キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/28(火) 23:47:15 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1458962627/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。
鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
その後、修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
ブラジルサッカーの登竜門・リオカップにて初勝利を挙げた。
一方時を同じくして、反町、秋姉妹、そしてアリスさんの4人はフランスのサッカースクールに編入学。
彼らはピエールやナポレオン、同じく転校して来た早苗との学園生活を通して絆の大切さを学び、
鈴仙達コリンチャンスに合流すべくブラジルへと発った。
反町一行を新たに加えた鈴仙達コリンチャンスの次なる戦いは、因縁のライバル・サントスFC戦。
スウェーデン産の技術により超パワーアップしたザガロ達、そして伝説の超腹筋戦士を前に、
鈴仙達は果たして勝利できるのか。宇宙の平和と命運を掛けた超激戦が今、始まる。
818 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/11(日) 19:23:43 ID:???
投票ですが、多くの皆さまにご協力いただきありがとうございます。
まだ10票は入っていませんが、現時点でAが過半数の6票を取りましたので、Aで進行します。
今日はプロット等を詰めていくので更新せず、人気投票の結果発表を以下のスレにて実施する予定です。
(発表開始は深夜〜になります)
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1455897713/
>>806
乙ありがとうございます。
チルノ「あれでしょ? よく判らない事言って判ってるフリしてるだけでしょ?」…的な感じかもです。
彼女らと対決するのはまだ大分かかりそうですね…
>>807
乙ありがとうございます。
フラメンゴはカルロス、ジェトーリオ、サンタマリアともに必殺シュート持ちですからね。
今回はAになったので、撃たせる前に決めるor止める+ブロッカーの数で勝負、という戦術になりそうです。
>>808
乙ありがとうございます。霊夢と魔理沙については今後どうなるかは色々考えていますね。
個人的には魔理沙にはカッコ良く魅せて欲しいと思ってますが、
カグヤファンに必殺シュート止められちゃったりしてるので、ちょっと不安ですw
>>814
仲間の章は意外性を狙ったストーリーにしたいと思ってるので、
予想を良い感じで裏切れればと思ってます。
>>816
「最近の投票速度的に、短時間で10票も入るかな?」という思いと、
「大事な投票だから、3票or4票決で決めるのもちょっと…」という思いから、
10票多数決制を取りつつ、多くの人が投票できるようたっぷり時間を取って、0時開始としました。
しかし、今回は結果的に、想像以上に深夜帯に投票してくださった方が居り、かつAに票が偏ったため、
朝〜夕方以降に投票したい方が不利となってしまいました。
次回もこの位の投票が見込めるならば、18時投票開始などを検討してみようと思います。ありがとうございました。
>>817
乙ありがとうございます。
最近は仕事も遅く、かつ書くのに時間もかかっているので、更新できてもどうしても深夜0時を過ぎてからになっています。
本当はもっと人が居そうな時間帯にできればいいのですが、ご了承頂くと助かります。
819 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:43:48 ID:xfnCvXu6
佳歩ルートについて、プロットが纏まったので更新していきます。
なお、仲間の章は以下の流れで進行します。(反町ルートと同じです)
【仲間の章 進行表】
オープニング
↓
練習フェイズ(全4回)
↓ ↑
イベントフェイズ(全4回)
↓
全練習・イベント終了
↓
試合
↓
エンディング
↓
鈴仙の章へ
820 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:47:24 ID:xfnCvXu6
A:佳歩、てゐ、つかさの章(アルゼンチン編)
ストーリー:永遠亭の仲良し兎、佳歩とてゐとつかさの三人は異国の地でパスカルと再開し、懐かしい思い出を語り合う。
しかし、パスカルが持つ、ディアスの「相棒」としての覚悟は彼女達の想像を超えていた。
そんな中起こった「偽ディアス異変」を乗り越え、三人がそれぞれ選んだ「道」は……。
〜オープニング〜
−魔界・神綺の居城−
魅魔「……あんたとした事が遅れを取るなんて。相当大事が起きたみたいだね」
新チーム・リトルウイングズの運営を任された魅魔は、鈴仙達を諸外国に送り出して以降は、
諸外国を漫遊し、ライバルとなる諸外国。そして全幻想郷代表の戦力を調査する任務を充てられていた。
その期間は本来、鈴仙が合流した仲間達とリオカップを勝ち抜き、優勝の栄冠を掴むまでであったが、
……突然の連絡が入った為に、彼女は本拠地である魔界への帰還を余儀なくされていた。
神綺「正直、異界の神の実力を侮っていたわ。夢子ちゃんが一撃で倒される位はまだ予測できてたけれど。
私が支配するこの世界において、この私にここまで肉薄するだなんてね」
全身に深い傷を負いながらも、神綺は泰然とした笑みを浮かべている。しかし、旧知の中である魅魔は察知していた。
その笑みの裏には、敵と、そして何より自分自身への烈しい憤怒が隠されている事を。
魅魔「突然、あんたが連絡をして来た時はビビったよ。まさかあの女神が、あんな真正面から戦いを仕掛けて来ただなんて!
しかもそれは単なる陽動で、我々の計画のキモを盗みに来たのが主目的だったなんて。
無敵の女王にして死の女神、ラミアーの母たるヘカテー神が純狐に興味を示している事は知っていたけど、
あの誇り高き神が純狐の為にこそ泥まで仕出かすとは、誰が想像できるって言うんだい!」
魅魔もまた、神綺から聞かされた状況を知り狼狽していた。
八雲紫の――その内部に月の狂気を湛えた――妨害はある程度予想していたが、今回の件は彼女の想像を超えていた。
魅魔「霧雨魔理沙。そして森崎有三。この二人は、我々プロジェクト・カウンターハクレイの趣旨の為に。
そして何より、我々の勝利の為に。鈴仙・優曇華院・イナバと同じ位外せない存在として見ていた。
しかし、彼女達はもう居ない」
821 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:48:47 ID:???
