キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【鈴仙のいいところ】鈴仙奮闘記12【見てみたい】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/20(水) 00:11:23 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1381414268/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合を前にして、
鈴仙は中山と共に夜の人里の怪を調査するが――圧倒的なダイス力により
敢え無く最後の最後に、謎のお面少女・秦こころに連敗を喫してしまう。
そして鈴仙が失神し、中山が自分の希望について見つめ直す間にも敵は動きだしていた!
舞台は紅魔スカーレットムーンズ対妖怪の山FCとの練習試合。
妖怪の山FC陣のチーム力をもひっくり返すレミリア達の圧倒的な技術力に、試合は早くも前半終了時点で3−1の大差。
しかし紅帝は容赦を見せず、とうとう後半にはもやしの貴公女・パチュリーが動きだす――!
そして、未だ正体を現さないスカーレットムーンズの秘密兵器の正体は…!?
160 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 22:18:40 ID:dVioF6uA
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
依姫「さて。 随分と久しぶりな気もしますが、今回はエクストラマッチ・第4戦目。
VSイタリアJr.ユースチームですね! ランピオン君、ストラット君、(サルバトーレ)ジェンティーレ君、
そしてアルシオン君を抜いた彼らは、ヘルナンデス君を除けばかなり地味〜な集団に見えるかもしれませんが…
それは大間違いです! と言うのも、主力とモブの差が著しい傾向にある幻想郷とは違い、
外界のモブ選手達は大技こそ持たぬものの、着実な練習にて総合力を磨いた中々のつわもの揃い!
それでも確かに攻撃力はほぼ皆無な程低いですが―――油断は禁物です」
−−@−− @ヘルナンデス
−B−C− Bゴルバテ Cマリーニョ
D−−−A Dバサレロ Aトリノ
−−−−−
EI−GF Eフレッド Iコンティ Gマリノ Fディモス
−−−−−
−H−J− Hジェンティーレ Jタルデリ
−−−−−
イタリアJr.ユース:4−4−2
永遠亭ルナティックス:4−3−3
J−H−− Jパスカル 840/840 H鈴仙 850/850
−−−−F F佳歩 690/690
−−−−−
G−I−E G中山 720/720 Iてゐ 630/630 E永琳 900/900
−−−−−
A−−−C A妹紅 900/900 CウサギB 510/510
−B−D− BウサギE 530/530 D慧音 750/750
−−@−− @輝夜 730/730
161 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 22:20:39 ID:dVioF6uA
依姫「相手の要注意選手は、ヘルナンデス選手ただ一人です。
彼のセービング能力は、今までレイセンが相手にして来たGK全てを遥かに凌駕しています。
特に彼の黄金の右腕の防御力は、鬼にも匹敵する程の高さ!
更に一対一も一流ですので、安易なドリブル突破も通用しません。
また、要注意選手は一名…とは言いましたが、先に述べたようにその他のフィールダー達も
その高い守備能力とパス能力を活かして、巧みにレイセン達の攻撃を凌ぎきり、
僅かなチャンスを狙わんと何度もゴールを狙ってくるでしょう。
ですので、非常に苦しい戦いになるかもしれませんが―――我々の攻撃力があれば、
黄金の右腕をいつかは打ち砕く事も可能な筈です! だから、最後まで頑張ってくださいね。
最後に。この試合は勝っても負けても話が進みます。当然勝った方が古いレイセンにとって有利な展開になる…
でしょうが、負けても不利にはなりません。 ですから偶には慎重に、けれども大胆に選択をしていって頂ければ幸いです!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
実況「さあ、イタリアはボールを持って試合を開始しましたが…中々攻め上がる気配は見せません!
元々がカウンターアタックを得意としているという性質があるため、仕方はありませんが、
ここからルナティックスが、彼らをどう崩していくかも見ものです!」
鈴仙「(さて――。 ボールはI番のコンティ君がキープしている状態で、
FWのジェンティーレ君とタルデリ君は、コンティ君から先行しながら、
それぞれ左サイドと右サイドにやや離れてる点って感じね。
ここはタックルに行くべきか、それともパスカットに備えるべきか。
タックルだったら、佳歩やパスカル君と連携するには…現状、ちょっと距離があるかも)」
A:タックルに行く!(鈴仙のタックル:47)
B:様子を見て…パスカットに向かう!(鈴仙のパスカット:46)
C:ここはパスカルや佳歩やMFに任せる!
D:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:850/850
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
162 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:21:19 ID:9n02umDc
A
163 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:22:00 ID:uRvbdB32
A
164 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 22:28:52 ID:dVioF6uA
A:タックルに行く!(鈴仙のタックル:47)
鈴仙「(ここは…速攻で攻めて、早々に相手のサイクルを崩す事が重要ね!)」
ダッ!
実況「おっと! 鈴仙選手、ここで中盤のコンティ君に一人猛然とプレスを掛けに行きます!
相手の得意なパスでは勝負させない、という意気込みでしょうか!」
コンティ「くそっ。 様子見してくれていた方が楽だったのに! だが――アズーリの力、甘く見るなよ!」
タッ……スススッ!
鈴仙「(…む。 パスを出しそうだったけど、ドリブルに変えて来たわね!
確かに中々丁寧で上手いドリブルだけど―――)私は負けない!」
先着2名様で、
★コンティ→ドリブル 46 (! card)(! dice + ! dice)=★
★鈴仙→タックル 47 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ コンティ、突破成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(マルコがフォロー)(佳歩がフォロー)(パスカルがフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
165 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:31:14 ID:???
★コンティ→ドリブル 46 (
ハート10
)(
1
+
2
)=★
166 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:31:50 ID:???
★鈴仙→タックル 47 (
スペード4
)(
1
+
3
)=★
167 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 22:49:29 ID:dVioF6uA
★コンティ→ドリブル 46 ( ハート10 )( 1 + 2 )=49★
★鈴仙→タックル 47 ( スペード4 )( 1 + 3 )=51★
≦−2→ルナティックスボールに。
コンティ「…と、意気込んだはいいが――!」
鈴仙「でりゃぁああああ〜〜!?」
ズザアアアアアアアッ!!
何度も何度も練習した丁寧なドリブルで鈴仙を抜き去ろうとするコンティだったが…
コンティは逆に、鈴仙の色々と勢い溢れるスライディングタックルに気押されてしまい――。
バチイイイッ!
鈴仙「良し! 取れたわ!」
実況「ああ〜っと! 鈴仙選手の奇襲は功を奏した〜!
コンティ君のドリブルの隙を見出して、激しいスライディングタックルで、ボールを奪う事に成功します!」
マルコ「こ、コンティの馬鹿! 何がアズーリの力だ!」
ディモス「こうなったら、俺達が即座に奪い返すしかない!」
実況「だがしかし、そう簡単に攻めさせないのがイタリア代表です!
ボールを奪った鈴仙選手に対して、右サイドの側のMF、マルコ選手とディモス選手が向かっていく〜!」
168 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 22:51:08 ID:dVioF6uA
鈴仙「(くっ…中々簡単に攻めさせてはくれないわねぇ…! このまま突破に賭けても良いのだけど……)」
佳歩「(鈴仙さま! 私も後ろに居ますよ!)」
鈴仙「(佳歩に一旦預けて、右サイド際で勝負して貰うってのもアリかも。
後は、ワンツー突破も―――出来ないではないし。どうしようかしら……!?)」
A:いえ、ここは中央突破よ!(鈴仙のドリブル:48)
B:ここは一旦佳歩にバックパスよ!(*確実に通ります)
C:ここは佳歩とワンツー突破よ!(鈴仙のパス:49)
D:いえ、ここは後ろのてゐにバックパス…ちょっと遠いけど、通れば中盤省略よ!(鈴仙のパス:49)
E:いえ、ここは左サイド側のパスカル君にパスもありね!(鈴仙のパス:49)
F:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:810/850
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
169 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:51:56 ID:9n02umDc
B
170 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:53:30 ID:R/eBGVFM
D
171 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 22:54:18 ID:uRvbdB32
B
172 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 23:05:10 ID:dVioF6uA
B:ここは一旦佳歩にバックパスよ!(*確実に通ります)
鈴仙「(うーん、ここは佳歩のドリブルで、右サイドを突破して貰ったほうが勝機があるかも)
――じゃあ佳歩、お願いッ!」
バシュッ!
実況「二人がかりのプレスに気押された鈴仙選手は、ここで冷静に後方の佳歩選手へとパス!
