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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】
[204]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:48:50 ID:??? 放送「グループCのローマ対サンプドリア、間も無くキックオフです!攻めのローマと守備のサンプドリア、 前者はイタリアが誇る爆撃機 ランピオンくんが、後者はディフェンスエースの赤井くんが鍵を握るでしょう。 前評判ではローマ有利の予想が出ていますが・・・果たしてどうなる!?」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「さあサンプドリアのキックオフで試合が始まります!」 サンプドリアは手堅くパス回しで攻撃を始めた。 だが、ローマの選手は素早い動きですぐさまボールをカットした。 放送「おっと、ローマの動きが良い!早くも攻守が入れ替わりました!」 中山「うん・・・?今のは・・・」 三杉「反応が早すぎる・・・単に動きが良いだけではないね。」 マルコ「・・・」 サンプドリアの短い攻撃とは対照的に、ローマの攻撃は長かった。 パスは面白いように通り、ドリブル突破も高確率で成功していた。 点はなかなか動かないが、序盤からローマのペースで試合は繰り広げられる。 しかしそこにローマの選手とサンプドリアの選手の実力差があるようには思えなかった。 三杉の目には、個々の技術は拮抗しているように映っていたのである。
[205]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:51:54 ID:??? 中山「これは実力云々じゃない、ローマの選手は相手の動きを高確率で読んでいる・・・」 マルコ「そう、試合前からサンプドリアは丸裸にされていた。フィッツウォルタによって。 (しかも、彼自身はまだ全然本気を出していない・・・)」 三杉「データサッカーとでも言うべきかな・・・」 ポーン! この状況の中、右SHのモンドニコから決定的なセンタリングが放たれた。 放送「ああっと、ここでついにランピオンくんのロケットヘッドが火を噴くか!?」 ランピオン「くらえ!ロケットへ…(なにィ!?)」 岸田「打たせん!」 ランピオン「み、見えん・・・!」 ガチガチに固められた岸田の前髪が高い打点に割り込んだ。 ランピオンに競り負けない跳躍力とフィジカルはそれだけで称賛に値したが、 勝負を決定付けたのはランピオンの視界からボールの行方を遮った前髪だった。
[206]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:53:01 ID:??? バコーン! 放送「岸田くん強い、当たりの強さとジャンプ力を見せ付けました!私の目からはこの競り合いは互角、 或いはランピオンくんが勝っているように見えましたが、最後の最後でランピオンくんがバランスを 崩しました!ボールは大きくはじき返って中盤に戻ります!」 ランピオン「クソッ、なんて事だ!」 岸田「浦辺と同じ髪型の奴に負けてたまるか!」 しかし、この岸田のファインクリアも虚しくサンプドリアは簡単にボールを奪われる。 パスによる連携もドリブル突破も通用せず、中盤はローマが完全に圧倒していた。 サンプドリアは水際でゴールを奪われるのを阻止していたが、勝負の行方は明らかだった。 赤井「だりゃあああああ!!!!」 ズザァァァァァ!!! ヘルマー「なにっ・・・!」 赤井「よし・・・でもこれじゃキリがないぜ。」 岸田「油断するな赤井!!!」 赤井「え!?」
[207]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:59:18 ID:??? ズザァァァァ!!!!! 放送「フィッツウォルタくん、ヘルマーくんのすぐ後方に詰めていた! すぐにボールを奪い返してそのままランピオンくんに上げるか!?」 フィッツウォルタ「(あのクリアは初めて見たが中々強力だ・・・ もう少しデータが欲しいが、このプレイで無力化してしまえば関係ない。)」 ダダダッ! 岸田「なに・・・!」 フィッツウォルタはボールを上げずにドリブルで突破を図った。 軽快なドリブルでサンプドリアDFを抜き、GKとの1対1を迫る。 これにはランピオンを徹底マークしていた岸田も対応せざるを得ない。 岸田「クソッ、フカヒレタックルだ!」 フィッツウォルタ「甘い。」 ポンッ 岸田「なにィ!」 ここでフィッツウォルタがボールを左サイドに振った。 いつの間にかヘルマーが左サイドに待ち構えている。