神綺達プロジェクト・カウンターハクレイの上層部は、あの全幻想郷代表選抜大会の終了時、
霧雨魔理沙と森崎有三の身体を回収していた。
それは将来、彼女達の身体機能を復活の上、鈴仙達と競わせた後共闘させる事により、
結果としてチーム力の底上げと戦力強化を狙ってのものだった。
神綺「……こうなると、既存のメンバーの強化がますます必要になって来る訳よね。
ねぇ魅魔。各派遣選手の状況について、報告は上がってる? 折角の機会だし、現状を教えてよ」
それが今や見込めないとなると、鈴仙達初期メンバーの活躍がますます必要不可欠だ。
神綺はやや機嫌を取り戻した風で、魅魔にそう尋ねた。
魅魔「そうだね。まず鈴仙だが、今の所やや伸び悩んでるフシもあるが……。
それでも、無事にリオカップの第二回戦を突破した。
フランスに派遣した秋姉妹に反町。後アリスさんの成長がそこそこ上手く行ってたのが大きいようだね。
イギリス、イタリア、メキシコも概ね順調だ。ただ……」
神綺「――アルゼンチンが不安、なのね? 大丈夫、分かっているわ」
しかし、神綺の問いかけに対して魅魔は若干言葉を濁した。その意図を神綺は分かっていた。
魅魔は苦々しげに続ける。
魅魔「……因幡てゐ、佳歩、そしてつかさ。彼女達は鈴仙を一番慕ってはいるが、同時に個々の実力では下位ランクだ。
あたしとしては、だからこそアルゼンチンで個人技を磨いて欲しいと思っていたが……。
まだ駄目だ。伸びてはいるが、これからの戦いを考えると、ハッキリ言ってついていけなくなる」
勿論、彼女達とて怠けている訳では無いのだが……とも魅魔はフォローを入れる。
神綺「なるほどね。……でも、私は大丈夫だと思うけど」
しかし魅魔とは裏腹に、神綺は彼女達についてさして心配に思っていないようだった。
魅魔「何故だい? まさか無根拠にそう思い込んでる訳じゃああるまい」
822 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:51:05 ID:???
自分の憂慮が流されたようにも感じ、魅魔は少しだけむっとした様子でその理由を聞き返す。
そう聞かれた神綺は少しだけ黙って、
神綺「――そう言えば、悪い知らせばかりで、良い知らせの方を伝えて無かったわね」
ふと、そんな事を呟いた。
魅魔「それは、霧雨魔理沙と森崎有三がヘカーティアの手に堕ちた、
というニュースの埋め合わせになる程度に良い知らせなのかい?」
神綺「うーん、そこまで良い知らせじゃないかしら。
だけど――少なくとも、貴女の心配事が消える程度には、良い知らせだと思うわ」
神綺はそこで切って、声のトーンをやや低くして次を伝えた。
神綺「……八意永琳がね、新たなスタッフを紹介してくれたのよ。
ヘカーティアと純狐を見張る必要がある自分に代わって、私達の計画。
プロジェクト・カウンターハクレイに協力してくれる人物をね」
魅魔「なんだって……? あたしは、そんな事初耳だよ」
神綺「だって、貴女ったら私が最後まで伝えるよりも先に、電話を切ってここまで来たんだもの。
ちょっとせっかち過ぎると思うわよ〜?」
魅魔「うぐぐ……。ま、まあ良いさね。で、どんな人物なんだい、そいつは?
そいつの存在がどうして、あたしの心配事――アルゼンチン派遣メンバーの成長に繋がるって言えるんだい?」
少し恥ずかしそうにしている魅魔を尻目に、神綺はその質問に対して簡潔に応えた。
823 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:55:36 ID:???
神綺「その人物は――彼女は、月の賢者にして、八意永琳が最も信を寄せる部下。
そして彼女はこう言った。『アルゼンチン派遣メンバーは、必ず成長を遂げるだろう』ってね」
魅魔「前半については分かった。……しかし、後半は何だい? こう言って……それから、どうしたんだい?
それとも何か? そいつが『成長を遂げるだろう』って言ったから、その通り成長を遂げるとでも思ってるのかい?」
魅魔はからかうようにそう返した。しかし彼女とは対照的に、神綺は真剣な様子だった。
神綺「ええ、そうよ。佳歩達の修行が失敗しそうな事態を前に、『彼女』は、『修行は成功する』と言った。
……だから、この修行は必ず成功するのよ」
魅魔「……あたしだって、月の賢者の力は認めてる。だけど、それは通らないね。
幾ら八意永琳でも、アカシックレコードを書き換えるには相応の手間を要するんだ。
それなのに、彼女の部下風情が何の手間もなく、そう易々と運命を改変できる訳が――」
神綺「出来るのよ。……それが、永琳が自分の代わりに彼女を呼んだ理由でもあるのだから。
神代において、言葉のみで運命を捻じ曲げ神をも殺した叛逆の女神。
それが、永琳が放った切り札。……恐らくはもう、自身もその場に出向いている筈よ」
魅魔「………!」
神綺は念を押すように、そう頷いた。魅魔はこれ以上反論のしようがなかった。
そして、このやり取りとほぼ時を同じくして――。
824 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 00:58:22 ID:???
*****
――シュウウウンッ、スタッ。
??「……久しぶりだ、この穢れた地上も」
アルゼンチンの山奥に、白い光が落ちる。
その光の中心で、美しい銀髪を編み上げた、細身の女性が小さく呟いた。
白いベストの背に片翼をはためかせ、片手を口に当てた恰好のまま、その女性は滑るように街へと歩いていく。
??「さて。私の役目は既に果たしたけれど……折角の機会だ。
役目ついでに、私も幻想郷のやり方を真似させて貰おうか。その位遊んでも、八意様はお怒りはしまい」
その途中、彼女は無表情の中、少しだけ悪戯っぽく唇を歪ませ、
――誰にも聞こえないながらも、確かにこう宣言した。
??「因幡佳歩。貴女は解決できるかしら? 私が主犯となって創り出す『異変』。――『偽ディアス異変』を……」
第三章 プロジェクト・カウンターハクレイ 海外修行編
――佳歩・てゐ・つかさの章――
825 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:00:00 ID:???
*****
−アルゼンチン・アルヘンチノス練習場−
バシュルルルッ……!
パスカル「ヘイ、そっちだカホ! カットしてみろ!」
佳歩「は、はい! てりゃーーっ!」
バッ! ……スカッ。
てゐ「あっちゃー、こりゃ惜しい」
パスカル「てゐも喰らってみろ、俺の『バナナパス』は前より違うぜ?」
グワァッ、バシュルルルルルルッ!!
バッ! ……スカッ。
てゐ「む〜ん。中々成長したねぇ、パスカル君。男子三日会わざれば括目してみよ、てのはホントだよ」
――佳歩達アルゼンチン派遣メンバーが、パスカルも所属する国内名門チーム・アルヘンチノスに
一時加入してから、一週間ほどが経っていた。
当初は慣れなかった南米の気候、下部とは言えプロチームに漂う厳しい空気、
そしてアルゼンチン流の烈しくも華麗な個人技についても、漸く慣れ始めて来たそんな中。
佳歩達はかつてのチームメイトであり、ここアルヘンチノスで再開を遂げたパスカルと共に、
必死の自主練習に励んでいるところだった。
826 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:01:52 ID:???
