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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】
[989]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 11:19:06 ID:??? >スペード→2人交代 放送「ユヴェントスの選手交代をお知らせ致します。ファントランくんに代わりましてミハエルくん。 それからユルゲンくんに代わりましてカルバリョくん。」 交代は2人であった。左のボランチとLSB(左サイドバック)が抜ける。 それまでトップ下であったファケッティがボランチに下がり、ミハエルがトップ下に・・・ そしてLSBはそのままカルバリョが入った。どちらの選手もヘルナンデスにとっては知らない顔である。 ヘルナンデス「(ファケッティをボランチに下げるというのは守備の強化が意図か・・・? と、なると引き分け狙い・・・まあファケッティが抑えられているから止む無しか。 それにテストマッチだ、怪我のリスクを負ってまでムリな攻めもすまい・・・)」 ヘルナンデスはそう分析し、試合の落とし所をある程度見切ったつもりになった。 結論がある程度読めると、集中も切れてくる。ヘルナンデスは喉が渇いているのを思い出した。 ヘルナンデス「(・・・何かドリンクを買ってくるか?)」 先着(順番通りでない書き込みは無効)で ★早まるなジノ!→!card と(!とcardの間の」スペースを埋めて)書き込んでください、ダイスやカードで分岐します。 ダイヤ、ハート、スペード→いや、試合はいつ動くか分からない。最後まで観ておこう。 クラブ→ん〜!もう我慢できない! Joker→というか、ぶっちゃけ腹減った・・・なにか食べに行くか。
[990]森崎名無しさん:2010/05/20(木) 11:20:53 ID:??? ★早まるなジノ!→ ハート3
[991]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:01:19 ID:??? >ハート→いや、試合はいつ動くか分からない。最後まで観ておこう。 だがヘルナンデスは思い留まった。不意に妙な感覚に襲われたのだ。 ここは観ておかなければならない・・・理由はないが、それでも確信を持ってヘルナンデスは留まる。 それは一流のGKの第六感というべき物かも知れなかった。 ヘルナンデス「集中を戻そう・・・まずはユヴェントスのフォーメーションの再認だ。」 ユーベ 4-2-3-1 −−−H−−− Hバティン −−−−−−− −F−I−E− Fスカラ Iミハエル(←ファケッティ) Eマニコーネ −−−−−−− −−D−G−− Dファケッティ(フォントラン) Gパガニン A−−−−−B Aカルバリョ(←ユルゲン) Bシレア −−C−D−− Cセザール Dジェンティーレ −−−@−−− @ディーノ
[992]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:02:22 ID:??? ヘルナンデス「そう・・・まずユヴェントスは本来のフォーメーションではない。 ローマがあまりに中盤を支配するから、枚数を増やして対抗したんだった。 だが、それでも肝心要のファケッティが抑えられた為バティンにラストパスが行かない・・・ かと言ってマニコーネは力不足、スカラもパスは強いが相手の動きが良すぎる。 他に状況を打開できる選手は居なかった。一方ディフェンスはSBが下がりきりで堅く守ってきた。 まあ本来はCBのユルゲンがSBをやっていたんだ、いつもよりは違和感があったかも分からない。 それでもここまで堅守を通して来れたのはジェンティーレの力が大きいだろう。」 ヘルナンデスはユヴェントスのゴール前に視線を向ける。 ビアンコネーロ(白と黒)のユニフォームがチームで最も似合っているダンディな男がそこに居た。 ヘルナンデス「さて、ここからだ・・・。普通に考えればファケッティを後方に下げるという事は、 攻撃を諦めて守備に力を入れる事になるが・・・果たしてそうか?」 ヘルナンデスは自分が最初に出した答えに疑問をぶつけた。 彼は自身が持っている情報の不十分さに気付き、認識を新たにしたのだ。 情報は全てが揃い、左脳で噛み砕かなければならない。右脳を働かせるのはそれからであった。 ・・・が、ヘルナンデス自身の答えが出ぬまま、目の前に解答が導き出される事になった。
[993]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:03:54 ID:??? 放送「さあ試合再開です、ユヴェントスのゴールキックで始まります。」 ヘルナンデス「・・・っと、始まるか。」 先着(順番通りでない書き込みは無効)で ★ユヴェントスが見せる攻撃→!card と(!とcardの間の」スペースを埋めて)書き込んでください、ダイスやカードで分岐します。 ダイヤ←ミハエルの突破+α+β ハート←ミハエルの突破+α スペード、クラブ→ミハエルの突破のみ。 Joker→ミハエル「奥の手まで全部見せますよ!」 ファケッティ「待てミハエル!!」
[994]森崎名無しさん:2010/05/20(木) 12:11:13 ID:??? ★ユヴェントスが見せる攻撃→ ハートJ
