キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/12(月) 23:24:34 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1440515816/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

永遠亭ルナティックスがついに迎えた、全幻想郷選抜大会決勝戦・博麗連合との大一番!
友人との距離に悩みつつも依然幻想郷一のプレーヤーたる博麗霊夢、
コンプレックスに自身の力で打ち克ち、夢と共に散る覚悟を決めた霧雨魔理沙、
そしてあらゆる逆境をも笑い飛ばし、自身こそが最強と信じて疑わぬ狂王・森崎有三…
彼らを中心に、技術でも精神面でも優れた博麗連合メンバーに対し、しかしルナティックスも負けておらず、
鈴仙や永琳やカグヤファンなどの力により優位に攻め切り、前半20分で3−0と圧倒的なリードを得た。

一方、そんな中でも新たな計画は着々と進んでいる。
霊夢を倒し、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』。
八雲紫が企む『リアル・幻想・セブン』計画に、それを利用した内部改革を意図する紫の式・八雲藍。
そして鈴仙の親友・妖夢をも利用し覇権を握るべく暗躍する、豊聡耳神子を中心とした『アナザーカンピオーネ』計画……。
鈴仙はいずれ、その何れかに与し、あるいは敵対しなくてはならないだろう。

果たして試合の行方は。鈴仙の選ぶ道は。そして幻想郷と外の世界の未来は。
もう昨日には戻れないにも拘わらず、彼女達は何の為に、何を夢見て戦うのだろうか。

585 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:16:59 ID:???
★妹紅→ブロック 47 ( スペード8 )( 5 + 2 )+(人数補正+4)=
 霞→ブロック 48 ( ハートK )( 3 + 2 )+(人数補正+4)=★

586 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:18:40 ID:???
★つかさ→ブロック 50 ( スペードK )( 4 + 5 )+(人数補正+4)+(ガッツ300未満ペナ-1)=
 慧音→ブロック 51 ( クラブ5 )( 5 + 3 )+(人数補正+4)=★

587 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:19:37 ID:???
★輝夜→たすけてみんな!! 63 ( ハート7 )( 5 + 1 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=★

588 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:19:56 ID:???
★輝夜→たすけてみんな!! 63 ( スペード9 )( 6 + 4 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=★

589 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:20:30 ID:???
★つかさ→ブロック 50 ( ハートA )( 2 + 4 )+(人数補正+4)+(ガッツ300未満ペナ-1)=
 慧音→ブロック 51 ( ハート7 )( 6 + 5 )+(人数補正+4)=★

やっぱ中山さんは強いな

590 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:23:41 ID:???
唯一スキルの通用しない中山さんがダイヤ出すとは
中山さん持ってるわー

591 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:25:12 ID:???
まさに流れも時代もすべてが味方したって感じだな

592 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:27:25 ID:???
とち狂ったような性能だけど勝った!

593 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:32:20 ID:???
紫「『半分』の成功なんてなかった!のも鈴仙って奴の仕業なんだ」

594 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 21:58:37 ID:???
ここは霊夢に、博麗連合に、そして旧秩序に対し徹底的に敗北しろという
何らかの意思がある。そう思えるような負けっぷりだ。


595 :森崎名無しさん:2015/11/08(日) 22:39:45 ID:???
敵エースの距離補正無視の超シュートを中山がブロック、アナカンスレでもあったなぁ

596 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:42:29 ID:QDEnGUqU
※結果には関係ありませんが、中山さんのブロック値は51でなく52でした。修正します。
 それと人数補正は7人なので+4では無く+3でしたので、こちらも合わせて修正します。
★霊夢→夢想天生 65 ( ハート8 )( 1 + 1 )(スキル・博麗の巫女により12扱い)=77★
★鈴仙→ブロック 46 ( クラブ9 )( 4 + 4 )+(人数補正+3)+(ガッツ200未満ペナ-2)=56
 てゐ→ブロック 44 ( ハート9 )( 4 + 2 )+(人数補正+3)=×※ブロック失敗!
≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた!
★霊夢→夢想天生 65 ( ハート8 )( 1 + 1 )(スキル・博麗の巫女は無効)=67★
 中山→ブロック 52 ( ダイヤ8 )( 5 + 2 )+(人数補正+3)+(ソウルブロック+8)=70★
≦−2→ルナティックスボールに。そして試合終了。

霊夢「……身体が、軽い」

霊夢はこの時、全ての思考を放棄していた。そうなれば楽になれると考えて。
そして事実、友人の喪失やら巫女の責務やらチームの皆の事やら、
仕事をする上で余計な事ばかり考えていたさっきと違って、考えないでいると自分は自在に動ける事が分かった。

霊夢「私とした事が、ホントにバカだったみたいね。……最初から、こうしてれば良かったのに」

               バッギュシュワァアアアアアアアアアアッ!!!
            ギュィインギュィインギュィインギュィインギュィイン!!!

溜息を吐きながら、しかし霊夢はごく自然な体勢でボールを蹴り出すと、
そのボールは唸るような轟音を上げながら上空へと舞い、
そこから急激に落下しつつ螺旋状の軌道を描き、ルナティックスのゴールへと襲い掛かる。

アリス「し、信じられない……! 何、このシュートは……!?」

針妙丸「まるで……空を飛ぶ鳥みたいだ、あれ! 重力にも、何者にもとらわれてないよ!」

パスカル「――これはシュートじゃない。彼女が呼んだ、極上の嵐〈サイクロン〉だ……!」

597 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:43:42 ID:QDEnGUqU

*****


ギュウウウウウウウン……!

藍「何だこのシュートは……! 化け物染みた威力もそうだが、この実体の無さは……恐ろしい!」

霊夢が起こした大旋風は、スタジアムの上空数百メートルにまで届いていた。
上空で紫と共に試合を観戦していた藍は、自身の足元近くにまで舞い上がったボールを見て、改めて驚嘆する。
紫はその様子を見て、満足気に頷き……彼女が成し遂げた、『半分』の成功について言及し始めた。

紫「――霊夢の才能は、これまでの博麗の巫女の中でも最高クラスだった。
だけどその一方で、あの子は博麗の巫女として、やや人間的過ぎるきらいがあったのよね。
あれじゃあ見ず知らずなルール違反の易者を殺す程度ならともかく。
自分の友人とかが相手だと、ルール違反をしても、巫女としての仕事を全うできない可能性があったもの」

藍「紫様、まさか。 貴女が達せられようとしていた、もう半分の計画と言うのは……!」

紫「ええそうよ、藍。私は貴女が言うように中山政男を押さえ、幻想郷の秩序を守ろうと奔走していた。
その結果は殆ど失敗に終わったけれど。でも、もう一つの計画は無事に成功――いや、予想以上の成果が出たみたい」

藍「貴女はそれすら見越して、博麗連合に森崎有三を置いたのですね……!
霧雨魔理沙共々、危険性の高い彼を捨て駒に堕すだけではなく。
森崎有三によって霧雨魔理沙の破滅を促し、その絶望によって、博麗霊夢に巫女の本分を思い出させる為に……!」

紫「さてね。全ては偶然のフリをした必然よ。――それより藍。このシュートを御覧なさい?
あれが博麗の巫女の本来の力よ。あれさえあれば、ここから巻き返す事も。
全てを無かった事に出来るのも、意外と容易い事だと思わないかしら?」

598 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:45:03 ID:???
そうおどけてみせる紫だったが、藍は思う。
もしもこれら一連の計画が完全に紫の掌の上だと言うならば――この方は、衰弱してもなお、恐るべき智恵を持っている。
霊夢と深く親しくなりすぎた人間、中山以上に幻想郷の秩序を乱し得る人間を排除すると同時に、
その排除をきっかけに、霊夢を巫女としてより純化した存在へと昇華させる。
それこそが紫の目的の半分にあるとすれば――確かに、彼女の目論見は成功だ。

紫「今の『夢想天生』は、どうもあの子の思いつきで今作ったシュートみたいだけど。
あのシュートはまだまだ発展性がありそうね。前転でボールを蹴ったり、オーバーヘッドの体勢で蹴ったり……。
後、霊夢程の才能の持ち主だったら。地面にバウンドさせた後、不規則な軌道を描かせたりも出来そうかしら?」

藍「……………」

しかし同時に藍は、紫がにべも無く残酷な策を打った事に対し、少なからず落胆していた。
昔の主ならば、口調こそ残酷であっても、その実際には確かな遊び心があった筈だ。
これでは、まるで――

藍「(――まるで、今の貴女は外の世界の住人のようだ)」

藍は内心でそう主に対し毒づく。
目的の達成を急ぐばかりに無駄を省き効率を愛し、不要なものを躊躇なく切り捨てる。
外界と幻想郷との境界は既に希薄である事を、幻想郷の賢者は皮肉にも如実に示していた。
そして、この異変の元凶は容赦なく、紫が抱く最後の幻想すらも否定しに向かっていた。

599 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:46:24 ID:???
*****

ギュンギュンギュンッ……!

