キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【一筋の】きれぼしサッカー2【光明】
1 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/01/03(土) 13:17:12 ID:???
この作品はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
バグゲーム動画などを投稿し、現在は引退したヒテッマン氏が
ウイニングイレブン5ファイナルエヴォリューションにて制作した、架空の日本代表チーム
「きれぼしJAPAN」を相手に、全日本の選手達が激闘する物語です。
【前スレまでの簡単なあらすじ】
ワールドユースで優勝した1週間後、全日本ユースは謎のチームきれぼしJAPANと、
親善試合という名目で日本代表の座を賭けた戦いを強いられる事となった。
きれぼしJAPANの猛攻の前に1点を先制され、反撃を試みるも
途中出場したかつての翼の恋人、中沢早苗に阻まれる!というところまで話は進んでいます。
【共通注意事項】
基本的なルールは本編に従うものとし、本編と異なる内容のみ記載いたします。
829 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 16:12:47 ID:???
ひょっとしたら、同点のチャンス到来!?
830 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 16:46:56 ID:???
★翼 ドリブル 75( ハート10 ) +( 3 + 4 )+(ヒールリフト+4)=86★
★フハハジーチャ タックル 77( スペード5 ) +( 1 + 2 )+(人数補正+1)=81★
★伯疲レイ タックル 64( クラブ9 ) +( 2 + 3 )+(人数補正+1)=70★
≧2→翼、ソッカットトノシンと1対1に入る!
---------------------------------------------------------------------------------------------------
フハハジーチャ「(あワお〜っ!こいつを止められるの実質俺しかいないじゃん!)」
伯疲レイ「(反則を犯してでも止めねば!PKなら万が一の僥倖にかけられるからの!)」
ソッカットトノシン「(さーて来な!止めてあの髭チビや小娘に俺が勝っているってとこを見せてやる!)」
後陣のキーパーの能力があまりにも心許ない焦りから、両者共に力任せの単調なタックルを放つ。
カッ!
ヒュウウウン……
それだけに、踵で空へと浮き上がったボールの動きに、全く対処することができなかった。
カビラ「ビュウーティフウル!翼くん、ヒールリフトでボールに鮮やかな円弧を描かせ2人を抜き去る!」
翼の突破により、逆転で沈み込み始めていたスタジアムの空気が活気づきはじめ、歓声が再び大きくなりはじめた。
対照的にきれぼしJAPANは一様に苦い顔をしていた。これで同点、次はどうやってまた逆転に持っていこうかと。
だがその中にも、喜色を浮かべる者がいた。
831 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 16:49:24 ID:???
ソッカットトノシン「さあー来い!ここが俺の伝説の幕開けだあーっ!」
自信満々で出てきた、ソッカットトノシンであった。
そうした自信とは裏腹に、野放図に広げただけの手足、自分の動きを見るためか左右への不必要な動き、
興奮しているためにとっているであろう、重心を崩すだけのステップ。
大した敵ではないと判断した翼は相手への興味を既に失い、仕事をこなすことに気を向けていた。
翼「悪いけど、君との戦いで時間を使っている暇はない」
先着(順番通りではない書き込みは無効、1人1選手ずつ)で
★翼の判断→(! dice +! dice) 偶数でドリブル、奇数でシュート★
★翼 ドリブル/ショートドライブ 75/78(! card)+(! dice + ! dice)=★
★ソッカットトノシンの判断→(! card)ダイヤ・ハートでドリブルに、スペード・クラブでシュートに備える★
★ソッカットトノシン そなえる 49(! card)+(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
【補足・補正・備考】
翼:ダイヤで「クリップジャンプ(+5)」、ハートで「ヒールリフト(+4)」、
スペードで「華麗なドリブル(+3)」
スキル・ファンタジスタ:2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い
832 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 16:59:51 ID:???
★翼の判断→(
2
+
3
) 偶数でドリブル、奇数でシュート★
833 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 17:03:53 ID:???
★翼 ドリブル/ショートドライブ 75/78(
ダイヤA
)+(
2
+
1
)=★
834 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 17:14:01 ID:???
★ソッカットトノシンの判断→(
ダイヤ3
)ダイヤ・ハートでドリブルに、スペード・クラブでシュートに備える★
835 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 17:15:15 ID:???
★ソッカットトノシン そなえる 49(
スペード3
)+(
6
+
5
)=★
836 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 20:40:50 ID:???
……ポスト?
837 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 21:02:55 ID:???
え?Aと3だからブラックジャックでもない限り14にはならないよ?
838 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 21:08:03 ID:???
確かポストじゃないよ
839 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 21:19:49 ID:???
★翼 ドリブル 75( ハート10 ) +( 3 + 4 )+(ヒールリフト+4)=86★
★フハハジーチャ タックル 77( スペード5 ) +( 1 + 2 )+(人数補正+1)=81★
★伯疲レイ タックル 64( クラブ9 ) +( 2 + 3 )+(人数補正+1)=70★
≧2→翼、ソッカットトノシンと1対1に入る!
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
フハハジーチャ「(あワお〜っ!こいつを止められるの実質俺しかいないじゃん!)」
伯疲レイ「(反則を犯してでも止めねば!PKなら万が一の僥倖にかけられるからの!)」
ソッカットトノシン「(さーて来な!止めてあの髭チビや小娘に俺が勝っているってとこを見せてやる!)」
後陣のキーパーの能力があまりにも心許ない焦りから、両者共に力任せの単調なタックルを放つ。
カッ!
ヒュウウウン……
それだけに、踵で空へと浮き上がったボールの動きに、全く対処することができなかった。
カビラ「ビュウーティフウル!翼くん、ヒールリフトでボールに鮮やかな円弧を描かせ2人を抜き去る!」
翼の突破により、逆転で沈み込み始めていたスタジアムの空気が活気づきはじめ、歓声が再び大きくなりはじめた。
対照的にきれぼしJAPANは一様に苦い顔をしていた。これで同点、次はどうやってまた逆転に持っていこうかと。
だがその中にも、喜色を浮かべる者がいた。
840 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 21:23:29 ID:???
すみません、間違えて以前投稿してしまったものを投稿してしまいました。
839は無視してください。
なお、ポストについてですが、このスレでは本編のものに沿っています。
「シューターとキーパーのカードの数字の和が14の場合シュートはゴールポストに当たり、
更にカードのマークまで一致した場合は枠外になります」となるので、翼のショートドライブは
無事、ゴールになります。
841 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 21:26:47 ID:???
★翼の判断→( 2 + 3 )=5→シュート
★翼 ショートドライブ 78( ダイヤA )+( 2 + 1 )=81★
★ソッカットトノシンの判断→( ダイヤ3 )→ドリブル
★ソッカットトノシン そなえる 49( スペード3 )+( 6 + 5 )+( 読み外し−2)=58★
≧2→翼、同点&2点目!
----------------------------------------------------------------------------------------
ソッカットトノシン「(う〜んこの感じ!コーフンして指が痛くなってくるこの緊張感!
俺は今、今までで一番みなぎってきてるぞ!)」
自分勝手に空を飛びかねないほどに、1人心の中で絶頂したソッカットトノシンは、ハイな勢い
そのままに翼のボールをめがけて跳びかかった。
ソッカットトノシン「とこんに止められたお前が俺にかなうと思うかーっ!
(これで間抜けなとこんでも俺との差が雲泥の差という事を思い知って、
『帰ってゲームするぜ!』と言い訳かまして逃げ出す!
薄のろな小娘も俺様の魅力にようやく気付いて『さすが、ソッカットトノシンは違うぜーー)』
ってな具合にテバサキ野郎から俺に乗り換えてくる!
俺を軽く見ていた他の連中も平謝りして詫びにくるだろう!ふっふっふっ……)」
薔薇色の未来図を夢想して悦に入りながら、勢いよく芝生へと突っ込んでいった。
842 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 21:29:55 ID:???
