ】
≧10→完勝! 鈴仙、何と逆転大勝利だ!?
≧2→ 優勢! 鈴仙、劣勢を覆して再度優勢に立つ!
=1、0、−1→引き分け! 再度判定。
≦−2→敗北。 鈴仙、粘り負けしてしまう。
≦−10→完敗…。 鈴仙、般若お面うさぎとして余生を過ごす!(うそ)
【補足・補正・備考】
鈴仙の数値がKかJOKERの場合、戦闘後戦闘力が+1されます。(勝敗は問わない)
鈴仙のマークがダイヤの時、「ルナティックレッドアイズ(+2)」が発動します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のK・JOKER判定及び必殺技判定は、一番左の! cardのみについてなされます。
こころのマークがダイヤの時、「憂き世は憂しの小車(+4)」が発動します。
こころのマークがハートの時、「昂揚の神楽獅子(+4)」が発動します。
こころのマークがスペードの時、「怒れる忌狼の面(+4)」が発動します。
こころのカードの数値が奇数の時、スキル・モンキーポゼッション(+3)が発動します。
このスキルの発動時、鈴仙の必殺技・スキルは全て無効化されます。
また、このスキルの威力は、判定の度に+1ずつ強化されていき、他の必殺技と重複します。
722 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:12:53 ID:???
★鈴仙→戦闘力 6 + (
スペード9
)+(
クラブA
)=★
723 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:14:06 ID:???
★こころ→戦闘力 5 + (
ハート8
) + (
1
)+(優勢補正+2)=★
勝負弱すぎてどうしようもないだす
724 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:20:43 ID:???
はなしにならない
せめてもう少し頑張ってほしい
725 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:30:31 ID:???
この際光(希望)を相手にする地獄幻想チームでも作ろう
鈴仙、佳歩、マミゾウ(代表)、文、にとり、もうFWそろったよ。やったね!
726 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:45:52 ID:tfgrelO+
★鈴仙→戦闘力 6 + ( スペード9 )+( クラブA )=16★
★こころ→戦闘力 5 + ( ハート8 ) + ( 1 )+(優勢補正+2)+(昂揚の神楽獅子+4)=20★
≦−2→敗北。 鈴仙、粘り負けしてしまう。
鈴仙とこころの一進一退の攻防は、永遠に続くかとも錯覚させられたが――。
やはり勝負が長引く事で鈴仙は本来の実力差が、こころは戦闘経験と力の制御の不慣れさが
少しずつ浮き彫りになろうとしていた。
鈴仙「はぁ、はぁ…!(だ――駄目! あっちは疲れてもすぐに復帰できるだけの妖力が有る一方、
こっちはどうしても限界がある! このままじゃあ、押し負けちゃうわ――)」
そうして、この窮地で真っ先に弱気が出てしまうのは鈴仙の悪い癖である。
自分では、やはり勝てないのではないかという絶望が心をもたげてしまい、
どうしても弾幕の威力の維持が難しくなってしまう。 そしてそれは、こころにとって絶好のチャンスだった。
こころ「フフ――焼き払ってあげる♪」
ゴオオッ!
鈴仙「あ――あああっ!?」
そして……熱線を直に浴びた鈴仙は――哀れにもその場に崩れ落ちてしまう。
こころ「――可哀そうな子。 偽りの希望しか持っていないのに、貴女はそれを認めようとしなかった。
だけど――この結果が証拠。 貴女の希望は、偽者だということの」
中山「――ち、近寄るなっ!」
老練な表情で鈴仙を憐れんだこころは、その表情を変えぬままに中山へと近寄る。
こころ「私が希望を失ったせいで、人里の人間達もまた、永らく『希望』という感情を失っていた。
それには貴方のような希望溢れる人間が欲しかったけど―――もう大丈夫」
727 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:48:15 ID:???
こころは、中山に話しかけているのか、それとも別な誰かに話しかけているのか。
それすら分からぬ程虚ろな表情で、ふらりふらりと再び歩き始める。
先ほどは一転、中山にはほぼ全くの興味が失せているようにも見えた。
中山「―――結局、彼女の素性はほぼ謎のまま、か。
そして……俺の希望は本当に本物なのかな? こころさんとやら。
――安っぽい受け売りで、森崎に並び立とうと考えていたこの俺の希望が」
中山はスッと鈴仙を抱き起こしながら、ふと考えを馳せる。
この前の妖怪の山FC戦後に対峙した時の、森崎の不敵な笑みが浮かんでくる。
中山「――本物の希望。 真なる希望。 それを持つ人物は俺は知っているが……
知っているだけじゃあ、何も変わらないさ」
最後にそう呟いて、中山(と伸びている鈴仙)は人里を後にするのだった。
*中山の評価値がやや上がりました。(憐れみ的な意味で)
728 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:51:07 ID:???
〜8月4週・固定イベントフェイズ〜
【面霊気の行方】
そして、中山と鈴仙が去った後の人里。
こころはふらりふらりと歩き、そして…目的の場所へと辿り着いたのだった。
??「――遅くなってすまないね」
こころ「――希望の面は? 作ってくれたんだろうなァ!?」
??「心配には及ばないさ。 少々時間は掛かったが――問題は全然無い。
だから……これからは私達と一緒に練習に参加するんだよ。 いいね?」
こころ「うん……いいよっ♪」
こころは、薄い金の髪を振りかざした一人の女性と会話をしていた。
その女性は尊大ながらも優しく、まるで愛娘に話しかけるかのようにこころへと語りかける。
神子「(――誰が希望の面を失くしたのかは知れないけれど――資源は有効に使わなくてはね。
この子のお陰で、我々の勝利という『希望』の価値はより大きくなるでしょう。
大会名簿には、あらかじめ名前を書いてあるし。 後はこの子をどう育てるか、ね)」
――もっとも、その聖人は、表情の裏で常に打算を練り続けていたのであるが。
豊聡耳神子。遥か昔にこころの存在の元となる66の面を形造った彼女は、
その地位を利用して、早速も彼女を抱きこんでいたのだった。
*こころが聖徳ホウリューズに入団している事が判明しました。
729 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:56:25 ID:tfgrelO+
〜8月4週・練習フェイズ〜
鈴仙「話の流れ的に固定イベントフェイズ一部を前倒ししちゃったけど、今日も練習よ! 試合まで後2回の練習を有効に使いましょう!」
現在の能力値
選手 ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低
鈴仙 48 49 50 47 46 43 47 330 2 2
所持中のフラグ:パスカット(10/20)、てゐとのコンビプレイ(8/20)、
オフサイドトラップ(9/20)、タックル(10/20)、(浮き玉成長フラグ・空中プレーでの覚醒時に判定で回収)
最大ガッツ:850
ルナティックレッドアイズ(1/4でドリブル+2)
ラビットスターター(1/4でドリブル+2、吹飛2)
マインドシェイカー(シュート+5、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))160消費
マインドブローイング(シュート+7、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛5)200消費
マインドスターマイン(空シュート+4、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
月人師弟コンビ(パス+2の連続ワンツー、要永琳)60消費
タイガーバニーシンフォニア(パス+2の連続ワンツー、要星)80消費
スキル・狂気の瞳LV3(全判定につき、スート(色)一致時敵能力−2(マーク一致時敵能力−3と選択可))
スキル・心象操作LV1(自分が反則時の判定1段階緩和)
A:基礎能力を上げる(更に分岐)
B:必殺技の練習をする(更に分岐)
C:スタミナをつける(判定で最大ガッツが上がります)
D:コーチングをする(更に分岐)
☆現在一緒に練習できる選手(()内は所持フラグ、数値は所得経験値(10で技習得))☆
無条件で参加…輝夜、妹紅、慧音、てゐ(パス0、パスカット0)、中山(ドリブル0)、佳歩(ドリブル0、タックル0)、
ウサギB、ウサギC、ウサギD、ウサギE(ドリブル0、成長ボーナス・タックルorせりあいorガッツ)
コーチングの為不参加…永琳(タックル0、ワンツー0、シュート0)、パスカル(成長ボーナス・守備系、特殊スキル0、空シュート0)
(*パスカルは判定で練習可能)
730 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:57:17 ID:atXEBf5A
B
731 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/11(月) 23:57:28 ID:tfgrelO+
【補足・備考・注意点】
・一緒に練習したい選手がいる場合、選択肢の後にその選手の名前を記してください。
(例:A(一人で基礎能力練習の場合)、B妹紅(妹紅と必殺技練習したい場合))
・【誰かと一緒に練習をする場合】、もう一人の選手の能力値も上昇し、評価値も上がりますが、
【鈴仙自身の成長効率は下がります】。
(基礎練習では上がりやすさ1段階ダウン、必殺技練習では! dice→! dice/2に)
なお、もう一人の選手の成長効率には影響がありません。
・コーチングは、鈴仙よりも総合能力の低いキャラを二人まで選び、
好きな能力値を上昇させることが出来ます。ですが鈴仙自身の能力自体は上昇させることはできません。
選択肢の後にその選手の名前を記してください。(例:D 佳歩、ウサギB)
・永琳、パスカルの能力値は基本的に上昇させることはできませんが、代わりに名無しウサギなど
能力値の低い仲間の能力をランダムで少し上昇させてくれます。
・「オフェンス解説書」等のアイテムは、使用できる選択があった場合にアナウンスがかかります。
「使いたい人に手渡す必要のある」アイテムは、練習フェイズでは使用できず、自由時間等での会話時に、
目の前に居るキャラに対してのみ使用できます。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(前のレスとこのレスの間にある選択も有効になります)
732 :
森崎名無しさん
:2013/11/11(月) 23:59:25 ID:???
本当に引き勝負になるバトルは鬼門だな…作戦も何も立てられないし。
特にうどんちゃんは引き勝負だと本当に鬼門だから、上限決めておいて方が良さそうね。
今回はこころとの面識ができただけでも良し。中山さんの心境に何か与えただけでも良し。
733 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 00:01:47 ID:/X2CY4rE
C 長い勝負になりそうだからガッツが欲しい
734 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 00:02:14 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
日付をまたいだ場合は、御手数ですが再投票をお願い致します。
>>703
フォーメーション提案ありがとうございます!
スカーレットムーンズの情報について、一部は固定イベントでも入手できるようにしようと思っていますし、
来週の自由行動フェイズでも偵察が可能になっております(脳内練習試合も可能です)。
>>724
正直、ここまで引きが酷いとそう考えてしまいますね…。
2D13なのに、13以上の数を引けた回数が少なすぎると思います。
>>725
ふらの高校幻想郷分校が開校する日も近いですね…。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
735 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 00:04:46 ID:W7ghfHvQ
Bてゐ
736 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 00:10:46 ID:8g89eKqU
Bてゐ
737 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 22:21:27 ID:7Ii5F6y6
こんばんは、今日も更新を始めて行きます。
>>732
サッカーは戦術、戦略がメインとなりがちですので
戦闘判定は引き一発勝負! …という分かりやすさを狙ったのですが、
最近は戦闘ばかりだったため、逆にもどかしさを与えてしまったかもしれません。
引きは……本来平等な筈なんですが(汗)
738 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 22:25:21 ID:7Ii5F6y6
Bてゐ
鈴仙「ねぇ、てゐー? 一緒に練習しない?」
てゐ「えー、メンドくさ……って、冗談よ、ジョーダン!」
最初はあからさまに面倒臭そうな態度を見せたてゐだったが……
鈴仙の真剣な表情を見ると、どうにもふざけ続けてはいられないなと真面目に向き直るてゐ。
鈴仙「今日は互いに、基礎を超えた必殺技の練習でもしようかと思ってね」
てゐ「なるほどねぇ…。 技に溺れるなとは良く言ったもんだけど、
鈴仙ちゃんには逆にもっと派手な技があった方が良いかもだし、良いんじゃない?」
鈴仙とてゐは、互いに頷きあいながら必殺技の練習をしようと決める。
そして、その内容は―――。
739 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 22:28:18 ID:7Ii5F6y6
今週重点的に鍛える必殺技を選んでください。カッコ内は現在の経験値です。
鈴仙の練習は…
A:パスカット(10/20)
B:オフサイドトラップ(9/20)
C:タックル(10/20)
D:てゐとのコンビプレイ(8/20)
てゐの練習は…
A:パス(0/10)
B:パスカット(0/10)
先に2票入った選択肢で進行します。 鈴仙とてゐの練習内容は同時に選択し記入してください。
(例:AA(鈴仙ドリブル、妹紅ドリブル)、CG(鈴仙シュート、妹紅せりあい))
【ただし、鈴仙の練習でDを選んだ場合は、てゐの練習は選択できません。
間違えた場合は両方とも無効とみなします。(例:DB→×なので、鈴仙のDもてゐのBも無効)】
*この投票は【部分一致制】となっております。各キャラへの投票をそれぞれ独立した物とみなしますのでご注意ください。
(例:@AA、AAB、BBC …といった投票があったとすると、Aの時点で鈴仙のAは確定でBのBは無効、妹紅はABC1票ずつ)
740 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 22:30:17 ID:ZFmldoR6
D
741 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 22:31:13 ID:W7ghfHvQ
D
742 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 22:57:27 ID:7Ii5F6y6
D:てゐとのコンビプレイ(8/20)
鈴仙「と、いう訳で。 「アレ」の練習、やるわよ!」
てゐ「――た、確かにアレが完成したら派手だろーしなぁ…。
そういうこったら、やってみますか」
鈴仙とてゐは、ゆっくりと基礎からコンビプレーを磨き始めた。
先着1名様で、
★鈴仙とてゐのコンビプレイ練習→! dice★
と書き込んでください。数値の合計が経験点にプラスされます。(現在8ポイント)
743 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 22:58:56 ID:???
★鈴仙とてゐのコンビプレイ練習→
1
★
744 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 23:24:42 ID:7Ii5F6y6
★鈴仙とてゐのコンビプレイ練習→ 1 ★
→1ポイント上昇!
