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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】
[92]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:52:16 ID:??? 《借りは確かに返したぜ》 「え?」 唐突に響く声に思わずハロを凝視するカミーユだったが、ハロに特に何も変わった様子は無い。それに寧ろ借りを作ったのは こちらではないかと思うカミーユだったが、言葉と共に感じた“彼ら”の満足そうな感覚に何となくだが、 だったらそういうことなのだろうと妙に納得してしまった。 「またな…」 だから謝辞ではなくあえて再会の言葉を口にするカミーユのその言葉が“彼らに”届いたのかは分からない。 だがそれに対し“彼ら”がカミーユに笑いかけてくれたような…そんな気がした。 そしてアクシズを止めるため、ロンド・ベルにとって最後の作戦…ファイナルオペレーションを行うべく、 アクシズに向けてZガンダムはバーニアを噴かす。 そのバーニアの軌跡からはまるでカミーユの行く末を見守るかのように微かに碧の光が漏れ出ていた──
[93]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:53:44 ID:??? さてさていつもながら結構間が空いてしまった…最初はもっと短い予定だったのがやはりどうもZって作品は 私の中じゃかなりウェイトを占めてるようで…書いていくうちに書ける文章力も無いのにあれもこれもってなっちゃって… このザマですよwもっと文章力があればもうちょっとマシになったんでしうが…まぁもっと長くなってたでしょうけど… これが限界ですかね…というかそもそも内容的に全然関係なくないか?大丈夫なんだろうかと思うんですがw 後はアレだ…新紋章のせいだ… 「フン…新暗黒のH5も序盤だけでそれほどじゃなかったから俺は最初からルナティックに突撃するぜ!」 ↓ 「何これ…序章から一手でもミスったら死ぬわけだが…」 ↓ 「一章…相手は全員銀装備…だと?」 ↓ 「四章…ああ…うん…シリウスさんはそこでおとなしくしててくださいね?」 ↓ 「五章…おい!リカードッ!お前なんでそんなとこに…嫌!止めて!大陸一さんに気づかれる!!」 ↓ 「七章…これってぶっちゃけナバールが必殺出すの待ちですよね?」 ↓ 「八章…ハーディンのステを見て絶望する」←いまここnew いや〜これは酷いw(いい意味で)ようやくマイユニがクラスチェンジしたんで少しは楽になるかと思いきや… 勇者軍団で速さ22…だと?追撃できまセン;;リセットも何回した事かwこれは成長ヘタレると詰みますな。 と言うわけで次回更新は多分今回程は掛からないとは思いますが、最後に選択肢がありますので 更新も後二回ということになります。それでは次回更新時に〜。 PS:それにしても昨今はリメイク祭りですなぁ〜。まさかタクティクスオウガまでされるとは… これでオウガバトル全章製作決定!…とかまでは流石に無いですよね…うん…
[94]森崎名無しさん:2010/07/27(火) 23:58:20 ID:??? 乙でした。 シロッコ好きとして胸が熱くなりました。 彼も森崎たちと一緒にサッカーをやっていれば…
[95]森崎名無しさん:2010/07/30(金) 23:15:41 ID:??? 乙です 最初はダークスターズにシロッコ(ヴァルシオン)もいるものとばかり思ってました ロンドベルありだったんだからこっちもありかなと
[96]森崎名無しさん:2010/08/02(月) 23:35:01 ID:??? 今更だけどハーディンってSFCだと幸運以外フルカンストじゃなかったっけ それほど強くないけど