中山「成程。――このシュートからは、何の雑念や欲も感じない。
ただ単に、シュートを撃つ必要があるから撃った。それ以上でもそれ以下でも無いシュートだ。
そしてそれ故に、俺は君に問いたい」

霊夢「――黙りなさい。お前に話す事など何も無いわ」

空から大きな竜巻が降って来る。しかもその風には触れる事ができない。
そこにありこそすれ、その風はこの世の何からも浮いている。
あり得ない程に真っ白で真っ新なシュート。それはあまりにも美しすぎた。
――中山は霊夢と対峙しながらそう考えていた。

中山「君は全ての思考を停止して、完全なる自然――才能からこのシュートを撃ち放った。
それは充分に称賛されるべき事だし、現に先にブロックに向かった鈴仙さんとてゐさんは、
二人ともボールに触れてすらいない。……なんせ、このボールはどうしようも触れないのだから」

霊夢「何が言いたいの」

中山「――一つだけ、君に教えてあげたい事がある」

バァァァァッ……!

霊夢の機械的な問いかけに対し、中山は大きな跳躍を交えて大声で答えた。


中山「――サッカーは才能だけじゃない。……努力が必要だ!」

600 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:47:52 ID:???
――― バ ン ! ……ガシッ、ポロン。

その宣言の後、中山が突きだした足がボールの軌道を正確に捉えた。
それは一度、実体無く中山をすり抜けるかと思われたが、
中山はすり抜けた先にもう片足を用意する事で防いだ。
そして、中山の強い信念に呼応するかのようにボールは次第に勢いを弱め……地面へと落ちた。

霊夢「…………!」

この時、一度は感情を失ったように見えた霊夢の目が僅かに開いた。
当然決まるべきシュートが何故か決まらなかった事に対しての疑問に見えたため、
中山は地上に着地してから、その原理を簡単に説明する。

中山「……螺旋型のシュートは確かに経験が無い。
しかしツインシュートのように、不規則なブレを示すシュートは数億回程度見て来た。
後はその中で、今回のシュートに近いパターンを抽出して合成し。
最後は、溢れる信念の力でボールを『この世界』まで引き出すだけだよ」

霊夢「溢れる、信念の力……?」

――霊夢は問い返す。
思考を停止した今の彼女にとって、中山の発言は理解不能なものとして映った。
しかし、この単語はどこかで聞いた事――いや、感じた事がある筈だった。
それも、ごく最近。自分のごく近くの場所で。そう、それは――。

……ピィイイッ!

――霊夢にとって不幸だったのは、この時、再び動きかけた思考が、
けたけましい審判の笛の音で中断させられた事だった。
審判はセンターサークル――霊夢がシュートを撃ったすぐ傍で、まず一度大きく笛を吹き。

601 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:49:24 ID:???
――ピィイッ、ピィイッ。
……ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!!

そこから力強く短く2回。最後に、高らかに1回だけ、長く笛を鳴らし続ける。

中山「……終わった、か」

鈴仙「終わっ、た……?」

それは、鈴仙達永遠亭ルナティックスがこれまで願い続けて来た勝利の福音。
霊夢達博麗連合が聴きたく無かった破滅の喇叭。大会終了のホイッスル。
そう、勝負はこれで――完全に決したのだ。
静まり返るスタジアムの中、実況の男性は満を持してこう宣言する。

実況「試合、終了……! 試合は、4−2で、永遠亭ルナティックスの勝ち!!
長く続いた全幻想郷選抜大会! その優勝チームは、永遠亭ルナティックスに決定しました〜〜〜!!」

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

瞬間、観客席は爆発した。いや、フィールド上も同時に爆発していた。
博麗連合のメンバーの悲鳴と、永遠亭ルナティックスの歓声によって。

鈴仙「――やった。やったよ。私でも……私達でもやれたんだ……!」

最後の大きな壁であった霊夢を乗り越えて、鈴仙は自分が山の頂上へと上り詰めたのを感じた。
いや、正確には自分「達」だ。自分一人では、間違い無くここまで来れなかった。
魔理沙の、森崎の存在の大きさを実感し、そこに至らず思い悩む自分はまだ残っている。
しかし、自分達が上り詰めたこの山の高さは、そしてそこから見える光景の美しさは変わらない。

602 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:50:53 ID:???
鈴仙「私達は……勝ったんだ……! 博麗連合を下して。幻想郷で一番のチームになれたんだ……!」

グッ……。

鈴仙は自然と零れる涙を止めもせず、ただ余韻を噛み締めるかのように右腕を握りしめ、天へとかざした。
黄昏の光が鈴仙の手を。フィールドを。スタジアム全体を金色に染める。秋の風が鈴仙の頬を撫でる。
観客の混沌とした声の嵐が、やがて大きな歓声へと収束していく。
何もかもを捨て置いて。鈴仙は今、この瞬間がどうしようも無く心地よかった。



――幻想郷第百××季、神無月の三。
永遠亭ルナティックス、全幻想郷選抜大会優勝。




永遠亭ルナティックス 4 − 2 博麗連合2015  試合終了!

603 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:58:31 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
明日はベストイレブン発表とかMVP決定とかを、一部判定を交えつつやっていきたいと思います。
>>589-590
霊夢がピンゾロ出した時はもしやと思いましたが、中山さんがピンポイントで活躍してくれました。
>>591
文句の無い勝利だったと思います。おめでとうございます。
>>592
シュート力+14、1/4で敵ブロック無効、距離補正無効、ガッツ450消費の超技でしたね。
本スレのサイクロン以上の性能です。
まあガッツ消費250で運が良ければGK相手にシュート力実質+15出せる鈴仙も実は大概だったりしますがw
>>593
ま、まあ一応霊夢の才能は解放されたから…(震え声)
>>594
幻想郷はこれからどうなるのでしょうね(無責任)
>>595
あの試合は本当に熱い試合でしたね…。
ファンタジスタはあまり知らないのですが、マルコ・クオーレの凄さだけはありありと伝わりました。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

604 :森崎名無しさん:2015/11/09(月) 00:59:38 ID:???
乙でした
心を消した霊夢に対し中山さんがソウルで勝つ展開はかなり粋でしたね

605 :森崎名無しさん:2015/11/09(月) 14:46:17 ID:???
ベストイレブンときたらミサキーヌ

606 :森崎名無しさん:2015/11/09(月) 19:59:17 ID:???
乙なのです! 勝った、第二章完!

なのはいいけど、博麗の癒し枠だった霊夢さんもなにやら不穏で怖いのう……
紫も土壇場で以前の紫しゃまに戻ったと思ったら、結局狂ったままだったという

607 :森崎名無しさん:2015/11/09(月) 20:41:54 ID:???
岬くんがベストイレブンになれたらボーナスとして矢車の弟にしてあげて

608 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/10(火) 00:40:45 ID:???
すみません、今日まだ帰れないので明日更新します(泣)

609 :森崎名無しさん:2015/11/10(火) 08:29:34 ID:???
あまりのショックに紫が白髪になって記憶からこの事が抹消されてよぼよぼになってそう

610 :森崎名無しさん:2015/11/10(火) 23:45:16 ID:???
紫「スレ主さんがなかなか帰れなかったのも鈴仙って奴の仕業なんだ」
パスカル「それも私だ」

611 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/11(水) 01:42:08 ID:???
こんばんは、今日は早く帰ってこれましたので、ちょっとだけ更新再開します。
>>604さん、>>606さん。乙ありがとうございました。
>>609
最近は紫より先に私の頭が白髪になってよぼよぼになりそうですw
それでも日々の更新同様楽しいからなんとか続けられてますが。
>>610
パスカルはわりかし要領よく仕事終わらせてそうなイメージですね。

612 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/11(水) 01:43:12 ID:???

――永遠亭ルナティックスが優勝した。
その単純だが偉大な事実に、鈴仙の仲間達も喜びや感動や達成感。
それだけでは語れない様々な想いを噛み締めていた。

佳歩「凄いです、鈴仙さま! 私達、勝った! 勝っちゃいました!! し、信じられなくて涙がでそうでずっ!」

てゐ「出そうじゃなくて、涙が出てるってのに。……ま、これには私も驚きだわ。またこれで長生きできそ」

ツートップとして鈴仙の相棒を自称し続けて来た佳歩は、
今回の大舞台で鈴仙の隣に立ち戦い、勝利を遂げた事に感極まって泣き出して。
それをやれやれと窘めるてゐもまた、その言葉とは異なり興奮を隠せないでいる。

パスカル「凄い歓声だ。やっぱり、大会で優勝するってのはこれ以上に無い何かがあるな。
……と。こうした時でも冷静で居たい俺だが――正直、我慢できないな。叫ぶか」

中山「おう、叫べ叫べ!(――そういや、大会で優勝したのは小学生の時以来か。
あの時は森崎が隣に居たが、今あいつは敵陣に居て。そして――何を考えているのだろうか。
……なんて、そんな事を考えている時点で、アイツへの良い侮辱になるかな)」

パスカルは努めて冷静に振る舞おうとするも、年相応の少年に戻り、最後の方は兎に角喜びの雄叫びを挙げるのみで。
中山はそんなパスカルを見て笑いながら、一方で自分とは向こう側のフィールドで蹲る親友に想いを馳せている。

妹紅「凄いよ、慧音。こんなに人が居て、こんなに人が叫んで。皆も頭がおかしくなっちゃって。
……これが、生きてるって事なのかしら」

慧音「――そうだよ。妹紅。そして私もお前も生きているんだ。こんな時位は、堅い事は抜きにして喜ぼう」

妹紅は観客の、チームメイトの感情の高ぶりを感じて引いた視線を投げかけるも。
慧音はそんな妹紅の肩に手を当て、悪戯っぽくそう提案をして。

613 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/11(水) 01:45:13 ID:???
霞「ハッキリ言って、勝率は30%位かと思っていました。それをこんな大差で勝てるなんて。
やっぱり現実は、計算式では分からない事だらけですね」

