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【楽しい?】幻想のポイズン29【サッカー】
[700]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:10:12 ID:??? お空の蹴ったシュートに向け、両腕を突き出しながらセービングを試みるさとり。まだまだ完全に防げるとは言えないものの……。 3回に1回程度は、お空の全力のシュートもはじけるようにはなってきた。 零れたボールをさとりは倒れこみ見ながら、小さく息を吐く。 さとり(しかし……これでもまだまだ、反町さんのシュートには遠く及ばない……。 ……アーマータイガー君がいたとしても、簡単に入れられてしまいそうですね。 一体どうすれば……) アーマータイガー「どうしたんッスかね、さとり様」 お燐「やっぱりさとり様は凄いにゃ! お空のシュートを止めちゃった!」 こいし(つっても、今のお姉ちゃんじゃあの人間のシュートを5回に1回止められるかどうかってトコだよねー) 陰鬱な表情で地面に膝をつきぶつぶつ呟くさとりを見つつ。 アーマータイガーは首をかしげ、お燐はただただ感嘆の息を吐き、こいしは肩を竦めてどうしたものかと同じく溜息を吐く。 雛もまた、それを遠目で観察をしながら顔を俯かせるのだが……。 勇儀「なんだいなんだい、陰気臭いねぇ。 これじゃあ酒も不味くなるってもんだよ」 そんなとき、不意に口を開いたのは真っ赤な杯を傾け顔を赤らめながらもボールを蹴りぬいていた勇儀である。 以前の竹林カップの試合を見て、オータムスカイズと戦いたいと望み……。 地霊アンダーグラウンドに加入をした、絶対的な力を持つ種――鬼の四天王の一人、力の勇儀。 勇儀「点を奪い合うのがサッカーなんだ、いつまでも無失点なキーパーがいるもんかい。 そんなので一々塞ぎこんでちゃ話にならないね」 さとり「……厳しいですね、勇儀」 勇儀「お前さんが悲観的過ぎるんだよ。 要するに勝てばいいんだろう勝てば? 1点取られようが10点取られようが。 2点返し11点返しすりゃいいだけの話さ」 一選手が負けようがどうしようが、チームが勝てばそれで好し。 何とも短絡的で安直な勇儀の言葉は地底の練習場に響き渡り……。 一同が勇儀を見つめる中、勇儀はニイと笑みを浮かべると杯を高々と掲げて宣言をするのだった。 勇儀「幻想郷最強のFWはレミリアでも魔理沙でも、ましてやあの坊主でも無いよ。 この四天王が一人――力の星熊勇儀さ」
[701]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:11:17 ID:??? 一方、その勇儀がかつていたという妖怪の山――。 にとり達が住んでいる中腹より更に昇った場所にある守矢神社近くのコートでは。 守矢フルーツズの面々が練習を繰り返していた。 竹林カップでは3−0という大差で破られ、地霊アンダーグラウンドと同じく強豪から落ちてしまったチーム。 しかし、彼女達もまたそれでも自分達を応援してくれる信者達。 何よりも自分達の為にもと、次こそは大会に優勝する為に決して腐る事なく練習をする。 神奈子「いくよ、早苗っ!」 早苗「はいっ、いつでもどうぞ神奈子様ッ!!」 神奈子「うおおおおおおおおおおおおっ! オンバシラァァァァァッ!!」 バゴゴォォォォォッ!! 早苗「……ハァァァッ!!」 ババッ!! 神奈子の放った強烈なロングシュート――エクスパンデット・オンバシラ。 オータムスカイズ戦ではDFに止められたものの、その威力は並大抵ではなく。 並のキーパーならば止められるものではないのだが……。 早苗はそのシュートに対して、完璧なまでに反応を見せ両手を使ってガッチリキャッチ。 だが、これで終わりではない。 諏訪子「まだまだぁ! いくよ、早苗ッ!!」 早苗「ッ! ハァァァァッ!!」 倒れこむ早苗に対し、今度は横から入り込んできた諏訪子が名無し河童からセンタリングを受け。 高い打点からのヘディングシュートを打ち込む。 これには流石の早苗も反応出来ないかと思われたが……。
