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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】
[148]森崎名無しさん:2010/04/23(金) 02:16:04 ID:u3PYuLyg B 師匠の息子とかマジ恐ろしいなあ…今からNIKEに移籍するとかダメですかw
[149]森崎名無しさん:2010/04/23(金) 07:35:28 ID:qt7TV7wg A
[150]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:28:28 ID:xNl6Clao >>148 実はある条件を満たすとものすごく大きなイベントがおき…それによって… 一応Aが2票と一番多かったので中の人が好きなだけ書きます。もともと旧シャア板でSS書きだった こともあるのでかなりノリノリで書いちゃってます。読むのめんどくさいと思った方はしばらくのあいだ 休憩期間だと思って飛ばしちゃってください。 注意。この試合はガッツが通常の試合消費と大きく異なる場合があります。御容赦くださいませ。 実況「さて準決勝第一試合、南葛SC対山吹小の試合の興奮冷め止まぬ中、ついに第二試合が 始まろうとしています!先に決勝への切符を手に入れた南葛SCの前に立ちはだかるのは去年の 雪辱を晴らすべく力を貯め続けた修哲小か?それとも古巣南葛SCを飛び出て電撃的に監督に就任した、 生ける伝説とも不敗の名将とも評される城山監督率いるクラブチームNIKEか?その答えは 一時間もしないうちに決まってしまうのです!そして今回の解説も引き続きなでしこジャパンの総合監督、 山森正美さんにおいでいただきました!」 正美「こんにちは。山森です」 実況(今回はやけに冷静ですね…) 実況は気づいていなかった。先ほどの試合は10回戦えば8.9回は南葛SCが 勝利することは明白だったので、山森正美として冷静に実況してしまえばそれは単なる山吹小の 駄目だしになってしまう事。それを防ぐためにあえて片方に無理やり肩入れし、視聴者に エンターティナーとしてみてもらおうと錯誤していたのだ。 しかし、今回はその必要はない。恐らく10回戦ってもよくて6−4、これ以上ない激戦が 目の前にあるのだ。最高級の食材が目の前にあるのにどうして囃し立てる必要があるのだろうか。
[151]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:29:34 ID:xNl6Clao グラウンドは灼熱というにはまだまだ早い気候である。しかし、その集中力による熱気なのか、 単純に僅かに撒かれた埃掃いの水が乾いて水蒸気が立ち込めているのか、これからの熱戦を示すかのように 陽炎が立ち込めている。 実況「試合開始まであと5分。両チームとも念入りにアップしています!修哲の若きリーダー井沢さんは なんとあの井沢守選手の次女で父親譲りのゲームセンス、それにそれを超えるゲームメイク術で ここまでの2試合を完全に支配していました。故に彼女はその容姿と共に勝利の女神として 修哲に新たな伝説を残そうとしています。」 正美「ええ。あの小柄といってもいい体格を逆に利用したテクニック、カウンターのタイミングや 守備陣形の判断など、とても小学5年とは思えません。これで後は体力の問題さえクリアできれば 南葛SCに在籍している池田さんを大きく抑えて世代最強と呼んでいいでしょう」 冷静に答える山森正美。そう、彼女の見立てではビーストモード起動時の池田を更に超えた能力を 持っているとみていた。 実況「それに対するはチームNIKEの太原君。彼はほとんど動かない知将城山監督の代わりに ゲームメイクを行うことの多い若い人員が多いNIKEでも数少ない6年生。城山監督に、まかされている その信頼感から考えるに恐らく南葛SCの内村君と比肩するのではないでしょうか!?」
