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【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
[350]キャプ森ロワ:2009/09/24(木) 20:07:45 ID:oMa34k8E D 「という事で…これ貸し1な」 森崎がこれ以上似合わない爽やかな笑顔で翼に言うと、翼の方は心底嫌そうな表情をするが、 森崎「…マジで…ちゃんと返してもらうからな」 急に森崎の表情が真剣味を帯びると、その表情に何かを感じ取った翼も表情を改め 翼「ああ…後で何を言われるかは分からないけど…ちゃんと返してやるよ…お前に貸しを作りっぱなしなんて怖くてしょうがない…」 真剣に返答を返す。 岬「翼君〜!!」 遠くから翼を呼ぶ声に森崎と翼は顔を向けると選手入り口付近に全日本Jrユースの面々が揃っていた。 翼は森崎の方に一瞬顔を向けるが、 森崎「行けよ!今はお前がキャプテンだろ?」 森崎は顎だけで動かして言ってこいと促す。翼はそれに驚いたような表情を見せ、 翼「…お前…少し変わったな…」 呟くように言う。そもそもこんな事をして自分を立ち直らせるのがまずらしくない。本当に同一人物かと疑うほどだった。 森崎「…変わった…か…そうかも知れないな……まぁウチのチームには皇帝とか気取ってるがメチャクチャ音痴な奴や、 天然記念物のど天然が男、女で揃って、女のような名前で顔の割には神経質で癇が強い奴や、強い、固い、遅いの奴や、 いかにも元気だけが取り得の体育会系や、いつも夫婦漫才を見せ付けてくれるバカップルやら、馬鹿正直でお人よしな奴とか、 いい年こいた生活無能力者やら、いつもピーピー喚くガキやら、俺の(カラオケの)師匠に、その金魚のフンやら、 周りの空気を全く読まない奴やら…色んな奴を相手にしてきたからな」 翼の言葉に握りこぶしすら作り意気揚々と答える森崎だったが、突如森崎の肩を叩くものが…そして森崎は振り返ると…
[351]キャプ森ロワ:2009/09/24(木) 20:07:58 ID:oMa34k8E シュナイダー「…気取ってる音痴とは…誰の事だ?…ん?」 カミーユ「…神経質ね…それは認めるけど…女のような名前ね…」 ドーガ「強い…固いはいいとして…遅いってどういう意味だ!」 ティーダ「ヒドイッス!俺それじゃバカみたいじゃん…」 真理「もりさきく〜ん…バカップルって…誰と誰のことかしら?」 透(ううう…そんな思いきり否定しなくてもいいじゃないか…) ジャンクマン「オイ…テメェ…誰が金魚のフンだ?…せめて弟分って言いやがれよ!」 そこには引きつった笑顔を見せるチームメイトたちが。 森崎「や、やだなぁ…誰も貴方方のこととは一言も…」 当然森崎の言い訳など即刻却下され…森崎は大きな津波に攫われた。そして事が終わった後にはぼろ雑巾になった森崎が… ピエール「…どうしたんだ?皆何故怒っているんだ?」 リンダ「さぁ?どうしてかしら?」 チキ「みんな怒ってる〜!怒ってる〜!」 ヤン(…まぁ何も反論材料は無いな…) 光太郎「よし…森崎今度カラオケ機が直ったらデュエットしようぜ!」 デスマスク「馬鹿正直でお人よしが俺の事だろうが…空気を全く読まない奴?誰だ?光太郎の事か?」 アルス「ハハハ…(き、気が付いてないのか…それはそうか…気が付いてないから空気が読めないんだものな…)」
[352]キャプ森ロワ:2009/09/24(木) 20:08:11 ID:oMa34k8E 翼(……な、何なんだこのチームは…纏まりがあるのか無いのかちっとも分かりやしない…でも…) 森崎がもみくちゃにされている姿を見てほんの少しうらやましいという気持ちが沸く。…当然代わりに翼がもみくちゃにされたい… という訳ではなく、そこまで森崎がチームに馴染んでいる姿を見たからだ。翻って自分達はどうだったかというと… 翼「(フランス国際Jrユース大会を優勝した時でさえ皆すぐにバラバラになったもんな…)…森崎…」 だからという訳か、自分でも驚くくらいに翼は自然と森崎に右手を差し出していた。 森崎「あん?…!?」 森崎はその翼の行動に大きく目を見開いて…翼の差し出した右手をまじまじと見つめ… A 握手をもって応えようと右手を差し出した。 B 「ケッ…お前と馴れ合うつもりはねぇよ」と手を払いのける。 C その他何かあればどうぞ。 *先に2票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。 *他人のCを支持する場合はC >>○○のように安価をつけてください。
[353]森崎名無しさん:2009/09/24(木) 20:19:56 ID:4p9/J+ys A
[354]森崎名無しさん:2009/09/24(木) 20:21:28 ID:1Snf2J4o A
[355]森崎名無しさん:2009/09/24(木) 23:20:25 ID:??? ジャンクさんに殴られたら文字通り死ぬだろww
[356]森崎名無しさん:2009/09/25(金) 00:19:14 ID:??? さすがジャンクさん!