[702]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:12:18 ID:??? シュビィィィ〜ンッ!! ババッ! 早苗「ゴールは絶対……許しませんッッ!!」 諏訪子「おお!?」 振り向きざま、地面を強く蹴って背面飛びをするような体勢を取りつつ。 高々と手を大きく伸ばして諏訪子の放ったシュートをワンハンドキャッチ。 そのまま地面に降り立つと、周囲からは一斉に拍手と歓声が巻き起こる。 河童A「おおっ、すげぇ! なんつー反射神経だ!」 河童B「流石は俺達の早苗さんだぜ!」 早苗(出来た……! これが私の新必殺技……みらくるセービング・改!) 消費する体力はそのままに、反射神経を更に研ぎ澄ます事に成功した早苗。 歓声を聞きながら、小さくガッツポーズを取り喜びを露にするのだが……。 萃香「ほへー、中々やるもんだね、守矢の」 早苗「えっ!?」 不意に聞こえてきた声に、咄嗟に周囲に目を向ける早苗。 すると、コートの入り口付近……金網の上に、小さな鬼と絶壁の天人。 更にはその付き添いの羽衣を羽織った女性に、何やら頬を引きつらせた様子の烏天狗の姿がある。 一体何事かと早苗が目を丸くする中……小さな鬼――萃香はパチパチと拍手をしつつ。 そのまま金網の上から飛び降りるとくるくると回ってから着地をし、再び口を開く。 萃香「反射神経だきゃ中々のもんだね。 もしかしたら私以上かも? うん、大したもんだ」 早苗「なっ、なんですか萃香さん……あの、それにどうしてあの方達まで?」 萃香「んにゃ〜、実はちょっと頼みがあってねぇ……」
[703]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:13:18 ID:??? 腰から紫色の瓢箪を取り出し、がぶがぶと飲み干しながらふらふらと前後に揺れ……。 へらへらと笑いつつ、早苗に馴れ馴れしく触れながら言う萃香。 早苗は戸惑いつつも……神奈子と諏訪子に視線を向け。 神奈子達は顔を見合わせた後、話だけなら聞いてみてもいいんじゃないかとアイコンタクトを送り。 早苗はそれを見るや、どうぞお話下さいと萃香に笑みを浮かべながら話すよう促す。 萃香「おおー、助かるよ〜。 なーに、話は凄く簡単なんだ。 私らをさ、あんたらのチームに入れておくれ」 早苗「えっ!?」 神奈子「なっ!?」 諏訪子「ケロッ!?」 西尾?「な、なんじゃとォ!?」 早苗(あ、西尾?さんいたんだ……) 曰く、萃香の話によると緋想萃夢格闘一派を作ったはいいが……。 幻想郷中のチームが次第に大勢の名有りのメンバーを入れるのを見て、このままでは駄目だと判断。 ならばどこかのチームに編入をしたいところだと論じ。 それならばやはり萃香にとっても馴染み深く。 天子たちも面識のある守矢フルーツズにお願いをするのが一番だろうと判断したのだという……のだが。 衣玖(本当は総領娘様がいると大概のチームに断られてしまいそうというのが事実なんですけどね……。 ここならば基本的に温厚な方々が大勢おられますし、受け入れてくれると思うのですが……) 天子「まあそう言う訳よ、そういう事で私達を入れなさい。 この私がメイン剣としてこのチームの得点源となるのは確定的に明らか。 ここで受け入れておかなくては貴方達に優勝の芽はにい」 早苗「は、はあ……」
[704]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:14:19 ID:??? 何故かやたらと尊大な様子の天子は放っておいて、やはりどうしたものかと神奈子達に目を向ける早苗。 それを受けて神奈子達は……早苗の好きなようにすればいい、とあくまで早苗に一任する考えを示す。 萃香はにやにやと笑みを浮かべながら、よろしく頼むよと朗らかに言い。 天子は無い胸を精一杯張りながら、天人のいないチームに未来はにいと高らかに笑う。 衣玖はただただ頭を下げて懸命に哀願をし……。 恐らくは山道の途中で萃香に出会ってしまった文は苦笑いを浮かべながら後ずさりをしていた。 それらを一度見回してから早苗は逡巡をするが……。 早苗「……わかりました、是非、一緒に戦いましょう」 萃香「おっ、本当かい!? いやぁ、良かった良かった」 天子「私の喜びが有頂天」 次回の大会で勝つには、やはりここで戦力の増強が必要なのは明らか。 迷うことは無い、と萃香の手を取りこちらこそ是非チームに入って下さいと告げると。 萃香は屈託なく笑いながら早苗の手をぶんぶんと振り回し、天子は更に胸を反らせる。 衣玖は早速よろしくお願いしますと神奈子や諏訪子、西尾?達に挨拶をするのだが……。 そんな中で、文は苦笑いを浮かべたまま良かったですねぇと呟きつつ退散しようとし……。 ガシッ 萃香「おっとぉ、どこへいこうというのかね〜?」 文「あっ、あやややや!?」
