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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】
[990]森崎名無しさん:2010/05/20(木) 11:20:53 ID:??? ★早まるなジノ!→ ハート3
[991]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:01:19 ID:??? >ハート→いや、試合はいつ動くか分からない。最後まで観ておこう。 だがヘルナンデスは思い留まった。不意に妙な感覚に襲われたのだ。 ここは観ておかなければならない・・・理由はないが、それでも確信を持ってヘルナンデスは留まる。 それは一流のGKの第六感というべき物かも知れなかった。 ヘルナンデス「集中を戻そう・・・まずはユヴェントスのフォーメーションの再認だ。」 ユーベ 4-2-3-1 −−−H−−− Hバティン −−−−−−− −F−I−E− Fスカラ Iミハエル(←ファケッティ) Eマニコーネ −−−−−−− −−D−G−− Dファケッティ(フォントラン) Gパガニン A−−−−−B Aカルバリョ(←ユルゲン) Bシレア −−C−D−− Cセザール Dジェンティーレ −−−@−−− @ディーノ
[992]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:02:22 ID:??? ヘルナンデス「そう・・・まずユヴェントスは本来のフォーメーションではない。 ローマがあまりに中盤を支配するから、枚数を増やして対抗したんだった。 だが、それでも肝心要のファケッティが抑えられた為バティンにラストパスが行かない・・・ かと言ってマニコーネは力不足、スカラもパスは強いが相手の動きが良すぎる。 他に状況を打開できる選手は居なかった。一方ディフェンスはSBが下がりきりで堅く守ってきた。 まあ本来はCBのユルゲンがSBをやっていたんだ、いつもよりは違和感があったかも分からない。 それでもここまで堅守を通して来れたのはジェンティーレの力が大きいだろう。」 ヘルナンデスはユヴェントスのゴール前に視線を向ける。 ビアンコネーロ(白と黒)のユニフォームがチームで最も似合っているダンディな男がそこに居た。 ヘルナンデス「さて、ここからだ・・・。普通に考えればファケッティを後方に下げるという事は、 攻撃を諦めて守備に力を入れる事になるが・・・果たしてそうか?」 ヘルナンデスは自分が最初に出した答えに疑問をぶつけた。 彼は自身が持っている情報の不十分さに気付き、認識を新たにしたのだ。 情報は全てが揃い、左脳で噛み砕かなければならない。右脳を働かせるのはそれからであった。 ・・・が、ヘルナンデス自身の答えが出ぬまま、目の前に解答が導き出される事になった。
[993]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 12:03:54 ID:??? 放送「さあ試合再開です、ユヴェントスのゴールキックで始まります。」 ヘルナンデス「・・・っと、始まるか。」 先着(順番通りでない書き込みは無効)で ★ユヴェントスが見せる攻撃→!card と(!とcardの間の」スペースを埋めて)書き込んでください、ダイスやカードで分岐します。 ダイヤ←ミハエルの突破+α+β ハート←ミハエルの突破+α スペード、クラブ→ミハエルの突破のみ。 Joker→ミハエル「奥の手まで全部見せますよ!」 ファケッティ「待てミハエル!!」
[994]森崎名無しさん:2010/05/20(木) 12:11:13 ID:??? ★ユヴェントスが見せる攻撃→ ハートJ