つかさ「やったーーー! やったーーーーー!! ……べ、別に。今くらいは、はしゃいでも構わないですよね?」

霞は謙虚に自身の好きな統計や確率分析では表せられない運命の大きさに感嘆し。
つかさはもっと分かり易く、やや恥じらいつつも子どもらしく喜びを全身で表現している。

輝夜「この私に掛かれば、ファイナルスパークも案外大したこと無かったわね!
――えっ、ポスト? ブルノさん? 何の事かしら。外人? 歌?」

永琳「(……まさか、ここまでの結果になるとは。しかしこうなると八雲紫は恐らく、私の想定よりも早く……)」

輝夜は観客席のカグヤファンに向かって親指を下げつつ、自身の功績を高らかに主張している中。
並んで歩く永琳は優勝という事実に心を一切動かさないばかりか、俯いて何やら考え事をしている。

ウサギD「つかさちゃん。いいなぁ、私も出たかったなぁ……」

ウサギC「耳のピコピコ力67のわたしはえんちょうせんまでおんぞんかぁ。かんとくもだししぶるなぁ」

ウサギK「Cちゃん。もう試合は終わってるよ……?」

結局最後までベンチを温める事となった永遠亭の名も無きウサギ達は、
大会優勝という事実を喜ぶよりは、自分もあのフィールドに立ちたいという羨望の方が大きい様子だった。
(一部状況を良く分かってない者も居た)

614 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/11(水) 01:48:24 ID:wqoFms/I
鈴仙「…………!」

――そして、試合終了から暫く。
まずは身体全体で勝利の喜びを味わっていた鈴仙は……我に返って周囲を見渡し、
溢れる色々な感情よりも兎に角、優勝の興奮のみが依然溢れる中――こう口を開いた。

A:「皆…有難う。ここまで来れたのは皆の力のお陰よ。感謝してるわ!」とりあえず殊勝に礼を言った!
B:「皆で中山さんを胴上げよ! そーれ、わっしょいわっしょい!」とりあえず中山を胴上げした!
C:「ねぇねぇ、たまにはここで私を胴上げしたりとか……どうですかね」とりあえず自分を胴上げするようお願いした!
D:「よーし、応援しに来てくれたサポーター達に、皆でお礼でもしましょうか!」とりあえずサポーターにお礼を言った!
E:「幻想郷サッカーの伝統、凌辱完了よ!!とりあえず凌辱完了宣言した!
F:その他 自由選択枠 姫様や師匠やパスカルを胴上げしたい場合はこちらで。


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

―――――
…と、いったところで今日の更新はここまでです。明日こそベストイレブン発表になる…と思います(汗)
皆さま、本日もお疲れ様でした。

615 :森崎名無しさん:2015/11/11(水) 01:51:07 ID:gDp10Kmg


616 :森崎名無しさん:2015/11/11(水) 01:52:23 ID:/vKebZDA
D
乙なのです

617 :森崎名無しさん:2015/11/11(水) 02:02:45 ID:uGbE4JDE
D

618 :森崎名無しさん:2015/11/11(水) 10:53:25 ID:???
サポーター=カグヤファン

619 :森崎名無しさん:2015/11/11(水) 17:51:34 ID:???
F:姫様をカグヤファンが胴上げ
あっ、間違えて岩盤に投げちゃった

620 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:07:48 ID:F2bRHtZM
こんばんは、更新再開します。
>>616
乙ありがとうございます!
>>618
一見模範的な選択に見せかけ、ならず者共との癒着を明らかにしてしまう罠選択肢でしたね(うそ)
>>619
姫様なので月まで投げ飛ばされても平気です。

621 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:08:51 ID:F2bRHtZM
D:「よーし、応援しに来てくれたサポーター達に、皆でお礼でもしましょうか!」とりあえずサポーターにお礼を言った!

鈴仙「よーし、応援しに来てくれたサポーター達に、皆でお礼でもしましょうか!」

パスカル「お礼だって! やめてくれよ、こんなに叫びたくて堪らない時に!」

中山「だったら叫んで礼を言えばいいだけだろう。パスカル、普段の冷静なお前らしくも無いぞ?」

てゐ「ま、ここで『ルナティックスは私が育てたァ! てめーら私を胴上げしなさい!』……とか言って来てもビックリだけどね。
このヘンに謙虚というか卑屈というか。そんなトコが、鈴仙らしいっちゃらしいじゃないの」

鈴仙「ちょっとてゐ。それって褒めてるの、それともけなしてるの?」

佳歩「褒めてるんですよ。てゐ様って素直じゃないですから」

鈴仙「あはは……それ、言えてるかも」

鈴仙は照れくさそうにしているてゐや周囲の仲間達を筆頭に、チームメンバー全員をフィールド外の観客席側に整列させて。

鈴仙「サポーターの皆さん、これまで応援してくれてありがとーございましたー!」

ルナティックスメンバー「「「「「「「「「「「「「ありがとーございましたー!!」」」」」」」」」」」」

――パチパチパチパチ……!

叫ぶ程では無いが、それでもお腹いっぱいに力を込めて元気にそう挨拶をした。
特にそう申し合わせた訳では無いが、残りのメンバーもそれに続いてペコリと礼をすると、
観客席から溢れんばかりの拍手が贈られる。

622 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:10:01 ID:F2bRHtZM
鈴仙「(……今日の勝利は、私一人とか、誰か一人とか。そんな勝利じゃなかったと思うし……これが一番よね)」

鈴仙はその拍手を受け、改めて幸せな気持ちが膨らむ。これで良いと思った。
自分はまだ弱い。それはこれまでの試合は勿論、その集大成であった博麗連合との試合でも感じた。
けれど、今この勝利が味わえているのは、自分が弱かったからだとも考えていた。
弱かったからこそ、誰かの力を借りて、信じて。そして自分の持てる全ての力を出せて。
――その結果、勝利を掴めたという事実を、鈴仙は知っていた。


*****

針妙丸「れーむ、お疲れっ! 負けちゃったけど楽しかったよ?」

アリス「――魔理沙は今、医務室で眠っているわ。死んだようにね」

霊夢「……そう」

――そして鈴仙が喜びを噛み締める一方、博麗連合はいよいよ絶望的なムードが漂っていた。
敗北そのものへの絶望では無い。敗北を機に、彼女達は一気に大きく変わりつつあった。
その変化が昨日までの暢気な平穏さを愛す者達にとっては、絶望的なものだったからだ。

森崎「ふん。負けたか。まぁ良いさ、次に勝てば良いだけだ……――ッ!?」

タッ、……グラリッ! ……バタンッ!

天子「ちょ、ちょっとー! 何いきなりぶっ倒れてる訳!?」

小町「……いんや。これは――魔理沙に続き、急患第二号かもしれんな」

萃香「それじゃ、私が医務室まで運ぼうかい?」

623 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:11:20 ID:???
………グッ。ムクリ。

森崎「……おめーら。本当に大袈裟だな、妖怪の癖してよ。ちょっと眩暈がしただけだってば。
それより、席に戻ろうぜ。俺様の最優秀GK受賞の瞬間が見れなくなっちまう」

ユラリ……コツ、コツ、コツ……。

衣玖「――およよ。行っちゃいました」

天子「全く、人間ってのは一々ぶっ倒れないと気がすまないのかしらね?」

中里「(……いや。森崎は。あやつはそんな眩暈なぞする貧弱な奴ではゴザらん。
恐らくは今も――耐えているのでゴザろう。自分がけが人では無く選手として、1秒でも長く存在したいが為に)」

その絶望の中心は森崎だった。
不退転の精神を持ち、どんな時も決してその不敵な表情を崩さなかった彼が試合後の今、
幾人かのチームメイトに心配される程に衰弱している事は、
霊夢が心を捨て、魔理沙が足を失った状態の博麗連合に、更なる絶望を与えるには充分だった。

コツ、コツ……グラリ……バタン。

森崎「(あれ……? おかしいな。身体に力が入らん。試合中の痛みはもうとっくに消えたのに)」

誰もが否定したがり、また本人はもっとも頑なに否定するだろうが。
――森崎の全身は、今大会における無数の全力プレーの負荷に耐え切れず、壊れつつある。
試合に敗北したとはいえ、霊夢と並び立つという夢を叶えた魔理沙とは違い。
志半ばでの破滅が運命付けられた森崎の方が、今現在、より大きな絶望を秘めているのは皮肉だった。

森崎「(――ま、この後寝れば治るか。……治る、よな? 念を入れて、前夜には病院にも行った訳だし)」

――だけど。次に貴方がサッカーをした場合。貴方の腰は再びその強烈な衝撃によって、間違い無く歪むでしょう。
そう確かに宣告され、自身もまた受け止めていた事実すら嘲笑いながら、亡国の狂王は観客席に着いた。

624 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:13:21 ID:???

*****

実況「さあ〜! それでは試合も終了しましたので閉会式!
……の前に、今大会における得点王・アシスト王に加えて、ベストイレブンなどの発表に参りたいと思います!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!

