キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【一筋の】きれぼしサッカー2【光明】

1 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/01/03(土) 13:17:12 ID:???
この作品はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。

バグゲーム動画などを投稿し、現在は引退したヒテッマン氏が
ウイニングイレブン5ファイナルエヴォリューションにて制作した、架空の日本代表チーム
「きれぼしJAPAN」を相手に、全日本の選手達が激闘する物語です。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
ワールドユースで優勝した1週間後、全日本ユースは謎のチームきれぼしJAPANと、
親善試合という名目で日本代表の座を賭けた戦いを強いられる事となった。
きれぼしJAPANの猛攻の前に1点を先制され、反撃を試みるも
途中出場したかつての翼の恋人、中沢早苗に阻まれる!というところまで話は進んでいます。

【共通注意事項】
基本的なルールは本編に従うものとし、本編と異なる内容のみ記載いたします。


227 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 00:40:57 ID:???
乙です、続きを楽しみにしながら、気長に待ってます〜。


228 :森崎名無しさん:2015/02/23(月) 15:51:04 ID:???
乙です
なんかどっち応援すべきかわからなくなるよねwこの試合
きれぼしJAPANも好きだし

229 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 17:51:56 ID:???
今日は時間を何とか作れたので、コメントを返してから投稿いたします。

>>226
乙感謝です。
現状でマーダーショットを撃ったとすると、シュート力は85、本家ポブルセンより
強くなってしまいました。さらに岬越しに撃ったらなんと88!マッハシュートやオムニゾーンシュートと
同値……スーパーストライカーって女性だったんですね(遠い目)

>>227
乙感謝です。実を言えばまだ仕事は残っているのですが、投稿の欲求に駆られ、
執筆を開始いたしました。なるべく早く切り上げて、仕事に戻ろうと思います。

>>228
乙ありがとうございます。
スレ主もキャプ森・きれぼしJAPAN共にファンなので、どっちにも視点を定められず
このような主人公不在のストーリーとなってしまいましたw


230 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 17:53:38 ID:???

岬が秘密を暴露し、あずみが憤怒の炎を燃やしていた頃、早苗は翼に対し、毒を吐き続けていた。

早苗「全日本の10番も大した事なかったわね。数か月前にサッカーをはじめたばかりの、
   しかも全力を出していない相手に負けるなんて」

岬の告白で一瞬よそを振り向いた他はじっと自分を見つめる相手に対し、ふふんと得意げに腕を組み、自信たっぷりに宣言した。

早苗「あなたじゃあ私から点は取れないわ。機械やみんなの助けがあったとはいえ、
   この試合までの間血が滲む程頑張ってきたんだから」

敵意で爛々と目を輝かせて語りつげる早苗の姿を見て、

翼「よかった」

ニコリとした笑顔さえ浮かべながら、翼は早苗に告げたのであった。

早苗「えっ?」

思わぬ返事に目を丸め、鮮明に浮かんでいた敵意さえ、表情から消えてしまっていた。

翼「小学生の頃の早苗ちゃんにそっくりだよ。勝気で自信満々、誰に対しても物怖じせずに一生懸命、
  みんなからアネゴって言われていた頃の早苗ちゃんそっくりだ。
  大きくなってからおとなしく静かになったと思ったけど、怒った時は昔に戻っていたっけ」


231 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 17:55:41 ID:???

在りし日を懐かしむかのように呟いた後、表情を引き締め、凛としてまっすぐ早苗へと向きなおす。

翼「だから安心したんだ。人はそうそう変わるものじゃないって。
  早苗ちゃんが変わっていないように、俺も中身が変わってはいない」

早苗「だからまたやり直せるとでも言いたいの?あんな身勝手な事を言っておいて、何にも言わずに逃げておいて!」

翼「早苗ちゃんに許されるとは思ってない」

酢を飲み下して起こる反応を堪えているような、だがそれでいて意志のこもった力強い瞳を向けて、早苗に告げた。

翼「ただ、早苗ちゃんにした事がどれだけ重い事だったか、俺がおこまでとらわれていたサッカーがどういうものなのか、
  俺はどうしてサッカーを続けているのか、せめてそれだけは知ってほしいと思っている。行動で傷つけた以上、
  言葉ではどうにもならない。サッカー選手として、プレーという行動で示すつもりだよ」

早苗「ばっ……」

馬鹿な事を、そう言い返そうとしたところで、先のセービング直後に浮かんだ、
やさしい気持ちが再び胸に湧きあがり、早苗の言葉を途中で詰まらせた。
叩き落とすように勢いよく唾を飲み下した後、やや気まずげに言い返した。

早苗「…ふん、今さら何をしたって、私は変わらないわ」
翼「いいんだ。今の俺はサッカーも早苗ちゃんも、好きだから関わっているわけじゃないから」
早苗「……えっ!?」


232 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 17:56:57 ID:???

岬「(ふーん、なかなか面白くなってきたね)」

あずみと別れ、残る面々の様子を見ようと戻ってきた岬は、今度こそ敵をうまく計略にかけ、
弱体化させてみようかという気が、ふつふつと湧きだしてきた。

岬「(翼くんの意志は固そうだけど、僕にはかつての翼くんを知っている。
   そこを突けば翼くんも無力化できるかもしれない。あるいは)」

翼の隣に立ち、こみ上げてくる怒りで体を震わす松山を見る。

岬「(こっちを突っついてみようかな?根が単純な分、翼くんより攻略は簡単そうだ)」

素知らぬ顔して考えをまとめ、岬はどうしたであろうか?彼の行動は……


先着で
★策をめぐらす余地 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ・ハート:「(いや、もう時間が無い)」 2人への悪巧みは諦めた
スペード:「(翼くんだね、決まれば全日本に大きな穴が開く)」 標的を翼に定めた!
クラブ:「(松山くんだね、高い確率でかかってくれるはずだ)」 標的を松山に定めた!
JOKER:「(ここは2人とも仕掛けて見せよう)」 標的を2人に定めた!


233 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 18:03:07 ID:???
★策をめぐらす余地  ハート6

234 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 18:03:52 ID:???
★策をめぐらす余地  ダイヤ9

235 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 18:04:13 ID:???
ジタバタせず全部岬に任せりゃうまく行く気がするな、日本代表

236 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 21:13:29 ID:???
★策をめぐらす余地  ハート6 ★「(いや、もう時間が無い)」 2人への悪巧みは諦めた
-----------------------------------------------------------------------------------------------

岬「(いや、もう時間が無い)」

どのような罠を仕掛けようか。そう考える前に電光掲示板を確認したところ、
あずみとのやり取りで思った以上に時間を費やしたらしく、さほどに時間の余裕がなくなっていた。

岬「(これからミーティングもある、これ以上ここで時間はかけられないな)早苗ちゃん時間だよ、行こう」

松山「ぐっ、ぐぐぐっ……」

立ち去ろうとする岬に対し憤りを隠せない松山。噛みつこうとするばかりに
睨み付ける相手に対し、岬は右の手のひらを突出し、制止した。

岬「おっと、怒りに駆られた僕への攻撃はやめるべきと忠告するよ。
  そんな感情で僕に近づいていけば感情が爆発し、思いもよらぬことをしてしまうかもしれない。
  そうすれば審判がやって来て、よくても注意、悪くすればカードだ。良く考えて行動しなよ」

