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【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
[538]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/17(水) 01:14:40 ID:2QeLakXg またまた妙な雰囲気になりそうなものを見つけたところで、今回はここまでです 忘れられないうちに言っておきますが、このスレは大前くんがサッカーで全国大会を目指す、スポ根物語のスレです 断じてラブコメもののスレではありません。本当なんです、山○隊員、信じて下さいよぉ! いや、ほんと今日の一連の流れは大変でした。ジンマシンで身体のアチコチがかゆいです ……次回こそは、合宿を終了してサッカー物らしい展開を書きたいですね それでは、今回も深夜までのお付き合い、ありがとうございました
[539]森崎名無しさん:2010/03/17(水) 01:26:20 ID:??? 大前と菱野さんのラブコメは始まったばかりだ・・乙でしたー
[540]森崎名無しさん:2010/03/17(水) 01:26:48 ID:??? 菱野「私は一向に構わん!」
[541]森崎名無しさん:2010/03/17(水) 01:33:03 ID:??? というわけで これよりこのスレは スポ根物語のスレから ラブコメもののスレになりm
[542]森崎名無しさん:2010/03/17(水) 11:50:17 ID:??? うーむ、菱野さんとのイベントは怖いほどうまく行っているが・・・ あまりにうまく行き過ぎている 信頼関係が高ければ高いほど壊れた時が怖いと言うシステムだし、 落とし穴の予感を感じるぞ
[543]森崎名無しさん:2010/03/17(水) 19:04:28 ID:??? 確かに感情面の選択は慎重に行った方がいいかもな もうすでに大前舞い上がっちゃってちょっと別の人になってるし でもなそれが青春だと思うんだ
[544]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:23:43 ID:HdLKyJYM >>539-541 サッカーのスレです。スポ根物のスレです。ラブコメスレじゃないです。信じて下さいw >>542-543 壊れた時が怖いですが、同時に壊れにくくもあるので、安心してください。4票選択肢で地雷を踏まない限り問題ないと思います 関係がブレイク寸前になったらアナウンスも出ますので、リカバリーの機会もありますし ★無人島物探し→ ハート5 =★ ハート→瓶に詰められたラブレターを発見! こ、こっ恥ずかしいっ! ---------------------------------------------------------------------- 大前「海水パンツ一丁じゃ、島の奥には進めないな。浜辺の方を捜してみるか」 そう考え、海岸沿いに移動する。 打ち寄せる波に足裏を浸しながら、歩き続ける大前。 人手の入っていない無人島の海岸は、ノスタルジーを刺激する漁村といった合宿所近辺とは、まったく趣を異にしている。 白い砂。海の青さ。茂る草花。どれをとっても日本離れしている気がした。 大前「そういえば、この無人島の砂ってすごく白っぽいな。本土の方の浜辺は黒っぽかったんだけど。 聞いた話だけど、本州の砂浜は川伝いに山から流れてきた砂が溜まったから黒くて、 沖縄とかの砂浜は、貝や珊瑚の欠片から砂が出来るから白っぽいっらしいな。ここも本土から離れているから砂が白いんだろうか? ……ってなんでこんな時に、理科の先生のヨタ話を思い出してるんだろ。それより、何か面白いものが無いか探そう」 … … … 元々が地図に載っているかも怪しい、小さな島である。 少し歩き回るうちに、たちまち海岸線を一周してしまう。 大前はそこそこに捜索を打ち切り、ボートへ戻ることにした。 大前「ま、成果は一応出たんだし、これ以上粘っても意味ないか。……お?」 菱野「あっ、大前さ〜んっ!」 ボートの傍では、既に菱野が大前を待っていた。
