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【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】
[397]創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 00:29:27 ID:lnTbA4bT どう考えても失礼な要望に、わざわざ答えてくれてるじゃないか。 これ以上を望むのは我侭というものに他ならんよ。
[398]創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 00:35:32 ID:u+kSlUto あ、というかNPC戦じゃないか・・・ 失礼した、マジゴメン ROMに戻るわ
[399]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 00:58:55 ID:wTTsNljM むーん…続きが間に合わなかった。 また明日お会いしましょう。
[400]創る名無しに見る名無し:2010/02/11(木) 01:00:01 ID:8rYh5l/N サイド乙!
[401]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:55:02 ID:wTTsNljM ザワザワザワ… 観客「え?え?こんなにあっさり決まっちゃうもんなの?」「また同点…一体どうなるんだ?」 シュナイダー「…奇襲が上手く行ったか」 フライハイト「今のが決まらなかったらもうチャンスは無かったかも知れんな」 森崎「(ケッ、あっさり決められやがって。油断なんかしてんじゃねーよ)」 サンパウロ有利かと思われた矢先のハンブルグの逆襲に観客に動揺が走った。 1点の重みが非常に大きいサッカーでは試合の流れや雰囲気はゴールと共にあっさり変わってしまう。 カペロマン「よし!やったぜ!」 メッツァ「へー、やるじゃん」 ヤラ「凄い、見事に決めてくれたな!」 クラウス「これでなんとか首の皮が繋がったぞ!」 当然の事だが、ハンブルガーSVは喜びに沸いた。 値千金のゴールを決めたカペロマンにチームメイト達が群がり祝福する。 ポブルセン「(チッ、でしゃばりやがって)」 カルツ「(フゥ…上手く行ってくれたか。さて、ここからサンパウロが打ってくる手は…)」 若林「(ようやく仕事をしやがったか。遅いんだよ全く)」 中には声に出せない思いが故に彼に近づかなかった者も居たが、この同点ゴールを喜ばなかったハンブルグの選手は居なかった。
[402]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:55:20 ID:wTTsNljM 当然の事だが、サンパウロFCは落胆していた。 苦労して奪ったリードをあっと言う間に失ってしまったショックは大きかった。 レナート「くそっ!俺とした事が…!」 ドトール「…不覚」 アマラウ「畜生!カルツの狙いに最初から気付いていたら…!」 バビントン「絶対にやっちゃいけない点だった…」 マウリシオ「ど、どうするんだ?このままじゃ…」 ザッ。 翼「諦めるな皆!まだ同点なんだぞ!」 サンパウロメンバー「ツ、ツバサ…」「だけど、お前もストラットももう…」 翼「そうだ。確かに俺もストラットも消耗している。だからと言って諦めちゃいけない。 諦めたら勝てる時も勝てない、諦めたら負けるかも知れない時は必ず負けてしまう! 最後まで勝利を目指して最善を尽くす者だけが栄光を手に入れられるんだ!」 ドトール「…正論だな(だが…)」 アマラウ「そうだな…こんなにあっさり諦めるなんてゴメンだな」 バビントン「(ツバサ…そう言っている君が一番追い詰められている様に見えるよ…)」 マウリシオ「そりゃそうスけど…具体的にはどうするんですか?」
[403]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:55:37 ID:wTTsNljM この時ゲキを飛ばした翼の姿にある者はキャプテンシーを見、ある者は危うさを見た。 正論で気力を振り絞り弱気から心を守る。その行為の対象はチームメイトか、それとも自分自身か? 翼の必死な表情と声からそれを判断出来る者は居ない。 翼「ストラット!試合終了間際までに回復できそうか?」 ストラット「オーバーヘッドキックならなんとか…メガロゾーンはもう無理だ」 翼「そうか、なら…皆、時間を稼ぎに行くぞ。ボールを回して終了直前に速攻を仕掛ける。 俺がもう一発ドライブオーバーヘッドを撃ちに行く!それまでなんとか踏ん張ってくれ」 サンパウロメンバー『お、おう!』 ただ一つ言えるのは翼もサンパウロも追い詰められていた事だった。 ピィイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「苦労して奪った逆転リードを油断故か一瞬にフイにされてしまったサンパウロ、 今度のキックオフではどう攻めるのか?…おっと、これは今までとは一転したゆっくりなパス回し! 残り少ない後半のチャンスは慎重に決めに行くつもりなのでしょうか?」 フライハイト「時間稼ぎだろうな」 シュナイダー「当然の判断だ。この時間帯でわざわざマイボールのアドバンテージを安易に消費する手は無い」 森崎「(ったく、どっちかが圧勝すればそいつを倒して俺の株を上げられたのに。なんで接戦になってやがるんだ)」