ソッカットトノシン「(そして後は、ビッグクラブのスカウトが大挙して押し寄せてくるのを悠々と見下ろしてやる!
ミランでもバイエルンでもサンパウロも、土下座どころか三跪九叩して哀願する!
延々と続く栄光の道も始まりはこのボールから……って、ボールは!?)」
ようやくにして手元にボールが無い事に気づいたのと、
ピイイイイイイイイイイイッ!
全日本のゴールの笛が鳴ったのは、ほぼ同時だった。
全日本 2−2 きれぼしJAPAN
843 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/19(日) 21:33:24 ID:???
続きがなかなか書けませんでしたので、本日はここまでにいたします。
844 :
森崎名無しさん
:2015/07/19(日) 21:33:45 ID:???
もしかしてソッカットトノシンは来生の分身なんじゃね?
845 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:26:37 ID:???
本日も投稿を開始いたします。
先の判定で翼がファンタジスタを発動させていましたが、それといった描写をしていなかったことに気づきました。
申し訳ありませんが、今回はそのまま続けさせてください。ソッカットトノシン相手に美技を見せるまでもなかった
……そういう風に解釈してくれれば幸いです。
846 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:28:13 ID:???
カビラ「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオルッ!決めたっ!決めてくれましたっ!
全日本に再び同点をもたらしてくれたのはやはりこの人、
全日本のゲームメイカーにして天才プレーヤー、大空翼くん!
あっという間にボールを奪い、流れるようにディフェンダーを抜き去り、
軽やかなドライブで再び全日本に希望を与えてくれましたあっ!」
葵「やったーっ!凄いですよ翼さん!」
葵が喜びの感情を爆発させて向かったのを皮切りに、他の全日本選手も集まって歓声を上げる。
観客「よーっしゃー!同点だー!」「冷や冷やさせやがって!」「やっぱりすげえぜ翼―っ!」
「やるねえ!」「うわはああああい!同点なのですー!?」
ソッカットトノシン「?……!…!?………!!」
あるべき現実と目の前の光景の差に、最初ソッカットトノシンは戸惑っていた。
だが、はたとある事に気づき、ハッハッハッと高笑いして翼に話しかけた。
847 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:30:03 ID:???
ソッカットトノシン「君の幸運と奮闘に祝福を贈ろう!
俺のセービングを紙一重で交わすとはよほど奇跡と無理を重ねない限り有り得ぬ事!
だが俺達も勝たねばならぬ身、次からは無駄なあがきはやめ素直にボールをわた…ぐふっゾ!」
今の失態は相手の驚異的な運の良さと無茶だと、ソッカットトノシンは理解した。
である以上次回からはこれ以上の攻めは無駄、賢明な行動を取るべきだと
相手を諭そうとしたが、フハハジーチャの拳骨で遮られてしまった。
フハハジーチャ「いつまでも分かんない事言ってるんじゃねえよ!これ以上恥をさらすな!」
不意の攻撃でソッカットトノシンはフィールド上に悶絶する。
この光景はきれぼしJAPANのメンバーにとって見慣れたものである。
ココススモンメン「(パンチやキャッチはまだマシなのに、1対1なんてするから……)」
ホホッモモ「(そもそもはるか手前であっさりとかわされていたじゃない、あの自信と現実補正能力は本当に謎ね)」
伯疲レイ「(こやつはゴール中央で棒立ちにさせ、第3のポストとして活躍させた方がよいのでは?)」
よしと「もしかしてあの人もレタスプレーヤーじゃ…」
王家ノノン「いや、ただの雑草じゃ。元々の能力が大したことない。それだけじゃ」
バチスタ「あっははははは!いやーコメディアンとしては役に立つぜあいつ!」
岩見「あ、ああ、はは…(おかしい筈なのに、頭が痛くなってきた。デジャブのせいだな……)」
とこん「あ、あのもやしキーパー!きれぼしJAPANの恥さらしが!」
尾崎000000000「もうめんどうみきれよう」
門門「申し訳ありません、うちのキーパーがとんだ粗相を……」
翼「大丈夫ですよ、こういった選手は慣れてますから」
あきれ返る者、ソッカットトノシンのあり方に疑問を持つ者、大笑いする者、
憤慨する者、代わりに詫びに行く者に分かれる。日常の光景である以上、
ソッカットトノシンに同情したり弁護したり、まともに叱りつける者はほとんどいなくなっていた。
848 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:31:44 ID:???
見上「(ふう、何とか同点になったか。士気も戻ったようだし、これでまだ望みが持てる…ん?)」
ジリリリリリリリリリリリリリ!
試合を五分五分に戻したことで安堵した見上の近くで、突如異音がする。
控室に備え付けてあった電話が鳴り響いていたのであった。一番近くにいる見上は手を伸ばし受話器を取る。
見上「はい、見上です……んむ?」
電話を受けた見上は話し相手と、その内容に戸惑う。しばらくして相手の交代を頼まれた見上は、
受話器を森崎へと渡す。
森崎「これは?」
見上「お前に用があるそうだ。相手は……片桐家の、令嬢さんだよ」
森崎「えっ、陽子さんが!?」
思わぬ相手からの電話に困惑しながら、森崎は電話を受け取る。
その後相手から告げた内容により、森崎は大きなおどろきを相手から受けるきっかけを得たのであった。
849 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:34:24 ID:???
ひとしきり落ち着いてきた後で、全日本はこれからの試合の進め方について、
作戦会議をはじめていた。口火を切ったのは2点目を挙げた翼である。
翼「向こうのキーパーは、少なくとも1対1は大した事ない。
それこそ誰でも、控えの選手でも余裕で決められるレベルだ」
日向「確かに、奴の動きはFWの俺から見ても全くなってなかったな」
翼「それよりも他の選手の方が気になる。あのフハハジーチャって選手の動きが、
前半に比べて妙に悪かった気がする。前半だったらこぼれ球になってもおかしくなかった」
三杉「そう言えば僕も、門門の当たりについて気になっていたんだ。
彼も前半に比べて、明らかに勢いが弱くなっていた。
何かのミスとかそういった事じゃない。もっと根本的に弱くなっていた」
日向「(あの白衣女が敵にも何かしたらしいな……)」
あずみ「それでこれからどうする?あたしはどうもないけど、
みんなはなぜか調子が良くなってきたみたいだし、このまま攻め続ける?」
早田「いっその事これから守りを固めていくか?
正直な話、あいつらからこれから完璧に守り切れるか、ちょっと自信がない」
日向「そうだな……」
A 「このままでいい、攻め中心で行く」
B 「MFは以前の位置に戻れ、攻守のバランスを整える」
C 「俺達FWも中盤まで下がる。中盤を制し確実に攻めていくぞ」
D 「三杉と俺の位置を変え、翼以外のMFを下げるぞ、積極的に1対1を狙っていく」
E その他、自由回答(要3票)
2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。
850 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 08:39:48 ID:???
今日はいったんここまでにいたします。都合がつけば再び投稿を行いたいですが、現時点では未定です。
>>844
来生よりは本編のアモロさんや外伝のブルノさんのようなネタキーパーを意識して描写してみましたww
このまま活躍(?)すれば某スレの「○様応援団」の一員になれるかも……?
○夜「やめろォ!」
851 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 09:02:35 ID:GMycgq2Y
C
852 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 09:41:28 ID:rfUvmZuo
C
853 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:47:23 ID:???
C 「俺達FWも中盤まで下がる。中盤を制し確実に攻めていくぞ」
---------------------------------------------------------------------------------------------
葵「えっ、攻撃はいいんですか?」
日向「攻めはどこでもできる。あいつらの守備陣と攻撃陣のほとんどがボールを前に運べない以上、
中盤を抑えてさえしまえばペースを握り続ける事が出来る。それに」
葵の方へ向きなおして、話し続ける。
日向「様子を見るに、お前もさっき何か技が出来るようになったんだろ?」
葵「!は、はい!なんでか知りませんが、なんか急に守備も少しできるような気がして…」
日向「そうだ、これはただの数合わせにはならない。俺の方はブラジル戦でよく知っているだろう」
三杉「(しかしそうなると、すぐ逆転という訳にはいかなくなる。点を取られたら元に戻すか、
そのままで行くかは分からないが……安全策になるのか、どうか)」
フハハジーチャ「やっぱり俺ァ、どこかおかしい」
一しきりソッカットトノシンを黙らせた後で、きれぼしJAPANも作戦会議に入る。
正確には入ろうとしたところで、フハハジーチャが不調を訴えていた。
854 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:49:17 ID:???