[545]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:24:48 ID:HdLKyJYM 大前「ありゃ、遅れちゃったかな」 菱野「いえいえ、私も今来たところですわ」 大前「(なんだか、漫画みたいなやり取りだな。俺が読んだヤツとは、男女が逆な気がするけど)そうか、じゃあ菱野さんの方にも、 成果はあったんだ」 菱野「はいっ! とても珍しそうなものを見つけましたの。無人島にこんなものがあるなんて、きっと大前さんも驚きますわよ」 よくよく見ると、菱野は収穫らしき物を、後ろ手に庇って隠している。 余程珍しいものを見つけたのだろう。大前を驚かせたくて、うずうずしているようだった。 大前(菱野さん、見つけたものの珍しさに自信があるみたいだな。 けどその体勢、手を後ろにしているせいで、水着姿を全開にしている気が……) ボートに同乗している時は腕を前にしたりして隠していた肢体が、惜しげも無く晒されている格好である。 年頃の男子である大前としては、大変目に毒な姿勢だった。 菱野「? どうしましたの?」 思わず凝視してしまったせいか、小首を傾げる菱野。 大前「い、いやっ! 何でもない。それより、俺の方も結構珍しいと思うものを見つけたからさ。『せーのっ』で見せ合おっか」 菱野「……変な大前さん。まあ、いいですわ。では、いきますよ?」 一度、軽く肯きあってから、二人で声を張り上げる。 大前・菱野「「せーのっ!」」
[546]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:26:49 ID:HdLKyJYM そして、同時に探し当てた品物を頭上に掲げ……二人して目を瞠る羽目になった。 大前「これは……」 菱野「同じ、ものですの?」 折り畳んだ便箋を詰め、コルクで蓋をしたガラス瓶。 二人の手には、そっくり同じものがあった。 大前「……こんなことって、あるのかな」 菱野「不思議なこともあるのですのね……」 瓶の中身を検めた二人は、再び仰天することになる。 中の便箋は、ともに地元の漁村の若者同士のラブレターだった。 それも、どういうわけか大前の方が男性の、菱野が拾ったものは女性の手によるものの様である。 内容も似たり寄ったりのものだった。 ――通っていた学校の廃校による別れ。 ――その前にこの恋心を形にして残したい。 ――しかし、こうしてしたためた手紙を直接渡す勇気も無く…… 大体、その様なものだった。 大前「どうやら、俺たちが拾った手紙の送り主と宛先は、互いに一対になってるみたいだな」 菱野「お互いに、相手に気持ちを伝えられないまま、自分の思いを手紙にして海に流したのですね……」 おそらく、文中にある廃校の決まった学校とは、合宿で練習に使ったグラウンドのある、あの廃校のことだろう
[547]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:28:22 ID:HdLKyJYM 大前「……」 菱野「……」 二人とも、何とはなしに押し黙ってしまう。 思いがけず、見知らぬ誰かの秘密を暴いてしまった後ろめたさ。 それが二つともこの島に流れ着き、自分たちに拾われるという、ありえない偶然に対する驚き。 手紙の内容から受けた幾ばくかの切なさ。 そんなものが、ないまぜになった沈黙だった。 ……たっぷり五分ほどそのままでいただろうか。 やがて菱野が口を開いた。 菱野「あの、この手紙なんですが」 大前「え?」 菱野「……これは、私たちが手を出していいものではないと思います」 何年も前に村を去っただろう人々が残した、化石のような思いの残滓。 それは確かに、二人の手には余る代物だった。 大前「そうだな……今更送り主に届けるのも、宛先に送るのも、妙な感じだしな」
[548]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/18(木) 00:29:24 ID:HdLKyJYM 菱野「ええ。きっと、この二通の手紙は、書いた人たちにとっては、自分の気持ちにケジメをつけるために書いたものなんですわ。 諦めきれない想いを、諦めるための儀式。その名残なんです」 大前「それを俺たちが暴き立てても……無粋なだけか」 菱野「はい」 菱野は肯くと、自分の拾った手紙を手に取り、丁寧に折り畳んでいく。 そうして出来あがったのは、瓶に詰められていた元の形ではなかった。 白い両翼を備えた、小さな紙飛行機。 菱野「――えいっ」 指先を離れたそれは、夏の潮風に乗って遠く運ばれていく。 大前も菱野に倣って便箋を折ると、無言でそれを飛ばした。 ――二枚の白い翼が、青い海と空の間に溶けていく。 いつかは海に落ち、波に浚われ、この浜辺の一握の砂になるだろう。 何年も前の誰かが書き上げた、恋を忘れるための忘れ物は、そうしてこの世から消えていった。
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0ch BBS 2007-01-24