[152]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:30:46 ID:xNl6Clao 正美「そうですね。ですが彼は完全に軍師タイプ。自ら動く内村君と比べるのは少し 無理があります。城山監督が全幅の信頼を置いているという点では否定のしようはありませんが。」 あくまで冷静に解説する正美。今の彼女はどこまでも冷静でどこまでも的確、故に模範的な解説者であった。 実況「他にも5年のときからレギュラーを勝ち取り、去年は南葛から得点を奪った長瀬君、同じように レギュラーを努めていた国分君、そして、本日の第一試合で南葛SCをロスタイム…終了直前まで 零封していた城島君の双子の兄がいます。そう、修哲は去年の若い血が見事に開花、ここ数年で間違いなく 最強だという声がどこからも聞こえてきます!」 正美(…兄弟で別の小学校か…私立である修哲はともかく、あのロベルトの子供達はどんな マジックを使った…いや、それ以前にどんな目的があるんだろう…) 兄弟で別の学校という言葉に僅かに反応する正美。運動のために短く切りそろえられていた髪も、 監督になったことでほんの少し伸びており、黙っていれば引き締まった顔立ちをしているお姉さんのよう である。 実況「一方、NIKEの方の注目選手といえばやはりこの人、戸田選手!今更言葉にする必要は ありませんがあの南葛ウイングスのチームリーダーをしている師匠の息子…いや、失礼、娘さんです! 短く切りそろえられた髪、男子に混ざっても全く違和感のない黒肌。どれをとっても…」
[153]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:32:00 ID:xNl6Clao 正美「……(じろり)」 実況「し、失礼しました!この戸田選手!普段はスリートップという現代サッカーでは見られることの 少なくなった陣形の左サイドを任されており、目立つ機会は少ないのですが、父親譲りの多数の スキルを武器に今大会の1.2回戦、そしてこの準決勝全てを戦っています!」 正美「彼女は情報が少なすぎますね。私の見立てであればFWをするよりMFの方が向いているはずの ですが…城山監督のことですから何か考えているのかもしれませんね」 正美(でも監督本当に何も考えていないこともあるから少し心配…後でもう一度挨拶に行こうかしら?) そんな事を思っている間に実況者は次々と選手の説明をしていく。 実況「他にもクラブチームNIKEの重要人物としてこの人を抜かす事は出来ないでしょう! 同じくFWの来生君。彼は調子に乗ると誰も止められない。今大会でもキックオフ開始後のドリブルから 単独シュートまでの8人抜きを見せ付けていることからもその実力は本物です!」 正美「そうですね。20数年前の修哲トリオに滝選手という人物がいましたが、調子がいいときの彼は そのくらいの力を持っているかもしれません」
[154]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:33:15 ID:xNl6Clao 実況「更に研究者の父親を持つ村川君や、俊足快速を身上とする服部君…そして、南葛に山森君 やジェトーリオ君。山吹小に城島君(弟)修哲小に城島君(兄)がいるように、このチームには 守護神として白鳥君がいます!彼は他のキーパーたちと大きく異なり、飛び出しや空中戦に めっぽう強い選手なので、たとえ1対1になっても彼の背後にボールを出すのはこれ以上なく 難しいぞ!」 正美「そうですね。今回の地区大会の勝ち上がりを見るにキーパーの良し悪しが最大の分け目なのかも しれません。白鳥君は5年生なので城島兄弟とは単純評価は出来ませんが、逆にだからこそ白鳥君が 凄いことの証明かもしれませんね」 正美(たしか駿河小にもう1人注目されるべきキーパーがいるはずなんだけど…) 実況「それではそろそろ時間です。入念な柔軟を終え、両チームとも監督、そしてチームリーダを 中心に円陣を組んでいます!」 〜〜〜 修哲監督「お前達に聞くことがある。ここで勝利すれば手に入るものは来年のシード権か?南葛への挑戦券か?」 一同「違います!」 修哲監督「それではなんだ?誰か言ってみろ!」 長瀬「今大会の優勝です!」
