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【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】
[830]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 15:09:19 ID:Kd34oWlg 小「ああ、それで…こんなもの拾ったんでお土産にもって来たんだけど…」 そういいながら虎の子のレーゲンピルツをを2つ、いや、あくまでこのきのこだけで一食分の量は あるのだから、本来のきのこの使用量で考えれば軽く10人分以上はあろうかという群生を取り出す。 マスター「…すごいな?これは雨の茸じゃないか?雨季でもないのによくこんな群生を見つけてきたね?」 価値はそれほどでもないもののレア度でいけばそこそこのものであるレーゲンピルツ。これだけの 量を一日で拾ってきたというのならば中々の成果といえるだろう。 マスター「それじゃ早速買い取ろうか…そうだな…」 むむむと、あごに手をあて値段を考えるマスター。しかし、ここで黙っていれば 単なる商売関係で終わってしまう。 小「いいよ。さっきも言ったとおりこれはお土産だ。これからもこの宿にお世話になると思うし」 ジュニアはあくまでさりげなく…本当はのどから手が出るほどお金がほしいのだが、そこをぐぐぐと 我慢して軽く流すように話す。
[831]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 15:10:21 ID:Kd34oWlg マスタ「本当かい?子供が遠慮する事なんてないんだぞ?」 小「うん、他にもアイテムは見つけてるしね。良かったらみんなに振舞ってよ」 ジュニアはこの宿に常駐している冒険者達に使ってくれるように頼む。因みにこの言動はティルの 考えである。 マスター「なんだ、少年。子供だと思っていたがわかってるんだな。よし、それじゃ早速…リズ。 すまないがこの雨の茸で一品作ってくれないか?」 そういいながらキッチンと思われる扉に向かい言葉をかける。 ???「はーい。ただいま〜」 そういいながらとてとて走る影が一つ。姿は小さく明らかに子供に見える。亜麻色の髪が料理の邪魔に ならないように結い上げられ、そこからちょこんと見える耳は僅かにとがっており、それで人間では ないことがわかる。
[832]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 15:11:22 ID:Kd34oWlg マスター「すまないが今日は臨時で食材が入った。リズなら雨の茸の美味しい料理法もしっているだろ?」 そういいながら彼女には一抱えにもなる真っ白なレーゲンピルツを渡す。 リズ「おっとっと…これは立派ですね。それじゃスープにしましょう。ちょっと他の食材も使っちゃいますが それでもいいですか?」 マスター「もちろん。明日の仕込みに使わないものならなんだって使っていいよ。今日は新しい 仲間のお祝いだ」 一瞬だけジュニアの方を見た…普段はダンディともいえる紳士的なマスターはやや大げさに話す。 リズ「まあ!それは頼もしいですね。…貴方様が新しいお客様ですね。私はエリザベス。名前が ちょっと恥ずかしいのでリズとおよびください」 そういいながらぺこりと一礼し…見事にレーゲンピルツを落としてしまう。
[833]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 15:12:26 ID:Kd34oWlg 小(どじっ子だな) ティル(ドジッ子です) 全く同じ感想を抱くジュニアとティル。 小「俺は猛、で、こっちはティル。一昨日とその前にも来てたけどね」 ティル「これからよろしくお願いします。リズ」 フランクに挨拶するジュニアと丁寧に挨拶するティル。 リズ「あ、はい!それでは至らないところもあると思いますがおろしくお願いします。」 基本的に裏方の厨房を預かる身であるリズは緊張した面持ちでもう一度ぺこりとお辞儀をし… ジュニアの予想通り真っ白なきのこの群生をまたもやぽろぽろと落とす。 マスター「綺麗に掃いているし、人の歩かない場所だから大丈夫だよ」 柔らかい笑みでしゃがみこむとリズが落としたきのこを拾ってやるマスター。どうやら冒険者達の 信頼を得ることが出来るだけの人物である事は間違いないようである。
