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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】
[159]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:39:46 ID:xNl6Clao 〜〜〜 実況「さぁ!ついに平成XX年度全日本小学生サッカー大会南葛地区大会準決勝第二試合。 修哲小対クラブチームNIKE。南葛SCが結成される前は最強の名を欲しいままにしていた純粋な古豪と 最も新しく結成された新興クラブ。色々な意味で相反する二つのチームがぶつかり合います!」 正美「はい。この試合の勝者は恐らく常勝南葛にとって最強の刺客となるでしょう。普段あまり 偵察といった行動をしない南葛SCメンバーの姿も多く見ることが出来ます」 実況「確かに!あそこにいるのは南葛キャプテンの内村君に長野君。他にもちらほら姿が確認できます!」 〜〜〜 亜沙里「なんていってるよ?」 どこから持ち出したのかものすごく安物のラジオをチューニングしながら話しかける楠原亜沙里。 どうやら映像自体はケーブルテレビでしか流さないのだが、実況は観客のためにミニFMのようなもので 発信しているようだった。
[160]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:41:14 ID:xNl6Clao 小「ま、俺は純粋な意味ではレギュラーですらないしな」 あっけらかんといいはなつジュニア。楠原亜沙里という人物を色々な意味で信頼しているので 特に隠し立てする事はない。 亜沙里「あらま?でも先週と先々週は…は!?」 小(にやり!) 小「なんだ、やっぱりそうじゃないか」 亜沙里「だ、騙したね。私を騙すなんてなんて100年早い!」 ぷいっと顔を背ける亜沙里。彼女の子供らしい怒り顔なんて見る機会が珍しいので怒られてるにもかかわらず ジュニアはその光景をなんとなくほほえましく見ていた。 春菜姫「はいはい。痴話げんかは神さまだって食わないよ。それよりもほらもう始まる。」 春菜姫の言葉にフィールドを注目すると今まさにゲームが始まるところだった。 〜〜〜
[161]小田ジュニア:2010/04/23(金) 16:43:27 ID:??? とまあ、いったんここまで。試合開始前で既に10レス程使ってますが、気にしないでくださいませ。 続きは8時くらいには落とせると思います。
[162]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:17:20 ID:xNl6Clao 〜〜〜 −−−@−−− @城島 −−A−B−− A国分B高杉 −−C−D−− C二宮D相葉 −−−F−−− F松岡 −E−−−G− E大野G松本 −−−I−−− I井沢 −−H−J−− H長瀬J山口 −J−I−H− J戸田I来生H本多 −−−−−−− −G−−−F− G朝比奈F村川 −−−E−−− E太原 −−−D−−− D大久保 −B−A−C− B服部A松平C松下 −−−@−−− @白鳥
[163]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:18:21 ID:xNl6Clao 実況「さぁ、修哲小からボールでキックオフです。当然蹴られたボールを受け取るのは長瀬君。 シングルタッチでドリブルを…おおっと!ここにいきなり戸田さんと来生君がボールを奪いに来る!」 正美「スリートップをしいてるだけに守勢だと弱いですからね。ここは本気で奪いにくるんじゃないですか?」 長瀬「どけ!俺達には負けはない!」 半ば強引にドリブルで突破しようとする長瀬。 来生「くそ!パワーバカめ!」 純粋なパワーでの競り合いに負け弾かれる来生。 長瀬「次はお前だよ!」 バキン!! 戸田「きゃ…なんて…」 自分の得意分野ではないためここは水をあけられるちび師匠。
[164]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:19:23 ID:xNl6Clao 長瀬「はっはっは。まずはこんなものさ!」 まずは自慢のドリブル突破が決まったことに気をよくする長瀬。 井沢「先輩!まだそこで気を抜かないで!第2波が来る前に!」 そんな気をよくしている長瀬をたしなめるように大きく綺麗な張りのある凛とした声で叫ぶ井沢。 勝利の女神とも言われている彼女のその所以たる美貌と美声は例え上級生であろうとも 反発なく従えさせることに成功する。 長瀬「わかった!」 ばしゅん! 実況「ああっと!ここは朝比奈君がタックルに行く前にほぼ真横にパス!中盤の制圧力が低い チームNIKE、修哲小の素早いパスワークに追いつけません!」 正美「いいえ、多分これは作戦よ。無理にカットに行こうとしてもその直前で必ずフリーの人物に パスを渡せる軌道を確保している。ものすごく地味だけど洗練された攻撃パターンだと思います。 そうですね、修哲の作戦命のセンスから考えるとハーフケージ…『半鳥かご』とでもいいましょうか?」
