キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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屁理屈推理合戦withキャプ森

1 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:30:43 ID:???






――この物語はどうせ幻想に決まってます。
      キャプ森本編・外伝及び「うみねこのなく頃に」本編と関係有る筈もありません――。











※このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、「うみねこのなく頃に」とのクロスオーバー作品です。
※内容は、「うみねこのなく頃に」本編中の赤字&青字による屁理屈合戦(推理)ゲームを、独自の謎を使って行うものです。
 「うみねこ」本編ストーリーの直接的なネタバレはありませんが、「うみねこ」本編の登場人物がスレに登場します。
※最初のエピソードだけ>>1が書きたいですが、それ以降は他の方も書けるようにしたいとか考えています。

☆出典☆
【うみねこのなく頃に】屁理屈推理合戦スレ@wiki
http://www19.atwiki.jp/herikutu/

3 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:33:53 ID:???


〜198×年 南葛中・部室〜

森崎「明日は木田中との練習試合か。奴らの実力自体は取るに足らんが、
    ここで翼との違いを見せつけなくては、俺のキャプテン就任は遠ざかってしまうな……」

練習後の部室で、森崎有三はブツブツと独り言ちていた。割といつもの事である。

森崎「畜生、翼の奴め! なーにが高校選抜との合同合宿だ。なーにが九州だ!!
    俺が地道にチームの底力を上げようと努力している間に、勝手に自分だけ特別練習に参加してた奴が、
    どうしてこうも人気が集まるんだよ! クソがっ!!」

そして今日の事案は当然、合宿を終えて一躍周囲の空気を持って行った永遠の怨敵・大空翼についてだった。
キャプテン就任を目指す森崎にとって、この大空翼は当然最大のライバルである。
中学に入学してから今まで、森崎は自らの実力を磨き上げる傍ら、
骨川等の部下を使って翼の妨害工作に勤しんで来たが、今日の様子を見て分かる通り、その成果は思わしくない。

森崎「とにかくも、新一年生の浮動票をどう集めるかだな……。
    まあ、王道は明日の練習試合で実力を見せつける事なんだが、それだけじゃパンチが弱いかもしれん。
    何か良い手は無いもんか……ん?」

そんな時だった。森崎が散らかった部室の床にある一冊の本を見つけたのは。

森崎「これは……詩編か。タイトルは……『最愛の魔女・ベアトリーチェに捧ぐ』……?」

羊皮紙で出来たおどろおどろしい装丁の本には、日本語でそうタイトルが書かれている。
そして、その本を開いてみると、中には如何わしい魔法陣やら呪いの類やらが、びっしりと解説付きで書かれていた。
ゲームやおとぎ話であるような、魔法の本そのものが森崎の手元にあった。

4 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:35:14 ID:???
森崎「なんだ、こりゃ。誰の趣味だよ、気持ちわりい」

森崎はそう言って、この本を捨てようとするが――ふと思い立つ。

森崎「いや待てよ。前テレビで見た事がある。こういう本に書いてある黒魔術で、
   嫌いな相手を腹痛にしたり、ここぞという時に失敗させたりできるとかできんとか……そうだ!
   この本に書いてある呪文で翼を呪えば、明日の練習試合で俺が目立てるじゃないか!!」

黒魔術に頼る程森崎は狂っているのかというツッコミがあるかもしれないが、
本編的に考えても森崎は5人で手を繋いでぐるぐると回り大竜巻を発生させたりしている。
(参考:http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1149163758/897
そんな森崎が翼への妨害手段として黒魔術を取り入れる事は何ら不思議ではなかった。
というワケで、森崎はさっそく本の冒頭に書いてあったそれらしい呪文を朗読してみた。

森崎「えーっと……」

5 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:36:36 ID:???

    懐かしき、故郷を貫く鮎の川。
    黄金郷を目指す者よ、これを下りて鍵を探せ。
    川を下れば、やがて里あり。
    その里にて二人が口にし岸を探れ。
    そこに黄金郷への鍵が眠る。
    鍵を手にせし者は、以下に従いて黄金郷へ旅立つべし。

    第一の晩に、鍵の選びし六人を生け贄に捧げよ。
    第二の晩に、残されし者は寄り添う二人を引き裂け。
    第三の晩に、残されし者は誉れ高き我が名を讃えよ。
    第四の晩に、頭を抉りて殺せ。
    第五の晩に、胸を抉りて殺せ。
    第六の晩に、腹を抉りて殺せ。
    第七の晩に、膝を抉りて殺せ。
    第八の晩に、足を抉りて殺せ。
    第九の晩に、魔女は蘇り、誰も生き残れはしない。
    第十の晩に、旅は終わり、黄金の郷に至るだろう。
    魔女は賢者を讃え、四つの宝を授けるだろう。
    一つは、黄金郷の全ての黄金。
    一つは、全ての死者の魂を蘇らせ。
    一つは、失った愛すらも蘇らせる。
    一つは、魔女を永遠に眠りにつかせよう。
    安らかに眠れ、我が最愛の魔女ベアトリーチェ。

6 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:39:16 ID:???

森崎「……意味不明な癖して、嫌に物騒なフレーズだな、オイ」

無人の部室で一人ツッコミをしながら、森崎は呪文を読み上げた。
説明書き等は全く読んでいないので、これで翼がどうなるかは全く分からないが、
まあ、色々殺せとか書いてある以上結構効果はあるだろう……と、そこそこの満足感を抱きつつ、
そのまま家に帰ろうか、と立ち上がったその時だった。


 パァァッ……!


森崎「!?」

本から、一匹の蝶々が現れる。その蝶は淡い金色の光を放っていた。
森崎が目を疑ううちに、黄金の蝶は一匹、また一匹と数を増やしていく。
やがて夕方の部室中を埋め尽くさんまでに広がると、そこから収束していき――。

 フワァァッ……!

金髪の女性「くっくっく。その碑文を聞くのは実に久しぶりだ……」

森崎「お、おめえ……何者だ!?」

サッカー部の部室に似つかわしくない黒のドレスを纏った、美しい魔女がそこに現れた。
長い髪は後ろで優雅に結び止め、古風な金の煙管を片手に持った彼女は、
その恐ろしく端正な顔を比較的下品に歪ませ、くつくつと笑い声を立てている。

金髪の女性「そこに名前が書いてあるだろう。ベアトリーチェ……。
        それが妾の名。千年を生きた黄金の魔女にして無限の魔女。
        煉獄の七大悪魔を統べ、あらゆる魔女と盟約を交わした夜の女王よ」

7 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:40:30 ID:???
森崎「……頭がおかしいのか?」

ベアトリーチェと名乗った女性に対し、森崎は傲然と食ってかかる。

ベアトリーチェ「くっくくくっ……! まあ、そういう感想となるのも仕方ない。
         なんせニンゲンの世界では御伽噺にしか現れない魔女が、間違いなくここに居るのだからなァ。
         しかし、このまま狂人扱いばかりされるのは妾としても気に喰わん。
         そうだな……。ならば、一つお前に魔法を見せてやろうか」

森崎「だったら翼の奴を魔法で呪殺してくれよ。そんくらい魔女サマなら簡単だろ?」

森崎はこの時、突然自分の目の前に現れた女に対しても、そこまで驚かなかった。
何せ小学生時代にも、突然黒い球体のおかれた謎のワンルームマンションに拉致されたり、
小太りな男から不思議なアイテムを貰ったり等不思議な夢を沢山見ている。
だからこれも夢の一種か何かだろう……と、落ち着き払って魔女と接する事が出来ていた。

ベアトリーチェ「ああ、その位簡単だ。魔女の呪殺は基礎の基礎。
          呪殺など妾はもう、物心ついた頃からできていたぞ」

森崎「はいはい。御託は良いからやってくれよ。それともMP切れか?」

ベアトリーチェ「まあ待て……そらっ!」

パァァァッ……ブワァァ。 

ベアトリーチェはそう言って黄金の蝶の群れを呼び出し、部室の窓から外へと放った。
翼は恐らく今頃、グラウンドで自主トレーニングでもしているだろうが、
あんな蝶々で翼が殺せるとは到底思えない。というかあれで死ぬなら自分が既に死んでいる。

8 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:42:05 ID:???
森崎「……で。結果が分かるのは100年後か?」

ベアトリーチェ「全く、気の短い男よのぉ。まあ、今に見ておれ」

にも拘わらず、ベアトリーチェは自信満々な笑みを崩さない。
森崎はこの時、さっさと覚めねえかなこの夢……位の感想しか抱いていなかったが


――そこから先の出来事は、まさしく魔法だった。

ガタッ……!

滝「おう、森崎! そこに居たのか!」

石崎「あ、あわ、あわわわ……!?」

森崎「……あん? どうしたんだよ、珍しい組み合わせして」


滝「どうもこうも無い! 翼が……翼が……! 兎に角。人手が居るんだ、用具室に来てくれ!!」

9 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:43:29 ID:???

〜南葛中グラウンド・用具室〜

森崎「マジかよ……」

森崎は自分の頬をつねった。これで 752 回目だった。

石崎「つ、翼……つばさ、つばさぁぁぁぁっ! うおおおおおっ!!」

滝「……死因は分からない。だけど、確かに翼は死んでいる」

石崎と滝に案内されて用具室の鍵を破ると、……そこには、滝の言う通りだ。翼が死んでいた。
彼の宿敵であり永遠のライバルは、こんな暗くて狭い場所で、ただ孤独に息を引き取ったのだ。


森崎「……そりゃ確かに、何度もお前なんてくたばっちまえ! とか思ってたけどよ。
    まさか、マジのマジでくたばる事はねぇだろうよ……!!」

警察の聴取を終え、石崎と滝が帰った後も、森崎は一人立ち尽くしていた。
これまでの人生で最大の宿敵が消えた。それは森崎にとって一つの生きがいの喪失を意味していた。

パァァッ、フワァァァッ……!

ベアトリーチェ「どうだ? これでそなたも妾を魔女だと認めてくれるか?」

そんな中に金色の蝶が舞い、そこからベアトリーチェの姿が現れた。
翼が死んだにも関わらず、この魔女は喜色満面の笑みで、
まるで父親に褒められたい子供のようにパタパタと森崎に向かってアピールをしている。

10 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:46:06 ID:???
ベアトリーチェ「な、な? 妾の魔法は凄いだろう? 完全な密室だぞ? なのに死んでるんだぞ??
          あの翼とか言う男の死に顔見たか? 傑作だったよなァ!
          『自分は絶対に死なない』って顔しくさっちゃってさァァアァ!
           あっはははははは! ぶっひゃっひゃひゃひゃ! あー超ウケる!」

森崎「………」

ベアトリーチェは上機嫌だ。
どんなに面白おかしい魔法で、どんな面白おかしく翼を殺したのか、森崎に語りたくて堪らなかった。
本性であろう下品な言葉遣いを隠さずに、上品な顔立ちを汚らしく歪ませて大笑い。

森崎「……ふざけるな!!」

ベアトリーチェ「!?」

――そんな態度を前にしては、森崎でなくとも激昂するのが普通だった。

森崎「確かに冗談半分で言った俺も悪かったかもしれねぇ。
    だが……だからと言って、人を殺して笑うヤツを、誰が魔女として認めてやるかよ!
    戻せよ! 俺はこんな形での勝利は望んでない!」

ベアトリーチェ「えー? 別に良いじゃんよー! だって、これでお前がナンバーワンだぜ?
         キャプテン争いしても勝利不可避! 良いコト尽くめじゃんよ!
         お前らしくもないなァ、認めろよ〜? 『大嫌いな翼が死んで嬉しいです』って認めろよォ!
         別に小学校の道徳の授業じゃねえんだ。本音かっさばいて万歳三唱しちまいなよォオォ!?