松山「岬!」

岬の忠告は正しかったようだ。とうとう怒りに耐えきれず、大声で岬を罵った。

松山「この裏切り者、卑怯者、嘘つき野郎!お前がどんな薄汚い手を使ってこようと、俺達は絶対に負けない!」

岬「ふーん、そうなんだ、凄いね!まっ、せいぜい頑張ってね」

松山「(くっ、なめやがって!)」


237 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 21:16:47 ID:???
対する岬はどこ吹く風といった顔で、軽く松山を受け流した後、翼の方へ顔を向けた。

岬「うん、いい顔をするようになった、迷いが無い」
翼「岬くん……」
 翼は何も言わず、早苗に向けた時と同じ眼差しを、岬へと放っている。

岬「ここまでやった以上は、僕は絶対に勝つ。僕の無限の可能性の為にもね」
翼「岬くん…自分を見失った人間が俺達に勝てる可能性は無い!」
岬「翼くん、それは君が心の底から発せられた思いじゃない」
翼「……!」
 翼の宣告にもさらりと受け流し、笑みを漂わせる。
岬「翼くんが抱く常識・自負心・信念が」

ここで話を切り、眼を翼と同じ位に真剣になって、答えた。

岬「翼くんの口を借りてそう叫ばせているだけだ!」

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

先の寝返り時と同じ、力に満ちた空気の拍動が、再び岬から発せられた。

岬「翼くんも分かるだろう、この僕の力が!後半は全力の君を完膚なきまでに圧倒してみせる、
  それができてこそ、僕は名実共に全日本のキャプテンになれる!」
 宣言終了後に岬は元の様子に戻り、早苗を引きつれてベンチへと立ち去って行った。
遠ざかるかつての戦友の姿をしばらく眺めた後、翼もまた、振り返りもせず立ち去った。


*翼・松山の岬への感情「親友」が解消されました。翼・松山の岬への感情が以下のようになりました。
翼→(宿敵)←岬  松山→(許せない!)→岬


238 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 21:19:57 ID:???
その頃、病室内でも異変が起きていた。病室内の電話機から片桐兄妹の父、片桐宗義から電話がかかってきたのだ。

宗義「久しぶりだな。元気にしてるか」
陽子「!」

不意にかかった父からの電話に一瞬息を詰まらせながらも、すぐに平常心を取り戻して、言葉を返した。

陽子「何のよう?父さん」
宗義「陽子か、まあいい、どのみちお前にも話すつもりだったからな」

宗義はそう言って一旦一呼吸おき、さらに声を冷ややかなものにして話を続けた。

宗義「もう一度言う。陽子、宗正。会社に戻るのだ」
陽子「嫌」

言い終わるか終らないかの間に、「否」を陽子は叩きつけた。

陽子「絶対に嫌。たとえ私が乞食にされたって、サッカーを離れるつもりなんかないわ」
宗義「乞食か、ハッ」

戯けたことをとせせら笑って、陽子の決意を受け流す。
癇にさわるような笑いを陽子が耐えていると、宗義は今度は幼子に諭すような様子で、陽子に語り出した。


239 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 21:22:54 ID:???
宗義「陽子には色々な事を教えてきた筈だったが。肝心な事を教えてなかったようだな。
   持てる者が持つ可能性についてだ。良く考えてみなさい、
   お前か宗正のどちらかが帝王学を身につけ片桐総合グループの長に君臨すれば、
   その財力と権力と暴力でどんな事でもできる。
   日本サッカーも、金を湯水のように注ぎ込んで名選手や名コーチを呼び寄せ、
   スタジアムなどの設備も整備させ、敵対国には政治的圧力や脅しをかけさせておけばいい。
   そうしておけば、お前達が東奔西走する事もなく、日本サッカーの強化と定着が図れるわけだ。そして」

今度はやや意地悪げな笑みをこぼして、陽子に吐きかける。

宗義「森崎よりも魅力的な男も、より取り見取りで選べるという訳だ」
陽子「え、えっ!?ど、どうして、森崎くんをっ!」
宗義「跡取りに虫がついたことぐらい気付かないとでも思ったか。
   そんな事はとうの昔に把握済みだ。当然、このままではすまさん」

娘の震え声を気にかける事もなく、苦々しいがはっきりとした声で、森崎への処置を語った。

先着で
★片桐家式害虫駆除法 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ・ハート・スペード:「マスコミを総動員させて、奴の居場所を無くしてやる」
クラブ:「片桐グループの財力と人脈を総動員して、奴の道と言う道を塞いでやる」
クラブ絵柄・ハート絵柄:「お前と奴との×××写真を世間に流すだけだ」
            (クラブなら事実無根、ハートだと……)(さらに分岐)
JOKER:「ついた虫は駆除しなければならん(Gを使ってでも、な……)」


240 :森崎名無しさん:2015/03/01(日) 21:23:34 ID:???
★片桐家式害虫駆除法  ハート7

241 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/01(日) 21:26:25 ID:???
比較的森崎への害はかからない事が決定したところで、本日の投稿はこれまでにいたします。
なお、書き忘れましたが、岬との対面により、翼の自信喪失ペナは完全に消滅しました。


242 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 09:25:30 ID:???
乙でした!楽しみにしています。
片桐父は財閥のトップらしい狡猾さですね。岬は利用したつもりで利用されているのでは?

243 :森崎名無しさん:2015/03/02(月) 09:36:43 ID:???
翼の自信喪失ペナが解除されたのはありがたい
翼の引きって結構アレなんだよなあ

244 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 01:51:35 ID:???
始からペナかかってるようなもんだもんなw

245 :森崎名無しさん:2015/03/03(火) 23:38:06 ID:???
翼は本編でも肝心のところでやらかすからなぁ……

246 :森崎名無しさん:2015/03/04(水) 18:43:53 ID:???
翼は森崎相手じゃないとやる気でないのがいつもだからなんともいいがたい

247 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:39:14 ID:???
これより少しずつ、どれ程できるかは分かりませんが、続きを投稿させていただきます。

>>242
乙ありがとうございます。
共に相手の本音を知りつつ、自らの利益の為に手を組んでいるというイメージで描写しております。
また、両者ともに最悪の事態にならないよう、既に手を打っています。

>>243・244
メキシコ戦で格下相手にボールを取られたりしましたね……

>>245
サイクロンを例にしてみると……
メキシコ戦:ポスト   ドイツ戦:ミョミニルの餌食
イタリア戦(2発目):キーパーにさえ届かない ブラジル戦:敵JOKERで止められる、ネオは反則により無効化

こ れ は ひ ど い

>>246
紅白戦のJOKERと6ゾロ同時だしは伝説ですねww

248 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:42:10 ID:???
★片桐家式害虫駆除法  ハート7 ★ 「マスコミを総動員させて、奴の居場所を無くしてやる」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
宗義「テレビ、新聞、雑誌、ラジオ……あらゆるマスメディアに働きかけて奴の悪行で世間の耳を埋め尽くしてやる。
   人が奴の名を聞けば顔をしかめ、痰を吐き、石を投げかけるようになるまでにしてやる」
陽子「も、森崎くんに悪行なんて…」
宗義「あるかどうかなんて大した問題じゃない。無ければ作るだけだ」
陽子「そ、そんな根も葉もない事」
宗義「3人語れば市に虎が立つ。判断力の無い能無しのクラゲどもや下卑た奴らはまともな人間よりはるかに多い。
   文屋どもは他人のこき下ろしをジャーナリズムと勘違いしている馬鹿ばかりだ。
   1年も吹き込めば日本に奴の、いや海外にも無くなっていくはずだ。
   海外にもわがグループは多数進出しているからな。そうなればスポンサーも奴との関わりを避けるだろうし、
   協会も奴を使おうとは思わない筈だ」
陽子「…そう」

巨大グループ会長の長広舌を聞き、陽子の表情は冷えたものになっていた。フィールド上であずみが岬に向けた容貌のように。
相手が一旦語り終え、話を続けようと息継ぎをしたところで、

ガシャアアン!

