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【勝利の風は】幻想のポイズン22【誰が為に】
[680]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/25(金) 23:27:10 ID:??? >咲夜の反則→ クラブA =レッドカード! 一発退場! ================================================================================== 咲夜「……え?」 審判が胸ポケットへと手をいれ、そのカードを出した瞬間。 咲夜を含め、フィールド――そして、観客席にいる者達の時が一斉に止まる。 この段階で相手ボールになり、そして自身が怪我をした以上はもう逆転は不可能だと判断していた咲夜。 半ばこの試合も諦めていたのだが……。 しかし、まさかここでそのカードが出てくるとは想像だにしていなかった。 ジョン「あ、あ、あああああああああああああああっとォ! こ、これは! これは、レッドカードォォ!! 咲夜選手、ここで退場です! レッドカード、退場です!!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 咲夜「…………」 審判「早く退場しなさい」 未だ呆然とする咲夜に向け、退場を促す審判。 当然ながらレッドカードを取り消す事など無く……。 そのまま呆気に取られているうどんげ、そして永琳の元へとフリーキックの準備に行く。 パチュリー「咲夜……」 小悪魔「咲夜さん……」 三杉「…………」 咲夜「…………後はお願いします。 パチュリー様……」
[681]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/25(金) 23:28:12 ID:??? 咲夜の元へはフィールドに立つメイド達、そして小悪魔、パチュリー、三杉といった面々が集い。 何と声をかけていいかわからないという様子で咲夜を取り囲む。 しかし、咲夜は彼女達に顔を向ける事はなく。 ただ無機質な声を出し、パチュリーへとキャプテンマークを渡すと……そのまま通路を通り、控え室へと戻っていくのだった。 美鈴「さ、咲夜さん……!」 三杉「……これで、僕達がこの試合に勝ったとしても」 パチュリー「次の試合では……咲夜は出せない。 つまり、決勝で咲夜を出せない……という事ね」 三杉(そして、そもそもの問題は……彼女が抜けた今、ここから逆転出来るかどうかという事だよ) 攻守に渡りルナダイヤルズの柱であった十六夜咲夜。 彼女が抜けるという事は、それ即ちルナダイヤルズの崩壊を意味している。 パチュリーも体力から考えて、そろそろベンチに下がらなければならない時間帯。 そして、何よりも咲夜が抜けた事により美鈴を含めメイド陣の士気は大幅に低下している。 パチュリー「……勝利の目は、潰えた」 三杉「…………」 パチュリーのその言葉に反論を唱える者はおらず……。 ただただ、一同はとぼとぼとそれぞれのポジションに戻っていくのだった。 パチュリー(もしも三杉が……もう少し、早くこの幻想郷に来ていれば……) 三杉(僕に……僕に、もっと力があれば……) うどんげ「し、師匠……わ、私は……」 永琳「故意でないのなら気にする事は無いわ……」 永琳(まさか……この試合が、ここまで呆気ない幕切れになってしまうなんてね……)
[682]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/25(金) 23:29:41 ID:??? 人気の無い控え室に帰って来た咲夜。 一人、座り心地の悪いパイプ椅子に腰掛けて呆然と虚空を見つめる。 その先に置いてあるホワイトボード、書かれている文字は今日の試合の作戦について。 咲夜とパチュリーが完全に永琳を封じ込め、天才と抗おうという旨が書かれているが……。 咲夜(……結局、私はパチュリー様よりも先に下がる羽目になってしまった) 喘息を患い、スタミナに不安の残るパチュリー。 そんなパチュリーはといえば、今も尚フィールドに残っており咲夜の代わりに指揮を取っている。 一方で咲夜といえば、自身の不注意により怪我をした上に反則を取られレッドカード。 少なからず望みのあった状況から、その望みを奪い取ってしまった。 咲夜(美鈴はしっかり役目は果たした、三杉も悪くない動き、パチュリー様に至っては……。 前半から、攻撃・守備両方で本当に奮闘して下さった……それなのに、私は……) 幾ら冷血に見えていても、咲夜とて人の子。 思わず熱いものがこみ上げてくるが……。 先着1様で、 咲夜さんも女の子→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 数字によって下記の表に従い分岐します。 JOKER→???「レッドカードくらいでくよくよすんなよ」 無闇に説得力のあるゴーグル少年が現れた! ダイヤ→妖夢「咲夜……いますか?」 何と、妖夢が控え室へやってきた! ハート→???「何をしているの咲夜……」 お、お嬢様が降臨なさった! スペード→咲夜「私は神は信じない……だけど、もしいるなら!」 いじらしくお祈りを始めた! クラブ→誰も来ない。一人さめざめと泣くのだった。 クラブA→咲夜「とりあえず今日はウサギ鍋……」 うどんげ、逃げてー!!
[683]森崎名無しさん:2009/12/25(金) 23:30:29 ID:??? 咲夜さんも女の子→ ハートJ ゴーグル!
[684]森崎名無しさん:2009/12/25(金) 23:30:47 ID:??? 咲夜さんも女の子→ クラブQ
[685]森崎名無しさん:2009/12/25(金) 23:32:45 ID:??? お嬢様の優しさに泣く展開きた!?