比較的、というレベルではもはや済まない。ベアトリーチェという魔女は醜く下品にその本性を剥きだしにしていた。
人の生死を嘲笑い、それをもって千年の生の慰みとする悪魔。
森崎は無配慮に悪魔との契約を結んでしまった事を後悔しながらも、その言葉に対し静かに打ち震えていた。

11 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:47:52 ID:???
森崎「……ったく、一周回って可哀想になって来るぜ。
    ベアトリーチェさんよ。お前は『男の友情』ってのを、全く何も分かってねぇ!!」

ベアトリーチェ「やれやれ、分かってないのはどっちの方だか……。妾の機嫌を損ねると大変な事になると言うのに」

森崎「んだよ。俺も殺すのか……?」

ベアトリーチェ「いいや、殺さぬ。代わりに、妾はそなたを《屈服》させる事にした」

森崎「屈服……だと……?」

平行線となりそうな会話を打ち切り、ベアトリーチェはそう言い放った。
すると彼女は虚空をまさぐり、大きな水晶玉を取り出して宙に浮かべた。

ベアトリーチェ「先程、そなたは妾に、『人を殺して笑うヤツを、誰が魔女として認めてやるかよ!』
         ……と、言ったな。だがしかし、現に魔法はあるのだ。妾はそうやって、翼を殺したのだから」

森崎「ハァ? 確かにお前の存在は魔法っつーか夢みたいだけどよ。実際はトリックか何かで殺してるんだろ?
    少なくとも、人間に不可能な事はお前でも出来ない筈だ」

ベアトリーチェ「くっくくく……! 良い事を言ったな、『人間に不可能な事は魔女にもできぬ』。
          ――果たして、それが本当かどうか、今お前に魅せてやろうぞ!」

パァァァ……!

ベアトリーチェの宣言に応じ、水晶玉が明るく輝いた。

ベアトリーチェ「今から妾がそなたに見せるのは、大空翼なる男の最後の瞬間。
          妾の黄金の魔法がヤツの心臓を凍てつかせるその瞬間よ!
          さあさ御覧なさいな、魔法の実在を! 妾の存在の証明をッッ!!」

12 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:49:05 ID:???

+++++++++++++++++++++++++++++++

「一体、どうしてこんな事に……」

大空翼はまさしく今、最期を迎えようとしていた。

「無様な姿だなァ? ヒーロー君。遺言なら幾らでも聞いてあげるぜェ?」

その傍らには、黄金の魔女がその形を成して、煙管片手に傲然と立ち尽くす。
外界から一切閉ざされたこの部屋に、彼女は秘密の魔法で壁をすり抜け侵入したのだ。

「俺は……死にたくない。まだ何も成し得ていないのに……」
「知るか。簡単な理由で生まれも死にもする。それがニンゲンの本質よ」

既に虫の息の翼に対しても、黄金の魔女は何の情けも容赦もない。
千年を生きた魔女にとって、百年も生きぬ人間の生き死にの如何に無価値な事か。

13 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:50:53 ID:???
「飽いた。醜く生き永らえるよりも余程美しく、この妾がお前を殺してやるよ」

だから魔女は、この哀れな男を自らの魔法の実験台にすることとした。
彼女が煙管を杖のように一振りすると、男の体は宙に浮かび上がる。

「やめろ……やめてくれぇぇぇ」
「良いね良いねその安っぽい命乞い! もっとやってみろ、気紛れで生き永らえさせてやるかもしれんぞ?」
「お願い……俺はプロになって……日本をワールドカップに」
「やっぱ飽きた。死ね」

――そして、この時点で彼の生存は絶望的だった。
気紛れな魔女に見捨てられた男の全身は空気の入った蛙のように醜悪に膨らんで。

パーン! パーン! パーーーン!!

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁッ!!」
「あっははははははははははははははッ!」

破裂。再生。また破裂。グロテスクな音と魔女の高笑いが密室に響く中、その遊びは数十分程繰り広げられ――。

「くっひゃっひゃっひゃ、はぁはぁ……笑い疲れたから、もう寝る」

――遊びを終えた魔女は、死体を残したまま、再び壁をすり抜け、どこかへ立ち去るのだった。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

14 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:52:38 ID:???
森崎「……なんだよ、これ」

映像を見終えると、森崎の怒りは頂点を越え……逆に冷静になっていた。

森崎「こんなの、夢以外にあり得ない。魔法なんて、ある訳がない……」

ベアトリーチェ「何度頬をつねってもムダムダァ! こ・れ・が・現実なんだよ!!
         魔法はあるし魔女はいる! そんで魔法で翼は死んだ! これが現実!!
         さっさと諦めて現実を受け入れろよモロサキィィィイイイィィィッ!!
         くひゃひゃひゃひゃひゃはははははははァァァアッ!!」

用具室にベアトリーチェの下品な笑い声が響き渡る。森崎は……それに対し抵抗したかった。
しかし、今の森崎には抵抗する為の武器が無い。道具が無い。

森崎「俺は諦めん。テメエを否定してみせる……」

ベアトリーチェ「ああどうぞどうぞ!! でも聞くけど、お前これどうやって否定すんの?
          さっきの映像見た!? どう見ても魔法で壁すり抜けて、魔法で死体が破裂してたなァ!?
          言っておくけど、この用具室にそんなワイヤーとかCGとか発生させる装置なんて無いぜェ!?
          あれは誰がどう見てもま・ほ・う! 魔女の魔法で翼は死んだ! な、それでいいじゃね〜か〜?
          めんどくさい事なんて考えずにさァ、さっさと魔女に屈服しちまおうぜェェェェェェ〜〜〜〜〜!?」

森崎「諦めん……俺は、あきらめん……!」

しかし、ベアトリーチェの度重なる罵倒を受けても、森崎は決して屈しない。
ここで屈しては、翼の死をも嘲笑られると思った。それは引いては、自分自身を嘲笑われるに等しいと思った。
そして、そんな森崎の信念が――彼に、思いがけぬ救いを齎した。

フワァァァッ……。


白髪の魔女「……見つけたわ、ベアトリーチェ」

15 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 03:59:55 ID:???
――と、言ったところで今日はここまで。
ふとネタが思いつき、単発短編で数日で終わりそうだったので、勇気を出してスレ立てさせていただきました。
明日中か遅くとも明後日の昼までに、チュートリアル編を更新したいと思っています。

肝心の推理ゲーム本編については、12月31日の夕方〜夜の時間に出来ればと思っています。
(具体的な時間は直前に告知します。)
色々未熟なところが多いと思いますが、うみねこor推理合戦知らない人でも楽しめるようにしたいと思ってますので、
暖かい目で参加して頂ければ嬉しいです。

16 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:05:06 ID:???

ベアトリーチェ「……んげ!? お、お師匠様ァ!? どうしてこんな辺鄙な場所に!?」

森崎「……あんだよ。また魔女の助っ人か……?」

項垂れる森崎の傍に、新たな魔女が現れた。
年の位は少女らしさが残るベアトリーチェよりは上だが、老婆では無く妙齢の女性と言える。
白髪で山高帽をかぶり、物語に出て来るような古風な出で立ちのまさしく魔女は、
穏やかながらも決然とした表情で、傲慢なるベアトリーチェに対峙した。

白髪の魔女「……ワルギリア。そう呼んでください。
      詳しい事を語る暇はありませんが、少なくとも今は、私は貴方の味方です」

森崎「誰が信じるかよ、こんな状況下で」

森崎の拒絶にも、ワルギリアと名乗った魔女は、目を細めたまま小さく笑みを作るのみ。
彼女は彼女で、強い意志と芯の通った女性である事が伺われる。
そう言われる事を見越してか、ワルギリアは二言目にこう言った。

ワルギリア「……では。この状況下で、あの魔女――ベアトリーチェを倒し。
      なおかつ、翼君を元通りにする方法がある。そう言ったら、貴方は私を信じてくれますか?」

森崎「先に方法を示せ。でないと信じない」

ワルギリア「ほっほっほ。中々に冷静な子だこと。でも、その方が理解が早そうで助かるかしら」

ワルギリアは警戒を解かぬ森崎に慈母の笑みを見せながらそう独り言ちる。
しかし、すぐに表情を真剣な物に戻すと、

ワルギリア「では。本当は一から理論を説明したいのだけれど。貴方はそういうのは嫌いでしょうし。
      まずは実戦を見せてあげましょう」

17 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:07:20 ID:???

ベアトリーチェ「ちぇっ。また北風と太陽作戦ー? お師匠様って、いっつも妾に厳しいよなー」

ワルギリア「違いますし、私があなたに厳しいのはどう見ても自業自得です……! さあ、行きますよ!」

親しげに言葉を交わし合うベアトリーチェを、ワルギリアは受け入れようとしない。
森崎が二人の関係性に考察を深めていると、不意にその「ゲーム」は始まった。

ワルギリア「――情報が足りません。まずは「復唱要求」ッ!
      「翼は死んでいる」、加えて「事件時、用具室の入口は出入り不可だった」!」

ベアトリーチェ「くっくくくく……! 良いだろう、復唱!
        【翼は死んでいる】!【事件時、用具室の入口は出入り不可だった】!」

ブウウンッ!

ワルギリアの発言に呼応して、ベアトリーチェは復唱する。
しかし、ワルギリアの場合と違い、ベアトリーチェは発言するたびに、自身の周囲に赤い刃が出現していた。
そしてその赤い刃を目がけて、ワルギリアは、

ワルギリア「ならば、『用具室には隠し通路があった。犯人Xは隠し通路を通って用具室に侵入、翼を殺害』。
      犯人Xが如何なる人物であるかについては、悪魔の証明により証明不要!」

ドーーンッ!

宣言と同時に青色の杭を打ち込んだ。その杭はベアトリーチェの赤刃を断ち切ろうとするも――。

ベアトリーチェ「ではこう切ろうか。【用具室に隠し通路は無い】!」

ブウウウンッ! バギイイッ!