しかし、ゆっくりと基礎を固めていく…という考え方は、
この段階の鈴仙達にとっては逆効果であったかもしれない。
バスッ、バスッ、バスッ。
鈴仙「(うーん、こういう普通のパスなら大分良い感じになったと思うけれど…)」
てゐ「(あたしらの目標って、パスを繋ぐ事じゃないし…。 ちょっと、ペース配分間違ったかな)」
既にそこそこの意思疎通と高水準のパス技術を兼ね備えている鈴仙とてゐにとって、
基礎は前の練習一回で充分だった。
確かに、この練習でも鈴仙達は互いにコンビプレーの素地となる連携のセンスを磨いたが、
それはすでにほぼ飽和状態。
神の視点を持たぬ鈴仙達としては仕方が無いとはいえ、何とも勿体ない練習となってしまったのだった。
*コンビプレイの経験値が1上昇しました。現在9/20で、20になると技を未完成状態で習得します。
745 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 23:28:06 ID:7Ii5F6y6
〜コーチング〜
永琳「(もうすぐ、紅魔スカーレットムーンズの試合。 タレントの数ではこちらが上回っているとはいえ…)」
パスカル「(――やはり、勝つにはチームの総合力を高めなくては!)」
先着2名様で、
★永琳のコーチング対象→! card
永琳のコーチング内容→! card★
★パスカルのコーチング対象→! card
パスカルのコーチング内容→! card★
と書き込んでください。
○○のコーチング対象のカードの数値が…
JOKER→ウサギ全員(補欠ウサギ(F・G)含む)
K→慧音
Q→てゐ
J→佳歩
8・9・10→ウサギC
6・7→ウサギD
4・5→ウサギE
1・2・3→ウサギB
○○のコーチング内容のカードのマークが…
ダイヤ奇数/偶数→ドリブル+1/パス+1
ハート奇数/偶数→シュート+1/タックル+1
スペード奇数/偶数→パスカット+1/ブロック+1
クラブ奇数/偶数→せりあい+1/最大ガッツ+10
クラブA→効果が無かった…
JOKER→全能力+1
746 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 23:31:53 ID:???
★永琳のコーチング対象→
クラブ9
永琳のコーチング内容→
ダイヤ9
★
747 :
森崎名無しさん
:2013/11/12(火) 23:35:17 ID:???
★パスカルのコーチング対象→
ダイヤ8
パスカルのコーチング内容→
スペード5
★
748 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/12(火) 23:46:37 ID:???
ウサギCのドリブルが+1、さらにパスカットも+1!
…と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
ちなみに、これでウサギCのドリブルは名無しウサギでトップになりました。
(とはいえ低いですが)これからのテコ入れ次第では、彼女もはっはあ〜なエースになる望みがある!
…かもしれません(汗)
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
749 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 22:41:37 ID:???
こんばんは。今日も更新をしていきます。
―――――――――――――――――――――――
★永琳のコーチング対象→ クラブ9
永琳のコーチング内容→ ダイヤ9 ★
★パスカルのコーチング対象→ ダイヤ8
パスカルのコーチング内容→ スペード5 ★
→ウサギCのドリブル+1、パスカット+1!
永琳「(今の所、成長が遅れているのは……)」
パスカル「(彼女――だな)」
ウサギC「ほえ〜?」
試合を前にしての、名無しウサギの直前強化。
永琳とパスカルが目を付けた選手は、奇しくも同じだった。
ウサギC「わ、わたし〜?」
永琳とパスカルに同時に呼ばれた彼女――ウサギCはそのただでさえ丸い目を
更に大きくまん丸に変えて、大いに驚愕していた。
……だがしかし、永琳やパスカルが言うように。
現状、永遠亭ルナティックスの名無しウサギの中で最も成長が遅れているのはウサギCであった。
永琳「大丈夫よ。 今日は厳しい練習では無く、貴女の才能を伸ばす練習に終始しようと思うから。
それだったら、気分屋さんの貴女でも音を上げたりはしないと思うわ」
ウサギC「ふ、ふわ〜い…」
パスカル「――君は才能では恐らく、名無しウサギ達の中でも抜きんでている。
だからこそ、その才能を活かせるようになりたいじゃあないか?」
750 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 22:44:20 ID:???
――マイペースで気分屋のウサギCは、
基本的に真面目な優等生肌である、他のウサギ達と比べると随分異質である。
しかし、それでも彼女は持ち前の才能と無自覚の努力で、ここまでやってきたのだ。
だからこそ、彼女の覚醒はきっと様々な意味で重要となると考えられる。
ウサギC「(う〜ん、最近試合出られてないしなぁ。 ここでいっちょ、わたしも頑張ってみたらいいのかなあ)
――じゃあ…おなしゃ〜す!」
そして、ウサギC自身も決して怠惰な性格では決して無かった。
最終的には彼女自身の小さな奮起で、得意のドリブルを伸ばし、パスカットも地道な成長を見せる。
永琳「(――天才肌、とはいえ。 やっぱり彼女の意思に任せっぱなしじゃあ限界があるわね。
試合や日常でも、この子の面倒を見てあげれば化けるのかもしれないのだけれど…。
それは、他の子にも言えることだし)」
だがしかし、それでもまだ一流選手を相手取るにはどれも覚束ないと永琳は感じ取っていた。
彼女が大きく化けるか否かは、まさしく彼女自身の才能の底深さと…周囲のサポートに託されていた。
*ウサギCのドリブルが+1されました。
*ウサギCのパスカットが+1されました。
751 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 22:45:32 ID:???
〜8月4週・固定イベントフェイズ〜
【紅魔の力】
〜人里サッカーコート〜
鈴仙と中山が人里の謎に挑戦している間も、
ライバル達はもう間もなくとなった10月の大会に向けて研鑽を続けている。
――いや、正確には、『研鑽を続けている選手も居る』…という表現が正しいかもしれない。
というのも、幻想郷の名選手の多くは、そう努力せずとも高い実力を保ち続けているのだ。
種族の差か、練習環境の差か、あるいは純粋な才能の差か。
幻想郷においては、強者と弱者との間を隔てる壁は外界以上に大きかった。
レミリア「……退屈」
――そして、日傘を差しながら残暑の残るサッカーコートを睨みつける少女は、
種族・環境・才能共に恵まれた、まさに『皇帝』。――否、『紅帝』レミリア・スカーレット。
その目線には心底からの軽蔑と退屈が渦巻いていたが、
しかしその瞳は余りに美しく、男は勿論、女ですらも魅了されてしまうのでは無いのかと思う程妖しかった。
咲夜「――お嬢様、お言葉ですが。 この試合が白熱していてはそれこそ問題かと。
貴き者は、退屈にこそ彩を見つけるべきと思いますわ」
そんな彼女を凛と窘めるのは、まさしく従者と言った出で立ちの少女。
か弱き人間でありながら、恐怖の吸血鬼に対してこうも口を聞けるのは
彼女を含めても数えるほどしか居ない。『悪魔の荒鷲』十六夜咲夜は、瀟洒な表情を浮かべていた。
752 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 22:47:15 ID:???
レミリア「…咲夜」
レミリアはスッ、と咲夜の方を振り向き――。
レミリア「いいこと言った」
年相応の少女らしい、悪戯っぽい笑みを返す。
咲夜は、大観衆の観客席を仰ぎながらその微笑みを見て…少しだけ笑った。
***********************
実況「え、えー…。 紅魔館の主! レミリア・スカーレット氏の突然の提案により
今日急遽開催されたこの親善試合でありますが……。 ―――なんと、紅魔スカーレットムーンズ!
全幻想郷選抜大会告知から半年近く!大会開会から約一カ月前にして! …これが、初の練習試合となります!
これは、未だ正体を現さない謎のチーム・聖徳ホウリューズを除いて他に例がありません!
しかし一方で、紅魔スカーレットムーンズは来週の末に強豪! 永遠亭ルナティックスとの練習試合を予定しています!
つまりこれは、直前調整という事になるのでしょうか〜〜〜〜〜〜!!??」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「お、俺ずっとレミリアさんのお姿を生で見たかったんだ!」
「咲夜さーん! 俺だ! 養ってくれーっ!」「フランちゃーん! かわいーい!!」「パッチェさーん! フルタイム出場してー!」
「小悪魔の地味な名プレーにも期待だな」「め、めいりんさんも頑張れー」「でも大丈夫かよ? 流石に試合ボケしてるんじゃね?」
咲夜の仰いだ先――観客席の人間・妖怪達は、名門チームの遅すぎる初陣に期待を膨らませている。
勿論、中にはそれを不安視する者も少なくは無かったが…それらを含めた観客の多さこそが
彼女達の名門・カリスマ性を表すのには相応しいだろう。
753 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 22:50:31 ID:02W4iXHk
レミリア「さて。 今日の試合はどことだっけ。 えっと……美鈴」
美鈴「は、はひいっ!?(お、お嬢様が私の名前を覚えていた!?)」
先ほどまで咲夜と会話を交わしていたレミリアも、この観客にひとまずは満足しており、
やや上機嫌な様子で美鈴に話しかける。
美鈴はやや緊張しながらも、門番以外に与えられた仕事を全力で遂行しようとする。
美鈴「今日の練習試合は、えー……」
先着1名様で、
★やられ役チーム→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→美鈴「どうやら、外界のチームみたいですね! 腕が鳴ります!」(*更に選択)
ダイヤ・ハート→美鈴「命蓮寺ロータスですね。 フェアプレーを身に付け、ますます強敵になったと聞きます!」
スペード・クラブ→美鈴「妖怪の山FCですね。 正直、タレントの数と総合力ではウチを超える…かもしれません!」
クラブA→美鈴「露鈴兎ヒャッホーズ…。 何だか明るくて良い名前ですね!」(小並感)
754 :
森崎名無しさん
:2013/11/13(水) 22:51:27 ID:???
★やられ役チーム→
スペードA
★
755 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:48:12 ID:???
★やられ役チーム→ スペードA ★
スペード・クラブ→美鈴「妖怪の山FCですね。 正直、タレントの数と総合力ではウチを超える…かもしれません!」
レミリア「知ってる」
美鈴「はぐっ!? じゃ、じゃあ何で聞いたんですかお嬢様ぁ…」
レミリア「……何となく」
パチュリー「(美鈴…哀れな子)」
真剣に仕事を全うした美鈴に対して、レミリアはぞんざいな態度を取る。
『もやしのエース』パチュリーはそんな二人の様子を呆れ半分面白半分で眺めながら…。
自筆のノートに目を落として思考していた。
パチュリー「(――けれどレミィ。 実際にあのチームはそこそこの強敵よ?
私や助っ人が居れば負ける事は無いとは言え、それでも私達の初陣を飾るに
相応しく無い勝負になるかもしれないわ)」
あくまで余裕を決め込むレミリアだったが…一方でパチュリーは内心、
相手の実力を高く評価していた。
幻想郷最速のドリブルを持つ射命丸は、パチュリーの芸術的ドリブルにも匹敵する実力を持っているし、
反町やはたてや椛、それに合体技を持つ秋姉妹と言った中堅選手を小悪魔一人で対処させるのは厳しい。
美鈴の守備力では、2点か3点は覚悟せざるを得ないだろう。…と、パチュリーは推測する。
756 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:50:13 ID:???
フラン「ねぇねぇ! あの妖怪の山FCのゴールキーパー、ふっ飛ばしても良いかな、お姉様!」
そして、パチュリーが推測を重ねる一方で、『狂気のストライカー』フランドール・スカーレットは
無邪気かつ無思考に、ただただ相手を吹き飛ばしてゴールを決める自分の姿を夢想していた。
レミリア「ええ…。 今日は久しぶりの点取り合戦で遊びましょうか、フラン」
フラン「わーい♪」
そして、姉であるレミリアはそんなフランを止めようとはせず、むしろ自由に振舞えと指示する。
レミリア「(フランは大分良くなったけれど…それでもあの子は狂犬。だけど、敵に噛みつかせれば十二分に役立つものね)」
その内心には勝利への打算も含まれてはいたが、
笑顔を爆発させるフランの姿を見て、レミリアは幾ばくかの愛しさを籠めた微笑みを浮かべていたのも事実だった。
757 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:51:45 ID:???
??「…………」
そして、彼女達が思い思いに時間を過ごしている中、『助っ人』である彼は独り無言。
それこそ、心の底から退屈そうに腕を組み、試合が開始されるのをジッと待っていた。
小悪魔「あ、あのぅ……。 パチュリー様に聞いたんですけど。 今日、出番があるかもって…。
ただ、まずは様子見としてベンチスタートとのことでしたが」
居た堪れなくなった小悪魔は、ふとその少年に話しかけるも。
??「――……ある」
小悪魔「へ?」
短髪のやや小柄な少年はボソボソと話すだけで、その態度を決して軟化させたりはしない。
しかし、それは彼が寡黙な性格であるからでは無い事は、小悪魔は実は知っていた。
小悪魔「(――あまり表に出る事はするな、極力口も開くな…っていうのがパチュリー様の命でしたっけ。
情報を開示させないというのは重要としても、少しやり過ぎなような気が…)」
――その為、小悪魔はそれ以上彼と接触する事は避け、
緊張を隠せない様子である、妖精メイド達の方へと向かうのだった。
758 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:52:47 ID:???
実況「さあ〜! そして試合開始まであと5分を切りました〜!
両チームともに控室からフィールドへと堂々と出て行きます!」
はたて「きょ…今日は宜しくねっ!」
小悪魔「ええ、宜しくお願いします(少しきょどきょどしてるように見えるけど…人見知りなのかな)」
フラン「えへへ〜! 今日はハットトリックを取らせて貰うから!」
にとり「ひゅ、ひゅぃいい…(私、天国行けるかなぁ……)」
雛「(ご冥福を祈るわ、にとり……お葬式はきっと来るからね……)」
椛「ストリングプレイ・スパイダーベイビー!」
美鈴「す、凄い腕前です…! 貴女は一体何者…!?」
反町「よ、よろしくおねがいします(こ、怖い女性だなぁ……)」
咲夜「勝負の場だもの。 馴れ合いは必要ないわ」
穣子「う、浮気なの一樹君!? あんな女性に話しかけて!?」チャキッ!
静葉「駄目よ穣子! 幾ら貴女でも私のネタを奪うのは許せない!」チャキッ!
フィールドにて、紅魔スカーレットムーンズのメンバーは思い思いのメンバーに話しかける。
そしてそんな彼女達の様子に、曲者揃いの妖怪の山FCといえども気押されがちであった。(ただし椛は除く)
759 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:54:22 ID:???
射命丸「(この試合で恐らく下調子のレミリアさんを打ち倒し、私の名を内外へ売り込みたい所ね)」
レミリア「(フン。 不確かな地位と権力に縋る狗が。 ……貴女の欲望、叩き折ってあげるわ)」
そして、両チームのキャプテン同士の睨みあい。
栄光の座を夢見る射命丸と、既にその座に腰掛けているレミリアの感情は似ていながらも
全くの対比であり、それ故に無言でも両者の温度は灼熱のように熱い。
パチュリー「…………」
しかし――その様子をベンチから見ていたパチュリーの目線は、氷のように冷たい。
何故なら、彼女は完全に理解していたからである。
この試合の真の意味を。そして、この試合が辿るであろう結末を。
パチュリー「(私はさっきこう考えた。 『私達の初陣を飾るに相応しく無い勝負になるかもしれない』と。
しかしそれはあくまでも物理的、理論的に起こり得る可能性について述べたのみ。
実際は、私達が強者の地位に溺れ、全くの油断を見せ続けた結果生じるもの。
つまり、レミィの気高きメンタリティ。 そして運命を操るまでのプレーをいつも通り見せていれば、
きっと試合は、レミィの望んでいた通りの試合となる。 即ち――――)」
ピイイッ!