陽子は受話器を叩きつけ、会話を打ち切ってしまった。


249 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:44:48 ID:???

片桐「よ、陽子!」
賀茂「兄貴に渡さないうちに切っちまうってどういう事だ!」
陽子「あんな下らない話、兄さんが聞くまでもないわ。兄さんは会社に戻る気はないでしょ、
   サッカーを諦める気はないでしょ、サッカー以外の事で右往左往するような、
   そんなサッカー協会にするつもりはないでしょう」

言い切るだけ言いきった後は相手の返事を待つことなく、くるりと背を向けてテレビに向く。
ベンチへと去っていく全日本の姿を目に映し、膝を床につけ仏壇に相対するかのように手を合わせ、祈った。

陽子「(絶対に負けないで、全日本、そして森崎くん!
    私はあなたのキーパーになって見せる。私の森崎くんに下らない攻撃なんかさせないわ)」

陽子は全身を弾丸で貫かれながら、森崎の前に仁王立ちする自身の姿を夢想した。
そうした陽子がテレビ越しに父をにらみ続ける姿は、観戦、観る戦いというにふさわしかった。


*片桐グループによる森崎への妨害工作が、この試合以降に行われる事になりました。
 ただし、森崎の精神力や全日本サッカー協会のバックアップ、
 陽子の献身的なフォローにより、ストーリーに影響を及ぼす程度のものではありません。


250 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:46:22 ID:???

森崎×4「「「「俺達のウエカーを見せてやるぜ!」」」」

政夫「ファ〜キュ〜ッ!」
和夫「ホホ〜ウ!」

石崎「せいせい せい」

新田(か い め つ)「見ての通りよね」

来生「(宙に浮き沈みを繰り返しながら)フワーッ!」
滝「気をつけな、来生の動きはKGBに読まれてるぜ」

中山「のののののののしてやるぜ!」

全日本メンバー「……あ?」

控室へ戻ってきた全日本の選手達の目に入ったのは、奇々怪々になったベンチメンバー及び交代メンバーであった。

意味不明な発言に加え、それぞれの顔は皆赤、緑、黒、紫……
そして顔と外部との輪郭がくすんでいたり、顔自体が直線的に歪んでいたり、絶え間なく微振動で震えていたり……
普通の人間なら決して現れない、特殊メイクや光学的作用等と言ったレベルの事態ではない視覚的怪奇に、
ただ言葉もなく呆然とするばかりであった。


251 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:49:18 ID:???

???「機械の状態はいいみたいね」
混沌と化した室内に唯一、平静な声がビンとして部屋の隅から発せられた。
声に引かれるようにして皆は振り向き、再び目を見開いた。

その女性、歳は全日本の選手達と同じかそれよりも少し若い女性が壁に背をつけて立っていた。その彼女の頭から隣接して、
前後左右合計4つの同じ顔が、わずかに透けてぼやりと浮かんでいたのだ。
左右と上下の幻の顔はそれぞれ本体の顔とで一直線上に並んでおり、十字架の形状を取っている。
本体の顔の動きと同時に四方の顔も動き出す超常現象を目の当たりにして、
選手達の顔に驚きを通り越して恐怖さえも浮かび上がったとしても無理はないだろう。

山森「う、うわっ!」
???「何大声だしてんの?たかが顔が増えた位で、驚く事はないでしょう」

心底呆れたといった風に鼻で笑った後、女性は左手に持つ機械のスイッチを押す。
その途端、彼女の顔はただ1つになり、他の者も異常な言動・顔が消え、元通りの姿に戻った。

日向「やってくれたな、紐緒さんよ」
紐緒「あら、覚えてたんだ、てっきりもっと脳筋かと思ったけど」

三杉「紐緒?あなたはひょっとして、紐緒結奈!?」
紐緒「そうよ、それがどうかして?」

片目を隠した白衣女性が紐緒結奈であった。思わぬ人物の来訪に控室はざわめき立つ。

全日本メンバー「あれが本物の紐緒結奈か……」「俺達より若いのにもう何億も稼いでいるらしいぜ」
       「ハーバードやカルテク(カリフォルニア工業大学)とかからもう札束合戦が繰り広げられているらしい」
       「ヒューガーもトラックに札束を満載にして呼び寄せようとしたんだよな、失敗したけど」
       「あの人を人とも思わない自信にあふれた目つき、まさに閣下だ」


252 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:51:08 ID:???

ただ、その興奮は主に国内組から発せられていた。森崎をはじめとした海外組は
彼女に関する情報など皆無に等しいのだから当然である。

森崎「で、その天才科学者さんが何の用だ」
紐緒「言葉は正確に、正しくは世界的な天才美少女科学者様、どのようなご用件でしょうか、でしょう?」

当然のように上から目線で答える相手に森崎は鬱陶しさを感じながらも、面倒を避けるため渋々要求に従った。

森崎「…世界的な天才美少女科学者様、どのようなご用件でしょうか」
紐緒「あなた達に用はないわ。ちょっとこっちの用を済ませに来ただけよ」

そう言った後、紐緒は胸元から別の機械を取り出し、
入力盤に素早く数値などを打ちこみながら、フィールド側のドアへと向かって行った。

紐緒「1年前に私の最高傑作が、あなた達の敵チームの誰かによって奪い取られた。
   今日ようやくそれが分かったから、敵にいちばん近いこの部屋に潜り込んで始末しようと思っただけよ」

涼しい顔して恐ろしい事を口にした後、ふふふと笑みを浮かべて機械を起動させる。

紐緒「さて、この私をここまでコケにした奴らには相応の報いを受けてもらうわ。それこそ、死んだ方がマシと思うぐらいに、ね」


253 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:52:41 ID:???

顔の邪悪度合を高めていきながら呟く紐緒。だが、その顔から次第に驚愕の色が浮かびあがってきた。

紐緒「何、これ…!」
日向「ん、どうかしたか?」
紐緒「分からない、分からないけどこの機械のバグ抵抗値が急激に上昇している、43521、49942、52149……」

ボンッ!

紐緒「きゃあっ!」

シュウウウウウ……

突如として機械が爆発した。粉々になった機械を、紐緒はただ呆然として見つめるばかりであった。

森崎「えーっと、一体何がどうなったんだ?」
紐緒「分からない、この私の干渉が駄目だったなんて…こんな事ができるのは……そうならば」

答えているのかいないのかよく分からない答えを返した後、再び元の表情に戻り全日本メンバーに向けて、宣言した。

紐緒「これから、この私があなた達に力を貸してあげるわ、この試合、絶対に勝ちなさい」


254 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 11:54:27 ID:???

