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キャプテン森崎外伝スレ4
[355]タイトル未定:2009/04/11(土) 23:20:40 ID:??? >A.「……いただきます」こういう時は冷静にならなきゃ駄目だ。素直にお茶を飲んで気持ちを落ち着けた。 湯気が立っている湯のみを掴み、軽く冷ましてから口に運ぶ。 熱い茶が口内に染み渡ってゆくにつれて反町も徐々に落ち着きを取り戻した。 ???「意外ね……もう少し警戒するものと思ったのだけど」 頬に手を当てながらこちらを観察する女性に返答せず、反町はただ茶を啜る。 女性の腕に注意を払って観察してみるが、どこからどう見てもやはり普通の女性の腕にしか見えない。 中学生とはいえ、サッカーをやって相応の筋力がついている反町に力が勝るとはとても思えなかった。 それから数分。 お互い、湯のみに入った茶を飲み干したところで反町が呟く。 反町「……うまい」 ???「そう、それはよかったわ」 反町が素直に茶についての感想を言うと、女性は微笑み、二人は空になった湯のみをちゃぶ台へとおきなおした。 反町「……それで」 ???「はい?」 反町「一体これは、どういう事なん……ですか?」
[356]タイトル未定:2009/04/11(土) 23:21:13 ID:??? 一通り落ち着いたところで、反町が口を開く。 敬語を使うべきか否かは迷ったが、相手が得体の知れない人物である以上下手に出るべきだろうと判断をした。 ???「そうね……まずは何から話したほうがいいかしらね。 あなたは何か聞きたい事はあるかしら?」 反町「まずは……」 A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。 B.「ここはどこなんです?」まずはここがどこだか知りたかった。 C.「一体さっきの隙間は何なんです?」あの得体の知れない物の正体を知りたかった。
[357]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:24:49 ID:OB26C0Zc A
[358]森崎名無しさん:2009/04/11(土) 23:30:49 ID:VTMAWAmo A
[359]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:26:56 ID:??? >A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。 ???(さっきのお茶の件といい、案外冷静ね……。 てっきり"スキマ"の事なり何なりを聞いてくるものと思ったけど……) 内心、反町の冷静さに驚きながらも女性は返答する。 紫「私は八雲紫……紫色、でゆかりね」 反町「紫さん、ですか……俺は」 紫「反町一樹君ね?」 反町「!?」 自己紹介をしようとしたところで紫に名前を言われ、驚く反町。 しかし、よくよく考えればそれも当然の事かもしれない。 反町(客観的に見れば紫さんは俺を誘拐したって事なんだもんな……。 計画的なものなら、俺の名前を知ってても当然、か……)
[360]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:27:40 ID:??? 紫「名前は言ったから……そうね、次はここについての説明ね。 まず、ここは幻想郷という場所なの」 反町「幻想郷?」 紫「世界の現から幻想となってしまった者が流れ着く楽園。 世界の非常識がここでの常識であり、世界の常識がここでの非常識……」 反町(……確かに、あのスキマは非常識だったな) 天井に現れた隙間を思い出し、反町は顔を渋くする。 その後も、紫は幻想郷に住まう妖怪の話や事象の話をし、反町はそれをただ静かに聴いていた。 紫が妖怪である、という事実を聞いた時は流石にうろたえはしたものの、 それでも反町は努めて冷静に紫の説明を聞く。 反町「……俄かには信じ難いけど、でも……。 あれを見たら、信じざるを得ないですね」 紫「物分りがよくて助かるわ」 まるでB級ファンタジーだ、と思いながらも反町は渋々頷く。 こうしている間にも、紫がすぐそこで隙間を作り出しそこから茶菓子を取って食べているのだ。 認めざるを得ない。
[361]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:07 ID:??? 紫が差し出す茶菓子に手をつけながら、反町は呟く。 反町「……紫さんの名前も、ここがどういう場所なのかも、その隙間の正体もわかりました。 でも……ただ一つわからない事があります」 紫「どうぞ?」 反町「……どうして、こんなところに連れてきたんです? ただの中学生に過ぎない俺を、どうして……」 それは反町がどれだけ考えてもわからない事だった。 反町の問いに、紫はやんわりとした微笑を浮かべて答える。 紫「だってあなた、サッカーが出来るでしょう?」 反町「へ?」 思わず間抜けな声を出した反町を尻目に、紫は話を進めていく。 紫「今、この幻想郷中ではサッカーが大流行してるのよ。 名立たる妖怪、妖精、人間、魔法使い、亡霊、宇宙人、吸血鬼……幾多のものが精力的に活動してるわ。 でもね……一つ問題が発生してしまったの」 反町「問題?」 紫「世界が小さすぎたのよ」
[362]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:46 ID:??? 小さくため息を吐いた後、紫は続ける。 紫「この幻想郷にはね、結構な数の巨大な勢力があるわ。 でも、それはあくまでも結構な数……というレベル。 両の手があれば足りる程度しかないの。 そうすると、サッカー大会を開いた時にどうなるか……わかる?」 反町「……決勝戦が、いつも同じ面子になる?」 紫「そう……つまり、マンネリなのよここ最近。 もちろん、そういった巨大な勢力以外にも細々とした妖怪たちもチームを持ってるけど……。 結局のところ、大番狂わせが無いのが現状よ」 紫の言葉を受けて、反町は頷きつつ……しかし納得がいかない。 反町「事情はわかりましたけど……だとして、俺にどうしろというんです?」 紫「単純よ。 あなたには、幻想郷のサッカー界を混乱させて欲しいの」 反町「……混乱?」 反町の言葉に、紫は深く頷いた。
[363]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:29:07 ID:??? 紫「今のままだと、このままサッカーブームは沈静化していくでしょうね。 それだと余りにもつまらない……だから、あなたにサッカー界を混乱させて欲しいのよ」 反町「発奮剤って訳ですか」 反町の例えが気に入ったのか、紫はにこりと笑って続ける。 紫「それで……どう? やってくれるかしら?」 反町「…………」 A.「……わかりました」 どうせ反論しても力で押さえ込まされるだろう、素直に従った。 B.「どうして俺なんです?」 まだ納得は出来なかった。 C.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 一刻も早く元の世界に戻りたかった。 D.「やれば、帰してくれるんですね?」 とにかく、約束だけでも取り付けておかないと。 ※いきなり神隠しにあってもそれほど取り乱さず、冷静だった為に紫からの評価がUPしました。
[364]森崎名無しさん:2009/04/12(日) 00:30:33 ID:6uROMk56 B
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0ch BBS 2007-01-24