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【新章】キャプテン森崎30【新天地】
[139]マロン名無しさん:2008/12/29(月) 14:06:00 ID:??? いつもコピペありがとう
[140]マロン名無しさん:2008/12/29(月) 20:57:06 ID:??? "../test/read.cgi/morosaki/1229530023/139" >>139「ございます」だろ
[141]マロン名無しさん:2008/12/29(月) 23:42:24 ID:??? じゃあ、いつもコピペございます
[142]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:05:21 ID:??? なんでだww
[143]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:42:56 ID:9e7B8QCp >E 欧州のライバル達のその後について尋ねる。 森崎「そういえばさ、少し気になっている事があるんだが…」 陽子「うん、なあに?」 森崎「シュナイダーとかピエールとか、最近どうしているか知らないか?」 陽子「彼らについて…?ごめんなさい」 森崎の質問に対して陽子はやや申し訳なさそうな表情になった。 陽子「私は最近ヨーロッパに行かせて貰える事が無いから、協会経由で取り寄せられる 雑誌やビデオで分かる範囲の事しか知らないわ。シュナイダーはまだまだトップチームの サブ選手扱いらしいけど、偶にカップ戦で得点したりはしているみたいね。 ピエールはまだプロデビューを果たしていないんじゃないかしら?ひょっとしたら 見落としているのかも知れないけど…ヘルナンデスの事は、正直ニュースにも上らないわね」 森崎「そうか。いや、それだけ分かれば十分だぜ。有難う」 特に興味を引く情報は無さそうなので森崎は満足したが、陽子の方はまだ終わっていなかった。 陽子「あ、あともう一つ。欧州関係でニュースがあるわよ?」 森崎「ん?」 陽子「ほら、覚えている?去年ブラジルに飛ぶ為に成田空港に行った時、 見送りに来た少年が居たじゃない?葵新伍って言ってた彼」 森崎「んー?…あーあー、あのリフティングしてた…」
[144]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:43:48 ID:??? 陽子「そう。彼、なんとイタリアのセリエAの少年部門に挑戦したいからって 日本サッカー協会に助力を求めてきたのよ」 森崎「はあ?あいつが?」 森崎は思わず素っ頓狂な声を出してしまった。陽子も無理は無いと苦笑する。 陽子「そうよ。そして多分森崎くんの予想通り、全国大会に出た事も無い中学生の スポンサーにはなれないって門前払いを食らったってさ。お情けで イタリアサッカー協会への紹介状を書いてもらったそうだけど、あんまり意味無いわね」 森崎「そりゃまあ…当然の結果だよな。そんなぽっと出の奴があっさりスポンサーを とりつけられてたら俺の立場が無いし、日本サッカー協会を恨むよ」 陽子「そうね。葵くんって、無謀なタイプみたいね」 二人の間に和やかな笑いが発生するが、間も無く陽子は真顔に戻った。 陽子「あらいけない。何時の間にか結構時間が過ぎていたわね」 森崎「ん…そうか。そろそろ帰った方が良いんじゃ?」 陽子「うん、だけどその前に日本の冬の全国高校サッカー選手権の結果を教えておくわね」 陽子は残っていたカフェオレを飲み干してから喋りだした。 陽子「南葛と東邦は準決勝で当たったわ。そして結果は4−1で東邦の圧勝だった… 中里くんの突破から岬くんが意地で一点取ったんだけど、残念ながら南葛の見せ場はそれだけ。 今回もキーパーの実力差に泣かされていたけど、それ以上に南葛は三年生が引退していたのに対し 東邦は私立大の付属だから三年生がほぼ全員残っていたのよ。この差は大きかったわ」
[145]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:44:46 ID:??? 森崎「三年生の差か…(池上先輩が居なくなったら、そりゃ戦力ダウンだよなあ…)」 陽子「こういう時、日本サッカーはブラジルに比べて大幅に遅れていると感じるわ。 高校の後もサッカーをやりたかったら大学リーグか社会人リーグしかない。 つまり有望な高校生でもサッカーを諦めざるを得なくなる場合が多いのよ。勿体無いわね」 森崎「う〜ん、日本にプロリーグが出来ると良いんだけどなあ…なんとかならないのか?」 陽子「それは日本サッカー協会の悲願よ。だけど採算の面の見通しが立たない為 時期尚早と言う意見が強くてね…日本サッカーのレベルを上げる為にはプロリーグが必要。 