フハハジーチャ「言い訳だと思うんなら思ってくれ、でもこれは本当だ。急に体の動きが鈍ったような気がする。
ブロックだってあいつらの殆どのシュートは止められる自信があったのに、今はさっぱりだ」
門門「心配するな、誰もお前を疑ってはいない」
なだめる様にして門門がチームメイトの発言を遮った後、同様の異常を語りはじめた。
門門「私も、先の競り合いで動きが鈍ってしまっていた。慢心していた訳でも滑った訳でも無いのにだ」
バチスタ「そういや俺も!コーナーキック前に急に力が抜けたんだ!
もう10分は動かずに休んでたから力が戻ってくるはず、なのにあれはおかしいぜ!」
岩見「そう言えば、俺も動きにキレがないような……」
王家ノノン「そういえばこっちも少し頭に違和感が……いや、髪ではない!
そうではなくて、パワーが、あまり出ないような気がするのだ……」
よしと「こっちも……」
フハハジーチャ・門門の発言を皮切りに、同様の異常を抱えていた選手達は皆告白する。
告げた後は救いを求めるようにキャプテンの岬に目を向ける。
岬は既に犯人のいなくなった全日本ベンチを眺めた後、彼らしくもない厳しい顔つきをして、チームに宣告した。
岬「敵は卑怯にも、何か細工をしてこちらを弱体化させる妨害策をしかけたらしい」
妨害という思わぬ言葉を聞き、きれぼしJAPANメンバーは皆どよめきたつ。
そのどよめきには「もしかしたら負けるのではないか」という不安が、わずかながらに含まれていた。
その不安を増幅するような言葉を、岬は発する。
岬「そうした事が出来る以上、こっちを弱くするだけでなく、自分達をパワーアップさせるような工作も行っているだろう」
きれぼしJAPANの動揺はさらに大きくなる。その動揺も、岬が張り上げる演説により、掻き消えた。
855 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:51:25 ID:???
岬「だが僕達は勝つ!苦難の無い勝利はなく、犠牲の無い進歩は無い!
僕達は今日の勝利の為に鍛え上げられた肉体と技術と知略と意志の他は何も持ってはいない!負ければそれらの意義を失う。
そうならないために皆必死に鍛錬し、バグマシーンを使わずとも世界の強豪と戦えるようになったじゃないか!」
熱を帯びて弁を振るう岬の姿に、きれぼしJAPANは粛然とし、全日本は呆然とし、観客達は戸惑って、
スタジアムにふっとした静寂が訪れる。
その空気も岬の弁が響くにつれ、さながら演説会のような雰囲気となっていた。
岬「聞いてくれ!本来ならもっと早く言わなければいけなかった、
僕のてらいや羞恥心が余計な蓋を口にかけてしまっていたためだが、今からでも遅くない。
だから聞け!僕のどんな指示を忘れても、以後はこの言葉を胸に叩きこんで忘れるな!」
岬は叫ぶ。味方に叫ぶというより、はるかかなたの天神に誓うかのように、叫んだ。
岬「右脚がダメなら左脚を使え!
左脚がダメなら肩を使え!
肩がダメなら腹を使え!
腹がダメなら頭を使え!
それでもダメなら呪え!
全身全霊、一かけらの脂肪細胞も残さず燃やし尽くして闘え!
それがサッカーだ、能力も技術も知略も、「これ」がないと、勝てない!」
宣言後、さらにカッと目を見開き、両拳を堅く握り、地を踏みしめて、味方に号令した。
岬「さあ行こう!僕らが勝者にふさわしい事を、敵に思い知らせてやろう!」
きれぼしJAPAN「おおおおおおおおおおうっ!」
856 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:52:34 ID:???
岬の熱は仲間に伝播し、熱い血が体中を駆けめぐるように士気が高じた。
彼らは岬の演説の意味は半分も入っていない。それも当然であろう。
岬の演説は言葉と言うより、情熱と意志を叩きつける波であった。波は彼らの精神に撃ちつけ、
彼らを沸き立たせていたのである。
全日本はそんな相手の様子、特に岬の変貌に呆然としていた。
日向「……岬って、あんなに激しいところのある奴だったか?」
山森「い、いえ!高校時代はずっと穏やかで心配りの細かい先輩でしたけど、あんな姿は一度も……」
あずみ「あたしとフランスにいた時も理性的で温和、あたしと2人きりの時でさえ、怒った姿すら一度も見た事がなかった」
翼「(岬くん……俺は本当に人を上っ面しか見ていなかった!)」
そうしたかつての旧友達の姿を、叩きつけるような敵意を込めて、センターサークルへと向かいながら岬は放っていた。
岬「(小次郎、あずみちゃん、そして……翼!もうこれからは君達には絶対負けられない……
いや、もう僕は君達に、負けたくないんだよ)」
サークル中央にボールを置き、ようやくにして意識を戻した審判が笛を鳴らすまで待ち、攻撃を再開した。
857 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:54:46 ID:???
カビラ「さ、さあーはじまりましたキックオフ!岬くんの演説の勢いそのままに、
岬くんと岩見くんのワンツーできれぼしJAPANは突破を図るもよう!しかあーし!」
日向「行くぜ野郎ども!どれだけ裏切り者が騒ごうが強い奴が勝つだけだ!」
三杉「僕達も負けるわけにはいかないからね。きっちり取らせてもらうよ」
あずみ「あんたに闘志があると知って少し見直したわ、余計にあんたに勝ちたくなった!」
翼「岬くん……俺は、逃げない!」
カビラ「全日本の主力4人が向かって行く!これは決まったかあ!?」
信藤「しかしきれぼしJAPANもFWまでがフォローに回っています。
こぼれ球にされたら厳しいでしょう、何とか勝ちきってもらいたいです」
王家ノノン「(ボールさえ手に入れりゃ何とかなる!前で棒立ちよりマシだ!)」
よしと「(パスにはちょっと自信があるんだ、こっちに来ればこっちのものだ!)」
岩見「(行ける!この血の沸き立つ感じ、行ける気がする!)」
岬「(ここが正念場だ、この気合が生かされるようにしなければ)」
858 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 16:56:03 ID:???
先着(順番通りではない書き込みは無効、1人1選手ずつ)で
★岬 ワンツー 77(! card) +(! dice +! dice)=★
★岩見 ワンツー 73(! card) +(! dice +! dice)=★
★日向 パスカット 70(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+2)=★
★三杉 パスカット 75(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+2)=★
★あずみ パスカット 74(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+2)+(本気モード+1)=★
★翼 パスカット 73(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+2)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→岬達突破、全日本ピンチ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(よしとがフォロー)(王家ノノンがフォロー)(山森がフォロー)
≦−2→全日本ボールに。
【補足・補正・備考】
日向:ダイヤ・ハートで「ワイルドカット(+2)」
三杉:クラブ以外で「サイレントカット(+2)」
翼:ダイヤ・ハートで「スポットカット(+2)」
スキル・ファンタジスタ:2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い
859 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:02:52 ID:???
★岬 ワンツー 77(
ハートA
) +(
4
+
4
)=★
860 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:04:00 ID:???
★岩見 ワンツー 73(
クラブ10
) +(
4
+
1
)=★
861 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:20:50 ID:???
★日向 パスカット 70(
ハートA
) +(
2
+
2
)+(人数補正+2)=★
862 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:25:06 ID:???