翼「え?」
日向「は?」
森崎「いったいどういう事だ?」
紐緒「言いたくはない事だけど」
心底嫌そうに顔をしかめながら、紐緒は宣言を続ける。

紐緒「どうやら敵の方に私以上の科学者がいて、超高度なプロテクトをかけているみたいね」
三杉「紐緒さん以上の科学者…?」
紐緒「そう。私の手による復讐は無理みたいだから、せめてこの試合で敵を負かせる事で
   憂さを晴らせる事にするわ。時間もないみたいだし、早速始めるわよ」

言いたい事を言い放った後、すぐに胸元から別の機械を取り出し、諸数値を入力して、
バグマシーンを作動させた。その結果……


先着で
★閣下謹製バグマシーンの効果 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER:ダイヤ+紐緒「(どうせこのままじゃ使わないだろうし、控えでもいじってみようかしら)」(さらに分岐)
ダイヤ:ハート+誰か1名に新技取得(さらに分岐)
ハート:スペード+翼が「ネオサイクロン」+「ブーストサイクロン」取得!
スペード:クラブ+翼の体力全回復+怪我完全治癒
クラブ:次藤の体力が全回復した


255 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 11:55:07 ID:???
★閣下謹製バグマシーンの効果  スペード4

256 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 12:05:00 ID:???
次藤や翼が全回復しただけでもありがたい

257 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 12:55:29 ID:???

★閣下謹製バグマシーンの効果  スペード4 ★次藤+翼の体力全回復+怪我完全治癒
------------------------------------------------------------------------------------------------------
ヴヴヴヴヴヴン……

不気味な音が機械から発せられている。何がはじまるかと怪訝な顔して皆は機械を見つめていたが、
そのうちに次藤と翼が自身の異常に気が付き、声をあげた。

次藤「おっ、体が……」
翼「疲れが無くなった!それにケガも!」
紐緒「機械の働きの1つ、空間転移の効果を使って、あなた達2人の疲労物質と裂傷部位の細胞を
   他の所に移転させたわ。これで後半からも全力でいけるわよ」

高杉「うわっ、急に体が重く……ぐえっ、痛え!」
紐緒「その疲労物質と裂傷細胞はこの控えに移転させたわ。
   そんなに遠くに飛ばせられないし、どうせ使わなさそうだから良いでしょう」
森崎「(翼と次藤が復活できるんなら安いもんだ)これ以上はするなよ」
紐緒「大丈夫、もう他の選手は疲れてないようだから」
高杉「(ぐっ、この鬼畜ども!……夜道には気を付けておけよ……!)」


*高杉の感情が以下のようになりました。
高杉→(鬼畜)→紐緒
*高杉の状態が「軽傷治療済」、ガッツは650→−5になりました。


258 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 12:57:30 ID:???

翼「紐緒さん!」
不意に翼から声がかかった紐緒は、いぶかしげに振り返る。

紐緒「何かしら?」
翼「岬くん、いや、きれぼしJAPANキャプテン岬太郎は、なんであなたの発明品を盗んでまで、こんな事をしたんだ?」

こんな事を聞いても紐緒は知りはしないだろう。だが岬の所業がまたも明らかになった事で、
岬に対する疑問が溢れ出し、声となってしまったのだった。それに対して紐緒は……


先着で
★紐緒さんは殆どの他人に興味なし ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ:「岬太郎は岬太郎よ、それ以外の何者でもないじゃない」
ハート・スペード・クラブ:「さあ、そんなの知るわけないでしょ」
クラブA・JOKER:「岬くんは とんでもない バグ」


259 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 12:58:46 ID:???
少し私用をすませなくてはいけなくなりましたので、いったん投稿を
終わらせます。今日もう一度行えるかは不明です。


260 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 13:04:08 ID:???
★紐緒さんは殆どの他人に興味なし  クラブ7

261 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 13:28:56 ID:???
高杉のガッツが-5ってひっでえww

262 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 13:32:40 ID:???
マイナス値って死んでますがね

263 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 13:46:44 ID:???
こりゃあ各財閥が血眼になってバグマシーンを欲しがるわけだ

片桐財閥…岬に閣下謹製のマシーンを盗ませた。別の科学者と組んでいる!?

若林財閥…独力でバグマシーンを開発。だが、井沢を実験台にしたところ致命的な欠陥が発覚。

ヒューガー…閣下を大金で引き抜こうとした。片桐財閥、若林財閥とは違い、バグマシーンにさほど関わっていないようだ。

264 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 14:50:39 ID:???

私用がすみましたので、少しですが投稿を再開いたします。

>>261・262
ここでのガッツはサッカーに関する体力だと私は考えておりまして、
たとえ0未満になっても、歩行などに支障は出てきますがさすがに命まではなくならないので、ご安心ください。

>>263
各企業陣の動きをまとめてくれてありがとうございます。
この「別の科学者」は、片桐財閥というよりは、岬個人と組む形でこれまで、そしてこれからも活動を続けています。


265 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 14:52:06 ID:???

★紐緒さんは殆どの他人に興味なし  クラブ7 ★ 「さあ、そんなの知るわけないでしょ」
-----------------------------------------------------------------------------------------------
当然の事ながら、今の今まで名前さえ知らなかった相手の事を知る由もなく、
知っていたところで他人への関心が殆どない紐緒は、心底どうでもよいといった具合で翼に答えた。

バチン!バチィン!

そうした中突如として、あずみが自らの両頬を手で打ちはじめた。皆の関心が紐緒からあずみに向く。

松山「ど、どうしたんだ早川さん?」
あずみ「気合を入れていたのよ、後半は全力以上の力が出せるようにって」
早田「驚いたなあ、姉ちゃん。そんなもん、いきなり出さんでも」
あずみ「我慢してたのよ。岬の事で。今まで何とか堪えてきたけど、耐えられなくなりそうになって」
早田「なーる……」
松山「そうだな。後半こそ岬を破って、何としてでも元通りにしないとな」
あずみ「…そうね」

*あずみのスキル・本気モードが発動されました。この試合ではこれ以降、あずみの全能力が+1されます。


266 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 14:53:32 ID:???
見上「ゴホン!」

やや大げさに咳き込んで、全日本の監督たる見上が皆の注意を引きつけさせた。

見上「もう済んだな、随分と時間がたった、そろそろ後半の対策についてのミーティングを始めるぞ。」

全員の視線が自分に向かったのを確認した後、話を再開する。

見上「まず前半戦のおさらいからだ。前半だけでこちらは5回も攻撃を許してしまった。
   それも世界有数の攻撃力によってな。これを1点だけで済ませられたのは森崎の奮闘によるものだが、
   その森崎は前半で引き下がらざるを得ない位疲労してしまった」

中山「(俺がもっと攻撃を防げていれば……!)」
赤井「(俺が残っていても役に立たなかっただろうな。あいつら、凄すぎる)」

見上「次に攻撃についてだが、これはたった2回、それも1回は殆どお情けのような1対1だ。
   機会を作ろうにも相手の守備の前にことごとく防がれ結局チャンスは作れなかった」

ここまで語った後、見上はホワイトボートに記した
フィールドのセンターサークルを手で小突きながら、忌々しげに口を開いた。

見上「何よりも予想外なのは岬の離反と、敵になってからの活躍ぶりだ。
   岬はこれまで手を抜いていたらしい、まるで別人のような動きを見せていた」

三杉「(僕1人だけでは歯が立ちそうにないな)」
翼「(たとえウジウジしていない状態でも、あの岬くんに勝ちきれる自信はない)」
あずみ「(絶対に取れると思ったのに、取れなかった)」


267 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 14:56:16 ID:???

