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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】
[904]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 18:09:56 ID:??? ジョン「あっ……ああああああ〜っ!! だ、駄目です! 博麗連合、クリアーできない! ボールは西尾?選手がカットしてしまったァ! まだ守矢の猛攻は続きます!!」 反町「守矢は全員攻撃の態勢だな……ここまで来たら当然か」 にとり「カウンターのピンチは無いしね。 もう残り時間も……ロスタイムだけだ!」 コンガラ「くっ……ドリブルは……!」 西尾?「せんわい! そりゃあ!!」 素早くゴール前まで戻り、西尾?のドリブルを警戒してか再びタックルに向かうコンガラ。 しかし、それを察知すると同時に西尾?は素早くバックパス。 これまで堅守を誇ったコンガラも、パスにはどうしても弱く……。 自分から逃げていく方向に転がるボールは、どうやっても追う事が出来ない。 そして、そのボールを拾い、直後シュートフォームを作りゴールを狙うのは……。 パンッ! スパンッ!! 神奈子「オンバシラァァァァァァアアアアアアアッ!!!」 グッ!! ドガオオォンッ!! 前半戦あまり消耗をせず、未だ体力の有り余っていたMF――神奈子。 神奈子は大きく吼えると共に、空より御柱の山を飛来させて背中に装着。 大きく足を振り上げると、一気にボールに打ちつけシュートを放つのだが……。 キクリ「そのシュートは……さっき止めました!!」 霊夢「っ! どいつもこいつも……馬鹿ばっかだわ!!!」 早苗(これは……!) キクリ「えっ……!?」
[905]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 18:10:58 ID:??? キクリはその神奈子のシュート――エクスパンデット・オンバシラのシュートコースに入り込み。 再度膜を作りながら、ブロックに行く構えを見せる。 しかし、それを見て嘆いて見せたのは……未だ空中で縺れている霊夢。 そして、対照的に表情を明るくしたのは……同じく空中で縺れている早苗。 二人のキャプテンが滞在する地点をすり抜けたエクスパンデット・オンバシラはそのまま直進し……。 諏訪子「ゲロォッ!!」 キクリ・玄爺「「なにィ!?」」 ガコォッ! ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! 寸前に入った諏訪子のヘディングでコースを変え、ブロックに入っていたキクリの肩を掠め。 体勢を整えていた玄爺の脇を通り抜けてゴールネットへと突き刺さる。 昨日の試合――オータムスカイズ戦で見せた、諏訪子と神奈子のコンビプレイ。 相手の意表を突く事に特化をした、守矢を代表する選手の息のあったコンビプレイ。 試合を決定付けた、逆転ゴールがゴールネットに突き刺さった瞬間、着地をした霊夢は大きくため息を吐き……。 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ピッピッピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 早苗「か……勝った……!!」 得点を告げる笛……そして、同時に鳴る試合終了を告げる笛を聴いた早苗は。 その場にガクリと崩れ落ち、その瞳には涙さえ浮かべるのであった。 守矢フルーツズ3−2博麗連合 試合終了! ######################################################################################## 一旦ここまで。
[906]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 18:12:32 ID:??? 静岡県人会が祝勝会の準備を始めたようです
[907]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 18:13:43 ID:??? 静岡県人会大勝利! 希望の未来にレディ・ゴー!
[908]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 18:16:01 ID:??? 黒はんぺん大活躍の巻!
[909]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 18:21:05 ID:??? この試合のMVPは衣玖さんと西尾?と白黒で決定 まさか枠外まで日向をコピーするとは あなたのおかげで守矢が勝つことができました
[910]森崎名無しさん:2010/07/18(日) 18:24:15 ID:??? 初めて白黒を愛せそうな気がしたww
[911]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 18:25:23 ID:??? という訳で長かったNPC試合シーンもようやく終わりです……いやぁ、考えるのがしんどかった。 ただ、あともうちょっとだけ試合後のシーンなどもやりますので再び反町達の視点に戻るのはそれからです。 >>909-910 実はそれ以外にも色々な本編の試合展開などをパク……もといオマージュさせてもらいました。 早苗さんvs魔理沙・霊夢の勝負では早苗さんの完敗のような形になりましたが。 チームとしてはギリギリ守矢の方が上でしたね。
