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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】
[514]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:19:50 ID:??? ダラピッコラ「どうしたミスギ、急に黙って?」 三杉「え・・・?ああ、どうやらユーゴスラビアで戦争が始まるらしい。 クロアチアとスロベニアの独立宣言があったそうだ。」 集中していた時に突然話しかけられ、三杉は少し驚いていた。 そのせいか、普段よりも 少しばかり大きな声で言葉を発してしまった。 ・・・と、その直後である。三杉がその言葉を紡いだ直後、二つばかり離れたテーブルで 大きな金属音が聞こえた。どうやら誰かがフォークかナイフを落としたようだ。 三杉は音のする方に目を向けると、端正な金髪の少年が蒼白な顔をしているのが目に入った。 連れの女性が心配そうに声をかけている。 女性「ど、どうしたの?アルシオンくん、顔が青いわよ?」 女性の呼びかけに答えず少年は固まったままだ。三杉もその異様な様子に心配を覚え、 立ち上がって駆け寄ろうとした・・・が、それよりも先に少年が立ち上がっていた。 少年「すみませんマダム・・・こちらからお誘いして申し訳ありませんが、 急な心配事が起こってしまいました。ごめんなさい、今日はこれで・・・。」 そう女性に詫びて、少年は店を飛び出していった。 そのさなか、一瞬だけ三杉は少年と目が合った。 何故だか分からないが、相手の端正な顔と哀しげな瞳は三杉の心に深く刻まれた。
[515]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/10(木) 20:20:52 ID:??? 三杉「アルシオン・・・アルシオンか・・・」 特に気にするような事じゃない、聞き流してしまうような少年の名を三杉は反芻していた。 三杉「(アルシオン・・・という名なのか?イタリア人の名前じゃない・・・よな? かと言って、ユーゴにも東欧圏内にもそんな名前はない・・・。)」 レントゥルス「どうしたのミスギー。」 レントゥルスの言葉に、三杉はハッと現実に戻った。 ダラピッコラが少し心配そうにこちらを窺っている。 三杉「あ・・・いや、なんでもないよ。そろそろ出よう、もうお腹もこなれただろう。」 レントゥルス「おっけーい。」 ダラピッコラ「グラッツェ、ミスギ。明日は頼んだぜ。」 そう言葉を交わしながら3人は店を出た。 しかし三杉はどこか心ここに在らずのままであった。 ※本日の更新は以上です、どうもありがとうございました。
[516]森崎名無しさん:2010/06/10(木) 20:22:25 ID:??? 本名アルシオビッチか? 乙でしたー
[517]森崎名無しさん:2010/06/10(木) 21:54:33 ID:??? 乙です。 アルシオン…リア充ライフとはw ジョアンは、サッカーだけでなく、房中術まで教えているみたいですねw ファーストネーム案 ズボニミール
[518]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 18:36:36 ID:??? >>516-517 アルシオンの本名やバックストーリー、その行く末は既に決めてあります。 勿論トンデモなので、不満も出るのかも知れません。 リア充ッぷりは本スレ準拠ですね、年上好きでナンパもします。 どちらかというとジョアンはそれに手を焼いているはずですw 〜夜:寄宿ホテル ミーティングルーム〜 それからの時間は特に何事もなく時間が過ぎた。三杉を始めとしたフィオレンティーナメンバー は昨日の疲れを癒し、十分なリフレッシュをする事が出来たと言える。 そして夕飯後、アンザーニの呼びかけで全員がミーティングルームに集まっていた。 アンザーニ「さて・・・既にニュースや新聞で確認しているかも知れませんが、 次の相手はユヴェントスです。このチームはまさに精鋭揃いのチームと言えます。 さて、話の前にまずはこのビデオを観て下さい。」 アンザーニは机に置いてあったビデオテープを備え付けのデッキに入れた。 そこに映し出されたのは・・・ 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ10以上→白黒の映像だった、随分と古い時代の物か? それ以外→ユヴェントスとローマの試合のようだ。 JOKER→バスケの試合・・・だと・・・・・・?