――そして、そんな森崎の絶望だとか鈴仙の成長だとか。
そんな茶番はどうでも良いと言わんばかりに明るい実況の声で、観客は再び湧き――各賞の発表が始まった。

実況「まずは大会得点王ランキング、アシスト王ランキングから見て行きましょう!
大会得点王の栄誉に輝いたのは……鈴仙・優曇華院・イナバ選手です!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!

鈴仙「……って、言われてもねぇ。何だか実感が湧かないわ」

慧音「おいおい。一人で吸血鬼嬢をも上回る、15ゴールも挙げておいてその態度か?
私が何度も、君と敵のチームで無くて良かったという、臆病な心を抱いたと思っているんだ」

輝夜「ま、私が敵だったらその記録も敵わなかったでしょうけどね。
だからイナバは私に感謝して ドリンクバーコーヒー北京ダック でも買って来てね! すぐで良いわよ!!」

妹紅「(なんでコイツが偉そうなんだ……。――でも輝夜のセーブ力を考えると、全くの大ボラとも言えないのがムカつく)」

625 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:14:42 ID:???
実況「――そしてアシスト王は、博麗連合の博麗霊夢選手。2位のパチュリー選手よりも1アシスト多い合計7アシストを挙げ!
敗北してもなお、スーパーシューティングプレイヤーとしての威厳を見せました!!」

霊夢「……どうでも良いわ、もう」

森崎「(俺は……ケッ、たったの4ゴール2アシストか。もうちょっと上手く行けば、後2つずつは稼げたのにな)」

実況「なお、得点ランキング及びアシストランキングの詳細は以下の通りとなっております!」

大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
15ゴール 鈴仙
13ゴール レミリア
10ゴール 魔理沙
9ゴール  フランドール、射命丸
7ゴール  勇儀
6ゴール  来生、屠自古、霊夢
5ゴール  星、諏訪子
4ゴール  森崎、神子、反町
3ゴール  早苗、謎の向日葵仮面
2ゴール  神奈子、ピエール、メルラン、天子、赤蛮奇、空、佳歩、岬、永琳
1ゴール  妹紅、咲夜、美鈴、サニー、リリーB、ぬえ、響子、萃香
       影狼、藍、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、パスカル

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
7アシスト 霊夢
6アシスト パチュリー
5アシスト 小町
4アシスト てゐ、神子
3アシスト 早苗、ピエール、小悪魔、マミゾウ
2アシスト 森崎、反町、はたて、岬、空、お燐、霞、レミリア、アリス
1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、諏訪子、佳歩、パスカル
       衣玖、針妙丸、リリーW、ルナサ、ぬえ、永琳、妹紅

626 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:17:00 ID:F2bRHtZM

実況「――さあ! 得点王とアシスト王の発表を終えた次は、いよいよお待ちかねのベストイレブンの発表です!!
4−4−2のオーソドックスなポジションに、大会運営委員会が選定した11名の選手を当てはめております。
さて、まずはFWの発表ですが……左のFWは言うまでも無く、鈴仙・優曇華院・イナバ選手です!!」

鈴仙「――ま。得点王だし、優勝チームだったし当たり前よね」

てゐ「……調子に乗ってるうどんちゃんうぜぇ」

鈴仙「じゃ、じゃあどーすれば良いのよ! さっきは卑屈とか言ってたクセに!」

佳歩「まあまあ、お二人とも! ケンカしちゃ駄目です!」

つかさ「それに、もう一人のFWが誰になるかは……気になるものね、佳歩ちゃん?」

佳歩「い、いやぁ……。でも、私は無理だよ。全然ゴール挙げれて無いし……」

佳歩がこの時、自分がベストイレブンで鈴仙の隣に立てれば素敵だなぁ、という妄想を組み立てていたのは言うまでも無い。
永遠亭ルナティックス樹立の時からの2トップで、途中にはパスカルや妹紅の登場があったものの、
努力を重ねて、不動のセカンドストライカーの位置を確立した佳歩――とはいえ、幻想郷は広い。

佳歩「(まぁ。レミリアさんとか魔理沙さんとか。そうでなくても鬼とか天狗とかが鉄板だもんね……)」

佳歩は自分の妄想が妄想である事位は知っている。
だから正直に言って、つかさに言われる程ベストイレブンFWの発表には興味が無かった。
……が、少しだけ気になるのも。何かミラクルを期待しているのも事実だった。

627 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/12(木) 01:18:42 ID:F2bRHtZM
実況「――そして……鈴仙選手の隣に立つ。もう一人のFWを発表します! その人物は……!?」


先着1名様で、

★ベストイレブン・FW→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER・ダイヤ絵札→なんと、佳歩がベストイレブンに!
ダイヤ数字・ハート・スペード絵札→レミリアが順当にベストイレブンに。
スペード数字・クラブ7以上→魔理沙が健闘を称えられベストイレブンに。
クラブ2〜6→勇儀がパワフルさを認められベストイレブンに。
クラブA→射命丸って案外大したことあるのでベストイレブンに。



―――
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。

628 :森崎名無しさん:2015/11/12(木) 01:19:28 ID:???
★ベストイレブン・FW→ スペード5
クラブAがまるで岬枠w

629 :森崎名無しさん:2015/11/12(木) 17:27:33 ID:???
敵前逃亡なんてかました聖徳は当然対象外かね

630 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/13(金) 00:25:24 ID:J61UfxnU
>>628
クラブAでもバッドイベントという訳では無いのですが、こうなりましたw
>>629
4位チームにしては頻度が落ちますが、一応判定の中には神子と岬が入ってます。
その場合、ストーリー的な理由づけも簡単ですがする予定です。

631 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/13(金) 00:27:08 ID:J61UfxnU
★ベストイレブン・FW→ スペード5 ★
スペード数字・クラブ7以上→魔理沙が健闘を称えられベストイレブンに。

実況「――もう一人のFWは……博麗連合の霧雨魔理沙選手です!
得点数など実績においては確かに彼女はレミリア選手に劣りましたが、
しかし、彼女は我々に素晴らしいシュートと健闘を見せてくれました!
現在は医務室で絶対安静との事ですが、彼女が再び笑ってフィールドの上に立つのを期待しましょう!」

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!

佳歩「(やっぱりダメだった……)」

霊夢「(……あいつらは。あの人達は何が嬉しいのかな。魔理沙はもう、この場には居ないのにさ)」

パスカル「――しかし、何だか実況の扱いが軽くは無いか。
マリサがベストイレブンなのは異議が無いとしても。人の脚が一本失われたと言うのに」

慧音「……この辺りは、肉体よりも精神の在り方を重要視する、妖怪特有の思想かもな。
無論その他にも、あのシュートの時はあまりの威力に場が混乱していたから、というのもあるだろうが」

レミリア「――フン。何がベストイレブンだ。こんな茶番に付き合ってられる程、私は暇じゃないのに」

パチュリー「……分かり易くむくれてるわね、レミィ」

レミリア「ほざきなさい、パチェ。どうせあんたは自分がベストイレブンに選ばれて当然だと思ってるんでしょうけど。
そうやっていい気になってると、痛い目に遭うわよ」

パチュリー「随分と説得力のある説得だけど。――と。次はMFの発表ね。どうなることやら。
(ま。どうせ賢者たる私は、ベストイレブンなどという矮小な枠に収まらない存在だからねぇ……)」

632 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/13(金) 00:28:38 ID:J61UfxnU
実況「――さあ! そして次は間髪入れずにMF部門の発表です!
今大会は超大型のMFが幾人も押しめきひしめき合い、4人を選定するのは一番困難でした!
誰がなってもおかしくない! 議論が大変紛糾したベストイレブン。MFの4名は……!?」


先着1名様で、

★ベストイレブン・MF→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→中山、パスカル、森崎、レミリアがベストイレブン!? 本職MFが一人も居ない!?
ダイヤ→中山、てゐ、パチュリー、パスカルがベストイレブン!
ハート→霊夢、てゐ、パチュリー、矢車がベストイレブン!
スペード→霊夢、中山、永琳、早苗がベストイレブン!
クラブ→霊夢、永琳、パチュリー、神子がベストイレブン!
クラブA→パチュリー、岬、射命丸、アリスがベストイレブンに!? (アリス以外)どこかで見た組み合わせだ!?



―――
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。

633 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 00:29:15 ID:???
★ベストイレブン・MF→ ダイヤ2

634 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 00:30:49 ID:???
永琳が外れた?兄貴も外れたぁ…乙

635 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 00:34:18 ID:???
紫(目の光なし)「霊夢が外れたのも鈴仙って奴の仕業なんだ」

やっぱり鈴仙中山パスカルは入らないと

636 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 01:02:48 ID:???
クラブAは人気投票でブルノに負けた負け犬組だな!

637 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 01:12:29 ID:???
それいったら全員負け犬じゃないですかー!
GKのJOKERはカグヤファン、クラブAはブルノさんですねわかります

638 :森崎名無しさん:2015/11/13(金) 18:45:42 ID:???
神子が選ばれる理由、クラブ人選の組み合わせでなんとなくわかった気がする。強引だけど。
ミサキーヌはお約束なので最初からわかってたw。

639 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/14(土) 01:22:20 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>634
乙ありがとうございます。能力的には断然永琳ですが、今回は落選しちゃいましたね。
矢車さんは地味な活躍が受けたのでしょうか。
>>635
奇しくもメインキャラ?3人衆が揃いましたね。
>>636-637
カグヤファンにはブルノさんも含まれちゃってるのが痛いですね。
>>638
岬君も姫様からゴール奪ってたりと、ベストイレブンに相応しい活躍を挙げてますよ。

640 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/14(土) 01:23:24 ID:W6pYZ9f+
★ベストイレブン・MF→ ダイヤ2 ★
ダイヤ→中山、てゐ、パチュリー、パスカルがベストイレブン!