そうして自分はPA付近へと駆けだして行きます!
鈴仙選手、ここはウインガーの佳歩選手による、右サイド突破を狙った格好でしょうか!」
佳歩「ありがとうございます、鈴仙さまっ!(サイド際だったら、相手もラインアウトを恐れて、
そう簡単にはタックルに行けない筈!)」
ディモス「(くそっ…! このまま上がってくれれば二人がかりのタックルで行けたのに。
こうなったら、SHの俺が一人で行くしかない!)」
サイド際では、相手はそう人数を掛けてタックルには行けない筈。
佳歩の予測は的中し―――ディモス一人が鈴仙から佳歩に標的を変え、タックルへと向かう。
173 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 23:06:36 ID:dVioF6uA
実況「佳歩選手に、ディモス選手が付いた〜〜!」
佳歩「(大丈夫。 一人相手なら――私でもいけるはず!)」
先着2名様で、
★佳歩→ドリブル 47 (! card)(! dice + ! dice)=★
★ディモス→タックル 47 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 佳歩、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(永琳がフォロー)(ルナティックスのスローイン)(イタリアのスローイン)
≦−2→イタリアボールに。
【補足・補正・備考】
佳歩のマークがダイヤの時、「直情的なドリブル「(+3、吹飛3)」が発動します。
佳歩のマークがハートの時、「頭脳的なドリブル(+3)」が発動します。
174 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:09:35 ID:???
★佳歩→ドリブル 47 (
ハートK
)(
6
+
2
)=★
175 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:09:38 ID:???
★佳歩→ドリブル 47 (
スペード3
)(
3
+
5
)=★
176 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:11:26 ID:???
★ディモス→タックル 47 (
クラブ4
)(
2
+
2
)=★
177 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 23:33:38 ID:dVioF6uA
★佳歩→ドリブル 47 ( ハートK )( 6 + 2 )+(頭脳的なドリブル+3)=58★
★ディモス→タックル 47 ( クラブ4 )( 2 + 2 )=51★
≧2→ 佳歩、突破成功!
佳歩「(この人はSHだけど…特別サイド際の微妙な動きに慣れてない感じ。 だったら―――!)」
スッ……
佳歩はスッ…と身体を右側に落とし、ディモスが近寄って来れないギリギリの位置を
得意の小回りの効いたドリブルで突破しようとしていた。
ディモス「(むっ、やはりここはサイドラインギリギリで攻撃する気か!)だが――動きがミエミエだ!」
だがしかし、その動きを読んでいたディモスはラインアウトを全く恐れずに、
堂々と足を突きだして佳歩の進路を妨害する。最悪、反則を取られても仕方がないというレベルに。
―――それこそが、佳歩の狙いだった。
佳歩「自分で苦手が動きがあると分かっている人は。 却ってその動きを意識しすぎになってしまいがちです。
だから私は―――貴方のその動きを更に逆に読めるッ!」
クイッ。 スッ…――スッタアアアン!!
ディモス「な…なにィ!? フェイントだと!?」
佳歩の放った行動自体は、何ら変哲もないキックフェイントである。
しかし、それを行う位置・タイミング・相手の特性…それを読み切った佳歩のそのフェイントは
大きな効果を発揮し、頭脳的にディモスのタックルを制圧する事に成功する。
実況「佳歩選手、これは巧い――頭脳的なドリブルです! 実力的にはほぼ拮抗していた筈の
ディモス選手を、ボールに触れさせる事すらさせずに突破して見せました!」
178 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 23:35:31 ID:dVioF6uA
ヘルナンデス「……DFの皆、ここは一旦PAを固めよう。
ドリブル突破をしない限りは極力、プレスを掛けなくて良い。 ―――この俺が…撃たせて止めるから」
トリノ「お、おう。 了解だ!」
マリーニョ「(ジノの壁を破る事の出来るストライカーは数少ない。 だから、ウインガーが上がってこようとも
さしたる脅威ではない――と、いう事かな)」
実況「そして…イタリアJr.ユースのDF陣はPA付近を固め、ドリブルゴールに警戒しつつ、
シュートブロックに備えております! そのお陰で佳歩選手は問題なくチャンスエリア付近まで上がれましたが…」
佳歩「(こ、ここからどうしよう…!)」
鈴仙「(――迷ってる…って感じね、佳歩。 今PAには…私とパスカル君が居るけど、
私に対してのマークの方が多いような感じかな。
パスカル君は…上げるとしたらドリブル突破がメインになりそうだけど、ポストプレイやスルーも出来るかも?
そして佳歩はドフリーなんだけど――師匠の教え通りだと、ヘルナンデス君のセービングは一級品だし。 ここは―――)」
A:佳歩! そこから迷わず野兎シュートよ! 今ならフリーだわ!
B:佳歩! そのままドリブル突破よ! 貴女なら出来る!
C:私にグラウンダーのパスを! マインドブローイングを撃つわ!(威力:57+1/4でGKにバランス崩し(−2))200消費
D:私に浮き玉を! そして…(スルー、ポストプレイ、ダイレクトシュートから更に選択)
E:パスカル君にグラウンダーのパスよ! ドリブル突破して貰うわ!
F:パスカル君に浮き玉をあげて! ポストプレイをして貰うから!
G:パスカル君に浮き玉をあげて! スルーをして貰うから!
H:「(ここは心を鬼にして、佳歩の判断を待ちましょう…!)」
I:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:810/850
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
179 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:37:50 ID:9n02umDc
C
180 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:44:51 ID:uRvbdB32
G
181 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/27(水) 23:46:13 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
もしも日付をまたいで未決なようでしたら、また再投票をお願いいたします。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
182 :
森崎名無しさん
:2013/11/27(水) 23:51:54 ID:4dlkLbt+
G
183 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 20:53:43 ID:hBAxKGfE
こんばんは、今日も更新をしていきます。
――――――――――――――――――――――――――
G:パスカル君に浮き玉をあげて! スルーをして貰うから!
鈴仙「(――ここは…)パスカル君!」
スッ…
パスカル「(ん? あのサインは……なるほど)――ああ、任せてくれっ!」
バアアッ!
鈴仙が密かに出したサインを受けて…パスカルは跳躍。
それに合わせて佳歩は高いセンタリングを放つ。
ヘルナンデス「(おや、レイセンではなくそちらに上げて来たか。
だが、アラン・パスカルの決定力は世界レベルではかなり低い。
となるとトラップして一対一の可能性が高いが……ポストプレイかスルーの可能性もあるか)
――トリノ、バサレロ! クリアに飛んでくれ! マリーニョとゴルバテはフォローに回りつつ、
レイセンへのポストプレイを警戒だ!」
トリノ「おう!」
ゴルバテ「了解だ、ジノ!」
ヘルナンデスは、高いセンタリングに向かったパスカルの動きを警戒。
DF陣の半分をクリアラーに、残り半分をフォロワー兼鈴仙へのマーカーとして待機させる。
実況「さあ〜!! 佳歩選手のセンタリングに飛び付いたパスカル選手に、
本来はSBの位置に居るトリノ選手とバサレロ選手が、襲いかかる〜!
パスカル選手! 守備の国イタリアのクリアに耐えられるか〜!?」
184 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 20:55:20 ID:hBAxKGfE
パスカル「(流石ヘルナンデス、守備陣の指揮に無駄が無い。だが――この賭け、俺達が有利だ)さあ…来いっ!」
先着2名様で、
★パスカルー→高いスルー 53 (! card)(! dice + ! dice)=★
★トリノ→高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
バサレロ→高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ パスカル、スルーに成功! そしてボールは…(更に判定)
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がねじこみ)(ルナティックスのコーナーキック)(マリーニョがフォロー)
≦−2→イタリアボールに。
【補足・補正・備考】
特になし。
185 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 20:55:45 ID:???
★パスカルー→高いスルー 53 (
クラブJ
)(
1
+
4
)=★
186 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 20:56:46 ID:???
