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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】
[478]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:51:40 ID:??? 三杉「ジョアンコーチに対して思う所は多少ある。けど、それでも今の僕を導いてくれたのは間違いなく コーチであり、このフィオレンティーナだ。言いたくはないが、日本サッカー協会は僕の心臓病に 対して何もしてくれなかった。(そう、少なくともコーチは僕に対してそれだけ評価をしてくれた。) いま僕が世界の一流プレイヤーと互角に渡り合えるのは全日本のお陰ではない、フィオレンティーナ とジョアンコーチのお陰だ。僕はこのチームで世界を相手にするのも悪くない・・・」 クラリ・・・と、眩暈を感じた。心に溜めていた物を吐き出すかのように言葉を紡いだ三杉。 いつもの彼らしからぬ事だが、自身でもそれが抑えられなかった。無論いずれは日の丸を背負い、 日本代表としてワールドカップに出場し、世界を相手にして優勝を勝ち取りたいと夢見ている。 だが今この時点、彼の天秤における全日本ユースの椅子はあまりに軽く思えてならなかった。 それでも日本人だからという責任感もあり、いま三杉はパニックに近いような思考飽和に陥っていた。 三杉「はぁ・・・はぁ・・・」 新田「三杉さん・・・!」 中山「大丈夫か三杉、顔が青いぞ!?」 三杉「済まない・・・こんなつもりじゃなかった。どちらにせよ、今の時点じゃ僕に選択権があるか どうかも分からないんだ、今考えても意味がない事なんだ・・・すまない・・・・・・。」
[479]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:55:53 ID:??? 三杉は今まで見た事ないくらいに弱々しい姿になっていた。 中山も新田も心配そうな顔で三杉を見る。 中山「とにかく部屋に戻ろう・・・」 三杉「済まない心配かけて。大丈夫、部屋で少しユックリすれば落ち着くよ。心配要らない。」 三杉はそう言って立ち上がった。新田が心配そうに肩を貸そうとする。まだ多少立ち眩むが、 自分の足で十分歩けるからと気持ちだけ受け取り、3人はロビーを後にした。 エレベーターの中で、中山は一人思うところがあった。 中山「三杉・・・。」 三杉「なんだい・・・中山?」 中山「俺は・・・いや、何でもない。」 三杉「そうか・・・。」
[480]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:57:01 ID:??? 中山は喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。エレベーターを降り、3人は自室に戻るべく別れた。 その時、中山は三杉の背中を少しの間見つめていたのだった。 中山「(俺は・・・俺はいつか森崎の力になる為に、森崎と共に闘う為にとやってきた・・・。 俺は・・・どうすればいい?)」 日本サッカー協会の訪問・・・それは一つのプロローグとなった。 彼等の頭に、これまで考える必要のなかった物が植えつけられたのだ。 少年達の道程には、目に映らない混迷の煙が立ち上っている・・・。 ※本日の更新はここまでです。なんか全然選択とかなくてすみません・・・。
[481]森崎名無しさん:2010/06/08(火) 20:09:32 ID:??? 迷える青年達よ、乙であった。 今は一時の休息を……
[482]森崎名無しさん:2010/06/08(火) 20:22:36 ID:??? 日本男児の歩む道や選択が楽しみだぜ乙でした!
[483]森崎名無しさん:2010/06/08(火) 21:43:32 ID:??? 乙です。 三杉も馬鹿ではないので、重々承知している事でしょうが… 三杉の評価云々以前に…日本サッカー協会は、クラブチームじゃない。 という話ですね。 いっそ、若くして代表から引退した、ベルント・シュスターの路線もアリかとw
[484]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 08:52:38 ID:??? >>481 乙感謝です。気の休まる暇もない三杉達を見守ってあげて下さい。 >>482 あざっす!変な大会ですからね、まだまだ子供な彼等は迷わされますねw >>483 三杉はバカではないですが、スレ主はだいぶバカなのでいつか大変な事を書いてしまいそうです。 いやはや心配でたまらないのです。 Aマッチの召集拒否にFIFAからペナが発生するようになったのはいつからでしたっけ? この大会はともかく、シュスターの路線は三杉にとっては茨すぎるかも知れません。
[485]森崎名無しさん:2010/06/09(水) 11:00:49 ID:??? >>484 三杉さんが馬鹿だなんて、御謙遜を。 罰則はボスマン判決以降ですから、1995年以降ですね。 私が言いたかった事は… 『クラブチームは将来への投資が出来るが、協会はそうはいかない。』 という事です。 シュスター路線は厳しいですよね、やはりf^_^;
[486]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:14:34 ID:??? なるほど、勉強になります。いつも情報ありがとうございます。 今の三杉は頭が切れ技術も素晴らしい選手ですが、致命的に欠けている物も実はあります。 原作翼には日本のワールドカップ優勝という小さい頃からの大きな夢があります。 キャプ森 森崎には最強の選手になり、そして最強であり続けたいという野望があります。 でも三杉にはそう言う物がありません。漠然と世界のトップ選手を目指し、森崎、翼、シュナイダー、 ピエールなどとフルタイムで闘い、勝ちたい・・・それだけが、この三杉淳の原点です。 つまり、何らかの誇りを背負って、何かを守る為に、何らかの夢の為に闘うというメンタルが 実はこの三杉は希薄なんです。 今後のストーリーは、三杉のそう言ったメンタルがどう変わっていくか、見つけていくかが 主題になる予定です。・・・っとか、仰々しく書きすぎかなー・・・
[487]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:16:26 ID:??? ↑のは>>485殿へのレスでした。それでは再開です。 〜数時間後:寄宿ホテル自室〜 あれから数時間が経ち、三杉は平静を取り戻していた。 悩みの根源が消え去ったわけではないが、いま無闇に考えるべき事ではない。 理屈においてそう理解していた為、パニックのような状態は維持されなかったのである。 時計の針は11:30を指していた。もうそろそろ昼だ、外は快晴と言っても良い。 三杉「(ホテルで閉じこもっているのは勿体無いかもしれない・・・)」 そう三杉が思い始めた時である。内線のベルが再び鳴り響いた。 恐る恐る受話器を取り、耳に当てると・・・およそ緊張感の存在しない、 だが今の三杉には心地良い声が聞こえてきた。 レントゥルス「ミスギー、お腹すいたよー。」 三杉「プッ、藪から棒になんだい?」
[488]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/09(水) 15:17:42 ID:??? 第一声が自らの感情を投げっ放す言葉・・・レントゥルスである。 悩みのなさそうな彼の言葉は、疲れた三杉を和ませた。 レントゥルス「パスタパスター!美味い店があるから連れてってあげるって昨日話したでしょー。」 三杉「(そう言えばそんな事を言っていたな。)そっか、そうだな。昼時だし今から行こうか。」 レントゥルス「オッケーィ、んじゃあロビーで待ってるから早くね。もうお腹ペコペコだよ。」 チーンッ・・・ 慌ただしく切れる電話に三杉は苦笑した。 まるで幼子を相手にしているような感覚だったが、嫌な気分にはならない。 三杉は貴重品を持ってロビーに向かった。 レントゥルス「うおー、おっそいよミスギー!」 三杉「いや、すぐに来たんだけれどな・・・まあいいか。じゃあ早速連れて行ってよ。」
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0ch BBS 2007-01-24