実況「MFは――トップ下の位置には紅魔スカーレットムーンズのパチュリー・ノーレッジ選手!
大会3位のスカーレットムーンズの頭脳として様々な作戦を指揮し。
加えて、トップ下として霊夢選手に次ぐ6アシストを挙げた事が高く評価されましたようです!」

パチュリー「――ま、当然ね。むしろこの私の賢者の知識からして、ベストイレブンというのは……」

小悪魔「(パチュリー様、嬉しそうだなぁ……)」

実況「次に左右のサイドハーフとして、永遠亭ルナティックスの因幡てゐ選手と、
同じくアラン・パスカル選手がベストイレブンに選出されました!
てゐ選手は鈴仙選手の相棒として4アシストを挙げ、また随所で仕事師らしく手広く活躍した点が。
パスカル選手は本来FWですが、決勝トーナメントでは幾度もトップ下として出場し、
その上で聖徳ホウリューズ戦でのドリブルゴールを決めるなど華々しい活躍をした点が、
それぞれ選定理由となりました!」

てゐ「え、マジで? やだなぁ、私はヘンに悪目立ちしたくないのにさ」

パスカル「嬉しいが、俺がMFでの受賞かぁ。アルゼンチンユースとかじゃ、絶対あり得ないぞ……?」

実況「そして最後にボランチの位置に入りますのは……なんと!
こちらも永遠亭ルナティックスで、中山政男選手です!
中山選手は大会予選リーグは出場しておりませんでしたが、守矢みらくるず戦での劇的な登場、
そしてこの博麗連合戦で幾たびも霊夢選手を止めたという、これらの印象的な事実が、
選定委員の心を引いたのでしょう! 霊夢選手をも退け、ベストイレブン入りです!!」

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!

641 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/14(土) 01:24:24 ID:W6pYZ9f+

中山「(……俺は今大会、自分の都合でルナティックスを離れた身。
そして、復帰後も随所で活躍しているとまでは言えない。
それを、こうも評価されるのは……悪い気は当然しないが。まだまだ、自分自身がもどかしいな)」

紫「……フフ。残念ね、藍。霊夢が選ばれなかったわ?」

藍「は、はい……(――先程の霊夢のシュートを見て以来、紫様は更に変わったようだ。
以前のように嘆きはせず。しかしかと言って、力を完全に取り戻された訳にも見えない。
一体、何を考えていらっしゃるのですか。紫様……?)」

***

霞「さて。お次はDFの発表ですね。敵チームでは、博麗連合の伊吹萃香さんと比那名居天子さん。
聖徳ホウリューズの物部布都さん。それと守矢みらくるずの八坂神奈子さん辺りは、
優秀なDFとして雑誌等で取り上げられてましたが、他の方やルナティックスではどうでしょうか……?」

慧音「悔しいが、私にはきっと縁遠い話だろうな。
……強烈なクリアで何度もゴールを守って来た妹紅は当確だろうし。
予選だが地霊殿サブタレイニアンローゼス戦では、つかさは星熊勇儀の必殺シュートをブロックしている。
彼女にも選出のチャンスはあるかもしれない。だが、私は……」

つかさ「ですが慧音さん。貴女はいつも私達DFを取り仕切り、私達を励ましてくれましたわ。
……私、いつも大声出して勇気があるフリをしていたけれど。
内心では怖かった時が、沢山ありましたから。本当に助かっていました」

慧音「――フフ、つかさは大人だな。……ありがとう、その言葉だけでも嬉しいよ」

ウサギC「まあぶっちゃけ、えんぴつさいごまでつかう力67のわたしがとうかくだけどね」

ウサギK「Cちゃん、まだ何か言ってる……」

642 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/14(土) 01:25:47 ID:W6pYZ9f+

実況「……さあ、それでは今からDF部門のベストイレブン発表です!
幻想郷は慢性的なDF不足という事情もあるため、こちらはMFとは打って変わって、
予選リーグから決勝戦まで、幅広い選手がノミネートされる可能性があります!
まさしく魔境! そう表現してもおかしくない、DF部門のベストイレブンに選ばれた4名は〜〜〜……!?

先着1名様で、

★ベストイレブン・DF→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→妹紅、つかさ、慧音、霞がベストイレブン! 全員ルナティックスだ!?
ダイヤ→妹紅、幽々子、つかさ、レティがベストイレブン!
ハート→萃香、妹紅、幽々子、咲夜がベストイレブン!
スペード→萃香、天子、妹紅、神奈子がベストイレブン!
クラブ→萃香、天子、神奈子、布都がベストイレブン!
クラブA→萃香、にとり、偽レナート、若島津がベストイレブン! 乙!

643 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:26:25 ID:???
★ベストイレブン・DF→ クラブ2
スマッシュブラザーズにFF7のクラウドまさかの参戦ですね

644 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:26:34 ID:???
★ベストイレブン・DF→ JOKER

645 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:27:54 ID:???
JOKERもったいない力67ェ…

646 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:35:26 ID:???
両方もったいねぇ

647 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:36:58 ID:???
GKは姫様と森崎の一騎打ち、別にカグヤファンが受賞してもいいけどw

648 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/14(土) 01:40:12 ID:W6pYZ9f+
あとちょっとでカオスなDF(?)達か、ルナティックスメンバーがベストイレブンになりそうだったところで、
今日の更新はこれだけにしようと思います。
>>643
私の知ってるスマブラはネスとかが隠しキャラなレベルだったので、
だいぶ凄いとこまでコラボってる感じですね…wFF7も思い出のゲームですね。


それと折角ですので、GK分の判定についても先にやって下されば助かります。


先着1名様で、

★ベストイレブン・GK→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→永琳(+α)がベストイレブンGKに! これまでの功績的には当然か! 輝夜「いやいやおかしいでしょ!?」
ダイヤ・ハート・スペード→なんたる事か、姫様がベストイレブン! いや、活躍的にはおかしくないけど……
クラブ→準決勝までの大活躍から、森崎がベストイレブン!
クラブA→どういう訳か萃香がベストイレブン! 萃香乙!!

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

649 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:42:34 ID:???
★ベストイレブン・GK→ ハート7

650 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:42:51 ID:???
JOKER、ですよねー

651 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 01:44:25 ID:???
カグーヤ王女バンザーイ!乙ロット

652 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 15:45:56 ID:???
あれ?今の判定表間違ってない?正解はこうでしょ?

JOKER→なんたる事か、姫様がベストイレブン!
ダイヤ・ハート・スペード→永琳(+α)がベストイレブンGKに! これまでの功績的には当然か!

653 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 17:02:41 ID:???
後は大会だからMVPか。
鈴仙は、優勝チーム、ゲームキャプテン、得点王、ベストイレブン取ってるけど、
レミリア:3位キャプテン、次得点王/ベストイレブン選考外、
魔理沙、パチュリー:ベストイレブン/キャプテンじゃない、得点王アシスト王ではない
森崎:好セーブ、多数のゴールアシスト/キャプテンじゃない、ベストイレブン選考外
霊夢:準優勝キャプテン、アシスト王/ベストイレブン選考外、萃香:乙
もしかして優勝チーム、キャプテン、好セーブ、ベストイレブンの輝夜が一番の他候補?

654 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 17:06:24 ID:???
中山さんは出番が少ないしパスカルと姫様がライバルで鈴仙がMVP圧倒的有利でしょうね
まさか霊夢が外れるとは

655 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 17:21:27 ID:???
霊夢は、魔理沙退場後に精彩に欠けていたのが、地味にマイナスポイントだったのでは。
どうやら、主催者側は精神力の強さを評価する傾向みたいだし。
最後まで泥臭く粘っていれば、違っていたかも。

656 :森崎名無しさん:2015/11/14(土) 17:27:58 ID:???
あれだけ67が好きなスレ主さんだから西ドイツ戦やったら静岡県人会ネタが出てきたりしてw

657 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:05:41 ID:936c3jWM
こんばんは、少しだけですが更新再開します。
>>651
乙ロットありがとうございます。まさか姫様がここまで活躍するとは思いませんでしたw
>>652
ひ、姫様自身もゴールを冥王星までブン投げたりしてたから…
>>656
JOKERでカルツ?(中身は西尾)なら出て来るかもですね…w
>MVPについて
基本鈴仙で、JOKERなら姫様、クラブAなら霊夢とかにしようと思っています。

658 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:20:15 ID:936c3jWM
★ベストイレブン・DF→ クラブ2 ★
クラブ→萃香、天子、神奈子、布都がベストイレブン!
★ベストイレブン・GK→ ハート7 ★
ダイヤ・ハート・スペード→なんたる事か、姫様がベストイレブン! いや、活躍的にはおかしくないけど……