★トリノ→高いクリア 48 (
ハートK
)(
3
+
2
)+(人数補正+1)=
バサレロ→高いクリア 48 (
ハート2
)(
5
+
3
)+(人数補正+1)=★
187 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 21:15:42 ID:hBAxKGfE
★パスカルー→高いスルー 53 ( クラブJ )( 1 + 4 )=58★
★トリノ→高いクリア 48 ( ハートK )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=54
バサレロ→高いクリア 48 ( ハート2 )( 5 + 3 )+(人数補正+1)=57★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。鈴仙がねじこみ
パスカルは高く跳んだ。
その高さは、空中戦において凡庸なイタリアのDF陣を翻弄するに充分足るものであり、
トリノもバサレロも、一旦はその動きについて行く事すら出来なかった。
しかし―――
バサレロ「(……? パスカルのあの動き。 もしや)」
パスカルのトラップを予想していたバサレロは、妙な違和感を感じる。
パスカルがボールを受ける位置が、あまりに高すぎるのではないか。
得意のオーバーヘッドキックを放つというならともかくも、パスカル自身も
自分のダイレクトシュートがヘルナンデスには遠く及ばない事は知っている筈。
だとすると―――。
バサレロ「こいつっ…H番(鈴仙)へのスルーパスか!」
パスカル「(マズい、読まれた!?)」
バサレロは、パスカルがもとよりそのボールを捉える気が無いのだと悟り、
すぐさま目標をパスカルから、パスカルの向こう側へと変更する。
だがしかし、流石に完全にボールを受けるにはタイミングが遅く…
バチイイッ!
実況「おっとお! バサレロ選手、巧い読みでパスカル選手のスルーパスを防ぎ、ましたが…!
僅かに速さが足りなかった! ボールは低い弾道を描いて、右サイド側へと転がって行きます!」
188 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 21:17:27 ID:hBAxKGfE
ポーン…
鈴仙「(わ、私の所に来たっ!?)」
トリノ「(――右サイドは…あの女の子か。 シュートを狙って来そうな位置だが…問題無いな)」
ボールは依然生きていて、弾かれたその場所こそは鈴仙がねじ込みに行ける位置。
しかし、それを見てなおトリノはほっと胸を撫で下ろした。何故なら…
ヘルナンデス「さあ、邪魔も入ったが初めての対戦だ。 お手柔らかに頼むよ、レイセン」
マリーニョ「(――何故なら、生半可なシュートでは…ジノの右腕は決して破れないからね)」
ゴルバテ「(さて、俺達は次の攻撃の為のフォローにでも備えるとするか)」
鈴仙「(くっ……! DF2人が距離を開けつつもこっちに向かえる距離に居るし…ここは悠長にトラップしてる暇は無いわね!
どうしてもシュートで行くしか無さそう。 後は全力で行くかどうかだけど……)」
A:当然、全力よ! マインドスターマイン!(威力:56+1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
B:ここは様子見で普通のボレーシュートよ!(威力:52)80消費
鈴仙のガッツ:810/850
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
189 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 21:18:31 ID:kFWStU3s
A
190 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 21:23:10 ID:SZG3OFBU
A
191 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 21:34:09 ID:hBAxKGfE
A:当然、全力よ! マインドスターマイン!(威力:56+1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
鈴仙「――決めるっ!」
バッ! ポーン……クルッ!
鈴仙は意を決したようにボールを浮かせ、それに向かって勢いよく飛び込んで行く。
先日の妖怪の山FC戦では決める事の出来なかった必殺ダイレクトシュートを炸裂させるために。
ヘルナンデス「ふむ…チップキックの精度、滞空バランスの良さ。
その全てが天才的――では決して無いが、それでも洗練されている。 ――きっと、血の滲むような努力をしたんだね」
ヘルナンデスは、その一連の動作を見て軽く感心し、誠意の籠った笑みを見せる。
しかし、その笑みは一瞬で消え失せて―――、一気に臨戦態勢の騎士の表情となり。
ヘルナンデス「だけど―――努力だけでは覆せぬモノは、あるっ! それが現実であり、世界の壁なんだ!
それを今から思い知らせてやる!」
鈴仙「狂気と幻視に怯えなさい! …幻爆――近眼花火<マインド・スターマイン>――!」
バアアアアアアアッ!! バシュウウウウウウウン!!
ヘルナンデス「かならず、止める!」
ガシッ……バアアアアン!!
192 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 21:36:01 ID:hBAxKGfE
実況「鈴仙選手のマインドスターマイン! それに対してヘルナンデス選手も、かの『黄金の右腕』を
フルに活用してシュートを防ぎに向かった〜〜〜〜!!」
永琳「(ここで決まれば、勝負は一気に優勢に傾くのだけれど――厳しいかしらね)」
鈴仙の放った閃光と、ヘルナンデスから放たれる黄金の輝き。
その両者は、ゴールラインギリギリの位置で交錯し……
先着2名様で、
★鈴仙→マインドスターマイン 56 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★ヘルナンデス→黄金の右腕 58 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧2→鈴仙のマインドスターマインがイタリアゴールを幻惑する!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ルナティックスのコーナーキック)(ゴルバテがフォロー)(マリーニョがフォロー)
≦−2→イタリアボールに。
【補足・補正・備考】
鈴仙のマークがダイヤで敵GKにバランス崩しペナ(−2)が発生します。
鈴仙のスートと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
193 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 21:36:42 ID:???
★鈴仙→マインドスターマイン 56 (
スペードK
)(
2
+
3
)=★
194 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 21:38:25 ID:???
★ヘルナンデス→黄金の右腕 58 (
スペード5
)(
3
+
1
)=★
195 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 21:38:31 ID:???
★ヘルナンデス→黄金の右腕 58 (
スペードQ
)(
3
+
2
)=★
スペードでピンゾロ!
196 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 22:14:57 ID:hBAxKGfE
★鈴仙→マインドスターマイン 56 ( スペードK )( 2 + 3 )=61★
★ヘルナンデス→黄金の右腕 58 ( スペード5 )( 3 + 1 )+(狂気の瞳-2)=60★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてルナティックスのコーナーキック
鈴仙「いっけぇえええええ〜〜〜〜!!」
ギュウウウウウウン!!
鈴仙の放ったシュートは、DF陣のプレッシャーもあったせいでやや重さに欠けていた。
しかしその一方で――速度は既に一流クラス。
恐らくその場所にマリーニョやゴルバテが存在していても触れることすら叶わなかったそのシュートを…。
ヘルナンデス「……くっ!」
バチイイイイイッ!!
右手の指先を確実に当てて、シュートコースをゴールから僅かにずらすことに成功。
その結果―――シュートはバーを超えて枠外となり。
ピイイイッ!!
実況「ヘルナンデス選手、辛うじて弾き…そしてゴールラインを割った〜!
前半5分! ルナティックスの攻撃はまだ終わっていないぞ〜!」
観客「ワアアアアアアアアア!」「流石はヘルナンデスだな。 ゴールが堅いよ」
「でも、あの子のシュートも割と凄かった様な……」「確かに、あのジノがキャッチ出来なかったなんて」
ヘルナンデス「(――しまったな。 少し俺は油断していたようだ。
今のシュート、手元でボールが歪んだとはいえ……決して掴めないボールでは無かった。
やはり、彼女のシュートには要注意だな。 …シュートには)」
197 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 22:16:51 ID:hBAxKGfE
鈴仙「そ、そんなぁ……! 折角何度も練習したのにぃ……!」
パスカル「悲観する事ないさレイセン。 あのジノ・ヘルナンデスに
ボールをキャッチングされなかっただけでも、イタリア国内じゃヒーロー級だ。
それに、今の感触も決して悪くはなかった。 何度もトライしていけば、決して抜けない事は無い筈だ。
それに――得点チャンスはなお、継続しているしな。 何故なら…」
永琳「今はコーナーキック。 私の爆宙アポロなら……ゴールを奪える可能性の方が高いかもね」
てゐ「ウサウサ」
鈴仙「た、確かにそうですね……!(でも――今までSHに居た師匠が急にPA内に入ってくるなんて、
それこそ狙いがミエミエだしねぇ…。 ヘルナンデス君は飛び出しも一流。人数を掛けてクリアに行かれたら、
師匠を無駄に消耗させて終了になっちゃうかもしれないし。 あと、セットプレーとなると人も多くなるしねぇ…。
ここは、どう繋いで行くのが良いかしら?)」
A:永琳に放り込んで、爆宙アポロで黄金の右腕を破壊してもらう。
B:パスカルに放り込んで、鈴仙へとポストプレイをしてもらう。
C:鈴仙に放り込んでもらい、もう一度マインドスターマインで勝負する。(威力:56+1/4で敵GKにバランス崩し(−2))200消費
D:鈴仙に放り込んでもらい、ポストプレイをやってみる(更に対象選択)
E:ショートコーナーから、永琳にドリブル突破して貰う。
F:ショートコーナーから、パスカルにドリブル突破して貰う。
G:グラウンダーのパスを受け、マインドブローイングを放つ!(威力:57+1/4で敵GKにバランス崩し(−2))200消費
H:妹紅へグラウンダーのパスをして、ネオヴォルケイノで攻める!
I:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:630/850
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
198 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:19:15 ID:kFWStU3s
A
199 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:25:19 ID:SZG3OFBU
A
破壊
200 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:25:58 ID:l0fn43R6
E
201 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:27:16 ID:???
永琳ならナンデスの守備範囲の外に決めてくれそうだね(意味深)
202 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 22:47:29 ID:hBAxKGfE
A:永琳に放り込んで、爆宙アポロで黄金の右腕を破壊してもらう。
鈴仙「――そうですね、ここは…師匠にお願いしようと思います」
中山「確かに…永琳さんの体力は正直底なしだ。 試合の前半で1発撃って、
もしそれが決まらないにしても、こちらは失う物は少ない」
慧音「…その一方で、あちらは運悪く1点を失ってしまえば。
最悪、こちらは1−0で試合を終了させることすら不可能ではない。
ローリスク、ハイリターンなギャンブルになると言う訳か」
永琳「ま、そう言う事ね。 後は、相手の私に対する警戒度にも寄るけれど…。
流石に7人がかりで飛び付かれたら、厳しい訳だしね」
妹紅「(でもこの人、前に7人がかりを全員吹っ飛ばしてゴールを決めていたような……)」
結論として、イタリアユースの永琳に対する警戒度が低ければこちらが優位。
仮にメンバーのほぼ全員が飛び出して来れば、やや分が悪くなるが…それでも優位。
そして、失敗時のリスクもそう多くないという事実を踏まえて、ルナティックスは永琳に高いセンタリングを上げる事を決定。
パスの精度に定評があるてゐをキッカーにして、PA内には鈴仙とパスカル…そして永琳。
対するイタリアも、中盤にFWのジェンティーレ一名を残すのみで、PA内とその付近に全選手を集めていた。
ピイイッ!
実況「さあ、笛が鳴りました! 永遠亭ルナティックス、キッカーは因幡てゐ選手です!
彼女の独特の軌道を持ったパスの威力は幻想郷でも有名であり、ドリブルやパスカットでも
いぶし銀の活躍を挙げる彼女が狙う先は〜〜〜!?」
203 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 22:49:44 ID:hBAxKGfE
ヘルナンデス「(どう考えても、ここはあのエイリン選手が何かしらのアクションを起こしてくるに違いない。
となれば、後はどこまで警戒をするか、だが―――)」
先着1名様で、
★ヘルナンデスの警戒→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ→「(いや、ここは飛びださず、身構えてセービングだ)」
ハート・スペード→「(今は人数の利がある。 ここは飛び出して行こう)」
クラブ→「(彼女にボールが渡ったら…恐ろしい事になる予感がする。 ここは俺を入れて、7人でクリアだ!)」
クラブA→カルネバーレ「けっ、ふぬけたセットプレーなんてしやがって! ここは俺に任せろ!」
おっと、ここでイタリア、選手交代だ!
(出た場合もう一度判定。 次にクラブA〜6が出ると交代選手がカルネバーレから…?)
JOKER→ロリナンデス「ふぐっ! BBA臭くて息が出来ない!? フゴッ!」
審判「ロリナンデス、戦闘不能! キーパー交代、ブルノ!」ブルノ「後悔させないよ(キリッ)」
(*出た場合、イタリアに心なしのテコ入れが入ります)
204 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:50:28 ID:???
★ヘルナンデスの警戒→
JOKER
★
205 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:53:21 ID:???
ヘルナンデス終了早いですね
206 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:54:52 ID:???
やはり守備範囲外だったか……
207 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:54:54 ID:???
ここのジノは真面目かと思ったけどそんなことはなかったぜ
208 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 22:55:05 ID:???
イタリアは強敵でしたね。
209 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 23:18:00 ID:???
パーフェクトキーパーとは何だったのか…
210 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 23:24:00 ID:???
黄金の右腕が一回で交代か…
鉄屑の右腕の出番だブルノ!
211 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 23:38:10 ID:???
★ヘルナンデスの警戒→ JOKER ★
JOKER→ロリナンデス「ふぐっ! BBA臭くて息が出来ない!? フゴッ!」
審判「ロリナンデス、戦闘不能! キーパー交代、ブルノ!」ブルノ「後悔させないよ(キリッ)」
(*出た場合、イタリアに心なしのテコ入れが入ります)
輝夜「く……来る……! 来て、しまう……!」
――その様相の変化を、真っ先に感じとったのは輝夜だった。自身のピンチとは遠く無縁の位置にボールがあるにも関わらず、
彼女はこれまでに見せた――いや、正確には一度見せた事がある――恐怖に満ちた表情で震える。
ウサギB「ひ、姫様! 大丈夫ですか!?」
ウサギE「お身体に何かあったのですか!?」
輝夜「ヒィー、ヒィー…ふう。 感じるの……!」
妹紅「――はぁ、何それ。 エクソシストごっこ?」
妹紅はそんな輝夜を見て、また新しい悪ふざけでも思いついたのかと
思いっきり嫌悪を籠めた目線で睨みつけるが…輝夜はここで予想にだにしない行動に出る。
輝夜「妹紅、助けて! アイツが――アイツが来るの!?」
ガバッ! ギュウウ…ッ!
慧音「お、おい姫君! 貴女ともあろう者が妹紅に抱きつき助けを求めるなんて!一体どうしたというんだ!?」
輝夜のその様子が、決して冗談では無いと察した慧音は…改めて深刻な表情で、
一体彼女の身に何が起きたのかの説明を求める。
――しかし、輝夜はうわごとのようにこう繰り返すだけだった。
輝夜「アイツが……アイツが―――――来るのよ!」
212 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 23:39:27 ID:???
ザワザワザワ……ガヤガヤ……
そして、場面はイタリア側のPA内へと戻る。その場所には、永琳と鈴仙とパスカルと、イタリアのDF陣。そして――――。
ロリ・コンナンデス「に、二十代はもはやゾンビ…三十代はもはやミイラ…四十代は白骨で…
一億代っつったら、それもう終わりだは(;^ ^)シ」
致死性の猛毒ガスを一気に吸ってしまった事により、急性のアナフィラキシーショック(適当)を発症してしまった、
ジノ・ヘルナンデス――では無く。 ロリ・コンナンデスその人だった。
観客「きゃ、キャアアアアアアアアアッ!」「殺人だー! 殺人が起きているー!?」
実況「か、観客の皆さん! 落ち着いてください! ロリ・コンナンデス選手は
ショックで倒れているだけです! 心肺は停止しましたが、只今医療班が向かいました!
しばし! しばしお待ちください!!」
永琳「…………」ピクピク
鈴仙「(ひ、ひぃぃ……今の師匠、マジで切れてる5秒後だよぉ……!)」
中山「なあ、鈴仙さん…?」
鈴仙「ひゅ、ひゅいっ?」
中山「…何かがおかしいような。 今の今まで俺達は、『ジノ・ヘルナンデス』というGKを相手に試合をしていた筈だ。
しかし―――俺達の眼前に居るGKは…『ロリ・コンナンデス』。 これは…もしや幻術の類ではないのか?」
鈴仙「(幻術って言うか、妄想だしねぇ…。 狂気の瞳の調子次第ではこういう事もある、ってことなんだけど。
――確かに、居た堪れないというか勿体無い気はしないでもないわね)」
しかし、運命の神は、そう簡単にはその結果を覆してはくれない。それが鈴仙達の住む世界の掟であり、また常識であった。
―――だがしかし、鈴仙達にとって。 特に輝夜にとっての地獄はここからだった。
213 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 23:40:27 ID:???