実況「おっと! ここで試合開始です! 妖怪の山FCが先攻でボールを持った〜〜〜!!」
パチュリーの思考を置き去りにして、試合開始の笛がけたけましく鳴り響く。
実況の怒号とタイミングを同じくして……パチュリーはこの試合の真の意味。
そして恐らく訪れるであろう結末を提示する。
パチュリー「(永遠亭ルナティックスに対する、最も性質の悪い宣戦布告……ね)」
760 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/13(水) 23:57:05 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでです。
明日、明後日くらいまではこんな感じのほぼ無判定パートが続く…かもしれません。ご了承ください。
長くなり過ぎない程度に、白熱した試合展開を描写していきたいなぁ…と思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
761 :
森崎名無しさん
:2013/11/14(木) 00:17:37 ID:???
悪魔の荒鷲……名づけたのは誰だろう
762 :
森崎名無しさん
:2013/11/14(木) 01:26:32 ID:???
乙でした。順当にいけば必要なのはブロッカーだから、短髪でやや小柄…石崎君?
JYで考えると後はカルツぐらいしか思いつかない、一応ボッシや小田もいるけど。
763 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:38:31 ID:???
こんばんは。今日も更新をしていきます。
>>761
メタ的に言うと作者のノリですが、多分紅魔館の広い地面で鍛えられた足腰が
まるで荒鷲のように強靭だったんだと思います。
>>762
乙ありがとうございます。
守備力を補強してくれる選手であるのは間違いないです。
ただ、ここまで勿体ぶっておいて何ですが、正体がわかった時「ハァ?」ってなると思います(汗)。
それと、本当は昨日の更新終了時に載せようと思った両チームのフォーメーションを書かせて頂きます。
名無しは基本記載しておりませんが、先日の試合でブロックフラグを習得した河童Aだけは名有り?扱いです。
−−@−− @にとり
C−B−A B穣子 A河童
−−−−−
−−D−− D静葉
G−−−E G雛
−−I−− Iはたて
F−−−− F射命丸
−−H−J H椛 J反町
妖怪の山FC:3−4−3
紅魔スカーレットムーンズ:4−4−2
−J−−− Jレミリア
−−−H− Hフラン
−−−−−
GI−FE I小悪魔
−−−−−
−−D−− D咲夜
−ACB−
−−@−− @美鈴
764 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:39:34 ID:???
しかし―――前半開始直後は、パチュリーの予言とは違った方向に試合が展開していた。
射命丸「(後半になると、あのスペランカー魔女が出て来ちゃうもの。 ここは…)
――早速のフルギアで行きますよっ!」
ギュウウウウウン!!
フラン「アハハハッ! ねえお姉様、一緒にあの烏撃ち落としましょ!」
レミリア「ええ、フラン」
実況「さあ〜! はたて選手からボールを受け取った射命丸選手!
一気に全速力のドリブルで、プレスを掛けるレミリア選手とフラン選手とを抜きにかかる〜!
幻想郷最速は、幻想郷最狂の姉妹に太刀打ちできるのか〜!?」
荒削りながらも強力なチャージで射命丸に向かうフランと、
洗練された剣の一閃の如く鋭いスライディングタックルで射命丸に向かうレミリア。
その両者による洗礼は余りに凄惨な物であったが――。
射命丸「見なさい!―――これが幻想郷最速のドリブルですッ!」
シュン! ……ッザアアアアアッ!
射命丸とて、伊達に幻想郷最速の名を冠してはいない。
得意の高速ドリブルに、付け焼刃で身に付けたフェイントを全力で駆使して
猛攻を蝶のように受け流す事に成功する。
765 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:40:40 ID:???
レミリア「……おっと、逃しちゃったか」
フラン「むーっ! もっと楽しませてよぉー!」
実況「おおお〜っ! 射命丸選手! あの二人を前にして全く物おじせず、
あくまで自らの長所をふんだんに活かしたドリブルで突破〜!!これは、早くも番狂わせが期待できるか〜〜〜!?」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアア!!」「しゃめっいまっる! しゃめっいまっる!」
「おい、射命丸って案外大した事あるんじゃ…」「シッ、まだ黙ってろ」「(この人達何なんだろう…?)」
パチュリー「(これはレミィ達のミス…というよりは、相手のドリブルが一段上だったという事かしら。
これで中盤は、突破されてしまったも同然ね)」
そして、パチュリーの指摘するとおり。
レミリアとフランが突破を許した以上、紅魔スカーレットムーンズの中盤は一瞬で壊滅状態に陥る。
射命丸「さて…大分視界が開けてきましたねぇ」
小悪魔「め、メイドの皆さん! 人数を掛けてタックルに…」
射命丸「おっと、それは望む所です! ―――とか、言うと思いました?」
バシュウン!!
小悪魔「あ、ああっ…!?」
メイドF「と、取れませ〜ん!?」
反町「ナイスパス、射命丸さん!」パシッ!
射命丸はドリブル突破を匂わせて、小悪魔達MF陣の注意を惹きつけてからのロングパス。
妖精メイド達の能力では、射命丸の正確なパスには触れる事すら叶わず…。
766 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:41:44 ID:???
実況「さあ! 反町選手が早くもバイタルエリア手前でパスキャッチ!
射命丸選手もゴール前に全速力で駆けこみ、ねじこみを狙う格好となっております!
紅魔スカーレットムーンズ! ここでパチュリー選手抜きの中盤の弱さを明らかにしてしまった〜!」
前に走り込んでいた妖怪の山FCのストライカー・反町にボールを持たせてしまう。
反町「(この前の試合は、俺はノーゴールだったんだ! 穣子と静葉さんの頑張りに応える為にも、
今日の試合こそはゴールを挙げてみせる!)――アキュラシーシュートだっ!」
グアアアアッ…バッシイイイン!!
そして、反町は牽制も兼ねてミドルシュートを放つ。
その威力は小さく纏まってはいたが、決して低い訳では無い。
前情報通り、美鈴が二流のGKであるならば充分入り得るシュートであると反町は確信していたが…。
咲夜「――悪いけど、こんなつまらないシュートを許してしまい。
お嬢様の顔に泥を塗る事だけはさせないわ。 ―――時符・プライベートスクウェア!」
バッ! ―――バッ…チイイイイイイン!
反町「し、しまった! (だけど、ボールはまだ死んでいない! この位置なら、椛さんが…!)」
この試合、CBとして先発していた咲夜の渾身のブロックによって威力を大きく削がれてしまう。
だが、威力を完全に殺しきれた訳ではなく。
ボールはセンタリングのようにフワリと浮いて、PA内の上空を彷徨っていた。
椛「し――しめた! 行くぞ、ストリングプレイ・スパイダーベイb……」
それを絶好のチャンスと感じ、椛は高く跳び必殺のシュートを繰り出さんとするが…。
それは大きな間違いであった。
767 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:42:45 ID:???
美鈴「しめたのはこっちです! 空中戦なら―――負けないっ!」
バッ…! グワアアアアッ!
椛「って…ふえっ?」
美鈴「ホアチョ〜〜〜〜〜〜!!」
バアアアアアアアアアアン! バシュウウウッ!
実況「出た〜っ! 美鈴選手の秘儀・浴びせ蹴り…じゃなくて彩虹風鈴だ〜!
紅魔スカーレットムーンズ! ここで早速のピンチを脱します!」
射命丸「(あやや…やはりそう簡単には上手く行きませんね)」
はたて「い――急いで守備に回らなくちゃ!」
パチュリー「(やはり美鈴の空中戦は安定しているわね…。 ダイレクトシュートに関しては、現状でも中々の出来だわ。
――ただ、それでも強豪選手相手だったら微妙だけど)」
美鈴「さあ、ここから反撃ですよ、皆さん!」
バッゴオオン!
実況「そして美鈴選手、大きく前線へとフィードバック! ここから紅魔スカーレットムーンズの反撃となるか!
それとも妖怪の山FCの第二陣となるか! 勝負はこれで、全くわかりませ〜〜〜ん!!」
美鈴の放った正確なフィードは、彼女の心根のように真っ直ぐと前線へと伸びて行き…
そして、目当てであるレミリアの少し手前で落下していく。
768 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:43:46 ID:???
レミリア「さて……雑魚を散らしてから、悠々とトラップさせて貰うわよ」
静葉「み、みのみのみのみのみの…りりりりりここここここここ? い、いいいいい行くわよよよ???」
穣子「く、くくくりくくりくりくりあーだだだね? お、おおおおおおお姉ちゃん!??」
不幸にも彼女と競り合う相手となってしまったのは、中盤底で待機していた穣子と静葉。
彼女達はなけなしの勇気を振り絞り―――。
穣子「い、行くよ!? おおお姉ちゃん!?」
静葉「え、ええ! ……反町君バンザーイ!!」
ガシッ! バアアアアアアアアアン!!
実況「静葉選手! オータムスカイラブで飛ぶ〜〜!!」
競り合いが比較的強い静葉による、オータムスカイラブクリア。
前の試合では、この合体技で鈴仙などの格上選手とも互角に渡り合って来たが…
レミリア「ええ…私を畏れて居ながらも、勇気を出して最高のパフォーマンスを発揮した事。
それを私は、高く評価する。 だけど―――」
バアアアアアン! ガシッ!
静葉「!?」
レミリアは、その小さい身体からは想像がつかないまでの跳躍力で静葉の身体の間にボールを挟み込み。
レミリア「力無き勇気。 人をそれは『蛮勇』と呼ぶわ…!」
ドッ…ゴオオオオオオオオオオオオン!!!!
769 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:45:10 ID:os2HUax6
静葉「キャ…キャアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
静葉のその華奢な身体を、空中から地面へと思いっきり叩き落とす。
銃弾を撃たれた鳥のように、静葉はヒラヒラとフィールドに舞い落ちて行く。
実況「レミリア選手! 美鈴選手のナイスフィードに対して…競り勝った〜〜!!
まるで身にたかる蠅を蹴散らすかのような勢いで、静葉選手を大地に張り付けました!
しかしこれはボール越しの為反則ではありません!」
穣子「お、おねえちゃーん!? 死なないでぇー!?」
まさに悪魔の力を体現したかの如くに圧倒的な競り合い強さを魅せたレミリア。
彼女は悠々とゴールからおよそ30メートル程の位置でボールを確保し……。
レミリア「(さて……1点目はどうしようかしら)」
強者としての余裕を持ちながら、グルリとフィールドを見渡した。
先着1名様で、
★まずは1点目→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→雛「(相手はよそ見をしている! 今の内に…)」パシッ! レミリア「あ、あれ!? ボールが無い!? うー!うー!」
ダイヤ・ハート→フラン「もー! 早くシュート撃ちたーい!」レミリア「(今の内に、あの子に撃たせてやろうかしら)」
スペード・クラブ→レミリア「――まずは決めさせて貰うわ。 悪く思わないでね、フラン」
クラブA→小悪魔「こい! 私に持ってこい!」レミリア「(随分と偉くなったなコイツ…。 でも、あの表情は本物ね)」
770 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/14(木) 23:46:15 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
皆さま、本日もお疲れさまでした。
771 :
森崎名無しさん
:2013/11/14(木) 23:49:30 ID:???
★まずは1点目→
ハート5
★
772 :
森崎名無しさん
:2013/11/15(金) 00:49:00 ID:???
乙です。
JOKER見たかった(笑)
773 :
森崎名無しさん
:2013/11/15(金) 20:41:18 ID:???
サッカー少女 壊し屋フラン はじまるよ
774 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:47:22 ID:???
こんばんは。遅くなりましたが今日も更新を始めて行きます。
>>772
乙ありがとうございます。JOKER出てたら今までの描写が全てパアになるので少し怖かったですが、
その時はびっくりJOKER大賞狙いでしたねw
>>773
姫様はケガしないので壊れないよ!やったねフランちゃん!輝夜「おいやめろ」
★まずは1点目→ ハート5 ★
ダイヤ・ハート→フラン「もー! 早くシュート撃ちたーい!」レミリア「(今の内に、あの子に撃たせてやろうかしら)」
レミリアはふと周囲を見渡し……
フラン「お姉様ーっ! 早くあの河童をふっ飛ばしたーい!」
にとり「あ、あわわわわ…! や、やいお前らDF共! 皆でゴール前を固めるんだよぉ〜!?」
河童A「りょ…了解よにとり!」
河童C「(河童ってにとりの事かな、それとも私達の事かな。 それとも…どっちもかな)」
彼女のやや前方で、妹であるフランドールが早くもPA内でむくれている様子。
そしてそのついでに、GKのにとりが慌てふためいている様子が見て取れた。
レミリア「(フラン。 ――そうね、相手GKはPAをガチガチに固めているようだから、
センタリングに邪魔が入る事もなさそうだし。 あの子のガス抜きの為にも、まずは…)
――みっともないわよ、フランドール。 ボールならあげるから……」
そこからレミリアは少しだけ前方に上がり――。
レミリア「全力で行きなさい」
バシュウウッ!!
775 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:48:30 ID:???
実況「さあ〜!! レミリア選手、やや右サイド寄りに切り込んでから低いセンタリングを出した!」
雛「だ、ダメ…! ここを通したら――!」
天狗E「雛さん、お手伝いしますっ!!」
フランに向かって、やや低い弾道のセンタリングを放つ。
鋭くも正確な、並みのゲームメーカー顔負けのパス力を誇るレミリアのパスは、
カットに向かう雛と天狗Eを自在に翻弄して、触れる事すら許さない。
フラン「やったぁー! お姉様大好きッ!」
ブウン! グワアアアアアアッ!!
無邪気な嬌声と共に、フランはおぞましいまでの轟音を立ててそのローボールに飛び付く。
背丈の低い彼女であるが、低空であれば関係が無い。
自慢のキック力を活かした、文字通りの必殺ダイレクトシュートが今、飛び出そうとしていた。
にとり「き、来たァッ!?(のびーるアームは改良したけど…ここは飛び出す!
そっちのがまだ弾ける可能性が高い筈だかんね!)」
河童A「ここはにとりの応援よ、河童C!」
河童C「もし万一弾く事が出来れば、相手のフォロワーが他に上がってない以上有利だもんね!」
妖怪の山FCの守備陣は、僅かな望みを持ちながらもそれぞれ飛び出し、クリアへと向かうのだが…。
フラン「―――皆、吹き飛んじゃえ! QED……495年の波紋ッ!」
ギュウウン! バッ!