[912]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 19:47:00 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ジョン「試合終了〜! 正しく激闘! 死闘! 熱闘!! 激しい攻防の応酬となった準決勝、守矢フルーツズvs博麗連合の試合は……。 すんでのところで守矢フルーツズが気合勝ちをし! 1点をもぎ取りました!! 勝者は守矢フルーツズ! 決勝に進出するのは守矢フルーツズだァァァアッ!!」 観客「これが早苗さんの恐ろしい所なんですよ」「なんという大物食い……! 守矢すげぇ!!」 「オータムに続き博麗まで倒しちまうとか……」「こりゃ優勝も狙えるかもしれねぇぞ!?」 諏訪子「あーうー! やったー! 決勝進出だー!!」 天子「流石に天人のいるチームは格が違った! これは優勝も手にするに違いにい」 神奈子(決勝か……今まで、何度も大会には出場してきたが……決勝に進出したのはこれが始めてだねぇ) 狂喜に沸くチームメイトを見ながら、一人、感慨深げに腕を組み頷く神奈子。 守矢フルーツズは今まで何度も大会に出場し続けた事のある強豪チームではあるが……。 しかし、これまでに一度として優勝経験も無く、決勝に進出した事すらも無い。 その原因は、才能はあふれんばかりにはあるものの奇行を働く事の多かった早苗の。 自滅によるものが大半だったのだが……。 神奈子(その早苗に常識が戻り、実力を増した今の守矢フルーツズは最強だ……! これなら本当に優勝だって狙える……! 優勝出来る!) 早苗「やりましたね、神奈子様!」 神奈子「ああ! 後は決勝に全ての力を注ぐだけだ!」 早苗「はいっ!」 常識に囚われるようになった事で奇行に走る事を止めセーブ力だけならば幻想郷トップに並ぼうかという程まで成長した早苗。 そして、優勝経験もある百戦錬磨の緋想萃夢格闘一派の面々が加わった今の守矢のチーム力は非常に大きい。 神奈子は喜色を浮かべハイタッチを求める早苗と手を合わせ。 明後日の決勝戦に向けて、静かに闘志を燃やすのだった。
[913]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 19:48:00 ID:??? 霊夢(くそ……どうやって勝ちゃいいってのよ……) 守矢フルーツズの面々が喜ぶ一方、博麗連合は……しかし、傍目から見れば大したショックには見舞われていなかった。 それもこれも、全てはキャプテンである霊夢が冷めた目で喜ぶ早苗たちを見ていたからである。 敗退はしたものの、かといってキャプテンの霊夢が大げさに悔しがるなどをしていない以上。 チームメイトであるバケバケ達も、キクリやコンガラも静かに歯噛みをするのみであり。 声を大にして絶叫をする者もいなければ、涙を流す選手もいなかった。 霊夢(魔理沙は糞みたいなポカするし、キクリとコンガラと玄爺も思ってた程役に立たない。 こんなんで勝てる訳ないでしょうが……) 今日の試合、霊夢は決して早苗達にも負けない勝負を何度も繰り広げていた。 そして、試合展開は概ね霊夢の思い描くように運ばれていった。 その中で博麗連合は二度も守矢フルーツズからリードを奪う事に成功をしたのだが……。 最後の最後で魔理沙が枠外にシュートを飛ばし、霊夢と魔理沙がガス欠となって敗退。 最善を尽くし、自分は活躍を続けたにもかかわらず、敗北してしまったとなれば。 霊夢としても怒るよりもあきれるより他に無いのである。 早苗「霊夢さん……」 霊夢「ん……んー。 ま、頑張んなさい。 レミリアは強いけどね」 早苗「はい!」 そんな霊夢に声をかけたのは、勝者である守矢フルーツズのキャプテン――東風谷早苗。 満面の笑みを浮かべながら握手を求める早苗に対し、霊夢は然程気にした様子もなく。 決勝の相手――紅魔スカーレットムーンズのエースの名を上げながら、握手を交わす。 そして、早苗は続いて顔を俯かせじっと立ち尽くしていた魔理沙へと手を差し伸べるのだが……。
[914]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 19:49:08 ID:??? パシッ! 早苗「きゃっ……」 魔理沙「……フザけんじゃねぇ」 早苗「えっ?」 魔理沙「私は誰の下にもつかねえ……誰の下にもだ! 今日は負けたが、次は絶対に勝ってやる……! 必ずだ!」 鬼気迫る、といった表情で早苗の手を払いのけ、控え室へと大股で歩きながら向かう魔理沙。 早苗は一瞬怯み、驚いたような表情を向けるが……それを見て霊夢はため息を吐き。 早苗の肩をポン、と叩いてからチームのメンバーを引き連れて控え室へと戻る。 反町(魔理沙さんは多分、勝てると踏んでいたんだろうな……。 それで結局、最後の最後でシュートを外した……今、自分で自分が許せないんだろう) 観客席から見ていた反町は、そんな博麗連合の一同の様子を見て冷静に分析をする。 いつかどこかで似たようなものを見たような気がする、霧雨魔理沙の背中。 かつては届かないかと思っていたその背中が……反町には、妙に小さく見えた。 ???(……勝てたわね) 一方、この試合を最後まで見守っていた巫女服の女性は、静かに笑みを浮かべてから観客席を後にする。 彼女が向かった先は、敗北した博麗連合の控え室だったのだが……。 A.なんだか気になる!(???と博麗連合の絡みを見る) B.そろそろ主人公の反町にスポット当てようよ(NPCシーンを終了します) 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
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0ch BBS 2007-01-24