[995]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 20:11:34 ID:??? >ハート←ミハエルの突破+α ディーノの蹴り出したゴールキックはローマのボランチが押し返し、そのセカンドボールは パガニンが拾った。これまでファケッティに付いていたフィッツウォルタはミハエルをマーク、 ファケッティにはヘルマーが付く形を取っていた。敵エースに対してのローマのマークは実に 執拗であり、パスが通せるようにはヘルナンデスには思えなかった。状況は変わらず・・・ パガニンは少しだけドリブルし、その後にマニコーネにパスを出した。 マニコーネはダイレクトにボールを中央に出す・・・ヘルナンデスはボールの行方を目で追っていたが、 ここで目を疑った。交代したばかりのミハエルがフリーでボールを受け取ったのだ。 ワアアアアアアアアアアアアアアアア!! スタジアムのユヴェントスサポーターが歓声を上げた。 この試合始めてトップ下がボールをフリーで受けた、大チャンス到来なのである。 だが、ヘルナンデスはそれどころではない。ミハエルがいつフリーになったのか、 そのタイミングを全く掴めなかったのだ。 そして、その後のミハエルのドリブルで更に驚愕する事となった。
[996]キャプテン三杉:2010/05/20(木) 20:15:09 ID:??? ミハエル「いきますよ・・・!」 ト・・・トン、スッ、フワッ、トン・・・! これまでに見た事のないドリブル、それはドリブルというより舞踏を踊っているようであった。 バランスを崩しそうで崩さない上体の大きな動作、軸がぶれているようで安定した跳躍、 何故これでボールをコントロールできるのかヘルナンデスは理解できなかった。 そして何よりも驚いた事に“ミハエルは相手を視ていなかった”のである。 ボールを奪いにくる相手を視ずに、抜くタイミングを測れる筈がない・・・常識である。 相手がフェイントにかかったかどうかの判断は、相手を視ずに出来る筈がない・・・常識である! だがその常識が非常識と思わせるほど、自然の摂理が裏切ったと感じさせるほど、 ミハエルはローマの選手を3人、4人と抜き去った。 そしてGKまで抜かれ、最後にミハエルのシュートが無人のゴールに突き刺さったのである。 この1点でユヴェントスは流れを掴み、優勢に試合を展開させていった。 ※一旦ここまでっす。
[997]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 12:34:30 ID:??? その後、ミハエルのドリブルを怖れたローマは徹底マークでボールが渡らないよう対策した。 しかしミハエルへのマークが増えれば他の選手がフリーになる。 そこで存在感を見せたのはボランチに下がったファケッティである。 やや下がり目の位置からフリーの選手へのロングパスをバシバシ通し始める。 左右にボールを散らし、戦況が優位になるよう導く様は見事の一言であった。 そして、少しずつローマディフェンスの網の目に穴を開け・・・ ついにファケッティのピンポイントパスがバティンに届いた。 レオーネ(獅子)と呼ばれるバティンのバティゴール・・・一度放たれてしまえば止められる者はいない。 後半終了間際、ユヴェントスは2点目を得る事に成功した。 ヘルナンデスは思わず拍手を送ってしまうほどに感嘆していた。 ファケッティを抑えたらチームが機能しなくなる?とんでもない話だったのだ。 そして・・・ 終わってみれば2-0。だが、点差以上にチーム力の差が顕となった試合と言えた。 ローマは中盤をガッチリと押さえ、中心選手のファケッティを封じる事に成功した。 しかしジェンティーレ・ディーノを中心とする堅守に対しては破るに到らなかった。 さらに絶対的なドリブラーの投入により、ローマは守備の自由度を徐々に失い、 封じていたはずのファケッティの復活を許す結果になってしまった。
[998]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 12:55:26 ID:??? ミハエルの突破力は守備陣を切り裂き、ファケッティのパスは深い所からでも輝ける、 そしてバティンの必殺シュートはまさに至宝の一撃。 ユヴェントスに穴は無い、そう思い知らされる内容だった。 ヘルナンデスは少々頭を悩ましたが、戦術的な対策についてはすぐに投げ出してしまうのだった。 要は自分が1点もやらなければ負けやしないのだ、と・・・。この辺りは彼の悪い癖である。 しかし今の時点において、彼の意識は戦術よりも圧倒的に個人の実力へ傾いていたのだ。 