[357]キャプ森ロワ:2009/09/25(金) 23:46:36 ID:9CJwhr4s >>355 寧ろ手加減したからこそこの程度で済んだのですよ…w >>356 本気を出したら森崎なぞ肉塊になってしまいますからねw A 握手をもって応えようと右手を差し出した。 翼の突然の凶行ともいっていい行動に一瞬森崎の頭の中が真っ白になりかけるが、 森崎(…いや…今日位は…な…) すぐに思い直し、ゆっくりと右手を差し出す森崎。そして翼の手を握ろうとしたその手は…空を切った。 次の瞬間森崎達はいつも馴染みの別世界へ移動する手段である旅の扉の感覚を味わう。 森崎「なッ…待てよ…まだ俺はあいつに何も…」 森崎の言葉はその感覚に吸い込まれるように何の意味も為さずに… 感覚が戻った時は自分達の拠点であるシュプールが目に入った。 ピエール「…何だ?急に…」 ドーガ「オイオイ…帰すにしてもいきなり過ぎやしないか?」 ティーダ「まったくッスよ…心臓が飛び出るかと思ったッス…」 他のメンバーも突然の事に驚きを見せているようだった。忙しなく首を振っている。
[358]キャプ森ロワ:2009/09/25(金) 23:46:50 ID:9CJwhr4s ヤン(…全く…急にも程があるな…恐らくはもう崩壊しつつあったのだろうあの世界は…締め出しを食らったわけか…) ヤンも首を振りつつ現状把握を務めていると、 カミーユ「ヤン提督…」 カミーユが重苦しい雰囲気で声を掛けてくる。何が言いたいのかは当然察しているヤンは一つ頷きを見せ、 ヤン「皆…試合で疲れていると思うが…夕食の後で話がある。夕食後はそのまま食堂にいてくれ」 その言葉は普段のヤンの落ち着きを払った口調ではなく、緊張を持って伝えられる。それ故に事情を知らないものは 何事かと構え、事情を知っているものは何となく顔を伏せる。 シュナイダー「…夕食後か……モリサキ?どうした?」 シュナイダーが立ち尽くしている森崎に声を掛ける。森崎は右手を差し出したままその手を軽く握りこんだ体勢で 全く動こうとしない。そしてその右手は小刻みに震えていた。 夕食はいつもと違って静かだった。皆一様にヤンの話の内容が良くない事だと何となく悟っているようだった。 森崎も一応は手を動かしてはいたが、その行動は機械的で自分が夕食を食べた事さえ覚えていなかった。 そして夕食が終わり、ヤンが伏せていた最後の事実を語り、それを皆は固唾を呑んで聞き終えると… ティーダ「そんな…そんな馬鹿げた話があるかよ!!」 ティーダが真っ先に席を立ち上がり怒りを爆発させると、それに反応して、 リンダ「そ、そんな…それじゃ…マリクやジョルジュ達は…」 ドーガ「嘘…だろ?マルス様や…テンプルナイツの皆は……」 チキ「うそだぁーー!!うわあああん!!マルスのお兄ちゃんがぁ〜!!おじいちゃまがぁ〜!!」 縁のあるものが今までの試合の相手としていたリンダとドーガは呆然としながら床にへたり込み、チキは建物が壊れんばかりに 泣きじゃくる。