776 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:49:30 ID:???
フランは相手の動きを全く気にせず、反則すら厭わぬと激しくボールへと飛び着きながら、
地面スレスレの場所で大きく態勢を低くする。
そしてフランがほぼ地面から平行の位置にまでたどり着いたところで……。
フラン「うぉあああああああ〜〜〜〜〜〜!!!」
グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! バシュウウウンン!!
ズゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!
777 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:50:43 ID:???
ピッチの芝生を刈り取り焼き尽くすかの如くに、速く豪快なシュートを天空に向かって撃ち抜く。
そのシュートと形容すべきかも不明な何かは、まさに閃光のようにキラリと煌めきながら、
妖怪の山FCのゴールを抜けようと突き進み……。
河童A「――キャアッ!?」
河童C「う、うわああああああ〜〜っ!!」
にとり「(は…早いし、強いし……怖い!)ひゅおぇえええええええええ〜〜〜〜!!!」
バゴオッ! ドガバキズゴッ! バキュウウウウウン!!
―――――ズバアッ! シュウンン…… ―――ドゴオオオオオオン!
観客「う…うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ネットを軽く突き破ってゴールするだけでは飽き足らずに、
ボール越しににとりをも天空へと運び去り、観客席のど真ん中へと連れて行く。
天からにとりが降ってきた後の観客席周辺は、悲鳴と怒号とが入り混じり、逃げ惑う人々の姿は
まるで水面に石ころを投げた後の波紋のようにも見える。
一瞬で阿鼻叫喚の図へと陥る観客席。
しかし、それでも試合は続いている。審判はヒッ、と怯えながらも笛をもう一度くわえ直して…。
ピッ、ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
紅魔スカーレットムーンズ 1 − 0 妖怪の山FC
フラン「えへへ…やったぁ!!」
778 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:51:51 ID:???
実況「―――え、えー。 観客席の皆さま! 逃げないで下さい!
破損してしまった座席につきましては、只今係員が修復に移ります! 繰り返します!…」
可愛らしくガッツポーズを天に掲げ、ゴールの喜びを体感するフランだったが…。
通常ならばシュートに対する評価や選手の好プレーを褒めたたえるべき場面にて、
実況はひたすら事務連絡を発するに留まる。
レミリア「ナイスシュート、フラン。 だけど、私だってまだ負けないからね」
フラン「ウフフ! お姉様はアシストだけでも良いんだよ?
この調子で、私がハットトリック…。 ううん、ダブルハットでも狙っちゃうんだから!」
レミリア「あらあら、御言葉ね。 けれど、飛ばし過ぎで後半出られなくなっても知らないわよ」
フラン「まだ大丈夫だってば! ――だけど、次はスターボウブレイクにしよっと。
すぐに壊れちゃったらつまんないし」
レミリア「そうね――貴女だったらそのシュートでも充分だもの。
そうやって、ペース配分を考えるのも、一流たる選手になるには重要よ」
フラン「はーい」
そんな周囲の状況を全く気にも留めず、すぐ近くのレミリアはフランのゴールを祝福する。
しかしその一方で、彼女の悪癖でもある飛ばし癖をやんわりと修正していた。
フランという暴れ馬の舵取り役は、一挙にレミリアが引き受けているのだった。
779 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:52:52 ID:???
パチュリー「(相変わらずエグイシュートね……)」
そして、紅魔スカーレットムーンズのベンチにて、パチュリーは思わず悪態を突く。
だがしかし、それだけフランドールの放ったシュートは規格外だったのだ。
パチュリー「(もっとも、あれ以上の決定力を持ったストライカーも幻想郷や外界には居るでしょうけど…。
あの子程、軽々とそれを放てる選手となると――他に居ないかもしれないわね)」
パチュリーが考察するように、フランドールのキック力は非常に高い。
その反面で、レミリアと比較しテクニックやスピードで大きく欠けている点もあるのだが…
その何にも縛られないパワーによる必殺シュートは、高度なテクニックで補おうとする他の選手のそれよりも
遥かに燃費の面で優れている。
パチュリー「(彼女が前線に存在している。 それだけで敵チームには圧倒的な絶望感を与える事が出来る筈よ)」
780 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:54:13 ID:???
にとり「ひゅいい…今日も酷い目にあったよ」
雛「お疲れ様、にとり(この子、厄い……厄すぎるわ……)」
そして何とか観客達の混乱が収まったところに、奇跡的に負傷の無い状態のにとりが
妖怪の山FCのゴールへと帰還してくる。
はたて「――正直、予想以上に相手が格上だったわねぇ。 妖精メイドばっかりのチームだから、
その穴を突けば何とかなるかと思ったんだけど」
射命丸「GKの美鈴さんを正直舐め腐っていましたね…。 彼女、空中戦限定とは中々やりますよ」
反町「とはいえ、下手なミドルシュートを撃ってもCBの咲夜選手がブロックをしてくる。
一体どうすれば―――」
椛「あっ、反町さんはご存知なかったかもですけど、あの咲夜さんは本職はボランチなんですよ。
だから、ブロックについてはそう得意じゃない筈ですし、私や反町さんが何度も撃てば、いつかは入ると思います!」
静葉「……結局。 こちらはひたすら手数で押すしか無いという事ね」
穣子「私たちのチーム力で、勝利しかないわね!」
フランドールがゴールを決めたのが、前半5分の出来事。
まだまだ逆転は可能であると、この時点の妖怪の山FCメンバーは諦めてはいなかった。
781 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 00:55:18 ID:???
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「さあ! 気を取り直してキックオフです! 妖怪の山FCはまずはたて選手がボールを確保!
落ち着いたボールキープとパスワークで、試合を落ち着けようと躍起になっております!」
はたて「(文のドリブル突破も、それほど分が悪くない勝負だと思うけど……
さっきので点が取れなかった以上は、一旦打ち止めね。
これ以上慌てて突っ込んでも、それだけ敵のカウンターの機会を与えてしまうだけ! ここは我慢するのよ……)」
フラン「むーん、つまんないの」
レミリア「(……当然の戦法だけど、私達相手にいつまでそれが通用するかしら?)」
はたては勝負を急がず、無難なパスワークでレミリアやフランの牽制程度のプレスをパスで交わして行く。
無為なカウンターを防ぐためでもあったが、サポーターの手前、大量失点は避けたいという打算も無いでは無かった。
そして、充分な時間を牽制に使った妖怪の山FCは……。
フラン「えーいっ! ボール頂戴よー!」
はたて「(近づかれる前に――)雛、一旦お願いっ!」バシュッ!
雛「(――J番(フラン)が中央に寄って来たわね…。 ここは――攻め時!)
――ブロークンアミュレットよ……!」
バチッ! ギュウウウウウウウウン!!
左サイドの雛を起点に、攻勢を開始する。
まず雛は、フランが中央に寄った隙を狙って、パスを前方の射命丸へと通していき…。
射命丸「ナイスですよ、雛さん!」
782 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 01:01:00 ID:ch7K5P1E
実況「おおっと! ここで雛選手が際どいコースを縫ってパスを放つ!
辛うじてカットに向かったメイドG選手を弾き飛ばして……射命丸選手がパスキャッチです!」
射命丸「(幻想郷最速の私と言えども、咲夜さんのタックルはぶっちゃけ危険ですからね。
ここは適度に上がって、椛あたりにでも渡すのが理想ですが――――)」
タタタタッ!!
射命丸は、FW陣と共にそのまま左サイドを掛け上がっていく。
先程の全力には及ばないとはいえ、それでも幻想郷最高峰クラスのドリブル力を誇る彼女は脅威であり、
中盤の小悪魔やメイドFのタックルを余裕で回避し、PA付近まで駆けあがる。
実況「さあ! 妖怪の山FC! いよいよ本格的な反撃態勢に持っていきました〜!
射命丸選手がボールを持ちつつも、PA内には椛選手に反町選手!
そしてその後ろにははたて選手もフォローに備えているため、まさに攻めは盤石!
先ほども後一歩まで追い詰めた妖怪の山FC! ここで今度こそ、1点を決める事が出来るか〜!?」
射命丸「(さて――相手はどう出るかしらね?)」
先着1名様で、
★2回目のチャンス→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→謎の向日葵仮面「突然だけど能力値吸い取んぞゴルァ!」おっと、ここで咲夜のボランチに必要な能力が減少だ!
ダイヤ→メイド妖精達に囲まれた! 3人が一斉にタックルに向かう!
ハート・スペード・クラブ→パスを出す前に、咲夜が猛然とタックルに向かう!
クラブA→咲夜「ちょっと待ってなさい…はっ!」咲夜のスキル・ワイルドメイドが発動!
783 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/16(土) 01:02:10 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
784 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 01:03:51 ID:???
★2回目のチャンス→
スペード2
★
785 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 02:14:11 ID:???
乙でした。
能力は高い2トップだから攻め方は多用と、ただ過剰とも取れなくも無い。
とりあえず守備固めは悪手になりそうだな、せりあい勝負は不利だからラインは高めかな。
直接蹴り飛ばして怪我を悪化させた兎がいることを思うと、フランはまだ可愛い方。
786 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 12:14:39 ID:???
どこかの兎さん
直接蹴り飛ばしたが、不慮の事故。ちゃんと反省しており、普段はもちろんそんなこと考えない。
フラン
吹き飛ばしたいと発言しており、シュートであればどれだけ吹き飛ばそうと問題ないと考えている。
というか日常的に吹き飛ばしている。そして喜ぶ。
うん、兎さんの方が良心的さ!
787 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 12:44:35 ID:???
どこかの兎さんは師匠の真似しなくてもいいところを真似るタイプだから。
何気にエグイスキルを持ってるし。
「ふっ飛ばしたやるタイ!」とか「土手っ腹抉ってやるぜ!」とかも言ってる紳士もいるんです。
あれ? フランが普通に感じて…あれ? コレが常識の喪失か…はたまた狂気か…。
788 :
森崎名無しさん
:2013/11/16(土) 17:26:39 ID:???
どこかの兎さんは反則しても審判に洗脳するからね。
プレスとサイドアタックの両立、美鈴の飛び出しもあるからゴール前は分散させないといけないっと。
789 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:23:10 ID:???
こんばんは。今日も更新をしていきます。
>>785
乙ありがとうございます。
今までのチームと違い、絶対的なストライカーが2人(+α)いるのは結構きついんじゃないかと思いますので、
色々と戦術について考察して頂ければ幸いです。
>どこかの兎さんについて
よく色々としょっぱい事をやったりしていますが、ああ見えて実力はかなり高いですね。
スキルもかなり優遇されてますし、ああ見えても主人公補正は充分じゃないかと思います。
どこかの兎「(ああ見えてが多すぎるよ……)」
>試合に向けての戦術について
考察ありがとうございます。
数値は見えずとも、こうして考察や推理をして頂ければありがたいと思い、
イベントを挟みましたのでとても嬉しく思います。
紅魔スカーレットムーンズは戦術面でも中々の高水準を誇っていますので、
勝つのは難しいと思いますが、全力で挑んで頂ければと思います。
790 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:25:05 ID:???
★2回目のチャンス→ スペード2 ★
ハート・スペード・クラブ→パスを出す前に、咲夜が猛然とタックルに向かう!
咲夜「(相手――射命丸は恐らく、私のタックルを極力避けたいと思っている筈。
それよりも、まだまだ余力有り余るFW陣へのアシストに回りたいと。
……ならば、それを徹底的に邪魔するのが、私の務めですわね)」
ダッ! ――ズザアアアアアッ!
実況「おっと! ここで咲夜選手、前がかりに飛び出した!
ここはブロックやパスカットよりも、先に射命丸選手を抑えようとしたのでしょうか!」
射命丸「ちいっ、流石に読まれていますか。 ――ですが、それはそれで好都合!
幻想郷最速のドリブルで、貴女なぞちょちょいのちょいで……!」
射命丸の思考を先読みし、予めPA内やや高めの位置についていた咲夜は、
彼女が左サイドに切り込もうとするのを見計らい、猛然とプレスを掛けに向かっていた。
射命丸は、その強靭な足腰から放たれるタックルの鋭さに一瞬だけ目を瞠り、
射命丸「…抜きさって差し上げましょう!」
ダッ! ビュウウウウウウウウウウウン!!
――風のような速度の高速ドリブルで、咲夜の進行方向とは逆へとターン。
そのまま悠然と抜き去ろうとするも――――。
咲夜「……貴女がどんなドリブルをしようが、関係ないわ」
クルッ! スッ―――ズッ、ザアアアアアアアアアアアアアアッ!!
咲夜は全く慌てる様子もなく、紅魔館の広い空間(咲夜自身の能力が原因だが)で、
鍛えられた下半身の力を存分に使い、左脚を軸にして大きく月時計のように回転。
そしてそこから、さっきとは全くの反対方向――即ち、射命丸の進行方向へと、二度目の強烈なタックルを放つ。
791 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:26:06 ID:???
射命丸「さて、ここは一体誰に……」
咲夜の強烈なプレッシャーを一旦はくぐり抜けた射命丸はその時、
安堵からアシスト先の選定に思考を奪われてしまっており――。
咲夜「あら、ボールなら私に寄越して頂戴な」
ズザアアアアアアアアアッ!
射命丸「(に、二度めのタックル!? それも、相当無理な方向から!?
これじゃ、この位置でも―――!)く、くぅううううっ!?」
タッ! ビュウン!
咲夜の気配に気づいて再び高速ドリブルを始めようとした時には、
既に咲夜は射命丸のすぐ近くにまで到達しており、回避するスペースを完全に奪われていた。
射命丸「は――はたて! すみませんが頼みます!」
バシュッ!
はたて「え、ええっ、ちょっと、文!?」
咲夜「(……詰めが甘かったわね。 私の悪い癖だわ)」
それでも咄嗟の判断で、何とか後方のはたてにバックパスを送る事には成功した射命丸。
本来ならば咲夜に奪われていた筈の局面から、瞬時に次善の判断が出来たのは
射命丸の判断能力・身体能力の高さと評価しても差し支えはないだろう。
だがしかし、スカーレットムーンズ側もそれで攻撃の手を緩める事は無く――。
792 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:27:17 ID:???
メイドA「ぼ、ボールを!」
メイドB「よこして!」
メイドC「くださーい!」
咲夜の後ろに控えていた、妖精メイドのDF3名が素早くはたてに対してプレスを掛けに来る。
タックルが比較的得意な者が多い紅魔スカーレットムーンズのDF陣にとっては、
撃たせる前に取る方が安全だという判断に基づいていた。
はたて「(こ、ここはドリブル突破も良いけど、弾いてからのねじ込みを期待して―――!)
寄越す前に―――決めちゃうんだからッ!」
グワアアッ! バシュウウン!