豊姫(監督)「うーん。 依姫が監視していないのが原因か、少し世界の構成が甘いわねぇ。
――――まあ…私の知った事ではない、と言えばそうまでなのだけど」
ここはイタリアJr.ユースのベンチ。
美しく高貴な金髪の女性が、優男ながらもどこか冴えない印象の少年と共に、二言、三言の会話を交わしていた。
美しい女性の名は綿月豊姫。 今回の世界で、監督の役割を務める鈴仙の過去の主人の一人である。
??「監督、御託は良いから早く指示を下さいよ。 あの変態GKの代わりに、
この俺様を晴れ舞台へと導く為の、世界で最も崇高なご指示を」
そして、もう一人の少年は―――眼前にここまで高貴な女性が居るというのに、
頭からつま先まで傲慢であり、身の程知らずであり―――そして勇敢だった。
豊姫はそんな少年をつまらなさ気にジトリと見つめ、フィールドで倒れ伏す肥満体の少年と見比べ…
豊姫「(ま、面白いしいいか。 恨まないね、古いレイセン♪)…ええ頼むわね。
イタリアJr.ユース。 第二GKの―――――ブルノ君」
ブルノ「ええ。 この試合、無失点に抑えて見せますよ」
豊姫「(見事よ、輝夜。 貴女のプレイは確かに凄い(ネタ的な意味で)。
SOGK(スーパーお笑いゴールキーパー)として完成しつつあるようね。
だが、私は貴女に、上には上が居る事を知らさなくてはならない。
居るのよ、イタリアには…完成された――――)」
豊姫「スーパーお笑いゴールキーパーが!!」
悪戯心の塊をその整った顔一杯に湛えて―――イタリアJr.ユースの第二GKを送りだすのだった。
214 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/28(木) 23:45:34 ID:???
♪デッテッテー デッテッテー デッテッテー デッテッテー (テクモ版キャプ翼2でコインブラが出てくる時のBGM)
アナウンス「せんしゅのこうたいを おしらせします イタリア・ ロリナンデスくんにかわりまして…」
アナウンス「ブルノくん ブルノ「(キリッ)」 せばんごう 1 」
輝夜「遂に来た……。 来てしまった―――アイツが!!」
鈴仙「(良く分かんないけど、前半5分で初めて出るなんて。 きっとロクな選手じゃなさそうだなぁ…)」
佳歩「(な…何!? あのゴールキーパーさん、そんなに凄いのっ!?)」
パスカル「……あいつは確か、ブルノ――だったか。
腕はそこそこあるのに、人格が破綻しているせいで成果を挙げきれないというので噂の」
永琳「…………」イライライライラ
てゐ「(うっわぁー。 師匠のあの顔…見ただけで寿命が千年は縮みそうウサ。
くわばら、くわばら……。 あのトバッチリだけは、死んでも受けたくはないねぇ)」
永遠亭ルナティックスは、ブルノというスーパーサブの登場に怯え、恐れ、そして(約一名は)苛立ち……。
混乱のままで、コーナーキックを再開する事となる。
―――ブルノの無失点記録が破られるまで、後26秒。
215 :
森崎名無しさん
:2013/11/28(木) 23:58:33 ID:???
どうしてこうなった! どうしてこうなった!
前半でダイジェストだよこれ!
ま、まだランピオン達に希望は残ってるし…マンチーニぐらいなら…
216 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 00:01:58 ID:???
――ピイイイッ!
実況「さあ〜! 審判の笛が鳴り試合再開!
てゐ選手は再び正確に永琳選手に向かって、高いセンタリングを上げて〜〜〜!?」
永琳「……死になさい」ボソッ
バアアアアアアアアアアアアン!!
ドグワアアアアワアアアアアアアアアアアアアアッ!
ブルノ「壁は要らん。 どけろ」
ゴルバテ「ふ、防げ! 俺達が全員でふせぐんだ! それならまだ望みはある!」
マリーニョ「くそっ! 一体どうしてこんな事に!?」
コンティ「ジノー! 帰って来てくれー!? (…って、誰だジノって)」
フレッド「う、うわあああああああっ!?」
ディモス「あ、当たって砕けちれー!?」
ギュウウウウウウウウウン! グルウウウウンン!!
バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
217 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 00:02:59 ID:???
ブルノ「壁は要らん! どけろ!」
バサレロ「だ、大丈夫だ! まだポストの可能性もある!」
トリノ「み、皆でシュートコースを防げー! ジェンティーレ、お前も戻ってこーい!?」
ジェンティーレ「あ、ああ!」
マルコ「よし! これならまだ望みはある!?」
タルデリ「10人だ! 10人で防ぐぞ!」
ゴッ……ォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ブルノ「だーっ! もう! 壁は要らないってのにー! …って、え」
ブルノが三度目の口を開いた時。永琳の無言の殺意はもう既に彼を狙って、
その底なしの大蛇の如く大口を開いていた所だった。
永琳「…………死 に な さ い」
218 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:04:45 ID:dZxJceds
イタリアメンバー「おい馬鹿やめろこの試合は早くも終了ですね」
219 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 00:05:10 ID:+dF3DxMI
先着5名様で、
★永琳→爆宙アポロ 60 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★タルデリ→ 高いクリア 49 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
ジェンティーレ→高いクリア 46 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=★
★ディモス→高いクリア 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
マルコ→ 高いクリア 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
コンティ→高いクリア 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
フレッド→高いクリア 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=★
★トリノ→ 高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
バサレロ→ 高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
マリーニョ→高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
ゴルバテ→高いクリア 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=★
★ブルノ→パンチング 50 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧2→永琳の爆宙アポロがイタリアゴールとブルノを破壊し尽くす!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ルナティックスのコーナーキック)(鈴仙がねじこみ)(パスカルがねじこみ)
≦−2→イタリアボールに。
【補足・補正・備考】
永琳はスキル・蓬莱人により絶対に負傷しません。
永琳はスキル・月のファンタジスタにより2が場合、数値を15とします。
ブルノはスキル・ギャグキャラ補正により必ず吹き飛びますが、絶対に負傷しません。
ブルノのカードがJOKER・クラブAの場合「SOGK伝説」が発動し、強制イベントが発生します。
220 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:07:11 ID:???
★永琳→爆宙アポロ 60 (
ハートA
)(
2
+
2
)=★
221 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:07:22 ID:???
★永琳→爆宙アポロ 60 (
クラブJ
)(
5
+
4
)=★
222 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:08:37 ID:???
★タルデリ→ 高いクリア 49 (
スペード10
)(
3
+
2
)+(人数補正+3)=
ジェンティーレ→高いクリア 46 (
ダイヤ9
)(
6
+
4
)+(人数補正+3)=★
223 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:08:59 ID:???
★タルデリ→ 高いクリア 49 (
ダイヤ2
)(
5
+
6
)+(人数補正+3)=
ジェンティーレ→高いクリア 46 (
クラブ5
)(
3
+
1
)+(人数補正+3)=★
224 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:09:26 ID:???
★ディモス→高いクリア 47 (
ハート7
)(
4
+
1
)+(人数補正+3)=
マルコ→ 高いクリア 47 (
ハート7
)(
2
+
4
)+(人数補正+3)=
コンティ→高いクリア 47 (
スペード10
)(
5
+
1
)+(人数補正+3)=
フレッド→高いクリア 47 (
クラブJ
)(
1
+
3
)+(人数補正+3)=★
225 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:09:57 ID:???
★トリノ→ 高いクリア 48 (
ダイヤ2
)(
6
+
5
)+(人数補正+3)=
バサレロ→ 高いクリア 48 (
クラブK
)(
3
+
3
)+(人数補正+3)=
マリーニョ→高いクリア 48 (
ダイヤK
)(
6
+
2
)+(人数補正+3)=
ゴルバテ→高いクリア 48 (
ダイヤ3
)(
5
+
3
)+(人数補正+3)=★
226 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:11:07 ID:???
★ブルノ→パンチング 50 (
スペード4
)(
1
+
3
)=★
227 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 00:15:30 ID:???
――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思いますw
ブルノ君は意外とザルじゃないですが、ヘルナンデスと比べると途方もなくザルですので、
得点難易度がかなり下がりましたね。
>>201
決め過ぎィ!
>>205
退場はあっても面白いとは思ってましたが、もう少しは活躍してほしかったですねw
>>206
片や十代、片や…おっと、これ以上は言えない
>>207
丁寧に描写したかったので、大変勿体ないですねw
>>208
テコ入れ判定次第では、まだ…!
>>209
これひどですねw
>>210
鉄くずの右腕はリスキーな技ゆえ、今回は無難なパンチングでしたね。
>>215
ヘルナンデスの守備力が無くなりましたので、
バンビーノとかマンチーニとかカルネバーレとかを入れる予定です。
判定次第では…ランピオンくらいは出てくるかも?
流石にストラットとかアルシオンとかジェンティーレ(猿罵倒礼)がホイホイ登場…にはしない予定です。
そうなると別ゲーになってしまいますからね(もう既になりかけてますがw)
>>218
??「もう勝負ついてるから」
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
228 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:15:32 ID:???