つかさ「もう一週間も経ったのに、私達の実力はまだまだ伸びていません。くうっ、歯痒い!」
佳歩「私もだよ、つかさちゃん。練習もついて行くのが精いっぱいだし、コーチは怖いし……。
ううっ、鈴仙さま、姫様、お師匠様。霞ちゃんにCちゃんにDちゃん。それとウサギ達の皆。会いたいよぉ……」
とはいえ、つかさや佳歩はまだ妖怪兎となってから日の浅い子どもである。
中身に強い意志を秘めてるとは言っても、日々の厳しいトレーニングと伸び悩む実力に対して、
こうして辛い感情を隠し切れない事は多くあった。
てゐ「私は鈴仙なんかと会えなくっても全然寂しくないけどね〜。
むしろ、いつもピーピー五月蠅いダメ娘から離れられてラッキーみたいな〜?」
逆に年長者であるてゐは平然とした様子で修行を切り抜けて来ているようだったが。
パスカル「……良く言うぜ。俺に対してはいっつもレイセンの話題ばかり振って来るのによ。
『レイセンは風邪とか引いてないかな?』とか『生水飲んでお腹壊してないかな?』とかさ」
てゐ「ぐ、そ、それは……。――パスカル君が気にしてるかな?と思って敢えて話題にしてやってる大人の気配りだしー?」
――永遠亭という安定した環境に永年過ごして来た事が祟ってか、
このアルゼンチンという新天地においては、普段の余裕釈然とした態度を上手く取れていないようだった。
そのため必然的に、彼女達の精神的なフォローを行うのは旧友のパスカルとなってしまっていた。
佳歩「パスカルさん、いつもごめんなさい。本当はディアス……さんと一緒に練習したいんですよね?
私達のせいで、迷惑をかけてしまって……」
パスカル「なーに、そこは気にするな。俺だって君たちに触発されたからこそ、ここまで成長できたんだ。
だから、その……ディアスの事は、気にするな」
つかさ「パスカルさん……」
だが、そのパスカルにしてもディアスの名前が挙がるとすっきりしない。……とはいえ、それも仕方なかった。
827 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:04:37 ID:???
??「……チッ。またガキの子守りかよ、飽きねーなぁ、パスカルせんせーよ」
てゐ「あいつは……」
――佳歩達とパスカル以外無人のサッカーコートに、一人の少年が入って来た。
天然パーマの髪型が特徴的で、不敵で傲慢な笑みを隠さない彼。
彼こそが先に佳歩達が述べ、そしてアルゼンチン中の、
いや世界中の誰もがその才能を認める天才10番。ファン・ディアスその人だった。
ディアス「おめーらも自主練頑張ってるみたいだけどよ。ここはプロなんだ。
頑張ってるからご褒美あげますよーの世界じゃないんだぜ?
プロでは結果が全て。そして、その結果の為に貢献できない奴は全員クソ扱いだ。
……ここまで言えば分かるよな? 俺が何を言いにここまで戻ってきてやったか」
パスカル「……つまり、俺がウサギ達のコーチングに夢中で寂しかったって事か。
悪いなディアス。今日は彼女達のが先約だったんだ。だから練習は後30分だけ待ってくれ」
ディアス「フン。折角半年ぶりに会えて、しかも俺の全力プレーに合わせられる程上手くなって嬉しかったのにさー。
お前がそうやって新入りのウサギばっかりに構ってるからジェラってるんだよ、言わせんな恥ずかしい。
ま、お前が言うならわかったよ。30分間だけ待ってやるさ」
つかさ「(ディアスさん……。パスカルさんに気を遣ってか、口調は楽しそうだけど。
それでもやっぱり、私達の事はまだ、受け入れてくれないみたい……)」
てゐ「(チーム内の不和ってイヤだねぇ。なんとかしたいけど、あたしゃ妨害工作くらいしかできんし。
はぁ。鈴仙が居たら、上手い事ふわって纏めてくれるのになぁ……)」
828 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:06:38 ID:???
ディアスは一方的に話しながらも、パスカルの制止には大人しく従う。
しかし、やはりと言うべきか……。ディアスは、佳歩達を少なからず良く思ってはいない。
その理由としては、先に彼自身で述べた部分が大きいだろうが……その根底にはやはり、
無二の親友であるパスカルを巡っての複雑な感情がある事が見てとれる。
パスカル「(……やれやれ。レイセンみたくどっちも大事に、ってのは俺には向いてないな)」
パスカルもそれを自覚し、肩を竦めて溜息を吐いている。
……当初の魅魔の憂慮通り、現時点において佳歩達の修行は完全に順風満帆とは言い難かった。
佳歩「(まだまだ慣れない新天地。中々開花しない才能。打ち解けられないチームメイト。
……こんな状況でも、鈴仙さまならきっと屈しない筈。だったら、私だって、頑張らなくっちゃ……!)」
だが、そんな中でも希望を見つめて前向きに決意する者もいる。
一度練習が再開されると、佳歩は子どもらしい感情を投げ捨て、視線でこう語った。
佳歩「(ディアスさん……! 私は、私達は負けません……! 私達は天才じゃないかもしれないけど。
それでも頑張って食いしばって。そして切り開いてみせます。私達自身の道を……!)」
その影で新たなる月の賢者が舞台を整え、役者を揃えんと策謀を巡らせている事も知らずに。
――ここに、鈴仙の奮闘記に憧れた一人の少女による、人知れぬ奮闘記が今、始まった。
829 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:08:02 ID:???
〜練習フェイズ@〜
−佳歩のターン−
パスカル「そういえば、佳歩達は提出したのか? 明日から始まるコース練習の希望届」
佳歩「あっ! わ、忘れてました、どうしよう!?」
――パスカルとの自主練習の合間、佳歩は大きく慌てふためいた。
てゐ「えっ、マジ? 佳歩ちゃんまだ出してないの?」
つかさ「締め切りは今日の夕食までだったかしら。練習が終わってからでも、コーチに届け出た方が良いわよ?」
佳歩「ううう……でもどうしよう。まだ全然考えてなかったよぉ……」
基本は真面目な佳歩だが、一本気過ぎるが為に枝葉を見逃してしまう事が多い。
この『コース練習』についても、明日から本格的に始まると知っていつつも、
日々の練習に追われて後回し後回しになっていた。
パスカル「じゃあ、佳歩。『パーソナルデータ』は貰ったかい?
今からそれを見ながら、一緒にどのコースを考えようか」
佳歩「あ、はい。それなら貰ってます。はい」
パスカルの心優しい提案に促され、佳歩は監督から毎週貰っている、
自身の評価を客観的に記した紙を取り出し確認する。そこにはこう書かれていた。
830 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:13:48 ID:???