実況「――ベストイレブンと輝いたDF4名は……全員がCBの位置です!
前の3人は博麗連合・比那名居天子選手。守矢みらくるず・八坂神奈子選手。聖徳ホウリューズ・物部布都選手。
そして最奥、スイーパーの位置には博麗連合の伊吹萃香選手が選ばれました!
準々決勝から決勝戦まで幅広く選ばれた今回のDF部門ですが、全体的に強力なブロッカーが多い印象です。
永遠亭ルナティックスの藤原妹紅選手も、数多くのシュートをクリアで撃ち落としてきましたが、
元々DFが定位置でない彼女は、ブロックやタックルはやや不得手の為か、ベストイレブンには選ばれませんでした。
これは審査委員が、正統派なDFを好んだ結果と言えるでしょうか!」

妹紅「うーん、実はちょっと期待してたんだけどな」

霞「気を落とさないで下さい、妹紅さん。ベストイレブンは純粋な実力だけじゃなく、
メンバーの出身チームやら審査委員の好みやら、色々な要素があるんですし」

ウサギC「あ、あれ……? わたしがえらばれない……?」

ウサギD「(やっと気づいたのかな、試合に出てないCちゃんが、ベストイレブンに選ばれようが無いって事に……)」

ウサギC「そ、そうか! きっとわたしは12にんめのとくべつわくなんだ!!」

ウサギD「(なんで12人目が出て来るの? 絶対イレブンの意味からして分かってないよ、Cちゃん……)」

659 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:22:42 ID:936c3jWM

森崎「――次はGKの発表だが……ケッ、聴きたくもねぇな」

アリス「まあまあ、そんな事言うもんじゃないわ。
それに、準決勝までの活躍だったあんたの方が上だったから。もしかしたら、選ばれる可能性だってあるかもよ?
(私、今輝いてる……! 凄いトモダチ同士っぽい、高度な会話を繰り広げてる……!)」

針妙丸「……あ! 実況さんが喋り始めたよ!」

実況「―――GK部門の発表に移りたいと思います。
GK部門でベストイレブンに輝いたのは……永遠亭ルナティックスの、蓬莱山輝夜選手です!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」「ですよねー……って、なにィ!?」
「カグロットーーーー!」「カグーヤ王女バンザーイ!」「カグヤ、お前がナンバーワンだ……!」「おれならとれたな」

実況「輝夜選手は優勝チームのGKとして、これまで数々の窮地を救って来ました。
そしてこの決勝戦においても、霧雨魔理沙選手の『ファイナルスパーク』を一度ならず二度までも防ぎ、
圧倒的な存在感とカリスマを観客席に見せつけています!
ご覧ください! 全ブラジルや全スウェーデン中や全フランス中などから集まったならず者共が一斉に起立し、
輝夜選手の映えある受賞を大歓声で喜んでおります!!」

輝夜「(――あれ。おかしいな。本当だったら嬉しい筈なのに、何故かそこまで嬉しくない……)」

慧音「(何時も思うが、何故ならず者しか居ないんだ?
姫の君臨を祝うんだったら、然るべき身分の文官や学者等が集っていた方が、より相応しい気がするのに……)」

660 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:23:59 ID:936c3jWM
森崎「(……俺は負けた。中山に負けた。鈴仙に負けた。
あんな無名キーパー…を、アゴでこき使ってるだけのふざけた姉ちゃんにすら負けた!)」

ぶるぶるぶる……。

アリス「(よし。さっきみたいな調子でもっとトモダチ発言を……)――ドンマイドンマイ、森崎!
あんただったら次はきっと、最優秀GKにもなれ――」

森崎「――あ? 黙ってろよ」

アリス「え、そ、そんな……(――なんで? さっきまでの森崎と違う……また私は、裏切られるの……?)」

衣玖「(アリスさんって凄いですね。話しかけるな的な空気を盛大に纏った人にさえ、
ああも堂々と、真正面から話す事が出来るなんて……)」

*****

実況「――さて。ベストイレブンの発表が終わったところで、ここに各選手のポジション表を記載いたします。
御覧の通り、優勝の永遠亭ルナティックスからはベストイレブンが5人。
準優勝の博麗連合からはベストイレブンが3人。
大会3位の紅魔スカーレットムーンズに、4位の聖徳ホウリューズ。
そして決勝トーナメント1回戦敗北の守矢みらくるずから、それぞれ1人ずつが選ばれた格好となりました!
皆さま、ベストイレブンに選出された選手に対し、今一度拍手をお願いいたします!」

−H−J− H鈴仙(永遠) J魔理沙(博麗)
−−−−− 
−−I−− Iパチュリー(紅魔)
F−−−G Fてゐ(永遠) Gパスカル(永遠)
−−E−− E中山(永遠)
−BDC− B天子(博麗) D神奈子(守矢) C布都(聖徳)
−−A−− A萃香(博麗)
−−@−− @輝夜(永遠)

661 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:25:08 ID:936c3jWM

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
パチパチパチパチ……

鈴仙「(――私が大会ベストイレブンだなんて!
でも……師匠は入らなかったのかぁ。それはちょっと残念かも。
せめてこの大会では、一緒にベストイレブンに入ってみたかったのに……)」

てゐ「あれ? 鈴仙若干浮かない顔してるね。次は大会MVPの発表なのにさ」

鈴仙「―――……って、えっ。何? MVPがどうしたって?」

パスカル「得点王様は余裕だなぁ。まったく。
レイセン。君は何やら別の事を考えてたみたいだが……優勝チームのゲームキャプテンかつ得点王。
そうなったら必定、自分がベストイレブンのみならず、
大会最優秀選手――MVPにも選出される可能性がある事を、全く考えていなかったのかい?」

鈴仙「……え」

佳歩「考えて無かったんですね……?」

鈴仙「う、うん。――正直、ベストイレブンまでは考えられてたんだけど。
MVPにまでは頭が回る余裕が無かった、というか」

てゐ「呆れた。ホントに暢気だねぇ、鈴仙は。博麗の巫女から、暢気成分を吸い取っちゃったんじゃない?」

鈴仙「失礼ね。私は霊夢程暢気じゃないってば。……でも確かに、あの時の試合中はそう見えなかったけれど」

中山「彼女の――霊夢さんの最後のシュートを受けた時。
俺は何となく、あのシュートに嫌な感じを受けた。……気のせいだと良いが」

662 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:29:13 ID:936c3jWM

スッ……。

輝夜「――あっ、稗田の娘が出て来たわね。これはどうやら、MVPの発表タイムかしら?」

佳歩「ほ、ホントですか!? とうとう鈴仙さまが、幻想郷でも一番の選手になられるんですね……!」

鈴仙「まだ発表してないってば。それに、どうなるか分かんないし……!」

てゐ「とか言いつつカチカチに緊張してるし、鈴仙。――ま、私もあんたが選ばれる事を祈ってるよ〜。
この流れで姫様とかが選ばれたら、それはそれで面白いから良いけど」

慧音「そうなったら妹紅が憤死しそうだから、止めて欲しいところだけど。……さて、どうなるか」

実況「さあ! 発表もいよいよ大詰め! 最後に、大会運営委員長の稗田阿求様より、
今大会の最優秀選手――すなわちMVP選手の発表があります! 皆さま、静粛にお聞きください!」

パチパチパチパチ……。――シーン。

663 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:30:25 ID:936c3jWM
阿求「発表します。第百○○季開催の全幻想郷選抜大会。その最優秀選手は……」


先着1名様で、

★大会MVP判定→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→「――蓬莱山 輝夜選手です!」  一同「「「「「なにィ!?」」」」」
クラブA→「――れいせn紫「――博麗 霊夢選手よ!」
それ以外→「――鈴仙・優曇華院・イナバ選手です!!」

664 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 01:31:56 ID:???
★大会MVP判定→ スペード9

665 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 01:56:13 ID:936c3jWM
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
明日は長めのイベントを挟んだ後、できればそろそろ、第三章以降のルート選択に入っていきたいと思っています。
そのため、今の内に各ルートについて、現状分かる範囲での概要を示します。
各ルートの詳細や質問タイムについては明日以降別途設けたいと思っています。



★鈴仙が第二部以降選択可能なルート★
 @プロジェクト・カウンターハクレイ(PCH)ルート
  概要:永琳や岡崎教授、そしてヒューガー等により新設されたチームのキャプテン候補として活躍します。
  目標:『幻想郷選抜チーム』の打倒、それによる幻想郷の秩序の改変(※)となります。
      ※秩序の改変=幻想郷を一部の妖怪による管理から離し、人間や弱い種族が自立し結束できるような社会にする
  特徴:RG7よりも多くの選手をチームメイトとして勧誘可能ですが、全体的な選手の質は劣ります。
      最初に選んだ少数のメンバーを、集中して育てて行く形になります。

 Aリアル・幻想・セブン(RG7)ルート
  概要:藍の頼みを聞き入れ、幻想郷選抜メンバーや他のRG7メンバーと共に、大会優勝を目指します。
  目標:大会に優勝して幻想郷の秩序を守り、紫との和解も目指します。
      既存の社会を継続しつつも、幻想郷のこれまでの良さを守ります。
  特徴:PCHよりも選手は充実していますが、自由に選べる選手の枠は少ないです。
      幻想郷選抜メンバー+RG7という多くのメンバーを、比較的自由に育てる事が可能です。


それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

666 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 11:36:34 ID:???
JOKER割りと当然だと思うけどなー
クラブAはボケたのかな?