[686]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/26(土) 00:08:31 ID:??? >咲夜さんも女の子→ ハートJ =???「何をしているの咲夜……」 お、お嬢様が降臨なさった! ====================================================================================== 咲夜「お……お嬢様……?」 レミリア「ふん、殺風景な部屋だ……咲夜、お茶を」 咲夜「はっ……た、ただいま!」 豪快に控え室の扉を開け、入ってきたのは幼い童女。 しかし、その威風堂々とした態度からは一種の気品と威圧が見て取れ。 その童女が咲夜の仕える主人にして、幻想郷最強クラスのFW――。 レミリア=スカーレットなのだと判断するのに、そう難しくはない。 パイプ椅子によじ登り腰掛けるレミリアに指示され、咲夜は慌ててお茶を汲み取り差し出す。 その様子には先ほどまで今まで泣き出しそうだった雰囲気はまるで無く。 完全で瀟洒な従者という異名そのままの、パーフェクト・メイドの咲夜があるのみである。 レミリア「……緑茶か」 咲夜「申し訳ありません、この控え室には紅茶は無いようで……」 レミリア「まあいい、霊夢のところで飲みなれている……」 貧乏臭い湯のみを掴み、熱々の緑茶を一口含むレミリア。 そのまましばらくレミリアが茶を飲む音だけが控え室に響き渡る。 レミリア「……泣き喚かないのか、咲夜? 私の胸なら貸してやるぞ?」 咲夜「……間に合ってますわ、お嬢様」 従者として、主人に迷惑、そして弱い部分を見せてはならないと咲夜は首を振る。 それを見てレミリアは露骨に面白くない、というような表情を浮かべるが……。 それでも、どこか安堵をした様子で更に茶を啜る。
[687]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/26(土) 00:09:40 ID:??? 言葉にはしないが、レミリアがこの控え室へとやってきた理由はただ一つ。 まず間違いなく、咲夜を心配してやってきたのであろう。 でなければ、わざわざ試合に出場をしないレミリアがこの会場に来る訳も……。 そして、この控え室に来る訳も無いのである。 咲夜としてはそのレミリアの優しみが嬉しく、そしてありがたい。 一介の従者の精神が弱っているのを知り、そこに駆けつけてくれたのだ。 暖かい言葉もいらない、その主人の心が暖かいのでそれだけで十分である。 咲夜「ありがとうございます、お嬢様……」 レミリア「何の事だ? ……それにしても、茶菓子も無いのかここは」 咲夜「申し訳ありません、ペロペロキャンディーならばここに……」 レミリア「いや、それは茶菓子というには……まあ、いいか」 感謝の言葉はあっさりとかわされ、苦笑しながらも咲夜はペロキャンをレミリアへと差し出す。 緑茶にペロキャン、なんともミスマッチな取り合わせであるが一応レミリアも満足したらしく。 ペロペロと美味しそうにキャンディーを舐めている。 レミリア「それで咲夜……お前、まさかこのまま終わるつもりじゃないだろうね?」 咲夜「勿論ですわお嬢様……お嬢様の従者として、おめおめと敗北を認める訳にはいきませんもの」 レミリア「ふん、当然だ。 それで、どうするつもりだ?」 咲夜「はい、それは……」
[688]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/26(土) 00:11:09 ID:??? 先着1様で、 咲夜さんの決意→!card !とcardの間のスペースを消してコピペして下さい。 数字によって下記の表に従い分岐します。 JOKER→???「才能の無い奴は努力するしかないんだ!」 無闇に説得力のあるゴーグル少年が現れた! ダイヤ→咲夜「この大会が終わったら、特訓をするつもりです」 パワーアップには特訓しかない! ハート・スペード→咲夜「しばらくお暇を頂き、武者修行に行きたいと思います」 伝家の宝刀、武者修行だ! クラブ→咲夜「チームメイトを補強し、更にチーム力を高める事が先決かと」 チーム力で劣ってはやはり拙い! クラブA→咲夜「とりあえずウサギを狩ろうかと」 レミリア「手伝うわ」
[689]森崎名無しさん:2009/12/26(土) 00:12:46 ID:??? 咲夜さんの決意→ ダイヤA
[690]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2009/12/26(土) 00:32:31 ID:??? >咲夜さんの決意→ ダイヤA =咲夜「この大会が終わったら、特訓をするつもりです」 パワーアップには特訓しかない! ============================================================================================ 十六夜咲夜は、決して才能に恵まれた選手ではない。 天性のセンスを持つパチュリーや永琳、種族として圧倒的な能力を持つレミリアや萃香とは違い。 彼女は特殊な能力を持っているとはいえ、ただの人間である。 そんな彼女が八意永琳、そしてうどんげに対してあっと言わせるには、練習を積むしかない。 才能の無い者は、努力するしかないのだ。 レミリア「だが……普通に練習をするのだと大して違いは生まれないだろうが……」 咲夜「そこは色々と考えております、ご安心を……」 レミリア「ふん、いいだろう。 まあ、任せるとしようか」 咲夜の考えを聞いたレミリアは、最後に残ったキャンディをバリバリと噛み砕き。 それを茶で流し込むと、パイプ椅子を降り控え室を出てゆく。 咲夜「お帰りになるのですか、お嬢様?」 レミリア「ああ、こんな狭苦しい部屋にいるのは好かないからね。 咲夜は残っていろ、キャプテンだろう?」 咲夜「はっ……かしこまりました」 本音は単に咲夜が心配になってきたところをパチュリーあたりに見つかるのが恥ずかしいので。 見つかる前にさっさと逃げたいという所だろう。 レミリアの意図を察知して咲夜は思わずくすくすと笑みを浮かべつつ……レミリアを見送るのだった。 彼女の顔に、既に先ほどまでの憂いの表情は無い。 咲夜(お嬢様の為にも……次こそは、必ずや勝利を……) ※咲夜のうどんげに対する感情が 咲夜→(次は狩る)→うどんげ になりました。 ※咲夜の永琳に対する感情が 咲夜→(次は負けない)→永琳 になりました。
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0ch BBS 2007-01-24