キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/06/28(火) 23:47:15 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1458962627/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!
しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止めるべく、
次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、世界を救って欲しい……と。
鈴仙は戸惑いつつも、永琳の願いを受け入れ、
幻想郷の秩序の変革を狙う新チーム・リトルウイングズの一員として、大会に優勝することを誓った。
その後、修行のため鈴仙は単身ブラジルに渡り、様々な困難や出会いを経験しつつも、
ブラジルサッカーの登竜門・リオカップにて初勝利を挙げた。
一方時を同じくして、反町、秋姉妹、そしてアリスさんの4人はフランスのサッカースクールに編入学。
彼らはピエールやナポレオン、同じく転校して来た早苗との学園生活を通して絆の大切さを学び、
鈴仙達コリンチャンスに合流すべくブラジルへと発った。
反町一行を新たに加えた鈴仙達コリンチャンスの次なる戦いは、因縁のライバル・サントスFC戦。
スウェーデン産の技術により超パワーアップしたザガロ達、そして伝説の超腹筋戦士を前に、
鈴仙達は果たして勝利できるのか。宇宙の平和と命運を掛けた超激戦が今、始まる。
880 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:34:26 ID:???
*****
−ブエノスアイレス・COCINA DE MOKOU−
妹紅「さ、食べな。コシナ・ド・モコウ特製、若鶏のアサードだよ」
そう言って、妹紅は三人の紙皿に焼いた鶏肉をたっぷりと乗せてくれた。
妹紅の店は、てゐが狙いを付けていた豪華なレストランとは正反対の隠れ家的
――正確には浮浪者の住居的な――と表するのが相応しいあばら屋だった。
てゐ「……一見異国感ある名前だけどさ。これじゃアルゼンチン風焼肉っていうより、
ただの焼き鳥だよ……! こんなの、幻想郷でも食べれるじゃんよ……!!」
佳歩「というかここ、迷いの竹林にある妹紅さんのおうちにそっくりですね……」
つかさ「不思議です。まるで幻想郷に帰って来ちゃったみたい……」
アルゼンチンでは珍しい、醤油ベースのタレが漬けこまれたアサード、いや焼き鳥は美味しかった。
美味しかったが……これではアルゼンチン観光感が皆無である。
一部の例外を除き人間関係にドライなてゐは、旧友に出会えた嬉しさよりも、
折角の観光が台無しになった感を覚え、しょげかえっていた。
てゐ「はぁ……まあ、別に良いけど。……で、なんで妹紅はここにいるのさ。
ジャパニーズヤキトリグルメをアルゼンチンに伝授しに来たとか?」
妹紅「あー。いや、それは。ちょっと話せば長くなるんだけど……」
恨めし気に焼き鳥をほおばるてゐを尻目に、妹紅はばつが悪そうに頬を掻いている。
一体何があったのか気になる佳歩は頭を巡らせて、
佳歩「あ! 分かりました! もしかして妹紅さん、全幻想郷選抜代表の強化選手として、
サッカー大国のアルゼンチンに派遣された、とか……!?」
881 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:35:44 ID:???
良く回る頭でそんな推理をはじき出した。妹紅が全幻想郷選抜選手として選ばれている事は、
佳歩達が幻想郷を離れる直前に見た掲示により誰もが知っていた。
そして、相手側が佳歩達と同じように、海外のサッカー強国に選手を派遣していてもおかしくない。
妹紅「流石佳歩は鋭いね。その通りさ。でも……」
つかさ「でも……おかしいです。だとしたら、妹紅さんも今頃私達と同じように、
どこかのサッカークラブに所属していないとおかしい筈ですが……。
――一体なぜ、こんなところで焼き鳥屋をしているのですか?」
妹紅「――って、なるよねぇ。はぁ〜あ」
そして当然生じる違和感をつかさが指摘すると、観念したように妹紅は溜息を吐いた。
それから手元にあったワイン瓶を傾けてそのまま喉を潤すと、妹紅は今に至るしょうもない事情を話してくれた。
妹紅「実は私、その……今。指名手配犯なんだよね。殺人の」
882 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2016/10/29(土) 20:37:41 ID:???
〜回想シーン〜
−ブエノスアイレス・空港−
輝夜「いやー、ファーストクラスでの旅は快適だったわねぇ、妹紅!
あ!? ゴ、ゴメンナサイ! 妹紅は燃油サーチャージ代すら払えない極貧だったから、
ペットの犬として荷台に積んで密入国させたんだった! ゴメンね!? 私一人だけが良い思いしてゴメンね!?」
妹紅「人聞きの悪い捏造すんな! きちんとお金払ってここまで来たわ!! ……エコノミークラスだけど」
妹紅によると、アルゼンチンに派遣された全幻想郷選抜選手は妹紅と――よりにもよって
佳歩やてゐ達とも縁が深い、あの姫様。あの蓬莱山輝夜の二人だった。
輝夜「あのあの五月蠅いわね! なんか私をブルノさん的なアンタッチャブルな存在にしたいみたいだけど、
その手には乗らないんだからね! 私がここに来たのも、偉大なるガルトーニ君リスペクトだからね!!」
妹紅「一体誰と話してるんだよ……。まあ、私としても心外だけど早く行こうぜ。
確か予定じゃ、アルヘンチノスに入団する事になってただろ、私達。
空港からレンタカーで結構かかるみたいだから、休んでるヒマは無さそうだ」
輝夜「はいはーい、分かってるって。んじゃもこたん、めんどい手配とかよろしくー。
私今、10連ガチャでレジェンドカード引き当てる作業で忙しいし」
妹紅「お前もやるんだよ!? というか旅行先ではその黒い板でゲームするのやめろよ!?
修学旅行でもホテルでひたすらケータイいじってる、根暗系高校生か!?」
輝夜「うるさいわね! 誰が旅に出たと見せかけて近場で3年引き籠ってタマ作ってた(意味深)
陰湿根暗虚言妄想癖ドケチ貴族よ!?」
妹紅「私の親の事じゃねえか! いい加減にしろ!?」
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