選手名 ド .パ シ タ カ .ブ せ 総 高/低 ガッツ
佳歩 52 48 52 47 49 45 46 339 2 / 2 800
所持中のフラグ:タックル
〜必殺技・スキルリスト〜
直情的なドリブル(1/4でドリブル+3、吹飛3)
頭脳的なドリブル(1/4でドリブル+3、吹飛3)
華麗なドリブル(1/4でドリブル+3、吹飛3)
野兎シュート(シュート+4)120消費
ラビットテイル(シュート+7)200消費
真実の友情(シュート+14、要鈴仙、てゐ(※)、ポスト・枠外無効)250×3消費、1試合1回限り
※発動の起点はてゐ。発動には(佳歩と)てゐと鈴仙がゴール前まで上がっている事が必要。
野兎ボレー(低シュート+3)160消費
プランスラビット(近シュート+4)120消費
パスカル「う〜む。幻想郷で一緒にプレーしていた時と、殆ど変わっていないな……」
佳歩「でも悔しいですけど、これが正しいと思っています。……勿論、このままで良いとは思ってないですけど」
パスカル「ああ、そうだな。だが、今回のコース練習は自分の性向と希望に合った分野について、
集中的に大きく伸ばす事が出来るチャンスだ。
これを上手く利用して、レイセンと並び立てる選手となるよう頑張ってくれよ」
佳歩「はい! 頑張ります!」
てゐ「……でさ、佳歩ちゃんに勧められてる練習コースってどんなんよ。
一緒に考えてあげるから、ちょっと見せてみ」
つかさ「私にも気になるわ。見せて貰っていいかしら?」
佳歩「うん、えっと……」
831 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:18:14 ID:xfnCvXu6
次に佳歩は、自身が選べるコース練習の内容が書かれている紙を確認する。
そして仲間達と相談しながら、とりあえず第一回目のコースをどうするか、考えてみることにした。
☆佳歩の第1回目の練習コースを選んでください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:冷静のラビットスペクターコース
コース概要:鈴仙さまの相棒として必要なもの、それはやはり頭脳的なテクニックでしょう。
FWだけでなくMFとしても活躍できるよう、パスやタックル、パスカットも鍛えます。
――でも、それだと没個性な選手になるだけかも……うーん。
主な上昇能力:☆パス、☆パスカット、ドリブル、タックル、△シュート
B:情熱のラビットシューターコース
コース概要:鈴仙さまの相棒として必要なもの、それはモチロン強力なパワーと素早いスピードです!
シュートとドリブル、ついでにフィジカルを鍛えて不動のFWを目指します!!
――でも、他にも強いFWさんは一杯居るしなぁ……うーん。
主な上昇能力:☆シュート、☆ドリブル、☆せりあい、ブロック
C:冷静と情熱のあいだのスペクテッドシューターコース
コース概要:えーい、悩んでても仕方ありません。全部やれればいいんです、全部!!
情熱的なパワーに冷静なテクニック! それが全部出来れば完璧ですよ!!
――でも、ホントに出来るのかなぁ……うーん。
主な上昇能力:?ドリブル、?パス、?シュート、?タックル、?パスカット、最大ガッツ
<参考:コース練習について>
・佳歩を始めとする各キャラは、ルート終了まで4回コースを選択して練習できます。
・☆印は伸びやすい項目、△印は伸びにくい項目、?印は運で伸びが大きく変わる項目です。
(能力値が高くなるにつれ、☆印が消える、△印が出来るなどが起き、伸び辛くなります。)
・コース練習では、能力値に加え、能力に応じた技の『フラグ習得・回収』も行われます。
・能力値の基準は大体、53くらいが世界でそこそこ、55くらいが世界でもかなり強い、
57になると世界トップクラス(あるいはトップ)です。(能力値限界は57です)
832 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 01:21:10 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでです。
練習コースについてですが、前の反町ルートの時のように、コメントで案があればある程度反映する事が可能なので、
「佳歩(てゐ、つかさ)はこんな感じになったらおもしろそう」など書いて頂ければうれしいです。
それでは、本日もお疲れ様でした。
833 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 02:40:05 ID:qyBl7J3U
B
834 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 06:29:37 ID:thKj5I/I
B
835 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 17:42:42 ID:???
頭脳的に突破しても華麗に突破しても相手を吹き飛ばすのならポブや凌辱仮面みたいな選手になればいいんじゃないかな?(ゲス顔)
836 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 19:29:12 ID:???
野生と理性は名有りで得たんだし、今度は相棒として狂気の制御を得られないかな?
流石に佳歩が狂気の瞳スキル習得は強すぎるし、設定的に無理があるけど
佳歩自身にも狂気の瞳がかかるようになるが、狂気の瞳の補正を反転するポブの限定強化な感じですがどうでしょう?
ドリブルは完全に一人でやるから強化できないけど、守備やパス連携、合体シュートがあれば…
ってこれ考えたら完全に赤眼開花魂魄二代じゃねーか!やめろ鈴仙その術は俺に効くだこれ
837 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 23:38:50 ID:???
>>835
コメントありがとうございます。
確かに直情的な面を突き詰める、というルートも考えられますね。
>>836
コメントありがとうございます。狂気の制御は面白そうです。
>>835
さんで頂いたアイデアも参考にして、次回練習時にメニューを作ってみようと思います。
実はてゐについては、鈴仙との連携中心コースを既に考えていました。
838 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 23:40:20 ID:???
B:情熱のラビットシューターコース
佳歩「――やっぱりまずは、FWらしい能力を磨こうと思ってます」
パスカル「ふむ、それが良いだろうな。話を聞くに、君たちの新チームにおいても、
FWの競争率はそこそこ高くなりそうだからな。
不動のツートップと断言できるよう、頑張らなくちゃな」
佳歩「はい! 私の憧れはそもそも、鈴仙さまとのツートップでした。
それはチームが変わっても同じですっ!」
パスカル「全く、君も変わらないな。――それに、そうだな。
俺の見立てではあるが、君は明日の練習で間違い無く伸びるだろうさ。
そう、具体的には……」
パスカルはこれまでの佳歩の練習データと明日の特訓メニューを参照しながら、
佳歩が明日の練習でどの程度成長するかの見積もりを立てた。その内容は……。
839 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/19(月) 23:42:09 ID:xfnCvXu6
先着4名様で、
★佳歩のドリブル特訓→ ! dice + ! dice =★
★佳歩のシュート特訓→ ! dice + ! dice =★
★佳歩の競り合い特訓→ ! dice + ! dice =★
★佳歩のブロック特訓→ ! dice + ! dice =★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
ドリブル特訓→10以上でドリブル+2、「情熱的なドリブル」習得
5以上でドリブル+2、ドリブルフラグ習得
2以上でドリブル+1
シュート特訓→10以上でシュート+2、「ラビットダイブ」習得
5以上でシュート+2、シュートフラグ習得
2以上でシュート+1
競り合い特訓→10以上で競り合い+2、スキル・競り合い+2習得
5以上で競り合い+2、競り合いフラグ習得
2以上で競り合い+1
ブロック特訓→10以上でブロック+2、ブロックフラグ習得
5以上でブロック+1、ブロックフラグ習得
2以上でブロック+1
840 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 23:49:08 ID:???