トリノがあと1多くだしていれば防げたか、
これだけいるんだから誰か6ゾロ出しそうだったけどな
229 :
森崎名無しさん
:2013/11/29(金) 00:46:14 ID:???
乙でした。場合によってはフランス戦より楽な戦いに戦いになりそうですね。
入るメンバーにもよるけどフォーメーションどうしようかな。
中盤はドッと厚くなるから最低4人は置きたい。
主な得点源はカルネだろうから、もこたんをマークにつけるのもありかな。
フラット型の4-4-2にして、妹紅をカルネ側に、鈴仙をMFに、佳歩とパスカル2トップ。
もうキックオフシュートでもいいような気もするんだけどね…問題はブルノのレッドカードだな。
230 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:52:22 ID:???
こんばんは。今日も更新を始めて行きます。
>>228
こちらもあわよくば…と、思いましたが、流石にえーりんは止まりませんでしたね…。
ただ、この描写で分かったように、ブルノ君はかなりDFラインの統率がヘタです。(皆ブルノを信用してないのもあるけど)
人数差やフォローを的確に考えていたヘルナンデスと比べると、そうした能力以外の面でも劣化しております。
>>229
乙ありがとうございます。
ブルノのお陰でチームの守備力がガタ落ちしまして、
このままではマジで前半ダイジェストどころかこれから全部ダイジェストでも良いくらいですので、
仰るとおりMF・FW中心に選手の強化を行いたく思います。
結果によっては、モブ選手の能力値が高い分、フランス以上の強敵になるかも?
また判定後にフォーメーションを整える機会を設けようと思いますので、積極的にご参加頂ければと思います。
昨日最後の判定ですが、爆宙アポロの吹っ飛び係数3と数値が2〜4の時の減衰を書き忘れておりました。
結果を書く時にその旨修正しようと思います。
また、ここで告知するのは少し遅くなりましたが、拙作のテンプレを利用して下さった俺inキャプ森さまにて、
負傷率のテンプレについて話題があり、あちらの方で修正が行われたようでしたので、
こちらの方でも修正をさせていただきました。(実はテンプレにて既に修正がされています>>5)
このスレでは、あくまで現行の本スレに合わせておりますので、『万全の状態での接触吹き飛びは怪我率中』など、
以前までの試合と変更がある箇所がございますので、ご注意ください。
(とりあえず、紅魔スカーレットムーンズ戦まではこのテンプレで行こうと思っています)
231 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:53:26 ID:???
★永琳→爆宙アポロ 60 ( ハートA )( 2 + 2 )=64★
★タルデリ→ 高いクリア 49 ( スペード10 )( 3 + 2 )+(人数補正+3)=57*吹き飛び!
ジェンティーレ→高いクリア 46 ( ダイヤ9 )( 6 + 4 )+(人数補正+3)=59★*吹き飛び!
★ディモス→高いクリア 47 ( ハート7 )( 4 + 1 )+(人数補正+3)=55*吹き飛び!
マルコ→ 高いクリア 47 ( ハート7 )( 2 + 4 )+(人数補正+3)=56*吹き飛び!
コンティ→高いクリア 47 ( スペード10 )( 5 + 1 )+(人数補正+3)=56*吹き飛び!
フレッド→高いクリア 47 ( クラブJ )( 1 + 3 )+(人数補正+3)=54★*吹き飛び!
★トリノ→ 高いクリア 48 ( ダイヤ2 )( 6 + 5 )+(人数補正+3)=62*減衰!
バサレロ→ 高いクリア 48 ( クラブK )( 3 + 3 )+(人数補正+3)=57*吹き飛び!
マリーニョ→高いクリア 48 ( ダイヤK )( 6 + 2 )+(人数補正+3)=59*吹き飛び!&負傷!
ゴルバテ→高いクリア 48 ( ダイヤ3 )( 5 + 3 )+(人数補正+3)=59★*吹き飛び!
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
★永琳→爆宙アポロ 60 ( ハートA )( 2 + 2 )+(減衰-1)=63★
★ブルノ→パンチング 50 ( スペード4 )( 1 + 3 )=54★
≧2→永琳の爆宙アポロがイタリアゴールとブルノを破壊し尽くす!
タルデリ「ぶぐぇ!?」
ジェンティーレ「ひでぶっ!?」
ディモス「ぐはっ!?」
マルコ「ぎょえええーっ!」
コンティ「ゴホッ!」
フレッド「ふんぎゃっ!」
バゴオオオン! ドゴスカゴオオン!!
――およそサッカーで放たれないであろう擬音語を撒き散らしながら、
永琳のシュートはイタリアJr.ユース陣のクリア乱舞を突きぬけて、ブルノの心臓を目がけ弾丸の如く飛来していく。
232 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:54:38 ID:???
トリノ「しめた! 今ならせめてシュートコースをずらすくらいは……!」
バアアアッ! バギイイッ!
トリノ「――だ、ダメか!?」
永琳「(ふむ。 中々やるわね――あの子)」
その中で運よく絶好のポジショニングを見つけたトリノだけが、
自身の持てる最高の力を発揮し…吹き飛ばされずかつ的確に、
そのシュートの威力を若干ではあるが落とすことに成功する。
だが―――希望が見えたのはここまでで、後はひたすら絶望。
バサレロ・マリーニョ・ゴルバテ「「「う、うう……うわぁあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」」」
チュッ…ドオオオオオオン!
トリノを除いたイタリアのDF陣。
その全てがシュートの弾道に負けてしまい、遥か遠方のフェンスに激突。
打ちどころが悪く、頭からそこにぶつかってしまったマリーニョに至っては、
ダクダクと血を流し、小刻みに痙攣を繰り返す程となっていた。
ブルノ「――フッ。 だらしの無いフィールダー共め。 その程度のシュートでガタガタ震えやがって」
ギュウウウウウウウウ……ンンン!!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――――!
ブルノは、その様相を見ても尚、自分こそがそのシュートを受け止められると信じて疑っていなかった。
何故信じて疑わなかったのは大変謎であるが、兎に角そのシュートが目の前に来て尚、ブルノは猛進を止めなかった。
そして、その結果―――。
ブルノ「このシュートを止めて! 俺は生ける伝説とォ……なる!!」
233 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:55:46 ID:???
ブウウン!
バギイイイイイイイイイ! グッシャアアアアアアアアア! バギボギベキッ!
ボタ、ボタボタ…… ゴロンッ。
―――――ズッバアアアアアアアアアアン!!
ピッ、ピピィイイイイイイイイイイイイッ!!!!
全身の何かが壊れ、爆ぜて行き、その結果―――ブルノの四肢は比喩でも無く千切れ飛び。
まさに熟れた林檎のように、彼の血で紅く染まったフィールドへと崩れ落ちるのだった。
永遠亭ルナティックス 1 − 0 イタリアJr.ユース
234 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:57:03 ID:???
実況「き、決まりました〜〜〜!! ゴ〜〜〜〜ル!!
永琳選手、殺意の籠った強烈なバック宙オーバーヘッドキックで、
イタリアフィールダー陣の多数とブルノ選手を血祭りに上げて1点!
やはりロリ・コンナンデス君の抜けた穴を補うには、ブルノ君では荷が重すぎるか〜!?」
永琳「ふう。 ……ちょっとスッキリした」ニコッ
鈴仙「あ、あわわわわ……(ちょっとって……まだあるんですか、師匠……!?)」
永琳のあまりのおぞましいプレーに、腰を抜かすばかりでなくその周囲の地面をも僅かに湿らせる鈴仙。
正直、鈴仙の脳内のどんな妄想よりも永琳の方が怖かった。
豊姫(ベンチ際)「プクク……古いレイセンったらビビり過ぎよ…。
そしてあのGK! 出オチってのはああいうのを言うのよねぇ……」
そして――その一部始終を笑いを堪えながら見守る監督…監督役の豊姫。
彼女はこの混沌とした展開を存分に楽しんでいた。
依姫「……はぁ。 暫く公務で遅れると思ったら、これですか。
折角この世界に来訪しているんですから、楽しむのは良いですが節度は守って下さい」
そして、それを咎めるのは―――彼女の妹である遅刻組の依姫。
この状況を『なんとかする』事の出来る、数少ない人物の内の一人だった。
豊姫「もう、真面目なんだから…。 でもまぁ、このままだとあまりにつまらなくなりそうだしね」
依姫「そうです。 折角の好守が売りのチームで、守備が消えてしまったんですから。
そのようなチーム、カレー抜きのカレーライスと同義。 …それでは、レイセンの経験にならない」
豊姫「(結局、この子ったら何だかんだで古いレイセンが大好きなんだから…。
新しい方のレイセンが嫉妬しちゃうわよ?)――ふぅ。ま、それもそうね。
それなら―――少し、あの子の精神に働きかけてみましょうか」
235 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/29(金) 23:58:03 ID:???