見上「この状況を踏まえたうえで尋ねる。キャプテンとなった日向、お前はどうすべきだと思う」

日向「(そうだな……)」


A 「今まで通りで大丈夫です」
B 「岬は早川に任せて、それ以外はOMFとして動かせます」
C 「翼をFWとさせてください」
D 「FWを中盤に下げてゼロトップにします」
E それ以外、自由回答(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。


268 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 15:45:26 ID:7CKjdhFo
Eこんなこともあろうかと岬の始末をさっき頼んでおきました

269 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 16:36:41 ID:dk6Bm1sY
E 「若林、さっきから腕組んで黙っているが、何か良い作戦はねえのか? 貴様の財閥も失敗作のバグマシーンを開発していたよなあ」

270 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 16:42:07 ID:jLW41hk2
E >>269

271 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 18:25:10 ID:6bMZmJww
B

272 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 19:33:14 ID:MD0FizXo
E >>269

273 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 19:41:22 ID:???
日向がバグマシーン開発に関わっていないのが不思議だ

274 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 19:47:16 ID:???
ああ見えて努力家だからね
バグマシーンなんか嫌っていそうだ

275 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 19:55:19 ID:???
夢のような機械だよなぁ……
どんな凡才も努力なしで一流にしてくれるんだからさ

276 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 20:04:05 ID:???
でも錦顔になるんだぜ?

277 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 20:19:57 ID:???
しかも実質成功するか失敗するかはかなり運任せ
ちなみに運が悪いとたぶんまろうじん襲来か落雷フリーズかはたまた死ねばいいんでしょうになりそう

278 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/15(日) 21:31:01 ID:???

日向が若林に話しかける事が決まったところで、本日の投稿は終わりといたします。

>>273 >>274
技術力があれば若島津をさらに機械化するつもりだったように、本人はともかく
チームとしては導入しても不思議ではないような気もします。ただ単に一から開発するより
(技術者ごと)買い上げた方が楽だと考えただけかもしれませんが。

>>275
これまで描写はありませんでしたが、バグマシーンによる強化には様々な制約や副作用があり、
気軽に使えるものではないという設定を考えていました。尾崎先生の弱体化もその副作用の1つとして考えていました。
……いや、本当に齟齬なく物語を作るのは難しいです。

>>276
第2部ではそうした錦顔選手が大量に登場します。楽しみにお待ちください。

>>277
判定でミスった場合はそうするつもりでしたww

279 :森崎名無しさん:2015/03/15(日) 21:41:38 ID:???
乙でした!
大量の錦顔選手…。見たいような見たくないような…。う〜ん、う〜ん。

280 :森崎名無しさん:2015/03/16(月) 04:39:25 ID:???
確かに紐緒さんを引き抜いた方が安全なバグマシーンが手に入るわな
若林財閥の失敗例を見ればリスクが高いのは明らかだし

281 :森崎名無しさん:2015/03/16(月) 08:20:48 ID:???
失敗したら良くて井沢とクラウスみたいになるんだろ?
悪かったらどんなに悲惨なことになるか……

282 :森崎名無しさん:2015/03/16(月) 10:25:34 ID:???
錦顔がいっぱい、すっげえ悪夢だ

283 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 09:33:08 ID:???
おはようございます。本日も遅れ遅れ、途切れ途切れではありますが、投稿を行います。

>>279
乙感謝です。錦顔選手と言ってもきれぼしJAPANレベルのものですので、何とか鑑賞に耐えうるものになるでしょう。
非錦顔選手にとってはホームなのにアウェー状態になってしまいますがwww

>>280
若林側もグループの科学者は数百人はいると思うのですが、私が描写してあれですが、
紐緒さんは途轍もなく凄いですね。

>>281
失敗すれば文字通り体が か い め つ したりKGB的な意味で挙動不審になるだけですので
特に問題ありませんね(外道)

>>第2部ではこうした錦顔選手が海外のクラブ・ナショナルチームにたくさん登場します。そしてその状況は物語に関わってきます。

284 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 09:34:29 ID:???
E 「若林、さっきから腕組んで黙っているが、何か良い作戦はねえのか?
  貴様の財閥も失敗作のバグマシーンを開発していたよなあ」
----------------------------------------------------------------------------------------------
バグマシーンを見、その効果を目の当たりにして日向の頭に過去の記憶が蘇った。

日向「(そういえば、以前会社の諜報部で、若林のところでもバグマシーンを開発してるって言ってたな)」

この試合局面を切り抜けるキーアイテムになるかもしれない。
そう思った日向は目をつむって腕を組む若林に、マシーンのありかを尋ねてみた。

若林「バグマシーン?それは……」


先着で
★基本的に助っ人は呼ばないつもりでいました ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER:「実はここにいる井沢、井沢であって井沢でない。クラウス!」
ダイヤJ〜K:「それを使った助っ人はいることはいる。だが、ここにはいない」(さらに分岐)
ダイヤA〜10:「今ここにあるにはあるが……」(さらに分岐)
ハート・スペード・クラブ:「さあ、何の事だ?俺は知らない」
クラブA:若林「バグマシーンを使った助っ人はいるんだが……」まろうじん「やっほ♡」


285 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 09:35:17 ID:XU95hR+M
★基本的に助っ人は呼ばないつもりでいました  クラブ10

286 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 09:54:00 ID:???
★基本的に助っ人は呼ばないつもりでいました  クラブ10 ★ 「さあ、何の事だ?俺は知らない」
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
日向に対して、ややぶっきらぼうに答える。
若林「(若林家の一員とはいえ、財閥内の人間じゃない。研究を見てきた訳でもない。なにより…)」

チラッと井沢の顔を見て、わずかに顔を苦くする。

若林「(井沢に似たなにものかの存在を明らかにする訳にはいかない。迂闊に知れわたれば会社にとって大ダメージになるって、
    親父に止められているからな。俺にはどうにもならない)」

そのまま再び黙ったまま、表情を崩さない。これ以上の進展は見込めないと見た見上が、日向の代わりに答えるように、口を開いた。

見上「分かった。つまり、我々は今ある戦力で戦わなくてはいけないという事だな。日向、もう一度聞く。お前はどうすべきだと思う」

日向「(チッ、収穫はゼロか。仕方ねえ、試合の方に頭を切り替えるか)」


A 「今まで通りで大丈夫です」
B 「岬は早川に任せて、それ以外はOMFとして動かせます」
C 「翼をFWとさせてください」
D 「FWを中盤に下げてゼロトップにします」
E それ以外、自由回答(要3票、助っ人案は無効)