★佳歩のドリブル特訓→
1
+
3
=★
841 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 23:54:04 ID:???
★佳歩のシュート特訓→
3
+
5
=★
842 :
森崎名無しさん
:2016/09/19(月) 23:56:37 ID:???
★佳歩の競り合い特訓→
2
+
6
=★
843 :
森崎名無しさん
:2016/09/20(火) 00:04:55 ID:???
★佳歩のブロック特訓→
2
+
2
=★
844 :
森崎名無しさん
:2016/09/20(火) 00:05:24 ID:???
★佳歩のブロック特訓→
6
+
3
=★
845 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/20(火) 00:11:10 ID:???
★佳歩のドリブル特訓→ 1 + 3 =4★
2以上でドリブル+1
★佳歩のシュート特訓→ 3 + 5 =8★
5以上でシュート+2、シュートフラグ習得
★佳歩の競り合い特訓→ 2 + 6 =8★
5以上で競り合い+2、競り合いフラグ習得
★佳歩のブロック特訓→ 2 + 2 =4★
2以上でブロック+1
パスカル「そうだな……シュートと、あとフィジカルについてはこれまでの努力が実り、
大分成長するだろうな。ただ、ドリブルについては若干伸び悩むかもしれん。
筋肉を付けるのは良いが、それがドリブルのジャマにならないよう、気を付けるべきだな」
佳歩「なるほど……アドバイスありがとうございます」
パスカルの正確な見立てに、佳歩はペコリと一礼をした。
*佳歩のドリブルが+1されました。52→53
*佳歩のシュートが+2されました。52→54
*佳歩がシュートフラグを習得しました。
*佳歩の競り合いが+2されました。46→48
*佳歩が競り合いフラグを習得しました。
*佳歩のブロックが+1されました。45→46
846 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/20(火) 00:12:56 ID:???
てゐ「へー。中々面白そうな見積もりじゃないの、パスカル君。
折角だからさ、私らも明日のコース練習どーなりそうか、いっちょ占ってみてよ」
つかさ「て、てゐ様……! パスカルさんだって忙しいのに迷惑ですよ」
パスカル「いや、別に構わないぞ。ただその代わり、どんなコース練習を志望したのか、
その内容を教えてくれる必要があるが……じゃ、まずはてゐさんから教えてくれるか?」
てゐ「ありがとさん。えっと、私が選んだコースは、っと……」
パスカルの好意に甘え、てゐもまた明日の練習成果がどうなりそうかを占って貰うことにした。
847 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/20(火) 00:15:55 ID:???
パスカル「おっと、その前に今の能力値を確認しておこうか」
選手名 ド .パ シ タ カ .ブ せ 総 高/低 ガッツ
てゐ 51 52 48 49 50 44 46 340 2 / 2 680
てゐ
シロウサギドリブル(1/2でドリブル+3、吹飛2)
バックスピン兎玉(パス+3)80消費
エンシェントデューパー(パス+6)200消費
ロビングシュート(近シュート+7)200消費
シロウサギチャージ(1/4でタックル+2、吹飛4)
フラスターエスケープ(1/2でパスカット+3)
スキル・本気モード(後半以降リードできていない時点から試合終了まで全能力+1、必殺技発動率+1/4)
マリーシア(接触プレイの攻撃時クラブで負けた時相手の反則に出来るが、5以上の差で負けた場合はバレてしまう)
パスカル「さて、今度こそ。君がどんな練習コースを志望したのか、教えて貰おうか」
てゐ「はいはい。えっと……」
848 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/20(火) 00:17:53 ID:t7ujgEtk
☆てゐの第1回目の練習コースを選んでください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:ローステッドシルバー・仕事師コース
コース概要:縁の下の力持ちとして活躍できる、いぶし銀のMFを目指します。
鍛える能力は中盤全般に、奇襲としての僅かなシュート。
地味と言われても構わない。それが仕事師への褒め言葉。
主な上昇能力:☆パス、ドリブル、タックル、パスカット、△シュート、△特殊スキル(アシスト○)
B:サプライズドゴールド・遊撃手コース
コース概要:ボールカットと奇襲、サイドアタック等に特化した、キラリと輝く選手を目指します。
カット力の高さを活かしたマンマーカーや、ここぞという時のストライカーとして、
ピンポイントでの活躍を目指します。ピンポイントでしか活躍できないとは言わせません。
主な上昇能力:☆タックル、☆シュート、パスカット、特殊スキル(サイドアタック○)
C:ウドンゲインクリスタル・鈴仙大好きコース
コース概要:鈴仙の元祖(?)相棒として、鈴仙を引き立てるテクニックを鍛えます。
自分の能力値はあまり鍛えられませんが、特殊スキルを多く習得できます。
ただしこれを選ぶたびに、てゐのプライドが傷つきます。
主な上昇能力:☆最大ガッツ、☆特殊スキル(鈴仙とのコンビプレイ、オールドタイプ等)、パス、せりあい
849 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/20(火) 00:27:16 ID:???
すみません、今日の更新はここまでにします。
850 :
森崎名無しさん
:2016/09/20(火) 00:47:03 ID:kaHw2lU2
A
乙でした
851 :
森崎名無しさん
:2016/09/20(火) 03:49:33 ID:rXAftKt+
A
852 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:03:06 ID:lNDkvoGQ
こんばんは、今日は少しでも進めたいと思います。
遅い時間で恐縮ですが、投票や判定にご協力を頂ければ幸いです。
>>850
乙ありがとうございます。遅い時間に参加して頂きありがとうございます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A:ローステッドシルバー・仕事師コース
てゐ「私だって、自分の本分は忘れちゃいないよ」
パスカル「本分と言うと……随所随所で味方を補佐するタイプの選手を目指すのか。
成程、決して表には出しゃばらず、裏方や黒幕を良しとする君らしいな」
てゐ「そういうポジションの奴が、一番長生きできるのさ。で、練習効率的には、どんなモンかねぇ」
パスカル「そうだな、俺の見立てで言うと……」
先着3名様で、
★てゐのパス特訓→ ! dice + ! dice =
てゐのドリブル特訓→ ! dice + ! dice =★
★てゐのタックル特訓→ ! dice + ! dice =
てゐのパスカット特訓→ ! dice + ! dice =★
★てゐのシュート特訓→ ! dice + ! dice =
てゐの特殊スキル特訓→ ! dice + ! dice =★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
(結果表は次レスに書き込みます。このレスと次のレスの間の判定も有効とします)
853 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:04:35 ID:???