反対にベアトリーチェから新たに生まれた赤い刃によって、杭は呆気なく叩き折られてしまった。

18 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:09:33 ID:???
森崎「な、なんだ今のは……?」

ワルギリア「……前提からお話しましょう」

突然に何かの戦闘を始めた事だけは分かったが、森崎にはちんぷんかんぷんの出来事だった。
ワルギリアはベアトリーチェに纏われた赤き刃を注視しつつも、森崎に簡単な説明を始めた。

ワルギリア「我々人間側にとっての敗北が、魔法を認める事による《屈服》としたら。
      魔女側にとっての敗北とは、一体何だと思いますか?」

森崎「魔女にとっての敗北……? 逆に、魔法を認めないって事か?」

ワルギリア「概ね正解です。正確には、《今回の犯行が人間でも(=魔法を使わずとも)再現可能》
      である事を魔女に突きつけてやる事が、人間側の勝利条件になります」

森崎「あ、あん……?」

勝利条件――とは言われたが、森崎には今一つピンとこない。
あの映像を見る限り、翼は壁をすり抜けた魔女によって侵入され、魔女の魔法によって何度も殺され、
そして壁をすり抜けた魔女によって脱出されているのだ。
(勿論、自分は疑っているが)これは、どう見ても魔法が実在する事の証明では無いのだろうか。
ワルギリアは森崎の抱く疑問を読み取り、ほっほっほ、と優しく笑って答えてみせる。

ワルギリア「……魔女の《幻想描写》に怯える事はありませんよ?」

森崎「幻想描写だと……? あれが全部、デタラメとでも?」

ワルギリアは首肯する。

19 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:11:20 ID:???

ワルギリア「もしもアレが全部事実だとしたら、私達は屈服せざるを得ないでしょう。
      ……だけれど。真実は依然、用具室という狭い猫箱の中。
      開けるまで誰にも中身が分からない事を逆手にとって、
      魔女は一方的な認識によって、猫箱の中身を説明しているにすぎません」

森崎「つまり……俺達も、勝手に「魔法は無い」という前提で、猫箱の中身。
   要するに、翼がどうやって殺されたのかを説明する事が出来る、って事か?」

ワルギリア「その通り! 今私達が応酬していたのは、まさにそれを巡ってのこと。
      《翼は魔法により死亡した》と主張する魔女に対し、私達は《翼は魔法によらず死亡した》と否定する。
      これが、魔女との戦いの大前提。私達が目指すべき目標です」

森崎が呼び出してから今この瞬間まで、魔女――ベアトリーチェの目的は一貫している。
魔法を認め、もって自身の――即ち魔女の存在を認めて貰うこと。
そのためには、魔女は自身の殺害がいかに人間では(魔法無しでは)再現不可能かを語る必要がある。
そして、森崎がそれを否定するには、単に彼女の言葉に耳を傾けないだけでは足りない。
客観的な事実を通じ、ベアトリーチェの発言(魔法の実在)を否定する必要がある。

ベアトリーチェ「ひゃーっはっはっは! ま、頭の悪そうなお前にゃどーせ無理だけどなァ!」

森崎「チッ。いちいちムカつく野郎だぜ……! まあ、勝つ為の方法は分かった。
   じゃあ、どうやって勝つか。俺達にはどんな武器や道具があるのかを教えてくれ、ワルギリア!
   さっきお前達がやってたドンパチ。アレがそうなんだろう?」

20 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:12:55 ID:???
ワルギリア「ええ。……言う通り、「魔法はあった」「なかった」だけでは単なる水かけ論にしかならず、
      勝負は永遠に平行線となってしまいますから。――だから、人間と魔女には、それぞれ戦う為の武器があります。
      まずは、魔女側の武器――【赤き真実】と、それに付随する「復唱要求」について」

ベアトリーチェの周囲に揺蕩う4対の赤い剣を指さし、ワルギリアは説明を始めた。

ワルギリア「魔女は、この事件における全ての真実を把握しています。そのため、魔女は、
      言葉を【】で囲む事により、その言葉の内容が、絶対的な真実である事を証明できます。
      ……なお、この場合、真実とは、魔法を使わずとも。人間でも実行可能な犯行方法を含みます」

森崎「マジかよ……って事は、やっぱり魔法は嘘っぱちで、犯行は人間でも実行可能じゃねーのかよ」

ワルギリア「下手な魔女が使うと、容易くそうなるでしょうね。しかし、あの子……ベアトリーチェは、
      これと同じような戦いを幾度となく繰り返しており、【赤き真実】の使い方にも熟達している。
      例えば、この真実を利用して、不可能犯罪を演出する事だって、彼女には容易いでしょう」

森崎「あー、そっか。俺達が必死に考えた推理でも、赤で切られたら全部おじゃんになるからな。
   色んな推理が赤でおじゃんにされたら、確かに屈服してしまうかもしれん」

ワルギリア「とはいえ、【赤き真実】は人間にとって貴重なヒントになる事も多い。
      魔女が赤を出すというのは、それだけ可能性を絞ってしまう結果につながるのですから」

森崎「赤は魔女にとっても諸刃の剣って事か」

ワルギリア「そういう事です。そして、私達は魔女に対し、【赤き真実】を引き出して貰うようお願いする権利があります。
      これを「復唱要求」と言います。言葉を「」で囲む事により、魔女にその言葉を【赤き真実】で復唱するよう要求できます。
      さっきも一度やりましたが、実際にやってみましょうか。
      ……復唱要求! 「用具室には窓は無かった」!「用具室には裏口は無かった」!」

ベアトリーチェ「……むぅ」

21 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:15:55 ID:???

ワルギリアの復唱要求に対し、ベアトリーチェは少しだけ考えるような仕草をする。
そして、暫くすると意地の悪い笑みを浮かべて、

ベアトリーチェ「ならばこうしよう、前者は復唱!【用具室には窓は無かった】! 後者は復唱拒否。理由は特に無い!」

森崎「っておいおい! 拒否すんなよ!」

ベアトリーチェ「なんでだよー。赤は魔女にのみ許された特権なんだぞぅ。
         その特権をニンゲンの要求に応じてやって、特別に行使してやってるんだ。
         感謝こそされど、そうやって怒られる理由なんて無いよなァ? くひゃひゃひゃ」

一方的にこちらを嘲笑うベアトリーチェの傲慢さに森崎は憤るも、ワルギリアに制される。

ワルギリア「……いえ、今はあの子が正しいです、森崎くん。《魔女は、復唱要求に応ずる義務はない》のですから。
      ただ、復唱要求に応じない事は、それはそれで何らかのヒントとなります。
      真実に近いために、復唱する事が出来ないのか。安易な復唱により、前後の文脈に矛盾が生じるためか……。
      それを推測していく事が、結果として真実につながる場合も多々あります」

森崎「てことは今回の場合、裏口の有無がポイントになるって事か?」

ワルギリア「――とも限りませんね。別に魔女が、推理を混乱させるため、適当に復唱拒否しているだけかもしれない。
      こうしたケースの見極めも必要となるから、復唱要求に頼りすぎるのも問題かもしれませんね。
      さて……ここまでは魔女の武器について話をしましたが、いよいよ最後に、人間の武器について話をしましょう」

22 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:17:51 ID:???
ベアトリーチェ「お? いよいよ来るんですかァい、お師匠様? 何が来ても妾が切り落として差し上げますぜェ!
        ――ま、さっき一遍切っちゃってるんだけどねぶひゃひゃひゃひゃひゃァ!!」

ワルギリア「ええ。と言っても、小手調べ程度に。……『用具室の壁をも破壊する謎の兵器Xにより、翼は外部から殺害された』!」

ワルギリアは説明に代わり、先ほど一度放った青き杭を再び呼び出し、ベアトリーチェにぶつける。
しかしこれに対してもベアトリーチェは涼しい顔で、

ベアトリーチェ「出た出たァ誰かさんお得意、悪魔の証明・謎のX戦法!
        でも残念【この事件に謎の兵器Xは存在しない】ッ!!」

新たな赤い刃を呼び出し、杭を切り伏せ破壊する。
しかし、ベアトリーチェは勿論、ワルギリアも驚いた様子は見せていない。

ワルギリア「……これが、人間側の武器――『青き真実』です」

森崎「……実演ありがとうよ。『青き真実』ってのはつまり、人間の推理って事なんだな?」

ワルギリア「理解が早くて助かります。……その通り、『青き真実』とは、魔女に提示された【赤い真実】に抵触せず、
      かつ、事件の全てを人間とトリックで(=魔法を用いず)説明できる推理・仮説を『』で囲ったものです。
      魔女は、この『青き真実』を受けた場合、【赤き真実】にてそれを否定する必要があります。
      復唱拒否の場合と違い、これは魔女側に課せられた義務。もしも『青き真実』を否定できない場合は、
      魔女が《今回の犯行が人間でも(=魔法を使わずとも)再現可能》と認めたとみなし、敗北となります」

森崎「成程な。つまり、俺達はデタラメでも何でも、ひたすら『青き真実』を撃って行く。
   そうして魔女から【赤き真実】を引き出していく。普通の推理小説と違って、
   一つの練られた推理よりも、物量勝負で多数の推理をぶつける方が、赤がもらえる分有利、って事か。
   さっきの謎のナントカXみたいに、詳細のトリックは問わないってルールもラクで良いぜ」

森崎は話を聞いて、この戦い……いや、推理ゲームの仕組みについて大分理解した。
元々の狡賢い性格もあり、こうした論理系の思考遊戯とは相性が良いらしい。
そんな森崎の優秀さに、ワルギリアも目を丸くする。

23 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:27:44 ID:???
ワルギリア「……素晴らしい。ただの一度の説明で、このゲームの特性を理解するなんて。
      ええ。これなら実戦に移っても問題無さそうですね」

森崎「……本当なら、お前に全部やって貰った方が速そうだけどな」

ワルギリア「それはできぬ相談ですね。あの子、ベアトリーチェはあくまで貴方をこの『魔女のゲーム盤』
        に招待しているのですから。これまで私が参加出来ていたのは、貴方を私と同じ土俵に上がって貰う為。
        つまり、森崎くん。翼くんを元に戻したければ、貴方自身がこのゲームに勝つ必要があるのです」

森崎「分かってるよ、冗談だ。……俺としても、アイツは直々に制裁してやりたいからな」

ワルギリア「ほっほっほ、それは心強い。ですが私も貴方をサポートさせていただきます。
        ……この程度のハンディを与えても構いませんね、ベアトリーチェ?」

ベアトリーチェ「ああ、アッサリリザイン(投了)されてもつまらんしな。その位なら別に許そうぞ。妾は寛大だからなァ!!」

一通りの説明を終えたワルギリアは一歩下がり、森崎を補佐する位置に着く。
そして、いよいよだと言わんばかりに、ベアトリーチェは森崎に対して呼びかけた。

ベアトリーチェ「さァ、チュートリアルはもう飽きただろ? さっさと始めようぜ!
        妾とお前のガチバトルをさァ! 妾の魔法とお前の屁理屈、どっちが上かを決める戦いをさァッ!
        あーーーはっははっはっはァ! 楽しみ過ぎてたまんねぇなァァァァアアアアアァァァァアアッ!!」

森崎「――テメーのその傲慢な笑顔、見ててムカつくんだよ。
    今にしおらしく泣かせてやるぜ! 来いや、ベアトリーチェエエェェェッッ!」

                   カッ!  ドゴオオオオオンッ!!