[404]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:55:52 ID:wTTsNljM カルツ「走れ!走りまくるんじゃあ!さっさと奪わないと俺達の攻撃チャンスは無い!」 ハンブルグメンバー「分かってるよ!」「うぉおおおおお!」「ボールを寄越せーーーっ!!」 ドドドドドドドド!! サンパウロメンバー「渡すな!」「もっと速く回せ!」「そっち、後ろに来てるぞ!」 バシッ!ポーン!ダダダッ!バコォ! 放送「ハンブルガーSV、地響きが聞こえてきそうな勢いで走る!サンパウロのボールを なんとしてでも奪い返し、3点目をサンパウロゴールに叩き込もうとしています! サンパウロもボール回しのスピードを上げて対抗!終盤の両陣の力比べです!」 数分後、サンパウロFCとハンブルガーSVの根競べはハンブルガーSVの勝利に終わった。 ダダッ、パシッ! ジウ「ああっ!」 メッツァ「もらったよ!」 放送「これはジウくん不用意だったか!?バックパスをメッツァくんに奪われてしまった!」 マウリシオ「何やってんスかもう!くそーっ!」 メッツァ「もう遅いよ〜」 バシュッ! ギュルルルルルル… マウリシオ「や、ヤベえ!」
[405]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:56:44 ID:wTTsNljM 放送「更にマウリシオくんを得意のパスで出し抜いて…おおおーーーっと、これはァ!ポブルセンくんに渡ったァ!」 ポブルセン「…フハハハハハ!!」 サンパウロメンバー「し、しまったァ!」「つけ、早くあいつのマークにつけェ!」 メッツァのパスカットからトップスピンパスでポブルセンにボールが渡り、サンパウロの選手達が悲鳴を上げる。 ボール回しに専念していた彼らにはとてもポブルセンを密着し続ける余裕など無かったのだ。 ドトール「いかん!俺が奴を…」 ポブルセン「よくも今まで好き勝手にやってくれやがったなァ!」 ダダダダ! ドガァ! ドトール「ぐわああ!!」 バビントン「くっ…だったら僕が!」 ポブルセン「だがそれもここまでだァ!」 ドガァア! バビントン「あがぁあっ…!」 放送「ポブルセンくんの中央突破が決まったァ!ドトールくんとバビントンくんを派手に蹴散らし 一気にバイタルエリアに突入しました!サンパウロ絶対絶命ーーーーっ!!」 観客「あーーーっ!?」「あ、あいつが撃つぞ!」「マーダーショットが来る!」
[406]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:57:12 ID:wTTsNljM グワアアアッ!! ポブルセンが絶好の位置で右足を振り上げた時誰もが「決まった」と思った。 ヒュンッ! 疾風の様に彼の目の前に駆け込む人影を見るまでは。 ポブルセン「!?…上等だァアアア!!俺の力を思い知れェエエエ!!!」 翼「負けない!俺は…負けない!勝つんだァアアアア!!」 それはポブルセンのマーダーショットを打ち返しに行った翼の姿だった。 バッギュォオオオオオオオオオオオオオオオオン!! バッギィイイイイイイイイイイイイイイン!! ポブルセン「…ウソだ!こんな事が…!!」 翼「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 ドッグゥォワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! ポブルセン「俺は認めね…ぎゃああああああっ!!」 ポブルセンは己の暴力を倍返しで叩きつけられ、大型車に跳ねられたかの様に宙を舞った。 ギュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォオオオオオオオ!! ボールは彼の体と言う障害など最初から無かったかの様に爆音を立ててフィールドの反対側に向かって飛んでいった。 殆どの観客は何が起きたか咄嗟には分からなかっただろう。 だが打ち返されたボールが空気とフィールドを切り裂く光と化した事はかろうじて分かった。 彼らは皆思った。「これが決まらない訳が無い」と。
[407]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/11(木) 16:57:54 ID:wTTsNljM 森崎「(これは…このシュートは!)」 そして森崎に取ってこれ程忌まわしいシュートも無かった。 このシュートで翼に打ち負かされたのはつい先月の事なのだから。 森崎だけではない。全日本の選手達も、他国のライバル達も思った。「サンパウロの勝ちだ」と。 フィールドで今正に戦っている22人もそのうち20人が決着を予期した。 カルツ「ワ…ワカバヤシィイイイイイイイイッ!!」 例外の二人のうち一人はキャプテンが故に諦める事が許されないカルツ。 若林「甘いぞ翼!忘れたか?俺はどんなシュートもペナルティエリア外からなら…」 バッ! ブンッ… バッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! 翼・森崎『な…な…なにィイイイイイイイイイイ!?』 若林「 と め る ! 」 そしてもう一人はこのシュートに絶対の確信を持って立ち向かい、 その豪腕を全力で打ちつける事で跳ね返した若林だった。
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0ch BBS 2007-01-24