そして、前線に攻撃陣を多く置いている妖怪の山のFCのトップ下・はたては
彼女達のねじ込みに期待して、短い振り足から素晴らしい速度を誇るシュート「ラピッドショット」を放つ。
その速度とシュート精度は、反町や椛のミドルシュートと比較するとかなり見劣りするものであったが、
それでも弱小〜中堅選手クラスの選手相手には中々の威力であり。
美鈴「な、舐めないでくださいっ!? この位は私でも――って、早いっ!?」
ブウン! チイィッッ!
セービングにおいては(これでも努力はしていたのだが)3流に近い実力しか持たぬ美鈴は、
そのシュートを完全にパンチングする事に失敗してしまい―――。
793 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:28:43 ID:???
実況「あ…ああっ! はたて選手の放つミドルシュートを――美鈴選手は弾き切る事が出来なかった!
こうなると、事態は非常に深刻であります! 反町選手、右サイド側に跳ねたその低弾道のこぼれ球に動きを合わせ…!」
反町「――このチャンスで、決めなくて……どうするッ!」
グワアッ! バシュウウウウウウウン!!
美鈴「い、いけない! セーブに向かわないと……!?」
反町が、至近距離からボレーシュートを放つ。
一旦バランスを崩してしまい、その上飛び出しにも行けないタイミングで放たれたそのシュートに、
美鈴は……触れる事すら出来なかった。
――――――ズバアアッ!
ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
紅魔スカーレットムーンズ 1 − 1 妖怪の山FC
794 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:30:19 ID:???
実況「き、決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜〜〜ル!! 妖怪の山FC! 前半15分にして
待望の同点弾です! 雛選手を起点とし、射命丸選手が駆けあがった上で、
はたて選手がフォローしシュ−ト! そしてそれを反町選手が正確にねじ込むという、
まさに高度なチームプレーを魅せました〜!
レミリア選手とフラン選手の圧倒的個人技により挙げられた1点目とは全く正反対のこの展開!
果たしてどちらが勝つか、いよいよ分からなくなってまいりました〜〜〜〜!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」「何だ、意外と良い勝負するじゃん」
「いや、お嬢様の様子が怖いよ……」「というか美鈴さんの命が心配だ……」
レミリア「………ふう」
咲夜「…………」
美鈴「あ……あわわわわ……ごご、ごめんなさい、咲夜さん、お嬢様……」
――早速、点を決められてしまった。
その事実に罪悪感と処罰への恐怖を浮かばせた美鈴は、逃げ場を失った子羊の如くに
プルプルと痙攣し、消沈した表情で自軍へと歩み戻るレミリアと、
氷のような無表情を貫く咲夜へ向かい、全力で許しを乞う。
レミリア「―――この程度の失点自体は、試合開始前から予測出来ていた事。
それよりも貴女は、次の失点を如何に防ぐか。 これのみを念頭に考えなさい」
レミリアは、美鈴の謝罪に対して極めて冷淡に応じる。
そもそもとして、紅魔スカーレットムーンズというチームは
個人個人の実力の高さに反して、チームとしての総合力はそう高くない。
FW・MF・DFの各箇所に当て嵌められるだけのタレントは揃ってはいるが、
今回の失点のように、その隙を狙われた上で猛攻を掛けられると非常に脆い。
795 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:32:43 ID:???
そんなチームの弱点を良く理解していた以上、
レミリアは美鈴の失態を想定の範囲内と捉え、あまり気にしてはいなかった。
ただし当然、敗北を甘んじて受け入れる程、レミリア・スカーレットはか弱くない。
レミリア「(見事なプレーだった、妖怪の山FCよ……。 だが――次は無いぞ)」
彼女は心の中で小さくそう宣言して、再びキックオフへと備えるのだった。
咲夜「(――今の失点は、私の原因ね。 あの天狗に、僅かながらも逃げ道を残してしまっていた)」
一方で、咲夜は冷静さを装いながらも、内心では自分の失策を恥じていた。
自分が最も得意とするタックルで、ギリギリであるとはいえ射命丸にバックパスの猶予を与えてしまった事に。
咲夜「(……だけど。 時を止める事は出来ても、時を戻す事はできない。 ここは――)
覆水盆に返らず。 次のプレーで挽回しましょう」
だがしかし、瀟洒な従者である彼女には後悔をする暇は与えられていない。
彼女は、自分自身にも言い聞かせるように美鈴に短く告げる。
美鈴「(咲夜さん、そしてお嬢様も……皆、打ち震えている。 私だけじゃない)
――は、はいっ! 紅美鈴! 次こそは全力を尽くしますッ!!」
そんな二人の様子の真意を汲み取った美鈴は―――改めて、自分に与えられた責務を
遂行する、しなくてはならないのだと決意を固めるのだった。
796 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:33:54 ID:???
そして一方妖怪の山FCは、自分達の一連の攻撃が完全に嵌った事による
華麗な同点劇に盛り上がり、その士気を少なからず高めていた。
穣子「一樹く〜ん! ナイスシュートだよ〜!」
静葉「フフ…流石ね。 これでこそ、頼りがいがあるというものだわ」
反町「よ、良してくださいよ静葉さん、穣子……。 今のはただのごっちゃんゴールですから」
椛「でも今は、巧く私達の連携が続きましたよね! やっぱり、ウチのチーム力は強豪相手にも通用しますよ文様!」
射命丸「……だと良いのだけどね。 相手はまだ切り札を温存しているでしょうし、油断は禁物ですよ皆さん」
――とはいえ、彼女達は自分達の状況は依然危ういという事実を良く理解しており、
キャプテンの射命丸を筆頭に、浮かれ過ぎを自重する雰囲気がチーム内で上手く熟達している。
はたて「(なんだか、皆良い雰囲気! このまま私達のサッカーだって、捨てたもんじゃないってことを見せつけるのよ!)」
永らく幻想郷を支配してきた、圧倒的な個人によるサッカー。
自分達中堅チームがそれに打ち勝つ事こそが、幻想郷サッカーの新たな時代の幕開けとなる――。
はたては一人そう夢想し、引き籠っていた時には決して見せる事の無かった満面の笑みでキックオフへと向かう。
試合の流れは、必ずしも紅魔スカーレットムーンズのみが支配出来るものでは無くなっていた。
797 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 01:35:05 ID:???
…と、言った所で今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れさまでした。
798 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:51:38 ID:???
こんにちは、今日も更新していきますが…。
>>763
のフォーメーションに一部誤りがありました。
正しくは、
−−@−− @にとり
C−B−A B穣子 A河童
−−−−−
−−D−− D静葉
G−−−E G雛
−−I−− Iはたて
F−−−− F射命丸
−−H−J H椛 J反町
妖怪の山FC:3−4−3
紅魔スカーレットムーンズ:4−4−2
−J−−− Jフラン
−−−H− Hレミリア
−−−−−
GI−FE I小悪魔
−−−−−
−−D−− D咲夜
−ACB−
−−@−− @美鈴
になります。レミリアとフランの場所が逆になっておりました。失礼いたしました。
799 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:52:38 ID:???
ピイイイイイイイイイイイッ!!
実況「さあ、そして試合再開のホイッスル! 紅魔スカーレットムーンズのキックオフです!
レミリア選手がここでボールを持ちますが―――」
はたて「皆! 紅魔スカーレットムーンズはFWの二人を封じてしまえば怖くない!
だから前線の二人を徹底マークよ!」
反町「了解!(これだよ……。 これが俺が求めていたサッカーなんだ……!
圧倒的な個の力を、和を大事にした全員プレーで覆すっていうサッカー。
ああ、身体が軽い。 もう何も怖くない―――!)」
椛「了解です、はたて様!(反町さん、生き生きとしてるなぁ…)」
実況「レミリア選手やフラン選手のドリブル突破を警戒し、
妖怪の山FCは人数を掛けたマークを実施! 再びチーム力で、紅帝を封じようとしている〜!」
紅魔スカーレットムーンズは幻想郷きっての名門チームであるが。
その内情は、かつての永遠亭ルナティックス程ではないにしても……
一部のトッププレイヤーに頼った、バランスの悪さがやはり目立つ。
その逆にトッププレイヤーは居らずとも、そこそこの能力を持った選手が多数所属する
妖怪の山FCとしては、人数を掛けたプレーでの戦況打破こそが勝利の鍵となっていた。
レミリア「(けれど、私とて自らの力を過信し崩れる程愚かでは無い。
むしろ、相手が私達をそう過小評価してくれているのは好機と捉える)」
だがしかし、レミリアはそれを受けてなお、自分の力を誇示しようとはしなかった。
暫くの牽制の後、大量のマークが付き、前線で苛立っていたフランを尻目に―――。
レミリア「(なら……私達のチーム力も、見て頂こうかしら)――メイドE、そのまま駆けあがりなさい!」
800 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:53:38 ID:???
バシュウウウン!
メイドE「ふ――ふえっ?」
レミリアは、中央に警戒が集中したせいで若干手薄となっていた、右サイドへとボールを流した。
はたて「(う、うそっ…! 流すとしても、I番の子(小悪魔)か、
その子とワンツーの出来る、左サイド側のG番だと思っていたのにっ!?)」
パチュリー「(レミィは今でこそ、卓越したシュート力を誇るFWとして持て囃されてはいるけれど。
彼女は本来、MFやDFもこなせる才能と能力がある。
ここで瞬時に最善の手を打てたのは、相手にとって少なからず動揺を与えられる筈よ)」
反町「(くっ! サイドまで距離があるせいで、満足にボールカットに行けないが――それでも止めてみせる!)」
妖精メイドEから最も近い位置にいた反町のみは、
態勢を崩しながらも、辛うじて彼女のボールをカット出来る位置にまでたどり着くが…。
メイドE「(こ、こーいう時は……)――F番ちゃん!」
バシュッ!
実況「メイドE選手、パスを出した! 反町選手がそれに向かっていくが……」
反町「(くそっ! 態勢が悪くなければ容易にカット出来たパスなのに!?)」
実況「身体に当てて、僅かにその勢いを減じたのみにとどまります!
それをメイドF選手、一旦メイドE選手にリターンして……」
小悪魔「――E番さん、私に! 前線へと繋いでみせます!」
801 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:54:47 ID:???
メイドE「は、はいっ! お願いしますッ!」
バシュウウウウッ!
実況「メイドE選手は、向かってくる天狗E選手に捕捉される一歩手前で再び中央へとパス!
スカーレットムーンズの司令塔・小悪魔選手にボールが渡ります! そしてぇ〜!」
小悪魔「(大丈夫。 パチュリー様と練習してきたみたいに―――)行きます!」
グワアッ!
はたて「ま――まずッ! カットに行かなくちゃ――文!」
射命丸「(マークの為とはいえ、少し下がり目の位置に居といて正解だったわね)
ええ――ここで通させる訳には行きません!」
小悪魔「トップスピンパスよ!」
バシルルルルルルュウッ!
実況「小悪魔選手のトップスピンパスだ!」
先ほどの妖怪の山FCの得点を再現するかのように、選手と選手の隙間を縫って
ボールを前に運んできた紅魔スカーレットムーンズは……ここでようやく堂々とした中央突破へと躍り出る。
しかし、その主役は先ほどまで警戒をされ続けたレミリアでも、圧倒的な突破力を持ったフランでも無く…
これまで、他の妖精メイドと然程変わらぬ動きしか出来て居なかった小悪魔。
能力的に、スカーレットムーンズの主力に大きく劣る彼女はしかし、ことパス一芸にかけてはパチュリーにも次ぐ実力者。
その独特の回転がかかったパスは、決死のカットに出たはたてや射命丸をも超えて――無事にレミリアの足元へと届く。
レミリア「御苦労さま、皆」
802 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:55:47 ID:???
実況「あっ……ああ〜〜〜!? そして小悪魔選手の見事なパスは残された中盤をも
いとも容易く突破してしまい……バイタルエリア付近にてボールを確保します!」
静葉「(ここはブロックよりも、撃たせる前に取る方が勝機がある筈!)――穣子!」
穣子「ええ、お姉ちゃん! 次は私に任せて!」
ガシッ! バアアアアアアアアアアアアアアン!!
穣子「サッカーは……勝った芋が強芋よ〜〜〜!!??」
実況「そして足止めをすべく、穣子選手がオータムスカイラブで飛びますが――!」
レミリア「――邪魔よ!」
ガッ…… グググッ――――ドゴオオオオオオオオン!!
穣子「ふ、ふんぎゃあああ〜〜!?」
実況「レミリア選手の必殺ドリブル・不夜城レッドには敵わない〜! そのまま進撃を許してしまいます!」
そしてここから――レミリア選手がこのまま決めるのか!? それともフラン選手か!?
はたまた上がって来ているメイドF選手に渡してからのスルーやポストプレイか!?
攻撃手段にかけては異様なまでに恵まれている紅魔スカーレットムーンズ!
ここはやはり、2点目を決めてしまうのか〜!?」
803 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:56:47 ID:???
レミリア「フラン、ここは私が決めるけれど良いかしら?」
フラン「むー……。 さっきボールくれたし別に良いよ」
にとり「ぐぬぬぬ……なーにが多様な攻撃手段だよ。 目の前で悠々と作戦会議なんかしちゃってさぁ。
耐久性を改良したこの『のびーるアーム・改』のサビになっちゃうかも知れないよ!」
河童C「(どうしてにとりは、あれだけ吹っ飛ばされたのに元気なんだろう…)」ヒソヒソ
河童A「(うーん。 へこたれない性格っていうのもありそうだし、発明品に自信があるっていうのも
ありそうだけど――こういう境遇に『慣れて』しまったというのが大きいのかも)」ヒソヒソ
ここまでくれば後は余裕と言わんばかりに、レミリアとフランは
ゆったりとした日常会話のような雰囲気で次の得点者について話し始める。
そこには、にとりというGKの存在は完全に眼中に無いように見えた。
レミリア「貰ったわ、妖怪の山FC!」
グワアアアアアアアッ!!
しかし、前述の通り、レミリアは決して弱者を前にしても油断し手を抜く性格では無かった。
彼女は大きくその細く小さな右脚を振りかぶり、その推進力を余す事なくサッカーボールに叩きつける。
実況「で、出た〜〜〜! レミリア選手のマスターオブレッドサンだ〜〜〜!!」
レミリア「 H A !!」
バゴッ……ギュオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
804 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:57:57 ID:???
フランドールの放った495年の波紋には及ばぬものの、
それでも小さな太陽のように輝き燃えるシュートの推進力はまさに一流。
そしてその圧倒的な実力差を体現するように…
河童A「だ、ダイビングブロックよ! ――って、ぎゃあああああ!?」バギュウウウン!!
