キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】

583 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/17(日) 23:34:18 ID:???
岬はここまで言って、鈴仙の判断を待つ為に沈黙を保った。
永琳の真意は先日、鈴仙が『プロジェクト・カウンターハクレイ』計画を知った際にも明確に教えてくれなかった事。
知りたく無い筈が無い情報であるが――果たして、この岬の発言を信じる価値はあるのだろうか。

鈴仙「(私は必ずしも、ここで岬の発言を聞き入れる価値は無い。
師匠や姫様に問いただしたって、同じように真意を教えてくれる可能性は高い。
そしてそっちの方が、恐らくこの詐欺師の言葉よりも信用出来る筈。だけど――)」

『真実とは、様々な語り手から示される情報を基に、自らが構築していくもの――そうは思わないかい?』
鈴仙には岬のこの台詞が引っかかっていた。彼の指摘にも正しい面はあると思っていた。
確かに、鈴仙は『プロジェクト・カウンターハクレイ』の件について、当事者である永琳と輝夜の話しか聞いていないのだ。
このまま岬から逃げ出して、永琳と輝夜の話のみを信じるのは、真実から逃げ出す行為では無いのか。

鈴仙「(――だけど。それも含めて岬の罠なのかもしれない。私の疑念を加速させて、混乱させるための……)」

鈴仙は冷や汗を拭きながら周囲を見渡す。スタジアムの観客席は既にまばらだが人間も多く残っている。
幻想郷での決まりとして、妖怪は人里で人間を襲ってはいけないというものがある。
そのため、ここで実力差を利用して岬を脅迫する事はもっての外。
(モリヤスタジアムは厳密には人里では無いが、人間の割合が多く、人里のルールを準用する例が多い)
鈴仙はこの場で岬の話を聞くか、それとも逃げ去って永琳の話を聞くかの実質的な二択を強いられていた。

鈴仙「(……たぶん、どう考えてもどっちが正解という事は無い。これは単純に私の在り方の問題。
危険な道を歩んででも、自分の力で真実を掴み取ろうとするか、それとも、
勇気を持って師を信じ、その想いに応えようとするか。
どっちが間違っている訳でも無い。ここは純粋に、私の気持ちで答えるしかないわね……)」

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