667 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 14:20:13 ID:???
幻想郷選抜は以前からの名選手をスタメン起用する形にして新たに出てきた選手は干す傾向だから
姫様はカウンターハクレイに引っ張り出せたりする?出場機会を求めて移籍は現実でも余裕にあるし

668 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:19:28 ID:936c3jWM
こんばんは、イベントパートが長くなったので文章だけ一旦更新します。
>>666
実際の活躍度的には充分おかしくないですが、それでもやっぱり何かおかしいと思いますw
>>667
選手の選択については第二章の自由行動が全て終わった後に、
プレイヤーの方で選択して貰おうと思っています。
その際、輝夜に限らず全幻想郷選抜に選ばれそうな選手についても、
判定や交渉次第でカウンターハクレイに引っ張れる可能性は一応あります。
可能性の大小については、その選手の格や以前からの活躍、それと鈴仙との関係次第で変動します。

669 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:22:35 ID:936c3jWM
★大会MVP判定→ スペード9 ★
それ以外→「――鈴仙・優曇華院・イナバ選手です!!」


阿求「今大会の最優秀選手。MVPに選ばれたのは……!
――永遠亭ルナティックスの、鈴仙・優曇華院・イナバ選手です!」

――ワッ……! ――ァァァァァァァァァァァァァァアアアアア……!!

鈴仙「…………!」

大会委員長のその宣言を聞き。
静まり返った観客席が、これまで以上の大爆発をした。

永琳「――これが、あんたのこれまでの努力の成果よ。ウドンゲ」

鈴仙「し、師匠……!」

永琳「あんたの事だから、どうせ自分はまだ弱いとか卑屈になってるんでしょうけど。
少なくとも今の貴女は、これだけ多くの観客達の心を動かし。そして、それを認められている。
この事実だけは、幾ら謙遜しようとも取り繕おうとも、絶対に変わらないわ」

何時の間にか鈴仙の隣に来ていた永琳は、鈴仙の耳元でそう話す。
普段の厳格で冷たい印象とは違う、まるで母親のように温かな声だった。

鈴仙「……師匠、私は。――このまま今みたいに、貴女と並び立てる道を進めるのでしょうか」

永琳「――さあ。そこまでは保障しないわ。幾ら私と言えども、未来は少ししか視えないのだもの」

少しなら視えるんだ……、と鈴仙は思わずツッコミを入れたくなったが、
ふと永琳の顔を見ると――普段の彼女からは到底考えられない焦りや不安が感じられる。
鈴仙は先程の師の優しい声色の理由が、この不安を隠す為だった事を感じ取った。

670 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:23:54 ID:???
鈴仙「あの、師匠。何か……」

永琳「――ウドンゲ、始まるわ」

鈴仙「えっ?」

鈴仙は慌ててその理由を伺おうとすると、永琳は短くそう言い。
――そして、立ち上がった。

永琳「私は大きなミスを犯していた。そして今の今まで、これに気付いていなかった……」

鈴仙「? ……し、師匠?」

永琳はブツブツと言いながら上空を眺めている。相変わらず気持ちの良い秋の青空だ。
観客席の平和な熱気は止まず、実況が阿求に代わり、鈴仙のMVP受賞理由
(大会で得点王、優勝チームのゲームキャプテン等、内容的にも無難なものだった)
を語りながら、改めて今大会の振り返りと次大会の展望を述べている。何も変わりはない。

鈴仙「大会の表彰式以外、何も始まる様子がありませんが……」

輝夜「いや。確かに私も感じるわよ。イナバ、あんたも波長を手繰ってみなさい。
ああ、観客とかのじゃないわ。この幻想郷そのものが発する、一定の周波数がある筈よ」

鈴仙「は、はい!」

鈴仙は輝夜の指示に従い、瞳を通じて周囲の波長を読み解く。
あまりに雑多な波長が多く、それには結構な時間が掛かったが……やがて、
輝夜が言ったような、『この幻想郷』そのものが発する微弱な波長を探し当てると。

鈴仙「……! こ、これは。まるで末期の患者の心音みたいに……。
波長が大きくブレながら、小さく収束している……!?」

671 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:25:13 ID:???

そこから数十秒程で、その異変は永琳や鈴仙でなくとも容易に認識可能となった。
――即ち、周囲の視覚にまで変化が表れ始めたからである。

――ゴゴゴゴ……!! ドンッ! グラリ! ……ゴゴゴゴ……!

観客「ルナティックスおめでとー! ……って、あれ?」「な、なんだ」「眩暈……いや。違う」
「地震だ、スタジアムが揺れている!」「違う、これは……地形が変動している!?」

ワアアアアアアアアアアア、ザワザワ、ザワザワ……!?
――ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?

フィールドは大きな衝撃に揺れた。それは地震というよりは、爆発と表現するのが適切だった。
これまで溜まりに溜まった観客達の感情エネルギーが、一定の形を経て溢れるような。
まるで世界がひっくり返ったかのような衝撃に、観客席はやがて、阿鼻叫喚の嵐に包まれた。

天子「――あ、あたしは何もやってないわよ! 確かにその気になれば震度100位普通に起こせるけど!」

アリス「分かってるわ。それよりも、大気中のマナの様子が変ね。どんどんと薄くなっているような……」

小町「魂が集まり、寄せて。そして消えて行く。こんな現象始めてだ。――四季様、大丈夫かなぁ」

レミリア「……いよいよ始まったか、咲夜。私が観測した運命通りね。――予想より、ちょっと早かったけれど」

咲夜「はい。お嬢様の見立て通りです。まさか、本当にこうなるとは……」

パチュリー「(……位相が目まぐるしく変化している。比喩では無く。
――世界が改変されるまさにその時を、私達は見ているようね)」

672 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:27:23 ID:???

早苗「う、うわーーっ! 神奈子様、諏訪子様! 大丈夫ですかー!?」

神奈子「こっちは大丈夫だ、早苗! それよりもお前は観客の避難誘導を頼む!
――しかし。なんていう力だ。今の私達の信仰エネルギーで、耐えきれるかどうか……!?」

諏訪子「(これが……リーインカーネイション現象。
価値エネルギーが逆転する事に伴う、膨大なエネルギーの発生とその爆発!)
神奈子ー! 私も頑張るから。あんたも精々吹っ飛ばされないでねー!?」


ガラガラ……グワッシャーン!

空「うわっ、瓦礫が落ちて来るよ!」

勇儀「任せな。――ハァッ!」

ドゴオオン!

お燐「うっひゃ〜! さっすが勇儀姐さん!」

さとり「こ、こいしは……? こいしは大丈夫でしょうか……!?」

矢車「――無暗に動くのは危険だ。死ぬのは俺で良い」

ダッ!

さとり「……矢車君。……貴方も、無事に帰って来て下さいね」

673 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:29:15 ID:???
岬「(成程。太子様はこれを見越した上で先に高跳びしたのかな。
そして僕はここに遺したのは単なる厄介払いじゃなくて、口封じも兼ねていたのか)
――ま、良いかな。どうせ将来のビジョンは手詰まりだ。この辺りで幕引きというのも……」

バッ! ガッシーン!

中西「アホぬかしんさい! ワシは――ワシ『達』はお前さんの価値を、未だに見越しとるんやで!」

岬「き、キミは……!?」

中西「詳しい説明は後や! どうせ後でハッキリする!」


森崎「……チッ。まただよ。このスタジアムは毎回試合の度にぶっ壊れないと気が済まないのか?
これじゃまるで、ギャグマンガみたいだぜ……っと。俺も逃げるとするか」

タッ……グキッ!

森崎「……あ、ガッ……! ――しまった、腰を負傷してたんだったな。
痛覚が飛んでたせいで忘れてたぜ。動かねぇ。おーい霊夢、悪いが俺をおぶっ、て……」

霊夢「――紫。どうしちゃったの……? 会いに行かなきゃ……。魔理沙も……」

タッ、スーッ。

森崎「……おいおい、相変わらず上の空か。おーい、無視するなー!……って、行っちまった。
くそっ、まるで脊髄がポッキリ折れたみたいに動かねぇってのに、薄情だなァ。
――って、あれ。あの瓦礫。俺の頭の上に落ち……」


グラリ。――グワッシャアアアン!  ………

674 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:30:35 ID:???
ブチッ…!