[705]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:15:20 ID:??? 飛び立とうとした寸前、萃香に腕を捕まれ大きく悲鳴を上げながら力なく項垂れる。 山道の途中で会った時から嫌な予感はしていたんだとばかりに顔を悲痛に染める文に……。 萃香はたった一言、お前もチームに入りなと笑顔で告げる。 縦社会の妖怪の山において、鬼の言葉は何よりも絶対な命令である。 当然ながら一介の烏天狗である文が断れる筈もなく……眉を八の字にしながらも文はえへらえへらと笑い。 萃香の機嫌を損ねないようにしながら、頷くより他に無いのだった。 文(あややや……これだから鬼は苦手なのよねぇ。 今回も外から記事を書くのに集中したかったのになぁ) 萃香「はっはっは、お前も最近はサッカーはしていなかったみたいだからねぇ。 どうだいどうだい、久しぶりに体を動かせるとあって嬉しいだろう?」 文「ええ、ええ、そりゃもう勿論ですとも。 全力でお手伝いをさせていただきますよ〜、えへへ」 萃香「そうかいそうかい、うん、期待してるよ〜」 西尾?「よくわからんが、何だか次は勝てそうな気がしてきたのう」 天子「この私がいる時点でこのチームが勝つのは確定的に明らか。 あまりの恐ろしさに出場を取りやめる奴は本能的に長寿タイプ」 冷や汗を流しながら萃香に愛想笑いを浮かべる文に、それをわかっているのかわかっていないのか。 上機嫌な様子で文の肩をばんばんとたたきながら酒を呷る萃香。 それらを見つめながら、早苗は不意に萃香に小さく耳打ちをする。 早苗「……早速ですが、明日からでも練習に参加してもらえますか? …………どちらがゴールを守るのか、決めなければなりません」 萃香「……私に勝つ自信があるなら、別にいいよ?」 加入する事になった萃香も、このチームのキャプテンである早苗もポジションはGK。 当然ながらどちらが正ゴールキーパーになるのか、大会前には決めておかなければならない。 幻想郷最強のキーパーと謳われる萃香はあくまでも余裕の笑みを浮かべるのだが……。 それでも、早苗は決して気後れした様子は見せず。むしろこちらも笑みを浮かべながら、呟くのだった。 早苗「あなたに勝たなくては反町君のシュートも止められませんからね。 ですから、勿論、自信はありますよ」
[706]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/14(日) 22:16:20 ID:??? 他チームを描写していたら予想以上に時間がかかってしまいました…。 という事で本日は一旦ここまで。続きは明日以降書かせていただきます。 それでは、お疲れ様でした。
[707]森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:17:38 ID:??? 乙でしたーw 中の人は本気で優勝どころか一回戦突破もさせるつもりがねえww
[708]森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:38:22 ID:??? 守矢強化されすぎワロタw あややにドリブル突破されたらすべて終わるぞ
[709]森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:43:13 ID:??? みらくるセービング改で力尽きたら萃香が出てくるのか 森崎+若林を相手にするのってこんな感覚なんだろうか
[710]森崎名無しさん:2010/03/14(日) 22:46:59 ID:??? 替えがいるから最初から超化もするかもしれん パルパルが可愛く見えるぜ…
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0ch BBS 2007-01-24