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【幻想の】幻想のポイズン42【ポイズン】
[357]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:13:49 ID:??? ★10点目はあるかないか→ クラブK =全日本が必死に逃げ切り、10点目だけは阻止した!★ ====================================================================================== 若島津のフリーキックで試合は再開されるも、試合の残り時間はあと僅か。 大きく蹴られたボールは一気にオータムスカイズ中盤へと届けられ。 せめて1点でもと日向がそのボールを受け取るべく競り合いに向かうのだが……。 妹紅「オータムスカイズの空中戦のスペシャリストは妖精1だけじゃないよっ! それ!!」 日向「ぐっ……うおおおおおおおっ!」 炎の翼を生やし、全力でクリアーに向かった妹紅がトラップなどさせず。 こうして日向は結局、この試合まともにゴールを脅かす事など出来ずにプレイを終える。 その後、妹紅がクリアーしたボールは素早く全日本がフォローし。 せめてこれ以上失点はしないようにとパスを回し始め、時間稼ぎに回る。 一方、オータムスカイズもそう簡単に逃げ切らせはしないとボールを奪いに向かうのだが……。 橙「うにゃあっ!?」 和夫「(オフェンスはあんなに凄いのにどうしてこんなにディフェンスは下手なんだ?)」 反町「くっ……」 三杉「(負傷の影響が出ているみたいだな……とはいえ、手心を加えている余裕はない)」 うどんげ「こ、ここから始まる私のでんs……」 翼「今度は零されないぞ……! たァッ!!」 うどんげ「ひえぇん……」
[358]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:14:49 ID:??? 軽いディフェンスしか出来ない橙の守備は、如何に格下といえど全日本には通用せず。 また、負傷をしていた反町もロクな守備は出来ず翻弄され……。 一応万能型のFWであるうどんげの守備も、翼の意地のボールキープでボールを奪う事は出来ない。 そうこうしている間に、ロスタイムはどんどん無くなっていき……。 ピッピッピィィィィイイイイイッ!! 最終的なスコアは9−0……ボール支配率も、シュート本数も、ありとあらゆる面でオータムスカイズは全日本を圧倒し。 全日本Jrユースは、ハンブルグJrユースとの練習試合以上に。 手痛く、大きく自尊心をつけられるような大敗を喫してしまうのだった。 オータムスカイズ9−0全日本 試合終了!!
[359]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:15:51 ID:??? 和夫「……お、終わった、のか」 政夫「なんとか……10点目を取られるのだけは阻止出来た……けど……」 松山「9−0……練習試合とはいえ……こんな……」 審判の笛が吹かれ、試合終了が告げられると同時……。 全日本メンバーは、それぞれガクリと力なく項垂れながら、ある者は地面に倒れ。 またある者は瞳に涙を浮かべ、ある者は脱力感に見舞われながら……。 それでも、全員がスコアボードに記されている数字に視線を向ける。 「9−0」――サッカーとしては、殆ど、ありえないようなスコア。 比較的多く点が入るとされる野球などのスポーツでも、ボロ負けと言っていいようなスコアである。 三杉「これが……幻想郷の力だ」 翼「三杉君……」 三杉「そして、僕達の力は幻想郷の力にはまるで通用がしない。 それが……現実だ」 日向「………………」 茫然自失とし、呆けたような表情をする全日本メンバーを見ながら……。 三杉は小さく咳払いをしてから注目を集めると、一同にもう一度言い聞かせるようにそう呟き。 ぐるりと視線を宙に彷徨わせてから……オータムスカイズメンバーの中心にいる人物。 試合が終わったことで、早速ベンチに戻り怪我の治療をしようとしていた反町に対し……強い視線を向ける。 三杉「……因みに、彼らは以前の幻想郷であった大規模な大会では三回戦で敗退をしているよ」 日向「!?」 次籐「あ、あの強さで三回戦で敗退してるっちゃか!?」 三杉「優勝候補ではあったんだけど……主力選手が不在だった事が影響してか、ね。 ただ……そのオータムスカイズが敗退をしたチームも当然ながら強かったよ。 結局、そのチームが優勝をしたんだから」 早田「……幻想郷、か」 三杉「そして……話によれば彼らもまた、今度の国際Jrユース大会に出場をするという」 松山「な、なんだって!?」
