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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】
[106]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:32:22 ID:??? 「お前たちのチームってさ…キャプテンってどう選ばれるんだ?」 「それは…監督から指名されてだな…」 「ウチも同じくだな…」 「まぁ〜普通はそうだろうな…でもウチはな、何と選挙制なんだよ」 「選挙制?」 選挙制という言葉に思わず秀麗な眉を顰めるピエール。確かにチームによっては選挙でキャプテンを決める方法を とる所もあるにはあるが、それをナショナルチームでやるというのは余り聞かない。クラブチームと違って悠長に信頼関係を 築く時間が無く、それでいて早急にチームを纏めなければならないからだ。しかし選挙制と聞き、一つ疑問が解決もした。 「選挙制か…成る程…それが全日本の仲違いの理由の一つという訳か…」 シュナイダーの脳裏に浮かぶのは異世界での全日本Jrユースのチグハグ振りである。それに対し森崎は軽く肩をすくめる。 「そう言う事…まぁサッカー後進国の悲しい事情って奴だな。そうやってめぼしい所を競わせ血で血を洗うように 仕向けでもしなけりゃ世界には通用しないって事なんだろうけどな…で、今回は俺は立候補しなかったわけ。 まぁ後は残った奴で立候補しそうなのが日向と来生位で、日向は俺がちょいと実力で黙らせてやったから、これもナシと。 で、他薦も無いから最後に残ったのが来生というわけさ。しかし来生に決まったときの監督や連中の表情は傑作だったがな」 「しかし…お前はそれでいいのか?」 全日本のキャプテンという立場に森崎は結構なこだわりを持っていたようにシュナイダーは思う。 だからこそこのような質問をするのだが、それに対し森崎はシュナイダーとピエールにフッと微笑を見せると…
[107]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:33:36 ID:??? 「いいも何も…あの時はお前たちが選んでくれただろ?」 「あの時…?」 「そうあの時さ…」 森崎の脳裏によぎるのはオールスターズというチームが産声を上げた時。そのキャプテンに シュナイダーとピエールが私心もなしに純粋に自分を推してくれたその時の事を思い返していた。 「だからかな…もし俺がキャプテンになるんならちゃんと全員が納得した上でなりたいと思ってな。 それに今の大人の思惑にまみれたやり方にちょっとした反抗期ってやつだ。 まぁ心配しなくてもワールドユース本選までにはちゃんとキャプテンに返り咲いといてやるよ」 「そうか…モリサキならばきっと大丈夫さ」 「フ…せいぜい期待しておこう」 そして三人は再びグラウンドに視線を落とす。試合は中盤を支配し攻め続けるサンパウロと ターク・ハルとGKの若林を中心に鉄壁の守りを見せるハンブルガーと膠着状態に陥っていた。 そんな中森崎が唐突にポツリと呟く。
[108]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:34:52 ID:??? 「そういやさ…俺ブラジルで会ったんだよな」 「ほう…それならば俺たちもヨーロッパで見かけたぞ?」 「ああ…中々珍しい人物をな」 その森崎の物言いだけでピンと来るものがあったのか、シュナイダー達もあえて問い返さずに同じように 自分たちが出会った人物の事について言及すると、途端に森崎の表情がつまらないといった風に変化を見せる。 「何だよ…お前たちもかよ…せっかく驚かしてやろうと思ったのにさ…」 「生憎それは彼らに会った時に済ませてしまったからな。とは言え…彼らは俺たちの知る“彼ら”とは別の存在だがな…」 「まぁな…」 シュナイダーの言葉に同意する森崎。そしてその事はこの広い世界でも自分たち三人しか共有できない事実。 自然と脳裏に浮かぶのは森崎達が本当に知っている今はもういない向こうの“彼ら”の事。 「たまにな…あの世界で俺はもっと色々出来たんじゃねぇかって…そう思う時があるんだ…」 森崎が誰にとも無く呟く。それは何も“彼ら”だけの事ではない。“彼ら”の世界の事。“彼ら”に仕組まれた戦いの事。 そして最後別れも言えず消えた仲間の事。もっと言えば向こうで起きた全ての事に対して。それらが代わる代わる脳裏をよぎる。