河童C「か、河童Aがまるで紙きれのように! って、うわぁあああああああああ!?」ドゴオオオオン!!
ジャンプしてブロックに向かった河童A、河童Cをそれぞれ地面に惨たらしく叩きつける。
しかし、彼女達はそのシュートの被害者としては充分にマシな部類であり―――。
にとり「くらえっ! のびーるアーム・改だ!」
ウイィイイイン! ―――ボンッ!
にとり「へ? ボンッ? ――って、うわあああああああ! 何か引っ張られるぅうううう!?」
ズバアアアアアアアアン! ―――ドゴオオオオオオオオン! メキメキメキッ!
……ポン、ポンポン………。
ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
レミリア「――貴女は、今までに決められたゴールの数を覚えているかしら?」
にとり「お、おぼへてまへぇえん……ひゅうぃ」
真正面からシュートにぶつかったにとりは、自慢ののびーるアームの腕をもぎとられたばかりでなく。
そのおぞましいまでの推進力に負けてネットを突き破り、
友達であるボールと仲良く、その後ろにあったフェンスに思い切りめり込む事となってしまったのだった―――。
紅魔スカーレットムーンズ 2 − 1 妖怪の山FC
805 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 11:59:19 ID:???
すみませんが、一旦ここまでです。
試合展開が長くて申し訳ございませんが、多分今日中には終わる…と思います(汗)
それでは、一旦失礼致します。
806 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 14:21:18 ID:???
乙です
妖怪の山は結構お気に入りだから活躍してくれて嬉しいです。
エースなしでも渡り合えるチームってのは燃えるね。
…まぁ、反町くんが盛大に吹き飛ばされるフラグをたてたわけですが
807 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:40:14 ID:???
>>806
乙ありがとうございます。
チームをお気に入りと言って下さるのはやはり作者として嬉しいですし、
書いていて良かったと思えますね、ありがとうございます。
やはり敵となるスカーレットムーンズの強さを描写していきたいですが…
そのためにも、妖怪の山FCの皆さんには極力善戦して頂きたいと思っています。
反町くんはもうちょっとは活躍するので大丈夫です(汗)
808 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:41:22 ID:???
実況「ご…ゴ〜〜〜〜ル!! 紅魔スカーレットムーンズ、今度は個人技に加えて
組織的なチームワークの高さも見せつけました〜!
レミリア選手とフラン選手を封じ込めても、中盤の選手がしっかりとフォローに向かえる!
こうなると、今までチーム力の強さを標榜してきた妖怪の山FCは、
精神的にもかなり苦しいのではないでしょうか〜!?」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「流石はレミリア様だ!」
「こあちゃーん! アシストおめでとー!」「射命丸って案外…」「それは関係ないだろ! いい加減にしろ!」
はたて「……ごめん、私ちょっと浮かれてたね。 最低限の連携なんて、
どのチームもやっていて当然の事だったのに、警戒を集中させてしまったし」
射命丸「とは言っても、彼女達のチームワークとやら私等のとは違う。
何故なら彼女等は『レミリアさんを中心とした』チームワーク。
警戒が薄い場所へパスを通し、穣子さん達のタックルを掻い潜り、
そして圧倒的なシュート力でゴールを決めたのは、全てレミリアさんじゃないですか。
それで敗れたからと言って、私達が自信を喪失する必要は全くありません」
反町「そうですね。 このまま意気消沈しては、折角応援してくれているサポーターの方々に合わせる顔がありませんし」
椛「何言ってるんですか、反町さん! 合わせる顔はきちんとありますよ!」
反町「えっ? それは―――」
椛「笑顔さ!」(人差し指で自分の顔を指しつつ、張り付けたような表情で)
雛「(…ところで、もう誰もにとりの容態には気にしないのね。 慣れって厄い、間違えた、怖いわ……)」
このレミリアの得点劇に、妖怪の山FCのメンバーは……精神的にはまだ持ちこたえていた。
如何にチーム全体が連携を行えていたとしても、一人の選手を軸にしている連携には限界がある。
だから、このまま相手の隙を突き続ければ―――勝機はまだある。
彼女達はそう信じ、残り僅かとなる前半を戦い抜く事を決意する。 そして……
809 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:42:23 ID:???
ピィイイイイイイイイッ!!
実況「さあ! 妖怪の山FCのキックオフで試合再開です!
前半も残り僅かとなり、互いにこれが最後の攻防となりそうな場面ではたて選手にボールが渡る! そして――」
はたて「(――時間稼ぎは、この残り時間では却って悪手。 だったら…)椛、文! 天狗トリオで中央突破行くわ」
椛「了解です! はたて様!」
射命丸「如何に上手いゲームメイクが出来ても、こうした連携はウチ等の専売特許ですよ!」
バシッ! バシッ! バシッ!!
実況「ここで妖怪の山FCの攻撃的ポジションが総出で中央突破!
妖怪の山FC、今度は精度の高い連続ワンツーで、レミリア選手とフラン選手を抜きに掛かる〜!!」
フラン「へ? 何、コレ? これってサッカーだよね?
サッカーってドリブルとシュートで皆を吹っ飛ばすゲームじゃないの?」
レミリア「(フランには練習よりも、教育が必要だったわね……)けど、ここは私が――!」
バアアッ! バッチイイイイインン!!
射命丸「くっ…! これを弾きますか!?」
天狗3名の連続ワンツーによる中央突破は、唖然としているフランを悠々と抜き去り、
敵陣へと調子良くボールを流し込む事に成功するが……。
それでも、レミリアの個人技は圧倒的であり。3人がかりで複雑なワンツーのコースを見通して
本職MF顔負けのパスカットでボールを弾く事に成功する。
810 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:43:30 ID:???
小悪魔「れ、レミリア様の動きでも尚、ボールを捉えきれないなんて!
でも大丈夫、ここで私がまたトップスピンパスでフランお嬢様に繋げば―――」
そうして弾かれたボールは小悪魔が運良くフォローするが……
しかし、それは彼女にとってある意味運悪く「厄い」事実だった。
ゴオッ………ゾクッ!
小悪魔「――って、何だか嫌な予感が……!」
雛「悪いけれど、これ以上進むというのなら――容赦はしない! 創符…ペインフロー!」
バシュウッ! ズガアアアアアアアアアッ!
華奢で清楚な彼女には似つかわしく無い、恐ろしげかつ激しい音を立てて雛は小悪魔へとタックルに向かう。
小悪魔もまた、パチュリー仕込みの教科書的テクニックでボールを交わそうとするが―――。
小悪魔「(駄目…! このままでは負傷をするか、ボールを奪われるかのどちらか!
せめてどちらかは回避しないと――)お許しください、パチュリー様、お嬢様!」
スッ……パシッ!
雛のタックルの精度が、自分のドリブルのそれをも上回っていると判断した小悪魔は…
自身の負傷よりも、ボールを奪われる事を選んだ。
彼女は無暗な抵抗を避け、半ば雛にボールを差し出すかのように回避行動に出る。
一見、ボールキープよりも自らの保身を優先した臆病な選択であるようにも見えるが…。
レミリア「(そう……それで良いわ、小悪魔。 流石はパチェの愛弟子、彼女の判断力もまた侮るべきものではない)」
パチュリー「(ボールを奪われても、貴女の代わりにそれを取り返す選手は大勢居る。
だけど―――貴女の代わりに中盤でボールを繋ぐのは、この私を除いて他に代理が効かないの。
だから、ここは負傷による損失を抑えたのは正解よ、小悪魔)」
811 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:45:37 ID:???
彼女の主人と当主は、その判断を高く評価する。彼女達は小悪魔が容易にボールを通す事による失点のリスクと、
小悪魔が負傷する事による突破力の減退とを比較し、
攻撃的チームである自分達にとっては後者が重要であると考えていた。
雛「(これは…絶好のチャンス! ここは必ずモノにしなくては―――!)」
ボールを奪う事に成功した雛は、中盤に残る射命丸の代理として左サイドを駆け上がり――。
雛「……反町君、決めてッ!」
バシュウウウウウウウン!!
反町「了解です、雛さん!」
実況「おっと雛選手! ここで単身前に上がっていた反町選手へとセンタリングです!
普段はマンマーカーとして前に出る事が少ない彼女が、珍しくも積極的にアシストに動いた〜!
美鈴選手の飛び出しは高水準であるとはいえ、この反町選手も知る人ぞ知る名ストライカー!
この勝負、一体どうなるか全く分かりませ〜〜〜ん!!」
反町「(ここで俺は決めて―――俺達のサッカーを、レミリアさん達に見せつけてやるんだ!)」
グワアアアアアアアアアッ! …バッ、シイイイイイイイイイイン!!
センタリングを受けた反町は、低い位置までボールを誘導し……
それをシュートで地面に思いっきり叩きつける。
反町「くらえ紅魔スカーレットムーンズ! これが俺の――トクシックインパクトだ!!」
美鈴「(き、来た! だけどこれはダイレクトシュート! だったら止められます!)
ホ……ホアチョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
バアアアアアアアン!!
812 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 16:46:56 ID:???
咲夜「美鈴は……言われなくても飛び出しているわね。
妖精メイド達も一緒に飛び出しなさい! 美鈴のフォローに回るのよ!
私は―――ここで身構えてねじ込みに備えるから!」
反町のシュートに対して、ディフェンスリーダーの咲夜はメイド達に指示を出し、
そのまま自分は飛び出した美鈴の代役としてカバーに備える。
咲夜「(美鈴の浴びせ蹴りだったら、恐らくは互角以上の勝負は可能な筈!
それならば、私はここでフォローに回り、反撃に備えるべきね)」
咲夜の期待通り、美鈴は先ほどの椛のシュートにも負けない勢いを付けて力強く飛翔。
これ以上は失点を許すまいとシュートに向かう反町ともども吹き飛ばさんと激しく跳びかかる。
反町「(美鈴さん、凄い勢いだ……! だけど、俺も負けていられない!
俺には、穣子や静葉さんの加護がついている! だから―――)うおおおおおおっ!
愛の力を舐めるなよぉおおおおおおおおおおおおっ!!」
バアアアアアン!! タッ――バッシイイイイイイイイイン!!
美鈴「えっ……!(も、もう一回飛んで―――一度跳ね返したボールをさらに叩き付けた!?)」
しかし、愛に生きる反町もまた、この試合にかける意気込みは大きかった。
特に前の永遠亭ルナティックスとの試合にて、穣子達が全力以上の力を発揮して
試合に臨んでいたにも関わらず、肝心の自分はFWにも関わらず無失点で、
特に際立った活躍も出来なかった事を、心の奥底では悔いていたのだ。
813 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 17:01:34 ID:???
穣子「す……凄いよ一樹く〜〜ん!!」
そのシュートは、飛び出した美鈴の脚先を僅かに掠めるものの、
殆どその威力を減じさせる事無くゴールへと向かう。
メイドA「な、何これぇ〜!」
メイドB「無理だよ〜!?」
メイドC「助けて咲夜さ〜ん!?」
咲夜「(なっ……この局面で、限界以上の力が出せたというの!? しまったわ!
この態勢からでは私はブロックに行けな―――い……!)」
そして、最もクリアに長けた美鈴が敗北した以上、
他の妖精メイドにそれを防ぎうる可能性は潰えたと断じるに等しく。
実際に、そのシュートはフォローに回っていた咲夜も触れられずに進み―――。
ガッ……シィイイイイイイイイインン!! ポン、ポンポン……
美鈴「(お、お許しくださいお嬢様ァーッ!? …って、あれ?)」
咲夜「(――瀟洒ではありませんわ)」
反町「(し……し……しまったぁあああ〜!?)」
ボールは勢い良くポストへと激突し、
先ほどのシュートは打って変わっての緩やかなスピードで、咲夜の足元へと転がって行くのだった。
814 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 17:02:35 ID:bzdo6isg
実況「あ……ああ〜〜〜!! 何とここで反町選手、痛恨のミス!
素晴らしい必殺シュートを美鈴選手に放ち! 一度は飛び出しの名手である美鈴選手をも
突破しかけましたが……後もう一歩という所でポストに阻まれてしまいます!!」
レミリア「(――彼には、十二分には活躍出来ない運命にでも操られているのかしら)」
パチュリー「(やはり、助っ人の彼が居ないと…私達のチームは優勝を狙えないわね。
あの程度のシュートを完璧に防げないようでは、一流には敵わないわよ…美鈴)」
美鈴「(うぅ……、今のは防げた筈だったのに……)」
穣子「そ、そんなぁああ……一樹くうん……」
静葉「今のは、美鈴さんの蹴り足に触れて軌道が変わったのが悪かったのかも。 大丈夫よ、穣子」
実況「さ…さあ! 間一髪の所で、再び同点となる危機から免れたスカーレットムーンズ!
ボールはPA内の咲夜選手がキープしているぞ〜! ここでスカーレットムーンズ、どうするか〜!?
咲夜「(……ボールを得るまでの過程は…この際、目を瞑るしかない。
今はただ、ここにボールがあるという事実を重視すべき……と、お嬢様なら仰ってくれるでしょう。 ここは…)」
先着1名様で、
★咲夜の判断→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→咲夜「前線の選手に任せましょう」一旦ボールを蹴りだしクリアした。
スペード・クラブ→咲夜「ここよ……ここで決めるのよ!」シュート態勢に出た!?
JOKER・クラブA→咲夜「(ここはまず、GKの美鈴にバックパスをして…)」咲夜、美鈴が飛び出し無人のゴールへとパス!
そしてそのまま『全幻想郷選抜大会までは代表レギュラークラスでありながら、その後没落した凡手』となる!
(*クラブAの場合は……?)
815 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 17:05:49 ID:???
★咲夜の判断→
スペード5
★
816 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 20:44:12 ID:???
平行世界の松山の運命が逆流する呪いが…恐ろしい
817 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 21:43:42 ID:???
A:「メイド業に専念するための抗議です(キリッ」
B:「急にボールが来たので…」
C:「その顔が見たかった」
多重マークは厳禁と…主力の個人プレイはやらせておけと開き直るぐらいは必要かな。
マークつけるなら小悪魔の方が良さそうだね。役割的にてゐかな。
818 :
森崎名無しさん
:2013/11/17(日) 21:54:43 ID:???
紅魔なら中盤からロングシュートを撃てば入る。点取り合戦に持ち込んで手数を撃った方が勝ち。
って平行世界のえーりんが言ってた
819 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:51:57 ID:???
★咲夜の判断→ スペード5 ★
スペード・クラブ→咲夜「ここよ……ここで決めるのよ!」シュート態勢に出た!?