プロリーグを作る為には日本サッカーの人気向上が必要。そして日本サッカーの人気向上には 日本サッカーのレベル上昇が必要…三角形のスパイラルで、堂々巡りになっちゃっているのよ」 日本サッカーの現状と未来を憂いため息をつく陽子。森崎は何か言葉をかけたかったが、 何を言って良いか分からなかった為口を開けなかった。 陽子「恥ずかしい話だけど…だからこそ森崎くんの世代には期待しているの。 全国大会で激戦を繰り広げ、フランス国際Jrユース大会で誰も予想していなかった優勝を 成し遂げた森崎くん達は日本サッカー唯一の希望の星なのよ…」 森崎「………」 陽子「あっ…ごめんなさい、プレッシャーになっちゃうかしら?」 森崎「いや、良いんだ。俺はキーパー、プレッシャーには慣れているよ」 森崎はおどけてみせたが、陽子に普段通りの笑顔を浮かばせる事は出来なかった。 その後の二人の会話は当たり障りの無い無難な物に終始し、この日はお開きとなった。
[146]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:45:41 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その17 陽子をバス停まで送った後、森崎は徒歩でパルメイラスの寮に戻る。 そして…出入り口でスーツケースを引きずっていたサルサノと出くわした。 森崎「…!お前…」 サルサノ「………」 森崎「(陽子さんの言っていた事がドンピシャだな…)」 サルサノ「………」 サルサノの表情は悲哀を通り越し無気力その物だった。つい数ヶ月前喧嘩で 叩きのめされた恨みがある森崎に向けている視線にも何の感情も篭もっていない。 森崎「………」 A 「じゃあな、あばよ」さっさと横を通り過ぎて寮に戻る。 B 「ちょっと待ってろ」餞別にドラゴンスフィアのテープをあげる。 C 「俺を恨んでも良いぜ?どうせ何も変わりゃしねえ」あざ笑う。 D 「諦めたらそこで試合終了だぜ?」励まして送り出す。 判定の結果Dに決定
[147]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:46:50 ID:??? "../test/read.cgi/morosaki/1229530023/146" >>146 間違い訂正 > 判定の結果Dに決定× 判定の結果「 B 」に決定○
[148]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:48:00 ID:??? パルメイラス修行編:2年目3月その18 >B 「ちょっと待ってろ」餞別にドラゴンスフィアのテープをあげる。 森崎は自室に駆けこみ、テープを掴んで戻ってきた。 森崎「餞別だ…持っていきな」 サルサノ「…この前のビデオテープか?」 森崎「そうだよ。これはコピーだから遠慮するな」 森崎はグイとテープを突き出したが、サルサノは手をスーツケースから離そうとしなかった。 サルサノ「…いらん」 森崎「なに?」 サルサノ「それは皆と一緒に見たから楽しかったんだよ…」 森崎「………」 サルサノはそれきり黙って夜道の中へ歩き去った。最後に少しだけ手を振りながら。
[149]マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:49:33 ID:??? 釈然としない気持ちのまま寮に入った森崎はネイとトニーニョの二人に出迎えられた。 ネイ「よう。ちょっと良い所あるじゃん」 森崎「ちょっとは余計だ。それに、余計なお世話だったかもな…」 トニーニョ「気にしないでいい。誰もが明日はわが身であいつをどうして良いか分からなかったからな」 トニーニョの言葉にネイがため息をつく。普段の彼からは程遠いしょげ返りぶりである。 ネイ「お前はある意味ラッキーだよ。俺とトニーニョはついさっきまで監督に散々絞られてたんだぜ?」 トニーニョ「絞られている内、つまり期待されている内はまだ良いがな…」 森崎「………」 森崎はふと一年近く姿を見ていないルーカスの言葉を思い出した。 ”貴方は既にプロなのです”と言う言葉を。 森崎「(よーく分かったぜ。俺がどういう世界に居るのかがな…)」 *敗戦の責任を取らされ、ネイとトニーニョの支持率が5ずつ下がりました。 *サルサノに示した気遣いの効果で森崎の支持率が1上がりました。 ネイチーム内支持率:35→30 トニーニョチーム内支持率:45→40 森崎チーム内支持率:28→29
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0ch BBS 2007-01-24