依姫の丁寧な説得に、豊姫は事態を収拾させる事を決意。
―――ただし、決意とは言っても、もはや起こってしまった事をリセット出来る程、彼女は全能ではない。
それゆえに、豊姫達が取った手段とは―――更なる、イタリアへの『テコ入れ』だった。
鈴仙「(――ま、まぁ…これでともかく。 イタリアJr.ユースは唯一のタレントであるヘルナンデス君を
失ったから、楽勝になったのよね? だったら、私もキックオフシュートが入ったり…なんちゃって)」
……永琳の激昂が一まず収まり、ジノ・ヘルナンデスが名実ともに亡き者となったという事実を
受け入れた鈴仙は、冷静な思考に戻り…守備の要の退場により戦況が有利になったという現状を噛みしめようとしていた。
その時だった。
ゾクッ!
鈴仙「(……な、何かいや〜な予感が。 まるで、これからが本当の地獄…とは言い過ぎだけど。
『これで勝ったと思うなよ…』的な何か。 そんなビジョンが私の脳内に注がれてきたわ……)」
鈴仙の脳内に、これまでに見なかった数名の選手のビジョンが流れる。
そして、この場所は鈴仙の脳内。 悪い想像がそのまま夢の中に影響するように、
そのビジョンは…………現実の物と化した。
実況「イタリアJr.ユース、選手の交代をお知らせします。 ―――」
236 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 00:05:08 ID:TSD0o7Us
鈴仙「(そ、そしてそのまま正夢にっ!? お願いだから、ヤバイ選手だけは出ませんように…!)」
先着1名様で、
★イタリアの変貌→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
ダイヤ→マンチーニ、カルネバーレが出場!
ハート→マンチーニ、カルネバーレ、バンビーノが出場!
スペード→ハートの結果+DF陣が奮起し、全員がダイビングブロック(1/4でブロック+4)100消費を習得!
クラブ→ハートの結果+ランピオンが出場!?
クラブA→スペードの結果+クラブの結果+イタリアのエース選手3名から1名が出場!?(更に判定。もう一回クラブAだと…?)
JOKER→アナウンス「イタリア・ブルノ君に代わり…やっぱしヘルナンデス君」ブルノ「なにィ!?」
中山「(今までの展開とは何だったのか…)」
*遅れましたが、狂気的な一連の展開により狂気度が上昇します。5→10
*マリーニョが負傷しましたが、控え選手の関係とささやかなテコ入れからどの結果でも即刻完治とさせていただきます。
237 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:06:05 ID:???
★イタリアの変貌→
JOKER
★
238 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:06:22 ID:???
★イタリアの変貌→
ダイヤJ
★
239 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:06:30 ID:???
★イタリアの変貌→
ダイヤ4
★
240 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:07:07 ID:???
★イタリアの変貌→
ハート6
★
どうでもいいですけど怪我したのはバサレロじゃないですか?
241 :
237
:2013/11/30(土) 00:07:08 ID:???
なにぃ!? なんだこの流れ!?
242 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:07:12 ID:???
なんと言う展開
243 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:09:46 ID:???
終わるまでにもう一試合できるぐらい狂気度溜まりそうだよ…
244 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:13:25 ID:???
あ…ありのまま今、起こった事を話すぜ!
「ヘルナンデスに変わりブルノがでたと思ったら、いつのまにかヘルナンデスにかわっていた」
な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何がおこったのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
245 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:16:13 ID:???
さすがスーパーお笑いゴールキーパーブルノ、ワンプレーで交代とか
この記録は早々破られそうじゃないな。
246 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:20:54 ID:???
…すごい漢だ。
247 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 00:25:45 ID:???
うーん、基本JOKERが出ても困らないようにはしていたんですが…
流石にここでJOKERが出るのは不意打ちでしたねwwww
すみません、少し展開を思いついてはいるのですが、また分量がありそうなので
今日の更新はここまでとさせていただきます。
ただ、かなり短い間隔でのJOKERと言う事ですので、単なるブルノ退場に留まらない、
ちょっとしたボーナスイベントを考えています。
>>240
すみません、クラブKとダイヤKを見間違えていました(汗)
描写もマリーニョにしてしまったのですが、脳内変換をお願い致します。
>>237さん
流石に予想出来ませんでしたw
>>242
いやぁ…これだから森崎板って面白いですよね(遠い目)
>>243
割りと冗談抜きでそうなりそうですね…
「地味だが苦しい戦いの末、鈴仙がヘルナンデスの右腕を打ち破る!」
…的な真面目展開を期待していたのですがw
>>244
多分時間停止を超えた、名状し難いパワーとかそんな感じですね。
>>245
こうなるんだったら、もっとはっちゃけさせればよかったですね…後悔してますw
ただ、ワンプレー交代(時間にして多分1分足らず交代)は、
森崎板の長い歴史でもそう無かったのではないかと思いますがw
>>246
ブルノ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお(ry」
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
248 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 00:27:04 ID:FPCBOXKg
もう少しブルノ君見たかったけどこれはwwww
249 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 01:13:54 ID:???
乙でした。いやあ、まさかブルノのレッドカードがフラグになるとは。
ジュスト「ブルノの力をカグヤに!」
トーマス「いいですとも!」
250 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 08:06:53 ID:???
鈴仙「これ以上のどんでん返しは必要ないわよ!?」
ヘルナンデスの本格幻想入りあるか?
251 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 15:54:55 ID:???
ロリコンからババ専にクラスチェンジしそうな勢いだ
252 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 17:30:22 ID:???
>>249
ノーウッド「俺たちも!」
ワチャラポン「力を貸すぜ!」
輝夜「NOoooo!!」
253 :
森崎名無しさん
:2013/11/30(土) 18:16:06 ID:???
アモロ「今度は僕がなけなしの勇気を使う番だ!」
イタリアチームの女の趣味がとんでもないことになるな…
254 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:34:14 ID:???
こんにちは、今日も更新を始めて行きます。
>>248
作者としてもこれはこれで大変残念です…。
ですがまあ、ブルノ君なんでまたひょっこり出て来てくれると信じてますからw
>>249
乙ありがとうございます。
輝夜「やめろォ!? というか私はJOKERで覚醒したのよ! もう私はザルじゃない!」
レナート「(イメージって怖いよなぁ…)」
>>250
多分この試合分のJOKERは出尽くしたから大丈夫…!(願望)
本格幻想入りは、もう一回JOKERくらいの奇跡がないとちょっと厳しいかもです(汗)
>>251
??「さて、ババ…とはどういった意味で、誰の事を指す用語かしら? >>251君」
>>252
ふと思ってキャプ森能力値スレを参考に、能力値比較をしてみたのですが、(全員才レベル5換算)
選手 パンチ キャッチ せりあい 備考
メオン 80 78 74 飛び出し+2、一対一+2、リオカップ時能力
レナート 78 76 73 一対一+2、リオカップ時能力
プアジェル 77 75 73 飛び出し+2
ノーウッド 77 74 73
ワチャラポン73 70 70
アモロ 72(必殺78)70 71 飛び出し+2、一対一+2
…と、意外とノーウッド君は優秀なのではないか?という事実が(作者の中で)浮き彫りになりましたw
少なくとも、リオカップのモブGK(マズルカ君とかラスレイ君とか)くらいは堅いです。
――しかし、こうしてみると新田君のファルコンクロウ(現段階で威力79)が頼もしく見えてきますね!(爆)
>>253
輝夜「申アN」
まあ、今の所ヘルナンデスがおかしな趣味に目覚める事はないですw
というか本スレの時点でAさんとかSさんとかのせいで結構(ry
255 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:35:15 ID:???