[208]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 17:14:52 ID:??? ヘルマー「いくぜ、ドライブパスだ!」 岸田「まずい、クリアしないと・・・!」 だがドライブパスの軌道は岸田の頭、いや髪を遥かに超えていく。 そしてランピオンは既にドライブパスを想定したポジショニングで構えていた。 ランピオン「まずは1点!」 バッギャアアアアアアアアアアアアン!!! シュピィィィィン!!!! 放送「決まったああああああ!前半20分、ランピオンくんのロケットヘッドがサンプドリアゴールに 突き刺さりました!しかしローマのこの連携、見事としか言い様がありません!」 試合が動いたこの1点目のプレイ・・・だが、これは勝負を決める1点としての意味を持っていた。 三杉達の目には、これから先に繰り広げられるであろう虐殺ゲームが既に見えていた。
[209]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 17:15:57 ID:??? 一旦ここまでです。
[210]森崎名無しさん:2010/04/02(金) 17:19:40 ID:??? 宙を泳ぐシャーク 地に仕掛けられたストッパー
[211]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:12:34 ID:??? バンビーノ「決まったな・・・」 ブンナーク「・・・」 中山「ああ。サンプドリアはランピオン、ヘルマーだけでなくフィッツウォルタを チェックしなければならない・・・岸田と赤井だけでは対応しきれないだろう。」 バンビーノ「加えてあの連携だ・・・キシダとやらがランピオンのマークに集中出来なくなれば、 特別なプレイがなくてもロケットヘッドが決まり始めるだろう。」 三杉「そう、サンプドリアがこれ以上点をやらないためには赤井もゴール前に張り付く以外にない。 しかしそうなればボランチは機能しなくなり、ますます中盤はローマが制する。 サンプドリアに反撃の機会はこの先一度も来ないだろう。」 そこから先はフィオレンティーナのメンバーが予想した通りだった。 先取点を奪ったローマは益々ワイドな攻撃を繰り広げ、サンプドリアを翻弄した。 対するサンプドリアはPA内に人数を集めてコンパクトな守備を割く以外に無く、 次々にローマのサイドアタックを許してしまう。 そしてランピオンのロケットヘッドはPAに人数を割いても関係ない威力だった。 赤井も岸田も懸命に守ったが、その後3発放たれたロケットヘッドを1発しか止められなかった。 そして止めはランピオンのポストプレイから放たれたヘルマーのドライブシュートだった。 4−0という大差がついたところで試合は終了を迎えた。
[212]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:14:25 ID:??? ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイ!! 放送「試合終了!ローマの完勝です!ボールの支配率でもシュート数でもサンプドリアを圧倒しました! 中盤を支配するチームがゲームを支配する、まさにその通りの展開でした。しかしそれにしてもローマ の選手には隙が全く見られませんでした。これほど完璧な試合運びを私は見た事がありません。 このCグループの1位通過チームはもはやローマで疑いないでしょう。」 観客「いいぞランピオン!」「っていうか中盤が半端なかったぜ!」「優勝しちゃうんじゃね!?」 赤井「(クッ・・・まだだ、予選なんかじゃ終われない!)」 岸田「(フィッツウォルタ・・・あいつの動きに完全にやられた。)」 バンビーノ「さすがはランピオンだ、あの強力なDF陣からハットトリックとは。」 マルコ「…けど、それをお膳立てしたのは間違いなく・・・」 三杉「ああ…あのフィッツウォルタだ。」 中山「(岸田・・・強くなっていたな・・・)」 完全に試合を支配していたローマに対し、実況も観客もライバル達も驚愕を隠さない。 そして一部の選手はアシストもゴールも決めていないフィッツウォルタに戦慄を覚えたのだった。
[213]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:15:29 ID:??? ジェンティーレ「相変わらず気にくわねえ展開だったぜ!」 ディーノ「だが、うちと試合した時も中盤は完全に支配された・・・」 ミハエル「フフン、関係ない。この展開はこのユベントス相手に再現される事は2度とありませんよ。」 バティン「フッ・・・確かにあの時はお前が出てから流れが変わったしな。」 ディーノ「(果たしてそうなのか・・・?)」 ファケッティ「どこが来たって構わん、オレ達はオレ達のプレイをするだけだ。 さあ、次はオレ達の番だ!優勝の大本命がどのチームか観客に思い出させるぞ!」 ユーベメンバー「「おう!」」 第3試合のユヴェントス対ジェノアは、ユヴェントスの横綱相撲であった。 FW、MF、DF、GKの全てにタレントを揃えたユヴェントスが力を温存しながらも終始ペースを握り、 バティンが3点、そしてオーバーラップしたジェンティーレが1点を決め、4-0で試合を終えた。 ミハエルはというと・・・ ミハエル「なんでボクがベンチなんだ・・・」 ユヴェントスの秘密兵器という扱いなのか、温存されてしまっていた。
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0ch BBS 2007-01-24