気付けば森崎とワルギリア、それに対するベアトリーチェの間には一台のチェス盤が置かれていた。
そう。これは『ゲーム』なのだ。魔女と人間による、ファンタジー対アンチファンタジーの戦い。
本来あるべき猫箱から大きく離れたこの南葛の地で、それはひっそりと幕を開ける―――。

24 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/30(金) 15:31:14 ID:???
――と、言ったところで今日はここまで。
予告通り、明日の夕方〜夜位で人が1名以上居そうな時間に、ゲームを始めようと思います。
具体的な時間や進め方については明日改めて示そうと思いますが、
今の内に進行そのものやゲームについて質問があれば、可能な範囲で応えますので、コメント頂ければ嬉しいです。

それでは、明日は宜しくお願いします。
(…これだけ背景ストーリーとか書いといて、アッサリ解かれたらどうしようとかビクビクしてますw)

25 :森崎名無しさん:2016/12/30(金) 23:06:00 ID:???
相変わらず大胆不敵な森崎カッコいいなあ……ゲーム楽しみにしてます。
質問ですが、やっぱりキャプ森本編に登場しているファンタジー要素(デコー、青狸、ロベルトets)を証明に使うのはアウトでしょうか?

26 :森崎名無しさん:2016/12/30(金) 23:08:05 ID:???
んー、これって解法ってアホなほだけ考えられるんだけどその中からたった一つだけ探せと言うこと?
いや「うみねこのなく頃」を知らない故の質問なんだろう、と言うことは解っているつもりだけど

27 :◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 14:16:12 ID:B3Lta4GE
すみません、今日のゲームですが、本日の夜21時より始めたいと思います。
大きく遅れる場合は、連絡します。質問への返信は、ゲーム開始までにします。

28 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 20:38:05 ID:H6tWNwWI
こんばんは、今日はなんとか9時から始められそうです。
>>25
楽しみにして頂いて本当にうれしいです。ありがとうございます。
個人的にネット徘徊していて面白そう、と思ったゲームだったので、森崎板の皆さんにも、
「こんなゲームもあるんだ、面白そう」と感じて頂ければ嬉しいです。

質問について、証明にキャプ森中のファンタジー要素を使う事については可能です。
例えば、
『翼は用具室に住んでいた謎の生物デコーに脳を支配された結果、死亡した』
『犯人は「通り抜けフープ」を持っていた。「通り抜けフープ」を使って密室を破り翼を殺害、逃走した』
『犯人はロベルト。ロベルトはロベルトだから密室をすり抜ける位楽勝』
という『青き真実』を人間側は放つ事ができます。

ただし、その証明が真実にそぐわない場合、魔女は、
【この事件には、デコーや青狸やロベルトは関係しない】、と【赤き真実】で否定する事が可能です。
 ※補足ですが、【赤き真実】は《絶対的な真実》でなくてはなりません。
  それゆえ、魔女が自分の都合で、嘘の【赤き真実】を語る、という事はできませんので、ご安心ください。
  (例:犯人がロベルトであるとき、【ロベルトは犯人ではない】と魔女は宣言できない)

今後このゲームをやるとしたら、青狸やロベルトに出題者をやらせるのも面白そうですねw


>>26
ざっくり言えば、その通りです。(「ウミガメのスープ」に似た感じです)
初期状態では見当もつかない正解について、多くの仮説を立てていき、
その仮説に対する否定の内容・理由から真実を絞り込んでいく、という流れになります。

「うみねこ」を知らない人でも、ルール及び独特の単語さえ分かれば参加可能と思いますので、
どんなアホみたいな仮説(それが正解だったりします)でも良いので、色々コメントして頂ければ嬉しいです!


29 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 20:59:26 ID:H6tWNwWI
Episode 1  Apperance of the golden witch  〜黄金の魔女の登場〜 第一の晩 開始

−魔女の出題(フレーバーテキストは>>12-13)−
【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた。】しかし、この事件で不可解な点は、
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】事にある。

魔女側はこれを、「魔女が魔法によって密室を破り、大空翼を殺害した」と主張する。
人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、
以て魔女の主張を否定する必要がある。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)
  ※age,sageは問いません。一人の方が複数書き込みしても大丈夫です。むしろお願いします。
  ※復唱要求、青き真実以外で雑談、議論等をする事は、当然妨げられません。むしろお願いします。

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。
  ※実際にこうなりそうな場合は、GM側にて正解の進行を描写しようと思います。

・今回はチュートリアルも兼ねているため、スレの進行に合わせて、助言役(ワルギリア)が
 仮説作成や進行に関するヒントを提示する場合があります。

30 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 21:01:56 ID:H6tWNwWI
−これまでの赤字−※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変えている部分があります。

【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた】
【事件時、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】
【体育用具室に隠し通路は無い】
【体育用具室に窓は無い】
【この事件に謎の兵器Xは存在しない】


   ☆次のレスからゲームを開始します。参加者の方は自由に書き込みをして頂ければ幸いです☆

31 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 21:05:31 ID:???
すみません、早速で申し訳ないですがこれまでの赤字に訂正です。
【事件時、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】とありますが、より具体的に、
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】
と言い換えさせていただきます。


どんな仮説を挙げても、何度仮説が外れても、ペナルティは全くありませんので、
自由な発想で色々と書き込みをして頂ければ嬉しいです。

32 :森崎名無しさん:2016/12/31(土) 21:11:55 ID:???
もう良いのかな?

「ベアトリーチェは大空翼より後に体育用具室に入った」
「封鎖されていた出入り口以外からベアトリーチェは体育用具室を出入りしていない」

33 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 21:28:57 ID:H6tWNwWI
>>32 大丈夫です!参加ありがとうございます。

ベアトリーチェ「くっくっく。まずは復唱要求で情報集めか。定石だな。
         むぅ……そうだな。前者については復唱を拒否する。理由は特に無い。
         後者については、……まあ、復唱してやっても良いだろう。
         復唱! 【封鎖されていた出入り口以外からベアトリーチェは体育用具室を出入りしていない】!」

森崎「ギギギ……! 人が折角参加してやってるというのに、いきなり半分は復唱拒否かよ……!」

ワルギリア「まぁ、最初はこのようなものですよ。
       ですが、前者の復唱拒否は中々に興味深い。『青き真実』で、突っついてみるのも良いかもしれませんね」

森崎「? それってつまり、正解に近づいているって事か?」

ワルギリア「……さあて。そこまではわかりませんねえ。ただ一つ言えるのは、『青き真実』は、
        幾らでも放てるという事。復唱要求では埒のあかない場合は、臆せず使ってみるのが吉ですよ」

34 :森崎名無しさん:2016/12/31(土) 22:19:23 ID:???
『ベアトリーチェは翼が用具室に来る前に予め忍び込み、翼が用具室に来てから殺害。
その後、石崎達が扉をこじ開けた後、死んだ翼に注目している隙に気づかれないように外に出た』

35 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 22:33:13 ID:H6tWNwWI
>>34

森崎「『ベアトリーチェは翼が用具室に来る前に予め忍び込み、翼が用具室に来てから殺害。
    その後、石崎達が扉をこじ開けた後、死んだ翼に注目している隙に気づかれないように外に出た』!」

ドーーーーンッ!

ベアトリーチェ「くひゃひゃひゃ! 来たな『青き真実』ゥ! この妾が丁重に切り伏せてやろう、
          【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の人間はいなかった】!」

シャキーンッ、バシュウウッ!

森崎が初めて出した青き杭は轟音を挙げてベアトリーチェの喉元へと迫るも、
それは彼女が寸前で出した赤色の太刀により真っ二つに折られた。

森崎「あ〜〜〜ん!? 折角青き真実を出したのに、なんだそりゃ!?
   殺害されるまで、被害者以外誰も居なかったのなら、誰にも殺せないじゃねーか!」

ベアトリーチェ「だ〜か〜ら〜言ってるじゃんかよォ。ニンゲンじゃあ誰にも殺せないって。
         あ、魔女は魔法が使えるから例外だけどなァーぶひゃひゃひゃひゃひゃァ〜〜!」

森崎「畜生……どうしろって言うんだよ!」

ワルギリア「いえ……あの子、ベアトリーチェは中々大きな赤を切りましたよ。
        貴方を初心者と舐め切って油断しているのか、それとも何か策があってかは分かりませんが」

森崎「ええ〜〜??」

ワルギリア「兎に角、別の仮説を考えてみましょう。死体が発見されるまで、用具室には翼くん以外の人間は存在しなかった。
        ……この大きな事実を元に、幾つかの仮説が描ける筈です」

36 :森崎名無しさん:2016/12/31(土) 22:54:00 ID:???
「翼を殺害したとき、ベアトリーチェは体育用具室にいた」
「翼に死因と断定てきるような外傷はない」
「翼が死んだとき、体育用具室が密室になってから一時間以内だった」

37 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 23:01:58 ID:H6tWNwWI
>>36

森崎「……そうか。よし、分かって来たぜ! だがその前に3点復唱要求だ。
    「翼を殺害したとき、ベアトリーチェは体育用具室にいた」
    「翼に死因と断定てきるような外傷はない」
    「翼が死んだとき、体育用具室が密室になってから一時間以内だった」!」

ベアトリーチェ「……ぐっ!」

森崎がベアトリーチェを指差し復唱要求をした時、これまで余裕に満ちていた彼女の顔が一瞬歪むのが見えた。
ベアトリーチェはそこから少し考え、復唱要求に対し、

ベアトリーチェ「……全て、復唱拒否だ。理由は……特に無い!」

明らかに苛立ちを募らせた口調で、そう答えた。

森崎「へえ……全部復唱拒否か。言いたくねえのか、それとも言えねえのか……どっちかねぇ」

それに対し森崎は不敵な笑みを零し、次に出すべき復唱要求、あるいは『青き真実』について考え始めた。

38 :森崎名無しさん:2016/12/31(土) 23:11:40 ID:???
『ベアトリーチェは翼を体育用具室に閉じ込めて密室とし、翼を酸欠にすることで殺害した』

39 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 23:25:03 ID:H6tWNwWI
>>38

森崎「分かったぜ、ベアトリーチェ。お前が翼を殺した手口をよォ!」

ベアトリーチェ「ぐ、ぐぐぐっ……!」

明らかに追い詰められた様子のベアトリーチェに対し、森崎は決然とした表情で『青き真実』を示した。

森崎「『ベアトリーチェは翼を体育用具室に閉じ込めて密室とし、翼を酸欠にすることで殺害した』!」

ドーーーーーーーーーーーーンッ!