★てゐのパス特訓→
4
+
2
=
てゐのドリブル特訓→
2
+
1
=★
854 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:04:57 ID:lNDkvoGQ
《特訓の結果表》
パス特訓→10以上でパス+2、「オリジンデューパー」習得
5以上でパス+2、パスフラグ習得
2以上でパス+1
ドリブル特訓→10以上でドリブル+2、ドリブルフラグ習得
5以上でドリブル+1、ドリブルフラグ習得
2以上でドリブル+1
タックル特訓→10以上でタックル+2、タックルフラグ習得
5以上でタックル+1、タックルフラグ習得
2以上でタックル+1
パスカット特訓→10以上でパスカット+2、パスカットフラグ習得
5以上でパスカット+1、パスカットフラグ習得
2以上でパスカット+1
シュート特訓→10以上でタックル+2、タックルフラグ習得
5以上でタックル+1、タックルフラグ習得
2以上でタックル+1
特殊スキル特訓→10以上でスキル・アシスト○のフラグを習得
5以上でスキル・アシスト○のフラグのフラグを習得
(2〜4は効果なし)
855 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:06:04 ID:???
★てゐのタックル特訓→
1
+
5
=
てゐのパスカット特訓→
5
+
6
=★
856 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:07:57 ID:???
★てゐのシュート特訓→
5
+
2
=
てゐの特殊スキル特訓→
4
+
4
=★
857 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:23:56 ID:lNDkvoGQ
★てゐのパス特訓→ 4 + 2 =6
→パス+2、フラグ習得
てゐのドリブル特訓→ 2 + 1 =3★
→ドリブル+1
★てゐのタックル特訓→ 1 + 5 =6
→タックル+1、フラグ習得
てゐのパスカット特訓→ 5 + 6 =11★
→パスカット+2、フラグ習得
★てゐのシュート特訓→ 5 + 2 =7
→シュート+1、フラグ習得
てゐの特殊スキル特訓→ 4 + 4 =8★
→スキル・アシスト○のフラグのフラグ獲得
パスカル「ふむ……。てゐは次の練習でかなり伸びるような気がするな。
やはり、自分に合ったプレースタイルの練習こそが大事なのかもしれない」
てゐ「え? マジで? そんなら余計に頑張ってみようかな〜」
*てゐのパスが+2されました。52→54 更に、パスフラグを習得しました。
*てゐのドリブルが+1されました。51→52
*てゐのタックルが+1されました。49→50 更に、タックルフラグを習得しました。
*てゐのパスカットが+2されました。50→52 更に、パスカットフラグを習得しました。
*てゐのシュートが+1されました。48→49 更に、シュートフラグを習得しました。
*てゐがスキル・アシスト○のフラグのフラグを習得しました。
858 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:25:39 ID:lNDkvoGQ
つかさ「実は私も、パスカルさんみたいな見積もりを立てた上で、イメージトレーニングをしてたんです」
佳歩「うわぁ、そうだったんだ。つかさちゃんはしっかりしてるね」
つかさ「――永遠亭に置いて来たDちゃんの分も、頑張りたいから。
元々私の能力は皆と比べても低いですから、せめて気合だけは負けないようにしないと」
パスカル「つかさみたいに、クレバーさと熱さを兼ね備えた選手はプロの環境に向いていると思う。
折角だから、イメージトレーニングの結果だけでも報告してくれよ」
つかさ「少し恥ずかしいけれど……分かりましたわ。まず、私の現時点の能力は、この位だと評価してるのですが……」
選手名 ド .パ シ タ カ .ブ せ 総 高/低 ガッツ
つかさ 47 44 45 47 45 50 46 324 2 / 2 690
つかさ
竹林兎キープ(1/4でドリブル+3)
顔面ブロック(1/4でブロック+6)150消費
ソウルブロック(1/4でブロック+8)250消費
ブロックフラグ
スキル・ムーンラブ(ムーンラブの土台になれる)※ウサギDが居ないため技は封印中
パスカル「ブロックに関しては、今でも中々な水準だな。でも確かに、その他が足りないか。
それにブロック一芸でやるにしても、世界で戦うにはもう一伸びが必要だな。
……つかさはとりあえず今、どんな方向性を考えているんだ?」
つかさ「はい。それは……」
859 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:27:40 ID:lNDkvoGQ
☆つかさの第1回目の練習コースを選んでください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A:ファンキーガッツウーマンコース
コース概要:おう、俺だ。石崎だ! ずばりお前に足りないのはガッツだな!
ガンガン体力を鍛えまくって、俺と一緒に最強のブロッカーを目指そうぜ!
……俺の場合、いくら体力を鍛えても持たないんだけどな。タハハ。
主な上昇能力:☆最大ガッツ、☆ブロック、シュート、タックル、特殊スキル(ど根性)
B:スワンキーテックウーマンコース
コース概要:やあ、俺は全日本の10番……候補の井沢守だ!君は背が高く、体格に恵まれてるね。
だったら空中戦も出来て、ついでにフィールドの底からゲームも作れる好CBになってみないか?
……え?そんな需要無いだと?ああ、不動のポジションのある奴が妬ましい妬ましい妬ましい……
主な上昇能力:☆せりあい、☆パスカット、☆パス、タックル、ブロック、浮き球補正
C:ドンキーラッドウーマンコース
コース概要:……高杉だよ。あ、お前俺ってだけで嫌そうな顔したな!……ま、仕方ないけどよ。
だけど俺はバカにされても、俺のロングスローと土台力だけは譲れねー。
な、お前。俺の代わりに活躍して、DFとして天下を取ってくれねえか……?
主な上昇能力:☆特殊スキル(ロングスロー、Wスカイラブ)、ブロック、せりあい、最大ガッツ
860 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:32:55 ID:/XHsZ/as
A
861 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:38:01 ID:Jd6TBEUk
A
なんという世知辛い選択肢w
862 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:53:12 ID:???
A:ファンキーガッツウーマンコース
つかさ「……やはり、まずは一芸を磨かないと勝負になりません。
なのでブロックと、それを支える基礎体力を上げる事に努めたいと思いました」
パスカル「成程、理に適っている。で、結果はどう出た?」
つかさ「はい、それは……」
863 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 00:55:41 ID:???
先着3名様で、
★つかさの最大ガッツ特訓→ ! dice + ! dice =
つかさのブロック特訓→ ! dice + ! dice =★
★つかさのシュート特訓→ ! dice + ! dice =
つかさのタックル特訓→ ! dice + ! dice =★
★つかさの特殊スキル特訓→ ! dice + ! dice =★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
最大ガッツ特訓→10以上で最大ガッツ+120
5以上で最大ガッツ+80
2以上で最大ガッツ+40
ブロック特訓→10以上で+2、「ダイビングブロック」習得、フラグ習得
5以上で+2、「ダイビングブロック」習得
2以上で+1
シュート特訓→10以上で+2、フラグ習得
5以上で+1、フラグ習得
2以上で+1
タックル特訓→10以上でタックル+2、フラグ習得
5以上でタックル+1、フラグ習得
2以上でタックル+1
特殊スキル特訓→10以上でスキル・ど根性を習得
5以上でスキル・ど根性のフラグを習得
(2〜4は効果なし)
864 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:58:18 ID:???