[359]キャプ森ロワ:2009/09/25(金) 23:47:04 ID:9CJwhr4s 真理「…そんな…」 真理もショックのあまり倒れこもうとするところを透が両手で支える。 透(…やっぱり…何となくは思っていたんだ…こんな仰々しい事をやる連中が負けた方に何も無い訳がないって…) その瞳はいつになく真剣な眼差しをヤンに向けている。 そしてシュナイダーは腕を組んだまま、無言で目を固く閉じ何かを考え込み、ピエールは勿論自身もショックを受けていたが、 気丈にもそれよりも他の自分以上にショックを受けているであろう者に気を使って回る。 ジャンクマン(…あいつらは無事レナスが送ったのか…) ジャンクマンはとりあえず自分のかつてのチームメイトが無事な事を不謹慎ながらもホッとし、隣に座る光太郎に顔を向けると、 その表情に思わず背筋が凍った。 光太郎「平和の象徴たるサッカーで人の命をを弄び、己の欲望に利用しようとは…そんな事はこの俺が許さん!!」 そう叫ぶ光太郎の表情は今までに見せた事がない位怒りに満ちていた。 そして事情を知っているアルスはそんな仲間達を複雑な表情でみつめ、デスマスクは腕を組み壁に背をもたれ様子を伺い、 カミーユは泣きじゃくるチキの頭を撫でながら悲痛な表情をしている。 そして森崎も無言でそれらを見つめている。脳裏には翼の最後の表情が浮かぶが、その表情がどんな表情だったのかが 霞が掛かったように思い出せない。ヤンの話を聞いて各々が何かしらの感情に振り回される中、 透「…それでも…やるしかないんだ…だからこのタイミングで話したんですよね?」 真理を抱え込んだまま透がヤンに静かに質問すると皆の視線が透へ集中する。その瞳はいつも気弱そうにしている青年の それではなかった。
[360]キャプ森ロワ:2009/09/25(金) 23:47:18 ID:9CJwhr4s 真理「透?何を…」 皆が思っている事を代表して真理が聞くと、透はヤンに顔を向けたまま 透「決勝の相手のラブマリーを見ただろ?恐らくサッカーチームとしては僕達よりよっぽどサッカーしてると思う… だけど彼らが勝ち上がってもあのジョアンって人達を打倒出来るとは到底思えないよ…彼らは普通のサッカーチームだからね… それよりは僕達の方がまだ可能性がある…そしてこのタイミングで話したのは決勝後にいざ主謀者達と対決となった時にこれを 聞いたら今みたいにショックを受けて勝負にもならないから…そうですよね?」 質問するとヤンは軽く頷いてみせる。そして更に透は言葉を続け、 透「確かに僕達は今まで肝心な事を知らなかった…でもこうして知ってしまったからには覚悟を決めなきゃならなんだと思う… 全てを知って他人を踏みにじってでも尚前へ進むか、ここで何もしないまま歩みを止めるかを…」 その透の言葉に皆押し黙る。 ヤン(…これはどうやら彼の事をかなり見くびっていたみたいだな…) 元々透の時折見せる観察眼や推理力をヤンは評価していたが、ここまで冷静に事態を推察していたとは思わなかったし、 何より彼のようなこの中の面子ではいわゆる“普通”の人間がここまで肝が据わっていたとは思わなかったからだ。 そしてヤンは透の言葉を引き継ぎ、 ヤン「透君が今言ったとおりだ…確かに我々には道が残されている…だがその道を行く為には確固たる覚悟が必要になってくる 申し訳ないとは思うが、君たちが知りたくも無い事実をわざわざ突きつけたのもその覚悟を問うためだ…決勝戦…今の事を知って 尚相手に“それ”を強いる事が出来るのかということと、恐らくその先にあるであろう主謀者達と合間見える覚悟だ… 主謀者達に関しては何をしてくるかは本当に皆目見当も付かない…正直勝算なんて無いに等しい…何せ向こうのホームだからね…」 ここまで言ってから、全員の顔を見渡し、更に言葉を続ける。
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0ch BBS 2007-01-24