[360]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:17:04 ID:??? オータムスカイズ程の強さを持つチームが、三回戦で敗退をしてしまうという話を聞き。 全日本メンバーは驚くも……しかし、その次に三杉が呟いた言葉。 幻想郷という勢力が、此度全日本Jrユースが出場をするフランス国際Jrユース大会に出場すると聞き。 更に大きなショックを受けながら、ざわざわとざわめき始める。 何せ、このいちチーム――言ってしまえば、幻想郷のクラブチームの一つでしかないオータムスカイズに。 全日本Jrユースは今ここで、大敗を喫したばかりなのである。 仮に幻想郷が一つの勢力として纏まり、このオータムスカイズ以上の総合力を持った強大なチームへと変貌すれば……。 全日本Jrユースには、いよいよ勝ち目というものがまるで無くなってしまうのだ。 大会もすぐそこまでに近づいており、幾らプライドの高く勝気な選手が揃っている全日本とはいえ……。 これでは優勝する事など、出来ないではないかと諦めのムードが漂うのだが……。 見上「……そこで、全日本Jrも更なる強化合宿をする事となった」 翼「え? か、監督……?」 早田「強化合宿をするって……どういう事ですか!? 国際Jrユース大会は、もうすぐ始まるんじゃ……」 見上「うむ……その事だが……」 そんな負のオーラを漂わせていた全日本Jrユースメンバーの前に現れ……。 不意に口を開いたのは、全日本Jrユース監督である見上辰夫である。 いつの間にフィールドに入ってきたのか……見上の後ろには他の全日本ベンチメンバーも集まっており。 見上はひとまず、全員に話を聞く姿勢を取るようにと告げてから改めて今後の予定について説明を開始した。 見上「まず、大会だが……国際Jrユース大会は、今から1ヵ月後にひらかれる事となった……。 先ほど言った強化合宿は、この空いた1ヶ月で行う事となる」 翼「1ヶ月……? どうしてそんなに伸びたんです?」 見上「幻想郷が土壇場で大会に参加するという事となり、色々と手続きなどで手間取る事となったらしい。 その為、1ヶ月の猶予が出た……という事だ」 滝「でも、監督……1ヶ月じゃとてもじゃないですけどあのレベルに追いつくなんて不可能に近いですよ……」 石崎「そ、そうですよぉ……せめてもう少し時間が無いと……」
[361]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:18:22 ID:??? 国際Jrユース大会がひらかれるのが1ヶ月後に伸びた事で、更なる強化合宿が出来ると言い……。 その強化合宿で、幻想郷のレベルに追いつくと見上は公言するも……。 しかし、一部の弱気な者達からは1ヶ月では到底幻想郷のレベルに追いつくのは不可能だと反発を受ける。 確かに、彼らの言うようにただ1ヶ月練習をしただけでは追いつけない。 それほどまでに、幻想郷のサッカーレベルは全日本のそれを圧倒していたのだが……。 見上「……そこで、全日本は幻想郷より選手兼コーチを4名招集する事となった」 中里「なっ……せ、選手兼コーチでゴザルか!?」 見上「そうだ。 その4名にコーチを受ければ、1ヶ月でも十分幻想郷のレベルに追いつく事は可能となる。 ……無論、追いつけなければ、その4名を起用し試合に臨むだけだがな」 若島津「そんな……無茶苦茶ですよ! 今、やられた連中の仲間に……頭を下げて教えを乞うか。 そんな奴らに日の丸のユニフォームを奪われるのどっちかなんて……!」 三杉「だが、頭を下げて教えを乞うしか君達に道は残されていない。 言ったはずだよ……下手なプライドは捨てるべきだと」 若島津「くっ……」 見上の更なる言葉――幻想郷から選手を追加召集し、選手兼コーチとして迎え入れるという言葉に。 一部の全日本メンバーは反発するも……。 しかし、この場においては誰よりも幻想郷を知る三杉に一喝され、沈黙する。 感情の面では、敵に塩を送られるような形となる幻想郷選手を選手兼コーチをして迎えるという案は。 プライドの高い全日本Jrユースメンバーにとってとてもでは受けられるものではない。 だが……理性の面において、そうしなければ自分達に勝ち目は到底無いという事は……。 この場にいる、誰もがわかっていた事であった。 見上「……今日は午後からも、このスタジアムを練習場として使えるよう手配をしてある。 これから1ヶ月をどう過ごすか……どう使っていくか……。 そして、我々にとって転機となったこの一日をどう使うのか……よく考え、動け。 以上だ」 全日本メンバー「「「……はい」」」
[362]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:19:28 ID:??? こうして全日本Jrユースの面々が敗北感に打ちひしがれ。 圧倒的過ぎる実力の差に、絶望をしてしまっている最中……。 一方でオータムスカイズのベンチでは、久しぶりの快勝に気をよくし、メンバー達は大いに盛り上がっていた。 不夜城カップで3回戦敗退という不完全燃焼な結果で終わった事に殆どの者達が憤りを感じていたらしく。 その中でも、特に3回戦に出場を出来なかった選手――。 藤原妹紅はしきりに今日はいい試合だったと笑みを浮かべながら何度も呟いている。 妹紅「やっぱり私達は強いね! 9−0だよ、9−0!! 最後の反町の反則が無ければ、10点取れてたんだもん。 いやぁ、嬉しいなぁ〜」 メディスン「(格下相手なんだからこれくらい当然でしょうに……)」 リグル「うん、でも、私も始めてハットトリックが出来たし満足だよ!」 うどんげ「(……なんでリグルが活躍できて私が駄目なの?)……あ、これで一応手当ては終わり。 もう普通に動いても大丈夫だと思うから」 反町「あ、ああ、ありがとう」 リグルはやっとハットトリックが出来たと喜び。 その他の面々もまずまずの手ごたえを感じているらしく笑みを浮かべる中……。 それに対してうどんげはまるで活躍が出来なかった事に小さくため息を吐きつつ。 反町の手当てを終え、反町の傍から素早く離れる。 穣子「(チームドクターとしては本当にありがたい存在なのよねぇ……。 医療的な知識はあの八意永琳の弟子としては十分過ぎるもんがあるんだし)」 幽香「……ところでキャプテン、試合は終わった訳だけれどこれからどうするのかしら?」 反町「え? あ、そうですね……それは……」 にゅにゅにゅっ!! 紫「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」 サンタナ「ゲェッ! スキマ!?」