先程とは段違いの大きさの杭が森崎の眼前に現れ、魔女の――ベアトリーチェの全身を潰すべく、猛然と襲い掛かる。

ベアトリーチェ「こ、この妾がこんなクソ生意気なガキにィィィイイイィィィッ……!!」

森崎「Turn of the Golden witch!(お前の手番だ、黄金の魔女!) 躱して見せろ?」

ゴオオオオオオオオオッ……!!

ベアトリーチェ「ぬ、ぬ、ぬうううううううううううううう……!!」

ベアトリーチェは赤き真実を繰り出す様子を見せず、ひたすらに狼狽している。
森崎は勝利を確信した。







ベアトリーチェ「……ぬううわ〜ん、ちゃって☆」

40 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 23:29:10 ID:H6tWNwWI



ベアトリーチェ「【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な酸素が供給されていた】」

カッ! バギイイッ、ガシャーーーンッ!!

――その瞬間、ベアトリーチェを守るかのように、赤色の障壁が展開されたと思うと。
森崎が繰り出した渾身の青き真実は、いともたやすく砕け散ってしまった。
そして響き渡る、あの魔女の笑い声。

ベアトリーチェ「くーーーーひゃっはひゃっはやっひぃ!!
         なーーーにが「Turn of the Golden witch!(お前の手番だ、黄金の魔女!) 躱して見せろ?」だよォ!
         ぎゃはははははこれは妾を窒息死させる作戦なのかァモロサキィイイイイィィァァッ!?」

ワルギリア「――はぁ。本当に性格の悪い子。どうしてこうなったのか……」

森崎「わなわなわな……」

ワルギリア「そしてこっちはこっちで凄い顔してるし……。ある意味、似た者同士なのでしょうか。
        ――森崎くん、あの子の挑発癖に一々キレていたら血管が持ちませんよ?
        翼くんは窒息死では無かった。この事実が引き出せただけでも良しとしないと」

森崎「アイツ……コロス……!」

これまで散々人を煽って来た森崎だったが、自分以上に性格の悪い煽り屋の登場に、
ある意味では翼や若林をも超える敵愾心とライバル心を抱くようになっていた。

41 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 23:36:14 ID:H6tWNwWI
ワルギリア「……挑発に隠されてしまいましたが、>>36の復唱要求に応じなかった事は事実。
        今回の窒息死仮説は正解では無かったものの、今回の謎の核心
        ――このゲーム盤のハラワタに近づいていた可能性が高いです。
        気を取り直して、あらゆる可能性を検討してみましょう」

森崎「……コロス……コロス……」(←聞いてない)

――森崎は恐らく多分再び、ベアトリーチェに向けるべき復唱要求および青き真実について考え始めた。



☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

42 :森崎名無しさん:2016/12/31(土) 23:44:23 ID:???
「翼は体育用具室で食べ物か飲み物を口に入れていない」
「ベアトリーチェは一人でこの体育用具室に入っていない」

43 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2016/12/31(土) 23:52:44 ID:H6tWNwWI
>>42

森崎「……復唱要求だ。「翼は体育用具室で食べ物か飲み物を口に入れていない」
   「ベアトリーチェは一人でこの体育用具室に入っていない」!」

数分後、少しだけ落ち着いた森崎は新たな切り口を求めるべく、ベアトリーチェにこう復唱要求をした。

ベアトリーチェ「むぅ……。そうだな、前者については復唱拒否。理由は特に無し。
          後者は復唱してやろう、【ベアトリーチェは一人で体育用具室に入っていない】
          誰かと二人では入ったかもしれんし、そもそも体育用具室に入ってすらないかもしれんがなァ……くっくくくく!」

森崎「やっぱりムカつくぜ……」

ワルギリア「ですが、また新たな仮説が立てられそうではありますね。少し考えてみましょうか」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

44 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 00:06:52 ID:???
外傷はなくても特徴的なものがあればいいんだがな・・・
「翼に目に見えるような身体的な変化はない」

45 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 00:09:09 ID:???
「翼の持ち物にベアトリーチェは触れていない」
「ベアトリーチェ自ら、または第三者を通じても翼に物を渡していない」

46 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 00:16:45 ID:Nc2xbols
>>44

ベアトリーチェ「この「身体的な変化」とは、外傷のように明らかに『死んでいる』と分かるような変化と言う事か?
         ならば……そうだな。>>36で「翼に死因を断定できるような外傷はない」を復唱拒否したのと同様に、
         この件についても復唱拒否としよう」

森崎「急に政治家みたいになりやがって。何か歯切れの悪い言い方だな、オイ」

ワルギリア「言葉のニュアンスによる双方の食い違いは、このゲームの面白さであると同時に、
        このゲームの興を削いでしまう一因にもなりかねませんから。
        今回は慎重を取ったという事でしょう。……そうやって軽々に発言できない事情があるのかもしれませんが」

森崎「どんな事情だよ。……って、まあいいか。それを引き出すのが人間側の仕事だからな。
    もうちょっと突っ込んだ言い方で復唱要求してみるか、それとも仮説を出すか……どうしようかな」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

47 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 00:18:33 ID:Nc2xbols
>>45

ベアトリーチェ「おっとこっちへの復唱要求が漏れていたか。うむ、良いだろう! こっちは両方とも復唱してやろう、
          【翼の持ち物にベアトリーチェは触れていない】、
          【ベアトリーチェ自ら、または第三者を通じても翼に物を渡していない」】!」

48 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 00:32:26 ID:Nc2xbols
本日のゲームは、そろそろ一旦お開きにしようと思います。
このレス以降に頂いた復唱要求および青き真実につきましては、次回のゲーム開始時に纏めて返します。
次回のゲームは、明日1月1日の夕方〜夜頃に開催します。

皆さんから多くの鋭い仮説や復唱要求をして頂いたので、
今回特にヒント的な物は(返信時の森崎とワルギリアのやり取りを除き)行いませんでした。
(赤字に抵触しない範囲で)トンデモな発想が答えになったりもするので、
また色々と面白い仮説を考えて頂ければ幸いです。

本日は遅くまで参加して頂き、誠にありがとうございました。

49 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 00:36:42 ID:???
「翼は体育用具室で殺害された」
「翼の死後、翼に触れた者は石崎達が体育用具室の扉を破るまでいない」

乙です

50 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 07:36:58 ID:???
「翼を殺害した者は用具室の鍵を持っていた」
『翼は謎の怪音波により精神的異常をきたし死亡した』

51 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 14:48:04 ID:???
こんにちは、今日のゲームですが昨日より少し早く、
本日1月1日の夜20時〜深夜24時30分頃までとしたいと思います。

それまでにも随時、可能であれば、『悪魔の証明』『ベアトリーチェの密室定義』『ロジックエラー』
など、説明が漏れていましたが、当ゲームにおいてちょくちょく出て来そうな用語について、
TIPSとして説明できればと考えています。

52 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 14:55:39 ID:???
>>49
乙と復唱要求ありがとうございます!
皆さん着実に真実に近づいていると思いますので、今日も参加して頂けると嬉しいです!

53 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 19:58:32 ID:Nc2xbols
こんばんは、今日は昨日ゲーム盤の続きをやっていきます。
ゲーム開始まで数分程度ラグが生じるかもしれませんが、ご了承ください。

54 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 20:04:04 ID:Nc2xbols
Episode 1  Apperance of the golden witch  〜黄金の魔女の登場〜 第二の晩 開始

−魔女の出題(フレーバーテキストは>>12-13)−
【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた】。しかし、この事件で不可解な点は、
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】事にある。

魔女側はこれを、「魔女が魔法によって密室を破り、大空翼を殺害した」と主張する。
人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、
以て魔女の主張を否定する必要がある。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)
  ※age,sageは問いません。一人の方が複数書き込みしても大丈夫です。むしろお願いします。
  ※復唱要求、青き真実以外で雑談、議論等をする事は、当然妨げられません。むしろお願いします。

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。
  ※実際にこうなりそうな場合は、GM側にて正解の進行を描写しようと思います。

・今回はチュートリアルも兼ねているため、スレの進行に合わせて、助言役(ワルギリア)が
 仮説作成や進行に関するヒントを提示する場合があります。

55 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 20:06:18 ID:Nc2xbols

−これまでの赤字−※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変えている部分があります。

【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた】
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】
【体育用具室に隠し通路は無い】
【体育用具室に窓は無い】
【この事件に謎の兵器Xは存在しない】
【封鎖されていた出入り口以外からベアトリーチェは体育用具室を出入りしていない】
【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の人間はいなかった】
【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な酸素が供給されていた】
【ベアトリーチェは一人で体育用具室に入っていない】
【翼の持ち物にベアトリーチェは触れていない】
【ベアトリーチェ自ら、または第三者を通じても翼に物を渡していない】

56 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 20:12:13 ID:Nc2xbols
>>49>>50

ベアトリーチェ「さァて。今宵も魔女のゲームを始めようじゃないかモロサキィ!
         妾に屈服して全裸首輪椅子となる準備は出来たかァ?」

森崎「テメエの奴隷なんぞまっぴらごめんだっての。
   そっちの準備が良いなら、早速行くぜ復唱要求!
   「翼は体育用具室で殺害された」
   「翼の死後、翼に触れた者は石崎達が体育用具室の扉を破るまでいない」!」

ベアトリーチェ「……前者は復唱拒否。理由は特に無い。
          後者は復唱してやろう、【翼の死後、翼に触れた者は石崎達が体育用具室の扉を破るまでいない】!」

森崎「へぇ……。重要そうな後者は復唱するクセに、『殺害された』、そんな簡単な事は復唱しねえのか。
    まあ良い、俺のターンはまだ終わりじゃないぜ。更に復唱要求!
    「翼を殺害した者は用具室の鍵を持っていた」!」

ベアトリーチェ「……復唱拒否だ、理由は――」

森崎「特に無い、だろ? 言えるワケねえもんな、ついでに軽いジャブだ、行くぜ青き真実!」

ブウウン……!

森崎「『翼は謎の怪音波により精神的異常をきたし死亡した』! くらえ!」

ドーーンッ!

ベアトリーチェ「妾を舐めるな……既出の赤字、【この事件に謎の兵器Xは存在しない】にて否定する!
          否定が不十分と言うなら追加、【この事件に謎の怪音波は関係しない】!」

ブウウンッ、ブンッ! ガシイイッッ!