★イタリアの変貌→ JOKER ★
JOKER→アナウンス「イタリア・ブルノ君に代わり…やっぱしヘルナンデス君」ブルノ「なにィ!?」
中山「(今までの展開とは何だったのか…)」
ブルノ「ハッハアー! 今のはDF陣のせいだったな! DF陣、怠慢だぞ(キリッ)」
マリーニョ「ど、どこがだあっ! そもそもヘル…ロリナンデスさえ居ればお前なんか…!」
中山「どうしてこうなった! どうしてこうなった…!?」
コンティ「はあ〜ぁ…。 もうこの試合無茶苦茶だよ…ブルノのせいで」
ブルノ「おおっと! 貴様、侮辱罪だぞ! 極刑(無慈悲)」
妹紅「(……なんかあのGK、輝夜みたいね。 あの口の効き方とか、不死身なとことか…)」
―――あれだけ凄惨に吹き飛ばされたのにも関わらず、
その数カウント後にはもうケロッと復活し、DF陣やMF陣に八つ当たりをしているブルノ。
その態度は貴重な1点を失った後とは思えない程不遜である。
256 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:36:16 ID:???
依姫「――ええい! あんなふざけた男、八意様の視界には愚か、記憶にも存在してはならない!
もうお姉様には任せてられません! かくなる上は……!」
豊姫「だ…駄目よ依姫! 幾ら貴女でも、その神を神下ろしするには、荷が―――!」
そして、それを最も快く思わないのは…彼の人格に慣れていたイタリアJr.ユースのメンバーでも、
面喰らいながらも、図らずに優勢に立つこととなったルナティックスのメンバーでも、
状況を柔軟に受け止め、テコ入れ用選手のビジョンを発信していた豊姫でもなく。
特別生真面目であり、地上の穢れを極端に嫌う、綿月依姫その人だった―――。
依姫「全ての事象よ、元に戻れ! ―――カード神!」
彼女は、あらゆる神をその身に宿すことのできる、自らに与えられた才能を
存分に発揮して、この事象の速やかな収束を図った、のだが……。
豊姫「あっ…!(やはり、力が逆流して…! こうなっては、最も望ましい結果を得られる代償に、
肝心のレイセンの命が―――!?)」
ピカッ! ゴロゴロゴロ……!バキバキバキッ!ドゴゴゴゴゴ…!
チュドオオオオオオオオオオオオオン!ヒャッホー!ズガシャン!ズガシャン!
クロスッ・アウッッッッッツ!ギュウウウウンン!グネグネグネグネ……!
鈴仙「あ〜〜〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
257 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:37:29 ID:???
〜三年後・永遠亭〜
てゐ「おはよう、佳歩」
佳歩「あっ、おはようございます、てゐ様!」
てゐ「おいおい……もはやアンタは、言ってしまえば私の上司みたいなモンだよ?
三年も経ったというのに、ま〜だ慣れていないのかい? 全く」
佳歩「あっ…す、すみません、てゐ様!」
てゐ「(そっか…もう、三年になるのか)」
佳歩「てゐ…様?」
てゐ「(おっと、私とした事が)――全く、もう…好きに呼びな。
それより、今日は薬売りを任せられていたんだろう? そろそろ準備しなくて良いのかしら?」
佳歩「あっ、そうでした! すみません、それでは私はこれでっ!」
てゐ「う〜い、気を付けて行っといで〜…(……やれやれ)」
とてとて…と慌ただしく廊下を駆け去る佳歩の様子を見て、てゐはふうとため息をつく。
前任者に代わり、因幡兎達のリーダーと抜擢された佳歩は、
始めこそ失敗は多かったものの、そのひたむきさから多くの兎達からの指示を集め、
今では危なっかしいながらも、ひととおりの職務をこなせるまでに成長していた。
てゐ「……ふう」
佳歩が頑張ってくれるお陰で、自分の仕事は随分と楽になった。
てゐは初秋の永遠亭の縁側に座りながら、綺麗な秋空を仰ぐ。
258 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:38:47 ID:???
てゐ「(パスカル君も中山君も、それぞれが自分の国に帰り……。
何でも、外界のワールドユースっていう大会では二人ともがキャプテンの相棒として、
決勝を戦い合ったという話じゃあないか。 佳歩と言い、あいつらといい。皆変わっていってるんだねぇ)」
輝夜「ねえねええーりん! 今日妹紅の家に遊びに行きたいんだけど、良いかしら?」
永琳「ええ、良いわよ。 けれど、門限までには戻ってくるのよ?」
てゐ「(姫様は何があったか知らんけど、突然妹紅の奴と親友に。
何でも『夢の中で怖いGKから私を守ってくれた』とかなんとか言ってたけど…イマイチ良く分からんウサ。
後、慧音先生がナイフを持って良い船がどうとか言ってたけど―――これには絶対関わりたくないわね)」
永琳「さて、と……。 ――てゐ?」
てゐ「んあ…? 何ですかい、お師匠様?」
永琳「……今日が何の日か。 貴女もまだ、覚えているでしょう?」
てゐ「…はい(そして、お師匠様はこんなに湿っぽくなっちゃって…。
お陰で私もイタズラが一気につまらなくなっちゃった。 ふう。
何時まで経っても変わってないのは―――もう、アンタだけよ)」
暫くはぼうっと空を眺めていたてゐだったが…
いつの間にか永琳がてゐに呼びかけて来ていた。
思いつめて、深刻な表情の永琳の言葉に促されて、てゐは素っ気なく頷く。
永琳「――今年は、貴女もついて行く?」
てゐ「……ええ。 アイツがどう思っているかは分からないけれど…。私は、アイツの一番の友達だから」
259 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:39:54 ID:???
〜永遠亭地下・隔離病棟〜
ウィイイイ…ン。
永琳「……」
てゐ「……」
永琳とてゐは、無機質な自動ドアに出迎えられながら『隔離病棟』の廊下を進む。
老朽化した蛍光灯の明かりは、嫌に無機質で、そこに居る生命の存在を否定されていた気がして、てゐは嫌いだった。
そして…二人は薄暗い隔離病棟でもその最奥。重苦しい鉄の扉で塞がれた牢獄の門前に立つ。
永琳「…じゃあ、開けるけど。 本当に良いのね、てゐ?」
てゐ「…良くなけりゃ、まずここまで来ないわよ」
永琳「…………」
てゐの返事に対する返答に代わり、永琳は少しだけ力を籠めて、
その重苦しい鉄の扉をギィ、と開けて行く。そこには…………
鈴仙(全裸パンツ褌乱心忍者屋敷警察)「うっひゃっはー!! クロスアウツよ〜!!」
てゐ「れ……鈴仙ちゃん――鈴仙! 正気に戻って!?」
永琳「……やはり、三年の月日程度では。 あの子の脳内に発生した強烈なノイズを解消する事は出来なかったようね…」
鈴仙(全裸パンツ(ry)「アイエエエ!? ナンデ!? パンツナンデ!? ヒャッホー!? もうお前らには任せておれーん!?」
てゐ「…鈴仙。 ちょっと前までは凄く元気だったのに。 こんなことになるなんて…」
260 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/11/30(土) 20:40:57 ID:???
――イタリアJr.ユースとの脳内練習試合は、依姫が纏った「カード神」の力の暴走により、
極めて混沌とした物となった。
相次ぐカードが悉くJOKERかクラブA。 たまにダイヤやクラブが出ても、
その次にはまたJOKERかクラブA。
第一次世界大戦後のマルクを彷彿とさせる程の奇跡や災厄のインフレ・無価値化。
そして、その世界の中心として奇跡と災厄を雨氷の如く受け続けた鈴仙の精神は……
とうとう支障をきたしてしまったのだ。
いくら本人が狂気をある程度操れるとはいえ、
その元となる精神の基幹が破壊された状態では何の効果も無かった。
そうして、1週間程の昏睡状態が続いた頃に…始めて鈴仙の容体が発覚。
(それまで皆風邪でも引いたんだろうと無視していた)
輝夜の命令を受けた永琳の懸命な治療によって、鈴仙は辛うじて一命を取り留めたが…。
鈴仙(全裸パry)「アハハハハハハ! ぎゅっとして、ドッカーン!!」
てゐ「(……あれからずっと、鈴仙はこの調子。 まるで紅魔館の悪魔の妹…
いや、そっちのがよっぽど正常か。 この状態の鈴仙と比べると)」
永琳「(これ以上の延命は、却ってこの子にとっては不幸を齎すかもしれない。
今日の夜は、家族会議が必要かしらね)」
―――何が原因なのか、永琳は諸説を並べ立ててはいたが、未だにはっきりはしていない。
たがしかし……鈴仙の容体が回復する見込みは極めて薄い、という事だけは明確に分かっていた。
彼女はあと何年、この暗く狭い地下牢で過ごさなくてはならないのか――。
鈴仙(ry)「ウドンちゃんウフフ……」
…しかし、その事すらも、今の鈴仙にとってはどうでも良い事であった。
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