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【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】
[342]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/01(月) 10:38:54 ID:0L3eW8+E 若林「(来るなら来い!PA内からでもゴールは許さん!)」 翼「………」 スカッ! ボコッ! 若林「!」 ハーネス「えっ?」 ゴンゲルス「何を…」 マイヤー「ハッ!」 バビントン「えいっ!」 バコッ! 翼はPA内に切り込んでから自分が撃つと見せかけてからヒールパスで後方にフォローしていたバビントンに渡した。 そしてバビントンはそれをワンツーリターンの様に素早くダイレクトで撃ち返した。翼ではなくストラットの方へ。 マイヤー「し、しまった!」 ハンブルガーSVのディフェンダー達は翼が容易にストラットに渡せない様に、そして至近距離から渡しても すぐに囲める様に意識してストラットを囲んでいた。その為予想していない角度からのバビントンのパスに 反応出来たのはマイヤー一人だけになってしまい、そのマイヤーもカットに失敗する。 こうしてストラットにボールが渡った。PA内で。 放送「と、と思いきやバビントンくんに…そこからストラットくんに!撃つのはストラットくんだァ!」
[343]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/01(月) 10:40:01 ID:0L3eW8+E ハーネス「ヤバい!」 リンツ「つ、潰せ!」 ストラット「もう遅えよ!メガロゾーンシュート!!」 バッゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!! ゴゴゴゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ハーネス「ぐわあっ!」 ゴンゲルス「ぎゃああ!」 リンツ「ぐぶっ!」 若林「くっ!」 バッ! バギィイイイイイン!! 若林はこの距離のメガロゾーンにも飛びつき、右拳を盾として突き出した。 ストラット「………!」 若林「ぐ…お…おおおあ〜!!」 バアン! バサッ! ポンポンポン… だがそれが限界だった。ボールは彼の右上腕を押し退けた末にゴールネットの上部を揺らした。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!! ハンブルガーSV 1−1 サンパウロFC
[344]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/01(月) 10:41:18 ID:0L3eW8+E 放送「決まった!ゴ〜〜〜〜〜ル!!ストラットくんのメガロゾーンシュートが若林くんの豪腕を力づくで 打ち負かし同点ゴールになりました!前半42分、翼くんが起点になってからバビントンくんのナイスパスで ストラットくんに渡し、エースストライカーが期待通りに決めて1−1です!サンパウロ、同点! 今まで圧倒的な鉄壁ぶりを誇っていた若林くんもとうとうゴールを許してしまい試合は振り出しに戻りました!」 ウォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 観客「決まったァ!同点だ!」「凄いぞあのストラットって奴!」「若林もあの距離からだと防げないのか」 シュナイダー「ほう…凄いキック力だ」 森崎「(へっざまあみろ。お前がストラットを零封しようだなんておこがましいんだよ)」 若林「く…くそーーーっ!!」 カルツ「(やっちまった…貴重なリードが…)」 バビントン「やったねストラット!ナイスゴール!」 ストラット「おう、ギリギリだったが入ったモン勝ちだ。ナイスアシスト」 翼「有難うバビントン、ストラット。よし皆、ここからはキッチリ前半を終わらせて後半に逆転するぞ!」 サンパウロメンバー『おう!』 ピッ!ピィイイイイイイイイイイイイイ!! その後残り少ない前半は翼の狙い通り無難に終わり、試合はハーフタイムに突入する。 流れは確実にサンパウロに来ていた。
[345]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/01(月) 10:43:03 ID:0L3eW8+E いったんここまで。
[346]創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 17:35:30 ID:xzAqbAYQ 乙です どっちが勝つんだろう・・・森崎のリベンジのためにもサンパウロに勝ってほしいけど
[347]創る名無しに見る名無し:2010/02/01(月) 20:17:15 ID:6nBv1vB/ ハンブルガーSVが勝った方が面白そうな展開なので 個人的には期待してる
[348]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/02(火) 17:05:25 ID:fo6NVmUA 放送「前半が終了しました。スコアは1−1!全く互角の展開です! ハンブルガーSVが鉄壁のGKに支えられつつ強烈なミドルシュートで先制するも、 サンパウロFCがアグレッシブにボールを支配し続け再三の攻撃を仕掛ける事で同点に追いつきました。 後半はどちらのチームが主導権を握るのか?この接戦の行方は見逃せません!」 観客「全日本の試合のついでのつもりだったけど、こっちも燃えるな!」「後半は翼のゴールに期待だ!」 「若林って凄いんだな…」「森崎とどっちが上なんだろう?」「それにしてもブラジル人はやっぱり上手いんだなー」 森崎「(ムカつく!イラつく!二人とも目立ちやがって!)」 三杉「翼くん…凄くなったな」 岬「うん。正直、差がかなり開いちゃったね」 松山「昔は良い勝負が出来たが、今は…くっ」 葵「さすが翼さん!」 石崎「やっぱり翼はこうでなくっちゃ!」 日向「(ええい、何故だ!あれ程力を追い求めた筈なのに!)」 井沢「若林さん、Jrユースの時とはまるで別人だな」 滝「昔の凄さを取り戻したっぽいな」 来生「懐かしいよなー。静岡に修哲ありと言われたものだぜ」 高杉「(よし…よしっ!これなら若林さんと翼で森崎を蹴落とせる!)」 若島津「(俺は…俺は出番が全く無い第3キーパーに成り下がるだけなのか…?)」