[155]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:34:16 ID:xNl6Clao 修哲監督「それだけか?本当にそれだけでいいのか?」 高杉「全国大会の優勝です!」 修哲監督「違う!!俺達が目指すものは!!!」 井沢「最強であるという事を全国全てに見せ付けることです!!!」 修哲監督「そうだ。最強であるということはただ勝つだけでは証明できない。この試合も含め 全てのゲームで相手に絶対に勝てないと思い知らせるんだ!」 修哲一同「はい!!!」 〜〜〜
[156]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:35:17 ID:xNl6Clao 城山「さて大変なことになった。本当なら今頃、親父の後をついでそこそこのポストで悠々と 暮らしていくはずだったんだけどな…」 戸田「今更なにを言ってるんですか。美津乃社長に言いつけますよ?」 城山「ハ!つい本音が…すまん。このことは内密にな」 戸田「でも感謝してるんですよ。どうしても父親に比べられてばかりだった人生が監督のお陰で 楽しくサッカーが出来るようになったんです。監督がNIKEに就任しなければ私は今でも 暗闇の中で必至にもがいていたと思います」 城山「それはいいすぎだよ。…ま、でもこれも慈善事業の一環なんだろうな。本当に美津乃ちゃんらしい」 太原「それでは前半はいつものように俺がチームを指揮して相手の出方を見ます。何か問題があったら 指示をください」 城山「わかった。頼りにしてるよ。この年になると声を張り上げるだけでも疲れるんでね。楽が出来るのなら それが一番いい。」 白鳥「本当に監督は何度も日本一になった若き名伯楽なんですか?いや、母の言うことは信じてますが…」
[157]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:36:54 ID:xNl6Clao 城山「いつも言っているだろう。この世界に伯楽なんていない。いるのは努力する少年少女と それを補佐する単なる大人たちだ。子供は育てるのではなく育つものなんだよ。 まあ、この考えに至るまでにはいろんな事を考えたけどね」 どことなく遠い目をする自称50ちょっと手前の名監督。監督と呼ばれる年にしてはまだまだ若造である はずだが、その瞳の色はどこまでも深い。 白鳥「はぁ…」 しかし彼の共感を得ることは出来なかったようで、気の抜けた返事が返ってくるだけだ。 村川「大丈夫だよ白鳥。なんだかんだで監督は頼りになる。これは間違いない事実だ」 父の影響かインテリに育った村川は眼鏡をスポーツ用のものに変えながら白鳥の肩をぽんと叩く。 城山「そういえばお前のお父さん相変わらず最強のオオバコを作る研究してるのか?」 村川「…いいえ。それは2年位前に極めたとかいって、最近ではもっぱら世界縦断できるタンポポの 綿毛の研究をしているようですよ」 城山「きっと悪性にしろ良性にしろ外来種はこうして増えていくんだろうな…」
[158]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:37:59 ID:xNl6Clao 村川「父曰く、全ての原理原則行動は自然の摂理からなる。たとえ今は外来種と呼ばれても一万年の後から 見れば屁みたいなもの…らしいですよ?」 城山「俺達は一万年も生きられないからぴんと来ないな…」 至極真っ当に答える城山。臨戦態勢になってもクラブチームNIKEのベンチは毎回こんなものである。 パンパン! 朝比奈「さぁ、リラックスタイムはここまでだ!奴さんが怒り出さないうちに整列しようぜ」 実のところチームリーダーでもキャプテンでもポイントゲッターでもない朝比奈だったが、こういう場面 での意識の転換は人一倍上手く、両手を2度鳴らしただけで皆の注意を喚起させる。 城山「それじゃみんないってらっしゃい。お土産は出来ることなら楽して勝つこと。出来ないなら 全力で勝つこと!」 一同「サー!!」 まるでその辺の買い物にでも送り出すように軽く勝利してこいというNIKEの監督。 この場での話を聞いて、なぜ少年達からここまでの信頼感を得られたのか。今の城山には それをなしえる不思議な魅力を持っていた。 〜〜〜
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0ch BBS 2007-01-24