そして、そう考えても許される程の実力を彼が有しているのも事実である。 翌日・・・街の中心部から外れたカフェで、怒鳴り声が聞こえた。 ジェンティーレ「貴っ様は!相変わらず練習試合では手心を加えやがって・・・1点くらい取って見せろ!」 ランピオン「手心なんて加えちゃいない!あれは正真正銘、本気のロケットヘッドだ!」 ジェンティーレ「分かっちゃいねえ・・・くそっ、ジノも何とか言いやがれ!観てたんだろうが!?」 ヘルナンデス「(相変わらずだ・・・)まあ確かにランピオンは本番じゃない時は無意識に力をセーブしてる。 外から観てても分かるくらいだ。・・・・・・まあ、あの時の事件が尾を引いてるんだろうがな。」 ランピオン「そんなつもりは無い!」 ジェンティーレ「チッ・・つもり、じゃなくとも実際に尾を引いてたら一緒なんだよ・・・くだらん。」 ヘルナンデス「だが公式戦でのランピオンの鬼気迫るプレイも確かだ・・・あれが本来の姿なのは疑いない。 ・・・・・・もしかしたら、あいつもそうだったかも知れん。試合さえ始まれば・・・」 ランピオン「ストラットか・・・」
[999]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 12:56:27 ID:??? ジェンティーレ「やめろ!あんな腑抜けをランピオンと一緒にするつもりか!?」 ヘルナンデス「いや、すまん・・・今のは失言だった。」 ランピオン「(どちらかと言えば今のはオレが怒る所だろう・・・空気読めよジェンティーレ。)」 ジェンティーレ「チッ、久方ぶりにプライベートで顔を合わせてるんだ、もっとマシな話はないのか!」 ヘルナンデス「そうだな・・・ジェンティーレ、お前うちのシンゴ・アオイの事は知ってるな。」 ジェンティーレ「あのすばしっこいだけのサルか・・・そいつがどうした。」 ヘルナンデス「あいつから聞いた話だが、どうやら今度のカップ戦の優勝チームに対して 日本が主催する大会にゲストチームとしてオファーをかけるらしい。」 ジェンティーレ「それがどうした・・・」 ヘルナンデス「分からないか?日本に対して一足早くリベンジできるチャンスなんだよ。」 ランピオン「それは最近に無い面白い話だ・・・。」 ジェンティーレ「悪くないな・・・。」 ヘルナンデス「オレは勿論、優勝を狙っている・・・この話を聞いて益々な。まずは次の大会で優勝し、 そして日本に殴りこんでリベンジをかける!その後はワールドトーナメントでアズーリの誇りを取り戻す! それがオレの今の目標だ。お前達に邪魔はさせんぞ。」 ランピオン「こちらも譲れんな、身体が熱くなってきたぜ・・・」 ジェンティーレ「ふん、聞いておいて良かったぜ。テメェらとの勝負が更に楽しみになった!」
[1000]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/05/24(月) 13:00:57 ID:??? ヘルナンデス「オレが伝えたかったのはそれだけだ、2人ともミラノの地で待っているぞ。」 ランピオン「首を洗って待っていろよ、立ち上がれなくしてやるぜ。」 ジェンティーレ「ハンッ!その闘志を昨日見たかったぜ、腑抜けヤロウ。」 ランピオン「言ってろ、それじゃあオレも行くぜ。」 3人の少年はたいした交流も無く散った。彼等は大きな目標を同じくしている。時には競い、潰し合い・・・ 時には共に肩を並べ、その目標に向かって走るであろう。今日の誓いは彼等の闘志をこれまでになく 奮い立たせる事になった。結果が幾ら残酷であろうと、彼等が止まる事は無い。 コッパ・イタリア・プリマヴェーラまで・・・あと3ヶ月。 〜fin〜 という訳でこの短編は終了です。 2スレ目で葵がジャパンカップの事を知ったのは“7月”なんですが・・・ 本当は“5月以前”でした。この話が5月なんで・・・ すみません、脳内訂正をお願い致します。ダメですね、着地点を決めずに始めるのは。 それでは皆さん、また本編でお会いしましょう。キャプテン三杉でした。
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0ch BBS 2007-01-24