57 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 20:15:09 ID:Nc2xbols
これまで出されていた一振りの刃に加え、逆手に構えた赤き短刀を使い、
ベアトリーチェは森崎の青き杭を完膚無きまでに叩き折る。
しかし、当然ながら森崎はこの程度では諦めない。

森崎「へへっ、ずいぶんとお疲れのようじゃねぇか、魔女サマよぉ! このまま俺が引導を渡してやるぜ!」

森崎は魔女を追い詰めるべく、更なる復唱要求や仮説を考え始めた。


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

58 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 20:27:46 ID:???
「翼を殺害したのはベアトリーチェだ」

59 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 20:32:40 ID:Nc2xbols
>>58

森崎「――復唱要求、「翼を殺害したのはベアトリーチェだ」!」

ベアトリーチェ「……ふん、妾がその手の復唱に応じると思ったか? 復唱を拒否する!
          どうしても核心に触れる赤が欲しければ、青き真実でも撃ってみる事だな。
          この妾が丁重に撃ち緒として見せようぞ!」

森崎「ああ、そうかよ。お前がこの手の復唱に応じない、ってのが分かっただけ僥倖だ。次、行かせて貰うぜ!」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

60 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 20:51:16 ID:???
『翼は鍵を持つベアトリーチェに外側から鍵を閉められることでこの体育用具室に
閉じ込められ、脱水症状に置かれることで殺害された』

61 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 21:05:03 ID:Nc2xbols
>>60

森崎「なら、お望み通りの青だ! 『翼は鍵を持つベアトリーチェに外側から鍵を閉められることで、
     この体育用具室に閉じ込められ、脱水症状に置かれることで殺害された』!」

ドーーーンッ!

ベアトリーチェ「……【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な水が供給されていた】!」

昨晩のゲームでもベアトリーチェの周囲に展開された赤い障壁が
再び展開され、森崎の放った青い杭を粉々に打ち砕いた。

森崎「チッ……これもハズレか」

ワルギリア「…………」

森崎は残念そうに舌打ちする傍ら、ワルギリアは今ベアトリーチェが出した赤字を見て、
暫しの間思慮する様子を見せている。

森崎「何だよ? 何か分かったのか?」

ワルギリア「……そうですね。私はあくまで貴方を補佐する立場。プレイヤーでは無いため、
       明確な事は言えませんが。……今の赤で、このゲーム盤の核心が、何となく分かった気がします」

森崎「そうか。何故魔女は、このような形で否定したのか――否定するしかなかったのか。
   それを考えるのも大事なんだっけか。ありがとよ、それ以上は充分だ。……俺も、何となく分かって来たぜ」

ベアトリーチェ「ええい、勿体ぶりおって……言いたい事があるならさっさと言えい!」

森崎「ああ、そうさせて貰うぜ!」

☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

62 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 21:16:09 ID:???
『翼は体育用具室の外で殺害された。
殺害後に翼は体育用具室に運ばれて、犯人に外側から鍵を閉められて体育用具室は密室となった』

63 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 21:17:13 ID:???
『翼は用具室の外部で口を塞がれるなどして窒息死した後、殺害した者に用具室に遺棄され扉に鍵をかけられた』

64 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 21:30:55 ID:Nc2xbols
>>62-63(趣旨的には同じなので、統合して進行させて頂きます)


森崎「――ならこいつが避けられるか、ベアトリーチェッ!
   『翼は体育用具室の外で殺害された。その後、犯人に外側から鍵を閉められて体育用具室は密室となった』!」

ゴオオオッ……カッ!
ドーーーーーーーーーーーーンッ!

ベアトリーチェ「むぅ、こっちが大人しくしておれば図々しく!
          良いだろう、ならばこちらも大駒を切る、【翼は体育用具室の中で死亡した】!!」

シャキーーンッ! ブウウウウウウウウウウンッ!
ガキイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

森崎が放った青き杭も、ベアトリーチェが繰り出した赤き刃も、
その双方がこれまでに無いサイズまでに膨れ上がり、ぶつかり合う際には轟音が爆ぜた。
青と赤のせめぎ合いは数十秒間にも渡って続き――。

……キンッ! ガシャーーーンッ!

森崎「ぐうっ……!」

ベアトリーチェ「あ、……あははははははっ! ニンゲン風情が驚かせおって!」

――最後には、ベアトリーチェが勝利した。
赤き刃は、森崎の渾身の一撃を完璧に否定し粉々に粉砕していた。

65 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 21:35:41 ID:Nc2xbols

森崎「ぐっ……! 【翼は体育用具室の中で死亡した】、だとォ!?
    【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の人間はいなかった】し、
    【翼の死後、翼に触れた者は石崎達が体育用具室の扉を破るまでいない】んだから、
    これじゃ、誰も彼も翼を殺しようがねえじゃねーか!」

ベアトリーチェ「当たり前よ。だから最初から言ってるだろ、ニンゲンには殺せないって!
         魔女が魔法で殺すしか、他にこの状況を説明する方法が無いんだって!!
         分かったんなら、そろそろ全裸首輪の時間だぜモロサキィ!?」

森崎「さっきから全裸首輪に拘り過ぎだろ、この変態が……! ああでも、どうすりゃいいんだ!」

ワルギリア「……落ち着いて下さい、森崎くん。少なくとも私の見立てでは、貴方はもうすでに、
       このゲーム盤を攻略する為の核心に、半ば気付きかけています。
       後はそこに気付く為の発想力。そして、その確信を貫く為の手数の問題です。
       ここまでの赤字をもう一回整理し、不自然な内容のものは無かったか。
       ――相手は何故、このような形の赤字を出したのか。
       相手は何故、このような内容を復唱拒否せざるを得なかったのか。
       チェス盤をひっくり返し、相手の立場に立って考える事で、見えて来る事もある筈ですよ」

森崎「……ありがとよ、確かに俺も熱くなってたか。もう一遍しっかり、考えてみるぜ」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


66 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 22:38:40 ID:???
「体育用具室は校内に一つである」

67 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 22:46:17 ID:Nc2xbols
>>66

森崎「こうなりゃ、一度基本に帰るか。ありとあらゆる可能性を疑ってやるぜ。」
    復唱要求! 「体育用具室は校内に一つである」!」

ベアトリーチェ「ほほう……そこを突いて来るとは面白い発想だ。
          ようし、復唱してやろう。【体育用具室は校内に一つである】!
          『二つの体育用具室があり、用具室Aで死亡した翼を用具室Bに運んだ』
          というトリックは通用しないぞォ!」

森崎「わざわざ解説どうも。……チッ、また考えなおしか」

ワルギリア「ですが、そう言った発想の方向性自体は良い筋ですよ。
        死体発見現場以外にも、私達が当たり前と思って見逃している点が多々あるかもしれません。
        そこから、真相を見出す為のヒントが出て来る可能性だってあります。
        分からない時はハチャメチャな説でも良いので、復唱要求や仮説をどんどん出して攻めていきましょう」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆


68 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 22:53:23 ID:???
『体育用具室内にある水道に毒を混入され、それを飲んで翼は死亡した。
その後犯人により体育用具室に鍵を掛けられた』

69 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 23:00:38 ID:Nc2xbols

森崎「じゃあこうだ。『体育用具室内にある水道に毒を混入され、それを飲んで翼は死亡した。
    その後犯人により体育用具室に鍵を掛けられた』!」

ドーーーンッ!

ベアトリーチェ「……ならば、【翼は毒死では無い】!」

ブウンッ、ガシャーーンッ!

森崎「毒死では無い、ってか。じゃあ一体、翼はどうやって死んだんだろうなァ。あァ?」

ベアトリーチェ「だから言ってるだろ? 魔法で死んだんだってば!」

森崎「フン、勝手に言ってろ。さーて、次はどうするかな。
    もう少しこの論点を探ってみるか、それとも別の切り口から攻めてみるか……」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

70 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 23:04:12 ID:Nc2xbols
補足ですが、『問題が難しくて何も思いつかない!』と言う事であれば、その旨書き込みして頂ければ、
こちらの方で考え方の指針やヒントを提示したいと思いますので、気軽に書き込みしてください。
他にも参加者同士で意見を共有し合う事が、新たな発想に結び付く事も往々にしてあるので、
復唱要求以外の感想や議論なども、活発にして頂ければと思います。

一回で正解を選ぶ必要のある普段の森崎板の投票と違い、
今回のゲームは何度間違えてもペナルティは無いので、気軽に色々と書き込みして頂ければ幸いです。


71 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 23:25:54 ID:???
毒ガス注入して死んだと思ったけど
毒死じゃないのか

72 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 23:31:02 ID:???
むう……後は自然死ぐらいしか思いつかないなあ
一回変な方向から攻めてみるか

『翼はベアトリーチェにロベルトの事について伝えたいことがあると体育用具室に連れてこられ、
ロベルトが全裸でヒャッハーしている映像を見せられショック死した』

73 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 23:44:53 ID:Nc2xbols
>>72

森崎「突拍子もない発想……突拍子もない発想……ハッ、そうかっ!?
    『翼はベアトリーチェにロベルトの事について伝えたいことがあると体育用具室に連れてこられ、
    ロベルトが全裸でヒャッハーしている映像を見せられショック死した』!」

ヒャッホーーーッ!

ベアトリーチェ「……な、なんだこのお父さんのパンツみたいに醜悪な青は!
         ええい、消え去れ!【翼の死因はショック死では無い】ッ!」

ブウウンッ、バギイイインッ!!

突如出されたひげ面全裸のおっさんにベアトリーチェは困惑し、
思わず引き出した赤で思いっきり叩き切った。

ワルギリア「――森崎くん。確かに発想の飛躍は大事ですけど。
        流石にパンツの中から焼け焦げた骨の匂いがしそうなナイスミドルの名前を出すのは……」

森崎「な、なんだよ! 何でも言って良いって言ったのはお前じゃねぇか!?」

ワルギリア「まあ、そうですし……実際、【翼の死因はショック死では無い】という赤が引き出せてますけど。
        でも、ロベルトは……ねぇ。ヒャッホーしてるし、あれ、実質魔女でしょう。男ですけど」

74 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/01(日) 23:49:21 ID:Nc2xbols

森崎「(皆してロベルトへの扱いが酷すぎないか……)――しかし、謎は付き纏うな。
    用具室の外で殺された訳でも無いが、内部には翼以外に人間は誰も居ない。
    しかし死因は毒死でもない、窒息死でもない、脱水症状でもない。……翼は一体、どうやって死んだんだ?」

ワルギリア「コホンッ……。そ、そうですね。恐らくはこれこそが今回の謎の最大の核心にして、
        このゲーム盤を支配するクイーン。これを崩せれば、魔女側はリザインを免れないでしょうが。
        ――ここまで来ると、もはや発想勝負にしかならないでしょう。
       現実的にあり得るかどうかはさて置いて。赤字に抵触しない範囲であり得る死因を、
       機関銃の如く大量に撃ちまくるしか無いでしょうね」

森崎「やっぱりそこになるのかよ……。まぁ良いさ、これでこのゲームもクライマックスだ、
    覚悟しやがれ、ベアトリーチェェェエエッ!!」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 (今さらですが、青き真実についても、1レスで複数書いて頂いて結構です)

75 :森崎名無しさん:2017/01/01(日) 23:58:17 ID:???
『翼の死因は長期間用具室に閉じ込められたことによる餓死である』
『翼の死因はなんらかの持病による病死だった』

76 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 00:15:20 ID:4yGz+HWo
>>75

森崎「二発行くぜベアトリーチェ! 『翼の死因は長期間用具室に閉じ込められたことによる餓死である』!
    『翼の死因はなんらかの持病による病死だった』!」

森崎の宣言に呼応して、二対の青い杭――いや、もはや槍にも近い程に研ぎ澄まされた武器が高空に現れる。

ベアトリーチェ「むぅ……小癪な……!」

森崎「潰せぇぇぇぇえぇぇッ!!」

ドーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!