2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。


287 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 09:59:54 ID:H0QBmenE


288 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 10:10:01 ID:XU95hR+M


289 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 10:30:30 ID:???
B 「岬は早川に任せて、それ以外はOMFとして動かせます」
---------------------------------------------------------------------------------------------
見上「ほう、早川以外のMFを攻撃に重きを置かせるのか」
日向「そうです。前半の攻めでは人数が少なかったためにボールが取られればお終いでしたが、
   MFも参加させれば敵のちぐはぐな守備力から考えて、奪われてもすぐに取り返せます。
   あともう一歩、ゴールに対する力を加えていけば十分です」

見上「しかし、そうなると中盤が手薄になるな」
日向「岬以外のMFはイエローカード持ち、バチスタに至っては疲れ切っています。そう果敢に攻め入る事はないでしょう。
   今のMF陣の攻撃能力は大した事なさそうですし、FWに渡す前にこちらのDFでも対処できます。
   ここは点を取りに行く事を考えるべきです」

見上「ふむ……」

日向の積極的攻勢論に対し、見上の取った判断は、以下のものだった。


先着で
★キャプテン日向に対する初采配 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ・ハート:「いいだろう、それでいこう」
スペード:「いいだろう、ただし山森はそのままにしておく」
クラブ:「だめだ、中盤をないがしろにはできない」
JOKER:「私はMFの方が優れているんだ」 ヤング見上、再来!


290 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 10:30:47 ID:???
まろうじんが降臨したらどうしようかと焦った…

291 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 10:32:05 ID:???
★キャプテン日向に対する初采配  ダイヤK

292 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 10:56:31 ID:???
★キャプテン日向に対する初采配  ダイヤK ★「いいだろう、それでいこう」
--------------------------------------------------------------------------------------
日向案を了承した見上は、MF達にその旨を伝えた。

見上「翼、松山、三杉、山森、お前達はもっと前に上がって攻撃に参加しろ。
   追っているこの状況下では攻撃的にいかなくては打開できない」
翼「はい(早苗ちゃん、今度こそ君からゴールを決めてみせる。そして……)」
松山「はい(岬は俺が止めたかったが、監督命令なら仕方がない)」
三杉「はい(松山を岬から遠ざける形になるな、これでいいように岬にやられなくなる)」
山森「はい(俺まで出向いて大丈夫かな、ボールをどうやってつなぐんだろう)」

見上「早川はそのまま中盤に残って、岬の動きを封じ込めるんだ(片桐の言っていたように、
   確かに岬に勝るとも劣らない。きっとこの大役をこなしてくれるだろう)」
あずみ「はい(本気を出した今度こそ、岬にはなにもさせないわ)」

こうして申し渡しを終えた後、再び日向に問いかける。

見上「攻撃と中盤はいいとして、守備はどう考えている。早田、若島津、次藤、若林で、あの攻撃を防ぐにはどうすればいいか、だ」
日向「(そうだな……)」


A 「早田はMF 的DFとしてボール狩りを、若島津は黒光り(王家ノノン)、次藤はシュートに備えさせます」
B 「若島津は黒光り(王家ノノン)、早田は白髪(よしと)、次藤はシュートに備えさせます」
C 「若島津と早田を黒光り(王家ノノン)に当たらせ、次藤はシュートに備えさせます」
D それ以外、自由回答(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。


293 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 11:23:25 ID:H0QBmenE


294 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 11:36:21 ID:XU95hR+M
A

295 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 13:45:08 ID:???
すみません、気が散ってしまって投稿が遅れてしまいました。
今度からは休止する際にその旨を伝えます。



A 「早田はMF 的DFとしてボール狩りを、若島津は黒光り(王家ノノン)、次藤はシュートに備えさせます」
------------------------------------------------------------------------------------------------------
日向「見たところ、早田なら敵のどの選手とも互角以上の勝負ができます。
   黒光りした奴の攻撃は確かに世界最高峰ですが、中山との空中戦はお粗末そのもの、若島津に張り付かせれば無効化できます。
   残った白髪のシュートも次藤がいればおおよそ対処できるでしょう」

見上「うむ」

隆々とした肉体にそぐわない丁寧な説明を受けた後に見上が下した判断は……


先着で
★後半戦の全日本守備 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ・ハート:「いいだろう、それでいこう」
スペード:「いいだろう、ただし早田はよしとにマークさせる」
クラブ:「若島津は王家ノノンをマーク、次藤と早田はよしとをマークさせる」
JOKER:「私はDFの方が優れているんだ」 ヤング見上、再来!


296 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 13:54:02 ID:???
★後半戦の全日本守備  スペード9

297 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 14:15:52 ID:???
★後半戦の全日本守備  スペード9 ★「いいだろう、ただし早田はよしとにマークさせる」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
日向「白髪をですか(あんなの、フリーでも勝手にずっこけてボールをわたすんじゃないか?)」
見上「そうだ。今の案だとフリーの選手を作り出してしまう。全日本の座を奪おうとする選手が生半可の能力とは考えがたい。
   そんな選手に何度も攻撃機会を与えてしまえば失点の恐れも否定できない。」

そこまで言って見上は他の選手同様に、DFへ守備指示を与えた。

若島津「(シュートを撃たせなければ奴はただのハゲにすぎん)」
次藤「(今度こそ、活躍せんといかんの)」
早田「(岩見とかの切り込みもあるだろうしな。よく状況を確認しねえと)」
若林「(今度こそ止める、もう1点決められたら終わりだ)」

見上「さて日向、最後に何かいう事は無いか?」
日向「(最後に、か)」


A 「(これ以上何もしないのが一番いい選択だ)」
B 「他の奴らは何か思うところは無いか?」(さらに分岐)
C 「後半の攻めはドリブル主体で行く、松山、雪崩攻撃で行くぞ」
D 「後半の攻めはパス主体で行く、三杉、ファストブレイクで行くぞ」
E 「ボールを持って俺がPA内にいたら、すぐに渡せ、絶対に決めてやる」
F 「ボールを持って翼がPA内にいたら、すぐに渡せ、絶対に決めるはずだ」
G その他、自由回答(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。


298 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 14:25:28 ID:XU95hR+M


299 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 14:43:24 ID:fiz6uyxk
どうでもいいけど我らが主人公森崎が全く見当たらないwww
F

300 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 14:57:18 ID:???
私用により少々更新を中断いたします。続きの投稿までしばらくお待ちください。

>>290
まろうじんはバランスブレイカーもいいところであるためすぐに1点は取れたでしょうね
(なお全日本に2人目の離脱者が出る模様)

>>299
ここのスレでの主人公は、少なくともこの全日本にはいません。あくまでキャプテンであり、
キャプテンでなくなれば主人公的視点も無くなってしまうのです。


301 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 15:11:19 ID:H0QBmenE


302 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 15:22:02 ID:???
乙です
>まろうじんはバランスブレイカーもいいところであるためすぐに1点は取れたでしょうね

どっちの点が取れるのだろうか

303 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 15:34:15 ID:???
きれぼしに点が入るんじゃない?これクラブA選択だから

304 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 16:33:40 ID:???
ただ今戻りました。少しずつですが、投稿を再開します。

>>302 >>303
302さん乙感謝です。
どっちの点になるかは特に決めていませんでした。ただまろうじんの
スキル「いつか うらぎるよ」発動により全日本が失点する事は確定していましたw


305 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 16:35:31 ID:???
B 「他の奴らは何か思うところは無いか?」
-------------------------------------------------------------------------------------------------
日向「(そういえば他のメンバーの話を聴いていなかったな、何かいい案でもあるかもしれない)」

日向はかれの10年近くにも及ぶリーダーとしての性質は、まぎれもなく強権的独裁指導者としてのものである。
だがそれは独善的なものではなく、他者から意見を聞き入れ、
良しと思うところは躊躇う事無く受け入れる度量も持ち合わせたものであった。

その日向が助言もしくは今後の展開の鍵を提供するであろう人物とは誰であったか。


A 「どうだ翼」
B 「同だ三杉」
C 「どうだ松山」
D 「どうだ若林」
E 「どうだ早川」
F 「どうだ森崎」
G 「(いや、聞く必要もないか)」
H その他、自由回答(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。


306 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 16:52:59 ID:H0QBmenE


307 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 17:05:23 ID:fiz6uyxk
せっかくだしE

308 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 17:20:27 ID:/ObF/htM


309 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 18:12:18 ID:???