[519]森崎名無しさん:2010/06/11(金) 18:37:05 ID:??? ★→ ハート8
[520]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:43:18 ID:??? >ハート→ユヴェントスとローマの試合のようだ。 どうやらユヴェントスとローマの試合のようだった。 テストマッチか何かであろう。 アンザーニ「これは、数ヶ月前に行われたユヴェントスとローマのテストマッチです。 ユヴェントスの動きに注目して観て下さい、前半は守備、後半は攻撃が要チェックです。」 メンバー全員が画面に集中する。 (試合展開については前スレ>>985-1000などもご参考下さい。) 中盤を見事に支配したローマは幾度と無くユヴェントスゴールを脅かしていた。 だがユヴェントスは最終ラインが非常に堅く、点は一向に入らない。 その守備の中心はもちろんサルバトーレ・ジェンティーレであった。
[521]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:44:42 ID:??? 彼は強烈に放たれるヘッドやドライブシュートなどを見事なブロックで威力を削ぎ、 あるいは完全に防ぎ、GKの負担を確実に減らしていた。 そのGKの動きもなかなかに機敏で、レッチェのブルノなどに比べれば遥かに強敵と言えた。 新田「守備陣が本当に堅い・・・特にあのリベロ、すごい身体能力だ。」 バンビーノ「サルバトーレ・ジェンティーレ・・・この世代ではイタリアNo.1リベロと言って 良いだろう。実力はレッチェのディッテンベルガにも劣るまい。」 ブンナーク「フンッ、上等じゃねぇか・・・ああいう自信に溢れた顔を歪ませるのがいいんだよ。」 三杉の目から見ても守備陣はまさに粒揃いと言えた。ジェンティーレの能力は勿論だが、 他の選手も軒並みレベルが高い。一辺倒な攻撃では崩せそうにないと感じさせられた。 だが守備陣のオーバーラップは今のところ見られない。 三杉「ふむ・・・ダラピッコラ、カルバリョは試合に出ているのかい?」 ダラピッコラ「いや、出ていない・・・。」 三杉「そうか、温存しているのだろうか?」 ダラピッコラ「そうかもな・・・。」
[522]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:45:44 ID:??? 後半に入っても展開に変化はなかった。ローマの中盤が強く、ユヴェントスを圧倒している。 つまりは大会初日に観たローマvsサンプドリアと同じような展開であった。 フィオレンティーナのメンバーは、いつ試合が動くのかを待ち続けていた。 そして後半15分、ユヴェントス側の選手交代のシーンがやってきた。 出てきたのはミハエルとカルバリョである。 ダラピッコラ「ミスギ、あいつだ。カルバリョだ。」 三杉「そうか・・・(カルバリョの加入でペースが変わるのかな?)」 三杉はてっきりそう思っていた。勿論ダラピッコラも・・・ だがアンザーニはここでもう一人の交替選手について述べたのだった。 アンザーニ「皆さん、OMFの位置に入ったあの選手の動きを見ておきなさい。 ミハエル・ドノヴァン、彼のプレイがユヴェントスに全く違う顔を持たせます。」 三杉「(カルバリョじゃなく、ミハエルか・・・。)」 そして試合が再開された。ここからの時間、映像を目にしたフィオレンティーナ メンバーは、誰しもが絶句する以外になかった。
[523]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:49:37 ID:??? バンビーノ「な、なんだこのドリブルは・・・!」 中山「まるでダンス・・・?妙な動きだが、とにかく止まる気配が無い・・・」 マルコ「(相手を全く見ていない・・・!なんであれで抜けるんだ!?)」 三杉「(ミハエル・ドノヴァン・・・)」 その後はミハエルの独壇場である。支配され続けた中盤はミハエルによって息を吹き返した。 その理由はミハエルのドリブルである。彼がボールを持つとローマの誰も彼を止める事が 出来なかったのだ。そしてボランチに下がったファケッティの動きがここで光っていた。 守備もパスも高レベルの彼は、前線よりもボランチに居るが最適なのかと思ったほどだ。 アンザーニ「試合終了です。結局2-0・・・あれだけ中盤を支配され続けたのも関わらず 失点を許さない守備力は恐るべきと言っていいでしょう。それから後半から途中出場した ミハエルくんのドリブル・・・おそらく皆さんの常識からしたら理解できないでしょう。」
[524]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/11(金) 19:50:50 ID:??? 皆、一斉に頷いた。誰も止められなかった、凄いのはイヤというほど理解した、 だが、何故あんなドリブルでバランスを崩さないのか、何故相手が簡単に抜かれるのかが サッパリ理解できない。 天才という言葉で片付けるのは容易い、だがそれでは対策を考えようもない。 アンザーニ「ふむ・・・その表情を見るに、思った通りのようですね。 私も同じです。彼のドリブルは全く私の理解の範疇を超えている。 彼がボールを持ったら止めようがない、、という可能性が高い。」 バンビーノ「では・・・どうするべきだと?」 アンザーニ「彼にボールが渡る前にカットする・・・それ以外にない。」 マルコ「しかしファケッティはパスの名手です、そのパスを防ぐのは難しいかと・・・」 レントゥルス「それにあのストライカーも危険な気がするー・・・ ミハエルにだけマークを集中したらそれこそ・・・」 中山「(バティンだったか・・・確かにあのシュートは・・・)」
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0ch BBS 2007-01-24