※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
[595]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:56:01 ID:??? A スキル・ドリブル+2 森崎「こ、これは…」 体が軽いと言うレベルはとうに超えており、細胞レベルで活性化しているのが自分でも分かる。絶好調時でもここまでの 感覚にはならないであろう。昨日には出来なかったことが今なら出来る。そんな気にすらなっていった。 シュナイダー「…効果はありそうだな…(…まぁ俺には『マリー』があればそれでいいさ…しかしあれは後一袋しかないが…)」 その森崎の不敵な笑みを見て仙豆の効果は本物だと言うことが他のメンバーも確認出来た。 しかしここで問題が発生する。 ティーダ「ウメーウメー」 ドーガ「ウメーウメー」 森崎「…」 チームメイトが一心不乱にご馳走を口に入れているのを黙って見る森崎。 カミーユ「あれ?食べないのか?さっきから全然料理に手を付けてないじゃないか。せっかくのご馳走なのに勿体無いだろ」 その様子にカミーユが不思議そうな表情で声を掛けてくるのだが、 森崎「…俺も食べたいのは山々なんだが…まったく食欲がわかなくて……あ、いや嫌いな料理が出てるとかじゃなくて…どうも… 腹一杯みたいなんだ…おかしいなぁ…さっきまであんなに腹が減っていたのに…」 己の腹の調子に首を捻る森崎だったが、 ヤン「多分さっきの豆のせいじゃないか?そんなに効果が高いものなら、食欲も満たすという効果があってもおかしくはないな (…これにブランデーでもあればなお良しなんだが…流石にそれは無いか…)」 ヤンは紅茶を啜りながらのんびりとした口調で言う。内心は仙豆では無くお酒だったらなぁと思いながら。
[596]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:56:16 ID:??? 森崎「…そう言えばあの豆食ってから……くそ〜ッ…料理食ってからあの豆食えば良かった…」 頭を抱えて後悔するも時すでに遅し。そうして森崎は最後の晩餐は豆1粒食べて終了というある意味寂しい結果となってしまった。 そんな事はあったが、この時ばかりは皆明日の事を忘れ、夕食に舌鼓を打ち、談笑に花を咲かし、笑顔の絶えない夕食だった。 そしてその笑顔を見ながら森崎は思う。 森崎(…俺は今まで常に自分の事だけを優先してきた…そうしなければ“あいつ”に対抗できないと思っていたからだ… 今でもそれは間違っていたとは思わんが…そのせいで俺はいつしか他人を自分にとって使える駒かそうでないかというだけで 判断するようになってしまっていた…中山や早田ですら俺は駒として見ていなかったかと言われれば……違うとは 言い切れない自分がいる…でもここにいる連中は…そうじゃないと心から断言できる) そんな事を考えながら物思いに耽っている森崎に ティーダ「うわぁ〜…旨そうなオムライスッス〜…あれ〜?どうしたッスか?森崎食べないの?」 ティーダはニヤニヤした笑顔でオムライスを嫌味ったらしく森崎の目の前で食べてみせる。 デスマスク「ではこちらの料理は俺が代わりに頂いてやろう…」 そしてデスマスクも口の端を吊り上げ悪人顔で森崎の分として作ってあった料理に手を付ける。 森崎(…前言撤回…こいつらなんぞ仲間でもなんでもねぇ…) そしてそれを無論森崎は黙ってみているしか出来なかった。 夕食が終わり後片付けをすると、いつもなら談話室で雑談でもという流れなのだが、特に示し合わせたわけでもなく、この日は 皆思い思いに自分の部屋へと戻っていく。楽しいひと時に別れを告げ、それぞれが明日という現実に向き合う最後の時間を過ごす為に…
[597]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:56:36 ID:??? シュナイダーは自分の部屋のベッドに寝そべりこっちに来てからの事をゆっくりと思い浮かべる。 シュナイダー(…こっちの世界に来てから色々あった…モリサキとチームを組む事になった…色んな人と出会う事になった… 自分のサッカーについて考えさせられることもあった…新たなシュートを身につける事も出来た…こっちに来てから起こったことは 全て俺の血となり肉となった…いい思い出ばかりだ…正直なところマリーがいない事を不覚にも忘れることがある位に… だからこそ…俺はこのチームで勝ちたい…優勝は勿論…己の欲望にサッカーを利用している奴らにも…) ピエールは部屋の窓の前に立ちぼんやりと外の漆黒を見つめている ピエール(身分も生まれもそして世界すらも関係なく、同じ条件とルールの下にたった一つのボールを通じて触れ合えるサッカー… 俺はこっちの世界に来て本当に良かったと思っている…こんなに素晴らしい仲間たちとサッカーが出来て本当に良かった… だがそれも明日で最後…後悔だけはしないように全力で挑む…相手がたとえ誰であろうと…) ティーダは自分の剣の手入れを行っていた。 