★つかさの最大ガッツ特訓→
2
+
6
=
つかさのブロック特訓→
1
+
4
=★
高杉が哀れ過ぎてC選んでやりたい気もするけどロングスローの実用性がイマイチぴんとこない
865 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 00:58:25 ID:???
★つかさの最大ガッツ特訓→
2
+
2
=
つかさのブロック特訓→
5
+
5
=★
866 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 01:06:13 ID:???
★つかさのシュート特訓→
6
+
1
=
つかさのタックル特訓→
3
+
5
=★
867 :
森崎名無しさん
:2016/09/21(水) 01:07:26 ID:???
★つかさの特殊スキル特訓→
2
+
3
=★
868 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/21(水) 01:09:32 ID:???
今日の更新はここまでにします。
>>861
世知辛いように見えて、どのキャラを選んでも個性的になれるようになっている…筈です。
>>864
ロングスローの強さは聖徳ホウリューズで一回見せています。
具体的には、判定でスローイン→一気にダイレクトシュート等に持っていける効果があります。
高杉ルートを究めれば、ガルシア君みたいな超土台になれるかもしれません。
869 :
森崎名無しさん
:2016/09/22(木) 16:51:45 ID:???
乙です
井沢君内のチームDF陣のキープ力低いからクリップジャンプもちょーだい
870 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/23(金) 00:15:38 ID:???
すみません、昨日今日と仕事や付き合いで疲れたので、本日は更新をお休みします。
明日は少なくとも、人気投票の結果発表はやりたいと思っています。
871 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/23(金) 00:19:14 ID:???
>>869
キャプ森的に考えてみれば、井沢君ってパスよりドリブルなイメージですね…
クリップジャンプ覚えられるかは分からないですが、石崎君コースとの差別化も兼ねて、
次回以降の井沢君コースの上昇能力にドリブルを加えるなど、調整を行うかもしれません。
872 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/26(月) 23:22:09 ID:???
★つかさの最大ガッツ特訓→ 2 + 6 =8
5以上で最大ガッツ+80
つかさのブロック特訓→ 1 + 4 =5★
5以上で+2、「ダイビングブロック」習得
★つかさのシュート特訓→ 6 + 1 =7
5以上で+1、フラグ習得
つかさのタックル特訓→ 3 + 5 =8★
5以上でタックル+1、フラグ習得
★つかさの特殊スキル特訓→ 2 + 3 =5★
5以上でスキル・ど根性のフラグを習得
パスカル「――君の場合は、心配しなくていいだろう。ブロッカーとしての土台はきっちりと出来上がっている。
後は量さえこなせば、遅くとも着実に成長できる筈だ」
つかさ「ありがとうございます。そう言って頂くだけでも自信に繋がります」
パスカルの評価に、つかさは礼儀よくお辞儀をして応える。
熱くなるサッカーの場でさえ無ければ、彼女は間違いなく完璧なレディだった。
*つかさの最大ガッツが+80されました。690→770
*つかさのブロックが+2され、「ダイビングブロック(1/4でブロック+4、100消費)」を習得しました。50→52
*つかさのシュートが+1され、フラグを習得しました。45→46
*つかさのタックルが+1され、フラグを習得しました。47→48
*つかさがスキル・ど根性のフラグを習得しました。
873 :
森崎名無しさん
:2016/09/27(火) 19:12:42 ID:???
【】鈴仙奮闘記38【】
ちょっと容量がやばいんですけどスレタイ募集しなくて大丈夫ですか?
874 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/09/28(水) 23:36:59 ID:???
ちょっとスレの文章を書くのにかつてなく難儀してまして、暫く更新をお休みします。
ただ、何も書いてない訳では無いので、良ければ森崎板のどこかで何か発表できればとか思っています。
>>873
次スレまで少し時間を頂きたいのと、もう少し更新してからの方がキリが良いと思うので、
スレタイは次回更新時に募集したいと思います。
875 :
森崎名無しさん
:2016/09/30(金) 03:40:16 ID:???
あらら、お疲れ様です
少し残念ですけど新作も更新も楽しみにしています!
876 :
森崎名無しさん
:2016/10/22(土) 05:50:52 ID:???
もうちょっとで一カ月、寂しいよお…
連絡…待ってます…
877 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:28:58 ID:oM+0cCIA
永らく更新停止してすみません、今日くらいからまた更新再開します。
色々ネタを考えたりしてましたが、やはりこのスレをやらない事には余計に筆が進まないので、
まずは拙作を完結させる事に専念したいと思います。まだ数年はかかりそうですが…
>>875
コメントありがとうございます。引き続き楽しみにして頂ければ嬉しいです。
>>876
待たせてしまってすみません、待っていただきありがとうございます。
878 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:30:53 ID:???
〜イベントフェイズ@〜
【佳歩一行、外国で同窓会気分になる】
−ブエノスアイレス・歓楽街−
佳歩「うわぁ……! 色んなお店が並んでる……! い、いったいどこから手をつければ……」
てゐ「佳歩ったら、考えすぎ。こんなのはさ、テケトーに目についた店に行けば良いんだよ」
つかさ「でも、大丈夫でしょうか。私達のような少女がこんな時間にこんなところに居ても……」
佳歩達が研修生としてアルヘンチノスに入団してから暫く経った。
旧友パスカルの手助けを受けながら、プロのハイレベルな練習に辛うじてついていく日々が続いていたが、今日は休息日。
てゐの提案もあって、三人は息抜きに町を観光することにしていた。
てゐ「この辺は比較的治安が良いらしいし、まあ大丈夫だと思うけど。
暴漢に襲われた時はかる〜く弾幕でも放ってやれば、ちょっとは落ち着くっしょ」
つかさ「え……? でも、外の世界は幻想郷と違って、魔法や妖術の類が効かないと聞きます。
実際、私達も飛んだり弾幕を放てたりしませんし。てゐ様は平気なんですか?」
てゐ「うんにゃ。私も無理だよ。だから……ほれほれ」
佳歩「これは……催涙弾、煙幕弾、蛍光弾、手榴弾……? どうしたんですか、こんな防犯グッズ?!」
てゐ「ま、ちょいと闇系の仕事でツテがあってね。……てなわけで、護身はバッチリってワケさ」
つかさ「さ、流石はてゐ様です……抜かりが無い」
てゐ「フフ……褒めても何も出ないよ。ってワケで、ディナーはあそこの店にしない?
なんかアルゼンチン料理の老舗で有名店らしいよ。これも事前に調査済みなんだけどね。
自由に回ると見せかけて、裏ではプランを練っておく。これ、出来る女のコツ」
879 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:32:15 ID:???