★三杉 パスカット 75(
スペードQ
) +(
4
+
1
)+(人数補正+2)=★
863 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:26:30 ID:???
★あずみ パスカット 74(
ハート5
) +(
6
+
2
)+(人数補正+2)+(本気モード+1)=★
864 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:26:44 ID:???
★あずみ パスカット 74(
クラブ2
) +(
1
+
6
)+(人数補正+2)+(本気モード+1)=★
865 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:28:22 ID:???
★翼 パスカット 73(
クラブA
) +(
1
+
1
)+(人数補正+2)=★
866 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:33:59 ID:???
岬の最大の誤算は三杉を敵に回したことだな
867 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:42:07 ID:???
三杉だけは敵に回したくない…
868 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 17:56:50 ID:???
ファンタなしなら翼の引きがヤバイ
869 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 18:00:07 ID:???
ファンタジスタ発動するのはさすが翼といっていいかも
870 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 18:09:58 ID:???
★岬 ワンツー 77( ハートA ) +( 4 + 4 )=85★
★岩見 ワンツー 73( クラブ10 ) +( 4 + 1 )=78★
★日向 パスカット 70( ハートA ) +( 2 + 2 )+(人数補正+2)+(ワイルドカット+2)=78★
★三杉 パスカット 75( スペードQ ) +( 4 + 1 )+(人数補正+2)+(サイレントカット+2)=84★
=1、よしとがフォロー
-----------------------------------------------------------------------------------------------
日向「ふんぬおおおっ!」
勢いそのままに日向はボールに飛びかかっていく。紐緒のちょっとした工作により、
全身のパワーをパスカットのスピードに変換できるようになっていた。
ビュウウウウン!
しかしテクニックは全くと言っていい程鍛えられてなかったため、岩見のパスは楽に日向から
過ぎ去っていく。
岩見「(まず1人目は大丈夫……)」
三杉「ここだ!」
シュッ!
パシイッ!
岩見「なにいっ!日向の裏から三杉が!」
岬「(視界から姿を隠して油断を誘ったか、だが)まだこっちのボールだ!」
カビラ「これはうまい!三杉くん日向くんの裏に瞬時に回り込み、相手のパスコースを惑わせる事に成功!
しかしまだきれぼしJAPANのボールです!このボールを持つのはこの試合初めてのボール保持となる、
よしとくん!どのようなプレーを見せてくれるでしょうか?」
871 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 18:11:42 ID:???
よしと「(僕じゃ全日本相手でドリブル勝負なんかできない、ここはパスだ!)」
パシュッ!
カビラ「よしとくん、逆サイドへ大きく蹴り出す!サイド際に詰めているココススモンメンくんのパスのようだ!」
あずみ「たとえ岬以外でも、私はボールを獲れるのよ!」
翼「このボールを渡す訳にはいかない!」
カビラ「当然ながら全日本、パスを阻みに行きます!早川さんに翼くん、何とかしてボールを止めてほしいところ!」
先着(順番通りではない書き込みは無効、1人1選手ずつ)で
★よしと パス 75(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+1)=★
★あずみ パスカット 74(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+1)+(本気モード+1)=★
★翼 パスカット 73(! card) +(! dice +! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ココススモンメンにボールが渡ってしまう!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(岬がフォロー)(山森がフォロー)(三杉がフォロー)
≦−2→全日本、ボールを手に入れる!
【補足・補正・備考】
よしと:スキル・レタスプレイ(スペード・クラブで−10)
翼:ダイヤ・ハートで「スポットカット(+2)」
スキル・ファンタジスタ:2D6が2の場合12扱い、3の場合11扱い
872 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 18:16:03 ID:???
訂正:よしとは単独ですので人数補正はつきません。正しくは以下の通りです。
★よしと パス 75(! card) +(! dice +! dice=★
どうかこちらで投稿してください。
誤った項目を投稿し、御迷惑をおかけしました。失礼いたしました。
873 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 18:20:22 ID:???
あれ、カットって弾いた時点では判定とまらないんじゃ
本編でも最後までやって一番いい数字が採用だったはずだろ
874 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/20(月) 18:57:28 ID:???
あっ……これは済みませんでした。
873さんの言うとおりですので訂正いたします。
ただ、現在はまだ描写が上手くできそうにありませんので、
今回はこれまでにいたします。
もうこのスレも残りは120程度となりました。
外伝はどの位から開始した方がよろしいでしょうか?
あと、新スレの立ち上げは当分先になると思われますが、一応先に準備を
しておきたいと思いまして、早いですが新スレ名の案をこれより募集いたします。
【】きれぼしサッカー3【】
1人何個でも応募してください。それらの中から一番良いと思ったものを採用いたします。
それでは、本日もスレをお楽しみいただき、誠にありがとうございました。
875 :
森崎名無しさん
:2015/07/20(月) 19:11:47 ID:???
【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】
【変顔の】きれぼしサッカー3【祭典】
乙でした!
岬君が力を求めるようになったのは、フランスでの挫折がきっかけですかねえ。
しかし一歩間違えれば、力を求めるあまり、井沢君みたいに失敗して分身を生じる悲惨な末路になりかねなかったですよね。
外伝は修正が終わりましてからでいいかと思います。
876 :
森崎名無しさん
:2015/07/21(火) 05:39:52 ID:???
>>875
翼達への劣等感が原点なんじゃないか
だけど、同じく劣等感を感じていた森崎はひたむきに努力と策略に励みまくってMVPになった
嫉妬していた井沢はマシーンに頼った結果大失敗したんだよな
877 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 15:23:37 ID:???
【逆転への】きれぼしサッカー3【狼煙】
【岬の】きれぼしサッカー3【憂鬱】
878 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 17:45:16 ID:???
本日も投稿を行わせていただきます。
>>875
乙感謝です!
確かに、選択を誤っていれば岬君は何もできずに没落する可能性さえありました。
外伝の開始時期は皆様の反応から判断いたします。
>>876
劣等感を含めた様々な感情が岬を取り巻いて今回の凶行に走らせた、そういった事を
今後の物語で上手く表現していきたいです。
>>877
タイトル案応募ありがとうございます。
まだまだ受け付けておりますので、どうか何度でもひらめいたものがあれば
投稿してくれるとありがたいです。
879 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 17:46:27 ID:???
★岬 ワンツー 77( ハートA ) +( 4 + 4 )=85★
★岩見 ワンツー 73( クラブ10 ) +( 4 + 1 )=78★
★日向 パスカット 70( ハートA ) +( 2 + 2 )+(人数補正+2)+(ワイルドカット+2)=78★
★三杉 パスカット 75( スペードQ ) +( 4 + 1 )+(人数補正+2)+(サイレントカット+2)=84★
★あずみ パスカット 74( ハート5 ) +( 6 + 2 )+(人数補正+2)+(本気モード+1)=85★
★翼 パスカット 73( クラブA ) +( 1 + 1→12 )+(人数補正+2)=87★
≦−2→全日本、ボールを手に入れる!
---------------------------------------------------------------------------------------
尾崎000000000「いかんな」
ベンチ内で観戦しながら、傍らにいるとこんに尾崎000000000が語り出す。
三杉が弾き出そうとしたボールを岬がトラップし、再び岩見に返そうとしているところであった。
尾崎000000000「キャプテン、いや主は焦り過ぎている。とらわれ過ぎていると言った方がいいかもしれない」
とこん「あー、そういえば、あれだけ敵が固まっているのに、そのまま突っ込んでいったな」
尾崎000000000「そうだ。主は見た目でどれだけ怒っているように見えても、腹の中でニヤリと笑って
策を練られる方だ。今までは感情を行動に移す事などなかった」
とこん「でもよー、あの小僧は翼やらの事になると結構、怒りやら蔑みやら、感情が出てたぜ」
尾崎000000000「それは例外だ。その時も行動は別にして的確な判断を取っていた。
あんな事は初めてだ。いくら2回防がれたからといって、主のパスが一番可能性が高いはずなのだが……」
とこん「ま、成功を祈るしかないな、こっちとしちゃ」
880 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 17:48:34 ID:???