そしてその槍は森崎の指示に従ってベアトリーチェの心臓を貫かんと、閃光の如く天から降り注ぐ。
ベアトリーチェは初めて明確な焦りと動揺を見せながらも、赤い障壁を最大限に展開して、

ベアトリーチェ「【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な食料が供給されていた】!」

パァァァァッ……ガシャアアアアアアアアアンッ!

まずは一本目の槍を粉々に打ち砕く。しかし――。

ベアトリーチェ「【翼の死因は病死では】――がぁぁっ!!」

バリッ、ガリガリガリッ!

しかし二本目の槍については、ベアトリーチェの否定が追いつかない。
翼病死説は未だベアトリーチェの赤い障壁に食らいついていた。

77 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 00:24:37 ID:4yGz+HWo
森崎「やったか!?」

ワルギリア「……いや、まだです! 昔から諦めの悪さだけは立派だったあの子ですもの。
        完璧に真相を解かれない限りはまだ食らいつくでしょう……ほら!」

ベアトリーチェ「諦めん……妾とて、魔女の存在を認めさせずにはおれんのだ……!
          それこそが……妾の存在意義……!」

額に脂汗を浮かべながらも、ベアトリーチェは寸前で森崎の青に持ち堪えていた。
そうして最後の最後に、障壁の力を再度増幅させて、

ベアトリーチェ「――【体育用具室に入った際、翼は健康体であり、何の持病も持っていなかった】……!」

キイインッ……!

その槍を弾き返し、何とか踏みとどまる。しかし、あくまで弾き返しただけであり、完璧なる破壊に至らない。

ワルギリア「……森崎くん。彼女は辛うじてリザイン(投了)をせずにいますが、もはや虫の息です。
        これまでの赤と今の青に対する反応から、核心はおおよそ分かったのではありませんか?
        【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な食料が供給されていた】?
        ……現実的に考えておかしい赤字です。ですが彼女は、こうして翼くんの餓死を否定せざるを得なかった。
        これは一体どうしてでしょうか?
        【翼の死因は病死では】……この赤字を彼女は切れなかった。
        恐らく、厳密に言えば病死、とも取れるが故、フェアプレーを期すためにも言えなかったのでしょう。
        病死とも言えるし、病死とも言えない。そんな状況、どうやったら起きるのでしょうか?
        そして最後。【体育用具室に入った際、翼は健康体であり、何の持病も持っていなかった】……?
        どうしてこんな回りくどい言い方をしたのでしょうか?
        用具室に入ってから死亡するまでに、突然持病が発生する可能性なんて、あるのでしょうか?

        ――ここまで言えば分かりますね、森崎くん? ……あの子、ベアトリーチェに、引導を渡してあげるのです」

78 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 00:26:58 ID:4yGz+HWo

ベアトリーチェ「ぐ、ぐううっ……!」

森崎「悪いが、お前に同情なんてしない。……今度こそ終わりだ、黄金の魔女!」

痛々しそうに蹲る魔女の姿を見ても、翼の死を笑ってみせた人物に対して森崎は何の情は湧かない。
ワルギリアの言う通り、森崎は今回のゲーム盤を終結すべく、恐らく最期となる青を撃ち抜いた。


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

79 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 00:35:05 ID:4yGz+HWo
――と、言ったところで今日はここまで。
翼病死説の時点で、魔女は大分苦しい立場に立たされていますが、(他の可能性が大分赤で切られていますので)
ここから真相にはもう一段階発想の飛躍が必要の為、半分イベント戦っぽく演出しました。
(ノーヒントで考えたい方は、>>77でワルギリアがかなり核心に近い事を言っているので、スキップしてください)

魔女のリザイン後は軽く描写を挟んで第一話完、としたいと思っています。
本日もゲームに参加して頂き、誠にありがとうございました。

80 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 02:04:25 ID:???
餓死中・・・呪われた食べ物・・・ダメージ・・・(e並感)

81 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 02:12:20 ID:???
「翼は何かしらの食べ物にアレルギーを持っていた」

82 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 12:53:08 ID:4yGz+HWo
こんにちは、今日のゲームですが、初日と同じく夜21時開催としたいと思います。
ただ、現時点で魔女は大分追い詰められており、後は半分発想力クイズになっているところもあるので、
本日24時までに翼が何故死亡したかの答えが出なかった場合は、GM側で正解を提示しようと思います。

今少しだけ時間があるので、ベアトリーチェが今出ている復唱要求について簡単に回答します。

>>80
【翼の死因は呪い酒によるものでは無い】!ですw

83 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 12:55:30 ID:4yGz+HWo
>>81

森崎「――復唱要求だ、「翼は何かしらの食べ物にアレルギーを持っていた」!」

ベアトリーチェ「それならば復唱拒否だ。何故なら、【翼には一切の食物アレルギーは無い】からな!」

ワルギリア「『部屋に閉じ込められた後、食物アレルギーで死亡した』……という仮説は切られてしまいましたね。
       ですが、様々な死因を検討するのは大切です。この調子で、どんどん青字を撃っていきましょう。
       窒息死では無い、精神的異常死では無い、脱水症状死では無い、餓死では無い、毒死では無い。
       アレルギー死では無い。……他に翼くんが、自分一人しか居ない場所で死亡するには、どんな方法があるのか。
       常識外れの内容でも、赤字に抵触さえしなければ大丈夫なのです。一度切りじゃなくても良い。
       青による数の暴力で、ベアトリーチェを倒すのです!」

森崎「分かってるよ。……とはいえ確かにいつもの癖で、青字を出すのに勿体ぶってたかもしれねえな。
    普段と違って、一人が何十個も青字を出そうが、別の人と青が被ってたり正反対だったりしようが、
    全く気にする必要が無い。要するに【気軽に参加しやすい】ってのが、今回のゲームの特徴だってのに。
    ここは最後の一撃、とかカッコ付けずに、色んな死因をぶち上げてみてやろうか」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆
 (返信は、ゲーム開始時(本日21時〜)となります。ご了承ください。)

84 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 13:02:53 ID:4yGz+HWo
…と、言ったところで外出させて頂きます。
すみません、今見返してみると、>>77のワルギリアのヒントが逆にミスリードになってたかもしれません…
(この書き方だと、アレルギー死したのが正解とも取れるので)

ただ、さっき森崎が言ったように、間違えてもペナルティは無く、かつ、何回でも何十回でも仮説を当てる事が可能な
ゲームですので、ヒントに拘らず、自由な発想で何故翼が死亡したのか。これまでの赤字から考えてみて頂ければ幸いです。

−これまでの赤字−※これまでに出ていた内容と、誤解が無いよう書き方を変えている部分があります。

【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた】
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】
【体育用具室に隠し通路は無い】
【体育用具室に窓は無い】
【この事件に謎の兵器Xは存在しない】
【封鎖されていた出入り口以外からベアトリーチェは体育用具室を出入りしていない】
【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の人間はいなかった】
【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な酸素が供給されていた】
【ベアトリーチェは一人で体育用具室に入っていない】
【翼の持ち物にベアトリーチェは触れていない】
【ベアトリーチェ自ら、または第三者を通じても翼に物を渡していない】
【翼の死後、翼に触れた者は石崎達が体育用具室の扉を破るまでいない】
【この事件に謎の怪音波は関係しない】
【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な水が供給されていた】
【翼は体育用具室の中で死亡した】
【体育用具室は校内に一つである】
【翼は毒死では無い】
【翼の死因はショック死では無い】
【翼が死ぬまで、体育用具室には充分な食料が供給されていた】
【体育用具室に入った際、翼は健康体であり、何の持病も持っていなかった】
【翼の死因は呪い酒によるものでは無い】
【翼には一切の食物アレルギーは無い】

85 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 13:35:34 ID:???
『翼が体育用具室の中に入った後、致死性を持つウイルスを体育用具室に混入させ殺害した』
『翼が体育用具室の中に入った後、蜂を体育用具室を放ち、
翼に刺させることでアナフィラキシーショックを引き起こさせて殺害した』

乙なのです!

86 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 20:37:52 ID:???
『翼は体育用具室の中に入った後、毒入りの飲み物を飲み、動けなくなり衰弱死した』

87 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 21:08:37 ID:4yGz+HWo
Episode 1  Apperance of the golden witch  〜黄金の魔女の登場〜 最後の晩 開始

−魔女の出題(フレーバーテキストは>>12-13)−
【南葛中のエース・大空翼は、体育用具室で死亡していた】。しかし、この事件で不可解な点は、
【大空翼が体育用具室に入ってから、彼の死体が発見されるまで、体育用具室の出入り口は封鎖されていた】事にある。

魔女側はこれを、「魔女が魔法によって密室を破り、大空翼を殺害した」と主張する。
人間側は、「魔女の魔法」以外の方法により、今回の状況を再現できる仮説を提示し(仮説は、【赤き真実】に抵触しないこと)、
以て魔女の主張を否定する必要がある。

−ルールまとめ−
・人間側(=参加者)は、魔女(=GM)に対し、「復唱要求(=事実の確認)」および、
 『青き真実(=魔法を否定するための仮説)』を放つ事ができます。
 
 (復唱要求ならば、要求したい内容を「」に入れて書き込みを。
  青き真実ならば、事件の一連を示した内容を『』に入れて書き込みをしてください。)
  ※age,sageは問いません。一人の方が複数書き込みしても大丈夫です。むしろお願いします。
  ※復唱要求、青き真実以外で雑談、議論等をする事は、当然妨げられません。むしろお願いします。

・魔女は、参加者の「復唱要求」に対し、【赤き真実(=絶対的な事実)】にて復唱することができます。
 ただし、魔女は「復唱要求」に応ずる義務はなく、応じない理由を示す義務もありません。

・魔女は、参加者の『青き真実』に対し、【赤き真実】にて否定する義務があります。
 否定の方法は魔女の裁量に委ねられますが、ここで『青き真実』を否定できない場合は、魔女の敗北となります。

・人間側は、魔女の【赤き真実】に対し、打ち出せる『青き真実』が出なくなった場合、
 リザイン(=投了)を表明することにより、敗北となります。
  ※実際にこうなりそうな場合は、GM側にて正解の進行を描写しようと思います。

・今回はチュートリアルも兼ねているため、スレの進行に合わせて、助言役(ワルギリア)が
 仮説作成や進行に関するヒントを提示する場合があります。

88 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 21:17:57 ID:4yGz+HWo
>>85-86

森崎「『翼が体育用具室の中に入った後、致死性を持つウイルスを体育用具室に混入させ殺害した』!
    『翼が体育用具室の中に入った後、蜂を体育用具室を放ち、
     翼に刺させることでアナフィラキシーショックを引き起こさせて殺害した』!
    『翼は体育用具室の中に入った後、毒入りの飲み物を飲み、動けなくなり衰弱死した』!」

ドーンッ、ドーンッ、ドーーーーンッ!