E 「どうだ早川」
-------------------------------------------------------
岬をきっちり抑えろよ。そう言おうと言葉を続けようとしたところで、日向の口が止まった。
日向にとって今日の今日まで名前さえ聞かなかった女性である。
当然ながらつい数十分前に顔を合わせたばかりであり、相手の顔を観察できるぐらい見つめたのは初めてである。
その女性の姿をまじまじと見て、そして感じて、日向の中に静かな驚きが広がっていた。
あずみの姿形はパリの瀟洒な風が象られて人の形を成したような、軽やかな体つきをしていた。
そのくせ、彼女からは山のような威圧が発せられているのは、どういう事であろう。

日向「(こいつは今まで相当な経験を積んできた。それこそ俺や森崎、翼に劣らない位に)」
同じフットボーラーとして感づいた日向は能力の確認を止める事にし、別の質問に切り替えた。

日向「本当に岬の事について、何にも知らないのか?敵の情報とか奴の癖とか、何でもいい、知っていたら話すんだ」

あずみ「……」

しばしの沈黙の後、かつての岬の彼女は、こう答えた。

先着で
★早川あずみかく語りき ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ絵柄・JOKER:「今にして思えば、敵チームのヒントっぽい事を言ってたわ」
スペード絵柄:「山岡美子って知ってる?あの子、岬の実の妹よ」
ハート絵柄: 「Jrユース大会後に愛し合った事があったわ」
それ以外:「だから、何も知らないって言ってるでしょ」


310 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 18:19:16 ID:???
★早川あずみかく語りき  ダイヤ3

311 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 18:37:09 ID:???

★早川あずみかく語りき  ダイヤ3 ★「だから、何も知らないって言ってるでしょ」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
若林と同じく、突き放すようにあずみは答えた。
酷い別れ方をしたとはいえそれでも、いやさらに深まったというべきか因縁深い相手との対決、
さらにこの対決が日本サッカーの歴史を左右する岐路となる事をあずみは強く認識していた。
それだけに、岬の妹のような下世話な事を、言えば皆が憤激し勢いを盛り上げるような事でも、
到底口にする気になれなかった。

日向「そうか」

またも収穫ゼロ。これ以上は駄目だと気を切り替え、ミーティングを終わらせ休憩へと入っていった。

一方、敵となるきれぼしJAPANはどうであったろうか。


312 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 18:42:37 ID:???

岬「どうだい、大丈夫だった」
尾崎000000000「先程何者かのプログラム侵入が試みられたが、既に防護機能が発動、
        干渉阻止及び相手先のプログラムを破壊した事を確認した」
岬「(さすがはあの博士だ、あれに侵入できるほどのものも簡単にあしらうとはね)
   ありがとう、さっ、トラブルも済んだところで、これからの試合について戦略を決めるよ。思うところを皆、行ってみて」

キャプテンである岬がミーティングの開始を告げる。この呼びかけに対し、まず最初に反応したのは
このチームのエースストライカーである王家ノノンであった。

王家ノノン「おうよ!儂はシュートならだれにも負けん自信があるが、空中戦じゃ歯が立たんわい、くっつかれちゃお終いじゃ」
よしと「こっちには全然ボールが来なくて暇でしたよ。まあボール争いに参加しても勝てる気がしませんが」

王家ノノンにつられるようにして、同じFWのよしとも発言する。2人が口を開いて
場の空気が盛んになり、他の選手も発言するようになる。


313 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 18:44:53 ID:???

岩見「MFから言わせてもらうと、バチスタはもう限界です。シュートも撃てませんし体はフラフラ、交代させるべきでしょう」
バチスタ「へっ、馬鹿言うな!やっとツバサを叩きつけてやる機会が来たんだ、そう簡単に引き下がれるか!」
ホホッモモ「もーバチスタちゃんリラックスリラックス、そんなにカッカしてると今度は退場よ」
ココススモンメン「10人になればさすがに厳しくなりますしね」
フハハジーチャ「それもまずいが、守備はもっとまずいぜ。前半あんなに攻め込まれたらいつか抜かれるぞ」
伯疲レイ「取っても取っても群がって、また奪われるからな」
早苗「大丈夫よ、あなた達が抜かれても私がいるわ。翼くんのドリブルを止めたの、みんなも見てたでしょう」
門門「中沢さん、敵は大空さんだけではないです。もっと広く試合を見ないとやられてしまいますよ
  (やはりというか、この方も大空さんへの執着が強いですね、不味い事にならなければいいのですが)」

選手の色々な意見や要望、不安を岬はじっと黙って聞き、しばし沈思した後、口を開く。
岬「チームの改善すべきところは一杯ある。まずは1つ1つ解決していこう。まずバチスタについてだけど……」


先着で
★バチスタへの対応 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ダイヤ・ハート:「バチスタには交代してもらうよ」
スペード・クラブ:「あと1発撃つまで、フィールドで頑張ってもらうよ」
JOKER:スペード・クラブ+「後半からは早苗ちゃんに、盛んにオーバーラップしてもらわなくちゃいけなくなるね」


314 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 18:48:55 ID:???
★バチスタへの対応  スペードK

315 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 19:18:15 ID:???

★バチスタへの対応  スペードK ★「あと1発撃つまで、フィールドで頑張ってもらうよ」
---------------------------------------------------------------------------------------------------
バチスタ「おっしゃ!」
岩見「大丈夫なのか、まだ疲れも抜けきっていないのに……」
岬「その事だけど、正直言ってこっちの控えで渡りあえるほど
  全日本の中盤は甘くない。疲労していてもバチスタにいてもらう方がいいんだ」

岩見「だがその間、バチスタの所はこっちの穴になるぞ」
岬「そうならないように対策を取る。ココススモンメン」
ココススモンメン「はい」
岬「君とバチスタとの位置を暫く替えてもらう事にするよ。君は体力満タン、カードもない。そして君の能力を発揮できる機会が増す」

ココススモンメン「おおっそれは、やってくれましたなっ!」
岩見「(こうすれば守備の厚いこっちとしては、バチスタはフォローに徹していればいい。
    ココススモンメンの攻撃要員化で少なくとも攻撃面に穴は無くなる。そして……)」
岬「(交代要員は確かに大したことない。だがコンビプレイの活用によって、全日本にとどめを刺すことだって出来る筈だ)
   意義は無いかな?……ないなら次の課題だ。攻撃については……」


316 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 19:20:16 ID:???