[363]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 22:20:30 ID:??? そして、ひとしきり勝利の余韻が冷めたところで……。 不意に幽香がこれからどうするのかと反町に問いかけ、反町はそれを受けて思わず言葉が詰まるのだが……。 その瞬間、ベンチに突然スキマが出現したかと思うと、その中からは反町達をこの場へと連れてきた張本人。 八雲紫が顔を出し、オータムスカイズの面々は思わずすわと身構えながらも……。 紫はそんな一同の行為をまるで意に介した風も無く、ただ笑みを浮かべて反町達にこれからの時間について説明を始める。 紫「以前に反町君にも言ったと思うけれど……。 これから午後は、全日本Jrユースとの交流の時間に当ててもらっても構わないわ。 折角会ったのに、これだけではい、さよなら……というのはあまりにも寂しいでしょうしね」 幽香「交流ねぇ……」 紫「……因みに、当然ながら喧嘩などのいざこざは禁止よ」 幽香「……だから、なんで私の目を見て話すのよ」 にとり「(注意してもやりそうだから本当に恐ろしいよ……)」 まず、紫が提案をしたのはこれから午後の時間を全日本Jrユースとの交流の時間に使うというもの。 反町としては昔馴染みのチームメイトであり、そして、オータムスカイズのほかのメンバーにとっては未知のサッカー選手たち。 ここで交流をしておくというのは後者にとっても興味があるものであり。 無論、反町としても昔馴染みと久しぶりに会話を交わすというのはやぶさかではない。 紫「もう一つはこのまま幻想郷に帰還してもらうというものね」 穣子「ふーん……ま、今から戻れば午後は普通に散歩したり練習の時間に使えたりは出来るかしらね」 妹紅「で、どっちにするんだい、反町?」 反町「え? そ、そうですねぇ……」 A.午後は全日本Jrユースとの交流に使う B.午後は幻想郷に戻り、明日の合宿開始前最後の日常パートをする 先に3票入った選択肢で続行します。 age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
[364]森崎名無しさん:2010/10/14(木) 22:25:51 ID:UjQn4Aa+ A
[365]森崎名無しさん:2010/10/14(木) 22:26:04 ID:lBWAGkMY A
[366]森崎名無しさん:2010/10/14(木) 22:43:57 ID:SAfI7QWw A
[367]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/10/14(木) 23:08:54 ID:??? >A.午後は全日本Jrユースとの交流に使う ================================================================= 反町「……折角だし、午後は全日本の皆との交流の時間に使いましょうか。 このまま帰るっていうのも味気ないですし……」 静葉「……でも、大丈夫かしら? あれだけ大勝しておいて……。 私達はよくても、彼らは私達に対してあまりいい感情は持ってないんじゃ……?」 妹紅「え? なんで?」 穣子「ま、いいんじゃないの? 私達は別に悪いことしたって訳じゃないんだし。 それに、逆恨みするようなやつには勝手にさせてりゃいいのよ」 にとり「(交流かぁ……な、仲良くなれるかなぁ……。 外の盟友と、出来るだけ仲良くなりたいけど……出来るかなぁ……)」 一部を除き、つい先ほどボコボコにした相手と親しく話す事が出来るだろうかと懸念をするも……。 しかし、こちらが友好的に出れば大丈夫だろうと判断。 加え、殆どの者達が外の世界のサッカー選手に対して大きな興味を持っていた為。 反町の午後は全日本選手たちとの交流の時間に回すという言葉に賛同。 その後、反町達は試合が終わったという事で一度控え室へと戻ってから着替えを済ませ。 反町はラフなジャージ姿……その他の者達は、いつもの服装に戻ってから……。 再びスタジアムの通用門を通り、フィールドに出ていくのだが……。 ざわ…… ざわ…… サンタナ「……なんかジロジロ見られてるわね、もう、なんなのよっ!」 レティ「遠巻きには見られているけれど、話しかける余裕はない……って感じね。 まあ、ある程度は予想をしていたけれど……」 穣子「……そりゃあんな大敗をしてから気軽に話しかけてくるような馬鹿はいないか」
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0ch BBS 2007-01-24