[109]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:36:01 ID:??? 「それは随分と傲慢な考えだな…モリサキ」 「…そうかな?」 「そうさ…あの世界であれ以上俺たちに何が出来たと言うんだ?」 そう言われれば森崎としても何も言い返すことは出来ない。確かにシュナイダーの言うとおりあの世界で自分は 出来る事は全て遣り通したという自負もあったからだ。しかし次の瞬間シュナイダーは自嘲気味に笑みを見せると、 「だが…俺とてそう思うときはある…そういう意味では俺も傲慢…と言う事なのだろうな」 森崎に同意し肩をすくめながら語る。それを無言で見守っていたピエールはそんな二人のやりとりを見て、 かつての恩人の言葉を思い出し、ポツリと呟く。 「そう言えばヤン提督がこんな事を言っていたな… 『過ぎた事は全て忘れてしまおうなんてそんな馬鹿な話はないさ。後悔した事があったら 次にまた同じ場面に出会った時こそ失敗しないように自分の過ちをよく覚えておかなきゃな』と…」 「フ…あの人らしいな…」 「確かにな…でも…また同じ場面ってのは金輪際勘弁してもらいたいけどな」 そしてその森崎の言葉に違いないと三人は笑い合った。
[110]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:37:08 ID:??? ピッ……ピピィィィィィィィィィィィィィィ! 『ここでホイッスルゥゥ、サンパウロFC見事に、この瞬間、ジャパンカップ決勝戦出場、花を添えました』 『うわッうわッうわぁあああ〜〜ッ!!これはまた凄い幕切れですよッ!!』 『またしても最後の最後にデスカ…いやタークもついてませんネ〜』 「バ、馬鹿野郎ッ!!若林の奴何やってやがるんだ!!」 試合終了のホイッスルが鳴らされ、未だ騒然としているスタジアムの中、森崎がハンブルガーSVの ゴールマウスを守っていた若林に思い切り野次を飛ばす。だがこれは別に森崎がハンブルガーSVを 応援していたと言う事ではない。その光景が森崎にとっては許しがたい事実であったからだ。 スコアの方は2対1。そして奇しくもリオカップと同じくターク・ハルのオウンゴールでサンパウロFCが勝利を収めていた。 「それでも…それでもお前はゴールキーパーかッ!!タークのバックパスをとり損ねるなんて…!」 「………おい…」 森崎が自分の事など無かったかのように棚上げするのに思わず突っ込みを入れようとしたところ、 『シュナイダー…言いたい事は分かるがここは我慢してくれ…またさっきの状態になられたらかなわんからな…』 ピエールが必死に食い止める。それでなくとも古巣で幼馴染のいるチームが敗北した所を見せられ機嫌も良いとは言えず、 シュナイダーとしては忍耐力を最大限に発揮しなければならなかった。
[111]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:38:14 ID:??? 「さてようやく落ち着いてきたな…そろそろ帰るか」 試合終了後の観客の一斉帰宅による混乱もようやく収まり、スタジアムにはもう殆ど人が残っていない。 それを見計らって森崎達も帰路へつくため席を立ち上がる。 「そういや…お前たちはこれからどうするんだ?このままホテルか?」 「そうなるな…せっかくの日本だからな。観光の一つでもしたいところではあるが…(マリーにもお土産を買わねばならんしな… さて何がいいのか…そういえばもしかしてあの『マリー』も手に入るんじゃないのか?)」 「だがガイドも無いのではどこに行ったらいいかも分からないからな…それにクラブの方からもあまり出歩くなと言われているし…」 「う〜む…それはつまらんよなぁ…俺が試合でなければ案内位してやれるんだが…流石になぁ…」 「気持ちだけありがたく頂いておくさ。流石に試合を控えている奴にそんな無理はさせられないからな」 「それにお前はともかく今の全日本にそんな余裕があるとも思えんな…」 「そうなんだよな〜…次の試合はタークも合流するだろうがそれが悩み所…ってそうか!」 シュナイダーの言葉に森崎は名案を得たとばかりにパンと両手を打ち鳴らし、顔を輝かせる。 「だったら今からウチの合宿所に来ないか?いやまぁ明日でもいいが、ちょっと連中を揉んでやってくれよ?」 「何だと?」 流石に話が唐突過ぎて、シュナイダーもピエールも思わず表情を顰めるが、森崎は構わず言葉を続ける。
[112]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:39:16 ID:??? 「だって不公平だろ?俺ばっかりプレイ見せて。俺だってなお前たちがどのくらいやるようになったのか見たいんだぜ? それにお前たちのプレイを見せ付けてやれば連中だってケツに更に火が付くだろうしさ」 「…一応俺はクラブからは怪我人扱いと言う事になっているんだがな…」 「なぁに…そんなに激しいプレイをしなくても、なんなら左足一本でもあいつらはついてこれないさ……残念な事にな…」 「しかし色々と問題になるんじゃないのか?当然全日本とてチームとしてはシークレットな部分もあるだろうから…」 「無い無い…そんなシークレットにするようなご大層なもん今の全日本にあるかよ。それより世界でもトップクラスの 奴らと練習できる事の方が余程為になるさ。…それにぶっちゃけると今のあいつらと練習してもなまっちまうばかりでな… 監督にはちゃんと俺から話するからさ。なぁ…助けると思ってさ」 そんな拝み倒す森崎の様子にシュナイダーとピエールは苦笑しながら顔を見合わせ頷きあう。 「今日は試合を終えた後だから疲れも残っているだろう…だから明日の9時半にホテルまで迎えに来い。 行っておくが遅刻はくれぐれも厳禁だぞ。特に寝坊などと言う理由は許さんからな?」 「流石!そうこなくっちゃな!…………でも9時半はさ…ちょっと早くないか?」 そのシュナイダーの懸念どおり次の日森崎が寝坊により自分たちの宿泊するホテルに到着したのは10時を過ぎての事だった。
