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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】
[577]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/20(日) 18:44:19 ID:??? ダラピッコラ「いや、なんでもねえ。えっとカルバリョ…ミゲルのヤツの事だよな? まあオレがなんでヤツを気にしてるのかってのは、オレの経歴に関わってくるんだけどよ…」 三杉「ああ…そう言えば君は幼い頃にスペインの…」 ダラピッコラ「ああそうだ、スペイン系のマフィアに売られてさ…まあマフィアっつっても別にオレは雑用だったし、 手を汚した経験があるわけじゃねえ。ミゲルのヤツはボスの息子でオレは主にミゲルの遊び相手に使われた。」 三杉「そうか…幼馴染って事になるのか。」 ダラピッコラ「ああ、そういう事。まあ遊び相手となりゃサッカーだって一緒にやった。あいつにサッカーを 教えたのはオレなんだ。まあ偉そうなヤツだけどさ、兄貴分みたいに思えてたし仲は悪くなかったぜ。」 三杉「ふむ…幼い頃からの身近なライバルって事かい?」 ダラピッコラ「まあ…うん、そんなとこだよ。」 ダラピッコラは肯定の意を示すと、そこで言葉を切る。 だが三杉はそのダラピッコラの様子に違和感を感じないわけにはいかなかった。 三杉「(なにやら歯切れが悪いな…まだ何か因縁みたいな物があるんだろうか?)」 A 気になるから追求してみる。(ここの会話でイベントが終了します。) B いや、話辛い事なら無理に聞く事はない。(他のイベントが起こります。) 2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
[578]森崎名無しさん:2010/06/20(日) 18:46:28 ID:kYOo9eZU A いっただろ・・・今回の主役はお前だとな!
[579]森崎名無しさん:2010/06/20(日) 18:46:45 ID:FBNhpQXo A
[580]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/20(日) 19:22:07 ID:??? >A 気になるから追求してみる。 三杉「ダラピッコラ、それだけじゃあないんじゃないか?」 ダラピッコラ「どういう事だ…?」 三杉「言葉通りの意味だよ。単なるライバル以上の物があるんじゃないかって気がしたんだ。」 ダラピッコラ「……」 レントゥルス「え、ロマーノ?そうなの??」 ダラピッコラは気付かれないようにチラッとレントゥルスの方を盗み見た。 この何気ない仕草が三杉にハッと悟らせる。 三杉「(そうか…僕じゃない、“レントゥルス”に聞かせたくない事があるのか!)」 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★ダラピッコラさんの対応→!card と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。 ダイヤ→ダラピッコラ「そうだな、いい加減話すべきかもな。」 ハート、スペード→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。 クラブ→ダラピッコラ「別に、ミゲルはオレの目標なのさ。だから負けたくない、当然だろ?」 JOKER→レントゥルス「ロマーノ…本当はオレ、知ってるんだ。」
[581]森崎名無しさん:2010/06/20(日) 19:22:45 ID:??? ★ダラピッコラさんの対応→ ハート2
[582]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:26:44 ID:??? >ハート→ダラピッコラが三杉に対して目配せをしてきた。 三杉のハッとした表情に重ねるタイミングでダラピッコラは目配せを送ってきた。 どうやらこの場では話せないという事らしい、、と三杉は解釈する。 つまり、“レントゥルスが居合わせているこの場では”・・・という事である。 三杉は取り合えず話を合わせ、ここでの会話を終わらせる事にした。 三杉「まあ・・・考えてみれば“幼馴染でライバル”と大舞台で巡り会うんだ、 どうしても負けたくないという思いも頷けるかな。マルコもローマには 似たような感じで負けたくない選手がいるようだしね。」 レントゥルス「え、マルコにもライバルがいるんだー?」 三杉「ああ、フィッツウォルタという選手らしい。」 こうして三杉はレントゥルスを煙に撒く事に成功する。レントゥルスの興味を他に 持っていくなか、三杉はダラピッコラの方に視線を一瞬だけ移してウインクして見せた。 ダラピッコラは済まなさそうな表情と共にコクリと頷くのだった。 これでこの場は聞け出せなくとも、後ほどダラピッコラの方から話してくれるだろう。 さて興味を注ぐ話題があるとはいえハードな練習の後である、疲労した身体はいつしか 彼等に睡眠を要求し始める。少しの間 歓談を続けてから3人は帰路についたのだった。 明日1日を空け、明後日がユヴェントスとの決戦である。 ミハエル・ドノヴァン、ミゲル・カルバリョ、ジュゼッペ・ファケッティ、 ガブリエル・バティン、サルバトーレ・ジェンティーレ、ディーノ・ゾフ・・・ 三杉は警戒に値する選手を一人一人思い浮かべて頭を痛めるのだった。
