キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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屁理屈推理合戦withキャプ森

144 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 10:54:24 ID:???

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【毒の魔術師の殺人、そして蘇生】


ソリマチ卿「まずは召喚魔法を行う。日向、若島津、吉良! この3名を俺の部屋に転送する!!」

そして彼はまず、数ある魔法体系の中でも基礎である召喚魔法を詠唱した。
すると今や彼専用の魔術工房となった反町の私室に異空間が現れ、
そこから宣言通り日向、若島津、吉良の3名が召喚される。

日向「な、何だ……? 俺は今、東京のヒューガー本社で会議中だった筈だが……?」

若島津「――飛騨の山奥で修行をしていた筈だったが。何故反町。貴様がここに居る……!?」

吉良「ウイ〜ヒック。んあ? ワシは埼玉の居酒屋で飲んどった筈じゃが。記憶が飛んだか?」

ソリマチ卿「くっくくく……! 愚かな暴君どもめ。俺は今から、貴様らを処刑する」

日向「ホウ……? 良く分からんが反町の奴、随分と調子に乗ってるみたいだな。
    もしかして貴様、俺のタイガーショットを受ける側に回りたいというのか……?」

ソリマチ卿「ハン! 吠えていろ、駄猫が。 ……ハァァァッ!」

パァァッ……ゴオオオッ! ……ブチンッ!

日向「ぐ、ぐわぁぁぁっ……!!」

第一の処刑は、この状況下を理解せず偉大なるソリマチ卿に楯突く愚かな日向小次郎。
毒の魔術師は魔力による大槌を練ると、次の句も告げぬ間に潰され肉塊と化す。

145 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 10:56:28 ID:???
若島津「貴様……よくも日向さんを……!」

ソリマチ卿「若島津よ……今すぐ俺の軍門に下るというならば、命を見逃してやらん事もないぞ?
       力を信望する貴様の事だ、今ので俺と日向、どっちに付く方が得か分かったと思うが」

若島津「ふざけるな……! 自分で強くなる努力を忘れ、下らぬ外法の力に溺れる貴様などの下に誰が付くか!
     俺を従いたいのなら、まずはこの俺を倒し――ぐふっ!」

パァァッ……グシャァァッ!

ソリマチ卿「私のシュート力は67です」

第二の処刑は、力を求める癖して偉ぶり身の程を弁えぬ若島津健。
まずは自分を倒してみせろ、と意気込む割には、ただのシュートを食らっただけで絶命する。

吉良「ひ、ヒイイイ……! ワシは、ワシは被害者なんじゃ。
    日向にそそのかされ、無理矢理東邦学園に連れてこられたんじゃぁ……」

ソリマチ卿「日頃は威張っていながら、窮地に立つと被害者面か。日向や若島津以上に見苦しいぞ」

吉良「な、何が目的じゃ!? か、金ならある! それとも女か!? ひ、ひいいいいっ!?」

ソリマチ卿「死ね」

パァァッ……ブンッ、グシャアアアアアアアアアッ!!

第三の処刑は、殺人思想をばら撒く割には自らの保身には必死の腐った大人、吉良耕三。
ソリマチ卿は天空からグングニールの槍を召喚して、その身体を一突き。それだけであっけなく動かなくなった。

146 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 10:58:26 ID:???

ベアトリーチェ「く……くっくくく! お見事、お見事! 中々やるでは無いか!
         一時譲渡なのが勿体無い、そなたなら修行を積めば、さぞ立派な魔術師に――」

その凄惨なる処刑光景に、ベアトリーチェは若干気圧されながらも、しかし上機嫌にソリマチ卿の魔法に賛辞を贈る。
当初の予定以上にソリマチ卿は優れた魔術師であったが、ともかく、これでベアトリーチェの目的は半分果たされた。

ベアトリーチェ「さてさて。後は妾が適当に密室結界でも張っておく。
         だからその魔力を一旦妾に返すが良い。良い塩梅の不可能犯罪に仕立て上げてや……」

ソリマチ卿「――だが断る」

ベアトリーチェ「ん、んなっ!?」

――しかし、ベアトリーチェは同時に誤算していた。ソリマチ卿の魔法適正の高さを。
彼はもはや、ベアトリーチェの駒を逸脱し、一個の魔術師として覚醒を果たしていた。

ソリマチ卿「俺が今アイツらを殺した魔法は貴様の力による物では無い。
       全て、この俺の血に生まれながら宿っていた毒の魔法。それが目覚めたのだよ。
       くっくくくく……! ああ、スゲー力だぜ魔法ってのは。
       どうして今までこの力に気付いていながら使わなかったのかなァ!!
       食らえよ、毒属性レベル67魔法、『トクシックインパクト』ォ!」

グンッ、ドガァァッ!

ベアトリーチェ「ぐうううううっ!?」

強烈な毒属性の魔法を受け、ベアトリーチェは数メートル先まで吹き飛ばされる。
普段ならば生来の高い抗魔力でレジスト出来た筈の攻撃に耐えられぬ程、今の彼女の力は減衰していた。

147 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/09(月) 11:03:10 ID:???

ソリマチ卿「……そうだ。この魔力があるんだったら、日向共を何度でも殺せるんだったなァ。
       だったら、あんなショボい殺し方をしてオシマイ、じゃ勿体ねぇ。
       とりあえず、アイツらも生き返られせてやるかァ」

ベアトリーチェ「な、何をやっている! 反魂の魔法はそれ相応の対価が――」

ソリマチ卿「関係ねーよ、ババア!」

ベアトリーチェ「ばッ……。わ、妾はまだ19だ! ぴちぴちの乙女であるぞっ!?」

パァァッ……フワァァッ!

日向・若島津・吉良「「「い、今のは一体……」」」

ソリマチ卿「貴様等とは明日も遊ぶからな。今の内に準備しておけ」

フワァァァッ……

ベアトリーチェ「む、むううっ……! あやつ、何の気も無しに反魂の魔法を成功させおって……!
          こうも容易く魔法を使われては、妾の立つ瀬が無いではないか……!」

そして、思わぬ罵詈雑言にベアトリーチェがたじろぐ間にもソリマチ卿は魔法を使い、
日向達を蘇生させ、彼らが元居た場所にそれぞれ転送させる。
無限の魔女にとって反魂術は簡単であったが、それでもある程度の魔力を消耗する。
それを片手間でやってのける行為は、彼の魔力の青天井さを証しており。
――かつての無限の魔女・ベアトリーチェのそれを圧倒的に上回っていた。

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