[834]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 15:13:32 ID:Kd34oWlg マスター「それでは今夜は宴だ。今までは料理を部屋まで持っていっていたけど、仲間になったのならば 今夜はここで夕飯を食べていってもらうけど、いいかい?」 口調は優しいが有無を言わせない判断で、ジュニアは頷かざるを得なかった。 〜〜〜 そしてその日の夕餉はグリーニと同じようなドワーフや、紳士的な騎士のような人物。それに何故か 旅の坊さんのような人物に、フルートやバイオリンどの楽器で音楽を奏でる小妖精達。昨日泊まった酒場の ドンちゃん騒ぎに比べれば遥かに落ち着いてはいるが、奏でられる音楽に身を置きながら 楽しいひと時を過ごすのだった。 ジュニアの歓迎会→!card !cardのスペースを抜いてコピペってください。 ダイヤ 騎士のような男が話しかけてきた。 ハート グリーニと同じようなドワーフが話しかけてきた。 スペード 旅の坊さんが話しかけてきた。 クラブ 小妖精の音楽隊が話しかけてきた。 となります。
[835]森崎名無しさん:2010/05/30(日) 15:29:42 ID:??? ジュニアの歓迎会→ ダイヤ2
[836]森崎名無しさん:2010/05/30(日) 15:32:47 ID:??? アシ●ラムか!
[837]森崎名無しさん:2010/05/30(日) 16:03:15 ID:BHLZamNI 質問なんだが ファンタジーの騎士っていえばどんな顔思いつく?
[838]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 16:03:57 ID:Kd34oWlg >>836 あんなのがダイヤでいたら嫌すぎますw ジュニアの歓迎会→ダイヤ2 ダイヤ 騎士のような男が話しかけてきた。 妖精たちの落ち着く音楽にシュガーの事を少し思い出しながらアルコールの代わりに 果実のジュースを飲んでいると、1人の男がジュニアの座るテーブルについてきた。片手に持つグラスには なみなみと真紅の液体が注がれており、それがぶどう酒の類である事は匂いでジュニアにもよくわかる。 騎士「こんばんわ小さな冒険者さん。水茸のスープ美味しかったよ」 礼儀正しくお礼を述べる騎士。 小「どうも。これからお世話になるんだし、これくらいしないとと思って…」 なんと答えればいいのかわからないジュニアは適当に返事する。
[839]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 16:05:01 ID:Kd34oWlg 騎士「ははは…最初はみんなそんなところから始めるんだよ。僕も数年前までは石切り場でお金を 貯めて、そのお金で訓練所に通って…そうして今の僕があるんだからね」 それとなくこれからの指標を教えてくれているつもりなのか、自分の若い頃の話をしてくれる騎士。 〜〜〜 小「…なるほど…俺のような体格でも、訓練所に通えば剣が扱えるようになるんですね?」 騎士「ああ。体格にもよるんだけど、キミなら大丈夫だろう。おっと、名前がまだだったね。 僕の名前はクーフ。元騎士のクーフだ。」 小「元?」 騎士「うん。…ほら、ここにあるはずの紋章が削られているだろ?」 元々プレートメイルだったものを軽量化したハープフレートの胸の部分には確かに何かを削ったような 跡がある。
[840]小田ジュニアの野望:2010/05/30(日) 16:06:06 ID:Kd34oWlg 小「………」 クーフ「?ん?どうした?」 小「冒険者って、騎士を蹴ってまでなるような職業なのですか?」 クーフ「ん〜?どうだろう。僕には騎士の道よりもっと大切なものがあったから騎士の道から 外れたんだけど…人それぞれじゃない?」 小「…そうですね。」 一瞬ジュニアは今まで目指していいたサッカーへの道をそれに当てはめてみる。本当に大切なものの 為ならばそれを捨てることが出来る…それは自分にも当てはまるのだろうか? クーフ「???こまったなぁ。困らせるつもりじゃなかったんだけど…あ。そうだ、これ上げるよ。 ずっと昔使ってて今では宿で埃を被ってた奴なんだけどね」 そういいながら一振りの剣を鞘ごと渡してくる。
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0ch BBS 2007-01-24