日向「ぐっ!」
勢いよく飛び出した日向を早々とボールは交わしていく。
三杉が何とかしてボールに触れ、掻き出そうとするも岬によってカットされた。
岬「フフ、今度も僕が勝ってみせるよ(翼とあずみちゃんに勝てば最高の展開だ、試合としても、僕の欲求も!)」
翼「(岬くんに勝つには全力だけではだめだ、何か工夫が…そうだ)今度は負けないぞ岬くん!」
ひらめきを得た翼はあずみの隣に移動し、あずみと岬の間に位置するよう移動する。
岬が蹴り出そうとするのを見計らって、翼も右脚を振り上げはじめる。
岬「(フン、蹴る直前で軌道を変える位、僕が出来ない訳がない。抜かさせてもらうよ)」
翼「(よし、これで……)」
バシュッ!
…クッ!
岬「んっ!?(脚を止めた?だがこの位置ではあずみちゃんも弾くのが精一杯、諦めたという訳でもなし……?)」
岬の足がボールに触れると同時に、翼の右脚は動きを止め、芝に降ろした。
あずみ「はっ!」
ビュルルルルッ!
カシッ!
881 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 17:50:15 ID:???
あずみのつま先がかろうじてボールに触れた瞬間、
翼「(今だ!)早川さん、背中を借りるよ!」
あずみ「え!?、え、ええ!」
翼はあずみの背に自分の背をつけ、左足を軸に大きく一回転し、
パシイッ!
からめ取るようにボールを足に収めた。
カビラ「こ、これは!翼くん、早川さんの背中を軸に大回転、ボールを鮮やかに巻き取った!
抜かれたと思ったらカットしました、やはり翼くん、魅せてくれます!」
あずみ「(それだけじゃない、あの一度目の振り上げは岬の判断を迷わすためのもの。
そんなことまで一瞬で……やっぱり、やるわね)」
岬「(くっ、何て事だ、翼が無策で行動する訳がないって、分かっていたはずなのに!)」
翼「(今度は俺の勝ちだ、岬くん。さて、相手がこっちに来る前にパスだ)」
バシュウウウッ!
カビラ「翼くんマークが来る前にボールをパス!ボールは山森くんに渡りました」
翼「(よし、これで大丈夫だ……それにしても、疲れが体に出始めてるな、しばらくは攻められない)」
山森「(えーと、これからどうすればいいかな……)」
先着で
★山森のボール渡し ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
JOKER:なんやかんやで、またも全日本が1対1の大チャンスを得る!(さらに分岐)
ダイヤ・ハート:味方MFは皆敵PA周辺に集まっている、敵MFは遅れてまだ来ない(さらに分岐)
スペード:敵味方MF共に敵PA周辺に集まっている(さらに分岐)
クラブ:門門が先読みして突っ込み、ホホッモモがフォローに来る。絵柄ならパス、数字ならドリブル勝負
クラブA:岬「君に来ることは分かっていたよ」 先読みされてフォローもなくドリブル突破を強いられる!
882 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 17:52:45 ID:???
*追記:翼のガッツが300を切りました!
今後、ガッツが回復するまで「ガッツ300未満ペナ(−1)」が発生します!
883 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 17:52:55 ID:???
★山森のボール渡し
スペードJ
★
884 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 17:55:40 ID:???
外伝は900に到達した時点で開始というのはいかがでしょうか?
885 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 18:24:29 ID:???
★山森のボール渡し スペードJ ★ 敵味方MF共に敵PA周辺に集まっている(さらに分岐)
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
山森は自身に近づく者がいないか警戒しながら、敵味方の選手の位置を確認していた。
敵もこうした場面を想定していたのであろう。翼にボールをカットされた時点で
MF3人は攻撃を諦め、PA周辺へと戻っていた。
山森「(これなら誰にボールを渡しても無駄にはならない。で、どうする?
PAの方に渡して攻撃を開始させるか、それともDFに戻して鳥かご気味にゆっくりと攻めるか……)」
先着で
★ボールはどこへ行く? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
JOKER:「(三杉さんが……高いボールをくれってサインを送ってるな)」
ダイヤ:「(そうだ、パスと見せかけてすぐ戻してもらって、あのブラジル人に切れ込んでみよう)翼先輩!」
ハート:「(早川さんに送ってみよう、あの人結構すごいからなあ)」
スペード:日向「山森!」 日向からの指示が来る(さらに分岐)
クラブ:「(早田さんだ、あの人ならパスもうまい。じっくり攻めていった方がいいんじゃないか)」
886 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 18:28:54 ID:???
★ボールはどこへ行く?
JOKER
★
887 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 18:29:06 ID:???
★ボールはどこへ行く?
ダイヤ6
★
888 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 19:09:33 ID:???
★ボールはどこへ行く? JOKER ★ 「(三杉さんが……高いボールをくれってサインを送ってるな)」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
山森「あれは……」
敵味方で込みあうPA周辺で三杉が示したサインを見て、山森は戸惑った。
山森「(ゴール沿いに数十メートルの高さでボールをくれ?三杉さんのハイパーオーバーヘッドだと届かないんじゃあ……)」
三杉のジャンプ力について若干不安を感じたが、すぐにコーナーキック開始前の彼の言葉を聞いて、素直に指示に従った。
山森「(そう言えば三杉さんは何かひらめいたといってたな。何か考えがあるに違いない)」
バシュッ!
カビラ「ここで山森くん、大きくボールをゴールへと蹴り出す!高々と打ち上げられたボールを受けるのは誰だ!?」
門門「(相手がPA内に集まってきた!だれに渡すつもりか見極めなければ)」
岬「(おかしいな、立花兄弟でもいない限り、こんな高い球で決められる選手なんて居ないはずだが)」
山森のパスの受け手に備えるべく、ボールの行き先へきれぼしJAPANメンバーの関心が向く。
そのためにできた一瞬の隙を見逃さず、三杉は一直線にゴールポストへ駆け出す。
岬「(なぜ三杉くんがゴールへ?ボールはそっちにはいか……)ああっ!」
889 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 19:10:57 ID:???
三杉の動きに目をやった岬が、次いで他のきれぼしDFも驚愕の声を上げる。
ガアッ!
三杉「(よし!相手は僕の動きに戸惑っている!)」
バッ!
ゴールポストを勢いよく蹴り、その反動で大空高く三杉が飛び上がったのだ。
天高く遥か大空へと飛び上がる三杉の姿に、敵味方の殆どが共に呆然とする。
日向「(これが「撃った事のないシュート」か、どうせなら俺ももっとマシなのが欲しかったぜ)」
三杉「(一度も撃った事が無いシュートのイメージが鮮明に浮かんでくる!
この跳躍力と遠心力を利用して、ハイパーオーバーヘッドに更なる力を与えるんだ!)」
この予想外の展開に対し、きれぼしJAPANの反応は……
890 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 19:14:03 ID:???
★岩見 ! card★
★ココススモンメン ! card★
★岬 ! card★
MF反応
ダイヤ・JOKER:三杉の新必殺技に反応できず、フォローにも入れなかった!
ハート:三杉の新必殺技に反応しきれず、フォローに入った!
スペード・クラブ:三杉の新必殺技に反応し、ブロックに向かった!
★門門 ! card★
★ホホッモモ ! card★
★フハハジーチャ ! card★
★伯疲レイ ! card★
DFの反応
ダイヤ・JOKER:三杉の新必殺技に反応しきれず、フォローに入った!
それ以外:三杉の新必殺技に反応し、ブロックに向かった!
★ソッカットトノシン ! card★
GKの反応
JOKER:「ポケモンフレッシュ!」 逆光でセービングが一時的にできなくなった!
ダイヤ・ハート:完璧な体勢でパンチングに入った!
スペード・クラブ:驚いてバランスを崩している!
マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
1人1選手ずつの投稿をお願いいたします。
891 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:27:29 ID:???
★岩見
ハート9
★
892 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:29:07 ID:???
★ココススモンメン
ダイヤA
★
893 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:32:22 ID:???
★岬
ダイヤ2
★
894 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:34:50 ID:???
★門門
ダイヤ5
★
895 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:37:13 ID:???
★ホホッモモ
ダイヤ10
★
896 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:37:22 ID:???
★ホホッモモ
ハートK
★
897 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:38:24 ID:???
★フハハジーチャ
ダイヤK
★
898 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:40:16 ID:???
★伯疲レイ
クラブA
★
899 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:41:47 ID:???
★ソッカットトノシン
クラブK
★
900 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 19:58:48 ID:???
ブロックは伯疲レイだけかな
トトノシンの反応はダイヤ・ハートとスペード・クラブが逆じゃない?
(他がダイヤの場合が日本に対していい結果でクラブが日本の都合が悪い結果になってるから)
901 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 20:09:38 ID:???
失礼しました!確かに、ソッカットトノシンの結果は逆でした。
単純な配置ミスですが、既に投票を終えた事ですし、今回はこのまま進めさせていただきます。
皆様に混乱を招きまして申し訳ありませんでした。次回以降こそはこういったミスがないように努めます。
902 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 20:10:52 ID:???
★岩見 ハート9 ★ フォロー
★ココススモンメン ダイヤA ★ 傍観
★岬 ダイヤ2 ★ 傍観
★門門 ダイヤ5 ★ 傍観
★ホホッモモ ダイヤ10 ★ 傍観
★フハハジーチャ ダイヤK ★ 傍観
★伯疲レイ クラブA ★ ブロック
★ソッカットトノシン クラブK ★ バランス崩しペナあり
----------------------------------------------------------------------------------------------
全く予想もしない三杉の新技に、ほとんどのきれぼしJAPANメンバーは混乱していた。
あれは何だ?ビデオでも見なかったし、キャプテンもそんな事は言わなかったぞ?
全日本に強化があるかもしれないと語った岬でさえ呆然としたのだから、他が惑うのも当然であろう。
この衝撃による未知の技へのわずかな躊躇が、行動を遅らせブロックに回る機を逸してしまった。
この事態に対して十分な対応ができたのは、冷静な判断に定評があった岩見と、
三杉が飛び上がった瞬間に、第六感に従い飛び上がった伯疲レイと、
ソッカットトノシン「あんなに高く飛びやがって……バカは高いところが好きだって本当だな!…あてっ」
バランスを崩しながらもパンチングに向かうソッカットトノシンだけであった。
三杉「(かかった!これでかなり有利になった!)決めるぞ!」
カビラ「な、な、なんと、三杉くん、ゴールバーで跳び上がって天空の舞を見せる!
フィールドに舞い上がる月の使者はどのような恩寵を全日本にもたらしてくれるのでしょうか!?」
903 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 20:14:35 ID:???
先着(順番通りではない書き込みは無効、1人1選手ずつ)で
★三杉 エクリプスアーク 84(! card) +(! dice +! dice)=★
★伯疲レイ ブロック 77(! card) +(! dice +! dice)=★
★ソッカットトノシン パンチング 80(! card) +(! dice +! dice)+(バランス崩しペナ-3)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−MAX【ブロッカー】
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
=4〜2→シュートは放たれた。しかしこの数値差の人数分威力が落ちてGKとの勝負へ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(あずみがフォロー)(山森がフォロー)(岩見がフォロー)
≦−2→きれぼしJAPANボールに。
【シューター】−【キーパー】
≧2→三杉の新技がゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(葵がねじこみに)(日向がねじこみに)(ゴールラインを割る)
≦−2→ソッカットトノシン、パンチング成功!
904 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 20:15:57 ID:???
★三杉 エクリプスアーク 84(
ダイヤK
) +(
3
+
4
)=★
905 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 20:16:06 ID:???
★三杉 エクリプスアーク 84(
スペードK
) +(
2
+
1
)=★
906 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/07/25(土) 20:24:13 ID:???
三杉がエクリプスアークを撃ちだしたところで、本日はこれまでにいたします。
外伝ですが、このシュート展開が終わったところで入りたいと考えています。
具体的には再来週か3週間後に着手するつもりです。外伝執筆中もタイトル案を募集しておりますので、
どうか気軽にご投稿ください。
907 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 20:28:53 ID:???
★伯疲レイ ブロック 77(
ハートK
) +(
3
+
3
)=★
908 :
森崎名無しさん
:2015/07/25(土) 20:36:45 ID:???
★ソッカットトノシン パンチング 80(
スペード3
) +(
5
+
2
)+(バランス崩しペナ-3)=★
909 :
森崎名無しさん
:2015/07/26(日) 14:17:36 ID:???
乙でした!
敵に回して一番恐ろしいのは、翼じゃなくて三杉だと思う。
910 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 15:08:52 ID:???
こんにちは、これより投稿を開始いたします。
>>909
乙感謝です。
確かにイメージとしては私もそう思ってしまいます。
三杉まで裏切ってしまったら即死でした……
911 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 15:11:08 ID:???
★三杉 エクリプスアーク 84( ダイヤK ) +( 3 + 4 )=91★
★伯疲レイ ブロック 77( ハートK ) +( 3 + 3 )=83★
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!GKとの勝負へ。
★三杉 エクリプスアーク 84( ダイヤK ) +( 3 + 4 )=91★
★ソッカットトノシン パンチング 80( スペード3 ) +( 5 + 2 )+(バランス崩しペナ-3)=84★
≧2→三杉の新技がゴールに突き刺さる!
---------------------------------------------------------------------------------------------------
バシュウウウウウッ!
伯疲レイ「(んぬあっ、届かん!)」
大空から放たれたシュートに、伯疲レイは勝負どころか相手にもならず、
頭上を過ぎるボールを悔しげに仰ぐ事しかできなかった。
シュウウウウウウウウウウウウウウン!
跳躍力と遠心力に加え、数十メートルからの高度による重力が合わさり、
さらにキーパーが最も弾きづらいゴールの左上隅に合わせるといった的確なコントロールも伴っていた。
ソッカットトノシン「おんどりゃこのくそボー……るううううううっ!?」
シュギュウウウウウウウン!
ピイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!
敵のキーパーがボールに触れる前にゴールネットを揺らしたのも、当然といえよう。
全日本 3−2 きれぼしJAPAN
912 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 15:18:14 ID:???
カビラ「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオルルルルルウーッ!
三杉くん、万人を驚かさずにはいられない奇抜で鮮やかで華麗な空中舞踊で全日本に逆転をもたらしましたっ!
ついに逆転に成功しました!点が入らずもどかしかった前半とは打って変わり、後半は14分で3点を挙げる猛攻勢です!
凄い!素晴らしい!全く言葉になりません!」
男観客「いよっしゃああああああ!」「冷や冷やさせやがって!この調子で勝ってくれよーっ!」
「どーだ岬の裏切り野郎!今更戻りたくなっても遅せーぞ!」
女観客「キャーーーーーーーーッ!三杉様ーーーーッ!」「す…すてき……(グラッ)」「ちょ、ちょっとあんた大丈夫?!」
「う、美しい……ハッ!?」「(自信にあふれた顔……あんな顔でおしおきしてもらえたら……)」
突然に繰り出された新技と、劣勢を完全に挽回した逆転に、観客はすっかりと酔いしれ、
早くも全日本の勝利を確信して沸き立つ者もいた。
913 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 15:20:47 ID:???
