※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【強襲!】キャプテン森崎35【ウルグアイ】
[452]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/15(月) 16:02:36 ID:wmMqi5TA 『衝撃!大空翼率いるサンパウロFC破れる!』 『突如現れた凄腕GK、その名は若林源三』 『大空翼へのリベンジの機会が失われた森崎有三、若林源三にも負けたら全日本ユース正GKの座は危うい?』 翌日の新聞やテレビにはこんなフレーズが飛び交っていた。 メキシコ五輪以来低迷し続けていた日本サッカーにとって希望の星であるこの世代の注目度は高く、 またプロリーグ設立やワールドカップ招致の噂などタイムリーな話題が日本に置けるサッカー熱を今までにない程高めており、 スポーツ関連の新聞や番組だけでなく全国紙や一般ニュース番組まで森崎と若林の対決を煽りに煽っていた。 練習を禁じられ(ただし、他の選手達もコンディション調整以外は許可されなかった)部屋に 閉じこもるしか無かった森崎にとって不愉快な一日だったのは言うまでもない。 三杉「機嫌悪そうだね?」 森崎「…ケッ。マスコミなんぞ騒いでナンボの商売だろ」 三杉「ああそうだ。ただ、正GKの座を賭けた戦いだと言うのはあながち間違いじゃないだろうね」 森崎「どいつもこいつも五月蝿いんだよ。ちょっと活躍したからってサブキーパーを褒め称えやがって」 苛立たしげに新聞をゴミ箱に捨てテレビまで消す森崎を見て三杉は苦笑いを抑え切れなかった。 その傍らで葵はベッドに腰掛けたまま壁をぼんやりと見つめている。 三杉「しかしハンブルガーSVは紛れも無く強い。主力以外の選手達のレベルではウルグアイユースが 勝っている感もあったが、若林の存在がそれを補って余りあるだろうな。苦戦は必至だ」 森崎「…丁度良いじゃないか。前にやった時は乱打戦の末に引き分けになったんだ。 今回キッチリ勝っておけば、全日本ユースにとって大きな手柄になるぜ」 三杉「前向きと言うか、貪欲と言うか…だが、確かに決して勝てない相手ではないな」
[453]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/15(月) 16:03:35 ID:wmMqi5TA 葵「…あの」 森崎「ん?」 三杉「どうした?」 そのまま二人が戦術談義に明け暮れていると途中で葵が口を挟んできた。 そして葵は森崎の顔をじっと見つめると、何時に無く真剣な表情で質問をぶつけてきた。 葵「森崎さんに質問があるんです」 森崎「なんだ?ドリブルテクでも知りたいのか?」 葵「いえ、違います…翼さんの事です」 森崎「………」 葵「同じGKの若林さんとは立場上親しくは出来ないって言うのは何となく分かるんですけど… 翼さんとまで仲が悪いって言うのは本当ですか?どうしてそうなっちゃったんですか?」 三杉「(へえ…気付いた、と言うよりは誰かから教えられたのかな?)」 森崎「(コイツ、バカかと思ってたら一応そう言う事も理解出来るのか。さて、どう答えるべきか…)」 A 「ああ、本当だ。理由は…長い間に色々あってなあ」 B 「なんだ、ようやく気付いたのか。だがお前には関係無いだろ?」 C 「さて、どうだかな。どうしても知りたきゃ、自分で観察しな」 D 「誰の入れ知恵だ?お前が自分で思い当たるとは思えねーな」 E 「いや、別にそんな事は無いぜ。サッカー選手としては認め合っている」 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1262005834/l50にて ☆2010/2/15 17:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[454]創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:29:36 ID:Er6p2Y60 森崎板死んでる?
[455]創る名無しに見る名無し:2010/02/15(月) 18:33:24 ID:bzJGFpnX 移転したから正確なアドレスはこっちなのでは? http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1262005834/l50
[456]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/16(火) 00:51:52 ID:8aZtiVfu >A 「ああ、本当だ。理由は…長い間に色々あってなあ」 葵「色々…?どんな事ですか?」 森崎「ガキの頃からキャプテンの座を争っていたのが一つ。それから…あいつの態度だな。 あいつがさも自分は選ばれた天才でござい、お前ら凡人どもをワールドカップに連れてってやるよって 言わんばかりの振る舞いをしておきながら口ではサッカーはチームスポーツだの何だのほざきやがる。 俺はそういう奇麗事を言いながら内面他者を見下している奴が大嫌いなんだよ。 他者を見下すんなら建前なんか使わずに堂々としている日向とかの方がまだマシだ」 森崎は己の翼に対する嫌悪感の理由を(その才能に対する劣等感だけは隠して) 葵に包み隠さず教えた。歯に衣を着せない物言いに葵は顔を顰めていったが、 反論が思い浮かばなかったのか何も言い返さないでいると代わりに三杉が口を挟んだ。 三杉「そして翼くんは恐らく、自分の夢の実現に横槍を入れようとする森崎の存在が気に入らないんだろうね。 特に森崎は彼のサッカーの真面目さに対して茶々を入れる様な奇行を取る事も多いから」 森崎「うるせえよ。俺は俺の哲学に基づいて真面目にやってるんだ、文句は言わせないぜ」 三杉「フフッ、そうだったね」 葵「(昔からこうだったのか…俺は翼さんも森崎さんも尊敬していたのに、それは勝手な幻想だったのかな…?)」 *葵の森崎・翼両者に対する感情値が1ずつ下がりました。
[457]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/16(火) 00:52:53 ID:8aZtiVfu 短いですが今夜はここまで。また明日お会いしましょう。 "../test/read.cgi/morosaki/1262167729/455" >>455 有難うございます、訂正を忘れていました。URLを全部張り替えなくっちゃ…