ティーダ(…こっちの世界で武器は持つつもりは無かったけど…明日はそんな事も言ってられない…絶対こんな馬鹿げた事を 考えた奴に一発かましてやる…そしてこの馬鹿げたことに付き合わされた全員を助けてやる……それがスピラから消えたと 思った俺がこの世界でやるべきことだと思うから…そうだろ?オヤジ…アーロン…) そしてティーダと同じくドーガも自分の武器や鎧の手入れを丹念に行っている。 ドーガ(…明日何が起ころうとも俺が矢面に立って皆の盾になる…!それが俺がマルス様と約束したことでもあるし… 何より俺自身がそうしたいからだ…そして必ずマルス様を…皆を救い出して見せるぞ…) アルスは床の上で胡坐をかいて静かに目を閉じ、瞑想していた。 アルス(明日…決勝が終わった後…必ず“あいつ”が姿を現すはずだ…今度こそはもう迷いは見せない… そして終わらすんだ…全てを…)
[598]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:57:10 ID:??? 光太郎とジャンクマンは部屋ではなく外に出ていた。 光太郎「…くッ…やはりRXには変身出来ないか…」 RXへ変身するためのポーズをとってもキングストーンはうんともすんとも言わない。 ジャンクマン「う〜ん…やっぱり何かしら制限が掛かってるんでしょうね…出来るときはすぐ出来るみたいだし…」 光太郎「しかしそんな悠長なことは言ってられない…明日の戦いは恐らく激しいものになるだろう…なにせこんな 馬鹿げた事を考える連中だからな…何を仕掛けてくることか…」 そして光太郎は再びRXになるために変身ポーズを幾度と無くとるが、結局は一度も変身することが出来なかった。 デスマスクは聖衣を脱ぎ捨て早々に寝る準備をしていた。 デスマスク(明日の為に体調は万全に整えとかなくてはな…戦乙女の聖闘士としてレナスの役に立つためにも… ククク…そして俺の力を存分に見せ付ければ…) 寝る準備こそ早かったのだが、結局はあらぬ妄想のせいで就寝したのはいつもより遅い時間となった。
[599]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:57:24 ID:??? スターライトの魔道書を怖いくらい真剣な表情をしてじっと見つめているリンダに 真理「ダメよそんな怖い顔してちゃ…せっかくの可愛い顔が台無しよ?」 と唐突に真理が両頬を引っ張る。 リンダ「お、おねいひゃま?」 透(う…これはこれで可愛いかも…) 透がリンダの頬を引っ張られた顔を見て密かに心をくすぐられたりするが、今の展開には無論何も関係が無く、 真理が頬から手を離すと、リンダは依然として沈んだ表情のまま リンダ「…ユーゾーにも似たような事言われました…後アルスにもカミーユにもヤン提督にも……下手な復讐は身を滅ぼすって…」 その言葉を聞いて、リンダに掛ける言葉が無く透と真理は難しい表情で顔を見合わせる。平和な世界で暮らしてきた二人には どんなに言い繕おうと、所詮はその立場に立ってない者からの言葉として偽善になってしまうからだ。しかしリンダはそんな二人に にっこりと微笑むと、 リンダ「私…今まで魔法って誰かを傷つける為にしか使ったことが無かったんです…でもこっちの世界に来て皆とサッカーを するようになってそうじゃない使い方があるんだって…私が小さい頃にお父様が教えてくれた事を思い出したんです… 魔法は本来誰かを助けるためにあるんだって言ってた事を…だから私は…皆をこのスターライトで守りたいんです!」 凛とした表情できっぱりと告げる。その表情には微塵も迷いが感じられなかった。
[600]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:58:00 ID:??? カミーユ「…これで…よし…」 カミーユはハロにアムロから託されたサイコフレームを組み込んでいた。そしてハロに目を閉じて自分の感覚を乗せると 今まで以上に思惟が拡大していくのが分かる。その拡大した思惟がドアの前に佇んでいる少女の存在を知らせてくれる。 カミーユは困ったように頭を掻きながらドアをゆっくりと開けると、その少女はまるで悪いことが見つかりでもしたかのように 一瞬ビクッと震える。その姿は普段の無邪気な彼女からは想像もつかないほど弱弱しいものだった。 カミーユ(…いくら千年以上生きていようが精神的には10歳かそこらだもんな…) カミーユはその少女チキを安心させるように笑顔で部屋に招き入れる。そして彼女をベッドに座らせ辛抱強く彼女が 言葉を発するのを待つと、 チキ「…怖いの…明日になると皆がいなくなっちゃいそうで…そんなのチキいやだよ…」 それは単純にチームメイトとの別れが辛いとかという事を言ってるようにはカミーユには思えなかった。明日の事について彼女なりに 何かを感じ取って恐れているのだろう。そしてその不安になる気持ちはカミーユにもよく理解できた。カミーユも時間が経つにつれ 何か重苦しいプレッシャーを感じるようになっていたからだった。だがそれを少女の前で出すわけにはいかず カミーユ「大丈夫だ。誰もいなくならないし、明日になればチキのおじいちゃんやマルス王子たちだって帰ってくるさ…」 チキ「本当?」 カミーユ「ああ…本当だ。だから今日はもう寝るんだ…」 不安そうに聞いてくるチキにカミーユはチキの頭を優しく撫でながら言うと、チキは安心したような表情を浮かべ、 そのままベッドに倒れこむと、すぐに寝息を立て始める。 カミーユ(…よっぽど気を張り詰めていたんだろうな…しかしどうするんだこれ?) そのまま自分のベッドを占領して眠ったチキを流石に起こして追い出すわけにも行かず、ため息を付きながら布団を掛けてやると、 自分は隣のベッドに潜り込む。そして最後にハロを見つめる。