その全日本は観客とは対照的に、異様と言っていいほどに静まり返っていた。
正確には沸き立とうとして全日本メンバーが逆転ヒーローの下に集まり、歓声を上げようとしたところで
日向が発した一言によって、場が一気に引き締まったのだ。
日向「お前、そろそろ限界だろう」
不意に急所をつかれて一瞬動きが固まったが、次の瞬間にはいつもの通り、
貴公子然とした容貌に不敵の笑みを浮かべて答える。
三杉「確かに、あれをもう一度やったら立つことさえ無理そうだよ」
日向「御託はよせ、そんな具合だとフツーのプレーでさえ支障が出始めるだろうって言ってるんだ。
あと、きついのはお前もだろう、翼」
翼「そうだね、さっきワンツーをカットした時に脚が震えはじめてきた。このままのペースだと試合終了まで持ちそうにない」
三杉と翼の発言によって、他の全日本メンバーも冷や水を浴びたように熱気が冷め、
この状況の解決法について考え始めた。
両者は全日本の中でも間違いなくトップに位置する屈指の実力者であり、
ゲーム展開を左右する貴重な人材である。その2人がいなくなる事になれば、
今後の試合が大いに劣勢となりかねない。
914 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 15:24:34 ID:???
山森「どうします?翼先輩と三杉さんをサイドに動かして休ませますか?」
早田「いっその事、2人はこれから守備に回った方がいいんじゃないか、もうこっちが点差で有利なんだしな」
あずみ「もし攻撃陣が足りなくなるなら、あたしが行くわ。ねじこみぐらいならあたしだって得点できるはず」
日向「(さて、どうする?こいつら2人をどうするか、そしてこの試合をどうするか……)」
A 「翼と山森、三杉と松山との位置を交換させる。早川は攻撃に回れ」
B 「翼と山森、三杉と松山との位置を交換させる。早川は今まで通り守備に専念しろ」
C 「お前たち2人はボランチの位置まで下がって、守備に専念しろ。早川は攻撃に回れ」
D 「お前たち2人はボランチの位置まで下がって、早川と共に守備に専念しろ」
E 「いや、このままでいい」
F その他、自由回答(要3票)
2票選ばれた選択肢で続行します。ID欄は空白にしてください。
915 :
森崎名無しさん
:2015/08/02(日) 15:35:00 ID:mcIayQ5k
A
916 :
森崎名無しさん
:2015/08/02(日) 15:51:22 ID:Q2wywVO+
A
917 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 18:54:28 ID:???
A 「翼と山森、三杉と松山との位置を交換させる。早川は攻撃に回れ」
---------------------------------------------------------------------------------------------
三杉「うん、そうなると中盤は手薄になるけど」
日向「それについてはこうだ。ワンツーでの中央突破が完全に阻まれた以上、今度はパスで来ると見た。
そうなったらお前達がサイドにいた方が、かえってパス後の対処がしやすくなる」
翼「そのまま中央突破を目指して来たら?」
日向「そのために俺達FWも下がり目を続けていく。早川には中央に位置して、守備にも対応できるようにする。
……正直なところ不安が残るのは確かだが、ここでバテさせるわけにはいかん」
(参考、全日本布陣変更図)
全日本ユース 3−7−0
−−−−−
−−−−−
−I−J− I日向 J葵
−FGH− F山森 Gあずみ H松山
D−−−E D翼 E三杉
A−B−C A若島津 B次藤 C早田
−−−−−
−−@−− @若林
918 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 18:58:07 ID:???
ソッカットトノシン「なあーにやってやがるこの間抜けども!」
きれぼしJAPANの方では、点を決められたキーパーが他のメンバーを責め、
それを受ける選手が面目ないといった表情で聞き入るといった珍事が起きていた。
ソッカットトノシン「見た事ないシュートが来たからって揃って棒立ちになりやがって!
こちとらボールが火に包まれてようが、ゴールバーを叩き割るようなシュートでも
飛び込まなきゃあかん身分だぞ!プロ意識ってもんがねえのか!?」
岬「確かに今のは不甲斐なかった」
無用にキーパーの口調が激しくなる前にキャプテンたる岬は詫びを入れ、再び相手が口を開く前に、試合の総括に入った。
岬「やはり僕の予想通り、敵は何らかの方法で補強したようだ。他の選手もパワーアップしている筈だ」
919 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 19:07:19 ID:???
ホホッモモ「んもー最悪ーっ、ひょっとして、あっちもバグマシーン使ってるの?
こっちは訓練の補助にしか使ってないのにーっ」
門門「とはいえ、そうだとしても一瞬で覚えた技を難なく使えたという事は……」
伯疲レイ「あいつら、なかなかやる」
岬「そうだ、彼らは強い。長年にわたっての訓練に加え、実戦経験や試合勘が豊富だ。
僕達が能力を上げていても、残りの差はそう簡単には埋まらない」
この弱音ともとれる岬の言葉を聞き、かえって気合いを入れなおした者達がいた。
王家ノノン「敵さんは強い、か。これで儂の同点・逆転ヘッドが一層光るというものよ」
よしと「こっちだってまだ全然動いてないから、ボールさえもらえれば何発でも撃ちますよ!」
バチスタ「もうちっと体力が回復しさえすれば即同点だ、逆転ぐらいでたれてんじゃねえよ」
フハハジーチャ「ちょっと弱くなったからって、俺がいれば撃つ前に止めてやるって心配するな」
岬「(よし、士気が復調しはじめた)」
再び立ち直ったチームの様子を見て岬は安堵し、密かに安心感さえ感じながら、彼らを眺めていた。
岬「(僕には彼らがいるんだ。安心のできる仲間が。全日本とは違う)」
920 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/02(日) 19:15:03 ID:???
…といったところで、本日の投稿はこれまでにします。
このスレでの本編の投稿も以上とし、これ以降は外伝を投稿する場といたします。
921 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 11:55:00 ID:???
これより当スレ39さん提案の「バグマシーンの失敗例!?」を投稿させていただきます。
内容
「今から2年前、若林財閥の支援でバグマシーンの試作品が作られた。
井沢が実験台に名乗り出たが、結果は大失敗に終わった。
外見は井沢、能力はポブルセン、嫉妬心は無いが暗い性格、体つきは微妙に女性化。
という変な分身が誕生してしまった。
困り果てた若林は、監視を兼ねてクラウスというFWとして入団させた。
そんな折、ハンブルガーはルブラン率いるシャンゼリゼと親善試合を行うことになった。
最悪なことに、若林とクラウス以外の主力は、怪我などで出場出来ないというのだ」
922 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 11:57:06 ID:???
1990年某月。
ハンブルガーSVユース部門は深刻な人材難に陥っていた。
メッツァ「うわあああああああっ!」
グオオオオオオオオン!
バギグアアアン!
メッツァはキャプつば名物の交通事故にあい、
ボプルセン「なんで跳ね飛ばした位でレッドカード出しやがるんだ、この…ド低脳があーッ!」
バギッ!ゴッ!グシャアッ!
ボプルセンは裁定を下した審判に暴行を加えたかどで、2か月間の出場停止処分が下された。
また、この時期はドイツサッカー連盟による若手選手集中強化策として、有望選手を外国に送り出す時期であった。
ハンブルグからはカルツがイングランドへ、カペロマンがメキシコへと旅立つ。
カルツ「それじゃ、ワシがいない間のハンブルグは頼むぜよ、ワカバヤシ」
カペロマン「帰ってきて驚くなよ、サイドワインダーだけじゃないってところを見せてやる」
こうしてハンブルガーSVは核となる選手が若林しかいないという、一時的とはいえ寒々しいチーム構成となったのであった。
923 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 11:58:34 ID:???