[113]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:40:22 ID:??? ──そして月日は流れ── 『絶対に負けられない戦いがそこにはある。絶対に勝たなくてはいけない戦いがそこにはある。 さあついに迎えました!我らが全日本ユースのこの時を!ワールドユース大会決勝戦! 勝てば総合優勝!そしてさらには優勝が…』 『いや〜もうここまで来たら技術云々じゃないんですよ!もう執念でね、食らい付いてほしいですよ』 『そうですネ〜。ここまで来て負けたら何も残りませんカラ、是非とも勝って欲しいデスネ』 『非常に、サッカーをするには、比較的いいコンディションとなりました。そして今日、全日本ユースが迎え撃つのは…!』 【最終選択肢】 A 王道END 皇帝Ver B 王道END 紳士Ver C 音撃戦士END D ラブマリーEND E ソードマスターモロサキ 完結編 ご愛読ありがとうございました。キャプ森ロワ先生の次回作にご期待ください。 F NEVER END 時の流れの中でわずかでも森崎in異世界に立ち止まってくれた君に・・・・ありがとう G 男坂END オレはようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠いトーナメントをよ… 未完 H その時、イデは発動した I その他何かこれだッ!と思うENDがあればどうぞ ☆日付が変わり 2010/8/10 0:00:00 から同日 22:00:00まで投票期間を設けます☆ そして先に10票入った選択肢か、又は22:00:00までに一番多く票を獲得した選択肢がエンディングとなります。 ageで投票してください。sageではカウントできません。 *他人のIを支持する場合はI >>○○のように安価をつけてください。
[114]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:43:04 ID:mSmBuGpY >>94 そう言って貰えてホッとしてます。自分で書きあがったのを見て何じゃこりゃぁ!って思わんでもなかったので…w 私もシロッコは好きなんで、本当はもっと台詞とか掛け合いやりたかったんですが、多分収拾が付かんと思い 泣く泣く妥協しました。しかしシロッコもサッカーやってたら…「そんな軟弱なタックルでは私から奪う事など不可能だ!」とかって 結構強そうですね…でも言う事はきかんだろうし相当曲者になりそうですが…w >>95 確かにおっしゃるとおりシステム上組み込めない事は無いとは思うんですが、彼の性格上、他人の下に付く事を 良しとしないので、もしメンバー入りなら裏で色々と暗躍しちゃいそうで…そうなると話も結構変わっていたかもしれません。 後、どうしても彼との戦いはモビルスーツ戦しか私にはイメージできなかったので、こういう形での登場となりました。 でももしそういう風に期待されていたら申し訳なかったです。 >>96 確かにSFCはこちらもフルカンでマスターソードやエクスカリバー辺りなら追撃も出来ましたからねぇ… DS版のは幸運以外オール30って壊れているとしか思えなかったですwまぁルナ限定ですが… スイマセン…どこが時間掛からないだ…メチャメチャ掛かってるやんorz本来なら人数の関係で お盆前には間に合わせたかったんですが…書き始めるとあれもこれもと足していたら想像以上に…長くなってしまって… と言う事で次の更新で最後となります。マルチエンディングに関してはおまけみたいなものなのであまり考えず好きに選んでください。 もう書くべきことは全て書いたつもりなのでぶっちゃけ打ち切りENDでもそれなりに纏まるはずなので全然大丈夫ですw それにしてももうルナクリアしてルナ´なんてモリブレムさんパネェ…私は大絶賛吟味中で15章チェイニーで荒稼ぎし過ぎて、 ようやく16章ですよ…でもその前にエストを訓練場にぶち込む作業が待ってるよ… 何か選択肢に関して質問もあれば随時受け付けてます。まぁ無いとは思いますがw
[115]森崎名無しさん:2010/08/09(月) 22:53:32 ID:??? 選択肢に関してではないですが、 キャラクター人気投票については http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1246883087/296 とのことですが、 それならば名・迷セリフ人気投票はどうでしょう?
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0ch BBS 2007-01-24