咲夜「(……前半も既にロスタイムに差し掛かろうとしている局面。
無理に押さぬが道理だけど――お嬢様は、お許しくださらないでしょうね。
『猛獣は、兎を刈るにも全力を尽くす』。 あの方は、それを是とする筈だから。
そして、私自身余力を残している以上――!)」
この短時間で、最も効率よくゴールを挙げる為の方法は何か。咲夜は一瞬の逡巡の後に―――。
咲夜「ここよ………!」
グワアアアアアアアアアアアッ!!
反町「えっ……は? しゅ、シュートォ!? この距離からシュートが――入る自信があるっていうのか!?」
椛「ま――マズイですよ反町さん! これは…咲夜さんのお得意のシュートです!
殺人ドール―――『フィールドのどこから撃っても、その威力が全く衰えない』、
とてつもなく理不尽な超ロングシュートですよ!」
射命丸「み、皆さん! ここは人数を固めて! 人数を固めてブロックですよ!?」
はたて「ここで決められたら――後半は苦しくなっちゃう! 私も行くわ、文!」
静葉「――穣子、オータムスカイラブは……!?」
穣子「駄目よお姉ちゃん! ここで撃ったら…後半持たなくなっちゃう!
だからここは、私がブロックに行くから、お姉ちゃんはフォローを!」
820 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:53:09 ID:???
にとり「だだだ、大丈夫! 吸血鬼相手ならともかくも、あんなメイドの100メートルシュートを受けて
吹き飛ぶ程、私のメカはヤワじゃないよ!!」
河童A「(確かに、あのメイドのシュートは威力自体はそんなに強くないけれど……)」
河童C「(なーんか、嫌な予感が……)」
咲夜「ここで―――決めるのよ!」
バッ……シィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
――――ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
実況「で――でた〜〜!! 咲夜選手の必殺シュート・殺人ドールが炸裂だ〜〜!!
地を這い土煙を巻き上げ猛スピードで進むそのロングシュートが、ここで出た〜〜〜!!」
レミリア「(そう、それでいいのよ、咲夜)」
咲夜は、自陣ゴール手前から妖怪の山FCのゴールへと向かって…超ロングシュートを放つ。
外界では勿論、幻想郷でも常識に全く囚われていないそのプレーはしかし、
内実として有効である事をフィールド上の選手達と、一部のサッカー通の観客は理解していた。
そして実際に――咲夜のこの暴挙は極めて有用に働いていた。
椛「う、うひゃあああっ!? ごめんね私のファイヤーボール〜〜!?」バアアアアン!
射命丸「あひいっ! ブロックは苦手です〜!?」バゴオオッ!
はたて「(くっ……やっぱしブロックは無理かぁ。 DF陣、にとり…頼んだわよ!?)」ドゴオオオッ!
821 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:54:17 ID:???
―――地を這うロングシュートのパワーは凄まじく、シュートコースに立ちふさがる幾人ものブロッカーの
真正面を通り……そしてそのブロッカーを遠くへと吹き飛ばしてしまう。
ギュウウウウウ……バチッ! ―――ゥゥゥウウウウウウウウウウウウン!!
穣子「す、すいーとぽてとるー……キャッ!?」
河童A「ダイビングブロックよ! せめて――当たって見せる!」
しかし、その中でもブロックに長ける穣子。そして前の試合でブロックに覚醒した河童Aの二名は、
吹き飛ぶ事なくそのシュートの威力を減じさせ…。
にとり「でかしたぁ、神さま、河童A! これなら取れる筈だぁ〜〜! ――のび〜るアーム・改ッ!」
ウィイイイイイン! ―――ガシイイッ!!
にとり「ほ、ホントに防げた!? マジで!?」
河童C「(セービング出来た事を驚いているなんて……相当来てるなぁ、にとりも)」
にとりはのびーるアームの出力を最大解放。
この試合で初めて、敵チームのシュートを完全に防ぐことに成功する。
実況「咲夜選手! 凄い勢いのシュートでボールを遥か前線どころか敵のゴールにまで
押し出して行きましたが―――後一歩の所で攻撃成功ならず!
穣子選手や河童A選手のファインプレーにも支えられて、にとり選手がしっかりとキャッチしてみせます!
これで勝負は一旦お預け! 2−1で後半戦突入となるでしょうか〜!!」
822 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:55:29 ID:???
そして咲夜のシュートをキャッチしたにとりが、中盤に大きくフィードを上げた時。
もう既に前半はロスタイムに入っていた。
もしもここからスカーレットムーンズがドリブルやパス突破を図ろうとも…時間はそれほど残されては居ない。
そのため咲夜のシュートを最後に、スカーレットムーンズも一旦その攻撃の手を休めるだろう。
というのがその場にいる多くの人間・妖怪問わずの総意ではあったが―――。
パチュリー「…馬鹿ね。 あのレミィがそんな手ぬるい事、する訳がないじゃない」
レミリア「(――そう、それで良いわ咲夜。
当然、入れてくれるか、ねじ込みまでに持って来てくれれば良かったのだけれど…
この状態でも、点を入れる事は不可能ではない。 何故なら―――)」
フラン「ぶーっ! もうつまんないよー! 全然私にボールが回ってこなーい!」
レミリア「(あの子は試合開始直後にシュートを撃って以降、そう激しく動いていない。
それならば……最後に一発を撃って貰わないなんて選択肢はないわ。 ……あの子の機嫌的にも)」
レミリアは、最後の1秒まで追撃を続ける決意をしていた。
特に、まだまだ余力を残しているフランを使った形で、点差を広げたいと考えて…
レミリア「フラン! そのボールに飛び付きなさいッ!」
実況「あ…ああ〜っと! レミリア選手、ここは最後まで点差を広げに行きたいのか、
にとり選手のフィードを奪い取るよう、フラン選手に指示します!
失敗すれば、フラン選手の体力を無駄に削ぐのみとなりますが、何か勝機はあるのでしょうか!?」
823 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:56:41 ID:???
はたて「ま――マジ!? こいつら正気なの!? 大体、ここで奪えたって――」
フラン「はーいっ♪」
グワアアアン! バキイッ! バシッ!
フランはレミリアの指示通り、中盤に突っ込んで――パワープレイではたてからボールを奪い取る事に成功する。
しかし、その時点でロスタイムは残り数十秒。
はたてからボールを奪った場所はゴールから40メートル程離れている以上、
フランは、すぐその場でロングシュートを打つ以外行動不能となっている。
はたて「今ここでシュートを無駄撃ちするしかないのよ、ねぇ解って―――って…あ」
グワアアッ!
フラン「? どーしたのかしら、みすぼらしい天狗さん?」
はたてはそう考えて、フランがボールを奪ったという事実を軽視していたが…
ボールを奪ってからノータイムでその右足を大きく振り上げてシュートの態勢に入った時、
はたては思い出した。 ――思い出してしまった。
はたて「この子のシュート力だったら………入っちゃうんだ、ゴール」
フラン「―――アハハ! 皆壊れちゃえ! スターボウ……ブレーーーイクッ!」
バッゴオオオオオオオオオオオオン!
ズギャアアアアアアアアアアアッ!!
そして、はたてはフランのシュートを遥か中空から見下ろす格好となる。
フランの、ただただ真っ直ぐな。 ただただ相手を破壊する事に特化しているそのシュートを。
824 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:57:41 ID:???
穣子「ハァ、ハァ……わ、私も―――!」
静葉「ダメよ穣子! これ以上体力を消耗しては、後半の局所にオータムスカイラブを
使用できなくなってしまう。 私達は今は――どうする事も出来ないわ」
穣子「そ、そんなぁ……でも、悔しいよぉ……!」
静葉「悔しいのは、私だって同じよ……
(――だけど、その借りを後半で返せるかどうかが、とても不安なのだけれども)」
河童A「そ、そんな……もう一回だなんて……!」
河童C「今度は私も手伝うよ、河童A!」
にとり「そ、そんなァ! ええい、もう一辺のびーるアーム・改、だよ……!
(うーん、耐久力を強化した影響で随分と起動コストがかかるようになっちゃったなぁ)」
ウィイイイイイイン!
そして、立て続けに放たれるシュートに少しずつ疲労が隠せなくなったにとりと、
それを守るようにブロックに出るDF陣。彼女達の願いは―――いとも容易く『破壊』される。
ドゴオオオオオオオオオオオオッ!!
河童A「キャアッ!?」
河童C「レッドサンと比べるとマシだけど――どっちも無理よ〜!?」
ドガドガァ!!
フランのシュートは河童Aと河童Cの懸命なブロックをまず破壊し……。
825 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/17(日) 23:59:14 ID:???
にとり「と――止めてやるんだよぉおおおおっ!?」
ウィイイイイイイイイ……ガシイイッ!
にとりの機械仕掛けの右腕に突き刺さる。
しかし、にとりとて度々の苦境を重ねて成長してきたメカニック。
そのシュートを暫くの間受け止める事を成功させる。 だが―――。
ボンッ! バギイイイイイッ! ガイイイン!
にとり「そ、そんなぁ〜〜〜〜!?」
――――ズバアアアアアアアアアアアアアッ!!
ピピィイイイイイイイイイイイイッ! ピッ、ピィィイイイイイイイイイイイイッ!
紅魔スカーレットムーンズ 3 − 1 妖怪の山FC 前半終了!
826 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/18(月) 00:07:33 ID:EZDiaMMc
…と、言った所で今日の更新はここまでです。
結局試合、終わりませんでしたね(汗)
ただ、後半からの展開は早くなる予定ですので、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。
なお、容量が500kbを超えそうですので、次スレのスレタイ案を募集しようと思います。
【】鈴仙奮闘記12【】
の形で考えて頂ければ嬉しく思います。
>>816
咲夜さんは判定次第で理不尽に能力値吸われたりお嬢様に平手打ちされたり
地獄に落ちたり凡手になってしまったりと、ある意味可哀そうな役どころですね。
本人に落ち度が全く無いというあたりがw
>>817
強敵チームですので戦術には正解はないですし、
まだ隠し持っている戦術や技があるキャラも居ますので、
上手く情報を得た上で考察して頂ければと思います。
>>818
詳しくは言えませんが……このスレでも基本は同じですね。
基本的に、相手の攻撃力は今大会でも最強クラスですので、
それに如何に対抗するかがポイントとなると思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
827 :
森崎名無しさん
:2013/11/18(月) 01:14:42 ID:???
乙でした。たまにGKとFWでボール遊びしてたっけな…(メオンとジウで
この感じだとフランは砲台に近いかな。シュートとせりあい特化だったらレミリアがFWにいないと活かせないね。
【今度こそ】鈴仙奮闘記12【真面目な試合】
【吸血鬼の力】鈴仙奮闘記12【魔女の戦略】
【今度は誰が】鈴仙奮闘記12【地獄落ち】
【私鈴仙】鈴仙奮闘記12【今紅魔館にいるの】
828 :
森崎名無しさん
:2013/11/18(月) 13:39:56 ID:???
【ダイスを捨てたい】鈴仙奮闘記12【鈴仙】
【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
829 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:12:50 ID:kTqMhSl6
こんばんは、遅くなりましたがもう少しだけこのスレで更新します。
そして容量が500kbを超えた時点で更新を終了し、次スレを立てようと思います。
このスレの埋めネタでは、妖怪の山FCの能力値紹介をする予定です。
>>827
乙とスレタイ提案をありがとうございます!
このイベントでスカーレットムーンズの情報は結構明らかになりますが、
詳しくは偵察や玉兎通信、そして本番の展開次第でもありますね。
>>828
スレタイ提案ありがとうございます!
多分試合では鈴仙さん活躍すると思います(願望)
830 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:14:27 ID:kTqMhSl6
実況「き……決まった〜〜〜!! 決まってしまった〜〜〜!!
一時は同点の希望に揺れた妖怪の山FCが……その僅か数分後に、2点差の絶望に堕ちた〜〜!!」
フラン「えへへ……今のは調子良かったな〜♪」
思わぬゴールを上げる事が出来たフランが上機嫌にピョンピョンと飛びはねて、
その喜びをストレートに表現する。その様子は見るに愛らしい少女のそれそのものだったが……
にとり「ひゅ……そ、そんなぁ…ガクッ」
河童A「む、むりよ……! あの化け物が…!」
河童C「ひゅー、ひゅー……」
穣子「あ…あわわわ……」
静葉「穣子、見ちゃ駄目!」
そのフランの前に倒れ伏す選手の姿は、まさしく地獄絵図。
誰もが虫の息―――河童Cに至っては負傷をしてしまったようだ―――で、
悪魔の妹のひり出した兵器の威力に怯え、憎んでいた。
パチュリー「(――とはいえ、フランのミドルシュートはパワーがあっても、技巧と速度が圧倒的に足りない。
しっかりとした実力を持つGKだったら、その威力を効率良く削ぎ、そして止める事は……
容易でないにしても、可能でしょうね)」
パチュリーは、その様子をベンチ際で冷静に判断していた。
ハーフタイムで戻ってくる仲間達を出迎えるために、少し前から近くで試合を観戦していたが…
日ごろの事で慣れているのか、さして驚く様子は見せなかった。
831 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:16:54 ID:kTqMhSl6
そして……実況が先にアナウンスした通り―――妖怪の山FCのメンバー達は、
この前半の結果に落胆と憔悴を隠せなかった。
反町「(くそっ! 俺のせいだ! 俺の―――! 浮かれていたから、こんなことになったんだ!
何が和を大事にする、だ! 俺はいつの間にか、和を通り越した馴れ合いに埋もれていた!)」
椛「反町さん、皆に合わせる顔が無いって感じですね…でも顔ならありますよ! それは――えg」
射命丸「――誰だって、運の悪い時はありますよ。 だからお気になさらず、反町君」
はたて「(何だか文がそのセリフを言うと色々と説得力があるわね……)――でも、
前半でこの結果は、やっぱり厳しいかも。 同点か1点差ならとは、やっぱり思っちゃうわ」
雛「そうね…。 何せ、後半の私達は――これまで以上の厳しい戦いを強いられる事になるんですもの」
静葉「これまで相手に通用していた戦法が途端に通らなくなり、
これまで相手の弱点と思っていた部分が途端に最強の武器と化す。
――そんな、全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブが、あのチームには居るものね……」
穣子「お姉ちゃん……私震えて来たよ……」
射命丸「(あやや……チームの士気が落ちてしまってますねぇ。 だけど、それも仕方が無いわね。
――後半。 私達は、幻想郷最高プレーヤーの一人と戦わなくてはいけないのだから。 そう――)」
そして、彼女達は一斉に恐れ、不安を抱く。前半、相手は自分達を実力面で圧倒していた。
それでも、相手の穴を突く事で何とか成り立たせて来たが――それはもう、出来ない。
何故なら、相手の穴のほぼすべては、後半に入った瞬間に解消されてしまうのだから。
射命丸「(静葉さんの言う所の、『全てをひっくり返す事の出来るスーパーサブ』さんとね)」
射命丸は、ふうとため息をついて、その選手が居るであろう遥か敵陣のベンチを覗きこむのだった。
832 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:19:52 ID:kTqMhSl6
そして、射命丸を始めとする妖怪の山FCのメンバーが憂慮する通りに物語は進む。
即ち――。
レミリア「――ふう、ちょっとだけ疲れたわね。 パチェは後半、出れそう?」
パチュリー「……ええ、準備は万端よ。 助っ人の子には悪いけど―――」
紅魔スカーレットムーンズが誇る、幻想郷三大フィールダーの一人。
圧倒的なサッカーセンスと、明晰な頭脳で試合を支配する紫髪の魔女にして賢者。
パチュリー「……今日も出番、全く必要ないかも」
『もやしの貴公女』パチュリー・ノーレッジ。 軽く咳払いをしながら―――彼女が……漸く動き出したのだ。
833 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/19(火) 00:21:02 ID:???