[97]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:22:36 ID:??? 『さあ本日のジャパンカップ第二試合…全日本にとってはハンブルガーSV対サンパウロFCの大事な大事な一戦がもう間もなく、 今か今かとまさに大歓声で迎えようとしております』 「たく…俺達の試合の時より観客多くなってないか?まぁ“あいつ”が出るから仕方が無いと言えばそうなんだろうが… それよりえ〜と…確かこの辺だって言ってたんだが…」 放送席の実況を背に森崎有三の前に立ちはだかるのは人という人。森崎はそれらを両手で何とか押しのけながら もうすぐ試合が始まるであろう会場の観客席で探し人を求め歩を進める。本来ならばこの試合の前にGKとして出場していた 森崎の顔を観客も知らないはずは無いのだが、これから行われるであろう試合への期待感と観客の多さによる混乱で 幸いにも彼だと気づかれる事はなかった。 「こっちだモリサキ!!」 そして自分を呼ぶ声に顔を上げるとそこには森崎の探し人でどこぞの王侯貴族かと思わせる程見た目麗しい少年… エル・シド・ピエールが自分の居場所を知らせるように席から立って手を振っている。その隣にはどこか他人を寄せ付けそうに無い 威風堂々とした佇まいをしている少年…カール・ハインツ・シュナイダーが座っていた。 「ふぅ〜探したぜ…全く試合後の奴に重労働させんなよな?」 ここまで来るのに使った労力に愚痴りながら、シュナイダーが確保していた隣の空いた席に森崎は早速腰掛ける。 「それは悪かったな。…だが生憎俺達もここから身動きが取れなくてな…」 森崎の言葉に呆れた様に周囲を顎で指すシュナイダー。それにつられ周りを見渡すと、シュナイダー達をというか… 主にピエールに熱い視線を送る女性という女性の姿。確かにこれではピエールが移動すればちょっとした騒動位には 発展するかもしれない。 「すまないなモリサキ…本来ならこちらから出向くべきなんだろうが…」 それを感じてかピエールが申し訳なさそうに頭を下げてくる。図体の方はすっかり逞しく成長しているが、 そんな馬鹿丁寧なところはまるで変わっていない事に森崎は思わず苦笑を浮かべる。
[98]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:23:37 ID:??? 「別に構いやしないさ。でもまぁあれだな…“あの時”以来だなこうして三人揃うのも…」 「そうなるか?…まるで昨日の事のように思い出せるが…」 「そうか…あれからもう三年にもなるのか…」 森崎の言葉にシュナイダーもピエールもそれぞれが“その時”の事を思い出しているだろう。どこか遠くを見るような 眼差しで懐かしむように呟く。それは三人にとってこれから先の人生も含めても間違いなく最も激動であった時の事を。 しかしやはりどうしても思い入れが深いのだろう。結構な時間しんみりとした時間が続いてしまったため、 流石にこれ以上は話が進まないと森崎は二人に兼ねてからの疑問を振る。 「それにしてもさ、二人ともトップでプレイしてんだろ?バイエルンにボルドー…こんな日本くんだりまで来るのを 良くクラブが許可したよな?」 「俺は右足の怪我でな…といっても大した怪我じゃ無くてもうプレイ自体は可能なんだが… まぁ大事をとってと言う事でクラブから休養を言い渡されててな…」 「そうか…で、ピエールの方は?」 「俺の方は先週UEFAチャンピオンズリーグの予選で出場したから、今週はターンオーバーで丁度休養週だ」 「ふ〜ん…UEFAチャンピオンズリーグねぇ…景気のいい話で羨ましい限りだな」 森崎の言葉に羨望の感情から発せられる毒気が混じっているのは誰も責められないだろう。UEFAチャンピオンズリーグ。 それは欧州クラブシーンにおける最も権威ある国際大会。翻って自分はと言うと決して卑下するわけではないが、 いくら有名クラブを招聘しているとはいえ、所詮ユース代表で、しかもサッカー後進国である島国で開かれている小さな大会。 すでに国際大会に戦いの舞台を広げている二人に置いて行かれているという気持ちが沸くのも仕方の無い事だろう。 そんな森崎の様子にシュナイダーとピエールは顔を合わせて苦笑する。
[99]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:24:38 ID:??? 「そう腐るな…逆に何故お前が未だジュニオールどまりなのか、俺がパルメイラスのフロント陣に問いただしたい位だ…」 「ああ、それは俺も感じたな…今日の試合のパフォーマンスならば当の昔にトップへ昇格していてもおかしくないと思ったんだが…」 それがシュナイダーとピエールの森崎に対する偽らざる感想だった。つい先ほど行われた試合… 全日本ユース対ウルグアイユースはスコア上では1対0。しかし試合内容はとても全日本が勝ったとは言いがたい内容で、 終始攻められっぱなしで、GKが森崎でなければ大敗を喫していたであろう。得点を決めたのも、試合終了間際のウルグアイの 怒涛の攻撃を森崎が全てシャットアウトし、前掛かりになったところをカウンターで数的有利を作り上げた上での ようやくもぎ取った1点。