つかさが心配する通り、当初は子ども三人で観光が成り立つのか疑問だったが、
この辺りは臆病なきらいもあるが用心深いてゐの労力により問題は生じない。
かくして、三人がレストランの高級ワイン……ではなくぶどうジュースで、日ごろの疲れを労い合おうとしたその時だった。
客引きの女性「はぁ〜い。そこのお嬢ちゃん達。今ならアルゼンチンで一番おいしい焼き鳥を格安で提供するわよ〜?」
てゐ「はぁ、バカじゃないの? アルゼンチンと言えば牛肉っしょ。
私らはこれからあそこのパリージャ(アルゼンチンの肉料理レストラン)に行くと決めてるんだけど……」
通りにある店に入ろうとする前、別の店の客引きが声を掛けてきた。
既に入るべき店を決めていたてゐは、そう不機嫌気味に答えたのだが、
振り向きざまにその銀髪の女性の顔を拝んでみると……。
客引きの女性「え……? てゐ? 佳歩に……つかさ? なんでこんなところに居るの?」
てゐ「は? ……って、え。ええええっ!?」
佳歩「どうしたんですか、てゐ様……って、ウソッ!? まさかこんなところで!?
これはもしや、フリーメイソンが私達の来訪を知っていたからっ!?」
つかさ「佳歩ちゃん、何でもかんでも裏の組織の仕業にすれば良いってワケじゃないわ――って、そ、そんな!?」
三人は茫然として硬直せざるを得なかった。何故なら、その客引きの女性は……
妹紅「いやー、凄い偶然だなぁ! まさか三人もアルゼンチンに来てたなんて!
あ、そうだ。慧音元気? もう永らく会ってないような気がするんだよねー。これまでの人生と比べりゃ一瞬の筈なのに」
銀髪というよりは真っ白な長い髪。メイド風の可愛らしい(やや露出度が高い)制服に身を包んだその女性は、
……かつて、永遠亭ルナティックスでともに戦い、今や道を違えた戦友。藤原妹紅その人だった。
880 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:34:26 ID:???
*****
−ブエノスアイレス・COCINA DE MOKOU−
妹紅「さ、食べな。コシナ・ド・モコウ特製、若鶏のアサードだよ」
そう言って、妹紅は三人の紙皿に焼いた鶏肉をたっぷりと乗せてくれた。
妹紅の店は、てゐが狙いを付けていた豪華なレストランとは正反対の隠れ家的
――正確には浮浪者の住居的な――と表するのが相応しいあばら屋だった。
てゐ「……一見異国感ある名前だけどさ。これじゃアルゼンチン風焼肉っていうより、
ただの焼き鳥だよ……! こんなの、幻想郷でも食べれるじゃんよ……!!」
佳歩「というかここ、迷いの竹林にある妹紅さんのおうちにそっくりですね……」
つかさ「不思議です。まるで幻想郷に帰って来ちゃったみたい……」
アルゼンチンでは珍しい、醤油ベースのタレが漬けこまれたアサード、いや焼き鳥は美味しかった。
美味しかったが……これではアルゼンチン観光感が皆無である。
一部の例外を除き人間関係にドライなてゐは、旧友に出会えた嬉しさよりも、
折角の観光が台無しになった感を覚え、しょげかえっていた。
てゐ「はぁ……まあ、別に良いけど。……で、なんで妹紅はここにいるのさ。
ジャパニーズヤキトリグルメをアルゼンチンに伝授しに来たとか?」
妹紅「あー。いや、それは。ちょっと話せば長くなるんだけど……」
恨めし気に焼き鳥をほおばるてゐを尻目に、妹紅はばつが悪そうに頬を掻いている。
一体何があったのか気になる佳歩は頭を巡らせて、
佳歩「あ! 分かりました! もしかして妹紅さん、全幻想郷選抜代表の強化選手として、
サッカー大国のアルゼンチンに派遣された、とか……!?」
881 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:35:44 ID:???
良く回る頭でそんな推理をはじき出した。妹紅が全幻想郷選抜選手として選ばれている事は、
佳歩達が幻想郷を離れる直前に見た掲示により誰もが知っていた。
そして、相手側が佳歩達と同じように、海外のサッカー強国に選手を派遣していてもおかしくない。
妹紅「流石佳歩は鋭いね。その通りさ。でも……」
つかさ「でも……おかしいです。だとしたら、妹紅さんも今頃私達と同じように、
どこかのサッカークラブに所属していないとおかしい筈ですが……。
――一体なぜ、こんなところで焼き鳥屋をしているのですか?」
妹紅「――って、なるよねぇ。はぁ〜あ」
そして当然生じる違和感をつかさが指摘すると、観念したように妹紅は溜息を吐いた。
それから手元にあったワイン瓶を傾けてそのまま喉を潤すと、妹紅は今に至るしょうもない事情を話してくれた。
妹紅「実は私、その……今。指名手配犯なんだよね。殺人の」
882 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:37:41 ID:???
〜回想シーン〜
−ブエノスアイレス・空港−
輝夜「いやー、ファーストクラスでの旅は快適だったわねぇ、妹紅!
あ!? ゴ、ゴメンナサイ! 妹紅は燃油サーチャージ代すら払えない極貧だったから、
ペットの犬として荷台に積んで密入国させたんだった! ゴメンね!? 私一人だけが良い思いしてゴメンね!?」
妹紅「人聞きの悪い捏造すんな! きちんとお金払ってここまで来たわ!! ……エコノミークラスだけど」
妹紅によると、アルゼンチンに派遣された全幻想郷選抜選手は妹紅と――よりにもよって
佳歩やてゐ達とも縁が深い、あの姫様。あの蓬莱山輝夜の二人だった。
輝夜「あのあの五月蠅いわね! なんか私をブルノさん的なアンタッチャブルな存在にしたいみたいだけど、
その手には乗らないんだからね! 私がここに来たのも、偉大なるガルトーニ君リスペクトだからね!!」
妹紅「一体誰と話してるんだよ……。まあ、私としても心外だけど早く行こうぜ。
確か予定じゃ、アルヘンチノスに入団する事になってただろ、私達。
空港からレンタカーで結構かかるみたいだから、休んでるヒマは無さそうだ」
輝夜「はいはーい、分かってるって。んじゃもこたん、めんどい手配とかよろしくー。
私今、10連ガチャでレジェンドカード引き当てる作業で忙しいし」
妹紅「お前もやるんだよ!? というか旅行先ではその黒い板でゲームするのやめろよ!?
修学旅行でもホテルでひたすらケータイいじってる、根暗系高校生か!?」
輝夜「うるさいわね! 誰が旅に出たと見せかけて近場で3年引き籠ってタマ作ってた(意味深)
陰湿根暗虚言妄想癖ドケチ貴族よ!?」
妹紅「私の親の事じゃねえか! いい加減にしろ!?」
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