[995]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 20:11:34 ID:??? >ハート←ミハエルの突破+α ディーノの蹴り出したゴールキックはローマのボランチが押し返し、そのセカンドボールは パガニンが拾った。これまでファケッティに付いていたフィッツウォルタはミハエルをマーク、 ファケッティにはヘルマーが付く形を取っていた。敵エースに対してのローマのマークは実に 執拗であり、パスが通せるようにはヘルナンデスには思えなかった。状況は変わらず・・・ パガニンは少しだけドリブルし、その後にマニコーネにパスを出した。 マニコーネはダイレクトにボールを中央に出す・・・ヘルナンデスはボールの行方を目で追っていたが、 ここで目を疑った。交代したばかりのミハエルがフリーでボールを受け取ったのだ。 ワアアアアアアアアアアアアアアアア!! スタジアムのユヴェントスサポーターが歓声を上げた。 この試合始めてトップ下がボールをフリーで受けた、大チャンス到来なのである。 だが、ヘルナンデスはそれどころではない。ミハエルがいつフリーになったのか、 そのタイミングを全く掴めなかったのだ。 そして、その後のミハエルのドリブルで更に驚愕する事となった。
[996]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 20:15:09 ID:??? ミハエル「いきますよ・・・!」 ト・・・トン、スッ、フワッ、トン・・・! これまでに見た事のないドリブル、それはドリブルというより舞踏を踊っているようであった。 バランスを崩しそうで崩さない上体の大きな動作、軸がぶれているようで安定した跳躍、 何故これでボールをコントロールできるのかヘルナンデスは理解できなかった。 そして何よりも驚いた事に“ミハエルは相手を視ていなかった”のである。 ボールを奪いにくる相手を視ずに、抜くタイミングを測れる筈がない・・・常識である。 相手がフェイントにかかったかどうかの判断は、相手を視ずに出来る筈がない・・・常識である! だがその常識が非常識と思わせるほど、自然の摂理が裏切ったと感じさせるほど、 ミハエルはローマの選手を3人、4人と抜き去った。 そしてGKまで抜かれ、最後にミハエルのシュートが無人のゴールに突き刺さったのである。 この1点でユヴェントスは流れを掴み、優勢に試合を展開させていった。 ※一旦ここまでっす。
[997]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 12:34:30 ID:??? その後、ミハエルのドリブルを怖れたローマは徹底マークでボールが渡らないよう対策した。 しかしミハエルへのマークが増えれば他の選手がフリーになる。 そこで存在感を見せたのはボランチに下がったファケッティである。 やや下がり目の位置からフリーの選手へのロングパスをバシバシ通し始める。 左右にボールを散らし、戦況が優位になるよう導く様は見事の一言であった。 そして、少しずつローマディフェンスの網の目に穴を開け・・・ ついにファケッティのピンポイントパスがバティンに届いた。 レオーネ(獅子)と呼ばれるバティンのバティゴール・・・一度放たれてしまえば止められる者はいない。 後半終了間際、ユヴェントスは2点目を得る事に成功した。 ヘルナンデスは思わず拍手を送ってしまうほどに感嘆していた。 ファケッティを抑えたらチームが機能しなくなる?とんでもない話だったのだ。 そして・・・ 終わってみれば2-0。だが、点差以上にチーム力の差が顕となった試合と言えた。 ローマは中盤をガッチリと押さえ、中心選手のファケッティを封じる事に成功した。 しかしジェンティーレ・ディーノを中心とする堅守に対しては破るに到らなかった。 さらに絶対的なドリブラーの投入により、ローマは守備の自由度を徐々に失い、 封じていたはずのファケッティの復活を許す結果になってしまった。
[998]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 12:55:26 ID:??? ミハエルの突破力は守備陣を切り裂き、ファケッティのパスは深い所からでも輝ける、 そしてバティンの必殺シュートはまさに至宝の一撃。 ユヴェントスに穴は無い、そう思い知らされる内容だった。 ヘルナンデスは少々頭を悩ましたが、戦術的な対策についてはすぐに投げ出してしまうのだった。 要は自分が1点もやらなければ負けやしないのだ、と・・・。この辺りは彼の悪い癖である。 しかし今の時点において、彼の意識は戦術よりも圧倒的に個人の実力へ傾いていたのだ。 そして、そう考えても許される程の実力を彼が有しているのも事実である。 翌日・・・街の中心部から外れたカフェで、怒鳴り声が聞こえた。 ジェンティーレ「貴っ様は!相変わらず練習試合では手心を加えやがって・・・1点くらい取って見せろ!」 ランピオン「手心なんて加えちゃいない!あれは正真正銘、本気のロケットヘッドだ!」 ジェンティーレ「分かっちゃいねえ・・・くそっ、ジノも何とか言いやがれ!観てたんだろうが!?」 ヘルナンデス「(相変わらずだ・・・)まあ確かにランピオンは本番じゃない時は無意識に力をセーブしてる。 外から観てても分かるくらいだ。・・・・・・まあ、あの時の事件が尾を引いてるんだろうがな。」 ランピオン「そんなつもりは無い!」 ジェンティーレ「チッ・・つもり、じゃなくとも実際に尾を引いてたら一緒なんだよ・・・くだらん。」 ヘルナンデス「だが公式戦でのランピオンの鬼気迫るプレイも確かだ・・・あれが本来の姿なのは疑いない。 ・・・・・・もしかしたら、あいつもそうだったかも知れん。試合さえ始まれば・・・」 ランピオン「ストラットか・・・」
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0ch BBS 2007-01-24