ちょうどその頃、若林財閥は秘密裏にあるプロジェクトを進行させていた。
一言でその計画を語るとすれば、最強の肉体に最強の科学装甲をまとう生体強化戦士を作り上げることである。
生物の限界を、コンピューター等に見られるバグ発生とその影響に関する諸現象を生物学的に援用する事により、
肉体的能力を飛躍的に高めようとする試みは若林財閥でも行われ、
かなりの時間と費用と人的資源を費やす事で達成しようとしていた。
そして遂に、1人の生体強化戦士の試作人を生み出すことに成功した。
彼を見た若林源三は顔面蒼白のまま「馬鹿野郎……」そう口走ったという。
若林「……これが、井沢か?」
研究の末に生み出された井沢らしきものに指差して、研究者達に問いただした。
財閥からアスリートの提供を依頼された若林は、自らの子分である井沢を誘い、
研究対象として彼ら技術者に預けていたのだ。
研究者達「ジャンボー!」「ハラショー!」「アイゴー!」「ナバットォー!」
国内外の研究所からかき集めた屈指の頭脳数百名を未知の課題に取り組ませ、不眠不休で完成させた労苦は
若林も訪問前に聞き知っていたため、彼らをなじるつもりは無かった。
ただ、今目の前にいる井沢は異質であった。
924 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:05:22 ID:???
見た目こそ殆ど変っていないものの、腰や胸回りをはじめとした体つきが丸みを帯びており、
色気さえ感じそうな艶めかしさを漂わせている。なによりも、
井沢?「すみません……俺なんかじゃいたって何にもなりませんよね、
いやそもそもこんな出来損ないなんか目に映るのもけがわらしいですよね……」
若林「待て待て別にこっちはお前を責めてる訳じゃない!……こっちの博士連に文句があるだけだ。
……おい、井沢をどうしてくれるんだ?随分と人間が違っているみたいだが」
目の前の井沢?は井沢とは異なり、ひどく暗く内向的な性格であったからだ。
研究員「その事について幾つかお話を。まず彼はあなたが呼び寄せました井沢守ではありません」
若林「井沢じゃない?」
研究員「はい、一言で申し上げますと、井沢守をベースとしてつくり上げた人造人間です」
若林「人造人間!?そんなものを作ったというのか!?」
研究員「はい。財閥の資産をことごとく投げ打つように投入して、ようやく目途がつきました」
若林「……そ、そうだ、こいつが井沢じゃないとすると、井沢は?」
研究員「その事につきましてもご心配無用です。既に十分謝礼を渡して帰国させました。
別に海に沈めたり記憶を消したりといった危害は一切加えていない事は、誓ってもよろしいです」
若林「そうか……」
井沢の無事を知り、取りあえず安心する。だが次に語った研究員の言葉により、再び若林は混乱に陥った。
925 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:08:27 ID:???
研究員「それでは若林様、しばらくの間ハンブルガーSVで彼を預かってもらいます」
若林「なっ!?こ、こいつをか!?」
井沢?「いいんですよ、俺なんかほっとけばすぐ消えるんですから……」
若林「だから違うって言ってるだろ!どうして俺がこの、えっと……」
研究員「クラウス・ブーアメスター、私どもは彼をこう名付けています」
若林「クラウスか、こいつの名前は……いやそうじゃない、ハンブルガーに預けるって……」
研究員「既にチームには許可を取っております」
若林「しかしこいつは……」
研究員「能力についても心配はいりません。若林様のチームメイトたる
クリストフ・ポブルセン様から、健康診断の名目でデータを収集いたしまして、
ポブルセン様をベースとした能力を植え付けさせております」
若林「しかしどこから来たか説明できない人間をそんなに長く置いたら……」
研究員「そちらも問題ありません。彼、クラウスはあと1週間程度で消滅します」
若林「なっ!?い、一週間!?」
矢継ぎ早に疑問を先まわる形で封じられた挙句、突然の消滅宣言。
人造人間制作の過程で癌でもできたかと思ったが、実際の話はそれ以上に救いの無いものであった。
926 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:11:43 ID:???
研究員「研究の現状を申し上げますと、バグ現象に関する研究は緒に就いたばかり、
分からない所や推測によるところも多々あります。
我々としましてもそうした事が無いよう吟味を重ねたのですが、残念ながら上手くいかず」
若林「上手くいかずだと!勝手に生み出しておいて何だそれは!」
研究員「1週間後には泡のように消えるようになっています。いまわの際に苦しみを感じる事は無いでしょう」
若林「そんな事を聞いてるんじゃない、クラウスはどうすればいいかって事だ!」
研究員「……申し訳ありません」
あまりと言えばあまりの言い草に若林も怒ったが、すぐにどうにもならない事と悟った。
彼ら世界有数の頭脳を持った片桐財閥の頭脳がこうであれば、
サッカー以外はただの人間である若林が出来る事などない。
その後、ハンブルガーの選手寮までの道を、若林はクラウスと共に歩いていた。
研究所で何と言って研究員達と別れたかは覚えていないし、思い出す気にもなれなかった。
横で歩いているクラウスも若林以上に暗い顔をしており、少しずつ頭が下に降りていっている。
そうした中で、クラウスが蚊の鳴くような声でつぶやいた。
クラウス「どうしよう……」
927 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:13:57 ID:???
呼気にため息を混じらせながらの一言に、一層若林はやるせなくなる。
いくら出会ったばかりとはいえ、超常現象的な消滅であるとは言え、
これからチームメイトになる仲間が一週間後に死ぬという事実に平然としていられる訳が無かった。
若林「……すまん、俺にはどうする事もできん」
人間は他人の不幸に対して無限の忍耐力を持っている。誰の名言か知らない言葉がフッと浮かび、
腹ただしげに返事をする。
クラウス「えっ、いや、若林さんならこういう事知ってると思って」
若林「お前は俺をどんな人間だと思っているんだ。俺は聖人でもなんでもない。無理なんだ」
どうしようもない事を問われて、苛ただしげに言葉を返す。
それに対し、諦めきれないのか、なおもクラウスは話し続けた。
クラウス「いや、もうハンブルガーSVに何年もいるのですから知っていると思いまして。
初対面の相手にどう接すればいいか」
若林「…は?」
928 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:16:32 ID:???
これからのチームメイトとのファーストアタックについて。
思いもしない内容の質問に若林は絶句する。聞き入っていると勘違いしたクラウスは
そのまま話し続ける。
クラウス「いや、人との付き合い方ってやっぱり初めが肝心だと思うんですよ。
下手すると『なんだこの根暗、ちょっとシメてやろーぜ』とか、
『なんでもハイハイと聞きそうだな、上手い事金ヅルにしてやるか』とか思われるかもしれませんし」
若林「い、いや……」
クラウス「もしかして若林さんもそう思ってました?
……そうですよね、こんな後ろ向きでマイナス思考が気にいられる訳……」
若林「待て待てそんな事思ってない!それより、お前気にしてないのか!?」
クラウス「え、何を……」
若林「何をって……お前1週間後に消えるんだぞ!死ぬんだぞ!!怖くないのか!?」
クラウス「あー……それなんですけど」
顔をわずかにねじったり、イソギンチャクのように手の指を動かしたりして、
クラウスは考え込んだ。口にするのが怖いといったような恐怖の感情は顔に浮かんでいない。
929 :
きれぼしサッカー
◆5qvYBJdbJQ
:2015/08/09(日) 12:21:07 ID:???
クラウス「なんかこう、想像できないって言うか、実感がわかないというか、
どうしてかあんまり恐怖心が湧いてこないんです。まだ死んだ事がないせいですからかね……」
場の空気を暗くしないようにと愛想笑いを浮かべるクラウスの言葉に、
今日何度目かの混乱を若林は味わった。
あの時のやり取りはクラウスも間近にいたのだから、聞き逃しはありえない。
海馬に何か細工をされたかとも考えたが、死ぬという事を覚えている以上その可能性はない。
あれこれ考えたが答えは出なかったので、若林は考えるのを止めた。
ウジウジと悩める間は幸福だ、本当に辛い事に遭うと悩む事もできなくなるのかもしれない。
思考を止めた後は取りあえず、クラウスの問いに答えるべく、返事をした。
若林「まあいい、お前の問いについてだが、簡単だ。相手は畑の芋だと思え。
余計な事を考えてオドオドしてても何にもならん」
クラウス「あ、は、はい、わかりました!ありがとうございます!」
ホッとした顔つきになって礼を言うクラウスの顔に、やはり死の不安は見られなかった。
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