[165]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:20:28 ID:xNl6Clao さすが女子全日本監督の山森であり、それはまさにその通りだった。中央となる井沢を中心に 常に数名にアイコンタクトと状況により変化するブロックサインでフリーなる位置を導き出し 囲まれたり立ちふさがれる直前でのパス回しを可能にしていた。 井沢(でも、この作戦も相手の…太原だっけ?にはいまいちみたいね。この技の最大の欠点は 相手がむきに取りに越させることで体力を減らさせることもあるのに、動きを最小限のライン上に 乗せてるだけで決して必要以上には動いていない。これではこちらの体力の消耗の方が多いかもしれない) 太原(ま、この技は前の試合で見せてもらったからな。それなりの対応策は考えるさ。でも厄介だよな、 もし先取点を取られた後にこれをやられれば無茶を承知で相手の策に乗らなきゃいけない。攻めながら 守る戦術なんて何で小学生…しかも年下に出来るんだよ) 2人の思念は交錯しどちらともなく顔がにやける。それは思いもかけぬところで好敵手にあったときの 戦闘狂の思考に近い。 じわじわと前線を押し上げる修哲小。それに対し最小限の体力消費で耐え忍ぶNIKE。それは太刀の 異なる真剣を使った勝負での間合いの取り合いのようにも見える。
[166]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:21:32 ID:xNl6Clao 実況「試合開始からまだ時間にしてはそれほどたっていないはずですが奇妙な緊迫感がピッチを包みます。 一瞬の油断が命とり。しかし、体力は間違いなく攻めてのほうが削られていき…一体どちらが 先に音を上げるのでしょうか。序盤は互角と思っていいのでしょうか!?」 正美「いいえ。残念だけどここはNIKEが一枚上手のようね。スリートップがもう敵DFの 最終防衛ライン近くまで来ている。NIKEの村川君のパス能力はなら3つも焦点があるのならば 必ずそのいずれかにパスを決めてくるわよ」 そしてその予想は大当たりであった。 太原「いまだ!朝比奈、大久保、服部、松平!!」 4本の指をかざし、今まで最低限の行動しかさせなかった人物達…しかも最終ラインで守るべきDFを 使ってボールを取りにいかせる! 井沢(焦ったの!?こんな…) その一瞬の焦り、それはNIKEではなく修哲小にあった。
[167]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:23:49 ID:xNl6Clao ガツ!! 4本指を出し4人の名を叫んだ太原だったが、実際に動いたのは5人であった。 今までの行動パターンから次のパス進路を予測していた太原はまず指の形で村川を指定し、パスカットの コースを指定していたのだ。後は、最終防衛ラインをあえて空けるいう暴挙ともとれる餌で正常な判断を 極力押さえつけ、後は修哲選手の体に染み付いた練習量を逆に利用するという、単純だが実行する側も これ以上ないほどの胆力を必要とする行動に成功させる。 城山(………) 正美「だからといって防衛ラインを自分から崩しにいくなんてこれ以上ない愚策なんですけどね。 結果は認めますが…」 実況「何はともあれ、修哲の攻撃をカットと同時にNIKEの反撃が開始されます!パスとパスカットには 妙がある村川君!ここで一気に前線にパスを押し出す!3人いるFWの誰を狙ったんだ!」 井沢「不味い!高杉!!」 その叫びは確実に高杉を高揚させていた。 実況「パスの先はもっともゴールに近い位置にいる来生君だ!彼にはドリブルシュートもダイレクトも あるぞ!!」
[168]小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:24:56 ID:xNl6Clao 来生「まずは俺様オンステージ!!」 来生は大きくジャンプするとそのままヘッドでボールを押し付け、爆発的な威力で押し出す! ボッカーン! 実況「で、でたー!来生君の隕石落とし!!急角度からの破壊力抜群のヘディングだ!」 高杉「まだだ!嘗めるな!」 小5とは思えない巨体で飛び掛る高杉! 城島「俺の左手はみんなの力が宿っているんだ〜!!」 シュン…ガシ!!!! 実況「なんとキーパー城島君このシュートをワンハンドキャッチ!高杉君にかすり威力が僅かに落ちたとは いえ、信じられない光景を目にしました!!」 来生が持つ天性の瞬発力と地上への重力を利用した急降下攻撃を、城島は下から突き上げる左腕 が遠心力を伴いシュートの威力を打ち消しキャッチする!
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0ch BBS 2007-01-24