[458]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/16(火) 14:50:05 ID:8aZtiVfu 森崎「さて…」 話が一段落したと見た森崎はベッドから立ち上がった。 三杉「そろそろ行くのかい?」 森崎「ああ、これ以上遅くなったら悪いしな」 葵「へ?何処か行くんですか?」 森崎「キャプテンらしくしに行くんだよ」 葵「???」 三杉「それじゃ森崎、僕から一つリクエストを」 森崎「あん?図々しい奴だな」 三杉「承知の上さ。次の試合、僕はFWで出たいな」 森崎「FWだァ?」 葵「えっ、三杉さんFWも出来るんですか?」 彼の行方に葵が首を傾げる中、目的を察している三杉はこれ幸いとばかりに次の試合の希望ポジションを遠慮無く述べた。 あからさまな口添えの依頼に森崎は顔を顰めたが、三杉は開き直っているのか気にする様子は無い。 三杉「出来なくは無いよ。色々計算したけど、やっぱりそれが一番勝ち易そうなんでね。それじゃ、また後でね」
[459]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/16(火) 14:50:27 ID:8aZtiVfu こうして森崎は悪びれない三杉と疑問符を顔に貼り付けた葵に見送られて部屋を出た。 当然目的地は見上の部屋である。 コンコン。 森崎「森崎です。今よろしいですか?」 見上「入れ。ちゃんとカギをかけろよ」 森崎「有難うございます。お邪魔します」 見上の部屋は彼らしく様々な書類やノートが程ほどに散乱したデスクとその上に置かれたタバコの灰皿以外は 目を引く物が無い殺風景な部屋だった。寝室は別に用意してあるらしくベッドは置いていない。 見上「そろそろ来るだろうと思っていた。明日のスタメンの事だな?」 森崎「ズバリその通りです。って言っても何でもホイホイ言う事聞いてくれる訳じゃないんでしょ?」 見上「当たり前だ。私は私の戦術とその意図が滞り無く遂行される為に現場指揮官の お前と意識の共有を図っているだけに過ぎない。そうでなければ私がここに居る必要等無いからな」 森崎「至極ごもっともで…(やっぱり保身に長けた食えねえおっさんだぜ)それでは、監督はどんなプランを考えているんですか?」 見上「…ハッキリ言おう。お前と若林、どちらがより優れたGKかで勝負が決まる」 森崎「!」 ゴクリ… そしていざ話し始めた見上はこの上無くストレートだった。 森崎は知らず知らずの内に唾を飲み込んでいた。
[460]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/16(火) 14:50:55 ID:8aZtiVfu 見上「今の若林から点を取る事はかなり難しい。今のこのチームの戦力では1点が精々、2点取れれば大当たりだろう。 下手をすれば零封も十分有り得る。つまり…お前がどれだけ失点を無くせるかの戦いになるのだ」 森崎「…それなら何の問題もありませんね。俺は元々失点するつもりで試合に挑む気なんかありませんよ」 見上「強がれば良いと言う訳ではないぞ。お前の腰の状態もあるが、それが無くても元々お前は 体力が切れる危険性のあるGKだ。マーダーショットとサイドワインダー、更にロビングシュートを連発されれば 堪った物ではあるまい。物量戦になれば向こうが有利なのが明らかだぞ」 森崎「(何時も何時も人が気にしている事をズケズケと言いやがって)じゃあ、その物量戦にさせない作戦が必要ですね」 見上「うむ。攻撃面と守備面両方で綿密な作戦が必要だ」 森崎「(どっちを先に話題にしようかな?)」 A 攻撃面の作戦を先に話題にする。 B 守備面の作戦を先に話題にする。 C 三杉のリクエストを話しておく。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1262005834/l50にて ☆2010/2/16 16:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を 止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[461]創る名無しに見る名無し:2010/02/16(火) 18:35:15 ID:KjqmYkxJ お前ら本当に三杉に下剤飲ませるの好きなんだなwwwwww
[462]2 ◆vD5srW.8hU :2010/02/17(水) 00:04:00 ID:Lbs+zOxw >C 三杉のリクエストを話しておく。 森崎「(とりあえずこれから片付けておくか)その事なんですが、実は三杉がFWで出たいって言ってたんですよ」 見上「ほう…」 見上は森崎の言葉に眉を動かし、手元のノートブックを見直してから唸った。 見上「三杉もその発想に到ったか。私も選択肢の一つとして考えていた事ではある」 森崎「あいつが日向と組めば得点力はかなり上がるでしょうね。ただし、そうしたら中盤は…」 見上「そう、三杉抜きではただでさえ不利な中盤の守りは最早放棄するに等しいだろう。 葵は守備型の選手では無いし、松山と中山が頼れん以上ボールは最終ラインで奪い返す事になる。 つまりカウンターをメインにして戦う事になるが…ハンブルグの得点源がMFに集中している分、正解かも知れん」 森崎「確かに…ヤラとクラウスでしたっけ?あのツートップ。あの二人は全然怖くないですからね。 これがシュナイダーだったら話はまるで違ってくるんですが」 見上「今のハンブルグにシュナイダーが残っていたら勝ち目はゼロに近いだろうよ。 だが幸いな事にそうではない…よし、本人も希望しているなら三杉FW案を使うとしよう」 森崎「(トントン拍子に話が進んだな。三杉、今度こそしっかり活躍しやがれよ)」 森崎との議論の効果もあり、三杉の希望は無事聞き入れられた。 見上はノートブックに何かを書き込んでからコーヒー缶を一口啜り、それから森崎に向き直った。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24