中山「……!?」

パスカル「どうした、ナカヤマ!?」

中山「あ、ああいや。何でもない。ちょっと、スパイクの紐が切れただけさ。
(……何だか、胸騒ぎが一層ひどくなった。――森崎は果たして無事だろうか……)」

慧音「――簡素だが結界を張った。簡単な瓦礫程度からは身を守ってくれるだろうが長くは持たん。
皆、早く逃げてくれ!」

ウサギD「は、はいっ!」

つかさ「すみません、慧音さん」

霞「観客席2階左回廊の損傷度、70パーセント! 右通路を迂回しましょう!」

佳歩「れ、鈴仙さまー! 助けてー!」

ウサギC「げ、げんそうきょうをすくえるのはぶる……れいせんさましかいな〜いっ!」

ウサギK「(今Cちゃん、鈴仙さまを何と言い間違えかけたんだろ……)」

てゐ「――鈴仙。急いで逃げよう! パスカル君と中山さんは妹紅が。
姫様はお師匠様と護衛のならず者軍団が居るからまあ大丈夫。私は慧音先生と一緒にしんがりになるよ!」

鈴仙「ええ、分かったわ! 皆、こっちよ!」

崩落していくスタジアム。
それ自体は聖徳ホウリューズ戦後の茶番騒ぎもあったため二度目であるが、被害は間違い無く今回の方が甚大だった。
突風とも竜巻とも、はたまた落雷とも洪水ともとれる今回の大崩壊を前に、多くの人妖たちは逃げ惑う。

675 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:37:20 ID:???
早苗「皆さーん! 退路はこっちでーす! こっちですよー!!」

鈴仙「あ、早苗!」

早苗「鈴仙さん。どうやら、大変な事が起こっちゃったみたいですね!」

スタジアムの出口では、大会実行委員会のメンバーとして早苗が観客の避難誘導を行っていた。
普段の軽薄そうな態度はどこへやら、自らの身を顧みず必死に声を枯らす彼女の姿は、
本来の生真面目さを映しているようだった。

早苗「実は私達。これに近い事が起きるだろうって、知ってたんです。
神奈子様や諏訪子様が言うに、これは世界の新生の際には必ず起こり得る災害。
古くはノアの大洪水。最近では外界でも起きた大地震と同じような出来事が、この幻想郷でも起こってるんです!」

鈴仙「な、なんですって!?」

てゐ「鈴仙、鈴仙! 後ろが詰まってる! 早く避難場所に急ごう!」

鈴仙「あ。ご、ごめん! ……早苗、無事で居てね!」

早苗「私は神の奇跡があるから大丈夫です! 鈴仙さんこそ、幸薄そうなので気を付けてくださいね!」

鈴仙は早苗が話す仮説をもう少し詳しく聞きたかったが、てゐの声に押されてスタジアムを去る。
早苗は一言多い挨拶を飛ばす程度には余裕があるようだった。

鈴仙「(世界の新生……。波長を乱した幻想郷……。崩れゆくスタジアム……。
――どうして。一体どうしてこうなったの。これは……誰のせいなの? そもそも……誰かのせいなの?)」

――そんな狂乱の様子を、幻想郷中に蔓延る狂気を。
核融合など稚拙に思える程の、波長の変化による莫大なエネルギーの流れを。
鈴仙はただ、その双眸で捉え続ける事しか出来ないでいた。

676 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:39:11 ID:???
…と、いったところでいったんここまでです。

677 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 18:44:10 ID:???
その日 世界は引き裂かれた・・・(FF6感)
三闘神(鈴仙、中山、パスカル

678 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 18:59:38 ID:???
ケフカ枠はどこですか

679 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 19:33:56 ID:???
(リグル)狂信者の塔 翼「リ!グ!ル!」

680 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 19:37:01 ID:???
狂信者?ウーマロつれてこう

681 :森崎名無しさん:2015/11/15(日) 21:34:42 ID:???
>護衛のならず者軍団
いつの間にか護衛に格上げw
やっぱり、このスレだとリグルじゃなくてカグヤ狂信者の塔の方が無難かも

682 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 23:44:02 ID:???
〜モリヤスタジアム跡・上空〜


藍「な、なんたる事だ。結界が壊れ……それだけじゃない。幻想郷中に渦巻く、この濁流のようなエネルギーは……!」

勝者を称えるスタジアムが一転、地獄の様相と化した時も尚、藍は上空から動けないでいた。

紫「……フフ」

そして藍とは対照的に、紫はこの災害を機に、明らかに生気を取り戻していた。

藍「紫様。これは一体どういう事なのですか……!?」

紫「八意永琳のミスのお蔭よ。彼女がやり過ぎてしまったから、この厄災は起きた。
そしてお蔭で私は――ほら。厄災が齎したエネルギーを吸い取って、この通り元気になっちゃった。
これで心置きなく全力で、彼女達を潰し。そして、元通りの幻想郷を取り戻す事ができるわ?
勿論、私の考えた、最強の幻想郷ベストイレブンでね」

藍「ゆ、紫様……?」

そう高揚した風に話す、眼前の女性の外見は、間違い無く藍が良く知る八雲紫だった。
しかしその一方で、彼女は明らかに変わっていた。
瞳からはおぞましいまでの狂気に溢れ、それを操るのは理性でも無く単なる憎しみ。
これまでも衰弱した紫は狂気や妄執を持ち合わせていたが、今のそれには遠く及ばない。

紫「――藍。行くわよ。どうせ『彼ら』も出張っているんでしょうから、顔見せに行かなくちゃね」

藍「は……はい(――何だ、この違和感は。
これまでは単に「衰弱」と一蹴していただけの紫様の狂気が、今はとてもおぞましく感じる……)」

八雲紫でありながら、八雲紫で無い何かが、ここに居る。
藍はその存在に怯えながらも、忠実な式として紫に従い地上へ、――観客や選手の避難する広場へと降り立った。

683 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 23:46:52 ID:???
*****


〜スタジアム前広場〜

岬「公益財団法人全日本サッカー協会……技術部超常技術課研究員、中西太一……!?」

岬が貰った名刺の内容を驚きを持って読み上げると、中西は満足気に頷いた。

中西「――ワイは糖尿病の後遺症と相撲部のかわいがりが原因で一度は死んでしもうた。
ほやけど、どうしても森崎有三に借りを返したい一心で亡霊として蘇った……は良かったんやけど。
亡霊は上手く壁を抜けたりもできへんし、当分は路銀を稼ぐ必要があるし、何より肝心の森崎が行方不明やし。
……そんで、全日本サッカー協会に自分を売ったんや。あらゆる手で、森崎を見つけ出す為にな」

岬「……お金が必要な亡霊ってのも、面白い話だけど。
成程。兎に角それで、君は全日本サッカー協会の密偵として、情報収集をしていたのか。
幻想郷たる謎の地域のサッカーを調べ、行方不明となった森崎を始めとする、全日本Jr.ユース選手を捜索する為に」

中西「理解が早くて助かるわ。ま、こっから先はワイと見上サンに任せとんなはれ」

見上「……俄かには信じがたい事だがな」

中西が太い指を刺した先には、茫然と立ち尽くす眼鏡をかけた壮年の男性が居た。
中西より事前情報を得ていた見上達全日本サッカー協会上層部は、
幻想郷が現れるであろう地点を絞り出し、結界の崩壊に伴って合流していた。

684 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 23:48:34 ID:???
見上「――しかし、本当なのか。今日この場で、新たな国際大会の開会が発表されるとは。
我々としてはワールドユース大会前に、さしたる責任を負わせず世界のチームと当たらせる事は、
無論願ってもない機会ではあるが……」

中西「ほやからホンマですって。幻想郷側のトップと親しい若奥さんトコに住み込んで得た情報ですねん。
ほれ、そろそろきっと、空の上からアナウンスが……」

見上「空の上だと? 確かにお前の報告書にもそう書いてあったが、私には未だに信じられんよ。
いくら幻想郷と言えど、同じ日本だ。そんな所に重力を無視して飛べる女性が居て、……!?」

紫「――こんにちは、おじ様。空の上から失礼いたしますわ」

見上「………!?」

中西「(ほやから言いましたんに)」

――もっとも、頭の固い所のある見上はこの期に及んでも中西の報告を半信半疑に受け止めていたのだが。
流石の彼も、実際に恐ろしい程美しい少女が空を飛んで自身の眼前に降りて来た時には、
彼の報告が嘘では無かったこと改めて認めざるを得なかった。

紫「――幻想郷の皆さん。そして外の世界からのお客様方……御機嫌よう。私は八雲紫。
この美しくも懐かしき幻想郷を統べさせて頂いております、しがない境界の大妖ですわ」

やがてその少女は広場の中央へと浮かび上がり、
虹色に光る虚ろな瞳をきらきらと輝かせて、しゃなりとそう挨拶をしてみせた。
そして中西の言う通り、彼女は次なる戦いの幕開けを高らかに宣言した。


紫「――これより半年後。私八雲紫はこの幻想郷の地にて、日本を含めた世界15か国に加え、
ここ幻想郷の選抜チームを入れた、16団体による国際親善大会を開催する事を宣言いたします!
その大会の名は……!」


685 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 23:51:00 ID:???
〜永遠亭・居間〜


鈴仙「――『幻想スーパーJr.ユース大会』、か……」

てゐ「参加国はかつてのJr.ユース大会に出場した12か国。
追加枠として中国、ブラジル……それと中東の良く分からない国の3か国。
それに加えて全幻想郷選抜チームを含めた16チームが、
今回の大会と同じようなルールで勝敗を競い合う大会らしいね」

パスカル「それは良いが……その追加3か国が選ばれた理由は何だ?
まさか予選大会が世界各国で開かれた訳でも無かろうに」

慧音「そこについては説明があったが……結論から言って、深い意味は無いようだ。
多分八雲紫側が日程を調整し切れた国3つが、ここだったんだろう」

つかさ「ブラジルは確か、外の世界の有名チームでしたよね。そこを調整するので手一杯だったのかもしれません」

妹紅「というか、幻想郷選抜チームは結局誰になるのかな?
順当に行けば、今日の大会のベストイレブンメンバーは当確っぽいだろうけど」

霞「えっと。それについては確か紫さんが、
『本選抜大会の結果及び各選手の過去の素行等を元に、総合的に判断する』らしいです」

輝夜「いよいよ堂々と胡散臭くして来たわね、あのスキマ。
今日の大会で負けても、その次ので勝つから別にいいや〜、とか思ってんのかしら」

永琳「……博麗の巫女が行方不明だって言うし。案外そうなのかもしれないわね」

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