後半の戦術について議論が交わされている中、早苗は1人、じっと黙っていた。
戦術の事は何1つ分からない事もあったが、何より頭の中が翼の事で占められていて、
他の事を考える余地が無かったというのが正確であろう。

早苗「(私やサッカーが好きで戦っているわけじゃない……)」

去り際に翼が語った一言がどうしても頭から離れず、早苗を悩ませ続けていた。
思わせぶりに話しただけだと自分に言い聞かせ、納得させようとするも、
すぐに自分の心のどこかがそれを否定し、早苗の心を思いわずらわせ続けていた。
そうして悩んだ結果として、早苗はどうなったかと言うと……


先着で
★翼に対する早苗の恋情いかん ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

ハート:「(……翼くん!私、どうすればいいの……!)」スキル・洗脳状態が大幅緩和される
ダイヤ:「(何だろう、このもどかしい感じは……)」スキル・洗脳状態が若干緩和される
スペード・クラブ:「(まあ、いいわ。今度はシュートを止めてみせて、翼くんを絶望の淵に追いやってやる)」
クラブA・JOKER:岬「(ぶり返しの危険を絶つために、完全に『並木みゆき』人格に移行させるか……)」


317 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/21(土) 19:21:24 ID:???
本日の投稿は以上で終了いたします。
これより再び私用で離れた後、森崎板チャットで会話を満喫して参ります。

318 :森崎名無しさん:2015/03/21(土) 19:24:01 ID:???
★翼に対する早苗の恋情いかん  ダイヤ7

319 :森崎名無しさん:2015/03/22(日) 03:00:43 ID:???
乙です
博士・・・藤兵衛かヒテッバラーかはたまた別の何かか

320 :森崎名無しさん:2015/03/22(日) 09:31:31 ID:???
乙でした!
並木みゆき、懐かしいなあ。日向とやたら絡んでいたっけ。

321 :森崎名無しさん:2015/03/22(日) 09:58:34 ID:???
>>319
ダイジョーブ博士だったらどうしよう…

322 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 09:44:37 ID:???
ダイジョーブ博士はむしろ若林財閥にいるんじゃない?

323 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/28(土) 11:25:12 ID:???
こんにちは、途切れ途切れとなりますが、本日も投稿を行わせていただきます。

>>319
博士の正体は既に決まっていますが、まだ正体は明かせられません。
ヒントを言えば、その博士は第2部の終盤で登場し、第3部のメインキャラクターになります。

>>320
私はアニメを見た事がありませんが、途中で氏名が変わるヒロインというのも珍しいですね。
最初その設定を知った時、中沢早苗の第2の人格、生き別れの双子とかいろいろと妄想が浮かんでしまいましたww

>>321
ダイジョーブ博士よりも天才で、都市は若く、変人度は強いですね。

>>322
外伝の判定しだい、と答える事にいたします。


324 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/28(土) 11:28:36 ID:???
あ、済みません、319さん、320さん乙誠にありがとうございます!
お詫びの代わりと言ってはなんですが、全日本の控室での幕間的描写を1レス、
入れさせていただきます。


325 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/28(土) 12:22:25 ID:???
紐緒「(それにしても……)」
 全日本の選手たちがフィールドに去って行ったあと、紐緒は森崎の事を、
正確には森崎に対してのバグ特徴値の事を考えていた。

紐緒「(あの値……結構面白そうね)森崎君」
森崎「ん、なんだ」
紐緒「はい」
 おもむろに紐緒が森崎に渡したのは、彼女自身の名刺だった。

森崎「何じゃこりゃ」
紐緒「目が見えないの、ここに私の電話番号が記してあるでしょう。試合が終わったら連絡しなさい」
森崎「電話?この試合が終わったらブラジルに……」
紐緒「あら、パワーアップの機会をふいにする気」
 パワーアップと聞き、どうでもよさそうに聞いていた森崎が関心を向ける。

森崎「どういう事だ」
紐緒「あなたには強いバグ特性がある。それを応用すれば、キーパーとしての仕事が今以上にできるという事よ」
森崎「……変な事しないだろうな」
紐緒「あら、こっちはいつも真面目よ」
森崎「さっきみたいに変な事しないだろうなって聞いてるんだ」
紐緒「ドアを開けさせて中に入るって目的は達成したんだからする気もないわ、それより電話、しなさいよ」
 言うだけ言って森崎は名刺を押しつけられた。もう一度その名刺を眺めた後、ポケットにしまい控室の椅子に座りなおした。


*紐緒の森崎に対する感情が以下のようになりました。
 紐緒→(興味深い実験材料)→森崎
*記述し忘れましたが、全日本選手の紐緒に対する感情は以下のようになっていました。
 全日本→(変人天才科学者)→紐緒

326 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/28(土) 12:31:37 ID:???
それではこれより本編を再開いたします。





★翼に対する早苗の恋情いかん  ダイヤ7 ★「(何だろう、このもどかしい感じは……)」
                     スキル・洗脳状態が若干緩和される
-------------------------------------------------------------------------------------
早苗「(一体どういう事なのよ……そう言えば)」

翼からの一言を延々と考える早苗。延々と考え続けた後、ある事を思い出した。

早苗「(あの日もあんな事を言っていたわね)」

ジャパンカップ終了後の、小山での逢引の時を思い返していた。

早苗「(「練習は辛くて苦しくて嫌だったけど、バカにされるのはもっと嫌だったから…」だったかしら)」

焦燥に満ち、長い苦悩を迎える事に無意識下で怯えていた翼の顔を、早苗は思い返していた。

早苗「(あの時も翼くんはサッカーが好きじゃなかった)」

サッカーが好きではない。あの時も今と同じくそうであった。この言葉に限れば間違いなくそうだった。


327 :きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/03/28(土) 12:32:43 ID:???

早苗「(でも違う!絶対に違う!今日会った翼くんは意志がみなぎっていた!
   どんな困難があっても、慌てず怯えず、それでいてむやみに興奮もしていないで、落ち着きはらえる翼くん。
   絶対にあの時の翼くんとは違う!)」

昔とは違う。昔とは何かが違う。そこまで考えが至った時、早苗の頭にひらめきのかけらがキラリとまたたいた。

早苗「(私とサッカーのためじゃ……あっ、もしかして、翼くんは私とサッカーよりも大切なものができた、ってことなの)」

ようやく浮かんだ答えらしきものに、早苗は考えを進めていく。

早苗「(私とサッカーよりも大切なもの……)」

だが、考えはそこで止まってしまった。その「大切なもの」が何かが分からず、またも堂々巡りに陥ってしまったのだ。

早苗「(分からない!それにこの事が分かってから、なんか、こう、もどかしくなってきたような)」

バグ改造を施されてから怒りしか抱いてこなかった翼に対し、それ以外の感情が噴き出はじめた事に早苗は困惑したが、
結局どうする事もできず、そのままハーフタイムを終える事となった。


*早苗のスキル・洗脳状態が若干解放されました!
今後早苗のセービング・飛び出し・一対一の翼との勝負の際、
早苗のカード値が偶数値の場合、勝負結果に関係なく洗脳が解除されます。
また、早苗が勝った場合でも洗脳状態はさらに解放されます。
なお、翼以外との勝負の時は洗脳状態に変化はありません。


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