[349]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/02(火) 17:05:40 ID:fo6NVmUA イ「大空翼と若林源三。奴らも俺達韓国の前に巨大な壁となって立ちはだかるな」 チャ「他人事みたいに言うなイ。俺達はその分強くならなきゃならねえ」 飛「や、やっぱり世界のトップレベルって色んな事が出来て当たり前なんだな…」 王「何言ってんだよ!一芸で活躍している奴らだって一杯居るぞ!」 呉「そうだ、サッカーはチームスポーツだ。足りない部分は皆で補っていけばいいさ」 李邦内「だが、今のウチはまだまだ改善点が多いのも確かだな」 李邦坤「焦ってもしょーがないって。一つ一つコツコツと気楽にやっていこうぜ〜」 オワイラン「実に素晴らしい。ツバサ・オオゾラとは是非とも戦ってみたいな」 バルカン「俺はあのワカバヤシって奴に挑みたいぜ!」 フライハイト「ツバサのテクニックに手を焼いている感があるな」 シュナイダー「ブラジル仕込みの個人技は大した物だと言う事か」 更なる熱戦の期待に誰もが感情を昂らせる間、両チームはハーフタイムをどの様に過ごしていたのか。 〜サンパウロFCのロッカールーム〜 ストラット「よーし!行ける、行けるぞ!」 バビントン「このまま一気に逆転できるよ!」 翼「(大丈夫、この試合も勝てる。若林くん攻略の目処も立った)」 サンパウロの士気は高まっていた。全日本対ウルグアイの試合でもそうだった様に 前半終了間際の同点ゴールはハーフタイムに緊張感と高揚感をバランス良くもたらす。 自分達の力を再確認しつつまだ勝った訳ではないと言う雰囲気が自然と形成されるのだ。 だが、翼だけは熱くなれずにじっと物思いに耽っていた。
[350]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/02(火) 17:05:53 ID:fo6NVmUA 翼「(後半の頃合を見計らって逆転して勝つ!そして決勝に…決勝で…また森崎と戦うのか…)」 ロベルト「良いぞ皆、自信を持っていけ。だがストラットが少しバテて見えるな」 翼「(全日本の皆は大分弱くなった印象はあるけど、それでも総合的な戦力は高い。 しっかり対策を考えて、きちんと勝たないと。勝ち続けないと…)」 ストラット「…まあ、確かに。後半最後まで持つかは微妙ですね」 翼「(勝ち続ける…そう、俺は…何時まで勝ち続ければ良いんだろう? プロになっても…ワールドユースでも…オリンピックでも…ワールドカップでも…)」 ドトール「その分ツバサの体力が十分残っています。問題はありません」 翼「(…出来るんだろうか?ペレもクライフもベッケンバウアーも常勝無敗だった訳じゃない。 俺だって日向くんに負けた事がある。じゃあ…いざ負けた時、どうすれば…)」 アマラウ「前半抑えていた分後半で一気に行けば良いさ、なあツバサ!…ツバサ?」 翼「(何を考えているんだ俺は。常識で考えて一度も負けないサッカー選手なんて有り得ない。 そもそもこんな事試合中に考える事じゃない。まずは今日の試合にしっかりと勝って… その次の試合もまた勝たないと…なんでまた俺はこんな事を考えているんだ!)」 マウリシオ「…あの〜…キャプテ〜ン?」 翼「えっ?………あっ!?」
[351]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/02(火) 17:06:40 ID:fo6NVmUA 周囲とはかけ離れた程苛立った表情で黙り込む翼の姿にロッカールームは 何時の間にか静かになっていた。マウリシオに声をかけられてようやく翼は 自分が周りの雰囲気を乱している事に気付き、慌てて眉間の皺を解く。 翼「ゴ、ゴメン。後半のゲームプランを考えていたんだ」 ロベルト「そこまで思いつめた顔になる程危機的な状況じゃないだろう?(…だよな?そうだよな?)」 翼「い、いえ!油断は出来ません。カルツはスロースターターです、後半から一段上の選手になってくるんです」 ストラット「そういえばそんな事言ってたな。でもビデオだとそんな様子無かったぞ?」 翼「それはどれもハンブルグが勝っていた試合だったからだよ。彼は追い詰められてから本気を出すクセがある筈なんだ」 ドトール「確かにそういうタイプの選手も居るな」 アマラウ「じゃあ、作戦に変更が必要なのか?」 翼「…いや、基本的な戦い方はこのままで良いと思う。ただ、一段と気をつけておきたいって事だよ」 バビントン「(ツバサ…また張り詰めている…)」 ロベルト「(えーと、こういう時の監督っぽいセリフは…そうだ、これだ)確かに油断大敵だ。 自信と慢心を間違える者は簡単に負けてしまう。後半も気を引き締めてかかれよ、皆」 サンパウロメンバー『はい!』 翼「(皆は…負ける事が怖くないのかな。俺は何故かこんなに怖いのに…)」 サンパウロのハーフタイムは一部意識の乖離はあったものの、チーム全体の空気は良好なまま過ぎていった。
[352]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/02(火) 17:07:45 ID:fo6NVmUA 一旦ここまで。
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0ch BBS 2007-01-24