と、言った所で今日の更新とこのスレでの更新はここまでです。
新スレを立てるのは明日にしますので、
もしもまだスレタイを考えて下さる方が居れば、
【】鈴仙奮闘記12【】
の形で考えて頂ければと思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
834 :
森崎名無しさん
:2013/11/19(火) 21:03:44 ID:???
敵の攻撃防ぐの難しいならこっちもシューター前に集めて
超火力でごり押しがいいと思うの、敵はこっちよりザルだし
835 :
森崎名無しさん
:2013/11/19(火) 22:16:59 ID:???
・パチュリーが出る前の中盤を圧倒する(レミリアが下がったらフランが孤立する?
・前線に守備もできる選手を置き咲夜を好きにさせない(パスカルが適任
・せりあいが強いのでロングフィードの対策にラインを上げておく
思いついたのはこれぐらいかな。
836 :
森崎名無しさん
:2013/11/20(水) 07:04:21 ID:???
パチェさんはサイドでプレイするだろうし完璧に抑えることはできんのよね、三杉互換は伊達じゃない
1トップ0トップはどーもしっくりこない
−−−−−
G−−−H G佳歩 Hパスカル
−−J−− Jれーせん
E−−−F Eうさぎ Fてゐ
−D−I− D中山さん Iえーりん
−−−−−
A−B−C Aもこたん Bけーね うさぎ
−−−−−
−−@−− @姫様
−−−−−
F−−−G F佳歩 Gうさぎ
−J−H− Jれーせん Hパスカル
−−−−−
D−I−E Dうさぎ I中山さん Eてゐ
−−−−−
−B−C− Bもこたん Cけーね
−−A−− Aえーりん
−−@−− @姫様
中盤小悪魔と妖精メイドならえーりん抜きでも十分とする場合
サイドが突破さえたらもこけーねがケアに向かい、外れたマークにえーりんが着く
後半はパチェさんがサイドでプレイするはずだからこのままは良くない
837 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/20(水) 21:16:25 ID:???
新スレを立ててまいりました。
【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1381414268/l50
このスレの残りでは、妖怪の山FCの能力値紹介をやろうと思います。
>>834-836
戦術提案ありがとうございます!
このイベントだけでは分からない情報も少しはありますが、
大体の正しい戦術は練れるようになっているのではないかと思います。
後半は急ぎ足になる予定ですが、参加者の皆さまを楽しませつつ、
考察したくなるような展開になるといいなあ…と思ってます。
838 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:39:29 ID:???
【埋めネタ・能力値紹介D】
依姫「…さて! 随分と久しぶりになってしまった気もしますが」
豊姫「能力値紹介、始めて行きましょうか。 今回の紹介チームは……妖怪の山FCね」
依姫「只今、本編でも紅魔スカーレットムーンズと激戦を繰り広げていますね。
―――とはいえ、やはり後半にもなると実力の差が多分に出てしまっておりますが」
豊姫「前の命蓮寺ロータスにも似た傾向があったけど。
妖怪の山FCも、各ポジションごとにタレントは居るのだけど、絶対的なエースが不在のチームなのよねぇ。
その分、脇を固めるメンバーは他と比べて優秀だから、同格くらいのチーム相手では安定感抜群のチームだと思うのだけど」
依姫「逆を言えば、優勝候補レベルのチームに打ち勝つ為の手段が著しく限られている…という事ですね、お姉様?」
豊姫「そうね。 チーム力を掲げる一方で、強者に安定して打ち勝てる可能性を持った選手が一名しかおらず、
困窮した最後は、その一名の選手の個人技に頼るしかない。
そう言った一種の矛盾というかジレンマというか。 それこそが、このチームの最大の弱点と言えるわ」
依姫「成程。 こうなると、以前までのルナティックスならともかくも。
八意様以外のエース級選手を何名も手に入れた、今のルナティックスが勝利するのは必定だったと思われますね」
豊姫「その割には、中々苦戦してたけどねぇ…古いレイセンとか古いレイセンとか古いレイセンとか」
依姫「――お、お姉様! もう許してやりましょう! という訳で、案外大した事ないようで大した事ある射命丸選手や、
謎の浮き玉練習と愛の力でパワーアップした反町選手。そして輝夜と並んで今作品吹っ飛び率トップを争う河城にとり選手など、
個性豊かな面子の揃った妖怪の山FCのメンバーの能力値は、こちらになります!」
839 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:40:29 ID:???
J−H−− J反町 H椛
−−−−F F射命丸
−−I−− Iはたて
E−−−G E天狗 G雛
−−D−− D静葉
−−−−−
C−B−A C河童 B穣子 A河童A
−−@−− @にとり
選手名 ド .パ シ タ カ .ブ せ 総 高/低 ガッツ才
J反町 48 48 48 45 44 45 46 324 3 / 3 740 3
Iはたて .45 47 45 46 46 42 42 313 2 / 2 700 3
H椛 42 45 47 44 40 40 45 303 2 / 2 700 3
G雛 44 42 41 44 44 42 42 299 2 / 2 700 3
F射命丸 50 47 46 44 47 42 42 318 3 / 3 800 3
E天狗 45 44 42 44 44 42 42 303 2 / 1 700 3
D静葉 44 45 42 43 46 44 44 308 2 / 2 700 3
C河童 42 42 40 44 42 45 44 298 1 / 1 600 3
B穣子 42 42 41 46 46 46 41 304 2 / 2 700 3
A河童 42 42 40 44 42 46 44 299 1 / 1 600 3
@にとり .40 40 40 42 42 47 47 298 2 / 2 700 3 パンチング47 キャッチ45
控え選手
河童@ ...38 39 38 38 38 39 44 274 2 / 2 700 3 パンチング46 キャッチ44
スタメンフィールダーの総合値合計:3069
840 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:41:31 ID:???
J反町
毒々しいドリブル(1/4でドリブル+2)
アキュラシーシュート(シュート+4、ポスト無効)120消費
強烈なシュート/ヘディング/ボレー(1/2でシュート+2)
トクシックインパクト(低シュート+4)200消費
ポイゾナスタックル(1/2でタックル力+2)
Iはたて
やや高速ドリブル(1/2でドリブル+3)
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
ラピッドショット(シュート+4)120消費
ムーンサルトオーバー(高シュート+3)160消費
スピードタックル(1/4でタックル+2)
ウインドカット(1/2でパスカット+2)
H椛
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
レイビーズバイト(シュート+6、吹飛4)200消費
ストリングプレイスパイダーベイビー(低シュート+5)250消費
エクスペリーズカナン(高パス+3)150消費
G雛
厄神様の通り道(1/4でドリブル+3、クラブAで強制成功)
ブロークンアミュレット(パス+2、守備側に負傷判定有)80消費
ペインフロー(1/4でタックル+2、吹飛3)
スキル・呪いの雛人形(雛との接触プレイ時、負傷率アップ)
スキル・悲劇の流し雛(試合中、雛が入った判定内で(キャンセルされたものは含まない)クラブAを出すごとに全能力+1)
841 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:42:37 ID:???
F射命丸
風神少女(3/4でドリブル+4)
天狗トリオ(パス+2の連続ワンツー、要椛、はたて)100×3消費
風神一扇(近シュート+6)200消費
疾風迅雷(低シュート+7)300消費
ムーンサルトオーバー(高シュート+3)160消費
ハイスピードタックル(1/4でタックル+3)
スピードタックル(1/4でタックル+2)
ウインドカット(1/4でパスカット+2)
スキル・幻想郷最速
(発動時、ボールを奪われるまでドリブル+1、敵マークがクラブで敵能力−2、ガッツ消費1.5倍。前後半1回のみ)
D静葉
フォーリンパス(パス+2)60消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
B穣子
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
スイートポテトルーム(1/4でブロック+6)150消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
A河童A
ダイビングブロック(1/4でブロック+4)100消費
842 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:43:37 ID:???
@にとり
パンチング47、キャッチ45
ディバイディングエッジ(1/4でタックル+2)
河童のフラッシュフラッド(1/4でブロック+6)150消費
河童のポロロッカ(1/4でブロック+4)100消費
のびーるアーム(キャッチ+8)150消費、吹っ飛ばされると一回ごとに故障ペナ−1
ウーズフラッディング(空とびだし/クリア+2)120消費
ウォーターカーペット(1対1+2)120消費
スキル・撃て!バブルドラゴン(1対1でマーク一致時敵能力−2、一回吹っ飛ばされると試合中はスキル消失)
スキル・とびだし+2
依姫「まずは……って、ええっ! このチームで一番総合力が高いのって、射命丸選手じゃなくて……」
豊姫「ええ。 愛の力に目覚めてしまった反町君だったの、実は…。
彼のオフェンス能力はまさに、器用貧乏を通り越したオールラウンダーよ。
更に謎の浮き玉特訓を重ねた結果、ダイレクトシュートの威力も強くなったし…。
今彼が全日本に戻れば、当時の代表No.2FWの座を、来生君とガチで争えるんじゃあないかしら?」
依姫「そういう来生選手も、クリップジャンプや前転シュートを身につけていますし。
それ以外にも、あの幻想郷の地で何かしらの成長を見せているでしょうが。
それでも、彼には無い安定性を秘めていますからね、反町君は」
豊姫「FWが駄目でも、今ならMFとして山も……おっと、これ以上は流石の私でも言えないわ」
依姫「(あのお姉様が怯えている……!?)――わ、分かりました。 それでは次に紹介するのは…」
豊姫「――射命丸文。 この妖怪の山FCにて唯一、全幻想郷…いえ、全世界クラスの武器を
持っている選手ね」
843 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 14:44:38 ID:???
依姫「ええ。 守備意識及びその能力が低く、また素のシュート力も低いため、
折角の必殺技を十二分に活かし切れているとは言い難いですが……
それを補って余りある、ドリブルによる突破能力は素晴らしいです」
豊姫「そうね。 それでも八意様や博麗の巫女みたいな幻想郷トッププレイヤーには
一段劣りはするのだけれども―――逆を言えば、彼女達以外であの速度に
ついて来られる選手となると、本当に限られてくるから」
依姫「前半では、『射命丸って案外大した事なくね?』…と評されるような
能力値に見合わぬ残念なプレーもありましたが……後半になると、それを覆すような素晴らしいプレイを魅せましたね」
豊姫「ジャーナリストよりも、エンターテイナーが向いてるんじゃないかしらね、この子」
依姫「(さらっと酷い事言うわね、お姉様……)――次は…はたて選手ですね。
攻撃面、守備面ともにトップ下として最低限の能力は一通り兼ね備えておりますが…本当に最低限、といった所です。
一芸に特化している射命丸選手とは対照的で、オールラウンダーである半面器用貧乏となっています」
豊姫「それでも、地味〜に妖怪の山FCの中盤を支えてはいたのだけど。 相手が悪過ぎたわね」
依姫「天狗トリオの三人目、犬走椛選手はポストプレイヤーを意識して能力を設定しました。
パスとせりあいが高めで、ダイレクトシュート…は始めは無かったんだけど。
反町選手や射命丸選手へと繋ぐ楔役として活躍してもらおうという意図ですね」
豊姫「――とはいえ、試合開始直後の負傷もあって、あんまり活躍出来なかったのよねぇ。
もうちょっとドリブルやタックルを強くしても良かったかしら? まあ、微妙に強力なダイレクトシュートがあるから
丁度良かったのかもしれないのだけれど」
844 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/24(日) 15:04:14 ID:???
依姫「中々難しいですね…。 ――さて、次の選手。
中盤で削り屋としてパスカル選手を負傷に追い込み仕事を果たした雛選手は…あら、意外と能力は低いのですね」
豊姫「ああ……これは、スキル・悲劇の流し雛を意識して、敢えて能力値を低めにしたのよ」
依姫「――クラブAが判定で出まくって強化されたら、元の負傷狙いのプレイングも相まって
色々と凶悪な事になるんじゃないかという判断ですね。
結果としては、クラブAが出ずとも、能力値以上の存在感を示してくれたのではないかと思います」
豊姫「で、お次は色々とアレな設定の秋姉妹ね。 姉の静葉はパスが得意なオールラウンダー型、
妹の穣子はブロックが得意なディフェンスリーダー型、なんだけど……」
依姫「単体では愛補正による成長があってようやく、得意分野のみでの活躍が期待される程度。
やはり強みは、オータムスカイラブによる瞬発力にありますね。 タックル、パスカット、ブロック、そしてクリア。
特にタックルとパスカットにおいては、一流選手とタメを張れるまでの水準にまで跳ね上がります」
豊姫「その瞬間は、だけどね…。 ここぞという時に使うならばともかくも、常に使っていないと
勝負になっていない以上、やはり残念な風になってしまうのは否めないわね。
そして、名有り選手の最後は……SHGK(スーパー・吹っ飛び・ゴール・キーパー)の河城にとり選手ね」
依姫「(流石に可哀そう過ぎる異名ですね…)――GKとしては、飛び出しと一対一に優れた半面、
セービング能力の低さが気になりますね。 控えの河童@選手と、セービング力が1しか違いませんし」
豊姫「だからこその、この「のびーるアーム」が活きて来た、という訳ね…。
故障のリスクがありながらも、その燃費の良さはまさに反則級よ!」
依姫「なお、妖怪の山FCのモブ選手の能力値は、他のチームのモブを突き離し随一の高さです。
こうした総合力の高さは…組織力を大事にしている天狗社会を反映したチーム作りが原因となっている、という裏設定があったりします」
豊姫「さて、紙面の都合上多くは語れないけれど。
次に戦うであろう紅魔スカーレットムーンズはかつてない強敵になる筈。 絶対、後悔しないように戦いなさい」
依姫「私達も、応援していますよ!」
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