森崎はアドバイス通り、青き真実を機関銃の如くベアトリーチェの心臓めがけて打ち込んで行く。
しかし、ベアトリーチェもまた森崎と同様に諦めず食らいつく。

ベアトリーチェ「まだだ……まだその程度では妾は諦めぬ……!
         【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の動物・昆虫・ウイルス雑菌含む生命体は存在しかった】!
         【翼は毒入りの飲食物を摂取していない】!」

カッ! ガシャーーンッ!

ベアトリーチェは自身を守る最後の赤い障壁を再度展開させ、三つある杭の全てを粉々に叩き割ってみせる。

森崎「ケッ……諦めの悪い事で。何だかだんだん、お前に親近感を持てて来たぜ、ベアトリーチェさんよ!」

ベアトリーチェ「こっちも同感だ。だが先に諦めるのはそなたの方だろうがなァ!」

ワルギリア「……想像以上に、ベアトリーチェも持ち堪えますね。
        彼女の盤面からはほぼ全ての駒が取り払われ、残すはクイーンのみと言うのに。
        そのクイーン――『翼の死因の謎』が縦横無尽に動きまわり、頑なにチェックメイトを避けている……!」

森崎「だから何だって言うんだ。こっちは泣くまで青を出すのを止めないだけだぜ!」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

89 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 21:23:46 ID:???
>>85
乙とゲーム参加ありがとうございます。魔女も後一息ではありますが中々しぶといようです。

>>88に誤字がありますね…
【翼の死体が発見されるまで、用具室には翼以外の動物・昆虫・ウイルス雑菌含む生命体は存在し‘な’かった】
が正しいです。
(ちなみにこの赤字、厳密に言えば『翼の体内の腸内細菌等はどうなる?』とか言えそうですが、
 そこについては考えず、翼の体外には生命体が居ない、という意味で解釈して頂ければ幸いです。)

90 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 22:08:02 ID:4yGz+HWo
中々復唱要求・青字が出て来ないですが、もしかして誰も参加してない…?
もしも誰か参加しているようでしたら、コメントを頂ければ幸いです(汗)
もしも更に1時間程不参加の状況が続くようなら、こちらで回答を描写していこうと思います。
(もしも難しくて悩んでる! ヒントが欲しい! という事ならばその旨書いて下さればヒントを出します)

91 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:10:28 ID:???
『翼に致死性を持つウイルスを注射により直接体内に打ち込み、
鍵を閉めた体育用具室に放置して死に至らしめた』

92 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:13:18 ID:???
『体育用具室に氷を敷き詰め翼をその中に閉じ込め凍死させた』

93 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 22:24:17 ID:4yGz+HWo
>>91-92(すみません、参加ありがとうございます!)

森崎「『翼に致死性を持つウイルスを注射により直接体内に打ち込み、
    鍵を閉めた体育用具室に放置して死に至らしめた』!
   『体育用具室に氷を敷き詰め翼をその中に閉じ込め凍死させた』!」

ベアトリーチェ「【翼の体内には致死性・有毒性を持つウイルス・細菌類は存在しない】!
          【翼の死因は凍死では無い】!」

ドーーンッ、シャキーンッ、バギィイイッ!

両者はもはや無言で青と赤を打ち付け合い、勝利すべく死闘を繰り広げる。

ワルギリア「ウイルスによる殺害は明確に否定されてしまいましたか。
        凍死説も発想自体は面白いですが、今回の正答では無かった。
        ……これまで、明確に赤で切られていない死因が何だったか。
        その死因に至るまでに、どういった前提が必要なのか。
        そこを考える必要がありそうですね」


☆ベアトリーチェに対する復唱要求「」あるいは青き真実『』をコメントしてください☆

94 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:27:53 ID:???
いやもう無理っす・・・

95 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:31:43 ID:???
『翼が鍵を閉めると用具室内に石灰が大量に落下する仕掛けが存在し。翼を石灰により呼吸器をやられ死亡した』

96 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:32:00 ID:???
『サッカー好きでたまらない翼をサッカーボールもない体育用具室に
長時間置くことで発狂死させた』
『筋弛緩剤を翼に注射して心臓停止させた』

97 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 22:37:38 ID:???
あんまり復唱を上手く使えてないのが悪いのかな……
核心に触れることは拒否されるし、だからといって拒否されたもの全てが核心を付くわけじゃないのが難しいんだよな
そこが面白くもあるんだけど

98 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 22:53:58 ID:4yGz+HWo
>>94
そうですね。難しそうなので次のレスで核心に迫ったヒントを提示しようと思います。

>>97
復唱要求については扱いが難しいかもしれませんね。
ただ、今回については核心に触れないものを敢えて復唱拒否している事はありません。
(触れる/触れないの線引きはGMの判断ですが)

それと……実はもう既にリザイン手がこれまでのレスの中に出ています。
(青字『』になっていないため、反応はしていません)後はそれに気づくだけかと思っています。
次の更新(恐らく10〜15分後)で、大きなヒントを提示しようと思いますので、もう少々お待ちください。


99 :森崎名無しさん:2017/01/02(月) 23:01:33 ID:???
『翼は自然死であり、鍵をかけたのは翼自身。今回、ベアトリーチェはそれを利用したに過ぎない』

100 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 23:08:28 ID:4yGz+HWo
>>99
リザイン! 今回の謎の核心である死因について、それが正解です。
只今>>95-96の返信と合わせて描写するので、お待ちください。


101 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 23:35:53 ID:4yGz+HWo
>>95-96

森崎「『翼が鍵を閉めると用具室内に石灰が大量に落下する仕掛けが存在し。翼を石灰により呼吸器をやられ死亡した』!
    『筋弛緩剤を翼に注射して心臓停止させた』!
    『サッカー好きでたまらない翼をサッカーボールもない体育用具室に長時間置くことで発狂死させた』」

ドーンッ、ドーンッ、ドーーーンッ!

ベアトリーチェ「【用具室の封鎖を除き、翼の死亡にはあらゆる仕掛けXは関係しない】!
          【用具室に入る前から死亡するまで、翼にはいかなる医薬品を投与されていない】!」

カッ! ガシャンッ、ガシャーーンッ!

森崎から絶え間なく出される青き真実にも、ベアトリーチェは堪える様子はない。
しかし、三つ目の杭を弾き返す時、ベアトリーチェの表情が苦悶に歪んだ。

ベアトリーチェ「……! 【翼は発狂死では無い】!」

カッ、ガシャァァァァァン!

――とは言え、その青は赤い結界に負け容易く打ち砕かれる。
ならば一体何故、ベアトリーチェは苦しそうにしたのか、森崎は訝るが――。


102 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 23:40:33 ID:4yGz+HWo

ワルギリア「……森崎くん。今更ですが。――魔女が頑なに赤で使用していない単語がある事に、気付いていますか?」

森崎「え?」

ワルギリア「赤字を見て下さい。……どうですか。これまで一度も『殺害』と言う単語が、出て来ていません。
        復唱要求にすら応じていません。これが何を意味しているか、森崎くんはどう思いますか?」

森崎「……犯人は少なくとも、翼を閉じ込めたかもしれないが。毒を撒くとか、トラップを仕掛けるとか。
    そう言った能動的な行為はしていない、って事か?」

ワルギリア「もちろん、閉じ込める行為も間接的な殺害、という意味では条件を満たしているかもしれません。
        ただ一つ言えるのは、翼くんの死因は、殺害と言えるかどうか微妙なものである可能性がある、という事です。
        フェアプレーを期すべく、魔女は意識して『殺害』という単語を使わなかった、いえ、使えなかったのではないでしょうか」

森崎「だから、殺害から程遠い、発狂死説や病死説を受けて焦ったって事か? でも、発狂死では無いそうだぜ。
    病死……に、ついては怪しいが、少なくとも翼には持病が無かったらしいから、何の理由もなく病死するのはおかしいし……。
    一体どうやったら、何の理由もなく突然病気になったりするんだ?
    周囲に細菌もウイルスも無ければ、医薬品の投与も無い。病気になりようがないだろう」

ワルギリア「……いいえ。私には後ひとつだけ。翼君が体育用具室に入ってから死亡する明確な理由が思い浮かびますよ。
       それも他者やウイルスによる介入も受けずに」

森崎「だーかーらー! それが思いつかないんだっての! だって、翼が死にそうな要因は悉く赤で切られてるんだぜ?
    餓死や脱水症状ですら、水や食料があったって言われてるし。どんなだよ、食料の供給が充分な用具室って!」

ワルギリア「そうですね。……では逆に聞きますが。翼くんは今の状況下では不老不死。不死身だと。そう思いますか?
       翼くんが死に得る、あらゆる条件は赤字により排除されているようですが」

森崎「いや、それはそれでおかしいだろ。不死身だなんて……人間はいつか必ず死ぬんだぜ?
    ――って、ん?」

103 :吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 23:43:22 ID:4yGz+HWo

森崎はここで気づいた。餓死・ショック死・脱水死・毒死。翼はあらゆる死亡の可能性を否定されている。
他者や動物による殺害はおろか、ウイルス・細菌類による死亡すら、魔女は否定している。
にも拘わらず、【翼は死亡している】。これまで森崎はその謎が解けずに悪戦苦闘していたが――。
どうやら、自分は一番基本的かつ重大な死亡の理由を見落としていた。

森崎「……なあ。ベアトリーチェ。基本的な事を聞かせて貰うぜ」

ベアトリーチェ「何だ? 言ってみるが良い」

森崎「――翼が体育用具室に入ってから、死体が発見されるまで。
    ……そこには一体、どの位のタイムラグがあったんだ? 一日か、三日か?」

ベアトリーチェ「……! あ、ぐ……!!」

森崎が抱いた疑問に対し、ベアトリーチェは苦しそうに呻く事でしか答える事が出来ない。
その時点で、彼女のゲーム盤。そのハラワタは潰されかけていると白状するも同然だった。

森崎「翼が死ぬまで、充分な水や食料が供給されていた……。
    これを聞くと、水や食料なんて精々三日か四日位だとしか思えねえよな?
    だって、体育用具室だぜ?
    まさか、数年……いや、数十年分の食料や水があるだなんて。普通の奴は考えない。
    というかそもそも、人が何年も何十年も、体育用具室に閉じ込められるワケが無い。
    ――お前は、その思い込みを利用したんだな。
    俺も騙されたぜ。赤で切られない限りは、どんなトンデモな可能性もあり得るって散々言われたのによ」

ベアトリーチェ「……やるなら、一思いにやれ。妾はしつこい男は嫌いだ」

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