[601]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:58:17 ID:??? カミーユ(…これを託してくれたアムロさん…いやそれだけじゃない…色んな人たちの思いがこれには詰まっている… 一人じゃない…か…人の心って暖かいものなんだよな…それなのにそれを平気で壊そうとしている奴らがいる… そんな事認めてたまるかよ…絶対に…) カミーユの『ハロ』に『サイコフレーム』が組み込まれました。カミーユのニュータイプ能力が拡大し ニュータイプ発動時の補正が+3→+5に変化しました。 ヤンは己の手に持っている野球ボールくらいの大きさのものをぼんやりと眺めている。それはヤンの世界でゼッフル粒子と 呼ばれるもので、一定量以上の熱エネルギーを受けると爆発する性質を持ち、主に屋内戦で火器が使われることを抑止する 目的で使用される。このゼッフル粒子こそがヤンに支給されたものだった。 ヤン(…これを使うような局面にならないならそれが一番だが…) 森崎には決勝戦後の事は分からないと告げはしたものの、ヤンの頭にはいくつかの展望が見えていた。 もしこのゼッフル粒子を使うような局面だとかなり厄介な事になっているだろうとヤンは推察する。 そしてヤンは明日の事を考えて一つ大きくため息をついてゼッフル粒子をポケットに入れた。 森崎はベッドに潜り寝ようとはするものの色々考えてしまって中々眠りにつけないでいた。 森崎(…正直今でもピンとこねぇ…しかしこれは紛れも無い現実…明日…明日には何もかも決着がつくんだ… でもヤン提督が気になる事を言ってたな…俺が大きな決断を迫られるって…一体何を迫られるって言うんだ?) しかし色々考えているうちに思考が堂々巡りになっていき、やがて睡魔に襲って来て、森崎はそのまま睡魔に身を委ねた。
[602]キャプ森ロワ:2009/10/11(日) 23:58:32 ID:??? 選択も判定も無いですがひとまずここまで。どうも間が空いちゃってすみません…予想以上に時間が掛かった… シーンは頭にあるのに文章が全く浮かばないのが相変わらず溜息ものです…まぁ某超次元サッカーゲームにうつつ抜かしてたって事も ありますが…明日はようやく会場入りと言うことになりそうです。それではまた明日〜
[603]森崎名無しさん:2009/10/12(月) 00:06:59 ID:??? 最終決戦第一幕 音撃戦士VSラブマリー乙でした
[604]キャプ森ロワ:2009/10/12(月) 01:21:40 ID:7MQKeVDY 続きが思ったより早く書けたのでとりあえず… >>603 ちょwそれだと第一幕で終了してしまいますってw シュプールの玄関前で旅の扉の出現を待つオールスターズの面々。しかし誰一人として言葉を発するものはいない。 ヤン「そろそろ時間だな…」 ヤンがそう言うと、正にその直後に旅の扉が姿を現す。そして旅の扉をくぐろうという前に皆シュプールの方へ顔を向けると、 シュナイダーは何も言わずにじっと見つめた後颯爽と背を向けそれにデスマスクも続く。ピエールは深々と頭を下げ感謝の意を示すと その他のメンバーもそれに倣い頭を下げる。そしてヤンはベレー帽を脱いで胸に当てる。森崎と光太郎は別れの歌を歌おうとして… それは全力で皆に止められた。皆思い思いに自分たちの拠点との別れを行い、旅の扉へと飛び込んでいった。 そして森崎の視界に飛び込んできたのは… 森崎「…ここは…」 ピエール「パルク・デ・プランススタジアム…」 シュナイダー「ここが決勝戦の地か…」 森崎達が降り立った場所は第一回フランス国際Jrユース大会が行われた会場のパルク・デ・プランススタジアムだった。 森崎「まさか決勝戦がこことはな…」 前回が県営大宮サッカー場だったという事もあり、今回の場所にはさほど驚きは無いものの、感慨深いものは沸いてくる。 何せ自分たち全日本Jrユースが栄冠を勝ち取った場所だからだ。ただ逆にシュナイダーにしてみれば煮え湯を飲まされた場所であり、 複雑な表情を浮かべている。ピエールに関しては特にそういった様子は無いみたいだった。 そしてグラウンドの方を見てみると決勝戦の相手ラブマリーがすでにウォーミングアップしているようだった。
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24