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キャプテン森崎外伝スレ4
[359]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:26:56 ID:??? >A.「あなたの名前は?」まずは目の前の女性の事を知りたかった。 ???(さっきのお茶の件といい、案外冷静ね……。 てっきり"スキマ"の事なり何なりを聞いてくるものと思ったけど……) 内心、反町の冷静さに驚きながらも女性は返答する。 紫「私は八雲紫……紫色、でゆかりね」 反町「紫さん、ですか……俺は」 紫「反町一樹君ね?」 反町「!?」 自己紹介をしようとしたところで紫に名前を言われ、驚く反町。 しかし、よくよく考えればそれも当然の事かもしれない。 反町(客観的に見れば紫さんは俺を誘拐したって事なんだもんな……。 計画的なものなら、俺の名前を知ってても当然、か……)
[360]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:27:40 ID:??? 紫「名前は言ったから……そうね、次はここについての説明ね。 まず、ここは幻想郷という場所なの」 反町「幻想郷?」 紫「世界の現から幻想となってしまった者が流れ着く楽園。 世界の非常識がここでの常識であり、世界の常識がここでの非常識……」 反町(……確かに、あのスキマは非常識だったな) 天井に現れた隙間を思い出し、反町は顔を渋くする。 その後も、紫は幻想郷に住まう妖怪の話や事象の話をし、反町はそれをただ静かに聴いていた。 紫が妖怪である、という事実を聞いた時は流石にうろたえはしたものの、 それでも反町は努めて冷静に紫の説明を聞く。 反町「……俄かには信じ難いけど、でも……。 あれを見たら、信じざるを得ないですね」 紫「物分りがよくて助かるわ」 まるでB級ファンタジーだ、と思いながらも反町は渋々頷く。 こうしている間にも、紫がすぐそこで隙間を作り出しそこから茶菓子を取って食べているのだ。 認めざるを得ない。
[361]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:07 ID:??? 紫が差し出す茶菓子に手をつけながら、反町は呟く。 反町「……紫さんの名前も、ここがどういう場所なのかも、その隙間の正体もわかりました。 でも……ただ一つわからない事があります」 紫「どうぞ?」 反町「……どうして、こんなところに連れてきたんです? ただの中学生に過ぎない俺を、どうして……」 それは反町がどれだけ考えてもわからない事だった。 反町の問いに、紫はやんわりとした微笑を浮かべて答える。 紫「だってあなた、サッカーが出来るでしょう?」 反町「へ?」 思わず間抜けな声を出した反町を尻目に、紫は話を進めていく。 紫「今、この幻想郷中ではサッカーが大流行してるのよ。 名立たる妖怪、妖精、人間、魔法使い、亡霊、宇宙人、吸血鬼……幾多のものが精力的に活動してるわ。 でもね……一つ問題が発生してしまったの」 反町「問題?」 紫「世界が小さすぎたのよ」
[362]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:28:46 ID:??? 小さくため息を吐いた後、紫は続ける。 紫「この幻想郷にはね、結構な数の巨大な勢力があるわ。 でも、それはあくまでも結構な数……というレベル。 両の手があれば足りる程度しかないの。 そうすると、サッカー大会を開いた時にどうなるか……わかる?」 反町「……決勝戦が、いつも同じ面子になる?」 紫「そう……つまり、マンネリなのよここ最近。 もちろん、そういった巨大な勢力以外にも細々とした妖怪たちもチームを持ってるけど……。 結局のところ、大番狂わせが無いのが現状よ」 紫の言葉を受けて、反町は頷きつつ……しかし納得がいかない。 反町「事情はわかりましたけど……だとして、俺にどうしろというんです?」 紫「単純よ。 あなたには、幻想郷のサッカー界を混乱させて欲しいの」 反町「……混乱?」 反町の言葉に、紫は深く頷いた。
[363]タイトル未定:2009/04/12(日) 00:29:07 ID:??? 紫「今のままだと、このままサッカーブームは沈静化していくでしょうね。 それだと余りにもつまらない……だから、あなたにサッカー界を混乱させて欲しいのよ」 反町「発奮剤って訳ですか」 反町の例えが気に入ったのか、紫はにこりと笑って続ける。 紫「それで……どう? やってくれるかしら?」 反町「…………」 A.「……わかりました」 どうせ反論しても力で押さえ込まされるだろう、素直に従った。 B.「どうして俺なんです?」 まだ納得は出来なかった。 C.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 一刻も早く元の世界に戻りたかった。 D.「やれば、帰してくれるんですね?」 とにかく、約束だけでも取り付けておかないと。 ※いきなり神隠しにあってもそれほど取り乱さず、冷静だった為に紫からの評価がUPしました。
[364]森崎名無しさん:2009/04/12(日) 00:30:33 ID:6uROMk56 B
[365]森崎名無しさん:2009/04/12(日) 00:42:41 ID:Su1DtaR6 B
[366]タイトル未定:2009/04/12(日) 01:02:25 ID:??? >B.「どうして俺なんです?」 まだ納得は出来なかった。 サッカーが出来る人間など、世界を探せばどこにだっている。 だからこそ反町は解せない。 紫「そうねぇ……まず、あなたはそこそこサッカーはお強いんでしょう?」 反町「…………」 紫が"そこそこ"という部分を強調した為か、反町は憮然とした表情だ。 しかし、それには一向に構わず紫は続ける。 紫「確かにサッカーが強い人は世界各地を探してどこにでもいるわ。 でも、プロの選手を連れてきたらそのチームの迷惑になる。 プロでなくても、例えばあなたの居た部屋のお友達を連れてくれば、きっとそのチームの迷惑になるでしょう?」 反町「……つまり、紫さんはこう言いたいんですか? 強い選手はそのチームに迷惑がかかる。 弱い選手だと連れてきても意味が無い。 だから……」 紫「チームに影響の無い程度で、"そこそこ"の実力を持つ人に来て頂いた、という訳ですわ」 反町の言葉を引き継ぎ、紫は悪びれた様子も無く言う。 何がおかしいのか、口元を扇子で覆いながらにやついた目でこちらを見ていた。
[367]タイトル未定:2009/04/12(日) 01:02:58 ID:??? その視線を受けながら、反町は内心腹立たしく思いながらも……しかし、強く出る事は出来ないでいた。 紫の言う言葉は、否定しようの無い事実だからだ。 反町(確かに、早田のディフェンスも森崎のキーパーとしての腕前も全日本には必要なものだ。 だが……悔しいけど、俺は全日本に必要だと言わしめるだけの実力は持ってない。 大丸や小池に比べればまだ必要かもしれないけど……でも、絶対必要とは言えない) 心の奥底から溢れ出す自分に対する怒りに、歯を食いしばって耐える。 ここでどれだけ吠えたところで、負け犬の遠吠えにしかならない。 その様子を、やはり微笑を浮かべて見守っていた紫が再び口を開く。 紫「それで……やっていただけるかしら?」 反町「…………」 A.「……わかりました」 確かに今、元の世界に戻っても全日本に自分は必要無いだろう……ならばここで戦うのも一つの選択肢だ。 B.「全日本ジュニアユースの選抜発表が明日に迫ってるんだ、帰して下さい」 それでも帰りたかった。 C.「やれば、帰してくれるんですね?」 とにかく、約束だけでも取り付けておかないと。 D.「……徹底的にやってやりますよ」 紫の目を睨みつけながら言った。 先に2票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[368]森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:04:56 ID:6uROMk56 B
[369]森崎名無しさん:2009/04/12(日) 01:05:06 ID:7B5nbkdM B
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0ch BBS 2007-01-24