[583]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:27:45 ID:??? 〜翌日〜 定時の朝食を終えた後、三杉とダラピッコラはロードワークという名目で ホテルから抜け出していた。2人は暗黙の了解を決め込んだかのように 本題は口にせず、つまらない世間話やこれまでの試合の事などを話しながら 街を走り抜けた。 ダラピッコラ「古ぼけた教会か・・・悪くないかも知れねぇ。ミスギ、ここらで一休みしよう。」 三杉「ああ、そうだな。中に入るのかい?」 ダラピッコラ「ああ、教会の中なら少しは涼めるだろうからな。 それにこんな小さな教会なら観光客も誰も来やしないだろうし・・・。」 三杉「・・・・・・。」 三杉はダラピッコラに導かれるように教会の中に入っていった。 こじんまりとした聖堂は薄暗く、空気はややヒンヤリといったところだ。 礼拝者はまだ誰もいないようで、その空間は静けさに包まれている。 2人は椅子に腰掛けて、少し張りかけている脹脛や腿をマッサージをし始める。 その時だった、ダラピッコラがポツリ・・ポツリと話し始めたのは。
[584]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:29:28 ID:??? ダラピッコラ「オレの両親はチェターラって漁町で小さなパスタ屋をやっていた。 子供だったから店が上手くいっていたかは分からないけど、取り合えず食うのに 困った事はなかったよ。ごく普通の両親とごくごく普通の双子・・・まあ一般的に 幸せな家庭だったと思うぜ。」 ダラピッコラは自らの身の上話を始めていた。 その声には重苦しい響きが含まれている事に三杉は気付かないフリをした。 オレとヴェネチアーノもどこにでもいる悪ガキで、ストリートサッカーが大好きだった。 近所の奴等よりもちょっとだけ巧かったオレ達は地元の小さなクラブに入れて貰ってよ、 2人で試合に出た夜に家でパスタを腹いっぱい食べている時が一番の幸せだったっけ・・・。」 三杉「うん・・・・・・」 ダラピッコラ「まあ、そんな頃だ。ある日 コラトゥーラって名の自家製の鰯の調味料が 少なくなっててさ、オレ達兄弟と親父は小船で鰯を釣りに行ったんだ。ちょっと沖に出た 所に無人島があって、まあ知る人ぞ知る入れ食いのスポットだったわけだよ。」 ここでダラピッコラは一つ深い溜息をついた。 どうやら話はここから、という事らしい。
[585]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:30:52 ID:??? ダラピッコラ「運が激烈に悪かったんだ・・・偶然だよ、その日その無人島で麻薬の取り引きが 行われていた。オレ達と親父はその現場を見ちまったんだ。親父はオレ達を慌てて船に乗せ、 沖に流した。で・・・小船で泣き叫んでたオレ等は、通りがかった沿岸警備に発見され保護された。 警備の連中に事情を説明したら、他の警備船が助けに行ってくれる事になった。 それで・・・結論から言うと親父は九死に一生を得た。銃で何発も撃たれたらしいが、 発見が早かったお陰で何とか命は助かったんだ。その時は、な・・・」 “その時は”という言葉で三杉の胃が痛んだ。 既に三杉の中で話の続きは想像がついていた。 ダラピッコラ「売人の顔を見たんだ。そのままハイそーですかって訳にはいかねえ。 お袋はオレとヴェネチアーノを別々に里子に出した。ツテを最大限に使い、オレを スペインに住む知人に、ヴェネチアーノをオーストリアの貴族で雑用していた親戚にだ。 大袈裟と思うかも知れないが、麻薬売買をしていたのが只のチンピラか大きな組織か、 そん時は分からなかったんだ。警察がオレ達を守ってくれるかと言えば・・・Noだった。 あいつらが本当に頼りになるなら南イタリアの治安は悪くねえ。事実、親父は病院で 寝ている所を撃たれ、お袋は親父を助けようとしてやはり撃たれたと聞いている。」 そこからダラピッコラは一気にまくし立てた。三杉は黙って頷くしかなかった。 人の過去を聞くというのはこういう事かと思い知った。
[586]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:33:53 ID:??? ダラピッコラ「ヴェネチアーノの里親はどうやらまともだったらしい。あいつは少し ボーっとしてるけど素直で優しい奴になったからな。それに比べるとオレの方は酷かった。 オレ達の両親の死を知ると、厄介払いとばかりに捨てやがった。 そんなオレを保護してくれたのはその街のマフィアだったんだわ。街のマフィアってのは シャバ代なんかは取るけど、その代わり警察が頼りにならないような揉め事が起こった時に 仲介したり解決するんだ。基本的に余所者が起こす犯罪からの街を守っているんだよ。 マフィアって言葉は悪そうだけど、オレにとっちゃマフィアは正義だった。」 三杉「だった、か・・・・・。」 ダラピッコラ「ミゲルはいい奴だよ、マフィアのおっさん連中も強面だがよくしてくれた。 ハッキリ言って恩人だよ、だけど・・・・・・」 ダラピッコラの顔が悔しげに歪むのを三杉は見た。 怒りとも悲しみとも取れぬ表情に三杉は目を伏せる。 ダラピッコラ「ボス・・・ミゲルの親父は裏で麻薬を扱っていた、偶然知っちまった。 知らなきゃ良かった・・・でも一度知ったらもう頭から離れねぇ。オレは麻薬を憎んでいる。 オレやヴェネチアーノから親を、家を奪った麻薬・・・その存在も、それで利益を得る奴も、 決して許す事が出来ねぇ・・・!たとえ恩人だろうがそれは変わらねぇんだ・・・!」
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0ch BBS 2007-01-24