全日本の良かった所など全て森崎に帰するといっても過言ではないくらいの獅子奮迅振りであった。 そのパフォーマンスは明らかにユースの範疇には収まっておらず、寧ろ同年代で森崎が守るゴールを脅かせるのは 極限られた存在だけだと知らしめた試合であった。だからこそシュナイダーもピエールもパルメイラスに対して疑問を持つのだが… 「パルメイラスの正GKは余程できる奴なのか?」 「いや…正直トップの奴よりは俺の方がやれるって自信はあんだけどな…何で昇格出来ないのか逆に聞きたいくらいだぜ… こういう事は余り言いたかないが…やっぱ俺が日本人ってのが駄目なのかねぇ…」 「それが理由ならばそもそも初めからスカウトなどしないと思うんだが…」 「そうなんだよな〜…でも一度だけだがトップに呼ばれたこともあるんだぜ?…何故か次の日には追い返されたけどさ…」 「追い返された?」 思わずオウム返しに聞き返すシュナイダー。何となくだが、今ので話が妙な方へ進んだような気がしてならない。
[100]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:25:40 ID:??? 「ああ…正直意味がわからん…歓迎会までしてくれたって言うのに…」 「歓迎会…」 歓迎会という言葉にいよいよ嫌な予感を覚え思わずシュナイダーとピエールは顔を合わせる。その表情は若干の恐怖と苦味が 程よく混じっていた。そして自分の想像が外れてくれればいいと思いながら恐る恐るピエールが質問する。 「まさかその歓迎会で何かやったんじゃ…」 「オイオイ。そんな馬鹿な事するかよ。ただ先輩方に芸を披露して見ろって言われたんでな。まあ俺の芸と言えばカラオケだろ? だから『俺の青春』をフルコーラスで歌った位で後はおとなしくしていたさ」 ((それだ…)) それで全てを悟ったシュナイダーとピエールは歓迎会まで開いてくれたという心優しいパルメイラスの選手たちに心から同情した。 不意打ちでしかもフルコーラスとあれば恐らくトラウマ位で済めば御の字であろうから。 『寧ろチームから叩き出されないだけ温情があると見るべきなんだろうな…しかしこのままでは下手をすれば 飼い殺しにされかねんな…ピエール、お前のところで面倒みてやれないか?』 『…そうしてやりたいのは山々だが…生憎今ウチはキーパーの枠は埋まっていてな…お前のところこそどうなんだ?』 『う、う〜む…確かにウチの方は優秀なキーパーは欲しいと言えば欲しいんだが…外国人枠の方がな…』
[101]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:27:05 ID:??? 「何二人してこそこそ話してんだよ?」 「あ…いや何、もしパルメイラスが駄目なら(というかほぼ絶望的だろうが…)どこか他のチームはどうかと思ってな… お前の実力なら引く手数多だろうし、何なら俺がどこかに口を利いてもいいが…とはいえ立場的にはまだ俺もトップじゃ 駆け出し同然だからな…それほどツテがあるわけじゃないが…」 シュナイダーの提案に森崎は顎に手にやりながらしばし考え…それからシュナイダー達にとっては 思ってもみなかった事を口にした。 「う〜ん…他ねぇ…と言うより俺はこの三人でチームを組めたら面白いだろうなって思うがね」 「俺たちで…か?」 「ああ…俺たちでチーム組んでさ。国内リーグやら、それこそUEFAチャンピオンズリーグやらタイトルというタイトルを 総ナメにすんのさ。それはさぞかし愉快だろうなって思うけど。どうよ?」 そう言う森崎の表情は悪戯っ子が極上の悪戯を思いついた時のように無邪気なものであった。 「…それも…悪くはないかもな…」 「そうだな…それは楽しそうだな」 かつてオールスターズと言うチームが存在した。だがチームメイトは元の世界へと戻り、もはやそれが復活することはないだろう。 だが自分たち三人は違う。同じ世界、同じ時代を過ごしている。そんな当たり前のことを今森崎は一つの道として示した。 勿論この先自分たちがどうなるのかはまだ分からないし、もしそれを実現するにしても様々な障害もあるだろう。 だがこの時はだけはその事に思いを馳せてもそれは若者の特権として許されるはずであろう。
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0ch BBS 2007-01-24